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JP2011082113A - 電線カバーの装着構造 - Google Patents

電線カバーの装着構造 Download PDF

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JP2011082113A
JP2011082113A JP2009235524A JP2009235524A JP2011082113A JP 2011082113 A JP2011082113 A JP 2011082113A JP 2009235524 A JP2009235524 A JP 2009235524A JP 2009235524 A JP2009235524 A JP 2009235524A JP 2011082113 A JP2011082113 A JP 2011082113A
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Kenji Suzuki
謙志 鈴木
Kazuhide Iketani
一英 池谷
Kohei Wachi
鉱平 和知
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】電線の拾い漏れをなくして、電線カバーを適切に電線引出部に装着できるようにする。
【解決手段】コネクタ10の電線引出部として機能するマットシールカバー40に電線カバー50を装着する構造において、電線カバーの一対の側壁の間隔をマットシールカバー側の外周面42aの間隔よりも広めに設定しておき、装着の際に側壁を狭めながら電線カバーをマットシールカバー側に押しつけることで、電線を漏れなく拾えるようにする。また、側壁を狭めた状態で電線カバー50を装着する際に、ロック手段(ロックアーム45及びロック部55a)の係合よりも先に、電線カバー側の差し込み部55bをマットシールカバー側の開き止め部48に差し込めるようにして、ロックをスムーズにできるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばコネクタハウジングの後端から引き出された電線の束を保護しつつ該電線の束を所定の方向へ誘導するための電線カバーの装着構造に関するものである。
特許文献1に従来の電線カバーの装着構造の例が提示されている。
この従来の電線カバーの装着構造においては、コネクタハウジングの後部の電線引出部に、該電線引出部から後方へ引き出される電線を覆う電線カバーを装着するにあたり、電線引出部の一対の側壁間の間隔と電線カバーの一対の側壁間の間隔をほぼ等しく設定しておき、電線カバーの一対の側壁を電線引出部の一対の側壁に嵌合させることにより、両者の側壁に設けられているロック手段を相互に係合させるようになっていた。
特開平8−167446号公報
ところで、電線引出部の背面から引き出される電線の束は必ずしも整然と揃った状態になっているわけではなく、ときに、1本ないし数本の電線が横にはみ出した状態になっていることがある。そうした場合、電線カバーを電線引出部に被せようとした際に、電線の拾い漏れが生じやすくなってしまい、電線カバーと電線引出部の間に電線を噛み込んで、電線カバーを適切に装着できくなることがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線の拾い漏れをなくして、電線カバーを適切に電線引出部に装着できるようにした電線カバーの装着構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線カバーの装着構造は、下記(1)〜(2)を特徴としている。
(1) コネクタ等の後部に設けられた電線引出部に、該電線引出部から引き出された電線を覆う電線カバーが着脱自在に装着された電線カバーの装着構造において、
前記電線カバーが、一対の側壁を有する断面U字状の合成樹脂成形品により構成され、
前記電線引出部の互いに対向する一対の側壁と、該電線引出部の側壁に対応した前記電線カバーの互いに対向する一対の側壁に、相互に係合することで前記電線カバーを前記電線引出部にロックするロック手段が設けられ、
前記電線カバーの自由状態における前記一対の側壁間の間隔が、前記電線引出部の前記一対の側壁間の間隔よりも広く設定され、
