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JP2011106962A - ガスセンサ - Google Patents

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JP2011106962A JP2009262184A JP2009262184A JP2011106962A JP 2011106962 A JP2011106962 A JP 2011106962A JP 2009262184 A JP2009262184 A JP 2009262184A JP 2009262184 A JP2009262184 A JP 2009262184A JP 2011106962 A JP2011106962 A JP 2011106962A
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Abstract

【課題】 弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部(端子部材やガス検出素子など)に水が進入するのを、より一層防止することができるガスセンサを提供する。
【解決手段】 絶縁部材190の貫通孔面192は、弾性シール部材115側を向くシール側面(テーパ面192b)を含む。弾性シール部材115は、絶縁部材190の貫通孔191内に挿入される挿入部115dであって、挿通孔面115bのうち軸線方向先端側に位置する先端側挿通孔面115fを有する挿入部115dを備える。挿入部115dは、絶縁部材190のシール側面(テーパ面192b)に押し当てられて、挿通孔115cのうち先端側挿通孔面115fによって構成される先端側挿通孔115gが縮径するように弾性変形し、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ガスセンサに関する。
ガスセンサとしては、例えば、自動車の排気管に取り付けられて、排気ガス中のNOx濃度や酸素濃度を検出するガスセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のガスセンサは、軸線方向に延びるガス検出素子であって軸線方向先端側が被測定ガスに晒されるガス検出素子と、軸線方向に延びてガス検出素子を包囲する筒状のケーシング部材(外筒)と、ガス検出素子と電気的に接続する端子部材と、端子部材と電気的に接続するリード線とを備えている。さらに、このガスセンサは、リード線が挿通する挿通孔であって軸線方向に延びる挿通孔を構成する挿通孔面を有し、ケーシング部材のうち軸線方向後端に位置する後端開口部の径方向内側に配置された弾性シール部材と、弾性シール部材よりも軸線方向先端側に位置してケーシング部材の内部に収容された絶縁部材であって、端子部材を内部に配置する貫通孔を有する絶縁部材とを備えている。リード線は、弾性シール部材の挿通孔を通じて、ガスセンサの外部に延出している。
特開2009−47574号公報
特許文献1のガスセンサでは、弾性シール部材を、ケーシング部材の後端開口部を径方向内側に加締めた加締め部によって押圧し、挿通孔が縮径するように弾性変形させている。これにより、加締め部の径方向内側の位置で、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にしている。このようにして、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部(端子部材やガス検出素子など)に水が進入する不具合の防止を図っていた。
しかしながら、近年、ガスセンサにおいて、更なる防水性の向上が求められている。具体的には、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部(端子部材やガス検出素子など)に水が進入するのを、より一層防止できるガスセンサが求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部(端子部材やガス検出素子など)に水が進入するのを、より一層防止することができるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びるガス検出素子であって、上記軸線方向先端側が被測定ガスに晒されるガス検出素子と、上記ガス検出素子と電気的に接続する端子部材と、上記端子部材と電気的に接続するリード線と、上記軸線方向に延び、上記ガス検出素子、上記端子部材、及び上記リード線の周囲を取り囲む筒状のケーシング部材と、上記リード線が挿通する挿通孔であって上記軸線方向に延びる挿通孔を構成する挿通孔面を有し、上記ケーシング部材のうち軸線方向後端に位置する後端開口部の径方向内側に配置された弾性シール部材であって、上記後端開口部を径方向内側に加締めた加締め部によって押圧されて上記挿通孔が縮径するように弾性変形し、上記加締め部の径方向内側の位置で、上記挿通孔面と上記リード線の外周面との間を水密にする弾性シール部材と、上記弾性シール部材よりも上記軸線方向先端側に位置し、上記ケーシング部材の内部に収容された絶縁部材であって、上記端子部材を内部に配置する貫通孔を構成する貫通孔面を有する絶縁部材と、を備えるガスセンサであって、上記リード線が、上記弾性シール部材の上記挿通孔を通じて、上記ガスセンサの外部に延出してなるガスセンサにおいて、上記絶縁部材の上記貫通孔面は、上記弾性シール部材側を向くシール側面を含み、上記弾性シール部材は、上記絶縁部材の上記貫通孔内に挿入される挿入部であって、上記挿通孔面のうち上記軸線方向先端側に位置する先端側挿通孔面を有する挿入部を備え、上記挿入部は、上記絶縁部材の上記シール側面に押し当てられて、上記挿通孔のうち上記先端側挿通孔面によって構成される先端側挿通孔が縮径するように弾性変形し、上記先端側挿通孔面と上記リード線の外周面との間を水密にしてなるガスセンサである。
