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JP2011038560A - スプライン伸縮軸及びその製造方法並びに車両用操舵装置 - Google Patents

スプライン伸縮軸及びその製造方法並びに車両用操舵装置 Download PDF

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JP2011038560A JP2009184541A JP2009184541A JP2011038560A JP 2011038560 A JP2011038560 A JP 2011038560A JP 2009184541 A JP2009184541 A JP 2009184541A JP 2009184541 A JP2009184541 A JP 2009184541A JP 2011038560 A JP2011038560 A JP 2011038560A
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Ryoichi Tokioka
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JTEKT Machine Systems Corp
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Abstract

【課題】内軸と外軸の間に長期にわたって精度の良い嵌合を維持することができるスプライン伸縮軸を提供する。
【解決手段】中間軸5は、軸方向に摺動可能に嵌合された内軸35と筒状の外軸36とを備える。内軸35の外スプライン37と、外軸36の内スプライン38とが嵌合している。外スプライン37の少なくとも歯面37aに樹脂被膜39を設けた。樹脂被膜39は、外軸36の内スプライン38の歯面に対して零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる。使用初期の内外スプライン37,38の歯面間の嵌合隙間を略零(例えば10μm以下)とし、歯面間の実接触面積を増加させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、スプライン伸縮軸、プライン伸縮軸の製造方法及び車両用操舵装置に関する。
ショットピーニング加工によって、嵌合歯の表面に表面硬化層を設けるとともに、その表面硬化層に多数の微小な凹部を形成し、その凹部がグリース溜まりの機能を果たすようにした車両ステアリング用伸縮軸が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、中空円筒状素材の内周面に油溜まりの元となる周方向の溝を形成する工程と、溝が形成された中空円筒状素材の内周面に塑性加工により雌スプラインを形成する工程からなり、上記塑性加工により形成された内スプラインの歯面の表面に、上記溝の痕跡を残すことにより、この溝を油溜まりとする雌スプライン軸の製造方法が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2005−153677号公報 特開2006−207639号公報
この種のスプライン伸縮軸では、内軸および外軸の互いの歯面に樹脂被膜が設けられる場合がある。しかしながら、内軸と外軸の寸法精度のばらつきの影響で、両軸間に回転方向のガタが生じていた。そこで、ガタ低減のため、互いの嵌合隙間が適度になるように、内軸と外軸を寸法精度により選別して組み合わせることも行われている(いわゆるマッチング組立)。
しかしながら、使用初期の両軸間にガタが発生していなくても、使用時間が経過すると、両軸間のガタが急激に増大するという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、内軸と外軸の間に長期にわたって精度の良い嵌合を維持することができるスプライン伸縮軸およびスプライン伸縮軸の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、長期にわたって良好な操舵フィーリングを維持することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、上記課題を解決するにあたり、次の点に着目した。スプラインの歯面に樹脂被膜が設けられていても、使用初期の内軸および外軸の歯面を面粗さレベルで見た場合、両軸のスプラインの歯面間の隙間が大きい領域と隙間が小さい領域とがある。このため、両歯面間の実接触面積が狭い状態で、隙間が小さい領域のみによって両軸のガタが規制されている。したがって、使用初期から比較的短時間の使用でも、上記隙間が小さい領域(実接触面積が狭い領域に相当)の樹脂被膜が早期に摩耗することにより、両歯面間の隙間量が早期に大きい状態に達し、その結果、両軸間のガタが早期に増大する。換言すると、使用初期から短時間で上記ガタが増大するのは、使用初期から両歯面が面粗さレベルでフィットするまで、樹脂被膜が急激に摩耗するからであると考えた。
