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JP2011195216A - 糸巻取機 - Google Patents

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勝文 牟田
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哲也 竝川
Hideshige Mori
秀茂 森
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Abstract

【課題】様々なボビン形状に対応して高品質なコーン巻きパッケージを形成することができる糸巻取機を提供する。
【解決手段】自動ワインダは、クレードルと、接触ローラ29と、トラバース装置と、を備える。クレードルは、糸のパッケージ30が巻き取られる巻取ボビン22を回転可能に支持する。接触ローラ29は、パッケージ30と接触回転する。トラバース装置は、接触ローラ29とは独立して設けられ、パッケージ30の表面に糸をトラバースする。また、接触ローラ29は、テーパ形状に形成される。そして、当該接触ローラ29の大小径比(d2/d1)は、巻取ボビン22の大小径比(D2/D1)よりも小さくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、糸巻取機に関する。詳細には、綾振ガイドを往復駆動して当該綾振ガイドにより案内される糸をトラバースするトラバース装置を備えた糸巻取機において、糸のパッケージに接触して回転する接触ローラの構成に関する。
綾振ガイドを往復駆動することにより、パッケージ表面に糸をトラバース(綾振り)するトラバース装置を備えた糸巻取機が知られている。このような糸巻取機は、例えば特許文献1に開示されている。この種の糸巻取機は、糸が過度に振り回されてトラバースが不安定となることを防止するため、パッケージ表面に接触して回転する接触ローラ(特許文献1における案内ローラ)を備えている。なお、このような接触ローラは、特許文献1の図面に記載されているように、通常は円筒形(又は円柱形)とされる。
以下、図6及び図7を参照して、従来の糸巻取機について簡単に説明する。この種の糸巻取機は、ボビン100(又はパッケージ101)の表面に接触する接触ローラ103と、先端に綾振ガイド104を有する綾振アーム105と、綾振アーム駆動モータ106と、糸110を前記綾振ガイド104が捕捉できる位置まで案内するための糸案内部材107と、を備えている。
上記のような糸巻取機においては、パッケージ101又は接触ローラ103の何れか一方を積極的に回転駆動し、他方を従動回転させる構成とされる場合が多い。以下では、パッケージ101を駆動側とし、接触ローラ103を従動回転させる構成として説明する。
図7の側面図に示すように、ボビン100(又はパッケージ101)を回転させることにより、パッケージ101の表面に糸110が巻き取られる。また、図6に矢印で示すように綾振アーム駆動モータ106によって綾振アーム105を左右に往復旋回駆動することにより、綾振ガイド104を円弧状に往復駆動することができる。以上の構成で、ボビン100(又はパッケージ101)を回転させながら、糸110を綾振ガイド104に引っ掛けた状態で当該綾振ガイド104を円弧状に往復駆動することにより、回転するパッケージ101の表面に糸110を左右にトラバース(綾振り)しつつ巻き取ることができる。
また、図7に示すように、ボビン100(又はパッケージ101)と接触ローラ103は、接触した状態で回転する。このとき、パッケージ101と綾振ガイド104との間の糸110の一部は、接触ローラ103の周面に接触している。従って、パッケージ101に巻き取られる直前の糸110と、接触ローラ103の周面と、の間には摩擦力が働いている。
なお、以下の説明では、このように接触ローラ103の外周面に糸110をいったん接触させることを「プリントする」と呼び、このように糸110が接触ローラ103に接触している部分の長さを「プリント長」と呼ぶ。このように、接触ローラ103に糸110をプリントすることにより、当該糸110のトラバースを安定させることができる。また、綾振ガイド104と、糸110が接触ローラ103表面に接触する点と、の間の距離を、「フリーレングス」と呼ぶ。
糸110のトラバースを正確に行うという観点からは、接触ローラ103上にプリントされている糸110と、当該接触ローラ103と、の間にスリップが発生しないことが好ましい。ところで、接触ローラ103上にプリントされた糸110は、当該接触ローラ103の回転によってパッケージ101側に送り出され、パッケージ101の回転によって当該パッケージ101の表面に巻き取られる。従って、接触ローラ103が糸110を送り出す速度と、パッケージ101が糸110を巻き取る速度と、が異なる場合、接触ローラ103上で前記スリップが多発する場合がある。ここで、接触ローラ103が糸110を送り出す速度は、当該接触ローラ103の周速と略一致する。また、パッケージ101が糸110を巻き取る速度は、当該パッケージ101の周速と略一致する。従って、パッケージ101の周速と、接触ローラ103の周速と、が異なっている場合に前記スリップが発生し易いと言える。
ここで、図8(a)のようにチーズパッケージの場合、パッケージの周速は、当該パッケージ表面のどの位置でも同じである。そして、このパッケージを回転駆動することにより接触ローラを従動回転させるのであるから、当該接触ローラの周速はパッケージの周速と略一致する。このような場合、糸が綾振アームによってパッケージ表面のどの位置にトラバースされても、接触ローラから糸が送り出される速度と、パッケージが糸を巻き取る速度と、はほぼ一致することになる。従って、チーズパッケージに糸を巻き取る場合は、糸と接触ローラとの間でのスリップはあまり発生しない。
一方、図8(b)のようにコーン巻きパッケージの場合、パッケージの幅方向の中央部の周速に対して、パッケージの大径側ほど周速が大きく、パッケージの小径側ほど周速が小さい。ここで、パッケージの周速と接触ローラの周速とが略等しい箇所を「等速ポイント」と呼ぶことにすると、コーン巻きパッケージに糸を巻き取る場合、等速ポイントよりも小径側の位置においては、接触ローラの周速よりもパッケージの周速の方が小さくなる。その結果、コーン巻きパッケージの小径側に糸がトラバースされると、接触ローラから糸が送り出される速度よりも、パッケージが糸を巻き取る速度の方が遅くなるため、パッケージと接触ローラとの間の糸のテンションが低くなる。
また、コーン巻きパッケージに糸を巻き取る場合であって、等速ポイントよりも大径側の位置においては、接触ローラの周速よりもパッケージの周速の方が大きくなる。従って、コーン巻きパッケージの大径側に糸がトラバースされると、接触ローラから糸が送り出される速度よりも、パッケージが糸を巻き取る速度の方が速くなるため、パッケージと接触ローラとの間の糸のテンションが大きくなり、糸が引っ張られて接触ローラと糸との間でスリップが発生する。
