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JP2011171301A - 直接酸化型燃料電池 - Google Patents

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ウォン,チャン−ヤン
Yongjun Leng
レン,ヨンジュン
Xiaoming Huang
ホァング,シャオミン
Takashi Akiyama
崇 秋山
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Abstract

【課題】カソードのドライアウトを緩和して、炭化水素膜と界面接触するカソードでの電極抵抗を下げた高出力密度DMFC(直接メタノール燃料電池)を提供する。
【解決手段】アノード12の微多孔層4Aのフルオロポリマーの充填率を約5重量%〜約25重量%とし、かつ微多孔層用4Aのバインダーとしてポリスルホン、カルボキシル化ポリスチレンまたはナイロンを用いることでアノード12からカソードへ14への水の移動性を高める。さらに、カソード14が低当量重量アイオノマー、および、吸湿性材料を含むことでカソード14のドライアウトを緩和する。
【選択図】図2

Description

本開示は一般に、燃料電池、燃料電池システム、およびこれらに用いられる電極/電極組立体に関する。より詳細には、本開示は、直接メタノール燃料電池(以下、「DMFC」)などの直接酸化型燃料電池(以下、「DOFC」)に好適な、改良された拡散媒体を備える電極、およびその製造方法に関する。
DOFCは、液体燃料の電気化学的酸化によって電気を発生させる電気化学装置である。DOFCは、あらかじめ燃料を処理する段階を必要としないので、間接型燃料電池、すなわちあらかじめ燃料を処理する必要がある電池よりも、重量およびスペースの点で相当な利点を提供する。DOFCで使用する対象となる液体燃料としては、メタノール、ギ酸、ジメチルエーテルなど、ならびにそれらの水溶液が挙げられる。酸化剤は、ほぼ純粋な酸素、または空気中にあるような酸素の希釈流であってもよい。DOFCを移動および携帯用途(例えば、ノートブックコンピュータ、携帯電話、PDAなど)に利用する重要な利点としては、液体燃料の貯蔵と取り扱いが容易であり、かつそのエネルギー密度が高いことが挙げられる。
DOFCシステムの一例は、DMFCである。DMFCは、一般に、アノードと、カソードと、それらの間に配置されたプロトン伝導性高分子電解質膜(以下、「PEM」)とを有する膜電極接合体(以下、「MEA」)を利用する。PEMの代表例は、疎水性フッ化炭素主鎖と、親水性の高いペンダント基であるスルホン酸基(SO3H)を含むパーフルオロエーテル側鎖と、を有する、パーフルオロスルホン酸−テトラフルオロエチレン共重合体からなるものであり、例えば、ナフィオン(登録商標)(ナフィオン(登録商標)は、デュポン社の登録商標である)などが挙げられる。スルホン酸基の加水分解された形(SO3 -3+)は、水にさらされると、膜内のプロトン(H+)輸送を効果的に行うと同時に、熱的、化学的、および酸化的安定性を与える。DMFCでは、メタノール/水溶液が燃料としてアノードに直接供給され、空気が酸化剤としてカソードに供給される。アノードにおいて、メタノールは、触媒、通常、PtまたはRu金属系の触媒の存在下で水と反応して、二酸化炭素、H+イオン(プロトン)、および電子を生成する。電気化学反応は式(1)として以下に示される。
DMFCの動作中、プロトンは、電子非伝導性であるプロトン伝導性電解質膜を通ってカソードに移動する。電子は、電力を負荷装置に送達する外部回路を通ってカソードに進む。カソードでは、プロトン、電子、および通常空気から得られる酸素分子が結合して、水を形成する。電気化学反応は次の式(2)で与えられる。
電気化学反応(1)および(2)は、次の式(3)に示されるような全体的な電池反応を形成する。
