JP2011145564A - マスクパターン生成方法、半導体装置の製造方法およびマスクパターン生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホットスポットを精度良く短時間で除去するマスクパターン生成方法を提供すること。
【解決手段】マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して第1の評価値を算出し、第1の評価値がリソグラフィターゲットに応じた所定の範囲となるようマスクパターンのパターン補正値を仮決定する第1の補正ステップと、パターン補正値の仮決定されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して第2の評価値を算出し、第2の評価値がリソグラフィターゲットに応じた所定の許容範囲となるようマスクパターンのパターン補正値を決定する第2の補正ステップと、を含む。
【選択図】図3
【解決手段】マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して第1の評価値を算出し、第1の評価値がリソグラフィターゲットに応じた所定の範囲となるようマスクパターンのパターン補正値を仮決定する第1の補正ステップと、パターン補正値の仮決定されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して第2の評価値を算出し、第2の評価値がリソグラフィターゲットに応じた所定の許容範囲となるようマスクパターンのパターン補正値を決定する第2の補正ステップと、を含む。
【選択図】図3
Description
本発明は、マスクパターン生成方法、半導体装置の製造方法およびマスクパターン生成プログラムに関する。
近年、半導体装置を高集積化するために、ウェハ上に形成するパターンを微細化する技術の開発が進められている。このようなパターンの微細化に伴って、許容寸法誤差の絶対値が小さくなると、光近接効果(Optical Proximity Effect)の影響でウェハ上のパターンを許容寸法範囲内に収めることが困難となる。このため、光近接効果を見込んだマスクパターンへのパターン補正として、光近接効果補正(Optical Proximity Correction)(以下、OPCという)が行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
OPCによりマスクパターンを補正した後、ウェハ上でパターン不良となる可能性が所定値よりも大きなパターン(ホットスポット)が見つかった場合、従来では以下の3通りの方法を実行していた。(1)設計レイアウトの修正、(2)OPCスクリプト(OPCプログラム)の修正およびOPCの再処理、(3)OPCの局所的な再処理。
(1)の方法の場合、設計者への負担が大きくなるという問題があった。また、(2)の方法の場合、所望のマスクパターンを完成させるまでに多大な時間を要するという問題があった。また、(3)の方法の場合、OPCを再処理するために局所的に切り取った領域と、OPCを再処理しなかった領域との繋ぎ目部分を結合する処理やダイセクション処理などが複雑になるという問題があった。また、(1)〜(3)の処理でホットスポットが無くならなかった場合には、ホットスポットが無くなるまで(1)〜(3)の何れかの処理を繰り返し行なわなければならなかった。
このように、ホットスポットを減らすには手間が掛かるので、精度良く短時間でホットスポットを減らすことが望まれる。しかしながら、特許文献1の方法では、OPCを実行する際に用いる評価値(注目エッジから隣接パターンまでの距離)がパターンの種類毎に1つずつ決定されているにすぎなかったので、精度良くホットスポットを減らすことができなかった。
本発明は、ホットスポットを精度良く短時間で除去するマスクパターン生成方法、半導体装置の製造方法およびマスクパターン生成プログラムを提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、を含むことを特徴とするマスクパターン生成方法が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすように前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすように前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、前記第2の移動対象パターンを移動させることによって補正されたマスクパターンを用いて作製されたマスクを用いて基板上にパターンを形成するパターン形成ステップと、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするマスクパターン生成プログラムが提供される。
本発明によれば、ホットスポットを精度良く短時間で除去することが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係るマスクパターン生成方法、半導体装置の製造方法およびマスクパターン生成プログラムを詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。以下では、半導体集積回路装置の設計データであるマスクパターンの図形処理方法としてマスクパターンの補正方法(OPC)について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るパターン生成の概念を説明するための図である。まず、ウェハなどの基板上に形成したいパターン(ウェハ上パターン)に対応する設計レイアウトデータを作成しておく。そして、この設計レイアウトデータを用いて、リソグラフィターゲットを作成し、リソグラフィターゲットを用いてマスクパターンのパターンデータ(マスクデータ)を作成する。リソグラフィターゲットとは、リソグラフィプロセス(露光処理及び現像処理)を実施してレジストに形成すべきターゲットとなるパターンである。マスクパターンのパターンデータとは、フォトマスクやインプリント法で用いられるテンプレート等に形成すべきパターンである。図1では、マスクパターンがラインパターンLmとスペースパターンSmとによって構成されている場合を示している。
図1は、第1の実施の形態に係るパターン生成の概念を説明するための図である。まず、ウェハなどの基板上に形成したいパターン(ウェハ上パターン)に対応する設計レイアウトデータを作成しておく。そして、この設計レイアウトデータを用いて、リソグラフィターゲットを作成し、リソグラフィターゲットを用いてマスクパターンのパターンデータ(マスクデータ)を作成する。リソグラフィターゲットとは、リソグラフィプロセス(露光処理及び現像処理)を実施してレジストに形成すべきターゲットとなるパターンである。マスクパターンのパターンデータとは、フォトマスクやインプリント法で用いられるテンプレート等に形成すべきパターンである。図1では、マスクパターンがラインパターンLmとスペースパターンSmとによって構成されている場合を示している。
