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JP2011037022A - インクジェット記録装置のインク循環装置 - Google Patents

インクジェット記録装置のインク循環装置 Download PDF

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JP2011037022A
JP2011037022A JP2009183684A JP2009183684A JP2011037022A JP 2011037022 A JP2011037022 A JP 2011037022A JP 2009183684 A JP2009183684 A JP 2009183684A JP 2009183684 A JP2009183684 A JP 2009183684A JP 2011037022 A JP2011037022 A JP 2011037022A
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Abstract

【課題】インク経路上の構成部位に異常が起こっても、インクを無駄に消費せず、かつ画像記録装置内を汚すことのないインク循環装置を提供すること。
【解決手段】インクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドの重力方向上方に設けられた上部タンクと、インクジェットヘッドの重力方向下方に設けられた下部タンクと、を具備し、インクジェットヘッドに対する上部タンク及び下部タンクの配置位置の高低差によってインクを循環するインクジェット記録装置のインク循環装置であって、下部タンクに隣接し、この下部タンク内のインク液面が所定の高さ以上に上昇したときのみ、この下部タンクと連通される補助タンクを有する。このような構成により、下部タンクから溢れ出したインクを廃液として無駄に消費してしまったり、装置内を汚してしまったりすることなく、補助タンクにインクを受容可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット記録装置のインク循環装置に関する。
一般的に、インクジェット記録方式による画像記録装置(例えば、インクジェットプリンタ等)は、サーマルヘッド方式や電気機械変換素子(ピエゾ)方式等を用いた記録ヘッドを搭載している。この記録ヘッドは、搬送されている記録用紙等の記録媒体上にインク滴を吐出することによって、記録(印刷)を行う。
このようなインクジェットプリンタの一例として、インクを循環させながら記録を行うインク循環装置を搭載する画像記録装置が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているインク循環装置は、記録ヘッドと、記録ヘッドより上方に設けられた第1のインク室と、記録ヘッドより下方に設けられた第2のインク室と、これら各部の間をつなぐ配管と、配管に設けられた電磁弁及びポンプと、で構成されている。この装置は、第1のインク室、記録ヘッド及び第2のインク室の配置位置の高低差(重力)を利用して、第1のインク室から記録ヘッドを経て第2のインク室へインクが流れ、第2のインク室に収容されたインクをポンプにより第1のインク室へ汲み上げて戻す構成となっている。
特開2001−219580号公報
上述の特許文献1のインク循環装置は、第1のインク室、記録ヘッド及び第2のインク室の配置位置の高低差によってインクを循環させている。このため、インク経路上で何らかの異常が起こった際、例えば電磁弁が故障した際には、第1のインク室内のインクが、第2のインク室へ流れ込むことになる。この結果、第2のインク室内のインク量が増大し、第2のインク室が許容できるインク量を超えてインクが流れ込んでしまうと、第2のインク室からインクが溢れ出し、廃液としてインクを無駄に消費してしまったり、装置内を汚してしまったりする。
そこで、本発明は、インク経路上の構成部位に異常が起こっても、インクを無駄に消費せず、かつ装置内を汚すことのないインク循環装置を提供することを目的とする。
本発明は、インクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの重力方向上方に設けられた上部タンクと、前記インクジェットヘッドの重力方向下方に設けられた下部タンクとを具備し、前記インクジェットヘッドに対する、前記上部タンク及び前記下部タンクとの配置位置の高低差によってインクを循環するインクジェット記録装置のインク循環装置であって、前記下部タンクに隣接し、この下部タンク内のインク液面が所定の高さ以上に上昇したときのみ、この下部タンクと連通する補助タンクを有するインクジェット記録装置のインク循環装置である。
