JP2012027140A - 画像形成装置、および画像検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像を形成する画像形成装置において各色画像の位置ずれや濃度ずれを補正するための機構を安価に構成する。
【解決手段】中間転写ベルト41上の第1の位置に形成された画質調整用パターンTに向けて光を出射するLED81と、LED81から出射され画質調整用パターンTから反射された光を受光するPD83とをケース84に備え、ケース84に設定された基準軸QとLED81が出射する光とが第1の角度をなし、基準軸Qと画質調整用パターンTから反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、基準軸Qが中間転写ベルト41の法線Nと一致するようにケース84が配置される第1の検出センサ部80と、第1の検出センサ部80と同様に構成されるとともに、基準軸Qが中間転写ベルト41の法線Nに対して予め定められた傾斜角を持つようにケースが配置される第2の検出センサ部とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】中間転写ベルト41上の第1の位置に形成された画質調整用パターンTに向けて光を出射するLED81と、LED81から出射され画質調整用パターンTから反射された光を受光するPD83とをケース84に備え、ケース84に設定された基準軸QとLED81が出射する光とが第1の角度をなし、基準軸Qと画質調整用パターンTから反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、基準軸Qが中間転写ベルト41の法線Nと一致するようにケース84が配置される第1の検出センサ部80と、第1の検出センサ部80と同様に構成されるとともに、基準軸Qが中間転写ベルト41の法線Nに対して予め定められた傾斜角を持つようにケースが配置される第2の検出センサ部とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置、および画像検出装置に関する。
用紙などの記録媒体に複数色の画像を重ね合わせることでカラー画像を形成するカラープリンタやカラー複写機などの画像形成装置が広く用いられている。この種の画像形成装置では、一般に、記録媒体上に重ね合わされる各色画像の位置ずれ量や濃度ずれ量を事前に測定し、位置ずれや濃度ずれを補正する制御を行っている。
例えば特許文献1には、1つの発光素子と2つの受光素子とを備えた反射濃度検知センサを用い、発光素子から出射されて中間転写体から反射された光のうち、正反射成分を一方の受光素子で受光し、拡散反射成分を他方の受光素子で受光することで中間転写体上に形成された基準パターンなどを検知して、画像濃度制御と位置ずれ制御とを行う画像形成装置が記載されている。
例えば特許文献1には、1つの発光素子と2つの受光素子とを備えた反射濃度検知センサを用い、発光素子から出射されて中間転写体から反射された光のうち、正反射成分を一方の受光素子で受光し、拡散反射成分を他方の受光素子で受光することで中間転写体上に形成された基準パターンなどを検知して、画像濃度制御と位置ずれ制御とを行う画像形成装置が記載されている。
本発明は、カラー画像を形成する画像形成装置において各色画像の位置ずれや濃度ずれを補正するための機構を安価に構成することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、各色の画像を形成する複数の画像形成部と、前記複数の画像形成部各々にて形成された画像が順次転写される転写体と、前記転写体上の第1の位置および第2の位置に、前記複数の画像形成部により形成される画像に関する位置ずれ補正および濃度ずれ補正の何れか一方又は双方を行うために用いる画像補正用指標を当該複数の画像形成部にて順次形成させる指標形成手段と、前記第1の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材に設定された基準軸と当該光源が出射する光とが第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、当該基準軸が前記転写体の法線と一致するように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第1の検出手段と、前記第2の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材における基準軸と当該光源が出射する光とが前記第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが前記第2の角度をなすように構成されるとともに、当該基準軸が当該転写体の法線に対して予め定められた傾斜角を持つように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段による前記画像補正用指標に関する検出結果と前記第2の検出手段による当該画像補正用指標に関する検出結果とにより、前記複数の画像形成部にて形成される前記各色の画像の位置ずれおよび濃度ずれの双方または一方を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが一致するように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光して、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の検出手段は、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の検出手段は、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、各色の画像を形成する複数の画像形成部各々にて形成された画像が順次転写される転写体上の第1の位置に形成された画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材に設定された基準軸と当該光源が出射する光とが第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、当該基準軸が前記転写体の法線と一致するように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第1の検出手段と、前記転写体上の第2の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材における基準軸と当該光源が出射する光とが前記第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが前記第2の角度をなすように構成されるとともに、当該基準軸が当該転写体の法線に対して予め定められた傾斜角を持つように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第2の検出手段とを備えたことを特徴とする画像検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが一致するように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光して、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、前記第2の検出手段は、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項5記載の画像検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項5記載の画像検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項5記載の画像検出装置である。
請求項1の発明によれば、カラー画像を形成する画像形成装置において、各色画像の位置ずれや濃度ずれを補正するための機構を、本発明を採用しない場合に比べ安価に構成することができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の黒色で構成された指標の濃度および位置と、有彩色で構成された指標の位置とを検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の有彩色で構成された指標の位置および濃度と、黒色で構成された指標の位置とを検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項5の発明によれば、カラー画像を形成する画像形成装置において、各色画像の位置ずれや濃度ずれを補正するための機構を、本発明を採用しない場合に比べ安価に構成することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、カラー画像を形成する画像形成装置において各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うための画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、カラー画像を形成する画像形成装置において各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うための画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出することができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の黒色で構成された指標の濃度および位置と、有彩色で構成された指標の位置とを検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の有彩色で構成された指標の位置および濃度と、黒色で構成された指標の位置とを検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出して、各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うことができる。
請求項5の発明によれば、カラー画像を形成する画像形成装置において、各色画像の位置ずれや濃度ずれを補正するための機構を、本発明を採用しない場合に比べ安価に構成することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、カラー画像を形成する画像形成装置において各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うための画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて安価な構成により、カラー画像を形成する画像形成装置において各色の画像の位置ずれ補正および濃度ずれ補正を行うための画像補正用指標の中の黒色および有彩色で構成された指標それぞれの位置および濃度を検出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、画像データに基づいてカラー画像を形成する画像形成プロセス部20と、画像形成プロセス部20の動作を制御する主制御部60とを備えている。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、画像データに基づいてカラー画像を形成する画像形成プロセス部20と、画像形成プロセス部20の動作を制御する主制御部60とを備えている。
画像形成プロセス部20は、一定の間隔を置いて並列的に配置された、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成部の一例としての4つの画像形成ユニット30Y,30M,30C,30K(以下、「画像形成ユニット30」とも総称する)を備えている。なお、それ以外に、例えばライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、コーポレートカラーなどの各色トナー像を形成するものを加えて、5色以上の画像形成ユニットを備えた構成としてもよい。
画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31と、感光体ドラム31の表面を帯電する帯電ロール32と、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33と、一次転写後の感光体ドラム31表面を清掃するドラムクリーナ34とを備えている。各画像形成ユニット30に配置された現像器33は、トナー容器35Y,35M,35C,35Kから供給されるY,M,C,Kの各色トナーにより、感光体ドラム31上の静電潜像を現像する。
画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31と、感光体ドラム31の表面を帯電する帯電ロール32と、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33と、一次転写後の感光体ドラム31表面を清掃するドラムクリーナ34とを備えている。各画像形成ユニット30に配置された現像器33は、トナー容器35Y,35M,35C,35Kから供給されるY,M,C,Kの各色トナーにより、感光体ドラム31上の静電潜像を現像する。
また、画像形成プロセス部20は、各画像形成ユニット30に設けられた各感光体ドラム31を例えばレーザ光で露光する露光手段の一例としてのレーザ露光装置26と、各画像形成ユニット30の各感光体ドラム31上に形成された各色トナー像が多重転写され、多重転写された各色トナー像を保持しながら搬送する転写体の一例としての中間転写ベルト41とを備えている。さらには、各画像形成ユニット30の各色トナー像を一次転写部Tr1にて中間転写ベルト41に順次転写(一次転写)する一次転写ロール42と、中間転写ベルト41上に転写された重畳トナー像を二次転写部Tr2にて記録材(記録紙)である用紙P(P1,P2)に一括転写(二次転写)する二次転写ロール40と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置25とを備えている。