マスクデータが作成された後、このマスクデータを用いて作製されたマスクを用いてウェハへの露光及び現像処理を行った場合のレジストパターンP1が導出される。そして、レジストパターンP1の形状に基づいて、レジストパターンP1内のホットスポットHが抽出され、ホットスポットHが無くなるようマスクパターン(マスクデータ)が補正される。本実施の形態では、ホットスポットHの有無を評価する際に用いる評価値として、第1の評価値と第2の評価値とを準備しておく。
マスクパターン上にホットスポットHの判定位置(シミュレーションポイント)として1点のエッジ点(図示せず)を設定しておき、設定したエッジ点での、リソグラフィシミュレーション(以下、リソグラフィシミュレーションという)結果と、リソグラフィターゲットとの間の位置の差分(乖離値)を、第1の評価値とする。第1の評価値が所定の許容範囲内でない場合に、エッジ点がホットスポットHとなる。エッジ点は、ホットスポットHが発見された場合に、パターン補正の対象となる。
また、第2の評価値は、第1の評価値とは異なる評価値である。具体的には、マスクパターン上にホットスポットHの判定対象(シミュレーションポイント)として、対向する2辺のエッジパターン(エッジAとエッジB)を設定しておく。このエッジA,Bは、ラインパターン上で平行方向に並ぶ辺(線分)であり、エッジAとエッジBとの間の距離がライン幅となっている。そして、設定したエッジA,Bに対するリソグラフィシミュレーション結果を用いて算出されるエッジ間距離を、第2の評価値とする。エッジA,Bは、第1の評価値でホットスポットHが発見されたことによって変更された後のマスクパターン上のエッジである。第2の評価値が所定の許容範囲内でない場合に、エッジA,BがホットスポットHとなる。エッジA,Bは、ホットスポットHが発見された場合に、パターン補正(位置移動)の対象となる。
まず、第1の評価値が許容範囲内であるか否かに基づいて、マスクパターンの中からホットスポットHを抽出し、このホットスポットHが解消されるよう、マスクパターンが補正される。
そして、第2の評価値が許容範囲内であるか否かに基づいて、マスクパターンの中からホットスポットHを抽出し、このホットスポットHが解消されるよう、補正後のマスクパターンがさらに補正される。なお、以下の説明では、補正前のマスクパターンを補正前マスクパターンという。また、第1の評価値に基づいて補正された後のマスクパターンを第1の補正後パターンといい、第2の評価値に基づいて補正された後のマスクパターンを第2の補正後パターンという。
このように、本実施の形態では、補正前マスクパターンから第1の補正後パターンを生成し、第2の評価値を指標として適用して第1の補正後パターンから第2の補正後パターンを生成する。
図2は、第1の実施の形態に係るパターン生成装置の構成を示すブロック図である。パターン生成装置1は、異なる2つの評価指標を用いてホットスポットHを抽出し、ホットスポットHを解消するようマスクパターンを補正するコンピュータなどである。パターン生成装置1は、第1の評価値を用いてホットスポットHを抽出し、このホットスポットHがなくなるようマスクパターンを補正し、その後、第2の評価値を用いてホットスポットHを抽出し、このホットスポットHがなくなるようマスクパターンを補正する。
パターン生成装置1は、入力部11、マスクパターン記憶部12、リソグラフィターゲット記憶部13、許容範囲記憶部14、リソグラフィ後パターン導出部15、評価値算出部16、HS抽出部17、移動量決定部18、補正部19、出力部20を有している。
入力部11は、マスクパターン、リソグラフィターゲット、第1の評価値の許容範囲(第1の許容範囲)、第2の評価値の許容範囲(第2の許容範囲)などを入力する。入力部11は、入力したマスクパターンをマスクパターン記憶部12に送り、リソグラフィターゲットをリソグラフィターゲット記憶部13に送る。また、入力部11は、入力した第1および第2の許容範囲を許容範囲記憶部14に送る。
マスクパターン記憶部12は、マスクパターンを記憶するメモリなどである。マスクパターン記憶部12は、補正前マスクパターン、ホットスポットHが無くなるよう補正された第1の補正後マスクパターンや第2の補正後マスクパターンを記憶する。リソグラフィターゲット記憶部13は、リソグラフィターゲットを記憶するメモリなどであり、許容範囲記憶部14は、第1の許容範囲および第2の許容範囲を記憶するメモリなどである。
リソグラフィ後パターン導出部15は、マスクパターン記憶部12内のマスクパターン(補正前マスクパターン、第1の補正後マスクパターン)を用いてリソグラフィ後のパターンをリソグラフィ後パターンとして導出する。リソグラフィ後パターン導出部15は、例えばリソグラフィシミュレーションによってリソグラフィ後パターンを算出する。リソグラフィ後パターン導出部15は、算出したリソグラフィ後パターンを評価値算出部16に送る。なお、以下の説明では、補正前マスクパターンを用いて導出したリソグラフィ後パターンを第1のリソグラフィ後パターンといい、第1の補正後マスクパターンを用いて導出したリソグラフィ後パターンを第2のリソグラフィ後パターンという。
評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第1のリソグラフィ後パターンとリソグラフィターゲット記憶部13内のリソグラフィターゲットとに基づいて、第1の評価値を算出する。評価値算出部16は、第1の評価値を算出する位置(ホットスポットHの判定位置)として1つのエッジ点(シミュレーションポイント)を設定し、このエッジ点での第1の評価値を算出する。
また、評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第2のリソグラフィ後パターンとリソグラフィターゲット記憶部13内のリソグラフィターゲットとに基づいて、第2の評価値を算出する。評価値算出部16は、第2の評価値を算出する位置(ホットスポットHの判定位置)としてエッジA,B(シミュレーションポイント)などを設定し、このエッジA,Bでの第2の評価値を算出する。評価値算出部16は、算出した第1の評価値をHS抽出部17に送る。また、評価値算出部16は、算出した第2の評価値をHS抽出部17に送る。
HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第1の評価値と許容範囲記憶部14内の第1の許容範囲とに基づいて、ホットスポットHを抽出する。また、HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第2の評価値と許容範囲記憶部14内の第2の許容範囲とに基づいて、ホットスポットHを抽出する。HS抽出部17は、第1の評価値が第1の許容範囲内でない場合に、この第1の評価値に対応するエッジ点を抽出する。また、HS抽出部17は、第2の評価値が第2の許容範囲内でない場合に、この第2の評価値に対応するエッジを抽出する。HS抽出部17は、抽出したホットスポットHを移動量決定部18に送る。
移動量決定部18は、HS抽出部17が抽出したホットスポットHに対し、ホットスポットHに対応するマスクパターン箇所の移動量を決定する。移動量決定部18は、HS抽出部17が第1の許容範囲に基づいてホットスポットHを抽出した場合、第1の許容範囲に基づいて、ホットスポットHの判定位置であるエッジ点の移動量を決定する。移動量決定部18は、決定した移動量を移動対象となる補正前マスクパターンに対応付けて補正部19に送る。
