JP2011102913A - 多階調フォトマスクの製造方法、及び多階調フォトマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】 多階調フォトマスクの半透光膜が減膜して透過率が変化する際における局所的な減膜量の変化を抑制し、光透過率の面内均一性を向上させる。
【解決手段】 導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が透明基板上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、フォトマスクブランク上に形成した第1レジストパターンをマスクとして、少なくとも遮光膜をエッチングする第1エッチング工程と、第1レジストパターンを除去したのち、第1エッチング工程の行われたフォトマスクブランク上に第2レジストパターンを形成し、第2レジストパターン及び遮光膜をマスクとして半透光膜をエッチングする第2エッチング工程と、第2レジストパターンを除去したのち、露出した半透光膜を所定量減膜する減膜工程と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が透明基板上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、フォトマスクブランク上に形成した第1レジストパターンをマスクとして、少なくとも遮光膜をエッチングする第1エッチング工程と、第1レジストパターンを除去したのち、第1エッチング工程の行われたフォトマスクブランク上に第2レジストパターンを形成し、第2レジストパターン及び遮光膜をマスクとして半透光膜をエッチングする第2エッチング工程と、第2レジストパターンを除去したのち、露出した半透光膜を所定量減膜する減膜工程と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば液晶表示装置等のフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display:以下FPDとも呼ぶ)等の製造に用いられる多階調フォトマスクの製造方法、及び多階調フォトマスクに関する。
例えば液晶表示装置に使用されるTFT(薄膜トランジスタ)基板は、遮光部及び透光部からなる転写パターンが透明基板上に形成されたフォトマスクを用い、例えば5回〜6回のフォトリソグラフィ工程を経て製造されてきた。近年、フォトリソグラフィ工程数を削減するため、遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクが用いられるようになってきた。
上述の多階調フォトマスクは、例えば、半透光膜、及び遮光膜が透明基板上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、フォトマスクブランク上に形成した第1レジストパターンをマスクとして、少なくとも遮光膜をエッチングする第1エッチング工程と、第1レジストパターンを除去したのち、第1エッチング工程の行われたフォトマスクブランク上に第2レジストパターンを形成し、第2レジストパターン及び遮光膜をマスクとして半透光膜をエッチングする第2エッチング工程と、を実施することで製造することができる。なお、FPD製造用のフォトマスクはサイズが大きく、例えば1辺が300mm以上の方形であったり、パネル製造効率を上げることを企図した最近のものでは、一辺が1000mm以上の方形であったりする。このため、遮光膜のエッチング方法としては、真空エッチングチャンバーを必要としないウェットエッチングが有利である。
多階調フォトマスクの評価は、主としてパターン線幅(CD)の測定、半透光部の光透過率の測定、及び欠陥有無の測定等によってなされる。特に、半透光部の光透過率を精緻に制御することで、多階調フォトマスクを用いたFPDの製造歩留りを改善することができる。
発明者は、半透光部の光透過率の制御方法について鋭意研究を行った結果、多階調フォトマスクの膜構成と半透光膜の材質とを適切に選択することで、半透光部の光透過率を精査に調整できるとの知見を得た。すなわち、上述の第2レジストパターンを除去したのち、露出した半透光膜に所定の薬液を接触させ、露出した半透光膜の膜厚を所定量減膜する減膜工程を実施することで、半透光部の光透過率を微調整できることを見出した。
しかしながら、発明者の鋭意研究によれば、上述の減膜工程を実施した際、薬液に接触させた半透光膜の減膜量が面内の位置に応じて変動してしまい、半透光部の光透過率が面内に渡り不均一になってしまう場合があった。例えば、サイズの大きなFPD製造用の多階調フォトマスクにおいては、半透光部の光透過率の面内変化量を基準値である2%以内とすることが好ましいが、露出した半透光膜に薬液を接触させると、半透光部の光透過率が上述の基準値を超えて変化してしまい、半透光部の光透過率が面内に渡り不均一になってしまう場合があった。特に、半透光膜の減膜量の局所的な変化は、透明基板上に形成す
る転写パターンの形状との相関があることが見出された。なお、上記課題は、光透過率の調整を目的として半透光膜に薬液を供給する場合に限らず、例えば第2エッチング工程の実施後の洗浄等を目的として薬液を供給するときに薬液によって半透光膜が減膜する場合にも生じうる。すなわち、予め減膜量を想定した膜厚の半透光膜を形成しておいても、転写パターンの形状によって面内の減膜量が均一でないと、意図する光透過率に到達することが困難である。
る転写パターンの形状との相関があることが見出された。なお、上記課題は、光透過率の調整を目的として半透光膜に薬液を供給する場合に限らず、例えば第2エッチング工程の実施後の洗浄等を目的として薬液を供給するときに薬液によって半透光膜が減膜する場合にも生じうる。すなわち、予め減膜量を想定した膜厚の半透光膜を形成しておいても、転写パターンの形状によって面内の減膜量が均一でないと、意図する光透過率に到達することが困難である。
そこで本発明は、多階調フォトマスクの半透光膜が減膜して透過率が変化する際における局所的な減膜量の変化を抑制し、光透過率の面内均一性を向上させることを目的とする。
本発明の第1の態様は、遮光部、透光部、及び半透光部を含む所定の転写パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、前記フォトマスクブランク上に形成した第1レジストパターンをマスクとして、少なくとも前記遮光膜をエッチングする第1エッチング工程と、前記第1レジストパターンを除去したのち、前記第1エッチング工程の行われた前記フォトマスクブランク上に第2レジストパターンを形成し、前記第2レジストパターン及び前記遮光膜をマスクとして前記半透光膜をエッチングする第2エッチング工程と、前記第2レジストパターンを除去したのち、露出した前記半透光膜を所定量減膜する減膜工程と、を有する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第2の態様は、前記減膜工程では、露出した前記半透光膜に薬液を接触させる第1の態様に記載の多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第3の態様は、前記導電性膜は、シート抵抗値が20kΩ/□以下となる導電性を有する第1又は第2の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第4の態様は、前記多階調フォトマスクは、液晶表示装置の製造用多階調フォトマスクであり、前記転写パターンは、所定の画素パターンと、前記画素パターンとはパターン形状が異なる周辺パターンと、を備える第1から第3のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第5の態様は、遮光部、透光部、及び半透光部を含む所定の転写パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、前記遮光部は、導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、前記半透光部は、前記導電性膜及び前記半透光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、前記半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚が、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚より小さくなるように減膜され、前記半透光部を構成する前記半透光膜の光透過率の面内分布が、波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下である多階調フォトマスクである。
