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JP2010264685A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法 Download PDF

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JP2010264685A
JP2010264685A JP2009118716A JP2009118716A JP2010264685A JP 2010264685 A JP2010264685 A JP 2010264685A JP 2009118716 A JP2009118716 A JP 2009118716A JP 2009118716 A JP2009118716 A JP 2009118716A JP 2010264685 A JP2010264685 A JP 2010264685A
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Ichiro Komuro
一郎 小室
Shinichiro Naruse
慎一郎 成瀬
聡一 ▲雑▼賀
Soichi Zoga
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Abstract

【課題】キャリッジに傾きが生じていることを検出することで、カラー印字における色ムラなどの不具合の発生を防止する。
【解決手段】主走査方向に単独で移動および走査可能なキャリッジ1と、主走査方向にキャリッジ1と一体で移動および走査可能なキャリッジ2とを備える画像形成装置において、キャリッジ1およびキャリッジ2を結合状態で移動させた場合のキャリッジ1の主走査方向の傾きである第二の傾きと、キャリッジ2の主走査方向の傾きである第三の傾きとを検出する傾き検出手段4と、キャリッジ1を分離して移動させた場合のキャリッジ1の主走査方向の傾きである第一の傾きと第二の傾きとの対比および/または第一の傾きと第三の傾きとの対比によりキャリッジの傾きを判別する判別手段15とを備える。
【選択図】図18

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。さらに詳述すると、記録ヘッドを搭載したキャリッジの傾きの検出に好適な画像形成装置および画像形成方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む装置を用いて、媒体(以下用紙ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう)を用紙に付着させて画像形成(以下、記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる)を行なう、いわゆるインクジェット方式の画像形成装置がある。
例えば、カラーのインクジェット方式のプリンタでは、黒(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の4色以上の液体吐出ヘッド(以下、記録ヘッド、ヘッドともいう)またはノズル列があるヘッドを搭載したキャリッジを走査させて印字している。しかしながら、このようなカラープリンタにおいて、モノクロ印字を主として使用していると、カラーヘッドの乾燥によるノズルつまりを防ぐためのカラーインク空吐出やカラーヘッドの回復処理によりカラーインクを無駄に消費させてしまうという問題がある。これにより、モノクロ印字を行おうとしても、カラーインクが無くなって印字不可になってしまうケースも生じ得る。
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、カラーヘッド群を搭載するキャリッジ(第1キャリア)と黒ヘッドを搭載するキャリッジ(第2キャリア)とを備え、カラー印字においては2つのキャリッジを結合し走査、印字させ、一方、モノクロ印字では第2キャリアのみ走査印字し、第1キャリアはヘッドが乾燥しないように保湿させる技術が開示されている。
一方、記録ヘッドのノズル列の傾きを検出する技術として、例えば、特許文献2には、発光素子及び受光素子の間で検出光の光軸を形成し、記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴が光軸を通過したことを検出する液滴検出手段を備え、記録ヘッドの位置と液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて記録ヘッドのノズル列の傾きを算出する技術が開示されている。また、特許文献3〜5にも記録ヘッドのノズル列の傾きを算出する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のように、2つのキャリッジを分割、結合する構成においては、カラー印字の場合、2つのキャリッジを結合して走査するため、結合状態におけるそれぞれのヘッドの位置関係、すなわち、キャリッジの主走査方向に対するノズル列の直角性が問題となる。
