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JP2012072635A - 入隅部手摺下地構造 - Google Patents

入隅部手摺下地構造 Download PDF

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JP2012072635A JP2010220283A JP2010220283A JP2012072635A JP 2012072635 A JP2012072635 A JP 2012072635A JP 2010220283 A JP2010220283 A JP 2010220283A JP 2010220283 A JP2010220283 A JP 2010220283A JP 2012072635 A JP2012072635 A JP 2012072635A
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Abstract

【課題】既設の建物に新たに手摺を設置する際に、入隅部の壁面に沿って、手摺受け金物を支持する帯状下地板を、安定した状態で容易に取り付けることのできる入隅部手摺下地構造を提供する。
【解決手段】既設の建物に新たに手摺12を設置する際に、入隅部11の壁面11a,11bに沿って手摺受け金物13を支持する帯状下地板14a,14bを取り付けるための、コーナー役物18を用いた入隅部手摺下地構造10であって、コーナー役物18は、入隅部11の角部11cの壁面11a,11bに各々密着配置される当接面部19と、帯状下地板14a,14bの延設方向Xと対向して配置される下地板接合面部20と、両側の下地板接合面部20の間の部分において、柱用角材15の対角方向Yと垂直に配置される固定具打込み面部21とを含んで形成される。下地板接合面部20には、当接面部19との接合角部分を切リ欠いて、差込み接合溝22が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、入隅部手摺下地構造に関し、特に既設の建物に新たに手摺を設置する際に、入隅部の壁面に手摺受け金物を支持する帯状下地板を取り付けるための入隅部手摺下地構造に関する。
例えば、高齢者やその他の居住者の屋内における歩行の手助けとなるように、壁面に手摺りを取り付けた住宅等の建物が種々開発されている(例えば、特許文献1参照)。また、近年の高齢化に伴って、既設の建物のリフォーム時や造改築時等に、屋内の壁面に新たに手摺を取り付けることも頻繁に行われている(例えば、特許文献2参照)。
壁面に手摺りを取り付ける場合、当該壁面を構成する壁用面材の背面側に配置された柱や間柱等の壁用構造材に支持させて、所定のピッチで手摺受け金物を壁面に取り付け、この手摺受け金物を介して手摺を設置する方法が一般的に知られており、柱や間柱等の壁用構造材に手摺受け金物を支持させることにより、手摺りを壁面に沿って強固に且つ安定した状態で取り付けることが可能になる。
また、柱や間柱等の壁用面材の背面側の壁用構造材に支持させて手摺受け金物を取り付ける場合、例えば建物の新築時には、手摺受け金物が取り付けられる位置やピッチを鑑みて、壁用構造材を予め設計して配置しておくことができるため、手摺受け金物を容易に取り付けてゆくことが可能である。一方、既設の建物のリフォーム時や造改築時等に、屋内の壁面に新たに手摺を設置する際には、壁用面材の背面側の既存の壁用構造材の位置を判別し難いため、手摺受け金物を各々取り付けてゆく作業に多くの手間を要するとになる。また既存の壁用構造材は、手摺受け金物が取り付けられる所望の位置やピッチで設けられていることが少ないため、取り付け位置の自由度が制約されることになる。
このようなことから、既設の建物の屋内の壁面に新たに手摺を設置する場合、当該壁面における手摺が取り付けられる高さ位置に沿って、手摺受け金物を支持させるための帯状下地板を、壁用面材の背面側の壁用構造材に支持させて予め壁面に固定しておくことにより、当該帯状下地板の任意の位置に手摺受け金物を取り付けることを可能にして、手摺受け金物の設置作業を容易にしたり、手摺受け金物の取り付け位置の自由度が向上させる工夫がなされている。
特開2005−290842号公報 特開平11−71878号公報
既設の建物の屋内の壁面に帯状下地板を固定する作業は、例えば壁面を木槌で叩いて柱や間柱等の壁用構造材の位置を確認すると共に、確認された壁用構造材に向けて帯状下地板の表面からビスや釘等の固定具を打ち込むことによって行われるが、例えば一対の壁面が直角又は略直角に交差する入隅部においては、固定具を打ち込んで帯状下地板の端部を支持させるべき壁用構造材が、壁用面材の背面側の適当な位置に配置されていないことが多いことから、帯状下地板の端部を強固に且つ安定した状態で壁面に固定することが困難である。
