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JP4817419B2 - ガスセンサ - Google Patents

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JP4817419B2
JP4817419B2 JP2005348537A JP2005348537A JP4817419B2 JP 4817419 B2 JP4817419 B2 JP 4817419B2 JP 2005348537 A JP2005348537 A JP 2005348537A JP 2005348537 A JP2005348537 A JP 2005348537A JP 4817419 B2 JP4817419 B2 JP 4817419B2
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Description

この発明は、排気ガス等の被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサに関する。
従来、内燃機関の排気系に設置され、排気ガス中の酸素濃度を検出して内燃機関の燃焼制御に利用されるガスセンサとして、酸素センサが知られている。この酸素センサとして、酸素センサの上部に設けられたシール部材の中央に、基準ガスとなる外気を導入するための貫通孔を形成し、貫通孔を閉塞するように通気性及び撥水性を有するフィルタを設けた構成が知られている(特許文献1参照)。この酸素センサは、詳細には、シート状の撥水性のフィルタを、貫通孔に嵌挿可能な筒状挿入部材の外周面と貫通孔の内周面との間に挟持する形態で貫通孔内に固定している。
特開2001−208724号公報
しかしながら、特許文献1の酸素センサは、当該酸素センサを後方側から軸線方向に見たときにフィルタが視認できる形態となっており、外部からの衝撃等をフィルタが直接受け、フィルタが破れる虞があった。その結果、ガスセンサが飛水した場合に、ガスセンサ内部に水が侵入し、ガスセンサの出力に異常が生じたり、端子が短絡する虞がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ケーシングに固定されるシール部材にフィルタを配置させる構成のガスセンサにおいて、フィルタが破れることを防止し、ガスセンサ内部へ水が侵入することを防止するガスセンサを提供するものである。
そこで本発明のガスセンサは、軸線方向に延び、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出素子と、該検出素子の先端側を自身の先端よりも突出させて被測定ガスに晒すと共に、該検出素子の周囲を取り囲むケーシングと、前記検出素子よりも後方側で且つ該ケーシングの後端側内部に固定され、軸線方向に貫通する貫通孔を備えたシール部材と、該貫通孔に嵌挿された通気性及び撥水性を有するフィルタ部と、を備えるガスセンサにおいて、
前記ガスセンサを後方側から軸線方向に見たときに、フィルタ部が視認できないように該フィルタ部を覆う被覆部、及び前記貫通孔に連通し、外部から貫通孔内への通気を許容する連通部を有する該シール部材の後方側に結合するフィルタ被覆部材を備え、前記連通部を自身の開口部から当該連通部の長手方向に見たときに、前記フィルタ部が視認できないように当該フィルタ部が貫通孔に配置されていることを特徴とする。
本発明のように、フィルタ部を覆う被覆部を備えるフィルタ被覆部材をシール部材に結合させることで、ガスセンサを後方側から軸線方向に見たときに、フィルタ部が直接視認できないようになっている。よって、フィルタ部が外部からの衝撃等を直接受けなくなり、衝撃等によりフィルタ部が破れることを防止し、その結果、ガスセンサ内への水の浸入を防止できる。
なお、被覆部は、フィルタ部が直接視認できないように該フィルタ部を覆っていれば良く、フィルタ部が配置される貫通孔の後端開口の断面積(ガスセンサの軸線に直交する断面積)よりも大きな断面積を有する形状を有していれば良い。更に、貫通孔と同じ形(例えば、貫通孔が円形であるときに、被覆部も円形)である必要はなく、三角形や四角形といった多角形でも良い。