例えば、図19は、ガイド部材(ガイドロッド3)上を移動する第一キャリッジ1および第二キャリッジ2が主走査方向と直角の場合(傾きなし)を示している。これに対し、図20は、第一キャリッジ1のみが先端側が開いて主走査方向と直角でない場合(傾きあり)、図21は、第二キャリッジ2のみが先端側が開いて主走査方向と直角でない場合、図22は、第一キャリッジ1および第二キャリッジ2の先端側が開いて主走査方向と直角でない場合、図23は、第一キャリッジ1および第二キャリッジ2のガイド部材側が開いて主走査方向と直角でない場合、図24は、第一キャリッジ1および第二キャリッジ2が時計回りに回転して主走査方向と直角でない場合、図25は、第一キャリッジ1および第二キャリッジ2が反時計回りに回転して主走査方向と直角でない場合を示している。
2つのキャリッジの位置関係が、結合が正常に行われなかった場合や結合や分離を繰り返すうちに結合時にキャリッジがずれて、図20〜図25に示すように主走査方向に配置されたガイド部材とガイド部材上を移動するキャリッジとの間に微小な隙間が生じてしまうと、カラー印字の際に黒ヘッドの印字位置とカラーヘッドの印字位置がずれてしまい、その結果、色ムラなどの不具合が生じてしまう。
ここで、2つのキャリッジを分割、結合する構成においては、モノクロ印字の場合は、第一キャリッジのみが走査するため、上記特許文献2〜5に記載の技術によりキャリッジに搭載されたヘッドの傾きを算出することができる。
しかしながら、カラー印字の場合、上記特許文献2〜5に記載の技術では、結合したことにより第一キャリッジおよび第二キャリッジのいずれか、または、双方が傾いてしまったのか、若しくは、結合前の状態から第一キャリッジが傾いていたかどうか等を検知することはできない。
そこで本発明は、第一キャリッジを単独で移動させた場合に検出した傾きを基準として、第一キャリッジと第二キャリッジとを結合状態で移動させたときのそれぞれの傾き検出結果を比較することで、キャリッジの状態により異なるキャリッジの傾きの検出を行うことができる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、主走査方向に単独で移動および走査可能な第一キャリッジと、主走査方向に第一キャリッジと一体で移動および走査可能な第二キャリッジとを備える画像形成装置において、第一キャリッジおよび第二キャリッジを結合状態で移動させた場合の第一キャリッジの主走査方向の傾きである第二の傾きと、第二キャリッジの主走査方向の傾きである第三の傾きとを検出する傾き検出手段と、第一キャリッジを分離して移動させた場合の第一キャリッジの主走査方向の傾きである第一の傾きと第二の傾きとの対比および/または第一の傾きと第三の傾きとの対比によりキャリッジの傾きを判別する判別手段とを備えるものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、傾き検出手段により、第一の傾きを検出するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、第一キャリッジを単独で移動させて傾き検出手段により第一の傾きを検出させた後、第一キャリッジを移動させて第二キャリッジと結合させ、第一キャリッジと第二キャリッジとを結合状態で移動させて傾き検出手段により第二の傾きおよび第三の傾きを検出させるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、第二キャリッジは、主走査方向に単独で移動可能であって、第一キャリッジを単独で移動させて傾き検出手段により第一の傾きを検出させた後、第二キャリッジを移動させて第一キャリッジと結合させ、傾き検出手段により第二の傾きおよび第三の傾きを検出させるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4までのいずれかに記載の画像形成装置において、判別手段の判別結果を出力する出力手段を備えたものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2から5までのいずれかに記載の画像形成装置において、第一キャリッジおよび第二キャリッジは複数のノズル列を有し、傾き検出手段は、第一キャリッジ及び第二キャリッジの少なくとも一のノズル列を用いて傾き検出を行うものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2から6までのいずれかに記載の画像形成装置において、第一キャリッジは複数のノズル列を有し、傾き検出手段は、第一の傾き検出に用いるノズル列と、第二の傾き検出に用いるノズル列とで異なるノズル列を用いるものである。
