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JP2012095420A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2012095420A JP2010239748A JP2010239748A JP2012095420A JP 2012095420 A JP2012095420 A JP 2012095420A JP 2010239748 A JP2010239748 A JP 2010239748A JP 2010239748 A JP2010239748 A JP 2010239748A JP 2012095420 A JP2012095420 A JP 2012095420A
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Abstract

【課題】過熱保護の演算に誤りを検出可能な、信頼性の高いが電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】モータに流れる電流値を制限する過熱保護電流値を演算する過熱保護電流値演算ユニット132と、前記演算された過熱保護電流値に基づいて前記モータに流れる電流値を制限し、前記モータに流れる電流値による発熱を抑制して車載機器を保護する過熱保護制御ユニットとを備え、前記演算された過熱保護制限電流値に関連する情報を記憶し、今回演算した過熱保護電流値と前記記憶されている過熱保護電流値に関連する情報との比較に基づいて、前記今回の演算による過熱保護電流値の異常の有無を判定するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の運転者による操舵トルクに基づきモータを駆動制御し、モータが発生する動力により運転者の操舵トルクを軽減する、電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、モータを駆動することにより電動パワーステアリング装置としての機能を実現するが、モータの駆動に伴い、そのモータなどを制御するエンジンコントロールユニット(以下、ECUと称する)やモータが発熱する。そこで、電動パワーステアリング装置は、ECUとモータが発熱により破壊されることを防止するために、モータに通電する電流を制限して発熱を抑える過熱保護ユニットを備えることが一般的である。
電動パワーステアリング装置に設けられる過熱保護ユニットとしては、従来、モータに通電した電流の積算値に基づいてECUとモータの発熱部位の発熱により上昇する温度を推定し、モータへの電源供給の遮断後、前記推定した温度上昇に基づいて制御装置の電源を遮断するまでの時間を演算し、この演算した時間の後に制御装置の電源を遮断するようにした装置(例えば、特許文献1参照)や、ECUとモータの各部に取り付けた温度センサを用いてECUやモータの発熱部位の発熱状態を推定し、この推定した温度に基づいて電源リレーを遮断するようにした装置(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特許第2892899号公報(特開平6−247324号公報) 特開2006−224690号公報
前述した従来の過熱保護ユニットは、モータに通電した電流の積算値や温度センサの値を元に発熱状態を判定して、ECUとモータが発熱により破壊されることを防止しているが、発熱状態を判定するための演算に誤りが生じた場合、過熱保護ユニットが機能せずECU或いはモータが破損する可能性がある。
例えば、特許文献1に示された従来の過熱保護ユニットは、モータに通電した電流の積算値を元に発熱状態を判定してモータに通電する電流を制限若しくは遮断しているため、過熱保護制限値の演算や積算値を記憶するRAMに異常が発生して積算値が本来の値から変化すると、それ以降の演算は誤った値の積算値に基づいて行われることになる。その結果、過熱保護ユニットが制限するモータ電流の制限が、不十分になることや過剰になることがあった。
又、発熱状態を判定するための演算の誤りを検知するユニットとして、同じ計算を物理的に独立した別の演算装置などで実施して、通信により相互に監視するユニットが考えられるが、装置が高価になるという問題があった。
この発明は、従来の電動パワーステアリング装置に於ける前述のような課題を解決することを目的とする。
この発明による電動パワーステアリング装置は、運転者の操舵トルクに対応して演算された目標電流に基づいて駆動されるモータを備え、前記モータにより発生されたアシストトルクにより前記運転者の操舵力を軽減させるようにした電動パワーステアリング装置であって、前記モータに流れる電流値を制限する過熱保護電流値を演算する過熱保護電流値演算ユニットと、前記演算された過熱保護電流値に基づいて前記モータに流れる電流値を制限し、前記モータに流れる電流値による発熱を抑制して車載機器を保護する過熱保護制御ユニットとを備え、前記演算された過熱保護制限電流値若しくはその過熱保護電流値に関連する情報を記憶し、今回演算した過熱保護電流値と前記記憶されている過熱保護電流値に関連する情報との比較に基づいて、前記今回の演算による過熱保護電流値の異常の有無を判定することを特徴とするものである。
この発明による電動パワーステアリング装置によれば、モータに流れる電流値を制限する過熱保護電流値を演算する過熱保護電流値演算ユニットと、前記演算された過熱保護電流値に基づいて前記モータに流れる電流値を制限し、前記モータに流れる電流値による発熱を抑制して車載機器を保護する過熱保護制御ユニットとを備え、前記演算された過熱保護制限電流値に関連する情報を記憶し、今回演算した過熱保護電流値と前記記憶されている過熱保護電流値に関連する情報との比較に基づいて、前記今回の演算による過熱保護電流値の異常の有無を判定するようにしているので、ECUやモータ等の発熱部位の温度変化が、過熱保護ユニットの演算周期に対して緩やかに変化する特性を利用して、過去に演算した過熱保護制限値若しくはその過熱保護電流値に関連する情報を記憶しておき、今回の過熱保護の演算結果と過去の過熱保護の演算結果の差が所定値を超えている場合に、過熱保護の演算に異常があることができ、信頼性の高い電動パワーステアリング装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、トルク信号と目標電流値の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、制限後の目標電流値に対する過熱保護電流値変化量の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値に対する過熱保護電流値領域の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算が正常な場合の動作を示すタイムチャートである。
この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が上限値になった場合の動作を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が「0」になった場合の動作を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。 この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が上限値になった場合の動作を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。 この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、過去の過熱保護電流値領域の値から過熱保護電流値を算出する動作を示す説明図である。
実施の形態1.
