JP2011102929A - 表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コスト化を図りつつ高画質化を実現することが可能な表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器を提供する
【解決手段】表示パネル10内の複数の画素11に対する表示駆動の際に、信号線駆動回路24が、発光輝度Lの階調を補間する階調補間動作を行う。また、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加を行う。基準電圧Vofsの印加期間内に印加されない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかなものとなる。更に、走査線WSLに対する選択パルスの印加時および信号線DTLに対する各電圧の印加時において、所定の動作を行うようにする。これにより、1水平期間全体における移動度補正量の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
【選択図】図15
【解決手段】表示パネル10内の複数の画素11に対する表示駆動の際に、信号線駆動回路24が、発光輝度Lの階調を補間する階調補間動作を行う。また、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加を行う。基準電圧Vofsの印加期間内に印加されない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかなものとなる。更に、走査線WSLに対する選択パルスの印加時および信号線DTLに対する各電圧の印加時において、所定の動作を行うようにする。これにより、1水平期間全体における移動度補正量の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
【選択図】図15
Description
本発明は、画素ごとに配置した発光素子により画像を表示する表示装置およびその駆動方法、ならびにそのような表示装置を備えた電子機器に関する。
近年、画像表示を行う表示装置の分野では、発光素子として、流れる電流値に応じて発光輝度が変化する電流駆動型の光学素子、例えば有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた表示装置(有機EL表示装置)が開発され、商品化が進められている。
有機EL素子は、液晶素子などと異なり自発光素子である。そのため、有機EL表示装置では光源(バックライト)が必要ないことから、光源を必要とする液晶表示装置と比べ、画像の視認性が高く、消費電力が低く、かつ素子の応答速度が速い。
有機EL表示装置では、液晶表示装置と同様に、その駆動方式として、単純(パッシブ)マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とが挙げられる。前者は、構造が単純であるものの、大型かつ高精細の表示装置の実現が難しいなどの問題がある。そのため、現在では、後者のアクティブマトリクス方式の開発が盛んに行なわれている。この方式では、画素ごとに配した有機EL素子に流れる電流を、有機EL素子ごとに設けた駆動回路内の能動素子(一般にはTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ))によって制御するようになっている。
ところで、一般に、有機EL素子の電流−電圧(I−V)特性は、時間の経過に従って劣化(経時劣化)することが知られている。有機EL素子を電流駆動する画素回路では、有機EL素子のI−V特性が経時変化すると、駆動トランジスタに流れる電流値が変化することから、有機EL素子自身に流れる電流値も変化し、それに応じて発光輝度も変化する。
また、駆動トランジスタの閾値電圧Vthや移動度μが経時的に変化したり、製造プロセスのばらつきによって、これら閾値電圧Vthや移動度μが画素回路ごとに異なったりする場合がある。駆動トランジスタの閾値電圧Vthや移動度μが画素回路ごとに異なる場合には、駆動トランジスタに流れる電流値が画素回路ごとにばらつくことになる。そのため、駆動トランジスタのゲートに同じ電圧を印加しても、有機EL素子の発光輝度がばらつき、画面の一様性(ユニフォーミティ)が損なわれる。
そこで、有機EL素子のI−V特性が経時変化したり、駆動トランジスタの閾値電圧Vthや移動度μが経時変化したり画素回路ごとに異なったりしても、それらの影響を受けることなく、有機EL素子の発光輝度を一定に保つようにするための提案がなされている。具体的には、有機EL素子のI−V特性の変動に対する補償機能と、駆動トランジスタの閾値電圧Vthや移動度μの変動に対する補正機能とを組み込んだ表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、現在、フラットパネルディスプレイ業界では、液晶表示装置を用いた液晶テレビがシェアを伸ばしており、大画面化および薄型化と同時に、低価格化が消費者の購買意欲を促進している。したがって、有機EL表示装置を用いた有機ELテレビにおける販売を促進するうえでも、低価格化(低コスト化)を図ることは重要である。
そのための一策として、例えば、各画素を駆動する周辺回路においてコスト削減を図ることが考えられる。ここで、周辺回路には、各画素に映像信号を供給するデータドライバが含まれるが、このデータドライバでは、その出力階調数が10ビット階調(1024階調)に設定されていることが多い。この出力階調数を削減すれば、低コスト化を図ることができるが、単純に出力階調数を削減したままでは、表示画質が低下することになってしまう。
そこで、データドライバの出力階調数を、例えば8ビット階調(256階調)まで削減する一方、この8ビット階調における各階調間を例えば2ビット分(4階調)補間することによって、最終的に10ビット階調へ表現を拡大することが考えられる。
具体的には、各画素に映像信号電圧を書き込む前に、所定の階調補間用の信号電圧(以下、単に階調補間電圧という)を書き込むことによって階調を補間する。詳細には、ある映像信号電圧に対し、階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させ、その階調補間電圧の各電圧値を用いて映像信号電圧の各階調間を補完する(発光輝度を補間する)。この手法によれば、映像信号によって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現が実現されるため、低コスト化を図りつつ高画質化を実現することが可能になると考えられる。なお、以下では、このような階調補間電圧の書き込みの後に、映像信号電圧の書き込みを行うことによって画素駆動を行う方式を、「2ステップ駆動方式」と称して説明を行う。
ところで、特に大型の表示パネルにおいては、データドライバから画素までの距離が大きくなるに応じて、信号線における配線抵抗や容量に起因して、階調補間電圧や映像信号電圧の信号パルスの波形がなまってしまうことが多い。具体的には、データドライバからの距離が小さい画素(信号入力端寄りの画素)では、信号パルスの立ち上がり,立ち下がりが急峻である一方、この距離が大きい画素(パネル端寄りの画素)では、信号パルスの立ち上がり,立ち下がりがなだらかになってしまう。
ここで、上記した2ステップ駆動方式では、前述したように階調補間の際に、映像信号電圧の一電圧値に対して、階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させる必要がある。このため、上記したように、信号パルスの波形が表示パネル内の画素位置によって異なってしまう場合には、パルス波形の違いに起因して、同一の映像信号電圧値に対して適用する階調補間電圧の電圧値範囲が、画素位置によってばらついてしまうことがある。その場合、表示パネル内の全ての画素に対して共通の階調補間電圧値を適用すると、画素位置によっては適切な(滑らかな)階調補間がなされなくなり、その結果、その画素領域における画質が劣化してしまうことになる。
このようにして、上記した2ステップ駆動方式を用いた場合でも、場合によっては画質劣化を招いてしまうことが考えられるため、低コスト化を図りつつ高画質化を実現するうえで、更なる改善が望まれる。なお、これまで説明した問題は、有機EL表示装置だけには限られず、自発光素子を用いた他の表示装置においても同様に発生し得るものである。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、低コスト化を図りつつ高画質化を実現することが可能な表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器を提供することにある。
本発明の第1ないし第4の表示装置は、それぞれが発光素子を含む複数の画素と、各画素に接続された走査線および信号線と、走査線に対して複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路とを備えたものである。ここで、この信号線駆動回路は、映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うようになっている。
これらのうち、特に第1の表示装置では、上記走査線駆動回路が、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加を行うようになっている。
また、第2の表示装置では、上記走査線駆動回路が、階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加を開始すると共に、この階調補間電圧の印加終了後である基準電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させるようになっている。
更に、第3の表示装置では、上記走査線駆動回路が、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始すると共に、基準電圧の印加期間を経た後の映像信号電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させるようになっている。
また、第4の表示装置では、上記信号線駆動回路が、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始すると共に、基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、かつ、信号線の延在方向に沿った自身から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧の印加期間が短くなるように印加期間の調整を行っている。
本発明の電子機器は、上記第1ないし第4の表示装置のうちのいずれかを備えたものである。
本発明の第1ないし第4の表示装置の駆動方法は、それぞれが発光素子を含み、走査線および信号線に接続された複数の画素を表示駆動する際に、走査線に対して複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加しつつ、信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みを行い、映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うようにしたものである。
これらのうち、特に第1の表示装置の駆動方法では、上記映像信号の書き込み時に、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加を行うようになっている。
また、第2の表示装置の駆動方法では、上記映像信号の書き込み時において、階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加を開始すると共に、この階調補間電圧の印加終了後である基準電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させるようになっている。
更に、第3の表示装置の駆動方法では、上記映像信号の書き込み時において、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始すると共に、基準電圧の印加期間を経た後の映像信号電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させるようになっている。
また、第4の表示装置の駆動方法では、上記映像信号の書き込み時において、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始すると共に、基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、かつ、信号線の延在方向に沿ったこの信号線の駆動回路から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧の印加期間が短くなるように印加期間の調整を行っている。
本発明の第1ないし第4の表示装置およびその駆動方法では、走査線に対して複数の画素を順次選択するための選択パルスが印加されつつ、信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧がこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みがなされる。この際、映像信号電圧が複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定されると共に、階調補間電圧が複数の電圧値に渡って変化するようになされることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作が行われる。これにより、映像信号によって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現が実現されるため、駆動回路の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現を行うことができる。
これらのうち、特に第1の表示装置およびその駆動方法では、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加が行われる。このようにして、階調補間電圧の印加期間内に加えて基準電圧の印加期間内にも選択パルスの印加がなされることにより、基準電圧の印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧の印加後から映像信号の印加開始までの期間(基準電圧の印加期間)において、ブートストラップ動作が抑制または防止される。その結果、階調補間電圧の印加時における移動度補正量が小さくなり、階調補間電圧を増加させた際の電流(発光素子の駆動電流)変化量が少なくなる。すなわち、階調補間電圧の印加時における移動度補正量が少なくなり、階調補間電圧に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかとなる。
また、階調補間電圧の印加期間内に、上記した基準電圧の印加期間内とは別個の選択パルスが印加されることにより、例えば階調補間電圧の印加期間内から基準電圧の印加期間内まで連続して同一の選択パルスが印加される場合とは異なり、階調補間電圧の書き込み期間の長さが、この階調補間電圧の印加期間内における選択パルスの印加期間の長さによって規定されることになる。これにより、そのような場合と比べ、階調補間電圧の書き込み期間の長さと、その後のブートストラップ期間(基準電圧の印加期間内における選択パルスの印加開始までの期間)の長さとにおいてそれぞれ、装置内の画素位置(信号線駆動回路から画素までの距離)によるばらつきが抑えられる(もしくは回避される)。すなわち、階調補間電圧の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
また、第2の表示装置およびその駆動方法では、階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加が開始されると共に、この階調補間電圧の印加終了後である基準電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加が終了する。このようにして、階調補間電圧の印加期間から基準電圧の印加期間内まで選択パルスの印加が継続してなされることにより、その期間内まで継続して印加がなされない場合と比べて階調補間電圧の印加時における移動度補正量が少なくなり、階調補間電圧に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかとなる。また、階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加が開始されることにより、例えば階調補間電圧の印加期間内から選択パルスの印加が開始される場合とは異なり、階調補間電圧の書き込み期間の長さが、この階調補間電圧の印加期間の長さのみによって規定されることになる。これにより、そのような場合と比べ、階調補間電圧の書き込み期間の長さにおける装置内の画素位置によるばらつきが抑えられる(もしくは回避される)。すなわち、階調補間電圧の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
