JP2011107513A - 防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタの嵌合と防水外装の嵌合を用いる二重ロック構造においてコネクタの嵌合時に定まる防水外装の嵌合位置における変化を許容するコネクタを提供する。
【解決手段】プラグコネクタ側のロック解除手段によって支持されたコネクタ部材を、レセプタクル側のアダプタ部材に接近させてコネクタ部材とアダプタ部材を嵌合させた後、プラグコネクタ側の基部を突き合わせ方向に沿ってスライドさせつつその結合部材をレセプタクル側の筒状部に固定する。この固定は、突き合わせ方向と交差する方向に溝を切った複数の固定溝を筒状部の外面に突き合わせ方向に沿って複数配置し、該複数の固定溝のいずれかに結合部材に設けた嵌合突起を挿入することによって行われるも。固定の際、コネクタ部材とアダプタ部材とがロックされた際に定まる嵌合突起と固定溝との間の距離に応答して、嵌合突起は複数の固定溝のうちのいずれかに挿入される。
【選択図】図21
【解決手段】プラグコネクタ側のロック解除手段によって支持されたコネクタ部材を、レセプタクル側のアダプタ部材に接近させてコネクタ部材とアダプタ部材を嵌合させた後、プラグコネクタ側の基部を突き合わせ方向に沿ってスライドさせつつその結合部材をレセプタクル側の筒状部に固定する。この固定は、突き合わせ方向と交差する方向に溝を切った複数の固定溝を筒状部の外面に突き合わせ方向に沿って複数配置し、該複数の固定溝のいずれかに結合部材に設けた嵌合突起を挿入することによって行われるも。固定の際、コネクタ部材とアダプタ部材とがロックされた際に定まる嵌合突起と固定溝との間の距離に応答して、嵌合突起は複数の固定溝のうちのいずれかに挿入される。
【選択図】図21
Description
本願発明は、防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置に関する。
特開2007−537462号公報に、従来技術による防水装置の一例が示されている。この公報に開示された防水装置の斜視図を図32、33に示す。この防水装置は、防水コネクタ201と相手コネクタ200の対から成る。図32は、防水コネクタ201の前側斜視図、図33は、防水コネクタ201を、これと着脱自在に接続され得る相手コネクタ200とともに接続前の状態で示した斜視図である。
これらの図に示すように、防水コネクタ201は、主に、内部ファイバコネクタ組立体206と、これを支持する内部コネクタハウジング280、更に、内部コネクタハウジング280を回転可能な状態で外部から覆うカラー部材210から成る。特に、内部ファイバコネクタ組立体206は、片持ち梁部122を有し、この片持ち梁部122は、相手コネクタ200との接続側に、相手コネクタ200とロックを行うための傾斜面124とロック縁126により区画されるラッチを有する。
一方、相手コネクタ200は、防水コネクタ201との接続時に、防水コネクタ201の内部ファイバコネクタ組立体206の先端付近を受容する開口202を有する。開口202は、内部ファイバコネクタ組立体206のロック縁126を受容し、ロック縁126を係合状態でラッチする相補的整列構造を有する。この構造を利用して、相手コネクタ200と防水コネクタ201は、それらの接続時に互いにロックされ得る。
ロックは、防水コネクタ201のカラー部材210を、内部コネクタハウジング280に対して、図示矢印「サ」方向に回転させることによって簡単に解除することができる。カラー部材210の回転に伴ってカム部材260が回転し、この結果、カム部材260のカム面266がロック機構(ラッチ)214の頂上接触面119と係合してロック機構214を撓め、防水コネクタ201の片持ち梁部122と相手コネクタ200の開口202との間のロック、更には、防水コネクタ201と相手コネクタ200の接続を解除する。
上記公報に開示された従来の防水コネクタは、カラー部材210を、内部コネクタハウジング280に対して回転させることで、カム面266によってロック機構214を撓ませてロック解除する構造とされている。このため、防水コネクタ201の片持ち梁部122と相手コネクタ200の開口202との間のロックが本当に解除されたか否かを把握することが困難であり、また、「カラー部材210を回転させる動作」と「引き抜く動作」といった2段階の動作が必要とされ、動作が煩雑となっている。
このような従来技術における問題を解決するため、本願出願人は、二重ロック構造、即ち、LCコネクタの嵌合(ロック)と防水外装の嵌合(ロック)の双方を併用する構造、を備えた防水装置において、二重ロック構造にも関わらず、ロックの解除を確認し易く、また、相手コネクタにワンタッチで接続され、更に、相手コネクタからワンタッチでその接続を解除される防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置につき、出願を行った(特願2009年44378号)。
しかしながら、特願2009年44378号に記載された防水コネクタでは、LCコネクタの嵌合位置と防水外装の嵌合位置とを完全に揃えておく必要があり、仮に嵌合位置にズレが生じていた場合には、LCコネクタの嵌合後に、防水外装の嵌合を行うことが不可能となることもある。
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、二重ロック構造において、コネクタ部材の嵌合位置と防水外装の嵌合位置との間に多少のズレが生じていた場合であっても、コネクタ部材の嵌合時に定まる防水外装の嵌合位置における変化を許容できる防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置を提供することを目的とする。更に、これに関連して、防水性を高めた防水装置を提供することを目的とする。
本願発明は、相手コネクタに配したアダプタ部材と着脱自在に嵌合されるコネクタ部材であって、前記コネクタ部材に設けたロック操作部の働きにより前記アダプタ部材にロックされ得る、前記コネクタ部材と、前記コネクタ部材を所定の範囲で遊動可能に支持し、前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側とは反対の側に移動したときに前記コネクタ部材に設けた前記ロック操作部を操作して前記コネクタ部材と前記アダプタ部材のロックを解除することができる、ロック解除手段と、前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に張り出し、前記アダプタ部材の周囲を前記嵌合方向に沿って取り囲むように前記コネクタ部材側に前記相手コネクタから張り出した筒状部に固定可能であって、前記筒状部に固定された際に前記筒状部との間に前記嵌合方向に沿って重なり部分を形成し得る、略筒状の結合部材と、前記結合部材を支持し、且つ、前記ロック解除手段を前記嵌合方向に沿って所定の範囲でスライド可能に支持する基部と、を備え、前記相手コネクタとの接続時には、前記基部を前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に移動させることにより、前記基部によって支持された前記結合部材を前記筒状部に接近させるとともに、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材に接近させ、その後、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を、前記アダプタ部材に接近させて前記コネクタ部材と前記アダプタ部材を嵌合させた後、前記基部を前記嵌合方向に沿ってスライドさせつつ前記結合部材を前記筒状部に固定するようになっており、該固定は、前記嵌合方向と交差する方向に溝を切った複数の固定溝を前記筒状部の外面に前記嵌合方向に沿って複数配置し、該複数の固定溝のいずれかに前記結合部材に設けた嵌合突起を挿入することによって行われるものであり、該固定の際、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材とがロックされた際に定まる前記嵌合突起と前記固定溝との間の距離に応答して、前記嵌合突起は前記複数の固定溝のうちのいずれかに挿入される防水コネクタを特徴としている。
また、上記防水コネクタにおいて、前記嵌合突起は、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材とがロックされた際に、前記嵌合突起の最も近くに位置する固定溝に挿入されてもよい。
