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JP2012114643A - 接続設定装置 - Google Patents

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JP2012114643A
JP2012114643A JP2010261330A JP2010261330A JP2012114643A JP 2012114643 A JP2012114643 A JP 2012114643A JP 2010261330 A JP2010261330 A JP 2010261330A JP 2010261330 A JP2010261330 A JP 2010261330A JP 2012114643 A JP2012114643 A JP 2012114643A
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Kotaro Terada
光太郎 寺田
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Abstract

【課題】直感的で簡単な操作で、正確、且つ、迅速に入力ポートと入力chの接続設定を行い、また、接続設定内容を柔軟に変更及び調整できるようにする。
【解決手段】オーディオデバイスを接続してなるオーディオネットワークシステムにおいて、デバイスの間をオーディオフレームが巡回しており、各デバイスの各入力ポートはフレームの送信chに割り当てられており、自己が割り当てられた送信chにオーディオ信号を書き込む。任意のオーディオデバイスの任意の入力ポートから結線要求信号を入力しておき、コンソールのCPUは、ユーザが任意のch選択スイッチを操作したとき、結線要求信号が入力されている入力ポートを検出し(S3-S5)、ch選択スイッチにより選択された入力chを特定し(S6)、検出された入力ポートと特定された入力chを接続する(S7)。
【選択図】図6

Description

この発明は、デジタルオーディオミキサにおいて、任意の入力ポートを任意の信号処理チャンネルに接続するための接続設定装置に関する。
従来、デジタルオーディオミキサにおいて、マイク等の入力源と物理的に接続された入力ポートに任意のミキシング処理チャンネルを割り当てるパッチ設定を行い、パッチ設定に基づいて入力ポートとミキシング処理チャンネルを論理的に接続することで、当該入力ポートのオーディオ信号をオペレータが意図するミキシング処理チャンネルに入力させることができた。かかるパッチ設定の作業は、例えばパッチ設定画面からグラフィカルに行うことができた(例えば下記非特許文献1の42頁及び74頁を参照)。
通常、マイク等の入力源とオペレータが操作を行うミキシングコンソールとは、例えば前者が会場前方のステージ上に設置され後者が会場後方のミキシングブース内に設置される等、距離的に離れて配置されることが多い。加えて、近年では、技術の進展に伴い、デジタルオーディオミキサが有するミキシング処理チャンネル数は増加傾向にある。このため、コンソールのオペレータにとって、パッチ設定の作業が複雑且つ難しくなっており、パッチ設定作業に手間がかかる、あるいは、接続ミスが増えるなど、種々の不都合があった。
上記の不都合に対する1つの対策として、入力源側の作業者が当該入力源(入力ポート)に割り当てるべきミキシング処理チャンネルのチャンネル番号を音声で入力し、コンソールが音声認識処理により音声入力されたチャンネル番号を認識して、当該音声を入力した入力ポートと、認識されたチャンネル番号に該当するミキシング処理チャンネルとを接続する技術があった(下記特許文献1を参照)。
特開2004‐198804号公報
"PM5D/PM5D-RH V2,DSP5D 取扱説明書"、[online]、ヤマハ株式会社、[平成22年10月14日検索]、インターネット〈URL:http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/mixers/pm5dv2_ja_om_g0.pdf〉
上記特許文献1の技術では、パッチ設定に際して必要な作業は、作業者がマイク等の入力源が配置された場所でチャンネル番号を音声入力するだけであるが、コンソールの操作者が自分の意図するパッチ設定の内容、つまり、どの入力源のオーディオ信号をどのミキシング処理チャンネルに入力したいかを、入力源側で音声入力する作業者に伝える必要があった。作業中に、パッチ内容を逐次指示することは面倒であった。また、コンソールのオペレータにとって、パッチ設定作業中に、オペレータが意図するパッチ設定の内容の調整及び変更を柔軟に行えないという不都合があった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、直感的で簡単な操作で、正確、且つ、迅速に入力ポートと信号処理チャンネルの接続設定を行うことができ、また、予定された接続設定内容を柔軟に変更及び調整できるようにした接続設定設定装置を提供することを目的とする。
この発明は、オーディオ信号を入力するための複数の入力ポートと、複数の信号処理チャンネルと、任意の前記入力ポートに前記信号処理チャンネルを接続する接続手段を備えるデジタルオーディオミキサの接続設定装置であって、ユーザの操作に応じて複数の前記信号処理チャンネルのうち1つを選択するチャンネル選択手段と、前記チャンネル選択手段により1つの信号処理チャンネルが選択されたときに、前記複数の入力ポートから、結線要求信号が入力されている入力ポートを検出する検出手段と、前記検出手段により1つの入力ポートが検出されたとき、前記接続手段に対して、該検出された入力ポートに前記選択された信号処理チャンネルを接続する設定を行う接続設定手段を備えることを特徴とする。
