JP2010508245A - 有機アルセノキシド化合物およびその使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は有機アルセノキシド化合物に関し、かつその合成の方法に関する。本発明は同様に、これらの化合物を含む薬学的組成物に関し、かつ増殖性疾患および障害を含む、疾患および障害の処置におけるその使用に関する。
ヒ素化合物は疾患の処置のための治療剤としてこれまでに使用されてきた。しかしながら、ヒ素化合物の固有の毒性およびその一般的に好ましくない治療指数から、医薬剤としてのその使用は本質的に除外されてきた。
式中
As(OH)2基はフェニル環のN原子に対しオルト-、メタ-またはパラ-でありえ;
R1は水素およびC1〜3アルキルより選択され;
R2およびR3は同じかまたは異なっていてもよく、水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルケニルおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
R4およびR5は同じかまたは異なっていてもよく、水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルケニルおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
mは1、2および3より選択される整数であり;
nは1、2および3より選択される整数であり;
*はキラル炭素原子を示す。
以下は、本発明の説明を理解するうえで役立ちうるいくつかの定義である。これらは一般的定義として意図されており、本発明の範囲をそれらの用語だけに決して限定するものではなく、以下の説明をよりよく理解するために提示される。
本発明は、リンカー基を介してフェニルアルセノキシド基に連結された、置換されてもよいアミノ酸部分を含む有機アルセノキシド化合物に関する。
に関する:
式中
As(OH)2基はフェニル環のN原子に対しオルト-、メタ-またはパラ-でありえ;
R1は水素およびC1〜3アルキルより選択され;
R2およびR3は同じかまたは異なっていてもよく、水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルケニルおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
R4およびR5は同じかまたは異なっていてもよく、水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルケニルおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
mは1、2および3より選択される整数であり;
nは1、2および3より選択される整数であり;
*はキラル炭素原子を示す。
当業者は、式(I)の化合物を、当技術分野において公知の方法および材料を用いて、ならびにJerry Marchによる「Advanced Organic Chemistry」(第3版, 1985, John Wiley and Sons)またはRichard C. Larockによる「Comprehensive Organic Transformations」(1989, VCH Publishers)などの、標準的な教科書を参照して容易に調製することができる。
本発明による式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩および水和物は、増殖性内皮細胞中のミトコンドリア・アデニンヌクレオチドトランスロケータ(ANT)のシステイン残基に結合し、それによってミトコンドリア透過性転移(MPT)を誘導しうる。したがって、本発明による式(I)の化合物は、増殖停止および細胞死を誘導するために使用することができる。有利なことに、式(I)の化合物は増殖性内皮細胞中のMPTを、腫瘍細胞などの、他の細胞と比べて選択的に誘導することができる。式(I)の化合物は、それゆえ、増殖性疾患の処置において有用でありうる。
典型的には、医学的用途の場合、本発明の化合物の塩は薬学的に許容される塩である; とはいえ、本発明の化合物のまたは薬学的に許容されるその塩の調製において他の塩が使用されてもよい。薬学的に許容される塩とは、正しい医学的判断の範囲内にあり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴うことなくヒトおよび下等動物の組織と接触させて用いるのに適し、かつ妥当な損益比にふさわしい塩を意味する。薬学的に許容される塩は当技術分野において周知である。
