JP2012105092A - アンテナコア及びそれを用いたアンテナ、並びにアンテナコアの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナ特性及び生産性が良好なアンテナコアを提供する。
【解決手段】アンテナコア100は、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成された磁性部材110と、複数の磁性部材110が互いに固定されずに積層された磁心部140を密封する可撓性チューブと、磁心部140と可撓性チューブ120との間に介在した油剤130と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】アンテナコア100は、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成された磁性部材110と、複数の磁性部材110が互いに固定されずに積層された磁心部140を密封する可撓性チューブと、磁心部140と可撓性チューブ120との間に介在した油剤130と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンテナコア及びそれを用いたアンテナ、並びにアンテナコアの製造方法に関する。より詳細には、自動車、二輪車、住宅用ドアなどに使用されるキーレスエントリーシステム用のアンテナ及びアンテナコア、それに電波時計に搭載されるアンテナ、及びそのアンテナコアに関する。
近年、キーレスエントリーシステムやタイヤ空気圧モニタリングシステム等のように、外部との情報のやりとりを行う車載システムが開発され、普及している。こうしたシステムの多くには、30〜300kHzの長波帯の電波が利用され、このような周波数領域に感度特性を有するアンテナが使用されている。
このようなアンテナを内蔵した部品は、小型化し、また様々なデザインが施されている。したがってあらゆる大きさ、形状に対応するため、アンテナには可撓性が要求されるようになってきた。
特許文献1には、心部の形状安定性を損なうことなく可撓性を有することを目的として、薄膜状磁性材を熱収縮チューブで包囲して磁心部を形成することでアンテナを得る技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1記載の技術では、薄膜状磁性材としてアモルファス系金属を用いているため、磁気特性を向上させるために熱処理をおこなうと、脆弱化してしまうという問題があった。そのため、アンテナの製造過程及び製品化後の使用時において、亀裂、破損が生じやすく、その結果、生産性が低下する傾向にあった。また、アンテナの曲げが大きくなるにつれ、アンテナのL値、R値が変化し、その結果としてアンテナ特性が低下し、なお改善の余地があった。
本発明によるアンテナコアは、
樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成された磁性部材と、
複数の前記磁性部材が互いに固定されずに積層された磁心部を密封する可撓性チューブと、前記磁心部と前記可撓性チューブとの間に介在した油剤と、
を有することを特徴とする。
樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成された磁性部材と、
複数の前記磁性部材が互いに固定されずに積層された磁心部を密封する可撓性チューブと、前記磁心部と前記可撓性チューブとの間に介在した油剤と、
を有することを特徴とする。
本発明のアンテナコアにおいては、薄膜磁性体は、予め樹脂が塗布されていることにより熱処理を行っても脆弱化されないため、アンテナコアの亀裂、破損の発生を抑制できる。また、可撓性チューブに油剤とともに磁心部を密封することで、油剤が潤滑油として機能でき、磁心部の曲げによる応力の発生を抑制しつつ、可撓性チューブにより磁性部材を積層した状態で磁心部の形状を安定させることができる。したがって、良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明によるアンテナは、上記アンテナコアを用いて、導線を前記アンテナコアにコイル状に巻き回すことによって形成されることを特徴とする。
また、本発明によるアンテナコアの製造方法は、
樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成される磁性部材を形成する工程と、
前記磁性部材を積層し、磁心部を形成する工程と、
前記磁心部を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブに挿入する工程と、
前記可撓性チューブを、加熱により収縮させて、油剤と共に前記磁心部に密着させる工程と、
前記可撓性チューブの端部の開口を閉止して前記磁心部を密封するとともに前記油剤を封入する工程と
を有し、
前記油剤は、前記挿入する工程の前に前記磁心部の外面に塗布される、前記挿入する工程の前に前記可撓性チューブの内面に塗布される、または、前記挿入する工程において前記磁心部と共に封入されることを特徴とする。
樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成される磁性部材を形成する工程と、
前記磁性部材を積層し、磁心部を形成する工程と、
前記磁心部を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブに挿入する工程と、
前記可撓性チューブを、加熱により収縮させて、油剤と共に前記磁心部に密着させる工程と、
前記可撓性チューブの端部の開口を閉止して前記磁心部を密封するとともに前記油剤を封入する工程と
を有し、
前記油剤は、前記挿入する工程の前に前記磁心部の外面に塗布される、前記挿入する工程の前に前記可撓性チューブの内面に塗布される、または、前記挿入する工程において前記磁心部と共に封入されることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナ特性及び生産性が良好なアンテナコア及びそれを用いたアンテナ、並びにアンテナコアの製造方法が実現できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態のアンテナコアの外観を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の実施形態のアンテナコアの製造方法の第一工程として磁性部材の外観を示す模式的な斜視図である。
