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JP2011522863A - 眼の前部に対する持続送達としてのインサイチュゲル化システム - Google Patents

眼の前部に対する持続送達としてのインサイチュゲル化システム Download PDF

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JP2011522863A JP2011512985A JP2011512985A JP2011522863A JP 2011522863 A JP2011522863 A JP 2011522863A JP 2011512985 A JP2011512985 A JP 2011512985A JP 2011512985 A JP2011512985 A JP 2011512985A JP 2011522863 A JP2011522863 A JP 2011522863A
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Abstract

眼に対する眼科用活性剤の持続送達において、送達ビヒクルとしての使用に特によく適した眼科用配合物。該配合物は、グルロン酸の含有量が約35パーセント〜約45パーセントの範囲にあるアルギネートと、賦形剤、好ましくはジェランガムまたはスクレログルカンとを、この中に溶解または懸濁されている活性剤を共に含み、眼において使用するためのインサイチュゲル化システムを一緒に提供する。

Description

発明の分野
本発明は、眼に対する活性剤の送達で使用する長時間放出性配合物に関する。
背景
眼に眼科用液剤を滴下すると、余分な液体の排出、ならびに涙による液剤の希釈および排除により滴下された液体のほとんどは失われる。眼の生物学的利用能を高めることは、眼科用製剤の眼部送達に対する新たな取り組みを発展させる原動力になってきた。これらの取り組みとしては、軟膏、インプラントおよびゲル剤の使用が挙げられる。しかし、これらの取り組みの各々には、欠点がある。例えば、眼軟膏剤を適用すると、視覚がぼやけることがある。固体インプラントは、しばしば不快であり、結果的に患者のコンプライアンスが不十分である。ゲル剤は眼瞼の粘着を引き起こすので、結果として広く受け入れられていない。
眼科用製剤を送達するために、相転移システムを利用する試みが最近始められた。このようなシステムは、液体形態で眼に適用することができ、ひとたび眼の円蓋部(cul de sac of the eye)内に入った場合のみゲル相に移行する。温度、pHまたはアニオン濃度などの様々な因子に依存した相変化のある、数種の相転移システムが報告されている。多糖類は、膨張してヒドロゲルを形成しながら水分を保持する能力があるので、このようなシステムにはよく適している。アルギネートは、急速にゲル化する性質の多糖類で、多くの工業用途および医学的用途に適した十分な強度のゲルを形成する。
眼科用薬物の送達のために、インサイチュゲル形成剤(in situ forming gel)としてアルギネートを使用することが知られており、米国特許第5,776,445号明細書に記載されている。アルギネートは、β−Dマンヌロン酸ブロック(M−M)とα−L−グルロン酸ブロック(G−G)の2種類のホモポリマーブロックを、交互配列を有するブロック(M−G)と一緒に含有するブロックコポリマーである。アルギネートの二価金属イオンに対する親和性は、アルギネート中のL−グルロン酸残基の含有量の増大と共に増大する。ゲル化する性質および結果として得られるマトリックスは、グルロン酸の高い含有量の結果であり、製剤には、グルロン酸の含有量が少なくとも50%は必要である。
上記のおよび他のアルギネートのインサイチュゲル化システムには、特定の問題が存在する。アルギネートは、生体適合性であり生分解性であるという点で、眼科用途にはよく適しているが、これには、眼の前部に対する眼科用治療剤の長時間放出(prolonged release)という効果はない。したがって、眼の生物学的利用能は、現在あるアルギネートのインサイチュゲル化システムによっては向上しない。
その上、Balasubramaniamら、Drug Deliv、10:185〜191頁(2003年)に記載されているジェランガムの配合物などの、改変したアルギネートの相転移システムは、薬物放出の最大持続時間が8時間であることを示している。それ故、患者は、関与している治療剤によっては、ジェランガム配合物と組み合わせて、アルギネート溶液の液体形態を点眼剤により眼の円蓋部に適用することを引き続き要求されるが、これは患者には不都合であり、したがって患者のコンプライアンスの不足をまねく。
