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JP2010279466A - 弾球遊技機基盤用複合シート - Google Patents

弾球遊技機基盤用複合シート Download PDF

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JP2010279466A
JP2010279466A JP2009133852A JP2009133852A JP2010279466A JP 2010279466 A JP2010279466 A JP 2010279466A JP 2009133852 A JP2009133852 A JP 2009133852A JP 2009133852 A JP2009133852 A JP 2009133852A JP 2010279466 A JP2010279466 A JP 2010279466A
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Abstract

【課題】釘打ちする際に白化やクラックが発生せず、打ち釘の保持力が優れ、遊技盤を機械切削加工する際にフィルムの剥がれや浮き等が起こらず、切削加工性が優れ、遊技盤としての演出効果が優れる弾球遊技機基盤用複合シートを提供すること。
【解決手段】釘打ちされる表面(12a)を有する透明樹脂シート(12)と、前記釘打ちされる表面(12a)の反対側の前記透明樹脂シートの表面(12b)に、接着層(14)を介して積層された、印刷加工が施された透明フィルム(16)と、を含む弾球遊技機基盤用複合シート(10)。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾球遊技機基盤用複合シートに関する。
現在、パチンコ台やスロットマシーン等の弾球遊技機の基盤(以下、単に「遊技盤」ということもある。)の素材はベニア合板が主流である。しかし、ベニア合板は板と板とを接着剤で貼り合わせる際に空洞ができることがある。この空洞により、パチンコ釘を打ち込んだ後の釘の保持力が不均一で弱くなり、釘が緩むことがある。また、ベニア合板は輸入に頼っていることから、供給国の自然災害、木材伐採等による環境破壊、及び輸入に伴う諸問題等により供給面に不安がある。一方、弾球遊技機をより面白くかつ魅力的なものにしたいというユーザーからの要求がある。
そこで、これらの問題や要求を解決するために、ベニア合板の代替に透明樹脂シートを遊技盤の材料として用いることや、遊技盤に液晶表示装置やLED照明装置(発光ダイオード)等を組み込んで、より面白くかつ魅力的なものにすることが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2000−61047号公報 特開平7−614号公報 特許2772160号公報
しかしながら、透明樹脂シートとしてメタクリル系樹脂等を用いた遊技盤の場合、遊技盤にパチンコ釘を打ち込むと、釘打ちした周辺に白化やミクロクラックに伴う割れが発生するという問題がある。
また、遊技盤に全面液晶を組み込んだ場合、液晶画面を基盤裏面から透明基盤を介して演出させるだけでは演出効果に乏しく、より一層の演出効果が求められる。
遊技盤を加工する場合、NC加工機(多軸穴あけ機)により遊技盤を穴あけしたり、ルーター(トリミング)により遊技盤を切削加工したりする。この加工工程において、フィルムの浮きや剥離が発生するという問題がある。
このような遊技盤表面の不具合を低減させ、ベニア合板以上の釘の保持力及び耐久性を有することになればパチンコ台を始めとして、その他スロットマシーン等を含めての弾球遊技機一般用の樹脂基盤(以下、「弾球遊技機用基盤」という。)として、産業上貢献すること大である。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、釘打ちする際に白化やクラックが発生せず、打ち釘の保持力が優れ、遊技盤を機械切削加工する際にフィルムの剥がれや浮き等が起こらず、切削加工性が優れ、遊技盤としての演出効果が優れる弾球遊技機基盤用複合シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究した結果、釘打ちされる表面を有する透明樹脂シートと、前記釘打ちされる表面の反対側の前記透明樹脂シート表面に、接着層を介して積層された、印刷加工が施された透明フィルムと、を含む弾球遊技機基盤用複合シートとすることで、前記課題が解決されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下のとおりである。
[1]釘打ちされる表面を有する透明樹脂シートと、前記釘打ちされる表面の反対側の前記透明樹脂シート表面に、接着層を介して積層された、印刷加工が施された透明フィルムと、を含む弾球遊技機基盤用複合シート。
[2]前記透明樹脂シートは、透明メタクリル系樹脂シートを含む、[1]の弾球遊技機基盤用複合シート。
[3]前記透明メタクリル系樹脂シートが、アクリル系ゴムからなる多層構造粒子を含む[2]の弾球遊技機基盤用複合シート。
[4]前記透明メタクリル系樹脂シートにおける前記アクリル系ゴムからなる多層構造粒子のアセトン不溶部の含有量が、15〜50質量%である[3]の弾球遊技機基盤用複合シート。
[5]前記透明フィルムの厚みが、30〜100μmである[1]〜[4]のいずれか一つの弾球遊技機基盤用複合シート。
[6]前記接着層と前記透明フィルムの厚みの比(接着層の厚み/透明フィルムの厚み)が、1/1.5〜1/3の範囲にある[1]〜[5]のいずれか一つの弾球遊技機基盤用複合シート。
[7]前記透明フィルムが、ポリエステル系樹脂、アクリル系ゴムからなる多層構造粒子を含むメタクリル系樹脂、及びポリ塩化ビニル系樹脂からなる群より選ばれる1つ以上を含む、[1]〜[6]のいずれか一つの弾球遊技機基盤用複合シート。
本発明の弾球遊技機基盤用複合シートは、釘打ちする際に白化やクラックが発生せず、釘の保持力が優れ、遊技盤を機械切削加工する際にフィルムの剥がれや浮き等が起こらず、切削加工性が優れ、遊技盤としての演出効果が優れる。
