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JP2010235071A - 燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置 - Google Patents

燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置 Download PDF

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JP2010235071A
JP2010235071A JP2009087987A JP2009087987A JP2010235071A JP 2010235071 A JP2010235071 A JP 2010235071A JP 2009087987 A JP2009087987 A JP 2009087987A JP 2009087987 A JP2009087987 A JP 2009087987A JP 2010235071 A JP2010235071 A JP 2010235071A
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Yoshiyuki Horii
義之 堀井
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】操向ハンドルが正位置にあるとき、水素供給手段から水素を水素充填口に供給するための燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置を提供する。
【解決手段】燃料電池揺動三輪車10において、パーキング機構200を構成するパーキングレバー206を回動動作させると、カム板208が揺動し、これによってアーム212も回動し、アーム212の他端部に連結されたケーブル216が引っ張られる。それによって、水素充填口220を閉塞していたケーシング250のフック258が回動し、フック受け254から離脱することによって、リッド252が開成される。そこで、水素充填口220の蓋222を開成して、水素供給手段400から水素が供給される。
【選択図】図5

Description

本発明は、水素を燃料として発電する燃料電池を備える燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置に関する。
近時、燃料電池システムにより発電した電力をモータに供給し、このモータによって車輪を駆動する燃料電池車両が開発されている。この燃料電池システムでは、反応ガス(空気)と水素ガスを燃料電池(燃料電池スタック)に供給し、該燃料電池で電気化学反応を生じさせることで発電する。通常、反応ガスは空気中からコンプレッサ等を介して取り込まれ、水素ガスは燃料電池車両に搭載した燃料ボンベから供給される。
この種の燃料電池車両は、従来から開発されている四輪車に加えて、二輪車や三輪車についても開発が進められており、例えば、特許文献1は、車両後方に水素ボンベを搭載した燃料電池二輪車を開示している。
特開2008−68789号公報
上記のような燃料電池車両では、燃料電池に水素を供給する水素ボンベに対して水素を充填する際には、車両側の水素充填口に対して、外部の高圧水素貯蔵源(水素スタンド)に連結される充填ノズルを挿入する必要があり、水素充填口と充填ノズルとは、所定の着脱機構を介して確実にクリアランスなく連結されなければならず、十分に強い力で水素ノズルを水素充填口に押し込む必要がある。
従って、水素ボンベへの水素充填時には当該燃料電池車両を可及的に安定した体勢に保持しておくことが望ましく、特に、普通乗用車等の四輪車に比べて、軽量な二輪車や三輪車の場合には、当該車両の安定性がより確保された状態で水素充填口に充填ノズルを着脱し、水素の充填が実施されることが望ましい。
本発明は上記従来の課題を考慮してなされたものであり、燃料電池二輪車又は揺動三輪車が安定した状態で水素充填を行うことを可能とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1で特定される発明は、水素を燃料として発電する燃料電池40と、前記燃料電池40に供給する前記水素が充填される水素ボンベ70L、70Rと、前記水素ボンベ70L、70Rに対して外部から水素の供給を行うための水素充填口220と、を備える燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置であって、燃料電池二輪車又は揺動三輪車10が所定の正立状態であり且つ停止された状態でのみ前記水素充填口に対しての水素供給を許可する充填許可手段208、216、254、258を備えることを特徴とする。
