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JP2011006372A - 美容方法 - Google Patents

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JP2011006372A
JP2011006372A JP2009154010A JP2009154010A JP2011006372A JP 2011006372 A JP2011006372 A JP 2011006372A JP 2009154010 A JP2009154010 A JP 2009154010A JP 2009154010 A JP2009154010 A JP 2009154010A JP 2011006372 A JP2011006372 A JP 2011006372A
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acid
mass
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oil
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Naoki Tominaga
直樹 富永
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

【課題】ケミカルピーリング剤の連続使用に伴う刺激を軽減し、かつケミカルピーリング剤による肌状態(肌のつるつる感、しっとりさ、透明感)の改善効果を高めて、より高い美肌効果をもたらすことができる美容方法を提供する。
【解決手段】α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含む皮膚外用剤を皮膚に塗布後、所定時間経過後、特に3〜5分経過後に洗い流す操作を2〜3日おいて繰り返すものとする。
【選択図】なし

Description

本発明は美容方法に関し、さらに詳しくは、グリコール酸のようなケミカルピーリング剤を用いた美肌を目的とする美容方法に関するものである。
近年、小皺およびしみ、そばかす、肝斑、老人性色素斑などの各種色素沈着、座そう(ニキビ)、皮膚炎痕、火傷、熱傷、創傷およびそれらの瘢痕皮膚の皺とりまたはしみとりなどのために、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸等のα−ヒドロキシ酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸またはフェノールのような、ケミカルピーリング剤を使用したケミカルピーリングが盛んに行われている(例えば、特許文献1および2)。
ケミカルピーリングは、ケミカルピーリング剤を皮膚に塗布することによって、皮膚表面の古い角質層を剥離し、さらに新しい角質層を再生させて、表皮のターンオーバー(新陳代謝)を促進させるものである。一方で、そのようなケミカルピーリング剤は皮膚刺激が強く、ケミカルピーリング施術中の不快感(ヒリツキや痛み等)や、施術後の乾燥、炎症、肌荒れ等が問題となっている。
従来のケミカルピーリング施術においては、20%以上の高濃度のケミカルピーリング剤を用いており、この場合は通常2週間に1回の適用がなされており、これより短い間隔での使用は、施術後の乾燥、炎症、肌荒れ等の問題がある。このため、短間隔での適用はなされていないのが実情である。
また、ケミカルピーリング剤によって肌のきめやくすみ、ニキビ等を改善するには薬剤が肌上にとどまっていることが好ましいが、従来の美容方法に用いられるケミカルピーリング用の外用剤は、使用時にたれ落ちて使用性が悪いという問題があった。また、増粘させるために増粘剤を多く配合した場合には、除去する時に洗い流しにくいという問題もあった。
α−ヒドロキシ酸を含む外用剤に増粘剤を配合する技術としては、例えば、カルボキシビニルポリマーとα−ヒドロキシ酸とを特定の配合割合で配合させたり、またはα−ヒドロキシカルボン酸と、キサンタンガムのようなヘテロバイオ多糖ガムと、無機増粘剤と、ポリアクリルアミド等をそれぞれ特定の配合量で配合させることによって、α−ヒドロキシ酸を含む組成物において粘度を高める試みが知られている(特許文献3および4)。また、現在市販されているα−ヒドロキシ酸含有の外用剤は、増粘剤としてキサンタンガムまたはヒドロキシエチルセルロースが用いられている。
しかしながら、これらの従来公知の外用剤はいずれも粘度安定性が悪く、製造直後には高い粘度を有していても、保存中、特に高温での保存中に粘度が著しく低下するという問題があった。特に、α−ヒドロキシ酸等の化合物を高配合量で含み、かつ低pHである場合には、十分かつ安定な増粘をもたらすことはできなかった。また増粘剤の量を増やして製造時の粘度を高くしすぎると、その使用性が悪くなったり、肌から除去する場合に洗い流しにくいという問題もあった。
特開平5−139947号公報 国際公開第01/017487号パンフレット 特開平10−218753号公報 特開平8−53322号公報
本発明は、上記のような事情に鑑み、ケミカルピーリング剤の連続使用に伴う刺激を軽減し、かつケミカルピーリング剤による肌状態(肌のつるつる感、しっとりさ、透明感)の改善効果を高めて、より高い美肌効果をもたらすことができる、ケミカルピーリング剤を皮膚に適用するための美容方法を提供することを目的とする。
また本発明は、α−ヒドロキシ酸を含み、かつ低pHであって、粘度安定性がよく、使用性および安定性に優れた皮膚外用剤を用いてケミカルピーリング剤の連続使用に伴う刺激を軽減し、かつケミカルピーリング剤による肌状態(肌のつるつる感、しっとりさ、透明感)の改善効果を高めて、より高い美肌効果をもたらすことができる、ケミカルピーリング剤を皮膚に適用するための美容方法を提供することを目的とする。