実施例1- (S)-ペニシラミン-アルセノキシド(「PENAO」)の調製および効力
材料および方法
(S)-ペニシラミン-アルセノキシドの合成および精製:
500 mLの丸底フラスコの中でH2O (120 mL)に溶解したNa2CO3 (15 g, 141.5 mmol)から作出した1.18 MのNa2CO3溶液にp-アルサニル酸(10 g, 46.07 mmol)を溶解した。溶液を2時間4℃の冷蔵庫の中で冷却し、次いで磁気撹拌機上の氷浴の中に入れた。混合物を激しく撹拌しながら、臭化ブロムアセチル(9 mL, 101.4 mmol)のCH2Cl2 (14 mL)溶液をフラスコに4分割量で添加した。CO2の発生により約1分間添加を行った。CO2の発生が止まるまで、混合物を5分間氷浴中で、次に30分間室温で撹拌させた。混合物を250 mLの分液漏斗の中にデカントした。さらにCH2Cl2 (10 mL)を添加し、層を約10分間分離させた。CH2Cl2層を分離し、水層を400 mLのビーカーの中に入れた。溶液を撹拌し、98% H2SO4 (2.8 mL)でpH 4に酸性化した。白色の沈殿物が生じ、これをろ過によって収集した(14.83 g, 収率95%)。得られた4-(2-ブロモアセチルアミノ)-ベンゼンアルソン酸(「BRAO」) (14.83 g, 43.88 mmol)を500 mLの3口丸底フラスコ中で1:1のHBr/MeOH (210 mL)に溶解した。NaI (5 mg)を添加し、混合物を撹拌した。約2泡/秒でSO2を泡立てると、10分後に白色の沈殿物が生じ始めた。さらに20時間SO2を泡立て、混合物を中速で撹拌した。固形物をろ過によって収集し、ろ液、次に水(30 mL×3)で洗浄し、50℃で5時間ロータリエバポレータにかけて4-(2-ブロモアセチルアミノ)ベンゼンアルソン酸(6.04 g, 収率38.8%)を得た。一部の4-(2-ブロモアセチルアミノ)ベンゼンアルソン酸(500 mg, 1.553 mmol)を、窒素置換したDMSO (10 mL)に溶解し、窒素飽和H2O (20 mL)を使ったNaHCO3水溶液(840 mg, 10 mmol)中のS-ペニシラミン(265 mg, 1.77 mmol)の溶液に約1分間かけて滴下した。100 mLの丸底フラスコの中で添加を行い、澄明な溶液を4時間アルゴン下、低速にて撹拌した。溶液を98% H2SO4 (約0.2 mL)でpH 5に酸性化した。アセトン(500 mL)を激しく撹拌し、酸性化した溶液を約5分間かけて滴下し、白色の沈殿物を得た。上清を遠心分離し、デカントし、得られた白色の固形物をアセトン(20 mL×2)でさらに洗浄し再び遠心分離し、アセトン(40 mL)で100 mLの梨型フラスコの中に移し、2時間25℃でロータリエバポレータにて乾燥した。内部標準の1H-NMRによって粗ペニシラミン-アルセノキシドは約30%の純度であることが分かった。
500 mLの丸底フラスコの中でH2O (120 mL)に溶解したNa2CO3 (15 g, 141.5 mmol)から作出した1.18 MのNa2CO3溶液にp-アルサニル酸(10 g, 46.07 mmol)を溶解した。溶液を2時間4℃の冷蔵庫の中で冷却し、次いで磁気撹拌機上の氷浴の中に入れた。混合物を激しく撹拌しながら、臭化ブロムアセチル(9 mL, 101.4 mmol)のCH2Cl2 (14 mL)溶液をフラスコに4分割量で添加した。CO2の発生により約1分間添加を行った。CO2の発生が止まるまで、混合物を5分間氷浴中で、次に30分間室温で撹拌させた。混合物を250 mLの分液漏斗の中にデカントした。さらにCH2Cl2 (10 mL)を添加し、層を約10分間分離させた。CH2Cl2層を分離し、水層を400 mLのビーカーの中に入れた。溶液を撹拌し、98% H2SO4 (2.8 mL)でpH 4に酸性化した。得られた白色の沈殿物4-(2-ブロモアセチルアミノ)ベンゼンアルソン酸(「BRAO」)をろ過によって収集した(14.83 g, 収率95%)。
(S)-ペニシラミン-アルセノキシドを滴定緩衝液に溶解し、滅菌ろ過し、その濃度をジメルカプトプロパノールでの滴定および5,5'-ジチオビス(2-ニトロ安息香酸)での残存遊離チオールの計算によって測定した。溶液を使用時まで暗所中4℃で貯蔵した。これらの条件の下で貯蔵した場合には少なくとも1ヶ月、ヒ素剤保存液の活性濃度の有意な喪失は認められなかった。