上述のガスセンサでは、特許文献1のガスセンサと同様に、弾性シール部材が、ケーシング部材の後端開口部を径方向内側に加締めた加締め部の径方向内側の位置で、挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にしている。
さらに、上述のガスセンサでは、絶縁部材の貫通孔面が、弾性シール部材側を向くシール側面を含んでいる。さらに、上述のガスセンサでは、弾性シール部材が、絶縁部材の貫通孔内に挿入される挿入部であって、軸線方向に延びる挿通孔面のうち軸線方向先端側に位置する先端側挿通孔面を有する挿入部を備えている。この挿入部は、絶縁部材のシール側面に押し当てられて、挿通孔のうち先端側挿通孔面によって構成される先端側挿通孔が縮径するように弾性変形し、先端側挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にしている。
このように、上述のガスセンサでは、弾性シール部材が、加締め部の径方向内側の位置に加えて、絶縁部材の貫通孔内においても、挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にしている。従って、上述のガスセンサは、従来のガスセンサに比べて、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部(端子部材やガス検出素子など)に水が進入するのをより一層防止することができる。
さらに、上記のガスセンサであって、前記絶縁部材の後端面(前記絶縁部材のうち前記弾性シール部材側の端面をなす面)から前記軸線方向先端側に延びる孔であって、上記後端面から上記軸線方向先端側に向かうにしたがって縮径するテーパ状の孔を構成するテーパ面を、前記シール側面として含むガスセンサとすると良い。
上述のガスセンサでは、絶縁部材の貫通孔面が、シール側面として、絶縁部材の後端面から軸線方向先端側に延びる孔であって、後端面から軸線方向先端側に向かうにしたがって縮径するテーパ状(例えば、円錐台形状)の孔を構成するテーパ面を含んでいる。
このような構成のガスセンサの組立工程において、ケーシング部材の後端開口部の径方向内側に弾性シール部材を配置した状態で、後端開口部を径方向内側に加締めると、弾性シール部材が、径方向内側に圧縮されると共に軸線方向に伸びる。このとき、弾性シール部材の挿入部が、絶縁部材のテーパ面に強く押し当てられ、その反力により、先端側挿通孔が縮径するように弾性変形する。これにより、先端側挿通孔面とリード線の外周面とを密着させて、先端側挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にすることができる。
また、ガスセンサを排気管等に取り付けて高温環境下で使用する場合は、弾性シール部材が熱膨張する。弾性シール部材は、熱膨張により軸線方向に伸びようとするので、弾性シール部材の挿入部が、テーパ面に強く押し当てられる。これにより、弾性シール部材の挿入部では、先端側挿通孔をより一層縮径させる方向に力が働くので、先端側挿通孔面とリード線の外周面とをより一層密着させることができる。
以上より、上述のガスセンサでは、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部に水が進入するのを、より一層防止することができる。
なお、絶縁部材の貫通孔面が、シール側面を1つだけ有する場合は、シール側面がテーパ面である。一方、シール側面を複数有する場合(例えば、シール側面として、テーパ面に加えて後述する環状面も有する場合)は、複数あるシール側面のうちの1つがテーパ面である。
さらに、上記いずれかのガスセンサであって、前記絶縁部材の後端面(前記絶縁部材のうち前記弾性シール部材側の端面をなす面)よりも前記軸線方向先端側に位置し、前記弾性シール部材側を向く環状の環状面であって、前記貫通孔のうち上記後端面から当該環状面にまで延びる第1孔部と、上記貫通孔のうち当該環状面から前記軸線方向先端側に延びる第2孔部との間に段差を形成する環状面を、前記シール側面として含むガスセンサとすると良い。
上述のガスセンサでは、絶縁部材の貫通孔面が、シール側面として、絶縁部材の後端面よりも軸線方向先端側に位置し、弾性シール部材側を向く、環状の環状面を含んでいる。この環状面は、貫通孔のうち後端面から当該環状面にまで延びる第1孔部と、貫通孔のうち当該環状面から軸線方向先端側に延びる第2孔部との間に段差を形成するものである。
このような構成のガスセンサの組立工程において、ケーシング部材の後端開口部の径方向内側に弾性シール部材を配置した状態で、後端開口部を径方向内側に加締めると、弾性シール部材が、径方向内側に圧縮されると共に軸線方向に伸びる。このとき、軸線方向に伸びる弾性シール部材の挿入部が、絶縁部材の環状面に押し当てられて押し縮められることで、第1孔部内において、先端側挿通孔が縮径するように弾性変形(肉厚が増大)する。これにより、先端側挿通孔面とリード線の外周面とを密着させて、先端側挿通孔面とリード線の外周面との間を水密にすることができる。
また、ガスセンサを排気管等に取り付けて高温環境下で使用する場合は、弾性シール部材が熱膨張する。弾性シール部材は、熱膨張により軸線方向に伸びようとするので、弾性シール部材の挿入部が、環状面に強く押し当てられる。これにより、弾性シール部材の挿入部では、先端側挿通孔をより一層縮径させる方向に力が働くので、先端側挿通孔面とリード線の外周面とをより一層密着させることができる。
