JP2011057183A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】周方向ベルトが高剛性であるために荷重負荷時の形状保持効果が大きくなって、タイヤトレッドのゴム自体の動きが大きくなることから、ゴムの磨耗が進み易く、タイヤトレッドの耐磨耗性能の低下が避けられなかった。また、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化も生じていた。
【解決手段】少なくとも1層の周方向ベルトプライ15及び少なくとも2層の交差ベルトプライ14からなるベルト層12と、キャップゴム層17とベースゴム層16からなるトレッド13とを有しており、キャップゴム層17は、ベースゴム層16より弾性率が大きく、ベースゴム層16は、タイヤ肩部SH側領域よりタイヤ赤道面CLを含むタイヤ赤道面CL側領域の方が厚みが薄く形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも1層の周方向ベルトプライ15及び少なくとも2層の交差ベルトプライ14からなるベルト層12と、キャップゴム層17とベースゴム層16からなるトレッド13とを有しており、キャップゴム層17は、ベースゴム層16より弾性率が大きく、ベースゴム層16は、タイヤ肩部SH側領域よりタイヤ赤道面CLを含むタイヤ赤道面CL側領域の方が厚みが薄く形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、空気入りタイヤに関し、特に、周方向ベルトを採用している、トラック・バスに用いて好適な重荷重用の空気入りラジアルタイヤに関する。
従来、カーカスの外側にタイヤ周方向に沿って層状に装着された周方向ベルトを採用している、キャップ(CAP)/ベース(BASE)構造の重荷重用ラジアルタイヤ、例えば、超扁平のトラック・バス用ラジアルタイヤ等の空気入りタイヤが知られている。
近年、大型トラック或いはバスにおいては、車両の低燃費化及び軽量化のためにタイヤのシングル装着構造を採用する例が多くなっており、このシングル装着構造に対応して、タイヤの低扁平率化及びトレッドベースの幅広化が進んでいる。一般に、低い扁平率の空気入りタイヤは、ベルト層を一対の交差ベルトプライと、周方向補強のための周方向ベルトプライにより構成しており、これにより、高い内圧負荷時においてタイヤ形状を保持し、また、車両走行時における耐遠心力性及び耐発熱性を向上させ、もって、タイヤ耐久性能の向上を図っている。
なお、キャップ/ベース構造は、タイヤトレッドが、タイヤ半径方向外側に配置されたキャップゴム層とタイヤ半径方向内側に配置されたベースゴム層の2層構造を有するものである。
このような構造を備えた重荷重用ラジアルタイヤとして、例えば、「重荷重用ラジアルタイヤ」(特許文献1参照)がある。
このような構造を備えた重荷重用ラジアルタイヤとして、例えば、「重荷重用ラジアルタイヤ」(特許文献1参照)がある。
しかしながら、従来の、周方向ベルトを採用した重荷重用ラジアルタイヤにおいては、周方向ベルトが高剛性であるために荷重負荷時の形状保持効果が大きく、タイヤ回転時のタイヤ側面形状が正円に近くなる。そのため、タイヤ接地部分の接地長さが短くなるので、接地圧の上昇を招き、この接地圧の上昇により、タイヤトレッドのゴムが圧縮変形を受け易くなってゴムが大きく変形することになる。この結果、タイヤトレッドのゴム自体の動きが大きくなることからゴムの磨耗が進み易く、タイヤトレッドの耐磨耗性能の低下が避けられなかった。
また、タイヤトレッドにおいてトレッド中心部の磨耗速度がトレッド肩部に比べて速いため、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化も生じていた。
この発明の目的は、周方向ベルトを適用した構造にあって、タイヤトレッドにおける耐磨耗性能を高めると共に、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化を防ぎ、磨耗寿命を延ばした空気入りタイヤを提供することである。
この発明の目的は、周方向ベルトを適用した構造にあって、タイヤトレッドにおける耐磨耗性能を高めると共に、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化を防ぎ、磨耗寿命を延ばした空気入りタイヤを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る空気入りタイヤは、少なくとも1層の周方向ベルトプライ及び少なくとも2層の交差ベルトプライからなるベルト層と、キャップゴム層とベースゴム層からなるトレッドとを有しており、前記キャップゴム層は、前記ベースゴム層より弾性率が大きく、前記ベースゴム層は、タイヤ肩部側領域よりタイヤ赤道面を含むタイヤ赤道面側領域の方が厚みが薄く形成されている