既報(Dilda et al., 2005a; Don et al., 2003)のように分画遠心分離法を用いておよそ250 gの雄性Wistarラットの肝臓からミトコンドリアを単離した。最後のミトコンドリアペレットを、213 mMマンニトール、71 mMスクロースおよび10 mMコハク酸ナトリウムを含有する3 mM HEPES-KOH、pH 7.0緩衝液に、30 mgタンパク質/mLの濃度で再懸濁した。ミトコンドリア透過性転移の誘導は、75 mMマンニトール、250 mMスクロース、10 mMコハク酸ナトリウムおよび2 μMロテノンを含有する3 mM HEPES-KOH、pH 7.0緩衝液に25℃にて0.5 mgタンパク質/mLで肝ミトコンドリアを懸濁することによって分光光度的に評価した。膨化は、SpectraMax Plusマイクロプレートリーダー(Molecular Devices, Palo Alto, CA)を用い520 nmで、関連する光散乱の減少をモニタリングすることによって測定した。
BAE細胞はCell Applications, San Diego, CAからのものであり、BxPC-3、HT1080、LLC、PANC-1、MCF-7、HCT116およびK562細胞はATCC, Bethesda, MDからのものであった。NB4およびMDCK2細胞はShane Supple (Kanematsu Laboratories, Royal Prince Alfred Hospital, Sydney, Australia)およびP. Borst (The Netherlands Cancer Institute, Amsterdam, The Netherlands)からのものであった。BAE、HT1080、Panc-1、MCF-7、HCT116、MDCK2およびLLC細胞はDMEM中で培養した。NB4、K562およびBxPC-3細胞はRPMI培地中で培養した。細胞に10%ウシ胎仔血清(FBS)、2 mM L-グルタミンおよび1 U.mL-1ペニシリン/ストレプトマイシンを補充した。細胞培養プラスチックウェアはTechno Plastic Products (Trasadingen, Switzerland)からのものであった。その他全ての細胞培養試薬はGibco (Gaithersburg, MD)からのものであった。
BAE、NB4、K562、MDCK2、HT1080、LLC、HCT116、Panc-1、MCF-7およびBxPC-3細胞を96ウェルプレートの中に、それぞれ、1ウェル当たり細胞1.5×103、3×103、4×103、5×102、2×103、5×102、5×102、6×103、6×103および1×104個の密度で播種した。接着細胞を終夜接着させた。次いでそれらを、10%ウシ胎仔血清および(S)-ペニシラミン-アルセノキシドを含有する培地中で72時間培養した。生存細胞により代謝されて紫色の不溶性ホルマザン結晶を形成するテトラゾリウム塩MTT (Sigma, St. Louis, MO)とともに細胞をインキュベートすることによって、生存細胞を判定した。細胞を溶解するためにDMSOを添加し、ウェルの内容物をホモジナイズし、吸光度を550 nmで測定した。未処理対照の細胞数を100%として規準化し、全処理の生存細胞数を対照の割合として表現した。(S)-ペニシラミン-アルセノキシドの細胞傷害効果をヨウ化プロピジウムでのフローサイトメトリーによってアッセイした。BAE細胞を12ウェルプレートの中に1ウェル当たり細胞5×104個の密度で播種し、終夜接着させた後に、GSAOで48時間処理した。接着細胞をトリプシン/EDTAで剥離し、処理の間に剥離した細胞を含有する増殖培地と合わせた。合わせた細胞をペレット状にし、1 μg.mL-1ヨウ化プロピジウム(Molecular Probes, Eugene, OR)を含有する無血清培地0.5 mLに再懸濁し、フローサイトメトリーによって解析した。
BAE細胞をペトリ皿に細胞1.5×106個の密度で播種し、終夜接着させた。細胞を37℃にて最大2時間までの別個の時間で50 μM (S)-ペニシラミン-アルセノキシドとともにインキュベートし、その後、氷冷PBSで3回洗浄した。洗浄した細胞を70% w/w硝酸1 mLに溶解した。次いでペトリ皿をPBS 1 mLで2回洗浄し、使用時まで4℃で保持した。サンプルを10倍希釈し、Elan 6100 Inductively Coupled Plasma Spectrometer (Perkin Elmer Sciex Instruments, Shelton, CT)によりヒ素原子について解析した。
750,000個のBAE細胞を、10%ウシ胎仔血清の入ったDMEMを含有する6ウェルプレートに播種し、終夜接着させた。細胞を30分間、500 μM 4,4'-ジイソチオシアノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸(DIDS)で前処理しまたは前処理せずに、その後、37℃および5% CO2で2時間20 μM (S)-ペニシラミン-アルセノキシドとともにインキュベートした。次に細胞を氷冷PBSで2回洗浄し、70%硝酸で溶解した。細胞のヒ素レベルをICPMSによって判定した。
