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JP2011096674A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】放電用発光管における封止部の信頼性を改善し、寿命特性を向上できる放電ランプを提供する。
【解決手段】両端に細径部が形成された透光性セラミック製の発光管の内部に金属ハロゲン化物を含むイオン化可能な充填物が封入されており、前記細径部内に電気導入体及びそれに連なる電極極芯が挿通されており、該電気導入体がガラス封着材で気密的に固定されている放電ランプにおいて、前記電気導入体は、前記電極極芯と接続された第1の部材と、前記第1の部材と接続された第2の部材とで構成されており、前記細径部は細管にて構成されており、前記第2の部材の前記細管内への挿入長をC(mm)、前記細管内への前記ガラス封着材の流れ込み長をD(mm)とした場合に、D−C≧1.0(mm)の関係が成立することを特徴とすることで、ランプ寿命を長くすることができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、発光管に透光性セラミック管を使用した放電ランプに関し、特に、発光管端部における封止構造の改良に関する。
従来、高圧放電ランプの発光管材質には石英ガラスが使用されてきたが、近年になって発光管材質に透光性セラミックが使用された高圧放電ランプが製品化されてきた。高圧放電ランプの中でも特にメタルハライドランプの場合、発光管材質が石英ガラスであると、点灯中に石英ガラスと発光物質であるメタルハライドとが徐々に反応し、寿命特性を悪化する原因を作る。しかし発光管材質が透光性セラミックである場合には、メタルハライドとは反応しにくいため、石英ガラス製の発光管より寿命特性が良くなり、また発光管をコンパクトにできるのでランプ効率,演色性が良いランプを作ることができる可能性がある。このような理由から近年、発光管材質に透光性セラミックを使用した放電ランプが実用化されてきた。
セラミック管を用いた放電ランプの発光管の封止構造の従来例として、第1図に示すような特開平6−196131号公報に記載されたものが知られている。透光性セラミック製の太管11と、その両端部に設けた同じ透光性セラミック製の細管12とから、発光管は構成されている。細管12内には、第1電気導入体24及び第2電気導入体27から構成される電気導入体が挿通されている。第1電気導入体24は、モリブデン,サーメットのような耐ハロゲン性を有する電気導体で構成されている。第2電気導入体27は、ニオブのような耐ハロゲン性を有しない電気導体で構成されている。この第1電気導入体25と第2電気導入体27とは、溶接部26にて突き合わせ溶接されている。また、電極は、溶接部25にて第1電気導入体24に突き合わせ溶接されている電極極芯21と、電極極芯21に巻回されたコイル20とから構成されている。
電極極芯21を保持した第1電気導入体24と、第2電気導入体27と、細管12とは、耐ハロゲン性の封着ガラス30で気密封止されている。第2電気導入体27は、その細管12に挿入された部分を耐ハロゲン性を有する封着ガラス30で覆うことによって、ハロゲンの腐食から守られている。更に、第1電気導入体24の一部も封着ガラス30で覆われている。
透光性セラミックを使用した放電ランプでは、端部の電気導入体の封止部を信頼性良く形成することが容易でなく、特に、端部径が大きくなればなるほど難しくなり、上記のような従来の構造では、消費電力が大きな放電ランプに適用できないという欠点があった。一般的に放電ランプは消費電力が大きいほど大きな電流が流れるようになっているが、大きな電流を流すためには、電極を構成する電極極芯21の径を大きくする必要がある。上記のような構造で電極極芯21の径を大きくしようとした場合、細管12の内径を大きくしなければならない。
しかしながら、細管12の内径を大きくすると、電気導入体(第1電気導入体24及び第2電気導入体27)と細管12との隙間が大きくなり、封止が困難となる。即ち、電気導入体と細管12との大きな隙間を封着ガラス30が埋めるため、この厚くなった封着ガラス30の層からの気密漏れが生じやすくなる。
一般的には封着部の耐熱性は封着ガラス30の層厚が薄いほど優れているが、従来の構造を消費電力が大きいランプに適用した場合、必然的にその層厚が厚くなり、封着時に細管12にクラックを生じたり、封着がうまくいったとしてもランプの点滅による熱サイクルで早期に封着ガラス30の層からの気密漏れが生じてしまうという問題があった。
これを避けるために細管12の内径を大きくすると共に、電気導入体の径を大きくすることが考えられる。しかしながらこの方法では電気導入体と細管12との材質的な違いから、線膨張率が合わないため、封止がうまくできない。従って、従来の構造は、細管12の内径が1.3mmより小径で、ランプの消費電力が150W以下の比較的小さいランプには適用可能であったが、それより大きい消費電力のランプには適用不可能であった。
封着ガラス30には、従来から2種類のものが使用されており、放電空間に面する側には気密性保持には劣るが耐ハロゲン性に優れた、Al:30重量%,SiO:40重量%,Dy:30重量%である組成を有する材料が使用され、放電空間に面しない側には耐ハロゲン性には劣るが気密性保持に優れた、Al:13重量%,SiO:37重量%,Dy:50重量%である組成を有する材料が使用されている。このように2種類の材料を封着ガラス30に使用するので、封着工程を2段階に分ける必要があり、封着処理が煩雑となって量産に適していないという問題がある。
特開平6−196131号公報
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、放電用発光管における封止部の信頼性を改善し、寿命特性を向上できる放電ランプを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、封止部の信頼性が良好であって、寿命に優れた、消費電力が大きい放電ランプを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、封止部の信頼性と封着工程の量産性とを向上できる放電ランプを提供することにある。
本発明の放電ランプは、両端に細径部が形成された透光性セラミック製の発光管が用いられ、その細径部内に電気導入体が挿通され、電気導入体がガラス封着材で気密的に固定された気密封着部を有しており、電気導入体と細径部との間に嵌挿部材が設けられており、電気導入体と嵌挿部材との間、及び、嵌挿部材と細径部との間にガラス封着材が充填されている。
このような構成にすることにより、大きな電極を細径部内に挿通するために電気導入体の径と細径部の内径とを大きくしても、それらの間に嵌挿部材が設けられているため、電気導入体と細径部との間に形成されるガラス封着材の層厚が大きくなることはない。従って、封着時の細径部のクラック発生が防止され、ランプの点滅による熱サイクルで早期にガラス封着材の層からの気密漏れが生じることが防止されて、気密封着部の信頼性を保持できる。その結果、消費電力が大きい放電ランプの実現も可能となる。特に、細径部が細管により構成される場合には、電極径が大きくなる関係で細管の内径が電気導入体の径に比べて大きくなりやすいことから、より効果的に気密封着部の信頼性を保持できるようになる。
このような構成の放電ランプにあって、発光管に使用される透光性セラミックとしては、例えば、透光性アルミナ,サファイア,イットリア,イットリウム・アルミニウム・ガーネット,窒化アルミニウム等を用いることができ、価格,透光性等の観点から、好ましくは、透光性アルミナ,窒化アルミニウムを用いることが良く、より好ましくは、透光性アルミナを用いることが良い。
また、ガラス封着材は、AlとSiOと希土類元素の酸化物(特にDy)とを含む混合物であり、特に、その重量比は、Al:17±3重量%,SiO:22±3重量%,Dy:61±3重量%であることが好ましい。なお、このAl−SiO−Dy系の混合物は、3成分のみで構成されていなくても良く、各成分の重量比が上記数値範囲内である場合には、これら3成分以外に他の成分が入っていても良い。他の成分としては、例えば、酸化モリブデン,酸化スカンジウム,酸化イットリウム,酸化マグネシウム等を使用できる。このような組成のガラス封着材を使用するため、封止部の耐ハロゲン性と信頼性とに優れた長寿命の放電ランプを提供できる。このような組成のガラス封着材は、耐ハロゲン性と気密保持性との両方の特性に優れている。従って、この1種類のガラス封着材によって、これら両方の良好な特性を実現でき、1回の封着工程で封止処理が完了するので、封止部の信頼性と封着工程の量産性とを向上できる。
