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JP2010238010A - コンバータ制御装置、およびこのコンバータ制御装置を用いた系統連系インバータシステム - Google Patents

コンバータ制御装置、およびこのコンバータ制御装置を用いた系統連系インバータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】設置後に一部の太陽電池モジュールへの日射状況が変化した場合にも対応できる、複数の太陽電池モジュールとDC/DCコンバータとを備えた系統連系インバータシステムを提供する。
【解決手段】系統連系インバータシステムに複数の太陽電池モジュールの並列接続状態を切り替える接続装置を設け、コンバータ制御装置9に各太陽電池モジュールが他と並列接続されているか否かを判別する判別手段91を設けた。そして、PWM信号出力手段92を、並列接続されている太陽電池モジュールに接続されたDC/DCコンバータには、並列接続されている太陽電池モジュールからなる太陽電池モジュール群に対応するPWM信号を出力し、いずれの太陽電池モジュールとも並列接続されていない太陽電池モジュールに接続されたDC/DCコンバータには、当該太陽電池モジュールに対応するPWM信号を出力するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の電源装置にそれぞれ接続された各DC/DCコンバータを制御するコンバータ制御装置、およびこのコンバータ制御装置を用いた系統連系インバータシステムに関する。
従来、太陽電池などの直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して商用電力系統に供給する系統連系インバータシステムが開発されている。複数の太陽電池を直列接続した太陽電池モジュールを直流電源とした系統連系インバータシステムにおいて、太陽電池モジュールとインバータとの間にDC/DCコンバータを設けて、太陽電池モジュールの出力電力が最大となるように太陽電池モジュールの出力電圧を制御するものが開発されている。
図8は、太陽電池モジュールを3つ設けた系統連系インバータシステムを示す図である。同図においては、系統連系インバータシステム10が商用電力系統60に連系している状態を示している。この場合、インバータ50は、出力電圧が商用電力系統60の系統電圧と一致するように、DC/DCコンバータ410,420,430とインバータ50との間の電圧Vd(以下、必要に応じて「バス電圧Vd」という。)を一定とする制御を行っている。系統連系インバータシステム10は、3つの太陽電池モジュール210,220,230と、これらにそれぞれ接続されているDC/DCコンバータ410,420,430を有している。バス電圧Vdが一定とされているので、DC/DCコンバータ410,420,430は、それぞれ太陽電池モジュール210,220,230の出力電圧V1,V2,V3を任意の電圧に制御することができる。
制御装置90は、電流センサ710が検出する太陽電池モジュール210の出力電流I1と電圧センサ810が検出する太陽電池モジュール210の出力電圧V1とから、太陽電池モジュール210の出力電力PW1(=V1×I1)を算出し、この出力電力PW1が最大となるようにDC/DCコンバータ410に制御を行わせる。これにより、太陽電池モジュール210は、出力電力PW1が最大となるように制御される。同様に、太陽電池モジュール220,230も、それぞれDC/DCコンバータ420,430により、出力電力PW2(=V2×I2)、PW3(=V3×I3)が最大となるように制御される。このように、太陽電池モジュール210,220,230の出力電力PW1,PW2,PW3がそれぞれ独立に最大電力に制御されるので、系統連系インバータシステム10は効率よく電力供給を行うことができる。
特開平11−318042号公報
しかしながら、太陽電池モジュール210,220,230を設置した後、日射状況の変化などにより、いずれかの太陽電池モジュール210,220,230の出力電力PW1,PW2,PW3が極端に減少した場合などに問題が生じる。例えば、家の屋根に太陽電池モジュール210,220,230を設置した後、近くにマンションが建設されたことにより、太陽電池モジュール210および220への日射が減少して出力電力PW1,PW2が極端に減少した場合には、太陽電池モジュール210および220の出力電圧V1,V2がインバータ50の入力電圧仕様に満たない状態となる場合がある。また、太陽電池設置後に一部のモジュールのみを他社製のものや同社製でも性能の異なるものに変えたいという要望があった場合、性能面の相違から同じメーカーあるいは性能のもので一括にする必要がある。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、太陽電池モジュール設置後に一部の太陽電池モジュールへの日射状況が変化した場合や、一部を性能の異なる太陽電池モジュールで構成したモジュール群に変更する場合にも対応できる、複数の太陽電池モジュールとDC/DCコンバータとを備えた系統連系インバータシステムを提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供されるコンバータ制御装置は、複数の電源装置と、前記各電源装置にそれぞれ接続されたDC/DCコンバータとを備えた系統連系インバータシステムにおいて、前記複数のDC/DCコンバータを制御するためのコンバータ制御装置であって、いずれか2つの前記DC/DCコンバータの入力電圧を比較することにより、これらに接続されている前記電源装置が並列接続されているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によりいずれかの前記電源装置と並列接続されていると判別された電源装置に接続されたDC/DCコンバータには、当該判別された電源装置とこれに並列接続された電源装置からなる電源装置群に対応するPWM信号を出力し、前記判別手段によりいずれの前記電源装置とも並列接続されていないと判別された電源装置に接続されたDC/DCコンバータには、当該判別された電源装置に対応するPWM信号を出力するPWM信号出力手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によると、並列接続されている電源装置からなる電源装置群に対応するPWM信号が、これらの電源装置に接続されているDC/DCコンバータに入力され、他の電源装置と並列接続されていない電源装置に対応するPWM信号が当該電源装置に接続されているDC/DCコンバータに入力される。