すなわち、木造住宅等の既設の建物では、入隅部を構成する一対の壁面は、図8に示すように、入隅部50の角部の背面側に設けられた柱用角材51に支持させて、一対の壁用面材52a,52bの側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されており、入隅部の角部内側の壁面53a,53bの裏側には、ビスや釘等の固定具を打ち込むための柱用角材51の打込み面が存在しないため、帯状下地板の端部を安定した状態で支持させることが困難である。
また、特に入隅部が階段の入隅部であって、当該入隅部を構成する一対の壁面のうちの少なくとも一方の壁面に沿って取り付けられる手摺が、斜めに延設して取り付けられるものとなっている場合には、入隅部の角部において、各壁面に沿った帯状下地板の端部同士の接続部分に段差が生じることになって、見た目の外観を損いやすくなる。
本発明は、既設の建物に新たに手摺を設置する際に、入隅部を構成する一対の壁面に沿って、手摺受け金物を支持する帯状下地板を、安定した状態で容易に取り付けることのできる入隅部手摺下地構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、階段の入隅部に対しても、見た目の外観を損うことなく、帯状下地板を安定した状態で容易に取り付けることのできる入隅部手摺下地構造を提供することを目的とする。
本発明は、既設の建物に新たに手摺を設置する際に、入隅部を構成する一対の壁面に沿って手摺受け金物を支持する帯状下地板を取り付けるための、コーナー役物を用いた入隅部手摺下地構造であって、前記入隅部を構成する一対の壁面は、前記入隅部の背面側に設けられた柱用角材に支持させて、一対の壁用面材の側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されており、前記コーナー役物は、前記入隅部の角部両側の壁面に各々密着配置される一対の当接面部と、各当接面部の側端部から前記入隅部の内側に折れ曲がって前記帯状下地板の延設方向と対向して配置される一対の下地板接合面部と、両側の該下地板接合面部の間の部分において、前記柱用角材の対角方向と垂直又は略垂直に配置される固定具打込み面部とを含んで形成されており、前記下地板接合面部には、前記当接面部との接合角部分を切リ欠いて、差込み接合溝が縦方向に延設して各々設けられており、前記入隅部の所定の高さ位置において、前記一対の当接面部を前記角部両側の壁面に各々密着配置した状態で、前記固定具打込み面部から前記柱用角材に向けて固定具を打ち込むことで、前記コーナー役物を前記柱用角材に支持させて前記入隅部に固定すると共に、前記一対の壁面に沿って取り付けられる前記帯状下地板の端部を、前記下地板接合面部の前記差込み接合溝に各々差込んで接合することによって構成される入隅部手摺下地構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の入隅部手摺下地構造は、前記コーナー役物が、前記一対の当接面部と、前記一対の下地板接合面部と、前記固定具打込み面部とからなる、略5角形の断面形状を備えていることが好ましい。
また、本発明の入隅部手摺下地構造は、前記差込み接合溝が、接合される前記帯状下地板の端部の縦幅よりも長い縦方向の長さで形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の入隅部手摺下地構造は、前記固定具打込み面部には、固定具打込み溝が切り欠き形成されており、該固定具打込み溝から前記柱用角材に向けて固定具を打ち込んだ後に、該固定具打込み溝に埋木部材が取り付けられることで、前記固定具の頭部が覆い隠されていることが好ましい。
さらにまた、本発明の入隅部手摺下地構造は、前記コーナー役物には、前記固定具打込み面部から前記柱用角材に向けて形成された固定具リード孔が設けられていることが好ましい。
また、本発明の入隅部手摺下地構造は、前記入隅部が、階段の入隅部であり、前記一対の壁面のうちの少なくとも一方の壁面に沿って取り付けられる前記帯状下地板は、斜めに延設して取り付けられていることが好ましい。
