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JP2011061909A - 電動車両 - Google Patents

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Masahito Ozaki
真仁 尾崎
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】電動車両において、バッテリの残量量に応じて電動エアコンの消費電力計算値を補正することにより、センサ誤差に起因する発電電力と実消費電力とのずれを解消してバッテリの過充電および過放電を抑制する。
【解決手段】ハイブリッド車両10は、バッテリ16と、バッテリ16から電力供給を受けて走行用動力を出力するモータ14と、バッテリ16からの電力によって駆動される電動エアコン49と、バッテリ16のSOCを目標範囲内に制御するコントローラ26と、コントローラ26からの指令に応じて発電を行うモータ24とを備える。コントローラ26は、バッテリ16のSOCが目標範囲上限値PULより大きいときは電動エアコン49の消費電力計算値を減少させる補正を実行し、バッテリ16のSOCが目標範囲下限値PLLより小さいときは電動エアコン49の消費電力計算値を増加させる補正を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両に係り、特に、電動エアコンを搭載した電動車両に関する。
従来、バッテリから放電される電力によってモータを駆動して走行用動力を出力させる電動車両が知られており、そのうち走行用動力源としてエンジンとモータとを併用するハイブリッド車両が普及している。
上記ハイブリッド車両においてモータは、電動機として機能して走行用動力を出力するのに加えて、回生制動時に車輪から入力される動力やエンジン動力を受けて発電を行う発電機としても機能するモータジェネレータであり、モータで発電された電力はバッテリに充電されるようになっている。バッテリには、高圧電力を繰り返し充放電可能な例えばリチウムイオン電池等の二次電池が好適に用いられ、バッテリの残容量(SOC(State Of Charge))が所定の目標範囲内に維持されるようにコントローラによって管理および制御されている。
バッテリから放電される高圧電力は、走行用モータの駆動電力として使用されるだけでなく、車両に搭載された各種補機類、例えば電動エアコン、冷却ファン、燃料ポンプ等の駆動電力としても消費される。これらの補機類の駆動電力は、バッテリからの高圧電力をDC/DCコンバータによって例えば12Vの低電圧に降圧して供給される。
コントローラは、バッテリの充電が必要とされる場合にエンジン動力によってモータを駆動して発電させるが、そのときバッテリ要求充電量(kW)に補機類の消費電力(kW)を加えた値を発電電力指令として生成することがある。この補機類の消費電力には電動エアコンの冷媒コンプレッサ用モータの消費電力計算値が含まれ、この消費電力計算値は冷媒コンプレッサ用モータの給電経路に設けられた電圧センサおよび電流センサの各検出値に基づいて算出される。
しかし、上記電圧センサおよび電流センサによる検出精度が悪い場合がある。そうしたときに、それらのセンサによって検出された電圧値および電流値から計算された上記冷媒コンプレッサ用モータの消費電力計算値が実際の消費電力からずれることになる。そのような精度の悪い、すなわち実消費電力から外れた消費電力計算値を含んで上記発電電力指令値が生成されると、発電機によって発電される電力が過剰状態または不足状態になり、その結果、電力収支バランスが崩れてバッテリの過充電または過放電につながるおそれがある。
例えば、下記特許文献1および2には、バッテリの残容量が少なくなったときに電動エアコンによる消費電力を抑制する制御を実行することが記載されている。
特開2004−66847号公報 特開平9−315139号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に記載されるように電動エアコンの消費電力を抑制する制御を行ったとしても、上記のようにセンサ誤差に起因する電動エアコンの消費電力計算値が実消費電力からずれている場合には、やはりバッテリ残量量が目標範囲から外れてしまう事態が起き得る。
本発明の目的は、バッテリの残量量に応じて電動エアコンの消費電力計算値を補正することにより、センサ誤差に起因する発電電力と実消費電力とのずれを解消してバッテリの過充電および過放電を抑制する電動車両を提供することにある。
