[go: up one dir, main page]

JP2011180983A - 電子カム制御装置 - Google Patents

電子カム制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011180983A
JP2011180983A JP2010046668A JP2010046668A JP2011180983A JP 2011180983 A JP2011180983 A JP 2011180983A JP 2010046668 A JP2010046668 A JP 2010046668A JP 2010046668 A JP2010046668 A JP 2010046668A JP 2011180983 A JP2011180983 A JP 2011180983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
electronic cam
electronic
stroke
synchronization position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010046668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5506456B2 (ja
Inventor
Satoshi Mizogami
悟史 溝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010046668A priority Critical patent/JP5506456B2/ja
Publication of JP2011180983A publication Critical patent/JP2011180983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5506456B2 publication Critical patent/JP5506456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

【課題】規定されたカムストローク範囲から外れて停止した駆動軸を容易に同期運転再開位置まで復帰させることができる電子カム制御装置を得ること。
【解決手段】入力軸を含む駆動軸としてのモータ54a〜54nに対応する駆動制御装置53a〜53nに、入力軸の一回転を分割したカム角度に対応するカムストローク位置を規定する電子カム指令プロファイルに基づいた制御を実行させ、複数の駆動軸を同期制御する電子カム制御装置52は、電子カム指令プロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止している駆動軸の停止中の入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置を、電子カム指令プロファイルに再適合させる電子カム同期位置として算出する手段と、駆動軸を予め設定された速度で電子カム同期位置へ移動させる移動手段と、駆動軸の電子カム同期への移動が完了したことを上位システム51へ通知する手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子カム制御装置に関する。
電子カム制御装置は、機械的なカム機構を実装することなく、ソフトウェアによって設定したカムパターンとカムストローク量とに基づき、サーボモータで位置決め制御を行う装置である。この種の電子カム制御装置ではカムパターンを決定するために、ストローク下死点と、ストローク量設定値と、一回転を等間隔に分割したカム角度に対応するストローク比率とを設定したカムパターンとなる電子カム指令プロファイルを作成する必要がある。
電子カム制御装置は、設定された下死点と入力軸の位置情報とからカム角度を算出し、算出したカム角度に対応するストローク比率とストローク量設定値とを用いて位置決め量を求める。電子カム制御装置は、この位置決め量とストローク下死点とを加算し、サーボモータへの位置指令値を算出する。電子カム指令プロファイルにおけるストローク比率は、カム動作のストローク下死点では“0”であり、ストローク上死点では“1”である。カム動作の開始点及び終了点でのストローク比率を“0”、カム動作一回転内の任意の点でのストローク比率を“1”と設定することにより往復カム動作を行うことができ、カム動作の開始点でのストローク比率を“0”、終了点でのストローク比率を“1”と設定することにより、一方向への位置送りカム動作を行うことができる(例えば、特許文献1の実施例16、17参照。)。
電子カムを用いた同期制御では、複数の駆動軸を同期させて駆動させる必要がある。例えば、搬送コンベアを動かすことによって一定間隔に配置されたボトルをノズルの真下に持ってくるための動作を駆動する駆動軸と、ノズルを真下に置かれたボトルまで押し下げ、液体注入後に押し上げるための動作を駆動する駆動軸と、シリンジ内に蓄えた液体をノズルの先端から噴射し、シリンジ内に液体を補充する動作を駆動する駆動軸と、を有し、多数のボトルに順番に一本のノズルを用いて液体を注入する液体充填機においては、ノズルの上下動作を駆動する駆動軸や、液体の噴射/補充動作を駆動する駆動軸は、搬送コンベアを駆動する駆動軸の動作に同期した動きをとる必要がある。具体例としては、対応対象の駆動軸(マスタ駆動軸、上記の例ではボトルをノズルの真下に持ってくる動作の駆動軸)を入力軸に見立て、マスタ駆動軸に対応した動作を行う駆動軸(スレーブ駆動軸、上記の例ではノズルの上下動の駆動軸や液体の噴射/補充動作の駆動軸)を同期させて駆動する。
