JP2011000200A - 女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】
特に、FtM−GIDの問題に悩む女性や、健常者であるものの屋外で行動する女性などが、略男性同様の放尿を可能とするようにする新規な構造の女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドを提供する。
【解決手段】
上下丈および左右巾が女性器陰核F6、左右各小陰唇F2との関係で決まる所定大きさとした長楕円状の開口輪郭を有する漏斗状の尿受け部1と、該尿受け部尿集結口から前方所定長さに延伸してなる排尿管部4と、当該尿受け部1に覆い被さるようにした漏斗状で、上下丈および左右巾が女性器恥丘辺や膣口F41と肛門F5と関係、左右各大陰唇F3などとの関係で決まる所定長楕円状の開口輪郭とする漏斗状のフード部2とからなり、該フード部2下端寄り所定箇所には、膣内装填部3が、前記尿受け部の下方位で後方に突出形成されてなる女性立位用排尿具である。
【選択図】 図1
特に、FtM−GIDの問題に悩む女性や、健常者であるものの屋外で行動する女性などが、略男性同様の放尿を可能とするようにする新規な構造の女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドを提供する。
【解決手段】
上下丈および左右巾が女性器陰核F6、左右各小陰唇F2との関係で決まる所定大きさとした長楕円状の開口輪郭を有する漏斗状の尿受け部1と、該尿受け部尿集結口から前方所定長さに延伸してなる排尿管部4と、当該尿受け部1に覆い被さるようにした漏斗状で、上下丈および左右巾が女性器恥丘辺や膣口F41と肛門F5と関係、左右各大陰唇F3などとの関係で決まる所定長楕円状の開口輪郭とする漏斗状のフード部2とからなり、該フード部2下端寄り所定箇所には、膣内装填部3が、前記尿受け部の下方位で後方に突出形成されてなる女性立位用排尿具である。
【選択図】 図1
Description
この発明は、女性用立位排尿具、特に性同一性障害に悩む女性をはじめ、何らかの理由で通常の座った排尿姿勢をとれない女性などのため、男性のように立位姿勢で用を足すことを可能にする排尿具に関するものであり、女性の性器に直接装着しておけば、所謂立位のまま利用可能とした装着器具自体の取扱い、およびその製造に関する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
46億年ほど前に太陽系が誕生してこの地球も生まれ、その地球に最初の生物が出現したのが40億年ほど前、それから延々と進化を始め、判明している生物の種としては、300万から1,000万種が存在するとされ、何故にこんな生物が存在しなければならないのかと驚かずにはおられない程に正に千差万別であり、その生物の頂点として君臨するヒトの起源についても、所謂「ミトコンドリア・イブの理論」にいうところの、現代に生きる世界中の人々の母系先祖はアフリカの1人の女性から進化(推定)をはじめ、アメリカ合衆国統計局の推計によれば、世界人口は、2006年2月25日に65億人、翌年7月には推計66億人に到達しているものと言われている。
46億年ほど前に太陽系が誕生してこの地球も生まれ、その地球に最初の生物が出現したのが40億年ほど前、それから延々と進化を始め、判明している生物の種としては、300万から1,000万種が存在するとされ、何故にこんな生物が存在しなければならないのかと驚かずにはおられない程に正に千差万別であり、その生物の頂点として君臨するヒトの起源についても、所謂「ミトコンドリア・イブの理論」にいうところの、現代に生きる世界中の人々の母系先祖はアフリカの1人の女性から進化(推定)をはじめ、アメリカ合衆国統計局の推計によれば、世界人口は、2006年2月25日に65億人、翌年7月には推計66億人に到達しているものと言われている。
このように未だ未だ増え続けるであろう人類は、生物として最も進化を遂げてきたが故に、その進化過程における様々な環境、時代の交流などの違いに依るものか、多種に渡る人種(18人類集団、23種類の遺伝的近縁関係)が存在するだけに止まらず、同じ人種の中にあっても、換言すれば人種を越えたところでは、遺伝子の悪戯か、神の悪戯か、将又後天的な何らかの原因でか、理由はともかくも、現実に、与えられた性に違和感または嫌悪感を覚えてしまい、生まれ落ちたときの性をひた隠して異性としての生活を余儀なくされている、所謂性同一性障害(医学的には、Gender Identity Disorderと言われ、略してGID)に苦しむヒトの種類(一説で、我が国では7000人程度と言われる。)までも存在し、それら多様なヒト夫々に係る生活文化には様々な配慮が伴なっていかなければならない。
人種間の違いに依る生活文化面に対する対応では、長年培われてきたその種に係る伝統文化が元となっているという予備知識があり、加えて時代と共に伸展、整備が進められてきた共有情報媒体に依る情報交換によって、殆ど違和感無く対処できるものの、この性同一性障害(GID)で、本来与えられていた性と違う性で、その中でもMtF−GID(Male to Female−Gender Identity Disorderの略)と称される、身体的には男性であるが性自認が女性であるケース(ニューハーフなどとして認知されている男性など)の人々の方ではなくて、その反対の、FtM−GID(Female to Male−Gender Identity Disorderの略)と称される、身体的には女性であるものの性自認が男性であるケースの人々の場合には、最近の風潮で、ニューハーフ、つまりMtF−GIDであることを憚りも無くあからさまにする著名人が各方面で多数活躍する御時世となってきていて、自他共に違和感を覚えなくなってきているとは言いながらも、同等という訳にはいかず、その日常的な生活文化面において大変な苦労を伴っており、特に、日常生活では欠かせない排尿姿勢の問題は、健常者には凡そ想像もつかない程の難問題として存在し続け、未だに有効な解決手段は見出されていない有様である。
このように、FtM−GIDの場合には、女性でありながら男性としての立ち居振る舞いが、人間としての生活文化面で適応し得るようにすることを願って、通常の男性同様の振る舞いとしての排尿姿勢の問題が浮上し、そのための有効な手段が見出されていかなければならない緊急な課題がある一方、人間として何等障害を持たない普通の女性からしてみても、その女性器の身体的部位およびその構造上の理由から、一般的に座り(屈み=かがみ)姿勢を余儀なくされていて、普段の生活文化面では女性としての身だしなみの一つとして受け入れられ、それはそれで違和感なく首肯し得ると言えるものの、反面、例えば、農作業や各種市場、品物配送員などといった屋外またはそれに近い環境での労働が珍しくない昨今の職場環境で働く大勢の女性が、座り姿勢による排尿環境が整っていなかったり、劣悪な環境の女性用トイレしか用意されていないなどして満足する用足しが望めそうにもない場面や、寒冷地での屋外やや山奥に望み、用足しのために臀部以下を露にしたくない場面、あるいは、自動車に便乗していて何らかの原因で渋滞に巻き込まれ、その車中で用を足さなければならない場面、そして最も望まれる例としては、病気やケガ等に原因して通常の座り姿勢に移行できず、立位姿勢しか取れなかったり、寝たままの姿勢から座り姿勢も立位姿勢も取れないような場面などに遭遇した場合には、上記FtM−GIDの場合の必要性と違った理由で、これまた、女性といえども、通常の座り姿勢による排尿ではなく、男性の多くが普通に行う立位姿勢による放尿が選択できるとするならば、極めて好都合になると容易に想定できる筈のものである。
(従来の技術)
これら要求の何れかに対し、これまでにも、以下する特許文献1(1)の「女性失調症用装置」発明をはじめ、同(2)の「女性用排尿補助具」発明、および同(3)の「Urine collector for women(女性用収尿具)」発明ほかの提案がなされている。