一方、前記電線カバーの一対の側壁と前記電線引出部の一対の側壁に、前記電線カバーの側壁間の間隔を電線引出部の側壁間の間隔まで強制的に狭めた状態で、前記ロック手段が係合する前に互いに差し込み可能となり、差し込み状態とすることにより、前記電線カバーの側壁間の間隔を狭めた寸法のまま保持する開き止め手段が設けられていること。
(2) 上記(1)の構成の電線カバーの装着構造において、
前記電線引出部の一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線引出部の他の側壁と、前記電線カバーの一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線カバーの他の側壁とに、相互に係合することで、その係合箇所を支点にして前記電線カバーを、前記電線引出部に接近する方向と離間する方向とに回動可能に保持する係合手段が設けられ、
一方、前記開き止め手段は、前記ロック手段よりも前記係合手段に対して近い位置に設けられていること。
上記(1)の構成の電線カバーの装着構造によれば、予め自由状態のときの電線カバーの側壁間の間隔が、電線引出部の側壁間の間隔よりも広くなっているので、この電線カバーを電線引出部に装着する際に、広く開いた状態の電線カバーの一対の側壁の内側に、横にはみ出しそうな状態の電線を拾いながら、電線カバーを電線引出部に近づけて行くことができる。しかも漏れなく電線を拾った状態で、電線カバーの側壁間の間隔を電線引出部の側壁間の間隔と同じになるまで狭めながら、開き止め手段を互いに差し込み状態にすることにより、電線カバーの側壁間の間隔を狭めた寸法のまま保持しておくことができるので、そのままの状態で電線カバーと電線引出部の両側壁に設けたロック手段を相互に係合させることにより、電線カバーを電線引出部に確実にロックさせることができる。従って、電線カバーを装着する際の電線の拾い漏れを防ぐことができ、電線の噛み込みを避けながら、電線カバーを適切に電線引出部に装着することができる。
上記(2)の構成の電線カバーの装着構造によれば、まず、電線引出部の一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線引出部の他の側壁と、前記電線カバーの一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線カバーの他の側壁とに設けた係合手段を相互に係合させることにより、その係合箇所を支点にして電線カバーを回動させながら電線引出部に装着することができる。しかも、その回動過程において先に開き止め手段を互いに差し込み状態にしながら、次の段階としてロック手段を係合させることができるので、スムーズなロックを行うことができる。
本発明によれば、電線引出部から引き出された電線の中に横にはみ出しそうな電線がある場合にも、そのような電線を漏れなく拾いながら、電線カバーを適切に電線引出部に装着することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の実施形態の電線カバーの装着構造が適用されたコネクタユニットの前側から見た分解斜視図である。 同コネクタユニットの後側から見た分解斜視図である。 同コネクタユニットの全体組立状態を示す側断面図であり、マットシールカバーと電線カバーのロック部分の構成が分かる断面図である。 電線カバーの電線ガイド部の方向から見た図である。 コネクタハウジングに装着してあるマットシールカバーに電線カバーを装着しようとしている状態を示す上から見た平面図である。 電線カバーの側端に設けてある係合部をマットシールカバーの側端に設けてある係合部に係合させ、その状態で電線カバーを矢印のように回動させて、電線カバーをマットシールカバーに装着しようとしている状態を示す平面図である。 図6の状態を電線カバーの斜め後方から見た斜視図である。 電線カバーの上下の側壁間の間隔を狭めて、マットシールカバー側の開き止めに対し電線カバー側の差し込み部を差し込もうとしている状態を示す図7と同様の方向から見た斜視図である。 図8の状態の次の段階として、電線カバー側のロック部をマットシールカバー側のロックアームに係合させて、電線カバーをマットシールカバー(電線引出部に相当)に装着した状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図7と図8の状態をワイヤーハーネスの誘導方向(電線ガイド部側)から見た図である。 