また、この発明は、一実施形態として、前記デジタルオーディオミキサが、複数のオーディオデバイスを接続して構成されたオーディオミキシングシステムにより構成され、複数の前記オーディオデバイスには、ユーザによる操作を受け付けるオーディオミキシングコンソールと、複数の前記信号処理チャンネルと前記接続手段を有し且つオーディオ信号に関するオーディオ信号処理を行うオーディオミキシングエンジンと、オーディオ信号の入力機能又は出力機能の少なくとも一方の機能を有するオーディオ信号入出力装置とを含み、前記オーディオミキシングコンソールが、前記チャンネル選択手段と、前記検出手段と、前記接続設定手段を有し接続設定装置として機能する構成に適用できる。
この発明によれば、任意の入力ポートから結線要求信号が入力されている状態でチャンネル選択手段を用いて任意の信号処理チャンネルを選択するだけで、自動的に、結線要求信号が入力されている入力ポート(結線要求信号の送信に使われている入力ポート)が検出され、検出された入力ポートに選択された信号処理チャンネルを接続する設定が行われる。この発明の接続設定装置をオーディオミキシングシステムに適用した場合には、任意の入力ポートから結線要求信号が入力されている状態でチャンネル選択手段を用いて任意の信号処理チャンネルを選択するだけで、自動的に、いずれか1のオーディオデバイスの任意の入力ポートに、選択された信号処理を接続する設定が行われる。
ここで、接続設定装置のオペレータと結線要求信号の入力を行う作業者とは、現在入力されている結線要求信号がどの入力源に対応するものかに関する認識(例えば、メインのヴォーカル用マイクに関する結線要求信号である、等)のみを共有していればよく、その入力源のオーディオ信号がどの入力ポートに入力されているのか、及び、その入力ポートにどの信号処理チャンネルを接続するかについて認識を共有する必要はない。すなわち、コンソールのオペレータ及び結線要求信号の入力を行う作業者のいずれも、入力ポートと信号処理チャンネルの紐付けを意識しなくて良い。
したがって、接続設定装置のオペレータは、任意の信号処理チャンネルに対応するチャンネル選択スイッチを押すだけという直感的で簡単な操作で、正確、且つ、迅速に入力ポートと信号処理チャンネルの接続設定を行うことができるという優れた効果を奏する。また、接続設定作業中であっても、予定された接続設定内容を、柔軟に変更及び調整できるようになるという優れた効果を奏する。
この発明に係るオーディオネットワークシステムの構成例を示すブロック図。 (a)は図1のオーディオミキシングコンソール装置のハードウェア構成を示すブロック図、(b)は図1のオーディオ入出力装置のハードウェア構成を示すブロック図、(c)は図1のオーディオミキシングエンジンのハードウェア構成を示すブロック図。 図1に示すオーディオネットワークシステムを伝送される伝送フレームの構成例を説明する図。 図1のオーディオネットワークシステムにおけるオーディオ信号処理(ミキシング処理)の構成を説明するブロック図。 図2(a)のコンソールの操作パネルの構成例を説明する図。 簡易結線モードにおける簡易接続処理を説明するフローチャート。
以下に、この発明の一実施形態であるオーディオネットワークシステムについて、添付図面を参照して、説明する。
図1において、複数のオーディオデバイス1〜8が接続され、1つのオーディオネットワークシステム9を構築する。オーディオデバイス1〜8は、それぞれオーディオ信号を扱う装置である。図1では、一例として、2つのオーディオミキシングコンソール1,2(以下、単に「コンソール」とも表記する)と、3つのオーディオミキシングエンジン3,4,5(以下、単に「エンジン」とも表記する)と、3つのオーディオ信号入出力装置6,7,8(「IO」、以下「I/O装置」とも表記する)からなるシステム9を示した。このシステム9は、基本的には、コンソール1,2によるリモート制御に基づいて、I/O装置6,7,8から入力されたオーディオ信号を、エンジン3,4,5でオーディオ信号処理して、処理後のオーディオ信号をI/O装置6,7,8から出力するものである。コンソール1,2が、この発明に係る接続設定装置として機能する。なお、システム構成例は一例であって、オーディオデバイスの数及び種類は、この限りではない。
オーディオネットワークシステム9内の複数のオーディオデバイス1〜8が協働して複数の信号処理チャンネル(ミキシング処理チャンネル)のオーディオ信号に関するオーディオ信号処理を実現することにより、当該システム9が1つのオーディオミキシングシステムとして動作する。図1に示す通り、複数のオーディオデバイス1〜8は、隣接するもの同士が順次接続され、物理的あるいは論理的にリング状のデータ伝送路を形成する。なお、この明細書では文言「チャンネル」を「ch」と表記することもある。これらオーディオデバイス1〜8の間を、複数のミキシング処理chのオーディオ信号(波形データ)及びリモート制御用の制御信号を格納できる「オーディオフレーム」(単に「フレーム」とも言う)を巡回させる。各オーディオデバイス1〜8は、自機が持つオーディオ信号や制御信号をフレームに書き込み、他機が書き込んだオーディオ信号や制御信号をフレームから読み出する。これにより、当該システム9の全てのオーディオデバイス1〜8において全てのオーディオ信号及び制御信号を共有して、1つのオーディオミキシングシステムとしてのオーディオ信号処理を実行する。
オーディオミキシングコンソール1,2は、オペレータによる各種操作を受け付け、該操作に基づくリモート制御用の制御信号を出力し、該制御信号によってオーディオネットワークシステム9が実行するオーディオ信号処理の動作を制御する。