また、請求項8に記載の画像形成方法は、主走査方向に単独で移動および走査可能な第一キャリッジと、主走査方向に第一キャリッジと一体で移動および走査可能な第二キャリッジとを備える画像形成装置の画像形成方法であって、第一キャリッジおよび第二キャリッジを結合状態で移動させた場合の第一キャリッジの主走査方向の傾きである第二の傾きと、第二キャリッジの主走査方向の傾きである第三の傾きとを検出する傾き検出処理と、第一キャリッジを分離して移動させた場合の第一キャリッジの主走査方向の傾きである第一の傾きと第二の傾きとの対比および/または第一の傾きと第三の傾きとの対比によりキャリッジの傾きを判別する判別処理とを行うようにしている。
本発明によれば、第一キャリッジが単独で移動する場合においては、キャリッジの傾きがなく正常な印字が可能であっても、第一キャリッジと第二キャリッジとの結合が正常に行われなかった場合や結合や分離を繰り返すうちに結合時にキャリッジに傾きが生じていることを検出することで、カラー印字における色ムラなどの不具合の発生を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す斜視説明図である。 画像形成装置の制御部の機能ブロック図の一例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の一例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第1の実施形態)のフローチャートの一例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)を説明するための図の一例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)を説明するための図の他の例である。 傾き検出処理(第2の実施形態)のフローチャートの一例である。 傾き検出処理による第一の傾きK1の出力を説明するための図である。 傾き検出処理による第二の傾きK2の出力を説明するための図である。 傾き検出処理による第三の傾きK3の出力を説明するための図である。 第一キャリッジおよび第二キャリッジが主走査方向と直角の場合を示す模式図の一例である。 第一キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の一例である。 第二キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の一例である。 第一キャリッジおよび第二キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の一例である。 第一キャリッジおよび第二キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の他の例である。 第一キャリッジおよび第二キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の他の例である。 第一キャリッジおよび第二キャリッジが主走査方向と直角でない場合を示す模式図の他の例である。
以下、本発明に係る構成を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
1.画像形成装置の構成
図1は、本実施形態に係る画像形成装置(シリアル型インクジェット記録装置)の全体構成の一例を示す斜視説明図である。画像形成装置は、画像形成装置本体(以下、装置本体)5を支持する支持台6とから構成される。
装置本体5の内部には、図示しない両側板にガイドロッド3及びガイドレール31が掛け渡され、これらのガイドロッド3及びガイドレール31にキャリッジ1(第一キャリッジ),キャリッジ2(第二キャリッジ)が矢示A方向(主走査方向)に摺動可能に保持されている。また、キャリッジ1,2は図示しない結合手段13により結合可能であり、結合手段13による結合が解除状態であればキャリッジ1は単独で移動可能である。また、キャリッジ2は、キャリッジ1と結合手段により結合された状態により一体で走査印字するものであるが、解除状態において単独で移動可能とすることも好ましい。ここで、結合手段13としては、公知または新規の結合手段を用いればよく特に限られるものではないが、例えば、連結レバー、係合ピン等を用いることができる。
キャリッジ1には黒(K)のインク滴を吐出する記録ヘッド11,12が搭載され、キャリッジ2にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する記録ヘッド21,22,23が搭載されている。
画像形成装置は、モノクロ印刷時にはキャリッジ1のみが単独で走査印字行い、カラー印刷時にはキャリッジ1,2は、結合手段により結合された状態により一体で走査印字する。また、各記録ヘッドには各記録ヘッドにインクを供給するサブタンク(図示せず)が一体的に備えられている。