以下、図に基づいて、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置について説明する。この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置の制御ブロック図である。図1に於いて、ECU1は、運転者の操舵トルクを計測するトルクセンサ(図示せず)からのトルク信号やイグニッションスイッチ(図示せず)の接続状態を示すIG信号等の車両からの信号に基づいて、ステアリングシャフトに(図示せず)にアシストトルクを付与するためのモータ2を駆動制御する制御装置である。
ECU1は、トルク信号入力回路11と、IG信号入力回路12と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)13と、モータ駆動ユニット14と、モータ電流検出ユニット15と、マイコン電源回路16とを備える。マイコン13は、その内部に、目標電流演算ユニット131と、過熱保護電流演算ユニット132と、電流制限ユニット133と、電流制御ユニット134と、起動停止ユニット135とを構成している。
トルク信号入力回路11は、トルクセンサが検出したトルク信号TRQを入力する回路で、高周波ノイズの除去を行う回路や、入力電圧範囲を制限する回路で構成されており、トルクセンサが検出したトルク信号TRQに基づいてトルク信号S_TRQを出力する。IG信号入力回路12は、イグニッションスイッチの接続状態を表すIG信号を入力する回路で、高周波ノイズの除去を行う回路や、入力電圧範囲を制限する回路で構成されている。
マイコン13は、車両からの信号、例えば車両の運転状態を示す信号に基づいて、モータ2を駆動する信号の出力や電動パワーステアリング装置の起動や停止の制御を行う。モータ駆動ユニット14は、マイコン13が出力したモータ駆動信号に基づいてモータ2を駆動する電流を出力する。モータ電流検出ユニット15は、モータ2に通電されている電流を測定し、検出電流値MIを出力する。
マイコン電源回路16は、IG信号とマイコン13が出力した過熱保護状態フラグを元にマイコン13に供給する電源を制御する回路であり、IG信号がON、又は過熱保護状態フラグが「1」のときは電源をONにし、IG信号がOFF、且つ過熱保護状態フラグが「0」のときは電源をOFFにする。尚、マイコン13が動作していない場合は、過熱保護状態フラグは「0」とする。
次にマイコン13の内部の構成について説明する。目標電流演算ユニット131は、マイコン13に入力されたトルク信号入力回路11からのトルク信号S_TRQに基づいて、目標電流値TIを算出してこれを出力する。目標電流値TIの算出は、例えば、後述の図2に示すような特性により求める。尚、この発明の実施の形態1では、説明を簡単にするために、目標電流演算ユニット131への入力をトルク信号S_TRQのみとしているが、車速信号やモータ回転速度信号等を用いて、目標電流値TIの特性を変化させるようにしてもよい。
図2は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、トルク信号と目標電流値の関係を示す説明図である。図2に於いて、縦軸は目標電流値TIを示し、正の目標電流値TIは、ステアリングシャフトに右方向のアシストトルクを与えるためにモータ2を駆動する目標電流値であり、負の目標電流値TIは、ステアリングシャフトに左方向のアシストトルクを与えるためにモータ2を駆動する目標電流値である。横軸はトルク信号S_TRQを示し、正のトルク信号S_TRQは、運転者の右方向への操舵に基づくトルク信号、負のトルク信号S_TRQは、運転者の左方向への操舵に基づくトルク信号である。
図2に示すように、目標電流値TIは、トルク信号S_TRQが所定の範囲にあるときトルク信号S_TRQに比例し、所定の範囲以下では「0」であり、所定の範囲を超えると一定値となる特性を備える。
過熱保護電流演算ユニット132は、後述する電流制限ユニット133が出力する制限後の目標電流値TI_limitを用いて過熱保護電流値PIを演算してこれを出力する。又、過熱保護電流演算ユニット132は、演算した過熱保護電流値PIが上限値よりも低い場合は過熱保護状態フラグを「1」にして出力し、過熱保護電流値PIが上限値にある場合は過熱保護状態フラグを「0」にして出力する。
電流制限ユニット133は、目標電流演算ユニット131が算出した目標電流値TIの絶対値と過熱保護電流演算ユニット132が算出した過熱保護電流値PIを比較して、過熱保護電流値PIの方が目標電流値TIより小さい場合は、目標電流値TIの電流量が過熱保護電流値PIと同じになるように目標電流値TIを制限し、この制限した目標電流値を制限後の目標電流値TI_limitとして出力する。
電流制御ユニット134は、モータ電流検出ユニット15にて測定した検出電流値MIが、電流制限ユニット133が出力する制限後の目標電流値TI_limitに追従するようにモータ駆動信号を出力する。
起動停止ユニット135は、マイコン13に入力されたIG信号を元に、電動パワーステアリング装置の起動と停止を制御するもので、IG信号がONのときは電動パワーステアリング装置を起動し、OFFのときは電動パワーステアリング装置を停止させる。