本発明によれば、下部タンクが許容できるインク量を超えてインクが流れ込んでも、無駄なインクを発生させることなく、また、装置内を汚すことのないインクジェット記録装置のインク循環装置を提供することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置のインク循環装置の全体構造を示す概略図である。 第1の実施の形態のインクジェット記録装置のインク循環装置を示す全体図である。 本発明に係るインクジェット記録装置のインクジェットヘッドの1つの詳細図である。 第1の実施の形態のインクジェット記録装置の下部タンクにおいて、弁が閉じた状態の詳細図である。 第1の実施の形態のインクジェット記録装置の下部タンクにおいて、弁が開いた状態の詳細図である。 インクジェット記録装置における弁の拡大図である。 インクジェットヘッドのノズルの拡大図である。 第1の実施の形態のインクジェット記録装置の変形例である。 第2の実施の形態のインクジェット記録装置のインク循環装置を示す全体図である。 第3の実施の形態のインクジェット記録装置のインク循環装置を示す全体図である。 第3の実施の形態のインクジェット記録装置の第2のタンク部の詳細図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のインクジェット記録装置におけるインク循環装置の概略図である。このインク循環装置1は、カートリッジ部300、第1のタンク部310、記録部320、第2のタンク部330、メンテナンス用の加圧ポンプ350及びポンプ部360により構成されている。
カートリッジ部300は、第1のタンク部310内のインクが不足した際に、適量のインクを補充する。第1のタンク部310は、記録部320より重力方向上方に設けられ、第1のタンク部310内のインクを自然落下により記録部320に供給する。記録部320は、記録媒体370にインクを吐出することで画像記録を行う。第2のタンク部330は、記録部320より重力方向下方に設けられ、記録部320で吐出されなかったインクを回収する。ポンプ部360は、第2のタンク部330内のインクを第1のタンク部310に汲み上げる。
このインクジェット記録装置は、記録媒体370にカラー画像を記録可能とするために、例えばシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の色のインクを有し、色毎にインク循環装置が備えられている。なお、本実施形態では、4色のカラーインクを例とするが、これに限定されず、単色であっても、2色以上のカラーインクを用いてもよい。また、このインクジェット記録装置は、インク循環装置以外に、記録媒体370を収容し、1枚ずつ供給する供給部、記録媒体370を搬送する搬送部、記録部320で所望の画像が記録された記録媒体370を収容する収納部、記録部320のクリーニングを行うクリーニング部を有し、さらに、これらを制御する制御部を有する。これらは、図面には示されていない。
次に、第1の実施の形態に係るインク循環装置の各部を詳細に説明する。
図2は、このインク循環装置におけるインク経路全体を示す。ここでは、インク循環経路は、代表的に1色のインク経路について示している。
カートリッジ部300には、異なる色のインクが収納されている着脱可能なインクタンク1−1〜1−4が設けられている。ここでは、インクタンク1−1〜1−4内には、CKMY色のインク2−1〜2−4が夫々収容されている。
これらインクタンク1−1〜1−4は、重力方向下方に配置された第1のタンク部310にインク経路管3−1〜3−4により接続されている。これらインク経路管3−1〜3−4の途中には、開放弁4−1〜4−4が夫々設けられている。
第1のタンク部310は、上部タンク5(5−1〜5−4)と、共通気室10とを有する。これら上部タンク5−1〜5−4内には、インク経路管3−1〜3−4を通って供給されたインク2−1〜2−4が夫々収容されている。インク経路管3−1〜3−4の下端口は、上部タンク5−1〜5−4内のインク2−1〜2−4に夫々浸されている。
これら上部タンク5−1〜5−4には、センサ6が、夫々設けられている。これらセンサ6は、各インクタンク1−1〜1−4から供給されるインク2−1〜2−4が一定量に達したことを検知する。また、これら上部タンク5−1〜5−4は、チューブ9により夫々共通気室10に接続されている。なお、これらチューブ9は、上部タンク5−1〜5−4内のインク2−1〜2−4に浸されていない。