本発明はこのような知見に基づいてなされたものであり、上記目的を達成するため、本発明は、軸方向(X1)に摺動可能に嵌合された内軸(35)および筒状の外軸(36)と、上記内軸の外周(35a)に設けられた外スプライン(37)と、上記外軸の内周(36a)に設けられた内スプライン(38)と、上記外スプラインおよび上記内スプラインの何れか一方の少なくとも歯面(37a)に設けられ、上記外スプラインおよび上記内スプラインの何れか他方の歯面(38a)に対して零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜(39;139)と、を備えるスプライン伸縮軸を提供する。
本発明では、外スプラインまたは内スプラインの少なくとも歯面に対して、零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜を形成したので、使用初期の内外スプラインの歯面間の嵌合隙間を、面粗さレベル(面粗さレベルとは、スプライン加工したときに歯面に生ずる軸方向の筋状の加工痕による凹凸の大きさのレベルである)において略ゼロ(例えば10μm以下、好ましくは5μm以下)にすることができる。すなわち、面粗さレベルにおいて、両歯面間の実接触面積を格段に広くすることができる。その結果、内軸と外軸の精度の良い嵌合状態を実現することができ、長期にわたって両軸間のガタの発生を防止することができる。
上記樹脂被膜は、樹脂層が相手方の軸または工具によって成形された後に加熱なじみ処理が施されてなる場合がある(請求項2)。この場合、加熱なじみ処理時の上記嵌合隙間を精度良く設定することができる。
また、上記外スプラインおよび上記内スプラインの対応する歯面同士の隙間が10μm以下であれば、好ましい(請求項3)。すなわち、加熱なじみ処理を施されてなる樹脂被膜を用いることにより、上記歯面同士の隙間を10μm以下とすることが実質的に可能となる。その結果、内軸と外軸の精度の良い嵌合状態を実現することができる。
また、上記樹脂被膜の表面に、上記軸方向とは交差する方向に延びる溝(52)が形成されており、上記溝に、上記加熱なじみ処理のときに生じた樹脂の摩耗粉の一部が収容されるようにしてある場合がある(請求項4)。例えば摺動に伴う摩擦熱を用いて樹脂被膜を相手方にフィットさせる加熱なじみ処理では、摩擦熱で軟化した樹脂が摺動方向に延びるようにして上記溝に取り込まれることで、上記軟化した樹脂の不要部分(除去されるべき部分)が効率良く除去される。また、軟化に伴って、樹脂被膜から離脱したころ状の摩耗粉が発生するおそれがある。本発明では、その摩耗粉を溝に取り込むことができるので、樹脂被膜の表面を荒らすことがなく、その結果、樹脂被膜を比較的平滑な状態で相手方にフィットさせることができる。したがって、内外スプラインの歯面間の実質的な接触面積を増加させることができ、その結果、摺動性に優れ且つ耐久性に優れたスプライン伸縮軸を実現することができる。また、上記溝が潤滑剤溜まりとして機能するので、良好な潤滑状態を長期に維持することができる。
また、本発明は、内軸または外軸の製造用中間体のスプラインの少なくとも歯面に形成された樹脂層を、相手方の軸または工具(46)を用いて加工することにより、成形された表面を有する樹脂被膜を得る工程と、上記相手方の軸に嵌合された上記軸製造用中間体を上記相手方の軸に対して摺動させることにより、上記相手方の軸に接触する、樹脂被膜の表層部を、当該樹脂被膜の樹脂の融点以上の温度に加熱した状態で上記相手方の軸のスプラインの歯面に上記樹脂被膜の表面(39a;139a)をフィットさせる加熱なじみ工程と、を含むスプライン伸縮軸の製造方法を提供する(請求項5)。
本発明では、例えば外スプラインの少なくとも歯面に樹脂層が形成された内軸の製造用中間体を、相手方の軸としての外軸または工具としての表面ブローチ(工作物の外表面に所要の形状を与えるブローチ)に押し込んで樹脂層を削ることにより、成形された表面を有する樹脂被膜を得る。または、例えば内スプラインの少なくとも歯面に樹脂被膜が形成された外軸の製造用中間体に、相手方の軸としての内軸を押し込んで樹脂層を削るか、または、工具としての内面ブローチ(工作物の内面に所要の形状を与えるブローチ)を用いて樹脂層を削ることにより、成形された表面を有する樹脂被膜を得る。その後、製造用中間体および相手方の軸を相対摺動させることにより、相手方の軸のスプラインの歯面に、面粗さレベルでフィットした表面を有する樹脂被膜を得ることができる。したがって、使用初期の内外スプラインの歯面間の嵌合隙間を、面粗さレベルにおいて略ゼロにすることができる。すなわち、面粗さレベルにおいて、両歯面間の実接触面積を格段に広くすることができる。その結果、内軸と外軸の精度の良い嵌合状態を実現することができ、長期にわたって両軸間のガタの発生を防止することができる。
また、上記加熱なじみ工程では、相手方の軸に対する摺動による摩擦熱で樹脂被膜の表面を加熱して融解させるようにしている場合がある(請求項6)。この場合、樹脂被膜の加熱に樹脂被膜自身が発生する摩擦熱を用いるので、外部の加熱手段が不要となり、製造設備を簡素化することができる。また、樹脂被膜において相手方に対する面圧が高いところほど、高い摩擦熱を発生する。すなわち、軟化が必要な領域ほど高い摩擦熱を得ることができ、相手形状に効果的になじませることができる。
