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JP2010500165A - イオン交換特性を有する触媒成形体 - Google Patents

イオン交換特性を有する触媒成形体 Download PDF

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JP2010500165A JP2009523284A JP2009523284A JP2010500165A JP 2010500165 A JP2010500165 A JP 2010500165A JP 2009523284 A JP2009523284 A JP 2009523284A JP 2009523284 A JP2009523284 A JP 2009523284A JP 2010500165 A JP2010500165 A JP 2010500165A
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Abstract

本発明は、イオン交換特性を有する触媒成形体、イオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法、ならびに化学反応のための、イオン交換特性を有する触媒成形体の使用に関する。

Description

本発明は、イオン交換特性を有する触媒成形体、イオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法、ならびに化学反応のための、イオン交換特性を有する触媒成形体の使用に関する。
イオン交換体とは、溶液からのイオンをそれ自体に結合させることができ、かつ同時に同一の電荷記号を有する他のイオンを溶液に放出することができる、非水溶性の、しかし水和可能な固体であり、この際、吸着されたすべての電荷と、放出されたすべての電荷の収支はゼロである。交換されるイオンの電荷によって、カチオン交換、またはアニオン交換と呼ぶ。知られているのは、部分的に天然由来である無機のイオン交換体、例えばゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、アタパルジャイト、および他のアルミノケイ酸塩である(A.F.Holleman,E.Wiberg,Lehrbuch der Anorganischen Chemie,91.−100.1985年発行、W.de Gruyter、ベルリン、771〜778p参照)、ならびにポリマーベースの有機イオン交換体である。
有機のイオン交換体は、イオン基が結合されている高分子のポリマーマトリックスから成る。公知の例は、スルホン化されたポリスチレン、およびポリスチレン−ジビニルベンゼンのコポリマー、ポリアクリラート、フェノール−ホルムアルデヒドの樹脂、およびポリアルキルアミンの樹脂である(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,6th Edition,2000年 Electronic Release,Kapitel "Ion Exchangers"参照)。
イオン交換体の主な適用領域は、水処理である。加えて例えば、化学反応における不均一系酸触媒としての、アニオン性イオン交換体の適用がある。典型的な酸触媒反応は、カルボン酸とアルコールとのエステル化、アルコールのエーテル化、オレフィンへの水付加、オレフィンの二量化、もしくはオレフィンのオリゴマー化、芳香族化合物へのオレフィンの付加、芳香族化合物のアシル化、および加水分解である。
特に興味深いのは、カルボン酸とアルコールとを反応させ、反応蒸留においてイオン交換体によりエステルを形成することである。この方法を用いて反応水を除去することにより、平衡分布を越えてエステル収率を高めることができる。
反応蒸留におけるポリスチレンベースのイオン交換体の適用は、通常比較的小さい粒子の形で行われ、その空間的な広がりは典型的には最大0.2〜1.0mmの範囲である。より大きなイオン交換体粒子は、反応条件において安定的ではないことが判明している。これらの粒子は、ポリマーマトリックスが破壊され、かつ粒子が分解することによって、膨張する。従って、有機イオン交換体は透過性の入れ物、例えば布の袋(Gewebetasche)への組み込みによってのみ、反応蒸留のために使用することができる。このような袋は例えば、針金の布(Drahtgewebe)から成ることができ、かつ蒸留の内部構造物として直接役立てることができる(構造形態:KATAPAK(登録商標)S、Sulzer AG社製、CH−8404 Winterthur)か、または平らな袋として蒸留規則充填物の各層の間に装入することができる(例えば構造形態:Multipak(登録商標) Montz GmbH社製、D−40723 Hilden、またはいわゆる「Bales」、CDTech社製、Houston、USA)。しかしながらこれらの規則充填物の使用は妨害されやすく、かつ触媒が気体/液体の混合物に囲まれているこのような方法においては、適合させるべき液体の細流濃度を正確に維持しなければならないという欠点を有し、このことは実地では困難であると証明されている。触媒粒子の濡れが理想的ではない場合は、袋の中に存在する触媒材料の一部分だけが実際に反応に関与する。さらには、触媒の交換が非常に煩雑である。
