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JP2012030032A - 尿取りパッド - Google Patents

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JP2012030032A JP2010237011A JP2010237011A JP2012030032A JP 2012030032 A JP2012030032 A JP 2012030032A JP 2010237011 A JP2010237011 A JP 2010237011A JP 2010237011 A JP2010237011 A JP 2010237011A JP 2012030032 A JP2012030032 A JP 2012030032A
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Abstract

【課題】簡易な構造であるにもかかわらず吸収材への尿の吸収が十分にできるため、トイレに行くことが困難な被介護者を動かすことなく簡単な作業で交換することができ、臀部の蒸れ、床擦れの原因を効率よく阻止すると共に、交換時に衣服を脱がすこともなく、肉体的、精神的負担の軽減ができる。
【解決手段】吸収材で形成された袋状吸収体3の外周部が防水カバー4で覆われ、使用する人の腹上にのせて使用される尿取りパッド1であって、この尿取りパッドは、腹上から両太腿の付け根に添うように、使用時平面視が逆八の字状の斜面6につながる密閉された底部6aを有し、腹上に接する面側に使用する人の陰部を袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部2が形成され、この切欠部の先端が腹上に接する面側の中央部から密閉された底部6aとの間に位置する。
【選択図】図2

Description

本発明は尿取りパッドに関し、特に被介護者および尿失禁者などに使用される袋状の尿取りパッドに関する。
従来、高い要介護の認定を受けている者や排尿障害などにより失禁をしてしまう尿失禁者など、自らトイレに行くことが困難な被介護者は紙おむつをしている。このため、紙おむつに関しては現在も開発がなされている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、紙おむつは、紙おむつの交換時に被介護者を動かさなければ交換することができず、介護者にとって大変な力仕事となる。また、被介護者においても、排尿によって紙おむつ内で体温によって温められた尿が蒸れ、体圧によって紙おむつ内の尿が滲み出て、陰部および臀部の不快感、床ずれ、不眠による健康状態の悪化を招くという欠点があった。失禁者においても同様に、陰部および臀部への不快感と、紙おむつ交換時における衣服の脱着の不便さがあった。
また、排泄した大便は尿と容易に混合してしまい、被介護者並びに介護者共にその不快感は大なるものであった。
このため、紙おむつに代る尿取りパッドが開発されている。例えば、下部を密閉端とし、上部を開口端とした吸収材からなる袋体を形成し、開口端の片面の上部中心より長方形に切り抜いて、ペニスを入れる切り込み部を設けた切り込み部の上部両端に、閉じ止め具を取り付けた男性用尿取りパットが開示されている(特許文献3)。
また、軽失禁者や、排尿後も少量の尿の漏れが生じる軽度の尿失禁者用者に好適な男性用失禁パッドとして、液透過性のトップシートと、透湿性で液不透過性のバックシートと、これら両シート間に液吸収シートが設けられ、股部方向が狭幅で、その反対方向が広幅であり、ほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部が設けられており、スリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、バックシートのほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている男性用失禁パッドが開示されている(特許文献4)。
男性用尿取りパットを他の下着類と併用する技術も開示されている(特許文献5、特許文献6)。
また、尿取りパットの市販品としては、商品名アテント尿取りパッド(大王製紙(株))、商品名ライフリー心とお肌のケアパッド(ユニ・チャーム(株))等がある(非特許文献1)。
特開2010−110546号公報 特開2010−82132号公報 実用新案登録第3104109号公報 特開2008−23247号公報 実用新案登録第3087271号公報 特開2006−218144号公報
http://www.kaientai.cc/goodslistc.aspx?ccd=0813
しかしながら、従来の尿取りパットは、パット交換時毎にパットの閉じ止め具を開閉したり、併用している紙おむつや下着を脱がせたりしないと尿取りパットの交換ができないという問題がある。