しかし、特許文献1(1)の「女性失調症用装置」発明のものは、その公報の記載内容を以てしても、その構成の特定が今一つ定かとは言えず、特に着用者にどのような状態で装着されるのかを必ずしも特定し辛いが、同公報第5頁第3欄下から第5行目以下から同第4欄第3行目まで「本発明装置の他の特別に有利な特徴によれば、壁14および16は、尿受容室(溜め部)24の上に張出て使用中にはねの制限に作用するアンダーカット領域を形成する材料22の一部によって支持されている。換言すれば、比較的高圧で放出する液体は溜め部の壁に衝突し、回転して横方向または下方向にもどる。このように、着用者の皮膚へのはね返りが生じる可能性は大巾に減退する。」の記載内容や、同頁下から第4行目以下の記載「……、これは装置を着用した時膣の基部(後方側)と肛門の間に設置される。」の記載内容、および同公報第5頁第2欄第2行目「本発明装置は、出口パイプ12並びに一対の周辺屈撓性壁14およぴ16と一体となった室または溜め部10を包含する。また本発明装置は側面に延びるフランジ18を有する。このフランジは、婦人用衣服(例えば装置を受容するよう造形したまた部の切欠きで修正した一着の通常のストレッチパンティ)への装置の接続に役立つ。フランジ18はパンティに固着または縫付けて永久に取付けてよく、あるいはプレスボタンもしくは相互掛合フックを持つ部材片(例えば商品名「VERCRO」で公知の部材)で過当なパンティに取付けてよい。」などの記載からすれば、単に女性器の大部分、即ち前後長が、陰核の上部、恥丘辺りから膣口の基部と肛門との間辺りまでを、また、左右巾が、左右各大陰唇と左右各大腿部付け根辺りに望むようウエスト型あるいは砂時計型の形状のもので、パンティに縫合あるいは脱着自在に取り付けるだけのものにしか過ぎず、排尿は女性器およびその周りにまで飛散、汚染する虞れがあると同時に、パンティを支持部としているために女性器との密着性をも欠いていることからして、使用者には非衛生的なものとなり、周辺には異臭を放つ心配も拭い去ることができない。
これら要求の何れかに対し、これまでにも、以下する特許文献1(1)の「女性失調症用装置」発明をはじめ、同(2)の「女性用排尿補助具」発明、および同(3)の「Urine collector for women(女性用収尿具)」発明ほかの提案がなされている。
しかし、特許文献1(1)の「女性失調症用装置」発明のものは、その公報の記載内容を以てしても、その構成の特定が今一つ定かとは言えず、特に着用者にどのような状態で装着されるのかを必ずしも特定し辛いが、同公報第5頁第3欄下から第5行目以下から同第4欄第3行目まで「本発明装置の他の特別に有利な特徴によれば、壁14および16は、尿受容室(溜め部)24の上に張出て使用中にはねの制限に作用するアンダーカット領域を形成する材料22の一部によって支持されている。換言すれば、比較的高圧で放出する液体は溜め部の壁に衝突し、回転して横方向または下方向にもどる。このように、着用者の皮膚へのはね返りが生じる可能性は大巾に減退する。」の記載内容や、同頁下から第4行目以下の記載「……、これは装置を着用した時膣の基部(後方側)と肛門の間に設置される。」の記載内容、および同公報第5頁第2欄第2行目「本発明装置は、出口パイプ12並びに一対の周辺屈撓性壁14およぴ16と一体となった室または溜め部10を包含する。また本発明装置は側面に延びるフランジ18を有する。このフランジは、婦人用衣服(例えば装置を受容するよう造形したまた部の切欠きで修正した一着の通常のストレッチパンティ)への装置の接続に役立つ。フランジ18はパンティに固着または縫付けて永久に取付けてよく、あるいはプレスボタンもしくは相互掛合フックを持つ部材片(例えば商品名「VERCRO」で公知の部材)で過当なパンティに取付けてよい。」などの記載からすれば、単に女性器の大部分、即ち前後長が、陰核の上部、恥丘辺りから膣口の基部と肛門との間辺りまでを、また、左右巾が、左右各大陰唇と左右各大腿部付け根辺りに望むようウエスト型あるいは砂時計型の形状のもので、パンティに縫合あるいは脱着自在に取り付けるだけのものにしか過ぎず、排尿は女性器およびその周りにまで飛散、汚染する虞れがあると同時に、パンティを支持部としているために女性器との密着性をも欠いていることからして、使用者には非衛生的なものとなり、周辺には異臭を放つ心配も拭い去ることができない。
これに対し、特許文献1(2)の「女性用排尿補助具」発明の場合には、同公報の記載に依れば、「女性が立ったまま排尿することを助ける器具であって、トイレの設備が無い緊急の場合の使用に適し、使用中、本体から尿を外へ放出するための漏斗として機能させるか、V字断面形のカップ状構造内に排尿を貯めた直後に捨てるための容器として使用したり、その場で捨てないで済ませるよう断面形のカップ状構造内に排尿を染み込ませ、保留可能とする吸収性材料で覆わせてなるようにしたもので、女性は、そのV字断面形のカップ状構造内めがけて排尿するようにしただけのものであり、仮令小便器に面しての使用ができるにしても、その仕草は男性のそれとは到底相容れないもので極めて不自然な仕草になってしまい、特にFtM−GIDとされ、女性でありながら男性として立ち振る舞いたい女性には到底受け入れることのできない類いのものであり、さらに、クーネイらの特許文献1(3)の「Urine collector for women(女性用収尿具)」発明公報には、一体のほぼ漏斗形状の硬質集水手段からなる女性失調装置が開示され、集水手段の広口のまわりに受座を形成するフランジ付リップが設けられ、該手段の形はフランジ付リップの外面を接着剤層でカバーした時その外面を使用者の前庭に居心地よく当てることができるように、およぴフランジ付リップの内面の少なくとも一部が使用者の小陰唇でカバーされ、常圧にて集水手段を前庭に押し進め得るような膨形である。好ましくは、集水手段のフランジ付リップの表面材の一部を上方にねじってプランジャーを形成し、該プランジャーは使用者の膣の中に挿入することができ、装置の後方移動を防止し且つ尿の運搬を助成するようにしたものとなっているが、プランジャーを使用者の膣中に挿入、支持するものとしていることから、排尿は、女性器の小陰唇内、正確には陰核直下から膣口下縁内側辺りまでに飛散、汚染して、特に膣内に大量に誘導される虞れがあり、これまた、上記した「女性失調症用装置」発明同様、あるいはそれ以上に使用者には非衛生且つ不快なものになると予想される。
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある女性のための立位用排尿具には、その用具を切実な問題として掲げる、特にFtM−GIDとされていて、女性でありながら男性として立ち振る舞いたいと願う女性にとって全く不向きなものとなっていることは歴然としており、己の意志には係わりもないのに特異な立場におかれてしまっている女性に、極一般的な女性同様、社会に出て変わりなく活躍の場が得られるようにする重要な課題の一つが排尿姿勢に関することであり、また、一般的な女性にとってみても、女性であるがため、その肉体的構造から一部活躍の場に制約を受けてしまったり、生活文化面において不利益を被ることが無いようにする上で一つの制約事項となっているのがやはり排尿姿勢の問題であり、その選択自由の可能性について現実的な提案が、昨今のようにかなりの範囲で男女の就業機会均等体制が押し進められてきている時代にとって、焦眉の急と言える課題と考える。
上述したとおり、従前までに提案のある女性のための立位用排尿具には、その用具を切実な問題として掲げる、特にFtM−GIDとされていて、女性でありながら男性として立ち振る舞いたいと願う女性にとって全く不向きなものとなっていることは歴然としており、己の意志には係わりもないのに特異な立場におかれてしまっている女性に、極一般的な女性同様、社会に出て変わりなく活躍の場が得られるようにする重要な課題の一つが排尿姿勢に関することであり、また、一般的な女性にとってみても、女性であるがため、その肉体的構造から一部活躍の場に制約を受けてしまったり、生活文化面において不利益を被ることが無いようにする上で一つの制約事項となっているのがやはり排尿姿勢の問題であり、その選択自由の可能性について現実的な提案が、昨今のようにかなりの範囲で男女の就業機会均等体制が押し進められてきている時代にとって、焦眉の急と言える課題と考える。
(発明の目的)
そこで、この発明は、FtM−GIDの問題に悩む女性は勿論のこと、一般的な女性にあっても、女性であるが故に排尿姿勢の点で不利益を被ることがないよう、略男性同様の放尿を可能とするような用具の実現化はできないものかと、幸い健常者である女性の一人として、特にそれらハンディーを抱える女性のためと、自らも最北の地で果敢に生き抜く女性としての必要性とから、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
そこで、この発明は、FtM−GIDの問題に悩む女性は勿論のこと、一般的な女性にあっても、女性であるが故に排尿姿勢の点で不利益を被ることがないよう、略男性同様の放尿を可能とするような用具の実現化はできないものかと、幸い健常者である女性の一人として、特にそれらハンディーを抱える女性のためと、自らも最北の地で果敢に生き抜く女性としての必要性とから、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の基礎を成す女性立位用排尿具は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部と、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有するものとしたフード部とからなり、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとした構成を要旨とする女性立位用排尿具である。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の基礎を成す女性立位用排尿具は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部と、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有するものとしたフード部とからなり、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとした構成を要旨とする女性立位用排尿具である。