多剤耐性関連タンパク質(MRP) 1、2または3を過剰発現する、Madin-Darbyイヌ腎臓II (MDCKII)極性化上皮細胞の形質転換体が報告されており(Evers et al., 2000; Kool et al., 1999)、ヒトMDR1またはBCRPを過剰発現するMEF/MDR1クローンH4も報告されている(Dilda et al., 2005b)。細胞を10%ウシ血清(Cosmic (商標), Hyclone, Tauranga, New Zealand)、100 μg.mL-1ペニシリンおよび60 μg.mL-1ストレプトマイシンを含有するDMEMの中で接着性の単層として増殖および維持した。細胞毒性アッセイ法を既報(Allen et al., 1999)のように行った。
7〜9週齢の雌性Balb Cヌードマウスを使用した(UNSW Biological Resource Centre)。マウスを3〜5匹の群にて12時間の日夜周期で保持し、適宜、マウスに動物固形飼料および水を与えた。PBS 0.2 mL中BxPC-3細胞2×106個の懸濁液を近位正中線に皮下注射した。腫瘍を樹立させ、およそ50 mm3のサイズに増殖させ、その後、それらを無作為に4つの群に分けた。長さ×高さ×広さ×0.523の相関を用いて腫瘍容積を計算した。VFが最終の腫瘍容積であり、VIが最初の腫瘍容積である、式TD = 0.693/ln(VF/VI)を用いて、指数増殖の間の腫瘍増殖速度曲線から腫瘍倍加時間(TD)を計算した(Wolff et al., 2004)。動物の側腹部皮下に28日alzetモデル1004微小浸透圧ポンプ(ALZA Corporation, Palo Alto, CA)を埋め込んだ。このポンプにより100 mMグリシン中0.25、0.5または1 mg/kg/日の(S)-ペニシラミンアルセノキシドを送達する。腫瘍容積および動物重量を2日または3日ごとに測定した。
結果は平均±SDとして示されている。統計的有意性のAU検定は両側とし、P値<0.05を統計的に有意と見なした。
(S)-ペニシラミンアルセノキシドは哺乳動物細胞の増殖を阻害する
GSAOによって誘導されるウシ大動脈内皮(BAE)細胞の増殖停止および生存性喪失に対するIC50報告値は、それぞれ、10 μMおよび75 μMである(Dilda et al., 2005a; Don et al., 2003)。BAE細胞の増殖停止に対するIC50は、GSAOでの10 μMに比べて(S)-ペニシラミン-アルセノキシドでは0.4 μMであり(図5)、その一方で、生存性喪失に対するIC50値は3.5 μMである(図6)。それゆえ、(S)-ペニシラミン-アルセノキシドは、増殖の遮断および内皮細胞の生存性の低減でGSAOよりもおよそ25倍有効である。
DIDSは原形質膜有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)の阻害剤である(Kobayashi et al., 2003)。BAE細胞においてこの化合物が(S)-ペニシラミンアルセノキシドの取り込みを阻害し(図10A)、その抗増殖活性を低減する(図10B)という所見は、この輸送体がこれらの細胞への(S)-ペニシラミンアルセノキシドの取り込みに関与することを意味している。
MRP1/2はBAE細胞からのGSAOの搬出を媒介する(Dilda et al., 2005b)。ペニシラミン-アルセノキシドはMRP1/2に対する基質でもある。MRP1/2阻害剤4H10およびMK-571の存在下においていっそう多くの(S)-ペニシラミン-アルセノキシドがBAE細胞に蓄積し(図11A)、いっそう強力な抗増殖効果と関連していた(図11B)。これらの阻害剤のみではBAE細胞の増殖に効果がなかった(データ記載せず)。
近位正中線の皮下にヒトBxPC-3膵臓がん腫瘍を持ったBalbCヌードマウスの側腹部皮下に28日微小浸透圧alzetポンプを埋め込んだ。このポンプにより0.25、0.5または1 mg/kg/日の(S)-ペニシラミンアルセノキシドを送達した。BxPC-3腫瘍の増殖は、(S)-ペニシラミンアルセノキシドを受けたマウスにおいて顕著に阻害された(図13)。腫瘍倍加時間は溶剤(100 mMグリシン)または0.25、0.5および1 mg/kg/日の(S)-ペニシラミンアルセノキシドで処置した群について、それぞれ9.2、8.3、13.9および16.2日である。
