JP2011148446A - 鞍乗り型車両の後部構造 - Google Patents
鞍乗り型車両の後部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011148446A JP2011148446A JP2010012416A JP2010012416A JP2011148446A JP 2011148446 A JP2011148446 A JP 2011148446A JP 2010012416 A JP2010012416 A JP 2010012416A JP 2010012416 A JP2010012416 A JP 2010012416A JP 2011148446 A JP2011148446 A JP 2011148446A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- grip
- bottom plate
- fender
- extending
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
【課題】部品点数を削減でき、降車時及び乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供する。
【解決手段】車体フレームと、シート表皮72、クッション73及びシート底板74を有し、車体フレームの後部上方に設けられるシート10とを備えた鞍乗り型車両の後部構造において、シート10がその後部から後側方に延出し、シート延出部70にグラブレールとしてのグリップ部71が形成され、グリップ部71のシート底板74には上方に凹むシート側凹部79が形成され、車体フレームにはシート側凹部79に沿うフェンダ側凹部84が設けられている。
【選択図】図4
【解決手段】車体フレームと、シート表皮72、クッション73及びシート底板74を有し、車体フレームの後部上方に設けられるシート10とを備えた鞍乗り型車両の後部構造において、シート10がその後部から後側方に延出し、シート延出部70にグラブレールとしてのグリップ部71が形成され、グリップ部71のシート底板74には上方に凹むシート側凹部79が形成され、車体フレームにはシート側凹部79に沿うフェンダ側凹部84が設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、鞍乗り型車両の後部構造に関する。
従来、自動二輪車の後部に設けられたハンドル構造において、車体フレームの車体持ち上げ用ハンドル部をリヤフェンダで下方から覆い、この覆い箇所を上方に凹ませることによって、運転者が把持するグリップとしての手掛け用凹部を設けた構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、手掛け用凹部の側方から上方にかけては後部カバーが配置されている。この構造によれば、部品点数が少なく、かつ、操作性の良いスタンディングハンドルとすることができる。
しかしながら、上記従来のグリップ構造では、手掛け用凹部の側方に後部カバーが配置されているため、運転者が車両後部の手掛け用凹部に手を掛けるときは、指が手掛け用凹部に当たるのみで、手の平や親指は後部カバーに触れるため、手掛け用凹部を安定して握ることができなかった。また、従来の手掛け用凹部は、運転者が自動二輪車を降りた状態でしか使用できず、パッセンジャーが乗車中に握るグラブレールは、別に設けられており、部品点数が増加してしまうという課題があった。さらに、手の平や親指は後部カバーに当たるため、握り心地が硬くなっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減でき、降車時及び乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減でき、降車時及び乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車体フレームと、シート表皮、クッション及びシート底板を有し、前記車体フレームの後部上方に設けられるシートと、前記車体フレーム及び後輪の間に設けられるリヤフェンダと、を備えた鞍乗り型車両の後部構造において、前記シートがその後部から後側方に延出し、このシート延出部にグラブレールとしてのグリップ部が形成され、前記グリップ部の前記シート底板には上方に凹むシート側凹部が形成され、前記車体フレームには前記シート側凹部に沿うステー部材が設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、シート側凹部に沿って設けられる車体フレームのステー部材を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れる車体フレームで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
この構成によれば、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、シート側凹部に沿って設けられる車体フレームのステー部材を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れる車体フレームで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
また、上位構成において、前記ステー部材は、前記車体フレーム及び後輪の間に設けられるリヤフェンダとして設けられ、前記リヤフェンダには、前記グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部が一体的に設けられ、このリヤフェンダ延出部に前記シート底板の前記シート側凹部に沿うフェンダ側凹部が形成されても良い。
この場合、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部に、シート側凹部に沿って一体的に設けられるフェンダ側凹部を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
この場合、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部に、シート側凹部に沿って一体的に設けられるフェンダ側凹部を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
また、前記グリップ部でのクッション厚は、前記シートの車幅中央部でのクッション厚の半分以下の厚さに設定されても良い。
この場合、グリップ部のクッション厚を、シートの車幅中央部でのクッション厚の半分とすることで、クッションの素材の量を減らしつつ、握り易い太さのグリップ部とすることができる。
この場合、グリップ部のクッション厚を、シートの車幅中央部でのクッション厚の半分とすることで、クッションの素材の量を減らしつつ、握り易い太さのグリップ部とすることができる。
また、本発明は、車体フレームと、シート表皮、クッション及びシート底板を有し、前記車体フレームの後部上方に設けられるシートと、を備えた鞍乗り型車両の後部構造において、前記シートがその後部から後側方に延出し、このシート延出部にグラブレールとしてのグリップ部が形成され、前記グリップ部には上下方向に貫通する窓部が形成され、前記車体フレームには前記シートの前記グリップ部の下方に延びるステー部材が設けられ、該ステー部材に、前記シート底板の前記窓部に沿うステー側窓部が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、グリップ部の下方に延びる車体フレームのステー部材を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れる車体フレームで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。さらに、グリップ部に設けられた窓部及びステー側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
この構成によれば、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、グリップ部の下方に延びる車体フレームのステー部材を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れる車体フレームで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。さらに、グリップ部に設けられた窓部及びステー側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
また、上記構成において、前記ステー部材は、前記車体フレーム及び後輪の間に設けられるリヤフェンダとして設けられ、前記リヤフェンダには、前記グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部が一体的に設けられ、このリヤフェンダ延出部に前記シート底板の前記窓部に沿うフェンダ側窓部が形成されても良い。