従って、大きさと形状の点でその他の通常の触媒成形体に相応する、すなわち数ミリメーターから数センチメーターの範囲の寸法を有する、例えばリング状、ストランド状、円筒形状、または管状の、より大きな粒子の形でイオン交換特性を有する触媒への要求が存在する。このような成形体の適用は、布の袋を用いずに、または類似の装置を用いずに、カラムトレーに堆積させることによって容易に行うことができ、このことによって触媒の交換も容易に可能になる。
すでに従来技術より、イオン交換特性を有するこのような触媒成形体を製造するためのいくつかの試みは公知である。DE1285170には例えば、イオン交換体を熱可塑性プラスチックにマトリックスとして埋め込む、イオン交換樹脂から成る、触媒的に作用する成形体の製造方法が記載されている。しかしながらこの方法によって得られる、1〜5cmの大きさの円筒形状の成形体は、僅少な安定性しか有さない。
U.Kunz,U.Hoffmann,Preparation of Catalysts VI(G.Ponceletら編),Elsevier 1995年、299〜308pには、市販の触媒担体の負荷(とりわけ約1〜2cmの大きさを有するセラミックのラシヒリング、ガラスの発泡体、もしくは炭化ケイ素の発泡体)が記載されている。この際、細孔形成剤の存在下、ラジカル的に開始された沈殿重合によって、まずポリマーマトリックスを担体上に析出させ、引き続き細孔形成剤を抽出し、かつ引き続きスルホン化によって材料を活性化する。しかしながら重合は担体の表面のみで起こるわけではないので、製造には問題がある。その上、生成物の触媒活性は、市販のイオン交換体に比較して僅少であった。
本発明の課題は、より大きな粒子形態でイオン交換特性を有する触媒を提供することであった。本発明のさらなる課題は、本発明によるイオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法の開発、および化学反応のために本発明によるイオン交換特性を有する触媒成形体を使用するための手法であった。
本発明によればこの課題は、
a)少なくとも1の不飽和化合物を含む液体により、少なくとも1の金属酸化物を含む成形体を含浸する工程、
b)工程a)後に成形体に含まれる不飽和化合物を少なくとも10質量%熱分解して高分子のポリマー層を形成する工程、および
c)工程b)後に得られる成形体を少なくとも1の試薬と反応させてポリマー層を官能基化する工程
を含み、この際あらゆる空間方向における成形体の最小寸法が少なくとも1mmである、イオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法によって解決される。
本発明によれば、成形体は少なくとも1の金属酸化物を含む。これはこの際、マグネシウムの酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、チタンの酸化物、クロムの酸化物、鉄の酸化物、ガリウムの酸化物、ゲルマニウムの酸化物、ジルコニウムの酸化物、ニオブの酸化物、スズの酸化物、ランタンの酸化物、およびプラセオジムの酸化物、ならびにこれらの混合物である。成形体の金属酸化物含分は一般的に、3〜100質量%、好ましくは10〜99質量%である。
特に適しているのは、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素、およびアルミノケイ酸塩を含む成形体である。好ましいのは、モルデン沸石、LTA、LTL、FAU、BEA、KFI、FER、DDR、MFI、またはMELのタイプのゼオライト構造を有し、これらの構造が少なくとも部分的にH+の形、および/またはNH4+の形で存在するアルミノケイ酸塩である(Atlas of Zeolite Framework Types,Ch.Baerlocher,W.M.Meier,D.H.Olson,5th Revised Edition,2001年,Elsevier参照)。
特に好ましいのは、アルミノケイ酸塩の他にさらに、ケイ素の酸化物、アルミニウムの酸化物、チタンの酸化物、ジルコニウムの酸化物、またはこれらの混合物を含む成形体である。このような場合成形体におけるアルミノケイ酸塩の割合は、すべての金属酸化物の合計に対して、好適には5〜95質量%である。
極めて特に適しているのは、成形体の組成がFCC触媒(FCC=Fluid Catalytic Cracking)の組成に相応する成形体である。FCC触媒はそれ自体当業者に公知であり、かつ通常、充填材、結合剤、および添加剤と一緒に活性マトリックス中に埋め込まれているY型ゼオライト(フォージャサイトの低アルミニウム形態)を含む。
本発明により使用される成形体は通常、50〜1200m2/gの、好適には100〜800m2/gの、および特に好ましくは200〜700m2/gの比表面積によって特徴付けられる(Brunauer−Emmet−TellerによるBET法で測定)。