上記スプライン伸縮軸を用いて操舵力を伝達する車両用操舵装置(1)であれば(請求項7)、長期にわたって良好な操舵フィーリングを維持することができ、また、長期にわたって歯打ち音による騒音を低減することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態のスプライン伸縮軸としての中間軸を有する車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 中間軸の一部破断側面図である。 図2のIII −III 線に沿う断面図である。 (a)〜(h)は中間軸の製造工程を順次に示す概略図である。 (a)〜(e),(i),(j),(f)〜(h)は、本発明の別の実施の形態の中間軸の製造工程を示す概略図である。 図5(j)の溝が形成された内軸製造用中間体の断面図である。 図6のB方向から見た矢視図であり、歯面を示している。 レーザを用いて樹脂被膜に溝加工をする方法の概略図である。 (a)〜(c),(e1),(e2),(d),(f)〜(h)は、本発明のさらに別の実施の形態の中間軸の製造工程を示す概略図である。 (a)は、図9(e1)のブローチ工程で用いる表面ブローチの内周の輪郭形状と外軸の内スプラインの輪郭形状との関係を示す概略図であり、(b)は、上記表面ブローチにより成形された樹脂被膜の表面の輪郭形状と外軸の内スプラインの輪郭形状との関係を示す概略図である。 (a)〜(c),(e1),(e2),(i),(j),(d),(f)〜(h)は、本発明のさらに別の実施の形態の中間軸の製造工程を示す概略図である。 耐久回数と遊び量の関係を示すグラフ図である。 耐久回数と摩擦係数の関係を示すグラフ図である。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態のスプライン伸縮軸が適用された中間軸を有する車両用操舵装置の概略構成図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結された操舵軸3と、操舵軸3に自在継手4を介して連結されたスプライン伸縮軸としての中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、転舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
操舵軸3は、同軸上に連結された第1操舵軸11と第2操舵軸12とを備えている。第1操舵軸11は、スプライン結合を用いて、同伴回転可能に且つ軸方向に相対摺動可能に嵌合されたアッパーシャフト13およびロアーシャフト14を有している。アッパーシャフト13およびロアーシャフト14の何れか一方が内軸を構成し、他方が筒状の外軸を構成している。
また、第2操舵軸12は、ロアーシャフト14と同伴回転可能に連結された入力軸15と、自在継手4を介して中間軸5に連結された出力軸16と、入力軸15および出力軸16を相対回転可能に連結するトーションバー17とを有している。
操舵軸3は、車体側部材18,19に固定されたステアリングコラム20によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム20は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット21および筒状のロアージャケット22と、ロアージャケット22の軸方向下端に連結されたハウジング23とを備えている。ハウジング23内には、操舵補助用の電動モータ24の動力を減速して出力軸16に伝達する減速機構25が収容されている。
減速機構25は、電動モータ24の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛み合い出力軸16と同伴回転する被動ギヤ27とを有している。駆動ギヤ26は例えばウォーム軸からなり、従動ギヤ27は例えばウォームホイールからなる。
ステアリングコラム20には、車両後方側のアッパーブラケット28および車両前方側のロアーブラケット29を介して車体側部材18,19に固定されている。アッパーブラケット28は、後述するコラムブラケットを介してステアリングコラム20のアッパージャケット21に固定可能とされている。アッパーブラケット28は、車体側部材18から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)30と、当該固定ボルト30に螺合するナット31と、アッパーブラケット28に離脱可能に保持されたカプセル32とを用いて、車体側部材18に固定されている。
ロアーブラケット29は、ステアリングコラム20のロアージャケット22に固定されいる。また、ロアーブラケット29は、車体側部材19から突出する固定ボルト(スタッドボルト)33と当該固定ボルト33に螺合するナット34とを用いて、車体側部材19に固定されている。
図1および図2を参照して、スプライン伸縮軸としての中間軸5は、内軸35と筒状の外軸36とを軸方向X1に沿って摺動可能に且つトルク伝達可能にスプライン嵌合させて形成されている。内軸35および外軸36の何れか一方がアッパーシャフトを構成し、他方がロアーシャフトを構成する。本実施の形態では、外軸36がアッパーシャフトとして自在継手4に連結されており、内軸35がロアーシャフトとして自在継手6に連結されている。
