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JP2011087396A - 電源装置およびパワーモジュール - Google Patents

電源装置およびパワーモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】薄型かつ小型軽量で、信頼性が高く、高性能で低コストの電源装置およびこれを用いたパワーモジュールを提供する。
【解決手段】多層プリント基板に複数の電源トランスを搭載した電源装置であって、複数の電源トランスのうち少なくとも2つの第1電源トランス60および第2電源トランス61が隣接して配置され、第1および第2電源トランス60,61は、多層プリント基板に配置された1次側および2次側コイルパターン60a,60b,61a,61bと、1次側および2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材71とで構成され、第1電源トランス60の1次側および2次側コイルパターン60a,60bの少なくとも1つと、第2電源トランス61の1次側および2次側コイルパターン61a,61bの少なくとも1つとが、プリント基板面に投影して相互に重なるように、多層プリント基板の異なる内層にそれぞれ配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板に複数の電源トランスを搭載した電源装置およびこれを用いたパワーモジュールに関する。
例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワー半導体素子を搭載したパワーモジュールの場合(特許文献1参照)、複数のパワー半導体素子を駆動制御するための複数の制御回路の電源回路において、単一コアと複数の巻線回路からなる単一の電源トランスを採用して、各巻線回路から各制御回路への電力を分配している。
特開2001−156252号公報(図1、図3) 特開2002−15927号公報(図4) 特開平4−367208号公報(図1、図2)
このようなパワーモジュールでは、正ラインと負ラインとの間に、2個以上のパワー半導体素子を含む直列回路が並列的に接続されている。各パワー半導体素子の駆動には必要な基準電圧は一般に異なるため、複数の電源と各パワー半導体素子に対応した複数の駆動回路を設ける必要がある。従って、パワー半導体素子の個数が増加すると、それに応じて絶縁電源と駆動回路の個数も増加することから、電源トランスの巻線回路数も増やす必要がある。その結果、相互絶縁された複数の出力を生成するために複数個の出力端子が必要となり、使用する電源トランスが大型化するという問題がある。
さらに、各駆動回路間で高い絶縁耐圧を確保するために、一般にアイソレーション回路、例えば、ゲート駆動用フォトカプラやゲート駆動用巻線トランスなどを採用している。こうした電源トランスを用いた場合についても小型巻線トランスは、サイズが小さいため、巻線間の絶縁耐圧を十分に取ることが難しく、高耐圧のパワーモジュールに不向きであり、絶縁耐圧を確保するために絶縁距離を大きくした電源トランスは大型化してしまうため、電源装置の大型化を招く。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、薄型かつ小型軽量で、信頼性が高く、高性能で低コストの電源装置、およびこれを用いたパワーモジュールを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、多層プリント基板に複数の電源トランスを搭載した電源装置であって、
複数の電源トランスのうち少なくとも2つの第1電源トランスおよび第2電源トランスが隣接して配置され、
第1および第2電源トランスは、多層プリント基板に配置された1次側および2次側コイルパターンと、1次側および2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材とで構成され、
前記コア部材は、前記多層プリント基板に設けられた少なくとも1つ以上の貫通穴に取り付けられ、
前記1次側および2次側コイルパターンは、前記少なくとも1つ以上の貫通穴をそれぞれ中心軸として配置され、
第1電源トランスの1次側および2次側コイルパターンの少なくとも1つと、第2電源トランスの1次側および2次側コイルパターンの少なくとも1つとが、プリント基板面に投影して相互に重なるように、多層プリント基板の異なる内層にそれぞれ配置されることを特徴とする。
本発明によれば、電源トランスの1次側および2次側コイルをプリント基板のコイルパターンで構成することにより、トランスの薄型化、小型軽量化が図られる。
また、隣接して配置された第1および第2電源トランスの各コイルパターンが、プリント基板面に投影して相互に重なるように配置することによって、従来と比べて電源トランスの実装面積を大幅に低減することができる。
