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JP5622430B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP5622430B2
JP5622430B2 JP2010097320A JP2010097320A JP5622430B2 JP 5622430 B2 JP5622430 B2 JP 5622430B2 JP 2010097320 A JP2010097320 A JP 2010097320A JP 2010097320 A JP2010097320 A JP 2010097320A JP 5622430 B2 JP5622430 B2 JP 5622430B2
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Description

本発明は、インク循環経路を備えたインクジェットプリンタに関する。
インクジェット方式の画像記録装置(インクジェットプリンタ)は、サーマルヘッド方式、あるいは電気機械変換素子(ピエゾ)方式等のインクヘッドを搭載しており、このインクヘッドに形成されたノズルからインク滴を吐出することによって、記録用紙等の記録媒体上に画像を記録する。
このようなインクジェットプリンタの一例として、インク循環経路を備えたものが知られている。例えば、特許文献1には、記録ヘッド(インクヘッド)と、記録ヘッドよりも上方に設けられた第1のインク室と、記録ヘッドよりも下方に設けられた第2のインク室と、記録ヘッド、第1のインク室及び第2のインク室をそれぞれ接続し、インク流路を形成している配管と、ポンプと、からなるインク循環経路を備えたインクジェットプリンタが開示されている。このインク循環経路は、記録ヘッド、第1のインク室及び第2のインク室の配置位置の高低差(水頭差)を利用して、第1のインク室から記録ヘッドへのインクの供給及び記録ヘッドから第2のインク室へのインクの回収を行う。そして、第2のインク室内に回収されたインクは、ポンプにより第1のインク室へと汲み上げられ、帰還される。かくして、インクが循環される。
このようなインク循環経路を備えたインクジェットプリンタにおいて、一般的に、記録ヘッドのノズル内は負圧に保たれている。この負圧により、ノズル内には、インクが内側に窪んだメニスカスが形成され、ノズルからインクが垂れないようになっている。しかし、例えば、輸送時や記録ヘッドの交換時の衝撃や振動によりメニスカスが破壊されて、第1のインク室と記録ヘッドとを接続している配管に空気が混入してしまうと、配管中のインクが混入した空気と置換して、第1のインク室内のインクが流れ落ちてしまう。これを防止するために、特許文献1のインク循環経路では、第1のインク室と記録ヘッドとを接続している配管に電磁弁が設けられている。
特開2001−219580号公報
上述の特許文献1のように、水頭差だけで第1のインク室から記録ヘッドを経由して第2のインク室までインクを流す構成では、電磁弁のような部材が流路中にあると流路抵抗が増加するため、必要な流量やノズル圧を確保するのが難しくなる。従って、電磁弁による流路抵抗は小さいことが好ましく、流路抵抗を小さくするためには、電磁弁の流路断面、すなわち開口部の大きさを大きくすればよい。しかし、電磁弁の開口部を大きくすると、今度は、電磁弁を閉じたときの封止性が弱くなる。封止性は、電磁弁の開口部が小さければ小さいほどよい。このように、流路抵抗の低減と封止性の確保とは相反するため、信頼性を確保しながら両要求を満足するのは非常に難しい。たとえ満足できたとしても、そのような弁は、非常に高価であろう。
そこで、本発明は、水頭差を利用したインク循環経路を備えたインクジェットプリンタにおいて、必要な流量やノズル圧を確保しつつ、振動や衝撃等によってインクヘッドから空気が混入してもインクヘッドより重力方向上方に配置したタンクからインクが流れ落ちることのないインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態のインクジェットプリンタは、複数のノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドを有する記録部と、前記ノズル面よりも重力方向上方に配置され、前記記録部に供給するインクを貯留する第1のタンクと、前記ノズル面よりも重力方向下方に配置され、前記記録部からのインクを回収して貯留する第2のタンクと、前記記録部と前記第1のタンクとを接続している第1の経路と、前記記録部と前記第2のタンクとを接続している第2の経路と、前記第2のタンクと前記第1のタンクとを接続している第3の経路と、前記第3の経路中に設けられ、前記第2のタンク内のインクを前記第1のタンクへと送液するポンプと、を具備するインク循環経路を備え、さらに、前記第1の経路は、少なくとも一部が重力方向に逆らってインクを流す経路部分を有し、前記経路部分に逆流防止弁が設けられ、前記逆流防止弁は、インク入口と、インク出口とを有する弁室と、前記弁室内に配置され、弁室内を上下動する弁部材と、を有し、前記弁室内に空気が流入したとき、前記弁部材が前記弁室内を重力方向下方に移動して、前記インク入口付近のインクと協働して前記インク入口に密着して塞ぐことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態のインクジェットプリンタは、インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、前記ノズル面より重力方向上方に配置され、前記インクヘッドに供給するインクを貯留するタンクと、前記インクヘッドと前記タンクとを接続する流路中に設けられた逆流防止弁と、前記インクヘッドから吐出されなかったインクを前記タンクに戻すポンプと、を少なくとも有するインク循環部を備え、前記逆流防止弁は、前記タンクからのインクを流入するインク入口と前記インク入口から流入したインクを前記インクヘッドに流出するインク出口とを有する弁室と、前記弁室内に設けられた弁部材と、を有し、インク循環時において、前記弁部材が設けられた前記弁室に流れるインクは、重力方向に逆らって流れている、ことを特徴とする。