また、固定具や止め具を尿取りパット装着時に取り扱うので装着が煩雑になったり、被介護者の尊厳を害したりする場合がある。さらに従来の尿取りパットは、装着した被介護者の体重移動により吸収材への尿の吸収が阻害され計算上の吸収量が得られないという問題がある。
本発明は以上のような従来の問題に鑑み、簡易な構造であるにもかかわらず吸収材への尿の吸収が十分にできるため、トイレに行くことが困難な被介護者を動かすことなく簡単な作業で交換することができ、臀部の蒸れ、床擦れの原因を効率よく阻止すると共に、交換時に衣服を脱がすこともなく、肉体的、精神的負担の軽減ができる尿取りパットの提供を目的とする。また、臀部への尿の漏れがなくなるため、頻繁な紙おむつの交換が不要となり、紙おむつ等の費用低減を図ることができる使い捨て尿取りパッドの提供を目的とする。
本発明者は、自らトイレに行くことが困難な被介護者を長年にわたり介護した経験から、介護者および被介護者双方にとって、紙おむつは脱着時および使用時に必ずしも十分な介護用具ではなく、特に頻度の多い排尿のためには不十分であると感じていた。尿取りパットについて工夫を重ねた結果、被介護者の腹上にのせて使用できるように、逆八の字状の斜面につながる密閉された底部を有して、開口部の中央部から下のほうにU字型切欠部を設けることで、排尿された尿が漏れることなく、かつ介護者に負担にならず、被介護者の尊厳を害することなく、極めて簡単な方法で脱着できる尿取りパットができることを見出した。本発明はこのような知見に基づくものである。
すなわち、本発明の尿取りパッドは、吸収材で形成された袋状吸収体の外周部が防水カバーで覆われ、使用する人の腹上にのせて使用される尿取りパッドであって、この尿取りパッドは、腹上から両太腿の付け根に添うように、使用時平面視が逆八の字状の斜面につながる密閉された底部を有し、腹上に接する面側に使用する人の陰部を袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が形成され、この切欠部の先端が腹上に接する面側の中央部から密閉された底部との間に位置することを特徴とする。
また、防水カバーで覆われた袋状吸収体は、袋状吸収体の使用時平面視上端に開口部が形成されていることを特徴とする。この開口部に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部が形成されていることを特徴とする。
本発明の尿取りパッドを使用する人は、自らトイレに行くことが困難な被介護者であることを特徴とし、特に男性または女性の陰部を袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が上記開口部の上端から切り欠いたU字型切欠部であることを特徴とする。
本発明の尿取りパッドは、使用する人の腹上にのせて使用され、腹上から両太腿の付け根に添うように、使用時平面視が逆八の字状の密閉底部を有するので、寝返りや身体の移動時に大腿部が尿取りパッドの逆八の字状の斜面に当たって尿取りパッドがずれるのを防止できる。また、使用する人の腹上および逆八の字状の斜面で支えるのに加えて、例えば、おむつカバーテープ止めタイプの紙おむつを被介護者に装着するだけで殆ど位置がずれることがない。さらに尿取りパッドが腹上に位置することによって体圧がかからず無圧の状態になるので排尿が全て吸収材に吸収され寝返りをうっても尿漏れが生じない。
本発明の尿取りパッドは、腹上に接する面側に上記使用する人の陰部を上記袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が、腹上に接する面側の中央部から底部との間に形成されているので、自らトイレに行けない被介護者の衣服を脱がすことなく簡単な作業で尿取りパッドを交換することができ、臀部の不快感、床ずれの原因を効率よく阻止することができる。また、紙おむつを併用した場合、排泄した大便は尿とは混合しないものであり、介護者の肉体的、精神的負担も軽減させ、楽で気軽に尿取りパッドや紙おむつを取り替えることができる。
本発明の尿取りパッドは、平面視上端に開口部が形成され、この開口部に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部が形成されているので、逆八の字状部の斜面および密閉底部を介護者が手で持つことにより尿取りパッド上端が容易に筒状になり、さらにU字型切欠部を設けることで被介護者の尊厳を害することなく陰部に簡単に脱着することができる。
また、紙おむつと併用した場合であっても、紙おむつ内の臀部への尿の漏れがなくなるため、頻繁な紙おむつの交換が不要となり、紙おむつ等の費用低減を図ることができる。