(アンテナコア)
図1、2に示すように、本実施形態のアンテナコア100は、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成された磁性部材110と、複数の磁性部材110が互いに固定されずに積層された磁心部140を密封する可撓性チューブ120と、磁心部140に塗布された油剤130と、を有する。
図1、2に示すように、本実施形態のアンテナコア100は、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成された磁性部材110と、複数の磁性部材110が互いに固定されずに積層された磁心部140を密封する可撓性チューブ120と、磁心部140に塗布された油剤130と、を有する。
磁心部140は、磁性部材110を積層した積層体である。積層体の積層数は薄膜磁性体111の合計枚数で10枚以上が望ましい。その枚数は薄膜磁性体111の種類及び厚みにもよるが、アンテナ特性の水準に合わせて決められる。磁性部材110を積層する際、磁性部材110(薄膜磁性体111が複数枚の場合もある)は互いに固定されない。これにより、良好な曲げ特性を得ることができる。磁性部材110の積層数は、良好なアンテナ特性を得る観点から、薄膜磁性体111の合計の枚数を考慮して、適宜設定することができる。なお、図1には、磁性部材110が4層積層された磁心部140が示されている。
磁性部材110は、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成されたものである。磁性部材110は、熱処理により、磁気特性を向上させることができる。
磁性部材110は、1層の薄膜磁性体111からなるものでもよく、また3層以下の薄膜磁性体111を互いに固定して形成されたものでもよい。この場合、樹脂112と薄膜磁性体111が交互に積層し、一体化されている。また、積層する場合は、樹脂112と薄膜磁性体111は加熱処理により接着され、一体化されている。良好な曲げ特性を得る観点から、薄膜磁性体111は3層以下であることが好ましい。なお、図2には、薄膜磁性体111が3層積層された磁性部材110が示されている。
1層の磁性部材110の厚みは、特に限定されないが、0.005mm以上0.20mm以下が好ましく、0.030mm以下がより好ましい。ここで最も好ましい厚みの下限は薄膜磁性体111に樹脂112を塗布する場合に薄膜磁性体111がテンションによる破れない範囲と決められる。それは塗布速度と樹脂112の塗布厚み、及び塗布粘度などにより決定される。
磁性部材110の薄膜磁性体111は、0.4T以上の最大磁束密度を有することが好ましい。磁性部材110の薄膜磁性体最大磁束密度は0.4T以上であれば特に限定されないが、1.0T以上がより好ましい。
薄膜磁性体111の比透磁率については1000以上が好ましく、10000以上が更に好ましい。
薄膜磁性体111の比透磁率については1000以上が好ましく、10000以上が更に好ましい。
薄膜磁性体111は、磁性を有する薄膜である。薄膜磁性体111の厚みは、特に限定されないが、0.01mm以上0.10mm以下が好ましく、0.025mm以下がより好ましい。ここで最も好ましい厚みの下限は薄膜磁性体111に樹脂112を塗布する場合に薄膜磁性体111がテンションによって破れない厚み範囲で決められる。それは塗布速度と樹脂の塗布厚み、及び塗布粘度などにより決定される。
薄膜磁性体111の材料としては、非晶質磁性体材料、またはナノ結晶金属を含む非晶質磁性体材料、珪素鋼板が用いられる。薄膜磁性体111は、単一で用いても、または2種以上の異なる金属の薄帯を用いてもよい。
上記非晶質磁性体材料としては、鉄アモルファス、コバルトアモルファスなど公知の材料を用いることができる。これらの中でも、鉄アモルファスが、最大磁束密度が大きいことを利用し、コバルトアモルファスは透磁率が大きいことを利用し、それぞれの最適磁気回路を組むことにより利用できる。
より具体的には、Fe−B―Si系、Fe−B系、Fe−P−C系などのFe−半金属系非晶質金属、ナノ結晶金属を含む非晶質金属、およびFe−Zr系、Fe−Hf系、Fe−Ti系などのFe−遷移金属系非晶質金属がある。
Fe−B−Si系非晶質金属としては、Fe78Si9B13(原子%)、Fe78Si10B12(原子%)、Fe81Si13.5B3.5C2(原子%)、Fe77Si5B16Cr2(原子%)、Fe66Co18Si1B15(原子%)、Fe74Ni4Si2B17Mo3(原子%)などが挙げられる。中でもFe78Si9B13(原子%)、Fe77Si5B16Cr2(原子%)が、好ましく用いられる。特にFe78Si9B13(原子%)を用いるのが好ましい。
また、ナノ結晶金属を含む非晶質磁性体材料としては、日立金属株式会社のファインメットなど公知の材料を用いることができる。例えば、一般式(Fe1−x−yCoxNiy)100−a−b−cSiaBbMcで表される合金が挙げられ、ここで式中、MはNb、Mo、Zr、W、Ta、Hf、Ti、V、Cr、Mn、Y、Pd、Ru、Ga、Ge、C、P、Al、Cu、Au、Ag、Sn、Sbから選ばれる1種類以上の元素であり、x、yは原子比を表し、0≦x≦1.0、0≦y≦0.5、0≦x+y≦1.0であり、a、b、cは原子%を表し、0≦a≦24、1≦b≦30、0≦c≦30である。
薄膜磁性体111に用いられる非晶質磁性体材料としては、例えば、日立金属株式会社の商品名「METGLAS」(登録商標)の型番2605TCA、2605SC、2605S3A、2605SA1、2714Aおよび同社製の飽和磁束密度1.64Tを有する2605HB1が挙げられる。
上記珪素鋼板としては、公知の珪素鋼板を使用できる。その珪素含率は2〜9重量%が望ましいが、最も望ましくは3〜7%である。例えば一方向性珪素鋼板、無方向性珪素鋼板など(3.5%珪素)の他にJFEスチールのスーパーコア(珪素6.5%)が使用できる。また、厚みは0.2mm以下が、最も望ましくは0.1mm以下が可撓性の点で好ましいがこれらに限定されない。
珪素鋼板は、磁性部材110の性能を向上させるために、公知の熱処理を施してもよい。この熱処理は、磁性部材110の形成前に実施しても、その後に実施してもよい。
本発明で用いられ得る、市販の珪素鋼板としては、JFEスチール株式会社製の6.5%珪素鋼板(商標:JFEスーパーコア(JNEXコア、JNHFコア))などが挙げられる。