本実施形態に係る弾球遊技機基盤用複合シートの側断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。なお、図面中、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、本実施形態に係る弾球遊技機基盤用複合シート(以下、単に「遊技盤用シート」という場合がある。)の側断面図である。遊技盤用シート10は、釘打ちされる表面(12a)を有する透明樹脂シート12と、前記釘打ちされる表面(12a)の反対側の前記透明樹脂シートの表面(12b)に、接着層14を介して積層された、印刷加工が施された透明フィルム16と、を含む。
釘は矢印Aの向きから透明樹脂シート12に釘打ちされる。即ち、図1において、透明樹脂シート12の表面12aが釘打ちされる表面であり、透明樹脂シート12の表面12bが釘打ちされない表面である。そして、透明フィルム16は、接着層14を介して、透明樹脂シート12の釘打ちされない表面12bに積層されている。なお、本実施形態の遊技盤用シート10を遊技機(図示せず。)に組み込んだ場合、遊技者は釘打ちされた側から遊技盤用シート10を視認する(即ち、矢印Aの向きから遊技盤用シート10を視認する。)。遊技時において、弾球は透明樹脂シート12の表面12aに接触することになる。
そして、透明フィルム16に施される印刷加工は、接着層14と接する表面と反対側の表面に施されることが好ましい。これにより演出効果を向上させることができる。
なお、本明細書において「シート」とは、厚さ250μm以上の形状のものをいい、複数層からなる場合は、各層の厚さの合計が250μm以上である。「フィルム」とは、厚さ250μm未満の形状のものをいい、複数層からなる場合は、各層の厚さの合計が250μm未満である。
本実施形態に用いられる透明樹脂シートとしては、透明な樹脂からなるシートであればよく、樹脂の種類は限定されない。ここで「透明である」とは、透明又は半透明のいずれも包含し、無色であってもよいし有色であってもよい。「透明又は半透明」とは、JIS K 7105で測定された全光線透過率が80%以上であることをいう。
透明樹脂シートとしては、例えば、メタクリル系樹脂シート、メタクリル系樹脂耐衝撃シート、ポリカーボネート樹脂シート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂シート(ABS)等が挙げられる。それらの中でも、透明性、耐擦傷性、NC切削加工性、耐久性、及び耐衝撃性等の観点から、メタクリル系樹脂シート、メタクリル系樹脂耐衝撃シートの少なくともいずれかを含むことが好ましい。それらの中でも、メタクリル系樹脂耐衝撃シートがより好ましい。
メタクリル系樹脂は、メタクリル酸メチルの単独重合体であってもよいし、他の重合体との共重合体であってもよい。メタクリル系樹脂としては、メタクリル酸メチル70〜100質量%と、これと共重合する他の単量体30〜0質量%とを(共)重合したものが、耐衝撃性及び耐熱性等の観点から、好ましい。
メタクリル系樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、押出性、耐熱性及び加工性等の観点から、80,000〜220,000が好ましく、90,000〜200,000がより好ましい。重量平均分子量の測定は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、クロマトグラムのピークの分子量を、移動相としてテトラヒドロフランを用い、市販の標準ポリスチレンの測定から求めた検量線(標準ポリスチレンのピーク分子量を使用して作成)を使用して求めることができる。
メタクリル酸メチルと共重合できる他の単量体としては、特に限定されず、公知の単量体を用いることができる。他の単量体としては、例えば、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどのメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸、アクリル酸、スチレン、無水マレイン酸等が挙げられる。他の単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
メタクリル系樹脂等の透明樹脂シートの製造方法は何ら限定されるものではなく、公知の重合方法を用いることができる。また、透明樹脂シートは、2層以上からなる複数層の樹脂シートであってもよい。
上記透明樹脂シートがメタクリル系樹脂シートである場合、メタクリル系樹脂シートはアクリル系ゴムからなる多層構造粒子(以下、単に「アクリル系ゴム粒子」という場合がある。)を含むことが好ましい。
アクリル系ゴム粒子とは、粒子の中心から中心硬質層、軟質層、最外硬質層の順で形成される3層構造を少なくとも有する粒子である。すなわち、中心硬質層の周りを軟質層が被覆し、軟質層の周りを最外硬質層が被覆する3層構造である。また、本実施形態では、必要に応じて、軟質層と最外硬質層との間に中間硬質層をさらに有する4層構造としてもよいし、5層以上の多層構造としてもよい。それらの中でも、耐衝撃性の観点から、3層構造が好ましい。透明樹脂シートに上記アクリル系ゴム粒子を配合することで、遊技盤用シートが外力を受けた際にその衝撃を吸収することができる。
アクリル系ゴム粒子の材料としては、特に限定されず、公知のアクリル系ゴム粒子を用いることができる。例えば、特公昭60−17406号公報、特開平8−245854公報、特公昭55−27576号公報、特公昭58−1694号公報、特公昭59−36645号公報、特公昭59−36646号公報、特公昭62−41241号公報、特開昭59−202213号公報、特開昭63−27516号公報、特開昭51−129449号公報、特開昭52−56150号公報等に記載のアクリル系ゴム粒子を用いることができる。
アクリル系ゴム粒子の具体例としては、下記(ア)、(イ)、(ウ)等のアクリル系ゴム粒子が挙げられる。
(ア)(a)メチルメタクリレート単独又はメチルメタクリレートとこれと共重合可能な単量体との混合物を乳化重合させて、25℃以上のガラス転移点をもつ、メチルメタクリレートを主体とした重合体の分散液を形成させる第一層形成工程、
(b)この生成物に、単独で重合させたときにガラス転移点が25℃以下の共重合体を形成する、アルキルアクリレートを主体とし、さらにこれと共重合可能な単量体及び多官能性架橋剤の少なくとも一方と、混合物全重量に基づき0.1〜5質量%の多官能グラフト剤を含有する混合物を加えて乳化重合させる第二層工程、及び