本発明によれば、水頭差を利用したインク循環経路を備えたインクジェットプリンタにおいて、必要な流量やノズル圧を確保しつつ、振動や衝撃等によってインクヘッドから空気が混入してもインクヘッドより重力方向上方に配置したタンクからインクが流れ落ちることのないインクジェットプリンタを提供することができる。
図1は、本発明のインクジェットプリンタのインク経路及び大気経路を示す概略図である。 図2は、本発明のインクジェットプリンタのインク循環経路を示す概略図である。 図3(a)は、第1の実施形態において、循環時の逆流防止弁を示す側面図、図3(b)は、待機時の逆流防止弁を示す側面図、図3(c)は、インクヘッドに空気が流入した時の逆流防止弁を示す側面図である。 図4は、第1の実施形態に係る逆流防止弁の斜視図である。 図5(a)は、第1の変形例において、循環時の逆流防止弁を示す側面図、図5(b)は、待機時の逆流防止弁を示す側面図、図5(c)は、インクヘッドに空気が流入した時の逆流防止弁を示す側面図である。 図6(a)は、第2の変形例において、循環時の逆流防止弁を示す側面図、図6(b)は、待機時の逆流防止弁を示す側面図、図6(c)は、インクヘッドに空気が流入した時の逆流防止弁を示す側面図である。 図7(a)は、第2の実施形態において、循環時の逆流防止弁を示す側面図、図7(b)は、待機時の逆流防止弁を示す側面図、図7(c)は、インクヘッドに空気が流入した時の逆流防止弁を示す側面図である。 図8は、第2の実施形態に係る逆流防止弁の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、インクジェットプリンタ1のインク経路及び大気経路を示す概略図である。
なお、図示しないが、このインクジェットプリンタ1は、記録媒体を供給する供給部、供給された記録媒体を搬送する搬送機構、画像記録された記録媒体を排出する排出部、インクヘッドのクリーニングを行うクリーニング部、及びインク吐出制御を始めとしてプリンタ全体を制御する制御部等、通常のインクジェットプリンタが備えている構成を有している。
インクジェットプリンタ1は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のインクを用いて記録媒体上に画像を記録する。図1には、代表的な1色のインクに関わるインク経路のみが示されているが、このプリンタは、インク色毎に同様のインク経路を備えている。
インクジェットプリンタ1は、大別すると、インク循環経路(インク循環部)6と、インク循環部6にインクを補充するインク補充部11と、不要となったインクやオーバーフローしたインクを収容する廃液部12と、インク循環部6内の圧力を調整する圧力調整部18と、インク循環部6における第1のタンク4内部を大気と連通、又は遮断可能とする第1の大気開放部60と、インク循環部6における第2のタンク5内部を大気と連通、又は遮断可能とする第2の大気開放部61と、を有している。
なお、上述のように4色のインクを用いた場合には、インクジェットプリンタ1は、独立した4系統のインク循環部6を備えることとなる。ただし、本実施形態では、廃液部12、圧力調整部18、第1の大気開放部60の一部、及び第2の大気開放部61の一部は全色で共用されている。
まず、インク補充部11について説明する。
インク補充部11は、インクカートリッジトレイ22と、ジョイント部23と、カートリッジ判断部24と、補給弁25と、により構成されている。
インクカートリッジトレイ22は、インクカートリッジ21を着脱可能に保持する。このインクカートリッジトレイ22には、ジョイント部23が設けられている。
ジョイント部23は、インクカートリッジ21がインクカートリッジトレイ22における所定の位置に保持された際に、インクカートリッジ21のインク供給口と接続される。 また、ジョイント部23は、インク経路10によって第2のタンク5に接続されている。
カートリッジ判断部24は、インクカートリッジ21の誤装着を防止し、かつインク残量を検出する。
補給弁25は、ジョイント部23と第2のタンク5とを接続しているインク経路10に設けられている。補給弁25は、インク循環部6内のインク量に基づいて開閉動作が制御される。つまり、後述のように、インク循環部6内のインク量が所定量以下の場合、補給弁25が開放されて第2のタンク5にインクが供給され、インク循環部6内のインク量が所定量以上の場合、補給弁25が閉じられる。
次に、廃液部12について説明する。
廃液部12は、廃液タンク26と、この廃液タンク26を置く廃液タンクトレイ27と、廃インク量検知部28と、タンク装着検知部29と、オーバーフロータンク30と、により構成されている。
廃液タンクトレイ27は、インク循環部6の最下部よりも低い位置に設けられており、この上に廃液タンク26が配置されている。廃インク量検知部28は、廃液タンク26の重量や、廃液タンク26内のインク液面の高さの違いを読み取ることによって、廃液タンク26内に収容されたインク量を検知する。タンク装着検知部29は、光学的な検知により廃液タンク26の装着の有無を検知する。