樹脂112は、薄膜磁性体111の加熱(300〜450℃)による脆弱化を抑制し、薄膜磁性体111を積層一体化させることができる。
樹脂112の厚みは、特に限定されず、薄膜磁性体111の磁性部材110に対する占有率が大きくなることが好ましい。薄膜磁性体111の表面粗さを考慮して、適宜設定することができる。例えば、0.001mm以上0.02mm以下が好ましく、0.002mm以上0.01mm以下がより好ましい。
樹脂112としては、熱可塑性耐熱樹脂、非熱可塑性耐熱樹脂、熱硬化性耐熱樹脂が挙げられる。中でも、薄膜磁性体111の磁気特性を向上させるための熱処理温度での熱分解がなく、薄膜磁性体111の積層接着に好適な、熱可塑性耐熱樹脂が好ましい。
このような熱可塑性耐熱樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、珪素含有樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー、ニトリル樹脂、チオエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリレート樹脂、サルホン樹脂、アミドイミド樹脂が挙げられる。この中でも、薄膜磁性体に対する接着性と、耐熱性と可撓性と耐水性の4つ性能のバランスに優れる観点から、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、及びアミドイミド樹脂が好ましい。これにより、本願発明の効果が得られる。
また樹脂112は、樹脂112の前駆体を薄膜磁性体111に塗布した後、熱処理を行い、この前駆体を樹脂化して得られたものであってもよい。
可撓性チューブ120は、磁心部140を密封して形状を安定させ、可撓性チューブ120内部の磁心部140と外界とを遮断し、防錆性を図るものでもある。すなわち、積層した磁性部材110が固定されていなくても可撓性チューブ120内に密封することで磁性部材110が積層した状態が維持され、磁心部140の形状を安定させることができる。可撓性チューブ120としては、耐熱性、熱収縮性を有するチューブまたはフィルムが用いられる。これにより、チューブまたはフィルムに覆われた磁心部140を、チューブまたはフィルムごと加熱することで、磁心部140を密封することができる。なお、フィルムを用いた場合は、予めチューブ状に加工して用いてもよく、また円筒状に変形させた状態で使用してもよい。
可撓性チューブ120の材料としては、例えば、ポリエチレン、エチレン系共重合体のポリオレフィンが挙げられる。特に、形状記憶効果を利用する観点から、結晶性を有するポリオレフィンが好ましい。ポリオレフィンを用いた場合は、その種類にもよるが約110℃で加熱することにより可撓性チューブ120が収縮し、磁心部140を完全に密封することができる。また、可撓性チューブ120の材料としては、耐熱性が150℃以上のものが好ましく、200℃以上のものが更に好ましい。
可撓性チューブ120の厚みは、用いられるフィルムまたはチューブの材料により異なるが、好ましくは5μm〜900μmであり、より好ましくは10μm〜500μmである。フィルムまたはチューブが厚くなれば、アンテナコアの吸湿性は低くなり、防錆性は向上するが柔軟性が困難となる。従って、本発明で用いられるフィルムまたはチューブは、優れた柔軟性を有し、加工性に優れていることが好ましい。
熱収縮チューブとしては、例えば電子線架橋のポリオレフィンとしては住友電気工業株式会社製の製品名「スミチューブA、C、F、F2」「スミチューブSA2」、タイコエレクトロニクスレイケム株式会社製の製品名「ZH2、ZH4」「ES1000、ES2000」「ATUM」「Versafit V2、V4」、PANDUIT製の製品名「HSTTVA」等が挙げられ、電子線架橋のポリフッ化ビニリデンとしては住友電気工業株式会社製の製品名「スミチューブK、K2」、タイコエレクトロニクスレイケム株式会社製の製品名「RW−175」等が挙げられる。
熱収縮チューブ以外のフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにシリカを蒸着した、三菱樹脂株式会社製の製品名「テックバリア」(登録商標)(例えば、「TCB−H」(フィルム厚70μm)、「TCB−LQ」(フィルム厚60μm)、「TCB−VX」(フィルム厚68μm));ポリプロピレン延伸フィルムにポリ塩化ビニリデンをコーティングした、東セロ株式会社製の製品名「V−OP(タイプOLD(M)#30)」(フィルム厚26μm)、「V−OP(タイプOLD#20)」(フィルム厚20μm);PETフィルムにアルミナを蒸着した、凸版印刷株式会社製の製品名「GXフィルム」(例えば、「GX12 CPP50」(フィルム厚60μm));および大日本印刷株式会社製の製品名「IBフィルム(型番:IB−PET−PXB)」(フィルム厚45μm)、PETフィルムにシリカをCVDコーティングした大日本印刷株式会社製の製品名「IBフィルム(型番:IB−PET−XB)」(フィルム厚40μm)等が挙げられる。
なお、図1では模式的に可撓性チューブ120の両端が充分な余裕をもって油剤130を封入した状態を図示している。可撓性チューブ120が熱収縮性を有する場合、実際の製品では、可撓性チューブ120の両端も磁性部材110に略密着した状態とすることができる(図示せず)。
油剤130は、磁心部140と可撓性チューブ120との間に介在している。油剤130は、磁性部材110の全外面と可撓性チューブ120の内側の面に濡れ、潤滑油として磁性部材110の曲げ応力を低減でき、曲げて使用する時のL値とR値の大幅変化によるアンテナ特性の低下を防ぐことができる。また、油剤は可撓性チューブ内へ濡れて行き、微細孔を塞ぐことにより空気や水分・水蒸気分の出入りを防ぎ、アモルファスの防錆剤として機能する。このようにして、曲げ使用時の応力緩和と防錆効果を両立させることが出来、良好なアンテナ特性が得られる。特に、製品化後、長期に使用されても、外気や水分などによる劣化(アモルファス或いは電磁鋼板の錆現象)を防止できる。
油剤130としては、特に限定されないが、上記効果を得る観点から、薄膜磁性体111、樹脂112、可撓性チューブ120それぞれの表面に熱力学的な視点から、全面に渡って均一に塗れるものが好ましい。例えば、JIS−Z−0303の錆び止め包装方法通則の防錆油規格の中から、溶剤希釈型のNP−1、NP−2、NP−3およびペクトラム型のNP−6、潤滑油型のNP−7とNP−8、さらに用途別分類のNP−19の防錆油等が使用できる。