次に、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置の動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。図3に示すフローチャートによる処理は、電動パワーステアリング装置が動作している間、所定時間、例えば10[msec]毎に実行される。
ここで、過熱保護電流値をPI、過熱保護電流値の前回値をPI_0、過熱保護電流値の変化量をD_PI、過熱保護電流値領域をArea_PI、過熱保護電流値領域の前回値をArea_PI_0とし、過熱保護電流値PIの初期値は、モータ2に通電する電流値の最大値よりも高い値に設定しているとする。
図3に於いて、ステップS1では、過熱保護電流値変化量D_PIを、図4に示す制限後の目標電流値TI_limitの絶対値に対する過熱保護電流値変化量D_PIの特性より求める。即ち、図4は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、制限後の目標電流値に対する過熱保護電流値変化量の関係を示す説明図で、縦軸は過熱保護電流値変化量D_PIを示し、横軸は制限後の目標電流値TI_limitの絶対値を示している。
図4に於いて、制限後の目標電流値TI_limitの絶対値が「0」から第1の所定値「Ti_A」までの範囲は、モータ2に通電される電流が小さいため、発熱部位の温度は低下する領域である。従って、過熱保護電流値PIを上昇させるために、過熱保護電流値変化量D_PIを正の値に設定する。又、制限後の目標電流値TI_limitの絶対値が第1の所定値「Ti_A」から第2の所定値「Ti_B」の範囲は、発熱部位の温度は変化しない領域である。従って、過熱保護電流値変化量D_PIを「0」に設定する。又、制限後の目標電流値TI_limitの絶対値が第2の所定値「Ti_B」以上の範囲は、モータ2に通電される電流が大きいため、発熱部位の温度が上昇する領域である。従って、過熱保護電流値PIを低減させるために、過熱保護電流値変化量D_PIを負の値に設定する。
図3に於いて、ステップS1では前述のようにして過熱保護電流値変化量D_PIを演算し、次にステップS2では、過熱保護電流値の前回値PI_0に対して、ステップS1で求めた過熱保護電流値変化量D_PIを加算し、過熱保護電流値PIを算出する。
ステップS3では、ステップS2での演算の結果、過熱保護電流値PIが過熱保護電流値PIの上限値よりも高くなった場合は、過熱保護電流値PIを過熱保護電流値PIの上限値でクリップする。過熱保護電流値PIが過熱保護電流値PIの下限値よりも低くなった場合は、過熱保護電流値PIを過熱保護電流値PIの下限値でクリップする。この実施の形態1では、過熱保護電流値PIの上限値を過熱保護電流値PIの初期値と同じ値とし、過熱保護電流値PIの下限値を「0」とする。
ステップS4では、今回演算した過熱保護電流値PIを保持するために、今回演算した過熱保護電流値PIを過熱保護電流値の前回値PI_0にコピーする。ステップS5では、今回演算した加熱保護電流値PIに対応する過熱保護電流値領域Area_PIを、図5に示す設定に基づいて算出する。
即ち、図5は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値に対する過熱保護電流値領域の関係を示す説明図であり、過熱保護電流値PIの「0」から上限値までを6個の範囲に区切り、これ等の範囲を過熱保護電流値領域Area_PI「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」として設定している。
図3に於いて、ステップS5では前述のようにして過熱保護電流値領域Area_PIを算出し、ステップS6では、ステップS5にて算出した過熱保護電流値領域Area_PIと過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0とを比較する。この実施の形態1では、比較した結果が「1」以下(同一あるいは隣接する領域)の場合は正常であると判定して(Yes)、ステップS7に進み、比較した結果が「2」以上の場合は異常であると判定して(No)、ステップS8に進む。
ステップS7では、演算した過熱保護電流値領域Area_PIを保持するために、この過熱保護電流値領域Area_PIを過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0にコピーする。一方、ステップS6からステップS8に進むと、過熱保護電流値PIの演算に異常が発生したと判定し、運転者に警告をするためにウォーニングランプを点灯させる等の処理を行う。
次に、過熱保護電流演算ユニットによる過熱保護電流値の演算が正常であり、正常動作が行なわれる場合の過熱保護演算処理について説明する。図6は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算が正常である場合の動作を示すタイムチャートであり、(a)は制限後の目標電流値TI_limit、(
b)は熱保護電流値変化量D_PI、(c)は過熱保護電流値PI、(d)は過熱保護状態フラグ、を夫々示す。