オーバーフロータンク30は、インク循環部6から溢れたインクを回収して、廃液タンク26に流し込む。そのため、廃液タンク26とオーバーフロータンク30とは、廃液経路31により接続されている。このオーバーフロータンク30は、上面が開口したトレイ形状を有しており、大気と連通した状態となっている。そして、このオーバーフロータンク30は、後述するポンプ34が破損してインクが漏れても、そのインクを全て受けるようにポンプ34の下方に設けられている。
さらに、このオーバーフロータンク30には、第1の大気開放部60、及び第2の大気開放部61が接続されている。
ここで、第1の大気開放部60は、大気経路13と、第1のタンク共通気室14と、大気開放弁32と、を有している。
大気経路13は、一端側が第1のタンク4内における空気部分と接続され、他端側がオーバーフロータンク30と接続されている。この大気経路13中に、第1のタンク共通気室14及び大気開放弁32が設けられている。より具体的には、大気経路13中において、第1のタンク共通気室14が大気開放弁32よりも第1のタンク4側となるように配置されている。なお、第1のタンク共通気室14は、他色の第1のタンクとも接続されており、第1のタンク共通気室14と大気開放弁32とは、全色で共用されている。
このように構成された第1の大気開放部60は、オーバーフロータンク30が大気と連通しているため、大気開放弁32を開閉(開放/遮断)することによって第1のタンク共通気室14の内部を大気と連通、又は遮断させる。つまり、全色の第1のタンク4は、第1のタンク共通気室14に接続されているため、大気開放弁32の開閉によって同時に大気と連通、又は遮断されることができる。
また、第1の大気開放部60は、プリンタに異常が発生した際に第1のタンク4からインクが溢れ出したとしても、溢れ出たインクをオーバーフロータンク30に流すことができる。なお、本実施形態では、第1のタンク共通気室14を設けたが、第1のタンク共通気室14は必須構成ではない。つまり、第1の大気開放部60は、第1のタンク4内を大気と連通した状態(大気開放状態)、又は大気から遮断した状態(密閉状態)にさせることができればよい。
また、第2の大気開放部61は、大気経路15と、第2のタンク共通気室16と、大気開放弁33と、を有している。
大気経路15は、一端側が第2のタンク5内における空気部分と接続され、他端側がオーバーフロータンク30と接続されている。この大気経路15中に、第2のタンク共通気室16及び大気開放弁33が設けられている。より具体的には、大気経路15中において、第2のタンク共通気室16が大気開放弁33よりも第2のタンク5側となるように配置されている。なお、第2のタンク共通気室16は、他色の第2のタンクとも接続されており、第2のタンク共通気室16と大気開放弁33とは、全色で共用されている。
このように構成された第2の大気開放部61は、オーバーフロータンク30が大気と連通しているため、大気開放弁33を開閉(開放/遮断)することによって第2のタンク共通気室16の内部を大気と連通、又は遮断させる。つまり、全色の第2のタンク5は、第2のタンク共通気室16に接続されているため、大気開放弁33の開閉によって同時に大気と連通、又は遮断されることができる。
また、第2の大気開放部61は、プリンタに異常が発生した際に第2のタンク5からインクが溢れ出したとしても、溢れ出たインクをオーバーフロータンク30に流すことができる。なお、本実施形態では、第2のタンク共通気室16を設けたが、第2のタンク共通気室16は必須構成ではない。つまり、第2の大気開放部61は、第2のタンク5内を大気と連通した状態(大気開放状態)、又は大気から遮断した状態(密閉状態)にさせることができればよい。
次に、図1並びに図2を参照して、インク循環部6について説明する。
インク循環部6は、画像記録部3と、第1のタンク4と、第2のタンク5と、ポンプ34と、インク熱交換器36と、フィルタ37と、逆流防止機構としての逆流防止弁300と、により構成されている。インクヘッド2のノズル孔が形成されたノズル面50、第1のタンク4内の第1のインク液面51及び第2のタンク5内の第2のインク液面52は、高さ方向(重力方向)で高い位置から低い位置へと順に、第1のインク液面51、ノズル面50、第2のインク液面52となるように位置されている。
インク循環部6は、インク循環時において、第1のタンク4から、逆流防止弁300、インク分配器19、各インクヘッド2、インク回収器20、第2のタンク5、ポンプ34、インク熱交換器36及びフィルタ37の順にインクが流れて第1のタンク4へ帰還するように、各構成部がインク経路(第1〜第3のチューブ7〜9)により接続されている。
ここで、インク循環部6は、インク供給経路6aとインク帰還経路6bとの2つに大別される。インク供給経路6aは、第1のタンク4から、逆流防止弁300を介在している第1の経路としての第1のチューブ7を通って画像記録部3まで、及び画像記録部3から第2の経路としての第2のチューブ8を通って第2のタンク5まで、自重によりインクが流れる経路である。また、インク帰還経路6bは、第2のタンク5から、インク熱交換器36、フィルタ37を介在している第3の経路としての第3のチューブ9を通って第1のタンク4まで、ポンプ34によりインクを揚送する経路である。
インク供給経路6aの各構成部について詳細に説明する。
図2に示すように、第1のタンク4は、インクヘッド2より重力方向上方に配置されている。この第1のタンク4には、インク入口ポート4aと、インク出口ポート4bと、大気ポート4cと、が設けられている。