更に、第3の表示装置およびその駆動方法では、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加が開始されると共に、基準電圧の印加期間を経た後の映像信号電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加が終了する。このようにして、階調補間電圧の印加期間内から基準電圧の印加期間まで選択パルスの印加が継続してなされることにより、その期間まで継続して印加がなされない場合と比べて階調補間電圧の印加時における移動度補正量が少なくなり、階調補間電圧に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかとなる。また、映像信号電圧の印加期間内にその選択パルスの印加が終了することにより、例えば基準電圧の印加期間内に選択パルスの印加が終了する場合と比べ、階調補間電圧の書き込み期間の長さと映像信号電圧の書き込み期間の長さとを足し合わせた書き込み期間全体の長さにおいて、装置内の画素位置によるばらつきが抑えられる(もしくは回避される)。すなわち、階調補間電圧の印加時における移動度補正量と、映像信号電圧の印加時における移動度補正量とを足し合わせた(1水平期間全体としての)移動度補正量の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
また、第4の表示装置およびその駆動方法では、階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加が開始されると共に、基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加が終了する。このようにして、階調補間電圧の印加期間内から基準電圧の印加期間内まで選択パルスの印加が継続してなされることにより、その期間内まで継続して印加がなされない場合と比べて階調補間電圧の印加時における移動度補正量が少なくなり、階調補間電圧に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかとなる。また、信号線の延在方向に沿った信号線駆動回路から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧の印加期間が短くなるように印加期間の調整がなされることにより、階調補間電圧の書き込み期間の長さにおける装置内の画素位置によるばらつきが抑えられる(もしくは回避される)。すなわち、上記した選択パルスの印加開始時から階調補間電圧の印加終了時までの長さで規定される階調補間電圧の書き込み期間の長さが、上記距離が大きくなるのに応じて短くなるように調整されるため、この距離が大きくなるのに応じて階調補間電圧のパルス波形(具体的には、立ち下がり波形)がなまった場合にも、実際の書き込み期間の長さが画素位置によらずにほぼ一定となる。その結果、階調補間電圧の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
本発明の第1ないし第4の表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器によれば、複数の画素を表示駆動する際に、映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定し、階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることによって、発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うと共に、階調補間電圧の印加期間内に加えて基準電圧の印加期間内にも選択パルスの印加を行うようにしたので、基準電圧の印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧に対する電流変化特性において、その傾きをなだらかなものにすることができる。その結果、上記階調補間動作を行う際に、階調補間電圧の各電圧値を、映像信号電圧の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができるため、データドライバ(信号線駆動回路)等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく、階調補間動作を行うことができる。また、走査線に対する選択パルスの印加時および信号線に対する各電圧の印加時において所定の動作を行うようにしたので、1水平期間全体における移動度補正量の画素位置によるばらつきを、低減もしくは回避することができる。その結果、装置(表示パネル)内の全ての画素に対して共通の階調補間電圧値範囲を適用した場合であっても、適切な(滑らかな)階調補間を行うことができ、画素位置に応じた画質劣化を低減もしくは回避することができる。よって、低コスト化を図りつつ高画質化を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(階調補間電圧の書き込み用の選択パルスと、基準電圧の書き込み用の選択パルスとを別個に設ける例)
2.第2の実施の形態(階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加を開始して、基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させる例)
3.第3の実施の形態(階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始して、映像信号電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させる例)
4.第4の実施の形態(信号線駆動回路から画素までの信号線に沿った距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧の印加期間が短くなるようにする調整する例)
5.モジュールおよび適用例
6.変形例
1.第1の実施の形態(階調補間電圧の書き込み用の選択パルスと、基準電圧の書き込み用の選択パルスとを別個に設ける例)
2.第2の実施の形態(階調補間電圧の印加開始前に選択パルスの印加を開始して、基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させる例)
3.第3の実施の形態(階調補間電圧の印加期間内に選択パルスの印加を開始して、映像信号電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させる例)
4.第4の実施の形態(信号線駆動回路から画素までの信号線に沿った距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧の印加期間が短くなるようにする調整する例)
5.モジュールおよび適用例
6.変形例
<第1の実施の形態>
[表示装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の概略構成をブロック図で表したものである。この表示装置1は、表示パネル10(表示部)および駆動回路20を備えている。
[表示装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の概略構成をブロック図で表したものである。この表示装置1は、表示パネル10(表示部)および駆動回路20を備えている。
(表示パネル10)
表示パネル10は、複数の画素11がマトリクス状に配置された画素アレイ部13を有しており、外部から入力される映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づいて、アクティブマトリクス駆動により画像表示を行うものである。ここでは、各画素11は、赤色用の画素11R、緑色用の画素11Gおよび青色用の画素11Bにより構成されている。なお、以下では、画素11R,11G,11Bの総称として、画素11を適宜用いるものとする。
表示パネル10は、複数の画素11がマトリクス状に配置された画素アレイ部13を有しており、外部から入力される映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づいて、アクティブマトリクス駆動により画像表示を行うものである。ここでは、各画素11は、赤色用の画素11R、緑色用の画素11Gおよび青色用の画素11Bにより構成されている。なお、以下では、画素11R,11G,11Bの総称として、画素11を適宜用いるものとする。
画素アレイ部13はまた、行状に配置された複数の走査線WSLと、列状に配置された複数の信号線DTLと、走査線WSLに沿って行状に配置された複数の電源線DSLとを有している。これらの走査線WSL、信号線DTLおよび電源線DSLの一端側はそれぞれ、後述する駆動回路20に接続されている。また、上記した各画素11R,11G,11Bは、各走査線WSLと各信号線DTLとの交差部に対応して、行列状に配置(マトリクス配置)されている。
図2は、画素11R,11G,11Bの内部構成の一例を表したものである。画素11R,11G,11B内には、有機EL素子12R,12G,12B(発光素子)と、画素回路14とが設けられている。なお、以下では、有機EL素子12R,12G,12Bの総称として、有機EL素子12を適宜用いるものとする。
画素回路14は、書き込み(サンプリング用)トランジスタTr1(第1のトランジスタ)、駆動トランジスタTr2(第2のトランジスタ)および保持容量素子Csを用いて構成されており、いわゆる「2Tr1C」の回路構成となっている。ここで、書き込みトランジスタTr1および駆動トランジスタTr2はそれぞれ、例えば、nチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTにより形成されている。なお、TFTの種類は特に限定されるものではなく、例えば、逆スタガー構造(いわゆるボトムゲート型)であってもよいし、スタガー構造(いわゆるトップゲート型)であってもよい。
この画素回路14では、書き込みトランジスタTr1のゲートが走査線WSLに接続され、ドレインが信号線DTLに接続され、ソースが、駆動トランジスタTr2のゲートおよび保持容量素子Csの一端に接続されている。駆動トランジスタTr2のドレインは電源線DSLに接続され、ソースは、保持容量素子Csの他端および有機EL素子12のアノードに接続されている。有機EL素子12のカソードは固定電位に設定されており、ここではグランド線GNDに接続されることにより、グランド(接地電位)に設定されている。なお、この有機EL素子12のカソードは、各有機EL素子12の共通電極として機能しており、例えば、表示パネル10の表示領域全体に渡って連続して形成され、平板状の電極となっている。
(駆動回路20)
駆動回路20は、画素アレイ部13(表示パネル10)を駆動する(表示駆動を行う)ものである。具体的には、詳細は後述するが、画素アレイ部13における複数の画素11(11R,11G,11B)を順次選択しつつ、選択された画素11に対して映像信号20Aに基づく映像信号電圧を書き込むことにより、複数の画素11に対する表示駆動を行っている。この駆動回路20は、図1に示したように、映像信号処理回路21、タイミング生成回路22、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25を有している。
駆動回路20は、画素アレイ部13(表示パネル10)を駆動する(表示駆動を行う)ものである。具体的には、詳細は後述するが、画素アレイ部13における複数の画素11(11R,11G,11B)を順次選択しつつ、選択された画素11に対して映像信号20Aに基づく映像信号電圧を書き込むことにより、複数の画素11に対する表示駆動を行っている。この駆動回路20は、図1に示したように、映像信号処理回路21、タイミング生成回路22、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25を有している。
映像信号処理回路21は、外部から入力されるデジタルの映像信号20Aに対して所定の補正を行うと共に、補正した後の映像信号21Aを信号線駆動回路24に出力するものである。この所定の補正としては、例えば、ガンマ補正や、オーバードライブ補正などが挙げられる。
タイミング生成回路22は、外部から入力される同期信号20Bに基づいて制御信号22Aを生成し出力することにより、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25がそれぞれ、連動して動作するように制御するものである。
走査線駆動回路23は、制御信号22Aに従って(同期して)複数の走査線WSLに対して選択パルスを順次印加することにより、複数の画素11(11R,11G,11B)を順次選択するものである。具体的には、書き込みトランジスタTr1をオン状態に設定するときに印加する電圧Vonと、書き込みトランジスタTr1をオフ状態に設定するときに印加する電圧Voffとを選択的に出力することにより、上記した選択パルスを生成するようになっている。ここで、この走査線駆動回路23は、詳細は後述するが、後述する階調補間電圧Vsig1、基準電圧Vofsおよび映像信号電圧Vsig2の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスを各走査線WSLに対して行っている。なお、電圧Vonは、書き込みトランジスタTr1のオン電圧以上の値(一定値)となっており、電圧Voffは、この書き込みトランジスタTr1のオン電圧よりも低い値(一定値)となっている。
信号線駆動回路24は、制御信号22Aに従って(同期して)、映像信号処理回路21から入力される映像信号21Aに対応するアナログの映像信号を生成し、各信号線DTLに印加するものである。具体的には、この映像信号21Aに基づくアナログの映像信号電圧を各信号線DTLに対して印加することにより、走査線駆動回路23により選択された(選択対象の)画素11(11R,11G,11B)に対して映像信号の書き込みを行うようになっている。なお、映像信号の書き込みとは、駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間に所定の電圧を印加することを意味している。
この信号線駆動回路24は、映像信号20Aに基づく階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2と、基準電圧Vofsとの3つの電圧(3値の電圧)を出力することが可能となっている。ここで、この信号線駆動回路24は、これらの3つの電圧を、階調補完電圧Vsig1、基準電圧Vofsおよび映像信号電圧Vsig2の順に、各信号線DTLに対して印加すると共に、階調補完電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させている。これにより、詳細は後述するが、各有機EL素子12における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うようになっている。一方、基準電圧Vofsは、有機EL素子12の消光時に、駆動トランジスタTr2のゲートに印加するための電圧である。具体的には、この基準電圧Vofsは、駆動トランジスタTr2の閾値電圧をVthとすると、(Vofs−Vth)が有機EL素子12における閾値電圧Velおよびカソード電圧Vcaを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも低い電圧値(一定値)となるように設定されている。
電源線駆動回路25は、制御信号22Aに従って(同期して)、複数の電源線DSLに対して制御パルスを順次印加することにより、各有機EL素子12の発光動作および消光動作の制御を行うものである。具体的には、駆動トランジスタTr2に電流Idを流すときに印加する電圧Vccと、駆動トランジスタTr2に電流Idを流さないときに印加する電圧Viniとを選択的に出力することにより、上記した制御パルスを生成するようになっている。ここで、電圧Viniは、有機EL素子12における閾値電圧Velおよびカソード電圧Vcaを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも低い電圧値(一定値)となるように設定されている。一方、電圧Vccは、この電圧値(Vel+Vca)以上の電圧値(一定値)となるように設定されている。
[表示装置の作用・効果]
続いて、本実施の形態の表示装置1の作用および効果について説明する。
続いて、本実施の形態の表示装置1の作用および効果について説明する。
(1.表示動作の概要)
この表示装置1では、図1および図2に示したように、駆動回路20が、表示パネル10(画素アレイ部13)内の各画素11(11R,11G,11B)に対し、映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づく表示駆動を行う。これにより、各画素11内の有機EL素子12へ駆動電流が注入され、正孔と電子とが再結合して発光が起こる。この発光による光は、有機EL素子12における陽極(図示せず)と陰極(図示せず)との間で多重反射され、陰極等を透過して外部に取り出される。その結果、表示パネル10において、映像信号20Aに基づく画像表示がなされる。
この表示装置1では、図1および図2に示したように、駆動回路20が、表示パネル10(画素アレイ部13)内の各画素11(11R,11G,11B)に対し、映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づく表示駆動を行う。これにより、各画素11内の有機EL素子12へ駆動電流が注入され、正孔と電子とが再結合して発光が起こる。この発光による光は、有機EL素子12における陽極(図示せず)と陰極(図示せず)との間で多重反射され、陰極等を透過して外部に取り出される。その結果、表示パネル10において、映像信号20Aに基づく画像表示がなされる。