加えて、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒の画像形成ユニット30Kよりも下流側には、第1の検出手段の一例としての第1の検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の検出センサ部90とが配置されている。この第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90は、それぞれ中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている(後段の図2参照)。そして、中間転写ベルト41の両端部側それぞれの領域に形成された位置合わせを行うための画質調整用パターン(画質調整用トナー像)を読み取り、後段で説明する各色画質調整用トナー像の位置ずれ制御および濃度ずれ制御を行うための各画質調整用トナー像の位置を検出する。
加えて、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒の画像形成ユニット30Kよりも下流側には、第1の検出手段の一例としての第1の検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の検出センサ部90とが配置されている。この第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90は、それぞれ中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている(後段の図2参照)。そして、中間転写ベルト41の両端部側それぞれの領域に形成された位置合わせを行うための画質調整用パターン(画質調整用トナー像)を読み取り、後段で説明する各色画質調整用トナー像の位置ずれ制御および濃度ずれ制御を行うための各画質調整用トナー像の位置を検出する。
レーザ露光装置26は、光源としての半導体レーザ27と、レーザ光を感光体ドラム31に走査露光する走査光学系(不図示)と、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)28と、半導体レーザ27の駆動を制御するレーザドライバ29とを備えている。レーザドライバ29は、画像処理された画像データや、主走査方向および副走査方向における露光タイミングを補正するための制御信号、レーザ光量を補正するための制御信号などを主制御部60から取得し、半導体レーザ27の点灯制御を行う。
一次転写ロール42は、一次転写電源(不図示)から一次転写バイアス電圧の供給を受け、中間転写ベルト41上に各色トナー像を一次転写する。また、二次転写ロール40は二次転写電源(不図示)から二次転写バイアス電圧の供給を受け、用紙P上に各色トナー像を二次転写する。
定着装置25は、内部に加熱源を備える定着ロールと加圧ロールとの間に未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させて、用紙Pにトナー像を定着する。
一次転写ロール42は、一次転写電源(不図示)から一次転写バイアス電圧の供給を受け、中間転写ベルト41上に各色トナー像を一次転写する。また、二次転写ロール40は二次転写電源(不図示)から二次転写バイアス電圧の供給を受け、用紙P上に各色トナー像を二次転写する。
定着装置25は、内部に加熱源を備える定着ロールと加圧ロールとの間に未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させて、用紙Pにトナー像を定着する。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、転写体の一例として中間転写ベルト41を用いたが、転写体の一例としてドラム状の中間転写ドラムを用いる構成を採用してよい。また、転写体の一例として用紙Pを直接搬送する用紙搬送部材を用い、各画像形成ユニット30に設けられた各感光体ドラム31から直接、各色トナー像が用紙Pに転写される構成を採用してよい。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、露光手段の一例としてレーザ露光装置26を用いたが、露光手段の一例としてLED(Light Emitting Diode)アレイを用いたもの、有機EL(Electro-Luminescence)を用いたものなどを用いてもよい。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、露光手段の一例としてレーザ露光装置26を用いたが、露光手段の一例としてLED(Light Emitting Diode)アレイを用いたもの、有機EL(Electro-Luminescence)を用いたものなどを用いてもよい。
<画像形成動作の説明>
画像形成装置1では、パーソナルコンピュータ(PC)や画像読取装置(スキャナ)などから画像データを取得し、取得した画像データに対して予め定められた画像処理を施して、各色毎に分解された画像データ(各色画像データ)を生成する。そして、生成した各色画像データを画像形成プロセス部20のレーザ露光装置26に供給する。
その間、感光体ドラム31は帯電ロール32により帯電される。そして、レーザ露光装置26は、各画像形成ユニット30にて帯電された感光体ドラム31を、供給された各色画像データや各種制御信号に基づき点灯制御されたレーザ光で走査露光する。それにより、感光体ドラム31各々には各色の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は各現像器33により現像され、各感光体ドラム31上には各色トナー像が形成される。
画像形成装置1では、パーソナルコンピュータ(PC)や画像読取装置(スキャナ)などから画像データを取得し、取得した画像データに対して予め定められた画像処理を施して、各色毎に分解された画像データ(各色画像データ)を生成する。そして、生成した各色画像データを画像形成プロセス部20のレーザ露光装置26に供給する。
その間、感光体ドラム31は帯電ロール32により帯電される。そして、レーザ露光装置26は、各画像形成ユニット30にて帯電された感光体ドラム31を、供給された各色画像データや各種制御信号に基づき点灯制御されたレーザ光で走査露光する。それにより、感光体ドラム31各々には各色の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は各現像器33により現像され、各感光体ドラム31上には各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット30で形成された各色トナー像は、一次転写ロール42により、図1の矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト41上に順次、一次転写される。それにより、中間転写ベルト41上には各色トナー像が重ね合わされた重畳トナー像が形成される。この重畳トナー像は、中間転写ベルト41の移動に伴って二次転写ロール40とバックアップロール49とが配置された二次転写部Tr2に向けて搬送される。
一方、画像形成装置1には複数の例えば用紙保持部71A,71Bが配置されている。そして、例えば操作入力パネル(不図示)からのユーザによる指示入力に基づき、例えば用紙保持部71Aに保持された用紙P1が取り出される。取り出された用紙P1は、搬送経路R1に沿って1枚ずつ搬送され、中間転写ベルト41上を重畳トナー像が二次転写部Tr2に搬送されるタイミングに合わせて二次転写部Tr2に搬送される。そして、二次転写部Tr2に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は用紙P1上に一括して二次転写される。
なお、二次転写部Tr2への用紙Pの搬送は、用紙保持部71A,71Bに保持された用紙P1,P2が搬送される搬送経路R1の他に、用紙Pへの両面印刷時に使用される両面搬送路R2や用紙Pを手差しする際に使用される手差し用紙保持部75からの搬送経路R3からも行われる。
一方、画像形成装置1には複数の例えば用紙保持部71A,71Bが配置されている。そして、例えば操作入力パネル(不図示)からのユーザによる指示入力に基づき、例えば用紙保持部71Aに保持された用紙P1が取り出される。取り出された用紙P1は、搬送経路R1に沿って1枚ずつ搬送され、中間転写ベルト41上を重畳トナー像が二次転写部Tr2に搬送されるタイミングに合わせて二次転写部Tr2に搬送される。そして、二次転写部Tr2に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は用紙P1上に一括して二次転写される。
なお、二次転写部Tr2への用紙Pの搬送は、用紙保持部71A,71Bに保持された用紙P1,P2が搬送される搬送経路R1の他に、用紙Pへの両面印刷時に使用される両面搬送路R2や用紙Pを手差しする際に使用される手差し用紙保持部75からの搬送経路R3からも行われる。
その後、二次転写部Tr2にて各色トナー像が静電転写された用紙P1は、中間転写ベルト41から剥離され、定着装置25に向けて搬送される。定着装置25では、各色トナー像が用紙P1に定着される。そして定着画像が形成された用紙P1は、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部79に搬出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト41に付着しているトナー(転写残トナー)は、中間転写ベルト41に接触して配置されたベルトクリーナ45によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
このようにして、画像形成装置1での画像形成は、指定された枚数分だけ繰り返して実行される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成は、指定された枚数分だけ繰り返して実行される。
<位置ずれ制御および濃度ずれ制御の説明>
次に、各画像形成ユニット30にて形成される各色トナー像の位置ずれを補正する画像位置補正制御(所謂「レジストレーションコントロール」:以下、「位置ずれ制御」)、および各色トナー像の濃度ずれを補正する画像濃度補正制御(所謂「プロセスコントロール」:以下、「濃度ずれ制御」)について説明する。
画像形成ユニット30各々に配置された感光体ドラム31は、例えば環境温度の変動や機内昇温などによって、中間転写ベルト41との相対的な位置にばらつきが生じる。また、各画像形成ユニット30に配置された感光体ドラム31や現像器33内の現像剤などは、例えば画像形成装置1の累積動作時間や休止時間、使用履歴等の内部要因、さらには機内の温湿度環境等の外部要因によって状態が変化する。
そこで、本実施の形態の画像形成装置1においては、例えば機内温度が予め定められた温度を超えて変動した場合や、画像形成動作が予め定められた枚数分のサイクルを超えた場合、さらには、例えば画像形成装置1の主電源(不図示)がオンされた場合や画像形成装置1のフロントカバー(前扉)が開けられた場合などのように画像形成装置1での前回の画像形成動作から長い時間が経過し、画像形成装置1内の温度環境が変動していると想定される状況にある場合などにおいて、各色トナー像に関する中間転写ベルト41上での位置ずれを許容レベル内に調整し、画像の色ずれを抑制するための位置ずれ制御(画像位置調整制御、レジストレーションコントロール)と、各色トナー像の画像濃度を予め定められた濃度レベルに調整し、画像の色再現性の低下を抑制するための濃度ずれ制御(画像濃度調整制御、プロセスコントロール)とを行っている。
次に、各画像形成ユニット30にて形成される各色トナー像の位置ずれを補正する画像位置補正制御(所謂「レジストレーションコントロール」:以下、「位置ずれ制御」)、および各色トナー像の濃度ずれを補正する画像濃度補正制御(所謂「プロセスコントロール」:以下、「濃度ずれ制御」)について説明する。
画像形成ユニット30各々に配置された感光体ドラム31は、例えば環境温度の変動や機内昇温などによって、中間転写ベルト41との相対的な位置にばらつきが生じる。また、各画像形成ユニット30に配置された感光体ドラム31や現像器33内の現像剤などは、例えば画像形成装置1の累積動作時間や休止時間、使用履歴等の内部要因、さらには機内の温湿度環境等の外部要因によって状態が変化する。
そこで、本実施の形態の画像形成装置1においては、例えば機内温度が予め定められた温度を超えて変動した場合や、画像形成動作が予め定められた枚数分のサイクルを超えた場合、さらには、例えば画像形成装置1の主電源(不図示)がオンされた場合や画像形成装置1のフロントカバー(前扉)が開けられた場合などのように画像形成装置1での前回の画像形成動作から長い時間が経過し、画像形成装置1内の温度環境が変動していると想定される状況にある場合などにおいて、各色トナー像に関する中間転写ベルト41上での位置ずれを許容レベル内に調整し、画像の色ずれを抑制するための位置ずれ制御(画像位置調整制御、レジストレーションコントロール)と、各色トナー像の画像濃度を予め定められた濃度レベルに調整し、画像の色再現性の低下を抑制するための濃度ずれ制御(画像濃度調整制御、プロセスコントロール)とを行っている。
<位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成の説明>