更に、上記防水コネクタにおいて、前記相手コネクタとの接続の解除時には、前記基部を前記嵌合方向に沿ってスライドさせつつ前記結合部材と前記筒状部の固定を解除した後、前記基部を前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側とは反対の側に移動させることにより、前記基部によって支持された前記結合部材を前記筒状部から引き離すととともに、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材から引き離し、これにより、前記コネクタ部材に設けた前記ロック操作部を前記ロック解除手段で操作して前記アダプタ部材と前記コネクタ部材のロックを解除するとともに、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を前記アダプタ部材から引き離して、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材の嵌合を解除してもよい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記ロック解除手段と前記基部の間に配置した弾性部材によって、前記ロック解除手段は常時、前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に付勢されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記ロック解除手段は、前記嵌合方向に沿って前記基部に所定の範囲でスライド可能に支持されてもよい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記基部と前記ロック解除手段との接触を通じて、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材に接近させてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記基部と前記ロック解除手段との接触を通じて、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材から引き離してもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記基部と前記ロック解除手段との接触を通じて、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材から引き離してもよい。
更に、上記防水コネクタにおいて、前記コネクタ部材は、前記ロック解除手段に設けた貫通孔に挿通されることにより、前記嵌合方向に沿って遊動可能に支持されており、前記コネクタ部材の外側面に設けた凸部と前記ロック解除手段の貫通孔の前面との前記嵌合方向における衝突を通じて前記相手コネクタ側への移動を制限されるとともに、前記コネクタ部材の後端側に設けた衝突部材の前面と前記ロック解除手段の貫通孔の後面との前記嵌合方向における衝突を通じて前記相手コネクタ側とは反対の側への移動を制限されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記コネクタ部材の外側面に設けた凸部と前記ロック解除手段の貫通孔の前面との前記嵌合方向における衝突を利用して、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を、前記アダプタ部材に接近させてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記コネクタ部材の後端側に設けた衝突部材と前記ロック解除手段の貫通孔の後面との前記嵌合方向における衝突を利用して、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を前記アダプタ部材から引き離してもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記ロック操作部は、前記嵌合方向に張り出すとともに、更に、その端部付近で前記ロック操作部側に張り出して、前記ロック操作部の自由端付近を包み込む形状とされたタブを有し、前記タブを利用して前記ロック解除手段で操作して前記アダプタ部材と前記コネクタ部材のロックを解除してもよい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記結合部材は前記基部に遊嵌されてもよい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記結合部材は前記基部に遊嵌されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記基部は、前記筒状部に固定された際に前記筒状部の内周との間に前記嵌合方向に沿って重なり部分を形成し得るように前記嵌合方向にて前記相手コネクタ側に張り出した筒部を有し、前記筒部における前記重なり部分にリング状の防水部材を設けてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記防水コネクタと前記相手コネクタの接続時に、前記結合部材は前記筒状部の外周を覆い、前記相手コネクタの前記筒状部は、前記結合部材と前記防水コネクタの前記筒部との間に形成された隙間に挟み込まれてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記コネクタ部材は、LCコネクタの構造を有するものであってもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記防水コネクタと、この防水コネクタと接続され得る相手コネクタから成っていてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記防水コネクタと、この防水コネクタと接続され得る相手コネクタから成っていてもよい。
更に、本発明は、ケーブルが挿通される挿通孔を有する防水コネクタであって、前記挿通孔の内部に前記ケーブルの挿通方向に沿って挿入され、前記防水コネクタの内壁に突き当てた状態で配置されるガスケットと、前記挿通孔の内部に前記ケーブルの挿通方向に沿って挿入され、前記ガスケットに突き当てた状態で配置されるワッシャーと、前記挿通孔の外部に前記ケーブルの挿通方向に沿って前記ワッシャーに突き当てた状態で配置され、前記挿通孔を閉じる締付金具と、を備えることを特徴とする。
上記防水コネクタにおいて、前記締付金具は、前記ケーブルの挿通方向に沿って前記防水コネクタに対してネジ留めされていてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記ガスケットは瓢箪型であるのが好ましい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記ガスケット及び前記ワッシャーはそれぞれ複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わせた状態で前記挿通孔に配置されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記締付金具は複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わされた状態で固定されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記ガスケットは瓢箪型であるのが好ましい。
更にまた、上記防水コネクタにおいて、前記ガスケット及び前記ワッシャーはそれぞれ複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わせた状態で前記挿通孔に配置されてもよい。
また、上記防水コネクタにおいて、前記締付金具は複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わされた状態で固定されてもよい。
コネクタ部材の嵌合と防水外装の嵌合を用いる二重ロック構造において、コネクタ部材の嵌合時に定まる防水外装の嵌合位置における変化を許容できる防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置が提供される。
本願発明について説明するに前に、本願発明を実施する際にその基本構造として使用され得る防水装置の二重ロック構造につき、本願出願人自身による特願2009年44378号の記載に基づいて以下に説明する。尚、以下の説明では、一つの好ましい実施形態として、LC光コネクタを例に挙げているが、本願発明はこのタイプのコネクタに限定されものではなく、光コネクタ以外の、例えば、電気コネクタにも使用され得るし、また、LCコネクタ以外の、例えば、MCコネクタにも使用され得る。
図1に、この防水装置1の一例を外観斜視図で示す。この装置1は、互いに接続され得るプラグコネクタ(防水コネクタ)10とレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)80の対から成る。図2は、プラグコネクタ10のみの分解斜視図を、図3は、図2のプラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の中心線横断面図を、図4は、図3のA−A線縦断面図を、それぞれ示したものである。尚、便宜上、図1は、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続前の状態を、図3、図4は、それらの接続後の状態を、それぞれ示している。