本発明の第6の態様は、前記半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚と、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚との差が0.5nm以上15nm以下の範囲である第5の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第7の態様は、遮光部、透光部、第1半透光部、及び第2半透光部を含む所定の転写パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、前記遮光部は、導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されて
なり、前記第1半透光部は、前記導電性膜及び前記半透光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、前記第2半透光部は、前記透明基板上に形成された前記導電性膜の上面が露出してなり、前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚が、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚より小さくなるように減膜され、前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の光透過率の面内分布が、波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下である多階調フォトマスクである。
なり、前記第1半透光部は、前記導電性膜及び前記半透光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、前記第2半透光部は、前記透明基板上に形成された前記導電性膜の上面が露出してなり、前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚が、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚より小さくなるように減膜され、前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の光透過率の面内分布が、波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下である多階調フォトマスクである。
本発明によれば、多階調フォトマスクの半透光膜が減膜して透過率が変化する際における局所的な減膜量の変化を抑制し、光透過率の面内均一性を向上させることが可能となる。
<本発明の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態について主に図1,2,7を参照しながら説明する。
以下に、本発明の一実施形態について主に図1,2,7を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る多階調フォトマスクの部分断面図(模式図)であり、図1(b)は、該多階調フォトマスクを用いたパターン転写工程によって被転写体上に形成されるレジストパターンの部分断面図である。図2は、本実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフローを例示する概略図である。図7の(a)は、導電性膜を設ける
ことにより半透光膜の局所的な組成変化が抑制される様子を示す概略図であり、図7の(b)は、導電性膜を設けることにより半透光膜の減膜量が面内で均等化される様子を示す概略図である。
ことにより半透光膜の局所的な組成変化が抑制される様子を示す概略図であり、図7の(b)は、導電性膜を設けることにより半透光膜の減膜量が面内で均等化される様子を示す概略図である。
(1)多階調フォトマスクの構成
図1(a)に示す多階調フォトマスク100は、例えば、液晶表示装置(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)、カラーフィルタ、プラズマディスプレイパネル(PDP)などを製造する際に用いられる。ただし、図1はフォトマスクの積層構造を例示するものであり、実際のパターンは、これと同一とは限らない。
図1(a)に示す多階調フォトマスク100は、例えば、液晶表示装置(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)、カラーフィルタ、プラズマディスプレイパネル(PDP)などを製造する際に用いられる。ただし、図1はフォトマスクの積層構造を例示するものであり、実際のパターンは、これと同一とは限らない。
多階調フォトマスク100は、該多階調フォトマスク100の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部121と、露光光の光透過率を例えば5〜60%(透光部の光透過率を100%としたとき。)に低減させる半透光部122と、露光光を100%透過させる透光部123と、を含む転写パターンを備えている。
遮光部121は、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなる。また、半透光部122は、導電性膜111及び半透光膜112が透明基板110上にこの順に積層されてなり、半透光膜112の上面が露出してなる。また、透光部123は、透明基板110が露出してなる。ここで、上記膜の間や上下には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の膜が存在していても良い。遮光部121を構成する遮光膜113の上面は露出している場合に限らず、遮光膜113上に他の膜が形成されていても構わない。また、後述するように、透光部123には、透明基板110の上面が露出するかわりに、光透過率の高い導電性膜111が残留していてもよい。
ここで、半透光部122を構成する半透光膜112の膜厚は、遮光部121を構成する半透光膜112の膜厚より小さくなるように減膜されている。具体的には、半透光部122を構成する半透光膜112の膜厚と、遮光部121を構成する半透光膜112の膜厚と、の差が例えば0.5〜15nmの範囲であるように構成されている。そして、半透光部122を構成する半透光膜112の光透過率の面内分布が、例えば波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下であるように構成されている。好ましくは、波長が365〜436nmの範囲のいずれの波長に対しても2%以下である。このとき、半透光膜112の膜厚分布が、面内で2%以下である。
なお、導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113がパターニングされる様子については後述する。
透明基板110は、例えば石英(SiO2)ガラスや、SiO2,Al2O3,B2O3,RO,R2O等を含む低膨張ガラス等からなる平板として構成されている。透明基板110の主面(表面及び裏面)は、研磨されるなどして平坦且つ平滑に構成されている。透明基板110は、例えば一辺が300mm以上の方形とすることができ、例えば一辺が1000mm〜2400mmの矩形とすることができる。透明基板110の厚さは例えば3mm〜20mmとすることができる。
導電性膜111は、シート抵抗値で例えば20kΩ/□以下、好ましくは5kΩ/□以下、更に好ましくは2Ω/□以下となるような導電性を有する膜として構成されている。導電性膜111の膜厚は例えば20Å〜500Å、好ましく50Å〜300Åとすることが出来る。導電性膜111は、金属又は金属化合物からなる膜として構成することが出来る。金属としてはCr、Al,CoW,Ni,Moなど用いることができ、金属化合物としては前記金属の酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物、酸化窒化炭化物な
どを用いることができる。但し、金属含有量を過度に小さくすると上述の導電性を確保することが困難となるため、所定の金属含有量を確保した組成とすることが好ましい。例えば、70at%以上、より好ましくは75%以上とすることができる。
また、半透光膜112のエッチングに用いるエッチング液(又はエッチングガス)に対してエッチング耐性を有することが好ましい。係る場合、導電性膜111は、後述するように半透光膜112をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能することができる。
どを用いることができる。但し、金属含有量を過度に小さくすると上述の導電性を確保することが困難となるため、所定の金属含有量を確保した組成とすることが好ましい。例えば、70at%以上、より好ましくは75%以上とすることができる。
