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JP2011128482A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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JP2011128482A
JP2011128482A JP2009288751A JP2009288751A JP2011128482A JP 2011128482 A JP2011128482 A JP 2011128482A JP 2009288751 A JP2009288751 A JP 2009288751A JP 2009288751 A JP2009288751 A JP 2009288751A JP 2011128482 A JP2011128482 A JP 2011128482A
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章 宮前
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Abstract

【課題】光源の寿命を短くすることなく高輝度化することが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】主励起光を射出する第1光源と、主励起光を蛍光に変換して射出する蛍光層とを有する第1光源装置20と、副励起光を射出する第2光源を有する第2光源装置50と、第1光源装置の光路上に配置され、励起光反射部と励起光通過部とを有する励起光反射ミラー40とを備え、副励起光が励起光通過部を介して蛍光層に入射するように構成され、蛍光層26は、副励起光を蛍光に変換して射出するように構成されていることを特徴とする照明装置10。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関する。
従来、励起光を射出する光源と、励起光を蛍光に変換して射出する蛍光層とを有する光源装置を備える照明装置が知られている。また、このような照明装置を備えるプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の照明装置によれば、特定の色光しか得られない光源(特に、発光ダイオードその他の固体光源)を用いても、光源から射出される光を蛍光層で変換することによって様々な色光を得ることが可能となる。
特開2005−274957号公報
ところで、近年、プロジェクターの高輝度化が進み、これに伴って照明装置の高輝度化に対するニーズが高まっている。従来の照明装置を高輝度化するためには、より高い電圧を光源に印加する方法が考えられる。しかしながら、当該方法を用いて照明装置を高輝度化したのでは、1つの光源に熱的負荷が集中し、これに起因して光源の寿命が短くなってしまう。このため、従来の照明装置においては、光源の寿命を短くすることなく照明装置を高輝度化することが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記した問題を解決するためになされたもので、光源の寿命を短くすることなく高輝度化することが可能な照明装置を提供することを目的とする。また、このような照明装置を備える高輝度なプロジェクターを提供することを目的とする。
[1]本発明の照明装置は、主励起光を射出する第1光源と、前記主励起光を蛍光に変換して射出する蛍光層とを有する第1光源装置と、副励起光を射出する第2光源を有する第2光源装置と、前記第1光源装置の光路上に配置され、前記第1光源装置からの光に含まれる前記主励起光を反射して前記蛍光を通過させる励起光反射部と、前記第2光源装置からの前記副励起光を通過させる励起光通過部とを有する励起光反射ミラーとを備え、前記照明装置は、前記副励起光が前記励起光通過部を介して前記蛍光層に入射するように構成され、前記蛍光層は、前記副励起光を蛍光に変換して射出するように構成されていることを特徴とする。
このため、本発明の照明装置によれば、蛍光層を励起するための光源として、主励起光を射出する第1光源及び副励起光を射出する第2光源の2つの光源を用いることとしているため、蛍光層を励起するための光源として1つの光源を用いる照明装置の場合よりも光源にかかる熱的負荷を低減することが可能となり、その結果、光源の寿命を短くすることなく照明装置を高輝度化することが可能となる。
また、本発明の照明装置によれば、主励起光及び副励起光の2つの励起光を単一の蛍光層を用いて蛍光に変換するように構成されているため、1つの励起光を1つの蛍光層を用いて蛍光に変換するように構成された照明装置と比較しても発光面積が特段大きくなることはなく、従って、発光面積が大きくなることに起因して照明光束の品質が低下することもない。
また、本発明の照明装置によれば、励起光反射ミラーの働きによって、第1光源装置から射出される主励起光のうち「蛍光層をそのまま通過してしまう主励起光」を反射して再び蛍光層に入射させることで、励起光反射ミラーを備えない場合には利用できなかった当該「蛍光層をそのまま通過してしまう主励起光」の一部を有効利用することが可能となり、その結果、照明装置を一層高輝度化することが可能となる。
なお、本発明の照明装置においては、副励起光は、励起光反射ミラーの励起光通過部を通って蛍光層に向かうため、励起光反射ミラーを用いることに起因して蛍光層に入射する副励起光の強度が小さくなってしまうこともない。
[2]本発明の照明装置においては、前記副励起光を前記励起光通過部において略集光した状態とする集光光学系をさらに備えることが好ましい。
このような構成とすることにより、励起光通過部の面積を小さくすることが可能となり、その結果、励起光反射部の面積を大きくして、より多くの主励起光を反射して再び蛍光層に入射させることが可能となる。
[3]本発明の照明装置においては、前記副励起光がデフォーカスした状態で前記蛍光層に入射するように構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、蛍光層の過熱による焼損や変換特性の低下を抑制することが可能となる。
