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JP2011138883A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2011138883A
JP2011138883A JP2009297229A JP2009297229A JP2011138883A JP 2011138883 A JP2011138883 A JP 2011138883A JP 2009297229 A JP2009297229 A JP 2009297229A JP 2009297229 A JP2009297229 A JP 2009297229A JP 2011138883 A JP2011138883 A JP 2011138883A
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裕 鯨井
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Abstract

【課題】3次元的に形成したDRAM用のトランジスタやサイリスタのリーク電流を低減する半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板10の主面に対してほぼ垂直に形成されたシリコンピラー12と、シリコンピラー12の下部及び上部にそれぞれ設けられた第1及び第2の不純物拡散層14,16と、シリコンピラー12を水平方向に貫いて設けられたゲート電極18と、ゲート電極18とシリコンピラー12との間に設けられたゲート絶縁膜20とを備える。これによれば、シリコンピラー12の体積が小さくなるので、シリコンピラー12内に形成されるトランジスタやサイリスタのリーク電流を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、3次元的に形成したトランジスタやサイリスタを用いる半導体装置及びその製造方法に関する。
これまで、半導体装置の集積度向上は、主にトランジスタの微細化によって達成されてきたが、トランジスタの微細化はもはや限界に近づいており、これ以上トランジスタサイズを縮小すると、短チャネル効果などによって正しく動作しないおそれが生じている。
このような問題を根本的に解決する方法として、半導体基板を立体加工し、これによりトランジスタを3次元的に形成する方法が提案されている。中でも、半導体基板の主面に対して垂直方向に延びるシリコンピラーをチャネルとして用いるタイプの3次元トランジスタは、占有面積が小さく且つ完全空乏化によって大きなドレイン電流が得られるという利点を有しており、4F(Fは最小加工寸法)の最密レイアウトも実現可能である(特許文献1参照)。
また、半導体装置のうち特にDRAM(Dynamic Random Access Memory)では、これまでキャパシタを用いて情報を記憶する方式が一般的であったが、集積度向上に伴ってキャパシタも微細化し、キャパシタの静電容量を確保するのが難しくなっている。そこで近年、キャパシタを用いないでメモリセルを構成するキャパシタレスDRAMが提案されている。特許文献2には、3次元的に形成したサイリスタを用いて構成したキャパシタレスDRAMの例が開示されている。
特開2009−010366号公報 米国特許出願公開第2009/0213648号明細書
ところで、3次元的に形成したトランジスタやサイリスタを用いる半導体装置では、微細化の影響により、キャパシタやサイリスタ内に蓄積される電荷量が従来に比べて小さくなっている。そのために、情報保持特性に対するリーク電流の影響が大きくなっており、したがって、トランジスタやサイリスタのリーク電流を低減することが求められている。
本発明による半導体装置は、基板の主面に対してほぼ垂直に形成されたシリコンピラーと、前記シリコンピラーの下部及び上部にそれぞれ設けられた第1及び第2の不純物拡散層と、前記シリコンピラーを水平方向に貫いて設けられたゲート電極と、前記ゲート電極と前記シリコンピラーとの間に設けられたゲート絶縁膜とを備えることを特徴とする。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、マスク絶縁膜を用いてシリコン基板をエッチングすることによりシリコンピラーを形成するとともに、前記シリコンピラーの下部に第1の不純物拡散層を形成する工程と、前記シリコンピラー及び前記マスク絶縁膜の周囲を埋めるように第1の絶縁膜を成膜する工程と、前記マスク絶縁膜を除去する工程と、前記マスク絶縁膜の除去により形成される第1の開口部の内壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜及び前記第1の絶縁膜をマスクとして用いて前記シリコンピラーをエッチングする工程と、前記シリコンピラーのエッチングにより形成される第2の開口部の内壁を酸化することによりゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2の開口部内に、少なくとも上側を第2の絶縁膜で覆われたゲート電極を形成する工程と、前記シリコンピラーの上端及び前記第2の絶縁膜の上端に接する第2の不純物拡散層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シリコンピラーの体積が小さくなるので、シリコンピラー内に形成されるトランジスタやサイリスタのリーク電流を低減できる。