そして、フィルタ被覆部材は、貫通孔に連通する連通部を備えている、この連通部は、外部から貫通孔内(またはケーシング内)への通気を許容していれば良く、フィルタ被覆部材の外面に形成される開口部がフィルタ被覆部材の周方向に形成されていても良いし、フィルタ被覆部材の後端向き面に形成されていてもよい。また、フィルタ被覆部材の外面に形成される連通部の開口部から貫通孔まで直線形状に形成されていても良いし、連通部の開口部から貫通孔までの間で屈折して形成されていても良い。なお、連通部が直線形状に形成されている場合、連通部の開口部から連通部の長手方向に見たときにフィルタ部が視認できないように、連通部の形成位置とフィルタ部の配置位置を設定することが好ましい。これは、高圧の水が連通部の開口部から連通部内の長手方向に侵入したとしても、直接フィルタ部に当たらず、フィルタ部が破れることを確実に防止できるからである。
上記のような、連通部が直線形状に形成されており、連通部の開口部から連通部の長手方向に見たときにフィルタ部が視認できない具体的な構成としては、前記連通部が、前記フィルタ被覆部材の周方向に延びている構成とすることができる。
さらに、本発明のガスセンサは、前記連通部が、前記フィルタ被覆部材の前記後端面から切り欠かれた溝であることが好ましい。このように連通部を溝として形成することで、フィルタ被覆部材に外部から貫通孔内(またはケーシング内)への通気を許容できる連通部を容易に設けることができる。
さらに、本発明のガスセンサは、前記フィルタ被覆部材には、複数の前記連通部が備えられており、複数の前記連通部のうち、1つの連通部を開口部から連通部の長手方向に視認したときに、他の連通部の開口部が視認できるように複数の該連通部が配置されていることが好ましい。これにより、高圧の水、エンジンオイルやガソリン等が1つの連通部の開口部から長手方向に侵入したとしても、シール部材の貫通孔内に滞留することなく、他の連通部を通過して外部に抜けやすくなる。よって、フィルタ部の通気性が低下することを防止できる。
さらに、本発明のガスセンサは、前記シール部材と前記フィルタ被覆部材が一体成形されていることが好ましい。シール部材とフィルタ被覆部材とを一体成形しているので、別途接着剤等を用いて一体化する必要がなく、容易にシール部材及びフィルタ被覆部材を形成でき、ガスセンサの低コスト化を図ることができる。
ところで、フィルタ部としては、シート状のフィルタを、貫通孔に嵌挿可能な筒状挿入部材の外周面と貫通孔の内周面との間に挟持する形態で貫通孔内に配置する形態や、柱状のフィルタを貫通孔内に配置する形態が知られているが、より破れやすいシート状のフィルタが配置されているフィルタ部に本発明を用いることで、シート状のフィルタが破れることを防止でき、特に効果がある。
以下に、本発明を適用した実施形態であるガスセンサを図面と共に説明する。本実施形態では、自動車の排気管に装着されて排気ガス中の酸素の濃度を検出するガスセンサ(酸素センサ)について説明する。図1は、本実施形態のガスセンサ1の全体構成を示す断面図である。
図1に示すように、ガスセンサ1は、先端部が閉じた有底筒状をなすセンサ素子2、センサ素子2の有底孔21に挿入されるセラミックヒータ3と、センサ素子2を自身の内側にて保持する主体金具4を備える。なお、本実施形態において、図1に示すセンサ素子2の軸に沿う方向のうち、測定対象ガス(排気ガス)に晒される先端部に向かう側(閉じている側、図中の下側)を「先端側」とし、これと反対方向(図中上側)に向かう側を「後端側」として説明する。
このセンサ素子2は、イットリアを安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニアを主成分とする酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなり、先端部に検出部22を有している。この検出部22のうち有底孔21の内面に、そのほぼ全面を覆うようにPtあるいはPt合金により多孔質状に形成された内部電極層24と、検出部22の外面に、内部電極層24と同様に多孔質状に形成された外部電極層23を有している。また、このセンサ素子2の軸線方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する係合フランジ部25が設けられている。なお、本実施形態のセンサ素子2が特許請求の範囲の「検出素子」に相当する。一方、セラミックヒータ3は、棒状に形成されると共に、内部に発熱抵抗体を有する発熱部31を備えている。このセラミックヒータ3は、後述するヒータ用リード線390、420を介して通電されることにより発熱部31が発熱することになり、センサ素子2を活性化させるべく当該センサ素子2を加熱する機能を果たす。
