JP2011143327A - バリアフィルム、バリアフィルムの製造方法、バリアフィルムを有する有機光電変換素子及び該素子を有する太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材の表面上にポリシラザンを含有する塗布液を塗布して塗膜を作製する工程、該塗膜を乾燥する工程の後、前記塗膜に真空紫外光を照射する工程を経て、前記塗膜を改質してバリア層を形成する工程を有するバリアフィルムの製造方法において、
前記塗膜を乾燥する工程と、該真空紫外光を照射する工程が終了するまでの間に、表面処理を行う工程を有することを特徴とするバリアフィルムの製造方法。
【選択図】なし
Description
前記塗膜を乾燥する工程と、該真空紫外光を照射する工程が終了するまでの間に、表面処理を行う工程を有することを特徴とするバリアフィルムの製造方法。
本発明のバリアフィルムの製造方法及び該製造方法により製造された本発明のバリアフィルムについて説明する。
本発明のバリアフィルムの製造方法に係る表面処理を行う工程について説明する。
本発明に係るバリア層は、ポリシラザンを含有する溶液を基材上に塗布した後、ポリシラザンを含む塗膜に真空紫外線(VUV)を照射する方法で改質処理される。
e+Xe→Xe*
Xe*+2Xe→Xe2 *+Xe
Xe2 *→Xe+Xe+hν(172nm)
となり、励起されたエキシマ分子であるXe2 *が基底状態に遷移するときに172nmのエキシマ光を発光する。エキシマランプの特徴としては、放射が一つの波長に集中し、必要な光以外がほとんど放射されないので効率が高いことが挙げられる。
照射強度が高ければ、光子とポリシラザン内の化学結合が衝突する確率が増え、改質反応を短時間化することができる。また、内部まで侵入する光子の数も増加するため改質膜厚も増加及び/または膜質の良化(高密度化)が可能である。
本発明に係る真空紫外線(VUV)の照射時間は、任意に設定可能であるが、基材ダメージや膜欠陥生成の観点及びガスバリア性能のバラつき低減の観点から高照度工程での照射時間は0.1秒〜3分間が好ましく、更に好ましくは、0.5秒〜1分である。
本発明に係る真空紫外線(VUV)照射時の酸素濃度は500ppm〜10000ppm(1%)とすることが好ましく、更に好ましくは、1000ppm〜5000ppmである。
本発明に係るポリシラザンを含有する塗膜について説明する。
式中、R1、R2、R3は、各々水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基を表す。
本発明に係るポリシラザンを含有する溶液(塗布液とも云う)中には、必要に応じて、反応触媒を添加することによって加水分解・脱水縮合を促進するため、添加量によってSi−OH基の生成速度が大きく変化する。
本発明に係る基材(支持体)について説明する。
このアンカーコート剤層に用いられるアンカーコート剤としては、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコン樹脂、及びアルキルチタネート等を1または2種以上併せて使用することができる。
本発明のバリアフィルムは平滑層を有してもよい。
本発明に用いられるブリードアウト防止層は、平滑層を有するフィルムを加熱した際に、フィルム支持体中から未反応のオリゴマー等が表面へ移行して、接触する面を汚染してしまう現象を抑制する目的で平滑層を有する基材の反対面に設けられる。ブリードアウト防止層は、この機能を有していれば基本的に平滑層と同じ構成をとっても構わない。
本発明のバリアフィルムは、主に電子デバイス等のパッケージ、または有機EL素子や太陽電池、液晶等のプラスチック基板といったディスプレイ材料に用いられるバリアフィルム及びバリアフィルムを用いた各種デバイス用樹脂基材、及び各種デバイス素子に適用することができる。
本発明の有機光電変換素子について説明する。
本発明の有機光電変換素子及び本発明の太陽電池の好ましい態様を説明するが、本発明はこれらに限定されない。尚、以下、本発明の有機光電変換素子の好ましい態様について詳細に説明するが、本発明の太陽電池は本発明の有機光電変換素子をその構成として有するものであり、太陽電池の好ましい構成も同様に記載することができる。
(ii)陽極/正孔輸送層/発電層/陰極
(iii)陽極/正孔輸送層/発電層/電子輸送層/陰極
(iv)陽極/正孔輸送層/p型半導体層/発電層/n型半導体層/電子輸送層/陰極
(v)陽極/正孔輸送層/第1発電層/電子輸送層/中間電極/正孔輸送層/第2発電層/電子輸送層/陰極。