要旨
本明細書に記載されるのは、薬物または他の治療剤などの活性剤の持続送達(sustained delivery)を、最大24時間またはそれ以上の長時間にわたり眼球組織に提供する、アルギネートのインサイチュゲル化ビヒクルおよびシステムである。
1つの実施形態において、アルギネートは、賦形剤(excipient)と組み合わされて、インサイチュゲル化システムを形成する。別の実施形態において、アルギネートは、グルロン酸の含有量が約35%〜45%の範囲で存在する。1つの実施形態において、賦形剤は、スクレログルカン(scleroglucan)またはジェランガム(gellan gum)である。さらに別の実施形態において、賦形剤と組み合わせたアルギネートは、医薬的活性剤の持続した長時間放出を提供するインサイチュゲル化ビヒクルを形成するために、該活性剤と一緒に混合される。インサイチュゲル化ビヒクルの理想的な配合物は、使用する活性剤によっては、ゲルシステムの1日1回または週1回の最低限の滴下を可能にする。
1つの実施形態において、約35%〜45%のグルロン酸を含有するアルギネートにジェランガムを添加すると、インサイチュ形成ゲルが得られ、インビトロおよびインビボにおいてゲル化ビヒクルからの活性剤の長時間の放出につながることが発見された。また、約35%〜45%のグルロン酸を含有するアルギネートにスクレログルカンを添加すると、インビトロおよびインビボにおいて従来のアルギネートと比較して薬物の放出を向上させる、インサイチュ形成ゲルが得られることも発見された。活性剤は、溶解させる(親水性)または懸濁させる(疎水性)ことができ、これにより、持続した薬物送達のために、ジェランガム/アルギネートのインサイチュゲル化ビヒクルまたはスクレログルカン/アルギネートのインサイチュゲル化ビヒクル中に「取り込まれる」または混合されるようになる。
別の実施形態において、インサイチュゲル化ビヒクルにより広範囲の治療に薬物送達システムが提供され、このビヒクルは、眼の前部における局所治療、例えば、ドライアイ、炎症反応、微生物感染のための長時間にわたる活性剤の送達のため、ならびに緑内障などの眼疾患の治療のために眼への医薬的活性剤の送達を促進することに、特に有益である。
1つの実施形態において、本明細書に開示したインサイチュゲル化ビヒクルは、点眼剤に匹敵して容易に眼の円蓋部に適用される。配合物は、円蓋部中への滴下前は粘稠液であり、アニオン性の涙液と接触すると、液体からゲルへの相転移を受ける。ゲル化すると、インサイチュゲル化ビヒクルは、長時間、溶解するまたは徐々に破壊されることなく(without dissolving or eroding)完全性を維持し、薬剤の吸収特性に依存して、眼の表面および/または眼球組織に対する活性剤の持続放出を促進する。
前述の概要により、本発明のいくつかの態様の例示的な概略が提供される。これは、包括的であることも、本発明の任意の重要/決定的な要素を絶対的に要求することも意図していない。
前述の概要、ならびに以下の詳細な記載は、添付の図面を参照して説明される。ただし、本発明は、示された正確な取り決めおよび手段に限定されないことを理解するべきである。
図1は本発明の1つの実施形態によるフルオレセイン0.5%のISGV配合物の、インビトロにおける長時間放出プロファイルを示す図である。 図2は本発明の1つの実施形態によるフルオレセイン0.5%のISGV配合物の、ウサギモデルを用いたインビボにおける長時間放出プロファイルを示す図である。 図3は本発明の別の実施形態による3%ASM981のISGV配合物の、インビトロにおける長時間放出プロファイルを示す図である。
詳細な説明
本明細書に記載された配合物は、眼用途のためのものであり、グルロン酸の含有量が約35%〜45%のゲル化ポリマーとしてのアルギン酸ナトリウムを、賦形剤(好ましくは、スクレログルカンまたはジェランガム)と、その中に混合される(溶解されるまたは懸濁される)治療活性剤とを組み合わせて含む。
1つの実施形態において、賦形剤と組み合わせたアルギネートのインサイチュゲル化ビヒクルは、これを必要とする患者の眼の前部または眼球組織に対する活性剤を、最大24時間およびこれを超える持続され制御された様式で長時間にわたって送達するのに、特に有用である。
別の実施形態において、グルロン酸の含有量が35パーセント〜45パーセントの範囲にあるアルギン酸ナトリウムと、賦形剤とを、ゲル化する組合せで含む眼科用配合物のインサイチュゲル化ビヒクルにより、眼の障害を治療する方法が提供される。
定義
インサイチュゲル化システムおよび方法を説明し特許請求するなかで、以下の専門用語は、以下に示す定義に従って用いられる。