図2(a)はコンソール1,2のハードウェア構成を示すブロック図である。コンソールは、CPU10(Central Processing Unit、中央処理装置)、ROM(Read only memory、リードオンリーメモリ)及びRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)を含むメモリ11、オーディオ信号入出力部12(「A IO」、以下「オーディオI/O」とも表記)、オーディオネットワークインターフェース13(「AN IO」、以下「オーディオネットワークI/O」とも表記する)、表示部14、操作子15、電動フェーダ16(電動F)、その他インターフェース17(その他IO、以下「その他I/O」とも表記する)を含み、各部がCPUバス18を介して接続される。また、オーディオI/O12とオーディオネットワークI/O13とが、オーディオ信号を通信するオーディオバス19(信号ルーティング)を介して接続される。
CPU10は、メモリ11に記憶された制御プログラムを実行してコンソール1の全体動作を制御する。また、メモリ11には、当該コンソールがオーディオネットワークシステム全体を制御する制御装置として動作するために必要な制御プログラムが記憶されるとともに、当該システム9全体を制御するために必要な各種データ、すなわちシステムの現在の構成、動作状況、ネットワーク経由の通信に必要な各種データ、及び、オーディオ信号処理に用いる全てのパラメータの現在の設定値(カレントデータ)が記憶される。
表示部14、操作子15、及び電動フェーダ16は、コンソールの操作パネル上に設けられたユーザインターフェースである。表示部14はCPU10から与えられた表示制御信号に基づいて各種画面を表示できる。操作子15は、詳しくは後述する操作パネル上に配置された操作子群である。電動フェーダ16は、フェーダ型の操作子であり、オペレータが手動操作でき、且つ、CPU10から与えられる駆動制御信号に基づいて操作位置が自動制御されうる。CUP10は、操作子15、電動フェーダ16の操作に応じて、カレントデータを調整する。本明細書において「カレントデータを調整する」とは、カレントメモリに記憶されている当該操作に該当するパラメータのカレントデータを、当該操作に応じた値に変更し、変更後の値をシステム9内の各デバイス1〜8(具体的にはコンソールの表示部14やエンジンのDSP部24など)へ反映することである。
オーディオI/O12は、オーディオ信号を入出力するためのインターフェース(オーディオ端子)であって、アナログオーディオ信号やデジタルオーディオ信号を入力する複数の入力ポート(入力用オーディオ端子)や、アナログオーディオ信号やデジタルオーディオ信号を出力する複数の出力ポート(出力用オーディオ端子)を含む。オーディオI/O12は、さらに、アナログデジタル変換(AD変換)、デジタルアナログ変換(DA変換)、及びデジタル変換(フォーマット変換)を行うための機構を含む。入力系端子には、マイク、楽器、或いは音楽再生装置等、オーディオ信号の入力源となる装置が接続される。また、出力系端子には、アンプやレコーダ等、オーディオ信号の出力先となる音響機器が接続される。
オーディオネットワークI/O13は、当該デバイスをオーディオネットワークシステム9に接続するインターフェース(オーディオネットワーク端子)であり、オーディオフレームを用いて複数のオーディオ信号及び制御信号を通信するために必要な能力を有していれば、例えばイーサネット(登録商標)規格に準拠するインターフェースなど、どのような端子形状及び通信方式でデータ通信を行うインターフェースで構成されてもよい。オーディオネットワークI/O13は、オーディオフレームの転送処理(送受信)、該オーディオフレームに対するデータの書き込み、及び、該フレームからのデータの読み出しを行う。
一例として、オーディオネットワークI/O13は、双方向通信可能な送受信インターフェースを2組有する。図2において、向きの異なる2つの矢印により1組の送受信インターフェースを示す。1組の送受信インターフェースを使ってシステム9内の1つのオーディオデバイスに接続できる。例えば、図1において、コンソール1は、1組の送受信インターフェースにより図面上右隣のコンソール2に接続され、別の1組の送受信インターフェースにより図面上左隣のI/O装置8に接続される。
オーディオバス19(信号ルーティング)は、オーディオI/O12及びオーディオネットワークI/O13の間で、複数のデジタルオーディオ信号(具体的にはデジタル波形データの各サンプル値)を、サンプリング周期毎に、1サンプルずつ時分割伝送するローカルバスである。
その他I/O17は、オーディオI/O12及びオーディオネットワークI/O13以外のインターフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子やイーサネット(登録商標)規格に準拠するインターフェースなどで構成され、パーソナルコンピュータとの接続や、オーディオネットワークシステム以外の一般的なネットワークとの接続に用いる。
オーディオミキシングエンジン3,4,5は、オペレータがコンソール1,2において行った操作内容に応じた制御信号に基づいて(具体的にはコンソール1,2を使って設定された各種のパラメータのカレントデータに基づいて)オーディオ信号に対するオーディオ信号処理を行う。図2(b)はエンジンのハードウェア構成を示すブロック図である。エンジンは、CPU20、メモリ21、オーディオI/O22、オーディオネットワークI/O23、信号処理部24(「DSP」、「DSP部」とも表記する)、簡易ユーザインターフェース25(簡易UI)、及び、その他I/O26を含み、各部がCPUバス27を介して接続される。また、オーディオI/O22、オーディオネットワークI/O23及びDSP部24はオーディオバス28を介して接続される。
CPU20は、メモリ21に記憶された制御プログラムを実行して、当該エンジンの動作を制御する。メモリ21には、DSP部24によるオーディオ信号処理に用いるマイクロプログラムや、オーディオ信号処理に用いる全パラメータのカレントデータが記憶されるほか、当該装置の構成や当該装置の接続状態に関する情報等、オーディオネットワークシステム9経由の通信や及びリモート制御を受けるために必要な各種データが記憶される。