また、移動量決定部18は、HS抽出部17が第2の許容範囲に基づいてホットスポットHを抽出した場合、第2の許容範囲に基づいて、ホットスポットHの判定位置であるエッジA,Bなどの移動量を決定する。移動量決定部18は、決定した移動量を移動対象となる第1の補正後マスクパターンに対応付けて補正部19に送る。
補正部19は、移動量決定部18が決定した移動量に基づいて、マスクパターン記憶部12内のマスクパターンを補正する。第1の許容範囲に基づいてシミュレーションポイントの移動量が決定された場合、補正部19は、補正前マスクパターンを補正することによって第1の補正後パターンを生成する。補正部19は、生成した第1の補正後パターンをマスクパターン記憶部12に格納させる。
また、第2の許容範囲に基づいてシミュレーションポイントの移動量が決定された場合、補正部19は、第1の補正後マスクパターンを補正することによって第2の補正後パターンを生成する。補正部19は、生成した第2の補正後パターンをマスクパターン記憶部12に格納させる。出力部20は、マスクパターン記憶部12が記憶している第2の補正後パターンを外部装置などに出力する。
つぎに、マスクパターンの生成処理手順(補正処理手順)について説明する。図3は、マスクパターンの生成処理手順を示すフローチャートである。パターン生成装置1には、予め入力部11から補正前マスクパターン、リソグラフィターゲットを入力して、それぞれマスクパターン記憶部12、リソグラフィターゲット記憶部13に記憶させておく。また、入力部11から第1の許容範囲、第2の許容範囲を入力して許容範囲記憶部14に記憶させておく。
パターン生成装置1は、マスクパターンの移動量であるパターン補正値の仮決定(OPC)を行う(ステップS10)。パターン生成装置1は、例えば、従来の方法によって、パターン補正値の仮決定を行う。具体的には、リソグラフィ後パターン導出部15は、マスクパターン記憶部12内の補正前マスクパターンにリソグラフィシミュレーションを適用して第1のリソグラフィ後パターンを算出する。そして、評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第1のリソグラフィ後パターンとリソグラフィターゲット記憶部13内のリソグラフィターゲットとに基づいて、第1の評価値を算出する。このとき、評価値算出部16は、第1の評価値を算出する位置としてシミュレーションポイントを設定し、このシミュレーションポイントでの第1の評価値を算出する。HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第1の評価値と許容範囲記憶部14内の第1の許容範囲とに基づいて、ホットスポットHを抽出する。
移動量決定部18は、HS抽出部17が抽出したホットスポットHに対応するマスクパターンの移動量を決定する。このとき、移動量決定部18は、許容範囲記憶部14内の第1の許容範囲に基づいて、ホットスポットHを解消するようシミュレーションポイント近傍のマスクパターンの移動量を決定する。補正部19は、決定した移動量だけマスクパターンを移動させることによって、補正前マスクパターンを補正し、これにより第1の補正後パターンを生成する。補正部19は、生成した第1の補正後パターンをマスクパターン記憶部12に格納させる。
この後、パターン生成装置1は、評価尺度を変更して(ステップS20)、第1の補正後パターンを補正する。具体的には、パターン生成装置1は、評価尺度を第1の評価値から第2の評価値に変更して、第1の補正後パターンを補正する。まず、リソグラフィ後パターン導出部15は、マスクパターン記憶部12内の第1の補正後パターンにリソグラフィシミュレーションを適用して第2のリソグラフィ後パターンを算出する。そして、評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第2のリソグラフィ後パターンとリソグラフィターゲット記憶部13内のリソグラフィターゲットとに基づいて、第2の評価値を算出する(ステップS30)。このとき、評価値算出部16は、例えば、第2の評価値を算出する位置としてエッジA,Bを設定し、このエッジA,Bでの第2の評価値を算出する。
HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第2の評価値が許容範囲記憶部14内の第2の許容範囲内であるか否かに基づいて、エッジA,BがホットスポットHであるか否かを判定する(ステップS40)。例えば、ラインパターンの幅が細るエラーであるNeckエラー(オープンエラー)を判定する場合には、リソグラフィシミュレーション像の幅(エッジA,B間の距離)が判定される。また、ラインパターン同士がくっつくBridgeエラー(ショートエラー)の場合には、リソグラフィシミュレーション像のスペース間距離(例えばエッジBに隣接するエッジとエッジBとの間の距離)が判定される。
第2の評価値が第2の許容範囲内でない場合(ステップS40、No)、エッジA,B(エッジA,Bに対応するマスクパターン)の位置がホットスポットHとなる。したがって、第2の評価値が第2の許容範囲内でない場合、HS抽出部17は、マスクパターン上で動かす移動対象エッジとして、エッジA,Bを抽出する(ステップS50)。
そして、移動量決定部18は、HS抽出部17が抽出したホットスポットHに対応するマスクパターンの移動量を決定する(ステップS60)。このとき、移動量決定部18は、許容範囲記憶部14内の第2の許容範囲に基づいて、ホットスポットHを解消するようエッジA,Bの移動量を決定する。
この後、評価値算出部16は、移動量決定部18が決定した移動量だけエッジA,Bを移動させた場合の第2の評価値を算出する(ステップS30)。そして、HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第2の評価値が許容範囲記憶部14内の第2の許容範囲内であるか否かに基づいて、エッジA,BがホットスポットHであるか否かを判定する(ステップS40)。
第2の評価値が第2の許容範囲内でない場合(ステップS40、No)、HS抽出部17は、ホットスポットHと移動対象エッジを抽出する(ステップS50)。そして、移動量決定部18は、HS抽出部17が抽出した移動対象エッジに対応するマスクパターンの移動量を決定する(ステップS60)。パターン生成装置1では、第2の評価値が第2の許容範囲内となるまで、ステップS30〜S60の処理を繰り返す。換言すると、パターン生成装置1は、第2の評価値が第2の許容範囲内となるようエッジA,Bの移動量を決定する。
第2の評価値が第2の許容範囲内になると(ステップS40、Yes)、補正部19は、エッジA,Bの移動量をパターン補正値に決定する(ステップS70)。そして、補正部19は、第1の補正後マスクパターンを、決定したパターン補正値で補正することによって第2の補正後パターンを生成する。補正部19は、生成した第2の補正後パターンをマスクパターン記憶部12に格納させる。