[4]本発明の照明装置においては、前記励起光反射ミラーは、前記主励起光を反射して前記蛍光を通過させる誘電体多層膜が透明基板上に形成された構成を有し、前記誘電体多層膜が形成されている部分が前記励起光反射部となり、前記誘電体多層膜が形成されていない部分が前記励起光通過部となることが好ましい。
このような構成とすることにより、誘電体多層膜によって主励起光を効率的に反射することが可能となり、照明装置をいっそう高輝度化することが可能となる。
[5]本発明の照明装置においては、前記第1光源装置から射出される光を平行化するコリメート光学系と、前記励起光反射ミラーの後段であって前記コリメート光学系の光軸と前記第2光源装置の光軸との交点を含む領域に配置される副励起光反射光学素子とをさらに備え、前記副励起光反射光学素子は、前記蛍光をそのまま通過させるとともに、前記第2光源装置からの前記副励起光を反射して、前記副励起光を、前記第1光源装置の光軸に沿って、かつ、前記第1光源が射出する光とは逆向きに前記蛍光層に入射させる構成を有し、前記励起光反射ミラーは、前記第1光源装置の光軸が前記励起光通過部を通過する位置に配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、励起光反射ミラーが、コリメート光学系によって平行化された主励起光を反射することとなるため、主励起光を効率よく蛍光層に再び入射させることが可能となり、照明装置をより一層高輝度化することが可能となる。
[6]本発明の照明装置においては、前記第2光源は、少なくとも1つ以上の半導体レーザーからなることが好ましい。
このような構成とすることにより、半導体レーザーは集光性が高い光を射出するため、蛍光層に到達するまでに失われる副励起光を少なくすることができる。
[7]本発明のプロジェクターは、本発明の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクターによれば、光源の寿命を短くすることなく高輝度化することが可能な本発明の照明装置を備えるため、光源装置の取換え頻度の低い高輝度なプロジェクターとなる。
[8]本発明のプロジェクターにおいては、前記蛍光は、第1色光及び前記第1色光とは異なる第2色光を含み、前記プロジェクターは、前記第1色光及び前記第2色光のいずれとも異なる第3色光を射出する第3光源装置を備える第2照明装置をさらに備え、前記光変調装置は、前記第2照明装置からの第3色光をも画像情報に応じて変調することが好ましい。
ところで、従来、白色光を射出する1つの光源装置と、1つの光源装置からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離する色分離導光光学系と、色分離導光光学系からの各色光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えるプロジェクターが知られている(例えば、上述した特許文献1参照。)。また、赤色光を射出する光源装置、緑色光を射出する光源装置及び青色光を射出する光源装置と、各光源装置からの各色光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えるプロジェクターが知られている(例えば、特開2002−268140号公報参照。以下、特許文献2という。)。
特許文献1に記載されているプロジェクターにおいては、1つの光源装置から赤色光、緑色光及び青色光を含む白色光を発生させているため、3つの光源装置を備えるプロジェクターの場合とは異なり1つの光源装置に大きな熱的負荷が集中してしまうこととなり、その結果、投写画像をより明るくすることが困難であるという問題がある。また、特許文献2に記載されているプロジェクターにおいては、赤色光、緑色光及び青色光を射出するための3つの光源装置(赤色光を射出する光源装置、緑色光を射出する光源装置及び青色光を射出する光源装置)のそれぞれが有する発光効率や温度特性を揃えることが困難であるため、投写画像の色バランスを安定させることが困難であるという問題がある。
これに対して、本発明のプロジェクターによれば、光変調装置で変調する3つの色光(赤色光、緑色光及び青色光)として、第1光源装置が射出する2つの色光(第1色光及び第2色光)及び第3光源装置が射出する1つの色光(第3色光)を用いるため、1つの光源装置を備えるプロジェクターの場合よりも個々の光源装置にかかる熱的負荷を低減することが可能となり、その結果、1つの光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像を明るくすることが可能となる。
また、本発明のプロジェクターによれば、光変調装置で変調する3つの色光(赤色光、緑色光及び青色光)のうち2つの色光(第1色光及び第2色光)については、共通の光源(第1光源及び第2光源)を用いて発生させているため、各色光ごとに別個の光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像の色バランスを安定させることが可能となる。
その結果、本発明のプロジェクターは、1つの光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像を明るくすることが可能で、かつ、各色光ごとに別個の光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像の色バランスを安定させることが可能なプロジェクターとなる。
実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す平面図。 実施形態1における第1光源装置20の断面図。 実施形態1における励起光反射ミラー40を第1光源装置20側から見た図。 実施形態1における第1光源24の発光強度特性、各蛍光体の発光強度特性及び第2光源装置50の発光強度特性を示すグラフ。 実施形態2に係るプロジェクター1002の光学系を示す平面図。 実施形態2における第1光源装置21及び第3光源装置120を説明するために示す図。 実施形態2における第1光源25の発光強度特性、蛍光体の発光強度特性、第2光源装置52の発光強度特性及び第3光源装置120の発光強度特性を示すグラフ。
