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JP2012088561A - ミラーユニットおよび撮像装置 - Google Patents

ミラーユニットおよび撮像装置 Download PDF

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JP2012088561A
JP2012088561A JP2010235722A JP2010235722A JP2012088561A JP 2012088561 A JP2012088561 A JP 2012088561A JP 2010235722 A JP2010235722 A JP 2010235722A JP 2010235722 A JP2010235722 A JP 2010235722A JP 2012088561 A JP2012088561 A JP 2012088561A
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JP2010235722A
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Akihiro Sato
彰洋 佐藤
Yoshiki Ichikawa
芳樹 市川
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

【課題】ミラーユニットにおいて、ミラー部の位置決め精度を向上させる。
【解決手段】ミラーユニットであって、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、ミラー部を第1状態に位置決めする位置決め部と、ミラー部と位置決め部の間に介在し、第2状態から第1状態へ回動するミラー部と接触すると共に、ミラー部の第2状態から第1状態への回動方向とは反対方向に回動して位置決め部に接触することにより、ミラー部を第1状態に静定させる中間部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はミラーユニットおよび撮像装置に関する。
往復移動するミラー部材を含むミラーユニットにおいて、ミラー部材が停止するときに生じるバウンドを積極的に減衰させる構造がある(特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平07−036105号公報
しかしながら、変位するピンによりミラー部材の停止位置を決める構造は、ミラー部材の位置決め精度が低下する場合があった。
上記課題を解決すべく、本発明の第1態様として、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、ミラー部を第1状態に位置決めする位置決め部と、ミラー部と位置決め部の間に介在し、第2状態から第1状態へ回動するミラー部と接触すると共に、ミラー部の第2状態から第1状態への回動方向とは反対方向に回動して位置決め部に接触することにより、ミラー部を第1状態に静定させる中間部とを備えるミラーユニットが提供される。
また、本発明の第2態様として、上記ミラーユニットを備える撮像装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の構造を模式的に示す断面図である。 ミラーユニット400の斜視図である。 ミラーユニット400の斜視図である。 ミラー駆動部500の側面図である。 ミラー駆動部500の側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 他のミラーユニット401の側面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、ミラーユニット400を備えた撮像装置である一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラ本体300を備える。
レンズユニット200は、固定筒210、複数のレンズ220、230、240、レンズマウント250およびレンズCPU260を有する。固定筒210の一端は、レンズマウント250を介して、カメラ本体300のボディマウント360に結合される。
レンズマウント250およびボディマウント360の結合は特定の操作により解除できる。これにより、カメラ本体300には、同じ規格のレンズマウント250を有する他のレンズユニット200を装着できる。
レンズユニット200において、カメラ本体300から遠くに位置するレンズ220は、固定筒210から直接に支持される。これに対して、他のレンズ230、240は、固定筒210対して光軸X方向に移動する。これにより、レンズユニット200の光学系は変倍または合焦する。
例えば、レンズ230は、レンズユニット200の倍率を変化させる場合に移動するズームレンズのひとつとなる。また、レンズ240は、レンズユニット200の焦点位置を変化させる場合に移動するフォーカシングレンズのひとつとなる。
