JP2011066979A - アキシャルギャップ型回転電機用ロータコア及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を向上でき、安価で高性能なアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアとその製造方法を提供すること。
【解決手段】電磁鋼板S1から複数のシート片110を打抜き形成し、これら複数のシート片110を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロック11を形成し、この積層ブロック11を鋼板面Lと斜交する分割面で分割して複数の積層コア片を形成し、これら複数の積層コア片を円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べてロータコアを製造した。
【選択図】図1
【解決手段】電磁鋼板S1から複数のシート片110を打抜き形成し、これら複数のシート片110を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロック11を形成し、この積層ブロック11を鋼板面Lと斜交する分割面で分割して複数の積層コア片を形成し、これら複数の積層コア片を円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べてロータコアを製造した。
【選択図】図1
Description
本発明は、アキシャルギャップ型回転電機用の積層ロータコアと、このロータコアの製造方法に関する。
アキシャルギャップ型回転電機は、回転軸を中心として回転可能に配設されたロータと、このロータの回転軸方向にギャップを隔てて配設されたステータとを備える回転電機である。アキシャルギャップ型回転電機は、その構造から薄型化できる点や磁極面積を大きくしてトルク密度を向上できる点で他の構造の回転電機より好ましい。
下記の特許文献1には、アキシャルギャップ型回転電機の積層ロータコアの製造方法として、電磁鋼板から幅の異なる複数枚のシート片を打抜き形成し、これら複数枚のシート片を径方向に積層することによって、コア端面(ステータ対向面)が台形形状を成すロータコアを製造する方法が開示されている。コア端面を台形にすることで、複数のロータコアを円形状に配列した際のコア同士の間のスペースを小さくすることができ、回転電機の効率を向上させることができる。
しかしながら、従来の積層ロータコアの製造方法は、幅の異なる複数のシート片を打抜き形成するのに、電磁鋼板に対する打抜き位置を異ならせた多数の金型を使用するか、或いは、打抜き位置を変え得る複数の可動金型を使用せざるを得ず、その生産性が低下し、製造コストがかかる難点があった。
また、従来の方法により製造されたロータコアは、台形形状のコア端面の斜辺を含む傾斜側面に、電磁鋼板の板厚による多数の段差が階段状に形成されることとなり、これら段差に起因する磁束密度の粗密によって鉄損が大きくなる難点があった。
本発明は、従来のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法に上記のような難点があることに鑑みて為されたもので、生産性を向上でき、安価で高性能なアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
なお、本願において、直角台形とは、隣り合う二つの直角の内角を有する台形をいう。また、矩形とは長方形または正方形をいう。ただし、角部の微小な面取りや丸めは任意である。
また、本発明は、前記積層コア片の間に、矩形の積層断面を有する内側積層コア片が配置されていることを特徴としている。
また、本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片および前記一つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片および前記一つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成され、前記二つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成され、前記二つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、前記積層コア片が前記分割面を磁極中心側に向けて並べられていることを特徴としている。
また、本発明は、前記積層コア片と前記内側積層コア片との積層断面における対向辺の長さが略同じであることを特徴としている。
また、本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、前記分割工程により得られた二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、前記分割工程により得られた二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを得る分割工程と、前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該一つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを得る分割工程と、前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該一つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明は、電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する複数の積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、前記積層工程により得られた他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片を得る分割工程と、前