以下、本発明の照明装置及びプロジェクターについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係るプロジェクター1000の構成を説明する。
図1は、実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す平面図である。
図2は、実施形態1における第1光源装置20の断面図である。
図3は、実施形態1における励起光反射ミラー40を第1光源装置20側から見た図である。
図4は、実施形態1における第1光源24の発光強度特性、各蛍光体の発光強度特性及び第2光源装置50の発光強度特性を示すグラフである。図4(a)は第1光源24の発光強度特性を示すグラフであり、図4(b)は蛍光層26が含有する赤色蛍光体の発光強度特性を示すグラフであり、図4(c)は蛍光層26が含有する緑色蛍光体の発光強度特性を示すグラフであり、図4(d)は蛍光層26が含有する青色蛍光体の発光強度特性を示すグラフであり、図4(e)は第2光源装置50の発光強度特性を示すグラフである。発光強度特性とは、光源であれば電圧を印加したときに、蛍光体であれば励起光が入射したときに、どのような波長の光をどの位の強度で射出するのかという特性のことをいう。グラフの縦軸は相対発光強度を表し、発光強度が最も強い波長における発光強度を1としている。グラフの横軸は、波長を表す。
なお、図1及び図4において、符号Vは紫色光を示し、符号Rは赤色光を示し、符号Gは緑色光を示し、符号Bは青色光を示す。また、図1において、励起光反射ミラー40から伸びる点線矢印(符号V参照。)は、励起光反射ミラー40で反射される主励起光を示し、ダイクロイックミラー70付近で折れる点線矢印(符号V参照。)は、ダイクロイックミラー70で反射される副励起光を示し、励起光反射ミラー40及びダイクロイックミラー70を通過する点線矢印(符号R,G,B参照。)は、励起光反射ミラー40及びダイクロイックミラー70を通過する赤色光、緑色光及び青色光を示す。
実施形態1に係るプロジェクター1000は、図1に示すように、照明装置10と、色分離導光光学系300と、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写光学系600とを備える。
照明装置10は、第1光源装置20と、コリメート光学系30と、励起光反射ミラー40と、第2光源装置50と、集光光学系60と、ダイクロイックミラー70と、ロッドインテグレーター光学系80とを備える。
第1光源装置20は、図2に示すように、基台22、第1光源24、蛍光層26及び封止部材28を有する発光ダイオードであり、赤色光、緑色光及び青色光を含む光を射出する(後述する図4(b)〜図4(d)参照。)。なお、第1光源装置20は、上記した構成要素の他にもリード線等を有するが、図示及び説明を省略する。
基台22は、第1光源24を搭載する基台である。
第1光源24は、主励起光として紫色光(発光強度のピーク:約400nm、図4(a)参照。)を射出する。第1光源24は、窒化ガリウムを主成分とし、pn接合型の構造を有する。なお、第1光源はpn接合型の構造を有していなくてもよく、ダブルヘテロ接合型、量子井戸接合型等の構造を有してもよい。
第1光源24と基台22との間には反射層(図示せず。)が形成されており、第1光源24から基台22側へ射出された紫色光は、反射層によって蛍光層26側へ反射される。
蛍光層26は、紫色光を吸収して赤色光を射出する赤色蛍光体と、紫色光を吸収して緑色光を射出する緑色蛍光体と、紫色光を吸収して青色光を射出する青色蛍光体とを含有する層からなり、第1光源24の被照明領域側に配置されている。赤色蛍光体は、例えばCaAlSiN−SiO:Euからなる。緑色蛍光体は、例えばBaSi12:Euからなる。青色蛍光体は、例えばBaMgAl1017:Euからなる。なお、赤色蛍光体は上記したものに限定されるものではなく、主励起光及び副励起光(後述)により赤色光を射出するものであれば他の蛍光体を用いることもできる。また、緑色蛍光体は上記したものに限定されるものではなく、主励起光及び副励起光(後述)により緑色光を射出するものであれば他の蛍光体を用いることもできる。また、青色蛍光体は上記したものに限定されるものではなく、主励起光及び副励起光(後述)により青色光を射出するものであれば他の蛍光体を用いることもできる。
蛍光層26は、第1光源24及び第2光源装置50(後述)が射出する紫色光をそれぞれ蛍光である赤色光(発光強度のピーク:約640nm)、緑色光(発光強度のピーク:約540nm)及び青色光(発光強度のピーク:約460nm)に変換して射出する(図4(b)〜図4(d)参照。)。
封止部材28は、透明なエポキシ樹脂からなり、第1光源24及び蛍光層26を保護する。
コリメート光学系30は、図1に示すように、第1光源装置20からの光の拡がりを抑える凸メニスカスレンズ32と、凸メニスカスレンズ32からの光を平行化する凸レンズ34とを備え、全体として、第1光源装置20からの光を平行化する機能を有する。
また、コリメート光学系30は、集光レンズ60(後述)と協働して、副励起光をデフォーカスした状態で蛍光層26に入射させる機能を有する。
励起光反射ミラー40は、図1に示すように、第1光源装置20の光路上に配置されており、全体としては正方形形状をしている。図1において、励起光反射ミラー40は、図3に示すように、第1光源装置20からの光に含まれる主励起光(紫色光)を反射して、赤色光、緑色光及び青色光を通過させる励起光反射部42と、第2光源装置50からの副励起光(紫色光、後述)を通過させる励起光通過部44とを有する。励起光通過部44は、励起光反射ミラー40の中央に位置し、円形形状をしている。励起光反射ミラー40は、第1光源装置20の光軸が励起光通過部44を通過する位置に配置されている。