以上より、上述のガスセンサでは、弾性シール部材の挿通孔面とリード線の外周面との間の隙間を通じて、外部からガスセンサ内部に水が進入するのを、より一層防止することができる。
なお、絶縁部材の貫通孔面が、シール側面を1つだけ有する場合は、シール側面が環状面である。一方、シール側面を複数有する場合(例えば、シール側面として、環状面に加えて前述のテーパ面も有する場合)は、複数あるシール側面のうちの1つが環状面である。
さらに、上記いずれかのガスセンサであって、前記絶縁部材の後端面(前記絶縁部材のうち前記弾性シール部材側の端面をなす面)と前記弾性シール部材との間に、間隙を設けてなるガスセンサとすると良い。
前述のように、ガスセンサを排気管等に取り付けて高温環境下で使用する場合は、弾性シール部材が熱膨張する。このため、絶縁部材の後端面全体にわたって弾性シール部材を接触させている(絶縁部材の後端面と弾性シール部材との間に間隙がない)ガスセンサの場合、熱膨張する弾性シール部材は、軸線方向先端側に伸びることができないので、軸線方向後端側に伸びて、ガスセンサの外部に飛び出すことになる。しかも、弾性シール部材のうちガスセンサの外部に飛び出した部位は、その後冷却されても、ガスセンサの内部に戻らない傾向にある。このため、弾性シール部材が熱膨張を繰り返すにしたがって、ガスセンサ外部に飛び出す弾性シール部材の体積が増加してゆく傾向にあった。これに伴って、ケーシング部材の加締め部の径方向内側に位置する弾性シール部材の体積が減少し、挿通孔面とリード線の外周面との間の水密性が低下することがあった。
これに対し、上述のガスセンサでは、絶縁部材の後端面と弾性シール部材との間に、間隙を設けている。このため、弾性シール部材が熱膨張するとき、弾性シール部材は、上記間隙内において、軸線方向先端側に伸びることができる。これにより、熱膨張に伴ってガスセンサ外部に飛び出す弾性シール部材の体積を減少させることができるので、ケーシング部材の加締め部の径方向内側に位置する弾性シール部材の体積減少を抑制することができる。従って、上述のガスセンサでは、ケーシング部材の加締め部の径方向内側の位置において、挿通孔面とリード線の外周面との間の水密性が低下するのを抑制することができる。
実施例1にかかるガスセンサの縦断面図である。 ガス検出素子の斜視図である。 図1のB部拡大図である。 図3のD部拡大図である。 実施例2にかかるガスセンサの縦断面図である。 図5のC部拡大図である。 図6のE部拡大図である。 従来のガスセンサの縦断面拡大図である。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1にかかるガスセンサ100の縦断面図(軸線AX方向に切断した断面図)である。ガスセンサ100は、測定対象となる排ガス中の特定ガス(NOx)を検出可能なガス検出素子120を内部に組み付けたものであり、内燃機関の排気管に装着されて使用される。なお、軸線AXは、ガスセンサ100の軸線であって、ガス検出素子120、主体金具101、外筒114、弾性シール部材115、及び絶縁部材190に共通の軸線である。
ガスセンサ100は、排気管に固定するためのネジ部101nが外表面の所定位置に形成された筒状の主体金具101と、この主体金具101の内側に保持され、軸線AX方向に延びる板状をなすガス検出素子120とを備える。さらに、ガスセンサ100は、ガス検出素子120の後端部120k(図1において上端の部位)が挿入される挿入孔140cを有する保持部材140と、この保持部材140の内側に保持された6個の端子部材とを備える。なお、図1では、6個の端子部材のうち2個の端子部材(具体的には、第1端子部材170bと第2端子部材180b)のみを図示している。
ガス検出素子120は、図2に示すように、軸線AX方向(図2において左右方向)に延びる板状に形成された素子部121と、軸線AX方向に延びる板状に形成されたヒータ部122とが積層されて一体的に形成されている。このガス検出素子120は、その先端部120s(図2において左端部)が特定ガス(被測定ガス)を検出する検出部であり、後端部120k(図2において右端部)の所定位置には、平面視矩形状の電極端子部が合計6個形成されている。詳細には、ガス検出素子120の第1板面120aの所定位置に、第1電極端子部123,124,125が形成され、第2板面120bの所定位置に、第2電極端子部127,128,129が形成されている。
ガス検出素子120の内部は、公知の構造をなす。即ち、素子部121は、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡電池セルと、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプセルと、固体電解質板の上に多孔質電極を形成したNOx検知セルと、測定ガス室を形成するためのスペーサとから構成されている。固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成され、スペーサは、アルミナを主体に形成されている。測定ガス室の内側には、酸素濃淡電池セルの一方の多孔質電極、酸素ポンプセルの一方の多孔質電極、NOx検知セルの一方の多孔質電極が露出するようにして配置されている。この測定ガス室は、素子部121の先端部120sの所定位置に形成されており、この部分が検出部に相当する。また、ヒータ部122は、アルミナを主体とする絶縁基板の間に、Ptを主体とする発熱抵抗体パターンが挟み込まれて形成されている。