(2.表示動作の詳細)
図3は、表示装置1における表示動作の際(駆動回路20による表示駆動の際)の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである。ここで、図3(A)〜(C)はそれぞれ、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。具体的には、信号線DTLの電圧が、基準電圧Vofs、階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の間で周期的に変化している様子(図3(A))と、走査線WSLの電圧が、電圧Voff,Vonの間で周期的に変化している様子(図3(B))と、電源線DSLの電圧が、電圧Vcc,Viniの間で周期的に変化している様子(図3(C))と、をそれぞれ示している。また、図3(D),(E)はそれぞれ、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
図3は、表示装置1における表示動作の際(駆動回路20による表示駆動の際)の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである。ここで、図3(A)〜(C)はそれぞれ、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。具体的には、信号線DTLの電圧が、基準電圧Vofs、階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の間で周期的に変化している様子(図3(A))と、走査線WSLの電圧が、電圧Voff,Vonの間で周期的に変化している様子(図3(B))と、電源線DSLの電圧が、電圧Vcc,Viniの間で周期的に変化している様子(図3(C))と、をそれぞれ示している。また、図3(D),(E)はそれぞれ、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
(Vth補正準備期間T1:t1〜t5)
最初に、駆動回路20は、発光期間T0の終了(タイミングt1)後、各画素11(11R,11G,11B)内の駆動トランジスタTr2における閾値電圧Vthの補正(Vth補正)の準備を行う。具体的には、まず、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。そして、走査線駆動回路23が、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt2〜t3において、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げた状態に設定する(図3(B))。これにより、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降して電圧Viniとなり(図3(E))、有機EL素子12が消光する。なお、タイミングt1から、後述する発光動作を開始するタイミングt18までの期間は、有機EL素子12が消光状態である消光期間T10となっている。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、上記したソース電位Vsの下降に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングによって下降する(図3(D))。そして、上記したように走査線WSLの電圧が電圧Vonとなり、書き込みトランジスタTr1がオン状態となることにより、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgは、最終的に、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。これにより、図3中に示したように、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthよりも大きくなり(Vgs>Vth)、Vth補正の準備が完了する。なお、その後は、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt4において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げる(図3(B))。
最初に、駆動回路20は、発光期間T0の終了(タイミングt1)後、各画素11(11R,11G,11B)内の駆動トランジスタTr2における閾値電圧Vthの補正(Vth補正)の準備を行う。具体的には、まず、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。そして、走査線駆動回路23が、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt2〜t3において、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げた状態に設定する(図3(B))。これにより、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降して電圧Viniとなり(図3(E))、有機EL素子12が消光する。なお、タイミングt1から、後述する発光動作を開始するタイミングt18までの期間は、有機EL素子12が消光状態である消光期間T10となっている。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、上記したソース電位Vsの下降に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングによって下降する(図3(D))。そして、上記したように走査線WSLの電圧が電圧Vonとなり、書き込みトランジスタTr1がオン状態となることにより、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgは、最終的に、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。これにより、図3中に示したように、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthよりも大きくなり(Vgs>Vth)、Vth補正の準備が完了する。なお、その後は、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt4において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げる(図3(B))。
(1回目のVth補正期間T2:t5〜t6)
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2における1回目のVth補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ走査線WSLの電圧が電圧Vonとなっている期間中のタイミングt5において、電源線駆動回路25が電源線DSLの電圧を、電圧Viniから電圧Vccに上げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt6において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が一旦停止する(以下の1回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2における1回目のVth補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ走査線WSLの電圧が電圧Vonとなっている期間中のタイミングt5において、電源線駆動回路25が電源線DSLの電圧を、電圧Viniから電圧Vccに上げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt6において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が一旦停止する(以下の1回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
(1回目のVth補正休止期間T3:t6〜t7)
次に、タイミングt6から後述するタイミングt7までの期間は、上記したように、Vth補正が一旦停止している。ただし、上記した1回目のVth補正が不十分である場合、すなわち、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthと比べて依然として大きい場合(Vgs>Vth)には、以下のようになる。すなわち、このVth補正休止期間T3中においても、Vgs>Vthとなっていることから、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、このようなソース電位Vsの上昇に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
次に、タイミングt6から後述するタイミングt7までの期間は、上記したように、Vth補正が一旦停止している。ただし、上記した1回目のVth補正が不十分である場合、すなわち、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthと比べて依然として大きい場合(Vgs>Vth)には、以下のようになる。すなわち、このVth補正休止期間T3中においても、Vgs>Vthとなっていることから、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、このようなソース電位Vsの上昇に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
(2回目のVth補正期間T2:t7〜t8)
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(2回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt7において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが、電圧値(Vofs(=Vg)−Vth)よりも低い場合(Vs<(Vg−Vth))、換言すると、ゲート−ソース間電圧Vgsが依然として閾値電圧Vthよりも大きい場合(Vgs>Vth;Vth補正がまだ完了していない場合)には、以下のようになる。すなわち、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、1回目のVth補正期間と同様に、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。ただし、ここでは以下のようにして、Vgs=Vthとなる前に、Vth補正を再び一旦停止させている。すなわち、その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt8において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が再び一旦停止する(以下の2回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(2回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt7において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが、電圧値(Vofs(=Vg)−Vth)よりも低い場合(Vs<(Vg−Vth))、換言すると、ゲート−ソース間電圧Vgsが依然として閾値電圧Vthよりも大きい場合(Vgs>Vth;Vth補正がまだ完了していない場合)には、以下のようになる。すなわち、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、1回目のVth補正期間と同様に、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。ただし、ここでは以下のようにして、Vgs=Vthとなる前に、Vth補正を再び一旦停止させている。すなわち、その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt8において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が再び一旦停止する(以下の2回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
(2回目のVth補正休止期間T3:t8〜t9)
次に、タイミングt8から後述するタイミングt9までの期間は、上記したように、Vth補正が再び一旦停止している。ただし、ここでは、上記したように2回目のVth補正がまだ不十分であることから(Vgs>Vth)、この2回目のVth補正休止期間T3中にも、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。また、1回目のVth補正休止期間T3中と同様に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
次に、タイミングt8から後述するタイミングt9までの期間は、上記したように、Vth補正が再び一旦停止している。ただし、ここでは、上記したように2回目のVth補正がまだ不十分であることから(Vgs>Vth)、この2回目のVth補正休止期間T3中にも、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。また、1回目のVth補正休止期間T3中と同様に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
(3回目のVth補正期間T2および3回目のVth補正休止期間T3:t9〜t12)
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(3回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt9において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。そして、これまでのVth補正期間T2と同様に、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。ここでは、図3中に示したように、この3回目のVth補正期間T2の終了時にVgs=Vthとなり、Vth補正が完了するものとする。すなわち、保持容量素子Csの両端間の電圧が閾値電圧Vthとなるように充電され、その結果、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、閾値電圧Vthとなる。その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt10において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、その結果、その後の信号線DTLの電圧の大きさによらず、ゲート−ソース間電圧Vgsを閾値電圧Vthのまま保持することができる。なお、その後は、走査線WSLの電圧が電圧Voffとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt11において、信号線駆動回路24が信号線DTLの電圧を、基準電圧Vofsから階調補間電圧Vsig1へと上げるようになっている(図3(A))。また、タイミングt10から後述するタイミングt12までの期間は、3回目のVth補正休止期間T3となっている。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(3回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が基準電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt9において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsとなる(図3(D))。そして、これまでのVth補正期間T2と同様に、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。ここでは、図3中に示したように、この3回目のVth補正期間T2の終了時にVgs=Vthとなり、Vth補正が完了するものとする。すなわち、保持容量素子Csの両端間の電圧が閾値電圧Vthとなるように充電され、その結果、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、閾値電圧Vthとなる。その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、基準電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt10において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、その結果、その後の信号線DTLの電圧の大きさによらず、ゲート−ソース間電圧Vgsを閾値電圧Vthのまま保持することができる。なお、その後は、走査線WSLの電圧が電圧Voffとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt11において、信号線駆動回路24が信号線DTLの電圧を、基準電圧Vofsから階調補間電圧Vsig1へと上げるようになっている(図3(A))。また、タイミングt10から後述するタイミングt12までの期間は、3回目のVth補正休止期間T3となっている。