本実施の形態では、スプライン伸縮軸を中間軸5に適用した場合に則して説明するが、本発明のスプライン伸縮軸を第1操舵軸11に適用し、第1操舵軸11にテレスコピック調整機能や衝撃吸収機能を果たさせるようにしてもよい。また、本実施の形態では、車両用操舵装置1が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、本発明のスプライン伸縮軸をマニュアルステアリングの車両用操舵装置に適用するようにしてもよい。
図2および図3を参照して、内軸35の外周35aに設けられた外スプライン37と、外軸36の内周36aに設けられた内スプライン38とが互いに嵌合している。本実施の形態の特徴とするところは、図3に示すように、外スプライン37の少なくとも歯面37aに、外軸36に対する加熱なじみ処理〔図4(f)参照〕が施された表面39aを有する樹脂被膜39が形成されている点にある。具体的には、内軸35の芯金350の周囲に被覆された樹脂被膜39の少なくとも一部によって、外スプライン37の少なくとも歯面37aが形成されている。
上記の中間軸5を製造する工程について、概略図である図4に基づいて説明する。
まず、図4(a)に示す鍛造工程では、素材を鍛造することにより、外スプライン40が形成された、内軸製造用中間体41を得る。
次いで、図4(b)に示す前処理工程では、図4(a)の内軸製造用中間体41の外スプライン40の少なくとも歯面に、コーティングのための前処理を施す。具体的には、後の図4(c)の被覆工程において樹脂層44を形成する場合の前段階の処理として、上記歯面を平滑化するため、例えば上記ショットブラスト、プライマー塗布等の下地処理を行う。これにより、図4(b)に示すような、少なくとも歯面に前処理が施された外スプライン42を有する、内軸製造用中間体43(内軸35の芯金350に相当)を得る。
次いで、図4(c)に示す被覆工程(コーティング工程)では、図4(b)の内軸製造用中間体43の外スプライン42の少なくとも歯面に樹脂層44を形成し、図4(c)に示すような、樹脂層44が形成された内軸製造用中間体45を得る。具体的には、前処理が施された内軸製造用中間体43を加熱した後、樹脂粉末が流動状態にされた流動浸漬槽内に所定時間浸漬する。これにより、樹脂粉末が内軸製造用中間体43に付着して熱で溶融することにより、樹脂層44が形成される。樹脂層44の外周の断面は、円形または略円形をなしている。上記樹脂層44を形成する樹脂としては、ポリアミド、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。樹脂層44を射出成形するようにしてもよい。
次いで、図4(d)に示すジョイント接合工程では、内軸製造用中間体45の端部に自在継手4を連結する。
次いで、図4(e)に示すブローチ工程では、相手方の軸としての外軸36内に、上記樹脂層44が形成された内軸製造用中間体45をブローチ加工する。これにより、外軸36の内スプライン38の歯面によって、図4(f)に示すように成形された樹脂被膜39を有する内軸製造用中間体47を得る。ブローチ工程では、ブローチ加工に際して、図4(e)に示すように、樹脂層44の余剰部分44aが削り取られ、かんな屑のようにして、相手方の軸としての外軸36外に排出される。
次いで、図4(f)に示す加熱なじみ工程では、相手方の軸としての外軸36内に挿入された内軸製造用中間体47を外軸36に対して、強制的に摺動させることにより、外軸36の内スプライン38の歯面にフィットした表面39aを有する樹脂被膜39が被覆された内軸35が完成する。
上記加熱なじみ工程では、相手方の軸としての外軸36および内軸製造用中間体47の強制摺動による摩擦熱を用い、外軸36に接触する樹脂被膜39の表層部を、樹脂被膜39の樹脂の融点以上の温度に加熱し、融解させる。この加熱状態で樹脂の軟化を促進させつつ、外軸36の内スプライン38になじませ、その後、冷却する。これにより、樹脂被膜39の表面39aを外軸36の内スプライン38の歯面に、面粗さレベルでフィットさせることができる。これにより、内軸35が完成する。
図4(g)に示すグリース塗布工程では、内軸35の樹脂被膜39の表面にグリース48を塗布する。グリース48が塗布された内軸35を外軸36に組み入れ、図4(h)に示すように、スプライン伸縮軸としての中間軸5が完成する。
本実施の形態のスプライン伸縮軸(中間軸5)の製造方法によれば、外スプライン37の少なくとも歯面37aに樹脂層44が形成された内軸製造用中間体45を、相手方の軸としての外軸36に押し込んで、樹脂被膜39を有する内軸製造用中間体47を得、その後、内軸製造用中間体47を外軸36に対して強制的に摺動させることにより、外軸36の内スプライン38の歯面に、面粗さレベルでフィットした表面39aを有する樹脂被膜39を形成した内軸35を得ることができる。
すなわち、本実施の形態のスプライン伸縮軸(中間軸5)によれば、外スプライン37の少なくとも歯面37aに、零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜39を形成したので、使用初期の両スプライン37,38の歯面37a,38a間の嵌合隙間を、面粗さレベルにおいて略ゼロ(例えば10μm以下、好ましくは5μm以下)にすることができる。すなわち、面粗さレベルにおいて、両歯面37a,38a間の実接触面積を格段に広くすることができる。その結果、内軸35と外軸36の精度の良い嵌合状態を実現することができ、長期にわたって内軸35および外軸36間のガタの発生を防止することができるので、長期にわたって良好な操舵フィーリングを得ることができ、また、歯面37a,38a間の歯打ち音による騒音を低減することができる。また、内軸35および外軸36間のいわゆるスティックスリップを防止して、静粛性を向上させることができる。