前述の第1電極端子部123,124,125及び第2電極端子部127,128,129のうち、4つは、素子部121に設けられた多孔質電極(酸素濃淡電池セル、酸素ポンプセル、NOx検知セルの多孔質電極)に電気的に接続されており、残り2つは、ヒータ部122に設けられた発熱抵抗体パターンの両端に各々電気的に接続されている。
第1電極端子部123,124,125及び第2電極端子部127,128,129には、それぞれ、前述の端子部材が弾性的に当接して電気的に接続している(図1参照)。具体的には、各々の端子部材の先端側に位置する素子当接部が、第1電極端子部123,124,125及び第2電極端子部127,128,129のいずれかに弾性的に当接する。例えば、第1電極端子部124には、第1端子部材170bの第1素子当接部173bが弾性的に当接して電気的に接続している。また、第2電極端子部128には、第2端子部材180bの第2素子当接部183bが弾性的に当接して電気的に接続している(図1参照)。
さらに、6個の端子部材(第1端子部材170b、第2端子部材180bなど)には、それぞれ、異なるリード線116が電気的に接続されている。具体的には、端子部材の後端部に位置するリード線把持部によって、リード線116の芯線が把持されることで、端子部材にリード線116が電気的に接続される。例えば、図1に示すように、第1端子部材170bの第1リード線把持部177bによって、リード線116の芯線が把持されることで、第1端子部材170bにリード線116が電気的に接続される。また、第2端子部材180bの第2リード線把持部187bによって、他のリード線116の芯線が把持されることで、第2端子部材180bに他のリード線116が電気的に接続される。
主体金具101は、軸線AX方向に貫通する貫通孔101cを有し、この貫通孔101cの内部において径方向内側に突出する棚部101tを有する筒状に構成されている。主体金具101は、ガス検出素子120の先端部120sを先端側外部(図1において下方)に突出させると共に、ガス検出素子120の後端部120kを後端側外部(図1において上方)に突出させた状態で、ガス検出素子120を貫通孔101c内に保持している。
また、主体金具101の貫通孔101cの内部には、環状のセラミックホルダ103、粉末を充填してなる2つの滑石リング104,105、及びセラミックスリーブ106が配置されている。詳細には、ガス検出素子120の径方向周囲を取り囲む状態で、セラミックホルダ103、滑石リング104,105、及びセラミックスリーブ106が、この順に、主体金具101の軸線方向先端側(図1において下端側)から軸線方向後端側(図1において上端側)にわたって重ねて配置されている。
また、セラミックホルダ103と主体金具101の棚部101tとの間には、金属カップ107が配置されている。また、セラミックスリーブ106と主体金具101の後端部101kとの間には、加締リング108が配置されている。なお、主体金具101の後端部101kは、加締リング108を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
主体金具101の先端部には、ガス検出素子120の先端部120sを覆うように、複数の孔部を有する金属製(具体的にはステンレス)の外部プロテクタ111及び内部プロテクタ112が、溶接によって取り付けられている。
一方、主体金具103の後端部には、外筒114(ケーシング部材に相当する)が溶接によって取り付けられている。外筒114は、軸線AX方向に延びる筒状をなし、ガス検出素子120を包囲している。
保持部材140は、絶縁性材料(具体的にはアルミナ)からなり、軸線AX方向に貫通する挿入孔140cを有する筒状部材である。挿入孔140c内には、前述した6個の端子部材(第1端子部材170b、第2端子部材180bなど)が配置されている(図1参照)。保持部材140の後端部には、径方向外側に突出する鍔部140kが形成されている。この鍔部140kが内部支持部材118に当接することで、保持部材140は内部支持部材118に保持されている。なお、内部支持部材118は、外筒114のうち径方向内側に向けて加締められた加締部114gにより外筒114に保持されている。
保持部材140の後端面140b上には、絶縁部材190が配置されている。絶縁部材190は、電気絶縁性材料(具体的にはアルミナ)からなり、円筒状をなす。この絶縁部材190には、軸線AX方向に貫通する貫通孔191が合計6個形成されている。各々の貫通孔191は、貫通孔面192(略円筒状の内壁面)によって構成されている。貫通孔191には、前述した端子部材のリード線把持部(第1リード線把持部177b、第2リード線把持部187bなど)が配置されている。
また、外筒114のうち軸線方向後端(図1において上端)に位置する後端開口部114cの径方向内側には、フッ素ゴムからなる弾性シール部材115が配置されている(図1参照)。この弾性シール部材115には、軸線AX方向に延びる円筒状の挿通孔115cが、合計6個形成されている。各々の挿通孔115cは、弾性シール部材115の挿通孔面115b(円筒状の内壁面)によって構成されている。各々の挿通孔115cには、リード線116が1本ずつ挿通されている。各々のリード線116は、弾性シール部材115の挿通孔115cを通じて、ガスセンサ100の外部に延出している。