また、この嵌挿部材として耐熱性の金属,セラミックまたはサーメットを使用できる。耐熱性の金属を用いる場合には、嵌挿部材が応力緩衝体の機能を果たし、ガラス封着材で気密的に固定された気密封着部に加わる、ガラス封着材と電気導入体との線膨張率の差に基づく熱応力がこの嵌挿部材(応力緩衝体)で吸収され、ランプの点滅による熱サイクルで気密封着部のガラス封着材にクラックが発生することが防止される。そして、このようなクラックが発生しなければ、封止部での気密漏れは生じないので、ランプの寿命特性を向上させることができる。このような耐熱性の金属としては、0〜1000℃における線膨張率が6.5×10−6/℃以上であるような金属、具体的には、ニオブ,タンタル,イリジウム,ロジウム,バナジウム,チタン,白金,ニオブの合金,タンタルの合金,イリジウムの合金,ロジウムの合金,バナジウムの合金,チタンの合金及び白金の合金等が好ましい。これらの耐熱性の金属を用いた場合、その線膨張率がセラミックのそれとよく近似し、変形しやすく柔らかい金属であるので、異種材料間に発生する熱応力を吸収するための応力緩衝体として適し、封着部は強化される。
嵌挿部材の材質としてセラミックを用いる場合には、発光管(細径部)を構成するセラミックと同じ材質であるかまたは線膨張率が近似しているものを使用すると、封着部がより強化されるため、このようにすることが好ましい。ここで、線膨張率が近似するとは、発光管(細径部)を構成するセラミックの線膨張率と比べて、その差が25%以内となっていることを意味し、近ければ近い程よい。このようなセラミックとしては、20〜1000℃における線膨張率が8.9×10−6/℃以下であるようなセラミック、具体的には、アルミナ,チタニア,スピネル,ベリリア等を少なくとも1種含んで構成されるものが好ましい。なお、セラミック製の嵌挿部材の形状は、円筒状形状のものが特に良く、いわゆるセラミックスリーブが良い。
なお、上記のようなセラミックからなる単層または複数層のセラミックスリーブと上記のような耐熱性の金属からなる単層または複数層の耐熱金属層とにて、嵌挿部材を構成しても良い。
嵌挿部材をセラミックスリーブで構成する場合、細径部内における電極極芯をこのセラミックスリーブにて完全に覆うのではなく、その電極極芯に金属製のコイルを巻回させておく構成が好ましい。これは、金属はセラミックに比べて熱伝導率が高いので、電極先端部で生じた熱を有効に後方に伝えることができるようにするためである。
嵌挿部材をセラミックスリーブで構成し、細径部を細管にて構成する場合、細管の内径をA(mm)、セラミックスリーブの外径をB(mm)としたときに、0.02≦A−B≦0.60(mm)を満たすようにする。このような構成にすることによって、封着部の封着工程の際に発生するクラックを防止できる。
また、1種の金属材にて電気導入体を構成する場合には、タングステン,モリブデン,タングステンの合金,モリブデンの合金等が好ましい。
電気導入体を、電極(電極極芯)に接続された耐ハロゲン性の第1の部材と、発光管(細径部)に使用される透光性セラミックに線膨張率が近似する第2の部材とにて構成しても良い。この場合には、第1の部材と細径部との間に上記嵌挿部材が設けられており、第1の部材と第2の部材との例えば溶接による接合部がガラス封着材で覆われている。発光管(細径部)に使用される透光性セラミックと線膨張率が近似する第2の部材を用いることにより、線膨張率の違いにより生じる歪みを低減することができ、より効果的に細径部のクラック発生が防止され、ガラス封着材の層からの気密漏れが防止される。
なお、線膨張率が近似するとは、好ましくは、第2の部材の線膨張率が透光性セラミックの線膨張率と比べて、その差が透光性セラミックの線膨張率の値の25%以内となっていることを意味し、近ければ近い程よい。また、嵌挿部材と透光性セラミック、嵌挿部材と第2の部材も、それぞれ上記と同様に線膨張率が近似していることが良く、好ましくは、透光性セラミックと嵌挿部材と第2の部材との3つの線膨張率の最大値と最小値との差が、透光性セラミックの線膨張率の値の25%以内になっていることが好ましい。
細径部としての細管の内径が1.3mm以上であり、電気導入体の末端側の第2の部材の細管内への挿入長をC(mm)、細管内へのガラス封着材の流れ込み長をD(mm)とした場合に、D−C≧1.0(mm)を満たすようにする。細管の内径を1.3mm以上としているので、大きな電極を細管内に挿通でき、消費電力が大きなランプの実用化が可能となる。また、D−C≧1.0(mm)を満足するように構成しているので、発光管の内部の金属ハロゲン化物を含むイオン化可能な充填物と第2の部材とが化学反応を起こすことを防止できて、封止部の信頼性に優れ、寿命特性に優れた放電ランプを提供できる。
このような構成において、第1の部材は、モリブデン,モリブデンの合金,サーメット等を使用できる。特に、第1の部材を、径0.3mm以上,0.7mm以下のモリブデンまたはモリブデンの合金とすることが好ましい。このような材料にて第1の部材を構成することにより、第1の部材と接する部分のガラス封着材の層で気密漏れが生じることを防止できる。
また、第2の部材は、ニオブ,ニオブの合金,タンタル,タンタルの合金等を使用できる。このような材料にて第2の部材を構成することにより、第2の部材と接する部分のガラス封着材の層で気密漏れが生じることを防止できる。
本発明の放電ランプでは、電気導入体と細管との間の一部領域に嵌挿部材を設けたので、電気導入体の径と細管の内径とを大きくしても封着ガラスの層厚を小さくできるため、寿命に優れた消費電力が大きい放電ランプを提供することができる。
第1図は放電ランプの発光管の封止構造の従来例を示す断面図である。 第2図は本発明の放電ランプ全体の概略構成を示す断面図である。 第3図は第1実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第4図は第2実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第5図は第3実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第6図は第4実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第7図は第4実施の形態に係る放電ランプでの光束維持率の特性を示すグラフである。 第8図は第5実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第9図は第6実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第10図は第7実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第11図は第8実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第12図は第9実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第13図は第10実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第14図は第11実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第15図は第12実施の形態に係る放電ランプの発光管の構成を示す断面図である。 第16図は第13実施の形態に係る放電ランプの発光管の封止構造を示す断面図である。 第17図は第14実施の形態に係る放電ランプの発光管の封止構造を示す断面図である。
本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
第2図は、本発明の放電ランプ全体の概略構成を示す断面図である。第2図において、1は発光管、2は石英ガラス製の筒、3は硬質ガラス製の外管、4はゲッター、5は口金、6は始動を容易にするため金属線を発光管1に沿わせた補導体、11は発光管1の太管、12は発光管1の細管である。
以下、本発明の特徴部分である放電ランプの発光管1の種々の構成について、説明する。
第1実施の形態
第3図は本発明の第1実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第3図において、透光性セラミック製の太管11の両端部には、透光性セラミック製のディスク13を介して、細径部を構成する同じく透光性セラミック製の細管12が気密的に設けられている。この透光性セラミックは、具体的には透光性アルミナである。発光管1内には、金属ハロゲン化物を含むイオン化可能な充填物が封入されている。
この細管12内には、電極極芯を兼ねるタングステンからなる電気導入体23が挿通されている。電気導入体23の電極極芯となる部分には第1コイル20と第2コイル22とが巻回されている。第1コイル20の目的は、ランプ点灯時に電極先端部に形成されるアークスポットの高温から電極を守るためであり、第2コイル22の目的は、電極先端部の熱を電極後方に逃がし易くするためである。