本願の請求項2で特定される発明は、請求項1記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記充填許可手段は、前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車10を駐車する際に用いられるパーキングブレーキを操作するためのパーキングレバー206に連係され、前記パーキングレバー206がロック状態にあるときに、前記充填許可手段208、216、254、258は、前記水素充填を許可する構成であることを特徴とする。
本願の請求項3で特定される発明は、請求項2記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記パーキングレバー206は、前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車10が前記所定の正立状態にあるときにのみ、ロック操作が可能に構成されていることを特徴とする。
本願の請求項4で特定される発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記水素ボンベ70L、70Rは前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車10の前方に配置されるとともに、前記燃料電池40は前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車10の後方に配置され、前記水素充填口220は前記水素ボンベ70L、70Rの近傍に配置されることを特徴とする。
本願の請求項5で特定される発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記充填許可手段208、216、254、258は、操向ハンドル22の切れ角を検知するハンドル角検知手段と、前記パーキングレバーの操作状態を検知するパーキングブレーキ検知手段とを備え、前記ハンドル角が略0度、且つ、前記パーキングブレーキがロック状態のときに、水素充填を許可する構成であることを特徴とする。
本願の請求項6で特定される発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記水素充填装置は燃料電池揺動三輪車10に搭載されることを特徴とする。
本願の請求項7で特定される発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記水素充填口は、ケーシング250内に配置され、前記充填許可手段は、パーキングレバー206と前記パーキングレバー206に連結され前記ケーシング250の施解錠を操作するリンク部215を有し、前記リンク部はハンドル22とともに回動し、リンク部の動作と連動して進退するロッド406を有し、燃料電池二輪車又は揺動三輪車の車体側に設けられ、前記ハンドルが舵角0度の状態で前記ロッドの進退が可能となる穴部を円盤402に設けたことを特徴とする。
本願の請求項8で特定される発明は、請求項5に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、前記水素充填口は、ケーシング250内に配置され、前記充填許可手段は、舵角0度で且つ前記パーキングブレーキがロック状態のとき、前記ケーシングを閉めているソレノイド504を開放状態にすることを特徴とする。
本願の請求項1で特定される発明によれば、燃料電池二輪車又は揺動三輪車が所定の正立状態であり且つ停止された状態でのみ水素充填口に対して水素供給を許可する充填許可手段を設けたので、該充填許可手段が許容する燃料電池二輪車又は揺動三輪車の正位置姿勢のみの状態で水素充填口に水素充填を行うことができるという効果が得られる。
本願の請求項2で特定される発明によれば、水素の充填許可手段はパーキングレバーに連係するように設けられているので、パーキングレバーが非ロック状態にあるときには水素充填を行うことができない。従って、パーキングという安定した状態でのみ確実に水素充填を行うことができるという効果が得られる。
本願の請求項3で特定される発明によれば、パーキングレバーは燃料電池二輪車又は揺動三輪車が所定の正立状態にない場合には、ロック操作が不可能である。そして、ロック操作ができなければ、水素充填口への水素の充填は阻止される。従って、燃料電池二輪車又は揺動三輪車が正立状態にあることに加えてロック操作が可能であるという二つの条件が成立した場合にのみパーキングレバーを操作して水素充填許可を与えることができる。このような構成により、正立した状態でのみ水素充填を行うことができるという利点がある。
本願の請求項4で特定される発明によれば、水素ボンベは燃料電池二輪車又は揺動三輪車の前方に配置されるとともに、燃料電池は、燃料電池二輪車又は揺動三輪車の後方に配置され、水素充填口は水素ボンベの近傍に配置するよう構成しているので、特に重量のある水素ボンベと燃料電池とをバランスよく配置した状態で水素充填口に水素を供給することが可能となる。