次の図2は、位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成を説明する図である。図2に示したように、本実施の形態の画像形成装置1では、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒(K)の画像形成ユニット30Kに配置された感光体ドラム31よりも下流側に、第1の検出手段の一例としての第1の検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の検出センサ部90とを配置している。この第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれは、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている。例えば、レーザ露光装置26によって感光体ドラム31上において走査露光が開始される領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第1の検出センサ部80が配置され、走査露光が終了する領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第2の検出センサ部90が配置されている。この第1の検出手段(第1の検出センサ部80)と第2の検出手段(第2の検出センサ部90)とにより、画像検出装置が構成される。なお、検出手段を3個以上設けて画像検出装置を構成してもよい。
次の図2は、位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成を説明する図である。図2に示したように、本実施の形態の画像形成装置1では、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒(K)の画像形成ユニット30Kに配置された感光体ドラム31よりも下流側に、第1の検出手段の一例としての第1の検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の検出センサ部90とを配置している。この第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれは、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている。例えば、レーザ露光装置26によって感光体ドラム31上において走査露光が開始される領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第1の検出センサ部80が配置され、走査露光が終了する領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第2の検出センサ部90が配置されている。この第1の検出手段(第1の検出センサ部80)と第2の検出手段(第2の検出センサ部90)とにより、画像検出装置が構成される。なお、検出手段を3個以上設けて画像検出装置を構成してもよい。
主制御部60は、画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kに対し、中間転写ベルト41上の第1の検出センサ部80が対向する一方の端部側の領域(第1の位置)に第1の画質調整用パターンT1(第1の画質調整用トナー像)を形成し、第2の検出センサ部90が対向する他方の端部側の領域(第2の位置)に第2の画質調整用パターンT2(第2の画質調整用トナー像)を形成するように指示する。それにより、中間転写ベルト41上に第1の画質調整用パターンT1と第2の画質調整用パターンT2とが形成されると、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90がそれらを読み取って、各画質調整用パターンに関する検出信号を主制御部60に送る。
主制御部60は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からの検出信号に基づいて、各画像形成ユニット30に対する主走査方向および副走査方向の露光タイミングを補正するための制御信号や、各画像形成ユニット30にて形成される画像の濃度を補正するための制御信号を生成する。そして、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対し、これらの制御信号を送信する。
主制御部60は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からの検出信号に基づいて、各画像形成ユニット30に対する主走査方向および副走査方向の露光タイミングを補正するための制御信号や、各画像形成ユニット30にて形成される画像の濃度を補正するための制御信号を生成する。そして、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対し、これらの制御信号を送信する。
<第1の検出センサ部の構成の説明>
次に、第1の検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図3は、第1の検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図3に示したように、第1の検出センサ部80は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射する光源の一例としてのLED(Light Emitting Device)81と、LED81にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力する受光部の一例としてのPD(Photo Diode)83とを備えている。
次に、第1の検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図3は、第1の検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図3に示したように、第1の検出センサ部80は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射する光源の一例としてのLED(Light Emitting Device)81と、LED81にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力する受光部の一例としてのPD(Photo Diode)83とを備えている。
これらLED81およびPD83は、下向きの開口を有する支持部材の一例としてのケース84内にて、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向に配列されるように収容されている。そして、LED81による照射光は、ケース84に設けられた射出スリット84aを通過し、中間転写ベルト41の表面を例えば70°の角度で照らすように構成されている。また、ケース84には、中間転写ベルト41および中間転写ベルト41表面に形成された第1の画質調整用パターンT1からの反射光をPD83に向けて通過させるための入射スリット84cが設けられている。入射スリット84cは、中間転写ベルト41の表面に対し例えば110°の方向に設けられている。なお、入射スリット84cの内部には、入射光をPD83の受光面に集光させるためのレンズ85が装着されている。また、入射スリット84cの開口は例えばφ0.8に設定されている。
すなわち、射出スリット84aおよび入射スリット84cは、ケース84の基準軸Qを中心として、それぞれが中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の両端部方向)に同一の傾斜角(ここでは20°)だけ傾けて形成されている。具体的には、射出スリット84aと基準軸Qとは第1の角度をなすとともに、入射スリット84cと基準軸Qとは第2の角度をなし、これら第1の角度と第2の角度とは同一(20°)に構成されている。そして、第1の検出センサ部80が画像形成装置1内に設置されるに際し、ケース84の基準軸Qが中間転写ベルト41面に関する法線Nと一致するように配置されている。それにより、PD83には、第1のLED81による中間転写ベルト41へ向けた照射光のうち、中間転写ベルト41および第1の画質調整用パターンT1で正反射した反射光(正反射光)が入射することになる。
すなわち、射出スリット84aおよび入射スリット84cは、ケース84の基準軸Qを中心として、それぞれが中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の両端部方向)に同一の傾斜角(ここでは20°)だけ傾けて形成されている。具体的には、射出スリット84aと基準軸Qとは第1の角度をなすとともに、入射スリット84cと基準軸Qとは第2の角度をなし、これら第1の角度と第2の角度とは同一(20°)に構成されている。そして、第1の検出センサ部80が画像形成装置1内に設置されるに際し、ケース84の基準軸Qが中間転写ベルト41面に関する法線Nと一致するように配置されている。それにより、PD83には、第1のLED81による中間転写ベルト41へ向けた照射光のうち、中間転写ベルト41および第1の画質調整用パターンT1で正反射した反射光(正反射光)が入射することになる。
一般に、循環移動する中間転写ベルト41に生じる不安定な挙動は、中間転写ベルト41表面(反射位置)での傾きの影響を受け易い正反射光を検出するセンサ(例えばPD)からの出力に現れ易い。それに対し、反射位置での傾きの影響を受け難い拡散した反射光(拡散反射光)を検出するセンサからの出力には、中間転写ベルト41の不安定な挙動は殆ど変動を与えない。このような観点からは、画質調整用パターンの検出には拡散反射光を用いることが好ましい。ところが、黒(K)のトナー像は、光の吸収量が大きい。そのため、Kのトナー像からなる画質調整用パターンからの拡散反射光をセンサが受光した場合に、センサは充分に大きな信号レベルの検出信号を出力できないおそれがある。そのため、拡散反射光を用いて画質調整用パターンを検出する場合には、Kのトナー像の画像濃度を精度良く検出することが難しい。
その一方で、Kのトナー像からなる画質調整用パターンの正反射光は、その画像濃度に応じて変化する。そのため、本実施の形態においては、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光を受光する第1の検出センサ部80は、Kのトナー像からの正反射光の受光量に基づいてKのトナー像の画像濃度および位置を検出することが可能である。加えて、K以外のイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナー像の位置検出を行うに際しては、画像濃度を検出する場合に比べ、センサ(PD83)が出力する信号レベルの変動の影響をあまり大きく受けることはない。そのため、第1の検出センサ部80においては、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置を検出することも可能である。
その一方で、Kのトナー像からなる画質調整用パターンの正反射光は、その画像濃度に応じて変化する。そのため、本実施の形態においては、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光を受光する第1の検出センサ部80は、Kのトナー像からの正反射光の受光量に基づいてKのトナー像の画像濃度および位置を検出することが可能である。加えて、K以外のイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナー像の位置検出を行うに際しては、画像濃度を検出する場合に比べ、センサ(PD83)が出力する信号レベルの変動の影響をあまり大きく受けることはない。そのため、第1の検出センサ部80においては、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置を検出することも可能である。
そこで、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光を受光する本実施の形態に係る第1の検出センサ部80では、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光をPD83に入射させることで、第1の画質調整用パターンT1に構成されたKのトナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。一方、第1の検出センサ部80においては、PD83が出力する信号レベルの変動の影響を受け易いY,M,Cのトナー像の画像濃度は検出させない。
このように、第1の検出センサ部80は、LED81による照射光のうちの第1の画質調整用パターンT1からの正反射光をPD83に入射させることで、第1の画質調整用パターンT1に構成されたKのトナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出するように機能する。
一般に、画質調整用パターンを検出する検出センサ部としては、正反射光および拡散反射光の双方を用いる構成が良く知られている。このような正反射光および拡散反射光の双方を用いる検出センサ部は、光源またはセンサ(例えばPD)の何れかを複数個(例えば2個)配置する必要がある。さらには、正反射光と拡散反射光との双方を受光するものであるため、光源またはセンサの何れか一つに関しては、中間転写ベルト41の表面に対する傾斜角を他の光源またはセンサと異なる角度に設定する必要がある。このようなことから、部品点数が多くなり、また光源またはセンサを配置するスリットの角度設定を精度良く行うための加工が必要となる。それにより、正反射光および拡散反射光の双方を用いる検出センサ部では、製造コストが高価になる傾向がある。
それに対し、本実施の形態の第1の検出センサ部80は、光源やセンサ(PD)を1個だけ配置すればよいことから部品点数が少ない。また、射出スリット84aおよび入射スリット84cの角度設定を基準軸Q(第1の検出センサ部80では中間転写ベルト41表面の法線Nに一致)に関して対称に形成すればよいことなどから、角度設定のための加工も比較的容易である。これにより、第1の検出センサ部80の製造コストは安価なものとなる。