油剤130としては、例えば、出光興産株式会社製の製品名「ダフニースーパーコートNR、TW、WR」、ダフニーオイルコートNo7やパーカー興産株式会社製の製品名「ノックスラスト207A、307、311HM、R−823S、881−S、S09H、366」、ユシロ化学工業株式会社製の製品名「ノンラスターP−126、P−307、P−313、P−306、P−601、P−750、P831、P−152」、スギムラ化学工業株式会社製の製品名「プレトンR−120、R−291A、R−312P、R−317N、R−350H、R−620、R−710、R−191M」、新日本石油株式会社製の製品名「アンチラストP−1300、P−1400、P−1600、P−2000、P−3600、P−2400、P−2800、P−1920」等が挙げられる。
(アンテナコアの製造方法)
次に、図1乃至図5を用いて、本実施形態のアンテナコア100の製造方法について説明する。
次に、図1乃至図5を用いて、本実施形態のアンテナコア100の製造方法について説明する。
本実施形態におけるアンテナコア100の製造方法は、
樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成される磁性部材110を形成する工程と、
磁性部材110を積層し、磁心部140を形成する工程と、
磁心部140を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブに挿入する工程と、
可撓性チューブ120を、加熱により収縮させて、油剤130と共に磁心部140に密着させる工程と、
可撓性チューブ120の端部の開口を閉止して磁心部140を密封するとともに油剤130を封入する工程と、を有する。
樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成される磁性部材110を形成する工程と、
磁性部材110を積層し、磁心部140を形成する工程と、
磁心部140を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブに挿入する工程と、
可撓性チューブ120を、加熱により収縮させて、油剤130と共に磁心部140に密着させる工程と、
可撓性チューブ120の端部の開口を閉止して磁心部140を密封するとともに油剤130を封入する工程と、を有する。
油剤130は、挿入する工程の前に磁心部140の外面に塗布される、挿入する工程の前に可撓性チューブ120の内面に塗布される、または、挿入する工程において磁心部140と共に封入されるが、本実施形態では、挿入する工程の前に磁心部140の外面に塗布される場合について説明する。以下、詳述する。
まず、図2に示すように、樹脂112が塗布された薄膜磁性体111から形成される磁性部材110を形成する。すなわち、薄膜磁性体111に樹脂112を塗布し、これらを所望の積層厚さ(薄膜磁性体111としては3枚以下)になるように必要に応じて熱圧着し、加熱一体化処理を行って磁性部材110を得る。より詳細には、磁性部材110は以下のようにして形成される。
薄膜磁性体111の片面または両面に、樹脂112を塗布する。塗布方法としては、例えば、粉末状の樹脂112を薄膜磁性体111に静電吸着する方法、溶媒に溶解した溶液状またはペースト状とした樹脂112を、コータを用いて薄膜磁性体111に塗工する方法が用いられる。
塗工方法としては、既に知られた塗工方法が使用できる。それらには、ロールスクリーン法、浸漬コート法、スロットオリフィスコータ法、スプレーコーティング法、スピンコーティング法、電着コーティング法、スパッタリング法等の物理的蒸着法、およびCVD等の気相法が挙げられる。
また、使用できるコータとしては、例えば、グラビアコータ、ロールコータ、エアドクタコータ、ブレードコータ、ナイフコータ、ロッドコータ、キスコータ、ビードコータ、キャストコータが挙げられる。
ついで、樹脂112が塗工された薄膜磁性体111を複数用意し、所望の厚さになるように必要に応じて熱加圧し積層して、磁性部材110を形成する。なお、図2には、薄膜磁性体111が3層積層一体化された磁性部材110が示されている。この時、一体化された磁性部材110の上面と下面は、樹脂112または薄膜磁性体111のいずれになっていてもかまわない。油剤130の濡れ性の観点から、磁性部材110の上面と下面が薄膜磁性体111であるほうが望ましい場合がある。
つづけて、磁性部材110を、所望のアンテナコア100の形状となるように切断する。薄膜磁性体111の切断には、ダイサー切断加工、レーザー切断加工、放電ワイヤー加工、打抜き加工、シャーリング加工、スリット加工、フォトエッチング加工等の方法を用いることができる。
なお、切断工程は、薄膜磁性体111を積層する前であっても後であってもよい。
薄膜磁性体111を必要に応じて積層する前に切断工程を行う場合、磁性部材110が切断された端面において、薄膜磁性体111間の電気的な導通が増加するため、鉄損が増大することがある。そのため、磁性部材110の切断面の電気的導通を遮断する処理を加えることが望ましい。また、ダイサー切断加工、レーザー切断加工、放電ワイヤー加工またはエッチング加工等の方法を用いることができる。エッチング加工は、薄膜磁性体111のみの選択的エッチングと、樹脂112のみの選択的エッチングとを組み合わせることで、複雑な形状の磁性部材110を低コストで加工することが可能であるため好ましい。
一方、薄膜磁性体111を必要に応じて積層した後に切断工程を行う場合、上記のような切断面の電気的導通は増加しにくいため、上記のような電気的導通を遮断する処理を加える必要性は低い。また、広幅の薄膜磁性体111をスリット加工により細幅のリボンとした後にシャーリング加工または打抜き加工により所望の形状に加工する方法が、低コストであるため好ましい。
次いで、樹脂112が塗工され必要に応じて積層された薄膜磁性体111は、熱プレス、熱ロール、高周波溶着等により、用いられる薄膜磁性体111および樹脂112に適切な温度および圧力で加熱、加圧されて一体化される。
一体化処理の温度は、用いられる樹脂112のガラス転移温度以上であり、樹脂112が軟化または流動化する温度近傍が好ましい。圧力は、薄膜磁性体111と樹脂112との間の不要な空隙を消失せしめる範囲とすることが好ましい。