これを換言するならば、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部と、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有するものとしたフード部とが、何れもゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとして形成され、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとし、女性器尿道口周りで予定された範囲外への排尿の漏出を無くすか、あっても極力少量に止まるようにした構成による女性立位用排尿具である。
これら基本的な構成からなる女性立位用排尿具を、より具体的なものとして示すと、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部とを、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のもので連続形成すると共に、該尿受け部の外がわには、同尿受け部と排尿管部との境界辺り外周面を水密状の支持部位とするよう萎ませて連結口とし、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有し、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとしたフード部が組み合わされる一方、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとした構成からなる女性立位用排尿具を含んでいる。
また同様に、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、この開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状で、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとした尿受け部を形成すると共に、該尿受け部の外がわには、同尿受け部尿集結口と水密状に合体するよう萎ませて連結口とし、同尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その連結口には、前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状で、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとした排尿管部を連続形成するようにし、同開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有し、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとしたフード部が組み合わされる一方、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとした女性立位用排尿具も含まれる。
(関連する発明1の構成)
そして、上記の女性立位用排尿具に関連し、この発明は、以下に示すとおりの女性立位用排尿具の使用方法を包含する。
その要旨は、この発明の女性立位用排尿具を用い、その膣内装填部を膣口からやや浅めに挿入したまま、排尿誘導本体尿受け部の開口部分が、左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げ、その上端がわを陰核直下に位置する状態にして装着したところで、中途まで挿入状としてあった前記膣内装填部を膣内に完全に挿入状となるよう装填してしまうことにより、予め組み合わされていたフード部が女性器全体を覆い尽くして隠蔽状となるようにした後、前方または斜め前方にぶら下がり状となっている排尿誘導本体排尿管部を、その尿受け部との境界辺りから上方がわに折り曲げて下腹部恥丘辺りに沿わせる状態としたまま、女性用のパンティか、女性用でも特別仕立ての前空きパンティなど下着で覆い尽くして常時装着したままにし、尿意を催したときに、女性用のパンティ着用時には、同パンティの前がわを股下まで下げ、前空きパンティ着用時には前空き部分から引き出すように操作して、夫々排尿管部先端がわが下着に遮られることのない状態にした上で放尿し、用足しを終えた後は、排尿管部先端から尿雫が切れたのを確認した上、排尿管部全体が先の常時装着状としていた状態に復すように使用する構成を要旨とする女性立位用排尿具の使用方法がそれである。
そして、上記の女性立位用排尿具に関連し、この発明は、以下に示すとおりの女性立位用排尿具の使用方法を包含する。
その要旨は、この発明の女性立位用排尿具を用い、その膣内装填部を膣口からやや浅めに挿入したまま、排尿誘導本体尿受け部の開口部分が、左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げ、その上端がわを陰核直下に位置する状態にして装着したところで、中途まで挿入状としてあった前記膣内装填部を膣内に完全に挿入状となるよう装填してしまうことにより、予め組み合わされていたフード部が女性器全体を覆い尽くして隠蔽状となるようにした後、前方または斜め前方にぶら下がり状となっている排尿誘導本体排尿管部を、その尿受け部との境界辺りから上方がわに折り曲げて下腹部恥丘辺りに沿わせる状態としたまま、女性用のパンティか、女性用でも特別仕立ての前空きパンティなど下着で覆い尽くして常時装着したままにし、尿意を催したときに、女性用のパンティ着用時には、同パンティの前がわを股下まで下げ、前空きパンティ着用時には前空き部分から引き出すように操作して、夫々排尿管部先端がわが下着に遮られることのない状態にした上で放尿し、用足しを終えた後は、排尿管部先端から尿雫が切れたのを確認した上、排尿管部全体が先の常時装着状としていた状態に復すように使用する構成を要旨とする女性立位用排尿具の使用方法がそれである。
また、上記した使用方法に加え、この発明には、上記女性立位用排尿具の使用において、膣内装填部を膣内に完全に挿入状となるよう装填し、予め組み合わされていたフード部で女性器全体を覆い尽くして隠蔽状となるようにした後、排尿管部を下腹部恥丘辺りに沿わせる状態に移行する前に、同排尿管部に吸水性パッドを刺し通し状に組み合わせ、同吸水性パッドでフード部外表面を含む女性の下腹部から肛門辺りに掛けての股間に添設状としてから、前方または斜め前方にぶら下がり状となっている排尿管部を上方がわに屈曲した上、パンティなど下着で覆い尽くして常時装着するようにし、放尿時の使用の仕方の稚拙などによって万が一排尿がフード部周縁から一部漏れ出すようなことがあったとしても下着等被服を汚すことがないようにした構成からなる女性立位用排尿具の使用方法も包含されている。
(関連する発明2の構成)
また、この発明には、上記使用方法の中、吸水性パッドを併用するようにした使用方法に用いることとなる吸水性パッドも含まれており、その構成は、恥丘から肛門を越えて臀部の一部に達するだけの上端から下端までの長さを有し、少なくとも女性器の左右各大陰唇の外がわ、大腿部付け根辺りまでの巾を有するようにした矩形状または中括れのあるウェスト型とした吸水性素材からなり、上端から全長の1/3程度で巾方向中央箇所に、排尿管部の最大外径部寸法よりもやや小さめとした排尿管部刺し通し状とする破断部を形成してなるものとした構成を要旨とする、上記までの吸水性パッドを併用する女性立位用排尿具の使用方法に用いる吸水性パッドがそれである。
また、この発明には、上記使用方法の中、吸水性パッドを併用するようにした使用方法に用いることとなる吸水性パッドも含まれており、その構成は、恥丘から肛門を越えて臀部の一部に達するだけの上端から下端までの長さを有し、少なくとも女性器の左右各大陰唇の外がわ、大腿部付け根辺りまでの巾を有するようにした矩形状または中括れのあるウェスト型とした吸水性素材からなり、上端から全長の1/3程度で巾方向中央箇所に、排尿管部の最大外径部寸法よりもやや小さめとした排尿管部刺し通し状とする破断部を形成してなるものとした構成を要旨とする、上記までの吸水性パッドを併用する女性立位用排尿具の使用方法に用いる吸水性パッドがそれである。