共通気室10には、大気開放弁11が設けられている。この大気開放弁11は、共通気室10の内部を大気に開放することを可能とする。この大気開放弁11には、例えば電磁弁が用いられる。大気開放弁11を開閉させた際、各上部タンク5−1〜5−4内が同時に大気に晒された大気状態、または大気と遮断された密閉状態にすることができる。もちろん、共通気室10を設けずに、各上部タンク5−1〜5−4に大気開放弁11を設けてもよい。
さらに、上部タンク5−1〜5−4は、チューブ7により記録部320と接続されている。これらチューブ7の両端は、インク2−1〜2−4に夫々浸されている。
図2を参照して、ここまで、CKMY色のインク2−1〜2−4のインク経路を示してきたが、以下では、C色のインク(以下、C色インクと称する)2−1のインク循環経路のみを示す。他のKMY色のインク循環経路も、C色インクのインク循環経路と同一構成である。
記録部320は、分配タンク8と、ヘッドユニット12と、集積タンク24とを有する。分配タンク8は、上部タンク5より重力方向下方に配置されている。この分配タンク8には、上部タンク5からチューブ7を通って供給されたC色インク2−1が収容される。そして、分配タンク8は、インクジェット方式のヘッドユニット12に、チューブ13−1〜13−3を介してC色インクを分配する。また、分配タンク8は、インク充填時及びインク循環時に、この分配タンク8内に含まれる気泡等を残さないようにするために、図示されるように傾斜して設置するのが好ましい。なお、上部タンク5からヘッドユニット12までのインク経路を第1のインク経路とする。
ヘッドユニット12は、3個のインクジェットヘッド12−1〜12−3を有する。図3は、インクジェットヘッド12−1〜12−3のうちの1つの詳細図である。インクジェットヘッド12−1〜12−3のインク供給口15には、チューブ13−1〜13−3が差し込まれ、第1のジョイント部30−1〜30−3により接続されている。
インク供給口15は、インクジェットヘッド12−1〜12−3内のインク室14を経て、インク排出口16に連通している。インク排出口16には、チューブ18−1〜18−3が差し込まれて、第2のジョイント部31−1〜31−3により接続されている。なお、インクジェットヘッド12−1〜12−3は、ジョイント部を設けることにより、調整時又は故障時に取り外して交換することも可能である。さらに、非記録時には、乾燥によるインクの凝固を防止するために、インクジェットヘッド12−1〜12−3の本体下面19にキャップ部材22が装着されている。
図2に示すインクジェットヘッド12−1〜12−3は、搬送される用紙等の記録媒体の搬送方向と直交する方向で、記録媒体の幅長以上の範囲で画像記録できるように配列され、ラインヘッドを構成する。図3に示すように、インクジェットヘッド12−1〜12−3内の下面は、ノズル面と称され、複数のノズル20がライン状に設けられたノズル列を形成している。
これらノズル20は、記録される画像データに従って駆動されて、インク室14に供給されたC色インク2−1をノズル面の下方で搬送される記録媒体370に吐出して画像記録を行う。なお、図2では、3個のインクジェットヘッド12−1〜12−3を示しているが、実際には、例えば6個のインクジェットヘッドを使用して、これらインクジェットヘッドの夫々のノズル列の端部が一部重なり合うように、千鳥状に配置することによって、ラインヘッドを構成することができる。なお、ラインヘッドを構成するためのインクジェットヘッドは、任意の個数に設定可能である。
インクジェットヘッド12−1〜12−3に供給されて、吐出されなかったC色インク2−1は、チューブ18−1〜18−3を介して、1つの集積タンク24に一時的に収容される。この集積タンク24は、インクジェットヘッド12−1〜12−3の位置より重力方向下方に設けられ、大気開放弁32が設けられている。この大気開放弁32は、例えば電磁弁が用いられ、インク充填時に使用される。
集積タンク24に収容されたC色インク2−1は、チューブ34を介して第2のタンク部330へと流れる。なお、ヘッドユニット12から第2のタンク部330(下部タンク33)までのインク経路を第2のインク経路とする。
また、第1の実施の形態では、ヘッドユニット12が複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3で構成されているため、分配タンク8及び集積タンク24を設けたが、これらは必須構成ではなく、ヘッドユニット12の構成に応じて適宜設ければよい。
