この発明は、ワンセグ放送の録画機能を持つ映像装置およびこの装置で用いられる記録媒体の残量表示方法に関する。
近年、テレビジョン放送のデジタル化が推進されている。日本国内では、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送、110度CS(Communication Satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
地上デジタル放送の技術規格であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)では、1放送事業者に割り当てられる6MHzの周波数帯域中に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位が13個多重されている。このISDB−Tでは、セグメント単位で最大3階層まで変調方式を変えることができるようになっている。また、13セグメントのうちの中央の1セグメントについて、セグメント横断的な周波数インターリーブを行わないことによって、その1セグメントのみを部分受信することも可能となっている。この1セグメントだけの放送は一般に「ワンセグ放送」と略称され、低ビットレートの低解像度放送に利用される。一方、ワンセグ分を除いた12セグメントの放送は「フルセグ放送」と略称され、ハイビジョン放送など高ビットレートの高解像度放送に利用される。フルセグ放送は、ハイビジョンデジタルTVなどの大画面で視聴される。一方、ワンセグ放送は、携帯電話など小型省電力な受信機で小画面視聴されるのが普通であるが、デジタルTVの子画面などで視聴することもできる。
同じ放送局から同時に放送されるフルセグ番組とワンセグ番組は、通常は同一内容である。その場合、フルセグ放送の方が高画質であるから、デジタルTVでワンセグ放送を大画面視聴することは殆どないと思われる。しかし、デジタルTV側でワンセグ放送番組を録画し、それをメモリカードにダビング(ムーブ)し、そのメモリカードを携帯電話に装着して、携帯電話でワンセグ番組録画を視聴する、という利用形態はあり得る。また、ワンセグ放送の内容がフルセグ放送の内容と異なる場合は、デジタルTVでフルセグ放送およびワンセグ放送を録画し、フルセグ放送録画はデジタルTVで大画面視聴する一方、ワンセグ放送録画はデジタルTVの子画面で(または後に携帯電話やゲーム機等で)視聴する、という利用形態はあり得る。
ワンセグ放送開始に伴い、大容量記録媒体(ハードディスク、光ディスク、メモリカードなど)にフルセグ放送番組だけでなくワンセグ放送番組も録画をすることが提案されている(特許文献1参照)。また、録画済み記録媒体の残量表示をすることも提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−251803号公報
特開2001−160281号公報
特許文献1では、ワンセグ放送(1セグメント放送)とフルセグ放送(12セグメント放送)を同時記録し、相互に関連付けながら個別管理している(図2、図5)。また、特許文献2では、録画リスト欄の表示で、録画の品質(高画質か標準画質か等)によって残量(残り記録可能時間)が異なることを表示している(図11、図12)。
ここで、同じ内容で同時放送されるフルセグ番組とワンセグ番組をHDD(Hard Disk Drive)などの記録媒体に同時録画する装置において、HDDの残量表示することを考えてみる。この場合、HDDにはフルセグ放送録画分とワンセグ放送録画分の両方が同じ番組タイトルで記録される。そのため、ある番組タイトルのフルセグ録画分が削除されたとしても、同じ番組タイトルのワンセグ録画分が消されずに残っていると、HDDの残量はユーザが予期するほど増えない。あるいは、フルセグ録画分が全て削除されたとしても、ワンセグ録画分が消されずに残っていると、HDDはブランク状態にならない。すると、ユーザは、録画番組を全て削除したつもりでいても、HDDの残量表示が100%にならないため、まごついてしまう(装置の分厚い操作マニュアルなど通読せず、装置の操作に慣れていないユーザは、同じ番組なのでフルセグ録画分を消去したときにワンセグ録画分も消されたものと誤解することがある)。
この発明の課題の1つは、ワンセグ放送とフルセグ放送の両方を記録できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、ワンセグ放送録画分とフルセグ放送録画分の双方を反映させることである。
この発明の一実施の形態に係る映像装置(デジタルTV11など)は、複数セグメント(13個の伝送単位)が多重化されるデジタル放送方式(ISDB−T)の放送番組を記録する記録装置(内臓HDD80など)を用いる。ここで、前記複数セグメントのうちの1セグメントをワンセグとし、このワンセグ以外の前記複数セグメントをフルセグとしたときに、前記映像装置は、
前記フルセグを用いた放送番組(フルセグ番組)の記録量をフルセグ記録量(フルセグ番組記録時間とフルセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するフルセグ記録量検出手段(ST106a〜ST108aを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)を記憶するフルセグ記録量記憶手段(ST110aを実行するMPU65)と、
前記ワンセグを用いた放送番組(ワンセグ番組)の記録量をワンセグ記録量(ワンセグ番組記録時間とワンセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するワンセグ記録量検出手段(ST106b〜ST108bを実行するMPU65)と、
前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)を記憶するワンセグ記録量記憶手段(ST110bを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)および前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)と、前記記録装置(HDD)の全記録容量(例えば1000GB)から、前記記録装置(HDD)の記録可能な残量(730GB)を算出する残量算出手段(ST112を実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる表示手段(ST114〜ST120を実行するMPU65)を具備する。
ワンセグ放送とフルセグ放送の両方を録画できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、ワンセグ放送録画分とフルセグ放送録画分の双方を反映させることができる。
以下、図面を参照してこの発明の種々な実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る映像装置(デジタルTV11)と外部機器(HDDレコーダなど)の接続例を示すブロック図である。ここでは、デジタルTV(広義には情報通信端末)11の外観と、このデジタルTV11を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
すなわち、デジタルTV11などのシンク機器は、主として、薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を起立させて支持する支持台13とから構成されている。そして、キャビネット12には、例えば液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示部14、スピーカ15、操作部16、リモートコントローラ17から送信される操作情報を受ける受光部18等が設置されている。
このデジタルTV11には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(MultiMedia Card)等の第1のメモリカード19が着脱可能となっており、この第1のメモリカード19に対してワンセグ番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。また、デジタルTV11には、例えば契約情報等の記録された半導体メモリを内蔵する第2のメモリカード(ICカード)20が着脱可能となっており、この第2のメモリカード20に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。さらに、デジタルTV11は、LAN(local area network)端子21、第1のHDMI端子22、第2のHDMI端子23、USB(universal serial bus)端子24およびi.LINK(登録商標)端子25を備えている。
HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格の伝送ラインには、CEC(Consumer Electronics Control)ラインと称される、双方向に制御データの伝送が可能なラインが、映像データの伝送ラインとは別に用意されている。HDMI規格の伝送ラインを介して相互接続されたソース機器(情報の送り手)とシンク機器(情報の受け手)との間での制御には、CECを用いることができる。このCECラインを使って相手の機器を制御することができる。
LAN端子21は、LAN対応HDD(Hard Disk Drive)専用ポートとして使用することができる。このLAN端子21は、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD46に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。このように、LAN対応HDD専用ポートとしてのLAN端子21を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD26に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。また、LAN端子21は、イーサネットを用いた一般的なLAN対応ポートとして使用することも可能で、例えばハブを介して、LAN対応のHDD、PC(personal computer)、HDD内臓のDVDレコーダ等の機器を接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用することができる。
第1のHDMI端子22には、AV(Audio Visual)アンプ27を介して、DVD/HDDレコーダ28およびDVDプレーヤ29などの外部機器が接続されている。第2のHDMI端子23は、例えばハブ30を介して、HDMI端子を有したAVアンプ31、PC32、HDD内臓のDVD/HDDレコーダ33、DVDプレーヤ34等の外部機器を接続し、これらの外部機器と情報伝送を行なうために使用される。第1のHDMI端子22および第2のHDMI端子23は、HDMI規格に準拠した形態で外部機器(HDMI−CEC対応機器)との間で情報伝送するものである。これらの外部機器には、ワンセグ番組録画に対応可能な機器(DVDレコーダやPC)も含まれている。
さらに、この第2のHDMI端子23は、ハブ30に接続されたブロードバンドルータ35を介して、例えばインターネット等のネットワーク36に接続し、このネットワーク36を介してPC37や携帯電話38等と情報伝送を行なうために使用される。
USB端子24は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ39を介して、携帯電話40、デジタルカメラ41、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ42、HDD43、キーボード44等を接続し、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
