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JP2011233610A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2011233610A
JP2011233610A JP2010100541A JP2010100541A JP2011233610A JP 2011233610 A JP2011233610 A JP 2011233610A JP 2010100541 A JP2010100541 A JP 2010100541A JP 2010100541 A JP2010100541 A JP 2010100541A JP 2011233610 A JP2011233610 A JP 2011233610A
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Tomoko Goi
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Abstract

【課題】半導体装置の薄型化と、それに伴う反りの発生を抑制する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置10は、半導体チップ11と、配線基板12と、封止樹脂15を備える。配線基板は、半導体チップが搭載される半導体チップ搭載面に第1のソルダレジストが設けられている。封止樹脂は、半導体チップ搭載面に搭載された半導体チップを封止する。半導体チップ搭載面の半導体チップが搭載される領域は、第1のソルダレジストが設けられていない非被覆領域としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、その表裏面にソルダレジストが設けられた配線基板を用いるパッケージ構造の半導体装置に関する。
半導体装置のパッケージ構造として、小型薄型化に適したBGA(ボールグリッドアレイ)型が普及している。その構造は、半導体チップとそれを封止する封止樹脂を配線基板の一方の面側に搭載し、外部接続端子を他方の面側に搭載するものである。このような半導体装置に用いられる配線基板の一方の面及び他方の面の表面は、接続パッドやランド部等の電気的接続部を除いてソルダレジストにより被覆されている。
配線基板は、半導体装置の小型薄型化の要請に応えるため薄型化してきた。そのため、配線基板はその剛性が低下し、その一方の面側と他方の面側の構成(搭載物やソルダレジストの被覆率等)の違いによって反りが生じるようになってきた。このような配線基板の反りは、半導体装置の外部実装性を悪化させ、製品歩留まりを低下させてしまう。
従来、配線基板の反りを防止又は抑制する方法として、配線基板の一方の面側と他方の面側とに設けられるソルダレジストの被覆面積比率及び厚さ比率をそれぞれ一定の範囲内に収める方法(第1の方法)がある(例えば、特許文献1参照)。
また、配線基板の一方の面側と他方の面側に設けられるソルダレジストの厚さを同じにするとともに、被覆面領域を同じにする方法(第2の方法)がある(同じく、特許文献1参照)。
さらに、配線基板の表面と裏面に設けられたソルダレジストの厚みを調整するという方法もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−172104号公報 特開2007−242674号公報
特許文献1に記載された第1及び第2の方法は、いずれも配線基板に搭載される半導体チップや封止樹脂の存在が全く考慮されていない。即ち、特許文献1に記載された方法は、配線基板単体の反りを抑制することを目的としている。このため、これらの方法は、半導体チップや封止樹脂が搭載された状態での配線基板の反り、即ち半導体装置全体の反りを十分に抑制することができないという問題点がある。
また、特許文献1に記載された第1の方法は、ソルダレジストの厚さ比率を3:1〜1.5:1の範囲にするものであるため、一面側のソルダレジストを適切な厚さに設定(可能な限り薄く)すると、他面側のソルダレジストをさらにその2/3〜1/3の厚さ(薄さ)にする必要があり、金属配線等により凹凸が形成されている面にソルダレジストを均一に形成することが困難あるいは不可能であるという問題点がある。逆に、他面側のソルダレジストを適切な厚さに設定すると、一面側のソルダレジストの厚さをその1.5倍から3倍の厚さにしければならず、薄型化を阻害し、また、線膨張係数が大きいソルダレジストの量が増加することにより、加熱冷却作業時に一時的に熱反り変化量が増加するという問題点がある。