本発明に係る電動車両は、充放電可能なバッテリと、バッテリから電力供給を受けて走行用動力を出力するモータと、バッテリからの電力によって駆動される電動エアコンと、バッテリの残容量を目標範囲に制御するコントローラと、コントローラからの指令に応じて発電を行う発電機と、を備える電動車両であって、コントローラは、バッテリの残容量が目標範囲上限値より大きいときは電動エアコンの消費電力計算値を減少させる補正を実行し、バッテリの残容量が目標範囲下限値より小さいときは電動エアコンの消費電力計算値を増加させる補正を実行することを特徴とする。
本発明に係る電動車両では、バッテリの残容量を目標範囲に制御するコントローラが、バッテリの残容量が目標範囲上限値より大きいときは電動エアコンの消費電力計算値を減少させる補正を実行し、バッテリの残容量が目標範囲下限値より小さいときは電動エアコンの消費電力計算値を増加させる補正を実行する。これにより、電動エアコンの消費電力計算値がセンサ誤差に起因して実消費電力からずれることにより生じるバッテリの過充電および過放電を抑制して、バッテリの性能低下や短寿命化を防止することができる。
本発明の一実施形態であるハイブリッド車両の概略構成図である。 車載補機類の1つである電動エアコンの概略構成図である。 バッテリの残容量に基づいて電動エアコンの消費電力計算値を補正する処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
下記においては、本発明に係る電動車両の一例として、主として電動機として機能して走行用動力を出力するモータと主として発電機として機能するモータの2つのモータを搭載したハイブリッド車両について説明するが、本発明は、走行用動力源および発電機として用いられる1つのモータだけを搭載したハイブリッド車両、または、バッテリ充電口またはバッテリ充電器具を車両に搭載したハイブリッド車両に適用されてもよい。また、本発明は、モータだけを走行用動力源として搭載する電気自動車に適用されてもよく、この場合、走行用動力源であるモータが車両の回生制動時に発電機として機能する。
図1は、本発明の一実施形態であるハイブリッド車両10の概略構成を示す。図1中、動力伝達系は丸棒状の軸要素として図示され、電力系は実線で図示され、信号系は破線で図示されている。
ハイブリッド車両10は、走行用動力源としてのエンジン12と、別の走行用動力源である第2のモータ(図中「MG2」と表示)14と、エンジン12の出力軸18が連結される動力分配機構20を介して回転軸22が接続される第1のモータ(図中「MG1」と表示)24と、第1および第2のモータ24,14に駆動電力を供給可能なバッテリ16と、上記エンジン12およびモータ24,12の作動を統括的に制御するコントローラ(図1中「ECU(Electronic Control Unit)」と表示)とを備える。
エンジン12は、ガソリン等を燃料とする内燃機関であり、コントローラ26からの指令に基づき始動、運転、停止等が制御される。また、エンジン12から動力分配機構20へと延伸する出力軸18の近傍にはエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ28が設けられており、このセンサ28により検出されるエンジン回転数Neがコントローラ26に入力されるようになっている。
動力分配機構20は、例えば遊星歯車機構によって好適に構成されることができる。エンジン12から出力軸18を介して動力分配機構20に入力された動力は、減速機30および車軸32を介して駆動輪34に伝達され、ハイブリッド車両10がエンジン動力によって走行することができる。
また、動力分配機構20は、出力軸18を介して入力されるエンジン12の動力の一部または全部を、回転軸22を介して第1のモータ24に入力することができる。このとき、例えば三相同期型交流モータによって好適に構成される第1のモータ24は発電機として機能し、発電された三相交流電圧がインバータ36によって直流電圧に変換された後、バッテリ16に充電されることができる。
また、第1のモータ24は、バッテリ16からインバータを介して供給された電力により回転駆動される電動機としても機能することができ、第1のモータ24が回転駆動されて回転軸22に出力される動力は動力分配機構20および出力軸18を介してエンジン12に入力され、エンジン12を始動させる際にエンジン12をクラッキングさせる。すなわち、第1のモータ24は、セルモータとして機能する。