第2のタンク部330は、下部タンク33と、補助タンク201と、圧力調整部340と、廃液タンク380とを有する。下部タンク33は、集積タンク24より重力方向下方に設けられている。この下部タンク33内には、チューブ34を介して、集積タンク24から流れ込んだC色インク2−1が収容される。
下部タンク33には、チューブ38を介して圧力調整部340が接続されている。この圧力調整部340は、以下の理由により設けられている。
インクジェットヘッド12の温度上昇を抑えるために必要なインク流量を確保しつつ、インクジェット12が正常な画像記録が可能となる圧力を確保することが好ましい。しかし、インクジェットヘッド12の上下に位置する上部タンク5及び下部タンク33のインク液面の高低差A、B(図2参照)のみを利用して、このような圧力を確保しようとすると、このA+Bの寸法が非常に大きな値となってしまい、それ故、装置サイズが大きくなってしまう。このような問題を回避するために、この実施の形態では、圧力調整部340によって、下部タンク33内の圧力を大気圧よりも低い圧力に設定することにより、上記問題点を回避している。
圧力調整部340は、圧力調整共通気室39と、負圧発生機構41とを有する。圧力調整共通気室39と下部タンク33は、チューブ38により接続される。下部タンク33内のチューブ38の端部は、C色インク2−1には浸されていない。圧力調整共通気室39には、第1及び第2の圧力調整共通気室39−1、39−2が設けられている。第1の圧力調整共通気室39−1には、大気開放弁40が設けられており、この大気開放弁40は、第1の圧力調整共通気室39−1内を大気に開放することを可能にする。この大気開放弁40には、例えば電磁弁を用いる。
2つの圧力調整共通気室39−1、39−2の間は、ラビリンス構造により連通されており、このラビリンス構造により、異常の際、下部タンク33内のC色インク2−1が第2の圧力調整共通気室39−2に侵入するのを防ぐことができる。
第2の圧力調整共通気室39−2には、負圧発生機構41が設けられている。この負圧発生機構41は、ベローズ形状部41−1と、錘部41−2と、アーム42とにより構成されている。ベローズ形状部41−1の下方には、錘部41−2が取着されている。また、アーム42は、錘部41−2の下方に設けられ、錘部41−2を持ち上げる(上昇させる)ことができる。なお、ベローズ形状部41−1のばね定数は、極めて小さい値を有する。ここでは、圧力調整部340は、KMY色の下部タンクとも接続されている。
下部タンク33は、上部タンク5にチューブ35により接続されている。チューブ35の途中には、インクポンプ37が介在するように設けられている。下部タンク33内のチューブ35の一端は、C色インク2−1に浸されている。この構成により、インクポンプ37は、チューブ35を介して、下部タンク33内のC色インク2−1を強制的に吸い上げ、上部タンク5に戻すことができる。
下部タンク33内のチューブ35の一端には、C色インク2−1の液面上に浮くインク供給量調節器36が設けられている。このインク供給量調節器36は、インクポンプ37によって吸い上げられるC色インク2−1の量を、下部タンク33内のインク液面の高さに応じて調整する。すなわち、インク供給量調節器36は、下部タンク33内のインクが所定量となるように調整している。
このインク供給量調節器36は、下部タンク33のC色インク2−1の液面が低下すると、インクポンプ37への供給口を狭くしてこのポンプ37へのインク供給量を減らすことができる。また、下部タンク33のC色インク2−1の液面が上昇すると、インクポンプ37への供給口を広くしてこのポンプ37へのインク供給量を増やすことができる。
図4並びに図5は、第1の実施の形態の第2のタンク部330の詳細図である。
補助タンク201は、下部タンク33より重力方向下方に配置されている。本実施の形態では、補助タンク201は、下部タンク33の真下に配置されている。また、下部タンク33と補助タンク201とは、インク流路用のチューブ202を介して連通しており、このチューブ202の下部タンク33側の一端には、下部タンク33内のC色インク2−1の液面が所定の高さ以上に上昇したときのみ開放される弁203が設けられている。
図6は、弁203の拡大図である。この弁203は、下部タンク33内のインク液面が所定の高さ以上に上昇すると浮き上がるフロート部401と、このフロート部401と一体に構成された蓋部402と、このフロート部401をガイドするガイド部403と、チューブ202の開口端に設けられた弾性部材404とにより構成されている。