このようにして、Vth補正期間T2およびVth補正休止期間T3を数回ずつ(ここでは、3回ずつ)繰り返してゲート−ソース間電圧Vgsを閾値電圧Vthに設定することにより(Vth補正を行うことにより)、以下のような効果が得られる。すなわち、駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthが画素11(11R,11G,11B)ごとにばらついた場合であっても、有機EL素子12の発光輝度がばらつくのを回避することができる。
(移動度補正・階調補完書き込み期間T4:t12〜t13)
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、階調補間電圧Vsig1の書き込み(階調補間書き込み)を行いつつ、駆動トランジスタTr2における移動度μの補正(1回目の移動度補正)を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が階調補間電圧Vsig1となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt12において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、基準電圧Vofsから、このときの信号線DTLの電圧に対応する階調補間電圧Vsig1へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階ではまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さいため、有機EL素子12はカットオフ状態となっている。すなわち、この段階ではまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、有機EL素子12のアノード−カソード間に並列に存在する素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV1だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが(Vsig1+Vth−ΔV1)となる。
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、階調補間電圧Vsig1の書き込み(階調補間書き込み)を行いつつ、駆動トランジスタTr2における移動度μの補正(1回目の移動度補正)を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が階調補間電圧Vsig1となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt12において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、基準電圧Vofsから、このときの信号線DTLの電圧に対応する階調補間電圧Vsig1へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階ではまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さいため、有機EL素子12はカットオフ状態となっている。すなわち、この段階ではまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、有機EL素子12のアノード−カソード間に並列に存在する素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV1だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが(Vsig1+Vth−ΔV1)となる。
このとき、駆動トランジスタTr2の移動度μが大きくなるのに応じて、ソース電位Vsの上昇分(電位差ΔV1)も大きくなる。そのため、上記のように、ゲート−ソース間電圧Vgsが、後述する発光前にこの電位差ΔV1の分だけ小さくなることにより(フィードバックがかかることにより)、画素11ごとの移動度μのばらつきを取り除くことができる。ただし、ここでは以下説明するように、このような移動度補正を一旦休止させるため、画素11ごとの移動度μのばらつきは、この段階では完全には取り除かれていないことになる。このようにして、階調補完書き込みと同時に、1回目の移動度補正が行われる。
(ブートストラップ期間T5:t13〜t15)
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig1,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt13において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、移動度補正が一旦停止する。また、このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsも浮遊電位となっており、かつ、図3中に示したように、ゲート−ソース間電圧Vgsが再び閾値電圧Vthよりも大きくなっている(Vgs>Vth)。このため、駆動トランジスタTr2がブートストラップし、そのソース電位Vsが上昇する(図3(E);ブートストラップ期間T5)。つまり、このブートストラップ期間T5もまた、前述した移動度補正と同様の動作がなされることになる。ただし、ここでは、上記したように駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなっているため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇している(図3(D))。なお、ブートストラップ期間T5内において、走査線WSLの電圧が電圧Voffとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt14において、信号線駆動回路24が信号線DTLの電圧を、階調補間電圧Vsig1から基準電圧Vofsへと下げるようになっている(図3(A))。
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig1,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt13において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、移動度補正が一旦停止する。また、このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsも浮遊電位となっており、かつ、図3中に示したように、ゲート−ソース間電圧Vgsが再び閾値電圧Vthよりも大きくなっている(Vgs>Vth)。このため、駆動トランジスタTr2がブートストラップし、そのソース電位Vsが上昇する(図3(E);ブートストラップ期間T5)。つまり、このブートストラップ期間T5もまた、前述した移動度補正と同様の動作がなされることになる。ただし、ここでは、上記したように駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなっているため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇している(図3(D))。なお、ブートストラップ期間T5内において、走査線WSLの電圧が電圧Voffとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt14において、信号線駆動回路24が信号線DTLの電圧を、階調補間電圧Vsig1から基準電圧Vofsへと下げるようになっている(図3(A))。
(ブートストラップ停止期間T6:t15〜t17)
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、上記したようなブートストラップ動作を停止させる(ブートストラップ停止期間T6)。具体的には、まず、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vofs,電圧Voffのまま保持されている期間中のタイミングt15において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonへと上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsへと徐々に減少していく(図3(D))。また、このようなゲート電位Vgの下降に連動して、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより徐々に下降していく(図3(E)。このようにして、このブートストラップ期間T6では、基準電圧Vofsが駆動トランジスタTr2のゲートに書き込まれることにより、ブートストラップ動作が抑制または防止される。そしてその結果、詳細は後述するが、階調補間電圧Vsigの印加時における移動度補正量(電位差ΔV1に対応)が小さくなる(図3(E))。
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、上記したようなブートストラップ動作を停止させる(ブートストラップ停止期間T6)。具体的には、まず、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vofs,電圧Voffのまま保持されている期間中のタイミングt15において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonへと上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、このときの信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsへと徐々に減少していく(図3(D))。また、このようなゲート電位Vgの下降に連動して、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより徐々に下降していく(図3(E)。このようにして、このブートストラップ期間T6では、基準電圧Vofsが駆動トランジスタTr2のゲートに書き込まれることにより、ブートストラップ動作が抑制または防止される。そしてその結果、詳細は後述するが、階調補間電圧Vsigの印加時における移動度補正量(電位差ΔV1に対応)が小さくなる(図3(E))。
(移動度補正・信号書き込み期間T7:t17〜t18)
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、映像信号電圧Vsig2の書き込み(信号書き込み)を行いつつ、2回目の移動度補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が映像信号電圧Vsig2となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt17において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、このときの信号線DTLの電圧に対応する映像信号電圧Vsig2へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階でもまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さく、有機EL素子12は依然としてカットオフ状態となっている。すなわち、この段階でもまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、前述した有機EL素子12における素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、ここでは、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV2だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが、(Vsig2+Vth−(ΔV1+ΔV2))となる。
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、映像信号電圧Vsig2の書き込み(信号書き込み)を行いつつ、2回目の移動度補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が映像信号電圧Vsig2となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt17において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、このときの信号線DTLの電圧に対応する映像信号電圧Vsig2へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階でもまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さく、有機EL素子12は依然としてカットオフ状態となっている。すなわち、この段階でもまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、前述した有機EL素子12における素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、ここでは、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV2だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが、(Vsig2+Vth−(ΔV1+ΔV2))となる。
このとき、駆動トランジスタTr2の移動度μが大きくなるのに応じて、1回目の移動度補正の際と同様に、ソース電位Vsの上昇分(電位差ΔV2)も大きくなる。そのため、上記のように、ゲート−ソース間電圧Vgsが、後述する発光前にこの電位差ΔV2の分だけ更に小さくなることにより、画素11ごとの移動度μのばらつきを完全に取り除くことができる。このようにして、信号書き込みと同時に2回目の移動度補正が行われる。
(発光期間T8(T0):t18以降)
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig2,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt18において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなる。すると、この駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された状態で、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れる。その結果、この駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが上昇する(図3(E))と共に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより、連動して上昇する(図3(D))。そして、これにより、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも大きくなる。よって、有機EL素子12のアノード−カソード間に電流Idが流れ、有機EL素子12が所望の輝度で発光する(発光期間T8(T0))。
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig2,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt18において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなる。すると、この駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された状態で、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れる。その結果、この駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが上昇する(図3(E))と共に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより、連動して上昇する(図3(D))。そして、これにより、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも大きくなる。よって、有機EL素子12のアノード−カソード間に電流Idが流れ、有機EL素子12が所望の輝度で発光する(発光期間T8(T0))。
(繰り返し)