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記ベースゴム層を、前記タイヤ赤道面側領域の厚みが5mm以下で、前記タイヤ赤道面側領域と前記タイヤ肩部側領域の厚み差を3mm以上有するようにしている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記タイヤ肩部側領域を、前記周方向溝によって区画される陸部において、タイヤ幅方向最外側に位置する肩側陸部の外側面から、前記肩側陸部の一列内側に位置する第1内側陸部のタイヤ幅方向中央までとしている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、扁平率を60%以下としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記タイヤ肩部側領域を、前記周方向溝によって区画される陸部において、タイヤ幅方向最外側に位置する肩側陸部の外側面から、前記肩側陸部の一列内側に位置する第1内側陸部のタイヤ幅方向中央までとしている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、扁平率を60%以下としている。
この発明に係る空気入りタイヤによれば、キャップゴム層は、ベースゴム層より弾性率が大きく、ベースゴム層は、タイヤ肩部側領域よりタイヤ赤道面を含むタイヤ赤道面側領域の方が厚みが薄く形成されているので、周方向ベルトを適用した構造にあって、タイヤトレッドにおける耐磨耗性能を高めると共に、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化を防ぎ、磨耗寿命を延ばすことができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、ベースゴム層を、タイヤ赤道面側領域の厚みが5mm以下で、タイヤ赤道面側領域とタイヤ肩部側領域の厚み差を3mm以上有するようにしているので、上記効果をより効果的に奏することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、ベースゴム層を、タイヤ赤道面側領域の厚みが5mm以下で、タイヤ赤道面側領域とタイヤ肩部側領域の厚み差を3mm以上有するようにしているので、上記効果をより効果的に奏することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、タイヤ肩部側領域を、周方向溝によって区画される陸部において、タイヤ幅方向最外側に位置する肩側陸部の外側面から、肩側陸部の一列内側に位置する第1内側陸部のタイヤ幅方向中央までとしているので、上記効果をより効果的に奏することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、扁平率を60%以下としているので、上記効果をより効果的に奏することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、扁平率を60%以下としているので、上記効果をより効果的に奏することができる。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの構成を模式的に示すタイヤ幅方向に沿う断面図である。図1に示すように、空気入りタイヤ10は、タイヤの骨格を構成するカーカス層11、カーカス層11のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層12、及びベルト層12のタイヤ径方向外側に配置されるトレッド13を有しており、例えば、トラックバス用ラジアルタイヤ(Truck・Bus Radial Tire:TBR)等の超扁平の重荷重用ラジアルタイヤである。
図1は、この発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの構成を模式的に示すタイヤ幅方向に沿う断面図である。図1に示すように、空気入りタイヤ10は、タイヤの骨格を構成するカーカス層11、カーカス層11のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層12、及びベルト層12のタイヤ径方向外側に配置されるトレッド13を有しており、例えば、トラックバス用ラジアルタイヤ(Truck・Bus Radial Tire:TBR)等の超扁平の重荷重用ラジアルタイヤである。
カーカス層11は、環状構造を有する左右一対のビードコア(図示しない)間に、トロイダル状に架け渡されている。
ベルト層12は、少なくとも2層の交差ベルトプライ14と、少なくとも1層の周方向ベルトプライ15を有して積層されている。これらのベルトプライ14,15は、例えば、スチール繊維材或いは有機繊維材からなる複数のベルトコードを圧延加工することにより形成されている。