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該二つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する複数の積層ブロックを形成する積層工程と、前記積層工程により得られた一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、前記積層工程により得られた他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片を得る分割工程と、前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該二つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明は、前記打抜き工程において、前記シート片のステータ対向部につば部を形成することを特徴としている。
なお、本願において、シート片のステータ対向部とは、このシート片からロータコアを製造し、アキシャルギャップ型回転電機のロータを構成したとき、ステータと対向する部分をいう。
また、本発明は、前記打抜き工程において、前記シート片のステータ対向部に面取り部を形成することを特徴としている。
また、本発明は、前記打抜き工程において、前記シート片の永久磁石対向部につば部を形成することを特徴としている。
なお、本願において、シート片の永久磁石対向部とは、このシート片からロータコアを製造し、アキシャルギャップ型回転電機のロータを構成したとき、永久磁石と対向(接触)する部分をいう。
また、本発明は、前記打抜き工程において、前記シート片を点対称形状に打抜き形成することを特徴としている。
また、本発明は、前記打抜き工程において、前記シート片を前記電磁鋼板の磁化容易軸に対し斜めに打抜き形成することを特徴としている。
本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法によれば、複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成し、この積層ブロックを斜め分割して得た複数の積層コア片を組み合わせてロータコアを構成しているので、複数のシート片を、打抜き位置を固定した固定切断部によって容易に打抜き形成することができる。したがって、従来のように、打抜き位置を異ならせた多数の金型を使用したり、打抜き位置を変え得る複数の可動金型を使用しなくても良く、生産性を格段に向上させることができ、低コストで積層ロータコアを製造することができる。また、従来では、可動切断部により切断されて廃棄される電磁鋼板の幅が可変であったため、電磁鋼板のスクラップが多かったが、本実施形態では、切断部により切断されて廃棄される電磁鋼板のスクラップを大幅に減らすことができる。
また、本発明に係るロータコアは、各積層コア片の分割面である傾斜側面部に、電磁鋼板の板厚による多数の段差は形成されない。したがって、従来のように、階段状の段差に起因する磁束密度の粗密によって鉄損が大きくなる難点がない。また、本発明に係るロータコアは、複数の積層コア片により周方向に分割されているので、積層方向に流れる磁束に対する渦電流損を低減することができる。
本発明は、アキシャルギャップ型回転電機に用いる積層ロータコアとその製造方法に関するものである。図5の概略断面図に示すように、アキシャルギャップ型回転電機10は、回転軸1(回転軸心A)を中心として回転可能に配設されたロータ2と、このロータ2の回転軸方向の両側に所定のギャップを隔てて配設された第一ステータ3及び第二ステータ4とを備えている。
第一ステータ3は、バックヨーク3aと、バックヨーク3aに固定された複数のステータコア3bと、各ステータコア3bに巻回されたコイル3cとから構成されており、第二ステータ4はバックヨーク4aから構成されている。これら第一ステータ3及び第二ステータ4は、不図示のケーシングに固定され、このケーシングを回転軸1が回転可能に貫通している。なお、ケーシングは必須ではない。
ロータ2は、回転軸1に固定され、回転軸心Aを中心に回転可能な非磁性体から成るフレーム2aと、フレーム2aの回転軸心Aの周りに配設され、軸方向端面に磁極面を有する複数の界磁部2bと、これら複数の界磁部2bをフレーム2aに固定する押さえ部材2c、2dとから構成されている。
界磁部2bは、第一ステータ3側からみて、ロータコア20、永久磁石2eの順に積層されて成る。ロータコア20は、永久磁石2eより導電率が低い電磁鋼板が径方向に積層されて成り、永久磁石2eの減磁を防ぎ、磁石内部に発生する渦電流を低減する。押さえ部材2cは、上記ステータコア3bとの対向を避け、外周と内周に分割されたリング状の非磁性体金属から構成されている。一方、押さえ部材2dは、界磁部2bの全てを覆う磁性体の鋼板から構成されている。第二ステータ4側はトルクを発生しないため、界磁部2bからの磁束の一部を短絡しても問題はないからである。このアキシャルギャップ型回転電機10の構成はあくまでも一例であり、第二ステータにもコイルを有していても良く、ステータが一つでその両側にロータがあってもよい。また、ロータの押さえ部材の構成についても、任意に選択可能である。
以下、図1〜図4を参照しながら、本実施形態のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア20の製造方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、電磁鋼板S1に対する打抜き工程を行うことによって複数のシート片110を形成する。この打抜き工程は、帯状の電磁鋼板S1を長手方向へ一定距離ずつ間欠的に送りながら(送り方向F)、上型に配設されたパンチと下型に配設されたダイとから成る切断部により打抜き加工する順送型プレス機を用いて行うことができる。即ち、積層鋼板S1に対する打抜き位置を固定した固定切断部を打抜き作動させ、第一側面部111、第二側面部112、上面部113、及び下面部114を打抜き形成することによってシート片110を形成する。