このように、コーン巻きパッケージの巻取時においては、パッケージに巻き取られる糸のテンションが、パッケージの大径側と小径側とで変動する。具体的には、等速ポイントでの巻取テンションに対して、パッケージの小径側での巻取テンションは低くなり、パッケージの大径側での巻取テンションは高くなる。その結果、パッケージの大径側では綾落ちが発生し易くなり、不良パッケージを生成してしまう場合があった。
以上の問題は、パッケージがコーン形状であるのに対して接触ローラが円筒形状(又は円柱形状)であるため、パッケージと接触ローラとの間で周速差が発生するということに起因している。この点、特許文献2は、ボビン(紙管)の形状に合わせてテーパ形状(コーン形状)に形成した接触ローラ(パッケージ駆動ドラム)を開示している。特許文献2は、これにより、紙管と駆動ドラムとの間のスリップを少なくすることができるとしている。
特開2006−298499号公報 実開平3−49259号公報
ところで、糸巻取機においてコーン形状のパッケージを形成する場合、当該パッケージの用途や糸品種等に応じて様々な形状の巻取ボビンが使用される。しかしながら、特許文献2に記載された接触ローラ(パッケージ駆動ドラム)は、ボビン(紙管)の形状に合わせて形成されたものであるため、1つの接触ローラで1種類の巻取ボビンにしか対応することができない。このため、特許文献2の構成では、異なる形状のボビンごとに接触ローラを用意しなければならないため、コスト面で問題があった。また、ボビンの形状を変更するたびに接触ローラを交換しなければならないため、オペレータに負担が掛かるという問題もあった。
また、特許文献2の構成は、パッケージの巻き初めにおいてはスリップを防ぐことができるものの、ボビンの周囲に糸が巻き付けられてパッケージが巻き太るに従い、スリップが多くなると考えられる。これは、パッケージが巻き太るに従い、当該パッケージの小径側に対する大径側の径の比が変化するため、当該パッケージの形状と、特許文献2の接触ローラの形状と、が一致しなくなるためである。このように、特許文献2の構成では、パッケージが巻き太るに従いスリップが多発するため、最終的に生成されるパッケージの品質が良くないという点で改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、様々なボビン形状に対応して高品質なコーン巻きパッケージを形成することができる糸巻取機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成された糸巻取機が提供される。即ち、この糸巻取機は、ボビン支持部と、接触ローラと、トラバース装置と、を備える。前記ボビン支持部は、糸のパッケージが巻き取られるボビンを回転可能に支持する。前記接触ローラは、前記パッケージと接触回転する。前記トラバース装置は、前記接触ローラとは独立して設けられ、前記パッケージの表面に糸をトラバースする。また、前記接触ローラは、テーパ形状に形成される。そして、当該接触ローラの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率は、前記ボビンの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率よりも小さい。
このように接触ローラをテーパ形状とすることにより、当該接触ローラの形状を円筒形状とする構成と比べて、接触ローラとコーン巻きパッケージとの間で発生する周速差を小さくすることができる。これにより、コーン巻きパッケージを巻き取る際に生じ易い大径側の綾落ち等を防止し、高品質なパッケージを形成することができる。また、コーン巻きパッケージは、巻き太るに従って、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が小さくなる。そこで、上記のように、接触ローラの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率を、前記ボビンの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率よりも小さくすることで、パッケージが巻き太っても接触ローラとコーン巻きパッケージとの間で発生する周速差が過度に大きくなることを防ぐことができる。また、ボビンの形状に合わせて接触ローラを形成する従来の構成(実開平3−49259)の場合、異なる形状のボビンごとに接触ローラを用意する必要があったが、上記の構成によれば、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が接触ローラよりも大きいボビンであれば、複数種類のボビンに対応することができる。
前記の糸巻取機は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記ボビン支持部は、コーン形状のボビンを支持可能なように、小径側支持部と大径側支持部とを有している。そして、前記接触ローラの前記小径側端部は、前記小径側支持部に対応するように配置され、前記接触ローラの大径側端部は、前記大径側支持部に対応するように配置されている。
これにより、接触ローラとボビン(又はパッケージ)との間の周速差を小さくすることができる。
前記の糸巻取機においては、前記接触ローラの前記小径側端部の径に対する前記大径側端部の径の比率が1.1以上1.8未満であることが好ましい。
即ち、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率を1.1以上とすることにより、ある程度テーパがついた接触ローラとすることができる。また、一般に用いられているコーン型ボビンの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比は1.8以下である。そこで、接触ローラの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比を1.8未満とすることにより、当該接触ローラの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率を一般的なコーン型ボビンの比率よりも小さくすることができる。その結果、一般的にある複数種類のコーン型ボビンの何れの種類のコーン型ボビンを巻き取る場合であっても、接触ローラとコーン巻きパッケージとの間で発生する周速差を小さく保ちつつ、高品質なパッケージを糸巻取機により巻き取ることができる。
前記の糸巻取機において、前記ボビン支持部は、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.6であるボビンを少なくとも支持可能に構成されていることが好ましい。