したがって、各電源装置の並列接続の状態に合わせて、PWM信号の生成方法の切り替えを行なう必要が無い。並列接続されているか否かの判別に、もともとPWM信号を生成するために入力されているDC/DCコンバータの入力電圧を利用するので、従来のコンバータ制御装置のハード構成を変更することなく用いることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記判別手段により全ての前記電源装置が並列接続されていると判別された場合に並列状態であると判定し、いずれの前記電源装置も並列接続されていないと判別された場合に独立状態であると判定する判定手段をさらに備え、前記PWM信号出力手段は、前記判定手段により前記並列状態と判定された場合には、並列接続された全ての電源装置からなる電源装置群に対応するPWM信号を全ての前記DC/DCコンバータに出力し、前記判定手段により前記独立状態と判定された場合には、前記各電源装置に対応するPWM信号を当該電源装置に接続されたDC/DCコンバータにそれぞれ出力する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記PWM信号出力手段は、前記各電源装置または前記各電源装置群の出力電力がそれぞれ最大となるように制御するためのPWM信号を出力する。
この構成によると、各電源装置または各電源装置群の出力電力がそれぞれ最大となるように制御されるので、系統連系インバータシステムは効率よく電力を供給することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記判別手段は、一方のDC/DCコンバータの入力電圧と他方のDC/DCコンバータの入力電圧との差が所定値以下の場合、当該一方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置と他方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置とは並列接続されていると判別し、前記一方のDC/DCコンバータの入力電圧と他方のDC/DCコンバータの入力電圧との差が前記所定値より大きい場合、当該一方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置と他方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置とは並列接続されていないと判別する。
本発明の第2の側面によって提供される系統連系インバータシステムは、複数の太陽電池モジュールと、前記各太陽電池モジュールの並列接続の状態を切り替える接続装置と、前記各太陽電池にそれぞれ接続されたDC/DCコンバータと、請求項1ないし4のいずれかに記載のコンバータ制御装置と、前記複数のDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えている。
この構成によると、前記接続装置により、前記各太陽電池モジュールの並列接続の状態を切り替えることができる。したがって、前記各太陽電池モジュールを設置した後に一部の太陽電池モジュールへの日射状況が変化した場合や、一部を性能の異なる太陽電池モジュールで構成したモジュール群に変更する場合でも、並列接続の状態を切り替えることにより対応することができる。また、前記接続装置の切り替えに合わせて、PWM信号の生成方法を切り替える必要が無い。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係るコンバータ制御装置の第1実施形態を備えた系統連系インバータシステムを示すブロック図である。 第1実施形態における接続装置の構成の一例である。 第1実施形態における制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、接続装置の状態の判定方法を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における接続装置の構成の一例である。 第2実施形態における、接続装置の状態の判定方法を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における、他の判定方法を説明するためのフローチャートである。 従来の系統連系インバータシステムを示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るコンバータ制御装置の第1実施形態を備えた系統連系インバータシステムを示すブロック図である。系統連系インバータシステム1は、太陽電池モジュール21,22,23が出力する直流電力をインバータ5で交流電力に変換して商用電力系統6に出力するものである。同図に示すように、系統連系インバータシステム1は、太陽電池モジュール21,22,23、接続装置3、DC/DCコンバータ41,42,43、インバータ5、商用電力系統6、電流センサ71,72,73、電圧センサ81,82,83、および制御装置9を備えている。太陽電池モジュール21,22,23はそれぞれDC/DCコンバータ41,42,43に接続され、DC/DCコンバータ41,42,43はインバータ5に接続され、インバータ5は商用電力系統6に接続されている。
太陽電池モジュール21,22,23は、それぞれ複数の太陽電池を直列接続したものであり、太陽電池が太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して生成した直流電力を出力する。一般的に、太陽電池モジュールは、直列接続された太陽電池の数と、当該太陽電池が受ける日射強度により異なる電力を出力する。したがって、面積の広い場所に設置される場合は、太陽電池の直列数を多くすることができるので、大きな電力を出力することができる。また、日射条件のいい場所に設置された場合も、大きな電力を出力することができる。太陽電池モジュール21,22,23は、それぞれ設置される場所によって太陽電池の直列数が異なり、日射条件も異なるので、出力する電力は異なるものとなる。