(c)この生成物に、単独で重合させたときに25℃以上のガラス転移点をもつ重合体を形成する、メチルメタクリレート又はこれを主体とする単量体混合物に連鎖移動剤を段階的に増加させ、多段階で乳化重合させる第三層形成工程により得られるアクリル系ゴム粒子。
(イ)ポリマーの溶融開始温度が235℃以上であり、かつ、内層に単独で重合した場合のガラス転移温度Tgが25℃以下あるポリマーを含む少なくとも1層の軟質重合体層と、および最外層に単独で重合した場合にTgが50℃以上であるポリマーを含む硬質重合体層とを有するアクリル系多層構造ポリマーの乳化ラテックスを凝固して得られる凝固粉を含むアクリル系ゴム粒子であって、乾燥後の凝固粉の粒径212μm以下の微粉の割合が40質量%であり、かつ、乾燥後の凝固粉の水銀圧入法で測定した孔径5μm以下の空隙体積が単位面積当たり0.7cc以下であるアクリル系ゴム粒子。
(ウ)(a)メチルメタクリレート90〜99質量%、アルキル基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレート1〜10質量%及び、これらと共重合可能なα,β−不飽和カルボン酸のアリル、メタリル、またはクロチルエステルから選ばれる少なくとも1種からなるグラフト結合性単量体0.01から0.3質量%からなる単量体混合物を重合して得られる最内硬質層重合体25〜45質量%、
(b)上記最内硬質層重合体存在下に、n−ブチルアクリレート70〜90質量%、スチレン10〜30質量%及びこれらと共重合可能なα,β−不飽和カルボン酸のアリル、メタリル、またはクロチルエステルから選ばれる少なくとも1種からなるグラフト結合性単量体1.5〜3.0質量%からなる単量体混合物を重合して得られる軟質層重合体35〜45質量%、
(c)上記最内硬質層および軟質層からなる重合体の存在下に、メチルメタクリレート90〜99質量%、アルキル基の炭素数が1〜8である単量体混合物を重合して得られる最外硬質層重合体20〜30質量%とからなり、
(d)軟質層重合体/(最内硬質層重合体+軟質層重合体)の質量比が0.45〜0.57であり、
(e)平均粒子径が0.2〜0.3μmである、多層構造アクリル系重合体であって、さらに、当該多層構造アクリル系重合体をアセトンにより分別した場合に、
(f)グラフト率が20〜40質量%であり、
(g)当該アセトン不溶部の引っ張り弾性率が1000〜4000kg/cm2、である
アクリル系ゴム粒子。
本実施形態に用いるアクリル系ゴム粒子は、市販されているものを用いることができ、例えば、三菱レイヨン(株)製「ゴムIR377(商品名)」、「ゴムIR441(商品名)」等が挙げられる。
透明メタクリル系樹脂シートにおけるアクリル系ゴム粒子のアセトン不溶部の含有量は、15〜50質量%であることが好ましく、20〜45質量%であることがより好ましい。上記アセトン不溶部の含有量を15質量%以上とすることにより、本実施形態の遊技盤用シートの透明性、鉛筆硬度、切削加工性(バリやカケ等の発生の防止)、釘打ちによる白化やクラック等の抑制効果等をより優れたものにできる。アセトン不溶部の含有量を50質量%以下とすることにより、本実施形態の遊技盤用シートにキズが付着することを防止でき、かつ優れた弾性率とすることができる。
ここで、アセトン不溶部の含有量は以下のようにして測定することができる。
透明メタクリル系樹脂シートの一部を試験片として精秤し質量を測定する(W1)。続いて、試験片を遠沈管に入れた後、アセトンを加えて溶解し、アセトン可溶部を除去する。真空乾燥機にて溶媒を飛ばし冷却後、秤量した残留物をアセトン不溶部とする(W2)。
ゴム配合量とアセトン不溶部とは一致せず、同一サイズでもゴム粒子構造(最外硬質層:アセトンに溶解)が異なると、得られる物性も異なるため、耐衝撃性に寄与するゴム分をアセトン不溶部として定義する。
次式により、アセトン不溶部(質量%)を算出する(X)。
アセトン不溶部(X)=W2/W1×100
本実施形態で用いる透明フィルムは、印刷加工が施されている。印刷加工が施されていることで遊技者が遊技機で遊ぶ際の娯楽性を向上させることができる。印刷加工が施された透明フィルムを上記透明樹脂シートに張り合わせた遊技盤用シートは、その裏面に液晶装置やLED装置等を取り付けることで、従来の合板製の遊技盤に比して優れた演出効果を発揮できる。
透明フィルムは、透明なフィルムであればよく、その種類は限定されない。透明フィルムとしては、例えば、ポリエステル樹脂フィルム(ポリエチレンテレフタレート)、メタクリル系樹脂フィルム、アクリル系ゴムを含むメタクリル系樹脂耐衝撃フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、セルロース・アセテート・プロピオネート(CAP)、セルロース・アセテート・ブチレート(CAB)等が挙げられる。印刷性、透明樹脂シートとの貼り合せやすさ、NC切削加工性、穴切削加工性、及び環境試験におけるシートの反りやフィルム剥離の有無等の観点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、上記アクリル系ゴム粒子を含むメタクリル系樹脂耐衝撃フィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムが好ましい。環境問題等を更に考慮するとポリエチレンテレフタレート樹脂、メタクリル系樹脂フィルムが好ましい。なお、メタクリル系樹脂耐衝撃フィルムに配合できるアクリル系ゴム粒子は、上述した、中心硬質層、軟質層、最外硬質層からなる3層構造を少なくとも有するアクリル系ゴム粒子を用いることができる。
透明フィルムは、透明樹脂シートの釘打ち表面と反対側の表面に積層される。通常、釘打ちはパチンコ台等の遊技機の基盤に対して行うが、本実施形態では透明樹脂シートの釘打ち表面(遊技者からみて表側)の裏面(釘打ちしない表面)に透明フィルムを積層させる。従って、遊技者は、透明フィルムに印刷加工された絵柄等を、透明樹脂シートを介して視認する。