なお、図4(f)の加熱なじみ工程における内軸製造用中間体47の加熱に、内軸製造用中間体47と外軸36との強制摺動による摩擦熱を利用する場合の、内軸製造用中間体47および外軸36の摺動条件としては、内軸製造用中間体47と外軸36との摺動ストロークを±10mm〜±50mmの範囲とし、摺動周波数を1.5Hz〜10Hzとする場合を例示することができる。
摩擦熱を用いることにより、外部の加熱手段が不要となり、製造設備を簡素化することができる。また、樹脂被膜39の表面39aにおいて相手方に対する面圧が高いところほど、高い摩擦熱を発生する。すなわち、軟化が必要な領域ほど高い摩擦熱を得ることができ、相手形状に効果的になじませることができる。
摩擦熱を用いて加熱なじみ処理を行う場合、高効率で加熱なじみ処理を行うために、内軸製造用中間体47と外軸36とを長い摺動ストローク(±30mm以上)で且つ高速度(2Hz以上)で摺動させることが好ましい。これは、下記の理由による。すなわち、摺動ストロークを長くすると、伝熱面積が増加するため、発熱量に対する伝熱量が増加するので、外軸の温度上昇を抑えることができる。これにより、伝熱量(放熱量)に対する発熱量の比(発熱量/伝熱量)が低下する。その結果、軟化層の厚みが低下するので、ころ状態の摩耗粉の発生を抑制することができ、安定した歯面形成を行うことができる。
ただし、上記加熱なじみ工程において、摩擦熱による加熱に代えて、外軸36および内軸製造用中間体47を、外部のヒータ(図示せず)により加熱するようにしてもよい。外部のヒータで加熱する場合には、外部より印加する温度は樹脂の融点未満とし、内軸製造用中間体47と外軸36を強制摺動させて、樹脂被膜39aの表層部のみが樹脂の融点以上の温度になるようにする。
上記のように、摩擦熱を用いたり、外部のヒータを用いたりする加熱なじみ工程において、図5に示すように、図5(e)のブローチ工程と、図5(f)の加熱なじみ工程との間に、図5(i)に示す溝形成工程を含むようにしてもよい。図5(a)〜(e)の各工程が、それぞれ、図4(a)〜(e)の各工程に相当し、図5(f)〜(h)の各工程が、それぞれ、図4(f)〜(h)の各工程に相当する。
図5(i)の溝形成工程では、樹脂被膜39の表面39aに、レーザ照射ユニット50から軸方向X1とは交差する方向にレーザ51(例えばYVO4 レーザやCO2 レーザ)を照射することにより、樹脂の一部を熱分解させて除去する。これにより、図5(j)に示すような連続的ならせん状の溝52が形成された樹脂被膜139を有する内軸製造用中間体147を得る。
溝52は、内軸製造用中間体147の断面図である図6、および図6のB矢視図(外スプライン歯370の歯面37aに正対する方向から見た図に相当)である図7に示すように、樹脂被膜139の表面139aから所定深さで形成されている。
内軸製造用中間体147の各外スプライン歯370を横切るように、溝52が延びている。図7に示すように、各外スプライン歯370の歯面37aにおいて、らせん状をなす溝52の一部が、内軸製造用中間体45の軸方向X1に一定間隔を隔てて並び、内軸製造用中間体45の径方向に対して所定角度で傾斜する方向Z1に延びている。
なお、溝52は連続状に形成されていてもよいし、間欠的に形成されていてもよい。上記溝52は、上記のようにらせん状をなしていてもよいが、内軸35の周方向に延びる環状の溝を軸方向X1に離隔させて複数設けるようにしてもよい(図示せず)。
溝52の形成は、例えば、図8の実線の位置にあるレーザ照射ユニット50から内軸製造用中間体45の軸方向Y1(紙面とは直交する方向)とは直交する照射方向R1に沿ってレーザ51を照射し、内軸製造用中間体45を回転させながら、レーザ51および内軸製造用中間体45を軸方向Y1に相対移動させて、外スプライン歯370の一方の歯面37aに溝52を形成する。
その後、レーザ照射ユニット50を照射方向R1とは直交する方向に平行移動させて図8の二点鎖線の位置に変位させ、そのレーザ照射ユニット50から、内軸製造用中間体45の軸方向Y1とは直交する方向である照射方向R2に沿ってレーザ51を照射し、内軸製造用中間体45を回転させながら、レーザ51および内軸製造用中間体45を軸方向Y1に相対移動させて、外スプライン歯370の他方の歯面37aに溝52を形成する。
図8において、レーザー照射ユニット50の実線の位置と二点鎖線の位置との関係は、内軸製造用中間体45の中心軸線C1を含み且つレーザ51の照射方向R1と平行な平面P1を挟んで対称な位置関係にある。
また、レーザ51による加工に代えて、ウォータジェットまたは硬質の微粒子を含んだ圧縮エアーによる微細溝加工を用いてもよい。