レセプタクルコネクタ80は、例えば、ネジ穴85を貫通させたネジ(図示されていない)によって壁面(図示されていない)に固定して使用する。レセプタクルコネクタ80との間に隙間を生じさせないように、レセプタクルコネクタ80のRシェル82に円環状の窪み92を設け、そこにOリング83を配置できる。Oリング83を設けることによって、レセプタクルコネクタ80との間に生じ得る隙間を塞ぎ、水の流入をより確実に防止できる。
プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続状態を維持するため、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80は、バイヨネット接続によって固定される。バイヨネットによる固定のため、レセプタクルコネクタ80の筒状部86の外面には、終端に固定溝98を形成した溝90が対向位置に2つ設けられ、これに対応して、プラグコネクタ10の結合部材18の先端側内周面に、対向位置に突起36が2つ設けられている。筒状部86は、LCアダプタ(アダプタ部材)81の周囲を環状に取り囲むように、コネクタ部材12側に向かって張り出しており、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80のバイヨネットによる固定時には、この筒状部86の溝90に沿って結合部材18の突起36を図示矢印「ア1」方向に押し込み、次いで、結合部材18を筒状部86の外面に沿って「イ」方向に回動させ、結合部材18の突起36を筒状部86の固定溝98に押し込む。
LCアダプタ81には、嵌合空間84が計4つ設けられている。各嵌合空間84によって、一方の側から挿入されるコネクタ部材12と、他方の側から挿入されるコネクタ部材12と略同形状のレセプタクルコネクタ部材と、を対向側から互いに突き合わせて嵌合させることができる。レセプタクルコネクタ80側の嵌合空間84に、コネクタ部材(図示されていない)によって支持した相手フェルールを配し、プラグコネクタ10側の嵌合空間に、コネクタ部材12を嵌合させることにより、レセプタクルコネクタ80側に配された相手フェルール(図示されていない)とプラグコネクタ10側のフェルール23とを、LCアダプタ81に設けた接続スリーブ91を通じて互いに突き合わせて光接続を行うことができる。これらフェルール23の端面には、ファイバ芯線40を露出させた状態で光ファイバ22が固定され、該光ファイバ22は、例えば、テンションメンバー(剛性コード部材)21とともにケーブル28の被覆29によって覆われた状態でコネクタ部材12の内部に入り込むように延長される。
プラグコネクタ10は、主に、筒状体として形成されたコードカン(基部)14と、このコードカン14に対して図2の図示矢印「エ」方向に順次に取り付けられる、引止金具13、スクロウェーブリング24、コネクタ部材12及びLCツマミ62、及びゴムフード11等と、更に、コードカン14に対して図2の図示矢印「オ」方向にて順次に取り付けられる、ガスケット15、コードクランプ16、締付金具17、及び結合部材18から成る。コードカン14に対応して、ゴムフード11、ガスケット15、コードクランプ16、締付金具17は、略円筒状とされている。
コネクタ部材12は、一例として、並置した2つの同形状のコネクタ部分12a、12bを含むものとして示されているが、これに限らず、コネクタ部分を1つのみとしてもよいし、3つ以上としてもよい。これらの各コネクタ部分は、一般に利用可能なLCコネクタと同様の構造を有する。故に、この構成は、一般のLCコネクタに幅広く利用できるものである。各コネクタ部分12a、12bには、それぞれ、斜後上方に延びる片持ち梁部(ロック操作部)61a、61bが形成されており、これらの各片持ち梁部61a、61bは、それらの両側面にロック用突部73a、73bを有する。これらのロック用突部73は、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合時に、LCアダプタ81の相補形状部(LCアダプタ81に設けた凹状の対応ロック部(図11に「87」で示す))に係止され、それらをロックする。この結果、フェルール23と相手フェルールの突き合わせは維持される。
よく知られているように、片持ち梁部61によるロックは、コネクタ部材12とLCアダプタ81とを互いに接近させることによって、特別な操作を行うことなく自動的に実行される。更に言えば、LCアダプタ81の受容部84a、84b(図3参照)への片持ち梁部61a、61bの挿入に伴い、片持ち梁部61a、61bは、LCアダプタ81との衝突を通じて自動的に下方に変位させられ、その後、ロック用突部73が対応ロック部87に受容された後に上方に自動復帰することにより、自動的にロックがなされる。これに対し、コネクタ部材12をLCアダプタ81から抜去する際は、コネクタ部材12のロック用突部73とLCアダプタ81のロックを解除するため、外部操作によって片持ち梁部61a、61bを下方に変位させつつ、コネクタ部材12をLCアダプタ81から引き抜く必要がある。通常、片持ち梁部61a、61bの、この下方への変位は、ユーザによる手動操作によって行われるが、ここでは、後述するように、LCツマミ62(ロック解除手段)を設けることによって、他の部材と連動させるようにして、これを自動操作することができる。したがって、プラグコネクタ10は、レセプタクルコネクタ80に対して、ワンタッチで接続、及び、接続の解除を行うことができる。
コネクタ部材12の各コネクタ部分12a、12bは、相手フェルールとの突き合わせ方向(コネクタ部材12とLCアダプタ81との嵌合方向)に沿って所定の範囲で遊動可能な状態で、LCツマミ62に連結される。LCツマミ62とコネクタ部材12を遊動可能な状態で連結させるため、光ファイバ22、より詳細には、ガスケット15とコネクタ部材12との間には、ある程度の遊びが設けられている。LCツマミ62は、概略、前方に設けたフランジ65と、後方に設けた円筒部分75から成る。フランジ65の後面は、LCツマミ62とコードカン14の間に配した弾性部材であるスクロウェーブリング24と接触しており、この結果、LCツマミ62は常時、前側、つまりLCアダプタ81との嵌合側に付勢されている。
LCツマミ62のフランジ65には、円筒部分75と連通した貫通孔69が設けられている。これらの貫通孔69及び円筒部分75には、コネクタ部材12の後端側68が挿通、支持される。コネクタ部材12は、これらに挿通、支持された状態で、LCアダプタ81との嵌合方向に沿って、LCツマミ62に対して遊動し得る。ただし、前方、即ち、レセプタクルコネクタ80側への移動は、コネクタ部材12の後端側に設けた板状の衝突用スペーサ64と、LCツマミ62の貫通孔69の後面74と、の衝突を通じて制限され、一方、後方、即ち、レセプタクルコネクタ80とは反対の側への移動は、コネクタ部材12の外側面の下部に設けた凸部66と、LCツマミ62の貫通孔69の前面72と、の衝突を通じて制限されている。故に、コネクタ部材12が、LCツマミ62から抜け落ちることはない。尚、スペーサ64は、図2に示すように、図示矢印「ウ」方向から取り付けることができる。
フランジ65の前側上部に、タブ67が設けられている。タブ67は、前方に張り出すとともに、更に、その前方の端部付近で下方、即ち、片持ち梁部61側に張り出しており、全体として、片持ち梁部61の自由端付近を包み込む形状を有している。タブ67を設けたことにより、LCツマミ62がコネクタ部材12に対して後側に移動したときは、片持ち梁部61a、61bが、自由端76とタブ67との接触を通じて下方に押し下げられ、この結果、コネクタ部材12とLCアダプタ81のロック状態は解除される。更に言えば、コネクタ部材12とLCアダプタ81のロック状態は、LCツマミ62をコネクタ部材12に対して後側に移動させることによって解除できるということである。
コードカン14は、便宜上、小径部50、中径部51、大径部52に分類できる。小径部50には、内部にケーブル28を挿通させた状態でガスケット15、コードクランプ16、締付金具17を取り付けられる。これによって、より完全な防水が実現され得る。小径部50の後方側の内径は拡径されており、この拡径部に、ガスケット15を挿入し、ケーブル28が挿通されたガスケット15を押し潰すようにコードクランプ16を取り付け、更に、コードクランプ16の後端に設けた弾性部58を押し潰して縮径するように締付金具17を取り付ける。締付金具17の後端内径は、弾性部58を押し潰してケーブル28を固定できるよう、後部に向かって小径とされており、そこに傾斜部57を形成している。尚、小径部50に対するコードクランプ16の位置決めを容易にするため、小径部50の内壁に位置決め用の切り欠き(図示されていない)を、これに対応して、コードクランプ16に位置決め用の突起56を、それぞれ設けてもよい。これらの全て取り付けたとき、小径部50の外面、及び、この小径部50から飛び出たコードクランプ16の後端の弾性部58は、それらの外面を締付金具17によって完全に覆われる。