即ち、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.6であるコーン型ボビンは広く使用されているので、前記の糸巻取機は、このボビンを支持可能に構成されていることが好ましい。
前記の糸巻取機において、前記ボビン支持部は、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.8であるボビンを少なくとも支持可能に構成されていることが好ましい。
即ち、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.8であるコーン型ボビンは広く使用されているので、前記の糸巻取機は、このボビンを支持可能に構成されていることが好ましい。
前記の糸巻取機は、前記ボビンを直接回転駆動するパッケージ駆動部を更に備えていることが好ましい。
即ち、仮に接触ローラを回転駆動してボビン(又はパッケージ)を従動回転する構成とした場合、ボビン(又はパッケージ)を確実に駆動するためには接触ローラの径をある程度大きくする必要がある。この点、上記のように構成することにより、接触ローラを大きくする必要が無く、当該接触ローラをコンパクトに構成することができる。
前記の糸巻取機は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記トラバース装置は、綾振アームと、前記綾振アームの先端側に配置された綾振ガイドと、を備える。そして、当該トラバース装置は、前記綾振ガイドに糸を係合させた状態で、前記綾振アームをその基端側を中心として回動運動することにより、前記綾振ガイドを往復運動させて前記パッケージの表面に糸をトラバースするように構成されている。
即ち、綾振アーム式のトラバース装置は、トラバース時にトラバースストロークの両端部においてプリント長が長くなり易い構成のため、接触ローラ上にプリントされた糸のスリップが特に発生し易い。そこで、綾振アーム式のトラバース装置を備えた糸巻取機において本発明の構成を採用し、糸のスリップを低減させることにより、パッケージ品質向上の効果を特に顕著に得ることができる。
前記の糸巻取機は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この糸巻取機は、前記綾振アームを回転駆動する綾振駆動部を備える。そして、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、前記綾振駆動部の駆動軸と、パッケージに巻き取られる糸の糸道の延長線と、が鋭角をなして交わるか平行である。
これにより、特にトラバースストロークの端部において、綾振ガイドによる糸の屈曲を軽減させることができるので、パッケージに巻き取られる糸への負担を軽減し、パッケージの品質をより一層向上させることができる。
前記の糸巻取機においては、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、前記綾振アームの基端部から前記綾振ガイドを通るように引いた仮想線は、前記糸道と略垂直であることが好ましい。
これにより、特にトラバースストロークの端部において、綾振ガイドによる糸の屈曲を軽減させることができるので、パッケージに巻き取られる糸への負担を軽減し、パッケージの品質をより一層向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る自動ワインダが備えるワインダユニットの構成を示した概略的な正面図及びブロック図。 トラバース装置の模式的な側面図。 巻取ボビン及び接触ローラの、テーパ角、及び、大径側と小径側の径を示す図。 接触ローラを用いてパッケージの形成を行った結果を示す図。 変形例に係るワインダユニットの構成を示した概略的な正面図及びブロック図。 従来のトラバース装置及び接触ローラの構成を示す正面図。 従来のトラバース装置及び接触ローラの構成を示す側面図。 パッケージと接触ローラとの間の周速差を説明する図。
次に発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る繊維機械としての自動ワインダが備えるワインダユニット10の概略的な構成を示した模式図及びブロック図である。
図1に示すワインダユニット10は、給糸ボビン21から解舒される糸20をトラバースさせながら巻取ボビン22に巻き付けて、所定形状のパッケージ30とするものである。本実施形態の自動ワインダ(糸巻取機)は、並べて配置された複数のワインダユニット10と、その並べられた方向の一端に配置された図略の機台制御装置と、を備えている。
それぞれのワインダユニット10は、巻取ユニット本体16と、ユニット制御部50と、を備えている。
ユニット制御部50は、例えば、CPUと、RAMと、ROMと、を備えて構成されている。前記ROMには、巻取ユニット本体16の各構成を制御するためのプログラムが記録されている。
前記巻取ユニット本体16は、給糸ボビン21と巻取ボビン22との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、糸解舒補助装置12と、テンション付与装置13と、スプライサ装置14と、クリアラ(糸品質測定器)15と、を配置した構成となっている。
糸解舒補助装置12は、給糸ボビン21から解舒される糸が振り回されて給糸ボビン21上部に形成されるバルーンに対して規制部材40を接触させ、当該バルーンを適切な大きさに制御することによって糸の解舒を補助するためのものである。規制部材40の近傍には前記給糸ボビン21のチェース部を検出するための図略のセンサが備えられており、このセンサがチェース部の下降を検出すると、それに追従して前記規制部材40を例えばエアシリンダ(図略)によって下降させることができる。
テンション付与装置13は、走行する糸20に所定のテンションを付与するものである。テンション付与装置13としては、例えば、固定の櫛歯36に対して可動の櫛歯37を配置するゲート式のものを用いることができる。可動側の櫛歯37は、櫛歯同士が噛み合わせ状態又は解放状態になるように、例えばロータリ式に構成されたソレノイド38により回動することができる。このテンション付与装置13によって、巻き取られる糸20に一定のテンションを付与し、パッケージ30の品質を高めることができる。なお、テンション付与装置13には、上記ゲート式のもの以外にも、例えばディスク式のものを採用することができる。
クリアラ15は、糸20の太さを検出するための図略のセンサが配置されたクリアラヘッド49と、このセンサからの糸太さ信号を処理するアナライザ53と、を備えている。クリアラ15は、前記センサからの糸太さ信号を監視することにより、スラブ等の糸欠陥を検出するように構成されている。前記クリアラヘッド49の近傍には、前記クリアラ15が糸欠点を検出したときに直ちに糸20を切断するためのカッタ39が設けられている。なお、アナライザ53は、ユニット制御部50に設けるようにしても良い。