本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ、図1のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の等価回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図4のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図6のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図8のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図10のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図12のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図14のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図16のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図18のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図20のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図22のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図24のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図26のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図28のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図30のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ、図32のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の等価回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図35のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図37のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図39のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図41のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図43のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図45のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図47のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図49のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図51のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図53のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図55のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図57のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図59のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の平面図であり、半導体装置の製造工程を示している。 (a)〜(d)はそれぞれ、図61のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置1の平面図である。ただし、同図には、実際には表面に現れないワード線WLとビット線BLの位置も示している。図2(a)〜(d)はそれぞれ、図1のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。
本実施の形態による半導体装置1はメモリセルキャパシタを利用する半導体記憶装置(DRAM)であり、シリコン基板10の表面に設けられたP型(第2の導電型)の領域PWELL(不図示)内及びその上方に形成される。
図1に示すように、半導体装置1には、図面縦方向に延伸する複数ワード線WLと、図面横方向に延伸する複数のビット線BLとが設けられる。複数のワード線WLと複数のビット線BLはそれぞれ、2F間隔(中心距離)で配置される。ワード線WLとビット線BLの交点には、セルトランジスタ11(MOSトランジスタ)が配置される。
セルトランジスタ11は、シリコン基板10の主面に対してほぼ垂直に形成されたシリコンピラー12によって構成される。
シリコン基板10の上面には、図2の各図に示すように、窒化シリコン(Si)などの絶縁体により構成される層間絶縁膜46と、酸化シリコン(SiO)などの絶縁膜により構成される層間絶縁膜47とがこの順で積層されており、各シリコンピラー12は、これら層間絶縁膜46,47を垂直方向に貫いて設けられる。