また、電子カム運転においては、非常遮断などによって電子カムによる同期運転中に駆動軸の位置が所定のストロークをオーバーした場合、最寄りのカムストロークの端まで移動させ、カムストローク端に対応したカム角度を求めて、同期すべき位置に移動させる方法がある(例えば、特許文献2の第11の発明の実施例参照。)。
特許第2697399号公報 特許第3413954号公報
上記のように従来の電子カム制御方式では、電子カム運転による同期制御軸が電子カム指令プロファイルの範囲を超えている場合には、電子カムの最寄りのカムストロークの端まで駆動軸を移動させ、さらにカムストローク端に対応したカム角度を求めて、同期すべき位置に移動させる必要があった。一度、カムストロークの端まで駆動軸を移動させ、同期させるカム角度まで入力軸の位相を動かし、電子カム指令プロファイルに基づいた同期動作を行い、駆動軸を移動させて同期再開位置まで位置決めを実行させるようにしていたため、カムストロークの端までの駆動軸の移動と、電子カム指令プロファイルによる駆動軸の移動との二つに分かれており、電子カムによる同期運転開始までのプログラム作成の手間が増加するとともに、動作プログラムも複雑になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電子カム指令プロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止した駆動軸を容易に同期運転再開位置まで復帰させることができる電子カム制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、上位装置からの指示に応じて、入力軸を含む複数の駆動軸の各々に対応する駆動制御装置に、入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置を規定するカムプロファイルに基づいた各駆動軸の制御を実行させ、複数の駆動軸を同期制御する電子カム制御装置であって、カムプロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止した駆動軸の停止中の入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置を、カムプロファイルに再適合させる電子カム同期位置として算出する電子カム同期位置算出手段と、カムプロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止している駆動軸を予め設定された同期位置復帰速度で電子カム同期位置へ移動させる移動手段と、駆動軸の電子カム同期位置への移動が完了したことを上位装置へ通知する手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、電子カム指令プロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止した駆動軸を一つの動作で復帰位置へ移動させるため、電子カムによる同期運転開始までのプログラム作成の手間が簡略化され、動作プログラムを単純化できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子カム制御装置が制御対象とする液体充填機の機構概要図である。 図2は、上位システム、電子カム制御装置、液体充填機を有する液体充填システムの全体構成図である。 図3は、搬送コンベア、ノズル及び充填ポンプの電子カム指令プロファイルにおけるカムストロークを示す図である。 図4は、電子カム制御に必要なデータメモリのデータ構造を示す図である。 図5は、電子カム制御中に非常遮断入力された際のカム角度とモータ位置の挙動を示す図である。 図6は、非常遮断解除後に、フリーラン停止したモータ位置から、停止した際のカム角度に同期すべきカムストローク位置まで位置決めする挙動を示す図である。 図7は、同期位置復元処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、同期位置復元動作の際のカムストロークの変化の様子を示す図である。
以下に、本発明にかかる電子カム制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子カム制御装置が制御対象とする液体充填機の機構概要図である。搬送コンベア1は、ボトル2を順次搬送する。ノズル3は、搬送されてきたボトル2がノズル位置で停止した後に下降し、ボトル2内への液体の充填を開始する。液体の充填は、充填ポンプ4内でピストンが前進することによって実行される。充填ポンプ4内でピストンが後退することによって充填ポンプ4に液体タンク5から液体が補充される。
図2は、上位システム51、電子カム制御装置52、液体充填機を有する液体充填システムの全体構成図である。液体充填機は、駆動制御装置53(53a〜53n)、モータ54(54a〜54n)を有する。図示するように、駆動制御装置53には非常遮断入力55が入力されうるようになっている。電子カム制御装置52は、内部にデータメモリ56を備える。上位システム51から電子カム制御装置52へ電子カム同期位置復元要求及び電子カム同期位置移動要求が指令される。電子カム制御装置52から上位システム51へは電子カム同期位置復元完了及び電子カム同期位置算出完了が通知される。上位システム51から電子カム制御装置52内のデータメモリ56へは、常時アクセス(リード/ライト)可能である。本構成により、電子カム制御による同期運転及び同期位置復元機能を実現する。