インクの流れ込みにより下部タンク33内のインク液面が上昇すると、ガイド部403に沿ってフロート部401が上昇し、蓋部402が弾性部材404から離れる。これにより、インク経路が開放される。なお、チューブ202の下部タンク33側の開口端は、下部タンク33に設けられたインク供給量調節器36のインク吸い込み口よりも上方に設定されている。
また、補助タンク201は、インクポンプ37とチューブ204により接続されている。このチューブ204の補助タンク201内に差し込まれた先端には、下部タンク33と同様にインク供給量調節器36が設けられ、C色インク2−1内に浸されている。
また、補助タンク201は、不要なインクを収容する廃液タンク380に連通する経路205を有し、実質的に大気に開放された状態になっている。この経路205の補助タンク201内における高さ方向の位置は、少なくとも補助タンク201に設けられたインク供給量調節器36のインク吸い込み口よりも上方に設定され、補助タンク201に流れ込むインクの量を想定することによって決められる。
下部タンク33及び補助タンク201は、一体に形成してもよいし、別体に形成してもよい。ただし、補助タンク201の底面は、少なくともチューブ202の下部タンク33側における開口端よりも下方に設定されている。
次に、上述のように構成された装置のインク経路のインクの流れを、C色インクを参照して説明する。
上部タンク5内のC色インク2−1は、センサ6によって液面の高さが監視される。このセンサ6が上部タンク5内のC色インク2−1の液面の高さを検知しなければ、開放弁4−1が開放される。これにより、インクタンク1−1内のC色インク2−1は、インク経路管3−1を介して上部タンク5に供給される。記録動作時において、C色インク2−1は、前記第1のインク経路及び第2のインク経路、下部タンク33、インクポンプ37へと流れ、再び上部タンク5に戻るというインク経路を繰り返し循環する。
一般的に、インクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20は、図7に示すように、負圧に保たれている。この負圧により、これらノズル20には、重力方向上方に窪んだメニスカス501が形成され、正常な記録動作が行われる。本実施形態のインクジェット記録装置のインク循環装置は、例えばC色インク2−1を上述のように繰り返し循環させながら、複数のノズル20に負圧を加えるために、以下のように構成されている。
集積タンク24に設けられた大気開放弁32を閉じた状態で、複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3における複数のノズル20と、これらノズル20より重力方向上方に設けられた上部タンク5内のC色インク2−1の液面との間を距離Aに設定する。このような設定で、共通気室10に設けられた大気開放弁11を開放することによって、上部タンク5内を大気開放にする。これにより、複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3には、一定の正圧力が加えられる。
さらに、下部タンク33内のC色インク2−1のインク液面と、複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20との間を距離Bに設定する。これと共に、第1の圧力調整共通気室39−1に設けられた大気開放弁40を開放し、この状態で、負圧発生機構41のベローズ形状部41−1及び錘部41−2をアーム42で所定の位置まで持ち上げる。そして、ベローズ形状部41−1及び錘部41−2が所定の位置まで持ち上げられた状態で、大気開放弁40を閉じる。この後、アーム42を下げて下部タンク33内の圧力を一定の負圧にする。これにより、複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3に下部タンク33を介して一定の負圧がかかる。この時、補助タンク201及び下部タンク33は、弁203によって連通されていないので、負圧発生機構41によって気圧を調整するのは下部タンク33内の空間だけとなる。