各シリコンピラー12の中ほどより下の部分はワード線方向の中心線を挟んで2つに分割されており、分割された部分の間には、図2(c)に示すように、セルトランジスタ11のゲート電極18(ワード線WL)が設けられる。別の見方をすれば、ワード線WLは、シリコンピラー12を水平方向(ワード線方向)に貫いて設けられている。ゲート電極18の側面とシリコンピラー12の内壁面との間には比較的薄いゲート絶縁膜20が設けられる。また、ゲート電極18の上面及び下面にはそれぞれ、比較的厚い絶縁膜22,24が設けられている。絶縁膜22,24は、それぞれGIDL(Gate Induced Drain Leakage)、GISL(Gate Induced Source Leakage)低減の目的で設けられているものである。
各シリコンピラー12の下部には、セルトランジスタ11のソース/ドレインの一方を構成する第1の不純物拡散層14が設けられる。第1の不純物拡散層14はシリコン基板10内にも拡散しており、図2(a)〜(c)に示すように、ビット線方向に隣接するシリコンピラー12の間でつながっている。こうしてビット線方向に連続する第1の不純物拡散層14により、ビット線BLが構成される。第1の不純物拡散層14は、シリコン内にN型(第1の導電型)の不純物を拡散させることにより形成される。
各シリコンピラー12の上部には、セルトランジスタ11のソース/ドレインの他方を構成する第2の不純物拡散層16が、シリコンピラー12ごとに設けられる。第2の不純物拡散層16も、シリコン内にN型不純物を拡散させることにより形成される。第2の不純物拡散層16は、上単を層間絶縁膜47の上面から少し突き出して構成される。第2の不純物拡散層16及び層間絶縁膜47の上側の全面には、第2の不純物拡散層16の上端を覆うようにして、窒化シリコン(Si)などの絶縁体により構成される層間絶縁膜49が形成される。
第2の不純物拡散層16の上面には、筒型の下部電極31を有するセルキャパシタ30が形成される。下部電極31は、層間絶縁膜49と、さらにその上面に形成された酸化シリコン(SiO)などの絶縁膜により構成される層間絶縁膜50とを、垂直方向に貫通して設けられる。下部電極31の下面は、対応する第2の不純物拡散層16と接触・導通している。下部電極31は、窒化チタンなどの金属膜により構成される。
筒型の下部電極31の内璧面には、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化アルミニウム(Al)、又はこれらの積層体などの高誘電体膜により構成される薄い容量絶縁膜32が形成される。そして、容量絶縁膜32のさらに内側には、セルキャパシタ30の上部電極33が形成される。上部電極33も、窒化チタンなどの金属膜により構成される。上部電極33の上面には配線パターン34が形成される。
図3は、本実施の形態による半導体装置1の等価回路を示す図である。ただし、同図には、メモリセル4つ分のみを抜き出して示している。同図に示すように、本実施の形態による半導体装置1では、ワード線WLとビット線BLの交点ごとに、セルトランジスタ11とセルキャパシタ30とを有するメモリセルMCが形成される。複数のワード線WLのうちの1つを活性化すると、そのワード線WLによって貫かれているシリコンピラー12内にチャネルが形成されてセルトランジスタ11がオン状態となる。したがって、対応するビット線BLと下部電極31とが電気的に接続され、対応するビット線BLを介してセルキャパシタ30にアクセスすることが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1では、ワード線WLがシリコンピラー12を水平方向に貫くようにしたので、シリコンピラー12の体積を小さくすることが可能になっている。したがって、シリコン結晶中の点欠陥の数が従来より少なくなり、セルトランジスタの接合リーク電流が低下していることから、セルキャパシタの容量が小さくても十分なリテンション特性を確保することが可能になっている。
次に、本実施の形態による半導体装置1の製造方法について、図4〜図31を参照しながら説明する。図4〜図31のうち、偶数番号の図面は半導体装置1の平面図であり、奇数番号の図面の(a)〜(d)はそれぞれ、直前の偶数番号の図面のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。
まず、図4及び図5に示すように、シリコン基板10を用意し、その上面を酸化することにより5nm程度の薄いシリコン酸化膜40を形成し、P型不純物を注入することによりPWELL(不図示)を形成する。次いで、60nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、フィールドPR(Photo Resist)を行うことにより、ビット線方向に延伸するマスクパターン41(第1のマスク絶縁膜)を形成する。なお、本製造方法では、シリコンピラー12は、いわゆるダブルパターニング法により形成される。つまり、ビット線方向に延伸するマスクパターン41と、ワード線方向に延伸するマスクパターン44(後述)という2つのマスクパターンを用いて形成される。
マスクパターン41を形成したら、200nm程度の深さまでドライエッチングを行い、トレンチ60(第3の開口部)を形成する。このトレンチ60により、ビット線方向に延伸する壁状のシリコンピラー42が形成される。この後、シリコンピラー42の側面を含むシリコン基板10表面を熱酸化することにより6nm程度の薄い酸化膜(不図示)を形成し、その後、トレンチ60の底部にN型不純物を注入し、さらにアニールを行うことで、第1の不純物拡散層14を形成する。