i.LINK端子25は、例えばAV−HDD45及びD−VHS(Digital Video Home System)46、さらには、地上波/衛星デジタルチューナを内臓するSTB(Set Top Box)46a等をシリアル接続(ディジーチェーン接続)し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
図2は、ワンセグ放送の録画機能を持つ映像装置(デジタルTV11)の内部構成を例示するブロック図である。デジタルTV11は、TV本体にHDD80を内蔵し、TV本体だけで番組の録画・再生が可能な製品(HDD内蔵TV)である。このHDD内蔵TVは、地上デジタル放送で放送されるフルセグ番組とワンセグ番組をHDD80等に同時録画できるように構成されている。
図2において、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ47で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ49で選局された放送信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調器50に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上デジタル放送用のチューナ54に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ54で選局された放送信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器55に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ56で選局された放送信号は、アナログ復調器57に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
ここで、信号処理部51は、PSK復調器50及びOFDM復調器55からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
また、信号処理部51には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子60a,60b,60c,60dが接続されている。これら入力端子60a〜60dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルTV11の外部から入力可能とするものである。
そして、この信号処理部51は、アナログ復調器57及び各入力端子60a〜60dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
このうち、グラフィック処理部58は、信号処理部51から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部61で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部58は、信号処理部51の出力映像信号と、OSD信号生成部61の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
なお、OSD信号生成部61で生成されたOSD画像(図4〜図9の画像を含む)の映像表示部14表示領域上における表示サイズおよび表示位置は、デフォルトで決めておくか、制御部65のMPUが実行するファームウエアプログラムにより適宜指定することができる。
そして、グラフィック処理部58から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部62に供給される。この映像処理部62は、入力されたデジタルの映像信号を、前記映像表示部14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示部14に出力して映像表示させるとともに、出力端子63を介して外部に出力する。
また、音声処理部59は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声再生させるとともに、出力端子64を介して外部に出力する。
ここで、デジタルTV11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部65によって統括的に制御されている。この制御部65は、MPU(Micro Processing Unit)等を内蔵しており、操作部16からの操作情報、または、リモートコントローラ17から送出され受光部18を介して受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部65は、主として、そのMPUが実行する制御プログラム(ファームウエア)を格納したROM(Read Only Memory)66と、該MPUに作業エリアを提供するワークRAM(Random Access Memory)67と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ68とを利用している。また、図示しないが、制御部65はタイマを内臓しており、OSD信号生成部61等に対する制御タイミングをこのタイマで適宜管理している。
また、制御部65は、カードI/F(InterFace)69を介して、前記第1のメモリカード19が装着可能なカードホルダ70に接続されている。これによって、制御部65は、カードホルダ70に装着された第1のメモリカード19と、カードI/F69を介して情報伝送を行なうことができる。
また、制御部65は、通信I/F73を介してLAN端子21と接続されている。これにより、制御部65は、LAN端子21に接続されたLAN対応のHDD26と、通信I/F73を介して情報伝送を行なうことができる。この場合、制御部65は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、LAN端子21に接続されたLAN対応のHDD26にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
さらに、制御部65は、第1のHDMI I/F74を介して第1のHDMI端子22と接続されている。これにより、制御部65は、第1のHDMI端子22に接続された各機器(HDMI−CEC対応のDVD/HDDレコーダ28など)と、第1のHDMI I/F74を介して情報伝送を行なうことができる。また、制御部65は、第2のHDMI I/F75を介して第2のHDMI端子23と接続されている。これにより、制御部65は、第2のHDMI端子23に接続された各機器(HDMI−CEC対応の赤色/青色レーザ光ディスクレコーダなど)と、第2のHDMI I/F75を介して情報伝送を行なうことができる。
制御部65はまた、USB I/F76を介してUSB端子24と接続されている。これにより、制御部65は、USB端子24に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F76を介して情報伝送を行なうことができる。
さらに、制御部65は、i.LINK I/F77を介してi.LINK端子25と接続されている。これにより、制御部65は、i.LINK端子25に接続された各機器(図1参照)と、i.LINK I/F77を介して情報伝送を行なうことができる。
図3は、映像装置および外部機器を操作するリモートコントローラ17の一例を説明する図である。このリモートコントローラ17には、主として、電源キー17a、入力切換キー17b、衛星デジタル放送チャンネルのダイレクト選局キー17c、地上波放送チャンネルのダイレクト選局キー17d、クイックキー17e、カーソルキー17f、決定キー17g、番組表キー17h、ページ切換キー17i、Rリンクキー17R(外部機器とHDMI経由でリンクを張る操作キー)、戻るキー17k、終了キー17l、青,赤,緑,黄のカラーキー17m、チャンネルアップダウンキー17n、音量調整キー17o、メニューキー17p、予約機能キー17q、録画リストキー17s、残量キー17t等が設けられている。なお、カーソルキー17fには、上下左右方向へカーソルを移動させる方向キー17f1〜17f4が設けられている。
図4は、フルセグとワンセグの同時録画予約を登録する画面141を例示する図である。フルセグ番組とワンセグ番組を同時に録画するように指定する録画予約の操作は、図4の操作画面を用いて行うことができる。すなわち、図示しないEPG(Electronic Program Guide)から所望の番組を選択し、図3のリモートコントローラ17の予約機能キー17qを押すことで、図4のような画面を呼び出す。この画面上で、リモートコントローラ17のカーソルキー17fの方向キー17f1〜17f4により図4の画面上の所望の項目にカーソルを移動させ、決定キー17gでカーソル位置の項目を選択する。このような操作により、ワンセグ録画する・しないを含めた番組予約を行うことができる。図中のワンセグ録画の設定を「する」と指定することで、フルセグとワンセグの同時録画が、例えば図2のHDDレコーダ80によりなされる。
図5は、フルセグの録画リストの一例を示す図である。図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sを押すと図5のフルセグ録画リスト142が出画する。もう一度録画リストキー17sを押すと後述する図6のワンセグ録画リスト143に切り替わる。もう一度録画リストキー17sを押すと録画リストの画面は消えて放送中の番組画像等に戻る。さらに録画リストキー17sを押すと図5のフルセグ録画リスト142が再び出画する。
図5の例は、録画した番組を一覧表示する録画リスト画面のうち、フルセグ番組がリスト表示される画面である。表示されるフルセグ番組に対して、同時に録画したワンセグ番組がある場合、番組リスト部中の番組タイトル欄の右側に、録画日時の表示に隣接して、識別のマーク(四角い1[SEG]アイコン)が表示される(このアイコンは目立つように高コントラスト画像としたり点滅させたりしてもよい)。この録画リストから、ワンセグ録画の有無の確認を含めて、録画した番組を簡単に探せる。ジャンル別、曜日別、連続ドラマグループ別など、詳細な検索を行える上、プレビュー画面(図5の左側中央の白枠)でリスト上の番組内容を見ながら番組を探すことができるようになっている。
さらに、不要なフルセグ番組の削除もこの画面から行うことができる(削除したい番組名の欄にカーソルを移動させたあと図3のリモートコントローラ17の赤カラーキー17mを押す)。削除後のHDDの残量%は緑カラーキー17mを押すことで同じ画面上に表示できる。
図6は、ワンセグの録画リストの一例を示す図である。図5のフルセグ録画リスト142を出している状態で図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sを押すと図6のワンセグ録画リスト143に切り替わる。図6の例示において、録画リストのタイトル部がワンセグ録画リストとなっている。図6のワンセグ録画リスト143にリストアップされるのは、図5のフルセグ録画番組のうち識別のマーク(1[SEG]アイコン)が付いている番組だけに絞り込まれている。この録画リストから、ワンセグ録画番組だけを簡単に探せる上、プレビュー画面(図6の左側中央の白枠)でリスト上の番組内容を見ながら番組を探すことができるようになっている。