ベルト層12は、少なくとも2層の交差ベルトプライ14と、少なくとも1層の周方向ベルトプライ15を有して積層されている。これらのベルトプライ14,15は、例えば、スチール繊維材或いは有機繊維材からなる複数のベルトコードを圧延加工することにより形成されている。
交差ベルトプライ14は、ベルトコードの繊維方向をタイヤ周方向に対し所定のベルト角度を有して傾斜配置されており、ベルトコードの繊維方向をタイヤ周方向に対して相互に異なる方向に傾斜させて積層されている。また、周方向ベルトプライ15は、ベルトコードの繊維方向がタイヤ周方向に対し略平行になるように配置されている。この周方向ベルトプライ15は、波状に癖付けしたコードベルトやハイエロンゲーションベルトにより形成することが望ましい。
トレッド13は、タイヤ半径方向内側に配置されたベース(BASE)ゴム層16と、タイヤ半径方向外側に配置されたキャップ(CAP)ゴム層17との2層構造を有しており、キャップゴム層17によりタイヤ踏面が形成される。このキャップゴム層17には、タイヤ周方向に延びる周方向溝13aが3本以上形成されている。トレッド13に続くカーカス層11のタイヤ幅方向外側には、タイヤのサイドウォール部18を形成するサイドウォールゴムが配置されている。
ベースゴム層16とキャップゴム層17は、その弾性率が異なっており、キャップゴム層17の弾性率の方がベースゴム層16の弾性率より大きく(CAP弾性率>BASE弾性率)なるように形成されている。また、ベースゴム層16は、タイヤ肩部SH側領域の厚み(ゲージ)より、タイヤ赤道面CLが通るトレッド13中央部、即ち、タイヤ赤道面CLを含むタイヤ赤道面CL側領域の厚み(ゲージ)の方が薄く(CLゲージ<SHゲージ)形成されている(図1参照)。
更に、タイヤ赤道面CLを含むタイヤ赤道面CL側領域のベースゴム層16の厚みは5mm以下とし、タイヤ赤道面CL側領域とタイヤ肩部SH側領域の厚みの差(ゲージ差)は3mm以上あることが望ましい。
ここで、タイヤ肩部SH側領域Sについて説明する。
図2は、図1の空気入りタイヤにおけるタイヤ肩部領域を示し、(a)は周方向溝が3本の場合の概念説明図、(b)は周方向溝が4本の場合の概念説明図、(c)は周方向溝が5本の場合の概念説明図、(d)は周方向溝が6本の場合の概念説明図である。
ここで、タイヤ肩部SH側領域Sについて説明する。
図2は、図1の空気入りタイヤにおけるタイヤ肩部領域を示し、(a)は周方向溝が3本の場合の概念説明図、(b)は周方向溝が4本の場合の概念説明図、(c)は周方向溝が5本の場合の概念説明図、(d)は周方向溝が6本の場合の概念説明図である。
図2に示すように、タイヤ肩部SH側領域Sは、周方向溝13aによって区画される陸部において、タイヤ幅方向最外側に位置する陸部であるSH(肩側)陸部19aの外側面から、SH陸部19aの一列内側に位置する第1内側陸部19bのタイヤ幅方向中央まで(即ち、SH陸部19aの全領域+第1内側陸部19bの50%領域)とする。
また、空気入りタイヤ10の扁平率は60%以下とすることが望ましい。
また、空気入りタイヤ10の扁平率は60%以下とすることが望ましい。
次に、上記構成を有する空気入りタイヤ10におけるゴムの変形について説明する。
周方向ベルトを採用している重荷重用ラジアルタイヤにおける、トレッドの耐磨耗性能の低下及びトレッドの中心と肩部の磨耗バランスの悪化は、周方向ベルトを適用したことによるトレッドゴムの変形の増加がもたらしたものである。
このトレッドゴムの変形はゴムの弾性率に比例することから、変形の大きい部分を硬くすれば変形の増加を生じさせないことが、研究の結果より明らかになり、特に、荷重負荷時のタイヤ形状保持効果、即ち、荷重負荷時にタイヤ側面形状が略真円形状に保持される効果が大きい、タイヤ赤道面CLが通るトレッドのタイヤ幅方向中心、即ち、トレッド中心部の弾性率を大きくすれば良いことが判明した。
周方向ベルトを採用している重荷重用ラジアルタイヤにおける、トレッドの耐磨耗性能の低下及びトレッドの中心と肩部の磨耗バランスの悪化は、周方向ベルトを適用したことによるトレッドゴムの変形の増加がもたらしたものである。
このトレッドゴムの変形はゴムの弾性率に比例することから、変形の大きい部分を硬くすれば変形の増加を生じさせないことが、研究の結果より明らかになり、特に、荷重負荷時のタイヤ形状保持効果、即ち、荷重負荷時にタイヤ側面形状が略真円形状に保持される効果が大きい、タイヤ赤道面CLが通るトレッドのタイヤ幅方向中心、即ち、トレッド中心部の弾性率を大きくすれば良いことが判明した。
しかしながら、キャップゴム層のゴムの硬度を高めてゴムを硬くすることは、ゴムの変形を抑制することになるものの、トレッドゴムの剛性が上がり過ぎて、トレッドパターンのブロック、即ち、陸部がもげ易い等の不具合を招く。これらの不具合を招くことなく効率的に弾性率を上げるには、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部のベースゴム層の厚みを薄くすれば良い。