次に、駆動回路20は、所定の期間が経過したのち、発光期間T7(T0)を終了させる。具体的には、前述したのと同様に、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降していき、最終的に電圧Viniとなる(図3(E))。このため、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さくなり、アノード−カソード間に電流Idが流れなくなる。その結果、このタイミングt1以降、有機EL素子12が消光する(前述した消光期間T10へと移行する)。なお、その後は、駆動回路20は、これまで説明した各期間T1〜T8(T0)がフレーム期間ごとに周期的に繰り返されるように、表示駆動を行う。また、それと共に、駆動回路20は、例えば1水平期間(1H期間)ごとに、電源線DSLに印加する選択パルスおよび走査線WSLに印加する制御パルスをそれぞれ、行方向に走査させる。以上のようにして、表示装置1における表示動作(駆動回路20による表示駆動)がなされる。
次に、駆動回路20は、所定の期間が経過したのち、発光期間T7(T0)を終了させる。具体的には、前述したのと同様に、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降していき、最終的に電圧Viniとなる(図3(E))。このため、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さくなり、アノード−カソード間に電流Idが流れなくなる。その結果、このタイミングt1以降、有機EL素子12が消光する(前述した消光期間T10へと移行する)。なお、その後は、駆動回路20は、これまで説明した各期間T1〜T8(T0)がフレーム期間ごとに周期的に繰り返されるように、表示駆動を行う。また、それと共に、駆動回路20は、例えば1水平期間(1H期間)ごとに、電源線DSLに印加する選択パルスおよび走査線WSLに印加する制御パルスをそれぞれ、行方向に走査させる。以上のようにして、表示装置1における表示動作(駆動回路20による表示駆動)がなされる。
(3.階調補間動作)
続いて、本実施の形態の表示装置1における表示動作の際の特徴的部分の1つである、駆動回路20による階調補間動作(各有機EL素子12における発光輝度の階調を補間する動作)について、比較例(比較例1,2)の階調補間動作と比較しつつ詳細に説明する。
続いて、本実施の形態の表示装置1における表示動作の際の特徴的部分の1つである、駆動回路20による階調補間動作(各有機EL素子12における発光輝度の階調を補間する動作)について、比較例(比較例1,2)の階調補間動作と比較しつつ詳細に説明する。
(3−1.比較例の階調補間動作)
図4は、比較例1に係る表示装置における表示動作の際の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである(タイミングt101〜t116)。ここで、図4(A)〜(C)はそれぞれ、前述した図3(A)〜(C)と同様に、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。また、図3(D),(E)はそれぞれ、前述した図3(D),(E)と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
図4は、比較例1に係る表示装置における表示動作の際の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである(タイミングt101〜t116)。ここで、図4(A)〜(C)はそれぞれ、前述した図3(A)〜(C)と同様に、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。また、図3(D),(E)はそれぞれ、前述した図3(D),(E)と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
この比較例1の表示動作は、タイミングt101〜t112の期間(Vth補正準備期間T1、1〜3回目のVth補正期間T2および1〜3回目のVth補正休止期間T3)の動作については、表示装置1の表示動作(図3中のタイミングt1〜t12の期間の動作)と、基本的に同様である。また、タイミングt115以降の期間(移動度補正・信号書き込み期間T7および発光期間T8(T0))の動作についても、表示装置1の表示動作(図3中のタイミングt17以降の期間の動作)と、基本的に同様である。
一方、比較例1の表示動作のうち、タイミングt112〜t115の期間(移動度補正・信号書き込み期間T4およびブートストラップ停止期間T6)の動作については、表示装置1におけるタイミングt12〜t17の期間の動作とは異なっている。すなわち、比較例1では、詳細は後述するが、信号線DTLへの印加電圧が、タイミングt113において階調補間電圧Vsig1から基準電圧Vofsへと変化した後も継続して、走査線WSLへの印加電圧が電圧Vonとなっている(図4(B))。そして、この信号線DTLへの印加電圧が基準電圧Vofsとなっている期間中のタイミングt114において、走査線WSLへの印加電圧が、電圧Vonから電圧Voffへと変化している(図4(B))。これにより、この比較例1では、本実施の形態とは異なってブートストラップ期間T5が設けられておらず、移動度補正・信号書き込み期間T4の直後がブートストラップ停止期間T6となっている。
ただし、この比較例1の表示動作においても、本実施の形態と同様に「2ステップ駆動方式」が用いられている(信号書き込みの2ステップ化が図られている)。具体的には、図4に示したように、タイミングt111〜t116の期間において、ブートストラップ停止期間T6を挟んで2回の移動度補正・信号書き込み期間(移動度補正・階調補間書き込み期間T4および移動度補正・信号書き込み期間T7)が設けられている。また、信号線駆動回路24は、階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2と、基準電圧Vofsとの3つの電圧(3値の電圧)を出力することが可能となっている。そして、この信号線駆動回路24は、これら2つの信号電圧を、図4に示したように、階調補完電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の順に各信号線DTLに対して印加すると共に、以下説明するように、階調補完電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させている。
これにより、比較例1では、後述する本実施の形態と同様にして以下詳述するように、各有機EL素子12における発光輝度Lの階調を補間する階調補間動作を行っている。その結果、この比較例1では、映像信号20Aによって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現が実現される。このため、駆動回路20(信号線駆動回路24)の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現が実現される。
ここで、このような階調補間動作について具体的に説明すると、以下のようになる。すなわち、まず、信号線駆動回路24は、例えば図5(A)〜(D)に示したように、映像信号電圧Vsig2を、映像信号20Aにより設定可能な複数の階調(例えば、8ビット階調=256階調)のうちの一の階調に対応する電圧値(ここでは、電圧x)に固定して設定する。次いで、例えば図5(A)中の矢印P11で示したように、信号線駆動回路24は、階調補間電圧Vsig1を複数の電圧値(ここでは、電圧(y−3),(y−2),(y−1),yの4つの電圧)に渡って変化させる。そして、信号線駆動回路24は、映像信号電圧Vsig2を、上記した複数の階調のうちの他の階調に固定して設定すると共に、階調補間電圧Vsig1を、再び上記した複数の電圧値に渡って変化させる、という動作を繰り返す。
このとき、図5(A),(D)中の矢印P11,P12で示したように、階調補間電圧Vsig1の電圧値が電圧(y−3)から電圧yへと上昇するのに応じて、この階調補間電圧Vsig1の書き込み後における駆動トランジスタTr2のソース電位Vsの上昇も大きくなる。具体的には、例えば、階調補間電圧Vsig1が電圧(y−3)に設定されているときのソース電位Vsの上昇分(1回目の移動度補正による電位差ΔV1(y−3))よりも、階調補間電圧Vsig1が電圧yに設定されているときのソース電位Vsの上昇分(電位差ΔV1(y))のほうが、大きくなっている。また、このとき、この移動度補正・階調補間書き込み期間T4では、図5(C)中の矢印P13で示したように、このような駆動トランジスタTr2のソース電位Vsの上昇に伴って、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgも連動して上昇する。すなわち、階調補間電圧Vsig1の電圧値が電圧(y−3)から電圧yへと上昇するのに応じて、この階調補間電圧Vsig1の書き込み後におけるゲート電位Vgの上昇も大きくなる。
一方、移動度補正・信号書き込み期間T7では、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsの上昇分(2回目の移動度補正による電位差ΔV2)は、図5(D)に示したように、階調補間電圧Vsig1の電圧値によらず、一定となっている。これは、前述したように、この期間でのソース電位Vsの上昇分(電位差ΔV2)は、この際に書き込まれる映像信号電圧Vsig2の電圧値(ここでは、電圧x)により定まるからである。また、この期間終了後には、やはり前述したように、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgは、映像信号電圧Vsig2(ここでは、電圧x)となる(図5(C))。これらのことから、図5から分かるように、階調補間電圧Vsig1の電圧値が電圧(y−3)から電圧yへと上昇するのに応じて、映像信号電圧Vsig2の書き込み後(発光動作時)における駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧Vgsは小さくなる。具体的には、例えば、階調補間電圧Vsig1が電圧(y−3)に設定されているときのゲート−ソース間電圧Vgs(y−3))よりも、階調補間電圧Vsig1が電圧yに設定されているときのゲート−ソース間電圧Vgs(y))のほうが、小さくなっている。
これにより、例えば図6に示したように、階調補間電圧Vsig1の電圧値が上昇するのに応じて、発光動作時における駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧Vgsが小さくなる結果、この駆動トランジスタTr2を流れる電流Idが減少する。また、この電流Idが減少するのに比例して、有機EL素子12の発光輝度Lも低くなる。
これを利用して、比較例1に係る信号線駆動回路24では、例えば図7に示したガンマカーブのようにして、階調補間動作を行っている。すなわち、映像信号電圧Vsig2により設定可能な階調に対応する電圧x,x+1,x+2,…のそれぞれに対し(図7(B))、階調補間電圧Vsig1により設定される4つ階調に対応する電圧(y−3),(y−2),(y−1),y(図7(A))を選択して割り当てる。なお、図7(A)中の電圧値範囲Δyは、階調補間電圧Vsig1により設定される4つ階調の階調区間を示している。これにより、映像信号電圧Vsig2において設定される電圧x等が例えば8ビット階調(28=256階調)である場合、この8ビット階調に対して2ビット分の階調(22=4階調)が補間されるため、10ビット階調(210=1024階調)が実現される。すなわち、映像信号電圧Vsig2において設定される電圧x等(基本階調電圧)に対し、階調補間電圧Vsig1において設定される電圧y等(補間階調電圧)を用いることで2ビット分の階調(4階調)が補間され、合計10ビット階調となる。
また、この比較例1では、後述する本実施の形態と同様にして、移動度補正・信号書き込み期間T4と移動度補正・信号書き込み期間T7との間の期間中に、ブートストラップ停止期間T6が設けられている(図4中の符号P101参照)。したがって、この符号P101で示した期間に対応するタイミングt113〜t114の期間では、図3で説明した本実施の形態と同様に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、信号線DTLの電圧に対応する基準電圧Vofsへと徐々に減少する(図4(D))。また、このようなゲート電位Vgの下降に連動して、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより徐々に下降する(図4(E))。これにより、この比較例1のブートストラップ期間T6においても、基準電圧Vofsが駆動トランジスタTr2のゲートに書き込まれることにより、ブートストラップ動作が抑制または防止される。具体的には、この符号P101で示した動作がなされない場合(比較例2;基準電圧Vofsの印加期間内に走査線WSLに電圧Vonが印加されない場合、ブートストラップ停止期間T6が設けられていない場合)と比べ、基準電圧Vofsの印加期間におけるブートストラップ動作が抑制または防止される。
その結果、比較例1および後述する本実施の形態(符号P101の動作あり)では、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差Δ1)が、この比較例2(符号P101の動作なし)と比べて小さくなる。これにより、例えば図8中の矢印P201,P202で示したように、比較例1および後述する本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1を増加させた際の電流Idの変化量が少なくなる。すなわち、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)が少なくなるため、図8に示したような階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性において、その傾きがなだらかとなる。
このようにして、比較例1および後述する本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、選択パルスの印加がなされる(走査線WSLに電圧Vonが印加される)ことにより、比較例2における以下の問題点が解消される。すなわち、比較例2では、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)が大きくなるため、例えば図9(A)に示したような階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性において、その傾きが急峻なものとなる。このため、比較例2では、図9(A),(B)に示したような階調補間動作を行う際に、図7(A),(B)に示した比較例1および本実施の形態とは異なり、階調補間電圧Vsigの各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することが困難となる。すなわち、この比較例2では、階調補間動作を行う際の電圧値範囲が、映像信号電圧Vsig2の階調間によって異なってしまっている(図9(A)中の電圧値範囲Δy200〜Δy203参照)。このことから、比較例2の階調補間動作では、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設ける必要が生じ、コストの増加を招いてしまう。
これに対し、比較例1および後述する本実施の形態の階調補間動作では、上記したように、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きがなだらかとなる。その結果、図7(A)に示したように、階調補間動作を行う際に、階調補間電圧Vsig1の各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができる(図中の電圧値範囲Δy参照)。このため、上記比較例2とは異なり、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく階調補間動作を行うことができ、コストを抑制することができる。
ところが、このような比較例1の階調補間動作においても、場合によっては、以下説明するような問題点が生じることがある。すなわち、まず、例えば図10に示したように、特に大型の表示パネル10の場合、信号線駆動回路24から画素11までの距離(垂直方向(V方向)の距離)が大きくなるに応じて、信号線DTLにおける配線抵抗や容量に起因して、階調補間電圧Vsig1や映像信号電圧Vsig2の信号パルスの波形がなまってしまうことが多い。具体的には、図中に示したように、信号線駆動回路24からの距離が小さい画素(信号入力端寄りの画素11)では、信号パルスPLSnの立ち上がり,立ち下がりが急峻である。一方、この信号線駆動回路24からの距離が大きい画素(パネル端寄りの画素11)では、信号パルスPLSfの立ち上がり,立ち下がりがなだらかになってしまう。
ここで、比較例1の階調補間動作では、図11(A),(B)中の矢印で示したように、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さは、以下のように規定されている。すなわち、この階調補間電圧Vsig1の印加期間内における走査線WSLへの印加電圧の立ち上がりタイミング(タイミングt112)と、階調補間電圧Vsig1の立ち下がりタイミング(タイミングt113)とによって規定されている。言い換えると、走査線WSLへの印加電圧が電圧Voffから電圧Vonへ切り替わるタイミングと、信号線DTLへの印加電圧が階調補間電圧Vsig1から基準電圧Vofsへと切り替わるタイミングとによって規定されている。これは、この比較例1では、階調補間電圧Vsig1の印加期間内から基準電圧Vofsの印加期間内まで、連続して同一の選択パルス(走査線WSLに対する電圧Von)が印加されるためである。