尿取りパッドを正面からみた図である。 尿取りパッドを背面からみた図である。 開口部に絞り部を設けた尿取りパッドを正面からみた図である。 開口部に絞り部を設けた尿取りパッドを背面からみた図である。 図3および図4で示す尿取りパッドの背面図である。 尿取りパッドの展開図である。 尿取りパッドに設けられる滴型切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる丸穴部とスリットとの切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる縦方向に長い楕円切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる横方向に長い楕円切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる十字状切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる四角形切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドに設けられる三角形切欠部を示す背面図である。 尿取りパッドにずれ防止テープを設ける例である。 尿取りパッドの使用方法を説明する図面である。 尿取りパッドの使用方法を説明する図面である。 尿取りパッドの使用方法を説明する他の図面である。 男性失禁者の使用例を示す図である。 女性用の切欠部を有する尿取りパッドの正面図である。 女性用の切欠部を有する尿取りパッドの背面図である。
以下、図面により本発明の尿取りパッドを詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の尿取りパッドを正面からみた図であり、図2は背面からみた図である。
図1および図2に示すように、尿取りパッド1は、男性の陰茎を挿入する切欠部2が形成された袋状吸収体3の外周部を防水可能に覆う防水カバー4と、内周部に形成される透水シート7とで構成されている。袋状吸収体3を腹上にのせて、男性の陰部を切欠部2に挿入させ、排尿が周囲に広がることなく吸収体3に吸収させて使い捨てすることができる。
切欠部2は、尿取りパッド1の略中央位置に形成された丸穴部2aと、尿取りパッド1の上端部5から丸穴部2aに向かって形成されたスリット部2bとで構成されている。
尿取りパッド1は、開口部5が所定の一定の幅t3を有する上部領域1aと徐々に幅が狭くなる下部領域1bとで構成されている。下部領域1bは、両大腿部の付け根の形状に対応させて下方に向かうに従って徐々に幅が狭くなる逆八の字状の斜面6とこの斜面につながる密閉された底部6aが形成されており、尿取りパッド1を装着した被介護者が寝返りや身体の移動時に大腿部が尿取りパッド1に当たって尿取りパッド1がずれるのを、逆八の字状の斜面6にて、更に、防止するようにしている。
図3は本発明の他の実施例の尿取りパッドを正面からみた図であり、図4は背面からみた図である。
尿取りパッド1の上端に形成された開口部5に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部5aが形成されている。絞り部5aを形成することで、男性の陰茎を尿取りパッド1内に収納する際に、尿取りパッド1の両側を把持することにより、開口部5はスムーズに楕円形状から円形状に広がり、男性の陰茎を尿取りパッド1内に収納し易くしている。
また、切欠部2と開口部5とを形成することにより、吸収体3に放出された尿が毛細管現象によりスムーズに吸収体3全体に拡散する。
図5は、図3および図4で示す尿取りパッドの背面図である。
図5において切欠部2は、被介護者の腹上に接する面側に形成されており、この切欠部2に被介護者の陰部が袋状吸収体3の袋内部に収納される。切欠部2の丸穴部2aを形成する先端部は、尿取りパッド1の縦方向および横方向の略中央位置から底部6aとの間に位置している。切欠部2をこのように設定することで、被介護者の腹上に尿取りパッドをのせることができる。被介護者の腹上にのせる割合は、重量比で袋状吸収体3の半分以上とすることが好ましい。
ここで、被介護者の腹上とは、被介護者のヒップラインとウエストラインとの間の腹表面部をいう。
平均身長および体重の成人男子用の一例として例示すれば、図5において、尿取りパッド1の大きさは、t1が140mm、t2が100mm、t3が185mm、t4が40mm、t5が100mm、t6が140mm、t7が25mm、およびt8が50mmである。なお、t7はt3およびt6の中心に位置している。また、この尿取りパッド1の重量は約65gである。この寸法は、昼間用および夜間用などの用途、被介護者の身長および体重に応じて変更することができる。
尿取りパッド1の展開図を図6に示す。尿取りパッド1は、図3および図4では開口部5は楕円形状に押し広げられたものが示されているが、製造前を展開すると図6に示すように、野球の本塁ベースを2個連結したような形状になっている。この形状のシートは防水カバー4と吸収体3と透水シート7の3層構造となっており、幅広となった上端5を形成する部分を除いて、透水シート7が内側になるように底部6aとなる部分を折り曲げて端縁を接合させることで尿取りパッド1が製造できる。接合は、テープ止め、縫合、熱溶着などを適宜選択すればよい。