なお、実施形態1においては、励起光反射ミラー40の1辺は35mmであり、励起光通過部44の直径は1mmである。従って、励起光反射ミラー40の面積に対する励起光通過部44の面積の比率は極めて低く(約0.064%)、励起光反射ミラーを用いることに起因して蛍光層に入射する副励起光の強度が小さくなってしまうことはない。
ここで示した励起光反射ミラー、励起光反射部及び励起光通過部の大きさ、形状、位置等はあくまで一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
励起光反射ミラー40は、主励起光を反射して蛍光を通過させる誘電体多層膜が透明基板上に形成された構成を有し、誘電体多層膜が形成されている部分が励起光反射部42となり、誘電体多層膜が形成されていない部分が励起光通過部44となる。
励起光通過部は種々の方法で形成することができ、例えば、透明基板の表面の一部にマスキングを施し、透明基板上全体に誘電体多層膜を形成した後にマスキングを除去する方法により形成することができる。また、透明基板の表面全面に誘電体多層膜を形成した後に誘電体多層膜の一部を除去する方法や、透明基板の表面全面に誘電体多層膜を形成した後に透明基板に穿孔を施す方法等によっても形成することができる。
第2光源装置50は、詳しい図示による説明は省略するが、第2光源としての半導体レーザーを有し、図4(e)に示すように、副励起光として紫色光(発光強度のピーク:約400nm)を射出する。なお、半導体レーザーは1つでもよく、2つ以上でもよい。
集光レンズ60は、図1に示すように、第2光源装置50からの副励起光を励起光通過部44において略集光した状態とする集光光学系である。副励起光は、集光レンズ60によって励起光通過部44内に収まるように集光される。なお、集光光学系は、必ずしも全ての副励起光が励起光通過部内に収まるように副励起光を集光する必要はなく、大部分の副励起光が励起光通過部内に収まるように副励起光を集光すればよい。
集光レンズ60は、上述したように副励起光をデフォーカスした状態で蛍光層26に入射させる機能を有する。
なお、集光光学系は、複数のレンズからなるものであってもよい。
ダイクロイックミラー70は、励起光反射ミラー40の後段であってコリメート光学系30の光軸と第2光源装置50の光軸との交点を含む領域に配置されている。ダイクロイックミラー70は、蛍光層26から射出された蛍光をそのまま通過させるとともに、第2光源装置50からの副励起光(紫色光)を反射して、当該副励起光を、第1光源装置20の光軸に沿って、かつ、第1光源24が光を射出する方向とは逆向きに蛍光層26に入射させる構成を有する。具体的には、ダイクロイックミラー70は、基板上に、紫色光を反射して、赤色光、緑色光及び青色光を通過させる波長選択透過膜が形成されたミラーである。
また、ダイクロイックミラー70は、励起光通過部44を通過した主励起光(紫色光)を反射する。ダイクロイックミラー70を通過した紫色光成分は、系外に除去される。つまり、プロジェクター1000は、ダイクロイックミラー70によって、主励起光を除去する機能を有する。
ロッドインテグレーター光学系80は、凸レンズ82、インテグレーターロッド84及び凸レンズ86を備える。
凸レンズ82は、コリメート光学系30からの平行光を集光してインテグレーターロッド84の入射面に導光する。
インテグレーターロッド84は、中実の柱状ロッドであり、入射面から入射された光を内面で多重反射することによって均一化し、面内光強度分布が均一化した光を射出面から射出する。なお、インテグレーターロッドとしては、中実の柱状ロッドに代えて、中空の柱状ロッドを用いることもできる。
凸レンズ86は、インテグレーターロッド84の射出面から射出された光を略平行化して、当該光を液晶光変調装置400R,400Gにおける画像形成領域に導光する。
なお、ロッドインテグレーター光学系の代わりに複数のレンズアレイ及び重畳レンズを備えるレンズインテグレーター光学系を用いることもできる。
色分離導光光学系300は、光路前段に配置されているダイクロイックミラー310並びに光路後段に配置されている反射ミラー320、ダイクロイックミラー330及び青色光用の反射ミラー340,350と、リレーレンズ360,370とを備える。色分離導光光学系300は、照明装置10からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する機能を有する。
ダイクロイックミラー310,330は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を通過させる波長選択透過膜が形成されたミラーである。
ダイクロイックミラー310は、緑色光成分及び青色光成分を反射して、赤色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー330は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
反射ミラー320は、赤色光成分を反射する反射ミラーである。
反射ミラー340,350は青色光成分を反射する反射ミラーである。
ダイクロイックミラー310を通過した赤色光は、反射ミラー320で反射され、赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー310で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー330でさらに反射され、緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー330を通過した青色光は、リレーレンズ360、入射側の反射ミラー340、リレーレンズ370、射出側の反射ミラー350を経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。リレーレンズ360,370及び反射ミラー340,350は、ダイクロイックミラー330を透過した青色光成分を液晶装置400Bまで導く機能を有する。