補正前マスクパターン上に複数のホットスポットHが存在する場合、パターン生成装置1では各ホットスポットHに対応するマスクパターンに対して、ステップS10の処理を行う。このとき、パターン生成装置1は、例えばマスクパターンの全パターンに対してステップS10の処理を行う。また、第1の補正後パターン上に複数のホットスポットHが存在する場合、パターン生成装置1では各ホットスポットHに対応するマスクパターンに対して、ステップS20〜S70の処理を行う。このとき、パターン生成装置1は、マスクパターンの所定パターン(例えば補正前マスクパターンに基づいて抽出されたホットスポットH)に対してのみステップS20〜S70の処理を行なってもよいし、マスクパターンの全パターンに対してステップS20〜S70の処理を行なってもよい。
ここで、第2の評価値の具体例(第1例〜第3例)について説明する。第2の評価値のシミュレーションポイントは、第1の評価値を算出する際に設定されたシミュレーションポイントである評価点に対し、この評価点を変更または追加することによって設定される。図4は、第2の評価値の第1例の算出処理手順を示すフローチャートである。評価値算出部16は、ホットスポットHの判定対象位置としてマスクパターン上に複数のシミュレーションポイントを設定する。ここでのシミュレーションポイントは、マスクパターンのラインパターンLm上で対向する2つのエッジ点であり、この2つのエッジ点のリソグラフィシミュレーション後のエッジ点間距離が第2の評価値である。なお、第2の評価値は、リソグラフィシミュレーション後のスペース寸法であってもよい。
図5は、第2の評価値の第1例を説明するための図である。図5では、2つのエッジ点のリソグラフィシミュレーション後のエッジ点間距離が第2の評価値である場合を示している。評価値算出部16は、マスクパターン上のラインパターンLmに対し、シミュレーションポイントとして2つのエッジ点e1,e2を設定する。例えば、評価値算出部16は、エッジ点e1が第1の評価値を算出する際のシミュレーションポイントである場合に、エッジ点e1,e2を第2の評価値を算出する際のシミュレーションポイントに設定する。
具体的には、評価値算出部16は、マスクパターン上でラインパターンLmの左側のエッジラインLlにエッジ点e1を設定し、右側のエッジラインLrにエッジ点e2を設定する。したがって、エッジ点e1とエッジ点e2との間の距離がマスクパターン上でのラインパターン幅となっている。
評価値算出部16は、シミュレーションポイントであるラインパターンLmの両側エッジ(エッジ点e1,e2)に対してリソグラフィシミュレーションを実施する(ステップS110)。具体的には、マスクパターンであるラインパターンLmに対してリソグラフィシミュレーションを実施することにより、ラインパターンLmのリソグラフィ後のパターンである第2のリソグラフィ後パターン51が導出される。第2のリソグラフィ後パターン51では、エッジラインLlに対応するエッジラインがs1Lであり、エッジラインLrに対応するエッジラインがs1Rである。そして、エッジ点e1,e2のリソグラフィ後の位置がそれぞれリソグラフィ後エッジ点e11,e12であり、それぞれエッジラインs1L,s1R上に位置している。評価値算出部16は、リソグラフィ後エッジ点e11とリソグラフィ後エッジ点e12との間のエッジ点間距離(ライン幅w1)を第2の評価値として算出する(ステップS120)。
図6は、第2の評価値の第2例の算出処理手順を示すフローチャートである。評価値算出部16は、ホットスポットHの判定対象位置としてマスクパターンの片側ライン上に複数のシミュレーションポイントを設定する。具体的には、評価値算出部16は、ラインパターンLm上の片側エッジ上に、シミュレーションポイントとして複数のエッジ点を設定する。換言すると、第1の評価値では1つのセグメント(移動対象)に1つのシミュレーションポイントを設定していたのに対し、第2の評価値では1つのセグメント内でシミュレーションポイントを増やすことによって複数のシミュレーションポイントを設定する(ステップS210)。ここでは、複数のエッジ点のリソグラフィシミュレーション後の位置とリソグラフィターゲットとの間のずれ量(平均値)が第2の評価値である。
図7は、第2の評価値の第2例を説明するための図である。図7では、片側エッジに複数のエッジ点を設定した場合のリソグラフィシミュレーション結果とリソグラフィターゲットとの間の差分が第2の評価値である場合を示している。なお、図7では、リソグラフィターゲット上でのシミュレーションポイントを示しているが、リソグラフィシミュレーション値は、マスクパターン上でのシミュレーションポイント(図示せず)を用いて算出される。
評価値算出部16は、マスクパターン上のラインパターンLmに対し、シミュレーションポイントとして片側エッジに複数のエッジ点e103〜e105(図示せず)を設定する。例えば、評価値算出部16は、マスクパターン上でラインパターンの右側のエッジラインにエッジ点e103〜e105を設定することによって、リソグラフィターゲット上でラインパターンLtの右側のエッジラインT2上にエッジ点e3〜e5を設定する。したがって、エッジ点e3〜e5を結ぶ線がラインパターンLtのリソグラフィターゲット上でのエッジラインT2となっている。シミュレーションポイントは、例えば、10nm刻みや、5nm刻みで配置しておく。
評価値算出部16は、シミュレーションポイントであるラインパターンLmのエッジ点e103〜e105に対してリソグラフィシミュレーションを実施する(ステップS220)。具体的には、マスクパターンに対してリソグラフィシミュレーションを実施することにより、ラインパターンLmのリソグラフィ後のパターンである第2のリソグラフィ後パターン52が導出される。第2のリソグラフィ後パターン52では、エッジラインT2に対応するエッジラインがs2である。エッジ点e103〜e105のリソグラフィ後の位置がそれぞれリソグラフィ後エッジ点e13〜e15であり、それぞれエッジラインs2上に位置している。評価値算出部16は、リソグラフィ後エッジ点e13〜e15の位置(リソグラフィシミュレーション値)とリソグラフィターゲットのエッジ点e3〜e5との間の各距離の平均値を第2の評価値として算出する。換言すると、評価値算出部16は、リソグラフィシミュレーション値とリソグラフィターゲット値との差分の平均値を第2の評価値として算出する(ステップS230)。
具体的には、評価値算出部16は、リソグラフィ後エッジ点e13とリソグラフィターゲットのエッジ点e3との間の距離w3と、リソグラフィ後エッジ点e14とリソグラフィターゲットのエッジ点e4との間の距離w4と、リソグラフィ後エッジ点e15とリソグラフィターゲットのエッジ点e5との間の距離w5と、をそれぞれ算出する。そして、評価値算出部16は、第2の評価値として距離w3〜w5の平均値を算出する。
図8は、第2の評価値の第3例の算出処理手順を示すフローチャートである。第3例では、第1例と第2例の組合せた評価指標を第2の評価値とする。評価値算出部16は、ホットスポットHの判定対象位置としてマスクパターン上でラインパターンLm上の両側エッジ上にそれぞれ複数のシミュレーションポイント(エッジ点)を設定する。具体的には、評価値算出部16は、マスクパターンのラインパターンLm上で対向する2つのエッジ点からなるエッジ点組を複数組設定することによって、シミュレーションポイントを設定する。換言すると、評価値算出部16は、第1の評価値に対してシミュレーションポイントであるエッジ点を増やすとともに、このエッジ点に対向するエッジ点もシミュレーションポイントとする(ステップS310)。ここでは、複数のエッジ点組のリソグラフィシミュレーション後の距離(平均値)が第2の評価値である。