本明細書で用いる場合、「配合(製剤)(formulation)」および「組成(composition)」は、区別なく用いられ、2つまたはそれ以上の要素もしくは物質の組合せを示し得る。いくつかの実施形態において、送達またはゲル形成を促進するために、組成物は、活性剤、さらなる賦形剤または担体を含み得る。
本明細書で用いる場合、「活性剤」は、インサイチュゲル化ビヒクル中に混合する(活性剤の溶解度に応じて、溶解するまたは懸濁する)ことができる、任意の治療に有益な化合物または医薬品(pharmaceutical agent)を示す。適切な活性剤としては、これらだけには限定されないが、緑内障薬、抗菌剤、抗感染症薬、疎水性および親水性剤、ならびに本開示の利益に関して、当業者に明白になり得る他の活性剤が挙げられる。
本明細書で用いる場合、「有効量」は、組成物中に含まれる場合、意図された組成効果または生理的効果を達成するのに十分な成分量を示す。したがって、「治療有効量」は、その活性剤が有効であることが既知の状態を治療するなかで、非毒性であるが治療結果を達成するのに十分な活性剤の量を示す。有効量の決定は、薬学および医学の当業者の範囲内に十分にある。
本明細書で用いる場合、「担体」または「不活性担体」は、薬物がこれと混合され、被験体へ送達するための具体的な投薬配合物(specific dosage formulation)を実現し得る物質を示す。いくつかの実施形態では、使用される担体は、薬物送達を促進する場合もあるし、促進しない場合もある。一般原則として、薬物が担体から放出されるまで治療効果を発揮することを防ぐために担体が薬物と反応し得る場合を除いて、担体は、薬物を実質的に分解、またはこれとは別に悪影響を与える方法で薬物と反応してはならない。さらに、担体または少なくともその一部分は、薬物と共に被験体へ投与することに適していなければならない。加えて、担体は、薬物の溶解性を高めるために使用することができ、これにより可溶化剤として作用してもよい。
本明細書でいる場合、「眼(eye)」、「眼の前部(front of eye)」および「眼球(ocular)」は、被験体の末梢視覚器官を示す。
本明細書で用いる場合、「被験体」および「患者」は、区別なく用いられ、本明細書に記載の組成物の投与または方法から利益を受け得る哺乳動物を示す。ほとんどの場合、患者は、ヒトであるが、イヌ、ネコおよびウマなどの他の動物であってもよい。
本明細書で用いる場合、「投与」および「投与する」は、活性剤またはこれを含有する組成物が被験体に与えられる様式を示す。
本明細書で用いる場合、「約35%〜45%」は、アルギン酸ナトリウムのマンヌロン酸と比較した、グルロン酸のおおよそのパーセンテージを示す。例えば、約35%のグルロン酸を含むアルギネートは、定義によれば、同様に約65%のマンヌロン酸を含む。「約」35%は、その量に十分近い量を示すが、測定方法の不正確さに起因して、その量よりわずかに少ないまたは多い量であってもよいことが、当業者には理解されるであろう。
本明細書において、「1つの実施形態」、「ある実施形態」への言及、または本明細書における同様な表現は、本実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、操作または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書におけるそのような語句または明確な語句(formulation)の掲載は、必ずしも全て同じ実施形態を参照しているわけではない。その上、様々な特定の特徴、構造、操作または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適当な様式で組み合わされてもよい。
インサイチュゲル化システム
本明細書に記載の最適化されたインサイチュゲル化システムの配合物は、伝統的なアルギネートのインサイチュゲル化システムと比較した場合、親水性または疎水性の薬物物質(drug substance)をさらに含む治療活性剤の最大24時間の長時間放出によく適した薬物送達機構を、インビトロおよびインビボの両方においてもたらす。
本明細書で用いる場合、「インサイチュゲル化ビヒクル」(ISGV)または「インサイチュゲル化システム」(ISGS)は、グルロン酸の含有量が約35%〜45%のインサイチュゲル形成ポリマーのアルギン酸ナトリウムを、賦形剤、理想的には、スクレログルカンなどの生体粘着性の化合物またはジェランガムなどの他のインサイチュゲル化ポリマーと、その中に溶解または懸濁される治療活性剤とを組み合わせて含む配合物を示し、この配合物は、これを必要とする患者の眼の前部または眼球組織に対する、治療活性剤の持続送達の使用に適している。