弾性シール部材115は、図3に示すように、外筒114の後端開口部114cを径方向内側(図3において左右から軸線AXに向かう側)に加締めた加締め部114bに押圧されて、挿通孔115cが縮径する(図3において左右方向の寸法が縮小する)ように弾性変形している。これにより、弾性シール部材115は、加締め部114bの径方向内側の位置で、挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとを密着させて、挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。これにより、弾性シール部材115の挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ100の内部(第1端子部材170b、第2端子部材180b、ガス検出素子120など)に水が進入するのを防止する。
さらに、弾性シール部材115は、自身より軸線AX方向先端側(図1において下側)に位置する絶縁部材190を、軸線AX方向先端側に押圧している。これにより、絶縁部材190及び保持部材140が、弾性シール部材115と内部支持部材118との間で押圧固定される。
ところで、本実施例1のガスセンサ100では、図3に示すように、絶縁部材190の貫通孔面192が、それぞれ、軸線AXと平行でないテーパ面192bを含んでいる。このテーパ面192bは、絶縁部材190のうち弾性シール部材115側の端面をなす後端面190bから軸線AX方向先端側に延びる孔であって、後端面190bから軸線AX方向先端側(図3において下側)に向かうにしたがって縮径するテーパ状(具体的には、円錐台形状)の孔(テーパ孔191bとする、図4参照)を構成している。なお、テーパ面192bは、弾性シール部材115側を向くシール側面に相当する。
さらに、本実施例1のガスセンサ100では、図4に拡大して示すように、弾性シール部材115が、絶縁部材190の貫通孔191内に挿入される挿入部115dを6個備えている。各々の挿入部115dは、テーパ孔191bに嵌合する円錐台形状をなし、軸線AX方向(図4において上下方向)に延びる挿通孔面115bのうち軸線方向先端側に位置する先端側挿通孔面115fを有している。この挿入部115dは、絶縁部材190のテーパ面192bに押し当てられて、挿通孔115cのうち先端側挿通孔面115fによって構成される先端側挿通孔115gが縮径するように弾性変形し、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとを密着させている。これにより、挿入部115dは、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。
このように、本実施例1のガスセンサ100では、弾性シール部材115が、外筒114の加締め部114bの径方向内側の位置に加えて、絶縁部材190の貫通孔191内においても、挿通孔面115b(詳細には、先端側挿通孔面115f)とリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。従って、本実施例1のガスセンサ100では、従来のガスセンサ(例えば、特許文献1のガスセンサ)に比べて、弾性シール部材115の挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ100の内部(第1端子部材170b、第2端子部材180b、ガス検出素子120など)に水が進入するのをより一層防止することができる。
ここで、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとの間を水密するメカニズムについて説明する。
本実施例1のガスセンサ100の組立工程では、保持部材140、絶縁部材190、リード線116と接続させた端子部材(第1端子部材170bなど)を一体にした状態で、保持部材140の鍔部140kを、外筒114(既に主体金具101に溶接している)の加締部114gによって保持されている内部支持部材118に当接させる(図1参照)。このとき、主体金具101に固定されているガス検出素子120の電極端子部(第1電極端子部124など)に、端子部材の素子当接部(第1端子部材170bの第1素子当接部173bなど)が当接する。
その後、挿通孔115cにリード線116を挿通させた弾性シール部材115について、各々の挿入部115dを、絶縁部材190のテーパ孔191bに挿入(嵌合)する。このとき、弾性シール部材115は、外筒114の後端開口部114cの径方向内側に配置される。この状態で、外筒114の後端開口部114cを径方向内側に加締め、弾性シール部材115を径方向内側に弾性的に圧縮すると、弾性シール部材115が軸線方向先端側(図1において下方)に伸びる。このとき、弾性シール部材115の挿入部115dが、絶縁部材190のテーパ面192bに強く押し当てられ、その反力により、先端側挿通孔115gが縮径するように弾性変形する(図3、図4参照)。これにより、図4に矢印で示すように、弾性シール部材115の先端側挿通孔面115fからリード線の116外周面116bに向けて力が働くので、先端側挿通孔面115fをリード線116の外周面116bに密着させて、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとの間を水密にすることができる。
また、本実施例1のガスセンサ100は、内燃機関の排気管に装着して使用する。従って、本実施例1のガスセンサ100は、その使用時に高温になり、弾性シール部材115が熱膨張する。弾性シール部材115は、熱膨張により軸線AX方向に伸びようとするので、弾性シール部材115の挿入部115dが、テーパ面192bに強く押し当てられる。これにより、弾性シール部材115の挿入部115dでは、先端側挿通孔115gをより一層縮径させる方向に力が働くので、リード線116の外周面116bに対し先端側挿通孔面115fをより一層密着させることができる。このようにして、先端側挿通孔面115fとリード線116の外周面116bとの間の水密性を、更に高めることができる。従って、本実施例1のガスセンサ100では、弾性シール部材115の挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ100の内部に水が進入するのをより一層防止することができる。