インク入口ポート4aは、第3のチューブ9を介してフィルタ37に接続されており、フィルタ37を通ったインクを第1のタンク4内に流入させる。インク出口ポート4bは、第1のチューブ7を介して逆流防止弁300と接続されており、第1のタンク4内から流出したインクを逆流防止弁300内に流入させる。また、大気ポート4cは、大気経路13を介して第1のタンク共通気室14と接続されている。
また、第1のタンク4内には、タンク内のインク液面51を所定の高さに保つために、第1の液面検出部38が設けられている。
この第1の液面検出部38は、第1のタンク4内でインクの液面の高さに応じて回動するように支持軸38dにより軸支されたフロート部材38aと、フロート部材38aに取り付けられた磁石38cと、液面位置センサ38bと、により構成されている。
液面位置センサ38bは、例えば、磁気センサであり、フロート部材38aに取り付けられた磁石38cを検出する。これによって、液面位置センサ38bは、フロート部材38aの位置、すなわち第1のタンク4内のインク液面51の高さを検出する。このように、第1の液面検出部38は、第1のタンク4内に貯留されているインク量を所定の量に維持するために設けられている。
逆流防止弁300には、第1のタンク4から流入したインクが重力方向下方から上方に流れる。すなわち、第1のタンク4と画像記録部3とを接続している第1のチューブ7の少なくとも一部を重力方向に逆らわせ、この重力方向に逆らった部分に逆流防止弁300が配置されている。逆流防止弁300の詳細は、後述する。
逆流防止弁300から流出したインクは、第1のチューブ7によって画像記録部3に流入する。
画像記録部3について説明する。
画像記録部3は、複数のインクヘッド2と、これらインクヘッド2にインクを分配するインク分配器19と、これらインクヘッド2からインクを回収するインク回収器20と、を有している。
インク分配器19は、複数のインクヘッド2と接続されている。また、インク分配器19は、逆流防止弁300と接続されている。
インク回収器20は、複数のインクヘッド2と接続されている。また、インク回収器20は、第2のタンク5と接続されている。
なお、インクヘッド2に流入するインク量は、インクヘッド2のノズルから吐出されるインク量を上回るように設定されている。このため、ノズルから吐出されなかったインクは、インク回収器20でいったん回収され、第2のチューブ8を経由して第2のタンク5に流出する。
インクヘッド2内は、インク循環時に、画像記録動作に適した負圧(本実施形態では、ゲージ圧で約−1kPa)に保たれている。これにより、ノズル内には、内側に球面上に凹んだメニスカスが形成される。そして、インクヘッド2は、外部装置から入力された画像信号に基づいてインクを吐出し、搬送部によって搬送される記録媒体上に画像を記録する。
なお、本実施形態の画像記録部3は、記録媒体の幅(搬送方向に直交する方向)に満たない短尺なインクヘッド2を用いて、これらインクヘッド2を記録媒体の幅方向に、例えば千鳥状に(互い違いに)配列してフレーム等に固定し、ラインヘッドを構成している。もちろん、画像記録部3は、ラインタイプ(ラインヘッド)に限らず、記録媒体上を走査しながら記録を行うシリアルタイプ(シリアルヘッド)であってもよい。
第2のタンク5は、インクヘッド2より重力方向下方に配置されている。この第2のタンク5には、インク回収器20から第2のチューブ8を介してインクが流入するインク入口ポート5aと、第3のチューブ9にインクを送り出すインク出口ポート5bと、大気経路15により第2のタンク共通気室16に接続されている大気ポート5cと、インク経路10により補給弁25を介してジョイント部23(インクカートリッジ21)に接続されている補給ポート5dと、が設けられている。インクカートリッジ21は、第2のタンク5よりも重力方向上方に配置されており、補給弁25を開くことによって第2のタンク5内にインクを補充する。
なお、本実施形態は、補給弁25を開くことによりインクカートリッジ21から第2のタンク5にインクを補充するような構成であるが、本発明はこのような構成に限定されず、インクカートリッジ21から第2のタンク5へインクを送液することができればよい。従って、例えば、補給弁25の代わりにポンプ等によりインクの送液を行ってもよい。
また、第2のタンク5内には、インク液面52を所定の高さに保つために、第1のタンク4と同様、第2の液面検出部39が設けられている。この第2の液面検出部39は、第2のタンク5内でインクの液面の高さに応じて回動するように支持軸39dにより軸支されたフロート部材39aと、フロート部材39aに取り付けられた磁石39cと、液面位置センサ39bと、により構成されている。
液面位置センサ39bは、例えば、磁気センサであり、フロート部材39aに取り付けられた磁石39cを検出する。これによって、液面位置センサ39bは、フロート部材39aの位置、すなわち第2のタンク5内のインク液面52の高さを検出する。このように、第2の液面検出部39は、第2のタンク5内に貯留されているインク量を所定の量に維持するために設けられている。
すなわち、上記した補給弁25の開閉動作は、第2のインク液面52の高さを所望の範囲に維持するように、第2の液面検出部39の検出結果に応じて行われる。具体的には、第2の液面検出部39がONの場合、第2のタンク5のインク量が十分足りていると判断し、補給弁25は閉じた状態となっている。逆に、第2の液面検出部39がOFFの場合、第2のタンク5のインク量が不足していると判断し、補給弁25を開いた状態にする。この動作により、インクカートリッジ21からインクが第2のタンク5内に補給され、第2のタンク5の液面高さが所望の範囲に維持される。