本発明の有機光電変換素子の発電層(光電変換層ともいう)の形成に用いられる材料について説明する。
本発明の有機光電変換素子の発電層(バルクヘテロジャンクション層)として好ましく用いられるp型半導体材料としては、種々の縮合多環芳香族低分子化合物や共役系ポリマー・オリゴマーが挙げられる。
本発明に係るバルクヘテロジャンクション層に用いられるn型半導体材料としては特に限定されないが、例えば、フラーレン、オクタアザポルフィリン等、p型半導体の水素原子をフッ素原子に置換したパーフルオロ体(パーフルオロペンタセンやパーフルオロフタロシアニン等)、ナフタレンテトラカルボン酸無水物、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド、ペリレンテトラカルボン酸無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド等の芳香族カルボン酸無水物や、そのイミド化物を骨格として含む高分子化合物等を挙げることができる。
本発明の有機光電変換素子10は、バルクヘテロジャンクション層と陽極との中間には正孔輸送層17を、バルクヘテロジャンクション層で発生した電荷をより効率的に取り出すことが可能となるため、これらの層を有していることが好ましい。
本発明の有機光電変換素子10は、バルクヘテロジャンクション層と陰極との中間には電子輸送層18を作製することで、バルクヘテロジャンクション層で発生した電荷をより効率的に取り出すことが可能となるため、これらの層を有していることが好ましい。
エネルギー変換効率の向上や、素子寿命の向上を目的に、各種中間層を素子内に有する構成としてもよい。中間層の例としては、正孔ブロック層、電子ブロック層、正孔注入層、電子注入層、励起子ブロック層、UV吸収層、光反射層、波長変換層等を挙げることができる。
本発明に係る透明電極は、陰極、陽極は特に限定せず、素子構成により選択することができるが、好ましくは透明電極を陽極として用いることである。例えば、陽極として用いる場合、好ましくは380nm〜800nmの光を透過する電極である。
対電極は導電材単独層であってもよいが、導電性を有する材料に加えて、これらを保持する樹脂を併用してもよい。対電極の導電材としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。
また、前記(v)(または図3)のようなタンデム構成の場合に必要となる中間電極の材料としては、透明性と導電性を併せ持つ化合物を用いた層であることが好ましく、前記透明電極で用いたような材料(ITO、AZO、FTO、酸化チタン等の透明金属酸化物、Ag、Al、Au等の非常に薄い金属層またはナノ粒子・ナノワイヤーを含有する層、PEDOT:PSS、ポリアニリン等の導電性高分子材料等)を用いることができる。
本発明に係る導電性繊維としては、金属でコーティングした有機繊維や無機繊維、導電性金属酸化物繊維、金属ナノワイヤー、炭素繊維、カーボンナノチューブ等を用いることができるが、金属ナノワイヤーが好ましい。
本発明の有機光電変換素子は、太陽光のより効率的な受光を目的として、各種の光学機能層を有していてもよい。光学機能層としては、例えば、反射防止層、マイクロレンズアレイ等の集光層、陰極で反射した光を散乱させて再度発電層に入射させることができるような光拡散層等を設けてもよい。
電子受容体と電子供与体とが混合されたバルクヘテロジャンクション層、及び輸送層・電極の作製方法としては、蒸着法、塗布法(キャスト法、スピンコート法を含む)等を例示することができる。このうち、バルクヘテロジャンクション層の作製方法としては、蒸着法、塗布法(キャスト法、スピンコート法を含む)等を例示することができる。
本発明に係る電極、発電層、正孔輸送層、電子輸送層等をパターニングする方法やプロセスには特に制限はなく、公知の手法を適宜適用することができる。
《バリアフィルム1の作製》
以下に記載のように、まず、基材を作製し、次いで、基材上にバリア層を作製する工程を経て、バリアフィルム1を作製した。
熱可塑性樹脂支持体である、両面に易接着加工された125μm厚みのポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、極低熱収PET Q83)を用い、下記に示すように、片面にブリードアウト防止層、反対面に平滑層を作製したものを基材として用いた。