本発明者は、1〜7質量%のα−ヒドロキシ酸を含むケミカルピーリング剤を2日おきに皮膚に適用することによって、ケミカルピーリング剤による刺激が増強されず、かつケミカルピーリング剤による肌のきめ、くすみ、ニキビ等の改善効果が高められることを見出し、本願発明を完成するに至った。
本発明は、α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含む皮膚外用剤を皮膚に塗布後、所定時間経過後に洗い流す操作を2〜3日おいて繰り返すことを特徴とする美肌を目的とする美容方法である。
また本発明は、上記の美容方法であって、前記皮膚外用剤として、下記(a)〜(c)を含み、pHが2.0〜5.0のものを用いることを特徴とする美容方法である。
(a)α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%
(b)架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体を0.1〜3.0質量%
(c)下記の一般式(1)で表される化合物からなる会合性増粘剤を0.1〜3.0質量%
R1−{(O−R2)k−OCONH−R3[−NHCOO−(R4−O)n−R5]h}m …(1)
〔式中、R1は炭化水素基を表し、R2およびR4は互いに同一でも異なっても良い炭素数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を表し、R3はウレタン結合を有していても良い炭化水素基を表し、R5は分岐鎖または2級の炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、kは1〜500の範囲の数,nは1〜200の範囲の数である。〕
ここで、上記(c)会合性増粘剤は、(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーであることが好ましい。
本発明の美容方法によれば、ケミカルピーリング剤による刺激が増強されず安全で、しかもケミカルピーリング剤による肌のきめ、くすみ、ニキビ等の改善効果を高めることができる。
また、本発明の美容方法を特定の皮膚外用剤を用いて行うことで、たれ落ちのない適度な粘度を有しながらも洗い流しやすく、また塗布しやすいものとなり、使用性が改善される。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の美容方法は、α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含む皮膚外用剤を皮膚に塗布後、所定時間経過後に洗い流す操作を2〜3日おいて繰り返す。
ケミカルピーリング剤の種類やその濃度、pH等は、施術目的や肌状態に応じて適宜選択することができる。ケミカルピーリング剤の使用量は顔全体について1回につき、1.5〜3.0gであり、通常2.5g程度である。ケミカルピーリング剤を塗布した後、洗浄処理を行うが、その前に中和処理を施してもよい。
α−ヒドロキシ酸は、従来から、化粧料や洗浄剤の緩衝剤や中和剤として用いられており、また、角質の柔軟化または細胞賦活化等の目的で各種化粧料に配合されている。本発明の美容方法で用いられるα−ヒドロキシ酸としては、特に限定はされないが、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グリセリン酸、ピルビン酸、マンデル酸等が挙げられる。中でも、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、または酒石酸が、表皮のターンオーバーを促進する効果に優れているので特に好ましく、その中でもグリコール酸で好ましく用いられる。本発明の美容方法に用いられる皮膚外用剤中に、これらのα−ヒドロキシ酸を単独で配合しても、または必要に応じて2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の美容方法で用いられるα−ヒドロキシ酸の濃度は、1.0〜7.0質量%であるが、好ましくは2.0〜6.0質量%であり、さらに好ましくは3.0〜5.0質量%である。1.0質量%未満では、十分なケミカルピーリングの効果をもたらすことができない場合があり、また7.0質量%を越えると、皮膚刺激が大きくなる。
本発明の美容方法においては、α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含む皮膚外用剤を皮膚に塗布した後、所定時間放置後、洗い流す操作を2〜3日、好ましくは2日おいて繰り返す。塗布後の放置時間は、3〜5分程度であることが好ましい。繰り返しの回数は、1回以上であり、好ましくは3回以上、例えば3〜7回繰り返して行う。繰り返し回数が3回の場合、適用回数は計4回となる。
本発明の美容方法に用いられる皮膚外用剤は、α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含むものであればよく、水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、ペースト系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉末3層など、任意の剤型を含み、また、シート状基剤に担持されたものであってもよい。
またその使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック、美容液等、任意の形態で使用できる。
本発明の美容方法に用いられるケミカルピーリング用皮膚外用剤は、上記した必須構成成分の他に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の任意の成分を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。例えば、上記必須配合成分と、下記成分の1種または2種以上とを配合してケミカルピーリング用皮膚外用剤を調製できる。