図6に於いて、時刻t1まではステアリングは中立位置にあり、(a)に示す制限後の目標電流値TI_limitは「0」である。従って、(b)に示す過熱保護電流値変化量D_PIは前述の図4の特性に示すように正の所定値に設定されている。このとき、(c)に示す過熱保護電流値PIは、初期値、即ち上限値にあり、過熱保護電流値領域Area_PIは「6」にある。又、(d)に示す過熱保護状態フラグは「0」である。
いま、時刻t1に於いて、運転者が前述の中立位置から右方向に操舵を開始したとすると、制限後の目標電流値TI_limitが増大を開始する。時刻t2に於いて制限後の目標電流値TI_limitが第1の所定値「Ti_A」に達すると、図4の特性に基づいて過熱保護電流値変化量D_PIは「0」となる。このとき過熱保護電流値PIは上限値のままであり、過熱保護状態フラグは「0」である。
次に、時刻t3に於いて制限後の目標電流値TI_limitが第2の所定値「Ti_B」に達したとすると、図4の特性に基づいて過熱保護電流値変化量D_PIは「0」から負の値になるため、過熱保護電流値PIは上限値から低下する。これにより、過熱保護状態フラグは「1」となる。
時刻t3から時刻t4に至るまでの間、制限後の目標電流値TI_limitは、第2の所定値「Ti_B」以上の範囲で変化し、その変化に対応して過熱保護電流値変化量D_PIが負の値の範囲内で変化する。この間、過熱保護電流値変化量D_PIが負の値であるので、過熱保護電流値PIは(c)に示すように上限値から低下を続け、過熱保護電流値領域Area_PIは「6」から「5」に移行する。
時刻t4に至ると、制限後の目標電流値TI_limitは第2の所定値「Ti_B」以下となる。そして時刻t4から時刻t5までの間では、制限後の目標電流値TI_limitは第1の所定値「Ti_A」から第2の所定値「Ti_B」の範囲の値となるので、過熱保護電流値変化量D_PIは、「0」となり、過熱保護電流値PIは変化しない。
時刻t5から時刻t6の間では、制限後の目標電流値TI_limitは、第1の所定値「Ti_A」から低下して「0」に至る。これにより、過熱保護電流値変化量D_PIは、図4に示す特性に基づき、(b)に示すように時刻t5から正の値で増加し時刻t6に於いて最大値(初期値)に達する。時刻t5から時刻t6の間では、過熱保護電流値変化量D_PIが正の値で増加するので、過熱保護電流値PIは(c)に示すように増加する。
次に、時刻t6に於いて運転者が左方向に操舵を行うと、制限後の目標電流値TI_limitが負の方向に増大を開始し、その絶対値の増大に伴って図4に示すように過熱保護電流値変化量D_PIは、最大値から低下して行く。そして、時刻t7に於いて制限後の目標電流値TI_limitが負の第1の所定値「Ti_A」に達すると、図4の特性に示すように過熱保護電流値変化量D_PIは「0」となり、過熱保護電流値PIは(c)に示すように変化しなくなる。
時刻t8に於いて、制限後の目標電流値TI_limitが負の第2の所定値「Ti_B」に達し、時刻t8から時刻t9に至るまでの間に、制限後の目標電流値TI_limitは、負の第2の所定値「Ti_B」以上の範囲で変化し、その変化に対応して過熱保護電流値変化量D_PIが負の値の範囲内で変化する。この間、過熱保護電流値変化量D_PIが負の値であるので、過熱保護電流値PIは(c)に示すように低下を続け、過熱
保護電流値領域Area_PIは「5」から「4」、「4」から「3」、「3」から「2」へと順次変化する。
時刻t9から時刻t10の間では、制限後の目標電流値TI_limitは、負の第二の所定値「Ti_B」と負の第1の所定値「Ti_A」との間に存在する。従って、この間では過熱保護電流値変化量D_PIは「0」となり、過熱保護電流値PIは変化せず、過熱保護電流値領域Area_PIは「2」のままである。
時刻t10から時刻t11の間では、制限後の目標電流値TI_limitは、負の第1の所定値「Ti_A」から「0」へと減少するので、過熱保護電流値変化量D_PIは「0」から最大値(初期値)へと増大し、この間では過熱保護電流値PIは増大を開始する。
時刻t11に於いて、運転者による操舵が停止されステアリングは中立位置に保たれるので、制限後の目標電流値TI_limitは「0」となり、時刻t11以降、その状態が保たれる。従って、過熱保護電流値変化量D_PIは最大値に維持されるので、(c)に示すように過熱保護電流値PIは継続的に増大し、時刻t12に於いて上限値に達する。過熱保護電流値領域Area_PIは、時刻t10からt12までの間で「2」から「3」、「3」から「4」、「4」から「5」、「5」から「6」へと順次変化する。過熱保護状態フラグは、(d)に示すように時刻t3から時刻t12に至るまで「1」となる。
過熱保護電流演算ユニット132による過熱保護電流値の演算が正常である場合に於いて、過熱保護電流値PIは過熱保護電流値変化量D_PIが取りうる範囲で変化するため、過熱保護電流値領域Area_PIの夫々の幅は、過熱保護電流値変化量D_PIが取りうる範囲よりも広く設定している。これにより、過熱保護電流値領域Area_PIは、例えば「2」から「5」へ直ちに変化するように隣り合う領域を超えて変化することはない。