下部タンク33内の負圧は、錘部41−2の重さを変えることによって、変化させることができる。この負圧と、インクジェットヘッド12−1〜12−3と上部タンク5内のインク液面との距離Aによる正圧と、のバランスを取ることとによって、インクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20に所定の負圧を発生させることが可能となる。従って、C色インク2−1は、上部タンク5から複数のインクジェットヘッド12−1〜12−3の内部を通過して下部タンク33に流れることが可能になる。
上記距離Bは、例えばC色インク2−1が、上述のように、第1のインク経路、第2のインク経路、下部タンク33、インクポンプ37へと流れ、再び上部タンク5に循環されない場合において、すなわち、非インク循環時において、共通気室10の大気開放弁11を大気に対して閉じ、圧力調整共通気室39の大気開放弁40を大気に対して開放した状態で、インクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20に正常なメニスカス501が形成されることができるように設定されている。このように非インク循環時は、大気開放弁11を閉じ、大気開放弁40を開放し、インクジェットヘッド12−1〜12−3に所定の負圧を与えている。
なお、集積タンク24に設けられた大気開放弁32は、本実施形態のインクジェット記録装置のインク循環装置にC色インク2−1を充填するとき、または排出するときに開放され、これら以外は、常に閉じられている。
また、インクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20のクリーニングを行う際は、大気開放弁11及び大気開放弁40を閉じた状態で、加圧ポンプ350を駆動する。これにより、インク経路内の圧力が上がり、インクジェットヘッドのノズル20から強制的にインクが排出され、ノズル20周辺に付着した紙粉等の異物を流し取ることができる。この際、下部タンク33と補助タンク201とは、連通されていないので、加圧ポンプ350によって気圧が上がるのは、下部タンク33内及び上部タンク5内の空間だけとなる。
なお、圧力調整部340(負圧発生機構41)によってインクジェットヘッド12−1〜12−3のクリーニングを行なってもよい。負圧発生機構41によってクリーニングを行う際は、大気開放弁40を開放した状態で、ベローズ形状部41−1及び錘部41−2をアーム42によって所定の位置まで下げる。この状態で大気開放弁40を閉じ、ベローズ形状部41−1及び錘部41−2をアーム42で持ち上げる。これにより、インク経路内の圧力を上げることができる。この時も、下部タンク33と補助タンク201とは、連通されていないので、負圧発生機構41によって気圧が上がるのは、下部タンク33内及び上部タンク5内の空間だけとなる。
このように、通常の画像記録動作、待機動作時において、補助タンク201は、インク経路とは切り離されて独立しており、何の影響を及ぼすものではない。
しかし、上記インク循環装置において、例えば長期にわたって画像記録動作が行われず、この間に共通気室10の大気開放弁11にわずかなリークが発生した場合、上部タンク5、第1及び第2のインク経路のインクは、全て下部タンク33に流れ込んでしまう。この結果、下部タンク33からインクが溢れ出し、廃液としてインクを無駄に消費してしまったり、装置内を汚してしまったりする。
このような場合、下部タンク33が許容できるインク量を増大させるために、下部タンク33の気室容量を大きくすることが考えられる。しかし、単純に下部タンク33の気室容量を大きくしてしまうと、以下のような問題が生じる。
インクジェットヘッド12−1〜12−3の複数のノズル20に所定の負圧を発生させ、メニスカス501を形成するために、下部タンク33内の気圧は、圧力調整部340(負圧発生機構41)によって調整される。下部タンク33の気室容量が大きくなると、この負圧発生機構41によって強制的に作り出される負圧も大きくする必要があるので、ベローズ形状部41−1及び錘部41−2を大きくする必要がある。この場合、装置が大きなものになってしまい、好ましくない。また、このような装置の大型化を防ぐために他の負荷発生機構を使用することも可能であるが、この場合、コストが増大してしまう可能性がある。
従って、装置を大きなものにすることなく、下部タンク33からインクが溢れ出し、廃液としてインクを無駄に消費してしまったり、装置内を汚してしまったりするのを防ぐことが好ましい。
また、下部タンク33自身の空間を大きくしないことは、クリーニング用の加圧ポンプ350によって下部タンク33内を加圧する際にも、好ましい。
第1の実施の形態のインク循環装置では、下部タンク33の気室容量自体を大きくするのではなく、補助タンク201を設けることによって、これらタンクが許容できるインク量を増大させている。