搬送コンベア1、ノズル3及び充填ポンプ4は、電子カム指令プロファイルに基づく電子カム制御装置52の制御対象駆動軸による機械機構となっており、動作は電子カム制御による同期制御となっている。すなわち、搬送コンベア1の駆動系を入力軸と見立て、電子カム制御装置52が駆動制御装置53を駆動することによって、搬送コンベア1、ノズル3、充填ポンプ4が動作する。
図3は、搬送コンベア1、ノズル3及び充填ポンプ4の電子カム指令プロファイルにおけるカムストロークを示す図である。搬送コンベア1のカムストローク11、ノズル3のカムストローク12及び充填ポンプ4のカムストローク13は、それぞれのカム角度を、入力軸と見立てる搬送コンベア1のカム角度と同一とすることで、カム角度を回転させることによる電子カム同期制御を行う。
図4は、データメモリ56内のデータのうち通常時の電子カム制御に必要なデータを示す図である。電子カム指令プロファイル21は、カム角度とストローク比率とのデータテーブルとなっている。カム角度θとカムストローク比率Sとの対がn個で構成されている。電子カムストローク量22は、ストローク量設定値である。電子カムストローク下死点23は、ストローク比率が“0”の場合のカムストローク位置である。θからθまでの間のカム角度θにおけるカムストロークは、下記式(1)のようになる。
カムストローク=電子カムストローク量×ストローク比率(S)+電子カムストローク下死点 ・・・(1)
上記のような電子カム制御中に、非常遮断(駆動制御装置53への動力遮断)が実行された場合に、モータフリーランによってカムストロークの範囲を逸脱したとする。なお、図3に示したように、搬送コンベア1、ノズル3、充填ポンプ4の電子カム指令プロファイルは各々異なるため、非常遮断入力後にはこれらのカムストロークは相関なく変化する。カムストローク範囲を逸脱しても、モータ54はフリーランとなって制御無効であるため、駆動制御装置53内での非常遮断中エラーのみに留め、電子カム制御装置52内におけるエラーとは扱わないこととする。
図5は、電子カム制御中に非常遮断入力55が入力された際のカム角度とモータ位置の挙動を示す図である。図中には、カム角度の軌跡31、電子カム指令プロファイルに基づいて生成されたカムパターン32、駆動制御装置53への非常遮断入力55の入力状態33、非常遮断入力55が駆動制御装置53へ入力された後のモータ位置の軌跡34を示している。
正常な電子カム制御中には、経過時間に応じてカム角度を推移させる。推移するカム角度に応じて、上記のようにカムストロークが算出され、カムパターン32が生成される。この電子カム制御中に駆動制御装置53への非常遮断入力55があった場合、入力軸のカム角度の推移も減速停止させる。ここで、減速停止した入力軸のカム角度をθとする。また、フリーラン停止したモータ位置をSとする。
図6は、非常遮断解除後に、フリーラン停止したモータ位置Sから、停止した際のカム角度θに同期すべきカムストローク位置Sまで位置決めする挙動を示す図である。図中には、上位システム51から電子カム制御装置52への電子カム同期位置復元要求の信号波形41、フリーラン停止したモータ位置Sからカム角度θに同期すべきカムストローク位置Sまで位置決めする軌跡42、カム角度θ以降の同期すべきカムパターン43、カムストローク位置Sまでの位置決めが完了し、電子カム同期制御運転が再開可能状態であることを電子カム制御装置52が上位システム51に通知する電子カム同期位置復元完了信号の信号波形44、モータ位置Sからカムストローク位置Sまで位置決めする際の速度波形45を示している。モータ位置Sからカムストローク位置Sまで位置決めする際の速度、及びモータ位置Sからカムストローク位置Sまで位置決めする際の加減速時間は、それぞれデータメモリ56に格納されているデータによって設定される。なお、加速時間と減速時間とは同じである必要はない。
次に、電子カム指令プロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止した駆動軸を、電子カム指令プロファイルに再適合させる電子カム同期位置に復元するまでの動作について説明する。非常遮断解除後に駆動制御装置53が制御有効となった後、電子カム制御装置52は、上位システム51からの電子カム同期位置復元要求のオンにより、フリーラン停止したモータ位置Sから、停止した際のカム角度θに同期すべきカムストローク位置Sまで位置決めする。位置決めする際の速度及び加減速時間は、データメモリ56に格納されている同期位置復帰速度46及び同期位置復帰加減速時間47によって決定される。カムストローク位置Sまで位置決め完了後は、電子カム制御装置52は、電子カム同期制御運転が再開可能状態であることを上位システム51に通知する電子カム同期位置復元完了信号をオンさせる。電子カム同期位置復元完了信号は、電子カム同期位置復元要求のオフに応じてオフされる。上位システム51は、通知された電子カム同期位置復元完了信号を認識すると電子カム制御装置52へトリガを送り、電子カム同期制御運転を再開させる。