増粘剤としては、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、寒天、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体、(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー等が挙げられる。
中和剤としては、苛性カリ、苛性ソーダ、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、L−アルギニン、L−リジン等が挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、フルクトース、マンノース、エリスリトール、トレハロース、キシリトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ−β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等の桂皮酸系紫外線吸収剤、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,1-カンファー、3-ベンジリデン-d,1-カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン等が挙げられる。
紫外線散乱剤としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリウムなどの粉末が挙げられる。
これら紫外線散乱剤は、通常、針状、紡錘状、球状、粒状の粉末が使用される。また、粒子径が0.1μm以下の微粒子粉末が好ましい。
メチルハイドロジェンポリシロキサンやシランカップリング剤などのシリコーン処理;金属石鹸処理;パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩やパーフルオロアルキルシラン等のフッ素処理、デキストリン脂肪酸エステル処理等により、疎水化処理した紫外線散乱剤も好ましい。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンランダム重合体メチルエーテル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
その他には、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン,トコフェロール,フィチン等の酸化防止剤;安息香酸,サリチル酸,ソルビン酸,パラオキシ安息香酸アルキルエステル,ヘキサクロロフェン等の抗菌剤;アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸等の有機酸;ビタミンAおよびその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2およびその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15およびその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸,アスコルビン酸硫酸エステル(塩),アスコルビン酸リン酸エステル(塩),アスコルビン酸ジパルミテート等のビタミンC類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,δ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチオール、ビサボロール、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、アルブチン、セファランチン、プラセンタエキス等の各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ、セイヨウサンザシエキス、セイヨウオトギリソウエキス、アイリス・インエキス、アセンヤクエキス、イチョウ葉エキス、イブキジャコウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、ウオーターリリーエキス、エイジツエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、クチナシエキス、紅茶エキス、セイカリュウエキス、トルメンチラエキス、バラエキス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等の植物の抽出物、色素、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキセチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、δ−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、フェノキシエタノール、パラベン等の防腐剤が挙げられる。
本発明の美容方法に用いられる特に好ましいケミカルピーリング用皮膚外用剤は、次のようなものである。
すなわち、前記皮膚外用剤が、(a)〜(c)を含み、pHが2.0〜5.0であるものである。
(a)α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%
(b)架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体を0.1〜3.0質量%
(c)下記の一般式(1)で表される化合物からなる会合性増粘剤を0.1〜3.0質量%
R1−{(O−R2)k−OCONH−R3[−NHCOO−(R4−O)n−R5]h}m …(1)