上記支持体の片面に、JSR株式会社製 UV硬化型有機/無機ハイブリッドハードコート材OPSTAR Z7535を塗布、乾燥後の膜厚が4μmになるようにワイヤーバーで塗布した後、硬化条件;1.0J/cm2空気下、高圧水銀ランプ使用、乾燥条件;80℃、3分で硬化を行い、ブリードアウト防止層を形成した。
続けて上記支持体の反対面に、JSR株式会社製 UV硬化型有機/無機ハイブリッドハードコート材OPSTAR Z7501を塗布、乾燥後の膜厚が4μmになるようにワイヤーバーで塗布した後、乾燥条件;80℃、3分で乾燥後、空気雰囲気下、高圧水銀ランプ使用、硬化条件;1.0J/cm2硬化を行い、平滑層を形成した。
上記で得られた基材の平滑層上に、下記の工程(a)、(b)によりバリア層を作製した。
上記平滑層、ブリードアウト防止層を設けた基材を10cm角の正方形に切り出し、その平滑層面の上に下記に示すパーヒドロポリシラザンを含有する塗布液を塗布して、パーヒドロポリシラザン層(パーヒドロポリシラザンを含有する層ともいう)を作製した。
パーヒドロポリシラザンを含有する塗布液は、20質量%ジブチルエーテル溶液(AZエレクトロニックマテリアルズ(株)製アクアミカ NN120−20)を用い、この溶液をジブチルエーテルで希釈することによりPHPS濃度を調整してスピンコート法により塗布したのち、80℃3分で乾燥し、乾燥後膜厚170nmのパーヒドロポリシラザン層を作製した。この際、ポリシラザン含有層は完全に固形化していなかった。
上記の工程(a)で得られたパーヒドロポリシラザン層に対して下記に記載の真空紫外線(VUV)照射を行い、バリア層を作製し、バリアフィルム1(比較)を作製した。
MDエキシマ社製のステージ可動型キセノンエキシマ照射装置MODEL:MECL−M−1−200(波長172nm)を用い、ランプと上記試料の照射距離を1mmとなるように試料を固定し、試料温度が75℃となるように保ちながら、ステージの移動速度を10mm/秒の速さで試料を往復搬送させて、合計5往復照射したのち、試料を取り出した。
真空紫外線(VUV)照射時の酸素濃度は、真空紫外線(VUV)照射庫内に導入する窒素ガス、及び酸素ガスの流量をフローメーターにより測定し、照射庫内に導入するガスの窒素ガス/酸素ガス流量比により酸素濃度が0.9体積%〜1.1体積%の範囲になるように調整した。
バリアフィルム1の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程と真空紫外線(VUV)を照射する工程との間に、下記の表面処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム2を作製した。
SAMCO社製UVオゾンクリーナー Model UV−1を用いて照射時の雰囲気を窒素置換しながら、オゾン濃度を300ppmとなるように調整して、5分間処理を行った。
バリアフィルム1の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程と真空紫外線(VUV)を照射する工程との間に、下記の表面処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム3を作製した。
SAMCO社製プラズマクリーナーModel PC−300を用い、酸素供給量を0.5L/分でRIEモードで3分間処理を行った。
バリアフィルム1の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程と真空紫外線(VUV)を照射する工程との間に、下記の表面処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム4を作製した。
試料の表面に対し、6kVの電圧を印加して1m2当たり30W・分で処理を行い、3分間コロナ放電を行った。
バリアフィルム1の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程と真空紫外線(VUV)を照射する工程との間に、下記の表面処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム5を作製した。
MDエキシマ社製のステージ可動型キセノンエキシマ照射装置MODEL:MECL−M−1−200のエキシマ光源と平行になるように、岩崎電気株式会社製ハロゲンヒータユニットIRE500W−Nを取り付け、ランプと上記試料の照射距離を60mmとなるように試料を固定し、酸素濃度を0.9体積%〜1.1体積%の範囲に入る様に調整した後、ステージの移動速度を30mm/秒の速さで試料を往復搬送させて、合計5往復照射した。