なお、青色光の光路にこのようなリレーレンズ360,370及び反射ミラー340,350が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。実施形態1に係るプロジェクター1000においては、青色光の光路の長さが長いのでこのような構成とされているが、赤色光の光路の長さを長くして、リレーレンズ360,370及び反射ミラー340,350を赤色光の光路に用いる構成も考えられる。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置10の照明対象となる。なお、図示を省略したが、反射ミラー320と液晶光変調装置400Rとの間、ダイクロイックミラー330と液晶光変調装置400Gとの間及び反射ミラー350と液晶光変調装置400Bとの間には、入射側偏光板が配置され、液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。これら入射側偏光板、液晶光変調装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって、入射された各色光の光変調が行われる。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入した透過型の液晶光変調装置であり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
次に、実施形態1に係る照明装置10及びプロジェクター1000の効果を説明する。
実施形態1に係る照明装置10によれば、蛍光層26を励起するための光源として、主励起光を射出する第1光源24及び副励起光を射出する第2光源の2つの光源を用いることとしているため、蛍光層26を励起するための光源として1つの光源を用いる照明装置の場合よりも光源にかかる熱的負荷を低減することが可能となり、その結果、光源の寿命を短くすることなく照明装置を高輝度化することが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、主励起光及び副励起光の2つの励起光を単一の蛍光層26を用いて蛍光に変換するように構成されているため、1つの励起光を1つの蛍光層を用いて蛍光に変換するように構成された照明装置と比較しても発光面積が特段大きくなることはなく、従って、発光面積が大きくなることに起因して照明光束の品質が低下することもない。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、励起光反射ミラー40の働きによって、第1光源装置20から射出される主励起光のうち「蛍光層26をそのまま通過してしまう主励起光」を反射して再び蛍光層26に入射させることで、励起光反射ミラー40を備えない場合には利用できなかった当該「蛍光層26をそのまま通過してしまう主励起光」の一部を有効利用することが可能となり、その結果、照明装置を一層高輝度化することが可能となる。なお、照明装置10においては、副励起光は、励起光反射ミラー40の励起光通過部44を通って蛍光層26に向かうため、励起光反射ミラー40を用いることに起因して蛍光層26に入射する副励起光の強度が小さくなってしまうこともない。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、副励起光を励起光通過部44において略集光した状態とする集光レンズ60を備えるため、励起光通過部44の面積を小さくすることが可能となり、その結果、励起光反射部42の面積を大きくして、より多くの主励起光を反射して再び蛍光層26に入射させることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、副励起光がデフォーカスした状態で蛍光層26に入射するように構成されているため、蛍光層26の過熱による焼損や変換特性の低下を抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、励起光反射ミラー40は、主励起光を反射して蛍光を通過させる誘電体多層膜が透明基板上に形成された構成を有し、誘電体多層膜が形成されている部分が励起光反射部42となるため、誘電体多層膜によって主励起光を効率的に反射することが可能となり、照明装置10をいっそう高輝度化することが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、コリメート光学系30と、ダイクロイックミラー70とを備えるため、励起光反射ミラー40がコリメート光学系30によって平行化された主励起光を反射することとなるため、主励起光を効率よく蛍光層26に再び入射させることが可能となり、照明装置10をより一層高輝度化することが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置10によれば、第2光源が半導体レーザーからなるため、蛍光層26に到達するまでに失われる副励起光を少なくすることができる。
実施形態1に係るプロジェクター1000によれば、光源の寿命を短くすることなく高輝度化することが可能な照明装置10を備えるため、光源装置の取換え頻度が低く、高輝度なプロジェクターとなる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係るプロジェクター1002の光学系を示す平面図である。
図6は、実施形態2における第1光源装置21及び第3光源装置120を説明するために示す図である。図6(a)は第1光源装置21の断面図であり、図6(b)は第3光源装置120の断面図である。
図7は、実施形態2における第1光源25の発光強度特性、蛍光体の発光強度特性、第2光源装置52の発光強度特性及び第3光源装置120の発光強度特性を示すグラフである。図7(a)は第1光源25の発光強度特性を示すグラフであり、図7(b)は蛍光層27が含有する蛍光体の発光強度特性を示すグラフであり、図7(c)は第2光源装置50の発光強度特性を示すグラフであり、図7(d)は第3光源装置120の発光強度特性を示すグラフである。
