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JP2010278720A - 信号処理装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム Download PDF

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JP2010278720A JP2009128714A JP2009128714A JP2010278720A JP 2010278720 A JP2010278720 A JP 2010278720A JP 2009128714 A JP2009128714 A JP 2009128714A JP 2009128714 A JP2009128714 A JP 2009128714A JP 2010278720 A JP2010278720 A JP 2010278720A
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Hiroyuki Takeda
寛之 武田
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Renesas Electronics Corp
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Abstract

【課題】所定信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を高精度に最適化すること。
【解決手段】信号処理装置は、入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力するイコライザー手段と、イコライザー手段により増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行うサンプラー手段と、サンプラー手段によりサンプリングされた出力信号に基づいて、出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する面積情報算出手段と、面積情報算出手段により算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、イコライザー手段の増幅を制御する制御手段と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を高精度に最適化することができる信号処理装置、信号処理方法、及び信号処理プログラムに関するものである。
例えば、高速シリアル信号伝送において、送信側や伝送路の周波数減衰特性が、受信側におけるアイダイアグラムのアイ開口を狭める原因となり得る。したがって、受信側では、上記減衰特性によって閉じたアイ開口をピーキングアンプ等で広げる機能(イコライザー機能)を用いて、データ受信を可能にしている。ここで、上記減衰の減衰量は、送信側トランスミッタの特性や伝送環境(ケーブルの特性等)によって変動する。このため、伝送路の減衰量を検知して、検知した減衰量に応じてイコライザーのピーキング特性を自動調整する、アダプティブイコライザー回路等が必要となる。
一方で、多相クロック方式で、受信側のアイ開口における横方向のジッタ特性を検知して、伝送路の減衰量を検知するアダプティブイコライザー回路が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このアダプティブイコライザー回路は、サンプラー回路により6相クロック方式で入力信号をサンプリングし、サンプリングした隣同士のデータに対して排他的論理和を行う。そして、アダプティブイコライザー回路は、排他的論理和の結果である「1」の数をカウンタ回路によりカウントし、カウントした「1」の個数を制御回路により夫々集計することで、横方向のジッタ特性を検出することができる。
例えば、図13(a)に示すようにアイ開口が閉じている場合は、図13(b)に示すように、上記「1」の集計結果においてそのエッジ幅が広くなる。一方、図14(a)に示すようにアイ開口が開いている場合は、図14(b)に示すように上記「1」の集計結果においてそのエッジ幅が狭くなる。このように、アダプティブイコライザー回路は、イコライザーの増幅段階毎に上記エッジ幅を検出し、最もエッジ幅が狭くなるイコライザーの増幅段階を選択し、その選択した増幅段階に固定する。
特表2007−515130号公報
IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUIT,VOL.43,NO.6,JUNE2008
しかしながら、上記非特許文献1に示す技術において、アイ開口を一方向(横方向)で検出しているため、例えば、高速な転送速度になると、多相クロック間におけるスキューバラツキが大きくなりその設計が困難となるため、アイ開口を高精度に最適化するのが困難となる可能性がある。また、上記特許文献1に示す技術においても、同様に、アイ開口を一方向(縦方向)で検出しているため、アイ開口を高精度に最適化するのが困難となる可能性がある。
本発明の一態様は、入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力するイコライザー手段と、前記イコライザー手段により前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行うサンプラー手段と、前記サンプラー手段により前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する面積情報算出手段と、前記面積情報算出手段により前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記イコライザー手段の増幅を制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明の一態様は、入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力し、前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行い、前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出し、前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記増幅を制御する、ことを特徴とする信号処理方法であってもよい。この一態様によれば、出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を用いることで、アイ開口を高精度に最適化できる。