この場合、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部をリヤフェンダに一体的に設け、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。さらに、グリップ部に設けられた窓部及びフェンダ側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
この場合、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部をリヤフェンダに一体的に設け、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。さらに、グリップ部に設けられた窓部及びフェンダ側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
また、前記シート底板には、前記シートの前記窓部の周縁で上下方向に延びる周縁リブが一体的に形成されても良い。
この場合、窓部の周縁に形成した周縁リブによってシート底板を補強できるため、シート底板をグリップ部の強度・剛性部材の一部として使用できる。
この場合、窓部の周縁に形成した周縁リブによってシート底板を補強できるため、シート底板をグリップ部の強度・剛性部材の一部として使用できる。
さらに、前記シート底板の前記周縁リブから前記シート底板の外側端にかけて車幅方向に延びる側端リブが一体的に形成され、前記リヤフェンダにおいて前記シート底板の前記側端リブの下方には、フェンダ側リブが車幅方向に沿って設けられても良い。
この場合、シート底板に一体的に設けられた側端リブと、側端リブの下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブとによって、把持される際に大きな荷重がかかるシート底板及びリヤフェンダの側端を、部品点数が少ない構成で補強できる。
この場合、シート底板に一体的に設けられた側端リブと、側端リブの下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブとによって、把持される際に大きな荷重がかかるシート底板及びリヤフェンダの側端を、部品点数が少ない構成で補強できる。
本発明に係る鞍乗り型車両の後部構造では、シートの後部を延長してグラブレールとしてのグリップ部を形成することで、シートのクッションによって握り心地を良くでき、また、シート底板のシート側凹部に沿って設けられる車体フレームのステー部材を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れる車体フレームで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部に、シート側凹部に沿って一体的に設けられるフェンダ側凹部を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
さらに、グリップ部のクッション厚を、車幅中央部でのクッション厚の半分とすることで、クッションの素材の量を減らしつつ、握り易い太さのグリップ部とすることができる。
また、シート底板にシート側凹部を形成すると共に、グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部に、シート側凹部に沿って一体的に設けられるフェンダ側凹部を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダで受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップを備えた鞍乗り型車両の後部構造を提供できる。
さらに、グリップ部のクッション厚を、車幅中央部でのクッション厚の半分とすることで、クッションの素材の量を減らしつつ、握り易い太さのグリップ部とすることができる。
また、グリップ部に設けられた窓部及びステー側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
また、グリップ部に設けられた窓部及びフェンダ側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
さらに、窓部の周縁に形成した周縁リブによってシート底板を補強できるため、シート底板をグリップ部の強度・剛性部材の一部として使用できる。
さらにまた、側端リブと、側端リブの下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブとによって、シート底板及びリヤフェンダの側端を、部品点数が少ない構成で補強できる。
また、グリップ部に設けられた窓部及びフェンダ側窓部に、シートの上方側から手を入れてグリップ部を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
さらに、窓部の周縁に形成した周縁リブによってシート底板を補強できるため、シート底板をグリップ部の強度・剛性部材の一部として使用できる。
さらにまた、側端リブと、側端リブの下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブとによって、シート底板及びリヤフェンダの側端を、部品点数が少ない構成で補強できる。
以下、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で、上下、前後、左右の方向は、車両の運転者から見た方向をいう。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の鞍乗り型車両の第1の実施の形態に係る自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ20に操舵自在に支持される左右一対のフロントフォーク3と、これらフロントフォーク3の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン6と、車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム(リアフォークとも言う)7と、このスイングアーム7の後端部に回転自在に支持された後輪8と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク9と、この燃料タンク9の後方に配置された乗員用のシート10と、車体を覆う車体カウル11とを備えている。
この自動二輪車1は、運転者以外に同乗者が搭乗可能な二人乗り車両であり、シート10は、運転者が着座する前部シート10Aと同乗者が着座する後部シート10Bとを前後に一体に備えた一体型シートに形成されている。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の鞍乗り型車両の第1の実施の形態に係る自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ20に操舵自在に支持される左右一対のフロントフォーク3と、これらフロントフォーク3の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン6と、車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム(リアフォークとも言う)7と、このスイングアーム7の後端部に回転自在に支持された後輪8と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク9と、この燃料タンク9の後方に配置された乗員用のシート10と、車体を覆う車体カウル11とを備えている。
この自動二輪車1は、運転者以外に同乗者が搭乗可能な二人乗り車両であり、シート10は、運転者が着座する前部シート10Aと同乗者が着座する後部シート10Bとを前後に一体に備えた一体型シートに形成されている。
車体フレーム2は、エンジン6を支持するメインフレーム21と、シート10を支持するリヤフレーム22とを備えている。
メインフレーム21は、アルミニウム合金等の金属材料を鋳造成型して形成されており、ヘッドパイプ20から左右に分岐して後下方に延在する左右一対のメインフレーム部23と、これらメインフレーム部23の後部に連接されて下方に延びる左右一対のピボットプレート部24とを備えている。左右のピボットプレート部24には、スイングアーム7の前端部が回動自在に支持されると共に、メインステップホルダ51を介して運転者の足を乗せる左右一対のメインステップ52が取り付けられている。
メインフレーム21は、アルミニウム合金等の金属材料を鋳造成型して形成されており、ヘッドパイプ20から左右に分岐して後下方に延在する左右一対のメインフレーム部23と、これらメインフレーム部23の後部に連接されて下方に延びる左右一対のピボットプレート部24とを備えている。左右のピボットプレート部24には、スイングアーム7の前端部が回動自在に支持されると共に、メインステップホルダ51を介して運転者の足を乗せる左右一対のメインステップ52が取り付けられている。