スプライサ装置14は、クリアラ15が糸欠点を検出してカッタ39で糸を切断する糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎするものである。このような上糸と下糸とを糸継ぎする糸継装置としては、機械式のものや、圧縮空気等の流体を用いるもの等を使用することができる。
前記スプライサ装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の下糸を捕捉してスプライサ装置14に案内する下糸案内パイプ25と、パッケージ30側の上糸を捕捉してスプライサ装置14に案内する上糸案内パイプ26と、が設けられている。また、下糸案内パイプ25と上糸案内パイプ26は、それぞれ軸33,35を中心にして回動可能に構成されている。下糸案内パイプ25の先端には吸引口32が形成され、上糸案内パイプ26の先端にはサクションマウス34が備えられている。下糸案内パイプ25及び上糸案内パイプ26には適宜の負圧源がそれぞれ接続されており、前記吸引口32及びサクションマウス34に吸引流を発生させて、上糸及び下糸の糸端を吸引捕捉できるように構成されている。
前記巻取ユニット本体16は、巻取ボビン(紙管、芯管)22を着脱可能に支持するクレードル(ボビン支持部)23と、巻取ボビン22の周面又はパッケージ30の周面に接触して従動回転可能な接触ローラ29と、を備えている。また、巻取ユニット本体16は、糸20をパッケージ30の表面にトラバースさせるためのアーム式のトラバース装置27をクレードル23近傍に備えており、このトラバース装置27によって糸20をトラバースしながらパッケージ30に糸20を巻き取ることが可能に構成されている。
前記クレードル23は、コーン形状(テーパ形状)の巻取ボビン22の小径側を支持する小径側支持アーム(小径側支持部)23aと、当該巻取ボビン22の大径側を支持する大径側支持アーム(大径側支持部)23bと、を有している。クレードル23は、この小径側支持アーム23aと大径側支持アーム23bとによってコーン形状の巻取ボビン22を把持することにより、当該コーン形状の巻取ボビン22を回転可能に支持するように構成されている。より具体的には、このクレードル23は、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が、1.6の巻取ボビンと1.8の巻取ボビンを支持可能に構成されている。これらは、コーン形状の巻取ボビンとしては一般的に用いられている形状である(即ち、本実施形態のクレードル23により、一般的なコーン形状の巻取ボビンを支持することができる)。もっとも、クレードル23は、円筒形状の巻取ボビンも支持可能である。
前記クレードル23は回動軸48を中心に回動可能に構成されており、巻取ボビン22への糸20の巻取に伴うパッケージ30の糸層径の増大を、クレードル23が回動することによって吸収できるように構成されている。即ち、糸が巻き取られることによりパッケージ30の糸層径が変化しても、当該パッケージ30の表面を接触ローラ29に対して適切に接触させることができるようになっている。また、クレードル23及びトラバース装置27は、コーン形状の巻取ボビン22に糸を巻き付けることにより、図1に示すようにコーン形状のパッケージ30を形成可能に構成されている。
前記クレードル23の巻取ボビン22を挟持する部分にはパッケージ駆動モータ(パッケージ駆動部)41が取り付けられており、このパッケージ駆動モータ41によって巻取ボビン22を回転駆動することにより、当該巻取ボビン22の表面(又はパッケージ30の表面)に糸20を巻き取るように構成されている。パッケージ駆動モータ41のモータ軸は、巻取ボビン22をクレードル23に支持させたときに、当該巻取ボビン22と相対回転不能に連結されるようになっている(いわゆるダイレクトドライブ方式)。このパッケージ駆動モータ41の動作はユニット制御部50により制御されている。なお、ユニット制御部50とは独立したパッケージ駆動モータ制御部を設け、このパッケージ駆動モータ制御部によってパッケージ駆動モータ41の動作を制御するようにしても良い。
また、前記回動軸48には、クレードル23の角度(回動軸48まわりの回動角)を検知するための角度センサ44が取り付けられている。この角度センサ44は例えばロータリエンコーダからなり、クレードル23の角度に応じた角度信号をユニット制御部50に対して送信するように構成されている。クレードル23はパッケージ30が巻き太るに従って角度が変化するので、当該角度を前記角度センサ44によって検出することにより、パッケージ30の糸層の径を検知することができる。そして、パッケージ30の糸層径に応じてトラバース装置27を制御することにより、当該トラバース装置27による糸20のトラバースを適切に行うことができる。なお、パッケージ30の糸層の径を検知する方法としては、角度センサ44以外にも、ホールICを用いたものや、アブソリュート型エンコーダ等、パッケージの径を検出できるものであれば、適宜の構成を用いることができる。
次に、トラバース装置27について説明する。トラバース装置27は、綾振アーム28と、綾振ガイド11と、綾振アーム駆動モータ45と、糸案内部材52と、を主要な構成として備えている。このトラバース装置27の側面図を、図2に示す。
綾振アーム28は、支軸のまわりに旋回可能に構成した細長状のアームとして構成されている。綾振ガイド11は、前記綾振アーム28の先端に保持されており、糸20を係合させることができるようにフック状に構成される。一方、綾振アーム28の基端側は、綾振アーム駆動モータ45の駆動軸45aに固定されている。綾振アーム駆動モータ45は、綾振アーム28を駆動するためのものであって、サーボモータにより構成されている(なお、このサーボモータとしては、例えば、ブラシレスDCモータ、ステッピングモータ、ボイスコイルモータ等、適宜のモータを用いることができる)。
トラバース装置27は、綾振ガイド11に糸20を係合させた状態で、綾振アーム駆動モータ45を駆動して綾振アーム28を図1の矢印のように往復旋回運動させることにより、綾振ガイド11を左右に往復運動させて、糸20を左右方向でパッケージ表面にトラバースする構成になっている。以下の説明において、綾振ガイド11が往復運動する軌跡のことを、「トラバースストローク」と呼ぶ。なお、綾振ガイド11は上記のように左右に往復運動するので、例えば図2のような側面図は、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見た図であるということができる。
綾振アーム駆動モータ45の作動は、図略のトラバース制御部により制御される。ただし、綾振アーム駆動モータ45の作動は、ユニット制御部50により制御しても良い。また、綾振ガイド11に対して糸走行方向の上流側には、糸案内部材52が配置されている。この糸案内部材52は、当該糸案内部材52よりも糸走行方向において上流側の糸20の糸道を接触ローラ29側に屈曲させることで、当該糸20を綾振ガイド11によって捕捉することができるように案内するためのものである。