また、第1および第2電源トランスの各コイルパターンを多層プリント基板の異なる内層にそれぞれ配置することによって、イオンマイグレーションに起因した絶縁劣化の影響を受けにくくなり、信頼性が向上する。
本発明に係る電源装置の一例を示す概略斜視図である。 電源トランスの概略構造を示す分解斜視図である。 図2のB−B線に沿った断面図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときのプリント基板のコイルパターンの断面図を示し、図4(a)は同層にコイルパターンを配置したとき、図4(b)は異なる内層に配置したときの断面図である。 本発明に係る電源装置の一例を示す回路図である。 図6(a)は、電源トランスの1次側コイルを直列接続した場合の回路図であり、図6(b)は、電源トランスの1次側コイルを直列接続と並列接続の混在で結線した場合の回路図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときの図1のA−A線に沿った断面図である。 複数の電源トランスを隣接配置したときの各種レイアウトを示し、図8(a)は横一列に配置した例を示し、図8(b)は縦方向に千鳥配置した例を示す。 電源トランスの他の構成を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は断面図である。 電源トランスのさらに他の構成を示し、図10(a)は平面図、図10(b)は断面図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトの一例を示し、図11(a)は平面図、図11(b)は断面図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトの他の例を示し、図12(a)は平面図、図12(b)は断面図である。 コイルパターン同士の重なり領域の断面図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトのさらに他の例を示し、図14(a)は平面図、図14(b)は断面図である。 複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトのさらに他の例を示し、図15(a)は平面図、図15(b)はC−C線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態3に係る構成を示す断面図である。 本発明に係るパワーモジュールの一例を示す分解斜視図である。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る電源装置の一例を示す概略斜視図である。図2は、電源トランスの概略構造を示す分解斜視図である。図3は、図2のB−B線に沿った断面図である。図4は、図3の拡大断面図である。図5は、本発明に係る電源装置の一例を示す回路図である。
電源装置は、プリント基板30と、プリント基板30上に搭載された複数の電源トランス50とを備える。図1では3つの電源トランス50を例示しているが、2つまたは4つ以上の電源トランス50を搭載することも可能である。
プリント基板30には、電源トランス50の両側に1次側回路Pと2次側回路Sがそれぞれ設けられる。1次側回路Pには、電源トランス50の1次側コイルと接続される駆動回路42が設けられ、例えば、発振回路37、MOSFET38、バイパスコンデンサ39などの各種回路素子が搭載される。2次側回路Sには、電源トランス50の2次側コイルと接続される整流出力部41が設けられ、例えば、整流ダイオード41a、平滑コンデンサ41bなどの各種回路素子が搭載される。
プリント基板30は、導体層と電気絶縁層とが交互に積層された多層プリント基板として構成される。
電源トランス50は、図2と図3に示すように、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置された1次側コイルパターン50aおよび2次側コイルパターン50bと、1次側および2次側コイルパターン50a,50bと電磁結合するコア部材71とで構成される。プリント基板30には貫通穴31が形成されており、各貫通穴31を取り囲むように1次側コイルパターン50aおよび2次側コイルパターン50bが形成される。コア部材71は、例えば、コ字状の分割コアに予め二分されており、プリント基板30の両面側から各分割コアを貫通孔31に装着すると、分割コアを一体化したコア部材71が完成する。
図3に示すように、プリント基板30が、上から下へ向かって電気絶縁層、第1導体層、電気絶縁層、第2導体層、電気絶縁層という順に積層されている場合、左側の貫通穴31を巻回する1次側コイルパターン50aが第1導体層に配置され、一方、右側の貫通穴31を巻回する2次側コイルパターン50bが第2導体層に配置される。コア部材71は、2つの貫通穴31を通る閉じた磁気回路を構成している。そのため、1次側コイルパターン50aに電流が流れると電磁誘導により磁界が発生し、発生した磁界はコア部材71を通過して、2次側コイルパターン50bに電流を生じさせる。