DSP部24は、各種のマイクロプログラムを実行することにより、カレントメモリに記憶された各種のパラメータのカレントデータに基づいて、オーディオバス28から取り込んだオーディオ信号に対するデジタル信号処理を行い、処理後のオーディオ信号をオーディオバス28へ出力する。DSP部24が実行するオーディオ信号処理は、音特性調整処理、音量レベル制御処理、ミキシング処理、或いは効果付与処理等である。
簡易UI25は、電源スイッチや動作チェック用のLEDインジケータなどである。なお、オーディオI/O22は図2(a)のオーディオI/O12と同様に構成され、オーディオネットワークI/O23は図2(a)のオーディオネットワークI/O13と同様に構成され、その他I/O26は図2(a)のその他I/O17と同様に構成される。
オーディオ信号入出力装置6,7,8(I/O装置)は、図示外の入力源から複数の入力ポートを介して入力される複数のオーディオ信号(複数ch分のオーディオ信号)をシステム9に入力する機能、及び、システム9から複数のオーディオ信号(複数ch分のオーディオ信号)を複数の出力ポートを介して図示外の出力先へ出力する機能の少なくともいずれか一方の機能を有する。図2(c)はI/O装置のハードウェア構成を示すブロック図である。I/O装置は、CPU30、メモリ31、オーディオI/O32、オーディオネットワークI/O33、簡易UI34、及び、その他I/O35を含み、各部がCPUバス36を介して接続される。また、オーディオI/O32、及びオーディオネットワークI/O33はオーディオバス37を介して接続される。CPU30及びメモリ31はI/O装置の全体動作を制御する制御部である。メモリ31には、当該装置の構成や、当該装置の接続状態に関する情報等、システム9経由の通信や、リモート制御を受けるために必要な各種データが記憶される。なお、オーディオI/O32は図2(a)のオーディオI/O12と同様に構成され、オーディオネットワークI/O33は図2(a)のオーディオネットワークI/O13と同様に構成され、その他I/O35は図2(a)のその他I/O17と同様に構成され、簡易UI34は図2(b)の簡易UI25と同様に構成される。
なお、図2(a)〜(c)の例では、ネットワークI/O13,23及び33がそれぞれ2組の送受信インターフェースを有する構成であるため、図1のようにオーディオデバイス1〜8をリング状に接続したときに、リング状のデータ伝送路を2重化できる。ネットワークI/O13,23及び33は、例えばそれぞれ1方向通信の受信インターフェース(受信用の端子)と送信インターフェース(送信用の端子)を備える構成など、オーディオデバイス1〜8間で少なくとも1つのリング状のデータ伝送路を形成できる構成でありさえすればよい。
図3は、オーディオネットワークシステム9において、オーディオデバイス1〜8の間で、オーディオ信号及び制御信号を通信するために用いるオーディオフレーム40の構成を示す。オーディオフレーム40は、オーディオデバイス1〜8間でデータを通信する際のデータフォーマットである。図3の図面左側がフレームの伝送方向の前方、すなわち、フレームの先頭となる。
システム9内の複数のオーディオデバイス1〜8のうちいずれか1つがマスタノードとなり、そのマスタノードのオーディオネットワークI/Oは、システム9のオーディオ信号処理において統一的に使用されるサンプリング周波数(規定サンプリング周波数)の1サンプリング周期毎にフレーム40を作成し、伝送路の下流へ転送する。マスタノード以外のデバイスは全てスレーブノードとなり、各スレーブノードのオーディオネットワークI/Oが、伝送路の上流から転送されたフレーム40を受信しつつ、そのフレーム40を先頭側から順次、伝送路の下流へ転送する転送処理を行う。1つのフレーム40のサイズをサンプリング周期やシステム9の通信速度(伝送帯域幅)等の条件に基づき適切に設定することで、フレーム40は、1サンプリング周期内に、システム9内の全デバイス1〜8間を1巡しうる。
フレーム40は、ヘッダ部41、オーディオ信号領域42、制御信号領域43及びフッタ部44からなる。ヘッダ部41は、宛先アドレス、送信元アドレス、或いは当該フレームの長さ(データサイズ)等を記憶する。また、フッタ部44は、当該フレームのエラーチェックコード等を記憶する。
オーディオ信号領域42は、規定サンプリング周波数でサンプリングされた複数のオーディオ信号、具体的にはデジタル波形データのサンプル値を通信するために使用される領域である。1つのフレーム40のオーディオ信号領域42には、システム9が実行するオーディオ信号処理において取り扱える全ミキシング処理chの数に対応する複数n個のオーディオ信号格納ブロック45が具備されている。格納ブロック45のそれぞれは識別情報として固有の送信ch番号を持つ。具体的にはオーディオ信号領域42の先頭の格納ブロックから順に1、2、3・・・nの送信ch番号を持つ。以降の説明においては格納ブロック45を「送信ch45」とも呼び、各送信ch45を送信ch番号で区別するものとする。1つの送信ch45には1つのミキシング処理ch分の波形データ1サンプル(1つのサンプル値)が格納される。なお、図3においては、1つの送信ch(送信ch番号「1」の送信ch)にのみ符号を記して他を代表する。また、制御信号領域43は、コンソール1、2で発生されたリモート制御用の制御信号や、各種表示用のデータ、各デバイスの接続状況や動作状況の情報等、オーディオデバイス1〜8が利用するオーディオ信号以外のデータを記憶する。
システム9を構成する各デバイス1〜8のオーディオI/O12、22、32が備える各入力ポートには、送信ch45が1つずつ割り当てられる。例えば、システム9立上げ時、あるいは、デバイスがシステム9に接続されたときに、デバイスが備える入力ポートのそれぞれに送信ch45を1つずつ割り当てる。この割当は、例えば、マスタノードの制御により、割り当てられていない送信ch45を抽出し、当該送信ch45を割り当てるものとする。