本発明の好ましい一実施形態に係る入隅部手摺下地構造を用いて設置された手摺の要部斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る入隅部手摺下地構造を説明する要部斜視図である。 コーナー役物の斜視図である。 (a)〜(b)は、コーナー役物の上面図及び正面図である。 帯状下地板の取り付け状況を説明する、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係る入隅部手摺下地構造を説明する上方から見た断面図である。 手摺の取り付け状況を説明する断面図である。 本発明が適用される入隅部の構成を説明する上方から見た断面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る入隅部手摺下地構造10は、図1に示すように、例えば既設の建物として例えば木造の住宅建築物において、交差して配置される一対の壁面11a,11bによって構成される入隅部11として、例えば折曲り階段の入隅部11に手摺12を新たに設ける際に、壁面11a,11bに沿った所定の高さ位置に、手摺12を支持する手摺受け金物13を、帯状下地板14a,14bを用いることにより所定のピッチで容易に取り付けて行くことを可能にするための下地構造として採用されたものである。
すなわち、既設の住宅建築物等の建物では、図2に示すように、一対の壁面11a,11bによって構成される入隅部11は、これの背面側に設けられた柱用角材15に支持させて、一対の壁用面材16a,16bの側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されており、入隅部11の角部内側の壁面11a,11bの裏側には、帯状下地板14a,14bからビスや釘等の固定具を打ち込むための柱用角材15の打込み面が存在しないため、帯状下地板14a,14bの端部を安定した状態で支持させることができない状態となっている。本実施形態では、このような既設の建物の入隅部11においても、帯状下地板14a,14bの端部を安定した状態で支持させて容易に取り付けること可能にする機能を備えると共に、折曲り階段の入隅部11であっても、各壁面11a,11bに沿って取り付けられる帯状下地板14a,14bの端部を、見た目の外観を損うことなく良好な納まりで連続させるようにする機能を備えている。
なお、本実施形態では、入隅部手摺下地構造10が適用される既設の建物の入隅部11は、一対の壁用面材16a,16bのうち一方の壁用面材16aの側縁部を延設させて、この延設部分を柱用角材15の側面に接合すると共に、この延設部分の表面側に角部裏受け材17を添設し、他方の壁用面材16bの側縁部は、裏面を角部裏受け材17に沿わせるようにして、一方の壁用面材16aの表面に直角又は略直角に突き合わせて入隅状に接合することで、一対の壁面11a,11bによる直角又は略直角な角部11cを有する入隅部11として形成されている。
そして、本実施形態の入隅部手摺下地構造10は、図1及び図2に示すように、既設の建物に新たに手摺12を設置する際に、入隅部11を構成する一対の壁面11a,11bに沿って手摺受け金物13を支持する帯状下地板14a,14bを取り付けるための、コーナー役物18を用いた手摺下地構造であって、入隅部11を構成する一対の壁面11a,11bは、上述のように、入隅部11の背面側に設けられた柱用角材15に支持させて、一対の壁用面材16a,16bの側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されている。
また、コーナー役物18は、図3及び図4(a)〜(c)にも示すように、入隅部11の角部11cの両側の壁面11a,11bに各々密着配置される一対の当接面部19と、各当接面部19の側端部から入隅部11の内側に折れ曲がって帯状下地板14a,14bの延設方向X(図1参照)と対向して配置される一対の下地板接合面部20と、両側の下地板接合面部20の間の部分において、柱用角材15の対角方向Y(図2参照)と垂直又は略垂直に配置される固定具打込み面部21とを含んで形成されており、下地板接合面部20には、当接面部19との接合角部分を切リ欠いて、差込み接合溝22が縦方向に延設して各々設けられている。
さらに、本実施形態の入隅部手摺下地構造10は、入隅部11の所定の高さ位置において、一対の当接面部19を入隅部11の角部11cの両側の壁面11a,11bに各々密着配置した状態で、固定具打込み面部21から柱用角材15に向けて固定ビス等の固定具23を打ち込むことで、コーナー役物18を柱用角材15に支持させて入隅部11に固定すると共に、一対の壁面11a,11bに沿って取り付けられる帯状下地板14a,14bの端部を、下地板接合面部20の差込み接合溝22に各々差込んで接合することによって構成されるようになっている。
さらにまた、本実施形態では、入隅部11は、階段の入隅部であり、一対の壁面11a,11bのうちの一方の壁面11aに沿って取り付けられる帯状下地板14aは、当該壁面11aに沿って設置される手摺12が勾配を有するように設けられることから、斜めに延設して取り付けられている(図1参照)。