図9は、第2の評価値の第3例を説明するための図である。図9では、両側エッジにおける複数のエッジ点組のリソグラフィシミュレーション後のエッジ点間距離が第2の評価値である場合を示している。評価値算出部16は、マスクパターン上のラインパターンLmに対し、シミュレーションポイントとして両側エッジに複数のエッジ点組を設定する。
具体的には、評価値算出部16は、マスクパターン上でのラインパターンLmの左側のエッジラインLlに、エッジ点e6A〜e8Aを設定し、右側のエッジラインLrにエッジ点e6B〜e8Bを設定する。これにより、マスクパターン上に、エッジ点組e6A,6Bと、エッジ点組e7A,7Bと、エッジ点組e8A,8Bと、が設定される。
評価値算出部16は、シミュレーションポイントであるラインパターンLmの両側エッジ(エッジ点e6A〜e8A,e6B〜e8B)に対してリソグラフィシミュレーションを実施する(ステップS320)。具体的には、マスクパターンに対してリソグラフィシミュレーションを実施することにより、ラインパターンLmのリソグラフィ後のパターンである第2のリソグラフィ後パターン53が導出される。第2のリソグラフィ後パターン53では、エッジラインLlに対応するエッジラインがs3Lであり、エッジラインLrに対応するエッジラインがs3Rである。
評価値算出部16は、リソグラフィ後エッジ点e16Aとリソグラフィ後エッジ点e16Bとの間のエッジ点間距離w6、リソグラフィ後エッジ点e17Aとリソグラフィ後エッジ点e17Bとの間のエッジ点間距離w7、リソグラフィ後エッジ点e18Aとリソグラフィ後エッジ点e18Bとの間のエッジ点間距離w8を、それぞれ算出する。そして、評価値算出部16は、第2の評価値として距離w6〜w8の平均値を算出する。換言すると、評価値算出部16は、リソグラフィシミュレーションによるライン幅w6〜w8の平均値を第2の評価値として算出する(ステップS330)。
つぎに、ホットスポットHを無くすためのマスクパターンの移動量設定処理について説明する。ここでは、第2の許容範囲に基づいてホットスポットHを無くすようマスクパターンの移動量を設定する場合の処理について説明する。図10は、マスクパターンの移動量の設定処理手順を示すフローチャートである。まず、図3のステップS50で説明したように、HS抽出部17は、マスクパターン上で動かす移動対象エッジを抽出する。具体的には、HS抽出部17は、ホットスポットH近傍のエッジの中から、移動対象エッジの候補となる移動候補エッジを抽出する(ステップS410)。
移動量決定部18は、マスクパターンの寸法に関する制約条件(以下、マスク寸法制約条件という)と実際のマスクパターンの寸法(以下、マスク実寸法という)と、に基づいて、マスクパターンの寸法に関する許容範囲(以下、マスク許容範囲という)を算出する。マスク寸法制約条件は、ラインパターン幅の下限値やスペースパターン寸法(ラインパターン間距離)の下限値などである。換言すると、マスク制約条件は、マスクパターン形状が守らなくてはならない、最小幅または最小スペース値である。マスク制約条件は、露光スペックなどに基づいて、予めパターン生成装置1の移動量決定部18に設定しておく。
図11は、マスク寸法制約条件を説明するための図である。図11では、マスクパターン上に設定されたエッジA,Bを示している。エッジAとエッジBとの間の距離は、ラインパターン幅w10(ラインパターンLの幅)であり、制約条件として下限値が規定されている。また、エッジBと、このエッジBに隣接する他のラインパターンLとの間の距離がスペース寸法w11(スペースSの幅)であり、制約条件として下限値が規定されている。
移動量決定部18は、マスク寸法制約条件とマスク実寸法と、に基づいて、マスクパターンの寸法に関する許容範囲(エッジを動かすことが出来る範囲)を算出する。図12は、図11に示したマスク制約条件に対するマスク許容範囲を説明するための図である。図12では、マスク寸法制約条件として、ラインパターン幅w10の下限値が55nmと規定され、スペース寸法w11の下限値が50nmと規定された場合を示している。また、マスク実寸法は、ラインパターン幅w10が61nmであり、スペース寸法w11が56nmであった場合を示している。
ラインパターン幅w10を太くする場合には、例えばエッジAとエッジBとが同じ移動量だけ、ラインパターンが太くなる方向へ移動させられる。また、スペース寸法w11を太くする場合には、エッジBがスペース寸法w11の太くなる方向へ移動させられる。図11の場合、ラインパターン幅w10を太くするには、エッジAを左側へ移動させ、エッジBを右側へ移動させる。また、スペース寸法w11を太くするには、エッジBを左側へ移動させる。
ラインパターン幅w10の下限値が55nmであり、ラインパターン幅w10のマスク実寸法が61nmであるので、ラインパターン幅w10を、現在のマスク実寸法よりも61nm−55nm=6nmだけ太らせることが許される。そして、エッジA,Bを同じ移動量だけ移動させるとすると、エッジA,Bをそれぞれ6nm/2=3nmだけラインパターン幅w10が広くなる方向へ移動させることが許される。
また、スペース寸法w11の下限値が50nmであり、スペース寸法w11のマスク実寸法が56nmであるので、スペース寸法w11を、現在のマスク実法よりも56nm−50nm=6nmだけ狭くさせることが許される。そして、エッジBのみを移動させるので、エッジBを6nmだけスペース寸法w11が狭くなる方向へ移動させることが許される。したがって、エッジBは、左側への3nm〜右側への6nmがマスク許容範囲となる。
なお、以下の説明では、ラインパターン幅w10やスペース寸法w11が太るようなエッジA,Bの移動方向を、エッジA,Bのプラス側の方向とする。また、ラインパターン幅w10やスペース寸法w11が細るようなエッジA,Bの移動方向を、エッジA,Bのマイナス側の方向とする。したがって、ラインパターンから見てエッジBが右側に移動する場合は、ラインパターンに対してプラス方向の移動となり、スペースパターンから見てエッジBが右側に移動する場合は、スペースパターンに対してマイナス方向の移動となる。
移動量決定部18は、算出したマスク許容範囲と、エッジA,Bを動かす移動量の最小単位(以下、移動量最小単位という)と、に基づいて、実験マトリックス(実験計画法)60を作成する(ステップS420)。実験マトリックス60は、移動候補エッジと、移動量とを対応付けした情報テーブルである。移動量最小単位は、小さいほど実験精度が高まり、大きいほど実験数は減る。
図13は、図12に示すマスク許容範囲に対する実験マトリックスの一例を示す図である。図13では、移動量最小単位が2.5nmである場合を示している。移動量最小単位としては、例えば2nm〜3nmが適当である。ここでは、ホットスポットHがネッキング(リソグラフィシミュレーション形状が細る不良)であるので、ラインパターン上のエッジBはプラス側に移動させるだけで充分である。従って、この場合における実験マトリックスでは、図13に示すように、各移動候補エッジにプラスの移動量のみが設定されている。
具体的には、エッジAのみを移動させる場合には、+5nmの移動量と+2.5nmの移動量とが許される。また、エッジBのみを移動させる場合には、+5nmの移動量と+2.5nmの移動量とが許される。また、エッジAとエッジBの両方を移動させる場合には、+5nmずつの移動量と+2.5nmずつの移動量とが許される。
