JP2011051213A - キャリッジ及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録ヘッドの大型化を伴うことなく、記録ヘッドの傾き調整を行う際の回動中心の設定の自由度を飛躍的に向上させる。
【解決手段】インクジェット記録ヘッド31を含むヘッドアセンブリー30は、その外周に中心位置は同じであるが径の異なる第1円筒面33a及び第2円筒面33bを有しており、第1支持部35及び第2支持部36に対し、各円筒面が圧接するよう押圧状態に設けられていて、ストッパー(調整ねじ)37を調整することによりインクジェット記録ヘッド31の傾き調整を行うことができる。従って回転中心位置Eをずらしても、ヘッドアセンブリー30の外周形状が多少変化するのみであり、ヘッドアセンブリー30の大型化を伴うことなく、ヘッドアセンブリー30の回転中心を自在に設定することができる。
【選択図】図7
【解決手段】インクジェット記録ヘッド31を含むヘッドアセンブリー30は、その外周に中心位置は同じであるが径の異なる第1円筒面33a及び第2円筒面33bを有しており、第1支持部35及び第2支持部36に対し、各円筒面が圧接するよう押圧状態に設けられていて、ストッパー(調整ねじ)37を調整することによりインクジェット記録ヘッド31の傾き調整を行うことができる。従って回転中心位置Eをずらしても、ヘッドアセンブリー30の外周形状が多少変化するのみであり、ヘッドアセンブリー30の大型化を伴うことなく、ヘッドアセンブリー30の回転中心を自在に設定することができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドの姿勢(傾き)を調整可能に構成されたキャリッジに関する。また本発明は、当該キャリッジを備えた、ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置に関する。
ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置、その中でも特にインクを吐出することにより記録を行うインクジェットプリンターにおいては、インクを吐出する記録ヘッドの姿勢(傾き)を調整可能に構成されたものがある。
例えば特許文献1や特許文献3記載の印刷装置においては、ノズル列の外側に配置されたピボットを中心にしてサブキャリッジ(記録ヘッド)が回転可能に設けられており、偏心カムを回転させることによりサブキャリッジ(記録ヘッド)を回転させて、サブキャリッジ(記録ヘッド)のキャリッジに対する姿勢(傾き)を調整するよう構成されている。
また特許文献2記載の液体噴射装置では、ノズル形成面の中心位置を回転中心として記録ヘッドが回転可能に設けられており、前記中心位置と同心の仮想円に沿って形成したヘッド外周の摺動部(ラック)をピニオン歯車で駆動することで、記録ヘッドを回転させるよう構成されている。
しかしながら上述した特許文献1や特許文献3記載のヘッド姿勢(傾き)調整機構においては、記録ヘッドの回転中心位置がノズル列の外側に設定されている為、姿勢調整を行うと基準ノズルの位置も大きくずれてしまい、インク吐出タイミングの調整が必要となる。
また特許文献2記載のヘッド姿勢調整機構においては、記録ヘッドの回転中心位置がノズル列の内側に設定されている。この構成において、記録ヘッドの回転中心位置を基準ノズル位置に一致させることも考えられるが、回転中心位置と同心の、1つの仮想円に沿ってヘッド外周を形成する為、デッドスペースが大きくなり、記録ヘッドの無用な大型化を招くことになる。
加えて、上記特許文献1〜3のいずれのヘッド姿勢調整機構においても、記録ヘッドの回転中心の設定の自由度が低いという問題点があった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、記録ヘッドの大型化を伴うことなく、記録ヘッドの姿勢(傾き)調整を行う際の回転中心の設定の自由度を向上させることにある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、記録ヘッドの大型化を伴うことなく、記録ヘッドの姿勢(傾き)調整を行う際の回転中心の設定の自由度を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを含むヘッドアセンブリーと、前記ヘッドアセンブリーを回転させることにより前記記録ヘッドの姿勢を調整するヘッド姿勢調整手段と、を備えたキャリッジであって、前記ヘッド姿勢調整手段が、前記ヘッドアセンブリーに形成された、前記ヘッドアセンブリーの回転軸線と直交する面内で前記回転軸線位置を中心に所定の半径を有する第1の円弧に沿って形成された第1円筒面、及び前記面内で前記回転軸線位置を中心に前記第1の円弧とは異なる