主体金具4は、ガスセンサ1を排気管の取付部に取り付けるためのネジ部41と、排気管の取付部への取り付け時に取付工具をあてがう工具係合部42を有している。そして、主体金具4には、先端側内周に径方向内側に向かって突出した金具側段部43が設けられており、この金具側段部43にパッキン8を介して支持部材5を係止させている。なお、センサ素子2は、係合フランジ部25が支持部材5上にパッキン9を介して支持されることにより、主体金具4に支持される。支持部材5の後端側における主体金具4の内面とセンサ素子2の外面との間には、充填部材6が配設され、さらにこの充填部材6の後端側にスリーブ7および環状リング10が順次同軸状に内挿された状態で配置される。そして、主体金具4の金具側後端部44を内側先端方向に加締めることで、主体金具5にセンサ素子2が固定されている。なお、ガスセンサ1においては、主体金具4の金具側後端部44を加締めることを通じて、充填部材6がスリーブ7を介して圧縮充填される構造になっており、これによりセンサ素子2が筒状の主体金具4の内側に気密状に保持されている。
一方、主体金具4の先端部26には、外側カバー15が接合されている。この外側カバー15は、主体金具4から突出するセンサ素子2の検出部22の周囲を覆う有底筒状となっている。さらに、外側カバー15の内部には、内側カバー16が形成されている。この内側カバー16も外側カバー15と同様にセンサ素子2の検出部22を覆う有底筒状である。そして、外側カバー15、内側カバー16には、それぞれセンサ素子2に排気ガスを晒すための通気孔151、161が形成されている。
また、主体金具4の後端側内側には外筒部材11の先端部が接合されている。外筒部材11は、軸線方向における略中間位置に外筒段付き部111が形成されており、外筒段付き部111よりも先端側が外筒先端側胴部112として形成され、外筒段付き部111よりも後端側が外筒後端側胴部113として形成される。このうち、外筒後端側胴部113には、後述する保持部材17を保持するための第1加締め部114、及び後述するシール部材13を気密状に固定するための第2加締め部115が形成されている。なお、本実施形態の主体金具4及び外筒部材11が特許請求の範囲の「ケーシング」に相当する。
また、外筒部材11の外筒後端側胴部113内に保持部材17を介して配置されるセパレータ12は、素子用リード線400、410と、ヒータ用リード線390、420とを挿通するためのセパレータリード線挿通孔121が先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。また、セパレータ12には、先端面に開口する有底状の保持孔122が軸線方向に形成されている。この保持孔122内には、セラミックヒータ3の後端部が挿入され、セラミックヒータ3の後端面が保持孔122の底面に当接することでセパレータ12に対するセラミックヒータ3の軸線方向の位置決めがなされる。このセパレータ12は、周方向外側に延設されたセパレータフランジ部123を有している。
また、素子用リード線400、410およびヒータ用リード線390、420は、セパレータ12のセパレータリード線挿通孔121、後述するシール部材13及びフィルタ被覆部材400のリード線挿通孔131を通じて、外筒部材11の内部から外部に向かって引き出されている。なお、これら4本のリード線390、400、410、420は外部において、図示しないコネクタに接続される。そして、このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線390、400、410、420とは電気信号の入出力が行われることになる。
また、各リード線390、400、410、420は、詳細は図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて被覆した構造を有しており、導線の後端側がコネクタに設けられるコネクタ端子に接続される。そして、素子用リード線400の導線の先端側は、センサ素子2の外面に対して外嵌される端子金具14の後端部と加締められ、素子用リード線410の導線の先端側は、センサ素子2の内面に対して圧入される端子金具14の後端部と加締められる。これにより、素子用リード線400は、センサ素子2の外部電極層23と電気的に接続され、素子用リード線410は、内部電極層24と電気的に接続される。他方、ヒータ用リード線390、420の導線の先端部は、セラミックヒータ3の発熱抵抗体と接合された一対のヒータ用端子金具と各々接続される。