溝52を設ける意義は下記である。すなわち、摩擦熱または外部のヒータにより加熱状態にある樹脂被膜139を、外軸36の内スプライン38の歯面にフィットさせるための図5(e)に示す加熱なじみ工程では、軟化樹脂が外軸36の歯面と未軟化樹脂との間で剪断抵抗を受け、樹脂被膜139の表面139aから消しゴムのカスのようにして離脱したころ状の摩耗粉が発生するおそれがある。これに対して、樹脂被膜139の表面139aに溝52を設けておくことより、上記摩耗粉を溝52内に取り込むことができる。したがって、摩耗粉の巨大化によって樹脂被膜139の表面139aに異常摩耗が生じることがなく、すなわち表面139aを荒らすことがないので、樹脂被膜139の表面139aを比較的平滑な状態で相手方にフィットさせることができる。
したがって、外スプライン37および内スプライン38の歯面37a,38a間の実質的な接触面積を増加させることができ、その結果、摺動性に優れ且つ耐久性に優れたスプライン伸縮軸としての中間軸5(または第1操舵軸11)を実現することができる。また、中間軸5の使用時には、溝52が潤滑剤溜まりとして機能するので、良好な潤滑状態を長期に維持することができる。
溝52の深さとしては、樹脂被膜139の膜厚の50%以上であること、又は0.1mm以上であることの少なくとも一方が満たされることが好ましい。溝52の溝幅(軸方向X1に関す溝52の幅)としては、0.2mm以上1mm以下であることが好ましい。
また、軸方向X1に関する溝52間の間隔は、スプライン歯の歯丈の1〜10倍であることが好ましい。
図5の実施の形態によれば、図4の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。すなわち、外スプライン37の少なくとも歯面37aに、零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜139を形成したので、使用初期の両スプライン37,38の歯面37a,38a間の嵌合隙間を、面粗さレベルにおいて略ゼロ(例えば10μm以下、好ましくは5μm以下)にすることができる。すなわち、面粗さレベルにおいて、両歯面37a,38a間の実接触面積を格段に広くすることができる。その結果、内軸35と外軸36の精度の良い嵌合状態を実現することができ、長期にわたって内軸35および外軸36間のガタの発生を防止することができるので、長期にわたって良好な操舵フィーリングを得ることができ、また、歯面37a,38a間の歯打ち音による騒音を低減することができる。また、内軸35および外軸36間のいわゆるスティックスリップを防止して、静粛性を向上させることができる。
特に、摩擦熱を利用した加熱なじみ処理を実施した場合には、製造設備を簡素化することができる。ただし、加熱なじみ処理において、外部のヒータによる加熱を用いてもよい。また、摩擦熱または外部のヒータを利用した加熱なじみ処理が施される前の樹脂被膜139に、溝52を設けるようにしたので、加熱なじみ工程で発生する摩耗粉を溝52内に取り込むことができ、したがって、樹脂被膜139の表面139aをより平滑にすることができる。これにより、内軸35と外軸36のより精度の良い嵌合状態を実現することができ、長期にわたって内軸35および外軸36間のガタの発生をより確実に防止することができるので、長期にわたって良好な操舵フィーリングを得ることができ、また、歯面37a,38a間の歯打ち音による騒音を一層低減することができる。また、内軸35および外軸36間のいわゆるスティックスリップを確実に防止して、静粛性を向上させることができる。
次いで、図9は本発明のさらに別の実施の形態のスプライン伸縮軸としての中間軸の製造方法を示している。図9の実施の形態が図4の実施の形態と異なるのは、図4の実施の形態では、図4(d)のジョイント接合工程の後の図4(e)のブローチ工程において、樹脂層44を削って樹脂被膜39を形成するために、内軸製造用中間体45を相手方の軸としての外軸36に押し込んだのに対して、図9の実施の形態では、図9(d)のジョイント接合工程の前の図9(e1)のブローチ工程において、樹脂層44を削って樹脂被膜39を形成するために、内軸製造用中間体45を内軸成形用の環状の表面ブローチ46(表面ブローチとは、工作物の外表面に所要の形状を与えるブローチであり、一方、工作物の内面に所要の形状を与えるブローチは内面ブローチという。)に押し込むようにした点にある。
図9(e1)のブローチ工程では、表面ブローチ46の内周の内スプライン46aの歯面によって、樹脂層44の余剰部分44aが削り取られ、図9(e2)に示すように、樹脂被膜39を有する内軸製造用中間体47が得られる。その内軸製造用中間体47は、図9(d)のジョイント接合工程を経た後の図9(f)の加熱なじみ工程において、相手方の軸としての外軸36内に挿入され、加熱なじみ処理が行われる。図9(f)の加熱なじみ工程では、外軸36および内軸製造用中間体47を、摩擦熱により加熱してもよいし、また外部のヒータ(図示せず)により加熱するようにしてもよい。
図9の実施の形態では、図4と同じ作用効果を奏することに加えて、図9(e1)のブローチ工程で、専用の表面ブローチ46を用いるので、樹脂層44を効率的に削ることができる。
本実施の形態のように表面ブローチ46を用いて、内軸製造用中間体45の樹脂層44を削って樹脂被膜39を形成する場合は、図10(a)に示す表面ブローチ46の内周の輪郭形状Q1〔図10(b)に示す樹脂被膜39の表面の輪郭形状Q2に一致〕が、外軸36の内スプライン38の輪郭形状Q3(歯面38a、大径部38bおよび小径部38cに相当)に対して、下記の関係を持つことが好ましい。