従来の遊技機の遊技盤は、透明樹脂シートの釘打ち表面に化粧板(通常、透明樹脂フィルム、印刷層、化粧板裏打層から構成される。)が接合されている。即ち、化粧板が遊技機の表側に位置している。ここで、化粧板と透明樹脂シートは樹脂製であり、使用時や保管時の温度変化によって膨張したり収縮したりする。化粧板や透明樹脂シートとして用いられる樹脂の線膨張係数は異なるので、膨張や収縮の度合いが異なる。例えば、化粧板裏打層として用いられるポリエチレンテレフタートフィルムの線膨張係数は1.5×10-5/℃程度であり、透明樹脂シートとして用いられるメタクリル系樹脂・ポリカーボネート樹脂の線膨張係数は8×10-5/℃程度である。この場合、透明樹脂シートの方が温度変化による寸法変化が大きい。
従来の遊技盤の打ち釘は、化粧板(表側)を貫いて、透明樹脂シート(裏側)に保持されている。そのため、温度変化による透明樹脂シートの寸法変化に追従して、打ち釘はその位置を変える。しかし、化粧板は、透明樹脂シートに接合されているものの、余り寸法変化しない。すると、打ち釘と化粧板の釘穴端面が干渉するため、化粧板の端面が浮き上がり、剥離しやすくなる。このように、透明樹脂シートの表側に化粧板を貼って釘を打つことは、温度変化により化粧板の浮き・剥がれが発生するので好ましくない。
これに対して、本実施形態の遊技盤用シートは、透明樹脂シートの裏側に線膨張係数が異なる透明フィルムを積層させることにより、打ち釘による干渉を抑えることができる。その結果、透明フィルムの浮きや剥がれが発生しない。そして、透明樹脂シートの裏面に接着層を介して、印刷加工を施した透明フィルムを貼りあわせることで、透明樹脂シートを用いて演出効果を増大させることができる。
透明フィルムの厚みを厚くすると、印刷性及び作業性を向上でき、かつ接着層の厚みを厚くできるため、環境試験においてフィルムの浮きや剥離の発生を防止できる傾向にある。また、透明フィルムの厚みを薄くすると、印刷等の取扱時の作業性を向上でき、NC切削加工中にバリ(切削屑)及び剥離の発生を防止できる傾向にある。かかる観点から、透明フィルムの厚みは、好ましくは30〜100μmであり、より好ましくは50〜80μmである。
接着層の厚み/透明フィルムの厚みの比は、その比を小さくすると接着強度が増大し、透明フィルムの浮きや剥離を防止できる傾向にある。また、厚みの比を大きくすると切削加工中に接着剤が刃物に付着することがなく、切削加工性や作業効率が向上する傾向がある。かかる観点から、接着層の厚み/透明フィルムの厚みの比は、好ましくは1/1.5〜1/3であり、より好ましくは1/2〜1/3である。上記の比は環境試験においてシートとフィルムを貼り合わせした際、両者の素材の線膨張係数の差によって異なるが、接着層の厚みがクッション機能を発揮するため浮きや剥離を防止することができる。
本実施形態で用いる接着層は、透明樹脂シートと、後述する透明フィルムとを積層可能であればよく、その種類は限定されない。具体的には、アクリル酸エステル共重合体を含む接着層が挙げられる。アクリル酸エステル共重合体を使用することにより、常温でも接着層としての機能を発揮することができ、接着する際に、熱をかけても、フィルムの剥がれが起こらないため好ましい。
アクリル酸エステル共重合体中のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基及び2−エチルヘキシル基等が挙げられる。それらの中でも、エチル基(アクリル酸エチル共重合体)が好ましい。
(遊技盤用シートの製法)
本実施形態に用いられる透明樹脂シートの製造は、公知の方法で行うことができる。例えば、押出シート法や、キャストシート法等が挙げられる。アクリル系ゴム粒子をメタクリル系樹脂シートの含有させる場合、多層構造粒子の均一分散等を図る上で、押出シート法が好ましい。
本実施形態の遊技盤用シートに用いられる透明樹脂シートは耐衝撃性を有する。そのため、遊技盤用シートの表面にNC加工機(多軸穴あけ機)を用いて穴加工する際、パチンコ釘(特に真鍮製パチンコ釘)を安定して打ち込むことができる。安定して釘打ちできるという観点から、遊技盤用シートの厚さは5〜15mmであることが好ましいが、厚み19mmまでパチンコ釘の打ち込みが可能である。このように、本実施形態の遊技盤用シートは、ベニア合板以上の釘打ち加工性及び釘の保持力を有する。
また、パチンコ釘の材質としては、真鍮製、鉄製及びステンレス製等があるが、真鍮製が最も好ましく、また真鍮製釘も捻子無し、捻子有りがあるが、シート表面に釘打ち後の保持力、釘穴径と釘径とのクリアランス及び釘周辺に発生するミクロクラック発生の有無より決定されるものであるが、両者とも使用可能である。
本実施形態の透明メタクリル系樹脂シート厚は、5〜19mmの範囲が好ましく、8〜12mmがより好ましい。シート厚が5mm以上とすることで、シート表面に釘抜き時の保持力が向上し、シート厚が19mm以下とすることで、パチンコ盤面として全光線透過率を維持でき、液晶表示が明るく見え、演出効果が向上する。他のポリカーボネート樹脂シート(PC)及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂シート(ABS)も、透明メタクリル樹脂と同一厚みで使用可能である。
透明フィルムの印刷加工は、オフセット印刷及びスクリーン印刷等の何れも使用可能で、何ら限定されるものではない。透明フィルムに行う印刷加工は、接着層と接する表面と反対側の表面に施すこともできる。
透明樹脂シートと透明フィルムは、接着層を介して積層される。接着層の形成方法は特に限定されないが、例えば、透明樹脂シートの表面に接着剤を塗布することにより接着層を形成させることができる。これに透明フィルムを貼り合わせることで、本実施形態の遊技盤用シートとすることができる。接着剤を透明樹脂シートの表面に塗布する方法は、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。透明樹脂シートと透明フィルムを、接着層を介して、貼り合わせる方法は、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。例えば、ラミネーター機を用いて、これらを積層することができる。
以下の実施例により本実施形態を更に詳しく説明するが、本実施形態は以下の実施例により何ら限定されるものではない。各実施例及び各比較例のシートを作製し、得られたシートについて、アセトン不溶部の含有量、シートの光学特性(全光線透過率)、シートの表面硬さ(鉛筆硬度)、フィルム厚みの品種と厚み、フィルムと接着剤層の比、シートとフィルムを貼り合わせする際の作業性、NC切削における切削加工性、釘打ち後の白化の有無、クラック発生の有無、環境試験における樹脂シートとフィルムとの反り量、フィルム剥離の有無の各項目について評価した。