特に、インクカートリッジ21のインクが消費され空となった場合には、第2のタンク5にはインクは補給されず、第2の液面検出部39のOFF状態が継続される。所定時間、第2の液面検出部39がOFFの場合、インクカートリッジ21が空と判断され、図示しない表示部等にインクカートリッジの交換を促す告知(表示、警告音等)がなされる。
次に、インク帰還経路6bの各構成部について詳細に説明する。
ポンプ34は、例えば、電磁式のピストンポンプであることができる。ポンプ34の駆動及び停止は、インク液面51の高さを所望の範囲に維持するように、第1の液面検出部38の検出結果に応じて行われる。具体的には、第1の液面検出部38がONの場合、第1のタンク4のインク量が十分足りていると判断し、ポンプ34を停止する。逆に、第1の液面検出部38がOFFの場合、第1のタンク4のインク量が不足していると判断し、ポンプ34を駆動する。この動作により、第2のタンク5からインクが第1のタンク4に汲み上げられ、第1のタンク4の液面高さが所望の範囲に維持される。
本実施形態では、ポンプ34の送液能力は、第2のタンク5内に流入してくるインク量よりも多くのインクを第1のタンク4へと送液可能に設定されている。これは、第2のタンク5内のインクのオーバーフローを防止するためである。すなわち、通常の使用状態で第2のタンク5内に流入するインク流量よりも、ポンプ34が駆動した際に揚送可能なインク流量を多くすることで、第2のタンク5からインクが溢れないようにしている。
なお、本実施形態では、ポンプ34として電磁式のピストンポンプを用いているが、第2のタンク5内に流入するインク量よりも多くのインクを送液できる能力があれば、例えば、ダイヤフラムポンプ、ギアポンプ、チューブポンプ、ロータリーポンプ、渦巻きポンプを用いてもよい。
ポンプ34の下流側(第1のタンク4への送液側)には不図示の一方向弁が接続されており、第1のタンク4のインク液面51と、第2のタンク5のインク液面52との高低差によるインクの逆流(第1のタンク4から第2のタンク5への逆流)を防止している。つまり、ポンプ34が停止すると、水頭差により第1のタンク4から第2のタンク5へインクが逆流しようとするため、この流れを防止している。
また、前述したように、ポンプ34の送液能力は、第1のタンク4からインクヘッド2を経由し第2のタンク5に流入するインク量よりも多くのインク量を送液可能に設定されているため、インク循環動作中、ポンプ34は間欠動作を行うことになる。
インク熱交換器36は、インク循環部6内を流れるインクを加温、及び/又は、冷却する。すなわち、インク熱交換器36は、インク循環部6内を流れるインクの温度を画像記録可能な所望の温度に制御する。なお、各インクヘッド2、又はその近傍のインク流路には、インク熱交換器36を制御するために温度センサ40が配置されている。
フィルタ37は、インクヘッド2に供給されるインクに含まれる異物を除去し、インクヘッド2に形成されたノズル孔の目詰まりなどに起因する記録不良をなくすために設けられている。
次に、圧力調整部18について説明する。
圧力調整部18は、ベローズ41と、錘42と、ベローズ昇降機構43と、により構成されている。
ベローズ41は、第2のタンク共通気室16に大気経路17によって接続されている。また、ベローズ41には、錘42が取り付けられている。この錘42は、ベローズ昇降機構43によって昇降する。つまり、ベローズ昇降機構43が上昇すると、ベローズ41は縮み、ベローズ昇降機構43が下降すると、ベローズ41は伸長する。なお、ベローズ41を縮めさせた状態のベローズ昇降機構43の位置を待機位置とする。また、ベローズ41を伸長させた状態のベローズ昇降機構43の位置を負圧生成位置とする。
ここで、大気開放弁33を閉じると、第2のタンク5の空気部分、第2のタンク共通気室16、及びベローズ41の内部は連通しつつ外部とは閉じられた空間となる。この状態でベローズ41を伸縮させると、上記閉じられた空間の体積が増減する。これによって、全色の第2のタンク5内の圧力は、同時に変化する。
すなわち、大気開放弁33を閉じた状態でベローズ昇降機構43を待機位置から負圧生成位置に移動させると、ベローズ41が錘42の重さによって下方に引っ張られ、上記閉じられた空間の体積が増加する。これにより、第2のタンク共通気室16内には、錘42に加わる重力と釣り合う大きさの負圧がかかる。
第2のタンク共通気室16は、第2のタンク5と連通している。そのため、第2のタンク5には、第2のタンク共通気室16と同じ負圧がかかる。さらに、第2のタンク5は、第2のチューブ8を介してインクヘッド2と連通しているため、インクヘッド2にも同じ負圧がかかる。この負圧は、インクヘッド2内部に、記録に適した圧(例えば、インク循環状態で、ノズル圧が約−1kPa)が加わるように設定されている。そして、この圧により、ノズル孔にメニスカスが形成される。
次に、画像記録時(インク循環時)及び待機時(非インク循環時)の各構成部の動作について、簡単に説明する。
インクジェットプリンタ1の記録媒体に画像記録を行う記録時には、大気開放弁32を開放し、第1のタンク4内を大気開放状態にする。これと共に、大気開放弁33を閉じ、圧力調整部18により第2のタンク5内の圧力を所定の負圧状態にする。このような状態で、インクジェットプリンタ1は、第1のタンク4及び第2のタンク5内のインク量に応じてポンプ34、補給弁25の動作を制御し、インクを循環させる。つまり、上述のように、第1のタンク4、逆流防止弁300、インク分配器19、インクヘッド2、インク回収器20、第2のタンク5、ポンプ34インク熱交換器36、フィルタ37の順にインクが流れ、第1のタンク4へ帰還するようインクが循環する。