中径部51は、LCツマミ62の円筒部分75を支持する。この円筒部分75は、中径部51の内径と略等しい外径を有し、中径部51の内部に遊嵌される。この結果、LCツマミ62は、コードカン14によって、フェルール23と相手フェルールとの突き合わせ方向(図示矢印「ア」方向)に沿って所定の範囲でスライド可能に支持される。また、中径部51の内部には板状の引止金具13が収容される。引止金具13は、中径部51の内径より小さな外径を有し、中径部51の内部に完全に挿入される。引止金具13には、テンションメンバー21の先端が挿入される割れ目63が設けてあり、この割れ目63にテンションメンバー21を挿入し、ネジ穴26を貫通させたネジ(図示されていない)を利用して、引止金具13とテンションメンバー21に固定できるようになっている。引止金具13にテンションメンバー21を固定することにより、例えば、テンションメンバー21が突き合わせ方向にてレセプタクルコネクタ80側とは反対の側に引っ張られたときであっても、引止金具13の後面45とコードカン14の後側内壁47が当接し、コードカン14に力が伝わるようにして、光ファイバ22に加わる力を軽減させることができる。
中径部51の先端側外周には、結合部材18の後板35を中径部51と大径部52の境目間付近に位置付けた後、C字状の抜止部材(スプリングワッシャー)19を取り付ける。抜止部材19は、中径部51によって支持した結合部材18の後板35と衝突して、結合部材18の中径部51からの抜け落ちを防止する。抜止部材19は、その弾性作用を利用して、中径部51に設けた環状C凹部32に嵌め込まれる。
中径部51の先端側内周、且つ、抜止部材19の内側付近に、C字状のスプリングワッシャー(連結部材)20を取り付ける。取り付けは、抜止部材19同様、弾性作用を利用する。このスプリングワッシャー20は、LCツマミ62の円筒部分75の外壁38とコードカン14の内壁39のそれぞれに設けた環状外凹部30、環状内凹部33によって形成された空間60にまたがってそれらを連結し得る。環状外凹部30、環状内凹部33は、突き合わせ方向と交差する方向(図示矢印「カ」方向)に窪みを有し、特に、環状外凹部30は、突き合わせ方向に、スプリングワッシャー20よりも大きな長さ部分(図示矢印「キ」の部分)を有する。環状外凹部30のこの長さ部分を利用して、LCツマミ62は、コードカン14に対して所定の範囲でスライドし得る。尚、中径部51の後端部の一部には、スパナなどの工具により締めこむための平坦部53が対向位置に形成してある。なお、締付金具17にも同様の平坦部が設けられている。
大径部52は、突き合わせ方向に沿ってレセプタクルコネクタ80の筒状部86側に張り出した筒部25を有する。コネクタ部材12とこれに連結されたLCツマミ62のフランジ65付近は、この筒部25の内部で、突き合わせ方向に沿って所定の範囲でスライドし得る。筒部25は、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の固定時に、筒状部86の内周97と接触し、筒状部86との間に突き合わせ方向に沿って重なり部分88を形成し得る。このような重なり部分88を形成することにより、より効果的に防水を行うことができる。また、大径部52には、中径部51を貫通させた略筒状の結合部材18が遊嵌される。結合部材18は、フェルール23と相手フェルールの突き合わせ方向に沿ってレセプタクルコネクタ80側に張り出した略筒状の部材であって、大径部52の外周を覆い、且つ、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の固定時には、上述した方法でレセプタクルコネクタ80側の筒状部86にバイヨネット接続によって接続される。プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の固定時に、レセプタクルコネクタ80の筒状部86は、プラグコネクタ10の筒部25と結合部材18との間に形成された隙間99に挟み込まれた状態で配置される。更に、結合部材18は、筒状部86の外周96を覆い、且つ、筒部25と同様に、筒状部86との間に突き合わせ方向に沿って重なり部分87を形成し得る。このような構成により、防水を確実に行うことができる。結合部材18と大径部52の間に形成された隙間99に設けたゴムフード11も、防水効果を高める。ゴムフード11は、大径部52の一部を構成する筒部25のフランジ27にその後面を突き当てるとともに、筒部25に設けた位置決め用の環状窪み54によって位置決めされる。プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続時には、ゴムフード11の先端に設けた盛り上げ部41が、筒状部86の薄肉部89と密着し、これにより、隙間をより完全に塞ぐことができるようになっている。
最後に、図5乃至図20を参照して、装置1の作用を説明する。図5乃至図12は、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続時、言い換えれば、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合時のシーケンス、一方、図13乃至図20は、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続の解除時、言い換えれば、LCアダプタ81からのコネクタ部材12の抜去時のシーケンスを、それぞれ示す図である。
ここで、図5等の各図中の(a)は、(b)に示した縦断面の断面位置を示す図であり、便宜上、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続時(コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合時)の状態を示している。尚、各図中の(a)に示す断面位置が同じ場合には、同じ符号を使用している。例えば、図5の(a)に示すA−A線断面位置は、図7の(a)に示すA−A線断面位置と同じであるが、図9の(a)に示すD−D線断面位置とは異なるということである。更に、図6等は、図5等の各図中の(b)に示す部分拡大図を示す。更に詳細には、図6は図5のB部分における部分拡大図、図8は図7のC部分における部分拡大図、図10は図9のE部分における部分拡大図、図12は図11のG部分における部分拡大図、図14は図13のH部分における部分拡大図、図16は図15のI部分における部分拡大図、図18は図17のJ部分における部分拡大図、図20は図19のK部分における部分拡大図である。
図5乃至図12等を参照して、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続時における動作を説明する。
1)先ず、図5、図6に示すように、コードカン14を、LCアダプタ81との嵌合方向に沿ってレセプタクルコネクタ80側(図示矢印「ア1」方向)に移動させることにより、コードカン14によって支持された結合部材18を、筒状部86に接近させた状態にするとともに、コードカン14の凹部33の内壁後面77を、スプリングワッシャー20の後面48に当接させ、スプリングワッシャー20をコードカン14と一体的に移動させる。
2)図7、図8に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側に移動させることで、スプリングワッシャー20の前面49を、LCツマミ62の凹部30の内壁前面70に当接させ、スプリングワッシャー20を介して、コードカン14によって支持されたLCツマミ62を、コネクタ部材12に向かって移動させる。
3)図9、図10に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側に移動させ、コネクタ部材12の外側面に設けた凸部66とLCツマミ62の貫通孔69の前面72を衝突させ、この衝突を利用して、LCツマミ62によって支持されたコネクタ部材12を、LCアダプタ81に接近させる。
4)図11、図12に示すように、さらに移動させることで、コネクタ部材12の片持ち梁部61とLCアダプタ81の対応ロック部87が弾性変位作用によって係合し、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合、ロックがなされる。
5)最後に、結合部材18を時計回り(図中矢印「イ」方向)に回転させてバイヨネット方式にて筒状部86に固定する。
