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JP2010257635A - 燃料電池システム - Google Patents

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Tomohiro Ogawa
朋宏 小川
Hiroaki Takeuchi
弘明 竹内
Shuichi Yoshikawa
秀一 吉川
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

【課題】本発明は、氷点下で燃料電池を起動させるときに燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる場合において、燃料電池スタックの過昇温の発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】燃料電池スタックの構造が定寸締結構造であり、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させた場合、燃料電池スタックの締結荷重に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定する。そして、推定された燃料電池スタック内部の温度が所定温度以上となったときに、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を開始する。
【選択図】図4

Description

本発明は燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池スタック内に設けられた冷媒通路中の冷媒の温度が0℃以下である状態で該燃料電池スタックが起動されたときに、冷媒通路内における冷媒の循環とその停止とを交互に繰り返す技術が記載されている。この特許文献1においては、燃料電池スタックに流入する冷媒の温度を検出する温度センサ又は燃料電池スタックから流出した冷媒の温度を検出する温度センサによって冷媒通路内の冷媒の温度を測定する。
また、特許文献2には、燃料電池の内部の温度が0℃以下のときに、燃料電池の内部に設けられた冷媒流路に冷媒を通過させるポンプを停止させる技術が記載されている。
特開2005−276568号公報 特開2003−036874号公報 特開2003−173805号公報
氷点下で燃料電池を起動させた場合、燃料電池スタック内で生成された生成水が凍結し、発電を阻害する虞がある。そのため、このような場合は燃料電池スタックを速やかに昇温させる必要がある。
ここで、起動時において燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させることで、該燃料電池スタックを速やかに昇温させることが出来る。しかしながら、燃料電池スタックに流入する又は燃料電池スタックから排出された冷媒の温度に基づいて該燃料電池スタック内部の温度を推定する場合、冷媒の循環を停止させると燃料電池スタック内部の温度を正確に推定することが困難となる。その結果、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を好適なタイミングで開始することが出来ず、燃料電池スタックの過昇温を招く虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、氷点下で燃料電池を起動させるときに燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる場合において、燃料電池スタックの過昇温の発生を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
第一の発明に係る燃料電池システムは、
燃料電池スタックを通る冷媒の循環を制御する冷媒循環制御手段を備え、
氷点下で燃料電池を起動させるときは燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる燃料電池システムにおいて、
燃料電池スタックの構造が定寸締結構造であり、
燃料電池スタックの締結荷重を取得する締結荷重取得手段と、
前記締結荷重取得手段によって取得された燃料電池スタックの締結荷重に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定する温度推定手段と、を更に備え、
燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させた場合、前記温度推定手段によって推定された燃料電池スタック内部の温度が所定温度以上となった
ときに、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を開始することを特徴とする。
ここで、所定温度とは、冷媒による冷却が必要と判断できる閾値である。
燃料電池スタックの構造が定寸締結構造の場合、燃料電池スタックの温度が上昇すると、燃料電池スタックの締結荷重が増加する。そのため、燃料電池スタックの締結荷重に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定することが出来る。