1次側コイルパターン50aは、プリント基板30の最外層に配置してもよいが、プリント基板30の内層に配置することが好ましい。これによりコイルパターン50a,50b間だけでなく、コア部材71とコイルパターン50a,50bとの間にも電気絶縁層が介在するため、コイル間の絶縁耐圧だけでなく、コア−コイル間の絶縁耐圧も高く確保できる。
2次コイルパターン50bもプリント基板30の最外層に配置してもよいが、プリント基板30の内層に配置することが好ましい。これによりコイル間の絶縁耐圧およびコア−コイル間の絶縁耐圧をより改善できる。
図4(a)に示すように、プリント基板30の同層に1次側コイルパターン50aと2次側コイルパターン50bを配置すると、十分な沿面距離34を確保しなければプリント基板30の基材であるガラス繊維の沿面を伝ってイオンマイグレーションが発生しやすくなる。一方、図4(b)に示すように、1次側コイルパターン50aと2次側コイルパターン50bを、異なる内層に配置することで、イオンマイグレーションの起きにくい層間による絶縁を確保でき、同時に十分長い沿面距離34を容易に確保することができるので、イオンマイグレーションに起因した絶縁劣化の影響を受けにくくすることができ、信頼性を向上することができる。
駆動回路42は外部電源と接続されており、図5に示すように、外部電源の正極Vin+に接続される正ラインと外部電源の負極Vin−に接続される負ラインとの間には、バイパスコンデンサ39と、発振回路37と、各電源トランス50の1次側コイルパターン50aの多段並列回路およびMOSFET38からなる直列回路とが接続される。
各電源トランス50の2次側コイルパターン50bには、個別の整流出力部41が接続される。各整流出力部41は、整流ダイオード41aと平滑コンデンサ41bを備える。
発振回路37は、所定の周期および所定のデューティ比を持つパルスを発生する。MOSFET38は、発振回路37からのパルスに応じて、各電源トランス50の1次側コイルパターン50aに流れる電流をパルス状にスイッチングする。各電源トランス50の1次側コイルパターン50aには、外部電源電圧と同じ電圧が1次側コイルパターンに印加され、各電源トランス50は、1次側コイルパターン50aと2次側コイルパターン50bの巻線比に応じた電圧に変換し、各整流出力部41に供給する。各整流出力部41で得られた直流電圧は外部に供給される。なお、バイパスコンデンサ39は、パルス状の電流がノイズとなって外部へ漏出するのを防止している。
ここでは、各電源トランス50の1次側コイルパターン50aが全て並列接続された例を示したが、図6(a)に示すように、各電源トランス50の1次側コイルパターン50aを全て直列接続しても構わない。さらに図6(b)に示すように、各電源トランス50の1次側コイルパターン50aを直列接続と並列接続の混在で結線しても構わない。
図7は、複数の電源トランスを隣接設置したときの図1のA−A線に沿った断面図である。左電源トランス60および右電源トランス61は、上述した電源トランス50と同様な構成を有する。即ち、左電源トランス60は、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置された1次側コイルパターン60aおよび2次側コイルパターン60bと、1次側および2次側コイルパターン60a,60bと電磁結合するコア部材71とで構成される。一方、右電源トランス61は、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置された1次側コイルパターン61aおよび2次側コイルパターン61bと、1次側および2次側コイルパターン61a,61bと電磁結合するコア部材71とで構成される。
本実施形態では、左電源トランス60の2次側コイルパターン60bと、右電源トランス61の1次側コイルパターン61aとをプリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置するとともに、プリント基板面に投影して見た場合、両者が相互に重なる領域51を形成している。こうした重なり領域51を形成することによって、電源トランスの総実装面積を低減することが可能になる。
例えば、図8(a)の上図に示すように、3つの電源トランス50を隣接配置する場合を想定し、各電源トランスのコア面積、1次側面積、2次側面積が相等しいと仮定する。本実施形態では、図8(a)の下図に示すように、第1電源トランスの2次側コイルと第2電源トランスの1次側コイルとを重ねて配置し、第2電源トランスの2次側コイルと第3電源トランスの1次側コイルとを重ねて配置することが可能になる。その結果、電源トランスの総実装面積は、コイルパターンを重ねない場合と比較して7/9に低減できることが判る。隣接配置する電源トランスの数をNとすると、コイルパターンを重ねた場合の総実装面積は(2N+1)/3Nとなるため、電源トランスの数が増加すると、最大で2/3の実装面積に抑制できることが判る。