パーフルオロスルホン酸−テトラフルオロエチレン共重合体(例えば、ナフィオン(登録商標))は、DOFCにおいてPEMとして利用される場合に、上述のような有利な特性を示すが、パーフルオロ(perfluorinated)膜の不利な点は、メタノールの一部を透過させやすいことであり、そのような透過したメタノールは、「クロスオーバーメタノール」と呼ばれる。クロスオーバーメタノールは、カソードで酸素と反応して、燃料利用効率やカソード電位の低下を招き、それに伴って燃料電池の発電が低下してしまう。そこで、メタノールクロスオーバーとその悪影響を制限するため、従来、DMFCシステムにおいて、過度に希釈された(3〜6体積%)メタノール溶液がアノード反応に用いられている。しかし、そのようなDMFCシステムを用いた場合、携帯システム内に大量の水を搭載する必要があり、システムのエネルギー密度が減少する、という問題がある。
上記の観点から、DMFCのPEMは、プロトン伝導性が高く、メタノールクロスオーバー率が低いことが望ましい。しかし、現在入手可能な、技術の現状であるパーフルオロ(perfluorinated)PEMは、メタノールクロスオーバー率が相対的に高いため、カソードの混成電位と燃料効率の低下とによって燃料電池の性能に悪影響を及ぼす。したがって、メタノールクロスオーバー率がより低く、プロトン伝導性の低下が最小限に抑えられた、これに替わるPEMを開発することに焦点をあてて多くの努力がなされてきた。これに関し、炭化水素系PEMは、これらの特性を達成する上で有望であることが分かっている。また、炭化水素系PEMの中には、低いメタノールクロスオーバー率の他、優れた化学的・機械的安定性などの好ましい性質を示すものもある。しかし、炭化水素膜は水輸送性に劣ることから、炭化水素膜をベースとするDOFCでは、高出力密度を得るには限界がある。カソードは、プロトン伝導性アイオノマー(通常、パーフルオロポリマー)を含有するが、高いプロトン伝導性を発現させるためには水和する必要がある。そうでなければ、カソードの性能は低下してしまう。膜の水輸送性が劣る場合、アノードから来る水が不十分となり、カソード側でドライアウトが発生する(プロトン伝導性アイオノマーを水和するための、カソード触媒層内の水分が不十分となる)。触媒層のプロトン伝導は、触媒層のアイオノマーと共に維持され、プロトン伝導を行うためには水が必要である。しかし、カソード触媒層からの水の排出が水の投入(水の生成に加え、アノード側からの水輸送)を上回るとアイオノマーは水分を失って、プロトン伝導性が低下し、その結果、カソード性能が低下する。
特に、DMFC技術は現在、リチウムイオン技術に基づく電池など、高度な電池と競合状態にあることから、高濃度の燃料が利用可能であることは、可搬型電源にとって望ましい。上記の観点から、電極およびガス拡散媒体を含め、DOFC/DMFCシステムおよび技法を改善し、非常に高濃度の燃料および高い電力効率で最適な性能が得られるようにこれらのシステムを運転できるようにすることが求められている。よって、メタノールクロスオーバーを減らすために、炭化水素膜をDMFCに適用することが必要である。同時に、コストおよび容積を考慮すれば、炭化水素膜を用いるDMFCの高出力密度が、望ましい。本主題においては、カソードのドライアウトおよび高い電極抵抗という問題を解消することにより、炭化水素膜を用いるDMFCの高出力密度を達成する方法が開示される。
本開示の利点は、改善された高出力密度DMFCである。
改善された高出力密度DMFCは、カソードのドライアウトを緩和して、炭化水素膜と界面接触するカソードでの電極抵抗を下げることにより得られる。
本開示の一観点によれば、上記およびその他の利点は、アノード微多孔層(MPL)におけるPTFEの充填率を下げることにより、一部達成される。アノードMPLにおけるPTFE充填率は、5〜25重量%の範囲にあることが好ましい。
カソードのドライアウトを抑制するための、本開示の別の観点は、ポリスルホン、カルボキシル化ポリスチレンまたはナイロンなど、アノードMPL用バインダーとして、濡れ性がPTFEとナフィオン(登録商標)との間にあるポリマー材料を用いることである。
本開示の別の観点によれば、当量重量(EW)が低いアイオノマーを、カソード電極の作製に採用することにより、カソードのドライアウトを抑制することが達成される。乾燥条件下において、低EWアイオノマーは比較的高いプロトン伝導性を維持するので、カソードでの電極抵抗が最小限に抑えられる。
カソードのドライアウトを緩和するための、本開示のさらなる別の観点は、カソードがより多くの水を保持して電極抵抗を下げることができるように、カソード電極に吸湿性材料を添加することである。好ましい態様としては、ZrP、ZrSPPなどのヘテロポリ酸、またはZrO2、TiO2、SiO2などの酸化物などが挙げられる。