そして、キャリッジ1,2を移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ7と、駆動モータ7によって回転駆動される駆動プーリ71と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ72と、駆動プーリ71と従動プーリ72との間に掛け回されたベルト部材73とを備えている。なお、従動プーリ72は、図示しないテンションスプリングによって外方(駆動プーリ71に対して離れる方向)にテンションが架けられている。また、ベルト部材73は、キャリッジ1,2の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向にキャリッジ1,2を牽引する。
また、キャリッジ1、2の主走査方向に沿うように図示しないエンコーダシートが配置されており、キャリッジ1,2に設けたエンコーダセンサによって当該エンコーダシートを読取ることで、キャリッジの主走査位置を検知することができる。
このキャリッジ1,2に主走査領域のうち、記録領域では、用紙8が図示しない紙送り機構によってキャリッジ1,2の主走査方向と直交する矢示B方向(副走査方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうちの一方の端部側領域には記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構9が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外又はキャリッジ移動領域の他方の端部側の下方には記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ91が記録装置本体5に対して着脱自在に装着される。
また、維持回復機構9と印字領域との間であって主走査方向と直角、且つヘッドのノズルより下部に、インクの吐出状態に基づいてキャリッジの主走査方向の傾きを検出する傾き検出手段4が配置されている。
傾き検出手段4は、上記特許文献2〜5に記載の技術のように、記録ヘッドのノズル列の傾きを検出が可能であれば、その構成は特に限られるものではない。本実施形態では、例えば、レーザやLED等からなる発光手段41と受光手段42を備え、傾き検出手段4上を記録ヘッドが通過する際ノズルからのインク吐出を行い、受光手段42の光出力の変化に基づいて、キャリッジの傾き検出を行うものである。また、発光手段41と受光手段42の光軸(図3,図4等において一点鎖線で示す)は、キャリッジ1の記録ヘッドからのインク吐出を基準として調整した上、画像形成装置本体に組み付けられていることが好ましい。
以上説明した、本実施形態に係る画像形成装置では、キャリッジ1,2を主走査方向に移動し、用紙8を間欠的に送りながら、記録ヘッド11,12,21,22,23を画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって用紙8上に所要の画像を形成することができる。
図2は、本発明に係る画像形成装置の機能ブロック図の一部であって、キャリッジの傾き検出制御に係る部分についての機能ブロック図である。
制御部10は、入力される印写画像データに基づいて用紙8に画像を形成するために、駆動モータ7や搬送モータ(図示せず)を駆動制御する。例えば、キャリッジ1,2の位置を検出する検出信号がエンコーダセンサを介して入力され、制御部10はこの検出信号に基づいてキャリッジ1,2の移動位置及び移動速度を制御する。
判別手段15は、傾き検出手段4により検出されたキャリッジの傾きに基づいて、各キャリッジの状態(分離状態または結合状態)におけるキャリッジの傾きを検出し、検出結果を、制御部10を介して出力手段14に出力する。
出力手段14は、例えば、画像形成装置の操作パネルであり、判別手段15によりキャリッジの傾きが検出された場合は、その旨の表示を行う。なお、出力手段は、操作パネルに限らず、警告音やエラーメッセージを発生させる音声発生手段等でも良い。また、操作パネルへの表示および警告音の発生等を併せて行うことも好ましい。
2.傾き検出処理
以下、図3〜図18を用いて、本実施形態に係る画像形成装置が実行するキャリッジ1,2の傾き検出処理、判別処理の詳細について説明する。なお、以下に述べる処理は、例えば、カラー印刷開始時に実行することが好ましい。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図3〜図8のキャリッジの移動状態を示す説明図、図9のフローチャートおよび図16〜図18の第一〜第三の傾きK1〜K3の出力を示す説明図を参照しつつ説明する。
先ず、キャリッジ1,2は、図3に示すように、初期状態として維持回復機構9のホーム位置(キャッピング位置)にある(S11)。この状態では、キャリッジ1は、キャリッジ2と分離して印字領域方向へ移動可能な状態である。