図5のフルセグ録画リストから番組削除をしたあと、図6のワンセグ番組リストに対応する番組が残っており、その番組も削除したいときは、図6の画面において、削除したい番組名の欄にカーソルを移動させたあと図3のリモートコントローラ17の赤カラーキー17mを押せばよい。削除後のHDDの残量%は緑カラーキー17mを押すことで同じ画面上に表示できる。
図7は、フルセグの録画リスト上における残量表示の一例を示す図である。図5の画面状態でリモートコントローラ17の緑カラーキー17mを押すと、あるいは、放送視聴中の画面状態でリモートコントローラ17の残量キー17tを押すと、図7のハードディスク残量画面144が出画する。図7の表示から、HDDがどのくらい録画済みであるかを容易に把握できる。さらに、録画済み番組のうち一部が誤消去から保護されている(該当タイトルのプログラムに消去禁止のプロテクトフラグが立っている)場合は、録画済部分のうち保護されたプログラムがどの程度あるかも視覚的に直ぐ分かるようになっている。
図8は、フルセグの録画リストの他例を示す図である。この例の画面145では、フルセグ番組はないが図示しないワンセグ番組が残っている。図8のフルセグ録画リストの表示において、フルセグ番組は0件だが、ワンセグ番組がHDD内に多数録画されている。そのために、残量は100%とはならない。この例で残量を確認した場合、番組表示がブランクなのに残量表示が84%となっているので、ユーザは違和感を感じる。
図9は、フルセグの録画リスト上における残量表示の他例を示す図である。図8の画面状態でリモートコントローラ17の緑カラーキー17mを押すと、あるいは、放送視聴中の画面状態でリモートコントローラ17の残量キー17tを押すと、図9のハードディスク残量画面146が出画する(ワンセグ録画がある場合の例)。この例では、図7で示したHDD残量確認画面に対して、さらに、ワンセグ番組で占められている容量を区別するようにしている。
すなわち、図9の例では、フルセグ録画量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(バーグラフ146a、146b)と、ワンセグ録画量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(バーグラフ146c、146d)を区別して表示するとともに、録画可能な残量(例えば730GB)に対応する第3の画像(残量%表示146e)を同じ画面上で別途表示している。このように、ワンセグ録画量をフルセグ録画量と区別して表示すると、フルセグの録画量がゼロでもワンセグ録画量のバーグラフがゼロでなければ、HDDの残量が100%にならない理由が直ぐに分かる。
図5〜図9の表示は、HDDの残量を確認し、残量が少ないならば残量を増やすために削除する番組をどう選択するかの判断を、ユーザがする際に、利用できる。
なお、フルセグ記録量累積値がゼロであってもワンセグ記録量累積値がゼロでない場合の通告表示として、図9のワンセグバーグラフ146c、146dの代わりに(あるいはそれと併用して)、例えば残量%表示146eの下に「ワンセグ録画番組が残っています」といった表示(図示せず)を出してもよい。
図10は、フルセグ録画およびワンセグ録画がなされた場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャートである。まず、図3のリモートコントローラ17の予約機能キー17qを押すことにより図4の番組指定予約画面を出して、番組予約を行う(ブロックST100)。予約された番組の録画開始時間になると(ブロックST102Y)、予約番組がフルセグ録画だけなのか、ワンセグ録画だけなのか、あるいはフルセグ録画とワンセグ録画の両方なのかが判定される(ブロックST104)。
フルセグ録画予約されておれば、フルセグ録画がなされ(ブロックST106a)、その録画終了後にその録画で消費されたフルセグ録画量が算出され(ブロックST108a)、算出されたフルセグ録画量が録画済のフルセグ録画量データに累積加算される(ブロックST110a)。ここで、フルセグ録画が16Mbps弱の平均レートで60分行われると、フルセグ録画量は約7GBと算出される。例えば図2のHDD80にフルセグ番組が既に243GB記録済みのところ、今回新たにフルセグ番組を7GB記録したならば、その累積値は250GBとなる。この250GBが、例えば図2のメモリ68に記憶される。
同様に、ワンセグ録画予約されておれば、ワンセグ録画がなされ(ブロックST106b)、その録画終了後にその録画で消費されたワンセグ録画量が算出され(ブロックST108b)、算出されたワンセグ録画量が録画済のワンセグ録画量データに累積加算される(ブロックST110b)。ここで、ワンセグ録画が0.4Mbps強の平均レートで60分行われると、フルセグ録画量は約0.2GBと算出される。例えば図2のHDD80にワンセグ番組が既に19.8GB記録済みのところ、今回新たにワンセグ番組を0.2GB記録したならば、その累積値は20GBとなる。この20GBが、例えば図2のメモリ68に記憶される。
なお、フルセグ録画とワンセグ録画の両方の録画予約がなされていたときは、ST106a〜ST110aのフルセグ録画処理とST106b〜ST110bのワンセグ録画処理は、並列処理される。
続いて、HDDの録画エリアの残量%が計算される(ブロックST112)。例えば、累積記憶されたフルセグ録画量が250GBであり、累積記憶されたワンセグ録画量が20GBであれば、HDD80の消費量は270GBとなる。このHDD80の全記憶容量が例えば1000GB(1TB)であれば、算出されたHDD残量は[(1000BG−270GB)/1000GB]×100=73%となる。この例でのフルセグ録画量250GBとワンセグ録画量20GBとHDD残量73%のデータは、例えば図2のメモリ68に記憶される。
メモリ68に記憶されたフルセグ録画量250GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば150GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が100GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち150GB分に対応するバーグラフ146aのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち100GB分に対応するバーグラフ146bのOSDデータが生成される(ブロックST114)。
同様に、メモリ68に記憶されたワンセグ録画量20GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば12GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が8GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち12GB分に対応するバーグラフ146cのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち8GB分に対応するバーグラフ146dのOSDデータが生成される(ブロックST116)。
こうして生成されたフルセグ録画量のOSD画像とワンセグ録画量のOSD画像は、互いに区別して合成される(ブロックST118)。例えば、バーグラフ146aのOSD画像は幅広の濃い緑色とし、バーグラフ146bは幅広の薄めの緑色とし、バーグラフ146cのOSD画像は幅狭の濃い赤色とし、バーグラフ146dは幅狭の薄めの赤色といったように、色とサイズで視覚上の差別化を図ることができる。また、数字通りの比率ではワンセグ録画量のバーグラフがフルセグ録画量のバーグラフと比べて短くなりすぎて視認しにくいときは、ワンセグ録画量のバーグラフ長は適宜拡大表示されてもよい。
フルセグ録画量とワンセグ録画量の合成OSD画像を作成したあと、その近傍(図9では右隣)にHDDの残量%の表示画像146eを挿入して、表示する(ブロックST120)。図9は、その場合の表示例を示している。(ただし、図9に記載された録画可能時間の数値は適当な例示にすぎず、1000GBのHDDに73%の残量がある場合の数値ではない。)
図11は、フルセグ録画番組および/またはワンセグ録画番組の一部または全部が削除された場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャートである。図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sが押されると(ブロックST201)、図5に示すようなフルセグの録画リストが出画する。さらに録画リストキー17sが押されると、図6に示すようなワンセグの録画リストが出画する。もう一度録画リストキー17sを押すとワンセグの録画リストは消され、さらに録画リストキー17sを押すとフルセグの録画リストが再び出画する。
現在の画面がフルセグの録画リストの場合(ブロックST203左分岐→図5)、リモートコントローラ17のカーソルキー操作で削除したい番組タイトルの欄にカーソルを移動させたあと、赤カラーキー17mを押す(その際、図示しないが、「削除すると元に戻せません。本当に削除しますか?」という警告表示が表れるようにソフトウエアが組まれている場合は、図示しない「消す」という選択枝をカーソルキー操作で選んで決定キー17gを押す)と、選択された番組タイトルのプログラムが(消去禁止のフラグが立っていなければ)消去される(ブロックST205a)。この番組削除は、消去できる番組が残っている限り、何度でも反復できる。この番組削除後に、削除された全フルセグ番組の合計データ量が算出され(ブロックST207a)、算出された合計データ量が、図2のメモリ68内のフルセグ録画量累積データから減算される(ブロックST209a)。
同様に、現在の画面がワンセグの録画リストの場合(ブロックST203右分岐→図6)は、リモートコントローラ17のカーソルキー操作で削除したい番組タイトルの欄にカーソルを移動させたあと、赤カラーキー17mを押す(その際、図示しないが、「削除すると元に戻せません。本当に削除しますか?」という警告表示が表れる場合は、図示しない「消す」という選択枝をカーソルキー操作で選んで決定キー17gを押す)と、選択された番組タイトルのプログラムが(消去禁止のフラグが立っていなければ)消去される(ブロックST205b)。この番組削除は、消去できる番組が残っている限り、何度でも反復できる。この番組削除後に、削除された全ワンセグ番組の合計データ量が算出され(ブロックST207b)、算出された合計データ量が、図2のメモリ68内のワンセグ録画量累積データから減算される(ブロックST209b)。
続いて、HDDの録画エリアの残量%が計算される(ブロックST212)。例えば、番組削除により減算されたあとのフルセグ録画量が241GBであり、番組削除により減算されたあとのワンセグ録画量が19GBであれば、HDD80の消費量は260GBとなる。このHDD80の全記憶容量が例えば1000GB(1TB)であれば、算出されたHDD残量は[(1000BG−260GB)/1000GB]×100=74%となる。この例でのフルセグ録画量241GBとワンセグ録画量19GBとHDD残量74%のデータは、図2のメモリ68に記憶される。
メモリ68に記憶されたフルセグ録画量241GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば150GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が91GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち150GB分に対応するバーグラフ146aのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち91GB分に対応するバーグラフ146bのOSDデータが生成される(ブロックST214)。