さらに、本発明の一態様は、入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力する処理と、前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行う処理と、前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する処理と、前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記増幅を制御する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする信号処理プログラムであってもよい。
本発明によれば、所定信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を高精度に最適化できる信号処理装置、信号処理方法、及び信号処理プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る信号処理装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 (a)イコライザー回路から出力される出力信号の一例を示す図である。(b)各フィリップフロップ回路に入力されるクロック信号の一例を示す図である。(c)各フィリップフロップ回路から出力される出力信号の一例を示す図である。(d)各EX-OR回路から出力される出力信号の一例を示す図である。 (a)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の一例を示す図である。(b)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の行列情報の一例を示す図である。 (a)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の一例を示す図である。(b)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の行列情報の一例を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が1段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が1段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が2段階のときのアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が2段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が3段階のときのアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が3段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が4段階のときのアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が4段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が5段階のときのアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が5段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が6段階のときのアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が6段階のときのアイ開口の行列情報を示す図である。 本発明の一実施形態に係る信号処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る、イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の行列情報を示す図である。 (a)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を示す図である。(b)従来のアダプティブイコライザー回路による「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を示す図である。(b)従来のアダプティブイコライザー回路による「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が1段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が1段階のときの「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が2段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が2段階のときの、「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が3段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が3段階のときの、「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が4段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が4段階のときの、「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が5段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が5段階のときの、「1」の集計結果を示す図である。 (a)イコライザー回路の増幅が6段階のアイ開口を示す図である。(b)イコライザー回路の増幅が6段階のときの、「1」の集計結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る信号処理装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施形態に係る信号処理装置10は、イコライザー回路1と、サンプラー回路2と、オフセット生成回路3と、面積情報算出回路4と、制御回路5と、を備えている。