次に、図4に示すように、キャリッジ1を傾き検出手段4の方向に分離移動させる。ここで、キャリッジ1が傾き検出手段4の近傍まで移動したら、キャリッジ1のいずれかの記録ヘッド(本実施形態では記録ヘッド11)のノズル11aから11nまでのノズル列についてインク吐出を順に走査させながら第一の傾き検出処理を行う(S12)。
ここで、図16を用いて第一の傾き検出処理(S12)について説明する。なお、図16〜図18に示すグラフは、x軸が主走査位置、y軸が出力(受光手段42の光出力)、z軸がノズル位置を示している。
図16に示すように、傾き検出手段4によりインク滴を検出すると、ノズル11aのインク滴による傾き検出手段4からの出力は、主走査方向のある位置(主走査位置)でピークを持つ。また、ノズル11b、・・・11nも同様に、インク滴による傾き検出手段4の出力は主走査方向のある位置でピークを持つ。それぞれのノズルに対する傾き検出手段4の出力がピークの位置を結ぶことで第一キャリッジ1の第一の傾きを求めることができる。なお、当該傾きの算出方法は、例えば、特許文献3に示されるように公知であるので詳細な説明は省略する。
ここで、本実施形態では、上述のように発光手段41と受光手段42の光軸は、予めキャリッジ1のヘッドからのインク吐出を基準にして調整して画像形成装置本体に組み付けられているものとし、原則として、キャリッジ1の第一の傾きK1は主走査方向に対して直角、すなわち、図16に示す例のようにX(主走査位置)の値が均一となるものとしている。しかしながら、第一の傾きを算出し、第一の傾きが主走査方向に直角でないことを検出した場合は、その旨を出力手段15にエラー表示するようにしても良い。
第一の傾きを検出し、画像形成装置の記憶手段(RAM)等に記憶した後、図5に示すように、キャリッジ1をホーム位置に戻し、結合手段13によりキャリッジ1とキャリッジ2とを結合する(S13)。
次いで、結合した2つのキャリッジ1,2を傾き検出手段4の方向に移動させる(S14)。ここで、図6に示すように、キャリッジ1が傾き検出手段4の近傍まで移動したら、キャリッジ1のヘッド11のノズル11aより11nまでインク吐出を順に走査させながら第二の傾き検出処理(S15)を行う。
図17に示すように、第一の傾き検出処理(S12)における第一の傾きの検出方法と同様に、第二の傾き検出処理により第二の傾きK2を検出する(S15)。
さらに、図7に示すように、キャリッジ2が傾き検出手段4の近傍まで移動したら、キャリッジ2のいずれかの記録ヘッド(本実施形態では記録ヘッド21)のノズル21aより21nまでインク吐出を順に走査させながら第三の傾き検出処理を行う(S16)。
図18に示すように、第一、第二の傾き検出処理(S12,S15)における第一、第二の傾きの検出方法と同様に、第三の傾き検出処理により第三の傾きK3を検出する(S16)。
次に、判別手段15は、第一の傾きK1と第二の傾きK2との比較および第一の傾きK1と第三の傾きK3の比較を行う(S17:判別処理)。ここで、K1とK2が許容誤差内(略一致)でない場合は、結合状態でキャリッジ1に傾きが生じていると判断することができる。また、K1とK3が許容誤差内(略一致)でない場合は、結合状態でキャリッジ2に傾きが生じていると判断することができる。したがって、少なくともいずれか一方の比較のみを行うことで、一方のキャリッジの傾きを検出可能であるが、双方の傾きを同時に検出するために双方の比較を併せて行うことが好ましい。
なお、判別処理(S17)におけるキャリッジの傾きが主走査方向に対して直角である(傾きがない)か否かの判定では、キャリッジの傾きはメカ的な精度やインク吐出精度等の要因により、厳密には直角とならないケースが多いため、所定の許容誤差を設定することが好ましい。本実施形態では、許容範囲の設定として、例えば、結合していない場合のキャリッジ1の第一の傾きK1を基準として、ノズル幅1/2ドット(約20μm)を許容範囲とした主走査方向の位置判定を行って正常または異常の判断としている。
判別処理(S17)において、第一の傾きK1と第二の傾きK2との比較および第一の傾きK1と第三の傾きK3の比較の双方の比較結果がいずれも略一致である場合(S17:一致)は、キャリッジ1もキャリッジ2も主走査方向と直角であると判断することができる。したがって、この場合は、印字不良となることなく印字が可能と判断できるので、図8に示すように印字領域へ移動してカラー印字動作を開始するようにすれば良い(S18)。
一方、第一の傾きK1と第二の傾きK2との比較結果が略一致でない場合は、キャリッジ1が結合後に主走査方向に対して傾いていると判断でき、第一の傾きK1と第三の傾きK3との比較結果が略一致でない場合は、キャリッジ2が結合後に主走査方向に対して傾いていると判断できる。
例えば、図22に示したようにハの字状にキャリッジ1とキャリッジ2が結合後に主走査方向に対して傾いているとすると、キャリッジ1の傾きK2は図17、第二キャリッジ2の第三の傾きK3は図18のように、傾き検出手段4により求まる。ここで、傾きK2、K3共に主走査方向とは直角ではないので、K1≠K2、K1≠K3となりキャリッジに傾きが生じていると判定することができる。