次に、図6及び図7に示すように、マスクパターン41をマスクとするドライエッチングをもう一度行い、トレンチ60をさらに50nm程度掘り進める。これにより、第1の不純物拡散層14がシリコンピラー42ごとの部分に分離され、ビット線BLが完成する。
次に、全体の表面をISSG(In-Situ Steam Generation)酸化し、マスクパターン41の表面を含む全体の表面に6nm程度の薄いISSG酸化膜(不図示)を形成する。その後、図8及び図9に示すように、アンドープ化したDOPOS(Doped Poly-Si)膜43(第3の絶縁膜)を成膜し、トレンチ60の内部をDOPOS膜43で埋める。そして、図9(a)及び(b)に示すように、マスクパターン41の上端が突出するまでDOPOS膜43のエッチバック(酸化膜高選択DOPOSドライエッチバック)を行う。なお、DOPOS膜43をアンドープ化しておくのは、ゲート絶縁膜20を形成するためにシリコンピラー12内璧面の酸化(後述)を行う際、DOPOS膜43からシリコンピラー12内に不純物が拡散することを防止するためである。
次に、DOPOS膜43のウエットエッチングを行うとともにマスクパターン41の除去を行い、図10及び図11に示すように、表面を平坦化する。
次に、平坦化された表面に、60nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、フィールドPR(Photo Resist)を行うことにより、図12及び図13に示すように、ワード線方向に延伸するマスクパターン44(第2のマスク絶縁膜)を形成する。
マスクパターン44を形成したら、第1の不純物拡散層14の上面が露出しつつ、第1の不純物拡散層14を貫通しない程度の深さまでシリコンとシリコン酸化膜の同時エッチングを行い、トレンチ61を形成する。ここまでの処理により、図14及び図15に示すように、ワード線WLとビット線BLの交点ごとに、シリコンピラー45が形成される。
次に、図16及び図17に示すように、シリコンピラー45及びマスクパターン44の周囲を埋めるように絶縁膜(第1の絶縁膜)を成膜する。具体的には、シリコンピラー45の側面を含むシリコン基板10表面を熱酸化することにより8nm程度の薄い酸化膜(不図示)を形成し、さらに、シリコン窒化膜46を堆積してウエットエッチバック又はドライエッチバックを行う。その後、さらにシリコン酸化膜47を堆積し、マスクパターン44の表面が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)を行うことにより、表面を平坦化する。
次に、熱リン酸によりマスクパターン44を除去し、薄くシリコン窒化膜を堆積した後、エッチバックを行う。これにより、図18及び図19に示すように、マスクパターン44を除去してできた開口部62(第1の開口部)内に、7nm程度の厚さのサイドウォール窒化膜48が形成される。
次に、サイドウォール窒化膜48及びシリコン酸化膜47をマスクとして用いて、シリコンピラー45とDOPOS膜43とをエッチングし、図20及び図21に示すように、シリコンピラー45を水平方向に貫通するトレンチ63(第2の開口部)を形成する。これにより、ワード線方向の中心線を挟んで2つに分割されたシリコンピラー12の一部(上端部分以外の部分)が形成される。なお、このエッチングではシリコン酸化膜47もエッチングされるが、エッチングの後にも層間絶縁膜として十分な膜厚のシリコン酸化膜47が残るよう、エッチング選択比とシリコン酸化膜47の厚さとを適宜調整する。
次に、トレンチ63の内壁の酸化(ゲート酸化)を行い、図22及び図23に示すゲート絶縁膜20を形成する。その後、シリコン窒化膜の堆積及びエッチバックと、DOPOS膜の堆積及びエッチバックとを順次行う。これにより、トレンチ63の内部に、図22及び図23に示すように、シリコンピラー12を水平方向に貫通するゲート電極18(ワード線WL)と、ゲート電極18の下面とシリコン基板10及びシリコンピラー12とを絶縁するための絶縁膜24とが形成される。
その後、さらにシリコン窒化膜の堆積と、熱リン酸によるエッチバックとを行い、図24及び図25に示すように、ゲート電極18の上面とシリコンピラー12とを絶縁するための絶縁膜22を形成するとともに、サイドウォール窒化膜48を除去する。
次に、シリコン酸化膜40と、ゲート絶縁膜20の露出部分とを除去したうえで、シリコンピラー12を上方に延設し、図26及び図27に示すように、上端部12aを形成する。具体的には、トレンチ63内壁のシリコンピラー12露出部分を利用して、単結晶シリコンを選択的エピタキシャル成長させる。そして、N型不純物を注入し、さらにアニールを行うことで、図28及び図29に示すように、上端部12a内に第2の不純物拡散層16を形成する。
第2の不純物拡散層16を形成した後には、上述したマスクパターン41と同様のマスクパターン(不図示)を形成し、シリコンのドライエッチングを行う。これにより、図30及び図31に示すように、第2の不純物拡散層16がシリコンピラー12ごとに分離される。以上の処理により、図1乃至図3に示したセルトランジスタ11が完成する。
この後、図2に示したように、層間絶縁膜49,50の成膜、キャパシタ30の形成、配線パターン34の形成を行うことで、半導体装置1が完成する。
以上説明したように、本製造方法によれば、メモリセル内にキャパシタを有する半導体装置1において、シリコンピラー12を水平方向に貫くワード線WLを形成することが可能になる。また、シリコンピラー12の上端部12aを形成する際に選択的エピタキシャル成長を用いていることから、コンタクト抵抗の上昇を抑制することが可能になっている。