また、図2に示すように、前記綾振アーム駆動モータ45の駆動軸45aは、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、糸案内部材52よりも上流側の糸20の糸道に対して平行に近い角度となるように(駆動軸45aの延長線と糸20の糸道とが鋭角をなすように)配置されている。また、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、綾振アーム28の基端部と、綾振ガイド11とを結ぶ仮想線が、糸案内部材52よりも上流側の糸20の糸道の延長線に対して略直交するように配置されている。ここで、糸20の糸道は、ワインダユニット10の設置面(本実施形態の場合は水平面)に対して略垂直となっている。従って、本実施形態の自動ワインダにおいて、綾振ガイド11は、ワインダユニット10の設置面(本実施形態の場合は水平面)に略平行な平面内で往復駆動するように構成されている。
この点、従来のトラバース装置においては、図7に示すように、綾振アーム駆動モータ106の駆動軸106aは、糸案内部材107よりも上流側の糸110の糸道に対して、略直交するように配置されていた。また、従来のトラバース装置においては、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、綾振アーム105の基端部と、綾振ガイド104と、を結ぶ仮想線が、糸案内部材107よりも上流側の糸110の仮想線に対して略平行となるように配置されていた。即ち、従来のトラバース装置においては、綾振ガイド104が、ワインダユニットの設置面に対して略直交する平面内で往復駆動するように構成されていた。この従来の構成では、糸案内部材107によって糸道を大きく屈曲しなければならないため、糸110に負担が掛かるという問題があった。このような糸道の屈曲は、トラバースストロークの左右両端部において特に大きくなってしまう。また、従来のトラバース装置においては、綾振ガイド104が垂直面内で円弧運動を行うため、トラバースストロークの中心位置と左右端部とでは、綾振ガイド104の上下位置が大きく異なる。従って、トラバースストロークの端部では、綾振ガイド104によって糸110が下向きに引っ張られてしまい、これにより糸110に余計な力が掛かっていた。その結果、生成されるパッケージ101の端面が硬くなってしまうことがあった。
一方、本実施形態のトラバース装置27のように、綾振ガイド11を、ワインダユニット10の設置面と略平行な平面内で往復駆動するように構成することで、従来のトラバース装置に比べ、糸案内部材52による糸道の屈曲を少なくすることができる。特に、糸道の屈曲が最大となるトラバースストロークの左右両端部において、当該糸道の屈曲を低減する効果を大きく発揮することができる。また、本実施形態のトラバース装置27は、トラバースストロークの中心位置と左右端部とで、綾振ガイド11の上下位置があまり変動しないので、綾振ガイド11によって糸20が下向きに引っ張られることがない。その結果、糸20が下向きに引っ張られてパッケージ30の端面が硬くなることを軽減することができる。また、本実施形態のトラバース装置27によれば、糸20に余計な力が掛からないので、接触ローラ29上にプリントされた糸20にスリップが発生することを軽減し、正確なトラバースを行うことができる。この結果、高品質なパッケージ30を生成することができる。
次に、接触ローラ29について説明する。前記接触ローラ29は、クレードル23に支持された巻取ボビン22に対向するように配置されている。そして、当該巻取ボビン22(又はパッケージ30)の外周面と、接触ローラ29の外周面と、が接触した状態で巻取ボビン22を回転駆動することにより、接触ローラ29が従動回転する。
また、図1に示すように、本実施形態における接触ローラ29は、テーパ状(コーン形状)に形成されている。より具体的には、接触ローラ29は、当該接触ローラ29の軸を通る平面による断面形状が、台形となるように形成されている(もっとも、接触ローラ29は中空状に形成されていても良い)。そして、接触ローラ29の小径側端部は小径側支持アーム23a側に、接触ローラ29の大径側端部は大径側支持アーム23b側になるように配置されている。即ち、接触ローラ29の大径側が巻取ボビン22の大径側、接触ローラ29の小径側は巻取ボビン22の小径側となるように、接触ローラ29が配置されている。このように構成することにより、巻取ボビン22(又はパッケージ30)の周速が小さくなるボビン小径側においては、接触ローラ29の周速も小さく、巻取ボビン22(又はパッケージ30)の周速が大きくなるボビン大径側においては、接触ローラ29の周速も大きくすることができる。これにより、巻取ボビン22(又はパッケージ30)と接触ローラ29との間の周速差を小さくすることができるので、接触ローラ29上にプリントされた糸20のスリップを抑制し、正確なトラバースを実施することができる。
ところで、アーム式のトラバース装置27は、糸20のトラバース時において、トラバースストロークの端部でプリント長が長くなり易い構成である。ここで、プリント長が長くなると、接触ローラ29上にプリントされている糸20が、接触ローラ29とパッケージ30との間の周速差の影響を受け易くなる。この結果、接触ローラ29上にプリントされている糸20と、接触ローラ29と、の間でスリップが発生し易くなる。即ち、アーム式のトラバース装置27は、トラバースストロークの端部においてプリント長が長くなる結果、スリップが発生し易いという課題があった。
この点、本実施形態のようにテーパ状の接触ローラ29を用いて糸20を巻き取ることにより、巻取ボビン22の大径側端部及び小径側端部において、パッケージ30と接触ローラ29との間で発生する周速差を小さくすることができる。ここで、図1においては、巻取ボビン22の大径側端部はトラバースストロークの右側端部に対応し、巻取ボビン22の小径側端部はトラバースストロークの左側端部に対応している。即ち、本実施形態の接触ローラ29を用いることにより、トラバースストロークの左右両端部における糸20のスリップを低減することができると言える。
このように、テーパ状の接触ローラ29は、トラバースストロークの端部において糸20のスリップが発生し易いというアーム式のトラバース装置27の欠点を低減する効果が期待できる。従って、本実施形態の自動ワインダのように、アーム式のトラバース装置27と、テーパ状の接触ローラ29と、を組み合わせた構成とすることが、特に好適である。