したがって、図10および図11(A)中の二重線の矢印で示したように、信号パルスの波形が表示パネル10内の画素位置によって異なってしまう場合(パルス波形PLSn,PLSf)には、パルス波形の違いに起因して、比較例1では以下の問題が生じてしまう。すなわち、まず、信号線駆動回路24からの距離が小さい画素(信号入力端寄りの画素11)では、信号パルスPLSnの立ち上がり,立ち下がりが急峻であるため(図11(A))、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT104nの長さが、相対的に短くなる(図11(C))。一方、この信号線駆動回路24からの距離が大きい画素(パネル端寄りの画素11)では、信号パルスPLSfの立ち上がり,立ち下がりがなだらかであるため(図11(A))、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT104fの長さが、相対的に長くなる(図11(C))。これらのことから、表示パネル10内の画素位置によって階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが異なってしまい、この階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさも、画素位置によって異なってしまう。具体的には、図11(C),(D)に示したように、信号入力端寄りの画素11よりもパネル端よりの画素11のほうが、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間が長くなるため(ΔT104n<ΔT104f)、移動度補正量の大きさも大きくなってしまう(電位差ΔV1n<電位差ΔV1f)。
すると、例えば図12中の矢印P101,P102で示したように、このときの移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさが大きくなるのに応じて、信号入力端寄りの画素11よりもパネル端よりの画素11のほうが、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きが急峻となる。これにより、比較例1の階調補間動作では、同一の映像信号電圧Vsig2の電圧値に対して適用する階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyが、画素位置によってばらついてしまうことがある。また、逆に、前述したように余分なメモリを設けないようにするため、表示パネル10内の全ての画素11に対して共通の電圧値範囲Δyを適用した場合、例えば図13(A)〜(D)に示したような問題が生ずる。すなわち、例えば図13(A),(C)に示したように、信号入力端寄りの画素11においては適切な(滑らかな)階調補間がなされる一方、パネル端よりの画素11では、適切な(滑らかな)階調補間がなされなくなってしまうことがある。
このようにして、比較例1の階調補間動作では、表示パネル10内の画素位置によっては適切な(滑らかな)階調補間がなされなくなる場合があり、その場合、例えば図14に示したように、その画素領域における画質が劣化してしまうことになる。具体的には、この図14は、比較例1に係る表示装置101において、信号線駆動回路104から表示パネル10に対してランプ信号を供給して映像表示を行った場合を模式的に表したものである。この場合、信号入力端寄りの画素領域では、きれいなランプ表示がなされているものの、パネル端寄りの画素領域P100では、上記したように適切な(滑らかな)階調補間がなされていないことに起因して、ランプ表示に周期的なスジが発生してしまっている。
(3−2.実施の形態における階調補間動作)
これに対して、本実施の形態の表示装置1では、上記比較例1とは異なり、例えば図15(A)〜(D)に示したようにして階調補間動作を行っている。すなわち、まず、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1、基準電圧Vofsおよび映像信号電圧Vsig2の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルス(電圧Von)を走査線WSLに対して行う。すなわち、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に、基準電圧Vofsの印加期間内とは別個の選択パルスが印加される(図15(A),(B))。これにより、図15(A)中の矢印で示したように、上記比較例1とは異なり、階調補間電圧の書き込み期間の長さが、この階調補間電圧Vsig1の印加期間内における選択パルスの印加期間の長さによって規定されることになる。
これに対して、本実施の形態の表示装置1では、上記比較例1とは異なり、例えば図15(A)〜(D)に示したようにして階調補間動作を行っている。すなわち、まず、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1、基準電圧Vofsおよび映像信号電圧Vsig2の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルス(電圧Von)を走査線WSLに対して行う。すなわち、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に、基準電圧Vofsの印加期間内とは別個の選択パルスが印加される(図15(A),(B))。これにより、図15(A)中の矢印で示したように、上記比較例1とは異なり、階調補間電圧の書き込み期間の長さが、この階調補間電圧Vsig1の印加期間内における選択パルスの印加期間の長さによって規定されることになる。
したがって、本実施の形態では、図15(A)中の二重線の矢印で示したように、信号パルスの波形が表示パネル10内の画素位置によって異なってしまう場合(パルス波形PLSn,PLSf)にも、上記比較例1のような問題が生じなくなる。すなわち、表示パネル10内の画素位置(信号線駆動回路24から画素11まで距離)によらずに、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが一定となる(図15(C)中の書き込み期間ΔT41n,ΔT41f参照)。また、これにより、その後のブートストラップ期間T5の実際の長さも、表示パネル10内の画素位置によらずに一定となる(図15(C)中のブートストラップ実行期間ΔT51n,ΔT51f参照)。これらのことから、上記比較例1とは異なり、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさも、表示パネル10内の画素位置によらずに一定となる。具体的には、書き込み期間ΔT41n,ΔT41fにおける移動度補正量(電位差ΔV1n,ΔV1f)と、ブートストラップ実行期間ΔT51n,ΔT51fにおける移動度補正量(電位差ΔVbn,ΔVbvf)とがそれぞれ、画素位置によらずに一定となる。すなわち、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
したがって、本実施の形態の階調補間動作では、例えば図16に示したように、信号入力端寄りの画素11と、パネル端よりの画素11との間で、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性における傾きを等しくすることができる(なだらかなまま保持することができる)。また、これにより、上記比較例1とは異なり、同一の映像信号電圧Vsig2の電圧値に対して適用する階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyが、画素位置によらずに一定となる。その結果、本実施の形態では、例えば図17(A),(B)に示したように、信号入力端寄りの画素11およびパネル端寄りの画素11の双方において、適切な(滑らかな)階調補間がなされることになり、上記比較例1のような画質劣化が低減もしくは回避される。
以上のように本実施の形態では、表示パネル10内の複数の画素11に対する表示駆動の際に、駆動回路20(信号線駆動回路24)が、映像信号20Aの階調に応じて階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させることにより、各有機EL素子12における発光輝度Lの階調を補間する階調補間動作を行う。具体的には、映像信号電圧Vsig2を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に、階調補間電圧Vsig1を複数の電圧値に渡って変化させることによって、階調補間動作を行う。これにより、映像信号20Aによって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現を実現することができるため、駆動回路20(信号線駆動回路24)の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現が実現される。すなわち、例えばM(M:整数)ビットの映像信号20Aを出力可能なデータドライバ(信号線駆動回路24)を用いた場合であっても、N(N:整数,N>M)ビットの階調表現が可能となり、駆動回路20のコスト削減を図ることができる。
また、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加を行うようにしたので、基準電圧Vofsの印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きをなだらかなものにすることができる。その結果、階調補間動作を行う際に、階調補間電圧Vsig1の各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができるため、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく、階調補間動作を行うことができる。
更に、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1、基準電圧Vofsおよび映像信号電圧Vsig2の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスを走査線WSLに対して行うようにしたので、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきを、低減もしくは回避することができる。その結果、表示パネル10内の全ての画素11に対して共通の階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyを適用した場合であっても、適切な(滑らかな)階調補間を行うことができ、画素位置に応じた画質劣化を低減もしくは回避することができる。
以上のことから、本実施の形態の表示装置1によれば、低コスト化を図りつつ高画質化を実現する(低コスト化と高画質化とを両立させる)ことが可能となる。
以下、本発明における他の実施の形態をいくつか挙げて説明する。なお、上記第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る階調補間動作の一例を、タイミング波形図で表したものである。ここで、図18(A),(B)はそれぞれ、図3(A),(B)等と同様に、信号線DTLおよび走査線WSLの電圧波形を示している。また、図18(C),(D)もそれぞれ、図3(D),(E)等と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。なお、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。また、表示動作の基本部分についても、図3等に示した第1の実施の形態における表示動作と同様であるため、説明を省略する。
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る階調補間動作の一例を、タイミング波形図で表したものである。ここで、図18(A),(B)はそれぞれ、図3(A),(B)等と同様に、信号線DTLおよび走査線WSLの電圧波形を示している。また、図18(C),(D)もそれぞれ、図3(D),(E)等と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。なお、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。また、表示動作の基本部分についても、図3等に示した第1の実施の形態における表示動作と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、複数の画素11に対する表示駆動の際に、信号線駆動回路24が映像信号20Aの階調に応じて階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させることにより、階調補間動作を行っている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、映像信号20Aによって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現を実現することができる。このため、駆動回路20(信号線駆動回路24)の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現が実現される。
また、本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の印加期間から基準電圧Vofsの印加期間内まで、選択パルスの印加が継続して行っている。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加がなされている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、基準電圧Vofsの印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きをなだらかなものにすることができる。その結果、階調補間動作を行う際に、階調補間電圧Vsig1の各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができるため、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく、階調補間動作を行うことができる。
一方、本実施の形態では、上記第1の実施の形態とは異なり、階調補間電圧Vsig1の印加開始前(タイミングt21)において選択パルスの印加が開始されると共に、この階調補間電圧Vsig1の印加終了後である基準電圧Vofsの印加期間内(タイミングt24)に、その選択パルスの印加が終了している(図18(A),(B))。これにより、図18(A)中の矢印で示したように、上記比較例1とは異なり、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが、この階調補間電圧Vsig1の印加期間の長さのみによって規定されることになる。
したがって、本実施の形態においても、図18(A)中の二重線の矢印で示したように、信号パルスの波形が表示パネル10内の画素位置によって異なってしまう場合(パルス波形PLSn,PLSf)にも、上記比較例1のような問題が生じなくなる。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、表示パネル10内の画素位置(信号線駆動回路24から画素11まで距離)によらずに、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが一定となる(図18(C),図19(C)中の書き込み期間ΔT42n,ΔT42f参照)。なお、上記比較例1では、図19(A)中に示した書き込み期間ΔT104n,ΔT104fのように、表示パネル10内の画素位置によって、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが異なってしまう場合がある。
これにより、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさも、表示パネル10内の画素位置によらずに一定となる。具体的には、書き込み期間ΔT42n,ΔT42fにおける移動度補正量(電位差ΔV1n,ΔV1f)が、画素位置によらずに一定となる。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
以上のように本実施の形態では、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1の印加開始前に選択パルスの印加を開始すると共に、この階調補間電圧Vsig1の印加終了後である基準電圧Vofsの印加期間内にその選択パルスの印加を終了させるようにしたので、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきを、低減もしくは回避することができる。その結果、上記第1の実施の形態と同様に、表示パネル10内の全ての画素11に対して共通の階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyを適用した場合であっても、適切な(滑らかな)階調補間を行うことができ、画素位置に応じた画質劣化を低減もしくは回避することができる。よって、本実施の形態においても、低コスト化を図りつつ高画質化を実現する(低コスト化と高画質化とを両立させる)ことが可能となる。