図32は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置1の平面図である。ただし、同図には、実際には表面に現れないワード線WLとビット線BLの位置も示している。図33(a)〜(d)はそれぞれ、図32のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。
本実施の形態による半導体装置1はメモリセルキャパシタを利用しない、いわゆるキャパシタレスタイプの半導体記憶装置(DRAM)であり、シリコン基板10の表面に設けられたP型の領域PWELL(不図示)内及びその上方に形成される。
ワード線WLとビット線BLの配置は、第1の実施の形態による半導体装置1と同様である。ワード線WLとビット線BLの交点には、セルトランジスタではなくサイリスタ71が配置される。
サイリスタ71は、第1の実施の形態で説明したセルトランジスタと同様に、シリコン基板10の主面に対してほぼ垂直に形成されたシリコンピラー12によって構成される。シリコンピラー12は、第1の実施の形態と同様、層間絶縁膜46,47を垂直方向に貫いて設けられる。
サイリスタ71は、シリコンピラー12の下側から順にN型不純物拡散層とP型不純物拡散層とが2層ずつ交互に積層したNPNP型の4重構造を有する素子である。図33(c)を参照しながら、これら4つの層と図面に現れる層との対応関係を説明すると、各シリコンピラー12の下部に設けられる第1の不純物拡散層14が最下層のN型不純物拡散層に相当し、N型不純物拡散層14の上側に位置するシリコンピラー12内の領域(PWELL)が下から2番目のP型不純物拡散層に相当し、その上に位置する第2の不純物拡散層16が下から3番目のN型不純物拡散層に相当し、第2の不純物拡散層16の上端に接して設けられる第3の不純物拡散層17が最上層のP型不純物拡散層に相当する。
最下層のN型不純物拡散層に相当する第1の不純物拡散層14は、シリコン内にN型不純物を拡散させることにより形成される。第1の不純物拡散層14は、図33の各図に示すようにシリコン基板10内にも拡散しており、隣接するシリコンピラー12の間でつながっている。したがって、ソース線SLは、すべてのサイリスタ71に共通に接続している。
下から2番目のP型不純物拡散層に相当するシリコンピラー12内の領域においては、第1の実施の形態と同様、シリコンピラー12がワード線方向の中心線を挟んで2つに分割されており、分割された部分の間には、図33(c)に示すように、ゲート電極18(ワード線WL)が設けられる。ゲート電極18の側面とシリコンピラー12の内壁面との間に比較的薄いゲート絶縁膜20が設けられる点、及びゲート電極18の上面及び下面に比較的厚い絶縁膜22,24が設けられる点も、第1の実施の形態と同様である。
下から3番目のN型不純物拡散層に相当する第2の不純物拡散層16は、シリコン内にN型不純物を拡散させることにより形成される。第2の不純物拡散層16は、シリコンピラー12ごとに独立して設けられる。
最上層のP型不純物拡散層に相当する第3の不純物拡散層17は、シリコン内にP型不純物を拡散させることにより形成される。第3の不純物拡散層17は、図33(a)〜(c)に示すように、ビット線方向に隣接するシリコンピラー12の間でつながっている。ビット線BLは、第3の不純物拡散層17の上端に接して形成された、窒化タングステン(WN)及びタングステン(W)の積層膜51(WN/W膜)により構成される。ビット線BLのさらに上層には、シリコン窒化膜52が形成される。
なお、図33(a)(b)(d)に示すように、第2の不純物拡散層16、第3の不純物拡散層17、積層膜51(ビット線BL)、シリコン窒化膜52は、酸化シリコン(SiO)などの絶縁膜により構成される層間絶縁膜53を垂直方向に貫いて設けられる。層間絶縁膜53は、これらの各層(膜)を、ワード線方向に隣接するサイリスタ71の間で電気的に分離する役割を担っている。
図34は、本実施の形態による半導体装置1の等価回路を示す図である。ただし、同図には、メモリセル4つ分のみを抜き出して示している。同図に示すように、本実施の形態による半導体装置1では、ワード線WLとビット線BLの交点ごとに、サイリスタ71を有するメモリセルが形成される。また、ソース線SLは接地される。この構成によれば、ワード線WLとビット線BLに印加する電圧の組み合わせにより、特定のメモリセル内のサイリスタ71について、下から2番目のP型不純物拡散層内(シリコンピラー12の中ほどの領域)に電荷を蓄積し、或いは蓄積している電荷の量を読み出すことが可能になる。つまり、サイリスタ71に対して書き込み及び読み出しを行うことが可能になっている。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1によっても、ワード線WLがシリコンピラー12を水平方向に貫くようにしたので、シリコンピラー12の体積を小さくすることが可能になっている。したがって、シリコン結晶中の点欠陥の数が従来より少なくなり、サイリスタの接合リーク電流が低下していることから、サイリスタに蓄積できる電荷の量が小さくても十分なリテンション特性を確保することが可能になっている。
次に、本実施の形態による半導体装置1の製造方法について、図35〜図62を参照しながら説明する。図35〜図62のうち、奇数番号の図面は半導体装置1の平面図であり、偶数番号の図面の(a)〜(d)はそれぞれ、直前の奇数番号の図面のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面に対応する断面図である。