電流制限ユニット133は、前述したように、目標電流演算ユニット131が算出した目標電流値TIの絶対値と過熱保護電流演算ユニット132が算出した過熱保護電流値PIを比較して、過熱保護電流値PIの方が目標電流値TIより小さい場合は、目標電流値TIの電流量が過熱保護電流値PIと同じになるように目標電流値TIを制限し、この制限した目標電流値を制限後の目標電流値TI_limitとして出力する。そして、電流制御ユニット134は、モータ電流検出ユニット15にて測定した検出電流値MIが、電流制限ユニット133が出力する制限後の目標電流値TI_limitに追従するようにモータ駆動信号を出力する。
電動パワーステアリング装置は、例えばモータ2への通電電流の積算値等を用いてECUとモータの発熱部位の発熱により上昇する温度を推定し、モータへの電源供給の遮断後、前記推定した温度上昇に基づいて制御装置の電源を遮断するまでの時間を演算し、記推定した温度上昇に基づいて制御装置の電源を遮断するまでの時間を演算し、この演算した時間の後に制御装置の電源を遮断する等の制御が行われる。
次に、図3のステップS2に於いて、過熱保護電流値の前回値PI_0が上限値に変化するという異常が発生した場合の動作について説明する。図7は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が上限値になった場合の動作を示すタイムチャートである。図7に於いて、図6と同一または相当部分には図6に示す符号と同一符号を付している。尚、図7の(c)に於いて破線で示す波形は、図6で示した正常時の波形を示している。
図7に於いて、時点t8と時点t9との間の期間中に過熱保護電流値領域Area_PIの前回値Area_PI_0が「4」にあるとし、このときに、過熱保護電流値PIの前回値PI_0を記憶しているRAMに異常が生じて、過熱保護電流値PIの前回値PI_0が過熱保護電流値PIの上限値に変化したとすると、過熱保護電流値PIは、過熱保護電流値の上限値にD_PIを加えた値になり、過熱保護電流値領域Area_PIは「6」になる。つまり、過熱保護電流値領域Area_PIは、「4」から直ちに「6」に変化することになる。
その結果、図3のステップS6に於いて、過熱保護電流値領域Area_PIと過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0の差は「2」となるため、ステップS8に分岐し、過熱保護電流の演算が異常であると判定される。
このように過熱保護電流値PIが高くなる方向に急激に変化し、目標電流値を制限する制限電流値が高い方に変化すると、過熱保護が十分に行われず、モータ2に通電される電流が正常時に比べて大きくなることがあるため、ECUやモータが破損する可能性がある。従って、図3のステップS8に於いて過熱保護電流の演算が異常であると判定し、ウォーニングランプ点灯等により、運転者に異常を通知する。
次に、過熱保護電流値PIにより目標電流値TIを制限している状態で、図3のステップS2に於いて、過熱保護電流値PIの演算結果が「0」になるという異常が発生した場合の動作について説明する。図8は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が「0」になった場合の動作を示すタイムチャートである。図8に於いて、図6と同一または相当部分には図6に示す符号と同一符号を付している。尚、図8の(a)、(b)、(c)に於いて破線で示す波形は、図6で示した正常時の波形を示している。
図8に於いて、時点t8と時点t9との間の期間中に過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0が「4」にあるとし、このとき過熱保護電流値PIの前回値PI_0を記憶しているRAMに異常が生じて、過熱保護電流値PIが「0」になったとすると、過熱保護電流値領域Area_PIは「4」から直ちに「1」に変化する。
その結果、図3のステップS6に於いて、過熱保護電流値領域Area_PIと過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0の差は「3」となるため、ステップS8に分岐し、過熱保護電流の演算が異常であると判定される。
このように過熱保護電流値PIが低くなる方向に急激に変化し、目標電流値を制限する制限電流値が低い方に変化すると、過熱保護が過剰に行われて、モータ2に通電される電流が正常時に比べて小さくなることがあるため、運転者の操舵力を十分に軽減できなくなる可能性がある。従って、図3のステップS8に於いて過熱保護電流の演算が異常であると判定し、ウォーニングランプ点灯などにより、運転者に異常を通知する。
以上に説明したように、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置によれば、過熱保護電流演算ユニット132に於いて過熱保護電流制限値に関係する情報の今回値と前回値を比較し、その差が大きい場合に過熱保護電流制限値の演算に異常があることを判定するようにしているので、過熱保護が十分に行われず、モータ2に通電される電流が正常時に比べて大きくなることがあるため、ECUやモータが破損することや、過熱保護が過剰に行われて、モータ2に通電される電流が正常時に比べて小さくなり、運転者の操舵力を十分に軽減できなくなる等の異常事態を未然に防ぐことができる。
尚、前述の実施の形態1では、過熱保護電流制限値に関係する情報として、過熱保護電流制限値が取りうる範囲を6分割した領域を用いたが、その分割数を変更したり、過熱保護電流制限値そのものを用いるようにしてもよい。
実施の形態2.