レンズCPU260は、レンズユニット200における制御を司ると共に、カメラ本体300との通信も担う。これにより、レンズユニット200がカメラ本体300に装着された場合に、カメラ本体300と連携して動作する。また、防振ユニットを備えたレンズユニット200では、レンズCPU260は、振動を打ち消すレンズの移動方向および移動量を算出してアクチュエータを制御する。
カメラ本体300は、レンズユニット200に対してボディマウント360の背後に配されたミラーユニット400を備える。ミラーユニット400の下方には合焦光学系380が配される。また、ミラーユニット400の上方にはフォーカシングスクリーン352が、それぞれ配される。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が、ペンタプリズム354に対して後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラ本体300の背面に露出する。
ミラーユニット400の後方には、フォーカルプレンシャッタ370、ローパスフィルタ332および撮像素子330が順次配される。撮像素子330の更に背後には、本体CPU322および画像処理回路324が実装された主基板320が配される。また更に、カメラ本体300の背面には背面表示部340が配される。背面表示部340は、例えば、液晶表示板等を用いて形成できる。
ミラーユニット400は、メインミラー420およびサブミラー460を収容するミラーボックス402を有する。メインミラー420は、メインミラー保持枠410に支持される。メインミラー保持枠410の一端は、メインミラー回動軸430によりミラーボックス402から軸支される。
サブミラー460は、サブミラー保持枠450により保持される。サブミラー保持枠450の一端は、サブミラー回動軸470により、メインミラー保持枠410から軸支される。よって、サブミラー460は、メインミラー保持枠410に対して回動する。メインミラー保持枠410が回動した場合、サブミラー460およびサブミラー保持枠450もメインミラー保持枠410と共に移動する。
メインミラー保持枠410の図中手前側の側面には、メインミラー回動軸430と平行な成分を含む方向へ突出して設けられた突出部440が配される。突出部440は、メインミラー保持枠410と共に昇降する。よって、突出部440を位置決めすることにより、メインミラー保持枠410の停止位置を位置決めできる。
回動によりメインミラー保持枠410の前端が下降して停止した場合、メインミラー420は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに配される第1状態をとなる。回動によりメインミラー保持枠410の前端が上昇して停止した場合、メインミラー420は、入射光束を避けた位置に退避した第2状態となる。
メインミラー420が第2状態にある場合は、メインミラー保持枠410と共に、突出部440も入射光束を避けた退避位置に退避している。よって、突出部440が入射光束の一部を散乱させることはない。
第1状態において斜設位置にあるメインミラー420は、レンズユニット200を通じて入射した入射光束を反射してフォーカシングスクリーン352に導く。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系が合焦した場合に被写体像を結ぶ位置に配されて、当該被写体像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352に結像された像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、被写体像の光束がペンタプリズム354を通ることにより、フォーカシングスクリーン352上の被写体像は、ファインダ350から正立正像として観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、ペンタプリズム354において分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、受光した入射光束の一部から被写体の明るさを検出して、本体CPU322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。また、受光した入射光束の一部を三原色毎に測光して、オートホワイトバランスの算出に与する。
また、メインミラー420は、入射した入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー460は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。これにより、カメラ本体300は、レンズユニット200を合焦させるレンズ230の目標位置を決定できる。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー420およびサブミラー460が退避位置に移動して、フォーカルプレンシャッタ370が開く。よって、レンズユニット200から入射した入射光束は、ローパスフィルタ332を通過して、撮像素子330に入射する。