以上のとおり、この発明の女性立位用排尿具によれば、上記個別、固有の特徴ある構成から、極普通の女性でも、様々な事情、例えば、農作業や各種市場、品物配送員などといった屋外またはそれに近い環境での労働や、ハイキングやキャンプなどのように屋外活動する際に、座り姿勢による排尿環境が整っていなかったり、劣悪な環境の女性用トイレしか用意が無ないなどして満足する用足しが望めそうもない場合や、寒冷地の厳冬期や山奥に望むなどして臀部以下を用足しのために露にしたくない場合、あるいは、自動車に便乗していて渋滞に巻き込まれ、その車中で用を足さなければならない場合、将又、病気やケガ等に原因して通常の座り姿勢に移行できず、立位姿勢しか取れなかったり、寝たままの姿勢から座り姿勢も立位姿勢も取れないような環境下におかれた場合などには、その女性器の身体的部位およびその構造上の理由から、一般的に座り(屈み=かがみ)姿勢を余儀なくされているとはいえ、通常の座り姿勢による排尿ではなく、男性の多くが普通に行う立位姿勢による放尿が選択できるようになるという秀れた利点があると同時に、特に、性同一性障害でも、FtM−GIDのケースに属する女性の場合に、女性でありながら男性としての立ち居振る舞いで、最も不自然になりがちな排尿姿勢が、極自然な仕草で男性同様の振る舞いとして果たせ、日常生活に不自然さを伴わないようにすることできるという計り知れない極めて大きな特徴を発揮することができる。
そして、上記した何れの場面に採用された場合にあっても、夫々日常的に継続して装着、使用することに何等の不都合を来すこともなく、しかも、その装着状態は、知り得る限りの従前までに提案されているどれよりも、間違いなく安定した状態で女性器に密着してズレさせることをなくすと同時に、放尿の際、その排尿は、尿道口から前方に放出されて外部に流出する前に、この発明のものを装着しないで座り姿勢で行う通常の女性放尿時であれば、股を広げた姿勢によって女性器は程良く広げられて放尿道が確保されており、精々が小陰唇とその外がわの大陰唇の一部とに触れて濡らす程度で済み、大部分は勢い良く放出されてしまうことになるのとは違い、漏斗状の尿受け部で拡散を防止し得るようにしながら受け止めるものとなるが、従前までのものとは大きく異なり、尿道口近傍に開口する範囲を陰核とその下方左右に連なる小陰唇との内側に食い込ませるようにし、膣まで達しないように限定した大きさの尿受け部だけで受け、強制的に尿集結口へと誘導、放出するようにしてあり、その間に、局所粘膜と尿受け部開口との接触面の隙間から僅かに漏れ出すこともある排尿は、当該尿受け部に覆い被さるように組み合わせてある所定構造のフード部で二重に受け止める構造を採用してあり、しかも僅かに漏れ出して仮に溜まることとなった排尿は、辺りの小陰唇や大陰唇、それに膣前提の粘膜の一部を汚すことになったとしても、膣内装填部で塞がれた膣口内の粘膜までは汚すことがないということになって、実用的であるだけではなく、極めて衛生的な使用を可能にするという顕著な効果を奏するものとなる。
さらには、フード部の開口が属する面の位置を、尿受け部の開口が属する面の位置よりも幾分後方位に止めてなるよう規制して尿受け部の所定箇所への密着状装着に支障を来すことのないようにしてなるものや、フード部内側所定箇所から後方に所定角度として突出させた膣内装填部を、着用者の膣にその角度に抗するよう幾分強制的に押し込み、埋入状に装着して支持部と成し、フード部とそれに組み合わせて一体化してある尿受け部との位置をズレないようにすることにより、上記の効果は、より一層保証されたものとすることができ、装着具合の安定化と衛生面で膣内の隠蔽化に繋がって同所内への排尿等の侵入防止効果、および生理用品との組み合わせ可能な構造(例えば外周面に吸着性素材によるサックを被冠したり、全長に渡って太さ方向に凹陥部を1ないし複数箇所設け、同所に吸着性素材を脱着自在に埋入状とする構造等)を取り入れ、タンポン(商品名)製品のような機能を同時に達成し得ることができるという、特筆すべき特徴を兼ね備えたものとすることができる。
特に、この膣内装填部の後方への突出方向を、排尿誘導本体尿受け部の開口が属する面、即ち尿道口周りの女性器が形成する面に尿受け部が密着状に装着されたとき、フード部後方寄り内面所定箇所を支持部とする膣内装填部は、そのままの角度では膣口から膣内に挿入させることが適わず、当該尿受け部突出方向からやや強制的に少し離す方向にその角度を変えながら挿入、装着しなければならないよう、予め角度設定したものにあっては、膣内に装着した膣内装填部と、女性器尿道口周り面に沿う形で密着状となる尿受け部とは、常に接近する方向に力が作用するものとなり、膣内にしっかりと支持されて動きを阻止された膣内装填部を支持部とすることから、尿受け部がわが女性器尿道口周りの粘膜面やや押し付けられるような力として作用することとなるから、尿受け部は、女性器尿道口周り所定面に常に密着状になって放尿の際の当該尿受け部からの漏れ出しを極力防止し得るものにし、着用者に安心した使用を促すものになって、これを必要とする女性に広く受け入れられるものになるという秀れた効果を発揮するものとなる。
この膣内に挿入、装着して所定の角度内への弾発力を受けるフード部の性状により、その作用は、女性器尿道口周り面に沿う形で密着状とすべき尿受け部の粘膜への密着性をより一層高めることに繋がり、また、その効果は、フード部が、その尿受け部と合体する連結口辺り外周面から、膣内装填部基部の支持面に対応する外表面までの間に筋交い壁を一体的に付設、補強されてなるものとすれば、さらに確実なものにすることができて望ましいと言える。
また、この尿受け部の女性器尿道口周り面への装着安定化には、同尿受け部の形状、大きさを特定し、女性器尿道口周りに位置する陰核、左右各小陰唇、膣口との位置関係を考慮するようにしてあるため、上記した膣内に密着、装填状となる膣内装填部の支持機能に加え、この尿受け部の開口周縁辺りが半ば強制的に女性器尿道口周りの陰核や左右各小陰唇に包み込まれるような装着となる構造を実現していることにも起因して、より一層安定的装着を可能にするものであり、その実用性は確実に保証されるものとなっている。
以上のとおりの構成からくる特徴から、この女性立位用排尿具の使用方法は、当然のことながら、従前までに提案があるものに比較し、先ず女性器に所定どおりの装着する場合でも、女性ならば、ある時期から使用が始まる生理用品の中、タンポン(商品名)に代表される膣内生理用品の使用に全く違和感もなければ、その使用には習熟していることから、その経験を生かして難なくこの膣内装填部を着用者自身の膣内に仮に挿入状とすることができ、その状態を維持して概略この女性立位用排尿具全体の位置取り、姿勢を決めながら、尿受け部開口を女性器尿道口周りに望ませ、通常はやや閉じ加減となっている陰裂を広げて左右各小陰唇を露にすると共に、それら左右各小陰唇も割って入るようにして半ば強制的且つ優しく左右に押し広げ、同開口の前端がわの彎曲縁が突出状の陰核直下辺りに当たるようにしながら同左右周縁を夫々左右各小陰唇の下に潜り込ませるようにして装着してしまえば、略位置決めは終わりとなって、その後、仮に挿入状にしてあった膣内装填部を膣内にしっかり押し込み挿入、装填することにより、着用が確実、簡便に終了することができるという利便性を共有することができることになる。
そして、女性器に所定どおりの装着を終えた後は、そのままでも安定して女性器に止まることから、その上に下着を履くのも不都合はなく簡単にし終えることが可能であり、その際、弾性変形構造に予め形成してある排尿管部を、同弾性変形構造で上方がわに屈曲して下腹部、恥丘辺りに沿うようにしたままでの着用とすれば、この女性立位用排尿具全体が、女性器所定箇所に安定的に装着状となった上に、当該下着などによってさらにその外表面全体を包囲状として支えられ、一層安定的な装着状となることから、終日装着していても決してズレてしまうことはなく、常用が可能になり、特にFtM−GIDのケースに属す女性にとっては、これまでのものでは実現不可能となっていた女性でありながら男性としての立位姿勢に依る排尿行為が容易く実施できることになり、女性であるハンディを、何時、何処ででも完全に払拭し得て、満足した日常生活が送れるようになるという大きな効果を享受することができる。
この装着、使用において、女性立位用排尿具に吸水性パッドを所定の如く組み合わせて、女性器に装着状とした女性立位用排尿具と下着との間の所定位置に介在、使用するようにすると、使用、操作に不慣れであったり、予想外の行動で装着位置等にズレを生じてしまうような現象を発生させたことなどに起因して、万が一、放尿の際にフード部周縁から排尿を漏らすことがあったとしても、下着その他の被服まで汚してしまうことを確実に無くすことが可能になり、安心した装着、使用ができるという極めて実用的な効果を発揮するものになる。