なお、図5及び図7において、符号Bは青色光を示し、符号Rは赤色光を示し、符号Gは緑色光を示し、符号Yは黄色光を示す。また、図5において、励起光反射ミラー41から伸びる点線矢印(符号B参照。)は、励起光反射ミラー41で反射される主励起光を示し、ダイクロイックミラー72付近で折れる点線矢印(符号B参照。)は、ダイクロイックミラー72で反射される副励起光を示し、励起光反射ミラー41及びダイクロイックミラー72を通過する点線矢印(符号R,G,Y参照。)は、励起光反射ミラー41及びダイクロイックミラー72を通過する赤色光、緑色光及び黄色光を示し、ダイクロイックミラー322から伸びる点線矢印(符号Y参照。)は、ダイクロイックミラー322を通過した黄色光を示す。
実施形態2に係るプロジェクター1002は、基本的には実施形態1に係るプロジェクター1000と同様の構成を有するが、青色光を射出する第2照明装置をさらに備える点が実施形態1に係るプロジェクター1000の場合とは異なる。また、それに伴って照明装置及び色分離導光光学系の構成も実施形態1に係るプロジェクター1000の場合とは異なる。
以下、実施形態2に係るプロジェクター1002の構成を説明する。なお、実施形態1に係るプロジェクター1000と同様の構成を有するものについては、記載を省略する。
実施形態2に係るプロジェクター1002は、図5に示すように、照明装置12と、第2照明装置110と、色分離導光光学系302と、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写光学系600とを備える。
まず、照明装置12について説明する。
照明装置12は、基本的には実施形態1に係る照明装置10と同様の構成を有するが、赤色光、緑色光及び青色光を含む光を射出するのではなく、赤色光、緑色光及び黄色光を含む光を射出する点が実施形態1に係る照明装置10とは異なる(後述する図7(b)参照。)。
第1光源装置21は、図5に示すように、基本的には実施形態1における第1光源装置20と同様の構成を有するが、第1光源25及び蛍光層27の構成が実施形態1における第1光源装置20とは異なる。
第1光源25は、主励起光として青色光(発光強度のピーク:約460nm、図7(a)参照。)を射出する。
蛍光層27は、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。なお、蛍光層は、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce以外のYAG系蛍光体を含有する層からなるものであってもよいし、シリケート系蛍光体を含有する層からなるものであってもよいし、TAG系蛍光体を含有する層からなるものであってもよい。また、主励起光を赤色光に変換する蛍光体(例えばCaAlSiN赤色蛍光体)と、主励起光を緑色に変換する蛍光体(例えばβサイアロン緑色蛍光体)との混合物を含有する層からなるものであってもよい。
蛍光層27は、第1光源25及び第2光源装置52(後述)が射出する青色光をそれぞれ蛍光である赤色光(発光強度のピーク:約610nm)、緑色光(発光強度のピーク:約550nm)及び黄色光(発光強度のピーク:約580nm)に変換して射出する(図7(b)参照。)。
励起光反射ミラー41は、基本的には実施形態1における励起光反射ミラー40と同様の構成を有するが、励起光反射部42の代わりに、第1光源装置21からの光に含まれる主励起光(青色光)を反射して、赤色光、緑色光及び黄色光を通過させる励起光反射部43(図示せず。)を有する。
第2光源装置52は、詳しい図示による説明は省略するが、第2光源としての半導体レーザーを有し、図7(c)に示すように、副励起光として青色光(発光強度のピーク:約460nm)を射出する。
ダイクロイックミラー72は、基本的には実施形態1におけるダイクロイックミラー70と同様の構成を有するが、蛍光層27から射出された蛍光をそのまま通過させるとともに、第2光源装置52からの副励起光(青色光)を反射する。
次に、第2照明装置110について説明する。
第2照明装置110は、第3光源装置120と、第2コリメート光学系130と、ロッドインテグレーター光学系180とを備える。
第3光源装置120は、図6(b)に示すように、基台122、第3光源124及び封止部材128を有する発光ダイオードであり、青色光(第3色光)を射出する(後述する図7(d)参照。)。第3光源124は、図7(d)に示すように、色光として青色光(発光強度のピーク:約460nm)を射出する。基台122は基台23と同様の構成を有し、第3光源124は第1光源25と同様の構成を有し、封止部材128は封止部材29と同様の構成を有する。
第2コリメート光学系130は、図5に示すように、凸メニスカスレンズ132と、凸レンズ134とを備える。第2コリメート光学系130の構成は、基本的にコリメート光学系30の構成と同様であるため、説明を省略する。
ロッドインテグレーター光学系180は、凸レンズ182、インテグレーターロッド184及び凸レンズ186を備える。ロッドインテグレーター光学系180の構成は、基本的にロッドインテグレーター光学系80の構成と同様であるため、説明を省略する。
最後に、色分離導光光学系302について説明する。
色分離導光光学系302は、光路前段に配置されているダイクロイックミラー310、光路後段に配置されているダイクロイックミラー322及び反射ミラー332並びに青色光用の反射ミラー350を備える。色分離導光光学系302は、照明装置12からの光を赤色光及び緑色光に分離し、赤色光及び緑色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R,400Gに導光する機能並びに第2照明装置110からの青色光を照明対象となる液晶光変調装置400Bに導光する機能を有する。
ダイクロイックミラー310,322は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を通過させる波長選択透過膜が形成されたミラーである。