本実施形態では、入隅部11の一対の壁面11a,11bを形成する壁用面材16a,16bは、例えば12mm程度の厚さの石膏ボードからなり、例えば固定ビスや固定釘等の固定具を用いて、柱15や間柱30(図4(b)参照)等の壁用構造材に支持された状態で取り付けられる。壁用面材16a,16bの壁面11a,11bとなる表面には、適宜化粧材が施されている。また、壁用面材16a,16bの側縁部は、上述のように、柱用角材15に支持させて入隅状に取り付けられることで、直角又は略直角に交わる入隅部11を形成する。柱用角材15は、例えば一辺が90〜120mm程度の正方形の角形断面を有する木製の角材であって、建物の骨組構造を構成している。
本実施形態では、コーナー役物18は、例えば150〜170mm程度の高さを有する木製部材であって、一対の当接面部19と、一対の下地板接合面部20と、固定具打込み面部21とからなる、略5角形の断面形状を備えている。すなわち、コーナー役物18は、例えば一辺が60〜80mm程度の正方形の角形断面を有する木製の角材に、切断加工や切欠き加工等を施すことによって、所定の形状に形成されたものであり、一対の当接面部19は、角形断面の1つ角部を挟んだ両側の辺部に沿った部分によって構成されることで、直角な角部を介して連続する面となっている。
また、コーナー役物18は、例えば正方形の角形断面を有する上述の角材における、一対の当接面部19の間の角部と対角位置にある角部側の部分を、これらの角部を結ぶ対角方向と垂直な面で切断除去することにより、各当接面部19の側端部から入隅部11の内側に折れ曲がって配置される一対の下地板接合面部20と、両側の下地板接合面部20の間の部分の固定具打込み面部21とを含む、上記対角方向に対して線対称な略5角形の断面形状を備えることになる。
コーナー役物18が上述のような略5角形の断面形状を備えていることにより、一対の当接面部19を入隅部11の角部11cの両側の壁面11a,11bに各々密着配置してコーナー役物18を入隅部11の角部11cに取り付けた際に、下地板接合面部20は、壁面11a,11bから入隅部11の内側に突出して、壁面11a,11bに沿って横方向又は斜め方向に延設する帯状下地板14a,14bの延設方向Xに対して、垂直又は斜めに対向して配置されることになる。また固定具打込み面部21は、柱用角材15の対角方向Yと垂直又は略垂直な面に沿って配置されることになる。
さらに、本実施形態では、コーナー役物18の下地板接合面部20には、当接面部19との接合角部分を切リ欠いて、差込み接合溝22が縦方向に延設して各々形成されている。差込み接合溝22は、一方の帯状下地板14bの延設方向Xから見たコーナー役物18の正面図及び上面図である図4(a)、柱用角材15の対角方向Yから見たコーナー役物18の正面図及び上面図である図4(b)、及び他方の帯状下地板14aの延設方向Xから見たコーナー役物18の正面図及び上面図である図4(c)に示すように、下地板接合面部20の上端部分を除いて、帯状下地板14a,14bの厚さと略同じ横幅で、且つ帯状下地板14a,14bの延設方向Xに例えば10mm程度の深さで、コーナー役物18の底面に至るように縦方向に延設して切り欠き形成されている。
ここで、本実施形態では、差込み接合溝22は、当該差込み接合溝22の長さやコーナー役物18の高さを適宜調整することにより、接合される帯状下地板14a,14bの端部の縦幅よりも長い縦方向の長さを備えるように形成されている。差込み接合溝22が帯状下地板14a,14bの端部の縦幅よりも長く形成されていることにより、入隅部11の角部11cにおいて、各壁面11a,11bに沿って取り付けられる帯状下地板14a,14bの端部の高さ位置が互いに一致せず、これらの間に高さ方向の位置ずれが生じる場合でも、これらの位置ずれを、差込み接合溝22に帯状下地板14a,14bの端部を呑み込ませることで吸収して、一対の帯状下地板14a,14bが、コーナー役物18を介して入隅部11の角部11cで連続するように容易に取り付けることが可能になる。なお、本実施形態では、差込み接合溝22の上端角部分には、湾曲形状の面取り22aが施されている。
さらにまた、本実施形態では、コーナー役物18の固定具打込み面部21には、これの中央部分を縦方向に縦断して、固定具打込み溝24が切り欠き形成されている。固定具打込み溝24は、例えば例えば12〜20mm程度の幅及び7〜12mm程度の深さで断面コの字形状に切り欠かれて形成されている。また、固定具打込み溝24には、これの奥部底面から、柱用角材15の対角方向Yに沿った方向となる上述の一対の当接面部19の間の角部に向けて、固定具リード孔25が上下方向に間隔をおいて3箇所に貫通形成されている。これによって各固定具リード孔25は、コーナー役物18が入隅部11の角部11cに取り付けられた際に、固定具打込み面部21の固定具打込み溝24から柱用角材15の対角方向Yに向けて配設されることになる。