と同時に、この発明のように、予めこの発明の女性立位用排尿具専用のパッドとして所定の構造からなるものとして組み合わせ、使用するようにしたものでは、パッドの組み合わせ操作が楽になると同時に、同女性立位用排尿具に装着、使用の安定性が保証されることとなって、漏れ対策は万全なものになるという利点がある。
と同時に、この発明のように、予めこの発明の女性立位用排尿具専用のパッドとして所定の構造からなるものとして組み合わせ、使用するようにしたものでは、パッドの組み合わせ操作が楽になると同時に、同女性立位用排尿具に装着、使用の安定性が保証されることとなって、漏れ対策は万全なものになるという利点がある。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について、以下では詳細な説明を加えることにする。
この発明の女性立位用排尿具の各部、特に尿受け部開口縁部分、およびフード部の開口縁部分は、直接人体の皮膚、それも、普段は保護されていて触れられることが少なく、最も過敏に反応する粘膜に直接接触し、多少なりとも摩擦を受けることに鑑み、接触性炎症などを発症する虞れの無いように確認のできたゴム(ラテックス)製のもの、あるいはポリウレタンやシリコンゴムなどといった合成ゴム製のものの中から最適なものを吟味して採用するようにしなければならず、その他の各部についても、同一素材に依るもので、その部位や機能、例えば尿受け部やフード部の開口周縁など皮膚や粘膜に触れる可能性のある部分とか、基部で強度を必要とする部分、例えば尿受け部でいえば、その尿集結口から広がる部分や排尿管部、フード部であれば、尿受け部に一体化される部分とか、膣内装填部を支持する面およびその周囲、さらには筋交い壁、さらには膣内装填部自体、あるいは排尿管部であっても弾性変形部とそれ以外の部分などとでは、強度、弾力性を変更するために素材の配合割合を変更したり、厚さを加減するなどとする外、他の部材を芯材に組み合わせ、使用するなどして、目的に適った性状が実現可能となるものを採用するようにしなければならない。
この発明の女性立位用排尿具の各部、特に尿受け部開口縁部分、およびフード部の開口縁部分は、直接人体の皮膚、それも、普段は保護されていて触れられることが少なく、最も過敏に反応する粘膜に直接接触し、多少なりとも摩擦を受けることに鑑み、接触性炎症などを発症する虞れの無いように確認のできたゴム(ラテックス)製のもの、あるいはポリウレタンやシリコンゴムなどといった合成ゴム製のものの中から最適なものを吟味して採用するようにしなければならず、その他の各部についても、同一素材に依るもので、その部位や機能、例えば尿受け部やフード部の開口周縁など皮膚や粘膜に触れる可能性のある部分とか、基部で強度を必要とする部分、例えば尿受け部でいえば、その尿集結口から広がる部分や排尿管部、フード部であれば、尿受け部に一体化される部分とか、膣内装填部を支持する面およびその周囲、さらには筋交い壁、さらには膣内装填部自体、あるいは排尿管部であっても弾性変形部とそれ以外の部分などとでは、強度、弾力性を変更するために素材の配合割合を変更したり、厚さを加減するなどとする外、他の部材を芯材に組み合わせ、使用するなどして、目的に適った性状が実現可能となるものを採用するようにしなければならない。
尿受け部は、この女性立位用排尿具において最も中心的な部位となるもので、尿道口から放出される排尿を受けて円滑に尿集結口に集め、そこから排尿管部を通じて外部所定方向に円滑に放出するようにする排尿機能を担うものであり、この機能が滞りなく果たせ、できるだけ尿道口周りの限られた粘膜以外は尿に晒されなくするよう配慮すると同時に、女性器所定箇所の粘膜に密着したまま、安定した継続装着が可能になるような形状、大きさのものとしなければならず、例えば、下記する実施例のような、上下丈寸法が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまでとしたものであり、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に夫々左または右に押し広げた状態での装着となるような大きさで、簡単には所定箇所から外れ出してしまわないものとしなければならず、開口輪郭は、その下端がわが上端がわよりもやや曲率の小さくなるようにした茄子型輪郭に近い長楕円状のものとし、この開口から、同輪郭上下、左右の各中央位置に略相当する位置であって、同開口の属する面から2ないし3cm程度(装着時に不自然に突出状とならず、かといって本来の尿受け機能に支障がない程度)前方寄りに位置するようにした尿集結口に至るまでの形状を暫時萎ませて漏斗状となるようしたものとすれば、最も好都合のものとなる。
この尿受け部の尿集結口の大きさについても、漏斗状とする尿受け部全体の立体形状における容積と単位時間における放尿量や全体放尿量との相関関係で、当該尿集結口から流出していく量を差し引いた放尿が尿受け部容量を超えてしまい、尿受け部から溢れて漏れ出してしまわないようにすると共に、あまりに大きすぎて通常男性の放尿状態と掛け離れた様相を呈してしまうことのないよう注意したものとする必要があり、直径で5ないし15ミリ程度を一つの目安とすればよく、この尿集結口から前方がわに一体(シームレスの構造)または一体状(接着または溶着等手段による構造)に形成することとなる排尿管部との連結構造との関係や、放尿時以外の装着段階において着用者のパンティ内に屈曲、格納するときの状態や放尿態勢に戻す、つまり格納状態の屈曲させていた状態からその屈曲状態を開放して放尿態勢に移るときの手触り感等にも予め配慮した大きさのものにすべきである。
この尿受け部尿集結口辺りの外周部分は、尿受け部の尿集結口辺りを支持部とするようにして、下記するフード部連結口を外装して接着または溶着等手段による一体化にする際の取付け部として機能するものであり、その結果、この尿受け部全体は、当該フード部によって覆い尽くされる構造のものとなる。
この尿受け部尿集結口辺りの外周部分は、尿受け部の尿集結口辺りを支持部とするようにして、下記するフード部連結口を外装して接着または溶着等手段による一体化にする際の取付け部として機能するものであり、その結果、この尿受け部全体は、当該フード部によって覆い尽くされる構造のものとなる。
フード部は、上記尿受け部の外がわ(女性器に装着時の前方がわ)に位置し、同尿受け部に覆い被さるような状態に組み合わすことにより、尿受け部の密着構造に拘らず、何らかの原因で尿受け部から漏れ出してしまう僅かな排尿を受け止めてそれ以上外部に漏出することがないよう機能すると共に、もう一つ大きな機能として、この発明の女性立位用排尿具自体の装着段階の位置決め、および装着後の位置のズレ防止に極めて重要な部位である、下記する膣内装填部基部を取着、形成するために欠くことのできないものであり、当該尿受け部尿集結口と水密状に合体するよう萎ませた連結口を有すると共に、同尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈寸法が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまでのものとし、左右巾寸法が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとしてなる長楕円状の開口輪郭を有し、その開口が属することとなる面の位置が、前記尿受け部開口が属する面の位置よりも幾分後方位(後ろがわ)に止めてなるものとし、前記した尿受け部を女性器所定箇所へ装着した際の密着性の改善に少しでも味方する位置取りとなるようにするのが望ましいといえる。
また、この漏斗状の形状で最も萎ませた箇所である連結口には、排尿管部の一端がわが、望ましくはシームレスの構造となるように一体形成したものとするか、あるいは、それに匹敵する一体状構造にして連結したものとし、その連結部分内がわに、実施例でも採用してある事例に代表されるような、上記した尿受け部集結口がわを着脱自在にする連結構造(ホース状物の連結構造で公知となっていて、この箇所に採用可能とするものであれば、特にその構造を特定するものではない。)となるように形成したものとし、排尿を直接受けて一番汚れる可能性が高くて臭気を発する原因となる虞れのある尿受け部を、スペアとして用意した清潔な尿受け部に随時交換可能とするよう配慮したものとするのが望ましいと言える。
そして、もう一つの重要な機能として、この発明の器具の装着状態を安全且つ安定的に保持するようにするため、下記膣内装填部を所定構造のものとして突設、形成し得るようにする基盤としての機能があり、このフード部下端寄りの内がわであって膣口に対応した箇所となる位置を支持面とするようにし、そのために必要な構造、例えばその肉厚の吟味や、それに対応する位置の反対面(外がわ面)には、筋交い壁を形成するなどといった当該膣内装填部支持のための補強構造を加味したものとするのが望ましい。