ところで、従来のガスセンサ500でも、図8に示すように、外筒514の加締め部514bの径方向内側の位置で弾性シール部材515を径方向内側に圧縮して、挿通孔面515bとリード線516の外周面516bとの間を水密にしていた。しかしながら、従来のガスセンサ500では、絶縁部材590の後端面590b全体にわたって弾性シール部材515を接触させていた(絶縁部材590の後端面590bと弾性シール部材515との間に間隙がなかった)。このため、ガスセンサ500の使用時に弾性シール部材515が熱膨張する場合、弾性シール部材515は、軸線方向先端側(図8において下方)に伸びることができないので、軸線方向後端側(図8において上方)に伸びて、ガスセンサ500の外部に飛び出す(飛び出し量が増大する)ことになる。
しかも、弾性シール部材515のうちガスセンサ500の外部に飛び出した部位は、その後冷却されても、ガスセンサ500の内部に戻らない傾向にある。このため、弾性シール部材515が熱膨張を繰り返すにしたがって、ガスセンサ500の外部に飛び出す弾性シール部材515の体積が増加してゆく傾向にあった。これに伴って、外筒514の加締め部514bの径方向内側に位置する弾性シール部材515の体積が減少し、加締め部514bの径方向内側の位置で、挿通孔面515bとリード線516の外周面516bとの間の水密性が低下することがあった。
これに対し、本実施例1のガスセンサ100では、図3に示すように、絶縁部材190の後端面190bと弾性シール部材115との間に、間隙Sを設けている。このため、弾性シール部材115は、熱膨張するとき、間隙S内において、軸線AX方向先端側(図3において下方)に伸びることができる。これにより、熱膨張に伴ってガスセンサ100の外部に飛び出す弾性シール部材115の体積を減少させることができるので、外筒114の加締め部114bの径方向内側に位置する弾性シール部材115の体積減少を抑制することができる。従って、本実施例1のガスセンサ100では、外筒114の加締め部114bの径方向内側の位置において、挿通孔面115bとリード線116の外周面116bとの間の水密性が低下するのを抑制することができる。
なお、弾性シール部材115のうち、間隙S内において軸線方向先端側(図3において下方)に熱膨張して伸びた部位は、その後冷却されると、熱膨張前の状態に戻る。従って、間隙S内において弾性シール部材115が軸線方向先端側に熱膨張して伸びることが原因で、外筒114の加締め部114bの径方向内側に位置する弾性シール部材115の体積が減少してしまうことはほとんどない。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、実施例2にかかるガスセンサ200の縦断面図(軸線AX方向に切断した断面図)である。本実施例2のガスセンサ200は、実施例1のガスセンサ100と比較して、弾性シール部材及び絶縁部材の形状が異なり、その他の部位については同様である。従って、ここでは、実施例1のガスセンサ100と異なる点を中心に説明し、その他の点については説明を省略または簡略化する。
本実施例2の絶縁部材290は、実施例1の絶縁部材190と比較して、貫通孔の形状が異なる(従って、貫通孔面の形状が異なる)。具体的には、実施例1では、絶縁部材190の貫通孔面192に、それぞれ、弾性シール部材215側を向くシール側面として、テーパ面192bを設けた(図3参照)。これに対し、本実施例2では、図6に示すように、絶縁部材290の貫通孔面292に、それぞれ、弾性シール部材115側を向くシール側面として、テーパ面292bに加えて、さらに、円環状の環状面292dを設けている。
テーパ面292bは、図6及び図7に示すように、絶縁部材290のうち弾性シール部材215側の端面をなす後端面290bから軸線AX方向先端側に延びる孔であって、後端面190bから軸線AX方向先端側(図6及び図7において下方)に向かうにしたがって縮径するテーパ状(具体的には、円錐台形状)の孔(テーパ孔291bとする)を構成する。
環状面292dは、絶縁部材290の後端面290bよりも軸線方向先端側(図6及び図7において下方)に位置し、弾性シール部材215側(図6及び図7において上側)を向く円環状の面である。この環状面292dは、絶縁部材290の貫通孔291のうち後端面290bから環状面292dにまで延びる第1孔部291cと、貫通孔291のうち環状面292dから軸線方向先端側(図6及び図7において下方)に延びる第2孔部291dとの間の段差を形成する。なお、第1孔部291cは、テーパ孔291bと、軸線AX方向(図6及び図7において上下方向)に延びる円筒形状の第1円筒孔291fとによって構成される。
また、本実施例2の弾性シール部材215は、実施例1の弾性シール部材115と比較して、挿入部の形状が異なる。具体的には、実施例1では、各々の挿入部115dを、テーパ孔191bに嵌合する円錐台形状とした。これに対し、本実施例2では、図6に示すように、各々の挿入部215dを、第1孔部291c(テーパ孔291b及び第1円筒孔291f)に嵌合する形状にしている。すなわち、各々の挿入部215dを、テーパ孔291bに嵌合する円錐台形状をなす部位と、第1円筒孔291fに嵌合する円筒形状をなす部位とを有する形状にしている。