また、インクジェットプリンタ1の待機時には、大気開放弁32を閉じ、第1のタンク4内を大気に対して遮断すると共に、大気開放弁33を開放し、第2のタンク5を大気開放状態とする。
このとき、第2のタンク5は、前述したようにインクヘッド2より重力方向下方に配置されているため、インクヘッド2のノズルには水頭差によりメニスカスが形成されている。つまり、待機時において、インクヘッド2からインクが垂れ落ちることはない。
次に、図3(a)乃至(c)並びに図4を参照して、逆流防止弁300の構成について詳しく説明する。
逆流防止弁300は、樹脂やゴムの薄板からなるシート状の弁部材301と、上面302、底面303及び側面により規定され、内部に弁部材301が配置されている弁室304と、を有している。弁室304は、弁部材301の横断面よりも大きい横断面を有している。
底面303には、略中央にインク入口305が設けられている。故に、以下では底面303を入口ポート面303と称する。このインク入口305は、逆流防止弁300よりも上流側の第1のチューブ7aと連通(接続)している。また、上面302には、略中央にインク出口306が設けられている。このインク出口306は、逆流防止弁300よりも下流側の第1のチューブ7bと連通(接続)している。つまり、インク入口305は、インク出口306よりも重力方向下方に形成されている。
このように、逆流防止弁300には、インク循環中において、上流側の第1のチューブ7aからのインクが、入口ポート面303に設けられたインク入口305に流入する。そして、弁室304を介して上面302に設けられたインク出口306から流出し、下流側の第1のチューブ7bを通って画像記録部3へと流れるように構成されている。すなわち、インク循環中において、インク入口305から流入したインクは、弁室304内に設けられた弁部材301に対して重力方向に逆らって流れ、インク出口306から流出する。換言すれば、インク循環中において、弁部材301には、重力方向に対して逆らって流れるインクが流れている。
さらに、この逆流防止弁300には、上面302から互いに離間して下方(入口ポート面303)に向けて延出した複数の突起307が設けられている。これら突起307の先端と入口ポート面303とは、所定の間隔(隙間)を有している。そのため、突起307の先端は、弁部材301の重力方向上方への移動を規制するストッパ308となっている。つまり、弁部材301は、弁室304内で突起307の先端と入口ポート面303との間で上下動可能である。なお、ここでは3つの突起307が図示されているが、突起の数は、これに限定されず、何個設けてもよい。
この逆流防止弁300は、弁部材301が入口ポート面303上に移動したとき、必ずインク入口305を塞ぐように構成されている。また、弁部材301は、インク循環部6中をインクが循環しているとき、インク入口305を塞がない重さを有している。
つまり、図3(a)に示すように、インク循環時には、弁部材301はインクの流れに押され、弁室304の下流側の複数の突起307の先端に当接した状態となっている。この状態では、インク入口305及びインク出口306は開放されている。つまり、インクは、弁部材301の外側を回り込み、これら突起307の間の空間を通ってインク出口306から下流側へ流れる。
また、待機時(非インク循環時)には、弁部材301は、自重により弁室304の上流側の入口ポート面303に軽く接した状態となる。なお、図3(b)では、図3(c)との違いを明確にするために、弁部材301は入口ポート面303から浮いた状態で示している。
このようなインク循環部6において、輸送時や記録ヘッドの交換時の衝撃や振動によりメニスカスが破壊され、インクヘッド2のノズルからインク循環部6内に空気が流入すると、インクヘッド2が大気開放されたのと同じ状態となる。このため、第1のタンク4と第2のタンク5との水頭差分で釣り合っていたバランスが崩れ、インクヘッド2のノズルから流入した空気、及び第1のチューブ7内のインクは、第1のタンク4の負圧により第1のタンク4へ移動しようとする。そして、最終的に、混入した空気とインクとが置換し、第1のタンク4内に蓄えられたインクは、第2のタンク5に向かって流れ落ちてしまう。
なお、インクヘッド2のノズルから流入した空気よりインク回収器20、及び第2のチューブ8内のインクは、インクヘッド2と第2のタンク5との間の水頭差により第2のタンク5に流れ落ちる。そのため、本実施形態では、第2のタンク5は、インク回収器20、及び第2のチューブ8内のインクが流れ落ちてもオーバーフローしない容量に設定されている。
そこで、本実施形態のインク循環部6において、インクヘッド2から空気の流入が発生した場合、逆流防止弁300が以下のように作用する。
非インク循環時にインクヘッド2のノズルからインク循環部内に空気が流入すると、第1のタンク4内の負圧により、第1のタンク4とインクヘッド2との間の第1のチューブ7内のインクは、第1のタンク4側へ移動しようとする。しかし、逆流防止弁300の弁部材301が、インクの流れによって入口ポート面303に当接し、インク入口305を塞いだ状態となる。このとき、弁部材301は、第1のタンク4内の負圧によりさらに入口ポート面303に密着する形となり、上流側の第1のチューブ7aを封止し、第1のタンク4へのインクの移動を阻止する。流入した空気は、流路内のインクと置換しながら、逆流防止弁300の弁室304まで入り込む。最悪の場合、弁室304内で全てが空気となることもあり得る。しかし、弁部材301が入口ポート面303(インク入口305)を封止しているため、これより上流側の第1のチューブ7aには空気が移動しない。より詳細には、弁室304の下方(インク入口305側)はインクで満たされた状態であり、入口ポート面303と弁部材301の下面との間も常にインクで濡れた状態で封止をしている。