1)先ず、図5、図6に示すように、コードカン14を、LCアダプタ81との嵌合方向に沿ってレセプタクルコネクタ80側(図示矢印「ア1」方向)に移動させることにより、コードカン14によって支持された結合部材18を、筒状部86に接近させた状態にするとともに、コードカン14の凹部33の内壁後面77を、スプリングワッシャー20の後面48に当接させ、スプリングワッシャー20をコードカン14と一体的に移動させる。
2)図7、図8に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側に移動させることで、スプリングワッシャー20の前面49を、LCツマミ62の凹部30の内壁前面70に当接させ、スプリングワッシャー20を介して、コードカン14によって支持されたLCツマミ62を、コネクタ部材12に向かって移動させる。
3)図9、図10に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側に移動させ、コネクタ部材12の外側面に設けた凸部66とLCツマミ62の貫通孔69の前面72を衝突させ、この衝突を利用して、LCツマミ62によって支持されたコネクタ部材12を、LCアダプタ81に接近させる。
4)図11、図12に示すように、さらに移動させることで、コネクタ部材12の片持ち梁部61とLCアダプタ81の対応ロック部87が弾性変位作用によって係合し、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合、ロックがなされる。
5)最後に、結合部材18を時計回り(図中矢印「イ」方向)に回転させてバイヨネット方式にて筒状部86に固定する。
次いで、図13乃至図20等を参照して、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80の接続の解除時における動作を説明する。
1)先ず、結合部材18を反時計回り(図中矢印「イ」の反対方向)に回転させて筒状部86の固定を解除する。
2)その後、図13、図14に示すように、コードカン14を、LCアダプタ81との嵌合方向に沿ってレセプタクルコネクタ80側とは反対の側(図示矢印「ア2」方向)に移動させ、これによって、コードカン14によって支持された結合部材18を筒状部86から引き離すととともに、コードカン14の凹部33の内壁前面78を、スプリングワッシャー20の前面49に当接させ、スプリングワッシャー20をコードカン14と一体的に移動させる。
3)図15、図16に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側とは反対の側に移動させることで、スプリングワッシャー20の後面48を、LCツマミ62の凹部30の内壁後面71に当接させ、スプリングワッシャー20を介して、コードカン14によって支持されたLCツマミ62をコネクタ部材12から引き離す。
4)この結果、図17、図18に示すように、LCツマミ62のタブ67と片持ち梁部61の自由端76とが接触し、この接触を通じて、片持ち梁部61が下方(図示矢印「カ」方向)に押し下げられ、LCアダプタ81とコネクタ部材12のロックが解除される。
5)図19、図20に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側とは反対の側に移動させることにより、コネクタ部材12の後端側に設けた衝突部材64とLCツマミ62の貫通孔69の後面74が衝突し、この衝突を利用して、LCツマミ62によって支持されたコネクタ部材12がLCアダプタ81から引き離され、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合が解除される。
1)先ず、結合部材18を反時計回り(図中矢印「イ」の反対方向)に回転させて筒状部86の固定を解除する。
2)その後、図13、図14に示すように、コードカン14を、LCアダプタ81との嵌合方向に沿ってレセプタクルコネクタ80側とは反対の側(図示矢印「ア2」方向)に移動させ、これによって、コードカン14によって支持された結合部材18を筒状部86から引き離すととともに、コードカン14の凹部33の内壁前面78を、スプリングワッシャー20の前面49に当接させ、スプリングワッシャー20をコードカン14と一体的に移動させる。
3)図15、図16に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側とは反対の側に移動させることで、スプリングワッシャー20の後面48を、LCツマミ62の凹部30の内壁後面71に当接させ、スプリングワッシャー20を介して、コードカン14によって支持されたLCツマミ62をコネクタ部材12から引き離す。
4)この結果、図17、図18に示すように、LCツマミ62のタブ67と片持ち梁部61の自由端76とが接触し、この接触を通じて、片持ち梁部61が下方(図示矢印「カ」方向)に押し下げられ、LCアダプタ81とコネクタ部材12のロックが解除される。
5)図19、図20に示すように、さらにコードカン14をレセプタクルコネクタ80側とは反対の側に移動させることにより、コネクタ部材12の後端側に設けた衝突部材64とLCツマミ62の貫通孔69の後面74が衝突し、この衝突を利用して、LCツマミ62によって支持されたコネクタ部材12がLCアダプタ81から引き離され、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合が解除される。
このような構成によれば、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80との接続時には、コードカン14をコネクタ部材12に対して移動させる1つの作業を通じて、コネクタ部材12とLCアダプタ81を嵌合させるとともに、結合部材18と筒状部86を接続(或いは、その後のバイヨネット接続による固定)させることができ、逆に、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ80との接続の解除時には、コードカン14をコネクタ部材12に対して移動させる1つの作業を通じて、結合部材18と筒状部86のバイヨネット接続の解除を行うとともに、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合を解除することができる。このように、プラグコネクタ10は、バイヨネットロックを解除することを目的としてカップリングを回転させる必要はあるものの、レセプタクルコネクタ80に対してワンタッチで接続、及び、接続の解除を行うことができ、特に、プラグコネクタ10に設けたコネクタ部材12のロック解除は「引き抜く動作」のみで達成できるため、作業性に非常に優れたものということができる。また、コネクタ部材12とLCアダプタ81の嵌合は、LCツマミ62を用いるものの、通常と同様の方法で解除されることから、ロックの解除も確認し易いという利点もある。
次いで、上に説明した二重ロック構造或いはその基本構造を利用した本願発明の防水装置について説明する。尚、以下の説明では、上と同様の構成については説明を省略し、また、以下に説明する図面において、上と同様の部材には同じ参照番号を付すものとする。
図21に、本願発明の一実施形態によるレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)180の平面図を示す。このレセプタクルコネクタ180は、上に説明した二重ロック構造を利用して、図1等に示されたプラグコネクタ10と互いに接続される。このような二重ロック構造では、LCコネクタの嵌合位置と防水外装の嵌合位置を揃える必要がある。嵌合位置にズレが生じていた場合、LCコネクタの嵌合後、つまり、コネクタ部材12(図1、図3等参照)とアダプタ部材81のロック後に、防水外装の嵌合、つまり、プラグコネクタ110の結合部材18の嵌合突起36をレセプタクルコネクタ180の固定溝98に押し込むことが不可能となる。何らかの理由で、これらの嵌合位置に多少のズレが生じた場合であっても、本願発明によれば、LCコネクタの嵌合時、つまり、コネクタ部材12(図1、図3等参照)とアダプタ部材81とがロックされた際に(可変的に)定まる結合部材18の嵌合突起36と固定溝98の間の距離の変化を許容できる。