半径を有する第2の円弧に沿って形成された第2円筒面と、前記第1円筒面と圧接する第1支持部、及び前記第2円筒面と圧接する第2支持部と、前記第1支持部及び前記第2支持部に対し、それぞれ前記第1円筒面及び前記第2円筒面を圧接させるとともに、前記回転軸線位置を中心に前記ヘッドアセンブリーを回転させる傾向を当該ヘッドアセンブリーに付与する付勢手段と、前記ヘッドアセンブリーの外周に対し進退可能であり、前記ヘッドアセンブリーの外周と当接することにより前記付勢手段から受ける力に伴う前記ヘッドアセンブリーの回転を止めるストッパーと、を備えて構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、記録ヘッドを含むヘッドアセンブリーは、その外周に中心位置は同じであるが径の異なる第1円筒面及び第2円筒面を有しており、これら円筒面と圧接する第1支持部及び第2支持部に対し、前記円筒面が摺接しながら前記中心位置を中心にヘッドアセンブリーが回転する構成であるので、ヘッドアセンブリーの回転中心をずらしても、ヘッドアセンブリーの外周形状が多少変化するのみであり、従ってヘッドアセンブリーの大型化を伴うことなく、ヘッドアセンブリーの回転中心を自在に設定することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記記録ヘッドは、第1の方向に沿ってインク吐出ノズルが所定間隔で配置されて成るノズル列を、前記第1の方向と直交する第2の方向に所定間隔で複数備え、前記回転軸線位置は、前記第2の方向の端部に位置するノズル列の、前記第1の方向の端部に位置する基準ノズルの位置に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、ヘッドアセンブリーの回転中心が、基準ノズル位置に設定されているので、ヘッドアセンブリーを回転させても、即ち記録ヘッドの姿勢調整を行っても、ドット形成タイミング(記録ヘッドがインクジェット記録ヘッドの場合、インク吐出タイミング)の調整が不要となる。
本発明の第3の態様は、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、第1のまたは第2の態様に係る前記キャリッジを備えていることを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上記第1のまたは第2の態様に記載の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係るインクジェットプリンター1の装置本体の斜視図、図2は本発明に係るキャリッジ10を下方から見た斜視図、図3はキャリッジ10内部の斜視図、図4はキャリッジ10の要部(メインキャリッジ13、接続部材22、サブキャリッジ27)の分解斜視図である。
また、図5はサブキャリッジ27と接続部材22のアセンブリーの斜視図、図6はヘッドアセンブリー30の斜視図、図7はヘッドアセンブリー30(ヘッド姿勢調整機構29)の平面図である。
図1において符号5はインクジェット記録ヘッド31(図2)の走査方向(以下「第1方向」と言う)に延びるキャリッジガイド軸を示しており、本実施形態に係るキャリッジ10は、キャリッジガイド軸5に案内されながら、図示を省略するモーターの動力により第1方向に往復動するよう構成されている。
符号2は、断面視略コの字形の形状を成す、第1方向に延びるフレームを示しており、キャリッジ10の自重に伴う、キャリッジガイド軸5を中心とした回転が、フレーム2により止められて、キャリッジ10の姿勢が規定される様になっている。尚、図3において符号15はスライダーを示しており、このスライダー15がフレーム2の内側面に当接することで前記回転が止められるようになっている。
本実施形態に係るキャリッジ10は、インクカートリッジを搭載しない所謂オフキャリッジタイプであり、装置本体側に設けられた図示しないインクカートリッジから、図示を省略するインクチューブを介して、インクが供給される様になっている。尚、本発明に係るキャリッジが、インクカートリッジを搭載する所謂オンキャリッジタイプであっても構わないのは勿論である。
図1において符号6は用紙支持部材を示しており、被記録媒体の一例としての記録用紙が、用紙支持部材6に支持されることで、インクジェット記録ヘッド31との距離(以下「ペーパーギャップ」と言う)が規定される様になっている。尚、本実施形態に係るインクジェットプリンター1では、上記ペーパーギャップは用紙厚に応じて調整可能となっているが、この調整を行う機構については、後に説明する。
キャリッジ10は、図2に示すように底部にインクジェット記録ヘッド31を備えており、このインクジェット記録ヘッド31のヘッド面31aには、図7に示すようにインク吐出ノズルが第2方向(図7の上下方向)に沿って所定間隔で配置されて成るノズル列Nが、第2方向と直交する第1方向(図7の左右方向)に所定間隔で複数配置されている。