各オーディオデバイス1〜8のオーディオネットワークI/O13、23、33は、フレーム40の受信及び転送を行う。その際に、自己の各入力ポートに接続された入力源から入力される各オーディオ信号を、各入力ポートに割り当てられている送信ch45へ書き込み、オーディオネットワークへ送信する。
各オーディオデバイス1〜8は、少なくとも、自己の入力ポートそれぞれがどの送信ch45に割り当てられているか(自己の各入力ポートのオーディオ信号を、どの送信chに書き込むか)を、把握していればよい。
一例として、マスタノードの制御によって決定された各デバイス1〜8の各入力ポートと各送信ch45との割当(割当状態)をマスタノードがテーブル化し、当該テーブルをシステム9内の全デバイス1〜8へ送信する。このテーブルにはシステム9内の全ての割当関係が記録される。そして、各デバイス1〜8は、マスタノードから受信したテーブルを自己のメモリ11、21、31へ記録する。これにより、システム9内の全デバイス1〜8が、システム9内の入力ポートと送信ch45との全ての割当状態を共有する。
図4は、オーディオネットワークシステム9におけるオーディオ信号処理の構成を示すブロック図である。図4に示す各部の動作は、コンソール1,2、エンジン3〜5、及びI/O装置6〜8が協働して行うもので、主に、コンソール1,2のCPU10の処理、エンジン3〜5のDSP部24、並びに、コンソール1,2、エンジン3〜5及びI/O装置6〜8のオーディオI/O12、22及び32により実現される。
アナログ入力部(A入力)50及びデジタル入力部(D入力)51は、オーディオ信号の入力、AD変換、フォーマット変換などのオーディオ信号入力機能に相当する。当該オーディオ信号入力機能は、コンソール1〜2、エンジン3〜5、および、オーディオ信号入出力装置6〜8のオーディオI/O12、22、32が備える複数の入力ポートそれぞれについて実行される。
入力パッチ部52は、オペレータの指定に基づいて、A入力50とD入力51に複数ずつ設けられている入力ポートを、後段の入力ch部53のいずれかの入力系ミキシング処理ch(入力ch)に割り当てる。この明細書で「パッチ」とは、任意のオーディオ信号の供給元を任意の供給先に接続すること(具体的には任意のポートと任意のchとを接続すること)である。入力パッチ部52に対するパッチ設定は、コンソール1、2のCPU10が実行する後述の簡易接続処理により行うことができる。また、周知技術により、コンソール1、2の表示部14に表示したパッチ設定画面から行うこともできる。現在の全てのパッチ内容は、コンソールのメモリ11とエンジンのメモリ21にカレントデータとして記憶される。カレントデータ中のパッチ内容をファイル化して、カレントデータとは別にパッチファイルとして保存できる。オペレータの指示があったときに、或るパッチファイルを読み出して、そのパッチファイルに保存されたパッチ内容を復元できる。
入力チャンネル部53は、複数(例えば64個)の入力系ミキシング処理ch(入力ch)を持ち、各入力ch53には、入力パッチ部52を介して接続された1つの入力ポートからオーディオ信号が入力される。各入力ch53は、入力されたオーディオ信号に対して、カレントデータに基づいて、ヘッドアンプゲイン、アッテネータ、ディレイ、フェーズ切り替え、EQ(イコライザ)、コンプレッサ、音量レベル、チャンネルオン・オフ、後段のMIXバス54へのセンドレベル、及びパン等の各種のオーディオ信号処理を行い、信号処理後のオーディオ信号を後段のMIXバス54のうちの任意の1又は複数のバスへ出力する。
複数(例えば32本)あるMIXバス54のそれぞれは、入力ch部53から供給された1又は複数のオーディオ信号をミキシングし、ミキシング後のオーディオ信号を後段のMIX出力ch部55へ出力する。
MIX出力ch部55は、32本のMIXバス54のそれぞれに対応する32個の出力系ミキシング処理ch(MIX出力ch)を持つ。各MIX出力ch55は、対応するMIXバス54から入力されたオーディオ信号に対して、カレントデータに基づき、EQ、コンプレッサ、音量レベル、及びチャンネルオン・オフ等の各種の信号処理を行い、信号処理後のオーディオ信号を後段の出力パッチ部56へ出力する。
出力パッチ部56は、オペレータの指定に基づいて、各MIX出力ch55をアナログ出力部(A出力)57とデジタル出力部(D出力)58に複数ずつ設けられている出力ポートのいずれかへ割り当てる。出力パッチ部56に対するパッチ設定は、例えば、周知技術により、制御装置(この実施例ではコンソール1、2)の表示部にパッチ設定画面を立上げて、該パッチ設定画面から行うことができる。
A出力57及びD出力58は、オーディオ信号のDA変換、フォーマット変換、出力などのオーディオ信号出力機能に相当する。当該オーディオ信号出力機能は、コンソール1〜2、エンジン3〜5、および、オーディオ信号入出力装置6〜8のオーディオI/O12、22、32が備える複数の出力ポートそれぞれについて実行される。これにより、A出力57及びD出力58の各出力ポートから、出力パッチ部56を介して接続されたMIX出力ch55のオーディオ信号が出力されることになる。
図5は、コンソール1ないし2の操作パネル面の構成例を説明する図である。図5において、操作パネルには、ディスプレイ60と、3つのchストリップ部61、62及び63と、セレクテッドch画面ディスプレイ64と、セレクテッドch操作子部65と、モード切替スイッチ66が設けられている(図2(a)の表示部14、操作子15、及び電動フェーダ16に相当)。