〔式中、R1は炭化水素基を表し、R2およびR4は互いに同一でも異なっても良い炭素数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を表し、R3はウレタン結合を有していても良い炭化水素基を表し、R5は分岐鎖または2級の炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、kは1〜500の範囲の数,nは1〜200の範囲の数である。〕
((b)架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体)
成分(b)の架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体としては、N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N,N−メチレンビスアクリルアミド共重合体が好ましく、この共重合体は、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマーとも称される。
(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマーは、特許第3708531号公報に記載された方法で製造することができる。
本皮膚外用剤における上記(b)成分の配合量は、皮膚外用剤全量に対して0.1〜3.0質量%であるが、好ましくは0.5〜2.0質量%であり、さらに好ましくは1.0〜1.5質量%である。(b)成分の配合量が少なすぎると粘度が低すぎて垂れ落ちしやすくなったり、あるいは(c)成分で粘度を確保した場合には塗布しにくくなる。(b)成分の配合量が多すぎると洗い流しにくくなる。
((c)会合性増粘剤)
本皮膚外用剤における成分(c)の会合性増粘剤は、上記一般式(1)で表されるものである。
この会合性増粘剤は、親水基部を骨格とし、末端に疎水性部分をもつコポリマーであり、水溶性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し増粘作用を示すものである。
上記一般式(1)で表される疎水変性ポリウレタンは、例えばR1−[(O−R2)k−OH]mで表される1種または2種以上のポリエーテルポリオールとR3−(NCO)h+1で表される1種または2種以上のポリイソシアネートと、HO−(R4−O)n−R5で表される1種または2種以上のポリモノアルコールとを反応させることにより得ることができる。
この場合、一般式(1)中のR1〜R5は、用いるR1−[(O−R2)k−OH]m、R3(NCO)h+1、HO−(R4−O)n−R5により決定される。3者の仕込み比は、特に限定されないが、ポリエーテルポリオールおよびポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基の比が、NCO/OH=0.8:1〜1.4:1であるのが好ましい。
一般式(1)で表される会合性増粘剤を得るのに好ましく用いることができるR1−[(O−R2)k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール化合物は、m価のポリオールにエチレンオキイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加重合することによりできる。
ここでポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール、グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタトリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール等の4価のアルコール、アドニット、アラビット、キシリット等の5価アルコール、ジペンタエリスリトール、ソルビット、マンニット、イジット等の6価アルコール、ショ糖等の8価アルコール等が挙げられる。
また、付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等により、R2が決定され、特に入手が容易であり、優れた効果を発揮させるためには、炭素数2〜4のアルキレンオキサイドあるいはスチレンオキサイドが好ましい。
付加させるアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は単独重合、2種類以上のランダム重合あるいはブロック重合であって良い。付加の方法は通常の方法であって良い。また、重合度kは、0〜1000であり、好ましくは1〜500、更に好ましくは10〜200が良い。また、R2に占めるエチレン基の割合が、好ましくは全R2の50〜100質量%であると、今回の目的に良好な会合性増粘剤が得られる。
また、R1−[(O−R2)k−OH]mの分子量は500〜10万のものが好ましく、1000〜5万のものが特に好ましい。
本皮膚外用剤における一般式(1)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンを得るのに好ましく用いることができるR3−(NCO)h+1で表されるポリイソシアネートは、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば特に限定されない。例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、フェニルメタンのジイソシアネート、トリイソシアネート、テトライソシアネート等が挙げられる。
また、これらのポリイソシアネート化合物のダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いられても良く、また、アミンと反応させてビウレットとして用いても良い。
さらに、これらのポリイソシアネート化合物と、ポリオールを反応させたウレタン結合を有するポリイソシアネートも用いることができる。ポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、前述のポリオールが好ましい。なお、R3−(NCO)h+1として3価以上のポリイソシアネートを用いる場合は、このウレタン結合を有するポリイソシアネートが好ましい。