ISGV配合物は、生体適合性である。したがって、この配合物は、有害な免疫作用を起こさず動物組織と相互作用することができるので、眼の前部への送達のために、患者に送達可能な任意の活性剤または活性分子を、生体適合性ISGV中に混合させることが可能である。
本発明の1つの実施形態における配合物は、アルギネートを賦形剤と一緒に含み、ここでアルギネートのグルロン酸の含有量は、アルギネートのマンヌロン酸の割合と比較した場合、約35パーセント〜45パーセントの範囲にある。したがって、眼球用途には50%の最小グルロン酸含有率が必要であることが以前に示された伝統的なアルギネートのシステムとは違い、理想的な配合物では、グルロン酸に対するマンヌロン酸の割合が高い。より高いマンヌロン酸の含有率は、インサイチュゲル化システムのゲル化性質および骨格構成に実質的に影響を及ぼし、添付の図に見られる長時間放出プロファイルの実現に役立つことが見出されている。
適切なアルギネートとしては、FMC biopolymer(Philadelphia、PA、米国)から入手できるようなアルギン酸ナトリウムが挙げられる。適切な配合物中のアルギネートの濃度は、0.5重量パーセント〜3重量パーセントまでの範囲である。しかし、当業者によって理解されるように、他の適切なアルギネートおよび様々な製造業者からのアルギネートを使用してもよい。
適切な賦形剤としては、スクレログルカンなどの生体粘着性の化合物、またはジェランガムなどのゲル化ポリマーが挙げられ、これらをアルギネートと組み合わせると、アルギネートを単独で含むインサイチュゲル化システムと比較した場合、活性剤の、持続した長時間送達を提供する。
適切なジェランガムの賦形剤としては、(Sigma、St.Louis、MO、米国から入手できるような)Gelrite(登録商標)が挙げられるが、他の適切なジェランガムもISGV中で使用できる。1つの実施形態において、配合物は、0.015パーセント〜0.06パーセントの濃度範囲、理想的には0.03パーセントでジェランガムを含む。
適切なスクレログルカンの賦形剤としては、(Ciba Specialty Chemicals Corp.、Tarrytown、NY、米国から入手できるような)tinocare GL(登録商標)1%が挙げられる。1つの実施形態において、配合物は、0.25パーセント〜0.5パーセントの濃度範囲、理想的には0.25パーセントでスクレログルカンを含む。
1つの実施形態において、インサイチュゲル化ビヒクルは、眼の円蓋部(結膜嚢(conjuctival sac))に適用するために適切な粘度で配合される。配合物は、眼の涙液と接触する前は、粘性、すなわち「非ゲル状」である。ゲル化は、適用の数分以内に急速に起こり、ゲル化した配合物は、活性剤のための安定で安全な送達機構を、数時間または数日間にわたって眼に提供する。
ISGVの配合物は、広範囲の治療のための薬物送達に有用であり、眼の前部における局所治療、例えば、ドライアイ、炎症反応、細菌感染のための活性剤の送達、ならびに緑内障の治療において眼に治療を届けることの支援に有益である。
1つの実施形態において、ISGVにより、必要とする患者において、緑内障などの眼の障害を治療する方法が提供される。1つの実施形態において、ISGVは、グルロン酸の含有率が約35パーセント〜約45パーセントのアルギネートと賦形剤とを、緑内障を治療するための治療有効量の活性剤と一緒に含む、液体の眼科用配合物で投与される。別の実施形態において、眼の円蓋部における滴下により眼科用配合物のゲル化が始まり、ゲル化配合物から眼の眼球組織への活性剤の制御された放出が結果として生じる。
当業者は、本開示の利益を得た後で、多岐にわたる他の適切な活性剤が、本明細書に開示された方法で配合され得ることを認識するであろう。したがって、上記で検討し提案された薬物は代表的なものだけである。
眼に対する治療剤送達におけるこれらの有用性に加えて、別の実施形態において、ISGVは、眼の乾燥を防ぐためには、治療活性剤がなくてもまた有用である。眼の乾燥は、加齢、環境刺激物、臨床的な状態(化学療法を受けているガン患者で見られる眼の乾燥などの栄養不良または臨床治療など)としばしば関係している、またはこれらによって引き起こされる。
さらに別の実施形態において、配合物は、緩衝剤、防腐剤、等張化剤および殺菌剤を含む他の眼科用に許容される薬剤を、さらに含んでもよい。
ここで、以下の実施例を述べる。これらの実施例は、例示のみの目的で提供され、これらの実施例に限定されるものとしてけっして解釈されるべきではなく、むしろ、本明細書に提供された教示の結果として明白になる、任意および全ての変更を包含すると解釈されるべきである。