本実施形態に対する比較例として、開き止め手段(開き止め部及び差し込み部)がない場合を示す図で、横にはみ出した電線を電線カバーの側壁で拾い切れないことがあり得ることを示す斜視図である。 図11の状態を別の方向から見た図である。 電線カバーをマットシールカバーに適切に装着し、ワイヤーハーネスを結束バンドで電線カバーの電線ガイド部に締め付けた状態を示す平面図である。 電線カバーの別の問題を説明するための平面図である。 図14で示した問題を解決するための工夫(切欠を設けたこと)を盛り込んだ別の実施形態の電線カバーの上から見た平面図である。 図15の電線カバーをコネクタに装着した状態を示す平面図である。 (a)及び(b)は、図15の工夫を盛り込んだことにより、図14に示した問題が解決されるようになったことを示すための説明図である。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図13は本発明の実施形態の説明図であり、図1は実施形態の電線カバーの装着構造が適用されたコネクタユニットの前側から見た分解斜視図、図2は同コネクタユニットの後側から見た分解斜視図、図3は同コネクタユニットの全体組立状態を示す側断面図であり、マットシールカバーと電線カバーのロック部分の構成が分かる断面図、図4は電線カバーの電線ガイド部の方向から見た図、図5はコネクタハウジングに装着してあるマットシールカバーに電線カバーを装着しようとしている状態を示す上から見た平面図、図6は電線カバーの側端に設けてある係合部をマットシールカバーの側端に設けてある係合部に係合させ、その状態で電線カバーを矢印のように回動させて、電線カバーをマットシールカバーに装着しようとしている状態を示す平面図、図7は図6の状態を電線カバーの斜め後方から見た斜視図、図8は電線カバーの上下の側壁間の間隔を狭めて、マットシールカバー側の開き止めに対し電線カバー側の差し込み部を差し込もうとしている状態を示す図7と同様の方向から見た斜視図、図9は図8の状態の次の段階として、電線カバー側のロック部をマットシールカバー側のロックアームに係合させて、電線カバーをマットシールカバー(電線引出部に相当)に装着した状態を示す斜視図、図10(a)及び(b)は、それぞれ図7と図8の状態をワイヤーハーネスの誘導方向(電線ガイド部側)から見た図、図11は本実施形態に対する比較例として開き止め手段(開き止め及び差し込み部)がない場合を示す図で、横にはみ出した電線を電線カバーの側壁で拾い切れないことがあり得ることを示す斜視図、図12は図11の状態を別の方向から見た図、図13は電線カバーをマットシールカバーに適切に装着し、ワイヤーハーネスを結束バンドで電線カバーの電線ガイド部に締め付けた状態を示す平面図である。
図1及び図2に分解して示す、本実施形態の電線カバーの装着構造が適用されたコネクタユニットは、合成樹脂の成形品よりなるコネクタハウジング10Aの中に多数の端子(図示略)を収容して構成した多芯型のコネクタ10と、コネクタハウジング10Aの外側に回動可能に装着されて、コネクタ10を図示略の相手側のコネクタと嵌合する際に、矢印A方向に回動操作されることで、てこの原理により、小さな回動操作力で大きな嵌合力を生じさせて、両コネクタの嵌合をスムーズに行わせる合成樹脂の成形品よりなるレバー20と、コネクタハウジング10Aの後部に嵌め込まれて、コネクタハウジング10Aに収容した各端子から延びる電線とコネクタハウジング10Aとの隙間をシールするゴム製または柔軟樹脂製のマットシール30と、コネクタハウジング10Aの後部に嵌合固定されて、マットシール30を後側から押圧しつつ脱落防止する合成樹脂製のマットシールカバー(後述するように、このマットシールカバー40がコネクタの電線引出部に相当する部分となる)40と、マットシールカバー40に装着されて、該マットシールカバー40の後側から引き出された電線の束を保護しつつ該電線の束を所定の方向へ誘導するための合成樹脂の成形品よりなる電線カバー50と、からなる。