リヤフレーム22は、左右の各ピボットプレート部24の上部から車両後部へ延びる左右一対のシートレール28と、各ピボットプレート部24の上下の中間部から車両後部へ延びてシートレール28の後部に連結される左右一対のサブフレーム29とを有している。各サブフレーム29には、後部シート10Bの同乗者が足を乗せる左右一対のピリオンステップ62が取り付けられている。
リヤフレーム22の後部には、後輪8の上方を覆うリヤフェンダ14(ステー部材)が設けられており、リヤフェンダ14の後端には、テールランプ18が設けられている。リヤフェンダ14は、ボルト等の締結具によってリヤフレーム22に一体的に固定されている。
リヤフレーム22の後部には、後輪8の上方を覆うリヤフェンダ14(ステー部材)が設けられており、リヤフェンダ14の後端には、テールランプ18が設けられている。リヤフェンダ14は、ボルト等の締結具によってリヤフレーム22に一体的に固定されている。
車体カウル11は、車体の略全体を覆うフルカウリングタイプに構成されており、車体前部を覆うフロントカウル12と、このフロントカウル12に連設されて車体左右を覆う左右一対のサイドカウル13と、前部シート10Aの下方を覆う左右一対のリヤサイドカウル30とを備えている。
フロントカウル12は、ヘッドパイプ20及びメインフレーム21の前方に設けられ、このフロントカウル12には、ヘッドライト15、ウインドスクリーン16及び左右一対のバックミラー17等が取り付けられる。
メインフレーム21には、メインフレーム部23の下方かつピボットプレート部24の前方に位置するようにV型四気筒のエンジン6が支持され、このエンジン6の左右両側を覆うようにサイドカウル13が設けられる。
フロントカウル12は、ヘッドパイプ20及びメインフレーム21の前方に設けられ、このフロントカウル12には、ヘッドライト15、ウインドスクリーン16及び左右一対のバックミラー17等が取り付けられる。
メインフレーム21には、メインフレーム部23の下方かつピボットプレート部24の前方に位置するようにV型四気筒のエンジン6が支持され、このエンジン6の左右両側を覆うようにサイドカウル13が設けられる。
なお、エンジン6、燃料タンク9及び左右のメインフレーム部23によって囲まれる空間には、エンジン吸気系を構成する部品(スロットルボディ25やエアクリーナ26)が配設される。また、エンジン排気系を構成する部品(排気管27や不図示のマフラー)は、エンジン上方を除くエンジン周囲スペースを利用して配設される。このようにしてエンジン6の吸気系及び排気系が効率良くレイアウトされる。
図2は、自動二輪車1の後部構造を示す左側面図である。
図2に示すように、シートレール28は、ピボットプレート部24の上部から後上がりに延び、シートレール28の後端とピボットプレート部24との間に掛け渡されるサブフレーム29に補強されるようにして設けられている。シートレール28及びサブフレーム29はパイプ状のフレームであり、シートレール28の後端とサブフレーム29の後端とが上下に重ねられた状態で連結された連結部22Aは、後部シート10Bの下方に位置している。このため、後部シート10Bにかかる荷重を2本のパイプが重なった連結部22Aで安定して受けることができる。
図2に示すように、シートレール28は、ピボットプレート部24の上部から後上がりに延び、シートレール28の後端とピボットプレート部24との間に掛け渡されるサブフレーム29に補強されるようにして設けられている。シートレール28及びサブフレーム29はパイプ状のフレームであり、シートレール28の後端とサブフレーム29の後端とが上下に重ねられた状態で連結された連結部22Aは、後部シート10Bの下方に位置している。このため、後部シート10Bにかかる荷重を2本のパイプが重なった連結部22Aで安定して受けることができる。
シート10は、燃料タンク9の後方に連続するようにして僅かに後上がりの状態で左右のシートレール28上に載置され、シートレール28上に着脱可能に固定されている。後部シート10Bの厚さは前部シート10Aの厚さよりも大きく形成され、後部シート10Bと前部シート10Aとの境界には段部10Cが形成されている。
リヤフェンダ14は、シート10の下方を覆う膨出部14Aと、後部シート10Bの後方へ延びてテールランプ18が取り付けられるテール部14Bとを有している。リヤフェンダ14の膨出部14Aは、シートレール28及びサブフレーム29の後部を下方から覆っており、リヤフレーム22と後輪8との間に設けられている。
図3は、シート10の近傍を上方から見た平面図である。
図3に示すように、シート10には、シート10がその後部から左右の後側方に延出したシート延出部70が形成されている。このシート延出部70には、運転者や同乗者等が把持するグラブレールとしてのグリップ部71、71が設けられている。グリップ部71、71は、運転者等が自動二輪車1を押し歩きしたり駐車させたりする際に車両を把持するために用いられると共に、後部シート10Bに着座した同乗者が車両につかまるために用いられるものである。
図3に示すように、シート10には、シート10がその後部から左右の後側方に延出したシート延出部70が形成されている。このシート延出部70には、運転者や同乗者等が把持するグラブレールとしてのグリップ部71、71が設けられている。グリップ部71、71は、運転者等が自動二輪車1を押し歩きしたり駐車させたりする際に車両を把持するために用いられると共に、後部シート10Bに着座した同乗者が車両につかまるために用いられるものである。
後部シート10Bは、段部10Cの近傍において最も大きな幅を有するように構成され、後部に行くに従って左右の各縁部10Dが幅方向に先細り形状に形成されており、平面視では、後方に頂点を向けた略三角形の形状となっている。このため、後部シート10Bにおいて同乗者が着座する前部の幅を大きく確保しつつ、同乗者の臀部と接触しない後部の幅を小さくできる。
グリップ部71、71は、後部シート10Bの各縁部10Dからシート10を車幅方向に張り出させて形成されている。グリップ部71、71は、段部10Cの近傍において最も小さな幅を有するように構成され、後部に行くに従ってグリップ部71における左右の各外縁部71Aが幅方向に広がる形状となっている。このように、先細り形状の各縁部10Dからグリップ部71、71を張り出させたため、先細り形状の各縁部10Dの幅が小さくなる分だけ、グリップ部71、71の幅をより大きく確保できると共に、各外縁部71Aを大きく張り出させることなく十分なグリップ部71、71の幅を確保できる。
図4は、図3のIV−IV断面図である。図4では、シート10の左部の断面のみを示しているが、シート10の右部についても左部と対称に設けられており、ここでは、シート10の右部の説明は省略する。また、図4には、グリップ部71を把持した状態の手を共に図示している。
図4に示すように、シート10は、シート10の表面を覆うシート表皮72と、シート表皮72に覆われるクッション73と、クッション73を支持するシート底板74とを有している。クッション73はシート表皮72とシート底板74との間に設けられ、シート表皮72は、シート底板74の下面側の外縁部にタッカー止め等によって固定される。
クッション73には柔軟なウレタンフォームが用いられており、シート10は、ウレタンフォームのクッション73を樹脂製のシート底板74で支持するようにして構成されている。
図4に示すように、シート10は、シート10の表面を覆うシート表皮72と、シート表皮72に覆われるクッション73と、クッション73を支持するシート底板74とを有している。クッション73はシート表皮72とシート底板74との間に設けられ、シート表皮72は、シート底板74の下面側の外縁部にタッカー止め等によって固定される。
クッション73には柔軟なウレタンフォームが用いられており、シート10は、ウレタンフォームのクッション73を樹脂製のシート底板74で支持するようにして構成されている。
シート底板74は、各縁部10D及び各シートレール28よりも外側の左右側方にそれぞれ延出した底板側延出部75を有し、クッション73は左右側方にそれぞれ延出したクッション側延出部76を有し、グリップ部71は、底板側延出部75上に沿って延びるクッション側延出部76をシート表皮72で覆うことで形成されている。
グリップ部71では、シート底板74が上方に凹んだシート側凹部79が形成されている。シート側凹部79では、クッション側延出部76もシート側凹部79の上面に沿って上方に凹んでいる。
グリップ部71では、シート底板74が上方に凹んだシート側凹部79が形成されている。シート側凹部79では、クッション側延出部76もシート側凹部79の上面に沿って上方に凹んでいる。
図3に示すように、シート側凹部79は、底板側延出部75(図4参照)が幅方向に最も張り出した部分の近傍の一部を凹ませて形成され、平面視においてシート側凹部79の各辺は、各外縁部71A、後縁部71B、及び、各縁部10Dに沿うように位置している。また、シート側凹部79の前後方向の長さは、運転者や同乗者の手Hにおける親指以外の4指が余裕をもって入る大きさに設定されている。
図4に示すように、グリップ部71は、後部シート10Bの上面よりも下方に一段低く形成された段部77を有して後部シート10Bよりも薄く形成されており、グリップ部71におけるクッション厚T1は、後部シート10Bの車幅中央部でのクッション厚T2の半分以下の厚さに設定されている。ここでクッション厚T1、T2は、グリップ部71及び後部シート10Bの車幅中央部の各々において、シート底板74の下面からシート表皮72の表面までの厚さである。