同様に、メモリ68に記憶されたワンセグ録画量19GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば12GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が7GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち12GB分に対応するバーグラフ146cのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち7GB分に対応するバーグラフ146dのOSDデータが生成される(ブロックST216)。
こうして生成されたフルセグ録画量のOSD画像とワンセグ録画量のOSD画像は、互いに区別して合成される(ブロックST218)。例えば、バーグラフ146aのOSD画像は幅広の濃い緑色とし、バーグラフ146bは幅広の薄めの緑色とし、バーグラフ146cのOSD画像は幅狭の濃い赤色とし、バーグラフ146dは幅狭の薄めの赤色といったように、色とサイズで視覚上の差別化を図ることができる。また、数字通りの比率ではワンセグ録画量のバーグラフがフルセグ録画量のバーグラフと比べて短くなりすぎて視認しにくいときは、ワンセグ録画量のバーグラフ長は適宜拡大表示されてもよい。
フルセグ録画量とワンセグ録画量の合成OSD画像を作成したあと、その近傍(図9では右隣)にHDDの残量%の表示画像146eを挿入して、表示する(ブロックST220)。図9は、その場合の表示例を示している。(ただし、図9に記載された録画可能時間の数値は適当な例示にすぎず、1000GBのHDDに74%の残量がある場合の数値ではない。)
ここで、もしフルセグ録画番組が全消去されたとしても、仮にワンセグ番組が20GB分残っていたとすると、1000GBHDDの残量%は100%とはならず、98%となる。なぜ100%にならないのかは、図9のHDD残量画面を出してワンセグ録画のバーグラフを見れば、直ぐに納得でき、ユーザが困惑することはなくなる。
<実施の形態のまとめ>
a.同時放送されるフルセグ番組とワンセグ番組は、同一の番組内容であり、同じ録画リスト上で個別に表示するのは煩雑。
b.ワンセグ同時録画中はワンセグ番組が再生できない制約があり、フルセグ・ワンセグは別個の録画リストとするのが妥当。
c.録画リストの番組数が0であるにもかかわらずHDD残量が100%とならない場合がありユーザはとまどいやすい。その対策として、ワンセグ番組のHDD内に占める容量を区別して表示する。
<実施の形態の効果>
フルセグ・ワンセグの区別無く残量表示されると、番組のリスト表示は0件であるにもかかわらず残量が100%とならないことでユーザにとまどい(あるいは誤解)を与える。HDD内に占めるワンセグ録画分に区別を付けて残量表示することにより、録画リストに表示される番組(フルセグ録画番組)と異なる管理下の番組(ワンセグ録画番組)でHDDの容量が占められていることが判りやすくなる。
すなわち、ワンセグ放送とフルセグ放送の両方を録画できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、ワンセグ放送録画分とフルセグ放送録画分の双方を反映させる。すると、フルセグ放送録画分がなくてもワンセグ放送録画分があれば、そのワンセグ放送録画分に対応して記録媒体の残量が100%より小さくなっていることが分かる。
<実施の形態と発明との対応例>
(1)この発明に係る映像装置(デジタルTV、STB、デジタルビデオレコーダなど)は、複数セグメント(13個の伝送単位)が多重化されるデジタル放送方式(ISDB−T)の放送番組を記録する記録装置(内臓HDD、外部接続HDD、ICメモリ、光ディスクレコーダなど)を用いる。前記複数セグメントのうちの1セグメントをワンセグとし、このワンセグ以外の前記複数セグメントをフルセグとしたときに、この映像装置は、
前記フルセグを用いた放送番組(フルセグ番組)の記録量をフルセグ記録量(フルセグ番組記録時間とフルセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するフルセグ記録量検出手段(ST106a〜ST108aを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば既に243GB記録済みのところ新たに7GB記録すると累積値は250GB)を記憶するフルセグ記録量記憶手段(ST110aを実行するMPU65)と、
前記ワンセグを用いた放送番組(ワンセグ番組)の記録量をワンセグ記録量(ワンセグ番組記録時間とワンセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するワンセグ記録量検出手段(ST106b〜ST108bを実行するMPU65)と、
前記ワンセグ記録量の累積値(例えば既に19.8GB記録済みのところ新たに0.2GB記録すると累積値は20GB)を記憶するワンセグ記録量記憶手段(ST110bを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)および前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)と、前記記録装置(HDD)の全記録容量(例えば1000GB)から、前記記録装置(HDD)の記録可能な残量(730GB)を算出する残量算出手段(ST112を実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる表示手段(ST114〜ST120を実行するMPU65)を具備している。
(2)上記映像装置では、前記第1の画像(図9の146a、146b)、前記第2の画像(図9の146c、146d)および前記第3の画像(図9の146e)は、同じ画面上で視認できるように表示される。
(3)上記映像装置では、前記記録装置(HDD)の記録エリアは前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)と前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)の分、消費される。前記第3の画像(図9の146e)は、前記記録装置(HDD)の前記全記録容量(例えば1000GB)に対する前記記録可能な残量(730GB)の割合を%表示した数値(例えば73%)を含む。そして、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)がゼロでない限り、前記フルセグ記録量の累積値がゼロであっても、前記%表示した数値(図9の146eの73%)が100%にならない(図11のST220)ように構成される。
(4)上記映像装置では、前記ワンセグ記録量の累積値に対応する第2の画像(図9の146c、146d)は、誤消去から保護された部分(図9の146c)および消去可能な部分(図9の146d)を含むことができる。そして、前記第2の画像に前記誤消去から保護された部分(図9の146c)および/または前記消去可能な部分(図9の146d)がある限り、前記記録可能な残量の割合を%表示した数値は、100%にならない(図11のST220)。
(5)上記映像装置では、前記記録装置(HDD)の記録エリアから前記フルセグ記録量の一部または全部が削除可能に構成され(図11のST205a〜ST209a)、前記記録装置(HDD)の記録エリアから前記ワンセグ記録量の一部または全部が削除可能に構成されている(図11のST205b〜ST209b)。そして、前記フルセグ記録量および前記ワンセグ記録量の削除分が前記%表示した数値(図9の146e)に反映される(図11のST220)ように構成される。
(6)この発明に係る残量表示方法は、複数セグメントが多重化されるデジタル放送方式の放送番組を記録するもの(HDD80など)で用いられる。前記複数セグメントのうちの1セグメントをワンセグとし、このワンセグ以外の前記複数セグメントをフルセグとしたときに、この方法では、前記フルセグを用いた放送番組(フルセグ番組)の記録量をフルセグ記録量として検出し(ST106a〜ST108a)、前記フルセグ記録量の累積値を記憶し(ST110a)、前記ワンセグを用いた放送番組(ワンセグ番組)の記録量をワンセグ記録量として検出し(ST106b〜ST108b)、前記ワンセグ記録量の累積値を記憶する(ST110b)。そして、前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)および前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)と、前記記録装置(HDD)の全記録容量(例えば1000GB)から、前記記録装置(HDD)の記録可能な残量(730GB)を算出し(ST112)、前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる(ST114〜ST120:図9)ようにしている。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、フルセグ番組が全消去されていてもHDD残量が100%にならない場合、HDD残量表示を出画させる際に、ワンセグ番組がHDDに残っている旨の音声案内を図2のスピーカ15から出すようにしてもよい。
また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
この発明の一実施形態に係る映像装置(デジタルTV)と外部機器(HDDレコーダなど)の接続例を示すブロック図。
映像装置の内部構成例を示すブロック図。
映像装置および外部機器を操作するリモートコントローラの一例を説明する図。
フルセグとワンセグの同時録画予約を登録する画面を例示する図。
フルセグの録画リストの一例を示す図。
ワンセグの録画リストの一例を示す図。
フルセグの録画リスト上における残量表示の一例を示す図。
フルセグの録画リストの他例を示す図。
フルセグの録画リスト上における残量表示の他例を示す図。
フルセグ録画およびワンセグ録画がなされた場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャート図。
フルセグ録画番組および/またはワンセグ録画番組の一部または全部が削除された場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャート図。
11…映像装置(デジタルTV/情報通信端末)、14…映像表示部、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、17p…メニューキー、17q…予約機能キー、17s…録画リストキー、17t…残量キー、18…リモートコントローラ受光部、19…第1のメモリカード、20…第2のメモリカード、21…LAN端子、22…第1のHDMI端子、23…第2のHDMI端子、24…USB端子、25…i.LINK端子、26…HDDレコーダ、27…AVアンプ、28…DVD/HDDレコーダ、29…DVDプレーヤ、30…ハブ、31…AVアンプ、32…PC、33…DVD/HDDレコーダ、34…DVDプレーヤ、35…ブロードバンドルータ、36…ネットワーク、37…PC、38…携帯電話、39…ハブ、40…携帯電話、41…デジタルカメラ、42…カードリーダ/ライタ、43…HDDレコーダ、44…キーボード、45…AV−HDDレコーダ、46…D−VHSレコーダ、47…アンテナ、48…入力端子、49…チューナ、50…PSK復調器、51…信号処理部、52…アンテナ、53…入力端子、54…チューナ、55…OFDM復調器、56…チューナ、57…アナログ復調器、58…グラフィック処理部、59…音声処理部、60a〜60d…入力端子、61…OSD信号生成部、62…映像処理部、63…出力端子、64…出力端子、65…制御部、66…ROM(ファームウエアプログラム等)、67…ワークRAM、68…不揮発性メモリ、69…カードI/F、70…カードホルダ、71…カードI/F、72…カードホルダ、73…通信I/F、74…第1のHDMII/F、75…第2のHDMI I/F、76…USBI/F、77…i.LINK I/F。