膣内装填部は、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるようにし、同部位の膣内仮固定作用により、同付け根に一体化されているフード部が、所定角度を保持したままとなるか、その角度以内への弾発力を受けながらの性状を保持するようにしたままとなるかする姿勢を支持し、フード部、およびそれと一体化されて内包されるような状態となっている尿受け部が共に女性器所定箇所に押し当てられ、排尿時の尿がこの発明の器具周辺に漏出しないようにする重要な機能を果たすものであり、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとし、上記したフード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所となる位置に、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出状に形成されてなるものとしたものとしなければならず、フード部における仮想基準面からの尿受け部の突出方向に対し、同様に、その仮想基準面からのこの膣内装填部の後方突出角度が、後方がわにいくに従って当該尿受け部がわにやや接近する方向となるよう傾斜を付けて突出形成(これらは、当然、女性器における膣の方向、膣と尿道口との位置関係、尿道口周りの粘膜面への尿受け部への当接角度などを考慮して形成されるべきである。)し、膣口内への挿入、仮固定が、それら角度をやや強制的に広げる(後方がわを尿受け部から遠ざける)ような状態で実行されることに依り、フード部等が、その角度以内への弾発力を受けながらの性状を保持してなるものにすると、フード部と、それに一体化されている尿受け部とが共に女性器所定箇所に弾発力受けながら押し当てられるようになって好都合のものとなる。
排尿管部は、前記尿受け部またはフード部何れかの、共に漏斗状とした形状の最も窄ませた部分となる尿受け部尿集結口、またはフード部連結口の何れかから前方に一体形成され、尿道口から放たれる排尿を最終的に外部、所定方向に放尿する、言わば男性性器における陰茎的な機能を分担するものであり、尿受け部またはフード部何れか一方に一体形成されるようにし、排尿が漏れ出す故障の原因を少しでも少なく配慮したものとすべきであるが、それに匹敵する程度の精度を期待できるものであれば、この一体化条件からは開放され、この排尿管部と、尿受け部、フード部とは何れも独立した部位として形成したものとすることができることは言うまでもないことであり、尿受け部またはフード部の何れかと一体(シームレスの構造)または一体状(接着または溶着等手段による構造)に形成される排尿管部の太さ、特に内径は、排尿の単位時間辺りの流量に応じて流出する状態に違和感(男性の放尿状態から掛け離れた不自然さ)がないよう、直径で5ないし15ミリ程度を一つの目安とすれば足り、この数値は、上述したものを含め、あくまで目安であって適宜条件によって変更し得ると共に、この排尿管部の外がわは、その内径に係らないで、男性の平均的な陰茎の自然状態における太さに近似したものとするなどは、目的に応じて自由に採用可能であり、また、それらの格納時の操作性を勘案し、尿受け部尿集結口、または、フード部連結口よりも前方位所定範囲を、大きく屈曲変形、復元可能とする薄肉状の弾性変形構造に形成するようにして装着使用性の良いものとしたりすることも何等制限されるものではない。
以下では、具体的な幾つかの実施例に依ってこの発明の女性立位用排尿具の構成が、より一層明確に把握できるようにする。
以下では、具体的な幾つかの実施例に依ってこの発明の女性立位用排尿具の構成が、より一層明確に把握できるようにする。
図面に示す女性立位用排尿具の事例は、この発明の技術的思想を具現してなる代表的な実施例の一つであり、図1は、一部に排尿管部に破線で装着時における排尿管部格納状態を含む全体斜視図、図2は、その縦断面図、図3は、図2と同様にした他の実施例に依るものの縦断面図、図4は、女性器に装着状態した状態を説明するための一部省略して示す縦断面図、図5は、着用者FがパンティPの中に装着、使用した状態を示す縦断面図、図6が、図8に示すところの吸水性パッド6を併用した状態での、前記図5に相当する縦断面図、図7は、図1に示すものの正面図であり、フード部だけ他の実施例に依るものとしての破線表示を含むもの、図8(1)、(2)、(3)は、吸水性パッド6の別々の実施例に依るものの平面図であり、何れもフード部2の開口22が属することとなる面S2の位置が、尿受け部開口12が属する面S1の位置よりも幾分後方位(後ろがわ)に止めてなるものの事例である。
図1の斜視図で明瞭に理解されるとおり、この実施例に依る女性立位用排尿具は、小さい漏斗状の尿受け部1で、その尿集結口11の前方には、シームレス構造となるようにした一体構造のものとして排尿管部4が形成され、その連結、一体化された辺りの外がわに、別体のものとし、その連結口21のサイズを同所に合致させた、先の尿受け部1よりも大きめとした漏斗状のフード部2を被冠状とし、同連結口21の内面を接着剤などに依って水密状に取着、一体化してなる。
この尿受け部1の開口12の輪郭は、上下丈寸法が女性器の陰核F6直下から尿道口F1を越えて膣口F41直前辺りまでの値に相当し、また左右巾寸法が同左右各小陰唇F2,F2を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状、より正確には、図7の正面図にも示してあるとおり、下端がわが上端がわよりもやや曲率の小さくなる茄子型輪郭に近い長楕円状のものに形成され、当該開口12より前方約2ないし3cm程度に位置させた尿集結口11までを暫時萎ませてなる漏斗状のものとなるようにし、その尿集結口11の前方向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部4が、この尿受け部と一体成形されていて両者間はシームレス構造で連結されるようにし、尿道口F1から放出される排尿が、尿受け部1の内がわで受け止められて尿集結口11に誘導され、尿集結口11からその先端孔から放出される間、これらの外がわに一切漏れ出すことのない構造としてある。
この尿受け部1を覆い隠すように組み合わせ、一体化してあるフード部2は、その開口22の輪郭を、上下丈寸法においてが女性器の恥丘(陰核F6の直近上部)辺りから膣口F41と肛門F5との略中間辺りまでのものとし、左右巾寸法が、左右各大陰唇F3,F3の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせる程とした大きさとなる長楕円状となるようにするか、図7の正面図中に破線表示で示すとおり、両サイド中央辺りを少しだけ括れさせて瓢箪型にし、内股の形状により馴染み易くなる開口22輪郭のものとするかの何れか選択した形状のものとすることができ、図2に示すとおり、尿受け部1が、その尿集結口11の前方向けて一体に延伸、形成してなるものとしたものの場合には、このフード部2は、その連結口21に尿集結口11先端から挿入して、既述のとおり尿受け部1に被冠状となる構造で一体化してある。
上記のようにした形状、構造で尿受け部1に対してフード部2が一体化される外、図3の縦断面図に示すとおり、フード部2の連結口21に排尿管部4をシームレス構造となるよう一体成形した上、同連結口21の内がわには溝部を有する連結構造にし、同所を支持部とするようにして尿受け部1の尿集結口11外がわに設けた凸部を弾性勘合状に嵌め込み、着脱自在に組み合わせるようにすることもでき、この例に依るものでは、尿受け部1だけを取り外して交換可能のものにでき、スペアとして同形の尿受け部1を用意することにより、装着使用に依って汚れる確立の最も高い尿受け部1だけの交換が、随時実施可能になる外、装着、使用した結果、尿受け部1が着用者の尿道口F1周り、上下丈寸法において女性器の陰核F6直下から尿道口F1を越えて膣口F41直前辺りまでの値や、左右巾寸法で同左右各小陰唇F2,F2を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での寸法とも微妙に合わず、違和感を覚えたり、あるいは同所辺りの粘膜F7への密着度に不具合を生じて排尿が予想外に漏出してフード部2がわに溜まるときなどには、当該尿受け部1だけをサイズの異なるものへと簡単に変更使用することを可能にするものである。
また、この実施例に依るものでは、尿受け部1とフード部2との組み合わせ構造において、それら開口12と開口22とが各々属する仮想基準面S1、S2が同一面あるいは平行面とならないよう、開口12のそれに対する開口22のそれが幾分なりとも後方位(後ろがわ)となって、しかも仮想基準面S1の方が前寄りに傾斜したものとした関係となるものとしてあり、その尿道口F1周りの粘膜への当接状態が女性器の構造に合致し易くなるよう配慮してある。なお、仮想基準面S1と同S2との関係は、着用者Fの個体差に依っても変更を余儀なくされる場合を否定できないことから、その場合には、上記説明した関係に拘泥せず、平行になる関係を含み、逆の傾斜関係に設定、組み合わせることもでき、「やや後方位」は「平行、またはやや前方位」と読み替えるものとする。