薄膜磁性体111と樹脂112との間の不要な空隙が消失することで、占積率が上がり、得られる磁性部材110の最大磁束密度が向上するので、アンテナ特性が向上する。さらに不要な空隙が消失することで、腐食性物質が磁性部材110の内部に侵入しにくくなるため、耐腐食性が向上する。このような圧力範囲として、約1〜50MPaの範囲が用いられる。
上記の一体化処理で得られた磁性部材110に、さらに、磁気特性を向上させるために加圧加熱処理を行ってもよい。この加圧加熱処理の条件は、用いられる薄膜磁性体111の種類と目的とする磁気特性により異なるが、通常は、大気中または不活性ガス雰囲気下もしくは真空下で行われる。
良好な磁気特性を発現させる温度範囲は、概ね300〜500℃の範囲であり、好ましくは350〜450℃である。好ましい加圧条件は、0.001MPa以上0.2MPa以下、さらに好ましくは0.002MPa以上0.1MPa以下である。
このような条件での加圧加熱処理が積層体の磁気特性を大きく向上させるメカニズムは必ずしも明らかではないが、0.2MPa以下の低い圧力で高温に曝すことで、積層一体化処理の際に薄膜磁性体111と樹脂112のそれぞれに蓄積された応力が緩和されることによると考えられる。特に、薄膜磁性体111間の電気的導通が大幅に低減され、励振磁場の周波数の二乗に比例する過電流損失が大幅に低減することで、鉄損が大幅に低減されると考えられる。
つぎに、磁性部材110を積層し、磁心部140を形成する。このとき、磁性部材110は互いに固定されない。
つぎに、本実施形態において、磁心部140の外面全体に油剤130を塗布する。これにより、後に説明する挿入する工程で、可撓性チューブ120を、加熱により収縮させて、油剤130と共に磁心部140に密着させることができる。
塗布させる方法は、特に限定されず、浸漬、スプレー、はけ塗りなど、公知の方法が用いられる。この中でも、工業的観点から、浸漬が最も簡便な方法である。さらに、可撓性チューブ120の内側の面にも油剤130を塗布してもよい。本実施形態では、図3に示すように、油剤130の液槽131に磁心部140を浸漬することにより、磁心部140の外面全体に油剤130を付着させる。
油剤130の厚みは、1μm〜10μmが適当である。油剤130の厚みが、1μm以上とすることにより、十分な潤滑性が得られ、アンテナコア100の曲げ時の応力緩和ができ、L値、R値の変化が小さくなるため、良好なアンテナ特性が得られる。一方、油剤130の厚みを10μm以下とすることにより、最小限のコストで十分な本願発明の効果を得ることができる。
つぎに、図4に示すように、磁心部140を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブ120に挿入する。この際、磁心部140とともに油剤130を可撓性チューブ120に封入してもよい。また、磁心部140を挿入した後につづけて油剤130を封入してもよい。
そして、図5に示すように、可撓性チューブ120を、加熱により収縮させて磁心部140に密着させる。このとき、可撓性チューブ120を中央から加熱して両端まで順次収縮させる。
そして、最後に可撓性チューブ120の両端を高温に加熱して溶着により閉止することで、磁心部140を密封する。これにより、図1に示すような、アンテナコア100が得られる。
(アンテナ)
図6には、上述のように形成されたアンテナコア100を用いて、被覆導線1001をアンテナコア100にコイル状に巻き回すことによって形成されたコイルアンテナ1000が示されている。被覆導線1001は、アンテナコア100の外周全体に巻回している。被覆導線1001としては、例えば、銅を主成分とする導線の周囲に絶縁加工を施したものを用いることができる。
図6には、上述のように形成されたアンテナコア100を用いて、被覆導線1001をアンテナコア100にコイル状に巻き回すことによって形成されたコイルアンテナ1000が示されている。被覆導線1001は、アンテナコア100の外周全体に巻回している。被覆導線1001としては、例えば、銅を主成分とする導線の周囲に絶縁加工を施したものを用いることができる。
巻回する被覆導線1001としては、当該分野で公知の種々のものを用いることができるが、巻回加工時の工数を削減する観点から、熱融着性の被覆導線1001が好ましい。より具体的には、銅を主成分とする導線の周囲に絶縁加工を施したものが挙げられる。
コアの両端を長めにとり熱圧着シールした後シール面に孔を開け基台に取り付けた凸状物に差し込む形で貴台に取り付けやすくしてもよい。また、両端シール部長部には穴を開けないで基台に熱圧着することで固定してもよい。
他の固定方法としては、融着し封じた両端を長めにとって、基台に熱圧着或いは接着剤で接着する方法、長くした両端シール部に穴を開けて基台の凸状物にセットする方法、または基台から出ているアームで挟み込み固定する方法など、既に知られた固定方法が挙げられる。
このようなコイルアンテナ1000は、全体が柔軟に湾曲するので、様々な用途に利用することができる。コイルアンテナ1000は、例えば、車載用キーレスエントリーシステムの曲がり取っ手内蔵アンテナ、電波時計曲がり側面内蔵アンテナとして用いることができる。
本実施形態のアンテナコア100及びその製造方法の効果を説明する。
アンテナコア100の薄膜磁性体111は、予め樹脂112が塗布されていることにより熱処理を行っても脆弱化されないため、アンテナコア100の亀裂、破損の発生を抑制できる。そのため、アンテナコア100の生産性を良好にできる。また、可撓性チューブ120に油剤130とともに磁心部140を密封することで、油剤130が潤滑油として機能でき磁心部140の曲げによる応力の発生を抑制しつつ、可撓性チューブの内面と磁心との摩擦による応力の発生を抑えつつ、可撓性チューブ120により磁性部材110を積層した形状で安定させることができる。具体的には曲げによるL値、R値の変動を実用に耐える程度に小さくすることができ、曲げの程度によらない良好な(変動のない)アンテナ特性をもつアンテナを得ることができる。
アンテナコア100の薄膜磁性体111は、予め樹脂112が塗布されていることにより熱処理を行っても脆弱化されないため、アンテナコア100の亀裂、破損の発生を抑制できる。そのため、アンテナコア100の生産性を良好にできる。また、可撓性チューブ120に油剤130とともに磁心部140を密封することで、油剤130が潤滑油として機能でき磁心部140の曲げによる応力の発生を抑制しつつ、可撓性チューブの内面と磁心との摩擦による応力の発生を抑えつつ、可撓性チューブ120により磁性部材110を積層した形状で安定させることができる。具体的には曲げによるL値、R値の変動を実用に耐える程度に小さくすることができ、曲げの程度によらない良好な(変動のない)アンテナ特性をもつアンテナを得ることができる。