本発明によれば、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させて燃料電池を起動させた場合に、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を好適なタイミングで開始することが出来る。その結果、燃料電池スタックの過昇温の発生を抑制することが可能となる。
第二の発明に係る燃料電池システムは、
燃料電池スタックを通る冷媒の循環を制御する冷媒循環制御手段を備え、
氷点下で燃料電池を起動させるときは燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる燃料電池システムにおいて、
燃料電池スタックの構造が定荷重締結構造であり、
燃料電池スタックの寸法を取得する寸法取得手段と、
前記寸法取得手段によって取得された燃料電池スタックの寸法に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定する温度推定手段と、を更に備え、
燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させた場合、前記温度推定手段によって推定された燃料電池スタック内部の温度が所定温度以上となったときに、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を開始することを特徴とする。
本発明においても、所定温度とは、冷媒による冷却が必要と判断できる閾値である。
燃料電池スタックの構造が定荷重締結構造の場合、燃料電池スタックの温度が上昇すると、燃料電池スタックが膨張し、その寸法が大きくなる。そのため、燃料電池スタックの寸法に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定することが出来る。
本発明によっても、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させて燃料電池を起動させた場合に、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を好適なタイミングで開始することが出来る。その結果、燃料電池スタックの過昇温の発生を抑制することが可能となる。
本発明によれば、氷点下で燃料電池を起動させるときに燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる場合において、燃料電池スタックの過昇温の発生を抑制することが出来る。
実施例1に係る燃料電池システムの概略構成を示す図である。 実施例1に係る燃料電池の概略構成を示す図である。 実施例1に係る、氷点下で冷却水の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させたときの燃料電池スタックの締結荷重Psと燃料電池スタック内部の温度Tsとの関係を示す図である。 実施例1に係る氷点下で燃料電池を起動させたときの制御フローを示すフローチャートである。 実施例2に係る燃料電池の概略構成を示す図である。 実施例2に係る氷点下で燃料電池を起動させたときの制御フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
本発明の第一の実施例について図1〜4に基づいて説明する。
(概略構成)
図1は、本実施例に係る燃料電池システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施例に係る燃料電池の概略構成を示す図である。尚、図1において、実線の矢印は、空気、水素ガス又は冷却水の流れを表している。
燃料電池1は固体高分子型燃料電池である。燃料電池1には、空気入口、空気出口、水素ガス入口及び水素ガス出口が形成されている。空気入口及び空気出口には、空気管2、3の一端がそれぞれ接続されている。空気管2から燃料電池1に酸化剤ガスとして空気が供給される。また、燃料電池1において発電に供されなかった空気が空気管3に排出される。
燃料電池1における水素ガス入口及び水素ガス出口には、水素ガス管4、5の一端がそれぞれ接続されている。水素ガス管4から燃料電池1に燃料ガスとして水素ガス(又は水素混合ガス)が供給される。また、燃料電池1において発電に供されなかった水素ガスが水素ガス管5に排出される。
燃料電池1は、燃料電池スタック6、一対のエンドプレート30、一対のテンションプレート31、一対のインシュレータ33、一対のターミナル34及びロードセル35を備えている。燃料電池スタック6は複数のセル7が積層されることで構成されている。各セル7は、電解質膜に一対の触媒電極層が形成されたMEA(Membrane Electrode Assembly)をガス拡散層で挟み込み、さらにその外側からセパレータで挟み込むことで構成され
ている。