主として電動機として機能する第2のモータ14は、例えば三相同期型交流モータによって好適に構成されることができ、バッテリ16から供給される直流電圧がインバータ38で三相交流電圧に変換されて駆動電圧として印加されることにより回転駆動される。第2のモータ14が駆動されて回転軸15に出力される動力は、減速機30および車軸32を介して駆動輪34に伝達され、これにより電動走行またはEV走行が可能になる。また、第2のモータ14は、ユーザのアクセル操作によりハイブリッド車両10に対して急加速要求があった場合等に、走行用動力を出力してエンジン出力をアシストする機能も有する。
さらに、第2のモータ14は、車両の回生制動時に発電機として機能することができ、駆動輪34から減速機30および回転軸15を介して入力される動力によって交流電力を発電する。第2のモータ14で発電されて出力される三相交流電圧は、インバータ38によって直流電圧に変換された後、バッテリ16に充電されることができる。
インバータ36,38は、上述したように双方向の交流・直流変換機能を有する公知構成のものを用いることができる。また、第1のモータ24によって発電された電力をインバータ36からインバータ38に直に供給して、第2のモータ14の駆動電力として用いることもできる。
バッテリ16には、充放電可能な二次電池、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等を好適に用いることができる。バッテリ16には、バッテリ電圧Vbを検出する電圧センサ40と、バッテリ16に出入りするバッテリ電流Ibを検出する電流センサ42、バッテリ16の温度Tbを検出する温度センサ44とが設けられている。各センサ40,42,44による検出値は、コントローラ26に入力されてバッテリ16のSOC(State Of Charge)を管理および制御するために用いられる。
また、バッテリ16に接続される一対の電力ラインには、DC/DCコンバータ46が接続されている。DC/DCコンバータ46は、バッテリ16から放電される例えば200Vの高圧電力を例えば12Vの低圧電力に降圧する機能を有する電圧変換器であり、電力用スイッチング素子(例えばIGBT)等を含んで構成される公知構成のものを用いることができる。DC/DCコンバータ46は、コントローラ26からの信号を受けて作動制御される。
DC/DCコンバータ46の出力端子には車載補機類48が接続されている。車載補機類48は、DC/DCコンバータ46によって降圧された低圧電力によって駆動される。ただし、車載補機類48への安定した電力供給を行うためにDC/DCコンバータ46と車載補機類48との間に例えば充放電可能な鉛電池(定格電圧12V)からなる補機バッテリ(図示せず)を電気的に接続し、この補機バッテリから供給される電力によって車載補機類48の一部が駆動されてもよい。ここで、車載補機類48には、電動エアコン49(図2参照)、冷却ファン、燃料ポンプ、スイッチ類、センサ類、および制御用コンピュータ等が含まれる。
電動エアコン49は、バッテリ16から放電される直流電力がDC/DCコンバータ46によって降圧されて供給されることで、内部に含むモータ等が駆動されて空調動作を行う電動式のエアコンである。電動エアコン49は、コントローラ26からの信号を受けて作動が制御されると共に、ユーザ操作による設定状況、具体的にはオン・オフ設定、温度設定、風量設定等を示す信号をコントローラ26に送信するようになっている。
コントローラ26は、各種の制御プログラムを実行するCPU、制御プログラム等を予め記憶するROM、各センサ40,42,44による検出値などを一時的に記憶するRAM等の含むマイクロコンピュータとして好適に構成されることができる。コントローラ26は、エンジン回転数Ne、バッテリ電流Ib、バッテリ電圧Vb、バッテリ温度Tb、アクセル開度信号Acc、車速Sv等が入力される入力ポート、ならびに、エンジン12、インバータ36,38、DC/DCコンバータ46および電動エアコン49の作動を制御する制御信号を出力する出力ポートを含む入出力インターフェースを有する。また、上記ROMには、後述する電動エアコン49の消費電力計算値の補正に用いられる補正係数がテーブルまたはマップ等の形式で予め記憶されている。
なお、本実施形態のハイブリッド車両10では、コントローラ26が車両全体を一括して制御するものとして説明するが、エンジン12、モータ14,24、バッテリ16等がそれぞれ個別のコントローラ(エンジン用ECU、モータ用ECU、バッテリ用ECU等)によって監視および制御され、コントローラ26が上記各個別のコントローラと通信して全体を統括制御する構成としてもよい。