こうして尿受け部1に組み合わせるフード部2には、その下端寄りの内側で膣口F41に対応した箇所辺りに、同所を一体化して支持面とし、膣F4内子宮頚辺りまで挿入可能とする長さであって、膣F4内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとした膣内装填部が、先の尿受け部1の下方所定位置、即ち、女性器の尿道口F1から下で、膣口F41までの離隔間隔に相当する箇所において後方に向けて突出形成してあり、その突出方向L1も、尿受け部1が尿道口F1周りの粘膜への当接状となって着用した状態のとき、その膣内装填部3が膣F4内に完全に装填された状態でなす方向L2よりも尿受け部1がわに近づくようにして突出形成してある。その結果、装着使用した段階では、被装着段階の角度を押し開く状態にして装着することとなり、膣内装填部3を仮固定部とするフード部2には、膣内装填部3固定状となっていることから逆にこの膣内装填部3がわに付勢されるような弾性力として作用することとなり、尿受け部1の尿道口F1周りの粘膜F7への当接状態が常に密着性を強くして排尿の漏れ防止に味方する構造に形成した事例としてある。
以上のとおり構造のものとして形成したこの発明の女性立位用排尿具は、図4の縦断面図に示してあるとおりの状態に装着されるものであり、この状態に装着するには、先ず膣内装填部3を膣口F41からやや浅めに挿入したままとした状態下で、尿受け部1の開口12部分が、左右各小陰唇F2,F2を共に半ば強制的に夫々左または右に押し広げるようにすると共に、その上端がわを陰核F6の直下辺りに位置する状態にして位置決め、装着したところで、先に中途まで挿入状としてあった前記膣内装填部3を膣F4内に、タンポン(商品名)装着と同じような要領で完全に挿入状となるよう押し込み、装填、装着するようにすれば、予め一体に組み合わされていたフード部2が女性器全体を覆い尽くして隠蔽状とすることによって簡単、確実に実現される。
図4に示すとおりの状態への装着は、あくまでも装着状態を説明するためのものであり、着用者Fが実際に装着、使用する際には、下半身ハダカ状態で実施してもできなくはないものの、実際的には、普段から使用する普通のパンティPか、あるいはこの発明の女性立位用排尿具装着を予め想定した特別製の前空きパンティPかの何れかを普通に身に着けた上で、上記したとおりの手順で女性器所定箇所に装着した上、図4では前方にぶら下がり状態となっている排尿管部4を、左右どちらかの手で上方に屈曲して下腹部恥丘辺りに沿わせる状態としたまま当該パンティPの内がわに添設状とする、図5の縦断面図に示すとおりの状態に収めてしまえば、それ以降は、常時装着したままに通常と何等変らない行動をとることを可能にする。
この状態を継続する最中、尿意を催したときに、女性用のパンティPを着用しているときには、同パンティPの前がわを股下まで下げて自然に排尿管部4を前方方向に支えるような所作をした後で、あるいは特製の前空きパンティP着用時には、その前空き部分から引き出すようにする所作によって排尿管部4先端がわがパンティPよりも外に望むようにした後、夫々排尿管部先端がわが下着に遮られることのない状態にしたことを確認した上で放尿し、用足しを終えた後は、排尿管部4先端から尿雫が切れたのを確認した後、排尿管部4全体が先の常時装着状としていた図5の状態に復すように使用するものである。
なお、この使用状態において、普段の様々な行動に伴う体位の取り方に依っては、膣内装填部3を膣F4内に装填、装着するようにして仮固定状にしてあるといえ、女性器周りの装着状態に予期せぬ変化を来たし、その間に、何らかの原因に依って尿受け部1と、尿道口F1周りの粘膜F7との当接状態に変化が生じて排尿時の尿が尿受け部1から漏出してフード部2がわに溜まり加減となっていた排尿が、この発明の女性立位用排尿具から漏れ出すような事態になったとき、着用者FのパンティPをはじめとする下着を汚し兼ねなくなるため、このような不意の予期せぬ事態を何時でも回避できるよう、図7(1)ないし(3)に示してあるものに代表されるような、恥丘(陰核F6の直近上位辺り)から肛門F5を越えて臀部の一部に達するだけの上端から下端までの長さを有し、少なくとも女性器の左右各大陰唇F3,F3の各々外がわである大腿部付け根辺りまでの巾を有するようにした矩形状、あるいは特に図示にはしていないものの、場合によっては中括れのあるウェスト型(瓢箪型)とし、通常一般に出回っていると尿漏れパッドや各種おむつ、生理用品としてのパッドなどと同様にした吸水性素材からなるものであって、上端から全長の1/3程度の位置で、巾方向中央箇所に、排尿管部4の最大外径部寸法よりもやや小さめとした排尿管部4を刺し通し状とする破断部4(切断線41付きの破断部4を含む。)を形成してなる吸水性パッドを、同図6に示してあるような状態に併用するようにするのが望ましいと言える。
(結 び)
叙述の如く、この発明による女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかもその構造も簡潔で製造も容易であり、FtM−GIDの問題に悩む女性は勿論のこと、一般的な女性にあっても、女性であるが故に排尿姿勢の点で不利益を被ることがなく略男性同様の放尿を可能とするようにする用具を提供可能にするものであり、FtM−GIDとされ、女性でありながら男性として立ち振る舞いたいと願う女性には固よりのこと、一般的な女性であっても、女性であるがための肉体的構造から効率の悪い排尿姿勢女性にとっても、高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
叙述の如く、この発明による女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかもその構造も簡潔で製造も容易であり、FtM−GIDの問題に悩む女性は勿論のこと、一般的な女性にあっても、女性であるが故に排尿姿勢の点で不利益を被ることがなく略男性同様の放尿を可能とするようにする用具を提供可能にするものであり、FtM−GIDとされ、女性でありながら男性として立ち振る舞いたいと願う女性には固よりのこと、一般的な女性であっても、女性であるがための肉体的構造から効率の悪い排尿姿勢女性にとっても、高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
図面は、この発明の女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッドの技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
一部に排尿管部に破線で装着時における排尿管部格納状態を含む全体斜視図である。
同上縦断面図である。
図2と同様にした他の実施例に依るものの縦断面図である。
女性器に装着状態した状態を説明するための一部省略して示す縦断面図である。
着用者FがパンティPの中に装着、使用した状態を示す縦断面図である。
図8に示すところの吸水性パッド5を併用した状態での、前記図5に相当する縦断面図である。
フード部だけ他の実施例に依るものとしての破線表示を含むものとした、図1に示すものの正面図である。
(1)、(2)、(3)は、それぞれ吸水性パッド5の別々の実施例に依るものの平面図である。
1 尿受け部
11 同 尿集結口
12 同 開口
2 フード部
21 同 連結口
22 同 開口
23 同 筋交い壁
3 膣内装填部
4 排尿管部
41 同 薄肉状の弾性変形構造
5 吸水性パッド
51 同 破断部
52 同 切断部
53 同 切断部
F 着用者
F1 同 尿道口
F2 同 左右各小陰唇
F3 同 左右各大陰唇
F4 同 膣
F41 同 膣口
F5 同 肛門
F6 同 陰核
F7 同 粘膜
L1 膣F4内に非装填状態での膣内装填部3の突出方向
L2 膣内装填部3が膣F4内に完全に装填された状態での突出方向
S1 開口12の属する仮想基準面
S2 開口22の属する仮想基準面
11 同 尿集結口
12 同 開口
2 フード部
21 同 連結口
22 同 開口
23 同 筋交い壁
3 膣内装填部
4 排尿管部
41 同 薄肉状の弾性変形構造
5 吸水性パッド
51 同 破断部
52 同 切断部
53 同 切断部
F 着用者
F1 同 尿道口
F2 同 左右各小陰唇
F3 同 左右各大陰唇
F4 同 膣
F41 同 膣口
F5 同 肛門
F6 同 陰核
F7 同 粘膜
L1 膣F4内に非装填状態での膣内装填部3の突出方向
L2 膣内装填部3が膣F4内に完全に装填された状態での突出方向
S1 開口12の属する仮想基準面