図2に示すように、燃料電池スタック6は、ターミナル34及びインシュレータ33を挟んで、エンドプレート30によって挟持されている。さらに、一方のインシュレータ33とエンドプレート30との間にはロードセル35が挟み込まれている。そして、各エンドプレート30の一端に一方のテンションプレート31の一端と他端とがボルト32によってそれぞれ結合され、各エンドプレート30の他端に他方のテンションプレート31の一端と他端とがボルト32によってそれぞれ結合されることで、各セル7が積層方向に締結されている。このような構造とすることで、本実施例に係る燃料電池1は、燃料電池スタック6の積層方向の寸法が定寸である定寸締結構造となっている。
また、燃料電池1には冷却水循環通路11が接続されている。冷却水循環通路11には、冷却水の流れに沿って上流側から順に、冷却水温度センサ17、冷却水循環ポンプ13及びラジエータ12が設けられている。
冷却水循環ポンプ13が駆動することで、冷却水循環通路11及び燃料電池1を通って冷却水が循環する。燃料電池1においては、燃料電池スタック6における各セル7のセパレータに形成された冷却水通路を通って冷却水が流れる。冷却水温度センサ17は、燃料電池1から排出された冷却水の温度を検出する。
また、冷却水循環通路11には、ラジエータ12をバイパスするバイパス通路14が接続されている。冷却水循環通路11とバイパス通路14の一端との接続部分には冷却水の循環経路を切り替える切り替え弁15が設けられている。切り替え弁15によってバイパス通路14が開通された場合、冷却水はラジエータ12を通らずにバイパス通路14を通って循環する。
本実施例に係る燃料電池システムは、ECU(Electric Control Unit)20を備えて
いる。ECU20には、ロードセル35及び冷却水温度センサ17等の各種センサが電気的に接続されている。これらのセンサの出力信号がECU20に入力される。また、ECU20は、燃料電池1(燃料電池スタック6)及び冷却水循環通路11を通って冷却水が循環している場合、冷却水温度センサ17の出力値に基づいて燃料電池スタック6内部の温度を推定する。
また、ECU20には、冷却水循環ポンプ13及び切り替え弁15が電気的に接続されている。これらがECU20によって制御される。
(燃料電池の氷点下起動)
燃料電池1を氷点下で起動させる場合、燃料電池スタック6内での生成水の凍結による発電の阻害を抑制するために、燃料電池スタック6を速やかに昇温させる必要がある。ここで、ラジエータ12をバイパスさせて冷却水を循環させた場合であっても、冷却水循環通路11及びバイパス通路14内の冷却水が燃料電池スタック6内に供給されることになるため、燃料電池スタック6の昇温が抑制されることになる。
そこで、本実施例においては、燃料電池1を氷点下で起動させる場合、冷却水循環ポンプ13の駆動を禁止し、冷却水の循環を停止させる。これにより、燃料電池スタック6をより速やかに昇温させることが出来る。
ここで、燃料電池スタック6の温度が過度に上昇すると、各セル7の電解質膜における温度分布のばらつきが大きくなり、ドライアップ部分が発生する場合がある。ドライアップ部分が発生すると、ドライアップしていない部分に発電が集中することになる。その結果、電解質膜が損傷したり、燃料電池スタック6の破損が生じたりする虞がある。
そのため、冷却水の循環を停止した状態で燃料電池1を起動させた場合、燃料電池スタック6の過昇温の発生を抑制すべく、燃料電池スタック6内部の温度が十分に上昇したときには冷却水の循環を開始する必要がある。
しかしながら、冷却水の循環が停止されると、燃料電池1から冷却水循環通路11に冷却水が排出されなくなる。そのため、冷却水温度センサ17の出力値に基づいて燃料電池スタック6内部の温度を推定することが困難となる。
そこで、本実施例では、氷点下で冷却水の循環を停止した状態で燃料電池1を起動させた場合、ロードセル35の検出値に基づいて燃料電池スタック6の締結荷重を算出する。そして、その算出値に基づいて燃料電池スタック6内部の温度を推定する。
上述したように、本実施例に係る燃料電池スタック6の構造は定寸締結構造となっている。そのため、燃料電池スタック6の温度が上昇することによって生じる該燃料電池スタック6の膨張エネルギは該燃料電池スタック6の締結荷重の上昇に転換される。従って、燃料電池スタック6の締結荷重に基づいて燃料電池スタック6内部の温度を推定することが出来る。
そして、推定された燃料電池スタック6内部の温度に基づいて冷却水の循環開始のタイミングを決定する、これにより、より好適なタイミングで冷却水の循環を開始することが出来る。その結果、燃料電池スタック6の過昇温の発生を抑制することが出来る。
尚、本実施例では、氷点下で冷却水の循環を停止させた状態で燃料電池1を起動させたときの燃料電池スタック6の締結荷重と燃料電池スタック6内部の温度との関係を実験等に基づいて予め求めておく。そして、それらの関係をマップとしてECU20に記憶しておき、該マップを用いて燃料電池スタック6内部の温度を導出する。
図3は、本実施例に係る、氷点下で冷却水の循環を停止させた状態で燃料電池1を起動させたときの燃料電池スタック6の締結荷重Psと燃料電池スタック6内部の温度Tsとの関係を示す図である。図3において、縦軸は燃料電池スタック6の締結荷重Psを表しており、横軸は燃料電池スタック6内部の温度Tsを表している。
図3においては、実線が本実施例に係る両者の関係を示している。また、図3において、破線は燃料電池スタック6における各セル7の電解質膜の含水量が比較的多い場合を示しており、一点鎖線は燃料電池スタック6における各セル7の電解質膜の含水量が比較的少ない場合を示している。