図2は、電動エアコン49の構成を概略的に示す。電動エアコン49は、空気通路形成部材50内に、ブロワモータ51によって回転駆動されるファン52、冷媒系統60の一部を構成するエバポレータ54、電力供給されて発熱する電熱ヒータ56、および、図示しないサーボモータにより回動されて空気取り込み流路を車外または車室に切り替える切り替えドア部材58を含んで構成されている。
冷媒系統60は、エバポレータ54、コンプレッサモータ64によって駆動されるコンプレッサ66、放熱器68、および膨張弁70を冷媒配管72でループ状に接続して構成されている。冷媒は、コンプレッサ66によって圧縮されることにより高温高圧のガス状冷媒となって放熱器68に送られる。放熱器68を通過する際に、冷媒は外部に放熱することにより高温高圧の液状冷媒となる。そして、膨張弁70が所定のタイミングで開閉することにより、冷媒は低温低圧の霧状冷媒となってエバポレータ54に送られる。エバポレータ54では、内部を流れる低温低圧の冷媒がエバポレータ54を通過して流れる空気から吸熱して冷風が生成される。エバポレータ54を通過した冷媒は、コンプレッサ66に還流する。このようにして電動エアコン49が冷房モードで運転されるとき、所定の設定温度に温調された冷風が車室内送風通路63へと送られるようになっている。冷房時の冷風温度は、コンプレッサモータ64の回転数や膨張弁70の開閉タイミング等を調節することにより所望温度に設定されることができる。コンプレッサモータ64への給電経路には電圧センサおよび電流センサ(いずれも図示せず)が設けられており、コントローラ64はその電圧センサおよび電流センサの各検出値を乗算してコンプレッサモータ64の消費電力計算値を算出することができる。
また、電動エアコン49に含まれるブロアモータ51の回転数は、ユーザ操作により又は自動的に選択される風量設定、例えば風量弱、中、強の3段階に応じて変化し、コントローラ26はそのときの風量設定に応じたブロアモータ51の回転数となるようにブロアモータ51に電力供給する。
一方、電動エアコン49が暖房モードで運転されるとき、電熱ヒータ56に電力供給して発熱させ、ヒータ周囲を流れる空気を温めることにより温風を生成する。この温風の温度は、電熱ヒータ56に供給される電力によって発熱量を調節することにより所望温度に設定される。
電動エアコン49に含まれるブロアモータ51および電熱ヒータ56は、上記補機バッテリから電力供給されて駆動されるようになっている。補機バッテリは、DC/DCコンバータ46からの出力電圧によって適宜に充電される。
続いて、上記構成からなるハイブリッド車両10の動作について簡単に説明する。ユーザによってスタートスイッチ(図示せず)がオン操作されると、バッテリ16からインバータ36を介して第1のモータ24に電力供給されて駆動され、これによりエンジン12がクランキングされて始動される。その後、発進時に車両がEV走行する場合、エンジン12は暖機運転を終了すると運転停止されることになる。
車両速度Svが低速域から中速域にかけては、ユーザによるアクセル踏み込み量に応じた車両加速度が比較的緩やかな場合、バッテリ16に出力制限がかかっていないことを条件に、バッテリ16からインバータ38を介して電力供給されて第2のモータ14が駆動され、これによりEV走行が行われる。これに対し、車両速度Svが中速域から高速域になった場合、あるいは、ユーザのアクセル操作により比較的大きな車両加速要求がある場合等に、エンジン12を運転して走行用動力を出力させ、必要に応じて第2のモータ14からも走行用動力を出力させる。
上記コントローラ26は、バッテリ16のSOCが目標範囲(例えば40〜80%)内に維持されるように常時監視および制御している。コントローラ26は、バッテリ16の充電が必要とされる場合に発電電力指令を生成する。この発電電力指令が発せられるとエンジン動力により第1のモータ24が駆動されて発電が行われることになるが、そのときの発電電力指令値はバッテリ要求充電量(kW)に車載補機類48の消費電力(kW)を加えた値をとして生成される。この車載補機類48の消費電力には電動エアコン49のコンプレッサモータ64の消費電力計算値が含まれ、この消費電力計算値はコンプレッサモータ64の給電経路に設けられた電圧センサおよび電流センサの各検出値に基づいて算出される。
しかし、上記電圧センサおよび電流センサによる検出精度が悪い場合がある。そうしたときに、それらのセンサによって検出された電圧値および電流値から計算されたコンプレッサモータ64の消費電力計算値が実際の消費電力からずれることになる。そのような精度の悪い、すなわち実消費電力から外れた消費電力計算値を含んで上記発電電力指令値が生成されると、第1のモータ24によって発電される電力が過剰状態または不足状態になり、その結果、電力収支バランスが崩れてバッテリ16の過充電または過放電につながるおそれがある。