距離の変化を許容するため、レセプタクルコネクタ180の筒状部186の外面に、フェルール23と相手フェルールとの突き合わせ方向と交差する方向、例えば略直交する方向に、溝を切った固定溝198a乃至dを突き合わせ方向に沿って複数設ける。これらの固定溝198a乃至dは、更に、筒状部186の対向位置に設けられていてもよい(図24、図25の参照番号「199」)。コネクタ部材12とアダプタ部材81とがロックされた際に可変的に定まる嵌合突起36と固定溝198a乃至dとの間の距離に応答して、プラグコネクタ10の結合部材18の嵌合突起36を、これら固定溝198a乃至dのいずれかの適当な固定溝198a乃至dに押し込むことにより、それらは互いに最適な状態で固定される。尚、突起36をより滑らかに固定溝198a乃至dに導くことができるよう、固定溝198a乃至dの各入り口198a’乃至d’にR191を設けておいてもよい。このような構成とすることにより、プラグコネクタ110とレセプタクルコネクタ180の軸方向における距離を、予め定めることができない状況であっても、嵌合突起36と固定溝198a乃至dとの間の距離の変化を許容しつつ、二重ロック構造を達成することができる。尚、嵌合突起36は、嵌合突起36のより前側において最も近くに位置するいずれかの適当な固定溝198a乃至dに押し込むのが好ましい。前側に位置する固定溝に押し込むため、接続時には、結合部材18をレセプタクルコネクタ180側に所定の力で押しつけた状態で回転させる。
図21を参照して動作の一例を説明する。例えば、コネクタ部材12とアダプタ部材81とがロックされた際に、固定溝198cの入り口198c’の近接に嵌合突起36が配置されている場合、嵌合突起36は、固定溝198cに押し込む必要がある。なぜなら、仮に、手前側の固定溝198dに押し込もうとすれば、プラグコネクタ110の全体を右方向に移動させる必要があり、この結果、コネクタ部材12とアダプタ部材81の間のロックが外れてしまうし、逆に、奥側の固定溝198bに押し込もうとすれば、プラグコネクタ110の全体をレセプタクルコネクタ180に対して左方向に移動させる必要があるが、コネクタ部材12とアダプタ部材81の間で既にロックがなされているため、このような移動は不可能だからである。固定溝198cに押し込まなければ、防水外装の嵌合、或いは、二重ロックは不可能となる。従来のように、固定溝が1つだけしか設けられていない場合、コネクタ部材12とアダプタ部材81とがロックされた際に可変的に定まる嵌合突起36と固定溝198a乃至dとの間の距離に順応することは不可能である。これに対し、本願発明によれば、固定溝198が複数設けられているため、結合部材18の嵌合突起36と固定溝98との間の距離の変化を許容して最適な結合を行うことができる。
続いて、図21に示したレセプタクルコネクタ180を使用することができるプラグコネクタの他の実施形態を説明する。レセプタクルコネクタ180は、図1等に示したプラグコネクタによっても利用できるが、更に、図22等にしたプラグコネクタ110によっても利用できる。ここで図22は、レセプタクルコネクタ180とプラグコネクタ110の接続状態を示す後方斜視図、図23の(a)は、その横面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。図24及び図25は、共に、図23の(b)におけるA−A線断面図を示しているが、図24は、特に、プラグコネクタ110とレセプタクルコネクタ180の接続の解除時における動作を説明する図であり、図25は、特に、プラグコネクタ110とレセプタクルコネクタ180の接続時における動作を説明する図である。図26は、プラグコネクタ110の分解斜視図を示している。
図26等によく示されているように、プラグコネクタ110は、主に、光ケーブル28に接続されたコネクタ部材12を支持するLCツマミ162と、その周辺部材であるスペーサ120、更に、LCツマミ162を内包するコードカン114と、その周辺部材であるOリング111、スプリングワッシャー19、及びスクロールウェーブリング24、更に、レセプタクルコネクタ180との接続に使用する結合部材18と、プラグコネクタ110の後方に取り付けられるガスケット115、ワッシャー116、及び締付金具117から成る。
組立にあたり、先ず、光ケーブル28を固定したコネクタ部材12に、図26の図示矢印「タ」方向において、締付金具117a、スプリングワッシャー116、結合部材18、コードカン114、スクロールウェーブリング24を順次に先通しする。
次いで、コネクタ部材12の周囲にLCツマミ162を固定する。LCツマミ162は、勿論、一体型であってもよいが、図示実施形態のように、組立可能な、分割された複数のパーツとして形成されてもよい。この実施形態では、特に、3つのパーツに分割された例を示している。図27に、LCツマミ162を、その周辺部材とともに拡大して示している。組立の際、先ず、LCツマミ162aとLCツマミ162bを上下方向にて組み合わせる。このとき、LCツマミ162aの半穴71aとLCツマミ162bの半穴71bにより1個の挿通穴71を形成し、この挿通穴71に、光ファイバケーブル22を通した状態とする。次いで、LCツマミ162cの貫通孔169a、bのそれぞれに、コネクタ部材12a、bの後方を遊嵌し、その後、これらを連結するX字型のスペーサ120を取り付ける。このとき、スペーサ120の左右それぞれの側に設けた各C字部121が、コネクタ部材12a、bの後端部の環状縮径部75a、75bに係止される。スペーサ120は、コネクタ部材12a、bを連結するとともに、図4等に示したスペーサ64と同様の機能を果たす、即ち、レセプタクルコネクタ180側への移動を、コネクタ部材12の後端側に設けたスペーサ120の前面177とLCツマミ162cの中心柱178の後面179との衝突を通じて制限する。尚、LCツマミ162に取り付けられた後も、コネクタ部材12a、bは、相手フェルールとの突き合わせ方向(コネクタ部材12とLCアダプタ81との嵌合方向)に沿って所定の範囲で遊動可能となっている。最後に、上下に互いに組み合わせたLCツマミ162aとLCツマミ162bに対し、図示矢印「タ」方向にて、それらの前側からLCツマミ162cを取り付ける。このとき、LCツマミ162cの挿入溝164a、bには、LCツマミ162bから水平に延びる突出部170a、bが圧入され、また、LCツマミ162cの隙間163a、bには、LCツマミ162bから垂直に下方に延びる補完部68a、bが挿入される。これにより、LCツマミ162は固定された完全な形態となる。図1等に示したLCツマミ62と同様に、LCツマミ62は、概略、前方に設けたフランジ部分165と、後方に設けた円筒部分175から成る。
LCツマミ162は、その後、後端の上下それぞれの外面に設けたT字突起部130を利用して、コードカン114に軸方向(フェルール23と相手フェルールとの突き合わせ方向)に弾性的に取り付けられる。弾性作用は、コードカン114の筒内に配したスクロールウェーブリング24によって得られる。スクロールウェーブリング24は、LCツマミ162のフランジ部分165a、bの後面165a’、b’と、コードカン114の前側内壁174との間に、圧縮状態で挟みこまれている。
次いで、図26、27とともに図28を参照して、LCツマミ162のコードカン114への取り付け方法を説明する。図28の(a)は、コードカン114の縦断面を示し、更に、(b)乃至(e)に、(a)におけるA−A線、B−B線、C−C線、D−D線の各横断面図を示す。取り付けの際、先ず、LCツマミ162を、光ケーブル28が接続された側、つまり、その後端側を、コードカン114の前側挿通孔155から挿入し、コードカン114をLCツマミ162に対して適当に回転させることにより、LCツマミ162のT字突起部130のうち、軸方向に直交する方向に延びる太部142と、(b)、(c)の断面に現されたコードカン114の大溝部分44とを、軸方向にて整列させた状態で、LCツマミ162をコードカン114に押し込む。尚、コードカン114の大溝部分44は、LCツマミ162の太部142よりも太く設定されており、一方、コードカン114の小溝部分43は、LCツマミ162の細部41よりは太く、太部42よりは細く設定されている。LCツマミ162がコードカン114に押し込まれたとき、スクロールウェーブリング24は、LCツマミ162のフランジ部分165a、bの後面165a’、b’と、114の前側内壁174との間に、比較的大きな力をもって圧縮状態で挟みこまれる。その後、LCツマミ162の太部142が大溝部分44を通り抜け、軸方向において(d)の断面位置に達した後、コードカン114をLCツマミ162に対して90度(或いは270度)回転させた状態で、LCツマミ162のT字突起部130のうち軸方向に延びる細部141を、コードカン114の小溝部分43に、スクロールウェーブリング24のバネ力を利用して挿入する。このとき、T字突起部130の太部142は、コードカン114の小溝部分43には挿入されず、LCツマミ162の細部141だけが小穴43を通過し、太部142はコードカン114内の内部の環状部分に引っ掛けられた状態で固定される。
コードカン114には、LCツマミ162の他、リング状の防水部材であるOリング111が取り付けられる。Oリング111は、コードカン114に設けた環状凹部113に嵌め込むことによって位置決めされ得る。Oリング111を設けることにより、コネクタ部材12とアダプタ部材81とがロックされた際に可変的に定まる位置がどのような位置となっても、Oリング111は、レセプタクルコネクタ180の筒状部186とプラグコネクタ110のコードカン114の筒部125との間で比較的自由に動くため、それらの間の隙間を常時適切な方法で埋めて、防水機能を高めることができる。