本実施形態のシート片110は、上面部113のうち第一側面部111寄りの部分が、ロータコアを製造したときステータに対向するステータ対向部116とされ、第二側面部112寄りの部分が、永久磁石と対向する永久磁石対向部117とされている。また、シート片110の下面部114のうち、第二側面部112寄りの部分がステータ対向部116とされ、第一側面部111寄りの部分が永久磁石対向部117とされている。また、シート片11は、電磁鋼板S1上において点対称形状に打抜き形成されている。
なお、本実施形態では、一つの固定切断部によって、第一側面部111、第二側面部112、上面部113、及び下面部114を同時に形成しているが、これらを複数の固定切断部を用いて複数段階に分けて打抜き形成することもできる。
次に、図1(b)に示すように、上記打抜き工程により得られた複数のシート片110・110…を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロック11を形成する。即ち、複数のシート片110を各第一側面部111を揃えながら積層することによって、鋼板面Lが長方形状を成し、上面部113に現れる積層断面が矩形を成す積層ブロック11を形成する。
この積層工程は、順送型プレス機にて一枚のシート片110を打ち抜くたびに、金型内部で順次積層して行うことができる。また、シート片110同士の積層固定は、例えば、プレスカシメ、ワニス含浸、レーザ溶接、樹脂モールド、或いはこれらを併用して行うことができる。
次に、図2に示すように、上記積層工程により得られた積層ブロック11を、その鋼板面Lと斜交する分割面D1で分割することによって、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片12、13を形成する。
即ち、図2(a)に示すように、積層ブロック11を、その鋼板面Lと角度θ1で斜交し、かつ、上面部113(積層断面)と直交する分割面D1で二等分することによって、図2(b)に示すように、直角台形のステータ対向部116(積層断面)を有する二つの積層コア片12、13を形成する。この分割工程は、ワイヤー放電加工の他、ダイヤモンドカッタ等の刃物によっても行うことができる。なお、ロータのコア数(磁極数)をnとし、ロータコアの形状が全て等しいとすれば、θ1=90°−180°/nである。
この分割工程によって得られた積層コア片12には、鋼板面Lと斜交する傾斜側面部121が形成され、積層コア片13には、鋼板面Lと斜交する傾斜側面部131が形成される。本実施形態では、複数のシート片110を積層して得た積層ブロック11を斜め分割しているので、その分割面である傾斜側面部121、131には、従来のように電磁鋼板の板厚による多数の段差は形成されない。また、鋼板面Lと直交する第一側面部111および第二側面部112にも電磁鋼板の板厚による多数の段差はない。
次に、図3に示すように、上記分割工程により得られた二つの積層コア片12、13を、両者のステータ対向部116を合わせ、傾斜側面部121、131を互いに対向させ、円周方向の幅Wが内周側(W1)よりも外周側(W2)において大きくなるように組み合わせて並べる。こうして、ロータコア20が形成されるのである。このロータコア20を複数準備し、図4に示すように、フレーム2aに形成された複数の略扇形状の保持空間2f内にそれぞれ、永久磁石2eと共に配置し、押さえ部材2c、2dで固定することによって、アキシャルギャップ型回転電機用のロータ2が構成される。
なお、積層コア片12、13同士の固定は、例えば、レーザ溶接、接着剤、樹脂モールド、或いはこれらを併用して行うことができる。また、永久磁石2eと合わせて樹脂モールドしてもよく、永久磁石2eと合わせてアルミダイカストしてフレーム2aと一体成形してもよい。さらに、フレーム2aの保持空間2f内に嵌め込んで固定してもよい。
このように本実施形態のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法によれば、複数の同形状のシート片110を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロック11を形成し、この積層ブロック11を斜め分割して得た二つの積層コア片12、13を組み合わせてロータコア20を構成しているので、複数のシート片110を、打抜き位置を固定した固定切断部によって容易に打抜き形成することができる。したがって、従来のように、打抜き位置を異ならせた多数の金型を使用したり、打抜き位置を変え得る複数の可動金型を使用しなくても良く、生産性を格段に向上させることができ、低コストで積層ロータコアを製造することができる。また、従来では、可動切断部により切断されて廃棄される電磁鋼板の幅が可変であったため、電磁鋼板のスクラップが多かったが、本実施形態では、切断部により切断されて廃棄される電磁鋼板のスクラップを大幅に減らすことができる。
また、本実施形態では、上記打抜き工程において、シート片110を点対称形状に打抜き形成しているので、鋼板面Lが点対称形状を成す積層ブロック11を形成することができ、同一の積層ブロック11から得た積層コア片12、13を組み合わせてロータコア20を製造することができ、生産性をより向上させることができる。勿論、一の積層ブロックから得た積層コア片12と、他の積層ブロックから得た積層コア片13とを組み合わせてロータコアを製造してもよい。
また、本実施形態のロータコア20は、積層コア片12、13の第一側面部111、及び第二側面部112は勿論のこと、分割面である傾斜側面部121、131にも、電磁鋼板の板厚による多数の段差はない。したがって、従来のように、階段状の段差に起因する磁束密度の粗密によって鉄損が大きくなり、回転電機の効率が低下する難点がない。また、ロータコア20は、積層コア片12、13によって周方向に二分割されているため、積層方向に流れる磁束に対する渦電流損を低減することができる。さらに、磁極中心で鋼板面が事実上屈曲することになり、より円弧に近似するため、磁束の流れにそった鋼板面を実現できる。