ダイクロイックミラー310は、緑色光成分を反射して、赤色光成分及び黄色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー322は、赤色光成分を反射して、黄色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。ダイクロイックミラー322を通過した黄色光成分は、系外に除去される。つまり、プロジェクター1002は、ダイクロイックミラー322によって、黄色光を除去する機能を有する。
反射ミラー332は、緑色光成分を反射する反射ミラーである。
ダイクロイックミラー310を通過した赤色光は、ダイクロイックミラー322で反射され、赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー310で反射された緑色光は、反射ミラー332でさらに反射され、緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
第2照明装置110からの青色光は、反射ミラー350で反射され、青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
このように、実施形態2に係るプロジェクター1002は、第2照明装置をさらに備える点が実施形態1に係るプロジェクター1000の場合とは異なり、それに伴って照明装置及び色分離導光光学系の構成も実施形態1に係るプロジェクター1000の場合とは異なるが、光源の寿命を短くすることなく高輝度化することが可能な照明装置12を備えるため、実施形態1に係るプロジェクター1000と同様に、光源装置の取換え頻度の低い高輝度なプロジェクターとなる。
また、実施形態2に係るプロジェクター1002によれば、液晶光変調装置400R,400G,400Bで変調する3つの色光(赤色光、緑色光及び青色光)として、第1光源装置21が射出する2つの色光(赤色光及び緑色光)及び第3光源装置120が射出する1つの色光(青色光)を用いるため、1つの光源装置を備えるプロジェクターの場合よりも個々の光源装置にかかる熱的負荷を低減することが可能となり、その結果、1つの光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像を明るくすることが可能となる。
また、実施形態2に係るプロジェクター1002によれば、液晶光変調装置400R,400G,400Bで変調する3つの色光(赤色光、緑色光及び青色光)のうち2つの色光(赤色光及び緑色光)については、共通の光源(第1光源25及び第2光源)を用いて発生させているため、各色光ごとに別個の光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像の色バランスを安定させることが可能となる。
その結果、実施形態2に係るプロジェクター1002は、1つの光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像を明るくすることが可能で、かつ、各色光ごとに別個の光源装置を備えるプロジェクターよりも投写画像の色バランスを安定させることが可能なプロジェクターとなる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1においては、第1光源として、主励起光として紫色光(発光強度のピーク:約400nm、図4(a)参照。)を射出する第1光源24を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、主励起光として紫外光を射出する第1光源を用いてもよい。
(2)上記各実施形態においては、透過型のプロジェクターを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、反射型のプロジェクターを用いてもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
(3)上記各実施形態においては、プロジェクターの光変調装置として液晶光変調装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を用いてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(4)上記各実施形態においては、第1光源装置として発光ダイオードを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1光源装置として半導体レーザーを用いてもよいし、有機発光ダイオードを用いてもよいし、UVランプを用いてもよい。
(5)上記各実施形態においては、第2光源装置として半導体レーザーを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第2光源装置として発光ダイオードを用いてもよいし、有機発光ダイオードを用いてもよいし、UVランプを用いてもよい。
(6)上記実施形態2においては、第3光源装置として発光ダイオードを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第3光源装置として半導体レーザーを用いてもよいし、有機発光ダイオードを用いてもよい。
(7)上記実施形態2においては、主励起光及び副励起光がともに青色光であるが、本発明はこれに限定されるものではない。主励起光及び副励起光は紫外光又は紫色光であってもよい。
(8)上記(7)において、主励起光及び副励起光がともに紫外光又は紫色光である場合には、第1色光が緑色光、第2色光が青色光、第3色光が赤色光であってもよいし、第1色光が赤色光、第2色光が青色光、第3色光が緑色光であってもよい。