バリアフィルム5の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程と真空紫外線(VUV)を照射する工程との間に、下記の表面処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム6を作製した。
バリアフィルム5作製時の表面処理において、パーヒドロポリシラザン層の形成面と反対側から照射されるように、岩崎電気株式会社製ハロゲンヒータユニットIRE500W−Nを取り付け、ランプと上記試料の照射距離を60mmとなるように試料を固定し、酸素濃度を0.9体積%から1.1体積%の範囲に入る様に調整した後、ステージの移動速度を40mm/秒の速さで試料を往復搬送させて、合計5往復照射した。
バリアフィルム6の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成工程後に、真空紫外線(VUV)を照射する工程と表面処理(パーヒドロポリシラザン層の形成面の反対側から赤外線照射する)を同時に行った以外は同様にしてバリアフィルム7を作製した。
バリアフィルム1の作製において、パーヒドロポリシラザン層の形成後の試料を、キセノンエキシマ照射装置MODEL:MECL−M−1−200内で窒素濃度が95体積%すなわち、酸素濃度がほぼ5体積%になるように調整し、試料温度を90℃に調整した密閉空間に1時間保存した試料を酸素濃度を0.9体積%〜1.1体積%の範囲に入る様に調整した後、次工程の真空紫外線(VUV)の照射による改質処理を行った以外は同様にしてバリアフィルム8を作製した。
バリアフィルム1の作製において、キセノンエキシマ照射装置内でパーヒドロポリシラザン層形成後の試料表面に、幅100mm、間隙が0.3mmのスリットから10L毎分の乾燥窒素ガスを、2mmの距離から吹き付けることで表面処理した後、続けて次工程の真空紫外線(VUV)の照射を行った以外は同様にしてバリアフィルム9を作製した。
バリアフィルム9の作製において、表面処理手段を真空紫外線(VUV)の照射光源の10mm横の位置に隣接させ、表面処理(乾燥窒素ガスを2mmの距離から吹き付ける)を行いながら真空紫外線(VUV)照射を行った以外は同様にしてバリアフィルム10を作製した。
バリアフィルム8の作製において、パーヒドロポリシラザン層形成後の試料を、窒素濃度が99体積%すなわち、酸素濃度がほぼ1%になるように調整し、試料温度を100℃に調整した密閉空間に1時間保存した試料を、その雰囲気を維持したまま、次工程の真空紫外線(VUV)の照射を行った以外は同様にしてバリアフィルム11を作製した。
バリアフィルム8の作製において、パーヒドロポリシラザン層形成後の試料を、窒素濃度が90体積%すなわち、酸素濃度がほぼ10%になるように調整し、次工程の真空紫外線(VUV)光の照射を行った以外は同様にしてバリアフィルム12を作製した。
バリアフィルム7の作製において、真空紫外線(VUV)の光源をキセノンエキシマランプから中心波長158nmのフッ素エキシマに変更した以外は同様にしてバリアフィルム13を作製した。
バリアフィルム1〜13の各々について、以下に示すように水蒸気透過率を測定し、下記に示すように5段階のランク評価を行い、ガスバリア性を評価した。
蒸着装置:日本電子(株)製真空蒸着装置JEE−400
恒温恒湿度オーブン:Yamato Humidic ChamberIG47M
(原材料)
水分と反応して腐食する金属:カルシウム(粒状)
水蒸気不透過性の金属:アルミニウム(φ3〜5mm、粒状)
(水蒸気バリア性評価用セルの作製)
真空蒸着装置(日本電子製真空蒸着装置 JEE−400)を用い、透明導電膜を付ける前のバリアフィルム1〜13の各々蒸着させたい部分(12mm×12mmを9箇所)以外をマスクし、金属カルシウムを蒸着させた。
5:1×10−4g/m2/day未満
4:1×10−4g/m2/day以上、1×10−3g/m2/day未満
3:1×10−3g/m2/day以上、1×10−2g/m2/day未満
2:1×10−2g/m2/day以上、1×10−1g/m2/day未満
1:1×10−1g/m2/day以上
ランク評価において、実用上に耐えうるのはランク3以上である。
得られたバリアフィルムを85℃に調整した下記の恒温恒湿槽内に7日連続で保管し、その後前述と同様の方法、評価ランクで水蒸気透過率を測定し、バリアフィルムの経時安定性を評価した。
《バリア層の表面粗さの測定及び評価》