なお、特許文献1に記載された第1の方法は、配線基板の両面に設けられるソルダレジストの被覆面積比率が、一方の面側ではボンディング部を露出させ、他方の面側ではランド部を露出させることから、1:1.3〜1:1.7になることを前提としている。特許文献1には、被覆面積比率を意図的に上記範囲内に収めることについての記載は見当たらない。
また、特許文献1に記載された第2の方法は、配線基板の一面と他面のソルダレジストによる被覆領域を互いに対応させるため、少なくとも一方の面では、必要以上に配線基板の表面を露出させることになってしまう。その結果、金属配線や、ランド部周辺の金属メッキ部の露出量が増加し、金属ハガレや傷がつく可能性が増大するという問題点がある。
一方、特許文献2に記載された方法は、配線基板上に搭載される電子部品の影響を考慮したものである。しかしながら、この方法は、複数の電子部品を搭載するような比較的大きな、剛性の高い配線基板に適用されるものであって、小型薄型化の進むBGAパッケージ等に用いられる配線基板に適用できるものではない。たとえ、適用可能であるとしても、配線基板の一方の面に設けられソルダレジストの厚さを他方の面に設けられるソルダレジストよりも厚するという点で特許文献1に記載された第1の方法と共通し、薄型化を阻害する等の問題点がある。
発明者は、最近の半導体装置の小型薄型化により、半導体装置に生じる反りは、配線基板の一方の面と他方の面に設けられたソルダレジストに生じる伸縮量の差に起因するというよりも、半導体チップ及び封止樹脂と配線基板全体との伸縮量の差に起因することを見出した。このような反りは、特許文献1や2に記載されているような方法では防止又は抑制することはできない。
以上のことから、半導体装置の小型薄型化とそれに伴い発生する反りの発生防止又は抑制が求められている。
本発明の一実施の形態に係る半導体装置は、半導体チップと、前記半導体チップが搭載される半導体チップ搭載面に第1のソルダレジストが設けられている配線基板と、前記半導体チップ搭載面に搭載された前記半導体チップを封止する封止樹脂と、を備え、前記半導体チップ搭載面の前記半導体チップが搭載される領域を前記第1のソルダレジストが設けられていない非被覆領域としたことを特徴とする。
本発明によれば、配線基板の半導体チップが搭載される領域を第1のソルダレジストが設けられていない非被覆領域とした。これにより、配線基板に搭載された半導体チップの高さを、第1のソルダレジストの厚み分だけ低減でき、薄型化が可能になる。また、第1のソルダレジストの被覆面積が減少したことにより、反りを生じさせる力が減少し、反りを抑制することができる。こうして、本発明によれば、半導体装置の薄型化とそれによって生じる反りを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。 図1の破線A内の拡大図である。 図1の半導体装置に用いられる配線基板の第1の面を示す平面図である 図1の半導体装置に用いられる配線基板の第2の面を示す平面図である。 シミュレーションに用いたモデルを示す断面図である。 シミュレーション結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10の概略構成を示す断面図である。また、図2は、図1の破線A内の拡大図である。ここでは、半導体装置としてBGA(ボールグリッドアレイ)型パッケージ構造の半導体装置を例示するが、LGA(ランドグリッドアレイ)型やMCP(マルチチップパッケージ)等の他の半導体装置にも本発明は適用可能である。
図示の半導体装置10は、半導体チップ11、配線基板12、絶縁性接着剤13、ボンディングワイヤ14、封止樹脂(レジン)15及び外部接続端子16を備えている。
半導体チップ11は、略長方形の一対の表裏面を有する薄い板状の形状を有している。表裏面の一方の面(図1及び図2において上側の面、ここでは表面とする)は、少なくとも一つの半導体素子(図示せず)と複数の電極パッド111が形成された回路形成面112である。
配線基板12は、略長方形の一対の表裏面(第1の面及び第2の面)を有する薄い板状の、例えば、ガラスエポキシ基板である。表裏面の一方(ここでは、第1の面とする)は、半導体チップ11を搭載する半導体チップ搭載面であり、他方(ここでは、第2の面とする)は、外部接続端子16を搭載する外部接続端子搭載面である。なお、配線基板12の平面形状は、半導体チップ11の表面形状よりも大きい。