細管12の外側端部と電気導入体23との間には、嵌挿部材としてのニオブからなる管状の応力緩衝体40が設けられており、細管12,応力緩衝体40及び電気導入体23は耐ハロゲン性の封着ガラス30により気密的に固定されている。即ち、電気導入体23と応力緩衝体40との間、及び、応力緩衝体40と細管12との間に、封着ガラス30が充満されている。
発光管1(太管11,細管12及びディスク13)に用いられるセラミックの材質としては、透光性アルミナ以外に、サファイア,イットリア,イットリウム・アルミニウム・ガーネット,窒化アルミニウム等を用いることができる。また、電気導入体23の材質としては、タングステン以外に、モリブデン,ニオブ,タンタル,レニウム,白金,タングステンの合金,モリブデンの合金等を用いることができる。
封着ガラス30としては、例えば、Al−SiO系,Al−CaO−BaO系等のガラス材料を用いることができ、気密封着部は、好ましくは、細径12の外端部に形成することが良い。なお、メタルハライドを封入した放電ランプにおける封着ガラス30としては、Al−SiO系のものがより好ましく、AlとSiOと希土類元素の酸化物(特にDyが好ましい)とを含んだ混合物からなるものが特に良い。本例における封着ガラス30は、Al,SiO及びDyの混合物で構成され、その組成比はこの順に17±3重量%,22±3重量%及び61±3重量%である。各成分の重量比がこの数値範囲を満たす場合には、酸化モリブデン,酸化スカンジウム,酸化イットリウム,酸化マグネシウム等を他の成分として含んでいても良い。このような組成の場合に、封着ガラス30の特性は、融点:1,390℃,線膨張率:6.5×10−6/℃となり、耐ハロゲン性と封着信頼性との両方を実現できる。封着ガラス30の組成が上記範囲から外れた場合には、次のような不都合が生じる。
封着ガラス30の組成が上記範囲でない場合には、融点が上昇して封着工程での加熱温度を50℃以上高くしなければならない。封着温度を高くした場合には発光管1全体の温度も上がるので、発光管1内に封入した水銀及びメタルハライドの一部が蒸発して失われる。封入物の一部が失われると、作製した放電ランプの諸特性が設計値から外れてしまう。封着ガラス30の組成を上記範囲とした場合には、このようなことは生じず、設計値通りの諸特性を有する放電ランプを作製できる。また、封着ガラス30の組成が上記範囲でない場合には、線膨張率が変化して、封着部の耐熱衝撃性が低下する。線膨張率が変化した場合、細管12,電気導入体23及び封着ガラス30の線膨張率のバランスが崩れて、ランプ点灯/消灯の繰り返しによる熱衝撃にて封着ガラス30にクラックが生じることになる。
従って、Al:17±3重量%,SiO:22±3重量%,Dy:61±3重量%の組成比(以下、この組成比を最適組成比という)を有するAl−SiO−Dy−O系の金属酸化物の混合物が、封着ガラス30には最適である。
なお、金属製の応力緩衝体40としては、ニオブ以外に、他種の金属も使用可能である。本発明者等は、応力緩衝体40を夫々ニオブ,タンタル,モリブデン,タングステンにて構成した4種の放電ランプを試作して点灯実験を行った結果、ニオブ,タンタルの場合に不具合はなく、一方、モリブデン,タングステンの場合には線膨張率が合わないために細管12にクラックが生じた。これらの各金属の0〜1,000℃における線膨張率は夫々、ニオブ:6.9×10−6/℃,タンタル:6.5×10−6/℃,モリブデン:5.5×10−6/℃,,タングステン:5.1×10−6/℃であり、線膨張率が6.5×10−6/℃以上であることが好ましい。高温に耐えるこのような金属としては、上記ニオブ,タンタル以外に、イリジウム(線膨張率:0〜100℃で6.8×10−6/℃),ロジウム(線膨張率:20〜100℃で8.3×10−6/℃),バナジウム(線膨張率:23〜100℃で8.3×10−6/℃),チタン(線膨張率:25℃で8.5×10−6/℃),白金(線膨張率:0℃で8.9×10−6/℃)も使用でき、またこれらの金属の合金も使用可能である。
なお、使用される応力緩衝体40としては、その熱膨張率が電気導入体23の熱膨張率と細管部(細管11)を構成するセラミックの熱膨張率との間か細管部(細管11)を構成するセラミックの熱膨張率と同じであるのが好ましく、電気導入体23の熱膨張率よりも細径部(細管11)を構成するセラミックの熱膨張率に近い膨張率を有するものがより好ましい。さらには、その熱膨張率が電気導入体23よりも大きく、細径部(細管11)を構成するセラミックの膨張率以下であるのがより好ましく、さらにより好ましくは、電気導入体23の熱膨張率よりもセラミックの膨張率に近い熱膨張率を有するものが良い。そして、最も好ましくは、電気導入体23、封着ガラス30、応力緩衝体40、細径部(細管11)を構成するセラミックの各熱膨張率が、この順で大きくなっているのが良い(電気導入体が最も小さい)。
第2実施の形態
第4図は本発明の第2実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第4図において、第3図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。第2実施の形態では、応力緩衝体40を位置決めするためのセラミック管51が、細管12の外側端部と電気導入体23との間に付設されており、応力緩衝体40はセラミック管51を介して第2コイル22に位置決めされている。封着ガラス30は、セラミック管51の応力緩衝体40側から数mm入ったところまで充満している。
第3実施の形態
第5図は本発明の第3実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第5図において、第3図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。第3実施の形態では、溶接部25にて突き合わせ溶接されたタングステン製の電極極芯21とモリブデン製の電気導入体24とが、細管12内に挿通されている。
モリブデンを電気導入体24として用いることにより、タングステンを用いた場合に比べて封着部の信頼性が更に良好となる。その理由はタングステンに比べてモリブデンの方が線膨張率がよりセラミック(特に透光性アルミナ)のそれに近いからである。またモリブデンの中でも、0.1〜1.0重量%のランタンまたはランタン酸化物を含有したモリブデンは、高温での再結晶粒子の成長による脆化が起こりにくく、電気導入体24としてより優れているので好ましい。更に、モリブデンとレニウムとの合金も電気導入体24として使用できる。その他に、電気導入体24として、アルミナとモリブデンとの混合物を成形,焼結して導電性を持たせたサーメットも使用できる。
第4実施の形態
第6図は本発明の第4実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第6図において、第5図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。第4実施の形態では、電気導入体が、第1の部材としての第1電気導入体24と第2の部材としての第2電気導入体27とで構成されている。電極極芯21と第1電気導入体24とは、第3実施の形態と同様に、溶接部25にて突き合わせ溶接されており、第1電気導入体24と第2電気導入体27とは、溶接部26にて突き合わせ溶接されている。
第1電気導入体24は、第3実施の形態と同様に、モリブデン,モリブデンの合金,サーメット等を使用できる。第2電気導入体27は、耐熱性があり、セラミックと線膨張率が良く近似している材料特性が必要であり、このような材料としてはニオブ,タンタル,ニオブの合金,タンタルの合金,サーメット等を使用できる。ニオブ,タンタル及びそれらの合金は線膨張率がアルミナセラミックのそれとよく近似しているので、特に優れた封止ができる。但し、このような構造とする場合には、これらの金属は耐ハロゲン性を有しないので、耐ハロゲン性を有する封着ガラス30で覆う必要がある。よって、第6図の構造では、第1電気導入体24と第2電気導入体27との接合部を封着ガラス30で覆っている。
この第4実施の形態の具体例(消費電力:150W)について説明する。太管11の内径は9.1mm、両端部の細管12の内径は1.0mm、電極間長は10mmである。電極極芯21の径は0.6mm、第1コイル20は径が0.18mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は0.96mmである。耐熱金属管からなる応力緩衝体40は、内径0.65mm,外径0.95mm,長さ3.0mmのNb−1%Zr合金を用いた。電気導入体は、モリブデンからなる第1電気導入体24とニオブからなる第2電気導入体27とで構成した。