カム角度θに同期すべきカムストローク位置Sは、図4に示した電子カム指令プロファイル21からカム角度θに対応するストローク比率を導き出し、電子カムストローク量22、電子カムストローク下死点23によって上記式(1)から算出できる。
また、システムの初期起動時の場合も、非常遮断によってカムストロークの範囲を逸脱していた場合と同様に、電子カム制御装置52は、上位システム51からの電子カム同期位置復元要求信号のオンにより、初期モータ位置Sから初期開始する際のカム角度θに同期すべきカムストローク位置Sまで位置決めする。位置決めする際の速度及び加減速時間は、データメモリ56に格納されている同期位置復帰速度46及び同期位置復帰加減速時間47によって決定される。カムストローク位置Sまでの位置決め完了後は、電子カム制御装置52は、電子カム同期制御運転が再開可能状態であることを上位システム51に通知する電子カム同期位置復元完了信号をオンさせる。電子カム同期位置復元完了信号44は、電子カム同期位置復元要求信号のオフによってオフされる。上位システム51は通知された電子カム同期位置復元完了信号を認識することで、電子カム同期制御運転を開始する。
次に、上位システム51からの電子カム同期位置復元要求を受けた電子カム制御装置52が、非常遮断入力後に減速停止した際のカム角度θと同期すべきカムストローク位置S及び初期開始する際のカム角度θと同期すべきカムストローク位置Sを、上位システム51へ通知後に、上位システム51からの電子カム同期位置移動要求に応じて、電子カム同期位置への復元処理を実行する方法について説明する。
図7に、電子カム同期位置への復元処理の流れを示す。この図は、上位システム51と電子カム制御装置52との双方についての手順と、上位システム51側及び電子カム制御装置52側から通知する信号の流れを示している。
上位システム51側から電子カム同期位置復元要求を電子カム制御装置52へ通知する(ステップS1001)。電子カム制御装置52側では、電子カム同期位置復元要求の有無を確認し(ステップS1011)、要求ありの場合には(ステップS1011/有り)、各駆動軸に関して指定カム角度(θ又はθ)から同期すべきカムストローク位置(電子カム同期位置、S又はS)を算出する(ステップS1012)。カムストローク位置の算出には上記式(1)を用いる。
次に、電子カム制御装置52は、電子カム同期位置への復元の実施を、上位システム51からの通知を受けた後に行う設定であるか否かを確認する(ステップS1013)。電子カム同期位置への復元の実施を、上位システム51からの通知を受けた後に行う設定ではない場合は(ステップS1013/無し)、ステップS1012において算出した電子カム同期位置への位置決め(移動)を実行する(ステップS1016)。一方、通知後に行う設定の場合には(ステップS1013/有り)、電子カム制御装置52は、電子カム同期位置算出完了を上位システム51に通知する(ステップS1014)。上位システム51側では、電子カム同期位置への復元の実施を、上位システム51からの通知を受けた後に行う設定であるならば(ステップ1002/有り)電子カム同期位置算出完了の通知の有無を確認し(ステップS1003)、通知されている場合には(ステップS1003/有り)電子カム制御装置52内のデータメモリ56から電子カム同期位置を読み出し、電子カム同期位置への位置決めの際の他の駆動軸の機構部分の干渉(例えば、図1に示した液体充填機において、ノズル3がボトル2を倒してしまう動作)をチェックし、各駆動軸の電子カム同期位置への復元のタイミングを決定する(ステップS1004)。この場合、各駆動軸の電子カム同期位置への移動のタイミングを変えることで干渉が回避できるのであれば、干渉を回避するように各駆動軸を電子カム同期位置へ移動の移動タイミングを決定する。干渉の回避が不可の場合には、電子カム同期位置への移動処理ではなく、動作開始位置への移動処理を行うようにしても良い。各駆動軸の電子カム同期位置への移動タイミングを決定したのち、上位システム51は、電子カム同期位置移動要求を電子カム制御装置52へ通知する(ステップS1005)。
電子カム同期位置算出完了を上位システム51に通知した後、電子カム制御装置52では、電子カム同期位置移動要求の通知の有無を確認し(ステップS1015)、通知されている場合には(ステップS1015/有り)、ステップS112において算出した電子カム同期位置への位置決めを実行する(ステップS1016)。
位置決め完了後に、電子カム制御装置52は、電子カム同期位置復元完了を上位システム51に通知する(ステップS1017)。上位システム51側では、電子カム同期位置復元完了の通知の有無を確認し(ステップS1006)、通知されている場合には(ステップS1006/有り)、電子カム同期制御を開始、又は再開する(ステップS1007)。
図8は、同期位置復元動作の際のカムストロークの変化の様子を示す図である。電子カム制御装置52は、非常遮断入力後にフリーラン停止したモータ位置Sから非常遮断入力後に減速停止したカム角度θに同期すべきカムストローク位置Sまでを一つの動作として、駆動軸を動かす。これに対し、従来の電子カム制御装置は、最寄りのカムストロークの端まで移動させる動作と、ストローク端から電子カム指令プロファイルに従って、同期すべきカムストローク位置まで移動させる動作とが別々であるため、制御が複雑となるとともに、図8に示すように電子カム指令プロファイルに従った場合の送り速度が低速である場合には、同期復元完了までに要する時間も長くなる。