接続装置3は、太陽電池モジュール21,22,23とDC/DCコンバータ41,42,43とをそれぞれ接続する3つの接続線にまたがって設けられており、3つの接続線が互いに接続された状態と、接続されない独立した状態とに切り替えるものである。3つの接続線が互いに接続された状態のとき、太陽電池モジュール21,22,23は並列接続された状態となる。以下では、この状態を「並列状態」という。また、3つの接続線が独立した状態を「独立状態」という。
接続装置3は、太陽電池モジュール21,22,23を設置するときに、並列状態にするか独立状態にするかが決定されて設定される。各太陽電池モジュール21,22,23がそれぞれ適切な電力を出力することができ、それぞれ独立して制御することにより効率よく電力供給を行うことができる場合には、接続装置3は独立状態となるように設定される。一方、各太陽電池モジュール21,22,23のいずれかが単独では十分な電力を出力することができない場合には、接続装置3は並列状態となるように設定される。接続装置3を独立状態に設定して太陽電池モジュール21,22,23を設置した後に、日射状況が悪くなって各太陽電池モジュール21,22,23が単独では十分な電力を出力することができなくなった場合には、使用者は接続装置3を並列状態に切り替えることができる。逆に、接続装置3を並列状態に設定して太陽電池モジュール21,22,23を設置した後に、日射状況が良くなって各太陽電池モジュール21,22,23が適切な電力を出力することができるようになった場合には、使用者は接続装置3を独立状態に切り替えることができる。また、一部を性能の異なる太陽電池モジュールで構成したモジュール群に変更する場合も独立状態に切り替えることができる。
図2は、接続装置3の構成の一例であり、2つのスイッチ31,32で構成されたものである。スイッチ31および32は連動してオンとオフが切り替えられる機械式のスイッチであるが、オンのときには3つの接続線が接続された並列状態となり、オフのときには3つの接続線が独立した独立状態となる。なお、接続装置3の構成はこれに限られない。例えば、機械式のスイッチ31,32に代えて電子スイッチ、例えばトランジスタを設け、当該トランジスタのベース電圧を切り替えることにより、並列状態と独立状態とを切り替えるようにしてもよい。
DC/DCコンバータ41,42,43は、それぞれ太陽電池モジュール21,22,23に接続されており、各太陽電池モジュール21,22,23から入力される直流電圧の電圧値V1,V2,V3をそれぞれ他の電圧値に変換するものである。DC/DCコンバータ41,42,43は、制御装置9から入力されるPWM信号に応じて、図示しないスイッチング素子をオン・オフ動作させることにより、入力される直流電圧を昇圧または降圧する。DC/DCコンバータ41,42,43は、昇圧または降圧されたバス電圧Vdをインバータ5に供給する。系統連系インバータシステム1が商用電力系統6に連系している状態では、バス電圧Vdが一定となるようにインバータ5により制御されているので、DC/DCコンバータ41,42,43は、それぞれ入力電圧、すなわち、太陽電池モジュール21,22,23からそれぞれ出力される電圧を制御することができる。
インバータ5は、図示しないスイッチング素子をオン・オフ動作させることで、DC/DCコンバータ41,42,43から入力される直流電力を交流電力に変換する。インバータ5は、図示しないローパスフィルタによりスイッチングノイズが除去された交流電力を商用電力系統6に出力する。なお、図1においては、インバータ5の電力変換動作を制御する制御装置を省略している。系統連系インバータシステム1が商用電力系統6に連系している状態では、インバータ5は、バス電圧Vdを一定とする制御を行っている。
電流センサ71,72,73は、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43の入力側に直列に接続されており、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43に入力される電流を検出するものである。独立状態においては、各太陽電池モジュール21,22,23はそれぞれDC/DCコンバータ41,42,43とのみ接続されているので、電流センサ71,72,73が検出する電流は、それぞれ太陽電池モジュール21,22,23の出力電流となる。並列状態においては、電流センサ71,72,73が検出する電流は、太陽電池モジュール21,22,23が並列接続された太陽電池モジュール群の出力電流のうち、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43に入力される電流となる。電流センサ71,72,73は、それぞれ検出した電流の電流値I1,I2,I3を制御装置9に出力する。
電圧センサ81,82,83は、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43の入力側に接続されており、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43の入力側の電圧を検出するものである。独立状態においては、各太陽電池モジュール21,22,23はそれぞれDC/DCコンバータ41,42,43とのみ接続されているので、電圧センサ81,82,83が検出する電圧は、それぞれ太陽電池モジュール21,22,23の出力電圧となる。並列状態においては、電圧センサ81,82,83が検出する電圧は、太陽電池モジュール21,22,23が並列接続された太陽電池モジュール群の出力電圧となる。電圧センサ81,82,83は、それぞれ検出した電圧の電圧値V1,V2,V3を制御装置9に出力する。
制御装置9は、DC/DCコンバータ41,42,43を制御するものである。制御装置9は、電流センサ71,72,73からそれぞれ入力される電流値I1,I2,I3と電圧センサ81,82,83からそれぞれ入力される電圧値V1,V2,V3とからPWM信号を生成し、当該PWM信号をDC/DCコンバータ41,42,43に出力することにより制御する。