また、シート側凹部79における車幅方向の外側の壁部を構成する部分は、下方に向けて屈曲した屈曲部71Cとなっている。
また、シート側凹部79における車幅方向の外側の壁部を構成する部分は、下方に向けて屈曲した屈曲部71Cとなっている。
シート10は、シート10の各側面側の縁部に沿ってシート底板74に当接するシートレール28によって下方から支持されている。後部シート10Bの断面においては、後部シート10Bは縁部10Dの下方に位置する連結部22Aによって支持されている。ここで、シートレール28及びサブフレーム29は、断面矩形の角パイプにより構成され、例えば丸パイプで構成した場合と比して断面係数が高くなっている。
リヤフェンダ14の膨出部14Aは、左右の側面部81と、シート底板74に面する底面部82とを有し、上面が開口した箱状に形成され、この開口は、シート底板74によって上方から覆われることで塞がれており、シート底板74と膨出部14Aの底面部82との間には空間Kが形成されている。ここで、リヤフェンダ14は、ABS樹脂やポリエチレン樹脂等の樹脂材料により構成され、樹脂成形によって一体成形されている。
後部シート10Bの下方では、シートレール28及びサブフレーム29はリヤフェンダ14の膨出部14Aによって下方から覆われており、空間K内に位置している。
後部シート10Bの下方では、シートレール28及びサブフレーム29はリヤフェンダ14の膨出部14Aによって下方から覆われており、空間K内に位置している。
膨出部14Aの左右の各側面部81は、底面部82の側縁部から車幅方向外側に向かって上方に傾斜して延びており、側面部81の上部においてシート側凹部79の近傍の部分は、グリップ部71の下方に向けて延びるリヤフェンダ延出部83となっている。リヤフェンダ延出部83は、リヤフェンダ14の側面部81を延出させてリヤフェンダ14と一体に設けられ、このリヤフェンダ延出部83には、シート側凹部79の凹形状に沿うフェンダ側凹部84が形成されている。リヤフェンダ14は、シート側凹部79に沿うフェンダ側凹部84を側部に有するステー部材である。
フェンダ側凹部84は、シート側凹部79に下方から入り込んで底板側延出部75に当接しており、グリップ部71を下方から支持している。また、リヤフェンダ延出部83の車幅方向の先端は、グリップ部71の屈曲部71Cに側方を覆われてシート側凹部79内に収まっており、リヤフェンダ延出部83は車両の側面視では視認されない。
フェンダ側凹部84は、シート側凹部79に下方から入り込んで底板側延出部75に当接しており、グリップ部71を下方から支持している。また、リヤフェンダ延出部83の車幅方向の先端は、グリップ部71の屈曲部71Cに側方を覆われてシート側凹部79内に収まっており、リヤフェンダ延出部83は車両の側面視では視認されない。
リヤフェンダ14において、フェンダ側凹部84の近傍の側面部81には、側面部81の内壁側から車幅方向内側に延びる当接リブ85が形成されている。当接リブ85は、シート側凹部79に沿うように車両の前後方向に複数設けられている。当接リブ85の内端部に形成された当接部85Aは略鉛直に延びており、シートレール28及びサブフレーム29の外側側面22Bに当接している。このように、断面矩形のシートレール28及びサブフレーム29に対して、略鉛直に延びる当接部85Aを当接させるため、当接リブ85と外側側面22Bとの接触面積を大きくでき、側面部81にかかる力を安定的に外側側面22Bで受けることができる。
ここで、運転者や同乗者等がグリップ部71を把持する際の状態について説明する。
運転者は、降車時に自動二輪車1を押し歩きする際には、例えば、車両の左側面側に立ち、左手でハンドル4の一端を把持し、右手で車幅方向左側のグリップ部71を把持することができる。また、後部シート10Bに着座して乗車状態にある同乗者は、例えば、左右の足を各ピリオンステップ62に乗せつつ、左右のグリップ部71、71に左右の手をそれぞれ上方から延ばしてグリップ部71、71を把持することができる。
運転者は、降車時に自動二輪車1を押し歩きする際には、例えば、車両の左側面側に立ち、左手でハンドル4の一端を把持し、右手で車幅方向左側のグリップ部71を把持することができる。また、後部シート10Bに着座して乗車状態にある同乗者は、例えば、左右の足を各ピリオンステップ62に乗せつつ、左右のグリップ部71、71に左右の手をそれぞれ上方から延ばしてグリップ部71、71を把持することができる。
運転者や同乗者等がグリップ部71、71を把持する際には、図4に示すように、一例として、手Hの親指Sを上方からグリップ部71のシート表皮72にかけると共に、親指S以外の4指Tをシート側凹部79のフェンダ側凹部84に下方から回り込ませることでグリップ部71、71を確実に把持することができる。
すなわち、グリップ部71の把持状態では、親指S及び手の平Uがグリップ部71の上面及び屈曲部71Cを押圧し、クッション73を介してグリップ部71が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション73よりも強度及び剛性が高い樹脂製のフェンダ側凹部84を介してシート側凹部79を把持するため、把持する際の荷重をフェンダ側凹部84で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部71を把持できる。
すなわち、グリップ部71の把持状態では、親指S及び手の平Uがグリップ部71の上面及び屈曲部71Cを押圧し、クッション73を介してグリップ部71が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション73よりも強度及び剛性が高い樹脂製のフェンダ側凹部84を介してシート側凹部79を把持するため、把持する際の荷重をフェンダ側凹部84で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部71を把持できる。
さらに、フェンダ側凹部84は樹脂製の底板側延出部75によって受けられているため、把持する際の荷重をさらに安定的に受け持つことができる。加えて、リヤフェンダ14に一体に形成された当接リブ85が、シートレール28及びサブフレーム29の外側側面22Bに当接しており、フェンダ側凹部84が把持された際の荷重がシートレール28及びサブフレーム29で受けられるため、フェンダ側凹部84の変形を防止して安定的に把持できる。
また、シート10の後部を延長して形成したシート延出部70にグリップ部71、71を設けると共に、荷重を受けるフェンダ側凹部84をリヤフェンダ14に一体に設けたため、グラブレールとして機能するグリップ部71、71を少ない部品点数で構成できる。
さらに、グリップ部71、71が各縁部10D及び各シートレール28よりも車幅方向外側に延出しており、他の部品等が把持の邪魔にならないため、運転者及び同乗者がグリップ部71、71を把持し易い。
また、シート10の後部を延長して形成したシート延出部70にグリップ部71、71を設けると共に、荷重を受けるフェンダ側凹部84をリヤフェンダ14に一体に設けたため、グラブレールとして機能するグリップ部71、71を少ない部品点数で構成できる。
さらに、グリップ部71、71が各縁部10D及び各シートレール28よりも車幅方向外側に延出しており、他の部品等が把持の邪魔にならないため、運転者及び同乗者がグリップ部71、71を把持し易い。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、後部シート10Bの後部を延長して形成したシート延出部70にグリップ部71、71を設けることで、シート10のクッション73によって握り心地を良くでき、また、シート底板74にシート側凹部79を形成すると共に、グリップ部71、71の下方に延びるリヤフェンダ14のリヤフェンダ延出部83に、シート側凹部79に沿って一体的に設けられるフェンダ側凹部84を形成し、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダ14で受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップ部71、71を備えた自動二輪車1の後部構造を提供できる。
また、グリップ部71、71のクッション厚T1を、シート10の車幅中央部でのクッション厚T2の半分とすることで、クッション73の素材の量を減らしつつ、握り易い太さのグリップ部71、71とすることができる。
[変形例1]
上記第1の実施の形態においては、リヤフェンダ14は、シート側凹部79に沿うフェンダ側凹部84を側部に有するステー部材であるものとして説明したが、これに限らず、車体フレーム2に設けられる他の部材をステー部材とすることができ、例えば、車体フレーム2に接合される金属製のステーや、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等をステー部材として用いることができる。すなわち、ステー部材とは、シート側凹部79を有するリヤフェンダ14、車体フレーム2に接合される金属製のステー、及び、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等を含む概念である。