そこで、本実施の形態におけるインク循環装置の異常により上部タンク5、第1及び第2のインク経路のインクが全て下部タンク33に流れ込んでしまった場合について説明する。
インク循環装置に異常が発生していない場合は、図4に示すように、下部タンク33内のインク液面は、所定の位置を維持している。しかし、インク循環装置の異常により上部タンク5、第1及び第2のインク経路のインクが全て下部タンク33に流れ込んでしまった場合、図5に示すように、下部タンク33内のインク液面は、上昇する。
そこで、下部タンク33のインク液面が所定の高さを超えると、図5に示すように補助タンク201への流路が開かれる。すなわち、通常時、弁203の蓋部402によって下部タンク33側のチューブ202の開口端は塞がれているが、異常により下部タンク33のインク液面が上昇すると、それに追従して弁203のフロート部401が上昇し、下部タンク33側のチューブ202の開口端を開放する。
このように下部タンク33に流れ込んできたインクは、一定量以上になると、補助タンク201内に流れ込むことになる。補助タンク201は、チューブ204を介してインクポンプ37と接続されているため、補助タンク201のインクは、インクポンプ37を稼動すると、上部タンク5に吸い上げられる。そして、補助タンク201内の液面が一定以上下がると、インク供給量調節器36が動作し、補助タンク201から吸い上げられるインクは無くなる。
また、上記動作と同時に、下部タンク33内のインクも、インクポンプ37によって吸い上げられるため、下部タンク33内のインク液面も下がる。これにより、弁203が再びチューブ202を塞ぐことになるため、補助タンク201との連通状態も無くなることとなり、通常の状態に復帰することが可能となる。なお、補助タンク201から、インク経路内に空気を混入させないために、補助タンク201には、予めインク供給量調節器36のインク吸引口よりも上方になるようにインクを入れておくことが望ましい。
このように、本実施の形態では、負圧発生機構41とは独立した補助タンク201にインクを収容することによって、下部タンク33、ベローズ形状部41−1及び錘部41−2を大きくすることなく、即ち装置全体を大きくすることなく、下部タンク33からインクが溢れ出し、廃液としてインクを無駄に消費してしまったり、装置内を汚してしまったりすることを防止できる。
さらに、このような漏れや汚れは、例えばサービスマンなどによってインク経路内のユニットを交換するときなどにも発生するが、上述のように、補助タンクに流れ出たインクはインク経路内に戻すことが可能である。
上述の第1の実施の形態は、C色インクに対するインク経路について説明したが、他のKMY色のインクに対するインク経路もC色インクのインク経路と同一構成を有するので、他のKMY色のインクのインク経路についても同様に、インク経路内のリークや、ユニットの交換時に、無駄にインクを廃液することなく、インク経路に復帰させることが可能となる。
なお、補助タンク201からインク経路内に空気を混入させないために、補助タンク201には、予めインク供給量調節器36のインク吸引口よりも上になるようにインクを入れておくことが望ましい。
また、補助タンク201内のインクは、長期間に亘り使用されないと、沈殿等が生じる可能性がある。このような場合には、第1の実施の形態の変形例として、図8に示すような構成を取ることができる。図8に示すような構成を取ることによって、補助タンク201内に残るインクを極力少量にし、沈殿等の危険性を防ぐことも可能である。
この変形例では、インク供給量調節器36のインク吸引口よりもインクは上方にあり、かつ補助タンク201内に残るインクを極力少量にすることにより、問題は解決される。あるいは、下部タンク33内のインクを定期的に補助タンク201に流れ出るように制御することによって、問題は解決される。
図9に、第2の実施の形態のインク循環装置におけるインク経路を示す。ここでは、補助タンク201内のチューブ204には、インク供給量調節器36が配置されておらず、代わって、封止弁206が、補助タンク201からインクポンプ37へのチューブ204に設けられている。この封止弁206は、インクポンプ37と補助タンク201とをつなぐインク経路を封止することができる。また、補助タンク201の少なくとも一部を透明することによって、この補助タンク201内のインク液面が目視することができる。