以下の手順を用いて、インビトロの親水性活性剤の送達に関する、1つの実施形態による配合物の効果を試験した。
最適化された配合物には、アルギネート(1.5%)/ジェランガム(0.03%)を(活性剤としての)フルオレセイン0.5%と共に含むISGVの試験配合物、およびアルギネート(1.5%)/スクレログルカン(0.25%)を(活性剤としての)0.5%のフルオレセインと共に含むISGVの試験配合物を含め、これらは、実施例3のプロトコルに従って調製された。
フルオレセイン0.5%を含有するISGVを、水性放出媒体中でインキュベートし、RP HPLCにより225nmにおける紫外検出で、溶解に対する定期的な分析にかけた。放出媒体には、グルコース、NaHCO、アデノシンおよびグルタチオンを含有する疑似涙液を含めた。サンプル100μlを、Rainin社製ピペットで参照溶液および試験溶液から分取し、HPLCにより試験を行った。設備には、長さ250mm、内径4.6mmおよびカラム通過流量1.0ml/分のNulceosil 100−5 C18カラムを有する、Agilent 1100シリーズの装置を含めた。HPLC用バイアルは、インサート付きのInfochromaであり、溶解容器は、スクリューキャップ付きの30mlガラス瓶であった。
システムの適合試験を、溶解に先立って行った。各バッチは、3つから6つの間のサンプルを含有した。サンプルは、疑似涙液の試験媒体中で、約1cm半径の円運動で、60rpmにおいて振盪した。インキュベーションにおいて、試験媒体30mlを溶解容器に満たし、温度を37℃に加減した。
フルオレセインの参照は、計量皿で化学天秤を用いて、0.1mgまで正確に約180mgに秤量し、次に溶解容器内へ移した。アルギネート含有サンプルは、試験媒体と接触すると、計量皿内で凝固した。容器を閉じて、オーブン内の実験室シェーカー上に設置した。次に、試験媒体100μlのサンプルを、HPLC用バイアル中に移し試験を行った。
参照溶液のクロマトグラムを試験溶液と比較し、ピーク面積を計算し、放出プロファイルを得た。試験溶液および参照溶液のクロマトグラムにおいて、フルオレセインのピーク面積を求めるための計算は、以下の様に行った。
Figure 2011522863

式中、
PA 試験溶液中のフルオレセインのピーク面積
参照用ストック溶液中のフルオレセイン参照物質のmg単位の質量
参照物質の%単位の表記含有率(declared content)
試験溶液のml単位の体積
さらなる希釈のためにピペットで取った参照ストック溶液のml単位の体積
PA 参照溶液中のフルオレセインのピーク面積
試験物質のmg単位の質量
RS 参照用ストック溶液のml単位の体積
参照溶液のml単位の最終体積
である。
Figure 2011522863

式中、
M 放出されたmg単位のフルオレセイン/100mgのISGS
100 %への変換係数
ISGS中の%mg/100mg単位のフルオレセインの表示含有率
である。
結果は、図1に示され、フルオレセイン0.5%w/vのISGVの放出プロファイルを表している。フルオレセインの放出は、アルギネート/ジェランガム ISGVおよびアルギネート/スクレログルカン ISGVの両方で、8時間にわたり起こっていたが、伝統的なアルギネートのインサイチュゲル化システムからのフルオレセインの放出は、ほぼ2時間のうちに起こった。グルロン酸の含有率が35%〜45%のアルギネートと共に、賦形剤としてジェランガムまたはスクレログルカンを加えたものは、フルオレセインのインビトロの放出時間が、伝統的なアルギネート単独のものと比較して4倍以上に増加した。
実施例1に記載した配合物の有効性を試験するために、ウサギ被験体を用いたシルマー試験により、インビボのさらなる実験を行った。シルマー試験を用いて、涙液産生を測定する。試験は、眼の下まぶたの内側にろ紙を設置することにより行う。数分間後に紙を除去し、この水分含量を試験する。フルオレセインの点眼薬もまた使用して、涙が涙管を通って鼻に流れ得るかどうかを試験する。
手短に言うと、それぞれ体重3kg〜5kgの雌のニュージーランドホワイト種ウサギが、Novartis animal farmによって供給され、標準条件下で収容した。試験の開始前に、動物の十分な眼科検査および理学的検査を行い、その結果病理所見のない動物だけを試験に含めた。
ISGV配合物の試験物質50μlを、標準の自動ピペットを使用して処置を受けるウサギの眼球結膜の外側上部に滴下した。反対側の眼を、非処置の対照として用いた。まぶたを、1秒間そっと閉じた。配合物当たり3匹のウサギを使用し、各配合物は、2、4、6、8および12時間において涙液サンプルを採取するシルマー試験にかけた。涙液を採取し、HPLCによって分析した。さらに、滴下前、最初の15分間、滴下1、2および7日後に、ペン型ランプを用いて眼球の検査をウサギで行った。前眼部の状況を評価して、Draize法に従って、採点した。任意の不快症状もまた採点した。