材料および方法
細胞増殖アッセイ法
ウシ大動脈内皮(BAE)細胞はCell Application (San Diego, CA)からのものであった。10%ウシ胎仔血清、2 mM L-グルタミン、ならびに5ユニット/mLのペニシリンおよびストレプトマイシン(Gibco, Gaithersburg, MD)を補充したDMEM中でBAE細胞を培養した。細胞を5% CO2、95%空気雰囲気中37℃で培養した。BAE細胞を培地0.2 ml中で96ウェルプレート(1ウェル当たり細胞5,000個)に播種した。24時間の増殖後、培地を、GSAO、CAOまたは4H10を補充した新鮮な培地と交換し、細胞をさらに24、48または72時間培養した。生存付着細胞を製造元のプロトコルにしたがってテトラゾリウム塩MTT (Sigma, St. Louis, MO)により判定した。結果を未処置対照の割合として表現した。
GSAOはHPLCによる純度>94%にまで既報(WO 01/21628)のように生成した。GSAOの50 mM溶液はその固形物を、0.14 M NaCl、20 mMグリシンおよび1 mM EDTAを含有する20 mM Hepes, pH 7.0緩衝液に溶解することによって作出した。4-(N-(S-システイニルグリシルアセチル)アミノ)フェニルアルシナス酸は、ヒツジ腎臓由来I型γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(Sigma, 製品番号G8040)でGSAOからγ-グルタミル基を切断することによって作出した(図14)。GSAOの10 mM溶液を30℃で1時間、40 mMグリシル-グリシンを含有する15 mM Tris, pH 7.4緩衝液中0.55単位/mlのγGTとともにインキュベートした。YM3 Microcon膜(Millipore, Billerica, MA)を用いたろ過により、反応液からγGTを除去した。
GSAOおよびCAOをHPLC (1200シリーズ; Agilent Technologies, Santa Clara, CA)により特徴付けた。アセトニトリル-水(25:75 vol/vol)の移動相、0.5 ml.min-1の流速および256 nmでの吸光度による検出を用いZorbax Eclipse XDB-C18カラム(4.6×150 mm, 5 μm; Agilent Technologies)にてサンプルを分離した(図15)。
実験の種類に応じて、BAE細胞1.6×106個または7.5×105個を、それぞれ、ペトリ皿または6ウェルプレートに播種し、終夜付着させた。培地を交換し、細胞をアシビシンまたは4H10の非存在下または存在下において30分間インキュベートした。次いで細胞を4時間30分間(for 30 min for 4 h) 50または100 μMのGSAOまたはCAOとともにインキュベートした。次に細胞を氷冷PBSで2回洗浄し、70% w/w硝酸1 mlで溶解した。可溶化液を30倍希釈し、Elan 6100 Inductively Coupled Plasma Spectrometer (Perkin Elmer Sciex Instruments, Shelton, CT)によりヒ素原子について解析した。
既報(Dilda et al., 2005a)のように分画遠心分離法を用いておよそ20 gの雌性BalbCヌードマウスの肝臓からミトコンドリアを単離した。最後のミトコンドリアペレットを、213 mMマンニトール、71 mMスクロースおよび10 mMコハク酸ナトリウムを含有する3 mM Hepes-KOH、pH 7.0緩衝液に、30 mgタンパク質/mLの濃度で再懸濁した。ミトコンドリア透過性転移の誘導は、75 mMマンニトール、250 mMスクロース、10 mMコハク酸ナトリウムおよび2 mMロテノンを含有する3 mM Hepes-KOH、pH 7.0緩衝液に37℃にて1 mgタンパク質/mlで肝ミトコンドリアを懸濁することによって分光光度的に評価した(Dilda et al., 2005a)。膨化は、Molecular Devices M2マイクロプレートリーダー(Palo Alto, CA)を用い520 nmで、関連する光散乱の減少をモニタリングすることによって測定した。
CAOはGSAOよりも速く細胞に蓄積し、高い抗増殖活性を有する