すなわち、図10(b)を参照して、樹脂被膜39の輪郭形状Q2(表面ブローチ46の輪郭形状Q1に一致)において、トルク伝達面としての歯面Q21は、外軸36の内スプライン38の対応する歯面38aと負隙間で嵌合可能な(すなわち圧入可能な)寸法で加工されている。
また、内スプライン38の大径部38b(歯底に相当)と樹脂被膜39の表面の輪郭形状Q2の大径部Q22(内軸35の外スプライン37の歯先に相当。表面ブローチ46の内周の輪郭形状Q1の大径部Q12に一致)との間に、隙間S1が設けられるとともに、内スプライン38の小径部38c(歯先に相当)と樹脂被膜39の表面の輪郭形状Q2の小径部Q23(内軸35の外スプライン37の歯底に相当。表面ブローチ46の内周の輪郭形状Q1の小径部Q13に一致)との間に、隙間S2が設けられるような寸法に、上記樹脂被膜39が加工される。
上記のような形状を持つ表面ブローチ46で加工された樹脂被膜39を有する内軸製造用中間体47を相手方の軸である外軸36に圧入する工程においては、図10(b)に示すように、実接触部分はトルク伝達面としての歯面Q21のみとなり、大径部Q22および小径部Q23では非接触状態となるため、内軸製造用中間体47を圧入する荷重を軽減することができ、したがって、圧入を容易に行うことができる。
また、加熱なじみ工程においても、摺動荷重が軽減されるため、比較的小さな設備能力で加熱なじみ処理の実施が可能となる。ただし、仮に外軸36の内スプライン38に対して、大径部Q22およびQ23が負隙間になっていたとしても、十分な能力を有する設備であれば、問題なく加熱なじみ処理を実行することができる。
次いで、図11は、本発明のさらに別の実施の形態のスプライン伸縮軸としての中間軸の製造方法を示している。図11の実施の形態が図9の実施の形態と異なるのは、図11に示すように、図11(e1)のブローチ工程を経た内軸製造用中間体47に、図11(i)の溝形成工程で溝を形成し、図11(j)に示すように樹脂被膜139に溝52が形成された内軸製造用中間体147を得るようにした点にある。
図11(a)〜(e1),(e2)の各工程が、それぞれ、図9(a)〜(e1),(e2)の各工程に相当し、図11(d)〜(h)の各工程が、それぞれ、図9(d)〜(h)の各工程に相当する。また、図11(i)の溝形成工程が、図5(i)の溝形成工程に相当する。
図11の実施の形態では、図9の実施の形態と同じ作用効果を奏することに加えて、図5の実施の形態と同じく、加熱なじみ処理の前の樹脂被膜139に溝52に形成するので、加熱なじみ処理工程において、樹脂の摩耗粉を溝52内に取り込むことができる。したがって、摩耗粉の巨大化によって樹脂被膜139の表面139aに異常摩耗が生じることがなく、すなわち表面139aを荒らすことがないので、樹脂被膜139の表面139aを比較的平滑な状態で相手方にフィットさせることができる。
なお、上記の各実施の形態では、内軸の外スプラインの少なくとも歯面に、外軸の内スプラインの歯面に対して零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜を形成する例に則して説明したが、これに限らず、外軸の内スプラインの少なくとも歯面に、内軸の外スプラインの歯面に対して零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜を形成するようにして(図示せず)、本発明を実施することができる。その場合、外軸の製造用中間体の内スプラインに形成された樹脂層を削って樹脂被膜を成形するときに、実際の相手方の内軸を用いて上記樹脂層を削るか、または内面ブローチを用いたブローチ加工により、上記樹脂層を削る。その後、樹脂被膜を有する外軸の製造用中間体を、相手方の内軸に嵌合させて、強制摺動による摩擦熱による加熱か、または外部のヒータによる加熱に強制摺動による加熱を組み合わせて、加熱なじみ処理を行うことになる。
また、外軸の製造用中間体の内スプラインに形成された樹脂層を削って樹脂被膜を形成する場合にも、その樹脂被膜においてトルク伝達面としての歯面が相手方の軸としての内軸の外スプラインの歯面に対して負隙間となり、また、内軸の外スプラインの大径部(外スプラインの歯先に相当)と樹脂被膜の大径部(内スプラインの歯底に相当)との間に隙間が設けられるとともに、内軸の外スプラインの小径部(外スプラインの歯底に相当)と樹脂被膜の小径部(内スプラインの歯先に相当)と間に、隙間が設けられることが好ましい。
また、上記の実施の形態では、車両用操舵装置1が、操舵軸3に操舵補助力を付与する、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である場合に則して説明したが、ピニオン軸7に操舵補助力を付与する、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置であってもよいし、ラック軸8に操舵補助力を付与する、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置であってもよい。また、マニュアルステアリングの車両用操舵装置に適用するようにしてもよい。また、本発明のスプライン伸縮軸は、ステアリングコラムのテレスコピック用伸縮軸としても応用可能である。