本皮膚外用剤における一般式(1)で表される疎水性変性ポリエーテルウレタンを得るのに好ましく用いることができるHO−(R4−O)n−R5で表されるポリエーテルモノアルコールは、直鎖および分岐鎖または2級の1価アルコールのポリエーテルであれば特に限定されない。このような化合物は、直鎖および分岐鎖または2級の1価アルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加重合することにより得ることができる。
上記の一般式(1)で表される化合物を製造する方法としては、通常のポリエーテルとイソシアネートとの反応と同様にして例えば80〜90℃ で1〜3時間加熱し、反応せしめて得ることができる。
本皮膚外用剤における最も好ましい(c)の会合性増粘剤は、(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーである。(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーは、ポリエチレングリコール−240/ヘキサメチレンジイソシアネートコポリマー ビスデシルテトラデセス−20エーテルとも称されるもので、市販品としてアデカノールGT−700(ADEKA社製)が挙げられる。
本皮膚外用剤における上記(c)成分の配合量は、皮膚外用剤全量に対して0.1〜3.0質量%であるが、好ましくは0.5〜2.0質量%であり、さらに好ましくは1.0〜1.5質量%である。(c)成分の配合量が少なすぎると粘度が低すぎて垂れ落ちしやすくなったり、あるいは(b)成分で粘度を確保した場合には洗い流しにくくなる。(c)成分の配合量が多すぎると肌への塗布がしにくくなる。
上記(b)成分と(c)成分の配合割合(質量比)は、(b):(c)=1:0.6〜1:1.5であることが好ましく、より好ましくは、(b):(c)=1:0.6〜1:1である。(b)成分に対して(c)成分が少なすぎると洗い流しにくくなり、(b)成分に対して(c)成分が多すぎると塗布しにくくなる。
((d)酸化チタン)
本発明においては、(d)酸化チタンをさらに含むことにより、その着色効果で、塗布後、塗布している部位が目視で確認でき、洗い流し残りも確認できるものとなる。
本皮膚外用剤は、α−ヒドロキシ酸を含み、ケミカルピーリング用として用いられるものであるため、皮膚に適用後は一定時間経過後に除去するものであるが、基剤が透明の場合洗い流し残しや、拭き取り残しがわかりにくく、刺激の原因となる。
(d)酸化チタンとしては、通常、化粧料分野で使用されているものを用いることができる。
成分(d)を配合する場合、その配合量は本皮膚外用剤全量中に0.1〜3.0質量%であるが、好ましくは0.5〜2.0質量%であり、さらに好ましくは1.0〜1.5質量%である。0.1質量%未満では、十分な着色効果をもたらすことができず、また3.0質量%を越えても着色効果はあがらない。
本皮膚外用剤のpHは2.0〜5.0であるが、皮膚への刺激性および効果の観点から、好ましくはpH3.0〜5.0、より好ましくはpH3.5〜4.5である。
また、本皮膚外用剤の粘度は10000〜30000mPa・s/30℃であることが好ましく、より好ましくは20000〜25000mPa・s/30℃である。この範囲で、垂れ落ちのなさ、塗布しやすさなどの使用性が最適のものが得られる。
さらに配合する中和剤としては、特に限定はされないが、苛性カリ、苛性ソーダ、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、L−アルギニン、L−リジン等が挙げられる。特に、クエン酸ナトリウム、苛性ソーダが好ましい。本発明の皮膚外用剤中に、これらの中和剤を単独で配合しても、または必要に応じて2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本皮膚外用剤における中和剤の配合量は、好ましくは、外用剤全量に対して0.1〜2.0質量%であり、より好ましくは0.5〜1.5質量%である。
さらに、本皮膚外用剤は、α−ヒドロキシ酸の他に、例えばN,N,N−トリメチルグリシン(TMG)、L−セリン、マロン酸、またはコハク酸のような他の任意の角質剥離剤をさらに含んでいてもよい。そのような角質剥離剤をさらに配合することによって、より高い美肌効果をもたらすことができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。配合量については特に断りのない限り質量%を示す。
実施例に先立ち、本発明で用いた評価方法を説明する。
(1)効果の評価方法
(ケミカルピーリング用皮膚外用剤の適用)
下記の処方に基づいて、ケミカルピーリング用皮膚外用剤を調製し、表1に示す処方例試料を1群10名で表1記載の頻度(1〜4日おき)で合計4回適用してもらった。適用方法は、夜、洗顔後に、外用剤を指にとり、目のまわり、口のまわり、鼻孔、生え際を避け、均一に広げる。5分間放置し、流水で約1分間を目安に、強くこすらないよう水かぬるま湯で十分に洗い流す。
ケミカルピーリング用剤適用期間中の刺激のなさの評価、ならびに肌状態(つるつる感、すべすべ感)の評価を下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点の平均を算出し、下記評価基準に基づいて評価した。
(肌状態の評価点基準)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
(刺激のなさについての評価点基準)
5点:刺激がないか、ほとんど感じなかった。
4点:弱い刺激を感じた。
3点:確かに刺激を感じた。
2点:強い刺激を感じた。
1点:非常に強い、あるいは我慢できない刺激を感じた。
(評価基準)
◎:平均点が4以上〜5である。
○:平均点が3以上〜4未満である。
△:平均点が2以上〜3未満である。
×:平均点が1以上〜2未満である。