なお、上記のように巻取ボビン22(又はパッケージ30)を回転駆動して接触ローラ29を従動回転させる構成に代えて、接触ローラ29を回転駆動して巻取ボビン22(又はパッケージ30)を従動回転させる構成も考えられる。しかし、巻取ボビン22(又はパッケージ30)を従動回転させる構成の場合、当該巻取ボビン22(又はパッケージ30)を安定して回転させるためには、接触ローラ29と巻取ボビン22(又はパッケージ30)との間の接触面積を確保するために、接触ローラ29の径をある程度大きく形成しなければならない。このように接触ローラ29を大きくしてしまうと、プリント長が長くなってしまう。また、接触ローラ29の径が大きいと、綾振ガイド11をパッケージ30側に近づけることができなくなるため、フリーレングスが長くなることもある。
前述のように、プリント長が長過ぎると、接触ローラ29上で糸20のスリップが発生し易い。また、フリーレングスが長過ぎると、糸20の挙動が不安定となり、パッケージ30に巻き取られる糸20の軌跡の再現性が低くなってしまうので(即ち、軌跡に遅れが生じるので)、好ましくない。この点、本実施形態では、上記のように巻取ボビン22を直接回転駆動する構成とすることにより、接触ローラ29をの径を小さく形成することができる。この結果、プリント長とフリーレングスを短くすることができるので、接触ローラ29上での糸のスリップを減らして高品質なパッケージ30を形成することができる。
次に、上記接触ローラ29の形状について詳しく説明する。
前述のように、パッケージ30の表面に糸20を正確にトラバースするという観点からは、等速ポイントよりも小径側であっても、接触ローラ29の周速と、巻取ボビン22(又はパッケージ30)の周速と、が一致していることが好ましい。同様に、等速ポイントよりも大径側であっても、接触ローラ29の周速と、巻取ボビン22(又はパッケージ30)の周速と、が一致していることが好ましい。そこで、接触ローラ29の形状を、巻取ボビン22と同一の大小径比で形成すれば、巻取ボビン22の大径側と小径側の両方において、当該巻取ボビン22と接触ローラ29との間に周速の差が発生しないようにすることができる。なお、「大小径比」とは、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率のことをいう。
ところで、コーン形状のパッケージ30においては、当該パッケージ30が巻き太っていくに従って、当該パッケージ30の小径側の周速と大径側の周速との差が小さくなるという現象が発生する。これは、巻取ボビン22の周囲に糸20を巻き取って糸層を形成していくときに、糸層の厚みが増加する速度は小径側と大径側とで殆ど変わらないため、パッケージ30の大小径比が徐々に小さくなるためである。従って、接触ローラ29の形状を、巻取ボビン22と同一の大小径比で形成した場合、パッケージ30の巻き始めにおいては接触ローラ29の周速と巻取ボビン22の周速とを一致させることができるが、パッケージ30が巻き太るに従って、等速ポイントよりも大径側及び小径側で周速差が拡大することになる。
そこで本実施形態においては、接触ローラ29の大小径比(図3におけるd2/d1)が、巻取ボビン22の大小径比(図3におけるD2/D1)よりも小さくなるように、接触ローラ29を形成している。これにより、接触ローラ29の大小径比と巻取ボビン22の大小径比を一致させる構成と比べて、パッケージ30の巻き太りに対応した大小径比とすることができる。即ち、巻取ボビン22と接触ローラ29の大小径比を一致させる構成と比べて、パッケージ30が巻き太ったときに、等速ポイントよりも大径側及び小径側において発生する接触ローラ29とパッケージ30との周速差を小さくすることができる。
また、自動ワインダにおいては、パッケージの使用目的や糸品種等に応じて、様々な大小径比の巻取ボビンが使用されている。従って、1つの接触ローラで複数種類の巻取ボビンに対応することができれば好適である。この点、上記の構成によれば、接触ローラ29の大小径比と巻取ボビン22の大小径比とが一致している必要が無い。従って、1つの接触ローラ29で様々な大小径比の巻取ボビン22に対応することができる。
この点に関し、本願発明者らは、様々な形状のコーン型ボビンに適用できる汎用的な接触ローラ29の形状を決定するため、様々な大小径比の接触ローラ29を使用して糸を巻き取る実験を行った。その結果を図4の表に示す。図4に示すのは、接触ローラ29を用いて形成したパッケージ端面を目視によって評価した結果であり、「1」が最も良く、「3」が普通であり、「5」が最も悪いことを示している。より具体的には、「1」の評価のパッケージは、大径側と小径側の両方において、綾落ちが無いか、殆ど無い状態であり、パッケージの端面がきれいであった。このようなパッケージは、例えば後工程で糸をパッケージから解舒する場合であっても、糸切れ等が発生しにくい。一方、「5」の評価のパッケージは、大径側ではパッケージの内層に凹みが発生したり、綾落ちが発生し、小径側では菊巻きが発生した状態であり、パッケージの端面が醜かった。このようなパッケージは、例えば後工程で糸をパッケージから解舒する場合に、糸切れ等が発生し易い。
図4の各行の左端には、使用した巻取ボビンの直径、当該巻取ボビンの小径側端部と大径側端部の径の比(D1:D2)を示している。また、図4の各列の上端には、使用した接触ローラの小径側端部と大径側端部の径の比(d1:d2)を示している。
前述のように、巻取ボビンがコーン形状の場合は、円筒形状の接触ローラを用いて巻き取りを行うとパッケージの品質が悪くなってしまう。このため、接触ローラは、ある程度の大小径比に基づき形成した方が良い。この点、図4の表に示すように、コーン形状の巻取ボビンを用いた場合において、大小径比(=d2/d1)が1.1以上の接触ローラを使用すれば、円筒形状の接触ローラに比べてパッケージ品質の向上が見られた。従って、接触ローラ29の大小径比は、1.1以上とすることが好ましい。
一方、図4の表からは、巻取ボビン22の大小径比(=d2/d1)が、接触ローラの大小径比(=D2/D1)以上になると、評価が「4」となってしまうことがわかる。即ち、接触ローラ29の大小径比を大きくし過ぎると、パッケージ30の品質がかえって悪くなる。そこで、接触ローラ29の大小径比は、巻取ボビン22の大小径比未満とすることが好ましい。なお、一般的に使用されるコーン型巻取ボビンの大小径比は1.8以下である。従って、接触ローラの大小径比は1.8未満とすることが好ましい。
図4の表に、一般的なテーパ角である3°30′、4°20′、5°57′の3種類の巻取ボビン(小径側端部と大径側端部の径の比は、それぞれ1:1.6、1:1.6、1:1.8)に共通して使用することができると判断できる接触ローラ29の範囲を、2点鎖線で示す。即ち、大小径比が1.1〜1.5の範囲の接触ローラ29であれば、上記の複数種類の巻取ボビンに対して共通して使用することができる。従って、大小径比がこの範囲の接触ローラ29であれば、複数形状の巻取ボビンに対して汎用的に用いることができる。特に、大小径比が1.3から1.5の範囲の接触ローラを用いた場合、上記3種類の巻取ボビン全てにおいて「3」(普通)以上の評価となっているので好ましい。更に、大小径比が、上記1.3から1.5の範囲の中間値となる大小径比1.4の接触ローラであれば、特に好ましい。