本発明により使用される成形体は、任意の空間的形状を有することができるが、この際あらゆる空間方向における最小寸法が少なくとも1mm、好ましくは5mmである。このような成形体は、網目幅1mm(もしくは好ましくは5mm)のシーブトレーを通り抜けられないことによって特徴付けられる。本発明により使用される成形体の比較的大きな寸法によって、例えば反応器もしくは蒸留塔において網状トレーもしくは有孔板上への堆積物として該成形体を容易に使用することが可能になり、その結果粒子が細かい材料のために要求される内部構造物もしくは固定手段、例えば針金の袋、もしくは布の袋が必要でなくなり、かつ成形体の交換が容易になる。適切な成形体の例はラシヒリング、ストランド、円筒形、タブレット、十字型、粒状、コンパクト型(Kompaktat)、管状、または部分的に市販で得られるか、もしくは当業者に慣用の方法により製造することができる他の形成物である。その都度の適用目的にふさわしい成形体の選択は、流動相的観点、ならびに反応器の大きさと反応器のタイプを考慮しながら行うべきであろう。
本発明による方法によれば、成形体を液体により含浸するべきである。含浸とは、成形体によって一定の範囲に吸収される液体を、成形体に加えることである。使用される液体量が成形体の吸収許容量を超過する場合には、成形体の上方に液体の上澄みが形成され、この上澄みはさらなる使用の前に成形体から例えば、デカンテーションもしくは濾過によって分離することができる。通常この含浸は、例えば窒素および/またはアルゴンを含む不活性ガス雰囲気下、0〜75℃の温度で実施し、この際成形体1グラムあたり0.01g〜2.0gの量の液体を使用する。
本発明によればこの液体は、熱分解工程b)で反応して高分子のポリマー層を形成する少なくとも1の不飽和化合物を含む。不飽和化合物としては一般的に、少なくとも1の炭素−炭素の二重結合、および/または炭素−炭素の三重結合を有し、重合反応可能な、含浸条件下で液体状の、または溶解性のモノマーが考慮され、該化合物は例えば、スチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、メタクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、N−ビニル−C1〜C12−カルボン酸アミド、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、酢酸アリル、N−ビニルピロリドン、C2〜C12−オレフィン、またはC2〜C12−アルキンである。好ましい不飽和化合物は、スチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、メタクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、アクリルアミド、およびアクリロニトリルである。
特に好ましいのは、スチレンを含む液体を用いた、本発明による方法の工程a)による成形体の含浸である。スチレンを含む液体は純粋なスチレンであることができるが、該液体はさらなる不飽和化合物、例えばジビニルベンゼン、アクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、メタクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、およびアクリロニトリルも含むことができる。好適には、含浸液におけるスチレンの割合は、すべてのモノマー量に対して少なくとも50質量%である。極めて特に好ましいのは、その都度すべてのモノマー量に対して約85〜100質量%のスチレンと、15〜0質量%のジビニルベンゼンを含む含浸液である。
含浸液はその上さらに、不飽和化合物と混合可能な有機溶剤を含むことができ、該溶剤は例えば炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、もしくはペンタン、またはエーテル、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、もしくはジオキサンである。溶剤を含む含浸液における不飽和化合物の濃度は通常、少なくとも30質量%、好ましくは少なくとも50質量%、および特に好ましくは少なくとも80質量%である。
本発明による方法によれば、工程a)後に得られる含浸された成形体を引き続き工程b)において熱分解する。これによって熱的におよび/または成形体材料との相互作用により誘導された、成形体により吸収された不飽和化合物の(共)重合が起こる(US3352800参照)。本発明によれば、この熱分解を不活性雰囲気下、75℃超の温度で、成形体により吸収された不飽和化合物の少なくとも10%が(共)重合するように実施する。好適には、この熱分解を窒素雰囲気下、250〜400℃の温度で実施し、この際成形体を少なくとも30分間、この温度範囲に保つ。特に好ましくは、この熱分解をオートクレーブ内で300〜400℃の温度で、かつ5〜100barの圧力で2〜10時間の持続時間、実施する。この際、成形体により吸収された不飽和化合物の完全な重合だけではなく、形成されたポリマーもしくはコポリマーのさらなる濃縮にもつながって高分子の芳香族ポリマー層を成形体の表面上に形成し、このことによって成形体が茶色または黒に着色される。