図8(b)は、電源トランスの他のレイアウトを示す。ここでは、電源トランスの2次側コイルにおいて、他の2つの電源トランスの1次側コイルと重ねて2箇所の重なり領域51を形成し、さらに、電源トランスの1次側コイルにおいて、他の2つの電源トランスの2次側コイルと重ねて2箇所の重なり領域51を形成している。この場合も、図8(a)と同様に、重なり領域51に相当する面積分の低減が可能になる。
図9は電源トランス50の他の構成を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は断面図である。図9(b)に示すように、プリント基板30は、上から下へ向かって電気絶縁層、第1導体層、電気絶縁層、第2導体層、電気絶縁層という順に積層されて構成され、1次側コイルパターン50aは第1導体層に配置され、2次側コイルパターン50bは第2導体層に配置される。コ字状の分割コアが2つの貫通穴に装着され、一体化したコア部材71を構成している。
1次側および2次側コイルパターン50a,50bは、同じ貫通穴の周りに同軸上に配置されており、各コイルの一端は、図9(a)に示すように、スルーホール32を介して最外層に引き出されている。こうした構成により、電源トランス50の実装面積を著しく縮小することができる。
図10は電源トランス50のさらに他の構成を示し、図10(a)は平面図、図10(b)は断面図である。1次側コイルパターン50aは第1導体層に配置され、2次側コイルパターン50bは第2導体層に配置される。コ字状の分割コアが2つの貫通穴に装着され、一体化したコア部材71を構成している。
1次側コイルパターン50aは、左貫通穴の周りに配置され、2次側コイルパターン50bは、右貫通穴の周りに配置され、各コイルの一端は、図10(a)に示すように、スルーホール32を介して最外層に引き出されている。
ここでは、1次側コイルパターン50aと2次側コイルパターン50bを異なる層に配置し、さらに1次側コイルパターン50aと2次側コイルパターン50bの紙面横方向に絶縁距離を設けて、層間方向の絶縁距離および面内の絶縁距離を確保している。そのためコイル間の絶縁耐圧が高くなり、高耐圧の電源トランス50を構成でき、さらにプリント基板30の基材であるガラス繊維の表面に沿って発生しやすいイオンマイグレーションを、層間によって絶縁を確保し、同時に十分長い沿面距離を確保することができるので、イオンマイグレーションに起因した絶縁劣化の影響を受けにくくすることができ、信頼性を向上することができる。
図11は複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトの一例を示し、図11(a)は平面図、図11(b)は断面図である。左電源トランス60および右電源トランス61は、上述した電源トランス50と同様な構成を有する。即ち、左電源トランス60は、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置された1次側コイルパターン60aおよび2次側コイルパターン60bと、1次側および2次側コイルパターン60a,60bと電磁結合するコア部材71とで構成される。一方、右電源トランス61は、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置された1次側コイルパターン61aおよび2次側コイルパターン61bと、1次側および2次側コイルパターン61a,61bと電磁結合するコア部材71とで構成される。
ここでは、左電源トランス60の2次側コイルパターン60bと、右電源トランス61の1次側コイルパターン61aとをプリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置するとともに、プリント基板面に投影して見た場合、両者が相互に重なる領域51を形成している。こうした重なり領域51を形成することによって、電源トランスの総実装面積を低減することが可能になる。
また、重なり領域51において、2次側コイルパターン60bと1次側コイルパターン61aとを平面投影して見た場合、パターン同士にずれがなく、完全に一致するように重ねている。これにより電源トランスの電磁結合性を向上することができる。
図12は複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトの他の例を示し、図12(a)は平面図、図12(b)は断面図である。左電源トランス60および右電源トランス61は、図11と同様な構成を有する。