コネクタハウジング10Aは、図1に示すように、内周側のコネクタ主体部11と、その外周側のフード部12と、後端の筒壁部13とを有する。フード部12は、相手コネクタのコネクタハウジングの嵌合筒壁の外周に嵌合する部分、コネクタ主体部11は、相手コネクタのコネクタハウジングの嵌合筒壁の内周に嵌合する部分であり、図3に示すように、フード部12の後端は、コネクタ主体部11の後端及び筒壁部13の前端に結合されている。また、フード部12の上部には、相手コネクタと嵌合した際に、相手コネクタ側のロック部とロックするロック機構14が設けられている。また、コネクタハウジング10Aのコネクタ主体部11の前部にはフロントホルダ18が装着され、コネクタ主体部11の前後方向の中間部の空間には、端子の抜け防止用のサイドスペーサ19が装着されている。
図1に示すように、レバー20は、左右一対の側板部21と、それら側板部21を連結する連結アーム部22とを有する略コ字状のもので、コネクタハウジング10Aのフード部12の両サイド外面に突設したボス16に側板部21に形成した取付孔26を嵌めることで、コネクタハウジング10Aの上側に、上下方向及び前後方向に回動可能に設けられており、相手コネクタとの嵌合前は、図示の斜め後方に倒れた状態の仮係止位置に保持されている。そして、コネクタ嵌合の際に、相手コネクタのハウジングに突設した凸部(図示略)を、レバー20の側板部21の周縁とコネクタハウジング10Aのフード部12の前端に設けた入口27、17から、カム溝25の一端に受け入れた状態で、レバー20を図1中の矢印A方向に回動させることにより、カム溝25の作用によって、カム溝25に沿ってスライドする凸部を介して、相手コネクタを、当該コネクタ10側に引き込んで、両コネクタを嵌合させることができるようになっている。
図2及び図3に示すように、コネクタハウジング10Aの後部に設けられた筒壁部13は、後面が開放し、背面から見た形状が略四角形のもので、その内部の空間13aがマットシール30を収容する空間になっている。筒壁部13の互いに対向する上壁部分と下壁部分の外周には、マットシールカバー40をロックするための複数のロック凸部15が設けられている。
マットシールカバー40は、図1及び図2に示すように、コネクタハウジング10Aの筒壁部13の外周に嵌まる筒状周壁41と、筒壁部13の内側の空間13aに前半部分が嵌まることで、マットシール30を前方に向けて押圧支持する肉厚の押圧面板部42と、筒状周壁41の後端縁と押圧面板部42の前後方向の中間部分の外周とを結合することで、押圧面板部42の前半部分と筒状周壁41との間に、コネクタハウジング10Aの筒壁部13の後端が挿入される環状溝46を確保する連結壁部44と、を有するものである。押圧面板部42には、電線をそれぞれ引き出すために各端子の位置に対応して配された多数の電線引出孔が設けられている。また、筒状周壁41の上壁部分と下壁部分には、マットシールカバー40をコネクタハウジング10Aの筒壁部13に組み付けた際に、コネクタハウジング10A側のロック凸部15に係合するロック部43が設けられている。このマットシールカバー40をコネクタハウジング10Aの後部に装着した際には、このマットシールカバー40の後面から後方に電線が引き出されることになるので、マットシールカバー40がコネクタ10の電線引出部に相当する部分となる。
本実施形態では、このマットシールカバー(電線引出部に相当する)40に電線カバー50が装着固定されるようになっており、マットシールカバー40の筒状周壁41の上壁部と下壁部の後端縁の一部に、連結壁部44から切り離された状態で、電線カバー50をロックするための帯板状のロックアーム(ロック手段)45が突設されている。
このロックアーム45は、基端45aが筒状周壁41に一体に結合されると共に、自由端である先端45bが、押圧面板部42の後半部分の外周面42aに沿って後方へ延ばされて、押圧面板部42の後半部分の外周面42aと交差する方向に撓み可能とされており、その自由端である先端45bの内面には、電線カバー50の側壁51aに設けられたロック部55aと係合する係合凸部45cが設けられている。また、係合凸部45cの先端面には、電線カバー50側のロック部55aの挿入を容易にする斜面45dが設けられている。
また、マットシールカバー40の筒状周壁41上の、ロックアーム45の基端45aが連結された部分の、ロックアーム45の幅方向両側の位置には、筒状周壁41の後端縁からロックアーム45を切り離すことで、ロックアーム45の実質的な撓み部分の長さを延長して、ロックアーム45を撓みやすくする一対の第1スリット45eが設けられている。