3つのchストリップ部61〜63は、それぞれ、8本のchストリップ67からなる。8つのchストリップ67のそれぞれには、その操作対象となるミキシング処理chが1つずつ割り当てられる。当該割当は、各chストリップ部61〜63に対応して設けられたアサイン選択スイッチ68を用いて行う。アサイン選択スイッチ68は、それぞれ対応するchストリップ部61〜63に設けられた8本のchストリップ67に割り当てる8つのミキシング処理chを一括して選択する。なお、図5において、chストリップ部61に対応して設けられたアサイン選択スイッチにのみ符号68を記した。
1つのchストリップ67には、ノブ操作子69、チャンネル選択スイッチ70、電動フェーダ71(図2(a)の符号16)を含む複数の物理操作子が設けられている。オペレータは、chストリップ67に設けられた電動フェーダ71を用いてそのchストリップに割り当てられたミキシング処理chの音量レベルのカレントデータを調整でき、また、ノブ操作子69を用いて、そのchストリップに割り当てられたミキシング処理chの任意の1つのパラメータのカレントデータを調整できる。
チャンネル選択スイッチ70は、そのchストリップ67に割り当てられたミキシング処理chを選択するスイッチである。後述するノーマルモードでは、そのchストリップ67に割り当てられたミキシング処理chをセレクテッドch画面ディスプレイ64及びセレクテッドch操作子部65にアサインする信号処理チャンネルとして選択する。後述する簡易結線モードでは、そのchストリップ67に割り当てられたミキシング処理chを、結線対象のミキシング処理ch(入力パッチ設定における供給先)として選択する。
ディスプレイ60は、図1の表示部14に対応し、各種画面を表示するもので、基本的には、当該ディスプレイ60の下側に設けられたchストリップ部61(chストリップ部♯1)にアサイン中の8つのミキシング処理chについて、各ch毎に、そのchの複数のパラメータを並べて表示するベース画面72を表示する。また、セレクテッドch画面ディスプレイ64は、セレクテッドch画面を表示するためのディスプレイであり、チャンネル選択スイッチ70の操作により選択された1つのchに関する複数のパラメータが表示される。セレクテッドch操作子部65には、セレクテッドch画面ディスプレイ64にアサインされた1つのミキシング処理chに関する複数のパラメータのカレントデータを調整するための複数の物理的な操作子が配置されている。
モード切替スイッチ66は、ノーマルモードと簡易結線モードを切替えるスイッチである。ノーマルモードは、チャンネル選択スイッチ70を、セレクテッドch画面ディスプレイ64及びセレクテッドch操作子部65にアサインするミキシング処理chを選択するために用いるモードである。簡易結線モードは、チャンネル選択スイッチ70を、入力ポートに対して接続(結線)すべきミキシング処理chを選択するために用いるモードである。
簡易結線モードにおいて実行される入力ポートとミキシング処理chとの簡易接続処理は、入力源や入力ポートの設置場所において入力側の設置作業を行う作業者が任意の入力ポートから「結線要求信号」を入力し、コンソールの設置場所においてコンソールの操作を行う操作者が任意のチャンネル選択スイッチ70を押してミキシング処理chを選択することにより、当該結線要求信号が入力されている任意の入力ポートを当該スイッチ70にアサインされたミキシング処理chに接続する(入力パッチ部52に対するパッチ設定を行う)というものである。例えば、ヴォーカル用マイクが接続された入力ポートと或る入力chを接続する場合、結線要求信号の入力を行う作業者は、例えばヴォーカル用マイクを使って人声で結線要求信号を入力するだけでよく、コンソールの操作者はヴォーカル用マイクの接続先となるべき所望のミキシング処理chを選択するだけでよい。
結線要求信号は、入力ポートにオーディオ信号を入力するのと同様のやり方で入力ポートに接続された入力源(結線要求信号を発生できる音源やマイク)から入力される。結線要求信号は、オーディオ信号の形式のデータであり、それが結線要求信号であることを識別できるオーディオ信号であればどのようなものでもよい。結線要求信号として、例えば、人声や楽器音など任意のオーディオ信号を利用できる。その場合、簡易結線モードのときには結線要求信号以外の不要なオーディオ信号を他の入力ポート(結線要求信号を入力している入力ポート以外の入力ポート)から入力しないことが望ましい。また、ノイズ信号との区別をつけるために、所定の音量レベル以上の任意のオーディオ信号を結線要求信号として用いることが好ましい。また、別の例としては、予め決められたパターンを示すオーディオ信号(例えばDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号)を結線要求信号として利用してもよい。
図6は、チャンネル選択スイッチ70の操作があったときに、コンソールのCPU10が実行する処理を説明するフローチャートである。図6を参照して簡易結線モードによる簡易接続処理の一例を説明する。ステップS1において、CPU10は、モード切替スイッチ66の状態を調べて、ノーマルモード又は簡易結線モードのいずれに設定されているかを確認する。簡易結線モードの場合(ステップS2のYES)、CPU10は、ステップS3〜S7による簡易接続処理を行う。
ステップS3において、CPU10は、オーディオネットワークI/O13において受信しているオーディオフレーム40のオーディオ信号領域42に設けられたn個の送信ch全てを確認して、「結線要求信号」となるオーディオ信号が格納されている送信chを検出する。結線要求信号が書き込まれた送信chが抽出されなかった場合(ステップS4のNO)、CPU10は当該処理を終了する。
検出処理は、一例として、フレーム40の全送信chの中から、何らかのオーディオ信号が格納された送信chを、「結線要求信号」が格納されている送信chとして検出する処理であってよい。その場合、簡易結線モードのときに結線要求信号以外のオーディオ信号の入力を行わないことが望ましい。更に、検出処理に、例えば所定の音量レベル以下の波形データは切り捨てるなど、ノイズを排除するための処理を加えるとよい。