4-(N-(S-システイニルアセチル)アミノ)フェニルアルシナス酸(CAO)をGSAOの酵素的切断によって作出し、内皮細胞におけるその蓄積および細胞増殖に及ぼす効果を測定した。ヒツジ腎臓由来γ-グルタミルトランスペプチダーゼでGSAOからγ-グルタミル基を切断することによって4-(N-(S-システイニルグリシルアセチル)アミノ)-フェニルアルシナス酸を作出し、ブタ腎臓由来アミノペプチダーゼNでこの中間体からグリシンアミノ酸を切断することによって4-(N-(S-システイニルアセチル)アミノ)-フェニルアルシナス酸(CAO)を作出した(図14)。これらの酵素はサイズ排除ろ過によって反応液から除去した。
GSAOはミトコンドリア内膜輸送体アデニンヌクレオチドトランスロカーゼ(ANT)を不活性化することが明らかにされており、その不活性化よって増殖停止および細胞死が引き起こされる(Don et al., 2003)。CAOもミトコンドリア透過性転移を誘導する(図17)。
Claims (33)
- 以下の一般式(I)の化合物、ならびにその塩および水和物、その鏡像異性体およびラセミ体:
式中
As(OH)2基はフェニル環のN原子に対しオルト-、メタ-またはパラ-でありえ;
R1は水素およびC1〜3アルキルより選択され;
R2およびR3は同じかまたは異なっていてもよく、かつ水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルケニルおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
R4およびR5は同じかまたは異なっていてもよく、かつ水素、置換されてもよいC1〜3アルキル、置換されてもよいシクロプロピル、置換されてもよいC2〜3アルキレンおよび置換されてもよいC1〜3アルコキシより独立して選択され;
mは1、2および3より選択される整数であり;
nは1、2および3より選択される整数であり;
*はキラル炭素原子を示す。 - As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しオルト-またはパラ-である、請求項1記載の化合物。
- R1が水素、メチルおよびエチルより選択される、請求項1または2記載の化合物。
- R1が水素である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
- R2およびR3が水素、C1〜3アルキル、C2〜3アルケニル、C1〜3アルコキシ、ハロ(C1〜3)アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜3)アルキルおよびハロ(C1〜3)アルキルより独立して選択される、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
- R2およびR3が水素、メチル、エチル、メトキシ、ビニル、ヒドロキシメチル、CF3およびOCF3より独立して選択される、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
- R2およびR3が水素、メチルおよびエチルより独立して選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
- R2がメチルであり、かつR3が水素である、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
- R2およびR3がともに水素である、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
- R4およびR5が水素、C1〜3アルキル、C2〜3アルケニル、C1〜3アルコキシ、ハロ(C1〜3)アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜3)アルキルおよびハロ(C1〜3)アルキルより独立して選択される、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
- R4およびR5が水素、メチル、エチル、メトキシ、ビニル、ヒドロキシ(C1〜3)アルキル、CF3およびOCF3より独立して選択される、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
- R4およびR5が水素、メチル、エチルおよびヒドロキシメチルより独立して選択される、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物。
- R4が水素、メチルまたはエチルであり、かつR5が水素である、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
- R4がメチルであり、かつR5が水素である、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物。