以上、本実施形態のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアとその製造方法について説明したが、本発明はその他の形態でも実施することができる。
例えば、上記実施形態では、積層コア片12、13を、両者の傾斜側面部121、131を互いに対向させ、磁極中心側に向けた状態で並べてロータコア20を構成しているが、例えば、図6に示すように、一方の積層コア片12の傾斜側面部121のみを他方の積層コア片13に対向させた状態で、円周方向の幅Wが内周側(W3)より外周側(W4)で大きくなるように組み合わせて並べることによりロータコア20Aを構成してもよい。この場合、図6に示すように、積層コア片12の第一側面部111をロータ回転方向Rの回転前進側に位置させるようにロータコア20Aを配設すれば、磁束密度が比較的に高くなるステータ対向部116の第一側面部111側において、鋼板面Lをロータ回転方向に沿わせることができ、第一側面部111側における磁束の流れを各鋼板面に沿わせて磁気抵抗を小さくすることができる。
また、図7に示すように、積層コア片12の第一側面部111と積層コア片13の第二側面部112とを互いに対向させた状態で、円周方向の幅Wが内周側(W5)より外周側(W6)で大きくなるように組み合わせて並べることによりロータコア20Bを構成してもよい。ロータコア20Bによれば、その傾斜側面部121、131に電磁鋼板の板厚による多数の段差がないため、各電磁鋼板の厚み方向において磁束密度の粗密がなく、鉄損を低減できる。
また、図8に示すように、電磁鋼板の打抜き工程において、シート片210のステータ対向部216につば部215を形成してもよい。
即ち、図8(a)に示すように、電磁鋼板S2に対する打抜き位置を固定した固定切断部を打抜き作動させ、第一側面部211、第二側面部212、上面部213、下面部214、及び一対のつば部215を打抜き形成することによってシート片210を形成する。このシート片210は、上面部213のうち第一側面部211寄りの部分がステータ対向部216とされ、第二側面部212寄りの部分が永久磁石対向部217とされている。また、シート片210の下面部214のうち第二側面部212寄りの部分がステータ対向部216とされ、第一側面部211寄りの部分が永久磁石対向部217とされている。つまり、シート片210は、ステータ対向部216にそれぞれ、つば部215が形成されている。そして、シート片210は、一対のつば部215を含んで電磁鋼板S2上において点対称形状に打抜き形成されている。
次に、図8(b)に示すように、上記打抜き工程により得られた複数のシート片210・210…を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロック21を形成する。そして、この積層ブロック21を、その鋼板面Lと所定角度で斜交し、かつ、上面部213(積層断面)と直交する分割面で二等分することによって、図9に示すように、直角台形のステータ対向部216(積層断面)を有する二つの積層コア片22、23を形成する。そして、図10に示すように、得られた積層コア片22、23を、両者のステータ対向部216を合わせ、傾斜側面部221、231を互いに対向させ、円周方向の幅Wが内周側よりも外周側で大きくなるように組み合わせて並べことによりロータコア20Cを製造する。
この実施変形例では、積層コア片22、23のステータ対向部216につば部215を有しているので、ロータコア20Cのコア端面(ステータ対向部216)の磁極面積を大きくすることができる。
また、図8(a)に示すように、一対のつば部215を有するシート片210を点対称形状に打抜き形成しているので、鋼板面Lが点対称形状を成す積層ブロック21を形成することができ、同一の積層ブロック21から得た積層コア片22、23を組み合わせてロータコア20Cを製造することができ、生産性をより向上させることができる。勿論、一の積層ブロックから得た積層コア片22と、他の積層ブロックから得た積層コア片23とを組み合わせてロータコアを製造してもよい。この場合、つば部215を含む第一側面部211と、つば部215を含む第二側面部212とを、送り方向Fに平行な線に対し線対称位置で打抜き形成することが可能となる。
また、図11に示すロータコア20Dのように、積層コア片32のステータ対向部316における第一側面部311側に、ステータ対向面と所定角度で斜交する面取り部318を形成し、積層コア片33のステータ対向部316における第二側面部312側に、ステータ対向面と所定角度で斜交する面取り部318を形成してもよい。これら面取り部318によって、ロータコア20Dのステータ対向部316の周方向端部においてステータとの距離を大きくすることができ、エアギャップ磁束密度を正弦波に近づけて分布させることができ、誘起電圧を正弦波化してトルクリプルを低減させることができる。これら積層コア片32、33は、シート片310のステータ対向部316に面取り部318を形成し、かかるシート片310を複数積層して得た積層ブロックを斜め分割して形成することができる。
また、図12に示すロータコア20Eのように、積層コア片42の永久磁石対向部417における第一側面部411側につば部415を形成し、積層コア片43の永久磁石対向部417における第二側面部412側につば部415を形成してもよい。これらつば部415を、図4に示すように、上記ロータ2の押さえ部材2cに係合させてフレーム2aに固定することによって、ロータコア20Eのステータ対向部416とステータ3との距離を小さくすることができ、回転電機の効率を高めることができる。これら積層コア片42、43は、シート片410の永久磁石対向部417につば部415を形成し、かかるシート片410を複数積層して得た積層ブロックを斜め分割して形成することができる。