尿取りパッド1に設けられる切欠部2の態様について図7〜図13に示す。
図7に示す切欠部2は、尿取りパッド1の略中央位置に向かって徐々に幅広の滴型に形成されている。切欠部2の丸穴部2aを形成する先端部は、尿取りパッドの略中央位置から底部6aとの間に位置している。また、尿取りパッド1は袋内部側から透水シート7、吸収体3および防水カバー4の順で積層されている。積層構造部分の部分拡大断面図を図7に同時に示す。
図8に示す切欠部2は、尿取りパッド1の略中央位置に形成された丸穴部2aと、尿取りパッド1の上端5から丸穴部2aに向かって形成されたスリット2bとで構成されている。丸穴部2aを形成する先端部は、尿取りパッドの略中央位置から底部6aとの間に位置している。また、尿取りパッド1は袋内部側から透水シート7、吸収体3および防水カバー4の順で積層されている。積層構造部分の部分拡大断面図を図8に同時に示す。
図9に示す切欠部2は尿取りパッド1の略中央位置に縦方向に長い楕円形状に、図10に示す切欠部2は、尿取りパッド1の略中央位置に横方向に長い楕円形状にそれぞれ形成されている。
同様に、図11に示す切欠部2は十字状に、図12に示す切欠部2は四角形状に、図13に示す切欠部2は上方が水平な辺とした三角形状にそれぞれ形成されている。
また、尿取りパッド1は袋内部側から透水シート7、吸収体3および防水カバー4の順で積層されている。積層構造部分の部分拡大断面図を図9〜図13に同時に示す。
図14は他の尿取りパッドを正面からみた図である。尿取りパッド1の表面には、図14に示すように、ずれを防止する工夫として両面テープ8を設けることができる。また、尿取りパッド1の裏面側(腹上に位置する部分)には、肌当たりを良好にするために柔らかい紙からなる表面シート9を設けることができる。
袋状吸収体3は、紙おむつ等で使用されている紙パルプ、吸収紙、高分子吸水シートを男性の陰部が挿入できるように切欠部2となるように袋状に形成されている。なお、吸収体3の切欠部2が形成された尿取りパッド1の内面側は、ポリオレフィン系の不織布などからなる透水シート7で覆われていて肌当たりを良好なものにしている。
防水カバー4は、紙おむつ等で使用されているポリエチレンフィルム等の合成樹脂シートを用いて、吸収体3を覆う袋状の溶着等によって形成されている。防水カバー4は、尿漏れが発生しないように袋状吸収体3全体を覆っている。
尿取りパッド1の使用方法について、図面を参照して説明する。図15および図16はおむつカバー、テープ止めタイプ紙おむつを併用した尿取りパッド1の使用方法を説明する図面である。
男性被介護者Mは、寝た状態でおむつカバー、テープ止めタイプ紙おむつ10を開き、尿取りパッド1の切欠部2に男性被介護者Mの陰茎Pを装着する。切欠部2のスリット部を広げて尿取りパッド1を腰の方向に移動させ、丸穴部2aに男性被介護者Mの陰茎Pを容易に位置させることができる。
特に、本発明の尿取りパッド1は、逆八の字状部の斜面6および密閉底部6aを介護者が手で持つことにより、上部開口部5全体が円筒状になるので、男性被介護者Mの陰茎Pに触れることなく、介護者は陰茎Pを尿取りパッド1に装着できる。
装着した状態を図16に示す。切欠部2の底部側先端2aが腹上に接する面側の中央部から底部6aとの間に位置しているので、尿取りパッド1の重量比で半分以上が男性被介護者Mの腹上にのせることができる。その後、紙おむつ10を閉じる。本発明の尿取りパッド1は腹上から両太腿の付け根に添うように逆八の字状の斜面につながる底部を有しているので、両太腿の付け根で尿取りパッドが保持される。その結果、男性被介護者Mが寝返り、または身体を移動させたとしてもズレたり外れたりしない。特に紙おむつ10などを併用する場合、よりズレたり外れたりしない。
男性被介護者Mが排尿した場合、尿は尿取りパッド1の吸収体3に吸収され防水カバー4によって周囲に漏れることがない。尿取りパッド1に排尿した場合、男性被介護者Mは、寝た状態でおむつカバー、テープ止めタイプ紙おむつ10を開き、尿取りパッド1を交換するだけの簡単な作業で終了する。
なお、男性被介護者Mはテープ止めタイプ紙おむつ以外に股下の短い下着、パンツタイプ紙おむつ、おむつカバー、縦長おむつ等を使用していても同様に使用することができる。
図17は尿取りパッド1の使用方法を説明する他の図面である。本発明の尿取りパッド1は男性被介護者Mの腹上で安定して使用できるので、寝巻き、パジャマ等で簡易に押さえるのみで使用できる。
図18は男性失禁者の使用例を示す図である。男性失禁者であっても、図18に示すように、ズボンを上げ下げするだけで、衣服を脱ぐことなく簡単に装着、交換することができる。