封着ガラス30は、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系(17重量%−22重量%−61重量%)の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は、細管12の端部から約4mm入ったところまで、電気導入体と応力緩衝体40との隙間及び応力緩衝体40と細管12との隙間を満たしている。本例では応力緩衝体40の全体が耐ハロゲン性を有する封着ガラス30で覆われているので、応力緩衝体40はハロゲンからの腐食から保護されている。このように両端が密封された発光管1内には、水銀:約10mg、沃化ジスプロシウム:約11mg、沃化タリウム:約3mg、沃化ナトリウム:約2mg、沃化セシウム:約1mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。
このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、消費電力150Wで点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。
ランプ特性は100時間エージング後の値で表す。
管電力:150W 管電流:1.82A 管電圧:98.7V
全光束:13,500lm 平均演色評価数:87
色温度:4,130K
第7図は、このランプ特性の結果を表している。第7図において縦軸は光束維持率、横軸は点灯時間である。本例の放電ランプは12,000時間点灯後も80%以上の光束維持率を示した。本例の放電ランプは電気導入体とセラミック製の細管12との間にセラミックと線膨張率が近似した耐熱金属からなるる応力緩衝体40が存在するので、ランプ点滅時に発生する熱応力がこの応力緩衝体40で吸収され、封着ガラス30にクラックを生じさせることがなく、長時間の点灯に耐えることができる。
なお、第1図に示すような構造の従来の放電ランプでは、同じ封着ガラスを用いた場合、点灯時間3,000時間を過ぎる頃から光束維持率の低下が大きくなり、外管内に黒い付着物が見られた。
第5実施の形態
第8図は本発明の第5実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第8図において、第5図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。第5実施の形態は、消費電力が大きいランプに適用した例である。
太管11の両端部はテーパ部15を介して細く絞られた縮径部14となっており、縮径部14と細管12とはディスク13を介して気密的に接合されている。電気導入体24と細管12との間の一部領域には応力緩衝体40が付設されており、電気導入体24,応力緩衝体40及び細管12は封着ガラス30で気密的に固定されている。応力緩衝体40及び電気導入体24は、応力緩衝体40を圧着位置60で圧着することにより位置決めされている。
前述の第1または第3実施の形態の構造では、電気導入体23または24と応力緩衝体40との位置決めは、応力緩衝体40を電気導入体23または24に直接電気溶接するか、または、電気導入体23または24に位置決めピンを取り付ける等の工程が必要である。これに対して、筒状の応力緩衝体40が電気導入体24を内部に挿入して設けられ、応力緩衝体40が細管12の外側まで延在され、応力緩衝体40の発光管1の内部側の一部のみが電気導入体24と細管12との間であって気密封着部に位置する部位にあり、応力緩衝体40の発光管1の内部に位置する部位が封着ガラス30で覆われた第8図に示される構造では、応力緩衝体40を電気導入体24に機械的に圧着するだけで固定できるという利点がある。
この第5実施の形態の具体例(消費電力:400W)について説明する。太管11の内径は16mm、両端部の細管12の内径は2.0mm、電極間長は25mmである。電極極芯21の径は1.0mm、第1コイル20は径が0.35mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は1.8mmである。応力緩衝体40は管体で内径0.6mm,外径1.9mm,長さ9.0mmのNb−1%Zr合金を用いた。応力緩衝体40の内部には電気導入体24が、圧着位置60で応力緩衝体40を圧着することにより位置決め固定されている。電気導入体24は径0.5mm,長さ25mmで約0.5重量%のランタン酸化物を含有したモリブデンを使用した。封着ガラス30は、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は、細管12の端部から約6mm入ったところまで、電気導入体24と応力緩衝体40との隙間及び応力緩衝体40と細管12との隙間を満たしている。
本例では応力緩衝体40は発光管1の中央側の約5mmが耐ハロゲン性を有する封着ガラス30で覆われているので、応力緩衝体40はハロゲンからの腐食から保護されている。このように両端が密封された発光管1内には、水銀:約18mg、沃化ジスプロシウム:約22mg、沃化タリウム:約6mg、沃化ナトリウム:約5mg、沃化セシウム:約3mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。
このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、消費電力400Wで点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。
ランプ特性は100時間エージング後の値で表す。
管電力:400W 管電流:3.9A 管電圧:133.2V
全光束:37,500lm 平均演色評価数:87
色温度:4,030K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,消費電力400Wで寿命試験を実施したところ、約6,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
以上の第1〜第5の実施の形態にあっては、応力緩衝体40の線膨張率が、電気導入体の線膨張率と細管12の線膨張率との間、または、細管12の線膨張率と同じであることが好ましく、最も好ましい例は、電気導入体,封着ガラス30,応力緩衝体40,細管12の順に、線膨張率が大きくなっている例である。
このような線膨張率を有する金属材料で応力緩衝体40を構成することによって、効果的に熱応力を吸収することが可能となり、特に、上記例のような線膨張率の関係がある場合には、最も効率良く熱応力が吸収される。なお、応力緩衝体40は、このように線膨張率の違いによる熱応力を吸収するためのものであるので、気密封着部内においては、電気導入体に直接固定されて一体化されていないようにするのが良く、所定の間隔が設けられていることが好ましい。また、細管12と応力緩衝体40との線膨張率が異なる場合も同様である。特に、上記例のような線膨張率の関係がある場合には、電気導入体と応力緩衝体40との間に封着ガラス30が充填された構造となっているのが良い。
また、応力緩衝体40は、電気導入体と細管12との間の少なくとも気密封着部内に設けられておれば良く、封着ガラス30に加わる熱応力を吸収できるように、少なくとも応力緩衝体40の一部が封着ガラス30で覆われた状態となっておれば良いが、発光管1の内部に金属ハロゲン化物が封入されている場合には、耐ハロゲン性の封着ガラス30により応力緩衝体40の発光管1の内部側が覆われていることが好ましい。このようにすることによって、耐ハロゲン性がない金属材料を用いることが可能となる。
なお、以上の第1〜第5の実施の形態の説明では、応力緩衝体40として管体を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば耐熱金属製の板を筒状に曲げただけで、合わせ目に隙間があるものでも良い。また、断面が半円筒形のものを二つ突き合わせることによって、2カ所に隙間がある状態で使用してもよい。円筒状のものを3個以上の複数に分割したものを用いても良い。要するに応力緩衝体40は電気導入体と細管12との間の少なくとも一部領域に存在すれば良く、応力を吸収する作用が失われない程度に応力緩衝体40が存在しない部分があっても良い。
第6実施の形態
第9図は本発明の第6実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第9図において、第6,第8図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。第6実施の形態では、電気導入体と細管12との間に設ける嵌挿部材としてセラミックスリーブ50を用いている。
電極極芯21が接続された電気導入体(第1電気導入体24及び第2電気導入体27)が細管12内に挿通され、これを取り巻くようにセラミックスリーブ50が配置されている。セラミックスリーブ50と電気導入体との間、及び、セラミックスリーブ50と細管12との間に封着ガラス30が流し込まれ、封着ガラス30により電気導入体とセラミックスリーブ50と細管12とが気密的に固定されている。セラミックスリーブ50は、第2コイル22により、その位置決めがなされる。