第1の実施の形態の変形例1として、車体フレーム2に接合される金属製のステーをステー部材として用いる構成を図5に示す。この図5に示す変形例1において上記実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態においては、リヤフェンダ14は、シート側凹部79に沿うフェンダ側凹部84を側部に有するステー部材であるものとして説明したが、これに限らず、車体フレーム2に設けられる他の部材をステー部材とすることができ、例えば、車体フレーム2に接合される金属製のステーや、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等をステー部材として用いることができる。すなわち、ステー部材とは、シート側凹部79を有するリヤフェンダ14、車体フレーム2に接合される金属製のステー、及び、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等を含む概念である。
第1の実施の形態の変形例1として、車体フレーム2に接合される金属製のステーをステー部材として用いる構成を図5に示す。この図5に示す変形例1において上記実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
変形例1では、リヤフレーム22に設けられるリヤフェンダ314の膨出部314Aは、左右の側面部381と、シート底板74に面する底面部382とを有している。側面部381は、シートレール28及びサブフレーム29よりも車幅方向内側に位置し、リヤフレーム22の連結部22Aの内側面に沿って上方に延びている。
連結部22Aの外側側面22Bには、外側方向の上方に位置するグリップ部71側に延びるステー310(ステー部材)が設けられている。ステー310は金属板であり、ステー310と連結部22Aとの間の接合部311を介して連結部22Aに溶接されている。ステー310の先端には、シート側凹部79に沿う曲面状のステー側凹部384が形成されており、ステー側凹部384は、シート側凹部79に当接してグリップ部71を下方から支持している。
連結部22Aの外側側面22Bには、外側方向の上方に位置するグリップ部71側に延びるステー310(ステー部材)が設けられている。ステー310は金属板であり、ステー310と連結部22Aとの間の接合部311を介して連結部22Aに溶接されている。ステー310の先端には、シート側凹部79に沿う曲面状のステー側凹部384が形成されており、ステー側凹部384は、シート側凹部79に当接してグリップ部71を下方から支持している。
運転者や同乗者等がグリップ部71を把持する際には、図5に示すように、一例として、手Hの親指Sを上方からグリップ部71のシート表皮72にかけると共に、親指S以外の4指Tをシート側凹部79のステー側凹部384に下方から回り込ませることでグリップ部71、71を確実に把持することができる。
変形例1の構成によるグリップ部71の把持状態では、親指S及び手の平Uがグリップ部71の上面及び屈曲部71Cを押圧し、クッション73を介してグリップ部71が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション73よりも強度及び剛性が高い金属製のステー側凹部384を介してシート側凹部79を把持するため、把持する際の荷重をリヤフレーム22で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部71を把持できる。また、把持する際の荷重を、シート10のグリップ部71及びリヤフレーム22のステー側凹部384によって受けるため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能なグラブレールを設けることができる。
変形例1の構成によるグリップ部71の把持状態では、親指S及び手の平Uがグリップ部71の上面及び屈曲部71Cを押圧し、クッション73を介してグリップ部71が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション73よりも強度及び剛性が高い金属製のステー側凹部384を介してシート側凹部79を把持するため、把持する際の荷重をリヤフレーム22で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部71を把持できる。また、把持する際の荷重を、シート10のグリップ部71及びリヤフレーム22のステー側凹部384によって受けるため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能なグラブレールを設けることができる。
[変形例2]
また、上記第1の実施の形態においては、底板側延出部75は、シート側凹部79に下方から入り込むフェンダ側凹部84によって支持され、フェンダ側凹部84を介してシート側凹部79を把持するものとして説明したが、シート側凹部79を直接把持する構成とすることもできる。
第1の実施の形態の変形例2として、シート側凹部79を直接把持する構成を、図6に示す。この図6に示す変形例2において上記実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
また、上記第1の実施の形態においては、底板側延出部75は、シート側凹部79に下方から入り込むフェンダ側凹部84によって支持され、フェンダ側凹部84を介してシート側凹部79を把持するものとして説明したが、シート側凹部79を直接把持する構成とすることもできる。
第1の実施の形態の変形例2として、シート側凹部79を直接把持する構成を、図6に示す。この図6に示す変形例2において上記実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
変形例2では、リヤフェンダ214は、シートレール28上に配置され、シート10は、リヤフェンダ214の上方に設けられている。リヤフェンダ214は、略水平に延びる板部214Aと、214Aの左右の各側縁部で下方に延出された下方延出部214Bとを有し、シートレール28及びサブフレーム29は、下方延出部214Bによって側方を覆われている。
底板側延出部75は、下方延出部214Bよりも車幅方向外側に位置し、シート側凹部79は下方延出部214Bによって覆われておらず、運転者等は、段部77、屈曲部71C、及び、シート側凹部79を直接把持できる。
この変形例の構成によれば、フェンダ側凹部84を設けることなく、簡単な構成でシート10にグラブレールとしてのグリップ部71、71を設けることができる。
底板側延出部75は、下方延出部214Bよりも車幅方向外側に位置し、シート側凹部79は下方延出部214Bによって覆われておらず、運転者等は、段部77、屈曲部71C、及び、シート側凹部79を直接把持できる。
この変形例の構成によれば、フェンダ側凹部84を設けることなく、簡単な構成でシート10にグラブレールとしてのグリップ部71、71を設けることができる。
[第2の実施の形態]
以下、図7及び図8を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、グリップ部71、71は、運転者や同乗者が把持するシート側凹部79を有するものとして説明したが、本第2の実施の形態では、シート100が、グリップ部71、71に代えて、運転者や同乗者が手Hを入れて把持に利用可能なシート側窓部110(窓部)が形成されたグリップ部171、171を有する点が上記第1の実施の形態と異なっている。
以下、図7及び図8を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、グリップ部71、71は、運転者や同乗者が把持するシート側凹部79を有するものとして説明したが、本第2の実施の形態では、シート100が、グリップ部71、71に代えて、運転者や同乗者が手Hを入れて把持に利用可能なシート側窓部110(窓部)が形成されたグリップ部171、171を有する点が上記第1の実施の形態と異なっている。
図7は、第2の実施の形態におけるシート100の近傍を上方から見た平面図である。
シート100は、シートレール28(図2参照)上に載置され、前部シート10A及び後部シート10Bを有し、シート100には、シート100がその後部から左右の後側方に延出したシート延出部170が形成されている。このシート延出部170には、運転者や同乗者等が把持するグラブレールとしてのグリップ部171、171が設けられている。
グリップ部171、171は、後部シート10Bの車幅方向の各縁部10Dからシート100を車幅方向に張り出させて形成され、段部10Cの近傍において最も小さな幅を有するように構成され、後部に行くに従って左右の各外縁部71Aが幅方向に広がる形状となっている。
シート100は、シートレール28(図2参照)上に載置され、前部シート10A及び後部シート10Bを有し、シート100には、シート100がその後部から左右の後側方に延出したシート延出部170が形成されている。このシート延出部170には、運転者や同乗者等が把持するグラブレールとしてのグリップ部171、171が設けられている。