処方例1
グリコール酸 表1記載の濃度
架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体 1.5 質量%
(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI )コポリマー 1.0
(アデカノールGT−700(ADEKA社製))
ダイナマイトグリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 1.0
苛性ソーダ 1.2
PPG−13デシルテトラデセス−24 0.5
フェノキシエタノール 0.3
酸化チタン 1.5
香料 0.01
精製水 残余
(製造方法)
イオン交換水に架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体を溶解した後、グリコール酸を添加して溶解し、水酸化ナトリウムを添加して中和した。予め一部の精製水に加熱溶解した(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI )コポリマーを混合し、その後、残りの成分を溶解し、ろ過して外用剤を得た。
(架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体の合成)
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2-アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n-ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス5 0 3、日本エマルション製)8.7gおよびエポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス5 0 6 、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2 置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
処方例2
(1)乳酸 表1記載の濃度
(2)ジプロピレングリコール 5.0 質量%
(3)ダイナマイトグリセリン 1.0
(4)架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体 1.3
(5)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI )コポリマー 1.0
(6)苛性カリ 1.0
(7)クエン酸ナトリウム 3.0
(8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(9)EDTA−2Na 0.02
(10)エタノール 3.0
(11)PEG−60水添ヒマシ油 0.3
(12)フェノキシエタノール 0.3
(13)香料 0.01
(14)酸化チタン 1.0
(15)精製水 残部
(製法)
(15)に(4)を溶解した後、(1)、(2)、(3)、(6)、(7)、(8)、(9)を溶解し、予め一部の精製水で(5)を加熱溶解したものを混合した。その後(10)に(11)、(12)、(13)を溶解混合し、(14)を分散した後、ろ過した。
実施例1(試験例1〜8)
下記表1に示した処方例よりなるケミカルピーリング用外用剤を表1記載の方法で肌に適用し、上記の基準で、刺激のなさ、肌状態(つるつる感、すべすべ感)を評価した。その結果を併せて表1に示す。
Figure 2011006372
ケミカルピーリング用外用剤を2日おき、または3日おきに適用することによって、1日おきの場合と比較して、ケミカルピーリング用外用剤による刺激が軽減され、また4日おきの場合と比較するとケミカルピーリング用外用剤の肌改善効果が高められた。
以下に、本発明の美容方法に適用できるケミカルピーリング用外用剤の処方例を示す。尚、配合量は全て製品全量に対する質量%で表す。
処方例3 化粧水
(1)グリコール酸 5.0
(2)ラベンダー抽出物 1.0
(3)酢酸トコフェロール 0.01
(4)グリセリン 4.0
(5)1,3−ブチレングリコール 4.0
(6)エタノール 8.0
(7)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5
(8)メチルパラベン 0.2
(9)クエン酸 3.15
(10)香料 0.05
(11)精製水 残余
(製法)
精製水にグリコール酸、ラベンダー抽出物、クエン酸、グリセリン、1,3−ブチレングリコールを溶解する。別にエタノールにポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、酢酸トコフェロール、香料、メチルパラベンを溶解し、これを前述の精製水溶液に加えて可溶化し、濾過して化粧水を得た。
この化粧水を2日おきに適用することによって、1日おきの場合と比較して、ケミカルピーリング剤による刺激が軽減され、また4日おきの場合と比較すると肌改善効果が高められた。
処方例4 クリーム
(1)セトステアリルアルコール 3.5
(2)スクワラン 40.0
(3)ミツロウ 3.0
(4)還元ラノリン 5.0
(5)エチルパラベン 0.3
(6)ポリオキシエチレン(20)ソルビタン
モノパルミチン酸エステル 2.0
(7)ステアリン酸モノグリセリド 2.0
(8)N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.5
(9)メトキシケイ皮酸オクチル 1.0
(10)酢酸レチノール 2.0
(11)月見草油 0.05
(12)香料 0.03
(13)乳酸 7.0
(14)水酸化カリウム 1.5
(15)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(16)ポリエチレングリコール1500 5.0
(17)精製水 残余