セラミックスリーブ50は、電気導入体と細管12との間に設置されるので、その線膨張率が細管12の線膨張率に近似しない場合には、細管12にクラックが生じることになる。本発明者等は、細管12をアルミナ(Al)にて構成し、セラミックスリーブ50を夫々アルミナ,チタニア(TiO),スピネル(MgAl),ベリリア(BeO),イットリア(Y)にて構成した5種の放電ランプを試作して点灯実験を行った結果、イットリアの場合のみアルミナ製の細管12にクラックが発生した。これらの各セラミックの20〜1,000℃における線膨張率は夫々、アルミナ:8.6×10−6/℃,チタニア:8.7×10−6/℃,スピネル:8.8×10−6/℃,ベリリア:8.9×10−6/℃,イットリア:9.3×10−6/℃であり、線膨張率が8.9×10−6/℃以下であるセラミックを使用することが好ましい。勿論、このような酸化物の混合物、または、このような酸化物とそれらの以外の酸化物との混合物であっても、その混合比を調整して8.9×10−6/℃以下の線膨張率を実現する場合には、セラミックスリーブ50の材料として使用できる。
第1電気導入体24としては、耐熱性と耐ハロゲン性とを有し、好ましくは線膨張率がセラミックスリーブ50のそれと大きく違わないものが好ましい。これは、第1電気導入体24と第2電気導入体27との接合部を封着ガラス30で覆うことにより生じるセラミックスリーブ50と第1電気導入体24との間に充填される封着ガラス30の損傷を防止して、ハロゲン性物質から第2電気導入体27を守るためである。このような材料としては、モリブデン,モリブデンの合金またはサーメットを使用することができる。
また、第2電気導入体27としては、耐熱性を有し線膨張率が細管12を構成するセラミックのそれと良く近似し、更に、セラミックスリーブ50の線膨張率とも良く近似しているものが好ましい。これは、セラミックスリーブ50が付設された第2電気導入体27の部分で封着ガラス30による気密的な固定が行われるようにすることが好ましいからである。このような材料としてはニオブ,タンタル,ニオブの合金またはタンタルの合金があり、これらの材料の線膨張率は特に、透光性アルミナの線膨張率に良く近似している。例えば、発光管1及びセラミックスリーブ50を透光性アルミナ、第2電気導入体27をニオブとした場合、透光性アルミナの線膨張率は8.4×10−6/℃(300〜800℃)で、ニオブの線膨張率は7.5×10−6/℃(18〜500℃)となり、その差は20%以内となる。タンタルの場合は、線膨張率が6.6×10−6/℃(20〜500℃)であり、透光性アルミナとの差は25%以内となる。
ところで、セラミックスリーブ50を使用する場合、第2コイル22を設けずに長いセラミックスリーブ50を使用して、第2コイル22の機能(電極先端部の熱を後方に放散すること)をセラミックスリーブ50に代用させることが考えられる。しかしながら、このようにした場合に、セラミックは金属に比べて熱伝導率が小さいので好ましくない。第2コイル22をモリブデン、セラミックスリーブ50をアルミナで構成した場合、アルミナの熱伝導率(0.30ジュール/cm/秒/℃)がモリブデンの熱伝導率(1.3ジュール/cm/秒/℃)の1/4未満であるため、第2コイル22の機能をセラミックスリーブ50に代用させると、電極先端部で発生した熱が後方に伝わりにくい。よって、細管12とセラミックスリーブ50とで挟まれた電極後方の隙間に温度が低い部分ができ、この低温部分に溜まった封入物の水銀,メタルハライドの温度が充分に上がらない。封入物の温度が上がらないので、その蒸気圧も上がらず、特にメタルハライドの充分な発光が得られず、効率,演色性に優れた放電ランプを実現できない。また、同様の理由により、ランプ点灯後に封入物が蒸発して所定の明るさを呈するまでの時間も長くなる。また、電極極芯21からの熱が細管12に伝わりにくいので、電極極芯21の温度は高くなる。電極極芯21が高温になると、その熱は金属である電気導入体を経由して封着部に伝えられる。その結果、封着部の温度が必要以上に高くなって、ランプ寿命は短くなる。以上のように、セラミックスリーブ50にて第2コイル22の機能を果たそうとする構成例では、特性が優れた放電ランプを提供できない。従って、セラミックスリーブ50の細管12内への挿入長さを必要以上に長くせず、細管12内の電極極芯21には第2コイル22を巻回させることが好ましい。
この第6実施の形態の具体例(消費電力:400W)について説明する。太管11の内径は16mm、両端部の細管12の内径は2.0mm、電極間長は27mmである。電極極芯21の径はタングステンで0.9mm、第1コイル20は径が0.35mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は1.6mmである。第2コイル22は径が0.45mmのモリブデン線を26〜28ターン巻き付けてある。第1電気導入体24はモリブデンからなり径0.5mm,長さ3mmで電極極芯21とは溶接位置25で突き合わせ溶接されている。第2電気導入体27は径が0.7mmのニオブからなり溶接位置26で第1電気導入体24に突き合わせ溶接されている。
セラミックスリーブ50はアルミナからなり、内径0.75mm,外径1.9mm,長さ6mmである。第2電気導入体27は細管12内に約3mm挿入した位置で封着ガラス30により固定されている。封着ガラス30としては最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は、細管12の端部から約6mm入ったところまで、電気導入体とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と細管12との隙間を満たしている。即ち、電気導入体を構成する第1電気導入体24と第2電気導入体27との接合部は封着ガラス30で覆われているので、第2電気導入体27はハロゲンによる腐食から保護されている。
本例において、封着ガラス30の層厚は細管12とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と電気導入体との隙間になるが、何れも0.2mm以下となっている。封着ガラス30の層厚が0.2mm以下であれば、封止構造としては優れた耐熱性及び耐熱衝撃性を有する。
このように両端が密封された発光管1内には水銀:約15mg、沃化ジスプロシウム:約22mg、沃化タリウム:約8mg、沃化ナトリウム:約3mg、沃化セシウム:約2mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。
このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、400Wの電力で点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。特性は100時間エージング後の値で表す。
管電力:400W 管電流:3.85A 管電圧:118.7V
全光束:39,000lm 平均演色評価数:87
色温度:4,130K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,400Wの電力で寿命試験を実施したところ、約6,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
第7実施の形態
第10図は本発明の第7実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第10図において、第9図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
透光性アルミナ管からなる発光管1は、中央部の太管11とその両端部に取り付けられた細管12とから構成されている。太管11の両端部は曲率半径Rが2mm以上の曲面を有するテーパ部15を介して細く絞られた縮径部14になっている。縮径部14と細管12とはアルミナ製のディスク13を介して気密的に接合されており、縮径部14はディスク13の取り付けられた部分とテーパ部15との間に直線部を有している。
このような構造の発光管1において、封着工程時にクラックが発生した発光管1を調査したところ、クラックは全て細管12とセラミックスリーブ50との間で発生していることが分かった。本発明者等は、封着ガラス30とセラミックスリーブ50とは線膨張率が異なるため、封着部における各部の寸法が影響してクラックが発生したと考えた。そこで細管12の内径及びセラミックスリーブ50の外径を変化させて、複数種の放電ランプの試作を行った。
太管11の内径は16mm、縮径部14の内径は10mm、テーパ部15の曲率半径Rは5mm、細管12の内径は2mm,3mmと変化させた。材質は透光性アルミナである。電極極芯21の径は0.9mmでタングステン製であり、電極極芯21に第1コイル20(タングステン)、第2コイル22(モリブデン)が巻き付けてある。第1電気導入体24はモリブデンからなり、径0.5mm,長さ3mmで電極極芯21とは溶接位置25で突き合わせ溶接されている。第2電気導入体27は径0.7mmのニオブからなり、第1電気導入体24とは溶接位置26で突き合わせ溶接されている。