本開示の別の観点は、カソード電極がより多くの水を保持して電極抵抗を下げることができるように、親水性が高いカソードガス拡散層(GDL)および/またはカソードMPLを用いることである。
本開示のさらなる利点は、以下の詳細な説明から当業者にとって容易に明らかになるであろう。以下の詳細な説明においては、本開示の好ましい実施の形態のみが、あくまでも本開示を限定するものではない例示として図示および説明される。理解されるとおり、本開示について、他の実施の形態および別の実施の形態も可能であり、本発明のいくつかの詳細は、種々の自明な点において変更が可能であり、それらはすべて本発明の技術的思想に包含される。したがって、図面および明細書は、本質的に例示であると理解すべきであり、本発明を限定するものと理解してはならない。
本開示の様々な特徴および利点は、本発明の範囲を限定するためではなく、例示のみを目的として提供される添付の図面を参照することによって、より明らかに、また容易になるであろう。図面では、同じ参照符号が、同様の特徴を示すために全体を通じて使用され、様々な特徴が、必ずしも一定の縮尺で描かれるのではなく、関連する特徴を最も良く示すように描かれている。
高濃度メタノール燃料で運転することができるDOFCシステム、すなわちDMFCシステムの、簡略化された概略図である。
図1のDOFC/DMFCシステムなどの燃料電池/燃料電池システムで使用するのに適したMEAの、代表的な構成の概略断面図である。
アノードMPLにおいて、標準的な割合(40重量%)でPTFEを充填した場合と、PTFEの量を減らした(10重量%)場合とのDMFC性能を比較する図である。
本開示による改良されたMEAを2時間放電した場合の放電曲線、およびこれと従来のMEAとの比較を示す図である。
PTFEの含有率の関数として出力密度を示す図である。
本開示は、例えば、約5〜約25Mのメタノール(CH3OH)を燃料とするDMFCおよびDMFCシステムのような、高濃度燃料で運転するDOFCおよびDOFCシステムなどの、電力変換効率が高い燃料電池および燃料電池システムに関する。
図1を参照すると、図には、高濃度燃料で運転するDOFCシステム、例えばDMFCシステム10の一例示的実施形態が概略的に示されている。このシステムは、高電力および高温運転条件下で、燃料電池内の水のバランスを維持し、十分な量の水をカソードからアノードに戻す。(DOFC/DMFCシステムは、本出願と同じ譲渡人に譲渡された、2004年12月27日提出の同時係属出願、米国特許出願第11/020,306号に開示されている。)
図1に示すように、DMFCシステム10は、一般的にはMEAと呼ばれる多層複合膜電極接合体または構造9を形成する、アノード12、カソード14、およびプロトン伝導性電解質膜16を含む。典型的には、DMFCシステム10などの燃料電池システムは、複数のそのようなMEAをスタックの形で有するが、図1は、例示を簡単にするために、単一のMEA9のみを示す。しばしばMEA9は、燃料を接合体に供給し、燃料および副生成物をそこから戻すためのサーペンタイン流路を有するバイポーラ板によって分離される(例示の都合上図示せず)。燃料電池スタックでは、MEAおよびバイポーラ板が、交互に層状に並べられて電池のスタックを形成し、スタックの端部は、集電板と電気絶縁板によって挟持され、ユニット全体は締結構造を用いて固定される。例示を単純にするため図1には示されないが、負荷回路がアノード12およびカソード14に電気的に接続される。
燃料の供給源、例えば、高濃度燃料19(例えばメタノール)を収容する燃料容器またはカートリッジ18が、以下に説明するように、アノード12と流体的に連通する。酸化剤、例えばファン20および関連する導管21によって供給される空気が、カソード14と流体的に連通する。燃料カートリッジ18からの高濃度燃料が、ポンプ22によって、関連する導管区分23'および25を介して気液分離器28に直接供給されるか、またはポンプ22および24、ならびに関連する導管区分23、23'、23''および23'''を介して、アノード12に直接供給される。