図19および図20は、女性用の切欠部2を有する尿取りパッド1の例である。図19は平面図であり図20は背面図である。尿取りパッド1は、吸収材で形成された吸収体3の外周部を防水カバー4で覆い、腹上に位置させて使用することができるように、尿取りパッド1の裏面には防水カバー4と吸収体3とを貫通し、女性の陰部が収納される切欠部2が形成されている。
尿取りパッド1は、所定幅の上部領域1aと、上部領域1aから下方に延接され所定幅から幅が逆八の字状に徐々に狭くなる中間部領域1cと、中間部領域1cから下方に延接され中間部領域1cと同一幅の下端部領域1bとで構成されており、下端部領域1bの先端は円弧状に形成されていて、女性が装着した際、違和感がないようにされている。
切欠部2は、尿取りパッド1の下部領域1bから中間部領域1cに跨って形成され女性の陰部が収納される縦長部2cと、尿取りパッド1の上端から縦長部2cに向かって形成された幅狭部2bとを連通させて構成されている。縦長部2cは、下端が円弧状に形成されていてその円弧の幅は幅狭部2bよりも幅広に形成されている。
尿取りパッド1は、中間部1cが両大腿部の付け根の形状に対応させて下方に向かうに従って徐々に狭くなる逆八の字の形状に形成されており、寝返りや身体の移動時に大腿部が尿取りパッド1に当たって尿取りパッド1がずれるのを防止するようにしている。尿取りパッド1の上端に形成された開口部5には幅が狭くなるように絞り部5aが形成されている。
吸収体3は、一般の紙おむつ等で使用されている紙パルプ、吸収紙、高分子吸水シートにて上端5が開口された袋状であって、吸収体3に幅狭の切欠部2を設けると共に吸収体3の上端に開口部5を形成することにより、吸収体3に放出された尿が毛細管現象によりスムーズに吸収体3全体に拡散するようにしているが、見栄えを考慮して閉塞しても構わない。
吸収体3の切欠部2が形成された尿取りパッド1の内面側は、ポリオレフィン系の不織布などからなる透水シート7で覆われていて肌当たりを良好なものにしている。
防水カバー4は、紙おむつ等で使用されているポリエチレンフィルム等の合成樹脂シートからなっていて、尿漏れが発生しないように吸収体3全体を覆っている。
尿取りパッド1は、女性被介護者の陰部を尿取りパッド1の切欠部2の縦長部2cに挿入させて、縦長部2cに女性被介護者の陰部を位置させるのであるが、尿漏れを防ぐため、縦長部2cの周囲、中間部領域1cの下半分には立体ギャザー11が形成されると共に、切欠部2の縦長部2cには、陰部尿道口の窪みに合わせて楕円形状で環状の突起部12が形成されている。突起部12は吸収体3で形成されていても構わないが、不織布で別体に形成されたのもが接合されていても構わない。
なお、尿漏れを防ぐため、縦長部2cの周囲、中間部領域1cの下半分には立体ギャザー11を形成すると共に、切欠部2の縦長部2cには、陰部尿道口の窪みに合わせて楕円形状で環状の突起部12を形成したが、いずれか一つだけでも構わないし、適宜組み合わせても構わないものである。
尿取りパッド1の切欠部2の縦長部2cの下部には袋状の尿溜め部13が設けられていて、排尿時に尿が下方に漏れるのを防止している。
尿取りパッド1の切欠部2の縦長部2cと対面する吸収体3は、尿を尿取りパッド1の上部領域1aへ効率良く吸収させるために吸収素材や高分子ポリマーの配合を調整するのが望ましい。また、テープ止めタイプの紙おむつを使用する場合は、陰部に当たる部分はずれを防止するため厚めにすることが望ましい。
尿取りパッド1の表面にはずれを防止する工夫として両面テープ8および尿取りパッド1の裏面側(腹上に位置する部分)には、肌当たりを良好にするために柔らかい紙からなる表面シート9を設けることができる。
上記構成の尿取りパッド1は、女性被介護者の陰部を尿取りパッド1の切欠部2の縦長部2cに収納させて、縦長部2cに女性被介護者の陰部を位置させ、この後、おむつカバーテープ止めタイプの紙おむつを女性被介護者に装着する。尿取りパッド1は腹上に位置しているので、位置がずれることがなく、尿漏れが生じることなく使用できる。女性被介護者が排尿した場合、尿は尿取りパッド1の吸収体3に吸収され防水カバー4によって周囲に漏れることがないのであり、女性被介護者は寝た状態でおむつカバーテープ止めタイプの紙おむつを開き、尿取りパッド1を交換するだけの簡単な作業で終了することができる。女性失禁者であっても、パンツを上げ下げするだけで、衣服を脱ぐことなく簡単に装着、交換することができる。
本発明の尿取りパッドは、簡単な作業で気軽に尿取りパッドや紙おむつを取り替えることができるので、被介護者の不快感、介護者の肉体的、精神的負担も軽減させることができる。そのため、今後の介護分野に広く利用できる。
1 尿取りパッド
2 切欠部
3 吸収体
4 防水カバー
5 開口部
6 逆八の字状の斜面
7 透水シート
8 両面テープ
9 表面シート
10 紙おむつ
11 立体ギャザー
12 環状の突起部