撮像素子330は、CCDセンサ(Charge Coupled Device)、CMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子により形成され、受光した被写体像を電気信号に変換して出力する。撮像素子330から出力された電気信号は画像処理回路324において画像データに変換される。
図2は、ミラーユニット400の斜視図であり、メインミラー420が入射光束中に斜設される第1状態を示す。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ミラーユニット400は、側壁部406に対してメインミラー420と反対側に、即ち、ミラーボックス402の側壁部406の外側に、中間部材480、偏心ピン490および付勢部材489を有する。メインミラー回動軸430は、側壁部406を貫通して固定され、メインミラー保持枠410を軸支する。
中間部材480は、メインミラー回動軸430と平行な中間部材回動軸482により、側壁部406から軸支される。これにより、中間部材480は、側壁部406の外面に沿って、中間部材回動軸482の回りを回動する。
なお、中間部材480は、突出部440を含む系と同じ慣性モーメントを有する。即ち、突出部440は、メインミラー保持枠410、メインミラー420、サブミラー保持枠450、サブミラー460等と一体的に移動する系をなして回動する。中間部材480は、この突出部440を含む系の慣性モーメントに対して、同じ慣性モーメントを有して回動する。
偏心ピン490は、メインミラー回動軸430と平行な回転軸の回りに回すことができる。また、偏心ピン490の外周部は回転軸に対して偏心している。よって、偏心ピン490を回転することにより、偏心ピン490の外周面の位置を、側壁部406に沿って変位させることができる。
引き延ばされたコイルバネにより形成された付勢部材489の上端は、側壁部406に固定された係合部408に係合される。付勢部材489の下端は、中間部材480の下端近傍に係合される。これにより、付勢部材489は、中間部材480の下端近傍を引き上げる方向に付勢する。
なお、中間部材480における中間部材回動軸482よりも図中下側を上昇させる付勢力を発揮する部材であれば、付勢部材489は、板バネ、捩じりバネ等、他の形状の部材を用い得る。また、付勢部材489は、圧縮された状態で装着され、伸長することにより中間部材480を付勢するものであってもよい。
側壁部406には、メインミラー保持枠410から側方に突出した突出部440が挿通される挿通孔404が配される。挿通孔404は、メインミラー回動軸430を中心とする円弧状の形状を有して、突出部440の移動の軌跡に沿って形成される。
よって、メインミラー保持枠410の回動に伴う突出部440の移動を、側壁部406が妨げることはない。ただし、後述するように、突出部440の移動範囲の上端は、挿通孔404の上端により決められる。
中間部材480も、突出部440の移動の軌跡に沿って形成された弧状のスリット484を有する。スリット484の少なくとも下端481は閉じている。また、スリット484は挿通孔404と重ねて配され、突出部440を挿通されている。図示の状態では、スリット484の下端481は突出部440に接している。
メインミラー保持枠410の図中奥側の側面には、被駆動ピン412が配される。被駆動ピン412は、後述するミラー駆動部から駆動力を受けて上昇または下降する。メインミラー保持枠410はメインミラー回動軸430により軸支されているので、被駆動ピン412の上昇または下降により回動する。これにより、メインミラー420の前端を上昇または下降させることにより、メインミラー420を斜設位置と退避位置との間で移動させる。
なお、下記の説明において、メインミラー保持枠410またはメインミラー420を上昇させると記載した場合は、これらの部材を、斜設位置から退避位置に回動させることを意味する。また、メインミラー保持枠410またはメインミラー420を下降させると記載した場合は、これらの部材を、退避位置から斜設位置に回動させることを意味する。
図3は、ミラーユニット400の斜視図であり、メインミラー420が入射光束中から退避する第2状態を示す。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図2に示した状態に比較すると、メインミラー保持枠410は、メインミラー回動軸430の回りに回動して、メインミラー420の先端を上昇させている。これにより、メインミラー420は略水平になり、入射光束の光路から退避する。
また、メインミラー保持枠410の回動に伴い、突出部440も上昇して、入射光束の光路から退避している。よって、入射光束が突出部440により反射されることもない。
また、突出部440は、挿通孔404の内部を上昇している。これにより、突出部440の周面は、スリット484の内面に接しているが、この点については他の図を参照して後述する。
図4は、ミラー駆動部500の側面図である。ミラー駆動部500は、図2において、図中奥側に配された被駆動ピン412に駆動力を伝える。図4は、図2および図3において矢印Pで示す側から見た様子を示す。よって、図4中に点線で示すように、メインミラー保持枠410は、図1および図2とは反対向きに傾斜する。