以上のように、本実施の形態においては、電子カム運転中における非常遮断により、電子カムによる同期運転中に駆動軸の位置がカムストロークの範囲を逸脱した場合でも、非常遮断解除後に、電子カム制御装置の上位システムからの電子カム同期位置復元要求があると、同期すべき電子カムストローク位置まで移動し、同期位置復元完了し、電子カムによる同期制御運転が速やかに再開可能である。これにより、電子カム制御装置の上位システムであるユーザプログラム部分で電子カムによる同期運転開始までのプログラム作成する必要が無い。また、上位システムからの要求に応じて駆動軸を電子カム同期位置へ移動させることにより、制御対象駆動軸が複数あった場合に電子カム同期位置まで移動の順序制御を実現できるため、複数の駆動軸の機構部分の干渉を回避することが可能となる。
このため、液体充填機としても、ノズル3や充填ポンプ4など機構部の制御対象である駆動制御装置53に非常遮断が入力された後の復帰動作でも、同期すべき電子カムストローク位置まで移動し、装置の運転が速やかに再開可能となる。
なお、本実施の形態においては、制御対象が液体充填機である場合を例としたが、本発明は、様々な一般産業装置を制御対象として適用可能である。
以上のように、本発明にかかる電子カム制御装置は、電子カム指令プロファイルに基づき、複数軸を同期制御する電子カム制御装置として用いるのに適している。
1 搬送コンベア
2 ボトル
3 ノズル
4 充填ポンプ
5 液体タンク
11 搬送コンベアのカムストローク
12 ノズルのカムストローク
13 充填ポンプのカムストローク
21 電子カム指令プロファイル
22 電子カムストローク量
23 電子カムストローク下死点
31 カム角度の軌跡
32 電子カム指令プロファイルに基づいて生成されたカムパターン
33 駆動制御装置への非常遮断入力状態
34 非常遮断入力後のモータ位置の軌跡
41 電子カム同期位置復元要求の信号波形
42 カムストローク位置Sまで位置決めする軌跡
43 同期すべきカムパターン
44 電子カム同期位置復元完了信号の信号波形
45 カムストローク位置Sまで位置決め時の速度波形
46 同期位置復帰速度
47 同期位置復帰加減速時間
51 上位システム
52 電子カム制御装置
53 駆動制御装置
54 モータ
55 非常遮断入力
56 データメモリ

Claims (5)

  1. 上位装置からの指示に応じて、入力軸を含む複数の駆動軸の各々に対応する駆動制御装置に、前記入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置を規定するカムプロファイルに基づいた前記各駆動軸の制御を実行させ、前記複数の駆動軸を同期制御する電子カム制御装置であって、
    前記カムプロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止している駆動軸の停止中の前記入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置を、前記カムプロファイルに再適合させる電子カム同期位置として算出する電子カム同期位置算出手段と、
    前記カムプロファイルで規定されたカムストローク範囲から外れて停止している駆動軸を予め設定された同期位置復帰速度で前記電子カム同期位置へ移動させる移動手段と、
    前記駆動軸の前記電子カム同期位置への移動が完了したことを前記上位装置へ通知する手段とを有することを特徴とする電子カム制御装置。
  2. 前記電子カム同期位置算出手段は、前記駆動制御装置のいずれかが非常遮断されて、前記各駆動軸が停止した場合に、前記非常遮断解除後に前記電子カム同期位置を算出することを特徴とする請求項1記載の電子カム制御装置。
  3. 前記各駆動軸の電子カムストロークの下死点及びカムストローク量を示すデータ並びに前記カムプロファイルを格納する格納手段をさらに有し、
    前記電子カム同期位置算出手段は、前記格納手段に格納されている各データに基づいて前記電子カム同期位置を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の電子カム制御装置。
  4. 電源投入時に、前記電子カム同期位置算出手段は、停止中の前記入力軸のカム角度に対応するカムストローク位置の代わりに、前記上位装置から通知される前記入力軸の予め設定された初期カム角度に対応するカムストローク位置を前記電子カム同期位置として算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の電子カム制御装置。
  5. 前記移動手段による前記駆動軸の前記電子カム同期位置への移動を、前記電子カム同期位置算出手段による前記電子カム同期位置の算出後に連続して実行するか、前記上位装置からの要求に応じて行うかを選択する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の電子カム制御装置。