移動量決定部18は、実験マトリックス60とリソグラフィシミュレーション結果とに基づいて、移動対象エッジと移動量とを決定する。図14は、実験マトリックスとリソグラフィシミュレーション結果との対応関係を示す図である。図14では、実験マトリックス60とリソグラフィシミュレーション結果61(第2の評価値)との対応関係と、移動可能か否かの判定結果とを示している。なお、ここでは、第2の評価値が、図5や図9に示したリソグラフィシミュレーション値である場合について説明する。
リソグラフィシミュレーション結果61としては、露光量の下限許容値を用いて露光処理した場合のラインパターン幅w10のシミュレーション値と、露光量の上限許容値を用いて露光処理した場合のスペース寸法w11のシミュレーション値とを、第2の評価値として算出しておく。露光量の下限許容値は、ラインパターン幅w10が最も太くなる露光量であり、露光量の上限許容値は、スペース寸法w11が最も狭くなる露光量である。
移動量決定部18は、予め設定しておいたリソグラフィシミュレーション値の許容範囲(第2の許容範囲)に基づいて、ラインパターン幅w10およびスペース寸法w11が許容範囲となる移動候補エッジと移動量との組合せを実験マトリックス60内から抽出する。例えば、ラインパターン幅w10の下限値が66nmで且つスペース寸法w11の下限値が68nmの、第2の許容範囲が設定されている場合、ラインパターン上のエッジAとエッジBの両方をプラス側(太る方向)に2.5nm動かす場合にのみ、第2の許容範囲を満たす(判定結果OK)。したがって、移動量決定部18は、判定結果OKとなった移動候補エッジを移動対象エッジに設定し、判定結果OKとなった移動量だけ移動対象エッジを移動させる。
仮に、図15に示すように、判定結果OKと判定された項目(移動候補エッジ)が複数個あった場合、移動量決定部18は、例えば第2の許容範囲に対する余裕度を算出し、算出した余裕度に基づいて移動対象エッジを決定する。
図15では、エッジAとエッジBの両方をプラス側に5nm動かす場合(候補1)と、エッジAとエッジBの両方をプラス側に2.5nm動かす場合(候補2)と、が第2の許容範囲を満たす場合を示している。候補1の場合、スペース寸法リソグラフィシミュレーション値が68.5nmであるのに対し、スペース寸法w11の下限値が68nmであり、Bridgeの余裕度が低い。したがって、移動量決定部18は、消去法的に候補2を移動対象エッジに選択する。換言すると、移動量決定部18は、実験マトリックス60の中から、最も良い結果をパターン補正の移動対象および移動量に採用する(ステップS430)。
なお、マスクパターンの移動量は、MEEF(MASK Error Enhancement Factor)テーブルを用いて決定してもよい。図16は、MEEFテーブルを用いてマスクパターンの移動量を設定する場合の設定処理手順を示すフローチャートである。まず、MEEFテーブルを用意しておく。MEEFテーブルは、マスクパターンを少しずつ移動させる度に、リソグラフィシミュレーションを実施し、マスクパターンの移動量に対するリソグラフィシミュレーション値の寸法変動量を、マスクパターンのピッチ(ライン幅+スペース幅)毎に対応付けることによって作成される。
図17は、MEEFテーブルの一例を示す図である。MEEFテーブル70は、例えば、マスクパターンの移動量を0.5nm、1nm、1.5nm、2nm、2.5nm、3nmとした場合の、リソグラフィシミュレーション値の寸法変動量である。MEEFテーブル70には、例えばマスクパターンのピッチが90nmである場合、100nmである場合、110nmである場合のそれぞれについて、マスクパターンの移動量とリソグラフィシミュレーション値の寸法変動量との対応関係(相関関係)が登録されている。
MEEFテーブル70を作成した後、図3のステップS50で説明したように、HS抽出部17は、マスクパターン上で動かす移動対象エッジを抽出する(ステップS510)。移動量決定部18は、移動対象エッジと、MEEFテーブル70と、リソグラフィシミュレーション値と、第2の許容範囲と、を用いて、マスクパターンの移動量を決定する(ステップS520)。ここでの移動対象エッジは、HS抽出部17が抽出した移動対象エッジである。また、リソグラフィシミュレーション値は、移動対象エッジに隣接するエッジと移動対象エッジとの間のリソグラフィシミュレーション値であり、移動対象エッジが抽出されたホットスポットHでのリソグラフィシミュレーション値である。例えば、移動対象エッジが図1のエッジBである場合、エッジA,B間のリソグラフィシミュレーション値を用いてマスクパターンの移動量が決定される。
ここで、ピッチが90nmの場合のマスクパターンの移動量について説明する。例えば、ピッチが90nmで、リソグラフィシミュレーション値が57nm、第2の許容範囲が60nm以上の場合、第2の許容範囲まで60nm−57nm=3nmだけ足りていない。このため、移動量決定部18は、不足分の3nmをゲインするには、マスクパターンをどれだけ動かせばよいかをMEEFテーブル70で確認する。
MEEFテーブル70を参照すると、マスクパターンを2.5nm以上移動させて太らせれば、リソグラフィシミュレーション値が所望の3nmだけ移動して太ることが分かる。したがって、移動量決定部18は、マスクパターンを2.5nm太らせることによって、Neckエラーを回避することが可能になると判断できる。例えば、移動対象エッジが図1のエッジBである場合、エッジBを右側へ移動させることによって、マスクパターンを2.5nm太らせれば、Neckエラーを回避できる。
ところで、NeckエラーとBridgeエラーとで、二律背反となる場合がある。図18は、NeckエラーとBridgeエラーの両方が存在する場合のマスクパターン例を説明するための図である。
例えば、図18に示すマスクパターンにおいて、エッジA1,B1間のピッチが100nmであり、エッジB1,C1間のピッチが120nmであるとする。エッジA1,B1間の第2の許容範囲が50nm以上である場合に、エッジA1,B1間のリソグラフィシミュレーション値が47nmであるとすると、エッジA1,B1間は、50nm−47nm=3nmだけ、リソグラフィシミュレーション値が不足している。
図19は、ピッチが100nmと120nmの場合のMEEFテーブルの一例を示す図である。図19の(a)に示すMEEFテーブル71を参照すると、エッジ間のピッチが100nmの場合、マスクパターン(ラインパターン)を2.5nm以上移動させて太らせれば、リソグラフィシミュレーション値が所望の3nmだけ移動して太ることが分かる。したがって、エッジB1が移動対象エッジである場合、マスクパターン上でエッジB1をエッジC1側へ2.5nm以上移動させることによって、Neckエラーを回避することが可能になる。
また、図19の(b)に示すMEEFテーブル72を参照すると、マスクパターン(スペースパターン)を−2.5nm移動させてエッジB1,C2間を狭くすれば、リソグラフィシミュレーション値が−2.5nmだけ移動してエッジB1,C2間が狭くなることが分かる。また、マスクパターンを−3nm移動させてエッジB1,C2間を狭くすれば、リソグラフィシミュレーション値が−4nmだけ移動してエッジB1,C2間が狭くなることが分かる。