シルマー試験紙(Schirmer strip)上の残留物を、RP HPLCによる、225nmにおける紫外検出によって試験を行った。参照溶液および試験溶液から、Rainin社製ピペットでサンプル100μgを分取し、HPLCで試験した。設備には、長さ250mm、内径4.6mmおよびカラム通過流量1.0ml/分のNulceosil 100−5 C18カラムを有する、Agilent 1100シリーズの装置を含めた。
システムの安定性試験は、シルマー試験紙の測定の前に行った。THFを含有するブラインド溶液(blind solution)(参照)をシルマー試験紙を含有するブラインド溶液(試験溶液)と比較した。
参照溶液のクロマトグラムを、試験溶液と比較し、ピーク面積を計算して、シルマー試験紙ごとに、μg単位の量としてフルオレセインの含有量を得た。試験溶液および参照溶液のクロマトグラムにおいてフルオレセインのピーク面積を決定するための評価を以下の様に行った。
Figure 2011522863

式中、
PA 試験溶液中のフルオレセインのピーク面積
参照用ストック溶液中のフルオレセイン参照物質のmg単位の質量
参照物質の%単位の表記含有率
試験溶液のml単位の体積
D1 さらなる希釈のためにピペットで取った参照ストック溶液1resp.2のml単位の体積
D2 さらなる希釈のためにピペットで取った参照ストック溶液1.1resp.2.1のml単位の体積
1000 mgからμgへの変換係数
PA 参照溶液中のフルオレセインのピーク面積
RSS1 参照用ストック溶液のml単位の体積
RSS2 参照用ストック溶液1resp.2のml単位の最終体積
RS 参照溶液1.1resp.2.1のml単位の最終体積
mgへの変換係数
である。
Figure 2011522863

式中、
M フルオレセインのμg単位の含有量/試験紙
100 %への変換係数
涙液のmg単位の質量/試験紙
図2は、0.5%フルオレセイン(活性剤)のISGV配合物のシルマー試験の結果を示す。フルオレセインは、伝統的なアルギネートのゲル化システムを用いて、最大30分間試験を行ったウサギの角膜上で存在した。フルオレセインは、ウサギの眼に滴下後、アルギネート/ジェランガムのISGVのシルマー試験紙上で、最大8時間検出可能であった。フルオレセインは、ウサギの眼に滴下後、アルギネート/スクレログルカンのISGVのシルマー試験紙上で、最大4時間検出可能であった。インビボの結果により、インビトロの試験が裏付けられた。すなわち、アルギネート/スクレログルカンおよびアルギネート/ジェランガムを含有して最適化された配合物は、アルギネート単独のものと比較した場合、活性剤のより長時間で持続したインビボ放出を示した。
放出動力学を測定するために使用した、最適化された試験配合組成を、表1に詳述し、従来の実験室的方法および以下のプロトコルに従って調製した。
Figure 2011522863
製造方法
1.5%のアルギン酸ナトリウム、0.5%のフルオレセインナトリウム
160mlのガラス瓶中で、フルオレセインナトリウム約0.50gを量り、95gのナノピュア水(nanopure water)および塩化ナトリウムに加えた。混合物を、約30分間撹拌した。RW16ベーシックスターラーを1000rpmにおいて使用しながら、アルギン酸ナトリウムを加えた。アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで、撹拌を2.5時間持続した。0.1Nの塩酸でpHを7.4に調整した。ナノピュア水を加えて100.00gとした。
1.5%のアルギン酸ナトリウム、0.03%のジェランガム、0.5%のフルオレセインナトリウム
160mlのガラス瓶中に、ジェランガムに先立ってナノピュア水96gを加え、次に、1000rpmにおける撹拌のもとで、80℃4時間加熱した。混合物を撹拌するもとで室温(RT)まで冷却した。フルオレセインナトリウム(0.50g)を加え、次に約15分間撹拌した。次に、塩化ナトリウムを10分にわたって撹拌しながら加えた。次に、RW16ベーシックスターラーを1000rpmにおいて使用しながら、アルギン酸ナトリウムを加えた。アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで、撹拌を2.5時間持続した。0.1Nの塩酸でpHを7.4に調整した。ナノピュア水を加えて100.00gとした。