また、図13に示すロータコア20Fのように実施してもよい。ロータコア20Fは、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片52、53と、これら二つの積層コア片52、53の間に配される、矩形の積層断面を有する一つの内側積層コア片54とを、周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されている。
直角台形の積層断面を有する積層コア片52、53は、図13(b)に示すように、矩形の積層断面を有する積層ブロック51を、鋼板面Lと角度θ2で斜交し、かつ、上面部513(積層断面)と直交する分割面D2で二等分することにより形成されている。また、矩形の積層断面を有する内側積層コア片54は、複数のシート片を直方体形状に積層して形成されている。この実施変形例では、積層コア片52、53の各積層断面における対向辺の長さと、内側積層コア片54の積層断面における対向辺の長さを同じにしているので、ロータコアのコア端面をより扇形状に近づけることができる。
また、図14に示すロータコア20Gのように実施してもよい。ロータコア20Gは、直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片62、63と、これら二つの積層コア片62、63の間に配される、矩形の積層断面を有する一つの内側積層コア片64とを、周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されている。
直角三角形の積層断面を有する積層コア片62、63は、図14(b)に示すように、矩形の積層断面を有する積層ブロック61を、鋼板面Lと角度θ3で斜交し、かつ、上面部613(積層断面)と直交する分割面D3で二等分することにより形成されている。また、矩形の積層断面を有する内側積層コア片64は、複数のシート片を直方体形状に積層して形成されている。この実施変形例においても、積層コア片62、63の各積層断面における対向辺の長さと、内側積層コア片64の積層断面における対向辺の長さを同じにしているので、ロータコアのコア端面をより扇形状に近づけることができる。
また、図15に示すロータコア20Hのように実施してもよい。ロータコア20Hは、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片72、73と、これら二つの積層コア片72、73の間に配される、等脚台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片74とを、周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されている。
直角台形の積層断面を有する積層コア片72、73および等脚台形の積層断面を有する内側積層コア片74は、図15(b)に示すように、矩形の積層断面を有する積層ブロック71を、鋼板面Lと角度θ4で斜交し、かつ、上面部713(積層断面)と直交する二つの分割面D4で三分割することにより形成されている。なお、ロータのコア数(磁極数)をnとし、ロータコアの形状がすべて等しいとすれば、θ4=90°−90°/nである。
この実施変形例において、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片72、73の代わりに、直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を用いてもよい。また、等脚台形の積層断面を有する内側積層コア片74の代わりに、二等辺三角形の積層断面を有する内側積層コア片を用いてもよい。これら直角三角形の積層断面を有する積層コア片、及び二等辺三角形の積層断面を有する内側積層コア片についても、矩形の積層断面を有する積層ブロックを斜めに三分割して形成することができる。
また、図16に示すロータコア20Iのように実施してもよい。ロータコア20Iは、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片82、83と、これら二つの積層コア片82、83の間に配される、直角台形の積層断面を有する二つの内側積層コア片92、93とを、周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されている。
直角台形の積層断面を有する積層コア片82、83は、図16(b)に示すように、矩形の積層断面を有する一の積層ブロック81を、鋼板面Lと角度θ5で斜交し、かつ、上面部813(積層断面)と直交する分割面D5で二等分することにより形成されている。また、直角台形の積層断面を有する内側積層コア片92、93は、矩形の積層断面を有する他の積層ブロック91を、鋼板面Lと角度θ6で斜交し、かつ、上面部913(積層断面)と直交する分割面D6で二等分することにより形成されている。なお、ロータのコア数(磁極数)をnとし、ロータコアの形状がすべて等しいとすれば、θ5+θ6=180°−180°/nである。
この実施変形例において、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片82、83の代わりに、直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を用いてもよい。また、直角台形の積層断面を有する二つの内側積層コア片92、93の代わりに、直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片を用いてもよい。これら直角三角形の積層断面を有する積層コア片、及び直角三角形の積層断面を有する内側積層コア片についても、矩形の積層断面を有する積層ブロックを斜めに二等分して形成することができる。
また、図17に示すように、電磁鋼板の打抜き工程において、シート片1510を方向性電磁鋼板S3の磁化容易軸Mに対し斜めに打抜き形成してもよい。即ち、磁化容易軸Mに対し斜めに配設した固定切断部によって、第一側面部1511、第二側面部1512、上面部1513、下面部1514、及び一対のつば部1515を磁化容易軸Mに対し斜めに形成する。ここで、磁化容易軸Mとは、無方向性電磁鋼板において、圧延方向、つまり、フープを作成するに当って巻き方向のことを言う。無方向性電磁鋼板といえど、圧延方向についての磁気特性が良好であるためである。