(9)上記実施形態2においては、第1光源装置21からの黄色光を除去する機能をプロジェクター1002に持たせたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、黄色光を除去する機能をプロジェクターに持たせなくてもよい。この場合には、照明装置からの光に含まれる黄色光を積極的に利用することが可能となり、より明るい投写画像を投写することが可能となる。また、黄色光を除去しない場合には、黄色光を赤色光や緑色光とは別の光変調装置を用いて変調することにより、上記の効果に加えて、より色再現性に優れる投写画像を投写することが可能となるという効果を得られる。
(10)上記各実施形態においては、プロジェクターが偏光変換装置をさらに備えていてもよい。偏光変換装置とは、一方の偏光成分と他方の偏光成分との両方を含む光を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光に変換する偏光変換素子である。
(11)上記各実施形態においては、各コリメート光学系がそれぞれ、凸メニスカスレンズと凸レンズとの2枚のレンズを備えるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各コリメート光学系が1枚のレンズのみを備えてもよいし、3枚以上のレンズを備えてもよい。
(12)上記各実施形態においては、3つの液晶光変調装置を用いたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
(13)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも可能である。
(14)上記各実施形態においては、本発明の照明装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の照明装置を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ等。)に適用することもできる。
10,12…照明装置、20,21…第1光源装置、22,23,122…基台、24,25…第1光源、26,27…蛍光層、28,29,128…封止部材、30…コリメート光学系、32,132…凸メニスカスレンズ、34,82,86,134,182,186…凸レンズ、40,41…励起光反射ミラー、42…励起光反射部、44…励起光通過部、50,52…第2光源装置、60…集光レンズ、70,310,322,330…ダイクロイックミラー、80,180…ロッドインテグレーター光学系、84,184…インテグレーターロッド、110…第2照明装置、120…第3光源装置、124…第3光源、130…第2コリメート光学系、300,302…色分離導光光学系、320,332,340,350…反射ミラー、360,370…リレーレンズ、400R,400G,400B…液晶光変調装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、1000,1002…プロジェクター、SCR…スクリーン

Claims (8)

  1. 主励起光を射出する第1光源と、前記主励起光を蛍光に変換して射出する蛍光層とを有する第1光源装置と、
    副励起光を射出する第2光源を有する第2光源装置と、
    前記第1光源装置の光路上に配置され、前記第1光源装置からの光に含まれる前記主励起光を反射して前記蛍光を通過させる励起光反射部と、前記第2光源装置からの前記副励起光を通過させる励起光通過部とを有する励起光反射ミラーとを備え、
    前記照明装置は、前記副励起光が前記励起光通過部を介して前記蛍光層に入射するように構成され、
    前記蛍光層は、前記副励起光を蛍光に変換して射出するように構成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記副励起光を前記励起光通過部において略集光した状態とする集光光学系をさらに備えることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1又は2に記載の照明装置において、
    前記副励起光がデフォーカスした状態で前記蛍光層に入射するように構成されていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置において、
    前記励起光反射ミラーは、前記主励起光を反射して前記蛍光を通過させる誘電体多層膜が透明基板上に形成された構成を有し、
    前記誘電体多層膜が形成されている部分が前記励起光反射部となり、前記誘電体多層膜が形成されていない部分が前記励起光通過部となることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置において、
    前記第1光源装置から射出される光を平行化するコリメート光学系と、
    前記励起光反射ミラーの後段であって前記コリメート光学系の光軸と前記第2光源装置の光軸との交点を含む領域に配置される副励起光反射光学素子とをさらに備え、
    前記副励起光反射光学素子は、
    前記蛍光をそのまま通過させるとともに、
    前記第2光源装置からの前記副励起光を反射して、前記副励起光を、前記第1光源装置の光軸に沿って、かつ、前記第1光源が射出する光とは逆向きに前記蛍光層に入射させる構成を有し、
    前記励起光反射ミラーは、前記第1光源装置の光軸が前記励起光通過部を通過する位置に配置されていることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置において、
    前記第2光源は、少なくとも1つ以上の半導体レーザーからなることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項7に記載のプロジェクターにおいて、
    前記蛍光は、第1色光及び前記第1色光とは異なる第2色光を含み、
    前記プロジェクターは、前記第1色光及び前記第2色光のいずれとも異なる第3色光を射出する第3光源装置を備える第2照明装置をさらに備え、
    前記光変調装置は、前記第2照明装置からの第3色光をも画像情報に応じて変調することを特徴とするプロジェクター。
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