イコライザー回路1は、例えば、高速シリアル信号等の入力信号の所定帯域を、ピーキングアンプ等を用いて増幅し、この増幅した出力信号(所定信号)を出力する。イコライザー回路1は、入力信号を1〜6段階で増幅した、出力信号(例えば、図2(a)のDn及びDp)を出力する。なお、イコライザー回路1の増幅の段階数は、1〜6段階となっているが、これに限らず、任意の段階数でよい。また、イコライザー回路1の増幅の段階数は、例えば、入力信号の転送速度(3.4Gps程度以上)、アイ開口の検出精度(60ps程度以下)、コスト等を考慮して最適に設定されている。
イコライザー回路1には制御回路5が接続されており、イコライザー回路1は、制御回路5からの制御信号(イコライザー設定値)に応じて、入力信号を複数の段階に増幅することができる。また、イコライザー回路1の出力側には、サンプラー回路2が接続されている。
サンプラー回路2は、イコライザー回路1から出力された出力信号を、多相クロック方式で、かつ段階的に振幅方向へオフセットさせてサンプリングを行う。サンプラー回路2は、例えば、6相クロック方式(0°、60°、120°、180°、240°、300°)で、イコライザー回路1からの出力信号のサンプリングを行う。また、サンプラー回路2は、オフセット生成回路3から出力されるオフセット信号(オフセット値)に応じて、イコライザー回路1からの出力信号を、段階的(例えば、7段階)に振幅方向(電圧方向)へオフセットさせて、サンプリングを行う。
なお、サンプラー回路2は、6相クロック方式となっているが、これに限らず、任意の相数のクロック方式でもよい。また、サンプラー回路2は、出力信号を7段階でオフセットさせているが、これに限らず、任意の段階数でオフセットさせてもよい。また、クロックの相数、及びオフセットの段階数は、例えば、入力信号の転送速度、アイ開口の検出精度、コスト等を考慮して、最適に設定されている。
サンプラー回路2内には、6つのフィリップフロップ回路21が並列に設けられている。各フィリップフロップ回路21は、6相クロック方式、すなわち、60°毎の位相差を有するクロック信号(例えば、図2(b)のC1〜C7)に同期して、イコライザー回路1からの出力信号のサンプリングを行う。なお、サンプラー回路2内には、6つのフィリップフロップ回路21が設けられているが、これに限らず、設けられるフィリップフロップ回路21の数は任意でよい。サンプラー回路2は、面積情報算出回路4に接続されている。
オフセット生成回路3は、制御回路5及びサンプラー回路2に接続されており、制御回路5からの制御信号に応じて、オフセット信号をサンプラー回路2に対して出力する。
面積情報算出回路4は、サンプラー回路2の各フィリップフロップ回路21から出力された出力信号(「0」又は「1」)に基づいて、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する。
面積情報算出回路4は、サンプラー回路2内の各フィリップフロップ回路21に夫々接続された6つの排他的論理和回路(EX-OR回路)41と、各EX-OR回路41が接続されたカウンタ回路42と、を有している。なお、面積情報算出回路4は、6つのEX-OR回路41を有する構成であるが、これに限らず、構成されるEX-OR回路41の数は任意でよい。
各EX-OR回路41は、隣合うフィリップフロップ回路21から出力される2つの出力信号(例えば、図2(c)のS1〜S7)を用いて、排他的論理和を行う。そして、各EX-OR回路41は、その排他的論理和の演算値「0」又は「1」(例えば、図2(d)のE1〜E6)を、カウンタ回路42に対して出力する。
カウンタ回路42は、各EX-OR回路41から出力される演算値「1」の個数を、6つのEX-OR回路41の夫々に関して、カウントする。また、カウンタ回路42は、7段階(オフセット値=−3、−2、−1、0、1、2、3)のオフセット毎に、各EX-OR回路41から出力される演算値「1」の個数を夫々カウントし、7×6行列の情報(以下、行列情報と称す)を算出する。
また、カウンタ回路42は、各EX-OR回路41から夫々出力される、所定のクロック数(例えば、4098個)分の演算値「1」の個数をカウントする。そして、カウンタ回路42は、その演算値「1」の個数が閾値S(例えば、32)以上となるとき、データ遷移のエッジであると認識し、上記行列情報の対応する要素に「1」(第1所定値)を設定する。一方、カウンタ回路42は、その演算値「1」の個数が閾値S未満となるとき、データ遷移は無いと認識し、上記行列情報の対応する要素に「0」(第2所定値)を設定する。なお、カウンタ回路42は、その演算値「1」の個数が閾値S以上となるとき、上記行列の要素に「0」を設定し、その演算値「1」の個数が閾値S未満となるとき、上記行列の要素に「1」を設定してもよい。
例えば、図3(a)に示すように、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口が閉じており、アイ開口の面積(以下、アイ開口面積と称す)が小さい場合、カウンタ回路42は、上述のような演算を行い、図3(b)に示すような行列情報を算出する。一方で、図4(a)に示すように、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口が開いており、アイ開口面積が大きい場合、カウンタ回路42は、上述のような演算を行い、図4(b)に示すような行列情報を算出する。
このとき、図4(b)に示すように、行列情報において、「0」の個数が多いほど、すなわち「0」部分の面積が大きいほど、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口面積が大きくなる。一方で、図3(b)に示すように、行列情報において、「0」の個数が少ないほど、すなわち、「0」部分の面積が小さいほど、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口面積が小さくなる。
このように、カウンタ回路42により算出される行列情報の「0」の個数は、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口面積に実質的に比例しており、そのアイ開口の面積情報を示している。面積情報算出回路4は、算出した行列情報を制御回路5に対して出力する。
制御回路5は、面積情報算出回路4から出力された行列情報、すなわち、アイ開口の面積情報に基づいて、イコライザー回路1の増幅を段階的に制御する。