図3は、制御装置9の構成を示すブロック図である。制御装置9は、電圧比較部91およびPWM信号生成部92を備えている。
電圧比較部91は、電圧センサ81,82,83からそれぞれ入力される電圧値V1,V2,V3を互いに比較して、接続装置3が並列状態であるか独立状態であるかを判定するものである。電圧比較部91は、判定結果を信号としてPWM信号生成部に出力する。本実施形態では、接続装置3が並列状態である場合にはDC/DCコンバータ41,42,43の入力側の電圧が等しくなり、接続装置3が独立状態である場合にはDC/DCコンバータ41,42,43の入力側の電圧が異なることを利用して、接続装置3の状態を判定している。
図4は、電圧比較部91で行なわれる、接続装置3が並列状態であるか独立状態であるかの判定方法を説明するためのフローチャートである。当該判定は、電圧値V1,V2,V3が入力されるたびに行うようにしてもよいし、毎日所定の時間に行うようにしてもよい。接続状態の変更にすぐに対応できるようにするためには、判定の間隔を短くすればよい。判定のための処理による負担を軽減するためには、判定の間隔を長くすればよい。
まず、電圧値V1,V2,V3が入力される(S1)。電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S2)。所定の電圧値ΔVは、電圧センサ81,82,83の測定誤差を排除するために予め設定された値であり、2つの電圧値の差がこの値以下であれば、両者が同電圧であると判断できるように設定されたものである。所定の電圧値ΔVを過小な値に設定すると、同電圧であっても電圧センサの測定
誤差により同電圧でないと判別され、過大な値に設定すると、同電圧でない場合であっても同電圧であると判別されるので、実験により適切な値を設定すべきである。
電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S2:YES)、すなわち、電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であると判断される場合、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S3)。並列状態であっても、電圧値V1と電圧値V2とが偶然同電圧となる可能性もある。したがって、電圧値V2と電圧値V3の比較を行っている。
電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S3:YES)、すなわち、電圧値V2と電圧値V3とが同電圧であると判断される場合、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S4)。電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であり、電圧値V2と電圧値V3とが同電圧である場合、通常は電圧値V1、V2、V3とも同電圧であると考えられる。しかし、例えば、V2=V1+
ΔV、V3=V2+ΔVの場合、V3=V1+2ΔVとなり、電圧値V3と電圧値V1と
が同電圧でない可能性もある。したがって、念のために、電圧値V3と電圧値V1の比較も行っている。
電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S4:YES)、すなわち、電圧値V3と電圧値V1とが同電圧であると判断される場合、並列状態であると判定され、並列状態である旨の信号がPWM信号生成部に出力される(S5)。
電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S2:NO)、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S3:NO)、または、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S4:NO)、独立状態であると判定され、独立状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S6)。
なお、ステップS3で電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合に独立状態であると判定して、ステップS4を省略してステップS5に進むようにしてもよい。また、ステップS2で電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下である場合に独立状態であると判定して、ステップS3およびS4を省略してステップS5に進むようにしてもよい。
なお、電圧値V1,V2,V3の比較方法はこれに限られず、他の方法で比較して並列状態であるか独立状態であるかを判定してもよい。例えば、電圧値V1,V2,V3の平均値V’を算出して、各電圧値V1,V2,V3とV’との差がすべて所定の値以下の場
合に並列状態であると判定するようにしてもよい。
図3に戻って、PWM信号生成部92は、電圧センサ81,82,83からそれぞれ入力される電圧値V1,V2,V3、電流センサ71,72,73からそれぞれ入力される電流値I1,I2,I3、および、電圧比較部91から入力される判定信号に基づいて、PWM信号P1,P2,P3を生成する。
判定信号が独立状態を示す信号である場合、PWM信号生成部92は、DC/DCコンバータ41,42,43に入力するPWM信号をそれぞれ別に生成する。すなわち、電圧センサ81より入力される電圧値V1および電流センサ71より入力される電流値I1から太陽電池モジュール21の出力電力値PW1(=V1×I1)を算出し、当該出力電力値PW1を最大とするように制御するためのPWM信号P1を生成する。出力電力値を最大とするための制御は、いわゆる最大電力追従制御として公知であるので、説明を省略する。同様に、電圧センサ82より入力される電圧値V2および電流センサ72より入力される電流値I2から算出された太陽電池モジュール22の出力電力値PW2(=V2×I2)を最大とするように制御するためのPWM信号P2を生成し、電圧センサ83より入力される電圧値V3および電流センサ73より入力される電流値I3からから算出された太陽電池モジュール23の出力電力値PW3(=V3×I3)を最大とするように制御するためのPWM信号P3を生成する。