Oリング111を取り付けた後、このOリング111の全体を覆うように、結合部材18がコードカン114の前側へ軸方向に移動され、抜け防止のためのスプリングワッシャー19がコードカン114の環状C凹部に嵌め込まれる。
尚、この実施形態では、図2等に示したスプリングワッシャー20が設けられていない点に注意していただきたい。本実施形態では、スプリングワッシャー20の機能は、LCツマミ162とコードカン114の関係で代用される。例えば、図24に示した、LCツマミ162の後面172とコードカン114の内壁47が衝突した状態が、図15、16における、スプリングワッシャー20の後面48とLCツマミ62の凹部30の内壁後面71が衝突した状態に相当し、また、図25に示した、LCツマミ162の細部141がコードカン114の小溝部分43に挿入された状態、若しくは、LCツマミ162の中間面173とコードカン114の前側壁面157(図28参照)が衝突した状態が、図7、8におけるスプリングワッシャー20の前面49とLCツマミ62の凹部30の内壁前面70が衝突した状態に相当し得る。
最後に、後端側の組立工程を、図29乃至31を参照して説明する。先ず、図29に示すように、2つのパーツに分割されたガスケット115a、bが、後側挿通孔156の内部に光ケーブル28の挿通方向に沿って挿入され、コードカン14の内壁39に突き当てられる。このとき、これら分割されたパーツ115a、bは、それらの間に光ケーブル28を挟み込むように互いに組み合わされ、光ケーブル28との間の隙間をなくした状態でコードカン114の後側挿通孔156へ挿入される。但し、ガスケット115は必ずしも分割する必要はなく、一体型であってもよい。尚、ガスケット115は、防水機能を実現し易くするために瓢箪型とするのが好ましい。瓢箪型とすることにより、ガスケット115の内径内側の中央部分においては、内側に圧力をかけ、また、ガスケット115の外径外側の両端部分においては、外側に圧力をかけるようにして、ガスケット115をコードカン114に密着させて、より確実に防水を行うことができる。
続けて、図29を参照すれば、2つのパーツに分割されたワッシャー116a、bが、後側挿通孔156の内部に光ケーブル28の挿通方向に沿って挿入され、ガスケット115に突き当てた状態で配置される。このとき、これらの分割されたパーツ116a、bは、それらの間に光ケーブル28を挟み込むように互いに組み合わされ、光ケーブル28との間の隙間をなくした状態でコードカン114の後側挿通孔156へ挿入される。勿論、ガスケット115と同様に、ワッシャー116は必ずしも分割する必要はなく、一体型であってもよい。ワッシャー116は、ガスケット115を滑らかに潰す働きを有する。
最後に、図30、31に示すように、締付金具117を取り付ける。ここでは、一例として、3つのパーツに分割された締付金具117a乃至cを説明する。但し、締付金具117は必ずしも3分割する必要はなく、また、もし適切ならば2分割、或いは、4分割等としてもよい。先ず、締付金具117aを、その貫通孔118に光ケーブル28を貫通させた状態で、軸方向に移動させ、光ケーブル28の挿通方向に沿ってワッシャー116に突き当てる。その後、締付金具117aは、コードカン114の後端の縮径部37にネジ留めされる。このとき、ガスケット115は、ワッシャー116を介して軸方向に移動するため、コードカン114の内壁39により強く突き当てられる。結果として、ガスケット115は、軸方向及び径方向に膨張し、コードカン114の隙間を埋め、より完全な防水を実現する。尚、締付金具117aの貫通孔118の径は、標準的なコネクタの個品を通過させることができるよう、比較的大きな内径に設定してある。故に、締付金具117aそれ自体は、光ケーブル28をクランプする働きを有しない。
次いで、締付金具117aと光ケーブル28の間に形成された隙間128に、締付金具117cを軸方向に挿入する。この締付金具117cの内径は、光ケーブル28の外径と略同じか若しくは若干小さく設定されており、この結果、締付金具117cは、光ケーブル28の下側半分を閉じた状態とすることができる。
最後に、締付金具117b、cが、それらの間に光ケーブル28を挟み込むように互いに組み合わされ、光ケーブル28との間の隙間をなくした状態で締付金具117aに固定される。この締付金具117bの内径も、締付金具117cのそれと同様に、光ケーブル28の外径と略同じか若しくは若干小さく設定してある。これらの締付金具117a乃至cは、それぞれに設けたネジ穴117a’乃至c’によって形成され得る2箇所のネジ穴によって互いにネジ留めされる。これにより、締付金具117a乃至cは互いに固定されるとともに、特に、締付金具117b、cの働きにより、光ケーブル24を強固にクランプすることができる。
防水コネクタに限らず、他の様々なコネクタにも応用することができる。
1 防水装置
10 プラグコネクタ
12 コネクタ部材
14 コードカン
18 結合部材
20 スプリングワッシャー
23 フェルール
24 スクロウェーブリング
30 凹部
33 凹部
45 後面
47 後側内壁
48 後面
49 前面
60 空間
61 ロック操作部
62 LCツマミ
80 レセプタクルコネクタ
81 LCアダプタ
110 プラグコネクタ
111 Oリング
114 コードカン
115 ガスケット
116 ワッシャー
117 締付金具
120 スペーサ
130 T字突起部
162 LCツマミ
180 レセプタクルコネクタ
186 筒状部
10 プラグコネクタ
12 コネクタ部材
14 コードカン
18 結合部材
20 スプリングワッシャー
23 フェルール
24 スクロウェーブリング
30 凹部
33 凹部
45 後面
47 後側内壁
48 後面
49 前面
60 空間
61 ロック操作部
62 LCツマミ
80 レセプタクルコネクタ
81 LCアダプタ
110 プラグコネクタ
111 Oリング
114 コードカン
115 ガスケット
116 ワッシャー
117 締付金具
120 スペーサ
130 T字突起部
162 LCツマミ
180 レセプタクルコネクタ
186 筒状部
Claims (21)
- 相手コネクタに配したアダプタ部材と着脱自在に嵌合されるコネクタ部材であって、前記コネクタ部材に設けたロック操作部の働きにより前記アダプタ部材にロックされ得る、前記コネクタ部材と、
前記コネクタ部材を所定の範囲で遊動可能に支持し、前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側とは反対の側に移動したときに前記コネクタ部材に設けた前記ロック操作部を操作して前記コネクタ部材と前記アダプタ部材のロックを解除することができる、ロック解除手段と、
前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に張り出し、前記アダプタ部材の周囲を前記嵌合方向に沿って取り囲むように前記コネクタ部材側に前記相手コネクタから張り出した筒状部に固定可能であって、前記筒状部に固定された際に前記筒状部との間に前記嵌合方向に沿って重なり部分を形成し得る、略筒状の結合部材と、
前記結合部材を支持し、且つ、前記ロック解除手段を前記嵌合方向に沿って所定の範囲でスライド可能に支持する基部と、を備え、
前記相手コネクタとの接続時には、前記基部を前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に移動させることにより、前記基部によって支持された前記結合部材を前記筒状部に接近させるとともに、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材に接近させ、その後、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を、前記アダプタ部材に接近させて前記コネクタ部材と前記アダプタ部材を嵌合させた後、前記基部を前記嵌合方向に沿ってスライドさせつつ前記結合部材を前記筒状部に固定するようになっており、該固定は、前記嵌合方向と交差する方向に溝を切った複数の固定溝を前記筒状部の外面に前記嵌合方向に沿って複数配置し、該複数の固定溝のいずれかに前記結合部材に設けた嵌合突起を挿入することによって行われるものであり、該固定の際、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材とがロックされた際に定まる前記嵌合突起と前記固定溝との間の距離に応答して、前記嵌合突起は前記複数の固定溝のうちのいずれかに挿入されることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記嵌合突起は、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材とがロックされた際に、前記嵌合突起の最も近くに位置する固定溝に挿入される請求項1に記載の防水コネクタ。