(1)アセトン不溶部の含有量
表面保護フィルムを剥がした透明樹脂シートを一昼夜(約80℃、約12時間以上)乾燥後、透明樹脂シートの一部を切出してサンプルとし、約1.0gを精秤した(W1)。その後、遠沈管(金属製チューブ)にサンプルを入れた後に、アセトン20mLを加え室温で約1日静置後、振とう機にて2時間振とうする。次に、日立工機(株)製、真空式高速冷却遠心機(機種「CR26H」)を使用し、5℃、24000rpmに条件設定し、1時間遠心分離した。
振とう後、上澄み液をデカンテーションして除いた後、新たにアセトン20mLを加え室温で1時間振とうする。振とう後、5℃、24000rpmの条件にて1時間遠心分離した。再度、同一方法及び条件で繰り返し合計3回行った。上澄み液をデカンテーションして除き、一晩風乾させた。
真空乾燥機を100℃に設定し、一昼夜(約12時間以上)真空乾燥後に取出し、デシケーター内で室温まで冷却後、残留物の質量を秤量した(W2)。
次式により、アセトン不溶部の含有量(質量%)を算出した(X)。
アセトン不溶部(X)=W2/W1×100
(2)光学特性(全光線透過率)
JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」の規定方法に準じ、表面保護フィルムを剥がした透明樹脂シートを50×50mmのサンプルサイズに切り出し後、日本電色工業(株)製の濁度計型式「1001DP」を使用して測定した。
樹脂シートと透明フィルムを貼り合わせた場合は、片面の保護フィルムを剥がしフィルムを貼り合せ後の光学特性を測定した。
透明フィルムは印刷の有無について各々評価を実施したが、光学特性の全光線透過率は、印刷無しと透明樹脂シートの貼り合わせを準備し測定を実施した。
(3)鉛筆硬度
JIS K 5400「塗料一般試験法」の規定方法に準じ、表面保護フィルムを剥がした樹脂シートを100mm×150mmのサイズに切り出しサンプルとした。続いて、約80℃の乾燥機の中に12時間以上放置した後、デシケーター中にて自然冷却させた。(株)東洋精機製作所製の鉛筆引掻き硬さ試験機を使用し、引掻き角度:45度、荷重(重り):1kgの条件下にて測定した。
樹脂シートと透明フィルムを貼り合わせる場合は、フィルムを貼り合わせしない面、即ち弾球が接触する表面を測定面とした。樹脂シート表面が硬い方がキズは付き難く、軟らかいと容易にキズが付き易い。そのため、「3B」以上が好ましく、「2B」以上がより好ましいものとした。「4B」以下である「6B」は軟らか過ぎ、弾球遊技機盤面としては使用できないが、樹脂シート表面に何らかの耐擦傷性を上げる表面処理等を施すことにより使用可能である。
(4)フィルム厚み
シートの貼り合わせに用いる各々のフィルム厚みを、JIS B 7502に準拠し、マイクロメーターにて数箇所測定した平均値の厚みとした。
(5)接着剤層/透明フィルムの厚さの比
フィルム貼り合わせ用に使用する500mm×500mm角の透明樹脂シートを準備し、シートの両面に貼り付けた保護フィルムの片面を剥がし、アクリル系接着剤が塗布されたフィルム面を大成ラミネーター(株)製のラミネーター機を使用しゴミ及び気泡が入らないように貼り付けた。更に、フィルム厚みとアクリル酸エステル共重合体系接着剤の比の最適比率を把握するため、フィルムと接着剤の比を変えて貼り付けた後、作業性(貼り付け度合い)、切削加工性及び環境試験を実施し、遊技機盤面としての適正の有無を比較検討した。
(6)作業性(透明樹脂シートと透明フィルムの貼り合わせ)
500mm×500mm角の樹脂シートと透明フィルムとの貼り合わせを大成ラミネーター株式会社製のラミネーター機を使用し、毎葉にて貼り付けを行い、問題が無くほぼ良好に加工ができ、作業上の問題が無い場合を「○」とし、作業性に問題がある場合や気泡等が入り易い場合を「×」とする相対比較を行った。
(7)切削加工性
NC加工機を一般的な木工用(ベニア合板)の切削加工条件に設定した後、透明フィルムを貼り合わせた面を裏面にセットした。そして、透明樹脂シート表面は表面保護フィルムを貼り付け、透明樹脂シート裏面は、貼り合わせた透明フィルムを付けたままの状態で、毎葉にて、直径が60mmの円形状(「○」形状)、一辺が60mmの正三角形状(「△」形状)、及び一辺が60mmの正方形状(「□」形状)を各々3個ずつ、シートの中央部にNC切削加工を行った。問題が無くほぼ良好に加工ができた場合を「○」とし、カケ(バリ)やフィルムの剥がれが認められる場合を「△」とし、明らかにカケ(バリ)やフィルムが剥がれた場合を「×」とする相対比較を行った。
(8)釘打ち後(白化発生の有無、クラック発生の有無)
透明樹脂シート(サイズ50mm×150mm)を準備し、ストレートシャンクドリルφ1.73mmを用いて、ボール盤で10箇以上の穴を貫通させた。そして、真鍮製釘φ1.83mm全長33.3mm、頭部分引いた長さ31.2mm、テーパー部分3mm、φ1.83mmの真鍮製パチンコ釘(捻子無し)を、穴の中央に釘をセットした。続いて、インストロンジャパン社製、型式5582(床置きモデル)の試験機を用い、毎分50mmの速度で釘を打ち、シートの厚みに対して釘の平行部分が貫通した(透明樹脂シート厚み10mmの場合は13mm)後の、打った釘周辺の白化発生とクラック発生の有無を目視にて評価した。なお、ベニア合板の場合は合板の板厚19mmのものを使用し、全長16.5mm(合板への釘の進入量)の真鍮釘を合板表面に直接釘打ちした。このときの樹脂シートと透明フィルムを貼り付けた場合の釘打ち面は、フィルムを貼り付けていない面を表面側とした。
(9)環境試験(冷熱サイクル試験)
500mm×500mm角の透明樹脂シートと透明フィルムを貼り合わせた後、切削加工を行いサンプルとした。得られたサンプルについて、エスペック株式会社製の低温恒温恒湿試験機機種「PL−4KP」を使用して、湿度を付加した冷熱サイクル試験を実施した。サンプル取り付け方法は、サンプルとしたシートに負荷がかからないように垂直に立て掛け、専用治具を作製し試験を実施した。試験条件は、−20℃〜65℃、90%RHの20サイクルを実施した。各温度では、5時間保持させ、それぞれ1時間をかけて昇温と降温を行い、1サイクルを12時間とした。