また、半透光膜112のエッチングに用いるエッチング液(又はエッチングガス)に対してエッチング耐性を有することが好ましい。係る場合、導電性膜111は、後述するように半透光膜112をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能することができる。
導電性膜111の露光光透過率には特に制約はない。なお、導電性膜111は、遮光膜113及び半透光膜112をそれぞれパターニングし、半透光膜112中の電位を均等化させる導電性膜としての後述の機能を終えたのち、透光部123に残留する部分を除去することができる。一方、導電性膜111の少なくとも一部を残し、多階調フォトマスク100の一部として使用することも可能である。そのような場合、導電性膜111に用いる膜の露光光透過率は60%以上とすることが好ましい。例えば、導電性膜111をそのまま残留させ、または減膜された一部を残留させたままで、多階調フォトマスク100の透光部123として使用することができる。この場合、透明基板110に対して80%以上の露光光透過率をもつ膜を用いることがこのましい。このとき用いることのできる光透過率の高い膜素材としては、例えば、ITO(酸化インジウム錫)、AS(アンチモン含有酸化錫)、酸化亜鉛、アンチモン錫、水酸化マグネシウム、酸化錫などとすることができる。係る場合、露光光に対する導電性膜111の光透過率を、透明基板110に対して、85%とすることがより好ましい。
なお、本実施形態においては、透明基板110上に導電性膜111と半透光膜112、および遮光膜113が積層した遮光部121、導電性膜111及び半透光膜112が積層した半透光部122、透明基板110が露出した透光部123を備えるが、それに加えて、透明基板110上に導電性膜111の少なくとも一部が残留した第2半透光部を備えていてもよい。後述するように、導電性膜111の露光光透過率を適宜選択すれば、4階調フォトマスクとして使用できることになり、その膜厚の選択によって光透過率を調整することが可能となる。この場合の導電性膜111の光透過率は、該多階調フォトマスク100を用いて製造しようとするデバイスの加工条件によって決定されるが、例えば60%〜80%の範囲内で選択することができる。
半透光膜112は、クロム化合物、モリブデンシリサイド又はその化合物からなり、例えばCrO,CrN,CrC、MoSix、MoSiN、MoSiON、MoSiCON等から構成することができる。半透光膜112は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。また、半透光膜112は、上述のクロム用エッチング液(又はエッチングガス)に対するエッチング耐性を有することが好ましい。係る場合、半透光膜112は、後述するようにクロム用エッチング液を用いて遮光膜113をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能させることができる。なお、半透光部122を構成する半透光膜112の厚さは、遮光部121を構成する半透光膜112の厚さよりも小さくなるように減膜されることができる。これにより、半透光部122の光透過率を所望の値に精緻に調整することが可能となる。
半透光膜112の露光光に対する光透過率は、例えば5%〜80%であることが好ましい。より好ましくは7%〜70%である。光透過率をこのような範囲内とすることで、FPD等の表示装置を製造する際の歩留りを向上させることができる。この光透過率は、上記した素材の選択及び膜厚の選択により得ることができる。
遮光膜113は、実質的にクロム(Cr)を主成分とすることができる。なお、遮光膜113の表面にCr化合物(CrO、CrC,CrN等)の層を設ければ、表面に反射抑
制機能を持たせることが出来る。遮光膜113は、例えば硝酸第2セリウムアンモニウム((NH4)2Ce(NO3)6)及び過塩素酸(HClO4)を含むクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
制機能を持たせることが出来る。遮光膜113は、例えば硝酸第2セリウムアンモニウム((NH4)2Ce(NO3)6)及び過塩素酸(HClO4)を含むクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
多階調フォトマスク100を用いたパターン転写工程によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図を図1(b)に例示する。レジストパターン4pは、被転写体1に形成されたポジ型レジスト膜4に多階調フォトマスク100を介して露光光を照射し、現像することにより形成される。被転写体1は、基板2と、基板2上にこの順に積層された金属薄膜、絶縁層、半導体層など任意の被加工層3a〜3cと、を備えており、ポジ型レジスト膜4は被加工層3c上に均一な厚さで予め形成されているものとする。なお、被加工層3bは被加工層3cのエッチングに対して耐性を有し、被加工層3aは被加工層3bのエッチングに対して耐性を有するように構成されることができる。
多階調フォトマスク100を介してポジ型レジスト膜4に露光光を照射すると、遮光部121では露光光が透過せず、また、半透光部122、透光部123の順に露光光の光量が段階的に増加する。そして、ポジ型レジスト膜4は、遮光部121、半透光部122のそれぞれに対応する領域で膜厚が順に薄くなり、透光部123に対応する領域で除去される。このようにして、被転写体1上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pが形成される。
レジストパターン4pが形成されたら、レジストパターン4pに覆われていない領域(透光部123に対応する領域)にて露出している被加工層3c〜3aを、表面側から順次エッチングして除去する(第1エッチング)。そして、レジストパターン4pを減膜して最も膜厚が薄い領域(半透光部122に対応する領域)を除去し、新たに露出した被加工層3c,3bを順次エッチングして除去する(第2エッチング)。このように、膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pを用いることで、従来のフォトマスク2枚分の工程を実施することができ、マスク枚数を削減でき、フォトリソグラフィ工程を簡略化できる。
(2)多階調フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造方法について、図2を参照しながら説明する。
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造方法について、図2を参照しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図2(a)に例示するように、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなるフォトマスクブランク100bを準備する。このように、本実施形態に係るフォトマスクブランク100bは、ある程度の導電性をもつ素材同士の導通部分(ここではモリブデンシリサイド又はその化合物からなる半透光膜112と、Crを主成分とする遮光膜113との接触面)を備えている。
まず、図2(a)に例示するように、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなるフォトマスクブランク100bを準備する。このように、本実施形態に係るフォトマスクブランク100bは、ある程度の導電性をもつ素材同士の導通部分(ここではモリブデンシリサイド又はその化合物からなる半透光膜112と、Crを主成分とする遮光膜113との接触面)を備えている。
遮光膜113上には第1のレジスト膜131が形成されている。第1のレジスト膜131は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下では、第1のレジスト膜131がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとして説明する。第1のレジスト膜131は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。
(第1エッチング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜131の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜131に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域を覆う第1のレジストパターン131pを形成する。第1のレ