第1の実施の形態では、補助タンク201内に流れ出たインクは、インク供給量調節器36によってインク経路に復帰させることが可能であるが、第2の実施の形態では、サービスマンが、インク液面を確認しながら封止弁206を操作して、補助タンク201内のインクを抜くように構成されている。
第1の実施の形態では、インク供給量調節器36のインク吸引口よりも上になるように、補助タンク201内に予め所定の量以上のインクを入れておくことが望ましいとしたが、第2の実施の形態では、インク供給量調節器36を有しないため、その必要がない。
図10並びに図11に、第3の実施の形態のインク循環装置におけるインク経路を示す。ここでは、補助タンク201が、下部タンク33に隣接して、同じ高さに設けられている。即ち、補助タンク201は、下部タンク33の真横に配置されている。このような構成により、補助タンク201内のインク液面の高さが下部タンク33の液面と同じ高さになると、補助タンク201と下部タンク33との液面が一緒に上昇する。このような構成により、若干ではあるが、流出したインクの受容できる容量を増やすことができる。
なお、本発明はライン型のインクジェット記録装置について説明してきたが、シリアル型のインクジェット記録装置に適用することもできる。
1−1〜1−4…インクタンク、2−1〜2−4…インク、3−1〜3−4…インク経路管、4−1〜4−4…開放弁、5−1〜5−4…上部タンク、6…センサ、7…チューブ、8…分配タンク、9…チューブ、10…共通気室、11…大気開放弁、12…ヘッドユニット、12−1〜12−3…インクジェットヘッド、13−1〜13−3…チューブ、14…インク室、15…インク供給口、16…インク排出口、18−1〜18−3…チューブ、19…本体下面、20…ノズル、22…キャップ部材、24…集積タンク、30−1〜30−3…第1のジョイント部、31−1〜31−3…第2のジョイント部、32…大気開放弁、33…下部タンク、34、35…チューブ、36…インク供給量調節器、37…インクポンプ、38…チューブ、39…圧力調整共通気室、40…大気開放弁、41…負荷発生機構、41−1…ベローズ形状部、41−2…錘部、42…アーム、201…補助タンク、202…チューブ、203…弁、204…チューブ、205…経路、300…カートリッジ部、310…第1のタンク部、320…記録部、330…第2のタンク部、340…圧力調整部、350…加圧ポンプ、360…ポンプ部、370…記録媒体、380…廃液タンク、401…フロート部、402…蓋部、403…ガイド部、404…弾性部材、501…メニスカス。

Claims (7)

  1. インクを記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドの重力方向上方に設けられた上部タンクと、
    前記インクジェットヘッドの重力方向下方に設けられた下部タンクと、を具備し、
    前記インクジェットヘッドに対する、前記上部タンク及び前記下部タンクの配置位置の高低差によってインクを循環するインクジェット記録装置のインク循環装置であって、
    前記下部タンクに隣接し、この下部タンク内のインク液面が所定の高さ以上に上昇したときのみ、この下部タンクと連通する補助タンクを有することを特徴とする、インクジェット記録装置のインク循環装置。
  2. 前記下部タンクと前記補助タンクとは、前記下部タンク内のインク液面が所定の高さ以上に上昇したときのみ開放される弁によって、連通されることを特徴とする請求項1のインク循環装置。
  3. 前記補助タンク内のインクを前記上部タンクに汲み上げるポンプと、
    前記補助タンク内のインク液面が所定の高さ以上に上昇したとき、前記ポンプによって汲み上げられるインクの量を、補助タンク内のインク液面の高さに応じて調整するインク供給量調節器を有することを特徴とする請求項2のインク循環装置。
  4. 前記補助タンク内のインクを前記上部タンクに汲み上げるポンプと、
    このポンプと前記補助タンクとをつなぐインク経路を封止可能な封止弁を有することを特徴とする請求項2のインク循環装置。
  5. 前記補助タンクは、前記下部タンクの真下に配置されていることを特徴とする請求項1のインク循環装置。
  6. 前記補助タンクは、前記下部タンクの真横に配置されていることを特徴とする請求項1のインク循環装置。
  7. さらに、不要なインクを収容する廃液タンクを具備し、
    前記補助タンクは、前記廃液タンクに連通する経路を有することを特徴とする請求項1のインク循環装置。
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