例えば、制御回路5は、面積情報算出回路4から出力された行列情報の「0」の個数に基づいて、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口面積が最大となるように、イコライザー回路1の増幅を段階的に制御する。まず、制御回路5は、イコライザー回路1の増幅を、1段階〜6段階(イコライザー設定値=1〜6)に変化させる。このとき、面積情報算出回路4は、イコライザー回路1の増幅の各段階において、アイ開口の行列情報を夫々算出し、制御回路5に対して出力する。そして、制御回路5は、イコライザー回路1の1段階〜6段階の増幅における、アイ開口の行列情報の「0」の個数を、相互に比較する。制御回路5は、各アイ開口の行列情報のうち、「0」の個数が最大となり、アイ開口面積が最大となるイコライザー回路1の増幅の段階を選択する。制御回路5は、最終的に、この選択した段階に、イコライザー回路1の増幅を制御し、固定する。
図5(a)乃至図10(a)は、イコライザー回路の1段階〜6段階の増幅における、アイ開口の状態の一例を示す図である。また、図5(b)乃至図10(b)は、イコライザー回路の1段階〜6段階の増幅における、アイ開口の行列情報の一例を示す図である。
この場合、図5(b)乃至図10(b)に示すように、イコライザー回路1を1〜6段階に増幅させたときの、アイ開口の行列情報の「0」の個数は、夫々、0個、2個、12個、16個、14個、11個となっている。また、図8(b)に示す、イコライザー回路1を4段階に増幅させたときの、アイ開口の行列情報の「0」の個数は、16個となっている。したがって、制御回路5は、この4段階の増幅を選択し、この4段階にイコライザー回路1の増幅を制御し、固定する。このように、本実施形態に係る信号処理装置10において、多相クロック方式で、かつ段階的に振幅方向へオフセットさせて得た「0」及び「1」からなる行列情報を用いて、アイ開口面積を簡易に表現し、そのアイ開口面積が最大となるような、最適な段階にイコライザー回路1の増幅を高精度に制御できる。したがって、アイ開口を高精度に最適化できる。
一方、図15(b)乃至図20(b)は、従来のアダプティブイコライザー回路において1段階〜6段階に増幅したときの、「1」の集計結果の一例を示す図である。このアダプティブイコライザー回路において、例えば、6相クロック方式でサンプリングを行った場合に、転送速度が3.4Gps程度で60psの分解能でジッタ特性を検出することができる。しかしながら、上記3〜5段階の増幅でアイ開口は、60ps以下のジッタ特性を有している。このため、アダプティブイコライザー回路は、最適な4段階(図18(a)及び(b))ではなく、3段階(図17(a)及び(b))もしくは5段階(図19(a)及び(b))を誤選択し、固定する可能性がある。なお、この場合において、アダプティブイコライザー回路は、「1」の個数が最も多い5段階を選択し、固定する可能性が高い。このように、従来のアダプティブイコライザー回路は、アイ開口面積が最大となるような最適な段階に、入力信号の増幅を制御できない虞がある。一方で、本実施形態に係る信号処理装置10においては、例えば、3.4Gbps程度か、それ以上の高速な転送速度の場合でも、上述のように、アイ開口面積が最大となるような最適な段階に、イコライザー回路1の増幅を制御することができ、アイ開口を高精度に最適化できる。
図11は、本実施形態に係る信号処理装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
まず、制御回路5のイコライザー段階mに1(m=1)が初期設定され、オフセット生成回路3のオフセット段階nに1(n=1)が初期設定される(ステップS101)。
イコライザー回路1は、制御回路5からのイコライザー段階mに基づいて、入力信号をm段階で増幅した、出力信号を出力する(ステップS102)。
また、サンプラー回路2の各フィリップフロップ回路21は、オフセット段階nに基づいて、イコライザー回路1から出力された出力信号を、6相クロック方式で、かつn段階に振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行い(ステップS103)、出力信号(「0」又は「1」)を面積情報算出回路4のEX−OR回路41に対して出力する。
各EX-OR回路41は、隣合うフィリップフロップ回路21から出力される2つの出力信号を用いて、排他的論理和を行い(ステップS104)、その演算値「0」又は「1」をカウンタ回路42に対して出力する。
カウンタ回路42は、各EX-OR回路41から出力される演算値「1」の個数を、6つのEX-OR回路41の夫々に関してカウントし、レジスタに記憶する。例えば、カウンタ回路42は、各EX-OR回路41から夫々出力される、所定のクロック数分の演算値「1」の個数をカウントする(ステップS105)。そして、カウンタ回路42は、その演算値「1」の個数が閾値S以上となるとき、そのカウント値に「1」を設定し、その演算値「1」の個数が閾値S未満となるとき、そのカウント値に「0」を設定し、夫々レジスタに記憶する(ステップS106)。
オフセット生成回路3は、オフセット段階nが7(n=7)であるか否かを判断する(ステップS107)。オフセット生成回路3が、オフセット段階nが7であると判断したとき(ステップS107のYES)、カウンタ回路42は、そのイコライザー段階mにおける行列情報を算出し(ステップS108)、制御回路5に対して出力し、下記(ステップS109)に移行する。一方、オフセット生成回路3は、オフセット段階nが7でないと判断したとき(ステップS107のNO)、オフセット段階nをインクリメント(n=n+1)し、上記(ステップS102)に移行する。
制御回路5は、イコライザー段階mが6(m=6)であるか否かを判断する(ステップS109)。制御回路5は、イコライザー段階mが6であると判断したとき(ステップS109のYES)、下記(ステップS110)に移行する。一方、制御回路5は、イコライザー段階mが6でないと判断したとき(ステップS109のNO)、イコライザー段階mをインクリメント(m=m+1)し、上記(ステップS102)に移行する。
制御回路5は、面積情報算出回路4のカウンタ回路42から出力された各イコライザー段階mにおける行列情報のうち、「0」の個数が最大となるイコライザー段階mを選択する(ステップS110)。そして、制御回路5は、最終的に、この選択したイコライザー段階mに、イコライザー回路1の増幅を制御し、固定する。