熱分解される成形体の比表面積は通常、30〜500m2/gの範囲、好ましくは50〜300m2/gの範囲である(BET法による)。
過剰なポリマーまたはモノマー残分を除去するために、選択的には熱分解工程b)後に成形体を有機溶剤により洗浄することができる。このために好適にはアルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、またはn−ブタノールを使用する。
本発明による方法の工程b)後に得られる成形体を、最終的に工程c)において官能基化する。この際、少なくとも1の試薬との反応によって、成形体の表面に存在する高分子の芳香族ポリマー層に、周囲とイオンを交換することができる官能基を付与する。
アニオン交換体を得るために、例えば高分子の芳香族ポリマー層をスルホン化することができる。スルホン化は典型的には、25℃〜100℃の温度下で成形体と濃縮されたもしくは希釈された硫酸との反応によって、アセトン、クロロアルカン、例えばメチレンクロリド、クロロホルム、もしくはジクロロエタン、および/またはアセトニトリルの存在下、20〜90℃の温度における液相でのクロロスルホン酸との反応によって、60〜100℃の温度における水中でのアミド硫酸との反応によって、または50〜120℃の温度における気体状の三酸化硫酸との反応によって行う。この方法によって得られる触媒成形体は、少なくとも0.1mmol/gの酸濃度と、少なくとも1Nの切断硬度によって特徴付けられる。
カチオン性のイオン交換体は、例えば成形体と塩化スルフリルとの反応、およびその生成物と第三級アミン、例えばトリメチルアミン、ジメチルエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、またはトリブチルアミンとの引き続いた反応によって得ることができ、第四級アンモニウム基が形成される。
官能基化工程c)の終了後、場合によっては成形体をあらたに洗浄する。とりわけスルホン化後には、場合により存在する余剰のスルホン化試薬を除去するために、10〜80℃の温度でアルコール、水、および/または希釈された硫酸による洗浄が推奨される。
官能基化された成形体は、好適には10〜250m2/g、特に好ましくは30〜200m2/gの比表面積(BET法による)を有する。
本発明による触媒成形体は、イオン交換によって触媒可能なすべての化学工程に使用することができる。本発明による触媒成形体により触媒可能な反応は例えば、アセタール化、水の脱離、およびハロゲン化水素の脱離、付加反応、加水分解、エステル化、エステル交換、縮合、エポキシド化、転位、重合、およびアシル化を含む。
特に有利には本発明による触媒成形体を、反応生成物を触媒床もしくは触媒堆積物から生じた程度で取り除く反応蒸留で使用することができる。この際適切には、反応の実施の際、例えばカラムにおいて高沸点の原料を、触媒堆積物を含む反応帯域の上部で、かつ低沸点の原料を該反応帯域の下部で添加し、かつ形成された反応生成物をその沸点に相応して適切な箇所でカラムから排出するように行う。本発明による触媒成形体はまた、例えばEP1614462に記載されているような多流路型規則充填物(Mehrkanalpackung)における使用にとりわけ適している。その寸法と形状のお陰で、本発明による触媒成形体を多流路型規則充填物上に単純に注ぎ込み、かつ備えられた流路に細流させるか、もしくはその流路を通して細流させることによって、本発明による触媒成形体は多流路型規則充填物中へ容易に詰め込むことができ、かつまたそこから再度除去することができる。
異なる触媒による酢酸ブチルの形成を示す図である。
以下の実施例は本発明をさらに説明するものだが、本発明を限定するものではない。
実施例1:
1800gのβ−ゼオライト(TZB213タイプ、Tricat Zeolites GmbH社製、D−06749 Bitterfeld)、1125gのLudox(登録商標)AS40(コロイド状のシリカゲル、40%の水性懸濁液、CAS−No.7631−86−9Aldrich社)、112.5gのWalocel(登録商標)(Wolff Walsrode AG社製、PUFAS Werke KG/decotric GmbH社、D−34334 Hannoversch Muendenを介して得られる)、および2280mlの脱塩水を、混練機中で4時間混練し、かつこの混合物を引き続き140barでストランド成形することによって、成形体として2mmのストランドを製造した。この後、ストランドを空気強制循環式乾燥棚で16時間、120℃で乾燥させ、かつマッフル炉内で5時間、500℃でか焼した(加熱率2℃/分)。収率:切断硬度4.9Nで1911.8g。
このストランド500gを125mlのスチレン(>99.5%、Fluka社)とともにガラス容器に入れ、かつ良好に混合した(色の変化無し)。その後、含浸されたストランドをオートクレーブ内に満たし、このストランドを窒素で洗浄し、かつ引き続き5時間、380℃に加熱し、この際、圧力は約58〜61barに調整した。冷却後、ストランドは黒く色が付いていた。