さらに、可撓性チューブ120には、防錆性を持つ油剤130が充填されているので、磁性部材110が油剤130と可撓性チューブ120とにより二重に防錆される。このため、非常に高い防錆性を有するアンテナコア100を実現することができる。
また、従来の焼結フェライトでは、アンテナコアを加工して製品を製造する際、歪みの発生を抑制するために、保護構造を必要とした。これに対し、本発明によるアンテナコアは、上記構成により歪みが低減でき、保護構造を必要としないため、コスト削減を実現することができる。
また、従来の焼結ソフトフェライト使用のアンテナコアを用いた場合、製品化後、製品の使用時の振動などによってマイクロヒビによる劣化が発生する場合があった。このようなマイクロヒビは、非常に細かいため、製品の品質管理下で見つけることは困難であった。これに対し、本発明によるアンテナコアは、上記構成により、このようなマイクロヒビの発生を抑制し、製品化後においても、信頼性の高いアンテナ部品を提供することができる。特に、自動車のドアハンドルのような振動の激しい製品において、アンテナ部品の劣化または突然の破断を抑制できる。
また、本実施の形態のアンテナコア100の製造方法では、油剤130に浸漬した磁性部材110を両端が開口している可撓性チューブ120に挿入してから、その可撓性チューブ120を中央から加熱して両端まで順次収縮させる。このため、可撓性チューブ120の内部に気泡が残存することを良好に防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では両端開口の可撓性チューブ120に磁性部材110を挿入し、可撓性チューブ120を中央から加熱して両端まで順次収縮させることで、磁性部材110と可撓性チューブ120との間隙の油剤130に残存する気泡を防止することを例示した。しかし、一端開口の可撓性チューブ120に磁性部材110を挿入し、その可撓性チューブ120を閉塞している他端から加熱して開口している一端まで順次収縮させることで、油剤130に残存する気泡を防止してもよい(図示せず)。
なお、上記実施形態では、油剤130を磁心部140に塗布した後、可撓性チューブ120に挿入する例について説明したが、これに限られない。油剤130を磁心部140に塗布せず、可撓性チューブ120に挿入し、その後、油剤130を可撓性チューブ120に注入してもよい。
また、本実施形態では、薄膜磁性体111を3枚用意して加熱一体化して固定した例について説明したが、薄膜磁性体111は加熱一体化せずに、例えば30枚を固定せずに積層してもよい。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の製造方法は、複数の工程を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の工程を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の製造方法を実施するときには、その複数の工程の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
以下、本実施のアンテナコアについて、実験例に基づいて説明する。
まず、各実験No.1〜No.6について説明する。
まず、各実験No.1〜No.6について説明する。
(No.1)
非晶質金属薄帯として、日立金属株式会社製の商品名「METGLAS」(登録商標)、型番:2605TCAを用いた。これは、幅約213mm、厚み約25μmであり、Fe78Si9B13(原子%)の組成を有する非晶質金属薄帯である。
非晶質金属薄帯として、日立金属株式会社製の商品名「METGLAS」(登録商標)、型番:2605TCAを用いた。これは、幅約213mm、厚み約25μmであり、Fe78Si9B13(原子%)の組成を有する非晶質金属薄帯である。
この薄帯の片面全体にE型粘度計で測定すると約0.3Pa・sの粘度を有するポリアミド酸のジメチルアセトアミド溶液を、グラビアコータを用いて均一に塗布した。次いで、溶媒のジメチルアセトアミドを140℃で乾燥して除去し、その後、260℃で加熱することによりポリアミド酸を硬化して、この非晶質金属薄帯の片面に約3μmの厚さのポリイミド膜をコーティングした。
ここで用いたポリアミド酸は、イミド化後に下記式(1)で表されるポリイミド基本構造単位を形成するものである。溶媒には、ジメチルアセトアミドを用いた。このポリアミド酸は、3,3'−ジアミノジフェニルエーテルと3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物との1:0.98の混合物を、ジメチルアセトアミド溶媒中で室温にて縮重合して得られたものである。ここで得られるポリイミド樹脂は、熱可塑性ポリイミド樹脂である。
このポリイミド膜をコーティングした非晶質金属薄帯を、スリット加工を行い4.3mm幅のリボンにした。次に、シャーリングにより、80mmの矩形状に切断した。
次に、切断して得られた非晶質金属薄帯1枚を用意し、磁気特性をさらに発現させるため、熱プレス機を用いて、窒素雰囲気中、温度365℃で、圧力0.004MPaを2時間印加した。
その後、非晶質金属薄帯1枚に、油剤としてパーカー興産株式会社製の製品名ノックスフラスト R−823Sを、油剤膜厚が約3μmとなるまでスプレーで吹き付けた。
この油剤が吹き付けられた非晶質金属薄帯1枚を30枚重ね、磁心部とした。
次に、片端面を予め200℃でシールしておいた熱収縮チューブ(住友電気工業株式会社製;スミチューブF2)に、磁心部を入れ、熱収縮チューブを100℃で加熱し、収縮梱包した。その後、200℃で熱収縮チューブのもう一方の端部を熱圧着させ、密封し、アンテナコアを得た。
さらに、アンテナとしての性能を評価するために、得られたアンテナコアに、φ0.4mmのポリウレタン被覆銅線を36ターン巻回して、アンテナとして完成させた。
得られたアンテナコアまたはアンテナを用いて、アンテナ特性、割れ(ハンドリング性)、荷重による変化、防錆性、初期のアンテナ特性、曲げによる変化についての評価をおこなった。