次に、本発明の主要部であるシール部材13及びフィルタ被覆部材200について詳細に説明する。
外筒部材11の後端側内部に配置されるシール部材13は、図1、2に示す様に、センサ素子2に電気的に接続される2本の素子用リード線400、410と、セラミックヒータ3に電気的に接続される2本のヒータ用リード線390、420とを挿通するための4つのリード線挿通孔131が、先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。さらに、シール部材13の略中央には、先端側から後端側に向かって大気導入孔132が形成されている。このシール部材13は、フッ素ゴム等からなる。なお、本実施形態の大気導入孔132が特許請求の範囲の「貫通孔」に相当する。
さらに、大気導入孔132の内部にはフィルタ部136が配置されている。このフィルタ部136は、円筒状の金属カップ134にシート状のフィルタ133が覆われており、フィルタ133が大気導入孔132と金属カップ134とに挟まれるようにして固定されている。このフィルタ133は、例えばPTFE等の材料から形成され、通気性及び撥水性を有している。また、この金属カップ134は、軸線O方向に延びる筒部135と、筒部135の先端側に径方向に突出する突出部137とを有する(図5参照)。そして筒部135の後端側は、大気挿通孔138が形成されており、外部から大気挿通孔138、フィルタ133を介して外筒部材11内部に大気を導入することができる。
そして、シール部材13よりも後方側にフィルタ被覆部材200が結合されている。本実施形態では、シール部材13とフィルタ被覆部材200とが一体に成形されている。このようにシール部材13とフィルタ被覆部材200を一体で成形することで、別途シール部材13とフィルタ被覆部材200とを接着剤等により接着する必要がない。このフィルタ被覆部材200にも、シール部材13の4つのリード線挿通孔131に繋がるリード線挿通孔131が、先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。さらに、図3に示すように、フィルタ被覆部材200の略中央には、フィルタ部136のフィルタ133を覆う被覆部201が形成されている。この被覆部201は、大気導入孔132の開口部の外形よりも大径に形成されている。
このように、フィルタ被覆部材200に被覆部201を備えることで、ガスセンサ1を後方側から軸線方向に見たときに、フィルタ部136(フィルタ133)が視認できないようになっている。これにより、フィルタ133が外部からの衝撃等を直接受けなくなり、衝撃等によりフィルタ133が破れることを防止し、その結果、ガスセンサ1内への水の浸入を防止できる。
また、図3、図4に示すように、フィルタ被覆部材200の外周に形成された開口部202からシール部材13の大気導入孔132に連通するように連通部203が形成されている。この連通部203は、周方向に直線形状で延びており、フィルタ被覆部材200の後端面から切り欠かれた溝である。なお、図3、図4は、シール部材13及びフィルタ被覆部材200をガスセンサ1に取り付ける前の図であり、図4は、図3のA方向から観た側面図である。
このように、フィルタ被覆部材200に周方向に直線形状で形成された連通部203を備えることで、連通部203の開口部202から連通部203の長手方向に見たときにフィルタ部136(フィルタ133)が視認できないような形態となっている。よって、高圧の水が連通部203の開口部202から連通部203内の長手方向に侵入したとしても、直接フィルタ133に直接当たらず、フィルタ133が破れることを確実に防止できる。さらに、連通部203が、フィルタ被覆部材200の後端面から切り欠かれた溝として形成しているので、フィルタ被覆部材200に容易に連通部203を設けることができる。