以下、本発明を実施例、比較例に基づいて説明する。
実施例1および比較例1
上記の図4に示した工程を経て、外スプライン37の歯面37aを含む表面に、加熱なじみ処理が施された膜厚270μmのポリアミドの樹脂被膜139を有する内軸35を設け、対応する外軸36と組み合わせて実施例1を作成した。冷間鍛造品からなるスリーブの内径にブローチ加工により内スプラインを形成してなる。
また、外スプラインの歯面に、機械加工により膜厚10μmに調整されたエポキシ樹脂が被覆された内軸に、対応する外軸を組み合わせて比較例1を作成した。なお、実施例1と比較例1とで、内軸の芯金の材質、形状、寸法は同じであり、外軸の材質、形状、寸法は同じである。
耐久試験
実施例1および比較例1について、下記の試験条件にて、耐久試験を実施し、内軸と外軸の回転方向の遊び量(ガタ)を測定した。また、歯面間の摩擦係数を測定した。
実施例1および比較例1をそれぞれ、実機の車両用操舵装置の中間軸として、取付角30°で組み込み、据え切り耐久試験を行った。
負荷トルク:±50Nm
回転角:±90°
回転周期:0.9Hz
スライド量:±0.5mm
試験温度:室温
その結果、図12に示すような耐久回数(繰り返し回数)と上記遊び量との関係が得られ、また、図13に示すような耐久回数と摩擦係数との関係が得られた。これにより、下記のことが判明した。
図12を参照して、比較例1では、初期のがたが2.8分であり、4万回程度の耐久回数で遊び量が8分まで増大する。これに対して、実施例1では、耐久開始時の遊び量は、0.3分であり、耐久回数を経ても遊び量の増大は非常に緩やかである。しかも、40万回の耐久回数を経ても、遊び量が2.5分であり、長期にわたってガタの少ない状態が維持されていることが判明した。
また、図13を参照して、比較例1では、実際のスプライン製品にトルク30N・mを負荷したときの摺動荷重を測定した結果に基づき摩擦係数を計算している。初期の動摩擦係数および静止摩擦係数は、実施例1の動摩擦係数および静止摩擦係数と比較して、50%以上大きい。また、比較例1では、4万回程度の耐久回数で動摩擦係数および静止摩擦係数が大きく増大している。
これに対して、実施例1では、耐久回数を経ても動摩擦係数および静止摩擦係数の増大は非常に緩やかである。しかも、40万回の耐久回数を経ても、動摩擦係数が0.11、静止摩擦係数が0.09であり、長期にわたって優れた摺動性を維持されていることが判明した。
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、3…操舵軸、5…中間軸(スプライン伸縮軸)、11…第1操舵軸、12…第2操舵軸、13…アッパーシャフト、14…ロアーシャフト、20…ステアリングコラム、35…内軸、35a…外周、36…外軸、37…外スプライン、37a…歯面、38…内スプライン、38a…歯面、39,139…樹脂被膜、39a,139a…(樹脂被膜の)表面、41…製造用中間体、43…製造用中間体、44…樹脂層、45…製造用中間体、46…表面ブローチ、47…製造用中間体、A1…転舵機構、X1…軸方向

Claims (7)

  1. 軸方向に摺動可能に嵌合された内軸および筒状の外軸と、
    上記内軸の外周に設けられた外スプラインと、
    上記外軸の内周に設けられた内スプラインと、
    上記外スプラインおよび上記内スプラインの何れか一方の少なくとも歯面に設けられ、上記外スプラインおよび上記内スプラインの何れか他方の歯面に対して零または負の嵌合隙間での加熱なじみ処理が施されてなる樹脂被膜と、を備えることを特徴とするスプライン伸縮軸。
  2. 請求項1において、上記樹脂被膜は、樹脂層が相手方の軸または工具によって成形された後に加熱なじみ処理が施されてなることを特徴とするスプライン伸縮軸。
  3. 請求項1または2において、上記外スプラインおよび上記内スプラインの対応する歯面同士の隙間が10μm以下であることを特徴とするスプライン伸縮軸。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、上記樹脂被膜の表面に、上記軸方向とは交差する方向に延びる溝が形成されており、上記溝に、上記加熱なじみ処理のときに生じた樹脂の摩耗粉の一部が収容されるようにしてあることを特徴とするスプライン伸縮軸。
  5. 内軸または外軸の製造用中間体のスプラインの少なくとも歯面に形成された樹脂層を、相手方の軸または工具を用いて加工することにより、成形された表面を有する樹脂被膜を得る工程と、
    上記相手方の軸に嵌合された上記製造用中間体を上記相手方の軸に対して摺動させることにより、上記相手方の軸に接触する、樹脂被膜の表層部を、当該樹脂被膜の樹脂の融点以上の温度に加熱した状態で上記相手方の軸のスプラインの歯面に上記樹脂被膜の表面をフィットさせる加熱なじみ工程と、を含むことを特徴とするスプライン伸縮軸の製造方法。
  6. 請求項5において、上記加熱なじみ工程では、相手方の軸に対する摺動による摩擦熱で樹脂被膜の表面を加熱して融解させるようにしていることを特徴とするスプライン伸縮軸の製造方法。
  7. 請求項1から4の何れか1項に記載のスプライン伸縮軸を用いて操舵力を伝達する車両用操舵装置。
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