配線基板12は、基板コア部121と、その表裏面にそれぞれ形成された接続配線層122,123と、これら接続配線層122,123のそれぞれの少なくとも一部を被覆する第1及び第2のソルダレジスト(絶縁膜)124,125を有している。なお、ここでは、基板コア部121の表裏面にそれぞれ接続配線層122,123を有する配線基板12を例示するが、3層以上の接続配線層と絶縁層とが交互に積層された多層配線基板であってもよい。
接続配線層122,123は、例えばAuやCuからなる金属メッキ部であって、所定の形状、例えばパッド形状や配線形状、にパターン化されている。また、基板コア部121の裏面側(図1及び図2において下側)に形成された接続配線層123には、複数のランド部126が例えば金属メッキにより配列形成されている。基板コア部121の表面側(図1及び図2において上側)に形成された接続配線層122の一部は、ボンディングワイヤ14を接続固定する接続パッド部127を構成する。こらら接続パッド部127とランド部126とは、一対一に対応する。即ち、接続配線層122と123とは、各ランド部126と対応する接続パッド部127とを電気的に接続するように、基板コア部121を貫いて形成された複数の貫通ビア128によって互いに接続されている。
第1及び第2のソルダレジスト124,125は、絶縁性を確保するとともに、金属メッキ部のハガレ強度を向上させ、さらには傷や汚れを防止するために設けられている。配線基板12の第1の面側(図1及び図2において上側)に形成された第1のソルダレジスト124は、半導体チップ11を搭載する半導体チップ搭載領域と接続パッド部127を露出させる領域とを除く領域に形成されている。また、配線基板12の第2の面側(図1及び図2において下側)に形成された第2のソルダレジスト125は、ランド部126が形成された領域以外の領域に形成されている。これら、第1及び第2のソルダレジスト124,125は、同一材料を用いて、同一の厚さに形成されてよい。
絶縁性接着剤13は、例えば、固形シート状のDAF(ダイアッタチフィルム)である。絶縁性接着剤13は、配線基板12の第1の面側に規定される半導体チップ搭載領域に設けられる。この半導体チップ搭載領域は、上述のように第1のソルダレジストが設けらていない非被覆領域である。絶縁性接着剤13は、加熱等により硬化して、半導体チップ11を配線基板12に接着固定する。なお、半導体チップ11は、回路形成面112を配線基板12とは反対の方向へ向け、回路形成面112の反対側の面、すなわち裏面113を配線基板12に向ける、いわゆるフェースアップの状態で、配線基板12の半導体チップ搭載領域に搭載される。
ボンディングワイヤ14は、導電性金属、例えばAuからなり、半導体チップ11の電極パッド111と配線基板12の接続パッド部127との間を電気的に接続する。前述のように、接続パッド部127は、ランド部126と一対一に対応しているので、このボンディングワイヤ14による接続により、各電極パッド111は対応するランド部126に電気的に接続される。
封止樹脂15は、例えばエポキシ樹脂等からなり、半導体チップ11をボンディングワイヤ14とともに封止する。封止樹脂15は、半導体装置の外形厚みが配線基板12の外周端部まで均一となるように形成されている。換言すると、封止樹脂15は、配線基板12の縁に一致する外周面を有し、かつ配線基板12の厚み方向の高さが一様(均一)になるように形成されている。
外部接続端子16は、例えば、半田ボールである。外部接続端子16は、ランド部126にそれぞれ設けられ、半導体チップ11の電極パッド111と一対一に対応する。
次に、図3及び図4を参照して、配線基板12に設けられる第1及び第2ののソルダレジスト124,125についてさらに説明する。
図3は半導体装置10に用いられる配線基板12の第1の面(半導体チップ搭載面)の平面図である。図示のように、配線基板12の第1の面に設けられるソルダレジスト124は、半導体チップ11を搭載する半導体チップ搭載領域201と接続パッド部127を露出させる接続パッド周辺領域202とを除く領域に形成されている。このソルダレジスト124の形成は、例えば、配線基板12の第1の面側の全面に感光性のソルダレジスト膜を形成し、露光及び現像を行うことにより、半導体チップ搭載領域201及び接続パッド周辺領域202のソルダレジスト膜を除去することにより行うことができる。