判定信号が並列状態を示す信号である場合、PWM信号生成部92は、DC/DCコンバータ41,42,43に出力する共通のPWM信号を生成する。すなわち、太陽電池モジュール21,22,23が並列接続された太陽電池モジュール群の出力電力値PWsを最大とするように制御するためのPWM信号Pを生成する。当該太陽電池モジュール群の出力電力値PWsは、電圧センサ81より入力される電圧値V1および電流センサ71,72,73より入力される電流値I1,I2,I3の合計電流値I(=I1+I2+I3)から算出される。PWM信号生成部92は、PWM信号PをPWM信号P1,P2,P3として、それぞれDC/DCコンバータ41,42,43に出力する。
次に、系統連系インバータシステム1の作用について説明する。
本実施形態においては、接続装置3によって、太陽電池モジュール21,22,23を並列状態と独立状態との間で容易に切り替えることができる。したがって、太陽電池モジュール21,22,23を設置した後に一部の太陽電池モジュールへの日射状況が変化した場合や、一部を性能の異なる太陽電池モジュールで構成したモジュール群に変更する場合でも、並列状態と独立状態を切り替えることにより対応することができる。
また、本実施形態においては、制御装置9が電圧センサ81,82,83から入力される電圧値V1,V2,V3に基づいて太陽電池モジュール21,22,23の接続状態を判定し、対応したPWM信号を生成して出力する。したがって、接続装置3を切り替えたときにPWM信号の生成方法を切り替える必要が無い。もともとPWM信号を生成するために入力されている各DC/DCコンバータ41,42,43の入力電圧を利用して、演算処理のみで接続状態を判定するので、従来の制御装置のハード構成を変更することなく用いることができる。
上記第1実施形態では、接続装置3が、太陽電池モジュール21,22,23が全て並列接続された並列状態と、太陽電池モジュール21,22,23のいずれも並列接続されていない独立状態とを切り替える場合について説明した。接続装置3が、太陽電池モジュール21,22,23のうちのいずれか2つのみを並列接続させることができる場合の第2実施形態について、以下に説明する。
本発明に係るコンバータ制御装置の第2実施形態を備えた系統連系インバータシステムのブロック図は、図1と同様となる。本実施形態においては、接続装置3の構成と制御装置9が行う制御が第1実施形態と異なる。
図5は、本実施形態における接続装置3’の構成の一例であり、3つのスイッチ31’,32’,33’で構成されたものである。スイッチ31’,32’,33’はそれぞれ個別にオンとオフを切り替えることができる。スイッチ31’のみがオンの場合、太陽電池モジュール21と太陽電池モジュール22とが並列接続され、太陽電池モジュール23が単独状態となる。スイッチ32’のみがオンの場合、太陽電池モジュール22と太陽電池モジュール23とが並列接続され、太陽電池モジュール21が単独状態となる。スイッチ33’のみがオンの場合、太陽電池モジュール21と太陽電池モジュール23とが並列接続され、太陽電池モジュール22が単独状態となる。スイッチ31’,32’,33’のうちいずれか2つ以上がオンの場合、太陽電池モジュール21,22,23は並列状態となり、スイッチ31’,32’,33’のすべてがオフの場合、独立状態となる。なお、接続装置3の構成はこれに限られない。例えば、スイッチ31’,32’,33’に代えてトランジスタを設け、当該トランジスタのベース電圧を切り替えることにより、それぞれオンとオフとを切り替えるようにしてもよい。
本実施形態における制御装置9のブロック図は、図3と同様となるので省略する。しかし、制御装置9が行う制御は、第1実施形態のものと異なる。電圧比較部91は、電圧センサ81,82,83からそれぞれ入力される電圧値V1,V2,V3を互いに比較して、接続装置3’の接続状態を判定する。
図6は、電圧比較部91で行なわれる、接続装置3’の接続状態の判定方法を説明するためのフローチャートである。当該判定のタイミングも、適宜設定すればよい。
まず、電圧値V1,V2,V3が入力される(S11)。電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S12)。所定の電圧値ΔVは、電圧センサ81,82,83の測定誤差より予め設定された値であり、実験により適切な値が設定される。
電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S12:YES)、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S13)。電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S13:YES)、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S14)。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S14:YES)、全ての電圧値が同一なので、並列状態であると判定され、並列状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S15)。
ステップS14において、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S14:NO)、ステップS11に戻る。すなわち、電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であり、電圧値V2と電圧値V3とが同電圧であるが、電圧値V3と電圧値V1とが異なる場合、検出された電圧値が疑わしいので、再度電圧値V1,V2,V3を入力して判定処理を行う。