この発明の実施の形態は、ワンセグ放送の録画機能を持つ映像装置およびこの装置で用いられる記録媒体の残量表示方法に関する。
近年、テレビジョン放送のデジタル化が推進されている。日本国内では、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送、110度CS(Communication Satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
地上デジタル放送の技術規格であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)では、1放送事業者に割り当てられる6MHzの周波数帯域中に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位が13個多重されている。このISDB−Tでは、セグメント単位で最大3階層まで変調方式を変えることができるようになっている。また、13セグメントのうちの中央の1セグメントについて、セグメント横断的な周波数インターリーブを行わないことによって、その1セグメントのみを部分受信することも可能となっている。この1セグメントだけの放送は一般に「ワンセグ放送」と略称され、低ビットレートの低解像度放送に利用される。一方、ワンセグ分を除いた12セグメントの放送は「フルセグ放送」と略称され、ハイビジョン放送など高ビットレートの高解像度放送に利用される。フルセグ放送は、ハイビジョンデジタルTVなどの大画面で視聴される。一方、ワンセグ放送は、携帯電話など小型省電力な受信機で小画面視聴されるのが普通であるが、デジタルTVの子画面などで視聴することもできる。
同じ放送局から同時に放送されるフルセグ番組とワンセグ番組は、通常は同一内容である。その場合、フルセグ放送の方が高画質であるから、デジタルTVでワンセグ放送を大画面視聴することは殆どないと思われる。しかし、デジタルTV側でワンセグ放送番組を録画し、それをメモリカードにダビング(ムーブ)し、そのメモリカードを携帯電話に装着して、携帯電話でワンセグ番組録画を視聴する、という利用形態はあり得る。また、ワンセグ放送の内容がフルセグ放送の内容と異なる場合は、デジタルTVでフルセグ放送およびワンセグ放送を録画し、フルセグ放送録画はデジタルTVで大画面視聴する一方、ワンセグ放送録画はデジタルTVの子画面で(または後に携帯電話やゲーム機等で)視聴する、という利用形態はあり得る。
ワンセグ放送開始に伴い、大容量記録媒体(ハードディスク、光ディスク、メモリカードなど)にフルセグ放送番組だけでなくワンセグ放送番組も録画をすることが提案されている(特許文献1参照)。また、録画済み記録媒体の残量表示をすることも提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−251803号公報
特開2001−160281号公報
特許文献1では、ワンセグ放送(1セグメント放送)とフルセグ放送(12セグメント放送)を同時記録し、相互に関連付けながら個別管理している(図2、図5)。また、特許文献2では、録画リスト欄の表示で、録画の品質(高画質か標準画質か等)によって残量(残り記録可能時間)が異なることを表示している(図11、図12)。
ここで、同じ内容で同時放送されるフルセグ番組とワンセグ番組をHDD(Hard Disk Drive)などの記録媒体に同時録画する装置において、HDDの残量表示することを考えてみる。この場合、HDDにはフルセグ放送録画分とワンセグ放送録画分の両方が同じ番組タイトルで記録される。そのため、ある番組タイトルのフルセグ録画分が削除されたとしても、同じ番組タイトルのワンセグ録画分が消されずに残っていると、HDDの残量はユーザが予期するほど増えない。あるいは、フルセグ録画分が全て削除されたとしても、ワンセグ録画分が消されずに残っていると、HDDはブランク状態にならない。すると、ユーザは、録画番組を全て削除したつもりでいても、HDDの残量表示が100%にならないため、まごついてしまう(装置の分厚い操作マニュアルなど通読せず、装置の操作に慣れていないユーザは、同じ番組なのでフルセグ録画分を消去したときにワンセグ録画分も消されたものと誤解することがある)。
この発明の実施の形態の課題の1つは、フルセグ放送など第1の放送方式とワンセグ放送など第2の放送方式の両方の放送コンテンツを記録できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、第1の放送方式の録画分と第2の放送方式の録画分の双方を反映させることである。
この発明の一実施の形態に係る映像装置(デジタルTV11など)は、デジタル放送方式(ISDB−T)の放送番組を記録する記録装置(内臓HDD80など)を用いる。ここで、ある放送番組の放送コンテンツを第1の放送方式(フルセグ放送など)の放送コンテンツとし、この第1の放送方式の放送コンテンツと同内容で画質の異なる放送コンテンツを第2の放送方式(ワンセグ放送など)の放送コンテンツとしたときに、前記映像装置は、
前記第1の放送方式の放送コンテンツの記録量(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記第2の放送方式の放送コンテンツの記録量(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録装置(HDD)の記録媒体に記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる表示手段(ST114〜ST120を実行するMPU65)を具備する。
上記のように構成することにより、第1の放送方式の放送コンテンツと第2の放送方式の放送コンテンツの両方を録画できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、第1の放送方式の録画分と第2の放送方式の録画分の双方を反映させることができる。
この発明の一実施形態に係る映像装置(デジタルTV)と外部機器(HDDレコーダなど)の接続例を示すブロック図。
映像装置の内部構成例を示すブロック図。
映像装置および外部機器を操作するリモートコントローラの一例を説明する図。
フルセグとワンセグの同時録画予約を登録する画面を例示する図。
フルセグの録画リストの一例を示す図。
ワンセグの録画リストの一例を示す図。
フルセグの録画リスト上における残量表示の一例を示す図。
フルセグの録画リストの他例を示す図。
フルセグの録画リスト上における残量表示の他例を示す図。
フルセグ録画およびワンセグ録画がなされた場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャート図。
フルセグ録画番組および/またはワンセグ録画番組の一部または全部が削除された場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャート図。
以下、図面を参照してこの発明の種々な実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る映像装置(デジタルTV11)と外部機器(HDDレコーダなど)の接続例を示すブロック図である。ここでは、デジタルTV(広義には情報通信端末)11の外観と、このデジタルTV11を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
すなわち、デジタルTV11などのシンク機器は、主として、薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を起立させて支持する支持台13とから構成されている。そして、キャビネット12には、例えば液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示部14、スピーカ15、操作部16、リモートコントローラ17から送信される操作情報を受ける受光部18等が設置されている。
このデジタルTV11には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(MultiMedia Card)等の第1のメモリカード19が着脱可能となっており、この第1のメモリカード19に対してワンセグ番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。また、デジタルTV11には、例えば契約情報等の記録された半導体メモリを内蔵する第2のメモリカード(ICカード)20が着脱可能となっており、この第2のメモリカード20に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。さらに、デジタルTV11は、LAN(local area network)端子21、第1のHDMI端子22、第2のHDMI端子23、USB(universal serial bus)端子24およびi.LINK(登録商標)端子25を備えている。
HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格の伝送ラインには、CEC(Consumer Electronics Control)ラインと称される、双方向に制御データの伝送が可能なラインが、映像データの伝送ラインとは別に用意されている。HDMI規格の伝送ラインを介して相互接続されたソース機器(情報の送り手)とシンク機器(情報の受け手)との間での制御には、CECを用いることができる。このCECラインを使って相手の機器を制御することができる。
LAN端子21は、LAN対応HDD(Hard Disk Drive)専用ポートとして使用することができる。このLAN端子21は、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD46に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。このように、LAN対応HDD専用ポートとしてのLAN端子21を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD26に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。また、LAN端子21は、イーサネットを用いた一般的なLAN対応ポートとして使用することも可能で、例えばハブを介して、LAN対応のHDD、PC(personal computer)、HDD内臓のDVDレコーダ等の機器を接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用することができる。
第1のHDMI端子22には、AV(Audio Visual)アンプ27を介して、DVD/HDDレコーダ28およびDVDプレーヤ29などの外部機器が接続されている。第2のHDMI端子23は、例えばハブ30を介して、HDMI端子を有したAVアンプ31、PC32、HDD内臓のDVD/HDDレコーダ33、DVDプレーヤ34等の外部機器を接続し、これらの外部機器と情報伝送を行なうために使用される。第1のHDMI端子22および第2のHDMI端子23は、HDMI規格に準拠した形態で外部機器(HDMI−CEC対応機器)との間で情報伝送するものである。これらの外部機器には、ワンセグ番組録画に対応可能な機器(DVDレコーダやPC)も含まれている。