表面粗さは、AFM(原子間力顕微鏡)で、極小の先端半径の触針を持つ検出器で連続測定した凹凸の断面曲線から算出され、極小の先端半径の触針により測定方向が30μmの区間内を多数回測定し、微細な凹凸の振幅に関する平均の粗さである。
表面平滑性Rtの評価ランク(5段階)
5:5nm未満
4:5nm以上、10nm未満
3:10nm以上、20nm未満
2:20nm以上、30nm未満
1:30nm以上
《屈曲耐性の試験》
バリアフィルム1〜13をあらかじめ、半径10mmの曲率になるように、180度の角度で100回屈曲を繰り返した以外は上記と同様にして、水蒸気透過率を評価した。
《有機光電変換素子1〜13の作製》
実施例1で得られた、作製直後(経時保存処理前を意味する)のバリアフィルム1〜13の各々に、インジウム・スズ酸化物(ITO)透明導電膜を150nm堆積したもの(シート抵抗10Ω/□)を、通常のフォトリソグラフィ技術と湿式エッチングとを用いて2mm幅にパターニングし第1の電極を形成した。
窒素ガス(不活性ガス)によりパージされた環境下で、バリアフィルム1〜13の各々二枚を用い、バリア層を設けた面に、シール材としてエポキシ系光硬化型接着剤を塗布した。
上記で得られた有機光電変換素子1〜13の評価は、各々の素子を用いて、太陽電池1〜13を各々作製し、エネルギー変換効率を求め素子としての耐久性を評価した。
PCE(%)=〔Jsc(mA/cm2)×Voc(V)×FF(%)〕/100mW/cm2
得られた太陽電池1〜13の初期電池特性としての変換効率を測定し、次いで、性能の経時的低下の度合いを温度60℃、湿度90%RH環境で1000時間保存した強制劣化試験後の変換効率残存率により5段階のランク評価を行った。
強制劣化試験後の変換効率/初期変換効率の比
5:90%以上
4:70%以上、90%未満
3:40%以上、70%未満
2:20%以上、40%未満
1:20%未満
尚、実用上に耐えうるのはランク3以上である。
Claims (11)
- 基材の表面上にポリシラザンを含有する塗布液を塗布して塗膜を作製する工程、該塗膜を乾燥する工程の後、前記塗膜に真空紫外光を照射する工程を経て、前記塗膜を改質してバリア層を形成する工程を有するバリアフィルムの製造方法において、
前記塗膜を乾燥する工程と、該真空紫外光を照射する工程が終了するまでの間に、表面処理を行う工程を有することを特徴とするバリアフィルムの製造方法。 - 前記表面処理を行う工程が、真空紫外光の波長よりも長波長の紫外光を照射をする工程であることを特徴とする請求項1に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記長波長の紫外光を照射する工程が、低圧水銀ランプを用いる照射する工程であることを特徴とする請求項2に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記表面処理を行う工程が、赤外光を照射する工程であることを特徴とする請求項1に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記赤外光を照射する工程が、該塗膜を有する基材の反対側の面に行われることを特徴とする請求項4に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記表面処理を行う工程が、真空紫外光を吸収しないガスを主成分とする気体に塗膜を暴露する工程であることを特徴とする請求項2に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記真空紫外光を吸収しないガスを主成分とする気体の組成の95体積%以上が窒素であることを特徴とする請求項6に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 前記真空紫外光がキセノンエキシマランプによる照射光であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のバリアフィルムの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のバリアフィルムの製造方法により製造されたことを特徴とするバリアフィルム。
- 請求項9に記載のバリアフィルムを有することを特徴とする有機光電変換素子。
- 請求項10に記載の有機光電変換素子を有することを特徴とする太陽電池。
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