セラミックスリーブ50は発光管1の材質と同じ材質のアルミナからなり、長さ6mm,内径0.75mmで外径を変化させたものを用いた。第2電気導入体27は細管12内に約3mm挿入した位置で封着ガラス30により固定される。封着ガラス30としては、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は細管12の端部から約6mm入ったところまで、電気導入体とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と細管12との隙間を満たしている。
下記表1は、このように試作した放電ランプについて、細管12の内径とセラミックスリーブ50の外径とを変化させた場合のクラックの発生率を示している。この表1から分かるように、細管12の内径(A)とセラミックスリーブ50の外径(B)との差が、0.6mmを超えるとクラックの発生率が急激に高くなる。なお、その差の下限値は封着ガラス30が流れ込む最低寸法の0.02mmとすることが好ましい。
以上のように、細管12の内径とセラミックスリーブ50の外径との差を0.02〜0.6mmの範囲とすることによって、封着工程時のクラックを無くし、良好な発光管1を製造できる。
細管12の内径とセラミックスリーブ50の外径との差を0.02〜0.6mmの範囲内で構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで図2に示すような放電ランプを作製し、点灯試験を行った。寿命試験は9,000時間まで実施したが、クラック等の不具合は全くなく、良好な寿命特性が得られた。
第8実施の形態
第11図は本発明の第8実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第11図において、第9図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
細管12内では、電極極芯21に溶接部25で突き合わせ溶接された第1電気導入体24と、第1電気導入体24に溶接部26で突き合わせ溶接された第2電気導入体27とが、封着ガラス30により気密的に固定されている。
第8実施の形態では、第2電気導入体27の細管12内への挿入長(C)と封着ガラス30の細管12内への流れ込み長(D)との間に、D−C≧1.0mmなる関係が成立している。この関係が満たされる場合に、ランプ寿命を長くできる。この関係が成立しない場合は、封着ガラス30と第1電気導入体24との境界に沿って封入物であるハロゲン化物が進入し、第2電気導入体27はハロゲンと化学反応を生じて腐食される。その結果、ついには第1電気導入体24と第2電気導入体27との溶接部26で導通が失われ、ランプは点灯できなくなる。
上記C,Dの関係に関して本発明者等が行った実験について説明する。(D−C)の長さを変化させた複数の放電ランプを試作し、各ランプ特性(点灯時間を3,000時間とした際の光束維持率)を測定した。その結果を、下記表2に示す。
(D−C)の長さが0mm,0.5mmである場合には、点灯時間3,000時間における光束維持率は夫々、35%,68%であった。これに対して、(D−C)の長さが1.0mm以上である場合には、何れも90%以上の光束維持率を維持していた。また、前者の場合には、外観上で発光管1全体が黒化しており、後者の場合には、発光管1の黒化は見られずきれいであった。前者の場合には、封入物であるメタルハライドがニオブ製の第2電気導入体27と接触して化学反応を起こし、その反応物質が発光管1の内面全体に沈着して黒化したと考えられる。また、本発明者等が行った更なる実験によれば、(D−C)の長さを1.0mm以上とした放電ランプにあっては、点灯時間を6,000時間に延長しても70%以上の光束維持率を維持していることが確認された。よって、点灯時間3,000時間での光束維持率が90%以上、または、点灯時間6,000時間での光束維持率が70%以上を閾値とした場合、この(D−C)の長さは1.0mm以上とすることが必要である。
なお、封着ガラス30が第1電気導入体24の先端を超えて流れ込んだ場合、細管12の内壁と第1電気導入体24とで囲まれた空間に流れ込む封着ガラス30の容積が大きくなると共に、電極と封着ガラス30とが接触するので、この部分で封着ガラス30にクラックが発生する。これに引き続いて細管12にもクラックが発生して発光管1に気密漏れが生じ、放電ランプは点灯しなくなる。
第9実施の形態
第12図は本発明の第9実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第12図において、第9図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
細管12内では、電極極芯21に溶接部25で突き合わせ溶接された第1電気導入体24と、第1電気導入体24に溶接部26で突き合わせ溶接された第2電気導入体27と、第1,第2電気導入体24,27及び細管12の間に設けられたセラミックスリーブ50とが、封着ガラス30により気密的に固定されている。
この第9実施の形態でも、第8実施の形態と同様の理由により、第2電気導入体27の細管12内への挿入長Cと封着ガラス30の細管12内への流れ込み長Dとの間に、D−C≧1.0mmなる関係が成立している。
この第9実施の形態の具体例(消費電力:400W)について説明する。太管11はアルミナからなり内径は16mm、細管12はアルミナからなり内径は2.0mm、電極間長は23mmである。電極極芯21の径は0.9mm、第1コイルは径が0.35mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は1.6mmである。
第1電気導入体24はモリブデンからなり径0.5mm,長さ3mmで電極極芯21とは溶接位置25で突き合わせ溶接されている。第2電気導入体27は、径0.7mmのニオブからなり、溶接位置26で第1電気導入体24と突き合わせ溶接されている。セラミックスリーブ50はアルミナからなり、内径0.75mm,外径1.9mm,長さ6mmである。第2電気導入体27は細管12内に約3mm挿入した位置で封着ガラス30により固定されている。
封着ガラス30としては、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は細管12の端部から約5mm入ったところまで、電気導入体とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と細管12との隙間を満たしている。本例において、第2電気導入体27の細管12内への挿入長Cと封着ガラス30の細管12内への流れ込み長Dとの関係は、D−C=2.0mmとなり、D−C≧1.0mmなる関係が成立している。
このように両端が密封された発光管1内には水銀:約22mg、沃化ジスプロシウム:約22mg、沃化タリウム:約8mg、沃化ナトリウム:約3mg、沃化セシウム:約2mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、400Wの電力で点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。
管電力:400W 管電流:4.06A 管電圧:110.1V
全光束:39,400lm 平均演色評価数:86
色温度:5,100K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,400Wの電力で寿命試験を実施したところ、約9,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
第10実施の形態
第13図は本発明の第10実施の形態に係る放電ランプの構成を示す断面図である。第13図において、第6,第12図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
細管12内では、電極極芯21に溶接部25で突き合わせ溶接された第1電気導入体24と、第1電気導入体24に溶接部26で突き合わせ溶接された第2電気導入体27と、第1,第2電気導入体24,27及び細管12の間に設けられた例えばニオブからなる耐熱金属製の応力緩衝体40とが、封着ガラス30により気密的に固定されている。応力緩衝体40は管状のものを第1,第2電気導入体24,27と細管12との間に差し込んでいる。応力緩衝体40は、第4実施の形態と同様に、第1,第2電気導入体24,27、封着ガラス30及び細管12の4つの異なる材質間の線膨張率の違いにより生じる熱応力を吸収する。
この第10実施の形態でも、第8実施の形態と同様の理由により、第2電気導入体27の細管12内への挿入長Cと封着ガラス30の細管12内への流れ込み長Dとの間に、D−C≧1.0mmなる関係が成立している。