1.5%のアルギン酸ナトリウム、0.25%のスクレログルカン、0.5%のフルオレセインナトリウム
160mlのガラス瓶中に、ナノピュア水96gを加え、次に、塩化ナトリウムを加え、10分間撹拌した。フルオレセインナトリウム(0.50g)を加え、約15分間撹拌した。次に、RW16ベーシックスターラーを1000rpmにおいて使用しながら、アルギン酸ナトリウムを加えた。アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで、撹拌を2.5時間行った。Tinocare GL1%(25g)を、1000rpmにおいて10分間撹拌するもとで加えた。ナノピュア水を加えて100.00gとした。
今回は、アルギネートのISGVと共に混合される/懸濁される活性剤として、疎水性のモデル化合物、ASM981(3%w/v)を使用して、実施例1に記載した放出プロファイルと同様な放出プロファイルを行った。インビトロの放出試験に用いた試験配合物は、以下の表2に詳述されている。
3%(w/v)のASM981を含有するISGVを、水性放出媒体中でインキュベートし、RP HPLCにより210nmにおける紫外検出で、溶解に対する定期的な分析にかけた。放出媒体には、グルコース、NaHCO、アデノシンおよびグルタチオン、ならびに1%のSDSを含有する疑似涙液を含めた。サンプル100μlを、参照溶液および試験溶液からRainin社製ピペットで分取し、HPLCで試験を行った。設備には、長さ150mm、内径3.0mmおよびカラム通過流量1.3ml/分のZorbax Eclipse XDB−C18カラムを有する、Agilent 1100シリーズの装置を含めた。HPLC用バイアルは、インサート付きのInfochromaであり、溶解容器は、スクリューキャップ付きの30mlガラス瓶であった。
システムの適合試験を、溶解に先立って行った。各バッチは、3つから6つの間のサンプルを含有した。サンプルは、疑似涙液+1%SDSの試験媒体中で、約1cm半径の円運動で、60rpmにおいて振盪した。インキュベーションでは、試験媒体30mlを溶解容器に満たし、温度を37℃に加減した。ASM981の試験ISGVは、計量皿で化学天秤を用いて、0.1mgまで正確に約300mgに秤量し、次に溶解容器へ移した。アルギネート含有サンプルは、試験媒体と接触すると、計量皿内で凝固した。容器を閉じて、60℃のオーブン内の実験室シェーカー上に設置した。次に、試験媒体100μlのサンプルを、HPLC用バイアルへ移し試験を行った。
参照溶液のクロマトグラムをASM981の試験溶液と比較し、ピーク面積を計算し、放出プロファイルを得た。試験溶液および参照溶液のクロマトグラムにおけるASM981のピーク面積を決定するための評価を以下の様に行った。
Figure 2011522863

式中、
PA 試験溶液中のASM981のピーク面積
参照用ストック溶液中のASM981参照物質のmg単位の質量
参照物質の%単位の表記含有率
試験溶液のml単位の体積
さらなる希釈のためにピペットで取った、参照用ストック溶液のml単位の体積
PA 参照溶液中のASM981のピーク面積
試験物質のmg単位の質量
RS 参照用ストック溶液のml単位の体積
参照溶液のml単位の最終体積
である。
Figure 2011522863

式中、
M 放出されるmg単位のASM981/100mgのISGS
100 %への変換係数
ISGS中のASM981のmg/100mg単位の表示含有率
である。
結果は、図3において見ることができ、ASM981−ISGV配合物は、インビトロで24時間にわたる放出率を有していることが分かる。
疎水性薬物の放出のインビトロ試験に使用した、最適化された配合組成を、表2に詳述し、従来の実験室的方法および以下のプロトコルに従って調製する。
Figure 2011522863
製造方法
1.5%のアルギン酸ナトリウムおよび0.3%のASM981
200mlのガラス瓶中で、ナノピュア水約70gを量り、その中で塩化ナトリウムを可溶化させた。ASM981を加え、Ultra turraxを用い、800rpmで15分間撹拌してASM981を懸濁させた。アルギン酸ナトリウムを加え、アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで、RW16ベーシックスターラーを使用して2.5時間撹拌した。pHを7.0に調整し、ナノピュア水を加えて100.00gとした。
1.5%のアルギン酸ナトリウム、0.03%のジェランガムおよび0.3%のASM981