試験後のサンプルを目視観察し、貼り合わせしたフィルムが全く剥がれず良好な場合を「○」とし、一部でも剥がれた場合を「×」とした。反りは、試験後の貼り合わせしたサンプルを、23℃、50%RHの恒温恒湿室に、約3時間、専用治具に立て掛けて放置して測定した。シートを定盤に置いて、コーナー四隅の定盤による最大反り量が1mm以下の場合を「○」とし、1.1mm以上の反りがあり、かつ遊技機基盤用樹脂基盤として使用が困難な場合を「×」とする相対比較を行った。
次に、アクリル系ゴム粒子の製造例を示すと共に、各実施例及び各比較例について説明する。
〈製造例〉
内容積10Lの還流冷却器付反応器に、イオン交換水6860mL、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム13.7gを投入し、250rpmの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下75℃に昇温し、酸素の影響が事実上ない状態にした。
メチルメタクリレート(以下、「MMA」と略す。)907g、n−ブチルアクリレート(以下、「BA」と略す。)33g、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(以下、「HMBT」と略す。)0.28g、及びアリルメタクリレート(以下、「ALMA」と略す。)0.93gを混合して混合物(I−1)とした。混合物(I−1)222gを上記還流冷却器付反応器に一括添加し、添加5分後に過硫酸アンモニウム0.22gを添加した。その40分後から、混合物(I−1)の残りの719gを20分間かけて連続的に添加し、添加終了後60分間保持した。続いて、過硫酸アンモニウム1.01gを添加した後、BA1067g、スチレン(以下、「St」と略す。)219g、HMBT0.39g、ALMA27.3gからなる混合物(I−2)を140分間かけて連続的に添加し、添加終了後、さらに180分間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム0.30gを添加した後、MMA730g、BA26.5g、HMBT0.22g、n−オクチルメルカプタン(以下、「n−OM」と略す。)0.76gからなる混合物(I−3)を40分間かけて連続的に添加し、添加終了後95℃に昇温し30分間保持して、ラテックスを得た。得られたラテックスを3質量%硫酸ナトリウム温水溶液中へ投入して、塩拆・凝固させた。次いで、脱水・洗浄を繰り返したのち乾燥し、多層構造アクリル系重合体(I)を得た。
得られた多層構造アクリル系重合体(I)の一部を抜き取り、メタクリル系樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「デルパウダ:70Hビーズ」)を混練して、サンプルとした。得られたサンプルの一部を切出し、RuO4(ルテニウム酸)染色超薄切片法にて、染色されたゴム粒子断面の電子顕微鏡を用いて写真撮影した。撮影された約20個のゴム粒子の直径をスケールにて求め、その平均を平均粒子径とした。最終的に得られたゴム粒子の平均粒子径は、0.23μmであった。
化合物の略号については以下とおりである。
MMA;メチルメタクリレート、BA;n−ブチルアクリレート、St;スチレン、MA;メチルアクリレート、ALMA;アリルメタクリレート、PEGDA;ポリエチレングリコールジアクリレート(分子量200又は600)、n−OM;n−オクチルメルカプタン、HMBT;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
[実施例1]
市販品の透明ポリカーボネート樹脂シート(旭硝子株式会社製、商品名「レキサン」(板厚10mm、グレード9034透明)を透明樹脂シートとして使用した。まず、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:75μm)を使用し、透明ポリカーボネート樹脂シートとの貼り合せ面に接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)して、接着剤層を形成させた。PETフィルムの他方の表面に、オフセット印刷用の白色塗料を用いて、全面印刷を施した。更に、耐擦傷性をアップさせるために耐磨耗印刷を実施した。
続いて、ラミネーター機を用い透明樹脂シートの片面に気泡及びゴミが付着しないように上記透明フィルムを貼り付けて、透明ポリカーボネートシート/接着剤層/PETフィルム/印刷面(オフセット印刷)の積層構成である複合シートを得た。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルム厚み」の比を1/2.1とした。得られた複合シートを、丸鋸により切り出して評価用サンプルとし、上記の各評価項目について評価した。
[参考例1]
市販品の透明メタクリル樹脂シート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「デルパウダ:70Hビーズ」)75質量%、上記製造例のアクリル系ゴム粒子25質量%となるように質量調整を行った後、ホッパーに投入し、均一分散となるように混合して樹脂混合物を得た。得られた樹脂混合物を150φ、L/D=34のシート押出機に供給し、厚み10mm、幅1000mmのシートに押出して、押出シートを得た。押出機の温度は約280℃、ダイの温度は約260℃、ポリッシングロール温度は約80℃であった。得られた押出シートの両面に、表面保護フィルム(大王加工紙工業株式会社製、商品名「FMマスキング」、厚み:89μm、基材層:高密度ポリエチレン、接着剤層:EVA系(エチレン−酢酸ビニル共重合体))をインライン工程内で貼り付けた(貼付時の圧力:2kg/cm2、テンション:約6kg)。その後、工程内にてシートを一定寸法に切断した。表面保護フィルム貼付け後のシートを、実施例1と同様に切り出して評価用サンプルとし、各評価項目について評価した。
[参考例2]