一般に、画質調整用パターンを検出する検出センサ部としては、正反射光および拡散反射光の双方を用いる構成が良く知られている。このような正反射光および拡散反射光の双方を用いる検出センサ部は、光源またはセンサ(例えばPD)の何れかを複数個(例えば2個)配置する必要がある。さらには、正反射光と拡散反射光との双方を受光するものであるため、光源またはセンサの何れか一つに関しては、中間転写ベルト41の表面に対する傾斜角を他の光源またはセンサと異なる角度に設定する必要がある。このようなことから、部品点数が多くなり、また光源またはセンサを配置するスリットの角度設定を精度良く行うための加工が必要となる。それにより、正反射光および拡散反射光の双方を用いる検出センサ部では、製造コストが高価になる傾向がある。
それに対し、本実施の形態の第1の検出センサ部80は、光源やセンサ(PD)を1個だけ配置すればよいことから部品点数が少ない。また、射出スリット84aおよび入射スリット84cの角度設定を基準軸Q(第1の検出センサ部80では中間転写ベルト41表面の法線Nに一致)に関して対称に形成すればよいことなどから、角度設定のための加工も比較的容易である。これにより、第1の検出センサ部80の製造コストは安価なものとなる。
<第2の検出センサ部の構成の説明>
次に、第2の検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図4は、第2の検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図4に示したように、第2の検出センサ部90は、基本構成が第1の検出センサ部80と同一である。すなわち、第2の検出センサ部90は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射する光源の一例としてのLED91と、LED91にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト81上に形成された第2の画質調整用パターンT2からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力する受光部の一例としてのPD93とを備えている。さらに、これらLED91およびPD93は、下向きの開口を有する支持部材の一例としてのケース94内にて中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向に配列するように収容されるとともに、ケース94には、LED91による照射光が通過する第1の射出スリット94aと、第2の画質調整用パターンT2からの反射光をPD93に向けて通過させるための入射スリット94cとが設けられている。そして、射出スリット94aおよび入射スリット94cは、ケース94の基準軸Qを中心として、それぞれが中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の両端部方向)に第1の検出センサ部80と同一の傾斜角(ここでは20°)だけ傾けて形成されている。具体的には、射出スリット94aと基準軸Qとは第1の角度をなすとともに、入射スリット94cと基準軸Qとは第2の角度をなし、これら第1の角度と第2の角度とは同一(20°)に構成されている。
次に、第2の検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図4は、第2の検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図4に示したように、第2の検出センサ部90は、基本構成が第1の検出センサ部80と同一である。すなわち、第2の検出センサ部90は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射する光源の一例としてのLED91と、LED91にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト81上に形成された第2の画質調整用パターンT2からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力する受光部の一例としてのPD93とを備えている。さらに、これらLED91およびPD93は、下向きの開口を有する支持部材の一例としてのケース94内にて中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向に配列するように収容されるとともに、ケース94には、LED91による照射光が通過する第1の射出スリット94aと、第2の画質調整用パターンT2からの反射光をPD93に向けて通過させるための入射スリット94cとが設けられている。そして、射出スリット94aおよび入射スリット94cは、ケース94の基準軸Qを中心として、それぞれが中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の両端部方向)に第1の検出センサ部80と同一の傾斜角(ここでは20°)だけ傾けて形成されている。具体的には、射出スリット94aと基準軸Qとは第1の角度をなすとともに、入射スリット94cと基準軸Qとは第2の角度をなし、これら第1の角度と第2の角度とは同一(20°)に構成されている。
このような基本構成が第1の検出センサ部80と同一である第2の検出センサ部90は、画像形成装置1内に設置されるに際し、図4に示したように、ケース94の基準軸Qが中間転写ベルト41面に関する法線Nに対して、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の一方の端部方向)に予め定められた傾斜角α(例えばα=10°)を持って傾けて配置される。
それにより、第2の検出センサ部90においては、第1の検出センサ部80と異なり、LED91による中間転写ベルト41へ向けた照射光が射出スリット94aを通過して中間転写ベルト41の表面を例えば60°の角度で照らすように設定される。また、入射スリット94cは、中間転写ベルト41の表面に対し例えば100°の方向に設定される。それにより、PD93には、LED91による照射光のうち、中間転写ベルト41および第2の画質調整用パターンT2で拡散した反射光(拡散反射光)が入射することになる。
なお、入射スリット94cの内部には、入射光をPD93の受光面に集光させるためのレンズ95が装着されている。また、入射スリット94cの開口は例えばφ0.8に設定されている。
それにより、第2の検出センサ部90においては、第1の検出センサ部80と異なり、LED91による中間転写ベルト41へ向けた照射光が射出スリット94aを通過して中間転写ベルト41の表面を例えば60°の角度で照らすように設定される。また、入射スリット94cは、中間転写ベルト41の表面に対し例えば100°の方向に設定される。それにより、PD93には、LED91による照射光のうち、中間転写ベルト41および第2の画質調整用パターンT2で拡散した反射光(拡散反射光)が入射することになる。
なお、入射スリット94cの内部には、入射光をPD93の受光面に集光させるためのレンズ95が装着されている。また、入射スリット94cの開口は例えばφ0.8に設定されている。
このように、本実施の形態の第2の検出センサ部90は、LED91による照射光のうちの第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光をPD93に入射させている。
第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90においては、上記したように、中間転写ベルト41の不安定な挙動の影響を受け難い。それにより、第2の検出センサ部90は、Y,M,Cの各色トナー像の画像濃度および位置をより精度良く検出することができる。その一方で、本実施の形態の第2の検出センサ部90では拡散反射光を用いるため、Kのトナー像に関しては、トナーによる光の吸収が大きいために受光量が不充分となるおそれがある。そのため、Kのトナー像からなる第2の画質調整用パターンT2の画像濃度の検出精度は低下する。しかし、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90においても、Kのトナー像の位置については、次のようにして検出することができる。
すなわち、第2の画質調整用パターンT2の一部に反射率の高いイエロー(Y)のトナー像で下地パターンUKを形成し、この下地パターンUK上に黒(K)のトナー像でスリットSLの入った位置制御用マークM22Kを形成する(後段の図7参照)。そして、スリットSLから覗く下地パターンUKを検知することで、間接的に黒(K)の位置制御用マークM22Kを読み取る。それにより、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90において、Kのトナー像の位置が検出される。
第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90においては、上記したように、中間転写ベルト41の不安定な挙動の影響を受け難い。それにより、第2の検出センサ部90は、Y,M,Cの各色トナー像の画像濃度および位置をより精度良く検出することができる。その一方で、本実施の形態の第2の検出センサ部90では拡散反射光を用いるため、Kのトナー像に関しては、トナーによる光の吸収が大きいために受光量が不充分となるおそれがある。そのため、Kのトナー像からなる第2の画質調整用パターンT2の画像濃度の検出精度は低下する。しかし、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90においても、Kのトナー像の位置については、次のようにして検出することができる。
すなわち、第2の画質調整用パターンT2の一部に反射率の高いイエロー(Y)のトナー像で下地パターンUKを形成し、この下地パターンUK上に黒(K)のトナー像でスリットSLの入った位置制御用マークM22Kを形成する(後段の図7参照)。そして、スリットSLから覗く下地パターンUKを検知することで、間接的に黒(K)の位置制御用マークM22Kを読み取る。それにより、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90において、Kのトナー像の位置が検出される。
そこで、第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光を受光する本実施の形態に係る第2の検出センサ部90では、LED91による照射光のうちの第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光をPD93に入射させることで、第2の画質調整用パターンT2に構成されたY,M,Cの各色トナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。一方、第2の検出センサ部90では、光の吸収量が大きいKのトナー像の画像濃度は検出しない。
上記したように、本実施の形態の画像形成装置1では、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて、それぞれ第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を検出する。その際に、第1の検出センサ部80では、ケース84の基準軸Qが中間転写ベルト41面の法線Nと一致するように配置されて、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光をPD83に入射させる。それにより、第1の検出センサ部80は、第1の画質調整用パターンT1に構成されたKのトナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。また、第2の検出センサ部90では、ケース94の基準軸Qが中間転写ベルト41面の法線Nと予め定められた傾斜角αを持って傾けて配置されて、第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光をPD93に入射させる。それにより、第2の検出センサ部90は、第2の画質調整用パターンT2に構成されたY,M,Cの各色トナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。
このように、本実施の形態の画像形成装置1においては、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて、それぞれ第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を検出する。そのため、画像形成装置1における位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成部分の製造コスト(製造原価)は安価なものとなる。
特に、第1の検出センサ部80の構成は、射出スリット84aと入射スリット84cとが基準軸Qに対し同一の角度で構成される。そのため、第1の検出センサ部80のケース84の製造が容易となることから、第1の検出センサ部80の構成を基本とした場合には、さらに製造原価は安価なものとなる。
このように、本実施の形態の画像形成装置1においては、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて、それぞれ第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を検出する。そのため、画像形成装置1における位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成部分の製造コスト(製造原価)は安価なものとなる。
特に、第1の検出センサ部80の構成は、射出スリット84aと入射スリット84cとが基準軸Qに対し同一の角度で構成される。そのため、第1の検出センサ部80のケース84の製造が容易となることから、第1の検出センサ部80の構成を基本とした場合には、さらに製造原価は安価なものとなる。