本願の請求項5で特定される発明によれば、ハンドル角検知手段とパーキングブレーキ検知手段とを設け、ハンドル角が略0度であり、パーキングブレーキがロック状態である場合にのみ水素充填が許可されるために、より一層水素の充填性が確保される。
本願の請求項6で特定される発明によれば、水素充填装置が搭載される対象が燃料電池揺動三輪車であるために、水素充填効果がより一層顕著に得られる。
本願の請求項7で特定される発明によれば、水素の充填許可手段がパーキングレバーとケーシングの開閉に供されるリンク部を備えるとともに、リンク部が操向ハンドルが舵角0°で燃料電池二輪車又は揺動三輪車が正立状態の場合にのみ、穴部に進入可能なロッドを設けたので、正立状態時に水素の充填を行うことが可能である。
本願の請求項8で特定される発明によれば、操向ハンドルの舵角が0度で且つパーキングブレーキがロック状態の条件が揃った場合にのみケーシングを施錠しているソレノイドを開放する。これによって、ケーシングの開閉を介して水素の充填許可が制御される。
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型燃料電池揺動三輪車の側面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型燃料電池揺動三輪車の平面図である。 図3は、図1及び図2に示す鞍乗型燃料電池揺動三輪車の後部側から見た要部斜視図である。 図4は、図3に示されるパーキング機構と、水素充填口を囲繞するケーシングとの関係を示す拡大斜視図である。 図5は、図4に示す水素充填口を囲繞するケーシングが蓋によって閉塞されている状態の一部省略拡大斜視図である。 図6は、図5に示すケーシングに対して、蓋が開成され、水素充填口が露呈している拡大斜視図である。 図7は、パーキング機構を構成するカム板がアームと係合している状態の正面図である。 図8は、カム板が揺動して、アームを押し上げ、アームに連結されるケーブルが引っ張られる状態の正面説明図である。 図9は、センサの出力によって水素充填口の開閉を行う他の実施の形態を示す斜視説明図である。 図10は、ケーシングに対し、ソレノイドが設けられ、蓋の開閉を電気的に行う実施の形態の要部斜視説明図である。
以下、本発明に係る水素充填装置について、この装置を組み込んだ燃料電池揺動三輪車との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型燃料電池揺動三輪車(以下、揺動三輪車という場合もある)10の側面図及び平面図である。本実施形態に係る鞍乗型燃料電池揺動三輪車10は、操舵輪としての前輪12を1本とするのに対して、駆動輪としての後輪14を車幅方向に離間して2本取り付けた三輪車であり、操向ハンドルと着座シートとの間に、低床式の足乗せ部が設けられたスクータ型の車体構成を有している。この鞍乗型燃料電池揺動三輪車10は、複数のセルが積層されて燃料電池を構成するセルスタックと、該セルスタックに燃料の水素ガスを供給する燃料(水素)ガス供給系と、該セルスタックに酸素を含む反応ガス(空気)を供給する反応ガス供給系とから構成される燃料電池発電システムを備え、燃料電池による発電電力及び該電力を蓄積する二次電池からの供給電力によって駆動モータを駆動して走行する。
車体フレームの前端に位置するヘッドパイプ16には、ボトムリンク式のフロントサスペンション18を支持するステアリングステム20が回動自在に軸支されている。フロントサスペンション18の下端部には、操舵輪としての前輪12が回転自在に軸支されている。前輪12は、ステアリングステム20に結合された操向ハンドル22によって操舵することができる。左右一対のメインフレーム24は、ヘッドパイプ16に接続されて下部後方に延びた後、車体下部で大きく屈曲して車体後方側に延びる形状を有している。メインフレーム24の下方には、該メインフレーム24に沿った形状を有する左右一対のアンダフレーム26が配設されている。このアンダフレーム26も、メインフレーム24と同様に、ヘッドパイプ16に接続されて下部後方に延びた後、車体下部で大きく屈曲して車体後方側に延びる形状を有する。アンダフレーム26の後端は、上方に大きく屈曲してメインフレーム24と接続され、該メインフレーム24は、車体後方側で立ち上がりフレーム28に接続されている。立ち上がりフレーム28は、荷台30を支えるリヤフレーム32に連結され、該荷台30に、燃料電池40の発電電力を蓄積する二次電池42が積載されている。