エッジB1,C1間の第2の許容範囲が45nm以上である場合に、エッジB1,C1間のリソグラフィシミュレーション値が48nmであるとすると、エッジB1,C1間は、48nm−45nm=3nmだけ、リソグラフィシミュレーション値に余裕がある。したがって、スペースパターンとしてのエッジB1を−3nm移動させてしまうと、リソグラフィシミュレーション値が−4nmも移動してしまう。そして、エッジB1,C2間が48nm−4nm=44nmとなり、第2の評価値が第2の許容範囲である45nmを満たさなくなる。
したがって、移動量決定部18は、ラインパターンとしてのエッジB1をエッジC1側に2.5nmだけ移動させることによって、エッジA1,B1間のNeckエラーとBridgeエラーとの両方を回避することが可能になる。
つぎに、ホットスポットHの位置に基づく、移動対象エッジの抽出処理について説明する。HS抽出部17によるエッジの抽出方法としては、図20に示すように複数通りの方法がある。図20は、抽出対象とする移動対象エッジを説明するための図である。図20では、図1に示したホットスポットHが発生した場合に、移動対象エッジとして抽出されるエッジの例を示している。
図20の(a)〜(c)は、ホットスポットHに最も近いエッジが抽出される場合の例である。例えば、HS抽出部17は、図20の(a)に示すように、ホットスポットHに最も近いエッジとしてエッジE1(図1のエッジA)を抽出してもよいし、図20の(b)に示すように、ホットスポットHに最も近いエッジとしてエッジE2(図1のエッジB)を抽出してもよい。また、図20の(c)に示すように、ホットスポットHに最も近いエッジとしてエッジE1,E2の両方を抽出してもよい。
また、図20の(d)、(e)は、エッジの抽出範囲をさらに拡大した場合の例である。例えば、HS抽出部17は、図20の(d)に示すように、エッジE1,E2よりもさらに広い範囲のエッジE3,E4を抽出してもよい。また、HS抽出部17は、図20の(e)に示すように、エッジE3,E4とともに、エッジE3,E4よりもさらに広い範囲のエッジE5,E6を抽出してもよい。ここでのエッジE5,E6は、エッジE3,E4とは異なるラインパターン上のエッジパターンである。
また、図20の(f)は、所定範囲内のエッジ(例えば光学半径内に含まれるエッジ)を全て抽出した場合の例である。HS抽出部17は、図20の(f)に示すように、ホットスポットHから所定の距離Cx内にある全エッジを抽出してもよい。
ところで、抽出されるエッジ数が多いほど、高精度なOPCを期待できるものの、処理時間が掛かる。そこで、パターン生成装置1は、最初は図20の(a)や(b)に示すように1つだけのエッジを移動させることによってホットスポットHを解消することができるか否かを評価してみる。そして、パターン生成装置1は、1つのエッジを移動させてもホットスポットHが解消しない場合は、移動対象エッジの数を増やす。これにより、ホットスポットHがなくなるまで移動対象エッジを増やしていく。
図21は、移動対象エッジを増やしながらホットスポットを解消する場合の、マスクパターンの生成処理手順を示すフローチャートである。なお、図21で説明する処理のうち、図3に示した処理と同様の処理については、その説明を省略する。
HS抽出部17は、ホットスポットHを抽出した後、ホットスポットHを解消するための移動対象エッジとして1つのエッジを抽出する(ステップS610)。例えば、図20の(a)に示すように、1つのエッジE1が抽出される。そして、移動量決定部18は、抽出された移動対象エッジの移動量を第2の許容範囲に基づいて決定する(ステップS620)。この後、リソグラフィ後パターン導出部15は、マスクパターンである第2の補正後パターンにリソグラフィシミュレーションを適用して第2のリソグラフィ後パターンを算出する。そして、評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第2のリソグラフィ後パターンに基づいて、第2の評価値を算出する(ステップS630)。
この後、HS抽出部17は、評価値算出部16が算出した第2の評価値が第2の許容範囲内であるか否かに基づいて、ホットスポットHが解消されたか否かを判定する(ステップS640)。ホットスポットHが解消されていない場合(ステップS640、No)、HS抽出部17は、ホットスポットHを解消するために抽出する移動対象エッジの数を1つ増やす(ステップS650)。例えば、抽出する移動対象エッジが1つから2つに増やされ、これにより、例えば図20の(c)に示すように、2つのエッジE1,E2が抽出される。
移動量決定部18は、抽出された移動対象エッジの移動量を第2の許容範囲に基づいて決定する(ステップS660)。リソグラフィ後パターン導出部15は、マスクパターンである第2の補正後パターンにリソグラフィシミュレーションを適用して第2のリソグラフィ後パターンを算出する。そして、評価値算出部16は、リソグラフィ後パターン導出部15が導出した第2のリソグラフィ後パターンに基づいて、第2の評価値を算出する(ステップS630)。この後、パターン生成装置1は、ホットスポットHが解消されるまで、ステップS640〜S660、ステップS630の処理を繰り返す。第2の評価値が第2の許容範囲内となりホットスポットHが解消された場合(ステップS640、Yes)、補正部19は、移動対象エッジの移動量をパターン補正値に決定する。
なお、ここではホットスポットHが解消しない場合に移動対象エッジの数を増やす場合について説明したが、ホットスポットHが解消しない場合に移動候補エッジの数を増やしてもよい。
マスクパターンの補正処理は、例えばウェハプロセスのレイヤ毎に行われる。そして、必要に応じてマスクパターンが補正された製品マスクを用いて半導体装置(半導体デバイス)が製造される。具体的には、補正前パターンを用いて第1の補正後パターンを作成し、第1の補正後パターンを用いて第2の補正後パターンを作成する。そして、第2の補正後パターンを用いてマスクを作製し、レジストの塗布されたウェハにマスクを用いて露光を行ない、その後、ウェハを現像してウェハ上にレジストパターンを形成する。そして、レジストパターンをマスクとしてウェハの下層側をエッチングする。これにより、第2の補正後パターンに対応する実パターンをウェハ上に形成する。半導体装置を製造する際には、上述した補正前マスクパターンの補正(第1の補正後パターンの作成)、第1の補正後パターンの補正(第2の補正後パターンの作成)、露光処理、現像処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。