1000mlのガラス瓶中で、ナノピュア水約380gを量り、その中で塩化ナトリウム3.2gを可溶化させた。RW16ベーシックスターラーを1000rpmにおいて使用しながら、アルギン酸ナトリウム(8.002g)を加えた。アルギン酸ナトリウムが完全に溶解したことが分かるまで、撹拌を3時間要した。ナノピュア水を加えて400.00gとした。別個の100mlのガラス瓶中で、ナノピュア水約20gを量り、その中で、塩化ナトリウムを可溶化させた。ジェランガムを加え、800rpmにおいて、70℃、3時間撹拌し、次に室温(RT)まで冷却した。ASM981を加え、800rpmにおいて1時間撹拌した。ジェランガム混合物を含有する2番目のガラス瓶に、溶液Aの75gを加え、Ultra turraxを用いてASM981を懸濁させた。RW16ベーシックスターラーを用いて、1000rpmにおいて2.5時間撹拌を行った。pHを7.4に調整し、ナノピュア水を加えて100.00gとした。
1.5%のアルギン酸ナトリウム、0.25%のスクレログルカンおよび0.3%のASM981
200mlのガラス瓶中で、ナノピュア水約70gを量り、その中で塩化ナトリウムを可溶化させた。ASM981を加え、Ultra turraxを用いて800rpmにおいて15分間撹拌して、ASM981を懸濁させた。アルギン酸ナトリウムを加え、アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで、RW16ベーシックスターラーを使用し、2.5時間撹拌した。スクレログルカンを加え、1時間撹拌した。ナノピュア水を加えて100.00gとした。
記載した実施形態は、例示的で非限定的なものとして、あらゆる観点でみなすべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の記載によるものではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲のうち、均等の意味および範囲内に入る全ての変更は、これらの範囲内に包含されるべきである。

Claims (13)

  1. 持続した薬物送達のための眼科用インサイチュゲル化ビヒクルであって、該インサイチュゲル化ビヒクルは、グルロン酸の含有量が約35パーセント〜45パーセントの範囲にあるアルギン酸ナトリウムを、賦形剤とこの中に混合される活性剤とを組み合わせて含む、前記ビヒクル。
  2. アルギン酸ナトリウムが、約0.5パーセント〜約3パーセントの重量パーセントの範囲で存在する、請求項1に記載のインサイチュゲル化ビヒクル。
  3. 賦形剤が、ジェランガムもしくはスクレログルカンのどちらか、またはこれらの組合せを含む、請求項1に記載のインサイチュゲル化ビヒクル。
  4. グルロン酸の含有量が約35パーセント〜45パーセントの範囲にあるアルギン酸ナトリウムと、賦形剤とをゲル化する組合せで含む眼科用配合物であって、眼の前部に対する活性剤の持続送達において使用するための前記眼科用配合物。
  5. アルギン酸ナトリウムが、約0.5パーセント〜約3パーセントの重量パーセントの範囲で存在する、請求項4に記載の眼科用配合物。
  6. 賦形剤が、ジェランガムもしくはスクレログルカンのどちらか、またはこれらの組合せを含む、請求項4に記載の眼科用配合物。
  7. 活性剤が、配合物中で溶解されたまたは懸濁された、請求項4に記載の眼科用配合物。
  8. 治療を必要とする患者において眼の障害を治療する方法であって、
    グルロン酸の含有量が約35パーセント〜約45パーセントであるアルギネートおよび賦形剤を、治療有効量の活性剤と一緒に含む液体眼科用配合物を投与する工程、
    患者の眼の円蓋部における滴下に応じ、眼科用配合物のゲル化を開始する工程、および
    眼の内部で、ゲル化した配合物からの活性剤の放出を制御して、障害を治療する工程
    を含む、前記方法。
  9. アルギネートが、約0.5パーセント〜3パーセントの重量%の範囲にある、請求項8に記載の方法。
  10. 賦形剤が、ジェランガムもしくはスクレログルカンのどちらか、またはこれらの組合せを含む、請求項8に記載の方法。
  11. グルロン酸の含有量が約35パーセント〜約45パーセントの範囲にあるアルギン酸ナトリウムを、賦形剤と活性剤とを組み合わせて含む、眼の前部に対する活性剤の持続した薬物送達のためのインサイチュゲル化システム。
  12. アルギン酸ナトリウムが、約0.5パーセント〜約3パーセントの重量%の範囲で存在する、請求項11に記載のインサイチュゲル化システム。
  13. 賦形剤が、ジェランガムもしくはスクレログルカンのどちらか、またはこれらの組合せを含む、請求項11に記載のインサイチュゲル化システム。
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