なお、接触ローラ29の幅(回転軸線方向の長さ)には特に制限は無いが、少なくともパッケージ30の表面において糸20がトラバースされる幅よりも長くする必要がある。本実施形態において、接触ローラ29の幅は、巻取ボビン22の幅とほぼ同じ程度としている。また、接触ローラ29の径については特に制限は無いが、あまり大きくするとイナーシャが大きくなり過ぎ、また製造コストの観点からも好ましくない。本実施形態では、少なくとも接触ローラ29の大径側の径は、巻取ボビン22の大径側の径よりも小さくなるように構成している。
以上で説明したように、本実施形態の自動ワインダは、クレードル23と、接触ローラ29と、トラバース装置27と、を備える。クレードル23は、糸のパッケージ30が巻き取られる巻取ボビン22を回転可能に支持する。接触ローラ29は、パッケージ30と接触回転する。トラバース装置27は、接触ローラ29とは独立して設けられ、パッケージ30の表面に糸をトラバースする。また、接触ローラ29は、テーパ形状に形成される。そして、当該接触ローラ29の大小径比は、巻取ボビン22の大小径比よりも小さくなっている。
このように接触ローラ29をテーパ形状とすることにより、当該接触ローラを円筒形状とする構成と比べて、接触ローラ29とコーン巻きパッケージ30との間で発生する周速差を小さくすることができる。これにより、コーン巻きパッケージ30を巻き取る際に生じ易い大径側の綾落ち等を防止し、高品質なパッケージ30を形成することができる。また、コーン巻きパッケージ30は、巻き太るに従って、大小径比が小さくなる。そこで、上記のように、接触ローラ29の大小径比を巻取ボビン22の大小径比よりも小さくすることで、パッケージ30が巻き太っても接触ローラ29とコーン巻きパッケージ30との間で発生する周速差が過度に大きくなることを防ぐことができる。また、ボビンの形状に合わせて接触ローラを形成する従来の構成(実開平3−49259)の場合、異なる形状のボビンごとに接触ローラを用意する必要があったが、上記の構成によれば、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が接触ローラよりも大きいボビンであれば、複数種類のボビンに対応することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、クレードル23は、コーン形状の巻取ボビン22を支持可能なように、小径側支持アーム23aと大径側支持アーム23bとを有している。そして、前記接触ローラ29の小径側端部は、小径側支持アーム23aに対応するように配置され、接触ローラ29の大径側端部は、大径側支持アーム23bに対応するように配置されている。
これにより、接触ローラ29と巻取ボビン22(又はパッケージ30)との間の周速差を小さくすることができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、接触ローラ29の大小径比は、1.1以上1.8未満である。
即ち、大小径比を1.1以上とすることにより、ある程度テーパがついた接触ローラ29とすることができる。また、一般に用いられているコーン型巻取ボビンの大小径比は1.8以下である。そこで、接触ローラ29の大小径比を1.8未満とすることにより、当該接触ローラ29の大小径比を一般的なコーン型ボビンの大小径比よりも小さくすることができる。その結果、一般的にある複数種類のコーン型ボビンの何れの種類のコーン型ボビンを巻き取る場合であっても、接触ローラとコーン巻きパッケージとの間で発生する周速差を小さく保ちつつ、高品質なパッケージを糸巻取機により巻き取ることができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、前記クレードル23は、大小径比が1.6のボビンと1.8の巻取ボビンとを支持可能である。
即ち、大小径比が1.6及び1.8の巻取ボビンは、広く使用されているので、本実施形態の自動ワインダがこのボビンを支持可能に構成されることにより、当該自動ワインダで多くの種類の巻取ボビンに糸を巻き取ることができる。
また、本実施形態の自動ワインダは、巻取ボビン22を直接回転駆動するパッケージ駆動モータ41を備えている。
即ち、仮に接触ローラ29を回転駆動して巻取ボビン22(又はパッケージ30)を従動回転する構成とした場合、巻取ボビン22(又はパッケージ30)を確実に駆動するためには接触ローラ29の径をある程度大きくする必要がある。この点、上記のように構成することにより、接触ローラ29を大きくする必要が無く、当該接触ローラ29をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、トラバース装置27は、綾振アーム28と、綾振アーム28の先端側に配置された綾振ガイド11と、を備える。そして、当該トラバース装置27は、綾振ガイド11に糸を係合させた状態で、綾振アーム28をその基端側を中心として回動運動することにより、綾振ガイド11を往復運動させてパッケージ30の表面に糸をトラバースするように構成されている。
即ち、綾振アーム式のトラバース装置は、トラバース時にトラバースストロークの両端部においてプリント長が長くなり易い構成のため、接触ローラ上にプリントされた糸のスリップが特に発生し易い。そこで、綾振アーム式のトラバース装置を備えた自動ワインダにおいて本発明の構成を採用し、糸のスリップを低減させることにより、パッケージ30の品質向上の効果を特に顕著に得ることができる。
また、本実施形態の自動ワインダは、綾振アーム28を回転駆動する綾振アーム駆動モータ45を備える。そして、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、綾振アーム駆動モータ45の駆動軸45aと、パッケージ30に巻き取られる糸20の糸道の延長線と、が鋭角をなして交わる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいては、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、綾振アーム28の基端部から綾振ガイド11を通るように引いた仮想線は、前記糸道と略垂直である。
これにより、特にトラバースストロークの端部における綾振ガイドによる糸の屈曲を軽減させることができるので、パッケージ30に巻き取られる糸への負担を軽減し、パッケージ30の品質をより一層向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一又は類似する構成については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本変形例の自動ワインダは、巻取ボビン22(又はパッケージ30)を駆動するパッケージ駆動モータ41に代えて、接触ローラ29を駆動するための接触ローラ駆動モータ51を備えた構成である。この構成の自動ワインダにおいては、接触ローラ29を回転駆動することにより、巻取ボビン22(又はパッケージ30)を従動回転させる。