最大磁束密度を評価するために、ポリイミド膜をコーティングした非晶質金属薄帯を、外径40mm、内径25mmの円環形に金型プレス打抜きし、これらを18枚積層してリング状の積層体を作製し、上記と同様の積層一体化プロセスを行って、外径40mm、内径25mm、厚さ0.5mmのトロイダルコアを作製した。Bs値は1.3Tであった。
(No.2)
まず、上記No.1と同様にして切断して得られた用いた非晶質金属薄帯を用意した。次に、この非晶質金属薄帯を3枚重ね、熱プレス機を用いて、大気中、温度260℃で、圧力1MPaを10分間印加し、積層一体化した。
まず、上記No.1と同様にして切断して得られた用いた非晶質金属薄帯を用意した。次に、この非晶質金属薄帯を3枚重ね、熱プレス機を用いて、大気中、温度260℃で、圧力1MPaを10分間印加し、積層一体化した。
次に、得られた積層体の磁気特性をさらに発現させるため、熱プレス機を用いて、窒素雰囲気中、温度365℃で、圧力0.004MPaを2時間印加した。
その後、積層体に、油剤としてパーカー興産株式会社製の製品名ノックスフラスト R−823Sを、油剤膜厚が約3μmとなるまでスプレーで吹き付けた。
次に、この油剤が吹き付けられた積層体を10個用意し、これらを重ねて非晶質金属薄帯の枚数の合計を30枚とし、これを磁心部とした。
次に、片端面を予め200℃でシールしておいた熱収縮チューブ(住友電気工業株式会社製;スミチューブF2)に、磁心部を入れ、熱収縮チューブを100℃で加熱し、収縮梱包した。その後、200℃で熱収縮チューブのもう一方の端部を熱圧着させ、密封し、アンテナコアを得た。また、さらに、アンテナとしての性能を評価するために、得られたアンテナコアに、φ0.4mmのポリウレタン被覆銅線を36ターン巻回して、アンテナとして完成させた。
得られたアンテナコアまたはアンテナを用いて、上記No.1と同様な評価をおこなった。
(No.3)
上記No.2で用いた非晶質金属薄帯3枚を30枚として積層一体化し、1個の積層体からなる磁心部とした以外は、上記No.2と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
上記No.2で用いた非晶質金属薄帯3枚を30枚として積層一体化し、1個の積層体からなる磁心部とした以外は、上記No.2と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
(No.4)
上記No.1で用いた非晶質金属薄帯の替わりに、焼結フェライト(MBT1 JFEフェライト社製)を用い、焼結フェライト単体からなる磁心部とした以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
上記No.1で用いた非晶質金属薄帯の替わりに、焼結フェライト(MBT1 JFEフェライト社製)を用い、焼結フェライト単体からなる磁心部とした以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
(No.5)
上記No.1で用いたポリイミド膜をコーティングした非晶質金属薄帯の替わりに、樹脂でコーティングしていない非晶質金属薄帯とし、この非晶質金属薄帯を30枚重ねて磁心部とした以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
上記No.1で用いたポリイミド膜をコーティングした非晶質金属薄帯の替わりに、樹脂でコーティングしていない非晶質金属薄帯とし、この非晶質金属薄帯を30枚重ねて磁心部とした以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
(No.6)
上記No.1で用いた油剤を用いなかった以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
上記No.1で用いた油剤を用いなかった以外は、上記No.1と同じ条件で製造し、同様な評価をおこなった。
次に、実験で作製したアンテナコアまたはアンテナの評価方法について説明する。
(アンテナ特性)
アンテナとしての実用性について、曲げがある場合とない場合とに分けて、評価を行った。その結果を表1に示す。なお、表中の記号は、以下を示す。
◎ 使用上問題なし。
○ 条件付きで使用できる。
× 使用が困難である。
◎→× 錆が進行することにより、使用可から使用困難に変化する。
アンテナとしての実用性について、曲げがある場合とない場合とに分けて、評価を行った。その結果を表1に示す。なお、表中の記号は、以下を示す。
◎ 使用上問題なし。
○ 条件付きで使用できる。
× 使用が困難である。
◎→× 錆が進行することにより、使用可から使用困難に変化する。
(割れ(ハンドリング性)の評価)
1mの高さからアンテナコアを落下させ、その後外観を観察した。その結果を表1に示す。
1mの高さからアンテナコアを落下させ、その後外観を観察した。その結果を表1に示す。
(荷重による変化)
アンテナコアの両端を支点にし、アンテナコアの中央部分を一方の面から被磁性体で押し押し込み、被磁性体で押し込んでいる側と反対側から、フォースゲージ(株式会社イマダ製 DPS−20)にて、押し込み時の力(kg)を測定した。その結果を表1に示す。
アンテナコアの両端を支点にし、アンテナコアの中央部分を一方の面から被磁性体で押し押し込み、被磁性体で押し込んでいる側と反対側から、フォースゲージ(株式会社イマダ製 DPS−20)にて、押し込み時の力(kg)を測定した。その結果を表1に示す。
(防錆性評価)
アンテナコアを、SAE規格 J 2334にのっとって腐食試験を行い40サイクル後、錆の発錆状態を観察した。その結果を表1に示す。なお、表中の記号は、以下を示す。
◎ 錆は観察されなかった。
○ わずかに錆が観察された。
× 全面にわたり錆が観察された。
アンテナコアを、SAE規格 J 2334にのっとって腐食試験を行い40サイクル後、錆の発錆状態を観察した。その結果を表1に示す。なお、表中の記号は、以下を示す。
◎ 錆は観察されなかった。
○ わずかに錆が観察された。
× 全面にわたり錆が観察された。
(初期のアンテナ特性評価)
Agilent Technologies社製、インピーダンスアナライザ4294Aを用いて、励振電圧レベル0.5Vrmsにて130kHzで、アンテナコアのインダクタンスを測定し、L値とR値を測定した。その結果を表2に示す。