JP2010046668A 2010-03-03 2010-03-03 電子カム制御装置 Active JP5506456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046668A JP5506456B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 電子カム制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046668A JP5506456B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 電子カム制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011180983A true JP2011180983A (ja) 2011-09-15
JP5506456B2 JP5506456B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=44692396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010046668A Active JP5506456B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 電子カム制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5506456B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101529153B1 (ko) * 2011-11-28 2015-06-16 엘에스산전 주식회사 전자 캠 및 캠 프로파일 생성방법
CN109059555A (zh) * 2018-09-06 2018-12-21 江苏石川岛丰东真空技术有限公司 送料机构和真空炉
WO2019202657A1 (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 三菱電機株式会社 カム曲線の生成方法、カム曲線の生成装置、制御装置、搬送装置、印刷装置、裁断装置および製袋機
WO2020203016A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 オムロン株式会社 制御装置
CN113508347A (zh) * 2019-03-15 2021-10-15 欧姆龙株式会社 控制装置
CN113703390A (zh) * 2021-09-03 2021-11-26 扬州大祺自动化技术有限公司 基于可编程电子凸轮控制器实现多台压力机同步运行的方法以及预调节式同步运行方法
CN113815100A (zh) * 2021-09-24 2021-12-21 北新集团建材股份有限公司 一种伺服切刀控制方法及装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07302103A (ja) * 1994-04-30 1995-11-14 Mitsubishi Electric Corp モーションコントローラ
JP2002202818A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Fanuc Ltd 同期制御方法及び装置
JP2006293692A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp 電子カム制御装置
JP2007122387A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Star Micronics Co Ltd 工作機械及び工作機械におけるプログラムデータ作成方法
JP2007304714A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fanuc Ltd 数値制御装置
JP2009237818A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp 電子カム制御装置
JP2009294718A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置および位置ずれ補正方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07302103A (ja) * 1994-04-30 1995-11-14 Mitsubishi Electric Corp モーションコントローラ
JP2002202818A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Fanuc Ltd 同期制御方法及び装置
JP2006293692A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp 電子カム制御装置
JP2007122387A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Star Micronics Co Ltd 工作機械及び工作機械におけるプログラムデータ作成方法
JP2007304714A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fanuc Ltd 数値制御装置
JP2009237818A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp 電子カム制御装置