図1及び図2において符号11はキャリッジ10の上部開口を覆うカバーを示しており、このカバー11の内側に、インク供給のオンオフ制御を行うバルブ装置を含むインク供給制御機構(図示せず)が設けられている。
キャリッジ10は、その基体が図4に示すようにメインキャリッジ13と、接続部材22と、サブキャリッジ27と、により構成されている。メインキャリッジ13は軸受部13aを有しており、この軸受部13aにキャリッジガイド軸5が軸通することで、メインキャリッジ13がキャリッジガイド軸5に案内される。
またメインキャリッジ13には、図示を省略するモーターにより駆動される無端ベルト8(図1)の一部が固定されており、これによりメインキャリッジ13に第1方向への駆動力が伝達されるようになっている。
接続部材22はメインキャリッジ13とサブキャリッジ27との間に介在し、メインキャリッジ13とサブキャリッジ27とを接続する部材である。この接続部材22は、サブキャリッジ27に対してはねじ固定される。サブキャリッジ27は箱形の形状を成しており、その箱形の形状の辺に沿って、サブキャリッジ27及び接続部材22には図5に示すようにねじ孔H1〜H5が形成されていて、ねじ固定される様になっている。
一方、接続部材22は、メインキャリッジ13に対してはペーパーギャップ調整方向にスライド可能となるように設けられる。
より詳しくは、図4及び図3において符号22bは接続部材22に形成された、上下方向(ペーパーギャップの変化方向)に延びるガイド溝を示しており、このガイド溝22bに、メインキャリッジ13に形成されたボス13cが遊挿された状態となることで、接続部材22(即ちサブキャリッジ27)が、メインキャリッジ13に対して上下方向に案内される様になっている。
より詳しくは、図4及び図3において符号22bは接続部材22に形成された、上下方向(ペーパーギャップの変化方向)に延びるガイド溝を示しており、このガイド溝22bに、メインキャリッジ13に形成されたボス13cが遊挿された状態となることで、接続部材22(即ちサブキャリッジ27)が、メインキャリッジ13に対して上下方向に案内される様になっている。
次に、メインキャリッジ13に形成されたばね係止フック13cと接続部材22に形成されたばね係止フック22eとの間には、引っ張りばね23が掛架され、これにより接続部材22(サブキャリッジ27)が、メインキャリッジ13に対して上方に付勢された状態となっている。
また、接続部材22に形成されたばね係止フック22aと、メインキャリッジ13に形成されたねじ孔13bに螺合するねじ(不図示)との間に引っ張りばね24が掛架されている。同様に、サブキャリッジ27に形成されたねじ孔27aに螺合するねじ(不図示)と、メインキャリッジ13に形成されたねじ孔13eに螺合するねじ(不図示)との間に引っ張りばね25が掛架されている。これにより接続部材22が固定されたサブキャリッジ27が、上部の両側2箇所と下部の両側2箇所とでメインキャリッジ13に対して引き寄せられ、保持された状態となっている。
一方、メインキャリッジ13の側には、図3に示すようにカム軸17により回転駆動されるカム18、18が設けられている。カム18、18は、接続部材22の上部に設けられたカムフォロワ22c、22cと、上述した引っ張りばね23の付勢力により圧接していて、カム18、18が回転することで、カムフォロワ22c、22c(接続部材22)が上下動する様になっている。即ち、ペーパーギャップが変化するようになっている。
尚、カム軸17の端部にはカム駆動歯車19が設けられており、キャリッジ10がホームポジション(図1の位置)に位置するときに、カム駆動歯車19が、サイドフレーム4に設けられた歯車輪列20と接続できるようになっている。サイドフレーム4には駆動モーター21が設けられており、この駆動モーター21の動力によりカム軸17が回転駆動され、ペーパーギャップが変化する様になっている。
次に、サブキャリッジ27の底部には、ヘッドアセンブリー30が設けられる。ヘッドアセンブリー30は、インクジェット記録ヘッド31と、このインクジェット記録ヘッド31を保持するヘッドホルダー33とを備えて構成されている。
符号32はインクジェット記録ヘッド31に設けられたインク導入針であり、複数色のインクの各色に対応して、インク導入針32が設けられ、図示しないインク流路に接続される様になっている。
ヘッドホルダー33は、サブキャリッジ27に対し、ヘッド面31aに平行な面内で回転可能に設けられ、これによりインクジェット記録ヘッド31の姿勢(傾き)調整が実行可能となっている。以下では図7を参照しながら、ヘッド姿勢(傾き)調整手段29について詳説する。