ジストパターン131pが形成された状態を図2(b)に例示する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜131の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜131に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域を覆う第1のレジストパターン131pを形成する。第1のレ
ジストパターン131pが形成された状態を図2(b)に例示する。
次に、形成した第1のレジストパターン131pをマスクとして遮光膜113をエッチングして遮光膜パターン113pを形成すると共に、半透光膜112の上面を部分的に露出させる。遮光膜パターン113pが形成された状態を図2(c)に例示する。エッチングは、硝酸第2セリウムアンモニウム((NH4)2Ce(NO3)6)及び過塩素酸(HClO4)を含む上述のクロム用エッチング液により行う。このエッチング液は、電気伝導性を有し、電解液として作用する。
なお、遮光膜113のエッチングの進行に伴い半透光膜112が少なくとも一部露出すると、異種金属(遮光膜113と半透光膜112の各々に含まれる金属)が互いに接合部分をもった状態で電解液(エッチング液)中に浸漬した状態となる。
なお、従来のフォトマスクブランク(透明基板110上に半透光膜112と遮光膜113とがこの順に積層されており、導電性膜111を有さないフォトマスクブランク)を用いた場合には、露出した半透光膜112に電解液が接触した際、露出した半透光膜112中のMo(モリブデン)と、遮光膜113中のCrのイオン化傾向の差異により、Moのイオン化が促進される。但し、このときのMoイオン化は面内で不均一となる。例えば、Crが付近に多く存在するパターンの部分ではMoはCrに電子を供給しつつ陽イオンとなって溶出するが、Crの存在が少ないパターンの部分では、Moの陽イオン溶出がされにくい。結果として半透光膜112中の部分によってMoの溶出量が局所的に異なってしまい、半透光膜112の組成が面内で不均一になってしまう場合があった。すなわち、MoSiの化学量論的な組成比率に比べてMoの含有比率が少ない領域(以下、Siリッチな領域とも呼ぶ)や、MoSiの化学量論的な組成比率に近い組成を有する領域(以下、Moリッチな領域とも呼ぶ)が、局所的に形成されてしまう場合があった。
すなわち、発明者は、鋭意研究の結果、上述の現象は転写パターンの形状に関係しているものとの知見を得た。すなわち、半透光膜112が露出することで、上述したように遮光膜と半透光膜のそれぞれに含まれる異種金属が互いに接合部分をもった状態で電解液(エッチング液)中に浸漬することになるが、これにより半透光膜112中のMoから遮光膜113中のCrへ電子が供給されることになり、すなわち接合部分に一種の化学電池が形成されるようになり、Moのイオン化傾向に変化が生じることになる。電池効果の強さは、面内のパターン形状の相違、密度の相違、或いは、遮光部と半透光部の面積比の相違の少なくともいずれかと関係があるため、これにより半透光膜112の組成が局所的に異なってしまう現象が生じているとの知見を得た。そして発明者は、半透光膜112の組成の局所的な変化が、後述する減膜工程を実施する際における半透光膜112の減膜量の局所的な変化を招いてしまい、これにより半透光膜112の光透過率の面内均一性が低下してしまっている、との知見を得た。
このような課題に対し、本実施形態に係るフォトマスクブランク100bでは、半透光膜112の下層側に導電性を有する導電性膜111を設けることとしている。これにより、Moイオンが溶出する際の供給される電子が自由に移動可能となり、面内の電位が等しくなることから、Moの溶出傾向が面内で均一になる。結果として、転写パターンの形状によらず、半透光膜112中におけるMoの溶出傾向を均等化させることができる。このとき、半透光膜112の組成は、面内に渡り均等である。その結果、後述する減膜工程を実施する際における半透光膜112の局所的な減膜量の変化を抑制し、半透光膜112の光透過率の面内均一性を向上させることができる。なお、導電性膜111を設けることによる効果については、後述する。
遮光膜パターン113pの形成が完了したら、第1のレジストパターン131pを剥離
して除去する。そして、残留している遮光膜113(遮光膜パターン113p)及び露出した半透光膜112の上面をそれぞれ覆う第2のレジスト膜132を形成する。第2のレジスト膜132は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第2のレジスト膜132がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第2のレジスト膜132は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第2のレジスト膜132が形成された状態を図2(d)に例示する。
して除去する。そして、残留している遮光膜113(遮光膜パターン113p)及び露出した半透光膜112の上面をそれぞれ覆う第2のレジスト膜132を形成する。第2のレジスト膜132は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第2のレジスト膜132がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第2のレジスト膜132は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第2のレジスト膜132が形成された状態を図2(d)に例示する。
(第2エッチング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第2のレジスト膜132の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜132に現像液を供給して現像し、少なくとも半透光部122の形成予定領域を覆う第2のレジストパターン132pを形成する。第2のレジストパターン132pが形成された状態を図2(e)に例示する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第2のレジスト膜132の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜132に現像液を供給して現像し、少なくとも半透光部122の形成予定領域を覆う第2のレジストパターン132pを形成する。第2のレジストパターン132pが形成された状態を図2(e)に例示する。
次に、形成した第2のレジストパターン132pをマスクとして半透光膜112及び導電性膜111を順にエッチングし、半透光膜パターン112p及び導電性膜パターン111pを形成すると共に、透明基板110を部分的に露出させる。なお、半透光膜112のエッチングは、上述のフッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いて行うことができる。また、導電性膜111のエッチングは、導電性膜111を構成する材料に応じて適宜選択したエッチング液(又はエッチングガス)により行うことができる。
(減膜工程)
そして、第2のレジストパターン132pを剥離して除去した後、残留している半透光膜112(半透光膜パターン112p)の上面に薬液を供給し、半透光膜112(半透光膜パターン112p)の膜厚を減膜し、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造方法を終了する。尚、本減膜工程によって、第2エッチング工程終了後の洗浄を行っても良い。
そして、第2のレジストパターン132pを剥離して除去した後、残留している半透光膜112(半透光膜パターン112p)の上面に薬液を供給し、半透光膜112(半透光膜パターン112p)の膜厚を減膜し、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造方法を終了する。尚、本減膜工程によって、第2エッチング工程終了後の洗浄を行っても良い。
なお、本工程では、半透光部122を構成する半透光膜112の膜厚と、遮光部121を構成する半透光膜112の膜厚と、の差が例えば0.5〜15nm、より好ましくは、0.5〜4nmの範囲となるように減膜することができ、減膜量は透過率調整量によって選択することができる。好ましくは、透過率を2〜15%程度の範囲内で調整することができる。なお、上記の態様においては減膜工程をフォトマスク製造工程の最終段階としているが、前記第1のレジストパターン131pをマスクとした遮光膜113のエッチング後に減膜工程を行ってもよい。半透光膜112を減膜させる薬液としては、例えばフッ素(F)系のエッチング液、酸、アルカリなどを使用することができる。
(3)導電性膜を設けることによる効果