ここで、本実施形態では、固定具リード孔25は、固定具打込み面部21側の拡径部25aと、拡径部25aよりも一対の当接面部19の間の角部側のリード部25bとの、2段構造を備えており、固定ビス等の固定具23を、リード部25bに案内させつつ柱用角材15まで対角方向Yに安定した状態でネジ込んだり打ち込んだりすることができるようになっていると共に、拡径部25aとの段部に固定具23の頭部を定着させて、コーナー役物18を柱用角材15に強固に固定することができるようになっている。また、固定具リード孔25を介して柱用角材15に向けて固定具23を打ち込んだ後に、固定具打込み溝24に埋木部材26(図2参照)を接着剤等を介して取り付けることにより、固定具23の頭部及び固定具リード孔25が覆い隠されることになる。
本実施形態では、帯状下地板14a,14bは、図2に示すように、例えば16〜20mm程度の厚さの横長帯板形状の木製部材であって、例えば100〜150mm程度の縦幅を備えている。帯状下地板14a,14bの表面には、これの長手方向に延設して、固定具打込み溝27が上下2段に形成されている。例えば図5(a),(b)にも示すように、帯状下地板14a,14bの裏面に接着剤31を塗布して壁面11a,11bの所定の位置に帯状下地板14a,14bを接着した後に、固定具打込み溝27から壁面11a,11bの裏面側の柱や間柱30(図4(b)参照)等の壁用構造材に向けて、固定ビス等の固定具28を打ち込むことより、帯状下地板14a,14bを壁面11a,11bに強固に固定することができる。
なお、帯状下地板14a,14bの固定具打込み溝27から間柱30等に向けて固定ビス等の固定具28を打ち込んだ後に、固定具打込み溝27に埋木部材29を接着剤等を介して取り付けることにより、固定具28の頭部を覆い隠すことができる。帯状下地板14a,14bの表面側の上下の角部には、湾曲形状の面取り32が施されている。
本実施形態の入隅部手摺下地構造10を形成するには、図6(a)に示すように、まず、コーナー役物18を、固定具打込み面部21から柱用角材15に向けて固定ビス等の固定具23を打ち込むことによって、入隅部11の角部11cに固定する。コーナー役物18の固定作業は、柱用角材15への打ち込み方向が柱用角材15の角部に向けた対角方向Yであって、打ち込み面に対するものでなくても、3箇所の固定具リード孔25に固定具23を案内させることにより、固定具打込み面部21から柱用角材15に向けて精度良く容易に行うことができる。これによって、コーナー役物18は、一対の当接面部19を入隅部11の角部11cの両側の壁面11a,11bに各々密着配置させた状態で、柱用角材15に支持されて強固に一体固定されることになる。
しかる後に、図6(b)に示すように、各壁面11a,11bに沿って取り付けられる帯状下地板14a,14bを、これらの端部をコーナー役物18の一対の当接面部19の差込み接合溝22に各々差し込み、接着剤等を適宜用いて接合した状態で、一対の壁面11a,11bに各々接着すると共に、間柱30等に向けて固定ビス等の固定具28を打ち込むことより壁面11a,11bに固定する。また、コーナー役物18の固定具打込み面部21の固定具打込み溝24に埋木部材26を取り付けると共に、帯状下地板14a,14bの固定具打込み溝27に埋木部材29を取り付ける。
このようにして、入隅部手摺下地構造10が形成されたら、図1及び図7に示すように、壁面11a,11bに固定された帯状下地板14a,14bに支持させて、これの長手方向の所望の位置に、所定のピッチで手摺受け金物13を複数取り付けると共に、帯状下地板14a,14bに取り付けたこれらの複数の手摺受け金物13に支持させて、手摺12が、所望の高さに配設されて強固に且つ安定した状態で設置されることになる。
そして、上述の構成を有する本実施形態の入隅部手摺下地構造10によれば、既設の建物に新たに手摺12を設置する際に、入隅部11を構成する一対の壁面11a,11bに沿って、手摺受け金物13を支持する帯状下地板14a,14bを、安定した状態で容易に取り付けることができる。
すなわち、本実施形態によれば、入隅部手摺下地構造10は、入隅部11の所定の高さ位置において、一対の当接面部19を入隅部11の角部11cの両側の壁面11a,11bに各々密着配置した状態で、固定具打込み面部21から柱用角材15に向けて固定ビス等の固定具23を打ち込むことで、コーナー役物18を柱用角材15に支持させて入隅部11に固定すると共に、一対の壁面11a,11bに沿って取り付けられる帯状下地板14a,14bの端部を、下地板接合面部20の差込み接合溝22に各々差込んで接合することによって構成されるので、柱用角材15に強固に接合固定されたコーナー役物18を介して、帯状下地板14a,14bの入隅部11における端部を、柱用角材15によって強固に支持させることが可能になり、これによって手摺受け金物13を支持する帯状下地板14a,14bを、入隅部11に安定した状態で容易に取り付けることが可能になる。