そして、斜め打抜き工程により得られた複数のシート片1510を積層して積層ブロックを形成し、この積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割することによって、図18に示すように、直角台形の積層断面を有する二つの積層コア片152、153を形成し、これら積層コア片152、153を組み合わせてロータコア20Jを構成してもよい。
この場合、図18に示すように、ロータコア20Jのステータ対向部1516側において、積層コア片152の磁化容易軸Mがロータ回転方向Rの回転前進側を指向するようにロータコア20Jを配設すれば、磁束密度が比較的に高くなる、回転前進側の積層コア片152のステータ対向部1516において、磁束の流れる方向と磁化容易軸Mが略平行になるので、磁気抵抗を低減することができ、回転電機の効率を向上させることができる。積層コア片153については、磁化容易軸Mがロータ回転方向Rの回転後進側を指向するようになるが、磁束密度が比較的に低いため不問である。また、図17に示すように、シート片1510を電磁鋼板の磁化容易軸Mに対し斜めに打抜き形成するので、一対のつば部1515を形成する場合であっても、電磁鋼板S3の幅を最小化でき、スクラップを低減することができる。また、ここでは、磁化容易軸Mを有する方向性電磁鋼板S3を用いているが、圧延方向に沿って極端に磁化容易軸を有する所謂無方向性電磁鋼板を用いてもよい。
また、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得る。同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良く、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施しても良い。例えば、シート片のステータ対向部と永久磁石対向部とに等しくつば部を設けることも可能である。
10:アキシャルギャップ型回転電機
1:回転軸
2:ロータ
2e:永久磁石
3、4:ステータ
20、20A〜30J:ロータコア
S1〜S3:電磁鋼板
110、210、310、410、1510:シート片
215、415、1515:つば部
116、216、316、416、1516:ステータ対向部
117、217、417:永久磁石対向部
318:面取り部
11、21、51、61、71、81、91:積層ブロック
12、13、22、23、32、33、42、43、52、53、62、63、72、73、82、83、92、93、152、153:積層コア片
121、131、221、231:傾斜側面部
54、64、74:内側積層コア片
D1〜D6:分割面
L:鋼板面
M:磁化容易軸
1:回転軸
2:ロータ
2e:永久磁石
3、4:ステータ
20、20A〜30J:ロータコア
S1〜S3:電磁鋼板
110、210、310、410、1510:シート片
215、415、1515:つば部
116、216、316、416、1516:ステータ対向部
117、217、417:永久磁石対向部
318:面取り部
11、21、51、61、71、81、91:積層ブロック
12、13、22、23、32、33、42、43、52、53、62、63、72、73、82、83、92、93、152、153:積層コア片
121、131、221、231:傾斜側面部
54、64、74:内側積層コア片
D1〜D6:分割面
L:鋼板面
M:磁化容易軸
Claims (14)
- 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、
前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。 - 前記積層コア片の間に、矩形の積層断面を有する内側積層コア片が配置されている請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。
- 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、
前記二つの積層コア片および前記一つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する積層ブロックを、その鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して形成されていることを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。 - 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアであって、
前記ロータコアは、直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と、該二つの積層コア片の間に配される直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片とを、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べて構成されており、
前記二つの積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成され、
前記二つの内側積層コア片は、電磁鋼板から打抜き形成して得た複数のシート片を積層した矩形の積層断面を有する他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して形成されていることを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。 - 前記積層コア片が前記分割面を磁極中心側に向けて並べられている請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。