上述したように、第1エッチング工程においてエッチングが進行すると、遮光膜113が部分的に除去されることにより半透光膜112が部分的に露出し、遮光膜113と半透光膜112が互いに接合部分を持った状態で電解液(エッチング液)中に共に浸漬した状態となる。ここで、遮光膜113及び半透光膜112は、それぞれ異なる金属を含む材料であり、ある程度の導電性を有することから、電解液中に浸漬した遮光膜と半透光膜は、例えばガルバノ電池等に類似した化学電池を構成する。そして、この時点から、半透光膜112中のMoのイオン化挙動や遮光膜113のエッチングレート等は、形成された電池による電子移動によって影響を受けることとなる(これを電池効果とも呼ぶ)。発明者の知見によれば、係る電池効果によって露出した半透光膜112の組成が局所的に変化する場合がある。係る効果について図10を用いて説明する。
上述したように、第1エッチング工程においてエッチングが進行すると、遮光膜113が部分的に除去されることにより半透光膜112が部分的に露出し、遮光膜113と半透光膜112が互いに接合部分を持った状態で電解液(エッチング液)中に共に浸漬した状態となる。ここで、遮光膜113及び半透光膜112は、それぞれ異なる金属を含む材料であり、ある程度の導電性を有することから、電解液中に浸漬した遮光膜と半透光膜は、例えばガルバノ電池等に類似した化学電池を構成する。そして、この時点から、半透光膜112中のMoのイオン化挙動や遮光膜113のエッチングレート等は、形成された電池による電子移動によって影響を受けることとなる(これを電池効果とも呼ぶ)。発明者の知見によれば、係る電池効果によって露出した半透光膜112の組成が局所的に変化する場合がある。係る効果について図10を用いて説明する。
図10(a)は、エッチングレートの測定系を示し、CrからなるCr単体板、Moか
らなるMo単体板、Cr板とMo板とを重ね合わせたCr−Mo重ね板(異種金属が接触して導通している)を、上述のクロム用エッチング液中にそれぞれ浸漬させた様子を示している。図10(b)は、Cr単体板、Cr−Mo重ね板、Mo単体板の各エッチングレートの測定結果を示すグラフ図である。図10(b)によれば、Cr−Mo重ね板におけるCrのエッチングレートが、Cr単体板のCrのエッチングレートの半分以下に減少することが分かる。また、Cr−Mo重ね板におけるMoのエッチングレートが、Mo単体板のMoのエッチングレートよりも増加していることが分かる。すなわち、互いに導通した異種金属を電解液中に浸漬させると、エッチングレートに影響が及び、イオン化傾向の小さい方の金属(ここではCr)のエッチングレートを低下させると共に、イオン化傾向の大きい方の金属(ここではMo)のエッチングレートを増加させることが分かる。以上の結果から、多階調フォトマスク100のウェットエッチングの際に、互いに異なる金属を含む遮光膜113と半透光膜112とが、それぞれ所定の導電性を有し、かつ両者が導通した状態で、エッチング液に接触することで、遮光膜113、または半透光膜112が単体でエッチング液に浸漬されているときとは異なったエッチング挙動が生じ、膜中の金属の溶出傾向に変化することが理解できる。
らなるMo単体板、Cr板とMo板とを重ね合わせたCr−Mo重ね板(異種金属が接触して導通している)を、上述のクロム用エッチング液中にそれぞれ浸漬させた様子を示している。図10(b)は、Cr単体板、Cr−Mo重ね板、Mo単体板の各エッチングレートの測定結果を示すグラフ図である。図10(b)によれば、Cr−Mo重ね板におけるCrのエッチングレートが、Cr単体板のCrのエッチングレートの半分以下に減少することが分かる。また、Cr−Mo重ね板におけるMoのエッチングレートが、Mo単体板のMoのエッチングレートよりも増加していることが分かる。すなわち、互いに導通した異種金属を電解液中に浸漬させると、エッチングレートに影響が及び、イオン化傾向の小さい方の金属(ここではCr)のエッチングレートを低下させると共に、イオン化傾向の大きい方の金属(ここではMo)のエッチングレートを増加させることが分かる。以上の結果から、多階調フォトマスク100のウェットエッチングの際に、互いに異なる金属を含む遮光膜113と半透光膜112とが、それぞれ所定の導電性を有し、かつ両者が導通した状態で、エッチング液に接触することで、遮光膜113、または半透光膜112が単体でエッチング液に浸漬されているときとは異なったエッチング挙動が生じ、膜中の金属の溶出傾向に変化することが理解できる。
ここで、上記の第1エッチング工程を実施することによる半透光膜112の溶出傾向の大小は転写パターンの形状に応じて局所的に異なる。すなわち、転写パターンの形状によっては、近傍に遮光膜パターンが多く存在し、あるいは近傍に遮光膜パターンが無い。半透光部の面積が大きい部分では後者になりやすい。発明者等の知見によれば、従来の多階調フォトマスクの製造工程においては、得ようとする転写パターンの半透光部の面積、遮光部との面積比、相互の距離、それぞれの形状の相違が上述の電池効果の強弱を引き起こしており、これにより半透光膜112中からのMoの溶出傾向が不均一となり、半透光膜112中からのMoの溶出量が局所的に異なってしまい、半透光膜112の組成が面内で不均一になってしまう場合があった。例えば、Siリッチな領域やMoリッチな領域が局所的に形成されてしまう場合があった。係る現象は図6に示すようなものであると考えられる。
図6(a)は、従来の多階調フォトマスクを製造する際の遮光膜113のエッチング工程において、半透光膜112からのMoの溶出量が局所的に異なってしまう様子を示す概略図であり、(b)は、従来の多階調フォトマスクを製造する際の半透光膜112の減膜工程において、半透光膜の減膜量が局所的に異なってしまう様子を示す概略図である。なお、図6(a)(b)の左側は、画素パターン(TFTパターン)の断面図を示している。画素パターンにおいては、MoSiからなる半透光膜112とCrからなる遮光膜113とが、導電性膜111を介さずに透明基板110上にこの順に積層されている。そして、遮光膜113上に形成されたレジストパターン131pをマスクとして、上述のクロム用エッチング液(電解液)を用い、遮光膜113をエッチングして遮光膜パターン113pを形成すると共に、半透光膜112の上面を部分的に露出させている。また、図6(a)(b)の右側は、画素パターンとは異なるパターンとして構成された周辺パターン(PADパターン)の断面図を示している。上記同様に、半透光膜112の上面が部分適に露出されている。なお、画素パターンは例えば線幅が10〜300μm、周辺パターンは線幅が20〜8000μmとすることができ、画素パターンの線幅より周辺パターンの線幅が大きい転写パターンとすることができる。
図6(a)に示すように、半透光膜112が露出してエッチング液(電解液)に接触することで、半透光膜112中に含まれるMoがイオン化し、例えばMo⇒Mo3++3e−といった反応が生じる。ここで、図中右側の画素パターンを構成する半透光膜112では、電子(e−)の供給先である遮光膜パターン113p(遮光膜113)と半透光膜112とが電気的に接合されているため、上述のイオン化が促進される(Moのイオン化傾向、溶出量が大きくなる)。一方で、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112
は、電子の供給先である遮光膜113と半透光膜112とが電気的に接合されていないため、画素パターンを構成する半透光膜112に比べて上述のイオン化が穏やかに進行する(Moの溶出量が比較的小さくなる)。その結果、画素パターンを構成する半透光膜112の表面は、MoSiの化学量論的な組成比率に比べてMoの含有比率が少ない領域(Siリッチな領域)として形成される(改質される)。また、周辺パターンを構成する半透光膜112の表面は、MoSiの化学量論的な組成比率に近い組成を有する領域(Moリッチな領域)が形成される。
は、電子の供給先である遮光膜113と半透光膜112とが電気的に接合されていないため、画素パターンを構成する半透光膜112に比べて上述のイオン化が穏やかに進行する(Moの溶出量が比較的小さくなる)。その結果、画素パターンを構成する半透光膜112の表面は、MoSiの化学量論的な組成比率に比べてMoの含有比率が少ない領域(Siリッチな領域)として形成される(改質される)。また、周辺パターンを構成する半透光膜112の表面は、MoSiの化学量論的な組成比率に近い組成を有する領域(Moリッチな領域)が形成される。
このように組成が局所的に変化した状態で、上述のように組成が局所的に変化した半透光膜112に上述の薬液を供給して半透光膜112の減膜を行った場合、図6(b)に示すように、組成に応じて減膜量が局所的に変化してしまい、半透光膜112の光透過率が面内で不均一になってしまう。例えば、図中左側の画素パターンを構成する半透光膜112の表面近傍は、Siリッチな領域として組成が改質されているため、薬液を供給することによる減膜量が比較的大きくなる。また、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112の表面近傍は、Moリッチな領域として形成されているため、薬液を供給することによる減膜量が比較的小さくなる。その結果、画素パターンを構成する半透光膜112の光透過率は、周辺パターンを構成する半透光膜112の光透過率よりも、大きくなってしまう。