直方体形状の燃料電池40は、乗員300が着座するシート44の下方の位置に、車体後方側へ所定角度(例えば、30度)傾斜した状態で取り付けられている。燃料電池40の車幅方向左右には、この燃料電池40を冷却するための水冷式のラジエータ46L、46Rが配設されている。また、燃料電池40の後面側には、ラジエータの冷却水を圧送するための電動ポンプ48が配設されており、他方、前面側には、前記燃料電池40に供給する反応ガスを加湿するための略円筒形状の加湿器50が、車幅方向略中央に取り付けられている。前記シート44と操向ハンドル22との間には、低床式の足乗せ部52が設けられている。この足乗せ部52は、走行中に乗員300の両足が置かれる平坦な床面を、樹脂板等によって構成したものであり、本実施形態では、車幅方向で左右対称の形状とされている。この足乗せ部52の前部下方で、メインフレーム24とアンダフレーム26とに囲まれた空間には、燃料電池40に反応ガスを圧送するための過給機54が配設されている。また、加湿器50の車体前後のメインフレーム24の上面には、足乗せ部52を形成する樹脂板を支持するためのステー56が取り付けられている。
後輪14及びこれを駆動する駆動モータ58は、車体後部の動力ユニット60に取り付けられている。駆動モータ58の動力は、減速機構を介して車軸62によって2本の後輪14に伝達される。動力ユニット60は、連結機構64でメインフレーム24等の車体フレームに連結されるとともに、図示しない緩衝機構を介して車体側に吊り下げられている。連結機構64には、ラバーダンパを使用したナイトハルトスイング機構が適用され、これにより、2本の後輪14を路面に接地させたまま車体を左右に傾斜させて旋回走行することが可能となる。動力ユニット60には、図示しない電圧変換器(VCU)、駆動モータ58のドライバ、DC−DCコンバータ、制御ユニットとしてのECU等の電装部品が集中的に配置されている。
ヘッドパイプ16の車幅方向左右には、メインフレーム24及びアンダフレーム26を左右から挟むようにして左右一対の水素ボンベ70L、70Rが取り付けられている。水素ボンベ70L、70Rの前方及び側方は、メインフレーム24に連結されるとともに、外部から保護するガードパイプ72(図2参照)で囲まれている。また、左側の水素ボンベ70Lの前方上方には、反応ガスとなる外気(空気)を濾過するためのエアクリーナボックス74が配設されている。
ラジエータ46L、46Rは、燃料電池40を車幅方向左右から挟み込むように配置されている。このような構成によれば、ラジエータと燃料電池とを離れた位置に配設する場合に比して、冷却水の配管が短くて済むようになり、配管での圧力損失を低減することが可能となる。また、ラジエータ46L、46Rは、車体側面視において、その下部より上部が車体前方に位置するように傾けられ、車体平面視においては、走行風を受ける平面部を車体内側方向に傾けるようにして取り付けられている。さらに、ラジエータ46L、46Rは、後輪14の車幅方向外側の端部より車体内側に配設されており、これにより、物等がラジエータに接近した場合でも、後輪が先に接触することでラジエータを保護することができる。燃料電池40の後方上部には、電動ポンプ48から圧送される冷却水を左右のラジエータ46L、46Rに分配する分配管82が配置されている。
ところで、本実施の形態ではヘッドパイプ16には、図3に示すように、鞍乗型燃料電池揺動三輪車10をパーキングさせるためのパーキング機構200を設けている。このパーキング機構200は、後述する水素充填口に対しての水素供給を許可する充填許可手段と関連付けて配設される。パーキング機構200は、ヘッドパイプ16に固着された支持板202を有し、この支持板202の上部に、図において水平方向に延在するロッド204の一端部が固着される。当該ロッド204は、支持板202を貫通し、他端部にパーキングレバー206が固着される。図4に示すように、ロッド204の略真ん中にカム板208が下方に指向して固着され、該カム板208にローラベアリング209が回転自在に枢着される。さらに、支持板202の下端部近傍に軸210に揺動自在にアーム212が固着される。アーム212は、一方の端部から軸近傍に至るカム溝214が形成され、アーム212の他端部にはケーブル216の一端部が固着される。ここで、前記カム板208とこのカム板208が摺動するカム溝214が設けられたアーム212はリンク部215を構成することは容易に了解されよう。
一方、一対のメインフレーム24の間に、水素ボンベ70L、70Rに水素を供給するための水素充填口220が設けられる。水素充填口220は、蓋222を有し、この蓋222は、マニュアルによって開閉自在である。なお、図3において、参照符号230は、水素ガスの減圧調圧機構を示す。
以上のように構成される水素充填口220は、ケーシング250によって囲繞される。前記ケーシング250は、図示しないヒンジ部を中心に、該ケーシング250を開閉するリッド252によって、被蓋自在である。リッド252の表面には摘み253が突出形成される。リッド252の裏面には、フック受け254が設けられるとともに、その下部に受け部256が設けられる。一方、ケーシング250の一方の隅角部には、前記フック受け254に係合自在であり且つ屈曲したフック258がロッド260を介して回動自在に設けられるとともに、前記ロッド260にプレート部材262が固着される。前記プレート部材262には、ケーブル216の他端部が係着される。このフック258の下方にあってケーシング250の隅角部に前記受け部256に対応する突起部270が設けられる。