さらに、この第2のHDMI端子23は、ハブ30に接続されたブロードバンドルータ35を介して、例えばインターネット等のネットワーク36に接続し、このネットワーク36を介してPC37や携帯電話38等と情報伝送を行なうために使用される。
USB端子24は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ39を介して、携帯電話40、デジタルカメラ41、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ42、HDD43、キーボード44等を接続し、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
i.LINK端子25は、例えばAV−HDD45及びD−VHS(Digital Video Home System)46、さらには、地上波/衛星デジタルチューナを内臓するSTB(Set Top Box)46a等をシリアル接続(ディジーチェーン接続)し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
図2は、ワンセグ放送の録画機能を持つ映像装置(デジタルTV11)の内部構成を例示するブロック図である。デジタルTV11は、TV本体にHDD80を内蔵し、TV本体だけで番組の録画・再生が可能な製品(HDD内蔵TV)である。このHDD内蔵TVは、地上デジタル放送で放送されるフルセグ番組とワンセグ番組をHDD80等に同時録画できるように構成されている。
図2において、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ47で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ49で選局された放送信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調器50に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上デジタル放送用のチューナ54に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ54で選局された放送信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器55に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ56で選局された放送信号は、アナログ復調器57に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
ここで、信号処理部51は、PSK復調器50及びOFDM復調器55からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
また、信号処理部51には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子60a,60b,60c,60dが接続されている。これら入力端子60a〜60dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルTV11の外部から入力可能とするものである。
そして、この信号処理部51は、アナログ復調器57及び各入力端子60a〜60dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
このうち、グラフィック処理部58は、信号処理部51から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部61で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部58は、信号処理部51の出力映像信号と、OSD信号生成部61の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
なお、OSD信号生成部61で生成されたOSD画像(図4〜図9の画像を含む)の映像表示部14表示領域上における表示サイズおよび表示位置は、デフォルトで決めておくか、制御部65のMPUが実行するファームウエアプログラムにより適宜指定することができる。
そして、グラフィック処理部58から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部62に供給される。この映像処理部62は、入力されたデジタルの映像信号を、前記映像表示部14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示部14に出力して映像表示させるとともに、出力端子63を介して外部に出力する。
また、音声処理部59は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声再生させるとともに、出力端子64を介して外部に出力する。
ここで、デジタルTV11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部65によって統括的に制御されている。この制御部65は、MPU(Micro Processing Unit)等を内蔵しており、操作部16からの操作情報、または、リモートコントローラ17から送出され受光部18を介して受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部65は、主として、そのMPUが実行する制御プログラム(ファームウエア)を格納したROM(Read Only Memory)66と、該MPUに作業エリアを提供するワークRAM(Random Access Memory)67と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ68とを利用している。また、図示しないが、制御部65はタイマを内臓しており、OSD信号生成部61等に対する制御タイミングをこのタイマで適宜管理している。
また、制御部65は、カードI/F(InterFace)69を介して、前記第1のメモリカード19が装着可能なカードホルダ70に接続されている。これによって、制御部65は、カードホルダ70に装着された第1のメモリカード19と、カードI/F69を介して情報伝送を行なうことができる。
また、制御部65は、通信I/F73を介してLAN端子21と接続されている。これにより、制御部65は、LAN端子21に接続されたLAN対応のHDD26と、通信I/F73を介して情報伝送を行なうことができる。この場合、制御部65は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、LAN端子21に接続されたLAN対応のHDD26にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
さらに、制御部65は、第1のHDMI I/F74を介して第1のHDMI端子22と接続されている。これにより、制御部65は、第1のHDMI端子22に接続された各機器(HDMI−CEC対応のDVD/HDDレコーダ28など)と、第1のHDMI I/F74を介して情報伝送を行なうことができる。また、制御部65は、第2のHDMI I/F75を介して第2のHDMI端子23と接続されている。これにより、制御部65は、第2のHDMI端子23に接続された各機器(HDMI−CEC対応の赤色/青色レーザ光ディスクレコーダなど)と、第2のHDMI I/F75を介して情報伝送を行なうことができる。
制御部65はまた、USB I/F76を介してUSB端子24と接続されている。これにより、制御部65は、USB端子24に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F76を介して情報伝送を行なうことができる。
さらに、制御部65は、i.LINK I/F77を介してi.LINK端子25と接続されている。これにより、制御部65は、i.LINK端子25に接続された各機器(図1参照)と、i.LINK I/F77を介して情報伝送を行なうことができる。
図3は、映像装置および外部機器を操作するリモートコントローラ17の一例を説明する図である。このリモートコントローラ17には、主として、電源キー17a、入力切換キー17b、衛星デジタル放送チャンネルのダイレクト選局キー17c、地上波放送チャンネルのダイレクト選局キー17d、クイックキー17e、カーソルキー17f、決定キー17g、番組表キー17h、ページ切換キー17i、Rリンクキー17R(外部機器とHDMI経由でリンクを張る操作キー)、戻るキー17k、終了キー17l、青,赤,緑,黄のカラーキー17m、チャンネルアップダウンキー17n、音量調整キー17o、メニューキー17p、予約機能キー17q、録画リストキー17s、残量キー17t等が設けられている。なお、カーソルキー17fには、上下左右方向へカーソルを移動させる方向キー17f1〜17f4が設けられている。
図4は、フルセグとワンセグの同時録画予約を登録する画面141を例示する図である。フルセグ番組とワンセグ番組を同時に録画するように指定する録画予約の操作は、図4の操作画面を用いて行うことができる。すなわち、図示しないEPG(Electronic Program Guide)から所望の番組を選択し、図3のリモートコントローラ17の予約機能キー17qを押すことで、図4のような画面を呼び出す。この画面上で、リモートコントローラ17のカーソルキー17fの方向キー17f1〜17f4により図4の画面上の所望の項目にカーソルを移動させ、決定キー17gでカーソル位置の項目を選択する。このような操作により、ワンセグ録画する・しないを含めた番組予約を行うことができる。図中のワンセグ録画の設定を「する」と指定することで、フルセグとワンセグの同時録画が、例えば図2のHDDレコーダ80によりなされる。
図5は、フルセグの録画リストの一例を示す図である。図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sを押すと図5のフルセグ録画リスト142が出画する。もう一度録画リストキー17sを押すと後述する図6のワンセグ録画リスト143に切り替わる。もう一度録画リストキー17sを押すと録画リストの画面は消えて放送中の番組画像等に戻る。さらに録画リストキー17sを押すと図5のフルセグ録画リスト142が再び出画する。
図5の例は、録画した番組を一覧表示する録画リスト画面のうち、フルセグ番組がリスト表示される画面である。表示されるフルセグ番組に対して、同時に録画したワンセグ番組がある場合、番組リスト部中の番組タイトル欄の右側に、録画日時の表示に隣接して、識別のマーク(四角い1[SEG]アイコン)が表示される(このアイコンは目立つように高コントラスト画像としたり点滅させたりしてもよい)。この録画リストから、ワンセグ録画の有無の確認を含めて、録画した番組を簡単に探せる。ジャンル別、曜日別、連続ドラマグループ別など、詳細な検索を行える上、プレビュー画面(図5の左側中央の白枠)でリスト上の番組内容を見ながら番組を探すことができるようになっている。
さらに、不要なフルセグ番組の削除もこの画面から行うことができる(削除したい番組名の欄にカーソルを移動させたあと図3のリモートコントローラ17の赤カラーキー17mを押す)。削除後のHDDの残量%は緑カラーキー17mを押すことで同じ画面上に表示できる。
