JP2010235689A - 無機微粒子分散用バインダー樹脂、無機微粒子分散ペースト組成物及び無機微粒子分散シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無機微粒子分散シートに用いられる無機微粒子分散用バインダー樹脂であって、エステル部に炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を有するメタクリレートに由来するセグメント、及び、ポリエチレングリコールモノメタクリレートに由来するセグメントを有し、ポリエチレングリコールモノメタクリレートに由来するセグメントの含有量が30〜50重量%であり、かつ、前記ポリエチレングリコールモノメタクリレートは、エチレンオキサイドの繰り返し数が20〜50である無機微粒子分散用バインダー樹脂。
【選択図】なし
Description
まず、バインダー樹脂を有機溶剤に溶解した溶液に、可塑剤、分散剤等を添加した後、セラミック原料粉末を加える。次いで、ボールミル等により均一に混合し脱泡を行って一定粘度を有するセラミックスラリー組成物を得る。得られたセラミックスラリー組成物をドクターブレード、リバースロールコーター等を用いて、離型処理したポリエチレンテレフタレートフィルム又はステンレス鋼プレート等の支持体面で流延成形する。次いで、加熱等により有機溶剤等の揮発分を溜去させた後、支持体から剥離してセラミックグリーンシートを得る。
しかしながら、非酸化性雰囲気中での焼成を行った際には、グリーンシート中のバインダーが炭素として残存し、炭素の存在に起因して発生した気孔(ポア)が焼成体中に残ることになるため、製造後の電子部品における特性上の不都合が生じていた。
しかし、アクリル樹脂は、原料粉末の分散性が悪く、グリーンシートの均質性が損なわれていた。また均質性の悪化に伴って、グリーンシートのシート強度、シート伸び率、シート成形密度、シート打ち抜き性等の物性が低下していた。
しかしながら、これらの技術では、バインダーの極性を高める効果を発現させるため、ポリアルキレンエーテルが用いられているものの、得られるグリーンシートは、依然として機械的強度に劣るものとなっていた。
以下に本発明を詳述する。
しかしながら、このような無機微粒子分散用バインダー樹脂を用いて得られる成形体は脆い物性を示し、厚みが20μm以上の無機微粒子分散シート等に用いることが難しいという問題が新たに発生した。
これに対して、本発明者らは更に鋭意検討した結果、ポリエチレングリコールモノメタクリレートのエチレンオキサイドの繰り返し数を20〜50とすることで、充分な分散性や熱分解性を有しつつ、得られる成形体の伸長特性や、作業性が大幅に改善されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
なお、本明細書において、低温脱脂とは、窒素置換等を行わない通常の空気雰囲気下において、400℃で1時間保持した際に無機微粒子分散用バインダー樹脂の初期重量の99.5重量%以上が分解されることを意味する。
上記エステル部に炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を有するメタクリレートとしては、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレートが挙げられる。これらのメタクリレートは、単独重合体とした場合の熱分解性に優れ、残留炭素分が少ないという特徴を有する。
2種以上を併用する場合、使用するメタクリレートの組み合わせによって、無機微粒子分散シートの作業性に影響を与える。具体的には、メチルメタクリレートが多くなるとシートが硬くなり、ブチルメタクリレートが少なくなるとシートが柔らかくなるため、作業性の向上を図るため、適切な範囲でメタクリレートを組み合わせて使用することが好ましい。
上記ポリエチレングリコールモノメタクリレートとしては、具体的には例えば、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート等を用いることができる。
なお、ポリスチレン換算による重量平均分子量の測定は、カラムとして例えばSHOKO社製カラムLF−804等を用いてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定を行うことで得ることができる。
上記極性基を有するメタクリルモノマーとしては、例えば、極性基を有するメタクリレートモノマー、メタクリル酸等が挙げられる。
また、無機微粒子分散用バインダー樹脂の分子末端のみに水素結合性官能基が導入されたことは、例えば、13C−NMRにより確認することができる。
本発明の無機微粒子分散用バインダー樹脂、有機溶剤、及び、無機微粒子を含有する無機微粒子分散ペースト組成物もまた、本発明の1つである。
上記無機微粒子としては特に限定されず、例えば、銅、銀、ニッケル、パラジウム、アルミニウム、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、チタン酸バリウム、窒化アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ケイ酸塩ガラス、鉛ガラス、CaO・Al2O3・SiO2系無機ガラス、MgO・Al2O3・SiO2系無機ガラス、LiO2・Al2O3・SiO2系無機ガラス等の低融点ガラス、BaMgAl10O17:Eu、Zn2SiO4:Mn、(Y、Gd)BO3:Eu等の蛍光体、種々のカーボンブラック、カーボンナノチューブ、金属錯体等が挙げられる。
上記有機溶剤としては特に限定されず、例えば、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロパノール、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、テルピネオール、テルピネオールアセテート、ジヒドロテルピネオール、ジヒドロテルピネオールアセテートテキサノール、イソホロン、乳酸ブチル、ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ベンジルアルコール、フェニルプロピレングリコール、クレゾール等が挙げられる。なかでも、テルピネオールアセテート、ジヒドロテルピネオール、ジヒドロテルピネオールアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、テキサノールが好ましく、テルピネオール、テルピネオールアセテート、ジヒドロテルピネオール、ジヒドロテルピネオールアセテートがより好ましい。なお、これらの有機溶剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記密着促進剤としては、特に限定されないが、アミノシラン系シランカップリング剤が好適に用いられる。