(製法)
セトステアリルアルコール、スクワラン、ミツロウ、還元ラノリン、エチルパラベン、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミチン酸エステル、ステアリン酸モノグリセリド、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、メトキシケイ皮酸オクチル、酢酸レチノール、月見草油、香料を加熱溶解し(油相)、精製水に乳酸、水酸化カリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、ポリエチレングリコール1500を溶解し70℃に保つ(水相)、水相に油相を撹拌しながら添加する。ホモミキサー処理し乳化粒子を細かくした後、撹拌しながら急冷し、クリームを得た。
このクリームを2日おきに適用することによって、1日おきの場合と比較して、ケミカルピーリング剤による刺激が軽減され、また4日おきの場合と比較すると肌改善効果が高められた。
処方例5 乳液
(1)パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル 0.1
(2)ジパラメトキシケイ皮酸モノー2ーエチルヘキシル 0.2
(3)ステアリン酸 1.5
(4)セチルアルコール 0.5
(5)ミツロウ 2.0
(6)ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル 2.0
(7)L−アルギニン 2.3
(8)海水乾燥物 0.02
(9)PCA−Na 0.05
(10)酒石酸 3.0
(11)ユキノシタ抽出物 2.0
(12)カンゾウ抽出物 0.5
(13)グリセリン 3.0
(14)エタノール 3.0
(15)エチルパラベン 0.3
(16)香料 0.03
(17)カルボキシビニルポリマー 0.12
(18)精製水 残余
(製法)
精製水に酒石酸、ユキノシタ抽出物、カンゾウ抽出物、L−アルギニン、海水乾燥物、PCA−Na、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、カルボキシビニルポリマーを加えて加熱溶解し70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化する。その後撹拌しながら急冷して乳液を得た。
この乳液を2日おきに適用することによって、1日おきの場合と比較して、ケミカルピーリング剤による刺激が軽減され、また4日おきの場合と比較すると肌改善効果が高められた。
実施例2(化粧料キットを用いた美容方法)
日中用クリーム、夜用クリーム、エッセンス(保湿液)、マスク、上記処方例1記載の皮膚外用剤よりなる美肌用キットとした。日中用クリーム、夜用クリームおよびエッセンスは、市販され、通常一般的に用いられているものである。
この美肌用キットは、朝の手入れ用としてエッセンスと日中用クリーム(朝操作1)、夜の手入れ用としてエッセンスと夜用クリーム(夜操作1)、あるいは処方例1記載の皮膚外用剤とマスクと夜用クリーム(夜操作2)が用いられる。
使用方法としては、朝、夜共に洗顔後に適用する。朝の手入れは、朝操作1を毎日行う。夜の手入れは、夜操作2−夜操作1−夜操作1−夜操作2−夜操作1−夜操作1−夜操作2−…のように、2日おきに夜操作2をいれて行い、夜操作2が4回程度行われるようにする。
また夜操作2の使用方法は、次のとおりである。
(1)処方例1記載の皮膚外用剤を指先にとり、目のまわり、口のまわり、鼻孔、生え際を避け、均一に広げる。
(2)そのまま5分間放置し、流水で約1分間を目安に、強くこすらないよう水かぬるま湯で十分に洗い流す。
(3)ついで、エッセンスをたっぷり含ませたマスクをしっかりと肌に密着させ、美容液成分を顔のすみずみにまで供給する。
(4)約10分後にマスクをはがし、夜用クリームを塗布する。

Claims (6)

  1. α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%含む皮膚外用剤を皮膚に塗布後、所定時間経過後に洗い流す操作を2〜3日おいて繰り返すことを特徴とする美肌を目的とする美容方法。
  2. α−ヒドロキシ酸がグリコール酸であることを特徴とする請求項1記載の美容方法。
  3. 前記皮膚外用剤を皮膚に塗布後、所定時間経過後に洗い流す操作を2日おいて繰り返すことを特徴とする請求項1記載の美容方法。
  4. 前記所定時間が3〜5分であることを特徴とする請求項1記載の美容方法。
  5. 前記皮膚外用剤が、(a)〜(c)を含み、pHが2.0〜5.0であることを特徴とする請求項1記載の美容方法。
    (a)α−ヒドロキシ酸を1.0〜7.0質量%
    (b)架橋型N,N−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体を0.1〜3.0質量%
    (c)下記の一般式(1)で表される化合物からなる会合性増粘剤を0.1〜3.0質量%
    R1−{(O−R2)k−OCONH−R3[−NHCOO−(R4−O)n−R5]h}m …(1)
    〔式中、R1は炭化水素基を表し、R2およびR4は互いに同一でも異なっても良い炭素数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を表し、R3はウレタン結合を有していても良い炭化水素基を表し、R5は分岐鎖または2級の炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、kは1〜500の範囲の数,nは1〜200の範囲の数である。〕
  6. (c)会合性増粘剤が(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーであることを特徴とする請求項5記載の美容方法。
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