13 尿溜め部
M 男性被介護者
P 陰茎
すなわち、本発明の尿取りパッドは、吸収材で形成された袋状吸収体の外周部が防水カバーで覆われ、使用する人の腹上にのせて使用される尿取りパッドであって、この尿取りパッドは、腹上から両太腿の付け根に添うように、使用時平面視が逆八の字状の斜面につながる密閉された底部を有し、腹上に接する面側に使用する人の陰部を袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が形成され、この切欠部の先端が腹上に接する面側の中央部から密閉された底部との間に位置し、防水カバーで覆われた袋状吸収体は、使用時平面視上端に開口部が形成され、この開口部に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部が形成され、上記切欠部が開口部の上端から切り欠いたU字型切欠部であることを特徴とする。
本発明の尿取りパッドを使用する人は、自らトイレに行くことが困難な被介護者であることを特徴とし、特に男性または女性の陰部を袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が上記開口部の上端から切り欠いたU字型切欠部であることを特徴とする。
以下、図面により本発明の尿取りパッドを詳細に説明する。図1は絞り部を形成する前の尿取りパッドを正面からみた図であり、図2は背面からみた図である。
図1および図2に示すように、尿取りパッド1は、男性の陰茎を挿入する切欠部2が形成された袋状吸収体3の外周部を防水可能に覆う防水カバー4と、内周部に形成される透水シート7とで構成されている。袋状吸収体3を腹上にのせて、男性の陰部を切欠部2に挿入させ、排尿が周囲に広がることなく吸収体3に吸収させて使い捨てすることができる。
図3は本発明の実施例の尿取りパッドを正面からみた図であり、図4は背面からみた図である。
尿取りパッド1の上端に形成された開口部5に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部5aが形成されている。絞り部5aを形成することで、男性の陰茎を尿取りパッド1内に収納する際に、尿取りパッド1の両側を把持することにより、開口部5はスムーズに楕円形状から円形状に広がり、男性の陰茎を尿取りパッド1内に収納し易くしている。
また、切欠部2と開口部5とを形成することにより、吸収体3に放出された尿が毛細管現象によりスムーズに吸収体3全体に拡散する。
尿取りパッド1に設けられる切欠部2の参考態様について図7〜図13に示す。
図7に示す切欠部2は、尿取りパッド1の略中央位置に向かって徐々に幅広の滴型に形成されている。切欠部2の丸穴部2aを形成する先端部は、尿取りパッドの略中央位置から底部6aとの間に位置している。また、尿取りパッド1は袋内部側から透水シート7、吸収体3および防水カバー4の順で積層されている。積層構造部分の部分拡大断面図を図7に同時に示す。

Claims (7)

  1. 吸収材で形成された袋状吸収体の外周部が防水カバーで覆われ、使用する人の腹上にのせて使用される尿取りパッドであって、
    この尿取りパッドは、前記腹上から両太腿の付け根に添うように、使用時平面視が逆八の字状の斜面につながる密閉された底部を有し、腹上に接する面側に前記使用する人の陰部を前記袋状吸収体の袋内部に収納するための切欠部が形成され、この切欠部の前記底部側先端が前記腹上に接する面側の中央部から前記底部との間に位置することを特徴とする尿取りパッド。
  2. 前記防水カバーで覆われた袋状吸収体は、使用時平面視上端に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の尿取りパッド。
  3. 前記開口部に使用時平面視の幅が狭くなるように絞り部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の尿取りパッド。
  4. 前記使用する人は、自らトイレに行くことが困難な被介護者であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の尿取りパッド。
  5. 前記使用する人の陰部が収納される切欠部は男性性器を収納できる切欠部であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の尿取りパッド。
  6. 前記使用する人の陰部が収納される切欠部は女性性器を収納できる切欠部であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の尿取りパッド。
  7. 前記切欠部が前記開口部の上端から切り欠いたU字型切欠部であることを特徴とする請求項5または請求項6記載の尿取りパッド。
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