<位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行する主制御部などの機能の説明>
続いて、位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行する主制御部60、第1の検出センサ部80、および第2の検出センサ部90の機能について説明する。
図5は、主制御部60、第1の検出センサ部80、および第2の検出センサ部90の機能を説明するブロック図である。なお、図5においては、主制御部60が実行する複数の制御のうち、上述した位置ずれ制御および濃度ずれ制御に関連するブロックのみを示している。
主制御部60は、画像形成装置1による画像形成動作制御、位置ずれ制御および濃度ずれ制御などを実行する際の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)61と、CPU61が実行する位置ずれ制御および濃度ずれ制御などのためのソフトウェアプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)63と、各種カウンタ値やプログラム実行中に発生する一時的なデータを記憶するRAM(Random Access Memory)62とを備えている。なお、本実施の形態では、CPU61が補正手段として機能している。
続いて、位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行する主制御部60、第1の検出センサ部80、および第2の検出センサ部90の機能について説明する。
図5は、主制御部60、第1の検出センサ部80、および第2の検出センサ部90の機能を説明するブロック図である。なお、図5においては、主制御部60が実行する複数の制御のうち、上述した位置ずれ制御および濃度ずれ制御に関連するブロックのみを示している。
主制御部60は、画像形成装置1による画像形成動作制御、位置ずれ制御および濃度ずれ制御などを実行する際の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)61と、CPU61が実行する位置ずれ制御および濃度ずれ制御などのためのソフトウェアプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)63と、各種カウンタ値やプログラム実行中に発生する一時的なデータを記憶するRAM(Random Access Memory)62とを備えている。なお、本実施の形態では、CPU61が補正手段として機能している。
また、主制御部60は、CPU61からの命令に基づいて実際の画像形成動作における画像情報や、第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を形成するための画像情報を出力する画像出力手段の一例としての画像出力回路64と、第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を形成するための画像情報(制御用マークの画像データ)を予め記憶した記憶手段の一例としての画質調整用パターンデータ記憶部65とを備えている。この画像出力回路64からは、各画像形成ユニット30に対応するレーザ露光装置26に対して、実際の画像形成動作における画像情報や第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を形成するための画像情報が出力される。ここでの画像出力回路64と画質調整用パターンデータ記憶部65とは、指標形成手段として機能する。
さらに、主制御部60は、第1の検出センサ部80に設けられたLED81の点灯を制御する第1光源駆動回路66と、第2の検出センサ部90に設けられたLED91の点灯を制御する第2光源駆動回路67とを備えている。
さらに、主制御部60は、第1の検出センサ部80に設けられたLED81の点灯を制御する第1光源駆動回路66と、第2の検出センサ部90に設けられたLED91の点灯を制御する第2光源駆動回路67とを備えている。
一方、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90は、上記図3,4にそれぞれ示した第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2それぞれを読み取る読取機能部の他に、検出回路89,99をそれぞれ備えている。検出回路89,99それぞれは、PD83,PD93(図2参照)から出力される受光量に応じた電流値を、その大きさに対応する電圧値に変換し、さらには増幅させてパターン検出信号を生成する。そして、生成したパターン検出信号の最大値を検知してピーク検知信号、およびそのパターン検出信号の最大値をホールドしたホールド信号をさらに生成し、これらを主制御部60に出力する。
次の図6は、一例として、第1の検出センサ部80に備えられた検出回路89の構成を説明する図である。図6に示したように、検出回路89は、PD83から出力される受光量に応じた電流値を、その大きさに対応する電圧値に変換/増幅し、パターン検出信号として出力する増幅回路部181と、増幅回路部181から出力されるパターン検出信号の最大値を検知してピーク検知信号を出力するピーク検知回路部182と、増幅回路部181から出力されるパターン検出信号を取り込むとともにピーク検知回路部182からピーク検知信号が出力された際のパターン検出信号の最大値をホールドしたホールド信号を出力するサンプルホールド回路部183とを備えている。そして、検出回路89は、これらピーク検知信号およびホールド信号を主制御部60(CPU61)に向けて出力する。
なお、第2の検出センサ部90に備えられた検出回路99も、図6の検出回路89と同様の構成を有している。
なお、第2の検出センサ部90に備えられた検出回路99も、図6の検出回路89と同様の構成を有している。
<画質調整用パターンの説明>
次の図7は、主制御部60の画像出力回路64によって画質調整用パターンデータ記憶部65から読み出され、各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kによって中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2の一例を示す図である。
図7に示したように、第1の検出センサ部80によって読み取られる第1の画質調整用パターンT1は、異なる画像濃度(例えば画像面積率Cin(Input Coverage)=25%、50%、75%、100%)の黒(K)のトナー像からなる濃度制御用マークM1K1,M1K2,M1K3,M1K4(以下、「濃度制御用マークM1」とも総称する)と、各色の位置制御用マークM11Y,M11M,M11C,M11K(以下、「位置制御用マークM11」とも総称する)とにより、中間転写ベルト41の移動方向に(副走査方向)に沿って連続的に構成されている。濃度制御用マークM1は、濃度ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
次の図7は、主制御部60の画像出力回路64によって画質調整用パターンデータ記憶部65から読み出され、各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kによって中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2の一例を示す図である。
図7に示したように、第1の検出センサ部80によって読み取られる第1の画質調整用パターンT1は、異なる画像濃度(例えば画像面積率Cin(Input Coverage)=25%、50%、75%、100%)の黒(K)のトナー像からなる濃度制御用マークM1K1,M1K2,M1K3,M1K4(以下、「濃度制御用マークM1」とも総称する)と、各色の位置制御用マークM11Y,M11M,M11C,M11K(以下、「位置制御用マークM11」とも総称する)とにより、中間転写ベルト41の移動方向に(副走査方向)に沿って連続的に構成されている。濃度制御用マークM1は、濃度ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
位置制御用マークM11に関しては、例えば基準となるシアン(C)の位置制御用マークM11Cを挟むように交互に並ぶように形成されている。また、位置制御用マークM11は、中間転写ベルト41の移動方向(副走査方向:プロセス方向)およびこれと直交する方向(主走査方向:ラテラル方向)の双方に対して斜めに交わることで略「く」の字を形成する第1の辺Maおよび第2の辺Mbで構成されている。そして、これら第1の辺Maおよび第2の辺Mbは、主走査方向および副走査方向に対してそれぞれ45°の傾斜角度を有しており、第1の辺Maおよび第2の辺Mbは角度90°で交差している。このような構成により、位置制御用マークM11は、主走査方向(ラテラル方向)および副走査方向(プロセス方向)双方の位置ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
なお、本実施の形態の第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11では、Cの位置制御用マークM11Cを基準とする構成としたが、他の色(Y,M,K)の位置制御用マーク(M11Y,M11M,M11K)を基準とする構成の第1の画質調整用パターンT1を採用してもよい。次に述べる第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22についても同様である。
また、本実施の形態における黒(K)の位置制御用マークM11Kを構成する色である「黒」としては、濃いダークグレイやマットブラック、濃い墨色などといった「黒に準ずる無彩色」をも含むものである。次に述べる第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22Kについても同様である。
また、本実施の形態における黒(K)の位置制御用マークM11Kを構成する色である「黒」としては、濃いダークグレイやマットブラック、濃い墨色などといった「黒に準ずる無彩色」をも含むものである。次に述べる第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22Kについても同様である。
また、図7に示したように、第2の検出センサ部90によって読み取られる第2の画質調整用パターンT2は、異なる画像濃度(例えばCin=20%、50%、80%)のイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナー像からなる濃度制御用マークM2Y1,M2Y2,M2Y3,M2M1,M2M2,M2M3,M2C1,M2C2,M2C3(以下、「濃度制御用マークM2」とも総称する)と、各色の位置制御用マークM22Y,M22M,M22C,M22K(以下、「位置制御用マークM22」とも総称する)とにより、中間転写ベルト41の移動方向に(副走査方向)に沿って連続的に構成されている。この濃度制御用マークM2は、濃度ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
位置制御用マークM22に関しては、位置制御用マークM11と同様に、例えば基準となるシアン(C)の位置制御用マークM22Cを挟むように交互に並ぶように形成されている。また、位置制御用マークM22は、位置制御用マークM11と同様の形状、構成を有し、主走査方向および副走査方向双方の位置ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
但し、上記したように、Kの位置制御用マークM22Kについては、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90が読み取ることができるように、反射率の高い例えばイエロー(Y)のトナー像からなる下地パターンUKと、この下地パターンUKの上に形成された、Kのトナー像からなる例えば矩形状の位置制御用マークM22Kとで構成される。このKのトナー像からなる位置制御用マークM22Kには、他の位置制御用マークM22と同様の形状からなるスリットSLが形成されており、スリットSL部分において下地パターンUKが露出している。それにより、第2の検出センサ部90がスリットSLから露出する例えばYの下地パターンUKを検知することで、間接的にKの位置制御用マークM22Kを読み取ることとなる。
位置制御用マークM22に関しては、位置制御用マークM11と同様に、例えば基準となるシアン(C)の位置制御用マークM22Cを挟むように交互に並ぶように形成されている。また、位置制御用マークM22は、位置制御用マークM11と同様の形状、構成を有し、主走査方向および副走査方向双方の位置ずれ量を検出するための画像補正用指標(マーク)として機能する。
但し、上記したように、Kの位置制御用マークM22Kについては、拡散反射光を受光する第2の検出センサ部90が読み取ることができるように、反射率の高い例えばイエロー(Y)のトナー像からなる下地パターンUKと、この下地パターンUKの上に形成された、Kのトナー像からなる例えば矩形状の位置制御用マークM22Kとで構成される。このKのトナー像からなる位置制御用マークM22Kには、他の位置制御用マークM22と同様の形状からなるスリットSLが形成されており、スリットSL部分において下地パターンUKが露出している。それにより、第2の検出センサ部90がスリットSLから露出する例えばYの下地パターンUKを検知することで、間接的にKの位置制御用マークM22Kを読み取ることとなる。