ここでは、2次側コイルパターン60bおよび1次側コイルパターン61aのパターン幅およびパターン間隔を、例えば、0.5mmおよび0.5mmに設定し、パターン同士にずれがない状態(図11)から一方のパターンを0.5mmずらすことにより、平面投影して見た場合に隙間のない状態にしている。
こうしたレイアウトにより、プリント基板30のパターンの投影面積を拡大することができる。これにより、例えば、パワーモジュールの電源としてパワーモジュールにプリント基板30を重ねて使用した場合、大電流を流すパワー半導体素子から放射される輻射ノイズを遮蔽するシールド板として機能させることができる。そのため、シールド板を省略したり、あるいは使用するシールド板の量を削減できる。このとき、製造較差などにより若干の隙間ができてもシールド効果は十分に得ることができる。
また、重なり領域51において、図13の断面図で示すように、2次側コイルパターン60bおよび1次側コイルパターン61aは、パターン隙間を相互に補う配置となる。そのためプリント基板30を製造する際、パターン全体の凹凸が少なくなり、プリント基板30の平坦性を改善することができる。
図14は複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトのさらに他の例を示し、図14(a)は平面図、図14(b)は断面図である。左電源トランス60および右電源トランス61は、図11と同様な構成を有する。
ここでは、2次側コイルパターン60bおよび1次側コイルパターン61aを平面投影して見た場合に一部だけ重なるように配置している。こうしたレイアウトにより、図11における電源トランスの電磁結合性の向上および、図12におけるシールド効果の両方を達成することができる。
このように本実施形態では、複数の電源トランスを隣接設置した場合、第1電源トランスの2次側コイルパターンと第2電源トランスの1次側コイルパターンとを平面投影して見た場合に、両者が相互に重なる領域51を形成している。こうした重なり領域51を形成することによって、電源トランスの総実装面積を低減することが可能になる。
また、プリント基板にコイルパターンを形成することによって、半田付け箇所を削減できるとともに、極細の電線をボビンに巻回して製作した従来のトランスと比べて、耐振動性、耐ヒートサイクル性能、トランス耐圧を大幅に改善することができる。
なお、コア部材の形状については、コの字型だけでなく、E型コア等であってもコイルパターンの重ね配置による実装面積の低減効果を得ることができる。
実施の形態2.
図15は、複数の電源トランスを隣接設置したときのレイアウトのさらに他の例を示し、図15(a)は平面図、図15(b)はC−C線に沿った断面図である。左電源トランス60および右電源トランス61は、図11と同様な構成を有する。
本実施形態では、左電源トランス60の1次側コイルパターン60aと、右電源トランス61の1次側コイルパターン61aとをプリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置するとともに、プリント基板面に投影して見た場合、両者が相互に重なる領域51を形成している。さらに、左電源トランス60の2次側コイルパターン60bと、右電源トランス61の2次側コイルパターン61bとをプリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置するとともに、プリント基板面に投影して見た場合、両者が相互に重なる領域51を形成している。
また、左電源トランス60の1次側および2次側コイルパターン60a,60bは、同じ第1導体層に配置しており、右電源トランス61の1次側および2次側コイルパターン61a,61bは、同じ第2導体層に配置している。1次側コイルパターン60a,61aと2次側コイルパターン60b,61bの間には、所定の絶縁距離を確保している。
このように1次側コイル同士の重なり領域51および2次側コイル同士の重なり領域51を設けることによって、電源トランスの総実装面積をより低減できる。
実施の形態3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る構成を示す断面図である。本実施形態は、図7の構成と同様であるが、重なり領域51において、左電源トランス60の2次側コイルパターン60bに流れる電流の方向80を紙面の表面から裏面へ向かう方向に設定し、一方、右電源トランス61の1次側コイルパターン61aに流れる電流の方向81を紙面の裏面から表面へ向かう方向に設定している。
重なり領域51で相互に重なる2つのコイルパターンの電流方向80,81を同じ方向に設定すると、近接効果により交流抵抗が増加して、発熱や電力損失の増加を招くことがある。これに対して本実施形態では、重なり領域51で相互に重なる2つのコイルパターンの電流方向80,81を互いに逆方向に設定することによって、近接効果による交流抵抗の増加を抑制できるため、発熱や電力損失の低減を図ることができる。
実施の形態4.