ヘッド姿勢調整手段29は、ヘッドホルダー33の外周に形成された第1円筒面33a及び第2円筒面33bと、各円筒面と圧接する第1支持部35及び第2支持部36と、を備えている。また、ヘッドホルダー33を第1支持部35及び第2支持部36に向けて付勢するとともにヘッドホルダー33に回転傾向を付与する付勢手段としての押圧ばね38と、ヘッドホルダー33に対し進退可能であり、ヘッドホルダー33の外周と当接することにより押圧ばね38から受ける力に伴うヘッドホルダー33の回転を止めるストッパー(調整ねじ)37と、を備えている。
第1円筒面33aと第2円筒面33bは、中心位置が同じであるが半径が異なる円筒面である。図7において符号Eは両円筒面の中心位置を示しており、ヘッドホルダー33の回転中心位置(以下「回転軸線位置E」と言う)と一致している。尚、図7はヘッドホルダー33の回転軸線と直交する面内で各構成を描いている。
また符号C1は、回転軸線位置Eを中心とした円を示しており、第1円筒面33aはこの円C1の円弧に沿って形成されている。また符号C2は回転軸線位置Eを中心とした円を示しており、第2円筒面33bはこの円C2の円弧に沿って形成されている。そして図7から明かなように、円C1の半径と円C2の半径は、異なっている。尚、図7において符号γ1は第1円筒面33aの形成範囲を示し、符号γ2は第2円筒面33bの形成範囲を示している。
そして第1円筒面33a及び第2円筒面33bが、ヘッドホルダー33を押圧する押圧ばね38の付勢力により、それぞれ第1支持部35及び第2支持部36に圧接するよう構成されているため、ヘッドホルダー33は、回転軸線位置Eを中心として、図7の時計回り方向及び反時計回り方向に回転可能な状態となっている。
本実施形態では、回転軸線位置Eは、基準ノズル位置(最も端部に位置するノズル孔の位置)に設定されており、これによりヘッド姿勢調整を行っても、基準ノズル位置が変化することがなく、従ってヘッド姿勢調整後のインク吐出タイミングの調整が不要となっている。
本実施形態では、押圧ばね38の付勢力により、ヘッドホルダー33は第1支持部35及び第2支持部36に向けて押圧されるとともに、図7の反時計回り方向に回転しようとする傾向が付与されているとともに、ストッパー(調整ねじ)37により、その回転が止められ、姿勢(傾き)が規定された状態となっている。従ってストッパー(調整ねじ)37を回転させることで、ヘッド姿勢調整を行うことができる様になっている。
尚、ストッパー37の配置位置は、上述のとおり押圧ばね38によるヘッドホルダー33の回転を止める位置に配置されている必要があり、具体的には回転軸線位置Eから押圧ばね38による押圧位置までの距離L3と、回転軸線位置Eからストッパー37による押圧位置までの距離L4が、L4>L3を満たす様に設定する必要がある。
ここで、この関係は、押圧ばね38による押圧力F3の大きさに依存しない。以下これを説明すると、図7において符号F1は第2円筒面33bと第2支持部36との接触点に作用する、第2円筒面33bが第2支持部36から受ける反力(回転軸線位置Eに向かう)を示している。また符号F2は、同様に第1円筒面33aと第1支持部35との接触点に作用する、第1円筒面33aが第1支持部35から受ける反力(回転軸線位置Eに向かう)を示している。
これら力の図7における水平方向(第1方向)分力と垂直方向(第2方向)分力、並びに押圧力F3、F4の釣り合いを考慮すると、以下の式が成立する。
第1方向:F1*cosα=F2*cosβ
第2方向:F3=F1*sinα+F2*sinβ+F4
モーメント:L3*F3=L4*F4
上記式より、以下の式(1)、(2)が導かれる。
F1=F3*[(L4−L3)*cosβ]/[L4*sin(α+β)]・・・(1)
F2=F3*[(L4−L3)*cosα]/[L4*sin(α+β)]・・・(2)
そしてF1>0であり、且つF2>0であるから、上記式(1)、(2)より、L4>L3が導かれる。
第1方向:F1*cosα=F2*cosβ
第2方向:F3=F1*sinα+F2*sinβ+F4
モーメント:L3*F3=L4*F4
上記式より、以下の式(1)、(2)が導かれる。
F1=F3*[(L4−L3)*cosβ]/[L4*sin(α+β)]・・・(1)
F2=F3*[(L4−L3)*cosα]/[L4*sin(α+β)]・・・(2)
そしてF1>0であり、且つF2>0であるから、上記式(1)、(2)より、L4>L3が導かれる。
以上説明した様に、本発明によれば、インクジェット記録ヘッド31を含むヘッドアセンブリー30は、その外周に中心位置は同じであるが径の異なる第1円筒面33a及び第2円筒面33bを有しており、これら円筒面と圧接する第1支持部35及び第2支持部36に対し、前記円筒面が摺接しながらヘッドアセンブリー30が回転する構成である。