グリップ部171、171は、後部シート10Bの車幅方向の各縁部10Dからシート100を車幅方向に張り出させて形成され、段部10Cの近傍において最も小さな幅を有するように構成され、後部に行くに従って左右の各外縁部71Aが幅方向に広がる形状となっている。
図8は、図7のVI−VI断面図である。図8では、シート100の左部の断面のみを示しているが、シート100の右部についても左部と対称に設けられており、ここでは、シート100の右部の説明は省略する。また、図8には、グリップ部171を把持した状態の手を共に図示している。
図8に示すように、シート100は、シート100の表面を覆うシート表皮172と、ウレタンフォーム製のクッション173と、樹脂製のシート底板174とを有している。
図8に示すように、シート100は、シート100の表面を覆うシート表皮172と、ウレタンフォーム製のクッション173と、樹脂製のシート底板174とを有している。
シート底板174は、後部シート10Bの各縁部10D及びシートレール28よりも外側の左右側方にそれぞれ延出した底板側延出部175を有し、クッション173は左右側方にそれぞれ延出したクッション側延出部176を有し、グリップ部171は、底板側延出部175上に沿って延びるクッション側延出部176をシート表皮172で覆うことで形成されている。底板側延出部175は、グリップ部171の下面の略全面に亘って設けられている。
グリップ部171には、グリップ部171を上下方向に貫通するシート側窓部110が形成されている。このシート側窓部110は、底板側延出部175を貫通する底板側開口175Aと、クッション側延出部176を貫通するクッション側開口173Aとを平面視で重ねて設け、クッション側開口173Aの内周面を、グリップ部171の上面から連続する窓部内シート表皮172Aで覆って形成されている。
グリップ部171には、グリップ部171を上下方向に貫通するシート側窓部110が形成されている。このシート側窓部110は、底板側延出部175を貫通する底板側開口175Aと、クッション側延出部176を貫通するクッション側開口173Aとを平面視で重ねて設け、クッション側開口173Aの内周面を、グリップ部171の上面から連続する窓部内シート表皮172Aで覆って形成されている。
図7に示すように、シート側窓部110は、底板側延出部175(図8参照)が幅方向に最も張り出した部分の近傍の一部を貫通する孔であり、平面視においてシート側窓部110の各辺は、各外縁部71A、後縁部71B、及び、各縁部10Dに沿うように位置している。また、シート側窓部110の前後方向の長さは、運転者や同乗者の手Hにおける親指以外の4指が余裕をもって入る大きさに設定されている。
また、シート底板174において、シート側窓部110の内周面に相当する周縁部110A(周縁)には、上下方向に延びる周縁リブ181がシート底板174と一体的に形成されている。周縁リブ181は、周縁部110Aを一周するように環状に設けられている。このように、シート底板174と一体に設けた周縁リブ181によって、シート底板174におけるシート側窓部110の周囲の部分を簡単な構成で補強できる。
また、シート底板174において、シート側窓部110の内周面に相当する周縁部110A(周縁)には、上下方向に延びる周縁リブ181がシート底板174と一体的に形成されている。周縁リブ181は、周縁部110Aを一周するように環状に設けられている。このように、シート底板174と一体に設けた周縁リブ181によって、シート底板174におけるシート側窓部110の周囲の部分を簡単な構成で補強できる。
リヤフェンダ14の膨出部14Aにおける左右の各側面部81の上部には、グリップ部171の下方に向けて側方に延びるリヤフェンダ延出部183が形成されている。リヤフェンダ延出部183は、底板側延出部175の下面の略全面に沿うように設けられ、グリップ部171を下方から支持している。リヤフェンダ延出部183は、リヤフェンダ14の側面部81を延出させてリヤフェンダ14と一体に設けられており、リヤフェンダ延出部183には、シート側窓部110に沿ってリヤフェンダ延出部183を貫通するフェンダ側窓部111が形成されている。リヤフェンダ14は、グリップ部171の下方に向けて延びるリヤフェンダ延出部183を側部に有するステー部材である。
このように、シート側窓部110とフェンダ側窓部111とを連通させて設け、グリップ部171及びリヤフェンダ延出部183を上下に貫通する窓112を設けることで、図7に示すように、グリップ部171、171において窓112、112の車幅方向外側には、各外縁部71A及び後縁部71Bに沿って弧状に前後方向に延びる棒状のハンドル部180、180が形成されている。ハンドル部180、180は、底板側延出部175に支持されたクッション側延出部176をシート表皮172で覆い、底板側延出部175をリヤフェンダ14のリヤフェンダ延出部183で支持して構成されている。
図8に示すように、ハンドル部180の底板側延出部175には、周縁リブ181から底板側延出部175の外側端にかけて車幅方向に延びる側端リブ182が、底板側延出部175と一体的に形成されている。また、ハンドル部180において側端リブ182の下方に位置するリヤフェンダ延出部183には、車幅方向に延びるフェンダ側リブ184がリヤフェンダ延出部183と一体的に設けられている。これら側端リブ182及びフェンダ側リブ184は、それぞれハンドル部180の幅方向の略一杯に延在し、ハンドル部180が延びる方向に沿って前後方向に複数並べて配置されている。本第2の実施の形態では、側端リブ182及びフェンダ側リブ184によってハンドル部180、180を簡単な構成で補強できる。
また、ハンドル部180においては、底板側延出部175は、車幅方向外側にかけて下方に傾斜した傾斜部185を有し、ハンドル部180のクッション173は、傾斜部185に沿って傾斜して設けられている。このため、ハンドル部180では、クッション173は、車幅方向外側からの力を受けるクッション側面部186と、上方からの力を受けるクッション上面部187とを有することとなり、ハンドル部180は、上方から押圧された場合に加えて、側方から押圧された場合においてもクッションとして作用する。
また、ハンドル部180では、リヤフェンダ14のリヤフェンダ延出部183は傾斜部185に沿うように車幅方向外側にかけて下方に傾斜して設けられており、ハンドル部180の断面積を小さくできるため、ハンドル部180の大型化を防止して握り易くできる。
また、ハンドル部180では、リヤフェンダ14のリヤフェンダ延出部183は傾斜部185に沿うように車幅方向外側にかけて下方に傾斜して設けられており、ハンドル部180の断面積を小さくできるため、ハンドル部180の大型化を防止して握り易くできる。
ここで、運転者や同乗者等がグリップ部171を把持する際の状態について説明する。
運転者等がグリップ部171を把持する際には、図8に示すように、一例として、右手の親指Sを上方からハンドル部180のシート表皮172にかけると共に、親指S以外の4指Tをグリップ部171の窓112に挿入しリヤフェンダ延出部183に回り込ますことでハンドル部180を把持することができる。
運転者等がグリップ部171を把持する際には、図8に示すように、一例として、右手の親指Sを上方からハンドル部180のシート表皮172にかけると共に、親指S以外の4指Tをグリップ部171の窓112に挿入しリヤフェンダ延出部183に回り込ますことでハンドル部180を把持することができる。
すなわち、グリップ部171の把持状態では、親指S及び手の平Uがハンドル部180のクッション側面部186及びクッション上面部187を押圧し、クッション173を介してハンドル部180が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション173よりも強度及び剛性が高い樹脂製のリヤフェンダ延出部183を介してハンドル部180を把持するため、把持する際の荷重をリヤフェンダ延出部183で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部171のハンドル部180を把持できる。また、クッション側面部186及びクッション上面部187を設けたため、広い範囲に亘ってクッション173で押圧力を受けることができ、握り心地を向上できる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、シート100の後部を延長してシート延出部170を設け、シート延出部170に形成したグリップ部171にハンドル部180を設けることで、ハンドル部180のクッション173によって握り心地を良くでき、また、ハンドル部180の下方に延びるリヤフェンダ延出部183をリヤフェンダ14に一体的に設け、把持する際に荷重のかかる部分を強度及び剛性に優れるリヤフェンダ14で受け持つようにしたため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能であり、かつ、握り心地の良いグリップ部171を備えた自動二輪車1の後部構造を提供できる。さらに、グリップ部171に設けられたシート側窓部110及びフェンダ側窓部111に、シート100の上方側から手を入れてハンドル部180を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