図17は、本発明に係るパワーモジュールの一例を示す分解斜視図である。パワーモジュールは、ベース基板4と、プリント基板30と、ケース部材20などを備える。
ベース基板4は、放熱性能の優れた電気絶縁層の上に配線パターンが形成され、例えば、アルミニウム基板、セラミック基板などで構成される。ベース基板4には、複数のパワー半導体素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)5と、複数のダイオード6と、複数の接続端子13などが搭載される。ベース基板4は、通常、外部のヒートシンク(不図示)に搭載される。
ケース部材20は、ベース基板4およびプリント基板30を所定の間隔で保持するために、ベース基板4の周囲を取り囲むように設けられる。
プリント基板30には、IGBT5を個別に駆動するための複数のIGBT駆動回路と、各駆動回路に対して個別に電力を供給するための複数の駆動用電源回路などが搭載され、図17に示すように、例えば、発振回路37、MOSFET38、バイパスコンデンサ39、整流出力部41、駆動回路42、トランジスタ43、電源トランス50などの各種回路素子が搭載される。
ベース基板4には、多数の接続端子13が立設しており、プリント基板30をケース部材20に収納した状態でベース基板4の配線パターンとプリント基板30の配線パターンとを電気接続するために用いられる。
ケース部材20には、多数のモジュール端子21が配置され、外部回路と電気接続するために用いられる。
なお、図17では、内部構造を説明するためにプリント基板30を上方に取り外した様子を示しているが、実際のプリント基板30は、ケース部材20の内部に収納されるとともに、ベース基板4とプリント基板30との間の内部空間およびプリント基板30の上面側には樹脂封止材25が注入されて、モジュール全体がモールド封止される。
このパワーモジュールの電源トランス50として、実施の形態1〜3で説明した本発明に係る電源装置を採用することによって、パワーモジュールの小型化、薄型化が可能になる。
また、電源トランスのコイルパターンをプリント基板面に投影して見た場合、パターン同士が隙間を相互に補う配置を採用することによって、銅箔の線積率が増加して、シールド効果が得られるため、パワーモジュール内から発生する上面方向の輻射ノイズを効果的に遮蔽することができる。
4 ベース基板、 5 IGBT、 20 ケース部材、 30 プリント基板、
31 貫通穴、 32 スルーホール、 33 絶縁距離、 34 沿面距離、
37 発振回路、 38 MOSFET、 39 バイパスコンデンサ、 41 整流出力部、
42 駆動回路、 50,60,61 電源トランス、
50a,60a,60b 1次側コイルパターン、
50b,60b,61b 2次側コイルパターン、
51 重なり領域、 71 コア部材、 80,81 電流方向、
P 1次側回路、 S 2次側回路。

Claims (5)

  1. 多層プリント基板に複数の電源トランスを搭載した電源装置であって、
    複数の電源トランスのうち少なくとも2つの第1電源トランスおよび第2電源トランスが隣接して配置され、
    第1および第2電源トランスは、多層プリント基板の1次側および2次側コイルパターンと、1次側および2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材とで構成され、
    前記コア部材は、前記多層プリント基板に設けられた少なくとも1つ以上の貫通穴に取り付けられ、
    前記1次側および2次側コイルパターンは、前記少なくとも1つ以上の貫通穴をそれぞれ中心軸として配置され、
    第1電源トランスの1次側および2次側コイルパターンの少なくとも1つと、第2電源トランスの1次側および2次側コイルパターンの少なくとも1つとが、プリント基板面に投影して相互に重なるように、多層プリント基板の異なる内層にそれぞれ配置されることを特徴とする電源装置。
  2. 第1電源トランスの1次側コイルパターンと、第2電源トランスの1次側コイルパターンとが、プリント基板面に投影して相互に重なるように配置され、
    第1電源トランスの2次側コイルパターンと、第2電源トランスの2次側コイルパターンとが、プリント基板面に投影して相互に重なるように配置されることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. プリント基板面に投影して相互に重なる2つのコイルパターンには、互いに逆方向の電流が流れることを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
  4. 電源トランスは、多層プリント基板の1次側および2次側コイルパターンと、1次側および2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材とで構成され、
    前記コア部材は、前記多層プリント基板に設けられた少なくとも1つ以上の貫通穴に取り付けられ、
    前記1次側および2次側コイルパターンは、前記少なくとも1つ以上の貫通穴をそれぞれ中心軸として配置され、
    電源トランスの1次側および2次側コイルパターンが、プリント基板面に投影して重ならないように、多層プリント基板の異なる内層にそれぞれ配置されることを特徴とする電源装置。
  5. 複数のパワー半導体素子と、
    各パワー半導体素子を駆動するための複数の素子駆動回路と、
    各素子駆動回路に電力を供給するための請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置とを備えることを特徴とするパワーモジュール。
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