各セル7の電解質膜はその含水量に応じて膨潤又は収縮する。そのため、図3において破線と一点鎖線とで示すように、燃料電池スタック6の締結荷重Psと燃料電池スタック6内部の温度Tsとの関係が電解質膜の含水量に応じて変化する。そこで、図3において実線で示すような、氷点下で冷却水の循環を停止させた状態で燃料電池1を起動させたときの両者の関係を予め求めておき、その関係に基づいて燃料電池スタック6内部の温度Tsを推定する。これにより、その推定精度をより高くすることが出来る。
また、電解質膜の材料として、含水量の変化に応じた体積変化が小さい材料を選択することによっても、上記方法による燃料電池スタック6内部の温度の推定精度を向上させることが出来る。
(制御フロー)
以下、本実施例に係る氷点下で燃料電池を起動させたときの制御フローについて図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。
本フローでは、先ずステップS101において、燃料電池スタック6の起動要求があったか否かを判別する。起動要求があった場合、燃料電池スタック6への空気と水素ガスの供給が開始され、燃料電池スタック6での発電が開始される。そして、起動要求があった場合、次にステップS102の処理が実行される。
ステップS102においては、冷却水温度センサ17によって検出される冷却水の温度Twが0℃以下であるか否か、即ち、氷点下での起動である否かが判別される。尚、冷却水の温度Twに代えて外気の温度に基づいて氷点下での起動である否かの判別をしてもよい。ステップS102において肯定判定された場合、次に、ステップS103の処理が実行される。
ステップS103においては、冷却水循環ポンプ13の駆動が禁止される。
次に、ステップS104において、ロードセル35の検出値に基づいて燃料電池スタック6の締結荷重Psを算出する。
次に、ステップS105において、燃料電池スタック6の締結荷重Psを上記マップに代入することで燃料電池スタック6内部の温度Tsを導出する。
次に、ステップS106において、燃料電池スタック6内部の温度Tsが所定温度Tsa以上であるか否かを判別する。ここで、所定温度Tsaは、冷却水による冷却が必要と判断できる閾値である。該所定温度Tsaは実験等に基づいて予め定められており、ECU20に記憶されている。ステップS106において、肯定判定された場合、次にステップS107の処理が実行され、否定判定された場合、ステップS103の処理に戻る。
ステップS107においては、冷却水循環ポンプ13の駆動が開始され、燃料電池スタック6を通る冷却水の循環が開始される。
尚、本実施例においては、冷却水循環ポンプ13及びそれを制御するECU20が本発明に係る冷却水循環制御手段に相当する。また、本実施例においては、ロードセル35及び上記フローにおけるステップS104を実行するECU20が本発明に係る締結荷重取得手段に相当し、上記フローにおけるステップS105を実行するECU20が本発明に係る温度推定手段に相当する。
また、本実施例においては、インシュレータ33とエンドプレート30との間に挟み込まれるセンサは、ロードセルに限られるものではなく、当該部分の圧力の検出が可能なものであればよい。例えば、ロードセル35に代えてピエゾ型圧力センサ等を用いてもよい。
<実施例2>
本発明の第二の実施例について図5、6に基づいて説明する。尚、ここでは、第一の実施例と異なる点についてのみ説明する。
(概略構成)
図5は、本実施例に係る燃料電池の概略構成を示す図である。本実施例に係る燃料電池1も、第一の実施例と同様、固体高分子型燃料電池であるが、第一の実施例と異なり、その構造が燃料電池スタック6の締結荷重が定圧である定圧締結構造となっている。
本実施例に係る燃料電池1は、ロードセル35を備えておらず、代わりに複数のスプリング36及び超音波距離測定装置37が図5に示すような位置に設けられている。スプリング36は、燃料電池スタック6を積層方向に付勢すると共に、燃料電池スタック6の締結荷重を緩和する。つまり、本実施例に係る燃料電池1においては、燃料電池スタック6の温度が上昇すると、その積層方向の寸法が増加し、その締結荷重は略一定に維持されるようになっている。
超音波距離測定装置37は、エンドプレート30におけるインシュレータ33と向かい合う面に設けられており、該超音波距離測定装置37自体とインシュレータ33との間の積層方向における距離Liを検出する。超音波距離測定装置37は、ECU20と電気的に接続されており、その出力信号がECU20に入力される。
(燃料電池の氷点下起動)
本実施例においても、第一の実施例と同様、燃料電池1を氷点下で起動させる場合、燃料電池スタック6を速やかに昇温させるべく、燃料電池スタック6を通る冷却水の循環を停止させる。そして、燃料電池スタック6内部の温度が十分に上昇してから冷却水の循環を開始する。このとき、超音波距離測定装置37の検出値(距離Li)に基づいて燃料電
池スタック6の積層方向の寸法を算出する。そして、その算出値に基づいて、燃料電池スタック6を通る冷却水の循環を停止させているときの燃料電池スタック6内部の温度を推定する。