窒素流取付部、滴下漏斗、温度計、および後接続された3つの洗浄瓶(最初の瓶は空、2番目と3番目は5%の苛性ソーダ溶液で満たされている)を有するガラス製圧力開放弁(0.2bar)を1lの四つ口フラスコ上に備える交換管に、この黒いストランド270gを引き続き入れ、フラスコとともに80℃に加熱した。交換管によって窒素流を、下から上に向かって30l/時間に調整し(排気を直接吸入口に導く)、かつその後、65質量%の遊離三酸化硫黄含分を有する200mlのオレウムを1時間以内にフラスコ内へと滴下させた。その後加熱を切り、かつさらに30分窒素で洗浄した。ストランドを取り外し、濾過物が無色になるまでその都度脱塩水で洗浄し、かつその後5時間160℃で空気強制循環式乾燥棚内で乾燥させた。
収率: 336g
分析値: S:5.6%
実施例2:
60gの酸化アルミニウムのストランド(>99%Al23)を15mlのスチレン(>99.5%、Fluka社)とともにガラス容器に入れ、かつ良好に混合した(色の変化無し)。その後、含浸されたストランドをオートクレーブ内に満たし、このストランドを窒素で洗浄し、かつ引き続き5時間、380℃に加熱し、この際、圧力は約9〜10barに調整した。冷却後、ストランドは茶色く色が付いていた。
この茶色いストランド15gを、引き続き20mlのアセトン(>99.9%)、および2.7gのクロロスルホン酸(99%、Aldrich社)とともに還流冷却器を有する丸底フラスコに入れ、かつ1時間約70℃に加熱した(還流)。引き続きこのストランドを濾過し、かつ洗浄溶液が煙を出さなくなるまでアセトンで洗浄した(約1lのアセトンによる)。その後、ストランドをさらに約2.5lの脱塩水/メタノール(>99.8%、Fluka社)(60:40 体積/体積)で洗浄し、かつその後16時間、120℃で、かつ100mbarで乾燥させた。
収率: 11.16g(明るい茶色のストランド)
分析値: S:4.6%
実施例3:
実施例1における記載と同様に2mmのストランドを製造し、このストランドにスチレンを加え、かつオートクレーブ内で熱分解した。
得られた黒いストランド10gを、引き続き20mlのクロロホルム、および10gの硫酸(95〜97%)とともに還流冷却器を有する丸底フラスコに入れ、かつ1時間還流で煮沸した。冷却後、ストランドをヌッチェに入れ、かつまず約1lのクロロホルム、およびその後約2lの脱塩水で洗浄した。引き続きストランドを4時間160℃で、かつ100mbarで乾燥させた。
分析値: S:4.5%
実施例4:
実施例1における記載と同様に、2mmのストランドを製造し、このストランドにスチレンを加え、かつオートクレーブ内で熱分解した。
得られた黒いストランド10gを、引き続き10gのアミド硫酸と、50mlの脱塩水とともに還流冷却器を有する丸底フラスコに入れ、かつ1時間還流で煮沸した。冷却後、ストランドをヌッチェに入れ、かつ約3lの脱塩水で洗浄した。引き続き、このストランドを4時間、160℃で、かつ100mbarで乾燥させた。
分析値 S:2.9%
実施例5:
200m2/gの比表面積、および75μmの平均粒径を有するNaphthaMax(登録商標)のタイプ(BASF Catalysts LLC社)のFCC触媒200gと、50gのPural(登録商標)SB(酸化アルミニウム、Sasol Germany GmbH社、Hamburg)、7.5gのギ酸、9mlの硝酸(65%)、および110mlの脱塩水を混練機中で50分混練し、かつこの混合物を引き続き140barでストランド成形することによって、成形体として2mmのストランドを製造した。その後、ストランドを空気強制循環式乾燥棚で16時間120℃で乾燥させ、かつ5時間500℃でマッフル炉内でか焼した(加熱率2℃/分)。
この白いストランド80gを、18mlのスチレン(>99.5&Fulka社)とともにガラス容器に入れ、かつ良好に混合した(色の変化無し)。この後、浸漬させたストランドをオートクレーブ内に満たし、このストランドを窒素で洗浄し、かつ引き続き5時間、380℃で加熱した。冷却後、ストランドは茶色く色が付いていた。
この茶色いストランド91gを引き続き、窒素流取付部と、後接続された3つの洗浄瓶(最初の瓶は空、2番目と3番目は5%の苛性ソーダ溶液で満たされている)を有する500mlの丸底フラスコに入れ、かつ65質量%の遊離三酸化硫黄含分を有する150mlのオレウムを室温で加えた。この排出ガスは吸気した。1時間後、酸が希釈されるまで少しずつ水を添加した。ストランドをデカンテーションし、複数回脱塩水で洗浄し、かつ16時間、真空中で120℃で乾燥させた。
収率:110g(黒いストランド)
分析値: S:13.5%
実施例6
実施例1で製造した成形体を、貯蔵槽を有する循環において稼働される管式反応器において使用した。貯蔵槽にブタノールと酢酸を、ブタノールのややモル超過(1.2:1.0)で満たした。装置を100℃に加熱し、このことによってその中に存在する液体を約90℃に加熱した。反応器に従って、オーバーフローバルブによって混合物を常圧に放圧し、かつ再び常温に冷却した。
第二の同一の試験構成において、実施例1で製造した成形体の代わりに触媒としてRohm+Haas社のAmberlyst(登録商標)を使用した。