ステップS13において、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S13:NO)、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S16)。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S16:YES)、ステップS11に戻る。すなわち、電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であり、電圧値V3と電圧値V1とが同電圧であるが、電圧値V2と電圧値V3とが異なる場合、検出された電圧値が疑わしいので、再度電圧値V1,V2,V3を入力して判定処理を行う。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S16:NO)、スイッチ31’のみがオンとなり、太陽電池モジュール21と太陽電池モジュール22とが並列接続された状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S17)。
ステップS12において、電圧値V1と電圧値V2との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S12:NO)、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S18)。電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S18:YES)、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S19)。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S19:YES)、ステップS11に戻る。すなわち、電圧値V2と電圧値V3とが同電圧であり、電圧値V3と電圧値V1とが同電圧であるが、電圧値V1と電圧値V2とが異なる場合、検出された電圧値が疑わしいので、再度電圧値V1,V2,V3を入力して判定処理を行う。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S19:NO)、スイッチ32’のみがオンとなり、太陽電池モジュール22と太陽電池モジュール23とが並列接続された状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S20)。
ステップS18において、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S18:NO)、電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下であるか否かが判別される(S21)。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S21:YES)、スイッチ33’のみがオンとなり、太陽電池モジュール23と太陽電池モジュール21とが並列接続された状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S22)。電圧値V3と電圧値V1との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S21:NO)、全ての電圧値が異なるので、独立状態であると判定され、独立状態である旨の信号がPWM信号生成部92に出力される(S23)。
なお、電圧値V1,V2,V3の比較方法はこれに限られず、他の方法で比較して判定してもよい。
図7は、他の判定方法を説明するためのフローチャートである。当該判定方法は、図6のフローチャートに示す判定方法を簡略化したものである。同図に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートから、ステップS14、S16、S19を除いたものである。
同図に示すフローチャートにおいては、ステップS13で、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S13:YES)、ステップS15に進んでいる。これは、電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であり電圧値V2と電圧値V3とが同電圧であれば、電圧値V3と電圧値V1とを比較するまでもなく、並列状態であると推定できるからである。また、ステップS13で、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下でない場合(S13:NO)、ステップS17に進んでいる。これは、電圧値V1と電圧値V2とが同電圧であり電圧値V2と電圧値V3とが異なれば、電圧値V3と電圧値V1とは、比較するまでもなく、異なると推定できるからである。同様に、ステップS18で、電圧値V2と電圧値V3との差が所定の電圧値ΔV以下である場合(S18:YES)、電圧値V3と電圧値V1とは異なると推定できるので、ステップS19に進んでいる。
本実施形態における制御装置9のPWM信号生成部92は、電圧比較部91から入力される判定信号に基づくPWM信号P1,P2,P3の生成において、第1実施形態と異なる。なお、判定信号が並列状態を示す信号(図6におけるステップS15参照)である場合、および、独立状態を示す信号(図6におけるステップS23参照)である場合は、第1実施形態と同様となるので省略する。
判定信号が、太陽電池モジュール21と太陽電池モジュール22とが並列接続された状態である旨の信号(図6におけるステップS17参照)である場合、PWM信号生成部92は、DC/DCコンバータ41,42に出力する共通のPWM信号Pと、DC/DCコンバータ43に出力するPWM信号P3とを生成する。PWM信号Pは、太陽電池モジュール21と22とが並列接続された太陽電池モジュール群の出力電力値PW12を最大とするように制御するためのPWM信号である。当該太陽電池モジュール群の出力電力値PW12は、電圧センサ81より入力される電圧値V1および電流センサ71,72より入力される電流値I1,I2の合計電流値I(=I1+I2)から算出され、PW12=V1×(I1+I2)である。PWM信号生成部92は、PWM信号PをPWM信号P1,P2として、それぞれDC/DCコンバータ41,42に出力する。また、PWM信号P3は、電圧センサ83より入力される電圧値V3および電流センサ73より入力される電流値I3から算出された太陽電池モジュール23の出力電力値PW3(=V3×I3)を最大とするように制御するためのPWM信号である。PWM信号生成部92は、PWM信号P3をDC/DCコンバータ43に出力する。