メタクリル樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「デルパウダ:70Hビーズ」)50質量%、上記製造例のアクリル系ゴム粒子50質量%となるように配合した以外は、参考例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[実施例2]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:38μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:20μm)して、塗布層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて、押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けて、メタクリル樹脂シート/接着層/PETフィルム/印刷面(オフセット印刷)の積層構成である複合シートを得た。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルム厚み」の比を1/1.9とした以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価測定した。
[実施例3]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:75μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し接着剤層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて、押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けて複合シートを得た。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルムの厚み」を1/2.1とした以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[実施例4]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:100μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し接着剤層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けて複合シートを得た。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルムの厚み」を1/2.9とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[実施例5]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、アクリル系ゴム粒子配合の耐衝撃メタクリル系樹脂フィルム(住友化学工業(株)製、商品名「テクノロイ」、フィルム厚み:75μm)を使用した。耐衝撃メタクリル系樹脂フィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸系エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し接着剤層を形成させた。耐衝撃メタクリル系樹脂フィルムのもう一方の表面には、実施例3と同様に印刷加工を行った。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面に耐衝撃メタクリル系樹脂フィルムを貼り付けた。このときの「接着剤層の厚み/耐衝撃メタクリル系樹脂フィルム厚み」を1/2.1とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[実施例6]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとして透明ポリ塩化ビニルフィルム(信越化学工業(株)製、商品名:ポリ塩化ビニル、透明PVCフィルム厚み:50μm)を使用した。透明PVCフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸系エステル共重合体を塗布(塗布厚み:25μm)し接着剤層を形成させた。PVCフィルムのもう一方の表面には、実施例3と同様に印刷加工を行った。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面に透明PVCフィルムを貼り付けた。このときの「接着剤層の厚み/ポリ塩化ビニルフィルムの厚み」を1/2とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[実施例7]
アクリル系ゴム粒子として、フレーク状アクリルゴムの多層構造粒子(三菱レイヨン株式会社製、商品名「IR441」)を用いた以外は、参考例1と同様にして押出シートを作製した。この押出シートを用い、実施例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例1]
アクリル系ゴム粒子が配合されていないメタクリル樹脂シート(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「デラグラス」、A999(透明)、板厚10mm)を透明樹脂シートとして使用した以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例2]
上記メタクリル樹脂90質量%と上記アクリル系ゴム粒子10質量%を配合した押出シートを用いた以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例3]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:38μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し、接着剤層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて、押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けた。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルムの厚み」を1/1.1とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例4]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:75μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:15μm)し接着剤層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて、押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けた。