- 前記積層コア片と前記内側積層コア片との積層断面における対向辺の長さが略同じである請求項2〜請求項4のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコア。
- 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、
前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、
前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、
前記分割工程により得られた二つの積層コア片を、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、
を有することを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。 - 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、
前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する積層ブロックを形成する積層工程と、
前記積層工程により得られた積層ブロックをその鋼板面と斜交する二つの分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片と台形の積層断面を有する一つの内側積層コア片とを得る分割工程と、
前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該一つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、
を有することを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。 - 電磁鋼板を径方向に積層して成り、アキシャルギャップ型回転電機用ロータの永久磁石の磁極面に設けられるべきロータコアの製造方法であって、
電磁鋼板に対する打抜き位置を固定した切断部により複数のシート片を打抜き形成する打抜き工程と、
前記打抜き工程により得られた複数のシート片を積層して矩形の積層断面を有する複数の積層ブロックを形成する積層工程と、
前記積層工程により得られた一の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの積層コア片を得る分割工程と、
前記積層工程により得られた他の積層ブロックをその鋼板面と斜交する分割面で分割して直角台形または直角三角形の積層断面を有する二つの内側積層コア片を得る分割工程と、
前記分割工程により得られた前記積層コア片および前記内側積層コア片を、該二つの積層コア片の間に該二つの内側積層コア片を配し、円周方向の幅が内周側より外周側で大きくなるように並べることによりロータコアを形成する工程と、
を有することを特徴としたアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。 - 前記打抜き工程において、前記シート片のステータ対向部につば部を形成する請求項7〜請求項9のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。
- 前記打抜き工程において、前記シート片のステータ対向部に面取り部を形成する請求項7〜請求項9のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。
- 前記打抜き工程において、前記シート片の永久磁石対向部につば部を形成する請求項7〜請求項9のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。
- 前記打抜き工程において、前記シート片を点対称形状に打抜き形成する請求項7〜請求項12のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。
- 前記打抜き工程において、前記シート片を前記電磁鋼板の磁化容易軸に対し斜めに打抜き形成する請求項7〜請求項13のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型回転電機用ロータコアの製造方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018007301A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | マツダ株式会社 | アキシャルギャップ型回転電機、及びアキシャルギャップ型回転電機の製造方法 |
CN113300515A (zh) * | 2021-06-11 | 2021-08-24 | 山东大学 | 切向磁体结构盘式轴向磁场永磁无刷电机结构及其方法 |
CN113613707A (zh) * | 2019-03-19 | 2021-11-05 | 阿比奥梅德欧洲股份有限公司 | 血泵 |
CN115347698A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-11-15 | 北京航空航天大学 | 一种Halbach磁极阵列结构、内转子及永磁同步电机 |
US11742709B2 (en) | 2020-04-24 | 2023-08-29 | Seiko Epson Corporation | Axial gap motor having a void portion provided for the increased torque of said motor |
-
2009
- 2009-09-16 JP JP2009214093A patent/JP2011066979A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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