なお、各々の挿入部215dは、軸線AX方向に延びる挿通孔面215b(リード線116を挿通させる挿通孔215cを構成する面)のうち軸線方向先端側(図6において下側)に位置する先端側挿通孔面215fを有している。また、挿通孔215cのうち先端側挿通孔面215fによって構成される部位を、先端側挿通孔215gとする(図7参照)。
各々の挿入部215dは、絶縁部材290のテーパ面292b及び環状面292dに押し当てられて、先端側挿通孔215gが縮径するように弾性変形し、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとを密着させている(図7参照)。これにより、挿入部215dは、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。
このように、本実施例2のガスセンサ200でも、弾性シール部材215が、外筒114の加締め部114bの径方向内側の位置に加えて、絶縁部材290の貫通孔291内においても、挿通孔面215b(詳細には、先端側挿通孔面215f)とリード線116の外周面116bとの間を水密にしている。従って、本実施例2のガスセンサ200でも、従来のガスセンサ(例えば、特許文献1のガスセンサ)に比べて、弾性シール部材215の挿通孔面215bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ200の内部(第1端子部材170b、第2端子部材180b、ガス検出素子120など)に水が進入するのをより一層防止することができる。
しかも、本実施例2のガスセンサでは、実施例1のガスセンサ100よりも、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとの間を水密にしている部位(シール部という)の長さ(シール長という)を長くしている。具体的には、実施例1のシール長L1(図4参照)に比べて、実施例2のシール長L2(図7参照)をかなり長くしている。これにより、本実施例2のガスセンサでは、実施例1のガスセンサ100に比べて、弾性シール部材215の挿通孔面215bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ200の内部(第1端子部材170b、第2端子部材180b、ガス検出素子120など)に水が進入するのをより一層防止することができる。
ここで、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとの間を水密するメカニズムについて説明する。
本実施例2のガスセンサ200の組立工程でも、保持部材140、絶縁部材290、リード線116と接続させた端子部材(第1端子部材170bなど)を一体にした状態で、保持部材140の鍔部140kを、外筒114(既に主体金具101に溶接している)の加締部114gによって保持されている内部支持部材118に当接させる(図5参照)。このとき、主体金具101に固定されているガス検出素子120の電極端子部(第1電極端子部124など)に、端子部材の素子当接部(第1端子部材170bの第1素子当接部173bなど)が当接する。
その後、挿通孔215cにリード線116を挿通させた弾性シール部材215について、各々の挿入部215dを、絶縁部材290の第1孔部291c(テーパ孔291b及び第1円筒孔291f)に挿入(嵌合)する。このとき、弾性シール部材215は、外筒114の後端開口部114cの径方向内側に配置される。この状態で、外筒114の後端開口部114cを径方向内側に加締め、弾性シール部材215を径方向内側に弾性的に圧縮すると、弾性シール部材215が軸線方向先端側(図5及び図6において下方)に伸びる。
このとき、弾性シール部材215の挿入部215d(詳細には、挿入部215dのうちテーパ面292bに対向する部位)が、絶縁部材290のテーパ面292bに強く押し当てられ、その反力により、先端側挿通孔215g(詳細には、先端側挿通孔215gのうちテーパ面292bの径方向内側に位置する部位)が縮径するように弾性変形する(図6及び図7参照)。さらに、このとき、弾性シール部材215の挿入部215dが、絶縁部材290の環状面292dに押し当てられて押し縮められることで、第1孔部291c内(特に、第1円筒孔291f内)において、先端側挿通孔215gが縮径するように弾性変形(肉厚が増大)する。これにより、図7に矢印で示すように、弾性シール部材215の先端側挿通孔面215fからリード線の116外周面116bに向けて力が働くので、弾性シール部材215の先端側挿通孔面215fをリード線の116外周面116bに密着させて、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとの間を水密にすることができる。
また、本実施例2のガスセンサ200も、内燃機関の排気管に装着して使用する。従って、本実施例2のガスセンサ200も、その使用時に高温になり、弾性シール部材215が熱膨張する。弾性シール部材215は、熱膨張により軸線AX方向に伸びようとするので、弾性シール部材215の挿入部215dが、テーパ面292b及び環状面292dに強く押し当てられる。これにより、弾性シール部材215の挿入部215dでは、先端側挿通孔215gをより一層縮径させる方向に力が働くので、リード線116の外周面116bに対し先端側挿通孔面215fをより一層密着させることができる。このようにして、先端側挿通孔面215fとリード線116の外周面116bとの間の水密性を高めることができる。従って、本実施例2のガスセンサ200では、弾性シール部材215の挿通孔面215bとリード線116の外周面116bとの間の隙間を通じて、外部からガスセンサ200の内部に水が進入するのをより一層防止することができる。