図8は、主制御部60が各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kにて形成される画像に対する位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行する際の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示したように、主制御部60(画像出力回路64)は、黒(K)のトナー像で形成された複数の画像濃度からなる濃度制御用マークM1と各色の位置制御用マークM11とからなる第1の画質調整用パターンT1、およびイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナー像で形成された複数の画像濃度からなる濃度制御用マークM2と各色の位置制御用マークM22とからなる第2の画質調整用パターンT2を、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上の予め定められた2箇所に形成する(ステップ101)。なお、このときには、各画像形成ユニット30における濃度ずれ量の補正値および位置ずれ量の補正値はリセットされている。
図8に示したように、主制御部60(画像出力回路64)は、黒(K)のトナー像で形成された複数の画像濃度からなる濃度制御用マークM1と各色の位置制御用マークM11とからなる第1の画質調整用パターンT1、およびイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナー像で形成された複数の画像濃度からなる濃度制御用マークM2と各色の位置制御用マークM22とからなる第2の画質調整用パターンT2を、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上の予め定められた2箇所に形成する(ステップ101)。なお、このときには、各画像形成ユニット30における濃度ずれ量の補正値および位置ずれ量の補正値はリセットされている。
中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1は第1の検出センサ部80によって、第2の画質調整用パターンT2は第2の検出センサ部90によって(図2参照)、それぞれ読み取られる(ステップ102)。そして、主制御部60(CPU61)は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90による読取結果に基づいて、各色の濃度制御用マークM1,M2の画像濃度を演算し(ステップ103)、予め定められている濃度目標値とステップ103で得られた画像濃度との誤差(濃度ずれ量)を演算する(ステップ104)。そして、主制御部60(CPU61)は、各画像形成ユニット30の各感光体ドラム31を走査露光するレーザ露光装置26におけるレーザ光量の補正量を演算し(ステップ105)、得られた補正量に基づいてレーザ光量の設定を行う(ステップ106)。これにより、各画像形成ユニット30によって形成される各色トナー像の濃度を、その時点での環境条件等の影響を加味したものとする。それにより、各色トナー像を重ね合わせて形成されるフルカラー画像の色再現性や階調性を維持させている。
このように、上記したステップ103〜106によって、各画像形成ユニッ30にて形成される画像の濃度ずれ補正(プロセスコントロール)が行われることとなる。
このように、上記したステップ103〜106によって、各画像形成ユニッ30にて形成される画像の濃度ずれ補正(プロセスコントロール)が行われることとなる。
次に、主制御部60(CPU61)は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90による読取結果に基づいて、基準色となるシアン(C)の位置制御用マークM11C,M22Cの主走査方向および副走査方向の目標値に対する絶対的な位置ずれ量、さらには、基準色であるCの位置制御用マークM11C,M22Cに対するY,M,Kの位置制御用マークM各々の主走査方向および副走査方向の相対的な位置ずれ量を演算する(ステップ107)。そして、各色に対して得られた主走査方向の位置ずれ量および副走査方向の位置ずれ量に基づいて、各画像形成ユニット30における感光体ドラム31上のトナー像(静電潜像)の形成位置、すなわち各レーザ露光装置26による各感光体ドラム31への露光タイミングを、主走査方向および副走査方向の双方について設定し直す(ステップ108)。これにより、各画像形成ユニット30における各色トナー像の形成位置を補正する。したがって、中間転写ベルト41上での各色トナー像の色ずれが抑えられる。
このように、上記したステップ107〜108によって、各画像形成ユニット30における位置ずれ補正(レジストレーションコントロール)が行われることになる。
このように、上記したステップ107〜108によって、各画像形成ユニット30における位置ずれ補正(レジストレーションコントロール)が行われることになる。
<濃度制御用マークを読み取る検出センサ部の動作の説明>
続いて、第1の画質調整用パターンT1の濃度制御用マークM1を読み取る第1の検出センサ部80、および第2の画質調整用パターンT2の濃度制御用マークM2を読み取る第2の検出センサ部90の動作について説明する。
図9は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれが濃度制御用マークM1および濃度制御用マークM2を読み取ることで生成する信号について説明するタイミングチャートである。図9(a)は、一例として、第1の検出センサ部80が第1の画質調整用パターンT1の濃度制御用マークM1を読み取ることで生成するパターン検出信号、(b)は、第1の検出センサ部80がパターン検出信号の最大値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号、(c)は、第1の検出センサ部80が検知するパターン検出信号とピーク検知信号とにより出力するホールド信号、をそれぞれ示している。
続いて、第1の画質調整用パターンT1の濃度制御用マークM1を読み取る第1の検出センサ部80、および第2の画質調整用パターンT2の濃度制御用マークM2を読み取る第2の検出センサ部90の動作について説明する。
図9は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれが濃度制御用マークM1および濃度制御用マークM2を読み取ることで生成する信号について説明するタイミングチャートである。図9(a)は、一例として、第1の検出センサ部80が第1の画質調整用パターンT1の濃度制御用マークM1を読み取ることで生成するパターン検出信号、(b)は、第1の検出センサ部80がパターン検出信号の最大値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号、(c)は、第1の検出センサ部80が検知するパターン検出信号とピーク検知信号とにより出力するホールド信号、をそれぞれ示している。
図9に示したように、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1の濃度制御用マークM1は、中間転写ベルト41の循環移動に伴って第1の検出センサ部80との対向位置を通過し、第1の検出センサ部80に配置されたPD83(図3参照)の視野領域R1を横切ることになる。その際に、第1の検出センサ部80は、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光をPD83に入射することにより、第1の検出センサ部80のPD83は、各濃度制御用マークM1(M1K1,M1K2,M1K3,M1K4)の画像濃度Cinに対応した電流値を第1の検出センサ部80の増幅回路部181(図6参照)に出力する。それにより、図9(a)に示したように、増幅回路部181からは各濃度制御用マークM1の画像濃度Cinに対応した信号レベルのパターン検出信号が生成され、ピーク検知回路部182およびサンプルホールド回路部183(図6参照)に送られる。
そして、図9(b)に示したように、第1の検出センサ部80に設けられた検出回路89のピーク検知回路部182(図6参照)は、各濃度制御用マークM1に関するパターン検出信号における最大値(ピーク)を検出し、この最大値が生じるのに同期させてローレベル(「L」)からハイレベル(「H」)に立ち上がるピーク検知信号を生成する。
さらには、第1の検出センサ部80に設けられた検出回路89のサンプルホールド回路部183(図6参照)は、図9(c)に示したように、増幅回路部181から出力される各濃度制御用マークM1に関するパターン検出信号の最大値(ピーク)を取り込み、ピーク検知回路部182からピーク検知信号が出力された際のパターン検出信号の最大値をホールドしたホールド信号を生成する。そして、生成したピーク検知信号を主制御部60に出力する。
なお、第2の検出センサ部90が第2の画質調整用パターンT2の濃度制御用マークM2を読み取る場合にも、図9で示したものと同様の信号が生成される。
さらには、第1の検出センサ部80に設けられた検出回路89のサンプルホールド回路部183(図6参照)は、図9(c)に示したように、増幅回路部181から出力される各濃度制御用マークM1に関するパターン検出信号の最大値(ピーク)を取り込み、ピーク検知回路部182からピーク検知信号が出力された際のパターン検出信号の最大値をホールドしたホールド信号を生成する。そして、生成したピーク検知信号を主制御部60に出力する。
なお、第2の検出センサ部90が第2の画質調整用パターンT2の濃度制御用マークM2を読み取る場合にも、図9で示したものと同様の信号が生成される。
<位置制御用マークを読み取る検出センサ部の動作の説明>
続いて、第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11を読み取る第1の検出センサ部80、および第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22を読み取る第2の検出センサ部90の動作について説明する。
図10は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれが位置制御用マークM11および位置制御用マークM22を読み取ることで生成する信号について説明するタイミングチャートである。図10(a)は、一例として、第1の検出センサ部80が第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11を読み取ることで生成するパターン検出信号、(b)は、第1の検出センサ部80がパターン検出信号の最大値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号、をそれぞれ示している。
続いて、第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11を読み取る第1の検出センサ部80、および第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22を読み取る第2の検出センサ部90の動作について説明する。
図10は、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90それぞれが位置制御用マークM11および位置制御用マークM22を読み取ることで生成する信号について説明するタイミングチャートである。図10(a)は、一例として、第1の検出センサ部80が第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11を読み取ることで生成するパターン検出信号、(b)は、第1の検出センサ部80がパターン検出信号の最大値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号、をそれぞれ示している。
まず、図10(a)に示したように、第1の検出センサ部80では、第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11がPD83の視野領域R1に進入すると、まず、視野領域R1と位置制御用マークM11の第1の辺Maとの重複面積が拡大することにより、位置制御用マークM11に関するパターン検出信号が徐々に上昇する。そして、視野領域R1が位置制御用マークM11の第1の辺Maによってほぼ覆われる位置において、位置制御用マークM11によるパターン検出信号は最大となる。この場合に、各位置制御用マークM11を構成する第1の辺Maの太さは、PD83の視野領域R1の直径よりもわずかに小さく設定されている。このため、位置制御用マークM11の第1の辺Maのパターン検出信号を最大とする位置を通り過ぎると、その後は視野領域R1と位置制御用マークM11との重複面積が減少していき、パターン検出信号は徐々に下降する。そして、位置制御用マークM11の第1の辺MaがPD83の視野領域R1から完全に脱した位置において、パターン検出信号は再び最小となる。
そして、位置制御用マークM11がさらに移動し、PD83の視野領域R1に位置制御用マークM11の第2の辺Mbが進入してくると、パターン検出信号が再び変化を開始する。さらに位置制御用マークM11が移動すると、視野領域R1と位置制御用マークM11の第2の辺Mbとの重複面積が拡大していくので、パターン検出信号は徐々に上昇する。そして、視野領域R1が第2の辺Mbによってほぼ覆われる位置において、パターン検出信号は最大となる。その後は視野領域R1と位置制御用マークM11の第2の辺Mbとの重複面積が減少していき、パターン検出信号は徐々に下降する。
そして、位置制御用マークM11がさらに移動し、PD83の視野領域R1に位置制御用マークM11の第2の辺Mbが進入してくると、パターン検出信号が再び変化を開始する。さらに位置制御用マークM11が移動すると、視野領域R1と位置制御用マークM11の第2の辺Mbとの重複面積が拡大していくので、パターン検出信号は徐々に上昇する。そして、視野領域R1が第2の辺Mbによってほぼ覆われる位置において、パターン検出信号は最大となる。その後は視野領域R1と位置制御用マークM11の第2の辺Mbとの重複面積が減少していき、パターン検出信号は徐々に下降する。