また、検出処理の別の一例として、例えば予め決められたパターンを示すオーディオ信号(例えばDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号)を結線要求信号として利用する場合には、結線要求信号に該当するオーディオ信号が記憶された送信chを検出する処理を行うとよい。この場合、送信chを検出する処理に加えて、送信chに記憶されたオーディオ信号に対する音声解析処理を行い、音声解析処理の結果に基づいて結線要求信号かどうかを判断する構成としてもよい。
また、更に別の例として、CPU10は、オーディオネットワークI/O13において受信するオーディオフレーム40内の全ての送信chの波形データを、数秒分ずつ(複数フレーム分ずつ)バッファしておき、該バッファされた数秒分の全送信chのオーディオ信号から結線要求信号が格納されている送信chを検出する構成としてもよい。
また、当該ステップS3において、確認を行う送信chの範囲は、n個の送信ch全てに限らず、例えば、現在入力ポートが使用している送信chのみ(入力ポートが割り当てられている全ての送信ch)に限定されてもよい。
結線要求信号が書き込まれた送信chを検出できた場合(ステップS4のYES)、CPU10は、ステップS5において、前記ステップS3において抽出された送信chに割り当てられている入力ポートを検出する。各オーディオデバイス1〜8がシステム9内の全デバイス1〜8に関する送信chと入力ポートの割り振りを規定したテーブルを共有する構成であれば、CPU10はテーブルを参照して抽出された送信chに割り当てられている入力ポートを特定できる。
ステップS6において、CPU10は、今回操作されたチャンネル選択スイッチ70にアサインされているミキシング処理ch(アサインch)を特定する。アサインchは、当該操作されたチャンネル選択スイッチ70が属するchストリップ67に現在割り当てられている入力ch53である。
ステップS7において、CPU10は、入力パッチ部52に対して、前記ステップS5で検出された入力ポートに、前記ステップS6で特定されたアサインchを接続する設定を行う。これにより、抽出された入力ポートから入力されて送信chを介して送信されるオーディオ信号を、アサインchとして特定された入力chに入力するよう経路制御(結線)が行われる。
例えば、或るI/O装置の或る入力ポートをエンジンのDSP部24の或る入力chに接続する設定が行われた場合、当該エンジンのCPU20は、オーディオネットワークI/O23において前記或る入力ポートに割り当てられた送信chからオーディオ信号を読み出して、読み出したオーディオ信号を前記或る入力ch(DSP部24が実現するミキシング処理chの1つ)に供給するよう、オーディオバス28を介した経路制御、すなわち、パッチを行う。当該ステップS7により変更されたパッチ内容は、コンソールのメモリ11とエンジンのメモリ21のカレントデータに書き込まれる。
他方、モード切替スイッチ66がノーマルモードに設定されている場合(ステップS2のNO)、CPU10は、ステップS8において、今回操作されたチャンネル選択スイッチ70にアサインされているミキシング処理ch(アサインch)を特定し、ステップS9において、特定されたアサインchをセレクテッドch画面ディスプレイ64及びセレクテッドch操作子部65の制御対象として設定する。なお、ステップS8とステップS9の処理を簡易結線モードでも実行する構成、具体的には、ステップS7に続けてステップS8とステップS9と同様の処理を実行する構成も考えられる。
上述した簡易結線モードによる簡易接続処理によれば、或る入力ポートへ結線要求信号を入力している間に、その入力ポートとパッチしたいミキシング処理chがアサインされているchストリップのチャンネル選択スイッチ70を操作するだけで、入力ポートとミキシング処理chをパッチできる。これにより、コンソールの操作者と結線要求信号の入力を行う作業者は、現在作業中の入力源の種類(ヴォーカルかギターかなど)を共通して認識できていれさえすればよい。現在作業中の入力ポート番号や送信ch番号を認識する必要がなくなる。
したがって、コンソールの操作者が任意のミキシング処理ch(現在入力されている結線要求信号の入力源を接続したいミキシング処理ch)に対応するチャンネル選択スイッチ70を押すだけという直感的で簡単な操作で、正確、且つ、迅速にパッチ設定を行うことができる。また、パッチ設定作業中であっても、予定されていたパッチ設定内容の変更及び調整を、コンソールの操作者の希望通りに、柔軟に行うことができるようになる。
なお、上記実施例では、コンソール1,2の操作パネルに設けられたチャンネル選択スイッチ70を用いてアサインchを選択する構成としたが、アサインchを選択できる構成であればどのような構成でもよく、例えば、ディスプレイ60(表示部14)に表示されたスイッチ画像を用いて行ってもよい。モード切替スイッチ66もディスプレイ60(表示部14)に表示されたスイッチ画像で構成されてよい。
なお、上記実施例では、コンソール1,2とエンジン3〜5とI/O装置6〜8の各オーディオデバイスが入力ポート(オーディオI/O13,23,33)を有する構成を説明したが、I/O装置6〜8以外のオーディオデバイスは入力ポート(オーディオI/O)を具備しない構成でもよい。