このような課題に対し本実施形態では、導電性を有する導電性膜111を半透光膜112の下層側に設けることで、半透光膜112の組成変化を面内に渡り均等化させ、薬液を供給することによる減膜量の局所的な変化を抑制させている。
図7(a)は、導電性膜111を設けることにより、半透光膜112の組成変化が面内で均等化される様子を示す概略図であり、(b)は、導電性膜111を設けることにより、半透光膜112の減膜量が面内で均等化される様子を示す概略図である。なお、図7(a)(b)の左側は、画素パターン(TFTパターン)の断面図を示している。画素パターンにおいては、MoSiからなる半透光膜112とCrからなる遮光膜113とが、金属又は金属化合物からなる導電性膜111を介して透明基板110上にこの順に積層されている。そして、遮光膜113上に形成されたレジストパターン131pをマスクとして、上述のクロム用エッチング液(電解液)を用い、遮光膜113をエッチングして遮光膜パターン113pを形成すると共に、半透光膜112の上面を部分的に露出させている。また、図7(a)(b)の右側は、画素パターンとは異なるパターンとして構成された周辺パターン(PADパターン)の断面図を示している。周辺パターンにおいても同様に、エッチングの進行に伴い、半透光膜112の上面が部分的に露出する。
図7(a)に示すように、半透光膜112が露出してエッチング液(電解液)に接触することで、半透光膜112に含まれるMoがイオン化し、例えばMo⇒Mo3++3e−といった反応が生じる。本実施形態においても、図中右側の画素パターンを構成する半透光膜112では、電子(e−)の供給先である遮光膜113と半透光膜112とが電気的に接合されている一方で、一方で、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112は、電子の引き受け先である遮光膜113と半透光膜112とが直接には接合されていない。但し、本実施形態では、図中右側の画素パターンを構成する半透光膜112と、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112とが、下地である導電性膜111を介して電気的に接合されている。すなわち、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112は、図中右側の画素パターンを構成する半透光膜112に対して電子(e−)を供給することが可能なように構成されている。その結果、半透光膜112に含まれるMoのイオン化傾向が面内に渡り均等化される。その結果、半透光膜112の組成が面内に渡り均等化される。すなわち、画素パターンを構成する半透光膜112に含まれるMoの溶出傾向と、周辺パターンを構成する半透光膜112に含まれるMoの溶出傾向とが、均等化され、画
素パターンを構成する半透光膜112の組成と、周辺パターンを構成する半透光膜112の組成とが均等化される。
素パターンを構成する半透光膜112の組成と、周辺パターンを構成する半透光膜112の組成とが均等化される。
このように組成の局所的な変化を抑制した状態で、半透光膜112に上述の薬液を供給し、半透光膜112の減膜を行った場合、図7(b)に示すように、半透光膜112の減膜量の局所的な変化を回避することができ、光透過率の面内均一性を向上させることができる。例えば、図中右側の画素パターンを構成する半透光膜112の減膜量と、図中右側の周辺パターンを構成する半透光膜112の減膜量とを均等化させることができ、これらの光透過率を均等化させることができる。
上述の効果を裏付ける測定結果について、図8、9を用いてさらに説明する。
図8は、本発明の実施例に係るグラフ図であり、減膜工程を繰り返し実施した際における半透光膜の光透過率の測定結果を示す。本実施例では、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されたフォトマスクブランク100bを用意して、上述の第1エッチング工程、第2エッチング工程を実施した。その後、残留している半透光膜112の上面に薬液を供給する減膜工程を3回実施した。なお、図中◆印は、画素パターンを構成する半透光膜112の光透過率を示しており、図中■印は、周辺パターンを構成する半透光膜112の光透過率を示している。
図8によれば、減膜工程を3回実施した場合であっても、画素パターンを構成する半透光膜112の光透過率と、周辺パターンを構成する半透光膜112の光透過率との差が、約2%以内に収まっていることが分かる。すなわち、導電性膜111を設けることで、半透光膜112における局所的な減膜量の変化を抑制でき、半透光部122の光透過率の面内均一性を向上できることが分かる。
図9は、比較例に係るグラフ図であり、減膜工程を繰り返し実施した際における半透光膜の光透過率の測定結果を示す。本比較例では、導電性を有する導電性膜111を設けることなく、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意して、上述の第1エッチング工程、第2エッチング工程と同様の工程を実施した。その後、残留している半透光膜112の上面に薬液を供給する減膜工程を2回実施した。なお、図中◆印は、画素パターンを構成する半透光膜112の光透過率を示し、図中■印は、周辺パターンを構成する半透光膜112の光透過率を示している。
図9によれば、減膜工程を繰り返す度に、画素パターンを構成する半透光膜112の光透過率と、周辺パターンを構成する半透光膜112の光透過率と、の差が増大してしまっていることが分かる。そして、2回の減膜工程を実施することで、光透過率の差が12.5%にまで増大してしまっていることが分かる。
以上述べた通り、本実施形態によれば、導電性膜111を設けることで、転写パターンの形状によらず半透光部122における局所的な減膜量の変化を抑制でき、光透過率の面内均一性を向上させることができることが分かる。これにより、多階調フォトマスク及びFPD等の製造歩留りを改善させることが可能となる。
なお、本実施形態による効果が顕著にみられるのは、半透光膜112と遮光膜113とがいずれもある程度の導電性を有している場合である。このような場合には、第1エッチング工程(ウェットエッチング)工程を実施することで上述の電池が構成されてしまうからである。従って、例えば、半透光膜112と遮光膜113とがいずれも20Ω/□以下、更には、5Ω/□以下となるような導電性材料からなるときに、本実施形態に係る効果
が顕著に得られる。
が顕著に得られる。
また、本実施形態に係る導電性膜111は、面内のエッチング挙動を均等化させるための電子運搬作用、供給作用を奏する程度の導電性があるものであれば良い。なお、半透光膜112や遮光膜113の有する導電性よりも高い導電性(低いシート抵抗値)ともつことがより好ましい。更には、半透光膜112や遮光膜113がそれぞれ有するシート抵抗の値の1/5以下のシート抵抗値をもつことが好ましい。これにより、転写パターンが面内で様々な形状分布や密度分布をもっていても、電子供給が円滑に行われる効果が十分に達成され、転写パターン全体における面内の電位を均一化することができる。なお、本発明において、上記PADパターンは、フォトマスクの半透光部の透過率測定用として、画素パターンの領域外に設けることができる。例えば、一辺3mm以上の方形の半透光膜パターンとして形成することができる。このとき、本発明により面内の半透光膜112の減膜量が均一となるため、画素パターン部分の半透光膜112の透過率を示す指標として用いることも可能である。
<本発明の他の実施形態>
本実施形態に係る多階調フォトマスク100’は、4階調フォトマスクとして構成されている点が上述の実施形態と異なる。
本実施形態に係る多階調フォトマスク100’は、4階調フォトマスクとして構成されている点が上述の実施形態と異なる。
図3(a)は、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の部分断面図(模式図)であり、(b)は該多階調フォトマスク100’を用いたパターン転写工程によって被転写体1上に形成されるレジストパターンの部分断面図である。図4は、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の製造工程のフローを例示する概略図である。
(1)多階調フォトマスクの構成