まず、図35及び図36に示すように、シリコン基板10を用意し、その上面を酸化することにより5nm程度の薄いシリコン酸化膜40を形成し、P型不純物を注入することによりPWELL(不図示)を形成する。次いで、60nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、フィールドPR(Photo Resist)を行うことにより、ビット線方向に延伸するマスクパターン41(第1のマスク絶縁膜)を形成する。なお、本製造方法でも、シリコンピラー12は、いわゆるダブルパターニング法により形成される。
マスクパターン41を形成したら、250nm程度の深さまでドライエッチングを行い、トレンチ60(第3の開口部)を形成する。このトレンチ60により、ビット線方向に延伸する壁状のシリコンピラー42が形成される。
次に、全体の表面をISSG(In-Situ Steam Generation)酸化し、マスクパターン41の表面を含む全体の表面に6nm程度の薄いISSG酸化膜(不図示)を形成する。その後、図37及び図38に示すように、アンドープ化したDOPOS(Doped Poly-Si)膜43(第3の絶縁膜)を成膜し、トレンチ60の内部をDOPOS膜43で埋める。そして、図38(a)及び(b)に示すように、マスクパターン41の上端が突出するまでDOPOS膜43のエッチバック(酸化膜高選択poly−Siドライエッチバック)を行う。なお、DOPOS膜43をアンドープ化しておくのは、ゲート絶縁膜20を形成するためにシリコンピラー12内璧面の酸化(後述)を行う際、DOPOS膜43からシリコンピラー12内に不純物が拡散することを防止するためであるとともに、後のエッチング(後述するトレンチ61を形成するためのエッチング)を容易にするためである。
次に、DOPOS膜43のウエットエッチングを行うとともにマスクパターン41の除去を行い、図39及び図40に示すように、表面を平坦化する。
次に、平坦化された表面に、60nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、フィールドPR(Photo Resist)を行うことにより、図41及び図42に示すように、ワード線方向に延伸するマスクパターン44(第2のマスク絶縁膜)を形成する。
マスクパターン44を形成したら、シリコンとシリコン酸化膜の同時エッチングを行ってトレンチ61を形成する。ここまでの処理により、図43及び図44に示すように、ワード線WLとビット線BLの交点ごとに、シリコンピラー45が形成される。
次に、シリコンピラー45の側面を含むシリコン基板10表面を熱酸化することにより5nm程度の薄い酸化膜(不図示)を形成し、その後、トレンチ61の底部にN型不純物を注入し、さらにアニールを行うことで、図45及び図46に示すように、第1の不純物拡散層14を形成する。なお、第1の不純物拡散層14は、気相ドーピングを用いて形成することとしてもよい。また、シリコンピラー45の側面にサイドウォール絶縁膜をつけてから第1の不純物拡散層14の形成を行うこととしてもよい。
次に、図47及び図48に示すように、シリコンピラー45及びマスクパターン44の周囲を埋めるように絶縁膜(第1の絶縁膜)を成膜する。具体的には、シリコン窒化膜46を堆積し、熱リン酸によるエッチバックを行う。その後、さらにシリコン酸化膜47を堆積し、マスクパターン44の表面が露出するまでCMPを行うことにより、表面を平坦化する。このシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の積層構造は、狭いトレンチの中にウエットエッチング速度が遅い緻密な絶縁膜を形成するために有効なものである。
次に、酸化膜のウエットエッチングを行い、さらに熱リン酸によりマスクパターン44を除去する。そして、薄くシリコン窒化膜を堆積した後、エッチバックを行う。これにより、図49及び図50に示すように、マスクパターン44を除去してできた開口部62(第1の開口部)内に、7nm程度の厚さのサイドウォール窒化膜48が形成される。
次に、サイドウォール窒化膜48及びシリコン酸化膜47をマスクとして用いて、シリコンピラー45とDOPOS膜43とをエッチングし、図51及び図52に示すように、シリコンピラー45を水平方向に貫通するトレンチ63(第2の開口部)を形成する。トレンチ63の深さは、第1の不純物拡散層14の上面が露出しつつ、第1の不純物拡散層14を貫通しない程度とし、具体的には250nm〜300nmとすることが好ましい。これにより、ワード線方向の中心線を挟んで2つに分割されたシリコンピラー12の一部(上端部分以外の部分)が形成される。分割部分の厚みは5nm未満とすることが好ましい。なお、このエッチングではシリコン酸化膜47もエッチングされるが、エッチングの後にも層間絶縁膜として十分な膜厚のシリコン酸化膜47が残るよう、エッチング選択比とシリコン酸化膜47の厚さとを適宜調整しておく。
次に、トレンチ63の内壁の酸化(ゲート酸化)を行い、図53及び図54に示すゲート絶縁膜20を形成する。その後、シリコン窒化膜の堆積及びエッチバックと、N型DOPOS膜の堆積及びエッチバックとを順次行う。これにより、トレンチ63の内部に、図53及び図54に示すように、シリコンピラー12を水平方向に貫通するゲート電極18(ワード線WL)と、ゲート電極18の下面とシリコン基板10及びシリコンピラー12とを絶縁するための絶縁膜24とが形成される。なお、ゲート電極18の膜厚は100nm程度とすることが好ましい。