さらに、図3に示すように、この連通部203は、フィルタ被覆部材200に4つ設けられており、第1連通部204と第3連通部206、第2連通部205と第4連通部207とがそれぞれ対になっており、第1連通部204(第2連通部205)の開口部から長手方向に視認したときに、第3連通部206(第4連通部207)の開口部が視認できる配置となっている。
このように、フィルタ被覆部材200には、連通部203が複数設けられており、複数の連通部203のうち、1つの連通部203を開口部から長手方向に視認したときに、他の連通部203の開口部が視認できるので、例えば、第1連通部204の開口部から第1連通部内の長手方向に高圧の水、エンジンオイルやガソリン等が侵入しても、シール部材13の大気導入孔132内に滞留することなく、第3連通部206を通過して外部に抜けやすくなり、フィルタ133の通気性が低下することを防止できる。
次に、本実施形態のガスセンサ1の製造方法について詳細に説明する。
まず、ジルコニアに、イットリアを5mol%添加して造粒した後、先端部が閉じた有底筒状に成形し、電気炉にて1400〜1600℃の温度で焼成し、固体電解質体を得た。次いで、この固体電解質体の外周面に蒸着や化学メッキ等を用いて、白金よりなる外部電極層23を設ける。一方、固体電解質体の内側面にも同様に、蒸着や化学メッキ等を用いて、内部電極層24を設け、センサ素子2を得た。
ついで、主体金具4の先端部26に内側カバー16が挿入された外側カバー15を外挿し、レーザ溶接にて全周溶接する。そしてこの主体金具4にパッキン8、支持部材5、パッキン9、センサ素子2、充填部材6、スリーブ7を順に挿入し、主体金具4の金具側後端部44を加締めセンサ下部中間体を準備する。
一方、端子金具14、14にそれぞれ素子用リード線400、410を接合し、セラミックヒータ3のヒータ用端子金具にヒータ用リード線390、420を接合しておく。そして、端子金具14の内側にセラミックヒータ3を位置させた状態で、各リード線390、400、410、420をセパレータ12の各セパレータリード線挿通孔121に挿通する。
ついで、図5に示すように、筒部135、突出部137が形成された金属カップ134をシート状のフィルタ133を介してシール部材13の大気導入孔132に圧入してフィルタ部136を形成する。そして、フィルタ部136を有するシール部材13を外筒部材11の後端側に配置する。なお、シール部材13とフィルタ被覆部材200は一体成形されており、シール部材13を外筒部材11の後端側に配置すると、フィルタ被覆部材200は外筒部材11よりも後方側に配置された状態となる。
ついで、各リード線390、400、410、420をシール部材13及びフィルタ被覆部材200のリード線挿通孔131に挿通させた状態で、このシール部材131の先端面がセパレータ12の後端面に当接するように、セパレータ12を外筒部材11内に配置する。そして、セパレータ12の先端から保持部材17を挿入する。このようにしてセンサ上部中間体を作製する。
そして、センサ上部中間体の外筒部材11を主体金具4の後端側に挿入し、外筒部材11と主体金具4との重なり部を加締める。また、保持部材17を保持するように、外筒部材11を加締め、第1加締め部114を形成する。さらに、弾性シール部材13を保持するように外筒部材11を加締め、第2加締め部115を形成する。なお、加締めは八方丸加締めにて行った。そして、上記重なり部をレーザ溶接することにより固定し、ガスセンサ1が完成する。
以上、この発明の本実施形態について説明したが、この発明は本実施形態に限定されることはなく、様々に設計変更することができる。
例えば、図6に別実施形態を示す。この別実施形態は、本実施形態のようにシール部材13とフィルタ被覆部材200とが一体で成形されていることに対して別体で形成され結合されているものであり、且つ本実施形態のフィルタ被覆部材200の形状と異なるものである。以下説明では、異なる部分を中心に説明し、本実施形態と同部分については省略する。図6はシール部材13及びフィルタ被覆部材200をガスセンサ1から取り外した状態の部分断面図である。