本実施形態に係る多階調フォトマスク100’は、該多階調フォトマスク100’の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部121と、露光光の光透過率を5%以上70%以下透光部123の光透過率を100%としたとき。以下同様)、好ましくは5%以上50%以下程度に低減させる第1半透光部122aと、露光光の光透過率を5%以上80%以下、好ましくは7%以上70%以下程度に低減させる第2半透光部122bと、露光光を100%透過させる透光部123と、を含む転写パターンを備えている。
本実施形態に係る多階調フォトマスク100’は、該多階調フォトマスク100’の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部121と、露光光の光透過率を5%以上70%以下透光部123の光透過率を100%としたとき。以下同様)、好ましくは5%以上50%以下程度に低減させる第1半透光部122aと、露光光の光透過率を5%以上80%以下、好ましくは7%以上70%以下程度に低減させる第2半透光部122bと、露光光を100%透過させる透光部123と、を含む転写パターンを備えている。
遮光部121は、上述の実施形態と同様に、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなる。また、第1半透光部122aは、上述の実施形態の半透光部122と同様に、導電性膜111及び半透光膜112が透明基板110上にこの順に積層されてなる。第2半透光部122bは、透明基板110上に形成された導電性膜111が露出してなる。また、透光部123は、上述の実施形態と同様に、透明基板110が部分的に露出してなる。ここで、遮光部121を構成する遮光膜113の上面は露出している場合に限らず、遮光膜113上に他の膜が形成されていても構わない。なお、導電性膜111、半透光膜112及び遮光膜113がパターニングされる様子については後述する。
透明基板110、導電性膜111、半透光膜112、遮光膜113の構成は、上述の実施形態と同じである。なお、第2半透光部122bを構成する導電性膜111の厚さは、遮光部121や第1半透光部122aを構成する導電性膜111の厚さよりも小さくなるように減膜されていてもよい。これにより、第2半透光部122bの光透過率を所望の値に精緻に調整することが可能となる。
多階調フォトマスク100’を用いたパターン転写工程によって被転写体1に形成されるレジストパターン4p’の部分断面図を図3(b)に例示する。レジストパターン4p
’は、被転写体1に形成されたポジ型レジスト膜4に多階調フォトマスク100’を介して露光光を照射し、現像することにより形成される。被転写体1は、基板2と、基板2上にこの順に積層された金属薄膜、絶縁層、半導体層など任意の被加工層3a〜3cと、を備えており、ポジ型レジスト膜4は被加工層3c上に均一な厚さで予め形成されているものとする。なお、被加工層3bは被加工層3cのエッチングに対して耐性を有し、被加工層3aは被加工層3bのエッチングに対して耐性を有するように構成されることができる。
’は、被転写体1に形成されたポジ型レジスト膜4に多階調フォトマスク100’を介して露光光を照射し、現像することにより形成される。被転写体1は、基板2と、基板2上にこの順に積層された金属薄膜、絶縁層、半導体層など任意の被加工層3a〜3cと、を備えており、ポジ型レジスト膜4は被加工層3c上に均一な厚さで予め形成されているものとする。なお、被加工層3bは被加工層3cのエッチングに対して耐性を有し、被加工層3aは被加工層3bのエッチングに対して耐性を有するように構成されることができる。
多階調フォトマスク100’を介してポジ型レジスト膜4に露光光を照射すると、遮光部121では露光光が透過せず、また、第1半透光部122a、第2半透光部122b、透光部123の順に露光光の光量が段階的に増加する。そして、ポジ型レジスト膜4は、遮光部121、第1半透光部122a、第2半透光部122bのそれぞれに対応する領域で膜厚が順に薄くなり、透光部123に対応する領域で除去される。このようにして、被転写体1上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン4p’が形成される。
レジストパターン4p’が形成されたら、レジストパターン4p’に覆われていない領域(透光部123に対応する領域)にて露出している被加工層3c〜3aを表面側から順次エッチングして除去する(第1エッチング)ことができる。そして、レジストパターン4p’を減膜(アッシング)して最も膜厚が薄い領域(第2半透光部122bに対応する領域)を除去し、新たに露出した被加工層3c,3bを順次エッチングして除去する(第2エッチング)。そして、レジストパターン4p’を更に減膜して次に膜厚が薄い領域(第1半透光部122aに対応する領域)を除去し、新たに露出した被加工層3cをエッチングして除去する(第3エッチング)。このように、膜厚が段階的に異なるレジストパターン4p’を用いることで、従来のフォトマスク3枚分の工程を実施することができ、マスク枚数を削減でき、フォトリソグラフィ工程を簡略化できる。
(2)多階調フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図4(a)に例示するように、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなるフォトマスクブランク100bを準備する。遮光膜113上には第1のレジスト膜131が形成されている。
まず、図4(a)に例示するように、導電性を有する導電性膜111、半透光膜112、及び遮光膜113が透明基板110上にこの順に積層されてなるフォトマスクブランク100bを準備する。遮光膜113上には第1のレジスト膜131が形成されている。
(第1エッチング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜131の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜131に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域を覆う第1のレジストパターン131pを形成する。第1のレジストパターン131pが形成された状態を図4(b)に例示する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜131の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜131に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域を覆う第1のレジストパターン131pを形成する。第1のレジストパターン131pが形成された状態を図4(b)に例示する。
次に、形成した第1のレジストパターン131pをマスクとして遮光膜113をエッチングして遮光膜パターン113pを形成すると共に、半透光膜112の上面を部分的に露出させる。遮光膜パターン113pが形成された状態を図4(c)に例示する。エッチングは、上述のクロム用エッチング液により行う。このエッチング液は、電気伝導性を有し、電解液として作用する。
そして、第1のレジストパターン131pを剥離などして除去した後、残留している遮光膜113及び露出した半透光膜112の上面をそれぞれ覆う第2のレジスト膜132を形成する。第2のレジスト膜132が形成された状態を図4(d)に例示する。
(第2エッチング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第2のレジスト膜132の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜132に現像液を供給して現像し、少なくとも第1半透光部122aの形成予定領域を覆う第2のレジストパターン132pを形成する。第2のレジストパターン132pが形成された状態を図4(e)に例示する。なお、図4(e)に例示するように、第2のレジストパターン132pは、第1半透光部122aの形成予定領域だけでなく、遮光膜パターン113pの一部或いは全部を覆うように形成することができる。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第2のレジスト膜132の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜132に現像液を供給して現像し、少なくとも第1半透光部122aの形成予定領域を覆う第2のレジストパターン132pを形成する。第2のレジストパターン132pが形成された状態を図4(e)に例示する。なお、図4(e)に例示するように、第2のレジストパターン132pは、第1半透光部122aの形成予定領域だけでなく、遮光膜パターン113pの一部或いは全部を覆うように形成することができる。