以上、本実施形態に係る信号処理装置10において、サンプラー回路2は、イコライザー回路1から出力された出力信号を、多相クロック方式で、かつ多段階に振幅方向へオフセットさせてサンプリングを行い、その出力信号(0又は1)を面積情報算出回路4に出力する。面積情報算出回路4は、サンプラー回路2からの出力信号に基づいて、アイ開口の面積情報である行列情報を算出する。そして、制御回路5は、面積情報算出回路4により算出されたアイ開口の行列情報の「0」の個数が最大、すなわち、アイ開口面積が最大となるような段階に、イコライザー回路1の増幅を制御する。これにより、アイ開口面積が最大となるような最適な段階に、イコライザー回路1の増幅を制御できる。すなわち、イコライザー回路1の出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口を高精度に最適化できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態において、制御回路5は、カウンタ回路42の上記閾値Sを制御するようにしてもよい。これにより、アイ開口の検出精度をより向上させることができる。また、カウンタ回路42は、各EX-OR回路41から出力される演算値「1」の個数のヒストグラムから標準偏差σを算出し、アイ開口にビット誤り率(BER:ビットエラーレート)の勾配を持たせるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。また、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれる。
1 イコライザー回路
2 サンプラー回路
3 オフセット生成回路
4 面積情報算出回路
5 制御回路
10 信号処理装置
21 フィリップフロップ回路
41 EX−OR回路
42 カウンタ回路

Claims (9)

  1. 入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力するイコライザー手段と、
    前記イコライザー手段により前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行うサンプラー手段と、
    前記サンプラー手段により前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する面積情報算出手段と、
    前記面積情報算出手段により前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記イコライザー手段の増幅を制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1記載の信号処理装置であって、
    前記制御手段は、前記面積情報算出手段により算出される前記アイ開口の面積が最大となるように、前記イコライザー手段の増幅を段階的に制御する、ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の信号処理装置であって、
    前記サンプラー手段は、前記多相クロック方式で、かつ段階的に振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行う複数のフィリップフロップ回路を有しており、
    前記面積情報算出手段は、前記複数のフィリップフロップ回路から出力された出力信号に基づいて、排他的論理和を行う複数の排他的論理和回路と、該各排他的論理和回路から出力される演算値の個数を前記オフセットの段階毎に夫々カウントして、前記アイ開口の面積情報となる行列情報を算出するカウンタ回路と、を有する、ことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項3記載の信号処理装置であって、
    前記カウンタ回路は、前記演算値の個数が閾値以上のとき、前記行列情報の対応する要素に第1所定値を設定し、前記演算値の個数が閾値未満のとき、前記行列情報の対応する要素に第2所定値を設定する、ことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項4記載の信号処理装置であって、
    前記カウンタ回路は、前記イコライザー手段による増幅の段階毎に前記行列情報を算出し、
    前記制御手段は、前記イコライザー手段による増幅の段階毎の行列情報のうち、前記第2所定値の個数が最大となる段階に前記イコライザー手段の増幅を制御する、ことを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の信号処理装置であって、
    前記サンプラー手段は、6相クロック方式で、かつ7段階に振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行う、ことを特徴とする信号処理装置。
  7. 入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力し、
    前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行い、
    前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出し、
    前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記増幅を制御する、ことを特徴とする信号処理方法。
  8. 請求項7記載の信号処理方法であって、
    前記増幅された出力信号を、前記多相クロック方式で、かつ段階的に振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行い、
    前記サンプリングされた出力信号に基づいて、排他的論理和を行い、その演算値の個数を前記オフセットの段階毎に夫々カウントして、前記アイ開口の面積情報となる行列情報を算出する、ことを特徴とする信号処理方法。
  9. 入力信号の所定帯域を増幅して出力信号を出力する処理と、
    前記増幅された出力信号を、多相クロック方式で、かつ振幅方向へオフセットさせつつサンプリングを行う処理と、
    前記サンプリングされた出力信号に基づいて、前記出力信号のアイダイアグラムにおけるアイ開口の面積情報を算出する処理と、
    前記算出されたアイ開口の面積情報に基づいて、前記増幅を制御する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする信号処理プログラム。
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