運転の際には、高濃度燃料19がMEA9のアノード側に、または電池スタックの場合には、スタックのアノードセパレータの入口マニホールドに導入される。MEA9のカソード14側、すなわちカソード電池スタックで、式(2)で表すような電気化学反応によって生成された水が、そこからカソード排出口ないし出口ポート/導管30を介して取り出されて、気液分離器28に供給される。同様に、過剰な燃料、水、および二酸化炭素ガスが、MEA9のアノード側ないしアノード電池スタックから、アノード排出口ないし出口ポート/導管26を介して取り出されて、気液分離器28に供給される。空気または酸素が、MEA9のカソード側に導入されて、電気化学的に生成される液状の水の量を最大にすると共に、電気化学的に生成される水蒸気の量を最小限に抑えるように調節され、それによって、システム10からの水蒸気の流出が最小限に抑えられる。
図1に示すDOFC/DMFCシステム10は、少なくとも1つのMEA9を備え、MEA9は、高分子電解質膜16と、膜を挟む触媒層およびガス拡散層からそれぞれが構成される一対の電極(アノード12およびカソード14)とを含む。一般的な高分子電解質材料としては、パーフルオロスルホン酸基を有するフッ素化ポリマー、またはポリ(アリーレンエーテルエーテルケトン)(以下、「PEEK」)などの炭化水素ポリマーが挙げられる。電解質膜は、例えば約25〜約180μmのような、任意の適切な厚さとすることができる。触媒層は一般に、白金またはルテニウム系の金属、あるいはそれらの合金を含む。アノードおよびカソードは一般に、燃料をアノードに、また酸化剤をカソードに供給するための流路を有するバイポーラセパレータ板で挟まれる。燃料電池スタックは、隣接するMEAの間に挟まれてMEAを互いに直列に電気的に接続し、かつ機械的に支持する、少なくとも1つの導電性のセパレータを有する、複数のそのようなMEA9を含むことができる。
次に図2を参照すると、図2は、MEA9の代表的な構成の概略断面図を示し、図中にはMEA9の様々な構成要素がより詳細に図示されている。図示のように、カソード電極14およびアノード電極12が、運転中にアノードからカソードに水素イオンを輸送する、上述のような材料製の高分子電解質膜16を挟んでいる。アノード電極12は、電解質膜16から順番に、(1)電解質膜16に接する金属系触媒層2A、(2)介在する疎水性微多孔層(MPL)4A、および(3)およびその上にあるガス拡散層(GDL)3Aを備える。一方、カソード電極14は、電解質膜16から順番に、(1)電解質膜16に接する金属系触媒層2C、(2)介在する疎水性微多孔層(MPL)4C、および(3)その上にあるガス拡散媒体(GDM)3Cを備える。GDL3AおよびGDM3Cはそれぞれ、ガス透過性および導電性を有しており、カーボン粉末およびフッ素化樹脂を含む多孔性カーボン系の材料と、例えばカーボンペーパー、カーボン織布またはカーボン不織布、カーボンフェルトなどの材料からなる支持体と、で構成してもよい。金属系触媒層2Aおよび2Cは、例えば、PtまたはRuを含むものであってもよい。
図2に示すアノードMPL4Aには、アノードからカソードへの水のクロスオーバーを促進するために、5〜25重量%のPTFEが充填されており、これによってカソードのドライアウトが緩和され、DMFCの出力密度が増大する。
図3に図示するように、PTFEを10重量%含むアノードMPL、およびPTFEを従来通り40重量%含むアノードMPLを、炭化水素膜を用いるDMFCにそれぞれ用いた場合の電流−電圧特性曲線を比較すると、アノードMPLにおけるPTFEの割合を10重量%とした場合、PTFEを従来通り40重量%とした場合に対し、70℃の高温、乾燥条件下でのセルの出力密度が向上することがわかる。
図4から、PTFEを10重量%充填したアノードMPLを用いる本開示のMEAは、2時間の放電過程において優れた性能を示すことがわかる。5〜25重量%の範囲内のこれ以外のPTFE充填率についても試験を行ったが、炭化水素膜を用いるMEAにおいて同様の効果が得られることがわかった。
図5は、PTFEの含有率の関数として出力密度を示す図である。出力密度は、PTFEの含有率が5〜10重量%である場合に最適化される。
カソードのドライアウトは、当量重量(EW)が低いアイオノマーを、カソード電極の作製に採用することにより抑制することができる。低EWアイオノマーは、乾燥条件下で、比較的高いプロトン伝導性を維持し、従ってカソードでの電極抵抗が最小限に抑えられる。