また、シート側窓部110の周縁部110Aに形成した周縁リブ181によってシート底板174を補強できるため、シート底板174をグリップ部171の強度・剛性部材の一部として使用できる。
また、シート底板174に一体的に設けられた側端リブ182と、側端リブ182の下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブ184とによって、把持される際に大きな荷重がかかる底板側延出部175及びリヤフェンダ延出部183を、部品点数が少ない構成で補強できる。
また、シート底板174に一体的に設けられた側端リブ182と、側端リブ182の下方で車幅方向に延びるフェンダ側リブ184とによって、把持される際に大きな荷重がかかる底板側延出部175及びリヤフェンダ延出部183を、部品点数が少ない構成で補強できる。
[変形例3]
上記第2の実施の形態においては、リヤフェンダ14は、グリップ部171の下方に向けて延びるリヤフェンダ延出部183を有するステー部材であるものとして説明したが、これに限らず、車体フレーム2に設けられる他の部材をステー部材とすることができ、例えば、車体フレーム2に接合される金属製のステーや、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等をステー部材として用いることができる。
第2の実施の形態の変形例として、車体フレーム2に接合される金属製のステーをステー部材として用いる変形例3の構成を図9に示す。この図9に示す変形例3において上記第2の実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第2の実施の形態においては、リヤフェンダ14は、グリップ部171の下方に向けて延びるリヤフェンダ延出部183を有するステー部材であるものとして説明したが、これに限らず、車体フレーム2に設けられる他の部材をステー部材とすることができ、例えば、車体フレーム2に接合される金属製のステーや、炭素繊維を含む剛性の高い車体カバー等をステー部材として用いることができる。
第2の実施の形態の変形例として、車体フレーム2に接合される金属製のステーをステー部材として用いる変形例3の構成を図9に示す。この図9に示す変形例3において上記第2の実施の形態と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
変形例3では、リヤフレーム22に設けられるリヤフェンダ414の膨出部414Aは、左右の側面部381と、シート底板174に面する底面部482とを有している。側面部481は、シートレール28及びサブフレーム29よりも車幅方向内側に位置し、リヤフレーム22の連結部22Aの内側面に沿って上方に延びている。
連結部22Aの外側側面22Bには、外側方向の上方に位置するグリップ部171側に延びるステー410(ステー部材)が設けられている。ステー410は金属板であり、ステー410と連結部22Aとの間の接合部411を介して連結部22Aに溶接されている。
連結部22Aの外側側面22Bには、外側方向の上方に位置するグリップ部171側に延びるステー410(ステー部材)が設けられている。ステー410は金属板であり、ステー410と連結部22Aとの間の接合部411を介して連結部22Aに溶接されている。
ステー410は、連結部22Aに沿って上方に延びる基部412と、基部412からグリップ部171の下面に沿って外側下方に延びるステー延出部413とを有している。ステー延出部413は、底板側延出部175の下面の略全面に沿うように設けられ、グリップ部171を下方から支持している。ステー延出部413には、シート側窓部110に沿ってステー延出部413を貫通するステー側窓部416が形成されている。
このように、シート側窓部110とステー側窓部416とを連通させて設け、グリップ部171及びステー延出部413を上下に貫通する窓415を設けることで、グリップ部171において窓415の車幅方向外側には、各外縁部71A及び後縁部71B(図7参照)に沿って弧状に前後方向に延びる棒状のハンドル部480が形成されている。ハンドル部480は、底板側延出部175に支持されたクッション側延出部176をシート表皮172で覆い、底板側延出部175をステー延出部413で支持して構成されている。
また、ハンドル部480において側端リブ182の下方に位置するステー延出部413には、車幅方向に延びるステー側リブ484がステー延出部413と一体的に設けられている。
また、ハンドル部480において側端リブ182の下方に位置するステー延出部413には、車幅方向に延びるステー側リブ484がステー延出部413と一体的に設けられている。
ここで、運転者や同乗者等がグリップ部171を把持する際の状態について説明する。
グリップ部171の把持状態では、親指S及び手の平Uがハンドル部480のクッション側面部186及びクッション上面部187を押圧し、クッション173を介してハンドル部480が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション173よりも強度及び剛性が高い金属製のステー延出部413を介してハンドル部480を把持するため、把持する際の荷重をステー410を介してリヤフレーム22で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部171のハンドル部180を把持できる。また、把持する際の荷重を、シート100のグリップ部171及びリヤフレーム22のステー延出部413によって受けるため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能なグラブレールを設けることができる。
さらに、グリップ部171に設けられたシート側窓部110及びステー側窓部416に、シート100の上方側から手を入れてハンドル部480を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
グリップ部171の把持状態では、親指S及び手の平Uがハンドル部480のクッション側面部186及びクッション上面部187を押圧し、クッション173を介してハンドル部480が把持されるため、握り心地が柔らかくなり、握り心地が良くなる。また、親指S以外の4指Tは、ウレタンフォーム製のクッション173よりも強度及び剛性が高い金属製のステー延出部413を介してハンドル部480を把持するため、把持する際の荷重をステー410を介してリヤフレーム22で安定して受け持つことができ、安定してグリップ部171のハンドル部180を把持できる。また、把持する際の荷重を、シート100のグリップ部171及びリヤフレーム22のステー延出部413によって受けるため、部品点数の少ない構成で、降車時と乗車時の両方で使用可能なグラブレールを設けることができる。
さらに、グリップ部171に設けられたシート側窓部110及びステー側窓部416に、シート100の上方側から手を入れてハンドル部480を把持できるため、より操作性を高めることが可能となる。
また、上記第2の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記第2の実施の形態では、右手の親指Sを上方からハンドル部180、480のシート表皮172にかけると共に、親指S以外の4指Tをグリップ部171の窓112、415に挿入するものとして説明したが、これに限らず、例えば、運転者や同乗者等が、親指Sを上方からグリップ部171の窓112、415に挿入すると共に、ハンドル部180、480のシート表皮172に親指S以外の4指Tをかけてハンドル部180、480を把持することもできる。また、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
上記第2の実施の形態では、右手の親指Sを上方からハンドル部180、480のシート表皮172にかけると共に、親指S以外の4指Tをグリップ部171の窓112、415に挿入するものとして説明したが、これに限らず、例えば、運転者や同乗者等が、親指Sを上方からグリップ部171の窓112、415に挿入すると共に、ハンドル部180、480のシート表皮172に親指S以外の4指Tをかけてハンドル部180、480を把持することもできる。また、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 後輪
10、100 シート
14 リヤフェンダ(ステー部材)
70、170 シート延出部
71、171 グリップ部
72、172 シート表皮
73、173 クッション
74、174 シート底板
79 シート側凹部
83、183 リヤフェンダ延出部
84 フェンダ側凹部
110 シート側窓部(窓部)
110A 周縁部(周縁)
111 フェンダ側窓部
181 周縁リブ
182 側端リブ
184 フェンダ側リブ
310、410 ステー(ステー部材)
416 ステー側窓部
T1 クッション厚(グリップ部でのクッション厚)
T2 クッション厚(シートの車幅中央部でのクッション厚)