JP2009294718A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置および位置ずれ補正方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101529153B1 (ko) * 2011-11-28 2015-06-16 엘에스산전 주식회사 전자 캠 및 캠 프로파일 생성방법
WO2019202657A1 (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 三菱電機株式会社 カム曲線の生成方法、カム曲線の生成装置、制御装置、搬送装置、印刷装置、裁断装置および製袋機
JP6602497B1 (ja) * 2018-04-17 2019-11-06 三菱電機株式会社 裁断装置、印刷装置、製袋機および裁断装置の制御方法
CN111971240B (zh) * 2018-04-17 2021-10-15 三菱电机株式会社 裁剪装置、印刷装置、制袋机及裁剪装置的控制方法
CN111971240A (zh) * 2018-04-17 2020-11-20 三菱电机株式会社 凸轮曲线的生成方法、凸轮曲线的生成装置、控制装置、输送装置、印刷装置、裁剪装置及制袋机
CN109059555A (zh) * 2018-09-06 2018-12-21 江苏石川岛丰东真空技术有限公司 送料机构和真空炉
CN113508347A (zh) * 2019-03-15 2021-10-15 欧姆龙株式会社 控制装置
EP3919994A4 (en) * 2019-03-15 2022-10-26 OMRON Corporation CONTROL DEVICE
CN113508347B (zh) * 2019-03-15 2024-08-30 欧姆龙株式会社 控制装置
WO2020203016A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 オムロン株式会社 制御装置
US11899430B2 (en) 2019-03-29 2024-02-13 Omron Corporation Control device
CN113703390A (zh) * 2021-09-03 2021-11-26 扬州大祺自动化技术有限公司 基于可编程电子凸轮控制器实现多台压力机同步运行的方法以及预调节式同步运行方法
CN113815100A (zh) * 2021-09-24 2021-12-21 北新集团建材股份有限公司 一种伺服切刀控制方法及装置
WO2023045061A1 (zh) * 2021-09-24 2023-03-30 北新集团建材股份有限公司 一种伺服切刀控制方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5506456B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5506456B2 (ja) 電子カム制御装置
JP5803337B2 (ja) 同期制御装置、同期制御方法、同期制御プログラム、および同期制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2012114435A1 (ja) 電動機制御システムおよび通信方法
JP5246186B2 (ja) コントローラサポート装置、制御プログラムのシミュレーション方法、コントローラのサポートプログラムおよびコントローラのサポートプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
CN102837290B (zh) 电动式打入工具
JP2010134496A5 (ja)
JPH0360990A (ja) 産業用ロボットシステム
JP2012516443A (ja) 経路計画のためのシステムおよび方法
JP2013035095A (ja) タッピング加工装置
CN111727411B (zh) 设备运动控制方法、设备和存储装置
JP2011237934A5 (ja) システム、システムの制御方法、及び、プログラム
JP2015521768A5 (ja)
JP5962839B2 (ja) コントローラ、タイムチャート作成装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体
KR101340178B1 (ko) 모터 드라이버 제어 장치
TWM611368U (zh) 點膠系統
TW201434041A (zh) 基於硬碟轉動慣性之節電技術
JP2007025759A (ja) 電動機駆動装置および位置指令装置ならびに位置決め装置
JP2008149493A5 (ja)
CN103629176A (zh) 运动部件协同动作控制方法、装置及系统
CN103869747A (zh) 一种基于时序轨迹点的ct床运动控制方法及其系统
JP2011014099A (ja) 位置決め制御装置及び位置決め制御方法
CN116833228A (zh) 飞剪转辙器的控制方法、装置
JP2005238261A (ja) プレス運転方法およびプレス機械
CN105136168A (zh) 捷联惯性设备的低成本速率闭环转位控制方法及控制装置
JP2014208123A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5506456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250