この第10実施の形態の具体例(消費電力:250W)について説明する。太管11の内径は13mm、細管12の内径は1.5mm、電極間長は18mmである。電極極芯21の径は0.7mm、第1コイルは径が0.30mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は1.30mmである。応力緩衝体40は内径0.75mm,外径1.40mm,長さ3.0mmのNb−1%Zr合金を用いた。第2電気導入体27は、径0.7mm,長さ約20mmのNb−1%Zr合金からなり、細管12内に約3mm挿入した位置で封着ガラス30により固定されている。封着ガラス30は、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は、細管12の端部から約5mm入ったところまで、電気導入体と応力緩衝体40との隙間及び応力緩衝体40と細管12との隙間を満たしている。
本例において、第2電気導入体27の細管12内への挿入長Cと封着ガラス30の細管12内への流れ込み長Dとの関係は、D−C=2.0mmとなり、D−C≧1.0mmなる関係が成立している。
更に、応力緩衝体40は全体が耐ハロゲン性を有する封着ガラス30で覆われているので、ハロゲンからの腐食から保護される。このように両端を密封した発光管1内には水銀:約15mg、沃化ジスプロシウム:約20mg、沃化タリウム:約6mg、沃化ナトリウム:約4mg、沃化セシウム:約4mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、消費電力250Wで点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。ランプ特性は100時間エージング後の値で表す。
管電力:250W 管電流:2.41A 管電圧:123.9V
全光束:22,500lm 平均演色評価数:86
色温度:4,230K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,250Wの電力で寿命試験を実施したところ、約9,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
第11実施の形態
第14図は本発明の第11実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第14図において、第12図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
この第11実施の形態では、耐ハロゲン性を有するモリブデンまたはモリブデン合金からなる第1電気導入体24の径を、0.3mm以上,0.7mm以下としている。第1電気導入体24の径は0.7mm以下とするが、これはこれより径を大きくすると、セラミックスリーブ50の厚さ,細管12の内径,第2電気導入体27の径等を調整しても、封着時の細管12のクラック発生を防止し、ランプの点滅による熱サイクルで早期の封着ガラス30からの気密漏れの発生を防止することが難しく、0.7mm以下とすることにより、他の構成を適宜調整することで簡単に封着時の細管12のクラック発生を防止し、ランプの点滅による熱サイクルで早期の封着ガラス30からの気密漏れの発生を防止することができるようになるからである。
例えば、Al−SiO−Dy系の封着ガラス30を用い、細管12とセラミックスリーブ50との間及びセラミックスリーブ50と電気導入体との間とに形成される封着ガラス30の層厚が0.2mm以下となるように各部の大きさを決めれば、封着時の細管12のクラック発生を防止し、ランプの点滅による熱サイクルで早期に封着ガラス30からの気密漏れが生じることを防止できる。更に、Al−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物の中でも、最適組成比を有するものを用いる場合には、この効果をより確実に奏することができる。
第1電気導入体24の径に関して本発明者等が行った実験について説明する。モリブデン製の第1電気導入体24の径を変化させた複数の封止構造を試作し、各封止構造における封着部の気密性を調べた。その結果を、下記表3に示す。
表3の結果から、モリブデン製の第1電気導入体24の径を0.7mm以下にすれば、良好な気密性を実現できることが判る。その径が0.8mm以上になった場合には、封着ガラス30と第1電気導入体24との線膨張率の違いにより、封着ガラス30にクラックが発生して封着部の気密性はなくなる。
なお、封着部の気密性の点からは、第1電気導入体24の径は細い方が良いが、あまり細くしすぎると、ランプ作製工程中に加わる機械的衝撃に耐えれなくなる。また、細すぎると、ランプ作製後、ランプ点灯中の電流により第1電気導入体24が発熱し、封着部に局部的な温度不均一部分が発生して、封着ガラス30にクラックが生じる。従って、第1電気導入体24の径は0.3mm以上とすることが好ましい。
なお、第1電気導入体24の材料としては、サーメットも使用可能である。使用できるサーメットの条件は、導電性を有すること、耐ハロゲン性を有すること、線膨張率がアルミナ(細管12)の線膨張率に近似していることの3条件である。これらの条件を満足するサーメットとして、具体的にはクロム−アルミナ,モリブデン−アルミナ,タングステン−アルミナ等を使用できる。
この第11実施の形態の具体例(消費電力:400W)について説明する。太管11の内径は16mm、細管12の内径は2.0mm、電極間長は27mmである。電極極芯21はタングステンで、径が0.9mmの線材、第1コイル20は径が0.35mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けたもので、その最大径は1.6mmである。第2コイル22は径が0.45mmのモリブデン線を26〜28ターン巻き付けたものである。
第1電気導入体24は、径0.7mm,長さ3mmのモリブデンで、電極極芯21と溶接位置25で突き合わせ溶接されている。第2電気導入体27は、径0.7mmのニオブで、溶接位置26で第1電気導入体24と突き合わせ溶接されている。セラミックスリーブ50は発光管1と同じ透光性アルミナからなり、内径0.75mm,外径1.9mm,長さ6mmである。
第2電気導入体27は細管12内に約3mm挿入した位置で封着ガラス30により固定されている。封着ガラス30としては、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系(16.8重量%−21.8重量%−61.4重量%)の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は、細管12の端部から約5mm入ったところまで、電気導入体とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と細管12との隙間を満たしている。即ち、第1電気導入体24と第2電気導入体27との接合部は封着ガラス30で覆われているので、第2電気導入体27はハロゲンによる腐食から保護されている。
本例において、封着ガラス30の層厚は細管12とセラミックスリーブ50との隙間及びセラミックスリーブ50と電気導入体との隙間になるが、何れも0.2mm以下となっている。封着ガラス30の層厚が0.2mm以下であれば、封止構造としては優れた耐熱性及び耐熱衝撃性を有する。
このように両端が密封された発光管1内には水銀:約15mg、沃化ジスプロシウム:約22mg、沃化タリウム:約8mg、沃化ナトリウム:約3mg、沃化セシウム:約2mg及び始動ガスとして約10KPaのアルゴンガスが封入されている。
このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで図2に示すような放電ランプを作製し、400Wのランプ電力で点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。
特性は100時間エージング後の値で表す。
管電力:400W 管電流:3.87A 管電圧:116V
全光束:37,800lm 平均演色評価数:87
色温度:3,980K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,400Wの電力で5.5時間点灯,0.5時間消灯の繰り返しで寿命試験を実施したところ、約6,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
第12実施の形態
第15図は本発明の第12実施の形態に係る放電ランプの発光管1の構成を示す断面図である。第15図において、第5図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
この第12実施の形態では、嵌挿部材としてセラミックスリーブと耐熱金属層との積層体を用いる。即ち、細管12の外側端部内において、電極極芯21に溶接部25で突き合わせ溶接された電気導入体24と、電気導入体24と細管12との間に設けられたセラミックスリーブ28及び耐熱金属層29の積層体とが、封着ガラス30により気密的に固定されている。