半導体チップ搭載領域201の形状と大きさは、半導体チップ11の裏面と同一であることが望ましい。しかしながら、製造精度や、作業の精度及び作業の容易性等を考慮して、半導体チップ搭載領域201の大きさを半導体チップ11の裏面の大きさ(図3に破線で示す)よりわずかに大きくしてもよい。その程度は、チップ搭載作業に用いられる機器の位置合わせ及び搭載精度による最大誤差と同程度(例えば、+0.1mm)とすることができる。いずれにしても、半導体チップ11が、半導体チップ搭載領域201を規定するソルダレジスト124の内周縁に重なることなく半導体チップ搭載領域201内に搭載できればよい。
なお、接続パッド周辺領域202については、公知の構造(例えば、特許文献1の図6)なのでその説明を省略する。
絶縁性接着剤13としてDAFを用いる場合、DAFの形状と大きさもまた、半導体チップ11の裏面と同一であることが望ましい。しかしながら、製造精度や作業精度等を考慮して、DAFの大きさを半導体チップ11の裏面の大きさよりわずかに小さくしてもよい。その程度は、作業に用いられる機器の位置合わせ精度による最大誤差と同程度(例えば、0.1mm)とすることができる。また、DAFの厚さ(接着剤又は樹脂の量)は、半導体チップ11の搭載後の加熱硬化時に変形又は流動して、半導体チップ搭載領域201に露出する接続配線層122による表面の凹凸を吸収し、また、半導体チップ11とその周囲のソルダレジスト124との隙間に浸透し充填される程度とする。少なくとも、余分な接着剤が半導体チップ11とソルダレジスト124の隙間から溢れて、電極パッド111や接続パッド部127を覆うことがないように調整する。
上記構成により、半導体チップ11(及び絶縁性接着剤13)をソルダレジスト124と重ねることなく半導体チップ搭載領域201に搭載することができる。この構成では、半導体チップ11の直下には、ソルダレジスト124が存在しない。それゆえ、半導体装置10の厚さ(高さ)を、公知構造の半導体装置より、ソルダレジスト124の厚さに相当する分だけ薄くすることができる。
また、半導体チップ搭載領域201の周囲には、ソルダレジスト124が存在しているので、封止樹脂15による封止を行う際、公知の構造と同様に、封止樹脂15と配線基板12との間に十分な密着性を確保でき、耐湿性についても問題は生じない。
なお、絶縁性接着剤13としては、DAFに限らず、例えば低温でも粘度と流動性を持つ液状接着剤であるダイボンディングペーストを利用することができる。液状接着剤は、DAFに比べ、配線基板12の表面の凸凹による隙間や半導体チップ11と周辺のソルダレジスト124の隙間に浸透し易く、量の調整が容易で、しかも安価である。
図4は配線基板12の第2の面に設けられたソルダレジスト125の被覆領域を示す平面図である。ただし、図4におけるランド部126は、図3の接続パッド部127と一対一で対応するものではない。
図4に示すように、ソルダレジスト125は、配線基板12の第2の面のランド部126以外のほぼ全面を被覆している。この構造は、公知の構造と同様であり、ソルダレジスト125による金属配線のハガレや傷の防止効果は公知の構造と何ら変わらない。
次に、半導体装置10に生じる反りについて説明する。
一般に、ソルダレジストの線膨張係数αは、配線基板12の基板コア部121や封止樹脂15等の他の部材のそれよりも大きく、加熱冷却時の伸長収縮が他の部材よりも大きい。このため、ソルダレジストが他の部材と密着していると反りが生じるおそれがある。配線基板12についても、その第1の面と第2の面の両面に第1及び第2のソルダレジスト124,125が設けられているため、反りが生じるおそれがある。しかしながら、配線基板12は、最近の薄型化により、配線基板12字体に生じる反りよりも全体の伸長収縮のほうが封止樹脂15に与える影響が大きくなってきた。つまり、配線基板12における第1のソルダレジスト124と第2のソルダレジスト125の被覆面積比率や厚さ比率は半導体装置10の反りにあまり影響を与えず、配線基板12全体としての伸長収縮が半導体装置10に反りをもたらすようになってきた。即ち、第1及び第2のソルダレジスト124,125の総量が多いほど、加熱冷却時に半導体装置10に反りを生じさせる可能性が高く、第1及び第2のソルダレジスト124,125の総量を低減することが半導体装置10の反り低減に寄与する。
本実施の形態では、図3及び図4から明らかなように、半導体チップ搭載領域201をソルダレジスト124により被覆されていない非被覆領域とすることで、ソルダレジスト124,125の総量を低減する。非被覆領域である半導体チップ搭載領域201を半導体チップ11の直下の領域(あるいはそれよりわずかに大きい領域)に限定することで、その領域にソルダレジスト124が設けられていないことによる種々の不都合の発生を防止する。