これら一対の第1スリット45eは、筒状周壁41の後端縁から、筒状周壁41の後端縁と前端縁の中間位置まで切り込み形成されており、それにより、ロックアーム45が、それら第1スリット45eの切り込み方向の奥端付近の位置を支点にして外方に撓み可能とされている。このように構成されたロックアーム45は、押圧面板部42の外周面42aのうち上下に対向する外壁面(互いに対向する一対の側壁に相当)に位置している。
一方、図1に示すように、電線カバー50は、内部に電線を誘導するための空間を持つ略半筒形状のもので、上下一対の側壁51aを有した半筒状(断面U字状)の主カバー部51と、その半筒状の主カバー部51の一端側を塞ぐように設けられた端壁部(他の側壁に相当)52と、半筒状の主カバー部51の他端に延設されて電線の引き出し方向を案内する半筒状の電線ガイド部53とを備えている。電線ガイド部53は、主カバー部51に受け入れた電線の束を、主カバー部51の側方へ湾曲させつつ誘導する部分であり、その長さ方向の端部には、電線結束バンドの通し孔54が設けられている。
また、主カバー部51の上下の両側壁51aには、マットシールカバー40に電線カバー50を装着した際にマットシールカバー40と連結するための幅広のロック板55が設けられており、このロック板55の電線ガイド部53側に、マットシールカバー40側のロックアーム45と係合するロック部55aが設けられている。また、ロック板55の電線ガイド部53側と反対側の部分は、マットシールカバー40の押圧面板部42の上下の外周面にロックアーム45と並べて設けられた開き止め部(開き止め手段)48に差し込まれる差し込み部(開き止め手段)55bとなっている。
ここで、図4に示すように、電線カバー50の主カバー部51の上下一対の両側壁51aの間隔H2は、マットシールカバー40の押圧面板部42の上下の外周面(側壁)42a間の幅よりも開き気味になっており、電線カバー50を装着する際に多数の電線を拾いやすくなっている。また、上下一対のロック板55も、側壁51aの開き具合に伴って、マットシールカバー40の上下のロックアーム45の間隔よりも開き気味になっており、そのままではロックアーム45にロック部55aを係合しにくいので、一対のロック板55の間隔を狭めながら差し込み部55bを開き止め部48に差し込むことにより、ロック板55の間隔を狭めた寸法に保ちながら、ロック部55aをロックアーム45に係合させることができるようになっている。
なお、このロック部55aは、電線カバー50の装着時に、ロックアーム45の係止凸部45cと衝合することで、ロックアーム45を外方に押し開きながら進み、係止凸部45cを越えた段階でロックアーム45が初期の内方位置に弾性復帰することでロックアーム45の係合凸部45cと係合して、それにより、電線カバー50の装着方向と逆方向への移動を規制する機能を果たす部分である。
ここで、図2に示すように、マットシールカバー40側の開き止め部48は、押圧面板部42の上下の外周面に対し所定の隙間を持って対向するように連結壁部44から庇状に延設された押え板部48aと、その一端を押圧面板部42の外周面に連結することで、押え板部48aを補強する補強壁部48bとからなり、電線カバー50のロック板55を差し込む後方正面から見ると略L字状をなしている。
また、図1に示すように、電線カバー50の端壁部(他の側壁に相当)52の先端と、それに対応するマットシールカバー40の押圧面板部42の左右片方の外周面(他の側壁に相当)には、電線カバー50を装着する際に互いに係合して装着の際の回動支点となる係合部(係合手段)52a、47がそれぞれ設けられている。従って、開き止め手段である開き止め部48及び差し込み部55bは、ロック手段であるロックアーム45及びロック部55aよりも係合部52a、47に近い位置に位置しており、電線カバー50を回動させてマットシールカバー40に装着する際に、ロック部55aとロックアーム45が掛かり合うよりも先に、差し込み部55aが開き止め部47に差し込みを開始するようになっている。
次に作用を説明する。
図1及び図2に示すコネクタユニットを組み立てる場合は、コネクタ10を構成するコネクタハウジング10Aにレバー20を組み付け、コネクタハウジング10Aの後部の筒壁部13の内周側にマットシール30を嵌め込んで、マットシール30を押圧しながら、マットシールカバー40をコネクタハウジング10Aの後部に装着固定する(図3参照)。この際、マットシールカバー40のロック部43がコネクタハウジング10A側のロック凸部15に係合することで、マットシールカバー40がコネクタハウジング10Aに固定される。この状態において、マットシールカバー40の押圧面板部42の電線引出孔から後方へ多数の電線が引き出された形になる。