このように、入口ポート面303と弁部材301との間に残っているインクと協働してインク入口305を封止することにより、入口ポート面303と弁部材301との密着性が高まり、封止性も高まる。また、弁部材301の上流側(インク入口305側)は、常にインクで満たされているため、弁部材301の下流側(インク出口306側)が空気の状態で放置が継続しても、弁部材301と入口ポート面303との間のインクが乾燥することはなく、安定して密着性及び封止性を保つことが可能となる。
従って、逆流防止弁300より第1のタンク4内のインクが第2のタンク5へ落ちることを防止することができる。
以上のように、本実施形態の逆流防止弁300によれば、インク入口305をインク出口306より重力方向下方に設け、インク循環時に、弁室304内に重力に逆らってインクを流す。つまり、逆流防止弁300は、弁室304内に設けられた弁部材301に対して重力と逆らった方向に流れるインクを流す。
これによって、インク循環中は、重力に対して逆らって流れるインクによって弁部材301が重力方向上方に移動し、突起307の先端と当接する。そして、弁部材301がインク入口305を塞ぐことなく、インク入口305から流入したインクをインク出口306へと流出させることができる。
また、空気混入時は、弁部材301が重力方向下方に移動し、入口ポート面303に当接する。そして、弁部材301がインク入口305を塞ぎ、流入した空気、及び第1のチューブ7から逆流してきたインクが第1のタンク4に移動することを阻止できる。この時、弁部材301は、インク入口305に付近のインクと協働して入口ポート面303との密着性が高まるため、インク入口305への空気、及びインクの流入を確実に阻止することができる。
図5(a)乃至(c)は、第1の変形例の逆流防止弁300aを示す側面図である。本変形例の構成部材において、前述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
本変形例では、シート状の弁部材301aの一端側を入口ポート面303に固定し、他端側は固定しない。すなわち、他端側のみが、入口ポート面303と突起307の先端(ストッパ308)との間で上下動するように構成されている。この構成では、インク循環時には、弁部材301aの他端側のみが重力方向上方に捲れ上がり、インク入口305が開放されて弁室304内にインクが流入する。一方、待機時にインク循環経路内に空気が流入すると、弁部材301aが入口ポート面303に貼り付き、流路が封止される。なお、本変形例では、突起307を設けたが、弁部材301aの一端側が入口ポート面303に固定されているため、突起307を設けなくてもよい。
図6(a)乃至(c)は、第2の変形例の逆流防止弁300bを示す側面図である。本変形例の構成部材においても、前述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
本変形例では、弁部材301bはボール形状である。なお、入口ポート面303は、このボール形状の弁部材301bとの密着性が高まるように、このボール形状に合わせて角部が面取されている。この構成においても、インク循環時には、インクの流力によって弁部材301bが重力方向上方に浮き上がり、インク入口305が開放されて弁室304内にインクが流入する。一方、待機時にインク循環経路内に空気が流入すると、弁部材301bが入口ポート面303に貼り付き、流路が封止される。
[第2の実施形態]
図7(a)乃至(c)は、第2の実施形態の逆流防止弁300cの側面図である。図8は、第2の実施形態の逆流防止弁300cの斜視図である。本実施形態の構成部材においても、前述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付して、その説明は省略する。以下では、第1の実施形態との相違点を説明する。
第2の実施形態では、図8に示すように、弁室内が内壁309により2つの弁室304a、304bに分けられている。この内壁309の上側は開口しており、2つの弁室304a、304bは連通している。
弁室304aの底面303にはインク入口305が設けられており、このインク入口305は、逆流防止弁300cよりも上流側の第1のチューブ7aと連通している。弁室304aの上面302には、第1の実施形態と同様に、互いに離間して下方(底面303)に向けて延出した複数の突起307が設けられている。そして、この弁室304aの内部には、弁部材301cが配置されており、内部を弁部材301cが上下動する。また、弁室304bの底面303には、インク出口306が設けられており、このインク出口306は、逆流防止弁300cよりも下流側の第2のチューブ7bと連通している。
第2の実施形態において、インク循環時及び空気混入時の逆流防止弁300cの動作は第1の実施形態と同様である。第2の実施形態では、弁室を2つに分けたことにより、インク入口305とインク出口306とを同じ面に設けることができる。すなわち、第2の実施形態では、インク出口306をインク入口305より重力方向上方に形成する必要がない。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