Agilent Technologies社製、インピーダンスアナライザ4294Aを用いて、励振電圧レベル0.5Vrmsにて130kHzで、アンテナコアのインダクタンスを測定し、L値とR値を測定した。その結果を表2に示す。
(曲げによる変化の評価:貯蔵後のアンテナ特性評価)
アンテナを、85℃、RH85%の高温高湿槽内で720時間放置した。その後、Agilent Technologies社製、インピーダンスアナライザ4294Aを用いて、励振電圧レベル0.5Vrmsにて130kHzで、インダクタンスを測定し、L値とR値を測定した。
L値とR値を測定は、図7に示すように、アンテナXの両端を支点にし、中央部分を被磁性体で押し曲げた。その時の押し込み量hとし、hを変化させて、それぞれにおけるL値とR値を測定した。その結果をそれぞれ表3、4に示す。
さらに、曲げがない場合(押し込み量が0)を100%として、L値とR値のそれぞれの変化量を算出した。その結果を、図8、9、および表5に示す。
アンテナを、85℃、RH85%の高温高湿槽内で720時間放置した。その後、Agilent Technologies社製、インピーダンスアナライザ4294Aを用いて、励振電圧レベル0.5Vrmsにて130kHzで、インダクタンスを測定し、L値とR値を測定した。
L値とR値を測定は、図7に示すように、アンテナXの両端を支点にし、中央部分を被磁性体で押し曲げた。その時の押し込み量hとし、hを変化させて、それぞれにおけるL値とR値を測定した。その結果をそれぞれ表3、4に示す。
さらに、曲げがない場合(押し込み量が0)を100%として、L値とR値のそれぞれの変化量を算出した。その結果を、図8、9、および表5に示す。
以上より、非晶質金属薄帯が1層であるNo.1、非晶質金属薄帯3層が一体化されたNo.2は、良好なアンテナ特性、ハンドリング性、防錆性、曲げ特性が得られるのに対し、非晶質金属薄帯が30層積層一体化されたNo.3では、曲げ有りでのアンテナ特性、曲げ特性が劣ることが分かった。また、防錆剤を含まないNo.6は、防錆性が劣るだけでなく、曲げ特性、アンテナ特性も劣る傾向にあることが分かった。
また、No.1、No.2、No.3及びNo.6のアンテナコアは、長期に使用してもマイクロヒビがほとんど発生しなかったのに対し、No.4、No.5のアンテナコアはマイクロヒビが発生した。
また、No.1,No.2、No.5、No.6のアンテナコアは、歪み対応が良好であったため、自動車のドアに直接取り付けることができた。これに対し、No.3、No.4のアンテナコアは、良好な歪み対応が得られず強度の面で不十分であったため、自動車のドアに直接取り付けることができなかった。この場合、補強するため、アンテナコアをプラスチック容器に入れるなど保護構造が必要であった。
また、アンテナコアの曲げ使用性は、No.1では問題なし、No.2では条件付きで問題なし、No.3、No.4では、使用困難であった。また、No.5,No.6は、最初は問題なく使用できたが、時間経過により、使用困難となった。
また、アンテナコアの中長期信頼性(劣化)性は、No.1〜No.3ではほとんど劣化しなかったが、No.4〜No.6では劣化した。
100 アンテナコア
110 磁性部材
111 薄膜磁性体
112 樹脂
120 可撓性チューブ
130 油剤
131 液槽
140 磁心部
1000 コイルアンテナ
1001 被覆導線
X アンテナ
110 磁性部材
111 薄膜磁性体
112 樹脂
120 可撓性チューブ
130 油剤
131 液槽
140 磁心部
1000 コイルアンテナ
1001 被覆導線
X アンテナ
Claims (10)
- 樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成された磁性部材と、
複数の前記磁性部材が互いに固定されずに積層された磁心部を密封する可撓性チューブと、
前記磁心部と前記可撓性チューブとの間に介在した油剤と、
を有することを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1に記載のアンテナコアにおいて、
前記磁性部材は、3層以下の前記薄膜磁性体を互いに固定して形成されていることを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1または2に記載のアンテナコアにおいて、
前記薄膜磁性体は、アモルファスまたはナノコンポジットからなることを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載のアンテナコアにおいて、
前記可撓性チューブは、熱収縮性を有することを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載のアンテナコアにおいて、
前記樹脂が、熱可塑性耐熱性樹脂であることを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1または2に記載のアンテナコアにおいて、
前記薄膜磁性体が、鉄を含むアモルファス金属薄帯であることを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1乃至5いずれか一項に記載のアンテナコアにおいて、
前記油剤が、JIS規格NP1〜NP10のうちNP1〜NP8からなることを特徴とするアンテナコア。 - 請求項1乃至7いずれか一項に記載のアンテナコアを用い、導線を前記アンテナコアにコイル状に巻き回すことによって形成されることを特徴とするアンテナ。
- 樹脂が塗布された薄膜磁性体から形成される磁性部材を形成する工程と、
前記磁性部材を積層し、磁心部を形成する工程と、
前記磁心部を、少なくとも一端が開口している可撓性チューブに挿入する工程と、
前記可撓性チューブを、加熱により収縮させて、油剤と共に前記磁心部に密着させる工程と、
前記可撓性チューブの端部の開口を閉止して前記磁心部を密封するとともに前記油剤を封入する工程と
を有し、
前記油剤は、前記挿入する工程の前に前記磁心部の外面に塗布される、前記挿入する工程の前に前記可撓性チューブの内面に塗布される、または、前記挿入する工程において前記磁心部と共に封入されることを特徴とするアンテナコアの製造方法。 - 請求項9に記載のアンテナコアの製造方法において、
両端が開口した前記可撓性チューブを中央から加熱して両端まで順次収縮させることを特徴とするアンテナコアの製造方法。
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