これは、一般的に、ベースゴム層のゴムは、発熱性を良くすることを目的として軟らかく設定してあるためであり、軟らかいベースゴム層の厚みを薄くして軟らかいゴムの量を減らすことで、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部の弾性率を大きくすることができる。
これは、一般的に、ベースゴム層のゴムは、発熱性を良くすることを目的として軟らかく設定してあるためであり、軟らかいベースゴム層の厚みを薄くして軟らかいゴムの量を減らすことで、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部の弾性率を大きくすることができる。
一方、トレッドにおけるゴムの発熱性は、ゴムの厚みが厚くなるタイヤ肩部SHで殆ど決まってしまうが、当該部分は、発熱性のために配置しているベースゴム層のゴムの厚みを薄くすることが困難であると共に、タイヤ肩部SHは、元々形状保持効果が大きくないため、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部のような現象は発生し難い。
よって、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部とタイヤ肩部SH部の磨耗バランスを考慮すれば、タイヤ肩部SH部のベースゴム層の厚みを変更する必要性は小さい。
よって、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部とタイヤ肩部SH部の磨耗バランスを考慮すれば、タイヤ肩部SH部のベースゴム層の厚みを変更する必要性は小さい。
このことから、キャップゴム層17のゴムを硬くすることなく、ベースゴム層16のゴムの厚みを、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部、即ち、タイヤ赤道面CLを含むタイヤ赤道面CL側領域と、タイヤ肩部SH側領域とで異ならせることにより、周方向ベルト15を適用している扁平のトラックバス用ラジアルタイヤにおいて、タイヤの耐磨耗性能を向上させ磨耗寿命を長くすることができる。
この発明に係る空気入りタイヤ10を三種類(発明例1〜3)試作し、耐磨耗性能等について二種類の従来例(従来例1,2)との比較試験を行った。
試作したのは、タイヤサイズが495/45R225で、交差ベルト14と周方向ベルト15をそれぞれ2層ずつ設けた超扁平の重荷重用ラジアルタイヤであり、以下の緒元を有する。
試作したのは、タイヤサイズが495/45R225で、交差ベルト14と周方向ベルト15をそれぞれ2層ずつ設けた超扁平の重荷重用ラジアルタイヤであり、以下の緒元を有する。
周方向溝本数:発明例と従来例の何れも6本
タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部のベースゴム層16のゴム厚(CL BASE Ga.):従来例1,2は10mm、発明例1,2は5mm、発明例3は0mm
タイヤ肩部SHのベースゴム層16のゴム厚(SH BASE Ga.):従来例1,2と発明例1〜3の何れも10mm
交差ベルト2の幅:従来例1が220mm、従来例2が380mm、発明例1が220mm、発明例2,3が380mm
交差ベルト1の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも420mm
周方向ベルト2の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも370mm
周方向ベルト1の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも370mm
タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部のベースゴム層16のゴム厚(CL BASE Ga.):従来例1,2は10mm、発明例1,2は5mm、発明例3は0mm
タイヤ肩部SHのベースゴム層16のゴム厚(SH BASE Ga.):従来例1,2と発明例1〜3の何れも10mm
交差ベルト2の幅:従来例1が220mm、従来例2が380mm、発明例1が220mm、発明例2,3が380mm
交差ベルト1の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも420mm
周方向ベルト2の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも370mm
周方向ベルト1の幅:従来例1,2と発明例1〜3の何れも370mm