ミラー駆動部500は、駆動歯車510、駆動レバー520、押し下げバネ530および引き上げバネ540を有する。駆動歯車510は、共に回転するカム514を側面に備える。また、駆動歯車510は、外周に沿って配列された歯を有し、図示していないモータ等から回転駆動力を伝えられて、回転軸512の回りを回転する。
駆動レバー520は、被駆動部524および押し上げ部526を一体的に備え、中程の回動軸522の回りを回動する。また、駆動レバー520は、引き上げバネ540により、図中で反時計回りに回動する方向に付勢されている。よって、図示の状態では、被駆動部524は、駆動歯車510のカム514に押し付けられている。
メインミラー保持枠410から図中手前側に突出する被駆動ピン412は、押し下げバネ530により下方に向かって付勢される。これにより、被駆動ピン412に他の力が作用していない場合、メインミラー保持枠410は下降する方向に付勢されている。
上記のようなミラー駆動部500において、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を斜設位置から退避位置に上昇させる場合は、図中に矢印Uにより示すように、駆動歯車510を、図中で反時計回りに回転させる。これにより、カム514は下方に移動し、やがて、駆動レバー520の被駆動部524が、駆動歯車510のカム514から開放される。
図5は、ミラー駆動部500の側面図であり、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を斜設位置から退避位置へ移動させる場合の動作を示す。図4と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
被駆動部524がカム514から開放されると、駆動レバー520は、引き上げバネ540の付勢力に従って図中反時計回りに回動する。これにより、駆動レバー520の押し上げ部526は、被駆動ピン412に下から当接する。
ここで、引き上げバネ540の付勢力は、押し下げバネ530の付勢力よりも大きい。よって、被駆動ピン412は、押し下げバネ530の付勢力に抗して、引き上げバネ540の付勢力に従って上昇する。これにより、メインミラー保持枠410は回動し、メインミラー420は斜設位置から退避位置へと移動する。
また、メインミラー保持枠410を、退避位置から斜設位置に移動させる場合、ミラー駆動部500は下記のように動作する。まず、図5に矢印Dにより示すように、駆動歯車510を図中時計回りに回転させる。これにより、カム514が駆動レバー520に近づく。
やがて、カム514と被駆動部524は再び当接する。更に駆動歯車510が回転を続けると、被駆動部524を押された駆動レバー520は、回動軸522の回りを図中時計方向に回転する。
駆動レバー520が図中時計回りに強制的に回転すると、駆動レバー520を介して被駆動ピン412に伝達されていた引き上げバネ540の付勢力が、被駆動ピン412から遮断される。よって、押し下げバネ530の付勢力の作用により、被駆動ピン412は下降する。これにより、メインミラー保持枠410は、メインミラー回動軸430の回りに回動して下降する。
図6は、メインミラー回動軸430の軸方向についてミラー駆動部500と反対側におけるミラーユニット400の側面図である。図6は、ミラーユニット400が図2に示した状態、即ち、メインミラー保持枠410が下降してメインミラー420が斜設状態にある場合のミラーボックス402側面を示す。図1から図3までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
メインミラー保持枠410が下降している場合、突出部440は、中間部材480のスリット484の下端481に当接している。一方、中間部材480は、下端近傍に形成された係合部486において付勢部材489に係合され、上方に向かって付勢されている。
よって、中間部材480の図中左側の側方に突出して形成された当接部483は、偏心ピン490の外周面に押し付けられる。これにより、突出部440は、偏心ピン490との間に中間部材480を介在させて、偏心ピン490により位置決めされる。よって、突出部440を位置決めされたメインミラー保持枠410は、メインミラー420を第1状態に静定させる。
なお、挿通孔404は、突出部440の位置よりも下方まで延在しており、突出部440に接触していない。また、突出部440は、図4で示すように、被駆動ピン412を押し下げる押し下げバネ530により下方に向かって付勢されているが、付勢部材489は、押し下げバネ530の付勢力に打ち勝って係合部486を引き上げている。
図7から図11までは、ミラーユニット400の動作を示す側面図である。図6と共通の部材には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図7は、ミラー駆動部500により被駆動ピン412を上昇させる方向に駆動されたミラーユニット400の側面図である。図中の矢印Aで示すように、メインミラー保持枠410が上昇してメインミラー420が退避位置にくると、突出部440も挿通孔404の内側を上昇し、やがて、スリット484内面の一部に形成された接触部485に接触する。