上記アミノシラン系シランカップリング剤としては、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシランが挙げられる。
アミノシラン系シランカップリング剤以外にも、グリシジルシラン系シランカップリング剤である3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、その他シランカップリング剤であるジメチルジメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等も好適に用いることができ、これらを複数用いても良い。
上記ノニオン系界面活性剤としては特に限定されないが、HLB値が10以上20以下のノニオン系界面活性剤であることが好ましい。ここで、HLB値とは、界面活性剤の親水性、親油性を表す指標として用いられるものであって、計算方法がいくつか提案されており、例えば、エステル系の界面活性剤について、鹸化価をS、界面活性剤を構成する脂肪酸の酸価をAとし、HLB値を20(1−S/A)等の定義がある。具体的には、脂肪鎖にアルキレンエーテルを付加させたポリエチレンオキサイドを有するノニオン系界面活性剤が好適であり、具体的には例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル等が好適に用いられる。なお、上記ノニオン系界面活性剤は、熱分解性がよいが、大量に添加すると無機微粒子分散ペースト組成物の熱分解性が低下することがあるため、含有量の好ましい上限は5重量%である。
本発明の無機微粒子分散シートの製造方法としては、例えば、本発明の無機微粒子分散用バインダー樹脂を溶剤に溶解させ、界面活性剤や分散剤、可塑剤等を添加し、攪拌、均一なビヒクルを作成した後、無機微粒子を添加し、ボールミルの分散装置を用いて均一に分散させる。得られた無機微粒子分散ペースト組成物をロールコーター、ダイコーター、スクイズコーター、カーテンコーター等の塗工方式によって支持フィルム上に均一に塗膜を形成する方法等が挙げられる。
上記支持フィルムの厚みは、例えば、20〜100μmが好ましい。
また、支持フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましく、これにより、転写工程において、支持フィルムの剥離操作を容易に行うことができる。
(1)バインダー樹脂、無機微粒子分散ペースト組成物の調製
攪拌機、冷却器、温度計、湯浴及び、窒素ガス導入口を備えた2Lセパラプルフラスコに、イソブチルメタクリレート(IBMA)70重量部、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(MPEGMA、共栄社化学社製、ライトエステル041MA、エチレンオキサイド繰り返し数30)30重量部、連鎖移動剤としてチオグリコール(日油社製 ブレンマーTGL)、有機溶剤として酢酸ブチル100重量部とを混合し、モノマー混合液を得た。
このようにして得られた(メタ)アクリル樹脂の酢酸ブチル溶液30重量部に、無機粉体としてアルミナ(平均粒子径2.0μm)70重量部を添加し、高速攪拌機で混練し、無機微粒子分散ペースト組成物を得た。
得られた無機微粒子分散ペースト組成物を、予め離型処理したポリエチレンテレフタレート(PET)よりなる支持フィルム(幅400mm,長さ30m,厚さ38μm)上にブレードコーターを用いて塗布し、形成された塗膜を100℃で10分間乾燥して溶剤を除去することにより、厚さ100μmの無機粉体含有樹脂層を支持フィルム上に形成してグリーンシートを製造した。なお、以下の実施例においては厚みを統一させるため、溶剤量の調整を行った。
イソブチルメタクリレートの添加量を65重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を35重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を60重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を40重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートとして、エチレンオキサイド繰り返し数23のMPEGMA(日油社製、ブレンマーPMG1000)を用いたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を60重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を40重量部とした以外は実施例4と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートとして、エチレンオキサイド繰り返し数46のMPEGMA(日油社製、ブレンマーPMG2000)を用いたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートに代えて、n−ブチルメタクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートに代えて、メチルメタクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を50重量部として、別にメチルメタクリレートを20重量部添加したこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
ノニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル(日本サーファクタント工業社製、製品名NIKOL BL25)を、シート中の樹脂成分に対して1重量%となるように添加した以外は実施例8と同様にしてグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を75重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を25重量部とした以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を75重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を25重量部とした以外は実施例4と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートの添加量を75重量部として、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を25重量部とした以外は実施例6と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートとして、エチレンオキサイド繰り返し数9のMPEGMA(共栄社化学社製、ライトエステル130MA)を用いたこと以外は実施例3と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートの添加量を60重量部として、イソブチルメタクリレートの添加量を40重量部としたこと以外は実施例1と同様にして重合体の合成を試みた。得られた重合溶液が白濁していたが、そのまま実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートとして、エチレンオキサイド繰り返し数90のMPEGMA(日油社製、ブレンマーPMG4000)を用いたこと以外は実施例1と同様にして重合体の合成を試みた。得られた重合溶液が白濁していたが、そのまま実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
イソブチルメタクリレートに代えて、2−エチルヘキシルメタクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートを得た。
実施例10において、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートを用いずに、メチルメタクリレートのみで得られた重合体に対してノニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル(日本サーファクタント工業社製:製品名NIKOL BL25)をシート中の樹脂成分に対して1重量%となるように添加した以外は実施例10と同様にしてグリーンシートを得た。
実施例1〜10及び比較例1〜8で得られたバインダー樹脂、無機微粒子分散ペースト組成物及びグリーンシートについて以下の評価を行った。結果を表1に示した。
直径1cmのハトメ抜きを用いて、得られたグリーンシートの打ち抜き試験を行った。具体的には、打ち抜いた円形の部分及び打ち抜かれたシート側の何れにもヒビや欠けなく打ち抜けるかどうかで判断した。五回とも綺麗に打ち抜けたものを◎、五回のなかで一カ所だけヒビや欠けが入ったものを○、全てにヒビや欠けが入ったものを×、それ以外を△とした。
実施例、比較例で作製したグリーンシートをガラス基板に転写し、窒素置換したマッフル炉にて10℃/minにて400℃まで昇温した後、400℃の状態にて1時間保持し、焼結を終了した。マッフル炉から取り出し、グリーンシートの焼き色を目視にて確認した。着色のないものを◎、淡黄色であるものを○、茶色であるものを×と判定した。
実施例、比較例で作製したグリーンシートに、片側を離型処理したPETフィルムを保護フィルムをとして貼り合わせ、ガラスシートを作製した。
得られたガラスシートを直径が20cm、長さ50cmのポリプロピレンパイプに巻き付け、ロール状態で23℃の室温にて24時間養生した。
ロール端部から5m、10mの部分を切断し、グリーンシートにクラックなどの不具合が発生しているか、目視で確認した。巻き取ることが出来なかったものを××、クラックが発生していたものを×、発生していないものを○とした。
実施例1〜5、比較例1〜2、4で得られた重合体について、DSC6200(セイコーインスツルメンツ社製)を用いて、示差走査熱分析を行った。
結果を図1〜3に示した。なお、図1には実施例1〜3及び比較例1の結果を示し、図2には実施例4〜5及び比較例2の結果を、図3には実施例3、5及び比較例4の結果を示した。図1はエチレンオキサイドの繰り返し数が30であるMPEGMAを用い、含有量を変化させた場合を比較したものである。また、図2はエチレンオキサイドの繰り返し数が23であるMPEGMAを用い、含有量を変化させた場合を比較したものである。更に、図3は40重量部のMPEGMAを添加し、エチレンオキサイドの繰り返し数を変化させた場合を比較したものである。
このような結果は、図1〜3で示す示差走査熱分析の結果とも相関関係がある。即ち、実施例では、結晶の融解熱と判断できる吸熱のデータが得られたが、打ち抜き性や強度に劣る比較例では、いずれも結晶部由来と考えられる吸熱のデータは得られなかった。従って、実施例で得られた重合体は、シート化された際に結晶化された部分を有し、それが擬似架橋点となることで結晶性を有さない場合と比較して特異的な強度を示すものと考えられる。
なお、比較例7では、側鎖に長い脂肪鎖を有する重合体を用いた場合のグリーンシートの評価を行ったが、同様に焼結性に課題があった。
実施例10の結果が良好なのは、メトキシポリエチレングリコールメタクリレートの側鎖部とポリオキシエチレンアルキルエーテルの相溶性が高いことによって、より微少のポリオキシエチレンアルキルエーテルとなり、可塑化効果が得られるためであると考えられる。これは、比較例8が、メトキシポリエチレングリコールメタクリレートを有しないポリメタクリレートにポリオキシエチレンアルキルエーテルを加えても、可塑化効果が得られていないことからも分かる。
Claims (4)
- 無機微粒子分散シートに用いられる無機微粒子分散用バインダー樹脂であって、
エステル部に炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を有するメタクリレートに由来するセグメント、及び、ポリエチレングリコールモノメタクリレートに由来するセグメントを有し、
ポリエチレングリコールモノメタクリレートに由来するセグメントの含有量が30〜50重量%であり、かつ、
前記ポリエチレングリコールモノメタクリレートは、エチレンオキサイドの繰り返し数が20〜50である
ことを特徴とする無機微粒子分散用バインダー樹脂。 - 請求項1記載の無機微粒子分散用バインダー樹脂及び無機微粒子を含有することを特徴とする無機微粒子分散ペースト組成物。
- 請求項2記載の無機微粒子分散ペースト組成物を用いることを特徴とする無機微粒子分散シート。
- ポリエチレンオキサイドを有するノニオン系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項3記載の無機微粒子分散シート。
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