この状態から印字を行うと、上述のように印字不良となるおそれがあるため、本実施形態に係る画像形成装置は、キャリッジの傾きをユーザ等に報知する出力手段15を備え、例えば、キャリッジに傾きが生じていることを操作パネルに表示させるようにしたり、警告音やエラーメッセージによりユーザに報知したり、接続機器等に表示させるものである(S19)。
このようにすることにより、異常を認識したユーザは、調整手段等によりキャリッジの傾き調整を行うことができる。また、目視によりキャリッジ間に異物が挟まっていることを確認すれば、これを取り除くことができる。
以上、説明した本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態によれば、キャリッジ1が単独で移動する場合におけるキャリッジ1の傾きだけでなく、キャリッジ1とキャリッジ2との結合が正常に行われなかった場合や、結合や分離を繰り返すうちに結合時にキャリッジに傾きが生じていることを検出し、結合時の傾きを検出した場合には、印字動作は行わず、ユーザに通知することにより、キャリッジ1で単独走査するモノクロ印字品質とキャリッジ1とキャリッジ2とが一体で走査するカラー印字品質を同等に保つことができ、カラー印字における色ムラなどの不具合の発生を防止することができる。また、キャリッジ2はキャリッジ1と結合することによる動作のみであるため、キャリッジの駆動制御を簡易なものとすることができる。
また、図4に示した最初の第一キャリッジの傾き検出処理(S12)は、カラー印刷時に毎回行う必要はなく、一旦、第一の傾きK1を記憶装置に記憶した後の動作においては、記憶された傾きK1と傾きK2、K3との比較を行うようにしても良い。
また、傾き検出処理においては、それぞれのキャリッジのヘッドのノズル列のいずれを用いても良いが、それぞれのキャリッジに複数のヘッド及びノズル列がある場合は、少なくともいずれか一つのノズル列について傾き検出を行えばキャリッジの傾きの検出を行うことができる。このようにすることにより、傾きの検出制御を効率化し、インク等の消費の無駄を少なくすることができる。
この場合において、例えば、傾き検出処理においてインク残量の多い色のノズル列を用いることが好ましい。このようにすることにより、他のインクとの消費量の均一化や、ヘッドの耐久性の均一化を図ることができる。
また、傾き検出処理毎に異なるノズル列を使うことも好ましい。このようにすることにより、インクヘッドの消耗を抑え、耐久性の均一を図ることができるからである。
この場合において、例えば、キャリッジ1における第一の傾きK1の検出と第二の傾きK2検出において、K1の検出をヘッド11のノズル列で行い、K2の検出をヘッド12のノズル列で行っても良い。このようにすることにより、ヘッドの乾燥防止やインク消費の均一化を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図10〜図14のキャリッジの移動状態を示す説明図および図15のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
先ず、キャリッジ1,2は、図10に示すように、初期状態として維持回復機構9のホーム位置にある(S21)。次に、図11に示すように、キャリッジ1を傾き検出手段4の方向に分離移動させる。ここで、キャリッジ1が傾き検出手段4の近傍まで移動したら記録ヘッド11のノズル11aから11nまでのノズル列についてインク吐出を順に走査させながら第一の傾き検出処理を行う(S22)。
第一の傾きK1を検出し、画像形成装置の記憶手段(RAM)に記憶した後、図12に示すように、キャリッジ1の位置をそのままとし、キャリッジ2を印字領域方向に移動させて結合手段13によりキャリッジ1とキャリッジ2とを結合する(S23)。
次いで、結合状態から第二の傾き検出処理(図13、S24)および第三の傾き検出処理(図14、S25)を行い、第二の傾きK2および第三の傾きK3を求める。さらに判別処理(S26)を行って、判別結果により印字動作の開始(S27)または判別結果出力(S28)を行うものである。
以上説明した第2の実施形態では、第1の実施形態における傾き検出処理と異なり、キャリッジ2を単独で移動させることで、さらに処理の効率化を図ることができる。すなわち、第2の実施形態の傾き検出処理によれば、第一キャリッジ単独の傾きK1を検出したあと、第一キャリッジがホーム位置に戻らないため、第1の実施形態の傾き検出処理に比して、処理量の低減及び判別までの時間短縮を図ることができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では、キャリッジ1(第一キャリッジ)は黒インクを吐出する記録ヘッドを搭載し、キャリッジ2(第二キャリッジ)はカラーインクを吐出するカラーヘッド群を搭載する構成について説明したが、これに限られるものではなく、第一キャリッジ,第二キャリッジともにカラーインクを吐出する記録ヘッドを搭載しても、第一キャリッジ,第二キャリッジともに黒インクを吐出する記録ヘッドを搭載するようにしても良い。