<第3の実施の形態>
図20は、本発明の第3の実施の形態に係る階調補間動作の一例を、タイミング波形図で表したものである。ここで、図20(A),(B)はそれぞれ、図3(A),(B)等と同様に、信号線DTLおよび走査線WSLの電圧波形を示している。また、図20(C),(D)もそれぞれ、図3(D),(E)等と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。なお、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。また、表示動作の基本部分についても、図3等に示した第1の実施の形態における表示動作と同様であるため、説明を省略する。
図20は、本発明の第3の実施の形態に係る階調補間動作の一例を、タイミング波形図で表したものである。ここで、図20(A),(B)はそれぞれ、図3(A),(B)等と同様に、信号線DTLおよび走査線WSLの電圧波形を示している。また、図20(C),(D)もそれぞれ、図3(D),(E)等と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。なお、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。また、表示動作の基本部分についても、図3等に示した第1の実施の形態における表示動作と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、複数の画素11に対する表示駆動の際に、信号線駆動回路24が映像信号20Aの階調に応じて階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させることにより、階調補間動作を行っている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、映像信号20Aによって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現を実現することができる。このため、駆動回路20(信号線駆動回路24)の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現が実現される。
また、本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の印加期間内から基準電圧Vofsの印加期間内まで、選択パルスの印加が継続して行っている。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加がなされている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、基準電圧Vofsの印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きをなだらかなものにすることができる。その結果、階調補間動作を行う際に、階調補間電圧Vsig1の各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができるため、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく、階調補間動作を行うことができる。
一方、本実施の形態では、上記第1の実施の形態とは異なり、階調補間電圧Vsig1の印加期間内(タイミングt32)において選択パルスの印加が開始されると共に、基準電圧Vofsの印加期間を経た後の映像信号電圧Vsig2の印加期間内(タイミングt35)に、その選択パルスの印加が終了している(図20(A),(B))。これにより、本実施の形態においても、図20(A)中の二重線の矢印で示したように、信号パルスの波形が表示パネル10内の画素位置によって異なってしまう場合(パルス波形PLSn,PLSf)にも、上記比較例1のような問題が生じなくなる。
具体的には、本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さと、映像信号電圧Vsig2の書き込み期間の長さとを足し合わせた書き込み期間全体の長さが、表示パネル10内の画素位置(信号線駆動回路24から画素11まで距離)によらずに一定となる。具体的には、まず、信号入力端寄りの画素11では、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT43nの長さと、映像信号電圧Vsig2の書き込み期間ΔT7nの長さとがそれぞれ、図20(C)に示したようになる。一方、パネル端寄りの画素11では、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT43fの長さと、映像信号電圧Vsig2の書き込み期間ΔT7fの長さとがそれぞれ、図20(C)に示したようになる。すなわち、(期間Δ43nの長さ<期間ΔT43fの長さ)および(期間Δ7nの長さ<期間ΔT7fの長さ)となっていることから、これらを足し合わせた書き込み期間全体の長さが、信号入力端寄りの画素11とパネル端寄りの画素11とで一致するようになっている。
これにより、本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさと、映像信号電圧Vsi21の印加時における移動度補正量(電位差ΔV2)の大きさとを足し合わせた移動度補正量(電位差ΔV)も、表示パネル10内の画素位置によらずに一定となる。具体的には、まず、信号入力端寄りの画素11では、図20(C),(D)に示したように、書き込み期間ΔT43nにおける移動度補正量(電位差ΔV1n)と、書き込み期間ΔT7nにおける移動度補正量(電位差ΔV2n)とを足し合わせると、移動度補正量(電位差ΔVn)となる。一方、パネル端寄りの画素11では、書き込み期間ΔT43fにおける移動度補正量(電位差ΔV1f)と、書き込み期間ΔT7fにおける移動度補正量(電位差ΔV2f)とを足し合わせると、信号入力端寄りの画素11と同様に、移動度補正量(電位差ΔVf)となる。したがって、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、1水平期間全体としての移動度補正量の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
以上のように本実施の形態では、走査線駆動回路23が、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に選択パルスの印加を開始すると共に、基準電圧Vofsの印加期間を経た後の映像信号電圧Vsig2の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させるようにしたので、1水平期間全体としての移動度補正量の画素位置によるばらつきを、低減もしくは回避することができる。その結果、上記第1の実施の形態と同様に、表示パネル10内の全ての画素11に対して共通の階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyを適用した場合であっても、適切な(滑らかな)階調補間を行うことができ、画素位置に応じた画質劣化を低減もしくは回避することができる。よって、本実施の形態においても、低コスト化を図りつつ高画質化を実現する(低コスト化と高画質化とを両立させる)ことが可能となる。
<第4の実施の形態>
図21は、本発明の第4の実施の形態に係る表示パネル10内における複数の分割表示領域の一例を模式的に表したものである。本実施の形態の表示パネル10では、信号線DTLの延在方向(垂直(V)方向)に沿って、表示領域が複数(ここでは3つ)の分割表示領域10n,10m,10fに分離されている。具体的には、信号線駆動回路24側(信号入力端側)からパネル端側ヘ向かって順に、信号入力端側のパネル下部領域10nと、パネル中部領域10mと、パネル力端側のパネル上部領域10fとに分離されている。なお、ここでは、表示領域が3つの分割表示領域10n,10m,10fに分離されている場合を例に挙げて説明するが、表示領域の分割数は、2以上の任意の数に設定することが可能である。また、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図21は、本発明の第4の実施の形態に係る表示パネル10内における複数の分割表示領域の一例を模式的に表したものである。本実施の形態の表示パネル10では、信号線DTLの延在方向(垂直(V)方向)に沿って、表示領域が複数(ここでは3つ)の分割表示領域10n,10m,10fに分離されている。具体的には、信号線駆動回路24側(信号入力端側)からパネル端側ヘ向かって順に、信号入力端側のパネル下部領域10nと、パネル中部領域10mと、パネル力端側のパネル上部領域10fとに分離されている。なお、ここでは、表示領域が3つの分割表示領域10n,10m,10fに分離されている場合を例に挙げて説明するが、表示領域の分割数は、2以上の任意の数に設定することが可能である。また、表示装置1のブロック構成および画素11における画素回路の構成はそれぞれ、上記第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図22は、本実施の形態の階調補間動作の一例を、タイミング波形図で表したものである。ここで、図22(A),(B)はそれぞれ、図3(A),(B)等と同様に、信号線DTLおよび走査線WSLの電圧波形を示している。また、図22(C),(D)もそれぞれ、図3(D),(E)等と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。なお、表示動作の基本部分については、図3等に示した第1の実施の形態における表示動作と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、複数の画素11に対する表示駆動の際に、信号線駆動回路24が映像信号20Aの階調に応じて階調補間電圧Vsig1および映像信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させることにより、階調補間動作を行っている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、映像信号20Aによって元々設定することが可能な階調数よりも多くの階調の表現を実現することができる。このため、駆動回路20(信号線駆動回路24)の構成を簡素化しつつ(複雑化することなく)、より高精細な階調表現が実現される。
また、本実施の形態では、階調補間電圧Vsig1の印加期間内から基準電圧Vofsの印加期間内まで、選択パルスの印加が継続して行っている。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加期間内に加えて基準電圧Vofsの印加期間内にも、走査線WSLに対して選択パルスの印加がなされている。これにより、上記第1の実施の形態と同様に、基準電圧Vofsの印加期間内に印加がなされない場合と比べ、階調補間電圧Vsig1に対する電流変化特性においてその傾きをなだらかなものにすることができる。その結果、階調補間動作を行う際に、階調補間電圧Vsig1の各電圧値を、映像信号電圧Vsig2の全階調間でほぼ同一の範囲内に設定することができるため、信号線駆動回路24等の周辺回路に余分なメモリを設けることなく、階調補間動作を行うことができる。
一方、本実施の形態では、上記第1の実施の形態とは異なり、信号線駆動回路24が、信号線DTLの延在方向に沿った自身から各画素11までの距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧Vsig1の印加期間が短くなるように、印加期間の調整を行っている。具体的には、例えばここでは、信号線駆動回路24は、上記した距離が大きくなるのに応じて階調補間電圧Vsig1の印加期間が多段階で短くなるように、印加期間の調整を行っている。すなわち、ここでは、図21に示したパネル下部領域10n、パネル中部領域10mおよびパネル上部領域10fの順に、階調補間電圧Vsig1の印加期間が多段階で短くなるように、印加期間の調整を行っている。具体的には、例えば図22(A)に示したように、パネル下部領域10nにおける階調補間電圧Vsig1の印加期間ΔTsig1nよりも、パネル上部領域10fにおける階調補間電圧Vsig1の印加期間ΔTsig1fのほうが短くなるように、印加期間の調整がなされている。
このように本実施の形態では、走査線WSLに対する選択パルスの印加開始時(タイミングt42)から階調補間電圧Vsig1の印加終了時までの長さで規定される階調補間電圧Vsig1の書き込み期間の長さが、上記距離が大きくなるのに応じて短くなるように調整される。これにより、この距離が大きくなるのに応じて階調補間電圧Vsig1のパルス波形がなまった場合にも(図22(A)中のパルス波形PLSn,PLSf参照)、実際の書き込み期間Δ44n,Δ44fの長さが、画素位置によらずにほぼ一定となる。具体的には、まず、信号入力端寄り(パネル下部領域11n内)の画素11では、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT44nの長さが、移動度補正・階調補間書き込み期間T4nの長さとほぼ一致する。一方、パネル端寄り(パネル上部領域11f内)の画素11では、信号パルスPLSfの立ち下がり波形がなまっているため、階調補間電圧Vsig1の書き込み期間ΔT44fの長さが、移動度補正・階調補間書き込み期間T4fよりも長くなる。ただし、この移動度補正・階調補間書き込み期間T4fの長さは、移動度補正・階調補間書き込み期間T4nの長さよりも予め短くなるように印加期間が調整されているため、実際の書き込み期間Δ44n,Δ44fの長さが、画素位置によらずにほぼ一定となるのである。
これにより、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(電位差ΔV1)の大きさも、表示パネル10内の画素位置によらずに一定となる。具体的には、書き込み期間ΔT44n,ΔT44fにおける移動度補正量(電位差ΔV1n,ΔV1f)が、画素位置によらずに一定となる。すなわち、上記第1の実施の形態と同様に、階調補間電圧Vsig1の印加時における移動度補正量(ひいては、1水平期間全体としての移動度補正量)の画素位置によるばらつきが、低減もしくは回避される。
以上のように本実施の形態では、信号線駆動回路24が、信号線DTLの延在方向に沿った自身から各画素11までの距離が大きくなるのに応じて、階調補間電圧Vsig1の印加期間が短くなるように印加期間の調整を行っているので、1水平期間全体としての移動度補正量の画素位置によるばらつきを、低減もしくは回避することができる。その結果、上記第1の実施の形態と同様に、表示パネル10内の全ての画素11に対して共通の階調補間電圧Vsig1の電圧値範囲Δyを適用した場合であっても、適切な(滑らかな)階調補間を行うことができ、画素位置に応じた画質劣化を低減もしくは回避することができる。よって、本実施の形態においても、低コスト化を図りつつ高画質化を実現する(低コスト化と高画質化とを両立させる)ことが可能となる。
<モジュールおよび適用例>
続いて、図23〜図28を参照して、上記第1〜第4の実施の形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。上記第1〜第4の実施の形態の表示装置1は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、この表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
続いて、図23〜図28を参照して、上記第1〜第4の実施の形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。上記第1〜第4の実施の形態の表示装置1は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、この表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
(モジュール)
表示装置1は、例えば、図23に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜5などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、基板31の一辺に、封止用基板32から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、駆動回路20の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。
表示装置1は、例えば、図23に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜5などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、基板31の一辺に、封止用基板32から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、駆動回路20の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。