この構成の自動ワインダであっても、コーン型の巻取ボビンに糸を巻き取る際には、前記実施形態と同様にテーパ形状の接触ローラ29を用いることで、接触ローラ29と巻取ボビン22(又はパッケージ30)との間の周速差を小さくすることができるので、接触ローラ29にプリントされた糸20のスリップを抑制することができる。
ただし、前述したように、接触ローラ29を回転駆動する構成の場合、巻取ボビン22を直接回転駆動する構成と比べて、巻取ボビン22(又はパッケージ30)の回転を安定させるために接触ローラ29の径を大きく形成しなければならない。しかしながら前述のように、接触ローラ29の径を大きくした場合、プリント長が長くなり、糸20のスリップが増大してしまうという問題がある。このため、糸20のスリップを減少させてパッケージ30の品質を向上させるという観点からは、上記実施形態のように巻取ボビン22(又はパッケージ30)を直接駆動する構成の方が好ましい。
以上に本発明の好適な実施の形態(及び変形例)を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
図4に示すように、大小径比が1.8未満のテーパ形状の接触ローラは、円筒形状の巻取ボビンに対して使用した場合であっても、評価が「3」(普通)以上のチーズ巻きパッケージを形成することができる。即ち、本実施形態の接触ローラ29は、円筒形状の巻取ボビンに対して使用することもできる。
上記実施形態のトラバース装置27において、綾振アーム駆動モータ45の駆動軸45aは、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、当該駆動軸45aの延長線と糸20の糸道とが鋭角をなすように配置されているものとした。この点、トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、駆動軸45aと、糸案内部材52よりも上流側の糸20と、が平行となっていても良い。要は、ワインダユニット10の設置面と略平行な平面内で綾振ガイド11を往復駆動することができれば良い。
もっとも、トラバース装置27は、上記実施形態のように略水平面内で綾振ガイド11を往復駆動する構成に限らず、例えば特開2006−298499のように、略垂直面内で綾振ガイドを往復駆動する従来のトラバース装置を用いても良い。
また、トラバース装置27は、上記のようなアーム式のトラバース装置に代えて、綾振ガイドをベルト駆動によって左右に往復駆動するベルト式トラバース装置、回転羽を用いたロータリ式トラバース装置、綾振ガイドが取り付けられたロッドを往復動させる構成のロッド式トラバース装置等であっても良い。
また、上記実施形態の綾振ガイド11の形状は、事情に応じて適宜変更できる。例えば、綾振ガイドの糸を係合する部分を、先端側が開放されたU字状に形成する構成とすることができる。また例えば、2本の棒状部材によって糸を挟み込んでトラバースを行う構成とすることもできる。
また、本発明は、自動ワインダに限らず、巻返し機及び精紡機(例えば空気紡績機、オープンエンド紡績機)等の他の糸巻取機にも適用することができる。
11 綾振ガイド
22 巻取ボビン(ボビン)
28 綾振アーム
29 接触ローラ
30 パッケージ
27 トラバース装置
41 パッケージ駆動モータ(パッケージ駆動部)
45 綾振アーム駆動モータ(綾振駆動部)

Claims (9)

  1. 糸のパッケージが巻き取られるボビンを回転可能に支持するボビン支持部と、
    前記パッケージと接触回転する接触ローラと、
    前記接触ローラとは独立して設けられ、前記パッケージの表面に糸をトラバースするトラバース装置と、
    を備え、
    前記接触ローラはテーパ形状に形成されるとともに、
    当該接触ローラの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率は、前記ボビンの小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率よりも小さいことを特徴とする糸巻取機。
  2. 請求項1に記載の糸巻取機であって、
    前記ボビン支持部は、コーン形状のボビンを支持可能なように、小径側支持部と大径側支持部を有しており、
    前記接触ローラの前記小径側端部は、前記小径側支持部に対応するように配置され、前記接触ローラの大径側端部は、前記大径側支持部に対応するように配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  3. 請求項1又は2に記載の糸巻取機であって、
    前記接触ローラの前記小径側端部の径に対する前記大径側端部の径の比率が1.1以上1.8未満であることを特徴とする糸巻取機。
  4. 請求項3に記載の糸巻取機であって、
    前記ボビン支持部は、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.6であるボビンを少なくとも支持可能に構成されていることを特徴とする糸巻取機。
  5. 請求項3に記載の糸巻取機であって、
    前記ボビン支持部は、小径側端部の径に対する大径側端部の径の比率が1.8であるボビンを少なくとも支持可能に構成されていることを特徴とする糸巻取機。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記ボビンを直接回転駆動するパッケージ駆動部を更に備えていることを特徴とする糸巻取機。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記トラバース装置は、
    綾振アームと、
    前記綾振アームの先端側に配置された綾振ガイドと、
    を備えるとともに、
    前記綾振ガイドに糸を係合させた状態で、前記綾振アームをその基端側を中心として回動運動することにより、前記綾振ガイドを往復運動させて前記パッケージの表面に糸をトラバースするように構成されていることを特徴とする糸巻取機。
  8. 請求項7に記載の糸巻取機であって、
    前記綾振アームを回転駆動する綾振駆動部を備え、
    トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、前記綾振駆動部の駆動軸と、パッケージに巻き取られる糸の糸道の延長線と、が鋭角をなして交わるか平行であることを特徴とする糸巻取機。
  9. 請求項8に記載の糸巻取機であって、
    トラバースストロークの一端側と他端側とを結ぶ直線の方向で見たときに、前記綾振アームの基端部から前記綾振ガイドを通るように引いた仮想線は、前記糸道と略垂直であることを特徴とする糸巻取機。
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