その後、さらにシリコン窒化膜の堆積と、熱リン酸によるエッチバックとを行い、図55及び図56に示すように、ゲート電極18の上面とシリコンピラー12とを絶縁するための絶縁膜22を形成するとともに、サイドウォール窒化膜48を除去する。なお、絶縁膜22の膜厚は50nm程度とすることが好ましい。
次に、シリコン酸化膜40と、ゲート絶縁膜20の露出部分とを除去したうえで、シリコンピラー12を上方に延設し、図57及び図58に示すように、上端部12aを形成する。具体的には、トレンチ63内壁のシリコンピラー12露出部分を利用して、単結晶シリコンを選択的エピタキシャル成長させる。そして、N型不純物を注入し、さらにアニールを行うことで、図59及び図60に示すように、上端部12a内に第2の不純物拡散層16を形成する。
第2の不純物拡散層16を形成した後には、全面にノンドープのアモルファスシリコンを積層し、P型不純物イオンを注入することにより、図62に示す第3の不純物拡散層17を形成する。その後、第3の不純物拡散層17の上面に窒化タングステン(WN)及びタングステン(W)の積層膜51を形成する。そしてさらに、シリコン窒化膜を堆積してフィールドPR(Photo Resist)を行うことにより、ビット線形成用のマスクパターン52を形成する。
マスクパターン41を形成したら、ドライエッチングにより積層膜51、第3の不純物拡散層17、第2の不純物拡散層16を順次エッチングし、図61及び図62に示すように、積層膜51、第3の不純物拡散層17、第2の不純物拡散層16をビット線BLごとに分離する。この際、オーバーエッチングを行うことにより、ビット線BL間の領域に形成されている第2の不純物拡散層16(図60(d))を完全に取り除くようにすることが好ましい。
以上説明したように、本製造方法によれば、メモリセル内にキャパシタを有しない半導体装置1において、シリコンピラー12を水平方向に貫くワード線WLを形成することが可能になる。また、シリコンピラー12の上端部12aを形成する際に選択的エピタキシャル成長を用いていることから、コンタクト抵抗の上昇を抑制することが可能になっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では半導体装置1をDRAMとしたが、本発明は、例えばPRAM(Phase change Random Access Memory)などの他の種類の半導体装置にも適用可能である。
また、上記実施の形態では第1及び第2の導電型をそれぞれN型及びP型としたが、この対応関係を入れ替えても構わない。例えば、第1の実施の形態に関して例示すると、半導体装置1を、シリコン基板10の表面に設けられたN型の領域NWELL内及びその上方に形成し、第1及び第2の不純物拡散層14,16をP型不純物の拡散層としてもよい。
1 半導体装置
10 シリコン基板
11 セルトランジスタ
12,42,45 シリコンピラー
12a シリコンピラー上端部
14 第1の不純物拡散層
16 第2の不純物拡散層
17 第3の不純物拡散層
18 ゲート電極
20 ゲート絶縁膜
22,24 絶縁膜
30 セルキャパシタ
31 下部電極
32 容量絶縁膜
33 上部電極
34 配線パターン
40 シリコン酸化膜
41,44,52 マスクパターン
42 シリコンピラー
43 DOPOS膜
46 層間絶縁膜(シリコン窒化膜)
47 層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
48 サイドウォール窒化膜
49,50,53 層間絶縁膜
51 WN/W膜
60,61,63 トレンチ
62 開口部
71 サイリスタ

Claims (12)

  1. 基板の主面に対してほぼ垂直に形成されたシリコンピラーと、
    前記シリコンピラーの下部及び上部にそれぞれ設けられた第1及び第2の不純物拡散層と、
    前記シリコンピラーを水平方向に貫いて設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記シリコンピラーとの間に設けられたゲート絶縁膜と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 下部電極が前記第2の不純物拡散層の上端に接するキャパシタ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、直交するワード線とビット線を用いる半導体記憶装置であり、
    前記シリコンピラーはマトリクス状に複数形成され、
    前記ゲート電極は、ワード線方向に並ぶ複数の前記シリコンピラーを貫いて設けられて前記ワード線を構成し、
    前記第1の不純物拡散層は、ビット線方向に並ぶ複数の前記シリコンピラーに共通に設けられて前記ビット線を構成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の不純物拡散層の上端に接して設けられた第3の不純物拡散層と、
    前記第3の不純物拡散層の上端に接して設けられた配線パターンとをさらに備え、
    前記第1及び第2の不純物拡散層は、シリコン及び該シリコンに注入された第1の導電型の不純物により構成され、
    前記第3の不純物拡散層は、シリコン及び該シリコンに注入された第2の導電型の不純物により構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置は、直交するワード線とビット線を用いる半導体記憶装置であり、
    前記シリコンピラーはマトリクス状に複数形成され、