また、上記実施例では、オーディオネットワークシステム9内のコンソール1,2が接続設定装置として機能する構成を説明したが、これに限らず、デバイス1〜8のその他I/O17,26,35に接続したパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型PCを接続設定装置として用いる構成であってもよい。また、コンソール1,2とエンジン3〜5の機能を有する1つのデバイス(オーディオミキシング装置)とIO装置とからなるオーディオネットワークシステム9の構成を採用し、前記オーディオミキシング装置を接続設定装置として用いてもよい。あるいは、図1のシステム構成からコンソール9を除外した構成(エンジンとIO装置からなるオーディオネットワークシステム9の構成)を採用し、エンジン又はIO装置のその他I/O17,26,35に接続したパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型PCを接続設定装置として用いる構成であってもよい。
また、上記実施例では、複数のオーディオデバイスを接続して構成したオーディオネットワークシステム9にこの発明を適用する例を説明したが、この発明に係る接続設定装置は、単体のデジタルオーディオミキサ(コンソール1,2とエンジン3〜5とI/O装置6〜8の各機能を1つの筐体で実現するミミキサ)に適用してもよい。その場合、入力側の設置作業を行う作業者が任意の入力ポートから「結線要求信号」を入力し、コンソールの操作者が現在入力されている結線要求信号の入力源を接続したいミキシング処理chに対応するチャンネル選択スイッチ70を押す。ミキサのCPUは、当該ミキサが有する入力ポートから「結線要求信号」となるオーディオ信号が入力されている1つの入力ポートを検出し(ステップS3)、操作されたチャンネル選択スイッチ70に割り当てられているアサインchを特定し(ステップSS6)、検出した入力ポートと特定したアサインchを接続する(ステップS7)。
1,2 オーディオミキシングコンソール、3〜5 オーディオミキシングエンジン、6〜8 I/O装置、9 オーディオネットワークシステム、10,20,30 CPU、11,21,31 メモリ、12、22,32 オーディオI/O、13,23,33 オーディオネットワークI/O、14 表示部、15 操作子、16 電動フェーダ、17,26,35 その他I/O、18,27,39 CPUバス、19,28,37 オーディオバス、24 DSP部、25,34 簡易UI、40 オーディオフレーム、42 オーディオ信号領域、45 送信チャンネル、50 アナログ入力、51デジタル入力、52 入力パッチ部、53 入力チャンネル部、54 MIXバス、55 MIX出力チャンネル部、56 出力パッチ部、57 アナログ出力、58 デジタル出力、60 ディスプレイ、61〜63 チャンネルストリップ部、64 セレクテッドチャンネル画面ディスプレイ、65 セレクテッドチャンネル操作子部、66 モード切替スイッチ、67 チャンネルストリップ、68 アサイン選択スイッチ、69 ノブ操作子、70 チャンネル選択スイッチ、71 電動フェーダ、72 ベース画面

Claims (5)

  1. オーディオ信号を入力するための複数の入力ポートと、複数の信号処理チャンネルと、任意の前記入力ポートに前記信号処理チャンネルを接続する接続手段を備えるデジタルオーディオミキサの接続設定装置であって、
    ユーザの操作に応じて複数の前記信号処理チャンネルのうち1つを選択するチャンネル選択手段と、
    前記チャンネル選択手段により1つの信号処理チャンネルが選択されたときに、前記複数の入力ポートから、結線要求信号が入力されている入力ポートを検出する検出手段と、
    前記検出手段により1つの入力ポートが検出されたとき、前記接続手段に対して、該検出された入力ポートに前記選択された信号処理チャンネルを接続する設定を行う接続設定手段
    を備えることを特徴とする接続設定装置。
  2. 前記デジタルオーディオミキサが、複数のオーディオデバイスを接続して構成されたオーディオミキシングシステムにより構成され、
    複数の前記オーディオデバイスには、ユーザによる操作を受け付けるオーディオミキシングコンソールと、複数の前記信号処理チャンネルと前記接続手段を有し且つオーディオ信号に関するオーディオ信号処理を行うオーディオミキシングエンジンと、オーディオ信号の入力機能又は出力機能の少なくとも一方の機能を有するオーディオ信号入出力装置とを含み、
    前記オーディオミキシングコンソールが、前記チャンネル選択手段と、前記検出手段と、前記接続設定手段を有し前記接続設定装置として機能することを特徴とする請求項1に記載の接続設定装置。
  3. 前記結線要求信号が、前記入力ポートに接続された入力源から入力された予め決められたパターンを示すオーディオ信号であることを特徴とする請求項1に記載の接続設定装置。
  4. 前記検出手段が、前記入力ポートに入力されているオーディオ信号が結線要求信号かどうかを判断し、結線要求信号と判断した場合に、その入力ポートを結線要求信号が入力されている入力ポートとして検出することを特徴とする請求項1に記載の接続設定装置。
  5. オーディオ信号を入力するための複数の入力ポートと、複数の信号処理チャンネルと、任意の前記入力ポートに前記信号処理チャンネルを接続する接続手段を備えるデジタルオーディオミキサにおける接続設定方法であって、
    いずれか1つの前記入力ポートからオーディオ信号形式の結線要求信号を入力する入力手順と、
    ユーザの操作に応じて前記複数の信号処理チャンネルのうち1つを選択するチャンネル選択手順と、
    前記チャンネル選択手順により1つの信号処理チャンネルが選択されたときに、複数の前記入力ポートから、結線要求信号が入力されている入力ポートを検出する検出手順と、
    前記検出手順により1つの入力ポートが検出されたとき、前記接続手段に対して、該検出された入力ポートに前記選択された信号処理チャンネルを接続する設定を行う接続設定手順
    を備えることを特徴とする接続設定方法。
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