そして、図10(b)に示したように、位置制御用マークM11の第1の辺Maの太さ方向の中心位置がPD83の視野領域R1の中心位置に合致した位置と、第2の辺Mbの太さ方向の中心位置がPD83の視野領域R1の中心位置に合致した位置とにおいて、パターン検出信号における瞬間的な最大値が発生する。それにより、第1の検出センサ部80に設けられた検出回路89のピーク検知回路部182(図6参照)は、位置制御用マークM11に関するパターン検出信号における瞬間的な最大値(ピーク)を検出し、この最大値が生じる瞬間に同期させてローレベル(「L」)からハイレベル(「H」)に立ち上がるピーク検知信号を生成する。これにより、ピーク検知信号の立ち上がりエッジ部分が位置制御用マークM11の第1の辺Maまたは第2の辺Mbの中心位置を示していることになり、第1の検出センサ部80は、かかる第1の辺Maおよび第2の辺Mbの位置を検出する。そして、第1の検出センサ部80は、生成したピーク検知信号を主制御部60に出力する。
なお、第2の検出センサ部90が第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22を読み取る場合にも、図10で示したものと同様の信号が生成される。
また、本実施の形態の検出回路89では、各濃度制御用マークM1に関するパターン検出信号における最大値(ピーク)を検出し、この最大値が生じるのに同期させてピーク検知信号を生成する構成としたが、パターン検出信号が予め定められたスレッシュホールドレベルを跨いでいる期間に亘ってパルス信号を出力し、その後の処理においてパルス信号の重心位置を算出し、その重心位置を主制御部60に出力する構成としてもよい。
また、本実施の形態の検出回路89では、各濃度制御用マークM1に関するパターン検出信号における最大値(ピーク)を検出し、この最大値が生じるのに同期させてピーク検知信号を生成する構成としたが、パターン検出信号が予め定められたスレッシュホールドレベルを跨いでいる期間に亘ってパルス信号を出力し、その後の処理においてパルス信号の重心位置を算出し、その重心位置を主制御部60に出力する構成としてもよい。
<位置ずれ量の検出およびその補正についての説明>
次に、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からのピーク検知信号による位置ずれ量の検出およびその補正について説明する。
図11は、第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11および第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22を用いた位置ずれ量の算出方法を説明する図である。
上記図7を用いて説明したように、この位置制御用マークM11および位置制御用マークM22は、主走査方向(ラテラル方向)および副走査方向(プロセス方向)双方のずれ量を検出するための第1の辺Maおよび第2の辺Mbを備えた構成を有している。なお、図11では、実線で示した位置制御用マークM(=M11,M22)を今回の検出対象とし、破線で示した位置制御用マークM′を理想状態の位置に形成されたもの(以下、「理想状態の位置制御用マークM′」)とする。
次に、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からのピーク検知信号による位置ずれ量の検出およびその補正について説明する。
図11は、第1の画質調整用パターンT1の位置制御用マークM11および第2の画質調整用パターンT2の位置制御用マークM22を用いた位置ずれ量の算出方法を説明する図である。
上記図7を用いて説明したように、この位置制御用マークM11および位置制御用マークM22は、主走査方向(ラテラル方向)および副走査方向(プロセス方向)双方のずれ量を検出するための第1の辺Maおよび第2の辺Mbを備えた構成を有している。なお、図11では、実線で示した位置制御用マークM(=M11,M22)を今回の検出対象とし、破線で示した位置制御用マークM′を理想状態の位置に形成されたもの(以下、「理想状態の位置制御用マークM′」)とする。
図11に示したように、中間転写ベルト41上に予め設定されている基準位置から第1の辺Maの検出位置Aまでの距離をDA、基準位置から第2の辺Mbの検出位置Bまでの距離をDBとすると、位置制御用マークMの主走査方向(ラテラル方向)のずれ量(以下、「主走査ずれ量」)Lerrは、第1の辺Maと第2の辺Mbとが対称に形成されていることから、DAとDBとの差に対応する。すなわち、理想状態の位置制御用マークM′(図11の破線)では第1の辺Maが検出位置A′で検出され、第2の辺Mbが検出位置B′で検出されるとして、この場合のDAとDBとの差をDWとすると、主走査ずれ量Lerrは、次の(1)式によって求められる。
Lerr=((DB−DA−DW)×0.5)×tanθ……(1)
ここで、θは、第1の辺Maおよび第2の辺Mbが副走査方向となす角度であり、本実施の形態では45°である。また、DWは、理想状態の位置制御用マークM′の主走査方向中間位置に第1の検出センサ部80のPD83の視野領域R1および第2の検出センサ部90のPD93の視野領域R2が設置されているとして、第1の辺Maまたは第2の辺Mbの長さにcosθを乗じることで算出される。
Lerr=((DB−DA−DW)×0.5)×tanθ……(1)
ここで、θは、第1の辺Maおよび第2の辺Mbが副走査方向となす角度であり、本実施の形態では45°である。また、DWは、理想状態の位置制御用マークM′の主走査方向中間位置に第1の検出センサ部80のPD83の視野領域R1および第2の検出センサ部90のPD93の視野領域R2が設置されているとして、第1の辺Maまたは第2の辺Mbの長さにcosθを乗じることで算出される。
また、位置制御用マークMの副走査方向(プロセス方向)のずれ量(以下、「副走査ずれ量」)Perrについても、DAとDBとを基に求められる。すなわち、理想状態の位置制御用マークM′を検出した場合の検出位置A′と検出位置B′との中間位置をC′、上記の基準位置から中間位置C′までの距離をDPとすると、副走査ずれ量Perrは、第1の辺Maと第2の辺Mbとが対称に形成されていることから、次の(2)式によって求められる。
Perr=0.5×(DA+DB)−DP……(2)
なお、理想状態の位置制御用マークM′における基準位置から第1の辺Maの検出位置A′までの距離をDA′、基準位置から第2の辺Mbの検出位置B′までの距離をDB′とすると、DP=(DA′+DB′)/2である。
Perr=0.5×(DA+DB)−DP……(2)
なお、理想状態の位置制御用マークM′における基準位置から第1の辺Maの検出位置A′までの距離をDA′、基準位置から第2の辺Mbの検出位置B′までの距離をDB′とすると、DP=(DA′+DB′)/2である。
実際には、第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90は、第1の辺Maの検出位置Aおよび第2の辺Mbの検出位置Bにおけるピーク検知信号を主制御部60に出力する。これにより、主制御部60は、第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90から検出位置Aおよび検出位置Bでのピーク検知信号を受信するタイミングを用いて主走査ずれ量Lerr(1)および副走査ずれ量Perr(1)を算出する。すなわち、主制御部60は、検出位置Aおよび検出位置Bでのピーク検知信号の受信タイミングを、それぞれ基準位置からの時間TA,TBとして計測する。ここで、中間転写ベルト41の移動速度(プロセス速度)をVとすると、DA=TA×V、DB=TB×Vとなる。また、中間転写ベルト41が距離DWを移動するのに要する時間TWは、第1の辺Maまたは第2の辺Mbの長さにcosθを乗じたものをプロセス速度Vで除算することで得られる。さらには、θ=45°であることから、tanθ=1である。
そのため、主制御部60は、基準位置を基準とした検出位置Aおよび検出位置Bでのピーク検知信号の受信タイミングTA,TBを用いて、主走査ずれ量Lerr(1)を次の(3)式、副走査ずれ量Perr(1)を(4)式によって求めることとなる。
Lerr(1)=(TB−TA−TW)×V×0.5……(3)
Perr(1)=(0.5×(TA+TB)−TP)×V……(4)
ここでの時間TPは、基準位置から上記の中間位置C′までの距離DPを中間転写ベルト41が移動するのに要する時間であり、TP=(DA′+DB′)/2Vである。
そのため、主制御部60は、基準位置を基準とした検出位置Aおよび検出位置Bでのピーク検知信号の受信タイミングTA,TBを用いて、主走査ずれ量Lerr(1)を次の(3)式、副走査ずれ量Perr(1)を(4)式によって求めることとなる。
Lerr(1)=(TB−TA−TW)×V×0.5……(3)
Perr(1)=(0.5×(TA+TB)−TP)×V……(4)
ここでの時間TPは、基準位置から上記の中間位置C′までの距離DPを中間転写ベルト41が移動するのに要する時間であり、TP=(DA′+DB′)/2Vである。
さらには、主制御部60は、(3)式および(4)式によって求めた理想状態の位置制御用マークM′を基準とした主走査ずれ量Lerr(1)および副走査ずれ量Perr(1)に基づいて、それぞれ基準とするシアン(C)の位置制御用マークM11Cおよび位置制御用マークM22Cとの相対的な主走査ずれ量Lerr(1)′および副走査ずれ量Perr(1)′を算出する。
主制御部60では、上記図8のステップ107およびステップ108として、上述した手順に従った位置ずれ量の演算と露光タイミングの設定とを行う。
主制御部60では、上記図8のステップ107およびステップ108として、上述した手順に従った位置ずれ量の演算と露光タイミングの設定とを行う。
<濃度ずれ量の検出およびその補正についての説明>
次に、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からのホールド信号による濃度ずれ量の検出およびその補正について説明する。
主制御部60では、第1の検出センサ部80によって生成されたKの濃度制御用マークM1に関するホールド信号の電圧値Vk、および第2の検出センサ部90によって生成されたY,M,Cの濃度制御用マークM2それぞれに関するホールド信号の電圧値Vy,Vm,Vcを用いて、濃度ずれ補正を行う。
ここで、黒(K)のホールド信号に関しては、Kの濃度制御用マークM1からの正反射光を用いて生成されたものである。そのため、Kの濃度制御用マークM1に関するホールド信号の電圧値Vkと、中間転写ベルト41表面からの反射光に関する出力をホールドしたホールド信号の電圧値Vbeltとの相対値を、Kの画像濃度と定義する。すなわち、Kの画像濃度Dkは、次の(5)式によって求める。
Dk=Vk/Vbelt……(5)
次に、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90からのホールド信号による濃度ずれ量の検出およびその補正について説明する。
主制御部60では、第1の検出センサ部80によって生成されたKの濃度制御用マークM1に関するホールド信号の電圧値Vk、および第2の検出センサ部90によって生成されたY,M,Cの濃度制御用マークM2それぞれに関するホールド信号の電圧値Vy,Vm,Vcを用いて、濃度ずれ補正を行う。
ここで、黒(K)のホールド信号に関しては、Kの濃度制御用マークM1からの正反射光を用いて生成されたものである。そのため、Kの濃度制御用マークM1に関するホールド信号の電圧値Vkと、中間転写ベルト41表面からの反射光に関する出力をホールドしたホールド信号の電圧値Vbeltとの相対値を、Kの画像濃度と定義する。すなわち、Kの画像濃度Dkは、次の(5)式によって求める。
Dk=Vk/Vbelt……(5)
また、Y,M,Cそれぞれに関するホールド信号に関しては、Y,M,Cの濃度制御用マークM2それぞれからの拡散反射光を用いて生成されたものである。そのため、Y,M,Cの濃度制御用マークM2それぞれに関するホールド信号の電圧値Vy,Vm,Vcと、第2の検出センサ部90が濃度基準板(不図示)を読み込むことによって得られた基準出力電圧Vrefとの相対値を、Y,M,Cそれぞれの画像濃度と定義する。すなわち、Y,M,Cそれぞれの画像濃度Dn(=Dy,Dm,Dc)は、次の(6)式によって求める。
Dn=Vn/Vref……(6)
ただし、Vn=Vy,Vm,Vcである。また、Vnに関しては、濃度制御用マークM2それぞれの読取り結果の平均値を用いることが好ましい。また、画像濃度として、中間転写ベルト41表面、および濃度基準板に対する相対値を用いる理由は、第1の検出センサ部80や第2の検出センサ部90に配置されるLED81,91あるいはPD83,93の汚れ、経時劣化、温度変化等に起因してこれらの特性が変化するような場合であっても、濃度制御用マークM1,M2の画像濃度を高い精度に測定するためである。主制御部60では、上記図8のステップ103として、上述した手順に従った画像濃度の演算を行う。
Dn=Vn/Vref……(6)
ただし、Vn=Vy,Vm,Vcである。また、Vnに関しては、濃度制御用マークM2それぞれの読取り結果の平均値を用いることが好ましい。また、画像濃度として、中間転写ベルト41表面、および濃度基準板に対する相対値を用いる理由は、第1の検出センサ部80や第2の検出センサ部90に配置されるLED81,91あるいはPD83,93の汚れ、経時劣化、温度変化等に起因してこれらの特性が変化するような場合であっても、濃度制御用マークM1,M2の画像濃度を高い精度に測定するためである。主制御部60では、上記図8のステップ103として、上述した手順に従った画像濃度の演算を行う。
そして、主制御部60では、上記図8のステップ104として、予めROM62(図5参照)などに記憶されている濃度目標値と、演算して得られた画像濃度との差である濃度誤差△Dnを演算する。