両方の試験において規則的な時間に試料を取り出し、かつそれらの酢酸ブチル含分について分析した。図1には両方の試験に対して、反応時間について形成された酢酸ブチルの濃度(GC面積%)を記載した。

Claims (16)

  1. a)少なくとも1の不飽和化合物を含む液体により、少なくとも1の金属酸化物を含む成形体を含浸する工程、
    b)工程a)後に成形体に含まれる不飽和化合物を少なくとも10質量%熱分解して高分子のポリマー層を形成する工程、および
    c)工程b)後に得られる成形体を少なくとも1の試薬と反応させてポリマー層を官能基化する工程
    を含む、イオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法であって、この際あらゆる空間方向における成形体の最小寸法が少なくとも1mmである、イオン交換特性を有する触媒成形体の製造方法。
  2. 成形体に含まれる前記金属酸化物が、マグネシウムの酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、チタンの酸化物、クロムの酸化物、鉄の酸化物、ガリウムの酸化物、ゲルマニウムの酸化物、ジルコニウムの酸化物、ニオブの酸化物、スズの酸化物、ランタンの酸化物、およびプラセオジムの酸化物、ならびにこれらの混合物から成る群から選択されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 成形体に含まれる前記金属酸化物が、ゼオライト構造を有するアルミノケイ酸塩であり、前記構造のタイプがモルデン沸石、LTA、LTL、FAU、BEA、KFI、FER、DDR、MFI、およびMELからなる群から選択されており、かつ該構造のタイプが少なくとも部分的にH+の形、および/またはNH4+の形で存在することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程a)において使用される成形体が、FCC触媒の組成を有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 工程a)における含浸のために、成形体1グラムあたり0.01〜2.0グラムの量の液体を使用することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 工程a)において使用される不飽和化合物が、スチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、メタクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、N−ビニル−C1〜C12−カルボン酸アミド、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、酢酸アリル、N−ビニルピロリドン、C2〜C12−オレフィン、またはC2〜C12−アルキンであることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 工程a)において使用される少なくとも1の不飽和化合物がスチレンであることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 工程a)において使用される液体がスチレンの他にさらに、ジビニルベンゼン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、メタクリル酸−C1〜C12−アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、およびアクリロニトリルから成る群から選択されている少なくとも1のさらなる不飽和化合物を含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 工程b)において実施される熱分解を、不活性ガス雰囲気下、75℃超の温度で実施することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 工程c)における官能基化が、工程b)から得られる成形体を、スルホン化試薬として硫酸、クロロスルホン酸、アミド硫酸、および/または三酸化硫黄と反応させるスルホン化であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 工程b)から得られる成形体を、まず塩化スルフリルと、および引き続き第三級アミンと反応させることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法によって得られる、イオン交換特性を有する触媒成形体。
  13. 少なくとも0.1mmol/gの酸濃度、および少なくとも1Nの切断硬度を有する、請求項12に記載の触媒成形体。
  14. 化学的工程における触媒としての、請求項12または13に記載の触媒成形体の使用。
  15. 反応蒸留における触媒としての、請求項12または13に記載の触媒成形体の使用。
  16. 反応蒸留における多流路型規則充填物内での触媒としての、請求項12または13に記載の触媒成形体の使用。
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