- R4およびR5がともに水素である、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
- R4およびR5がともにメチルである、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
- As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しオルト-またはパラ-であり; R1が水素またはメチルであり; R2およびR3が水素、C1〜3アルキル、C2〜3アルケニル、C1〜3アルコキシ、ハロ(C1〜3)アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜3)アルキルおよびハロ(C1〜3)アルキルより独立して選択され; R4およびR5が水素、C1〜3アルキル、C2〜3アルケニル、C1〜3アルコキシ、ハロ(C1〜3)アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜3)アルキルおよびハロ(C1〜3)アルキルより独立して選択され; mが1または2であり; かつnが1または2である、請求項1記載の化合物。
- As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しオルト-またはパラ-であり; R1が水素またはメチルであり; R2およびR3が水素、メチル、エチル、メトキシ、ビニル、CH2OH、CF3およびOCF3より独立して選択され; R4およびR5が水素、メチル、エチル、CH2OH、メトキシ、ビニル、CF3およびOCF3より独立して選択され; mが1であり; かつnが1である、請求項1記載の化合物。
- As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しパラ-であり; R1が水素またはメチルであり; R2およびR3が水素、メチルおよびエチルより独立して選択され; R4およびR5が水素、メチルおよびエチルより独立して選択され; mが1であり; かつnが1である、請求項1記載の化合物。
- As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しパラ-であり; R1が水素またはメチルであり; R2が水素またはメチルであり; R3が水素またはメチルであり; R4が水素、メチルまたはエチルであり; R5が水素またはメチルであり; mが1であり; かつnが1である、請求項1記載の化合物。
- As(OH)2基がフェニル環のN原子に対しパラ-であり; R1が水素であり; R2が水素またはメチルであり; R3が水素であり; R4が水素またはメチルであり; R5が水素またはメチルであり; mが1であり; かつnが1である、請求項1記載の化合物。
- *で示されるキラル炭素の立体化学が(S)である、請求項22または23記載の化合物、ならびにその塩および水和物。
- 請求項1〜24のいずれか一項記載の少なくとも一つの式(I)の化合物またはその塩もしくは水和物を、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または補助剤とともに含む薬学的組成物。
- 治療上有効量の請求項1〜24のいずれか一項記載の式(I)の化合物または請求項25記載の組成物を、脊椎動物に投与する段階を含む、脊椎動物において細胞増殖性疾患を処置する方法。
- 増殖性疾患が固形腫瘍である、請求項26記載の方法。
- 有効量の請求項1〜24のいずれか一項記載の式(I)の化合物または請求項25記載の組成物を、脊椎動物に投与する段階を含む、脊椎動物において血管形成を阻害する方法。
- 治療上有効量の請求項1〜24のいずれか一項記載の式(I)の化合物または請求項25記載の組成物を、脊椎動物に投与する段階を含む、脊椎動物の増殖性細胞においてMPTを選択的に誘導する方法。
- アポトーシス誘導量の請求項1〜24のいずれか一項記載の式(I)の化合物または請求項25記載の組成物を、哺乳動物に投与する段階を含む、増殖性哺乳動物細胞のアポトーシスを誘導する方法。
- 細胞が内皮細胞である、請求項26〜28または30のいずれか一項記載の方法。
- 治療上有効量の請求項1〜24のいずれか一項記載の式(I)の化合物または請求項25記載の組成物を、脊椎動物に投与する段階を含む、脊椎動物において白血病または骨髄異形成症候群を処置する方法。
- 白血病が急性前骨髄球性白血病(APL)または急性骨髄性白血病(AML)である、請求項32記載の方法。
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