実施例1で行った印刷加工を実施し、このときの「接着剤層の厚み/PETフィルムの厚み」を1/5とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例5]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名「ルミラー タイプT−60」、PETフィルム厚み:188μm)を使用した。PETフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し接着剤層を形成させた。PETフィルムのもう一方の表面には、オフセット印刷用の白色塗料を用いて全面印刷を施した。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面にPETフィルムを貼り付けた。このときの「接着剤層の厚み/PETフィルムの厚み」を1/5.4とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目について評価した。
[比較例6]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとして帝人化成(株)、商品名:パンライト(PCフィルム厚み:200μm)を使用した。PCフィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸系共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し、接着剤層を形成させた。PCフィルムのもう一方の表面には、実施例4と同様に印刷加工を行った。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面にPCフィルムを貼り付けて複合シートを得た。このときの「接着剤層/PCフィルムの厚み」を1/5.7とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目に従って測定した。
[比較例7]
参考例1の押出シート(メタクリル樹脂:75質量%、アクリル系ゴム粒子:25質量%)を使用し、透明フィルムとして太平化学製品(株)、製品名「キャブロイド(登録商標)0021E」(フィルム厚み:220μm)を使用した。透明フィルムの片面に、接着剤としてアクリル酸エステル共重合体を塗布(塗布厚み:35μm)し、接着剤層を形成させた。透明フィルムのもう一方の面には、実施例4と同様に印刷加工を行った。続いて、ラミネーター機を用いて押出シートの片面に透明フィルムを貼り付けて複合シートを得た。このときの「接着剤層の厚み/フィルム厚み」を1/6.3とした以外は、実施例1と同様に評価用サンプルを得、各評価項目に従って測定した。
[比較例8]
現行使用の板厚19mmベニア合板(ラワン)のみを用い、フィルムを合板表面に貼付
をせず、各評価項目に従って測定した。また、ベニア合板の場合はボール盤で穴あけ加工
せず合板表面に直接、16.5mmを釘打ちした。
各実施例及び各比較例の結果を表1に示す。
Figure 2010279466
以上より、本実施形態の遊技盤用シートは、釘打ちする際に白化やクラックが発生せず、打ち釘の保持力が優れること、遊技盤を機械切削加工する際にフィルムの剥がれや浮き等が起こらず、切削加工性が優れること、遊技盤としての演出効果が優れることが確認された。
本発明の弾球遊技機基盤用複合シートは、パチンコ台をはじめとする弾球遊技機の基盤用複合シートとして用いることができ、真鍮製釘を打つパチンコ遊技機を含む弾性遊技機分野一般に利用できる。とりわけ、液晶装置を取り付けることによりさらに演出効果を高めることができるため、遊技機盤面を部分液晶化、又は全面液晶化した弾球遊技機に好適に利用できる。また、導光板方式にてLED照明光源や冷陰極管を取り付けることによってもさらに演出効果を高めることができるため、電飾された弾球遊技機等にも好適に利用できる。
10 弾球遊技機基盤用複合シート(遊技盤用シート)
12 透明樹脂シート
14 接着層
16 透明フィルム

Claims (7)

  1. 釘打ちされる表面を有する透明樹脂シートと、
    前記釘打ちされる表面の反対側の前記透明樹脂シート表面に、接着層を介して積層された、印刷加工が施された透明フィルムと、
    を含む弾球遊技機基盤用複合シート。
  2. 前記透明樹脂シートは、透明メタクリル系樹脂シートを含む、請求項1に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
  3. 前記透明メタクリル系樹脂シートが、アクリル系ゴムからなる多層構造粒子を含む請求項2に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
  4. 前記透明メタクリル系樹脂シートにおける前記アクリル系ゴムからなる多層構造粒子のアセトン不溶部の含有量が、15〜50質量%である請求項3に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
  5. 前記透明フィルムの厚みが、30〜100μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
  6. 前記接着層と前記透明フィルムの厚みの比(接着層の厚み/透明フィルムの厚み)が、1/1.5〜1/3の範囲にある請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
  7. 前記透明フィルムが、ポリエステル系樹脂、アクリル系ゴムからなる多層構造粒子を含むメタクリル系樹脂、及びポリ塩化ビニル系樹脂からなる群より選ばれる1つ以上を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の弾球遊技機基盤用複合シート。
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