    前記ゲート電極は、ワード線方向に並ぶ複数の前記シリコンピラーを貫いて設けられて前記ワード線を構成し、
    前記第3の不純物拡散層は、ビット線方向に並ぶ複数の前記シリコンピラーに共通に設けられて前記ビット線を構成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. マスク絶縁膜を用いてシリコン基板をエッチングすることによりシリコンピラーを形成するとともに、前記シリコンピラーの下部に第1の不純物拡散層を形成する工程と、
    前記シリコンピラー及び前記マスク絶縁膜の周囲を埋めるように第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記マスク絶縁膜を除去する工程と、
    前記マスク絶縁膜の除去により形成される第1の開口部の内壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜及び前記第1の絶縁膜をマスクとして用いて前記シリコンピラーをエッチングする工程と、
    前記シリコンピラーのエッチングにより形成される第2の開口部の内壁を酸化することによりゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の開口部内に、少なくとも上側を第2の絶縁膜で覆われたゲート電極を形成する工程と、
    前記シリコンピラーの上端及び前記第2の絶縁膜の上端に接する第2の不純物拡散層を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の不純物拡散層を形成する工程は、
    選択的エピタキシャル成長により、前記シリコンピラーの上端及び前記第2の絶縁膜の上端に接するシリコンを成長させる工程と、
    前記シリコンに不純物を注入する工程と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 下部電極が前記第2の不純物拡散層の上端に接するキャパシタを形成する工程
    をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記半導体装置は、直交するワード線とビット線を用いる半導体記憶装置であり、
    前記ゲート電極及び前記第1の不純物拡散層はそれぞれ、前記ワード線及び前記ビット線を構成し、
    前記シリコンピラー及び前記第1の不純物拡散層を形成する工程は、
    ビット線方向に延伸する第1のマスク絶縁膜を用いて前記シリコン基板をエッチングする工程と、
    前記シリコン基板のエッチングにより形成される第3の開口部の底面に不純物を注入する工程と、
    前記第1のマスク絶縁膜を用いて前記シリコン基板及び前記第1の不純物拡散層をエッチングすることにより前記第1の不純物拡散層を形成する工程と、
    前記第3の開口部の内部を埋めるように第3の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1のマスク絶縁膜を除去し、ワード線方向に延伸する第2のマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2のマスク絶縁膜を用いて前記シリコン基板及び前記第3の絶縁膜を、前記第1の不純物拡散層を貫通しない深さまでエッチングすることにより前記シリコンピラーを形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2の不純物拡散層の上端に接する第3の不純物拡散層を形成する工程と、
    前記第3の不純物拡散層の上端に接する配線パターンを形成する工程とをさらに備え、
    前記第1及び第2の不純物拡散層は、シリコン及び該シリコンに注入された第1の導電型の不純物により構成され、
    前記第3の不純物拡散層は、シリコン及び該シリコンに注入された第2の導電型の不純物により構成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体装置は、直交するワード線とビット線を用いる半導体記憶装置であり、
    前記ゲート電極及び前記配線パターンはそれぞれ、前記ワード線及び前記ビット線を構成し、
    前記シリコンピラー及び前記第1の不純物拡散層を形成する工程は、
    ビット線方向に延伸する第1のマスク絶縁膜を用いて前記シリコン基板をエッチングする工程と、
    前記シリコン基板のエッチングにより形成される第3の開口部の内部を埋めるように第3の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1のマスク絶縁膜を除去し、ワード線方向に延伸する第2のマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2のマスク絶縁膜を用いて前記シリコン基板及び前記第3の絶縁膜をエッチングすることにより前記シリコンピラーを形成する工程と、
    前記シリコンピラーの下方に位置する前記シリコン基板の表面に不純物を注入することにより、前記第1の不純物拡散層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記シリコンピラーは、マトリクス状に複数形成されることを特徴とする請求項6乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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