次に、形成した遮光膜パターン113p及び第2のレジストパターン132pをマスクとして半透光膜112をエッチングして半透光膜パターン112pを形成すると共に、導電性膜111の上面を部分的に露出させる。
そして、第2のレジストパターン132pを剥離などして除去した後、残留している遮光膜113、半透光膜112、及び露出させた導電性膜111の上面をそれぞれ覆う第3のレジスト膜133を形成する。第3のレジスト膜133が形成された状態を図4(f)に例示する。
(第3パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第3のレジスト膜133の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第3のレジスト膜133に現像液を供給して現像し、少なくとも第2半透光部122bの形成予定領域を覆う第3のレジストパターン133pを形成する。第3のレジストパターン133pが形成された状態を図4(g)に例示する。なお、図4(g)に例示するように、第3のレジストパターン133pは、第2半透光部122bの形成予定領域だけでなく、遮光膜パターン113p及び半透光膜パターン112pの一部或いは全部を覆うように形成する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第3のレジスト膜133の一部を感光させ、スプレー方式等の手法により第3のレジスト膜133に現像液を供給して現像し、少なくとも第2半透光部122bの形成予定領域を覆う第3のレジストパターン133pを形成する。第3のレジストパターン133pが形成された状態を図4(g)に例示する。なお、図4(g)に例示するように、第3のレジストパターン133pは、第2半透光部122bの形成予定領域だけでなく、遮光膜パターン113p及び半透光膜パターン112pの一部或いは全部を覆うように形成する。
次に、形成した第3のレジストパターン133pをマスクとして導電性膜111をエッチングして導電性膜パターン111pを形成すると共に、透明基板110の上面を部分的に露出させる。
(減膜工程)
そして、第3のレジストパターン133pを剥離して除去した後、残留している半透光膜112(半透光膜パターン112p)の上面に薬液を供給し、半透光膜112(半透光膜パターン112p)の膜厚を減膜し、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の製造方法を終了する。半透光膜112の減膜は、例えば半透光部122の光透過率の微調整等の目的で行われる。
そして、第3のレジストパターン133pを剥離して除去した後、残留している半透光膜112(半透光膜パターン112p)の上面に薬液を供給し、半透光膜112(半透光膜パターン112p)の膜厚を減膜し、本実施形態に係る多階調フォトマスク100’の製造方法を終了する。半透光膜112の減膜は、例えば半透光部122の光透過率の微調整等の目的で行われる。
なお、本工程では、半透光部122を構成する半透光膜112の膜厚と、遮光部121を構成する半透光膜112の膜厚との差が例えば0.5nm以上15nm以下の範囲であるように減膜する。なお、上記の態様においては、第2半透光層の減膜工程を、フォトマスク製造工程の最終段階としたが、前記第1のレジストパターン131pをマスクとした遮光膜113のエッチング後に行ってもよい。半透光膜112を減膜させる薬液としては、例えばフッ素(F)系のエッチング液、酸、アルカリなどを使用することができる。
本実施形態によっても、上述の実施形態と同様の効果を奏することが可能である。すなわち、導電性膜111を設けることで、転写パターンの形状によらず半透光部122における光透過率の面内均一性を向上させることが可能となる。これにより、多階調フォトマスク及びFPD等の製造歩留りを改善させることが可能となる。
<本発明の更に他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、図5に例示するように、上述の多階調フォトマスク100が備える透光部123は、透明基板110上に形成された導電性膜111が露出してなるように構成されていてもよい。
100、100’ 多階調フォトマスク
100b フォトマスクブランク
110 透明基板
111 導電性膜
112 半透光膜
113 遮光膜
121 遮光部
122 半透光部
122a 第1半透光部
122b 第2半透光部
123 透光部
100b フォトマスクブランク
110 透明基板
111 導電性膜
112 半透光膜
113 遮光膜
121 遮光部
122 半透光部
122a 第1半透光部
122b 第2半透光部
123 透光部
Claims (7)
- 遮光部、透光部、及び半透光部を含む所定の転写パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、
前記フォトマスクブランク上に形成した第1レジストパターンをマスクとして、少なくとも前記遮光膜をエッチングする第1エッチング工程と、
前記第1レジストパターンを除去したのち、前記第1エッチング工程の行われた前記フォトマスクブランク上に第2レジストパターンを形成し、前記第2レジストパターン及び前記遮光膜をマスクとして前記半透光膜をエッチングする第2エッチング工程と、
前記第2レジストパターンを除去したのち、露出した前記半透光膜を所定量減膜する減膜工程と、を有する
ことを特徴とする多階調フォトマスクの製造方法。 - 前記減膜工程では、露出した前記半透光膜に薬液を接触させる
ことを特徴とする請求項1に記載の多階調フォトマスクの製造方法。 - 前記導電性膜は、シート抵抗値が20kΩ/□以下となる導電性を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の多階調フォトマスク。 - 前記多階調フォトマスクは、液晶表示装置の製造に用いられ、
前記転写パターンは、所定の画素パターンと、前記画素パターンとはパターン形状が異なる周辺パターンと、を備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多階調フォトマスクの製造方法。 - 遮光部、透光部、及び半透光部を含む所定の転写パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、
前記遮光部は、導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、
前記半透光部は、前記導電性膜及び前記半透光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、
前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、
前記半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚が、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚より小さくなるように減膜され、
前記半透光部を構成する前記半透光膜の光透過率の面内分布が、波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下である
ことを特徴とする多階調フォトマスク。 - 前記半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚と、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚との差が5nm以上15nmμm以下の範囲である
ことを特徴とする請求項5に記載の多階調フォトマスク。 - 遮光部、透光部、第1半透光部、及び第2半透光部を含む所定の転写パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、
前記遮光部は、導電性を有する導電性膜、半透光膜、及び遮光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、
前記第1半透光部は、前記導電性膜及び前記半透光膜が前記透明基板上にこの順に積層されてなり、
前記第2半透光部は、前記透明基板上に形成された前記導電性膜の上面が露出してなり
、
前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、
前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の膜厚が、前記遮光部を構成する前記半透光膜の膜厚より小さくなるように減膜され、
前記第1半透光部を構成する前記半透光膜の光透過率の面内分布が、波長が365nm以上436nm以下の光に対して2%以下である
ことを特徴とする多階調フォトマスク。
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