次に、図5及び図6に示すように、電線カバー50の端壁部52の係合部52aをマットシールカバー40の側面の係合部47に係合させ、マットシールカバー40の後方に引き出されている電線を内側の空間に入るように拾いながら、係合部52a、47同士の係合箇所を支点にして、電線カバー50を矢印Bで示すようにマットシールカバー40側に回動させる。その際、最初は、図7及び図10(a)に示すように、電線カバー50の両側壁51aを自由な状態で開き気味に保ったまま、電線Wを漏れなく拾い集める。全部の電線Wを拾えたら、図8及び図10(b)に示すように、外側から側壁51aに矢印A方向の押圧力を加えながら、徐々に両側壁51aの間隔を狭めて行き、その状態のままロック板55の差し込み部55bを、マットシールカバー40開き止め部48に差し込む。
その状態で更に電線カバー50を回動させると、図9に示すように、電線カバー50のロック部55aがロックアーム45の先端に掛かり、ロックアーム45を外側に撓ませながら、更に電線カバー50を回動させると、電線カバー50がマットシールカバー40に適正に装着された段階で、図3に示すように、ロック部55aがロックアーム45の係合凸部45cに係合し、電線カバー50が脱落しないようにロックされる。
以上の説明のように、この実施形態のコネクタユニットに適用した電線カバーの装着構造によれば、予め自由状態のときの電線カバー50の側壁51a間の間隔H2(図4参照)が、マットシールカバー40(電線引出部)の押圧面板部42の外周面42aの上下壁(側壁に相当)間の間隔H1よりも広くなっているので、この電線カバー50をマットシールカバー40に装着する際に、広く開いた状態の電線カバー50の一対の側壁51aの内側に、横にはみ出しそうな状態の電線Wを拾いながら、電線カバー50をマットシールカバー40に近づけて行くことができる。しかも漏れなく電線Wを拾った状態で、電線カバー50の側壁51a間の間隔をマットシールカバー40の押圧面板部42の上下外壁面間の間隔と同じになるまで狭めながら、開き止め手段(開き止め部48及び差し込み部55b)を互いに差し込み状態にすることにより、電線カバー50の側壁51a間の間隔を狭めた寸法のまま保持しておくことができるので、そのままの状態で、電線カバー50とマットシールカバー40に設けたロックアーム45及びロック部55aを相互に係合させることにより、電線カバー50をマットシールカバー40に確実にロックさせることができる。従って、電線カバー50を装着する際の電線の拾い漏れを防ぐことができ、電線の噛み込みを避けながら、電線カバー50を適切にマットシールカバー40に装着することができる。
因みに、開き止め部48がない場合を考えてみると、図11及び図12に示すように、電線カバー50Xをマットシールカバー40Xに装着する際にいきなり、ロックアーム45にロック板55のロック部55aを係合させなければならないので、操作が難しくなるおそれがある。また、電線カバー50の側壁51a間の間隔が、従来のように電線引出部の側壁間(マットシールカバー40の押圧面板部42の外周面のうち上下壁部間に相当)の間隔とほぼ等しい場合には、横にはみ出している電線Wxをカバー装着の際に噛み込みやすくなる。本実施形態によれば、そういう問題の解消を図ることができる。
また、本実施形態の場合、電線カバー50を、図5〜図9に示したように、回動させながらマットシールカバー40に装着することができると共に、その回動過程において、先に開き止め手段(開き止め部48及び差し込み部55b)を互いに差し込み状態にしながら、次の段階としてロック手段(ロックアーム45及びロック部55a)を係合させることができるので、スムーズな装着及びロックを行うことができる。
以上のように電線カバー50を取り付けて、電線Wの束(以下、ワイヤーハーネスWという)を所定の方向(コネクタの正面方向から見て横方向)に誘導させることができるようになったら、図13に示すように、ワイヤーハーネスWを結束バンド90を用いて電線カバー50の電線ガイド53の先端部に固定する。これにより、ワイヤーハーネスWの端末とコネクタユニットの組み付けが完了する。