図6は、ワンセグの録画リストの一例を示す図である。図5のフルセグ録画リスト142を出している状態で図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sを押すと図6のワンセグ録画リスト143に切り替わる。図6の例示において、録画リストのタイトル部がワンセグ録画リストとなっている。図6のワンセグ録画リスト143にリストアップされるのは、図5のフルセグ録画番組のうち識別のマーク(1[SEG]アイコン)が付いている番組だけに絞り込まれている。この録画リストから、ワンセグ録画番組だけを簡単に探せる上、プレビュー画面(図6の左側中央の白枠)でリスト上の番組内容を見ながら番組を探すことができるようになっている。
図5のフルセグ録画リストから番組削除をしたあと、図6のワンセグ番組リストに対応する番組が残っており、その番組も削除したいときは、図6の画面において、削除したい番組名の欄にカーソルを移動させたあと図3のリモートコントローラ17の赤カラーキー17mを押せばよい。削除後のHDDの残量%は緑カラーキー17mを押すことで同じ画面上に表示できる。
図7は、フルセグの録画リスト上における残量表示の一例を示す図である。図5の画面状態でリモートコントローラ17の緑カラーキー17mを押すと、あるいは、放送視聴中の画面状態でリモートコントローラ17の残量キー17tを押すと、図7のハードディスク残量画面144が出画する。図7の表示から、HDDがどのくらい録画済みであるかを容易に把握できる。さらに、録画済み番組のうち一部が誤消去から保護されている(該当タイトルのプログラムに消去禁止のプロテクトフラグが立っている)場合は、録画済部分のうち保護されたプログラムがどの程度あるかも視覚的に直ぐ分かるようになっている。
図8は、フルセグの録画リストの他例を示す図である。この例の画面145では、フルセグ番組はないが図示しないワンセグ番組が残っている。図8のフルセグ録画リストの表示において、フルセグ番組は0件だが、ワンセグ番組がHDD内に多数録画されている。そのために、残量は100%とはならない。この例で残量を確認した場合、番組表示がブランクなのに残量表示が84%となっているので、ユーザは違和感を感じる。
図9は、フルセグの録画リスト上における残量表示の他例を示す図である。図8の画面状態でリモートコントローラ17の緑カラーキー17mを押すと、あるいは、放送視聴中の画面状態でリモートコントローラ17の残量キー17tを押すと、図9のハードディスク残量画面146が出画する(ワンセグ録画がある場合の例)。この例では、図7で示したHDD残量確認画面に対して、さらに、ワンセグ番組で占められている容量を区別するようにしている。
すなわち、図9の例では、フルセグ録画量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(バーグラフ146a、146b)と、ワンセグ録画量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(バーグラフ146c、146d)を区別して表示するとともに、録画可能な残量(例えば730GB)に対応する第3の画像(残量%表示146e)を同じ画面上で別途表示している。このように、ワンセグ録画量をフルセグ録画量と区別して表示すると、フルセグの録画量がゼロでもワンセグ録画量のバーグラフがゼロでなければ、HDDの残量が100%にならない理由が直ぐに分かる。
図5〜図9の表示は、HDDの残量を確認し、残量が少ないならば残量を増やすために削除する番組をどう選択するかの判断を、ユーザがする際に、利用できる。
なお、フルセグ記録量累積値がゼロであってもワンセグ記録量累積値がゼロでない場合の通告表示として、図9のワンセグバーグラフ146c、146dの代わりに(あるいはそれと併用して)、例えば残量%表示146eの下に「ワンセグ録画番組が残っています」といった表示(図示せず)を出してもよい。
図10は、フルセグ録画およびワンセグ録画がなされた場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャートである。まず、図3のリモートコントローラ17の予約機能キー17qを押すことにより図4の番組指定予約画面を出して、番組予約を行う(ブロックST100)。予約された番組の録画開始時間になると(ブロックST102Y)、予約番組がフルセグ録画だけなのか、ワンセグ録画だけなのか、あるいはフルセグ録画とワンセグ録画の両方なのかが判定される(ブロックST104)。
フルセグ録画予約されておれば、フルセグ録画がなされ(ブロックST106a)、その録画終了後にその録画で消費されたフルセグ録画量が算出され(ブロックST108a)、算出されたフルセグ録画量が録画済のフルセグ録画量データに累積加算される(ブロックST110a)。ここで、フルセグ録画が16Mbps弱の平均レートで60分行われると、フルセグ録画量は約7GBと算出される。例えば図2のHDD80にフルセグ番組が既に243GB記録済みのところ、今回新たにフルセグ番組を7GB記録したならば、その累積値は250GBとなる。この250GBが、例えば図2のメモリ68に記憶される。
同様に、ワンセグ録画予約されておれば、ワンセグ録画がなされ(ブロックST106b)、その録画終了後にその録画で消費されたワンセグ録画量が算出され(ブロックST108b)、算出されたワンセグ録画量が録画済のワンセグ録画量データに累積加算される(ブロックST110b)。ここで、ワンセグ録画が0.4Mbps強の平均レートで60分行われると、フルセグ録画量は約0.2GBと算出される。例えば図2のHDD80にワンセグ番組が既に19.8GB記録済みのところ、今回新たにワンセグ番組を0.2GB記録したならば、その累積値は20GBとなる。この20GBが、例えば図2のメモリ68に記憶される。
なお、フルセグ録画とワンセグ録画の両方の録画予約がなされていたときは、ST106a〜ST110aのフルセグ録画処理とST106b〜ST110bのワンセグ録画処理は、並列処理される。
続いて、HDDの録画エリアの残量%が計算される(ブロックST112)。例えば、累積記憶されたフルセグ録画量が250GBであり、累積記憶されたワンセグ録画量が20GBであれば、HDD80の消費量は270GBとなる。このHDD80の全記憶容量が例えば1000GB(1TB)であれば、算出されたHDD残量は[(1000BG−270GB)/1000GB]×100=73%となる。この例でのフルセグ録画量250GBとワンセグ録画量20GBとHDD残量73%のデータは、例えば図2のメモリ68に記憶される。
メモリ68に記憶されたフルセグ録画量250GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば150GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が100GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち150GB分に対応するバーグラフ146aのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち100GB分に対応するバーグラフ146bのOSDデータが生成される(ブロックST114)。
同様に、メモリ68に記憶されたワンセグ録画量20GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば12GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が8GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち12GB分に対応するバーグラフ146cのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち8GB分に対応するバーグラフ146dのOSDデータが生成される(ブロックST116)。
こうして生成されたフルセグ録画量のOSD画像とワンセグ録画量のOSD画像は、互いに区別して合成される(ブロックST118)。例えば、バーグラフ146aのOSD画像は幅広の濃い緑色とし、バーグラフ146bは幅広の薄めの緑色とし、バーグラフ146cのOSD画像は幅狭の濃い赤色とし、バーグラフ146dは幅狭の薄めの赤色といったように、色とサイズで視覚上の差別化を図ることができる。また、数字通りの比率ではワンセグ録画量のバーグラフがフルセグ録画量のバーグラフと比べて短くなりすぎて視認しにくいときは、ワンセグ録画量のバーグラフ長は適宜拡大表示されてもよい。
フルセグ録画量とワンセグ録画量の合成OSD画像を作成したあと、その近傍(図9では右隣)にHDDの残量%の表示画像146eを挿入して、表示する(ブロックST120)。図9は、その場合の表示例を示している。(ただし、図9に記載された録画可能時間の数値は適当な例示にすぎず、1000GBのHDDに73%の残量がある場合の数値ではない。)
図11は、フルセグ録画番組および/またはワンセグ録画番組の一部または全部が削除された場合の残量表示手順の一例を説明するフローチャートである。図3のリモートコントローラ17の録画リストキー17sが押されると(ブロックST201)、図5に示すようなフルセグの録画リストが出画する。さらに録画リストキー17sが押されると、図6に示すようなワンセグの録画リストが出画する。もう一度録画リストキー17sを押すとワンセグの録画リストは消され、さらに録画リストキー17sを押すとフルセグの録画リストが再び出画する。
現在の画面がフルセグの録画リストの場合(ブロックST203左分岐→図5)、リモートコントローラ17のカーソルキー操作で削除したい番組タイトルの欄にカーソルを移動させたあと、赤カラーキー17mを押す(その際、図示しないが、「削除すると元に戻せません。本当に削除しますか?」という警告表示が表れるようにソフトウエアが組まれている場合は、図示しない「消す」という選択枝をカーソルキー操作で選んで決定キー17gを押す)と、選択された番組タイトルのプログラムが(消去禁止のフラグが立っていなければ)消去される(ブロックST205a)。この番組削除は、消去できる番組が残っている限り、何度でも反復できる。この番組削除後に、削除された全フルセグ番組の合計データ量が算出され(ブロックST207a)、算出された合計データ量が、図2のメモリ68内のフルセグ録画量累積データから減算される(ブロックST209a)。
同様に、現在の画面がワンセグの録画リストの場合(ブロックST203右分岐→図6)は、リモートコントローラ17のカーソルキー操作で削除したい番組タイトルの欄にカーソルを移動させたあと、赤カラーキー17mを押す(その際、図示しないが、「削除すると元に戻せません。本当に削除しますか?」という警告表示が表れる場合は、図示しない「消す」という選択枝をカーソルキー操作で選んで決定キー17gを押す)と、選択された番組タイトルのプログラムが(消去禁止のフラグが立っていなければ)消去される(ブロックST205b)。この番組削除は、消去できる番組が残っている限り、何度でも反復できる。この番組削除後に、削除された全ワンセグ番組の合計データ量が算出され(ブロックST207b)、算出された合計データ量が、図2のメモリ68内のワンセグ録画量累積データから減算される(ブロックST209b)。
続いて、HDDの録画エリアの残量%が計算される(ブロックST212)。例えば、番組削除により減算されたあとのフルセグ録画量が241GBであり、番組削除により減算されたあとのワンセグ録画量が19GBであれば、HDD80の消費量は260GBとなる。このHDD80の全記憶容量が例えば1000GB(1TB)であれば、算出されたHDD残量は[(1000BG−260GB)/1000GB]×100=74%となる。この例でのフルセグ録画量241GBとワンセグ録画量19GBとHDD残量74%のデータは、図2のメモリ68に記憶される。