別実施形態は、図6に示すようにシール部材13とフィルタ被覆部材300が別体で形成されている。具体的には、シール部材13の略中央の後方側にフィルタ被覆部材300を配置させ、両者を結合させている。このフィルタ被覆部材300はシール部材13よりも小径な円柱形状である。そして、フィルタ被覆部材300の後端側には、フィルタ部136のフィルタ133を覆う被覆部301が形成されている。また、突出部301の外周に形成された開口部302からシール部材13の大気導入孔132に連通するように連通部303が形成されている。この連通部303は、周方向に直線形状で延びている。この別実施形態においても、フィルタ被覆部材300に被覆部301を備えることで、ガスセンサ1を後方側から軸線方向に見たときに、フィルタ部136(フィルタ133)が視認できないようになっている。これにより、フィルタ133が外部からの衝撃等を直接受けなくなり、衝撃等によりフィルタ133が破れることを防止し、その結果、ガスセンサ1の検出精度の低下を防止する。
また、本実施形態や別実施形態では、円筒状の金属カップ134にシート状のフィルタ133を覆い、フィルタ133が大気導入孔132と金属カップ134とに挟まれるようにして固定されたフィルタ部136を用いたが、これに限られず、例えば、大気導入孔内に嵌挿した柱状のフィルタを用いても良い。
本実施形態のガスセンサ1の断面図である。 本実施形態のガスセンサ1に配置されたシール部材13及びフィルタ被覆部材200付近の部分拡大断面図である。 本実施形態のガスセンサ1に取り付ける前のシール部材13及びフィルタ被覆部材200を後方側から観た図である。 本実施形態のガスセンサ1に取り付ける前のシール部材13及びフィルタ被覆部材200の側面図である。 本実施形態のフィルタ133及び金属カップ134をシール部材13及びフィルタ被覆部材200に挿入する際の説明図である。 別実施形態のガスセンサ1に取り付ける前のシール部材13及びフィルタ被覆部材300の部分断面側面図である。
符号の説明
1・・・・・ガスセンサ
2・・・・・センサ素子
3・・・・・主体金具
11・・・・外筒部材
13・・・・シール部材
132・・・大気導入孔
133・・・フィルタ
134・・・金属カップ
135・・・筒部
136・・・フィルタ部
200、300・・・フィルタ被覆部材
201、301・・・被覆部
202、302・・・開口部
203、303・・・挿通部

Claims (6)

  1. 軸線方向に延び、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出素子と、
    該検出素子の先端側を自身の先端よりも突出させて被測定ガスに晒すと共に、該検出素子の周囲を取り囲むケーシングと、
    前記検出素子よりも後方側で且つ該ケーシングの後端側内部に固定され、軸線方向に貫通する貫通孔を備えたシール部材と、
    該貫通孔に配置された通気性及び撥水性を有するフィルタ部と、
    を備えるガスセンサにおいて、
    前記シール部材の後方側に結合するフィルタ被覆部材であって、前記ガスセンサを後方側から軸線方向に見たときに、フィルタ部が視認できないように該フィルタ部を覆う被覆部と、前記貫通孔に連通し、外部から貫通孔内への通気を許容する連通部とを有するフィルタ被覆部材を備え、前記連通部を自身の開口部から当該連通部の長手方向に見たときに、前記フィルタ部が視認できないように当該フィルタ部が貫通孔に配置されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1記載のガスセンサにおいて、
    前記連通部は、前記フィルタ被覆部材の周方向に延びていることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項2記載のガスセンサにおいて、
    前記連通部は、前記フィルタ被覆部材の後端面から切り欠かれた溝であることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記フィルタ被覆部材には、複数の前記連通部が備えられており、
    複数の前記連通部のうち、1つの連通部を開口部から連通部の長手方向に視認したときに、他の連通部の開口部が視認できるように複数の該連通部が配置されていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記シール部材と前記フィルタ被覆部材が一体成形されていることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記フィルタ部には、シート状のフィルタが配置されていることを特徴とするガスセンサ。
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