従ってヘッドアセンブリー30の回転中心をずらしても、ヘッドアセンブリー30の外周形状が多少変化するのみであり、従ってヘッドアセンブリー30の大型化を伴うことなく、ヘッドアセンブリー30の回転中心を自在に設定することができる。
また、本実施形態では回転軸線位置Eが基準ノズル位置に設定されているので、ヘッドアセンブリー30を回転させても、即ちインクジェット記録ヘッド31の姿勢(傾き)調整を行っても、インク吐出タイミングの調整が不要となる。
尚、本実施形態ではヘッドアセンブリー30の回転軸線位置Eを基準ノズル位置に設定したが、ヘッド面31aの中心位置に設定することもできる。この場合、回転に伴うヘッドホルダー33の占有面積が小さくなるので、キャリッジの小型化を図ることができる。また、回転中心位置から各インク吐出ノズルまでの最大距離を小さくできるので、インク吐出タイミングの調整が容易となる。
また、本実施形態では、ヘッドアセンブリー30を、インクジェット記録ヘッド31のヘッド面31aと平行な面内で回転させるように構成しているが、これに限られず、所望する回転方向に回転させる構成において、上述したヘッド姿勢調整手段を適用することが可能であることは言うまでもない。
1 インクジェットプリンター(装置本体)、2 フレーム、4 サイドフレーム、5 キャリッジガイド軸、6 用紙支持部材、8 無端ベルト、10 キャリッジ、11 カバー、13 メインキャリッジ、13a 軸受部、13b ねじ孔、13c ボス、13d ばね係止フック、15 スライダー、17 カム軸、18 カム、19 カム駆動歯車、20 歯車輪列、21 駆動モーター、22 接続部材、22a ばね係止フック、22b ガイド溝、22c カムフォロワ、22d ねじ孔、22e ばね係止フック、23、24 引っ張りばね、27 サブキャリッジ、29 ヘッド姿勢調整手段、30 ヘッドアセンブリー、31 インクジェット記録ヘッド、32 インク導入針、33 ヘッドホルダー、33a 第1円筒面、33b 第2円筒面、35 第1支持部、36 第2支持部、37 ストッパー(調整ねじ)、38 押圧ばね、E 回転軸線位置、N ノズル列
Claims (3)
- 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを含むヘッドアセンブリーと、
前記ヘッドアセンブリーを回転させることにより前記記録ヘッドの姿勢を調整するヘッド姿勢調整手段と、を備えたキャリッジであって、
前記ヘッド姿勢調整手段が、前記ヘッドアセンブリーに形成された、前記ヘッドアセンブリーの回転軸線と直交する面内で前記回転軸線位置を中心に所定の半径を有する第1の円弧に沿って形成された第1円筒面、及び前記面内で前記回転軸線位置を中心に前記第1の円弧とは異なる半径を有する第2の円弧に沿って形成された第2円筒面と、
前記第1円筒面と圧接する第1支持部、及び前記第2円筒面と圧接する第2支持部と、
前記第1支持部及び前記第2支持部に対し、それぞれ前記第1円筒面及び前記第2円筒面を圧接させるとともに、前記回転軸線位置を中心に前記ヘッドアセンブリーを回転させる傾向を当該ヘッドアセンブリーに付与する付勢手段と、
前記ヘッドアセンブリーの外周に対し進退可能であり、前記ヘッドアセンブリーの外周と当接することにより前記付勢手段から受ける力に伴う前記ヘッドアセンブリーの回転を止めるストッパーと、を備えて構成されている、
ことを特徴とするキャリッジ。 - 請求項1に記載のキャリッジにおいて、前記記録ヘッドは、第1の方向に沿ってインク吐出ノズルが所定間隔で配置されて成るノズル列を、前記第1の方向と直交する第2の方向に所定間隔で複数備え、
前記回転軸線位置は、前記第2の方向の端部に位置するノズル列の、前記第1の方向の端部に位置する基準ノズルの位置に設定されている、
ことを特徴とするキャリッジ。 - 被記録媒体に記録を行う記録装置であって、請求項1または2に記載の前記キャリッジを備えている、
ことを特徴とする記録装置。
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JP2014014972A (ja) * | 2012-07-09 | 2014-01-30 | Ricoh Co Ltd | ヘッドユニット及び画像形成装置 |
JP2014018698A (ja) * | 2012-07-12 | 2014-02-03 | Murata Mfg Co Ltd | インクジェット印刷装置およびその操作方法 |
CN108724980A (zh) * | 2017-04-25 | 2018-11-02 | 海德堡印刷机械股份公司 | 用于印刷头的安装设备 |
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