次にこの発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置について説明する。前述の実施の形態1では、過熱保護制限電流値の演算に異常があると判定した場合に、ウォーニングランプの点灯などを行う処理を実施するようにしていたが、実施の形態2による電動パワーステアリング装置は、前回演算した過熱保護制限電流値に関係する情報を元に過熱保護制限電流値を算出し、今回の過熱保護制限電流として使用するようにしたものである。
図9は、この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。図9に示すフローチャートは、前述の実施の形態1に於ける図3のフローチャートのステップS8をステップS81に変更したものであり、その他のステップは図3にステップと同一である。
図9に於いて、ステップS1からステップS7の動作は、図3と同等のため説明は省略する。ステップS6にて、過熱保護電流値PIの演算結果が異常と判断された場合に、ステップS81に分岐する。過熱保護電流値PIの演算結果が異常であるので、ステップS81では過熱保護電流値PI、過熱保護電流値の前回値PI_0、過熱保護電流値変化量D_PIは使用できないものとする。
ステップS81では、過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0が属する領域の最小電流をPI_min(Area_PI_0)とし、過熱保護電流値変化量D_PIが取りうる負側の最大値をD_PI_Nmaxとする。そして、ステップS81では、過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0により、過熱保護電流値PIを算出する。過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0から想定される今回の過熱保護電流値PIの最小値として、過熱保護電流値PIを次に示す式(1)で求め、ステップS3に移行する。

PI=PI_min(Area_PI_0)+D_PI_Nmax
・・・・・式(1)
図10は、この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、制限値が上限値になった場合の動作を示すタイムチャートであり、過熱保護電流値PIによる制限が発生している状態で、図9のステップS2に於いて、過熱保護電流値の前回値PI_0が上限値に変化するという異常が発生した場合を示している。図10に於いて、図6と同一または相当部分には図6に示す符号と同一符号を付している。尚、図10の(a)、(b)、(c)に於いて破線で示す波形は、図6で示した正常時の波形を示している。
いま、前述の図7に示したように、過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0が「4」のときに、過熱保護電流値の前回値PI_0を記憶しているRAMに異常が生じて、過熱保護電流値の前回値PI_0が過熱保護電流値の上限値に変化すると、過熱保護電流値PIは、過熱保護電流値の上限値にD_PIを加えた値になり、過熱保護電流値領域Area_PIは「6」になる。その結果、図9のステップS6に於いて、過熱保護電流値領域Area_PIと過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0の差は「2」となるため、図10のステップS81に分岐する。
ステップS81に於いて、過熱保護電流値PIは、過熱保護電流値PIをPI_min(Area_PI_0)とD_PI_Nmaxの和により求められ、図10の(c)に示すように、過熱保護電流値PIは正常時に比べて低めになる。しかし、その過熱保護電流値PIは、運転者の操舵力を軽減する機能に大きな影響が出ることはない値に設定される。
以上のように、この発明の実施の形態2による電動パワーステアリング装置によれば、過熱保護電流値の前回値PI_0が上限値に変化する異常が発生しても、過熱保護が正常に行われ、かつ運転者に影響が発生しないように動作することができる。
実施の形態3.