即ち、スリット484は、少なくとも一端において、挿通孔404に対する重なり量が端部へ向かって徐々に減少するように形成されている。これにより、スリット484の側面の一部が挿通孔404の内側に入り込み、挿通孔404およびスリット484の内側において突出部440が通過する領域の幅が徐々に減少する。よって、上昇した突出部440は、スリット484の内面の一部である接触部485に接触する。
図8は、図7に示した状態から、突出部440が更に上昇した状態を示すミラーユニット400の側面図である。図示のように、ミラー駆動部500により上昇するメインミラー保持枠410と共に突出部440は更に上昇するので、接触部485を押し退けられた中間部材480は図中反時計回りに回動する。
上昇した突出部440は、やがて、挿通孔404の上端に当接して停止する。ここで、突出部440が接触部485に接触してから停止するまでの間、突出部440は、付勢部材489の付勢力に抗して中間部材480を押し退けつつ上昇する。これにより、突出部440が上昇する運動エネルギーが消尽されるので、上昇が停止するときには、挿通孔404上端に衝突したことによるバウンドが殆ど生じない。
なお、上昇したメインミラー保持枠410が停止する位置は、ミラーボックス402の上面に配された当接部材により位置決めされてもよい。この場合は、上昇した突出部440は、挿通孔404の上端に当接しない。しかしながら、突出部440に側方から接触する接触部485は、メインミラー保持枠410のバウンドを抑制する。
図9は、ミラー駆動部500に駆動されたメインミラー保持枠410が第2状態から第1状態に向かって下降して、メインミラー420が斜設状態に向かう過程を示す側面図である。図中の矢印Cで示すように、下降する突出部440が接触部485を通り過ぎると、付勢部材489に係合部486を引き上げられた中間部材480は、当接部483が偏心ピン490に当接する位置まで回動して、当初の位置を回復する。
図10は、図中に矢印Xで示すように、突出部440が更に下降した状態のミラーユニット400の側面図である。下降するメインミラー保持枠410と共に突出部440が更に下降して図6に示した位置に達すると、突出部440は、スリット484の下端481に衝突する。
既に説明した通り、突出部440を含む系と中間部材480は同じ慣性モーメントを有する。よって、突出部440の運動量は、衝突した中間部材480との間で保存され、突出部440を含む系はその場に略停止する。一方、運動量を得た中間部材480は、中間部材回動軸482の回りを回動する。
図11は、更に続く状態を示すミラーユニット400の側面図である。下降するメインミラー保持枠410は、被駆動ピン412を介して、ミラー駆動部500の押し下げバネ530により下方に向かって付勢されている。よって、メインミラー保持枠410と一体の突出部440も下方に向かって付勢されており、上記のように殆ど停止した突出部440は再び下降し始める。
一方、図中反時計回りに回動する中間部材480は、やがて、付勢部材489により下端側を引き上げられて回動方向を反転する。よって、再下降する突出部440と上昇する中間部材480のスリット484の下端481とは再び接触する。しかしながら、停止した突出部440が中間部材480に再度接触するまでの距離は短い。よって、突出部440に生じる運動量は僅かで、再接触した中間部材480および突出部440は、バウンドまたは振動を殆ど生じることなく接触を継続する状態になる。
更に、中間部材480は、付勢部材489により下端側を引き上げる方向に付勢されているので、接触した突出部440および中間部材480は、中間部材480と共に、図中時計回りに回動する。回動する中間部材480は、やがて、下端近傍の当接部483を、偏心ピン490に下側から当接させて、回動を停止する。こうして、図6に示したように、メインミラー保持枠410が第1状態に位置決めされ、メインミラー420が斜設状態になる。
このように、突出部440は、運動エネルギーを殆ど消尽した状態で停止するので、メインミラー保持枠410の位置決めに係る衝撃が緩和される。また、突出部440がスリット484の下端481に当接する方向と、中間部材480が偏心ピン490に当接する方向とが互いに反対になる。よって、一眼レフカメラ100の外部で感じられる衝撃が緩和される。
なお、中間部材480においてスリット484の下端481が突出部440に対して衝突する箇所は、中間部材480が回動する平面の上に位置している。よって、下降する突出部440が衝突した場合に中間部材480が受ける衝撃のモーメントの方向は、スリット484の下端481が変位する方向と一致している。このため、スリット484の内側で突出部440が中間部材480に衝突した場合に、中間部材480を傾ける力は生じず、衝撃により中間部材480が煽られることがない。
これにより、突出部440の下降が終了した場合に、中間部材480の形状により規定された突出部440と偏心ピン490の間隔が、中間部材480の傾きにより変化することがない。よって、上記実施形態に係るミラーユニット400では、突出部440のバウンド収束が早いだけではなく、停止したメインミラー保持枠410の位置決め精度が安定する。