インクと協働して封止を確保する構成としているため、簡単な部品で構成でき、また、電磁弁などの高価な部品を使用せずに、安価に逆流防止機構を形成することができる。
また、電磁弁のようなものを使用するときは、その大きさから最適な位置に配置することができずに流路が長くなってしまい、圧力や流量の変化やコストアップなどの問題があるが、本発明の逆流防止機構は、コンパクトに設計できるため、インク流路中の任意の場所に配置することが可能である。このため、最適な流路設計のまま、インク流路を構成することが可能であり、不必要なコストアップが発生しない。
また、下部タンク(第2のタンク)へ落ちてくるインクをより多く許容しようとすると、下部タンクの容量を不必要に大きくする必要があり、装置の大型化やコストアップの要因となるが、本発明によれば、下部タンクへ流入するインクを逆流防止弁までに限定することが可能となるため、下部タンクを大きくする必要がなくなり、コストダウン、小型化が可能となる。
1…インクジェットプリンタ、2…インクヘッド、3…画像記録部、4…第1のタンク、5…第2のタンク、6…インク循環部、6a…インク供給経路、6b…インク帰還経路、7…第1のチューブ、8…第2のチューブ、9…第3のチューブ、10…インク経路、11…インク補充部、12…廃液部、13…大気経路、14…第1のタンク共通気室、15…大気経路、16…第2のタンク共通気室、17…大気経路、18…圧力調整部、19…インク分配器、20…インク回収器、21…インクカートリッジ、22…インクカートリッジトレイ、23…ジョイント部、24…カートリッジ判断部、25…補給弁、26…廃液タンク、27…廃液タンクトレイ、28…廃インク量検知部、29…タンク装着検知部、30…オーバーフロータンク、31…廃液経路、32、33…大気開放弁、34…ポンプ、36…インク熱交換器、37…フィルタ、38…第1の液面検出部、39…第2の液面検出部、40…温度センサ、41…ベローズ、42…錘、43…ベローズ昇降機構、51…第1のインク液面、52…第2のインク液面、60…第1の大気開放部、61…第2の大気開放部、300…逆流防止弁、301…弁部材、302…上面、303…入口ポート面、304…弁室、305…インク入口、306…インク出口、307…突起、308…ストッパ、309…内壁。

Claims (6)

  1. 複数のノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドを有する記録部と、
    前記ノズル面よりも重力方向上方に配置され、前記記録部に供給するインクを貯留する第1のタンクと、
    前記ノズル面よりも重力方向下方に配置され、前記記録部からのインクを回収して貯留する第2のタンクと、
    前記記録部と前記第1のタンクとを接続している第1の経路と、
    前記記録部と前記第2のタンクとを接続している第2の経路と、
    前記第2のタンクと前記第1のタンクとを接続している第3の経路と、
    前記第3の経路中に設けられ、前記第2のタンク内のインクを前記第1のタンクへと送液するポンプと、
    を具備するインク循環経路を備え、さらに、
    前記第1の経路は、少なくとも一部が重力方向に逆らってインクを流す経路部分を有し、前記経路部分に逆流防止弁が設けられ
    前記逆流防止弁は、インク入口と、インク出口とを有する弁室と、
    前記弁室内に配置され、弁室内を上下動する弁部材と、を有し、
    前記弁室内に空気が流入したとき、前記弁部材が前記弁室内を重力方向下方に移動して、前記インク入口付近のインクと協働して前記インク入口に密着して塞ぐことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記逆流防止弁は、前記弁室内で重力方向下方に延出しているストッパ部を有し、
    前記弁室内をインクが流れているとき、前記弁部材が前記弁室内を重力方向上方に移動して前記ストッパ部に当接し、前記インク入口及びインク出口が開放されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記インク入口とインク出口とが、前記弁室内の同じ面に設けられている請求項2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記弁部材は、シート状である請求項2記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記弁部材は、ボール形状である請求項2記載のインクジェットプリンタ。
  6. インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、前記ノズル面より重力方向上方に配置され、前記インクヘッドに供給するインクを貯留するタンクと、前記インクヘッドと前記タンクとを接続する流路中に設けられた逆流防止弁と、前記インクヘッドから吐出されなかったインクを前記タンクに戻すポンプと、を少なくとも有するインク循環部を備え、
    前記逆流防止弁は、前記タンクからのインクを流入するインク入口と前記インク入口から流入したインクを前記インクヘッドに流出するインク出口とを有する弁室と、前記弁室内に設けられた弁部材と、を有し、インク循環時において、前記弁部材が設けられた前記弁室に流れるインクは、重力方向に逆らって流れている、ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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