1 第一キャリッジ
2 第二キャリッジ
3 ガイドロッド
4 傾き検出手段
5 装置本体
6 支持台
7 駆動モータ
8 用紙
9 維持回復機構
10 制御部(制御手段)
11,12 記録ヘッド
13 結合手段
14 操作部(出力手段)
15 判別手段
21,22,23 記録ヘッド
31 ガイドレール
41 発光手段
42 受光手段
71 駆動プーリ
72 従動プーリ
73 ベルト部材73
91 メインカートリッジ
特開平2−1327号公報 特開2005−131887号公報 特開2007−130778号公報 特開2008−105304号公報 特開2007−45068号公報

Claims (8)

  1. 主走査方向に単独で移動および走査可能な第一キャリッジと、主走査方向に前記第一キャリッジと一体で移動および走査可能な第二キャリッジとを備える画像形成装置において、
    前記第一キャリッジおよび前記第二キャリッジを結合状態で移動させた場合の前記第一キャリッジの主走査方向の傾きである第二の傾きと、前記第二キャリッジの主走査方向の傾きである第三の傾きとを検出する傾き検出手段と、
    前記第一キャリッジを分離して移動させた場合の前記第一キャリッジの主走査方向の傾きである第一の傾きと前記第二の傾きとの対比および/または前記第一の傾きと前記第三の傾きとの対比によりキャリッジの傾きを判別する判別手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記傾き検出手段により、前記第一の傾きを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一キャリッジを単独で移動させて前記傾き検出手段により前記第一の傾きを検出させた後、前記第一キャリッジを移動させて前記第二キャリッジと結合させ、
    前記第一キャリッジと前記第二キャリッジとを結合状態で移動させて前記傾き検出手段により前記第二の傾きおよび前記第三の傾きを検出させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第二キャリッジは、主走査方向に単独で移動可能であって、
    前記第一キャリッジを単独で移動させて前記傾き検出手段により前記第一の傾きを検出させた後、前記第二キャリッジを移動させて前記第一キャリッジと結合させ、
    前記傾き検出手段により前記第二の傾きおよび前記第三の傾きを検出させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記判別手段の判別結果を出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第一キャリッジおよび前記第二キャリッジは複数のノズル列を有し、
    前記傾き検出手段は、前記第一キャリッジ及び前記第二キャリッジの少なくとも一のノズル列を用いて傾き検出を行うことを特徴とする請求項2から5までのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第一キャリッジは複数のノズル列を有し、
    前記傾き検出手段は、前記第一の傾き検出に用いるノズル列と、前記第二の傾き検出に用いるノズル列とで異なるノズル列を用いることを特徴とする請求項2から6までのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 主走査方向に単独で移動および走査可能な第一キャリッジと、主走査方向に前記第一キャリッジと一体で移動および走査可能な第二キャリッジとを備える画像形成装置の画像形成方法であって、
    前記第一キャリッジおよび前記第二キャリッジを結合状態で移動させた場合の前記第一キャリッジの主走査方向の傾きである第二の傾きと、前記第二キャリッジの主走査方向の傾きである第三の傾きとを検出する傾き検出処理と、
    前記第一キャリッジを分離して移動させた場合の前記第一キャリッジの主走査方向の傾きである第一の傾きと前記第二の傾きとの対比および/または前記第一の傾きと前記第三の傾きとの対比によりキャリッジの傾きを判別する判別処理と
    を行うことを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011000879A (ja) * 2009-05-20 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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