試作した上記サイズのタイヤを17.00インチ幅の適用リムに組み込み、内圧900kpaで、トラクターヘッドのドライブ軸に装着し、定積載のトレーラーを引いて50000km走行したときの、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部及びタイヤ肩部SHにおける周方向溝の深さを測定した。測定結果を以下に示す。
ここで、適用リムとは、JATMA(The Japan Automobile Tyre Manufacturers Association,Inc.)に規定される「適用リム」、TRA(THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.)に規定される「Design Rim」、或いはETRTO(THE European Tyre and Rim Technical Organisation)に規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
磨耗した周方向溝の深さ(新品時の周方向溝の深さ−走行後の周方向溝の深さ)を比較した結果を以下に示す。
タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部の磨耗した周方向溝の深さ(CL磨耗溝深さ):従来例1は10.3mm、従来例2は9.7mm、発明例1は5.2mm、発明例2は4.9mm、発明例3は4.1mm
タイヤ肩部SHの磨耗した周方向溝の深さ(SH磨耗溝深さ):従来例1は3.4mm、従来例2は3.3mm、発明例1は3.5mm、発明例2は3.1mm、発明例3は3.3mm
タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部の磨耗した周方向溝の深さ(CL磨耗溝深さ):従来例1は10.3mm、従来例2は9.7mm、発明例1は5.2mm、発明例2は4.9mm、発明例3は4.1mm
タイヤ肩部SHの磨耗した周方向溝の深さ(SH磨耗溝深さ):従来例1は3.4mm、従来例2は3.3mm、発明例1は3.5mm、発明例2は3.1mm、発明例3は3.3mm
上記結果から分かるように、タイヤ赤道面CLが通るトレッド中心部の磨耗した周方向溝13の深さ、即ち、新品時の周方向溝13aの深さから走行後の周方向溝13aの深さを引いた値は、従来例1が10.3mm、従来例2が9.7mmと、何れも略10mmも磨耗していたのに対し、発明例1は5.2mm、発明例2は4.9mm、発明例3は4.1mmと、平均約4.73mm、最大でも5.2mmであり、従来例に比べ略半減していた。
この発明によれば、キャップゴム層は、ベースゴム層より弾性率が大きく、ベースゴム層は、タイヤ肩部側領域よりタイヤ赤道面を含むタイヤ赤道面側領域の方が厚みが薄く形成されていることから、周方向ベルトを適用した構造にあって、タイヤトレッドにおける耐磨耗性能を高めると共に、トレッド中心部とトレッド肩部の磨耗バランスの悪化を防ぎ、磨耗寿命を延ばすことができるので、空気入りタイヤ、特に、周方向ベルトを採用している、トラック・バスに用いて好適な重荷重用の空気入りラジアルタイヤに最適である。
10 空気入りタイヤ
11 カーカス層
12 ベルト層
13 トレッド
13a 周方向溝
14 交差ベルトプライ
15 周方向ベルトプライ
16 ベースゴム層
17 キャップゴム層
18 サイドウォール部
19a SH陸部
19b 第1内側陸部
CL タイヤ赤道面
SH タイヤ肩部
S タイヤ肩部SH側領域
11 カーカス層
12 ベルト層
13 トレッド
13a 周方向溝
14 交差ベルトプライ
15 周方向ベルトプライ
16 ベースゴム層
17 キャップゴム層
18 サイドウォール部
19a SH陸部
19b 第1内側陸部
CL タイヤ赤道面
SH タイヤ肩部
S タイヤ肩部SH側領域
Claims (4)
- 少なくとも1層の周方向ベルトプライ及び少なくとも2層の交差ベルトプライからなるベルト層と、
キャップゴム層とベースゴム層からなるトレッドとを有し、
前記キャップゴム層は、前記ベースゴム層より弾性率が大きく、前記ベースゴム層は、タイヤ肩部側領域よりタイヤ赤道面を含むタイヤ赤道面側領域の方が厚みが薄く形成された空気入りタイヤ。 - 前記ベースゴム層は、
前記タイヤ赤道面側領域の厚みが5mm以下で、前記タイヤ赤道面側領域と前記タイヤ肩部側領域の厚み差を3mm以上有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 前記タイヤ肩部側領域は、
前記周方向溝によって区画される陸部において、タイヤ幅方向最外側に位置する肩側陸部の外側面から、前記肩側陸部の一列内側に位置する第1内側陸部のタイヤ幅方向中央までとする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。 - 扁平率が60%以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121204 |