第一の実施例と同様、上記のように推定された燃料電池スタック6内部の温度に基づいて冷却水の循環開始のタイミングを決定することで、より好適なタイミングで冷却水の循環を開始することが出来る。その結果、燃料電池スタック6の過昇温の発生を抑制することが出来る。
尚、燃料電池スタック6の積層方向の寸法と燃料電池スタック6内部の温度との関係は電解質膜の含水量に応じて変化する。そこで、本実施例においても、第一の実施例のように燃料電池スタック6の締結荷重に基づいて燃料電池スタック6内部の温度を推定する場合と同様、氷点下で冷却水の循環を停止させた状態で燃料電池1を起動させたときの燃料電池スタック6の積層方向の寸法と燃料電池スタック6内部の温度との関係を実験等に基づいて予め求めておく。そして、それらの関係をマップとしてECU20に記憶しておき、該マップを用いて燃料電池スタック6内部の温度を導出する。これにより、その推定精度をより高くすることが出来る。
また、本実施例においても、電解質膜の材料として、含水量の変化に応じた体積変化が小さい材料を選択することで、燃料電池スタック6内部の温度の推定精度を向上させることが出来る。
(制御フロー)
以下、本実施例に係る氷点下で燃料電池を起動させたときの制御フローについて図6に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。尚、本フローは、図4に示すフローにおけるステップS104及びS105をステップS204及びS205に置き換えたものである。そのため、ステップS204及びS205の処理についてのみ説明し、その他のステップの処理についての説明は省略する。
本フローでは、ステップS103において冷却水循環ポンプ13の駆動を禁止した後、ステップS204の処理が実行される。ステップS204においては、超音波距離測定装置37の検出値に基づいて燃料電池スタック6の積層方向の寸法Lsを算出する。
次に、ステップS205において、燃料電池スタック6の積層方向の寸法Lsを上記マップに代入することで燃料電池スタック6内部の温度Tsを導出する。その後、ステップS106の処理を実行する。
尚、本実施例においては、超音波距離測定装置37及び上記フローにおけるステップS204を実行するECU20が本発明に係る寸法取得手段に相当し、上記フローにおけるステップS205を実行するECU20が本発明に係る温度推定手段に相当する。
また、本実施例においては、超音波距離測定装置37に代えて、エンドプレート30とインシュレータ33との間の積層方向における距離を検出することが可能な他のセンサを設けてもよい。また、超音波距離測定装置37に代えて、燃料電池スタック6の積層方向の寸法を直接検出することが可能なリニアエンコーダ等を用いてもよい。
1・・・燃料電池
2、3・・空気管
4、5・・水素ガス官
6・・・燃料電池スタック
7・・・セル
11・・冷却水循環通路
13・・冷却水循環ポンプ
20・・ECU
30・・エンドプレート
31・・テンションプレート
33・・インシュレータ
34・・ターミナル
35・・ロードセル
36・・スプリング
37・・超音波距離測定装置

Claims (2)

  1. 燃料電池スタックを通る冷媒の循環を制御する冷媒循環制御手段を備え、
    氷点下で燃料電池を起動させるときは燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる燃料電池システムにおいて、
    燃料電池スタックの構造が定寸締結構造であり、
    燃料電池スタックの締結荷重を取得する締結荷重取得手段と、
    前記締結荷重取得手段によって取得された燃料電池スタックの締結荷重に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定する温度推定手段と、を更に備え、
    燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させた場合、前記温度推定手段によって推定された燃料電池スタック内部の温度が所定温度以上となったときに、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を開始することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池スタックを通る冷媒の循環を制御する冷媒循環制御手段を備え、
    氷点下で燃料電池を起動させるときは燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させる燃料電池システムにおいて、
    燃料電池スタックの構造が定荷重締結構造であり、
    燃料電池スタックの寸法を取得する寸法取得手段と、
    前記寸法取得手段によって取得された燃料電池スタックの寸法に基づいて燃料電池スタック内部の温度を推定する温度推定手段と、を更に備え、
    燃料電池スタックを通る冷媒の循環を停止させた状態で燃料電池を起動させた場合、前記温度推定手段によって推定された燃料電池スタック内部の温度が所定温度以上となったときに、燃料電池スタックを通る冷媒の循環を開始することを特徴とする燃料電池システム。
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