メモリ68に記憶されたフルセグ録画量241GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば150GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が91GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち150GB分に対応するバーグラフ146aのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち91GB分に対応するバーグラフ146bのOSDデータが生成される(ブロックST214)。
同様に、メモリ68に記憶されたワンセグ録画量19GBのうち、誤消去から保護されたプログラム分が例えば12GBあり、保護されない消去可能なプログラム分が7GBあったとする。すると、HDD全容量1000GBのうち12GB分に対応するバーグラフ146cのOSDデータと、HDD全容量1000GBのうち7GB分に対応するバーグラフ146dのOSDデータが生成される(ブロックST216)。
こうして生成されたフルセグ録画量のOSD画像とワンセグ録画量のOSD画像は、互いに区別して合成される(ブロックST218)。例えば、バーグラフ146aのOSD画像は幅広の濃い緑色とし、バーグラフ146bは幅広の薄めの緑色とし、バーグラフ146cのOSD画像は幅狭の濃い赤色とし、バーグラフ146dは幅狭の薄めの赤色といったように、色とサイズで視覚上の差別化を図ることができる。また、数字通りの比率ではワンセグ録画量のバーグラフがフルセグ録画量のバーグラフと比べて短くなりすぎて視認しにくいときは、ワンセグ録画量のバーグラフ長は適宜拡大表示されてもよい。
フルセグ録画量とワンセグ録画量の合成OSD画像を作成したあと、その近傍(図9では右隣)にHDDの残量%の表示画像146eを挿入して、表示する(ブロックST220)。図9は、その場合の表示例を示している。(ただし、図9に記載された録画可能時間の数値は適当な例示にすぎず、1000GBのHDDに74%の残量がある場合の数値ではない。)
ここで、もしフルセグ録画番組が全消去されたとしても、仮にワンセグ番組が20GB分残っていたとすると、1000GBHDDの残量%は100%とはならず、98%となる。なぜ100%にならないのかは、図9のHDD残量画面を出してワンセグ録画のバーグラフを見れば、直ぐに納得でき、ユーザが困惑することはなくなる。
<実施の形態のまとめ>
a.同時放送されるフルセグ番組とワンセグ番組は、同一の番組内容であり、同じ録画リスト上で個別に表示するのは煩雑。
b.ワンセグ同時録画中はワンセグ番組が再生できない制約があり、フルセグ・ワンセグは別個の録画リストとするのが妥当。
c.録画リストの番組数が0であるにもかかわらずHDD残量が100%とならない場合がありユーザはとまどいやすい。その対策として、ワンセグ番組のHDD内に占める容量を区別して表示する。
<実施の形態の効果>
フルセグ・ワンセグの区別無く残量表示されると、番組のリスト表示は0件であるにもかかわらず残量が100%とならないことでユーザにとまどい(あるいは誤解)を与える。HDD内に占めるワンセグ録画分に区別を付けて残量表示することにより、録画リストに表示される番組(フルセグ録画番組)と異なる管理下の番組(ワンセグ録画番組)でHDDの容量が占められていることが判りやすくなる。
すなわち、ワンセグ放送とフルセグ放送の両方を録画できる映像装置において、記録媒体の残量表示に、ワンセグ放送録画分とフルセグ放送録画分の双方を反映させる。すると、フルセグ放送録画分がなくてもワンセグ放送録画分があれば、そのワンセグ放送録画分に対応して記録媒体の残量が100%より小さくなっていることが分かる。
(1)この発明の一実施形態に係るに係る映像装置(デジタルTV、STB、デジタルビデオレコーダなど)は、複数セグメント(13個の伝送単位)が多重化されるデジタル放送方式(ISDB−T)の放送番組を記録する記録装置(内臓HDD、外部接続HDD、ICメモリ、光ディスクレコーダなど)を用いる。前記複数セグメントのうちの1セグメントをワンセグとし、このワンセグ以外の前記複数セグメントをフルセグとしたときに、この映像装置は、
前記フルセグを用いた放送番組(フルセグ番組)の記録量をフルセグ記録量(フルセグ番組記録時間とフルセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するフルセグ記録量検出手段(ST106a〜ST108aを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば既に243GB記録済みのところ新たに7GB記録すると累積値は250GB)を記憶するフルセグ記録量記憶手段(ST110aを実行するMPU65)と、
前記ワンセグを用いた放送番組(ワンセグ番組)の記録量をワンセグ記録量(ワンセグ番組記録時間とワンセグ番組記録レートの積に比例するデータ量)として検出するワンセグ記録量検出手段(ST106b〜ST108bを実行するMPU65)と、
前記ワンセグ記録量の累積値(例えば既に19.8GB記録済みのところ新たに0.2GB記録すると累積値は20GB)を記憶するワンセグ記録量記憶手段(ST110bを実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)および前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)と、前記記録装置(HDD)の全記録容量(例えば1000GB)から、前記記録装置(HDD)の記録可能な残量(730GB)を算出する残量算出手段(ST112を実行するMPU65)と、
前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる表示手段(ST114〜ST120を実行するMPU65)を具備している。
(2)上記映像装置では、前記第1の画像(図9の146a、146b)、前記第2の画像(図9の146c、146d)および前記第3の画像(図9の146e)は、同じ画面上で視認できるように表示される。
(3)上記映像装置では、前記記録装置(HDD)の記録エリアは前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)と前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)の分、消費される。前記第3の画像(図9の146e)は、前記記録装置(HDD)の前記全記録容量(例えば1000GB)に対する前記記録可能な残量(730GB)の割合を%表示した数値(例えば73%)を含む。そして、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)がゼロでない限り、前記フルセグ記録量の累積値がゼロであっても、前記%表示した数値(図9の146eの73%)が100%にならない(図11のST220)ように構成される。
(4)上記映像装置では、前記ワンセグ記録量の累積値に対応する第2の画像(図9の146c、146d)は、誤消去から保護された部分(図9の146c)および消去可能な部分(図9の146d)を含むことができる。そして、前記第2の画像に前記誤消去から保護された部分(図9の146c)および/または前記消去可能な部分(図9の146d)がある限り、前記記録可能な残量の割合を%表示した数値は、100%にならない(図11のST220)。
(5)上記映像装置では、前記記録装置(HDD)の記録エリアから前記フルセグ記録量の一部または全部が削除可能に構成され(図11のST205a〜ST209a)、前記記録装置(HDD)の記録エリアから前記ワンセグ記録量の一部または全部が削除可能に構成されている(図11のST205b〜ST209b)。そして、前記フルセグ記録量および前記ワンセグ記録量の削除分が前記%表示した数値(図9の146e)に反映される(図11のST220)ように構成される。
(6)この発明の一実施形態に係るに係る残量表示方法は、複数セグメントが多重化されるデジタル放送方式の放送番組を記録するもの(HDD80など)で用いられる。前記複数セグメントのうちの1セグメントをワンセグとし、このワンセグ以外の前記複数セグメントをフルセグとしたときに、この方法では、前記フルセグを用いた放送番組(フルセグ番組)の記録量をフルセグ記録量として検出し(ST106a〜ST108a)、前記フルセグ記録量の累積値を記憶し(ST110a)、前記ワンセグを用いた放送番組(ワンセグ番組)の記録量をワンセグ記録量として検出し(ST106b〜ST108b)、前記ワンセグ記録量の累積値を記憶する(ST110b)。そして、前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)および前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)と、前記記録装置(HDD)の全記録容量(例えば1000GB)から、前記記録装置(HDD)の記録可能な残量(730GB)を算出し(ST112)、前記フルセグ記録量の累積値(例えば250GB)に対応する第1の画像(図9の146a、146b)と、前記ワンセグ記録量の累積値(例えば20GB)に対応する第2の画像(図9の146c、146d)と、前記記録可能な残量(730GB)に対応する第3の画像(図9の146e)を、区別して表示させる(ST114〜ST120:図9)ようにしている。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、フルセグ番組が全消去されていてもHDD残量が100%にならない場合、HDD残量表示を出画させる際に、ワンセグ番組がHDDに残っている旨の音声案内を図2のスピーカ15から出すようにしてもよい。
また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
11…映像装置(デジタルTV/情報通信端末)、14…映像表示部、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、17p…メニューキー、17q…予約機能キー、17s…録画リストキー、17t…残量キー、18…リモートコントローラ受光部、19…第1のメモリカード、20…第2のメモリカード、21…LAN端子、22…第1のHDMI端子、23…第2のHDMI端子、24…USB端子、25…i.LINK端子、26…HDDレコーダ、27…AVアンプ、28…DVD/HDDレコーダ、29…DVDプレーヤ、30…ハブ、31…AVアンプ、32…PC、33…DVD/HDDレコーダ、34…DVDプレーヤ、35…ブロードバンドルータ、36…ネットワーク、37…PC、38…携帯電話、39…ハブ、40…携帯電話、41…デジタルカメラ、42…カードリーダ/ライタ、43…HDDレコーダ、44…キーボード、45…AV−HDDレコーダ、46…D−VHSレコーダ、47…アンテナ、48…入力端子、49…チューナ、50…PSK復調器、51…信号処理部、52…アンテナ、53…入力端子、54…チューナ、55…OFDM復調器、56…チューナ、57…アナログ復調器、58…グラフィック処理部、59…音声処理部、60a〜60d…入力端子、61…OSD信号生成部、62…映像処理部、63…出力端子、64…出力端子、65…制御部、66…ROM(ファームウエアプログラム等)、67…ワークRAM、68…不揮発性メモリ、69…カードI/F、70…カードホルダ、71…カードI/F、72…カードホルダ、73…通信I/F、74…第1のHDMII/F、75…第2のHDMI I/F、76…USBI/F、77…i.LINK I/F。