また、本実施形態によれば、一対の帯状下地板14a,14bの端部を、コーナー役物18の一対の下地板接合面部20の差込み接合溝22に各々差込んで接合するので、コーナー役物18が介在することにより、帯状下地板14a,14bの端部同士の接続部分に段差が生じていてもこのような段差を吸収した状態で、見た目の外観を損うことなく帯状下地板14a,14bの端部同士を接合することが可能になる。特に、本実施形態では、差込み接合溝22は、接合される帯状下地板14a,14bの端部の縦幅よりも長い縦方向の長さで形成されているので、入隅部11が階段の入隅部であって、当該入隅部11を構成する少なくとも一方の壁面11aに沿って取り付けられる手摺12が、斜めに延設して取り付けられるものであっても、帯状下地板14a,14bの端部同士の接続部分に生じる段差を効果的に吸収して、見た目の外観を効果的に向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の入隅部手摺下地構造は、階段の入隅部以外の入隅部として、入隅部を構成する一対の壁面が、背面側に設けられた柱用角材に支持させて、一対の壁用面材の側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されている、その他の種々の入隅部に適用して用いることができる。
10 入隅部手摺下地構造
11 入隅部
11a,11b 壁面
12 手摺
13 手摺受け金物
14a,14b 帯状下地板
15 柱用角材
16a,16b 壁用面材
18 コーナー役物
19 当接面部
20 下地板接合面部
21 固定具打込み面部
22 差込み接合溝
23,28 固定具
24,27 固定具打込み溝
25 固定具リード孔
26,29 埋木部材
30 間柱
X 帯状下地板の延設方向
Y 柱用角材の対角方向

Claims (6)

  1. 既設の建物に新たに手摺を設置する際に、入隅部を構成する一対の壁面に沿って手摺受け金物を支持する帯状下地板を取り付けるための、コーナー役物を用いた入隅部手摺下地構造であって、
    前記入隅部を構成する一対の壁面は、前記入隅部の背面側に設けられた柱用角材に支持させて、一対の壁用面材の側縁部を入隅状に配置して固定することにより形成されており、
    前記コーナー役物は、前記入隅部の角部両側の壁面に各々密着配置される一対の当接面部と、各当接面部の側端部から前記入隅部の内側に折れ曲がって前記帯状下地板の延設方向と対向して配置される一対の下地板接合面部と、両側の該下地板接合面部の間の部分において、前記柱用角材の対角方向と垂直又は略垂直に配置される固定具打込み面部とを含んで形成されており、
    前記下地板接合面部には、前記当接面部との接合角部分を切リ欠いて、差込み接合溝が縦方向に延設して各々設けられており、
    前記入隅部の所定の高さ位置において、前記一対の当接面部を前記角部両側の壁面に各々密着配置した状態で、前記固定具打込み面部から前記柱用角材に向けて固定具を打ち込むことで、前記コーナー役物を前記柱用角材に支持させて前記入隅部に固定すると共に、前記一対の壁面に沿って取り付けられる前記帯状下地板の端部を、前記下地板接合面部の前記差込み接合溝に各々差込んで接合することによって構成される入隅部手摺下地構造。
  2. 前記コーナー役物は、前記一対の当接面部と、前記一対の下地板接合面部と、前記固定具打込み面部とからなる、略5角形の断面形状を備えている請求項1記載の入隅部手摺下地構造。
  3. 前記差込み接合溝は、接合される前記帯状下地板の端部の縦幅よりも長い縦方向の長さで形成されている請求項1又は2に記載の入隅部手摺下地構造。
  4. 前記固定具打込み面部には、固定具打込み溝が切り欠き形成されており、該固定具打込み溝から前記柱用角材に向けて固定具を打ち込んだ後に、該固定具打込み溝に埋木部材が取り付けられることで、前記固定具の頭部が覆い隠されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の入隅部手摺下地構造。
  5. 前記コーナー役物には、前記固定具打込み面部から前記柱用角材に向けて形成された固定具リード孔が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の入隅部手摺下地構造。
  6. 前記入隅部は、階段の入隅部であり、前記一対の壁面のうちの少なくとも一方の壁面に沿って取り付けられる前記帯状下地板は、斜めに延設して取り付けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の入隅部手摺下地構造。
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