そこで、本実施形態のハイブリッド車両10では、コントローラ26において図3に示すような制御が実行される。図3に示される制御は、電動エアコン49がコンプレッサモータ64が駆動されているときに、所定時間(例えば数msec)ごとに実行される。
まず、ステップS10において、バッテリ16のSOCが目標範囲の上限値PULよりも大きいか否かが判定される。この判定が肯定されるときは、続くステップS12において電動エアコン49の消費電力計算値、より具体的にはコンプレッサモータ64の消費電力計算値を減少させる補正を実行する。
上記ステップS10の判定が否定されるときは、続いてステップS14の処理に進む。ステップS14では、バッテリ16のSOCが目標範囲の下限値PLLよりも小さいか否かが判定される。この判定が否定されるときは、バッテリ16のSOCが目標範囲内にあることから、そのまま処理を終了する。一方、ステップS14の判定が肯定されるときは、電動エアコン49の消費電力計算値、より具体的にはコンプレッサモータ64の消費電力計算値を増加させる補正を実行して、一連の処理を終了する。
上記において、コンプレッサモータ64の消費電力計算値の補正は、コンプレッサモータ64に適用される電圧および電流を検出する少なくとも一方のセンサのゲインを上記ROMに記憶されたテーブル等を参照して得られる補正係数を乗算することによって行われる。例えば、ステップS12において上記消費電力計算値を減少させる場合には上記補正係数が例えば0.95に設定され、一方、ステップS16において上記消費電力計算値を増加させる場合には上記補正係数が例えば1.05に設定される。
このようにしてコンプレッサモータ64の消費電力計算値が補正されることで、コントローラ26によって生成される発電電力指令値が適正なものになり、第1のモータ24による発電電力の過剰状態または不足状態が解消される。これにより、コンプレッサモータ64の消費電力計算値がセンサ誤差に起因して実消費電力からずれることによって生じるバッテリ16の過充電および過放電を抑制することができ、その結果、バッテリ16の性能低下や短寿命化を防止することができる。
なお、上記においては電動エアコン49の消費電力計算値をコンプレッサモータ64に関するものだけであるとして説明したが、電動エアコン49に含まれる他の電力消費要素であるブロアモータ51や電熱ヒータ56についてもDC/DCコンバータ46の出力電圧で駆動される場合には、コンプレッサモータ64、ブロアモータ51および電熱ヒータ56の各消費電力計算値を合計して電動エアコン49の消費電力合計値としてもよい。
また、上記において電動エアコン49の消費電力計算値の補正に用いられる補正係数は、上記消費電力計算値の増加および減少のいずれの場合にもそれぞれ複数の値が予め記憶されていて、センサゲインの補正度合いに応じて適宜に選択されるようにしてもよい。
10 ハイブリッド車両、12 エンジン、14 第2のモータ、15 回転軸、16 バッテリ、18 出力軸、20 動力分配機構、22 回転軸、24 第1のモータ、26 コントローラ、28 エンジン回転数センサ、30 減速機、32 車軸、34 駆動輪、36,38 インバータ、40 電圧センサ、42 電流センサ、44 温度センサ、46 DC/DCコンバータ、48 車載補機類、49 電動エアコン、50 空気通路形成部材、51 ブロワモータ、52 ファン、54 エバポレータ、56 電気ヒータ、58,62 切り替えドア部材、60 冷媒系統、63 車室内送風通路、64 コンプレッサモータ、66 コンプレッサ、68 放熱器、70 膨張弁、72 冷媒配管。

Claims (1)

  1. 充放電可能なバッテリと、バッテリから電力供給を受けて走行用動力を出力するモータと、バッテリからの電力によって駆動される電動エアコンと、バッテリの残容量を目標範囲内に制御するコントローラと、コントローラからの指令に応じて発電を行う発電機と、を備える電動車両であって、
    コントローラは、バッテリの残容量が目標範囲上限値より大きいときは電動エアコンの消費電力計算値を減少させる補正を実行し、バッテリの残容量が目標範囲下限値より小さいときは電動エアコンの消費電力計算値を増加させる補正を実行することを特徴とする電動車両。
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