セラミックスリーブ28は、発光管1を構成するセラミックと同材質またはその線膨張率が近似するものを用いる。よって、封着部がより強化されることとなる。なお、線膨張率が近似するとは、発光管1を構成するセラミックの線膨張率と比べて、その差が25%以内となっていることを意味し、近ければ近い程よい。また、耐熱金属層29は、ニオブ,ニオブの合金,タンタルまたはタンタルの合金を用いる。これらの金属は、その線膨張率がセラミックのそれとよく近似し、変形しやすく柔らかい金属であるので、異種材料間に発生する熱応力を吸収するための応力緩衝体として適し、封着部はさらに強化される。
このような構成では、電気導入体24と細管12とはセラミックスリーブ28と耐熱金属層29とを介して気密的に固定されているので、細管12の内径が大きく、消費電力が大きい放電ランプに適用しても、電気導入体24と細管12との間に形成される封着ガラス30の層厚が大きくなることはなく、従って、封着時の細管12のクラック発生を防止し、ランプの点滅による熱サイクルで早期に封着ガラス30からの気密漏れが生じることを防止できる。
この第12実施の形態の具体例(消費電力:700W)について説明する。太管11の内径は18mm、細管12の内径は3.5mm、電極間長は30mmである。電極極芯21の径は1.2mm、第1コイル20は径が1.0mmのタングステン線を電極極芯21に4〜5ターン巻き付けてあり、その最大径は3.2mmである。電気導入体24はモリブデンからなり径0.7mm,長さ20mmで電極極芯21とは溶接部25で突き合わせ溶接されている。
セラミックスリーブ28はアルミナからなり、内径1.4mm,外径3.4mm,長さ3mmである。耐熱金属層29はニオブからなり、内径0.75mm,外径1.35mm,長さ3mmである。セラミックスリーブ28と耐熱金属層29とは、細管12の端面から約3mm挿入した位置でピン留めされている。電気導入体24とセラミックスリーブ28及び耐熱金属層29とは夫々封着ガラス30により気密的に固定されている。
封着ガラス30は、最適組成比を有するAl−SiO−Dy系の金属酸化物の混合物を用いた。封着ガラス30は細管12の端面から4〜6mm入ったところまで、電気導入体24と耐熱金属層29との隙間、耐熱金属層29とセラミックスリーブ28との隙間、及び、セラミックスリーブ28と細管12との隙間を満たしている。耐熱金属層29を構成するニオブ等の耐熱性金属は高温でハロゲンに腐食されるが、本例では耐熱金属層29は耐ハロゲン性の封着ガラス30で完全に覆われているので、ハロゲンによる腐食からは保護されている。
本例において、封着ガラス30の層厚は、電気導入体24と耐熱金属層29との隙間、耐熱金属層29とセラミックスリーブ28との隙間、及び、セラミックスリーブ28と細管12との隙間になるが、何れも0.2mm以下となっている。封着ガラス30の層厚が0.2mm以下であれば、封止構造としては優れた耐熱性及び耐熱衝撃性を有している。
このように両端が密封された発光管1内には水銀:約21mg、沃化ジスプロシウム:約36mg、沃化タリウム:約6mg、沃化セシウム:約5mg及び始動ガスとして約8kPaのアルゴンガスが封入されている。このように構成した発光管1を真空の外管3内に組み込んで第2図に示すような放電ランプを作製し、700Wの電力で点灯姿勢水平で点灯したときの特性を測定したところ下記の通りであった。
管電力:700W 管電流:6.83A 管電圧:113.5V
全光束:72,100lm 平均演色評価数:86
色温度:4,330K
更に、この放電ランプについて、裸水平点灯,700Wの電力で寿命試験を実施したところ、約6,000時間経過後も何ら異常は発生しなかった。
第13実施の形態
第16図は本発明の第13実施の形態に係る放電ランプの発光管1の封止構造を示す断面図である。第16図において、第15図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
この第13実施の形態でも、第12実施の形態と同様に、嵌挿部材としてセラミックスリーブと耐熱金属層との積層体を用いている。即ち、電気導入体24は、セラミックからなる細管12と2層の耐熱金属層29と単層のセラミックスリーブ28とを介して封着ガラス30で気密封止されている。
第14実施の形態
第17図は本発明の第14実施の形態に係る放電ランプの発光管1の封止構造を示す断面図である。第17図において、第6,第15図と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略する。
この第14実施の形態でも、第12実施の形態と同様に、嵌挿部材としてセラミックスリーブと耐熱金属層との積層体を用いている。即ち、第1電気導入体24及び第2電気導入体27は、セラミックからなる細管12と単層のセラミックスリーブ28と単層の耐熱金属層29とを介して封着ガラス30で気密封止されている。
なお、これらの第12〜第14実施の形態にあっては、セラミックスリーブ28と耐熱金属層29とを組み合わせて幾重にも重ねていけば、理論上は細管12の内径はどこまでも大きくすることが可能である。
なお、上述した例では、電気導入体と細管との間に設ける嵌挿部材として、耐熱性の金属(第1〜第5実施の形態)、セラミック(第6〜第11実施の形態)、セラミックスリーブと耐熱金属層との積層体(第12〜第14実施の形態)を使用する場合について説明したが、サーメットも嵌挿部材に使用可能である。具体的には、クロム−アルミナ,モリブデン−アルミナ,タングステン−アルミナ等を使用できる。サーメットを使用する場合、金属と金属酸化物との混合比率を調整することにより、適宜の線膨張率を得ることができる。例えば、クロム−アルミナの場合、77Cr−23Alの線膨張率が8.9×10−6/℃となり、嵌挿部材として使用可能である。
以上のように、本発明の放電ランプでは、電気導入体と細管との間の一部領域に嵌挿部材を設けたので、電気導入体の径と細管の内径とを大きくしても封着ガラスの層厚を小さくできるため、寿命に優れた消費電力が大きい放電ランプを提供することができる。
また本発明によれば、電気導入体と細管との間に、耐熱性の金属からなる応力緩衝部材を設けたので、電気導入体及び封着ガラスの線膨張率の差に基づく熱応力を応力緩衝部材が吸収するため、封着部の信頼性が増し、寿命特性に優れた放電ランプを提供することができる。
また本発明によれば、細管の内径とセラミックスリーブの外径との差を0.02〜0.6mmの範囲としたので、封着工程時のクラックは発生せず、信頼性がある封着技術を確立できる。
また本発明によれば、細管の内径を1.3mm以上にしているので、大きな電極を使用でき、消費電力が大きな放電ランプの実用化が可能となる。また、細管内への封着ガラスの流れ込み長と第2電気導入体の細管内への挿入長との差を1.0mmより大きくしたので、ガラス封着部の耐久性が優れており、寿命特性に優れた消費電力が大きい放電ランプを提供することができる。
また本発明によれば、第1電気導入体の径を0.3mm以上,0.7mm以下としたので、封止部の信頼性を確保でき、寿命に優れた消費電力が大きな放電ランプを提供することができる。
更に本発明によれば、電気導入体と細管との間に単層または複数層のセラミックスリーブ及び酎熱金属層を存在させて、封着ガラスの層厚を小さくしているので、内径が大きい細管を有するセラミック発光管を用いる消費電力が大きいランプに対して適用が可能で、寿命特性に優れた消費電力が大きい放電ランプを提供することができる。

Claims (4)

  1. 両端に細径部が形成された透光性セラミック製の発光管の内部に金属ハロゲン化物を含むイオン化可能な充填物が封入されており、前記細径部内に電気導入体及びそれに連なる電極極芯が挿通されており、該電気導入体がガラス封着材で気密的に固定されている放電ランプにおいて、
    前記電気導入体は、前記電極極芯と接続された第1の部材と、前記第1の部材と接続された第2の部材とで構成されており、
    前記第2の部材の前記細径部内への挿入長をC(mm)、前記細径部内への前記ガラス封着材の流れ込み長をD(mm)とした場合に、以下の関係が成立することを特徴とする放電ランプ。
    D−C≧1.0(mm)
  2. 前記電気導入体と前記細径部との間には嵌挿部材が備えられ、
    前記電気導入体と前記嵌挿部材との間、及び前記嵌挿部材と前記細径部との間に、前記ガラス封着剤が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 前記第1の部材の径は、0.3mm以上、0.7mm以下である請求項1または2に記載の放電ランプ。
  4. 前記嵌挿部材の表面の全体が前記ガラス封着材で覆われていることを特徴とする請求項2に記載の放電ランプ。
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