(適用例1)
図24は、表示装置1が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300が表示装置1により構成されている。
図24は、表示装置1が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300が表示装置1により構成されている。
(適用例2)
図25は、表示装置1が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、この表示部420が表示装置1により構成されている。
図25は、表示装置1が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、この表示部420が表示装置1により構成されている。
(適用例3)
図26は、表示装置1が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、この表示部530が表示装置1により構成されている。
図26は、表示装置1が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、この表示部530が表示装置1により構成されている。
(適用例4)
図27は、表示装置1が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有している。そして、この表示部640が表示装置1により構成されている。
図27は、表示装置1が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有している。そして、この表示部640が表示装置1により構成されている。
(適用例5)
図28は、表示装置1が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そして、これらのうちのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、表示装置1により構成されている。
図28は、表示装置1が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そして、これらのうちのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、表示装置1により構成されている。
<変形例>
以上、いくつかの実施の形態および適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
以上、いくつかの実施の形態および適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、主に、階調補間動作によって、映像信号20Aにより設定可能な8ビット階調から2ビット分補間することにより、発光輝度Lにおいて10ビット階調を表現可能とする場合について説明したが、この場合には限られない。すなわち、上記実施の形態等で説明した階調補間動作を用いることにより、例えば、6ビット階調から4ビット分補間して10ビット階調の表現を実現したり、10ビット階調から2ビット分補間して12ビット階調の表現を実現したりすることも可能である。ただし、元々Mビット階調に設定された映像信号に対し、Nビット分補間する場合には、階調補間電圧Vsig1を2N値間で変化させるようにすればよい。
また、上記実施の形態等では、表示装置1がアクティブマトリクス型である場合について説明したが、アクティブマトリクス駆動のための画素回路14の構成は、上記実施の形態等で説明したものに限られない。すなわち、必要に応じて容量素子やトランジスタ等を画素回路14に追加するようにしてもよい。その場合、画素回路14の変更に応じて、上述した走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25の他に、必要な駆動回路を追加するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25における駆動動作を、タイミング生成回路22が制御する場合について説明したが、他の回路がこれらの駆動動作を制御するようにしてもよい。また、このような走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25に対する制御は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、画素回路14がいわゆる「2Tr1C」の回路構成となっている場合について説明したが、画素回路14の回路構成はこれには限られない。すなわち、トランジスタが有機EL素子12に直列に接続された回路構成を含んでいるものであれば、画素回路14が「2Tr1C」以外の回路構成となっていてもよい。
また、上記実施の形態等では、書き込みトランジスタTr1および駆動トランジスタTr2がそれぞれ、nチャネルトランジスタ(例えば、nチャネルMOS型のTFT)により形成されている場合について説明したが、この場合には限られない。すなわち、書き込みトランジスタTr1および駆動トランジスタTr2がそれぞれ、pチャネルトランジスタ(例えば、pチャネルMOS型のTFT)により形成されていてもよい。ただし、その場合には、駆動トランジスタTr2におけるソースおよびドレインのうちの電源線DSLに接続されていない方と、保持容量素子Csの他端とを、有機EL素子12のカソードに接続し、有機EL素子12のアノードをグランド線GND等に接続することが好ましい。
1…表示装置、10…表示パネル、10n…パネル下部領域(分割表示領域)、10m…パネル中部領域(分割表示領域)、10f…パネル上部領域(分割表示領域)、11,11R,11G,11B…画素、12R,12G,12B…有機EL素子、13…画素アレイ部、14…画素回路、20…駆動回路、20A,21A…映像信号、20B…同期信号、21…映像信号処理回路、22…タイミング生成回路、22A…制御信号、23…走査線駆動回路、24…信号線駆動回路、25…電源線駆動回路、WSL…走査線、DTL…信号線、DSL…電源線、Tr1…書き込みトランジスタ、Tr2…駆動トランジスタ、Cs…保持容量素子、Id…電流、Vg…ゲート電位、Vs…ソース電位、Vgs…ゲート−ソース間電圧、Vth…閾値電圧、Vsig1…階調補間電圧、Vsig2…映像信号電圧、Vofs,Von,Voff,Vcc,Vini,x,x+1,x+2,y−3,y−2,y−1,y…電圧、ΔV1,ΔV1n,ΔV1f,ΔV2,ΔV2n,ΔV2f,ΔVbn,ΔVbf,ΔVn,ΔVf…電位差、Δy…電圧値範囲(階調区間)、L…発光輝度、PLSn,PLSf…信号パルス、t1〜t18,t21〜t24,t31〜t35,t41〜t45…タイミング、T0,T8…発光期間、T1…Vth補正準備期間、T2…Vth補正期間、T3…Vth補正休止期間、T4,T4n,T4f…移動度補正・階調補間書き込み期間、T5…ブートストラップ期間、T6,T6n,T6f…ブートストラップ停止期間、T7…移動度補正・信号書き込み期間、ΔT41n,ΔT41f,ΔT42n,ΔT42f,ΔT43n,ΔT43f,ΔT44n,ΔT44f…階調補間電圧の書き込み期間、ΔT51n,ΔT51f…ブートストラップ実行期間、ΔT7n,ΔT7f…映像信号電圧の書き込み期間、ΔTsig1n,ΔTsig1f…階調補間電圧の印加期間。
Claims (15)
- それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を備え、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加を行う
表示装置。 - それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を備え、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧の印加開始前に前記選択パルスの印加を開始すると共に、この階調補間電圧の印加終了後である前記基準電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させる
表示装置。 - それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を備え、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始すると共に、前記基準電圧の印加期間を経た後の前記映像信号電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させる
表示装置。 - それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を備え、
前記信号線駆動回路は、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始すると共に、前記基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、
前記信号線の延在方向に沿った自身から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、前記階調補間電圧の印加期間が短くなるように、印加期間の調整を行う
表示装置。 - 前記信号線駆動回路は、前記距離が大きくなるのに応じて前記階調補間電圧の印加期間が多段階で短くなるように、印加期間の調整を行う
請求項4に記載の表示装置。 - 各画素に接続された電源線と、
前記電源線に対して、前記発光素子の発光動作および消光動作を制御するための制御パルスを印加する電源線駆動回路と
を更に備えた
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。 - 各画素は、前記発光素子としての有機電界発光素子と、第1および第2のトランジスタと、保持容量素子とを含み、
前記第1のトランジスタのゲートが前記走査線に接続され、
前記第1のトランジスタにおけるドレインおよびソースのうち、一方が前記信号線に接続されると共に、他方が前記第2のトランジスタのゲートおよび前記保持容量素子の一端に接続され、
前記第2のトランジスタにおけるドレインおよびソースのうち、一方が前記電源線に接続されると共に、他方が前記保持容量素子の他端および前記有機電界発光素子のアノードに接続され、
前記有機電界発光素子のカソードが固定電位に設定されている
請求項6に記載の表示装置。 - それぞれが発光素子を含み、走査線および信号線に接続された複数の画素を表示駆動する際に、
前記走査線に対して前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加しつつ、前記信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みを行うと共に、
この映像信号の書き込み時に、前記階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加を行い、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行う
表示装置の駆動方法。 - それぞれが発光素子を含み、走査線および信号線に接続された複数の画素を表示駆動する際に、
前記走査線に対して前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加しつつ、前記信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みを行うと共に、
この映像信号の書き込み時に、前記階調補間電圧の印加開始前に前記選択パルスの印加を開始し、かつ、この階調補間電圧の印加終了後である前記基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行う
表示装置の駆動方法。 - それぞれが発光素子を含み、走査線および信号線に接続された複数の画素を表示駆動する際に、
前記走査線に対して前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加しつつ、前記信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みを行うと共に、
この映像信号の書き込み時に、前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始し、かつ、前記基準電圧の印加期間を経た後の前記映像信号電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行う
表示装置の駆動方法。 - それぞれが発光素子を含み、走査線および信号線に接続された複数の画素を表示駆動する際に、
前記走査線に対して前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加しつつ、前記信号線に対して階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、選択された画素に対して映像信号の書き込みを行うと共に、
この映像信号の書き込み時に、前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始し、かつ、前記基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させると共に、前記信号線の延在方向に沿ったこの信号線の駆動回路から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、前記階調補間電圧の印加期間が短くなるように印加期間の調整を行い、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行う
表示装置の駆動方法。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を有し、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧の印加期間内にそれぞれ、個別の選択パルスの印加を行う
電子機器。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を有し、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧の印加開始前に前記選択パルスの印加を開始すると共に、この階調補間電圧の印加終了後である前記基準電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させる
電子機器。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を有し、
前記信号線駆動回路は、前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記走査線駆動回路は、前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始すると共に、前記基準電圧の印加期間を経た後の前記映像信号電圧の印加期間内に、その選択パルスの印加を終了させる
電子機器。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
それぞれが発光素子を含む複数の画素と、
各画素に接続された走査線および信号線と、
前記走査線に対して、前記複数の画素を順次選択するための選択パルスを印加する走査線駆動回路と、
前記信号線に対して、階調補間電圧、基準電圧および映像信号電圧をこの順に切り替えて印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と
を有し、
前記信号線駆動回路は、
前記映像信号電圧を複数の階調のうちの一の階調に対応する電圧値に設定すると共に前記階調補間電圧を複数の電圧値に渡って変化させることにより、各発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行い、
前記階調補間電圧の印加期間内に前記選択パルスの印加を開始すると共に、前記基準電圧の印加期間内にその選択パルスの印加を終了させ、
前記信号線の延在方向に沿った自身から各画素までの距離が大きくなるのに応じて、前記階調補間電圧の印加期間が短くなるように、印加期間の調整を行う
電子機器。
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Cited By (2)
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2009
- 2009-11-11 JP JP2009258315A patent/JP2011102929A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8847999B2 (en) | 2009-11-11 | 2014-09-30 | Sony Corporation | Display device, method for driving the same, and electronic unit |
CN118226323A (zh) * | 2024-04-10 | 2024-06-21 | 禹创半导体(深圳)有限公司 | 一种面板走线检测方法、装置、设备及可读存储介质 |
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