- 前記相手コネクタとの接続の解除時には、前記基部を前記嵌合方向に沿ってスライドさせつつ前記結合部材と前記筒状部の固定を解除した後、前記基部を前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側とは反対の側に移動させることにより、前記基部によって支持された前記結合部材を前記筒状部から引き離すととともに、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材から引き離し、これにより、前記コネクタ部材に設けた前記ロック操作部を前記ロック解除手段で操作して前記アダプタ部材と前記コネクタ部材のロックを解除するとともに、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を前記アダプタ部材から引き離して、前記コネクタ部材と前記アダプタ部材の嵌合を解除する請求項1又は2に記載の防水コネクタ。
- 前記ロック解除手段と前記基部の間に配置した弾性部材によって、前記ロック解除手段は常時、前記嵌合方向に沿って前記相手コネクタ側に付勢される請求項1乃至3のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記ロック解除手段は、前記嵌合方向に沿って前記基部に所定の範囲でスライド可能に支持される請求項1乃至4のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記基部と前記ロック解除手段との接触を通じて、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材に接近させる請求項5に記載の防水コネクタ。
- 前記基部と前記ロック解除手段との接触を通じて、前記基部によって支持された前記ロック解除手段を、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材から引き離す請求項5に記載の防水コネクタ。
- 前記コネクタ部材は、前記ロック解除手段に設けた貫通孔に挿通されることにより、前記嵌合方向に沿って遊動可能に支持されており、前記コネクタ部材の外側面に設けた凸部と前記ロック解除手段の貫通孔の前面との前記嵌合方向における衝突を通じて前記相手コネクタ側への移動を制限されるとともに、前記コネクタ部材の後端側に設けた衝突部材の前面と前記ロック解除手段の貫通孔の後面との前記嵌合方向における衝突を通じて前記相手コネクタ側とは反対の側への移動を制限される請求項1乃至7のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記コネクタ部材の外側面に設けた凸部と前記ロック解除手段の貫通孔の前面との前記嵌合方向における衝突を利用して、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を、前記アダプタ部材に接近させる請求項8に記載の防水コネクタ。
- 前記コネクタ部材の後端側に設けた衝突部材と前記ロック解除手段の貫通孔の後面との前記嵌合方向における衝突を利用して、前記ロック解除手段によって支持された前記コネクタ部材を前記アダプタ部材から引き離す請求項8に記載の防水コネクタ。
- 前記ロック操作部は、前記嵌合方向に張り出すとともに、更に、その端部付近で前記ロック操作部側に張り出して、前記ロック操作部の自由端付近を包み込む形状とされたタブを有し、前記タブを利用して前記ロック解除手段で操作して前記アダプタ部材と前記コネクタ部材のロックを解除する請求項1乃至10のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記結合部材は前記基部に遊嵌される請求項1乃至11のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記基部は、前記筒状部に固定された際に前記筒状部の内周との間に前記嵌合方向に沿って重なり部分を形成し得るように前記嵌合方向にて前記相手コネクタ側に張り出した筒部を有し、前記筒部における前記重なり部分にリング状の防水部材を設けている請求項1乃至12のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記防水コネクタと前記相手コネクタの接続時に、前記結合部材は前記筒状部の外周を覆い、前記相手コネクタの前記筒状部は、前記結合部材と前記防水コネクタの前記筒部との間に形成された隙間に挟み込まれる請求項11に記載の防水コネクタ。
- 前記コネクタ部材は、LCコネクタの構造を有する請求項1乃至14のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記防水コネクタと、この防水コネクタと接続され得る相手コネクタから成る請求項1乃至15のいずれかに記載の防水装置。
- ケーブルが挿通される挿通孔を有する防水コネクタであって、
前記挿通孔の内部に前記ケーブルの挿通方向に沿って挿入され、前記防水コネクタの内壁に突き当てた状態で配置されるガスケットと、
前記挿通孔の内部に前記ケーブルの挿通方向に沿って挿入され、前記ガスケットに突き当てた状態で配置されるワッシャーと、
前記挿通孔の外部に前記ケーブルの挿通方向に沿って前記ワッシャーに突き当てた状態で配置され、前記挿通孔を閉じる締付金具と、
を備えることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記締付金具は、前記ケーブルの挿通方向に沿って前記防水コネクタに対してネジ留めされる請求項17に記載の防水コネクタ。
- 前記ガスケットは瓢箪型である請求項17又は18に記載の防水コネクタ。
- 前記ガスケット及び前記ワッシャーはそれぞれ複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わせた状態で前記挿通孔に配置される請求項17乃至19のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 前記締付金具は複数のパーツに分割されており、これら分割されたパーツの間に前記ケーブルを挟み込むように互いに組み合わされた状態で固定される請求項17乃至20のいずれかに記載の防水コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009263927A JP2011107513A (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011107513A true JP2011107513A (ja) | 2011-06-02 |
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ID=44231032
Family Applications (1)
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JP2009263927A Pending JP2011107513A (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 防水コネクタ、及び、この防水コネクタを用いた防水装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012068323A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Fujitsu Ltd | 結合デバイス |
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WO2018214591A1 (zh) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | 广东百事泰电子商务股份有限公司 | 自由更换插头的电源插座 |
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WO2024053028A1 (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | 住友電気工業株式会社 | 光接続部品および光接続方法 |
-
2009
- 2009-11-19 JP JP2009263927A patent/JP2011107513A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019179160A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
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