次にこの発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置について説明する。前述の実施の形態2では、前回演算した過熱保護制限電流値に関係する情報を元に過熱保護制限電流値を算出し、この算出した過熱保護電流値を今回の過熱保護制限電流として使用していたが、この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置は、過去数回演算した過熱保護制限電流値に関係する情報を元に過熱保護制限電流値を算出し、この算出した過熱保護電流値を今回の過熱保護制限電流として使用するようにしたものであるが、ここでは、過去3回演算した過熱保護制限電流値に関連する情報に基づいて過熱保護制限電流値を算出する例を示す。
図11は、この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流演算ユニットのフローチャートである。図11に示すフローチャートは、前述の実施の形態1に於ける図3にフローチャートのステップS6以降の処理を変更したものである。ここで、過熱保護電流値領域の2回前値をArea_PI_1、3回前値をArea_PI_2とし、過熱保護電流値領域の2回前値Area_PI_1が属する領域の最小電流をPI_min(Area_PI_1)、過熱保護電流値領域の3回前値Area_PI_2が属する領域の最小電流をPI_min(Area_PI_2)とし、前回値による過熱保護電流値の演算結果をPI_A0、2回前値による過熱保護電流値の演算結果をPI_A1、3回前値による過熱保護電流値の演算結果をPI_A2とする。
図11に於いて、ステップS1からステップS6までの動作は、図3と同様であるため説明は省略する。ステップS6にて過熱保護電流値PIの演算結果が正常と判断された場合(Yes)はステップS71に分岐し、過熱保護電流値PIの演算結果が異常と判断された場合(No)は、ステップS82に分岐する。
ステップS6にて過熱保護電流値PIの演算結果が正常と判断され(Yes)、ステップS71に分進むと、先ずステップS71では、過熱保護電流値領域の2回前値Area_PI_1の値を過熱保護電流値領域の3回前値Area_PI_2にコピーする。
次にステップS72では、過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0の値を過熱保護電流値領域の2回前値Area_PI_1にコピーする。
次にステップS7では、過熱保護電流値領域Area_PIの値を過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0にコピーする。
以上のステップS71、ステップS72、ステップS7の処理を行うことにより、過去3回分の過熱保護電流値領域が保持されることになる。
一方、ステップS6にて過熱保護電流値PIの演算結果が異常と判断され(No)、ステップS82に分岐すると、先ずステップS82では、過熱保護電流値領域の3回前値Area_PI_2に基づいて、過熱保護電流値PI_A2を算出する。過熱保護電流値領域の3回前値Area_PI_2から想定される今回の過熱保護電流値PIの最小値として、過熱保護電流値PI_A2を、次に示す式(2)により演算する。この演算では、過熱保護電流値領域の3回前の値を用いるので、過熱保護電流値変化量D_PIによる変化量は最大3倍になることを考慮する。この演算後、ステップS83に移行する。

PI_A2=PI_min(Area_PI_2)
+(D_PI_Nmax)*3 ・・・・・式(2)
ステップS83では、過熱保護電流値領域の2回前値Area_PI_1に基づいてより過熱保護電流値PI_A1を算出する。過熱保護電流値領域の2回前値Area_PI_1から想定される今回の過熱保護電流値PIの最小値として、過熱保護電流値PI_A1を、次に示す式(3)により演算する。この演算では過熱保護電流値領域の2回前の値を用いるので、過熱保護電流値変化量D_PIによる変化量は最大2倍になることを考慮する。この演算後、ステップS84に移行する。

PI_A1=PI_min(Area_PI_1)
+(D_PI_Nmax)*2 ・・・・式(3)
ステップS84では、過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0に基づいて過熱保護電流値PI_A0を算出する。過熱保護電流値領域の前回値Area_PI_0から想定される今回の過熱保護電流値PIの最小値として、過熱保護電流値PI_A0を次に示す式(4)により演算し、ステップS85に移行する。

PI_A0=PI_min(Area_PI_0)
+D_PI_Nmax ・・・・・式(4)
ステップS85では、ステップS82、ステップS83、ステップS84で得られた、過熱保護電流値PI_A2、過熱保護電流値PI_A1、過熱保護電流値PI_A0の内、最も大きい値のものを過熱保護電流値PIとしてステップS3に戻り、前述の動作を繰り返す。
図12は、この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置に於ける、過熱保護電流値の演算に異常が発生して、過去の過熱保護電流値領域の値から過熱保護電流値を算出する動作を示す説明図である。図12では、実際の動作例を示している。図12に於いて、T2は3回前の過熱保護電流値領域の値Area_PI_2に基づく過熱保護電流値PI_A2の演算タイミング、T1は2回前の過熱保護電流値領域の値Area_PI_1に基づく過熱保護電流値PI_A1の演算タイミング、T0は前回の過熱保護電流値領域の値Area_PI_2に基づく過熱保護電流値PI_A0の演算タイミング、Tは今回の過熱保護電流値の演算タイミング、を夫々示す。Xは演算が正常な場合に、過熱保護電流値PIがとり得る範囲を示している。
図12に於いて、前回の演算による過熱保護電流値PI_A0の属する過熱保護電流値領域Area_PIは「4」であるが、2回前の演算による過熱保護電流値PI_A1の属する過熱保護電流値領域Area_PIと、3回前の演算による過熱保護電流値PI_
A2の属する過熱保護電流値領域Area_PIとは、夫々「5」であるとする。又、過熱保護電流値領域Area_PIに於ける「4」の範囲は、過熱保護電流値変化量D_PIの最大値D_PI_Nmaxに対して十分に広いとする。
このとき、タイミングTによる今回の演算で異常と判定された場合は、タイミングT0に於ける前回値の演算に於ける過熱保護電流値領域の最小値はPI_min(Area_PI_0)であるが、タイミングT1、T2に於ける2回前値と3回前値の演算に於ける過熱保護電流値領域の最小値は、PI_min(Area_PI_1)、PI_min(Area_PI_2)となり、前回値の演算に於ける過熱保護電流値領域の最小値が2回前値と3回前値の演算に於ける過熱保護電流値領域の最小値より小さくなる。又、過熱保護電流値の変化量D_PIを考慮しても、2回前値を使って求めた過熱保護電流値PI_A1が、正常時に過熱保護電流値PIが取りうる範囲Xに最も近くなる。
以上のように、この発明の実施の形態3による電動パワーステアリング装置によれば、過去の複数の情報から算出した過熱保護電流値のうち、最も正常時の値に近い値を選択することにより、運転者への影響をより低減する電動パワーステアリングシステムを実現することができる。
尚、過去の複数の情報の中に異常な値があることが判別された場合は、それを除外して、残りの情報を使って計算するようにしてもよい。これにより、異常な値を使わずに過熱保護電流値を算出できるため、より信頼性の高い電動パワーステアリングシステムが実現できる。
実施の形態4.