以下、シミュレーションに基づき、半導体装置10の反りが抑制されることについて説明する。なお、半導体装置10に生じる反りは、第1及び第2のソルダレジスト124,125だけでなく、他の構成部材の配置や構造、各部材のガラス転移温度やヤング率などの物性値、加熱条件などにも依存する。シミュレーションはこれらの点について考慮した上で行った。
まず、半導体装置10を図5に示すようにモデル化した。半導体装置10と異なる点は、ボンディングワイヤ14が存在しない点、配線基板12の第1の面側において接続パッド周辺領域202にも第1のソルダレジスト124が設けられている点、及び配線基板12の第2の面側においてランド部126が存在せず全面にソルダレジスト125が設けられている点である。また、絶縁性接着剤13はDAFであるとした。
主な部位の寸法の一例を表1に示す。これらの各部位の寸法は、PoP(パッケージオンパッケージ)積層用の薄型パッケージを参考にしたものである。
Figure 2011233610
また、各部の素材の主な物性値の一例を表2に示す。表2において、線膨張係数α1は、ガラス転移温度Tgよりも低い温度での代表的な値、α2はTgよりも高い温度での代表的な値である。なお、表に記載されていない物性値、例えば、基板コア部121のヤング率等もシミュレーションに用いた。
Figure 2011233610
表2に示すように、ソルダレジストの線膨張係数は60〜130ppm程度、ガラス転移温度は100℃程度であり、封止樹脂(レジン)や基板コア部に比べて、線膨張係数は大きく、ガラス転移温度は低い。加熱による伸長収縮は特定温度における熱膨張係数が大きい素材ほど大きく発生するため、ソルダレジストはレジンや基板コア部より熱による伸長収縮が大きく、ソルダレジストが他の部材と隣接していれば収縮差による反りが発生する。従って線膨張係数が大きいソルダレジストの総量(厚さや被覆面積)を少なくすれば熱による反りの発生量を抑えられると考えられる。但し、ソルダレジストを被覆する目的は、絶縁性を確保し、ランドや接続配線を形成する金属メッキ部のハガレ強度を向上し傷や汚れの防止を図るためであるため、ソルダレジストの総量を削減することにより不具合が発生しないような配慮が必要になる。本実施の形態では、半導体チップの直下の領域(半導体チップ搭載領域)にソルダレジストの非被覆領域を限定することでソルダレジストの総量低減による不具合の発生を防止する。
上記モデルに対して、有限要素法を用いる応力解析ツールにより半導体装置に発生する反り量をシミュレーションした。温度条件は、モールドベーク作業後の冷却温度変化を想定して、175℃から25℃まで下降させた。反り量は、半導体装置の上面において、左右両端を結ぶ直線に対して中心部表面が上下に変化した量(図の上方向が+)とした。なお、本シミュレーションでは、初期状態における反りの有無は無視し、175℃における反り量を基準(=0)として反り量を求めた。
モデルにおける配線基板12の第1のソルダレジスト124の被覆状態を変更してシミュレーションした結果を表3に示す。
Figure 2011233610
表3におけるソルダレジストの量の比率は、第2のソルダレジスト125の量に対する第1のソルダレジスト124の量の比とした。基本構造は、厚さの等しい第1及び第2のソルダレジスト124及び125を全面に形成したもの(No.2)である。
表3に示すように、基本構造(No.2)では、反り量が72μmのプラス反り(中央が凸状)になっている。これは、表1から理解されるように、配線基板12(第1のソルダレジスト124から第2のソルダレジスト125まで)の厚さd2が0.14mmと半導体装置10全体の厚さd1=0.38mmの37%しか無く、半導体装置10の下側に偏っているため、冷却時の収縮が半導体装置10の下側に集中するためである。
図6は、表3のシミュレーション結果をグラフに表したものである。
図6のグラフから理解されるように、配線基板12の第1のソルダレジスト124の量が多ければ反りが増加し、第1のソルダレジスト124の量が少なければ減少する傾向にある。そして、本実施の形態に係る構造(No.4)の反り量は9μmであり、基本構造(No.2)の反り量72μmに比べて大幅に低減している。
また、グラフ上のNo.4のポイントの左右を見ると、半導体チップ搭載領域201の50%以上がソルダレジストに被覆されていない非被覆領域であれば、半導体チップ搭載領域201の全域を非被覆領域とした場合と同等の反り低減効果が得られる。また、非被覆領域をわずかに半導体チップ搭載領域201よりも広くしても、同様に反り低減効果が見込まれる。