カソードのドライアウトを緩和するための、本開示のさらなる別の観点は、カソードがより多くの水を保持して電極抵抗を下げることができるように、カソード電極に吸湿性材料を添加することで達成される。好ましい態様としては、ZrP、ZrSPPなどのヘテロポリ酸、またはZrO2、TiO2、SiO2などの酸化物などが挙げられる。
本開示の別の観点は、カソード電極がより多くの水を保持して電極抵抗を下げることができるように、親水性が高いカソードガス拡散層(GDL)および/またはカソードMPLを用いることである。
すなわち、本開示に記載の改良されたアノードMPLを、高出力密度での運転が容易なDOFC/DMFCシステムに用いることにより、アノードからカソードへの水のクロスオーバーが促進し、その結果、カソードのドライアウトが緩和され、DMFCの出力密度が増大する。
さらに、開示された方法/技術は、容易に入手可能な材料を用いて実施可能である。上記記載において、本開示のよりよい理解のために、具体的な材料、構造、反応剤、工程など具体的な詳細を数多く述べた。しかし、本開示は、具体的に挙げた詳細に頼らずとも実施可能である。しかし、公知の加工材料および技術については、本開示を不必要に曖昧にすることを避けるために、詳細に記載していない。
本開示の好ましい実施態様のみを、その多用な用途のうちのほんの数例とともに本開示で示し説明した。本開示は、そのほかの種々の組み合わせおよび環境においても用いられること、ならびにここに記載の開示概念の範囲内で変更および/または改変の余地があることを理解されたい。
2A、2C 触媒層
3A、3C ガス拡散媒体
4A、4C 微多孔層
10 MEA
12 アノード
14 カソード
16 電解質膜

Claims (15)

  1. 支持層と、フルオロポリマーおよび導電性材料を含む微多孔層と、を含むガス拡散媒体を具備し、
    前記微多孔層における前記フルオロポリマーの充填率が約5重量%〜約25重量%である、直接酸化型燃料電池用アノード電極。
  2. 前記フルオロポリマーが、ポリ(テトラフルオロエチレン)からなる、請求項1記載のアノード。
  3. 前記導電性材料が、カーボン粒子またはカーボンナノファイバーからなる、請求項2記載のアノード。
  4. 前記微多孔層における前記カーボン粒子またはカーボンナノファイバーの充填率が、約0.5〜約5mg/cm2の範囲にある、請求項3記載のアノード。
  5. 前記微多孔層用のバインダーを具備する請求項1記載のアノード。
  6. 前記バインダーが、ポリスルホン、カルボキシル化ポリスチレンまたはナイロンよりなる群から選択される、請求項5記載のアノード。
  7. アノードおよびカソードを具備し、
    前記アノードが、支持層と、フルオロポリマーおよび導電性材料を含む微多孔層と、を含むガス拡散媒体を含み、
    前記カソードが低当量重量アイオノマーを含む、直接酸化型燃料電池。
  8. 前記カソードが吸湿性材料を含む、請求項7記載の直接酸化型燃料電池。
  9. 前記吸湿性材料が、ZrP、ZrSPP、ZrO2、TiO2、およびSiO2よりなる群から選択される、請求項8記載の直接酸化型燃料電池。
  10. 前記フルオロポリマーが、ポリ(テトラフルオロエチレン)である、請求項7記載の直接酸化型燃料電池。
  11. 前記導電性材料が、カーボン粒子またはカーボンナノファイバーからなる、請求項10記載の直接酸化型燃料電池。
  12. 前記微多孔層における前記カーボン粒子またはカーボンナノファイバーの充填率が、約0.5〜約5mg/cm2の範囲にある、請求項11記載の直接酸化型燃料電池。
  13. 前記微多孔層用のバインダーを具備する請求項7記載の直接酸化型燃料電池。
  14. 前記バインダーが、ポリスルホン、カルボキシル化ポリスチレンまたはナイロンよりなる群から選択される、請求項13記載の直接酸化型燃料電池。
  15. アノードおよびカソードを具備し、
    前記アノードが、支持層と、フルオロポリマーおよび導電性材料を含む微多孔層と、を含むガス拡散媒体を含み、
    前記カソードが、親水性ガス拡散層およびカソード微多孔層を含む、直接酸化型燃料電池。
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