判定信号が、太陽電池モジュール22と太陽電池モジュール23とが並列接続された状態である旨の信号(図6におけるステップS20参照)である場合、PWM信号生成部92は、DC/DCコンバータ42,43に出力する共通のPWM信号Pと、DC/DCコンバータ41に出力するPWM信号P1とを生成する。PWM信号Pは、太陽電池モジュール22と23とが並列接続された太陽電池モジュール群の出力電力値PW23を最大とするように制御するためのPWM信号である。当該太陽電池モジュール群の出力電力値PW23は、電圧値V2および電流値I2,I3の合計電流値I(=I2+I3)から算出され、PW23=V2×(I2+I3)である。PWM信号生成部92は、PWM信号PをPWM信号P2,P3として、それぞれDC/DCコンバータ42,43に出力する。また、PWM信号P1は、電圧値V1および電流値I1から算出された太陽電池モジュール21の出力電力値PW1(=V1×I1)を最大とするように制御するためのPWM信号である。PWM信号生成部92は、PWM信号P1をDC/DCコンバータ41に出力する。
判定信号が、太陽電池モジュール23と太陽電池モジュール21とが並列接続された状態である旨の信号(図6におけるステップS22参照)である場合、PWM信号生成部92は、DC/DCコンバータ43,41に出力する共通のPWM信号Pと、DC/DCコンバータ42に出力するPWM信号P2とを生成する。PWM信号Pは、太陽電池モジュール23と21とが並列接続された太陽電池モジュール群の出力電力値PW31を最大とするように制御するためのPWM信号である。当該太陽電池モジュール群の出力電力値PW31は、電圧値V3および電流値I3,I1の合計電流値I(=I3+I1)から算出され、PW31=V3×(I3+I1)である。PWM信号生成部92は、PWM信号PをPWM信号P3,P1として、それぞれDC/DCコンバータ43,41に出力する。また、PWM信号P2は、電圧値V2および電流値I2から算出された太陽電池モジュール22の出力電力値PW2(=V2×I2)を最大とするように制御するためのPWM信号である。PWM信号生成部92は、PWM信号P2をDC/DCコンバータ42に出力する。
本実施形態においては、接続装置3’によって、太陽電池モジュール21,22,23の接続状態を様々な状態に容易に切り替えることができる。したがって、太陽電池モジュール21,22,23を設置した後に一部の太陽電池モジュールへの日射状況が変化した場合や、一部を性能の異なる太陽電池モジュールで構成したモジュール群に変更する場合でも、並列接続状態を切り替えることにより対応することができる。
また、本実施形態においては、制御装置9が電圧センサ81,82,83から入力される電圧値V1,V2,V3に基づいて太陽電池モジュール21,22,23の接続状態を判定し、対応したPWM信号を生成して出力する。したがって、接続装置3’を切り替えたときにPWM信号の生成方法を切り替える必要が無い。もともとPWM信号を生成するために入力されている各DC/DCコンバータ41,42,43の入力電圧を利用して、演算処理のみで接続状態を判定するので、従来の制御装置のハード構成を変更することなく用いることができる。
なお、上記実施形態においては、並列接続された太陽電池モジュールの出力電力を制御するためのPWM信号を、各DC/DCコンバータに入力される電流値を合算した電流値に基づいて生成していたが、いずれかのDC/DCコンバータに入力される電流値に基づいて生成するようにしてもよい。各DC/DCコンバータは共通のPWM信号で制御されるので、各DC/DCコンバータに入力される電流値は太陽電池モジュール群の出力電流値に比例するからである。
また、上記実施形態においては、並列接続された各太陽電池モジュールに接続されたDC/DCコンバータに同一のPWM信号Pを出力しているが、これに限られない。例えば、各DC/DCコンバータに入力される電流に偏りが無いようにバランス制御するために、入力される電流の差に基づいて、PWM信号Pに変更を加えたPWM信号を出力するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、太陽電池モジュールが3つの場合について説明したが、これに限られない。本発明は、太陽電池モジュールが2つの場合でも、4つ以上の場合でも適用することができる。
また、上記実施形態においては、太陽電池モジュールを設置した後に日射状況の変化が生じた場合に、人為的に接続装置を切り替える場合について説明したがこれに限られない。例えば、時刻に伴う日射強度の変化に応じて太陽電池モジュールの接続状態を変更する場合は、日射強度計の検出値やタイマーに基づいて接続状態を切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、電源装置が太陽電池モジュールの場合について説明したが、これに限られない。例えば、電源装置が燃料電池であってもよいし、風力発電装置、水車などの水力発電装置、地熱発電装置、波力発電装置などにより発電された交流電力を直流電力に変換して出力する装置であってもよい。自然条件などの人為的に変更することができない条件により発電量が変動する電源装置において、本発明は特に有効である。
本発明に係るコンバータ制御装置および系統連系インバータシステムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るコンバータ制御装置および系統連系インバータシステムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
1 系統連系インバータシステム
21,22,23 太陽電池モジュール(電源装置)
3 接続装置
41,42,43 DC/DCコンバータ
5 インバータ
6 商用電力系統
71,72,73 電流センサ