ところで、このように組み上げた部品を車載した際、車両振動等によりワイヤーハーネスWに曲げ方向の大小の外力がかかることがある。そうすると、電線カバー50の電線ガイド部53の柔軟性が小さい場合、図14に示すように、電線カバー50の電線ガイド部53から出た直後の部分(矢印P1で示す部分)でワイヤーハーネスWが屈曲しがちになりやすい。
しかし、このように局部的にワイヤーハーネスWに屈曲が起き、しかも、それが電線カバー50を出た直後の部分で起こると、ワイヤーハーネスWや電線カバー50に無理な負荷が加わるおそれがある。
その対策を講じた電線カバーが、図15及び図16に示す電線カバー50Bである。
この電線カバー50Bでは、半円筒状の電線ガイド部53Bの側壁部分の周方向長さを短くしていると共に、主カバー部51の側壁51aから電線ガイド部53Bの側壁への移行部(境界)の縁部に、該移行部の屈曲性を増すための切欠59を設けている。
この電線カバー50Bを用いた場合、図17(a)、(b)に示すように、主カバー部51の側壁51aから電線ガイド部53Bの側壁部分への移行部(境界)に切欠59を設けたことにより、矢印P2で示す箇所の屈曲性が増すことになり、電線ガイド部53Bが柔軟に変形できるようになる。従って、車載時の振動などにより、電線カバー50Bから引き出されたワイヤーハーネスWに、例えば、矢印Fで示すような方向の外力が働いても、電線ガイド部53Bが柔軟に追従することになり、振動吸収性能を発揮して、ワイヤーハーネスWや電線カバー50Bにかかる負荷を軽減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
また、上記各実施形態では、コネクタの後部に装着したマットシールカバーと電線カバーの間に本発明を適用した場合を説明したが、マットシールカバーを使用しない場合には、コネクタの電線引出部と電線カバーの間に本発明を適用することもできる。また、本発明は、ジャンクションブロックやリレーブロック等の電線引出部と電線カバーとの間にも適用できる。
10A コネクタハウジング
40 マットシールカバー(電線引出部)
42a 押圧面板部の外周面(側壁)
45 ロックアーム(ロック手段)
50,50B 電線カバー
51 主カバー部
51a 側壁
52 端壁部(他の側壁)
52a 係合部(係合手段)
53B 電線カバー部
55a ロック部(ロック手段)
55b 差し込み部(開き防止手段)
59 切欠

Claims (2)

  1. コネクタ等の後部に設けられた電線引出部に、該電線引出部から引き出された電線を覆う電線カバーが着脱自在に装着された電線カバーの装着構造において、
    前記電線カバーが、一対の側壁を有する断面U字状の合成樹脂成形品により構成され、
    前記電線引出部の互いに対向する一対の側壁と、該電線引出部の側壁に対応した前記電線カバーの互いに対向する一対の側壁に、相互に係合することで前記電線カバーを前記電線引出部にロックするロック手段が設けられ、
    前記電線カバーの自由状態における前記一対の側壁間の間隔が、前記電線引出部の前記一対の側壁間の間隔よりも広く設定され、
    一方、前記電線カバーの一対の側壁と前記電線引出部の一対の側壁に、前記電線カバーの側壁間の間隔を電線引出部の側壁間の間隔まで強制的に狭めた状態で、前記ロック手段が係合する前に互いに差し込み可能となり、差し込み状態とすることにより、前記電線カバーの側壁間の間隔を狭めた寸法のまま保持する開き止め手段が設けられていることを特徴とする電線カバーの装着構造。
  2. 前記電線引出部の一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線引出部の他の側壁と、前記電線カバーの一対の側壁に対し略垂直な関係にある電線カバーの他の側壁とに、相互に係合することで、その係合箇所を支点にして前記電線カバーを、前記電線引出部に接近する方向と離間する方向とに回動可能に保持する係合手段が設けられ、
    一方、前記開き止め手段は、前記ロック手段よりも前記係合手段に対して近い位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電線カバーの装着構造。
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