次に、主制御部60は、上記図8のステップ105として、各レーザ露光装置26におけるレーザ光量の補正量△LPを、各色毎に次の(7)式を用いて演算する。
△LP=△Dn/An……(7)
ただし、n=トナー色(Y,M,C,K)であり、Anはレーザ光量と濃度制御用マークM1,M2の画像濃度との対応関係を示す係数である。この係数Anは、実験などにより予め求められている。
主制御部60は、このようにして各色毎の補正量△LPを求める。そして、主制御部60は、上記図8のステップ106として、濃度制御用マークM1,M2を形成した際のレーザ光量を補正量△LPだけ調整するように、各色毎のレーザ光量の設定値を補正するための制御信号を生成し、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対して送信する。さらには、このような演算および補正動作を各画像濃度に対して実行する。
次に、主制御部60は、上記図8のステップ105として、各レーザ露光装置26におけるレーザ光量の補正量△LPを、各色毎に次の(7)式を用いて演算する。
△LP=△Dn/An……(7)
ただし、n=トナー色(Y,M,C,K)であり、Anはレーザ光量と濃度制御用マークM1,M2の画像濃度との対応関係を示す係数である。この係数Anは、実験などにより予め求められている。
主制御部60は、このようにして各色毎の補正量△LPを求める。そして、主制御部60は、上記図8のステップ106として、濃度制御用マークM1,M2を形成した際のレーザ光量を補正量△LPだけ調整するように、各色毎のレーザ光量の設定値を補正するための制御信号を生成し、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対して送信する。さらには、このような演算および補正動作を各画像濃度に対して実行する。
ところで、本実施の形態の画像形成装置1においては、LED81からの出射光を導く射出スリット84aおよびPD83への入射光を導く入射スリット84cが、ケース84の基準軸Qを中心として、それぞれ中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向に同一の傾斜角(20°)だけ傾けて形成された正反射光を用いる第1の検出センサ部80を基本構成としている。そして、第1の検出センサ部80は、ケース84の基準軸Qが中間転写ベルト41面の法線Nと一致するように配置され、また、第2の検出センサ部90は、ケース94の基準軸Qが中間転写ベルト41面の法線Nに対して中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向に予め定められた傾斜角α(例えばα=10°)を持って傾けて配置されている。それにより、第1の検出センサ部80では、中間転写ベルト41および第1の画質調整用パターンT1からの正反射光を検出する。一方、第2の検出センサ部90では、中間転写ベルト41および第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光を検出している。そして、これらの検出値に基づいて位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行する。
このような構成の他に、拡散反射光を用いる第2の検出センサ部90を基本構成としてもよい。ここで、図12は、基本構成となる拡散反射光を用いる拡散反射光検出センサ部190における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図12に示したように、第1の検出手段の一例としての拡散反射光検出センサ部190では、下向きの開口を有するケース194内にて、LED191による照射光が通過する第1の射出スリット194aが中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の一方の端部方向)に第1の傾斜角(ここでは30°)だけ傾けて形成されている。また、第2の画質調整用パターンT2からの反射光をPD193に向けて通過させるための入射スリット194cが、ケース194の基準軸Qを中心として、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の他方の端部方向)に第2の傾斜角(ここでは10°)だけ傾けて形成されている。そして、拡散反射光検出センサ部190が画像形成装置1内に設置されるに際し、ケース194の基準軸Qが中間転写ベルト41面に関する法線Nと一致するように設置されている。それにより、拡散反射光検出センサ部190においては、中間転写ベルト41および第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光がPD193に入射されて、第2の画質調整用パターンT2が検出される。
これに対し、図13は、基本構成が拡散反射光検出センサ部190と同一である正反射光検出センサ部180における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図13に示したように、基本構成が拡散反射光検出センサ部190と同一である第2の検出手段の一例としての正反射光検出センサ部180は、画像形成装置1内に設置されるに際し、ケース284の基準軸Qが中間転写ベルト41面に関する法線Nに対して、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向(中間転写ベルト41の他方の端部方向)に例えば10°の傾斜角βを持って傾けて配置される。それにより、下向きの開口を有するケース284内では、LED281による照射光が通過する第1の射出スリット284aの中間転写ベルト41面の法線Nに対する傾斜角と、第1の画質調整用パターンT1からの反射光をPD283に向けて通過させるための入射スリット284cの中間転写ベルト41面の法線Nに対する傾斜角とが同一(ここでは20°)となる。それにより、正反射光検出センサ部180においては、中間転写ベルト41および第1の画質調整用パターンT1からの正反射光がPD283に入射されて、第1の画質調整用パターンT1が検出される。
このような構成を用いても、これらの検出値に基づいて位置ずれ制御および濃度ずれ制御が実行される。
このような構成を用いても、これらの検出値に基づいて位置ずれ制御および濃度ずれ制御が実行される。
なお、本実施の形態の画像形成装置1においては、第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90による検出結果を用いて位置ずれ制御および濃度ずれ制御の双方を実行する構成について説明した。しかし、位置ずれ制御および濃度ずれ制御の何れか一方だけを実行する構成において、本実施の形態の第1の検出センサ部80および第2の検出センサ部90を用いてもよい。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1では、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2それぞれを検出する。その際に、第1の検出センサ部80では、第1の画質調整用パターンT1からの正反射光をPD83に入射させることで、第1の画質調整用パターンT1に構成されたKのトナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。また、第2の検出センサ部90では、第2の画質調整用パターンT2からの拡散反射光をPD93に入射させることで、第2の画質調整用パターンT2に構成されたY,M,Cの各色トナー像の画像濃度と、Y,M,C,Kの各色トナー像の位置とを検出する。
それにより、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて、第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2に構成されたY,M,C,Kの各色トナー像の位置および濃度を検出するので、画像形成装置1における位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成部分の製造原価は安価なものとなる。
それにより、基本構成が同一である第1の検出センサ部80と第2の検出センサ部90とを用いて、第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2に構成されたY,M,C,Kの各色トナー像の位置および濃度を検出するので、画像形成装置1における位置ずれ制御および濃度ずれ制御を実行するための構成部分の製造原価は安価なものとなる。
1…画像形成装置、26…レーザ露光装置、30(30Y,30M,30C,30K)…画像形成ユニット、41…中間転写ベルト、60…主制御部、80…第1の検出センサ部、90…第2の検出センサ部
Claims (7)
- 各色の画像を形成する複数の画像形成部と、
前記複数の画像形成部各々にて形成された画像が順次転写される転写体と、
前記転写体上の第1の位置および第2の位置に、前記複数の画像形成部により形成される画像に関する位置ずれ補正および濃度ずれ補正の何れか一方又は双方を行うために用いる画像補正用指標を当該複数の画像形成部にて順次形成させる指標形成手段と、
前記第1の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材に設定された基準軸と当該光源が出射する光とが第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、当該基準軸が前記転写体の法線と一致するように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第1の検出手段と、
前記第2の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材における基準軸と当該光源が出射する光とが前記第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが前記第2の角度をなすように構成されるとともに、当該基準軸が当該転写体の法線に対して予め定められた傾斜角を持つように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段による前記画像補正用指標に関する検出結果と前記第2の検出手段による当該画像補正用指標に関する検出結果とにより、前記複数の画像形成部にて形成される前記各色の画像の位置ずれおよび濃度ずれの双方または一方を補正する補正手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが一致するように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光して、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第2の検出手段は、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、
前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 各色の画像を形成する複数の画像形成部各々にて形成された画像が順次転写される転写体上の第1の位置に形成された画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材に設定された基準軸と当該光源が出射する光とが第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが第2の角度をなすように構成するとともに、当該基準軸が前記転写体の法線と一致するように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第1の検出手段と、
前記転写体上の第2の位置に形成された前記画像補正用指標に向けて光を出射する光源と、当該光源から出射され当該画像補正用指標から反射された光を受光する受光部とを支持部材に備え、当該支持部材における基準軸と当該光源が出射する光とが前記第1の角度をなし、当該基準軸と当該画像補正用指標から反射された光とが前記第2の角度をなすように構成されるとともに、当該基準軸が当該転写体の法線に対して予め定められた傾斜角を持つように当該支持部材が配置されることにより、当該画像補正用指標を検出する第2の検出手段と
を備えたことを特徴とする画像検出装置。 - 前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが一致するように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光して、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、
前記第2の検出手段は、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項5記載の画像検出装置。 - 前記第1の検出手段は、前記第1の角度と前記第2の角度とが異なる角度となるように構成されることで前記受光部が前記画像補正用指標から拡散反射された光を受光し、有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出し、
前記第2の検出手段は、前記受光部が前記画像補正用指標から正反射された光を受光するように前記基準軸と前記転写体の法線との傾斜角が設定され、黒色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の画像濃度と、当該画像補正用指標の位置および有彩色の画像を形成する前記画像形成部にて形成された前記画像補正用指標の位置との何れか一方又は双方を検出することを特徴とする請求項5記載の画像検出装置。
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