なお、グラフでは、ソルダレジスト量の減少に伴い反り量が一様に(一次関数的に)減少していない。例えば、No.3やNo.5のポイントは、想定される一次関数直線から大きくずれている。これは、シミュレーションモデルの構造が、半導体チップとDAFを中央部に配置したものであるからだと考えられる。即ち、半導体チップ、DAF及び封止樹脂が、中央部から周辺部まで均一に配置されておらず、半導体チップ及びDAFは中央部に偏って配置され、また封止樹脂は中央部で薄く周辺部で厚くなっているからであると考えられる。
以上のシミュレーション結果から、配線基板12の第1のソルダレジスト124の量を低減することで半導体装置10の反りを低減することができることがわかる。
以上のように、本実施の形態によれば、半導体装置の薄型化と、製造時の加熱冷却により発生する反りの低減とを両立することができる。そして、反りの低減に伴い、歩留まりの改善、製品信頼性の向上、外部実装性の向上が実現できる。
以上本発明について実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形、変更が可能である。即ち、表裏両面にソルダレジストが設けられた配線基板と、配線基板の一方の面に半導体チップが搭載され封止樹脂により封止されている構造を有する半導体装置であれば、本発明は適用可能である。そのような半導体装置としては、LGA(ランドグリッドアレイ)型やMCP(マルチチップパッケージ)型等の半導体装置がある。
10 半導体装置
11 半導体チップ
12 配線基板
13 絶縁性接着剤
14 ボンディングワイヤ
15 封止樹脂
16 外部接続端子
111 電極パッド
112 回路形成面
113 裏面
121 基板コア部
122,123 接続配線層
124 第1のソルダレジスト
125 第2のソルダレジスト
126 ランド部
127 接続パッド部
128 貫通ビア
201 半導体チップ搭載領域
202 接続パッド周辺領域

Claims (9)

  1. 半導体チップと、
    前記半導体チップが搭載される半導体チップ搭載面に第1のソルダレジストが設けられている配線基板と、
    前記半導体チップ搭載面に搭載された前記半導体チップを封止する封止樹脂と、
    を備え、
    前記半導体チップ搭載面の前記半導体チップが搭載される領域を前記第1のソルダレジストが設けられていない非被覆領域としたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記非被覆領域の大きさは、前記半導体チップの前記配線基板に対向する面と同一か又はわずかに大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体チップの前記配線基板に対向する面は、回路形成面の反対側の面であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体チップは、絶縁性接着剤を用いて前記半導体チップ搭載面に接着されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体チップは、前記第1のソルダレジストと重なることなく、前記絶縁性接着剤を用いて前記半導体チップ搭載面に接着されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1のソルダレジストは、前記半導体チップ搭載面の前記半導体チップが搭載される領域と接続パッド部を露出させる領域を除く領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記配線基板の前記半導体チップ搭載面の反対側の面には、接続ランド部を形成する領域を除く領域に、第2のソルダレジストが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第2のソルダレジストは、前記第1のソルダレジストと同一の材料を用いて、同一の厚さとなるように設けられていることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記封止樹脂は、前記配線基板の縁に一致する外周面を有し、かつ前記配線基板の厚み方向に一様な高さを持つように形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
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