S2 開口22の属する仮想基準面
Claims (12)
- 上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部と、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有するものとしたフード部とからなり、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとしたことを特徴とする女性立位用排尿具。
- 上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部と、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有するものとしたフード部とが、何れもゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとして形成され、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとし、女性器尿道口周りで予定された範囲外への排尿の漏出を無くすか、あっても極力少量に止まるようにしたことを特徴とする女性立位用排尿具。
- 上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、当該開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状の尿受け部と、該尿受け部尿集結口から前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状の排尿管部とを、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のもので連続形成すると共に、該尿受け部の外がわには、同尿受け部と排尿管部との境界辺り外周面を水密状の支持部位とするよう萎ませて連結口とし、当該尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有し、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとしたフード部が組み合わされる一方、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとしたことを特徴とする女性立位用排尿具。
- 上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまで、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとした長楕円状の開口輪郭を有し、この開口より前方に位置する尿集結口までを萎ませた漏斗状で、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとした尿受け部を形成すると共に、該尿受け部の外がわには、同尿受け部尿集結口と水密状に合体するよう萎ませて連結口とし、同尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その連結口には、前方または斜め前方に向けて所定長さ延伸してなるパイプ状で、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとした排尿管部を連続形成するようにし、同開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有し、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製のものとしたフード部が組み合わされる一方、該フード部下端寄りの内側で膣口に対応した箇所には、同所を支持面とし、膣内子宮頚辺りまで挿入可能な長さと、膣内にやや強制的な圧入、密着状装填となるだけの太さとしてなる、ゴムまたは合成ゴムなど人肌に馴染む弾性素材製の膣内装填部が、前記尿受け部の下方位において後方に向け突出形成されてなるものとしたことを特徴とする女性立位用排尿具。
- 尿受け部は、上下丈が女性器の陰核直下から尿道口を越えて膣口直前辺りまでであり、左右巾が同左右各小陰唇を共に半ば強制的に左右に押し広げた状態での装着となるような大きさとし、下端がわが上端がわよりもやや曲率の小さくなる茄子型輪郭に近い長楕円状の開口輪郭を有し、この開口から、同輪郭上下、左右の各中央位置に相当していて同開口の属する面から2ないし3cm程前方寄りに位置するようにした尿集結口に至るまでを暫時萎ませてなる漏斗状のものとした、請求項1ないし4何れか一記載の女性立位用排尿具。
- フード部は、当該尿受け部尿集結口と水密状に合体するよう萎ませた連結口とし、同尿受け部に覆い被さるようにした漏斗状で、その開口は、上下丈が女性器の恥丘辺りから膣口と肛門との中間辺りまで、左右巾が左右各大陰唇の外がわ、内股付け根辺りまでを覆い尽くせるほどとした長楕円状の開口輪郭を有し、その開口が属する面の位置が、前記した尿受け部の所定箇所への装着に支障を来すことのないよう同尿受け部開口が属する面の位置よりも幾分後方位に止めてなるものとした、請求項1ないし5何れか一記載の女性立位用排尿具。
- フード部は、当該尿受け部と合体する連結口辺り外周面から、膣内装填部基部の支持面に対応する外表面までの間を筋交い壁で補強してなるのとした、請求項1ないし6何れか一記載の女性立位用排尿具。
- 膣内装填部は、尿受け部の突出方向に対し、後方がわでやや接近する方向となるよう傾斜を付けて突出形成してなるものとした、請求項1ないし7何れか一記載の女性立位用排尿具。
- 排尿管部は、尿受け部尿集結口、または、フード部連結口よりも前方位所定範囲を、大きく屈曲変形、復元可能とする薄肉状の弾性変形構造に形成してなるものとした、請求項1ないし8何れか一記載の女性立位用排尿具。
- 上記何れか一項記載の女性立位用排尿具を用い、その膣内装填部を膣口からやや浅めに挿入したまま、尿受け部の開口部分が、左右各小陰唇を共に半ば強制的に夫々左または右に押し広げ、その上端がわを陰核直下に位置する状態にして装着したところで、中途まで挿入状としてあった前記膣内装填部を膣内に完全に挿入状となるよう押し込み、装填してしまうことにより、予め組み合わされていたフード部が女性器全体を覆い尽くして隠蔽状となるようにした後、前方または斜め前方にぶら下がり状となっている排尿管部を、その尿受け部またはフード部との境界辺りから上方がわに屈曲して下腹部恥丘辺りに沿わせる状態としたまま、女性用のパンティか、女性用でも特別仕立ての前空きパンティなど下着で覆い尽くして常時装着したままにし、尿意を催したときに、女性用のパンティ着用時には、同パンティの前がわを股下まで下げ、前空きパンティ着用時には前空き部分から引き出すように操作して、夫々排尿管部先端がわが下着に遮られることのない状態にした上で放尿し、用足しを終えた後は、排尿管部先端から尿雫が切れたのを確認した上、排尿管部全体が先の常時装着状としていた状態に復すように使用することを特徴とする、請求項1ないし9何れか一記載の女性立位用排尿具の使用方法。
- 上記女性立位用排尿具の使用において、膣内装填部を膣内に完全に挿入状となるよう装填し、予め組み合わされていたフード部で女性器全体を覆い尽くして隠蔽状となるようにした後、排尿管部を下腹部恥丘辺りに沿わせる状態に移行する前に、同排尿管部に吸水性パッドを刺し通し状に組み合わせ、同吸水性パッドでフード部外表面を含む女性の下腹部から肛門辺りに掛けての股間に添設状としてから、前方または斜め前方にぶら下がり状となっている排尿管部を上方がわに屈曲した上、パンティなど下着で覆い尽くして常時装着するようにし、放尿時の使用の仕方の稚拙などによって万が一排尿がフード部周縁から一部漏れ出すようなことがあったとしても下着等被服を汚すことがないようにした、請求項10記載の女性立位用排尿具の使用方法。
- 恥丘から肛門を越えて臀部の一部に達するだけの上端から下端までの長さを有し、少なくとも女性器の左右各大陰唇の外がわ、大腿部付け根辺りまでの巾を有するようにした矩形状または中括れのあるウェスト型とした吸水性素材からなり、上端から全長の1/3程度で巾方向中央箇所に、排尿管部の最大外径部寸法よりもやや小さめとした排尿管部刺し通し状とする破断部を形成してなるものとした、請求項11記載の女性立位用排尿具の使用方法に用いる吸水性パッド。
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JP2009143768A JP2011000200A (ja) | 2009-06-16 | 2009-06-16 | 女性立位用排尿具、ならびにその女性立位用排尿具の使用方法、およびその使用方法に用いる吸水性パッド |
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