つぎに、パターン生成装置1のハードウェア構成について説明する。図22は、パターン生成装置のハードウェア構成を示す図である。パターン生成装置1は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。パターン生成装置1では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムであるパターン補正値設定プログラム(マスクパターン生成プログラム)97を用いてパターンの判定を行う。パターン補正値設定プログラム97は、本実施の形態で説明した方法によってマスクパターンの補正(生成)を行うプログラムである。表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、リソグラフィターゲット、パターンエッジ、第1の評価値、第2の評価値、補正前マスクパターン、第1の補正後パターン、第2の補正後パターンなどを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される指示情報(マスクパターンの補正に必要なパラメータ等)を入力する。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
パターン補正値設定プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図22では、パターン補正値設定プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされたパターン補正値設定プログラム97を実行する。具体的には、パターン判定装置1では、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内からパターン補正値設定プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
パターン判定装置1で実行されるパターン補正値設定プログラム97は、それぞれリソグラフィ後パターン導出部15、評価値算出部16、HS抽出部17、移動量決定部18、補正部19を含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
なお、本実施の形態で説明した第2の評価値は、一例であり、他の評価指標を第2の評価値としてもよい。また、本実施の形態で説明した第1の評価値は、一例であり、他の評価指標(例えば本実施の形態で説明した第2の評価値の何れか)を第1の評価値としてもよい。
また、本実施の形態では、レジストパターンの寸法に基づいて、マスクパターンの補正を行ったが、レジストパターン上からエッチングなどの加工を行った後にウェハ上に形成される実パターンの寸法に基づいて、マスクパターンの補正を行ってもよい。この場合、ウェハ上での仕上がり平面形状を第2の評価値として用いる。
また、本実施の形態では、ライン&スペースのパターンに対してマスクパターンを補正したが、コンタクトホールなどのライン&スペース以外のパターンに対してマスクパターンを補正してもよい。
また、本実施の形態では、リソグラフィシミュレーションによってレジストパターンを導出したが、ルールベースを用いてレジストパターンを導出してもよい。また、なお、実験マトリックスは、パターン生成装置1が作成する場合に限らず、他の装置によって作成してもよい。
また、本実施の形態では、ラインパターン幅w10を太くする際に、エッジAとエッジBとで同じ移動量だけ移動させたが、エッジAとエッジBとで異なる移動量だけ移動させてもよい。
このように実施の形態によれば、第1の評価値に基づいてマスクパターンを補正した後、第1の評価値とは異なる第2の評価値に基づいて、マスクパターンを補正するので、ホットスポットを精度良く短時間で除去することが可能となる。
1 パターン生成装置、12 マスクパターン記憶部、13 リソグラフィターゲット記憶部、14 許容範囲記憶部、15 リソグラフィ後パターン導出部、16 評価値算出部、17 HS抽出部、18 移動量決定部、19 補正部、51〜53 リソグラフィ後パターン、60 実験マトリックス、70〜72 MEEFテーブル、e11,e12 リソグラフィ後エッジ点、H ホットスポット。
Claims (6)
- マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、
補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、
を含むことを特徴とするマスクパターン生成方法。 - 前記第1の評価値は、前記マスクパターン上に設定される評価点でのリソグラフィ後のパターン寸法に関する値であり、
前記第2の評価値は、前記第1の評価値を算出する際に設定された評価点に対し、この評価点を変更または追加することによって新たに設定された評価点で算出されるリソグラフィ後のパターン寸法に関する値であることを特徴とする請求項1に記載のマスクパターン生成方法。 - 前記第2の補正ステップは、
前記第2の移動対象パターンがマスクパターン上で移動可能な複数種類の移動量を、前記マスクパターンの寸法制約値および前記マスクパターンの実寸法に基づいて算出する移動量算出ステップと、
前記移動量だけ前記第2の移動対象パターンを移動させた場合の前記第2の評価値、前記リソグラフィ後のパターンの許容条件と、に基づいて、前記複数種類の移動量の何れかを前記第2の移動対象パターンの移動量に設定することにより、前記マスクパターンを補正する移動量設定ステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のマスクパターン生成方法。 - 前記第2の補正ステップは、
前記第2の移動対象パターンを前記マスクパターン上で移動させる場合の移動量と、この移動量だけ前記第2の移動対象パターンを前記マスクパターン上で移動させた場合のリソグラフィ後のパターン寸法の変動量とが対応付けされた情報に基づいて、前記マスクパターンを補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のマスクパターン生成方法。 - マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすように前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、
補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすように前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、
前記第2の移動対象パターンを移動させることによって補正されたマスクパターンを用いて作製されたマスクを用いて基板上にパターンを形成するパターン形成ステップと、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - マスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第1の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第1の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第1の補正ステップと、
補正されたマスクパターンを用いて導出されるリソグラフィ後のパターンに対して算出される第2の評価値が所定の条件を満たすよう前記マスクパターン内の第2の移動対象パターンを移動させることによって前記マスクパターンを補正する第2の補正ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするマスクパターン生成プログラム。
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