また、本実施例2のガスセンサ200でも、図6に示すように、絶縁部材290の後端面290bと弾性シール部材215との間に、間隙Sを設けている。このため、弾性シール部材215は、熱膨張するとき、間隙S内において、軸線AX方向先端側(図6において下方)に伸びることができる。これにより、実施例1のガスセンサ100と同様に、熱膨張に伴ってガスセンサ200の外部に飛び出す弾性シール部材215の体積を減少させることができるので、外筒114の加締め部114bの径方向内側に位置する弾性シール部材215の体積減少を抑制することができる。従って、本実施例2のガスセンサ200でも、外筒114の加締め部114bの径方向内側の位置において、挿通孔面215bとリード線116の外周面116bとの間の水密性が低下するのを抑制することができる。
なお、弾性シール部材215のうち、間隙S内において軸線方向先端側(図6において下方)に熱膨張して伸びた部位は、その後冷却されると、熱膨張前の状態に戻る。従って、間隙S内において弾性シール部材215が軸線方向先端側に熱膨張して伸びることが原因で、外筒114の加締め部114bの径方向内側に位置する弾性シール部材215の体積が減少してしまうことはほとんどない。
以上において、本発明を実施例1,2に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1,2では、保持部材140と絶縁部材190,290とを別体(2部材)としたが、保持部材と絶縁部材とを一体(一部材)に構成するようにしても良い。
また、実施例1,2では、ガスセンサとして、NOx濃度を検出するガスセンサ(NOxセンサ)を例示したが、本発明は、酸素濃度を検出するガスセンサ(酸素センサ)等にも適用することができる。
100,200 ガスセンサ
114 外筒(ケーシング部材)
114b 加締め部
114c 後端開口部
115,215 弾性シール部材
115b,215b 挿通孔面
115c,215c 挿通孔
115d,215d 挿入部
115f,215f 先端側挿通孔面
115g,215g 先端側挿通孔
116 リード線
116b リード線の外周面
120 ガス検出素子
170b 第1端子部材
180b 第2端子部材
190,290 絶縁部材
190b,290b 後端面
191,291 貫通孔
191b,291b テーパ孔
192,292 貫通孔面
192b,292b テーパ面(シール側面)
291c 第1孔部
291d 第2孔部
292d 環状面(シール側面)
AX 軸線
S 間隙

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びるガス検出素子であって、上記軸線方向先端側が被測定ガスに晒されるガス検出素子と、
    上記ガス検出素子と電気的に接続する端子部材と、
    上記端子部材と電気的に接続するリード線と、
    上記軸線方向に延び、上記ガス検出素子、上記端子部材、及び上記リード線の周囲を取り囲む筒状のケーシング部材と、
    上記リード線が挿通する挿通孔であって上記軸線方向に延びる挿通孔を構成する挿通孔面を有し、上記ケーシング部材のうち軸線方向後端に位置する後端開口部の径方向内側に配置された弾性シール部材であって、上記後端開口部を径方向内側に加締めた加締め部によって押圧されて上記挿通孔が縮径するように弾性変形し、上記加締め部の径方向内側の位置で、上記挿通孔面と上記リード線の外周面との間を水密にする弾性シール部材と、
    上記弾性シール部材よりも上記軸線方向先端側に位置し、上記ケーシング部材の内部に収容された絶縁部材であって、上記端子部材を内部に配置する貫通孔を構成する貫通孔面を有する絶縁部材と、
    を備えるガスセンサであって、
    上記リード線が、上記弾性シール部材の上記挿通孔を通じて、上記ガスセンサの外部に延出してなる
    ガスセンサにおいて、
    上記絶縁部材の上記貫通孔面は、上記弾性シール部材側を向くシール側面を含み、
    上記弾性シール部材は、上記絶縁部材の上記貫通孔内に挿入される挿入部であって、上記挿通孔面のうち上記軸線方向先端側に位置する先端側挿通孔面を有する挿入部を備え、
    上記挿入部は、上記絶縁部材の上記シール側面に押し当てられて、上記挿通孔のうち上記先端側挿通孔面によって構成される先端側挿通孔が縮径するように弾性変形し、上記先端側挿通孔面と上記リード線の外周面との間を水密にしてなる
    ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記絶縁部材の後端面から前記軸線方向先端側に延びる孔であって、上記後端面から上記軸線方向先端側に向かうにしたがって縮径するテーパ状の孔を構成するテーパ面を、前記シール側面として含む
    ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
    前記絶縁部材の後端面よりも前記軸線方向先端側に位置し、前記弾性シール部材側を向く環状の環状面であって、前記貫通孔のうち上記後端面から当該環状面にまで延びる第1孔部と、上記貫通孔のうち当該環状面から前記軸線方向先端側に延びる第2孔部との間に段差を形成する環状面を、前記シール側面として含む
    ガスセンサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のガスセンサであって、
    前記絶縁部材の後端面と前記弾性シール部材との間に、間隙を設けてなる
    ガスセンサ。
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