図12は、他のミラーユニット401の側面図である。ミラーユニット401は、下記に説明する部分を除くと、図1から図11までに示したミラーユニット400と同じ構造を有する。そこで、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ミラーユニット401においては、スリット484の内面が、スリット484の下端近傍にも接触部487を有する。即ち、挿通孔404およびスリット484の下端近傍においても、挿通孔404とスリット484の重なり量が下端に向かって徐々に減少して、スリット484の側面の一部が挿通孔404の内側に入り込む。
これにより、挿通孔404およびスリット484の内側において突出部440が通過する領域の幅が徐々に減少する。このため、図中に矢印Zで示すように下降した突出部440は、スリット484の内面の一部である接触部487に接触する。
接触部487に接触した突出部440は、接触部487を押し退けながら更に下降する。これにより、中間部材480は、付勢部材489の付勢力に抗して、図中反時計回りに回動する。
下降した突出部440は、やがて、挿通孔404の下端481に接触し、図10および図11に示した通りの挙動を示す。しかしながら、ミラーユニット401においては、下端481に接触する前に、突出部440の運動エネルギーが既に減じられているので、バウンドは更に抑制される。
これにより、突出部440は、バウンドまたは振動を生じることなく略即座に停止する。よって、突出部440のバウンドの大きさおよび継続時間が抑制され、一眼レフカメラ100は次の動作を迅速に開始できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、220、230、240 レンズ、250 レンズマウント、260 レンズCPU、300 カメラ本体、320 主基板、322 本体CPU、324 画像処理回路、330 撮像素子、332 ローパスフィルタ、340 背面表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディマウント、370 フォーカルプレンシャッタ、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ、400、401 ミラーユニット、402 ミラーボックス、404 挿通孔、406 側壁部、408 係合部、410 メインミラー保持枠、412 被駆動ピン、420 メインミラー、430 メインミラー回動軸、440 突出部、450 サブミラー保持枠、460 サブミラー、470 サブミラー回動軸、480 中間部材、481 下端、482 中間部材回動軸、483 当接部、484 スリット、485、487 接触部、486 係合部、489 付勢部材、490 偏心ピン、500 ミラー駆動部、510 駆動歯車、512 回転軸、514 カム、520 駆動レバー、522 回動軸、524 被駆動部、526 押し上げ部、530 押し下げバネ、540 引き上げバネ

Claims (8)

  1. 入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、
    前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする位置決め部と、
    前記ミラー部と前記位置決め部の間に介在し、前記第2状態から前記第1状態へ回動する前記ミラー部と接触すると共に、前記ミラー部の前記第2状態から前記第1状態への回動方向とは反対方向に回動して前記位置決め部に接触することにより、前記ミラー部を前記第1状態に静定させる中間部と
    を備えるミラーユニット。
  2. 前記ミラー部は、前記中間部と接触する部分として、前記ミラー部の回動軸方向の成分を含む方向へ突出した突出部を有する請求項1に記載のミラーユニット。
  3. 前記突出部を挿通させる挿通孔を有する側壁部を備え、
    前記中間部は、前記側壁部に対して、前記ミラー部が回動する内側とは反対側の外側に設けられる請求項2に記載のミラーユニット。
  4. 前記中間部は、前記側壁部に軸支されると共に、付勢部材により前記反対方向に付勢されている請求項3に記載のミラーユニット。
  5. 前記中間部は、前記突出部が回動する軌跡に沿ってスリットを有し、
    前記突出部は、前記中間部と、前記スリットの端部で接触する請求項3または4に記載のミラーユニット。
  6. 前記スリットは、少なくとも一端において、前記挿通孔に対する重なり量が端部へ向かって徐々に減少するように形成されている請求項5に記載のミラーユニット。
  7. 前記第1状態から前記第2状態へ回動する前記ミラー部は、前記突出部が前記スリットに接触することにより、前記中間部を付勢部材の付勢力に抗して回動させる請求項6に記載のミラーユニット。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のミラーユニットを備える撮像装置。
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