2 車体フレーム
8 後輪
10、100 シート
14 リヤフェンダ(ステー部材)
70、170 シート延出部
71、171 グリップ部
72、172 シート表皮
73、173 クッション
74、174 シート底板
79 シート側凹部
83、183 リヤフェンダ延出部
84 フェンダ側凹部
110 シート側窓部(窓部)
110A 周縁部(周縁)
111 フェンダ側窓部
181 周縁リブ
182 側端リブ
184 フェンダ側リブ
310、410 ステー(ステー部材)
416 ステー側窓部
T1 クッション厚(グリップ部でのクッション厚)
T2 クッション厚(シートの車幅中央部でのクッション厚)
Claims (7)
- 車体フレームと、シート表皮、クッション及びシート底板を有し、前記車体フレームの後部上方に設けられるシートと、を備えた鞍乗り型車両の後部構造において、
前記シートがその後部から後側方に延出し、このシート延出部にグラブレールとしてのグリップ部が形成され、前記グリップ部の前記シート底板には上方に凹むシート側凹部が形成され、前記車体フレームには前記シート側凹部に沿うステー部材が設けられたこと、
を特徴とする鞍乗り型車両の後部構造。 - 前記ステー部材は、前記車体フレーム及び後輪の間に設けられるリヤフェンダとして設けられ、前記リヤフェンダには、前記グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部が一体的に設けられ、このリヤフェンダ延出部に前記シート底板の前記シート側凹部に沿うフェンダ側凹部が形成されたこと、
を特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の後部構造。 - 前記グリップ部でのクッション厚は、前記シートの車幅中央部でのクッション厚の半分以下の厚さに設定されること、
を特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両の後部構造。 - 車体フレームと、シート表皮、クッション及びシート底板を有し、前記車体フレームの後部上方に設けられるシートと、を備えた鞍乗り型車両の後部構造において、
前記シートがその後部から後側方に延出し、このシート延出部にグラブレールとしてのグリップ部が形成され、
前記グリップ部には上下方向に貫通する窓部が形成され、前記車体フレームには前記シートの前記グリップ部の下方に延びるステー部材が設けられ、該ステー部材に、前記シート底板の前記窓部に沿うステー側窓部が形成されたこと、
を特徴とする鞍乗り型車両の後部構造。 - 前記ステー部材は、前記車体フレーム及び後輪の間に設けられるリヤフェンダとして設けられ、前記リヤフェンダには、前記グリップ部の下方に延びるリヤフェンダ延出部が一体的に設けられ、このリヤフェンダ延出部に前記シート底板の前記窓部に沿うフェンダ側窓部が形成されたこと、
を特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両の後部構造。 - 前記シート底板には、前記シートの前記窓部の周縁で上下方向に延びる周縁リブが一体的に形成されること、
を特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の後部構造。 - 前記シート底板の前記周縁リブから前記シート底板の外側端にかけて車幅方向に延びる側端リブが一体的に形成され、
前記リヤフェンダにおいて前記シート底板の前記側端リブの下方には、フェンダ側リブが車幅方向に沿って設けられること、
を特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012416A JP2011148446A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 鞍乗り型車両の後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012416A JP2011148446A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 鞍乗り型車両の後部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011148446A true JP2011148446A (ja) | 2011-08-04 |
Family
ID=44535860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010012416A Pending JP2011148446A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 鞍乗り型車両の後部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011148446A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2719612A1 (en) * | 2012-10-10 | 2014-04-16 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Saddle-straddling type motor vehicle |
CN105501335A (zh) * | 2014-10-10 | 2016-04-20 | 本田技研工业株式会社 | 车身后部构造 |
JP2023030245A (ja) * | 2021-08-23 | 2023-03-08 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
-
2010
- 2010-01-22 JP JP2010012416A patent/JP2011148446A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2719612A1 (en) * | 2012-10-10 | 2014-04-16 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Saddle-straddling type motor vehicle |
CN105501335A (zh) * | 2014-10-10 | 2016-04-20 | 本田技研工业株式会社 | 车身后部构造 |
JP2016078519A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 車体後部構造 |
CN105501335B (zh) * | 2014-10-10 | 2018-11-16 | 本田技研工业株式会社 | 车身后部构造 |
JP2023030245A (ja) * | 2021-08-23 | 2023-03-08 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5271224B2 (ja) | 車両の後部構造 | |
JP5782424B2 (ja) | 鞍乗り型車両の後部構造 | |
JP5718699B2 (ja) | 鞍乗型車両のシート構造 | |
JP5718698B2 (ja) | 鞍乗型車両のシート構造 | |
JP4238291B2 (ja) | 自動2輪車の車体構造 | |
TW201637923A (zh) | 跨坐型車輛之側蓋構造 | |
TWI642584B (zh) | 跨坐型車輛 | |
JP2014193695A (ja) | 鞍乗り型車両の後部構造、及び、後部装備品 | |
JP5604124B2 (ja) | 自動二輪車 | |
TWI288722B (en) | Bodywork of a motorcycle | |
JP2011148446A (ja) | 鞍乗り型車両の後部構造 | |
JP5771464B2 (ja) | 鞍乗型車両のカウル構造 | |
JP2011156932A (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP2014213733A (ja) | 自動二輪車 | |
JP5661539B2 (ja) | 鞍乗型車両のシート構造 | |
CN112533820B (zh) | 鞍乘型车辆 | |
JP6133338B2 (ja) | 自動二輪車の前部構造 | |
JP3549085B2 (ja) | 自動二輪車のリヤキャリア装置 | |
JP2012076650A (ja) | 自動二輪車用カバー及び自動二輪車 | |
JP6684300B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5460563B2 (ja) | 鞍乗り型車両のシート | |
JP7355857B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP6231755B2 (ja) | 鞍乗り型車両の後部車体カバー構造 | |
JP2694337B2 (ja) | スクータ型車両 | |
EP1607318A2 (en) | Structure of motorcycle |