81,82,83 電圧センサ
9 制御装置(コンバータ制御装置)
91 電圧比較部(判別手段、判定手段)
92 PWM信号生成部(PWM信号出力手段)

Claims (5)

  1. 複数の電源装置と、前記複数の電源装置の各出力端にそれぞれ接続された複数のDC/DCコンバータと、前記複数の電源装置と前記複数のDC/DCコンバータとの間に設けられ、前記複数の出力端が互いに接続されていない接続状態と前記複数の出力端のうち、少なくとも2つの出力端を接続する接続状態のいずれかの接続状態にする接続手段と、前記複数のDC/DCコンバータの全ての出力端に接続され、これらのDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換して系統に出力するインバータとを備えた系統連系インバータシステムに適用され、前記複数のDC/DCコンバータの駆動を制御するコンバータ制御装置であって、
    いずれか2つの前記DC/DCコンバータの入力電圧を比較することにより、これらに接続されている前記電源装置の出力端が互いに接続されているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記出力端が互いに接続されていると判別された電源装置に接続された複数のDC/DCコンバータには、前記出力端が互いに接続された複数の電源装置からなる電源装置群の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を出力し、前記判別手段により前記出力端が他の出力端のいずれにも接続されていないと判別された電源装置に接続されたDC/DCコンバータには、当該判別された電源装置の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を出力するPWM信号出力手段と、
    を備えることを特徴とするコンバータ制御装置。
  2. 前記判別手段により前記複数の電源装置の全ての出力端が相互に接続されていると判別された場合に前記複数の電源装置は並列状態であると判定し、前記複数の電源装置の各出力端がいずれも他の出力端と接続されていないと判別された場合に前記複数の電源装置は独立状態であると判定する判定手段をさらに備え、
    前記PWM信号出力手段は、前記判定手段により前記並列状態と判定された場合には、並列接続された全ての電源装置からなる電源装置群の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を全ての前記DC/DCコンバータに出力し、前記判定手段により前記独立状態と判定された場合には、前記各電源装置の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を当該電源装置に接続されたDC/DCコンバータにそれぞれ出力する、
    請求項1に記載のコンバータ制御装置。
  3. 前記PWM信号出力手段は、前記複数のDC/DCコンバータのうち、前記複数の電源装置のいずれか1つが接続されているDC/DCコンバータには、その電源装置から出力される電力が最大となるように制御するためのPWM信号を出力し、前記複数のDC/DCコンバータのうち、前記出力端が相互に接続されている複数の電源装置が接続されている複数の前記DC/DCコンバータには、それらの電源装置から出力される前記電源装置群としての電力が最大となるように制御するためのPWM信号を出力する、請求項1または2に記載のコンバータ制御装置。
  4. 前記判別手段は、一方のDC/DCコンバータの入力電圧と他方のDC/DCコンバータの入力電圧との差が所定値以下の場合、当該一方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置の出力端と他方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置の出力端とは相互に接続されていると判別し、前記一方のDC/DCコンバータの入力電圧と他方のDC/DCコンバータの入力電圧との差が前記所定値より大きい場合、当該一方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置の出力端と他方のDC/DCコンバータに接続されている電源装置の出力端とは相互に接続されていないと判別する、請求項1ないし3のいずれかに記載のコンバータ制御装置。
  5. 複数の電源装置と、前記複数の電源装置の各出力端にそれぞれ接続された複数のDC/DCコンバータと、前記複数の電源装置と前記複数のDC/DCコンバータとの間に設けられ、前記複数の出力端が互いに接続されていない接続状態と前記複数の出力端のうち、少なくとも2つの出力端を接続する接続状態のいずれかの接続状態にする接続手段と、前記複数のDC/DCコンバータの駆動を制御するコンバータ制御手段と、前記複数のDC/DCコンバータの全ての出力端に接続され、これらのDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換して系統に出力するインバータと、を備えた系統連系インバータシステムであって、
    前記コンバータ制御手段は、
    いずれか2つの前記DC/DCコンバータの入力電圧を比較することにより、これらに接続されている前記電源装置の出力端が互いに接続されているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記出力端が互いに接続されていると判別された電源装置に接続された複数のDC/DCコンバータには、前記出力端が互いに接続された複数の電源装置からなる電源装置群の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を出力し、前記判別手段により前記出力端が他の出力端のいずれにも接続されていないと判別された電源装置に接続されたDC/DCコンバータには、当該判別された電源装置の出力効率に基づいて生成されるPWM信号を出力するPWM信号出力手段と、
    を備えることを特徴とする系統連系インバータシステム。
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