次にこの発明の実施の形態4による電動パワーステアリング装置について説明する。この発明の実施の形態4による電動パワーステアリング装置は、前述の実施の形態1乃至3の過熱保護電流値に関連する過去の情報を記憶するデバイスとして不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)を使用し、演算が異常になる原因が、一時的にRAMにデータが記憶されないというものであっても、EEPROMに記憶された値を用いて過熱保護の演算を継続できるようにして、より信頼性の高い電動パワーステアリング装置を実現できるようにしたものである。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5による電動パワーステアリング装置について説明する。前述の実施の形態1乃至4では、個々の情報をメモリ上の一箇所のみに記憶していたが、この発明の実施の形態4による電動パワーステアリング装置は、メモリ上の複数の箇所に記憶させて、メモリの特定の箇所が異常になった場合でも、他の箇所に正常な値が記憶されていればその値を使用するようにしたものである。これにより、メモリの故障に対して冗長性が得られるため、より信頼性の高い電動パワーステアリング装置を実現することができる。
1 ECU 2 モータ
11 トルク信号入力回路 12 IG信号入力回路
13 マイコン 14 モータ駆動回路
15 モータ電流検出回路 16 マイコン電源回路
131 目標電流演算ユニット 132 過熱保護電流演算ユニット
133 電流制限ユニット 134 電流制御ユニット

Claims (6)

  1. 運転者の操舵トルクに対応して演算された目標電流に基づいて駆動されるモータを備え、前記モータにより発生されたアシストトルクにより前記運転者の操舵力を軽減させるようにした電動パワーステアリング装置であって、
    前記モータに流れる電流値を制限する過熱保護電流値を演算する過熱保護電流値演算ユニットと、
    前記演算された過熱保護電流値に基づいて前記モータに流れる電流値を制限し、前記モータに流れる電流値による発熱を抑制して車載機器を保護する過熱保護制御ユニットとを備え、
    前記演算された過熱保護制限電流値に関連する情報を記憶し、今回演算した過熱保護電流値と前記記憶されている過熱保護電流値に関連する情報との比較に基づいて、前記今回の演算による過熱保護電流値の異常の有無を判定する、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 過熱保護電流値がとり得る範囲を少なくとも3つの範囲に区切る過熱保護電流値領域を備え、
    前記今回演算した過熱保護電流値が属する前記過熱保護電流値領域が、前記記憶されている過熱保護電流値が属する過熱保護電流値領域に隣接しない過熱保護電流値領域であるとき、前記今回の演算による過熱保護電流値が異常であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記判定の結果、前記今回の演算による過熱保護電流値が異常であると判定したときは、前記記憶されている過熱保護電流値に関連する情報を用いて過熱保護電流値を算出し、この算出した過熱保護電流値を今回演算した過熱保護電流値に代えて用いる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記過熱保護電流値は、所定の時間毎に複数回演算され、
    前回を含めて複数回前まで演算された前記過熱保護電流値に関連する情報を記憶し、
    前記判定の結果、前記今回の演算による過熱保護電流値が異常であると判定したときは、前記記憶されている前記複数回前の情報のうちから正常時の過熱保護電流値に関連する情報に最も近い情報を用いて過熱保護制限電流値を算出し、この算出した過熱保護電流値を今回演算した過熱保護制限電流値に代えて用いる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記過熱保護電流値に関連する情報の記憶は、メモリの複数個所に夫々行なわれ、
    過熱保護電流値演算ユニットは、前記メモリの複数個所に記憶された何れかの情報を用いて前記過熱保護電流値を算出し得るように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記メモリは、不揮発性メモリにより構成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
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