以上のような構成において、水素充填口220の開閉動作について以下に説明する。
燃料電池揺動三輪車10がその走行を終えて、停車すると、パーキング機構200が操作される。すなわち、パーキング機構200を構成するパーキングレバー206を所定位置に回動させると、パーキングロック状態に至る。そこで、乗員300が水素供給手段400を用いて水素充填口220から水素を供給しようとすると、まず、この水素充填口220が開成されなければならない。具体的には、蓋222を開かなければならない。そこで、本実施の形態では、パーキングレバー206をさらにパーキング状態よりも手前下方へと矢印X(図4)で示すように回動する。すると、ロッド204に固着されたカム板208のローラベアリング209がアーム212のカム溝214を摺動し、アーム212は軸210を中心にして回動するに至る。その結果、アーム212の一端部に固着されたケーブル216が、図4において、矢印Yで示すように上方へと引っ張られ、ケーシング250に設けられているフック258を回動する。この結果、フック258は、フック受け254から離脱する。乗員300は、リッド252に設けられている摘み253を引っ張れば、図示しないヒンジ部材を介してリッド252が開成される。すなわち、受け部256は、突起部270から離脱する。
このようにして、水素充填口220が外部に露呈すれば、乗員300は蓋222を開き、水素供給手段400の先端部を水素充填口220に臨ませればよい。十分に水素を供給した段階で水素供給手段400を前記水素充填口220から抜き取り、蓋222を閉めた後、リッド252を閉めれば、受け部256が突起部270に係合するとともに、パーキングレバー206を原位置に復帰させる。これによって、ケーブル216は、フック258をフック受け254に係合させ、ケーシング250はリッド252によって閉塞されることになる。
前記の実施形態では、リッド252のフック受け254とフック258との開閉に関し、特に、操向ハンドル22の方向は、揺動三輪車10がパーキング状態にあることを前提に、特に問題とはしなかった。しかしながら、燃料電池二輪車や燃料電池揺動三輪車10はそのパーキング時においても、操向ハンドル22の方向によって一層安定性が増す場合がある。すなわち、操向ハンドル22がその長手方向をメインフレーム24と直交する方向に正確に位置決めしておけば、当該燃料電池揺動三輪車10や、或いは、それが燃料電池二輪車であっても安定した状態となる。このとき、水素充填口220の蓋222が開成可能にすると最も安定した状態で水素を水素ボンベ70L、70Rに注入することができる。このために、例えば、ヘッドパイプ16に円盤402を固定する。そして、この円盤402に操向ハンドル22が正面を向く位置に孔部404を設けておく。一方、支持板202の一端部にロッド406を円盤402側に指向して突出させる。このような構成にしておけば、操向ハンドル22が正面を向いたときロッド406の先端は孔部404に臨み、パーキングレバー206を回動させることによって、ロッド406は前記孔部404に入る。すなわち、パーキングレバー206の回動動作が妨げられることはない。これ以外の位置では、ロッド406の先端部は円盤402に当接し、従って、パーキングレバー206が下方へと回動することが阻止され、ケーブル216を引張することはできない。すなわち、操向ハンドル22が常に正しい位置にある場合のみ水素充填口220を開くことができる。このことから、前記ロッド406と円盤402の孔部404とは水素の充填許可手段を構成することは容易に了解されよう。
図4に示す実施の形態は、ケーブル216を用いて、機械的な引っ張り作用下にケーシング250を開閉するものである。しかしながら、この機械的構成に代えて、電気的にケーシング250からリッド252を開く構成も採用することが可能であることはもちろんである。これを図9に示す。すなわち、支持板202に、第1のセンサ500を設け、円盤402に第2のセンサ502を設ける。例えば、これらのセンサは、機械的なセンサ、例えば、リミットスイッチであり、又は、発光素子と受光素子を組み合わせたものであってもよい。あるいはさらに、磁気的なセンサであってもよい。いずれにしても、パーキングレバー206が回動されて所定の位置に到達すると、前記センサ500は、パーキング機構200が付勢されて、鞍乗型燃料電池揺動三輪車10がパーキングロックされた状態を検出する。
次に、前記センサ502は操向ハンドル22が正面を向いているか否かを検出する。すなわち、操向ハンドル22が正面を向いているとき(操向ハンドル22が略0°であるとき)、前記センサ502は、所定の信号を出力する。このため、前記センサ502は操向ハンドル22の切れ角を検出することになる。一方、ケーシング250には、その近傍にロック解除用ソレノイド504を設け(図10参照)、リッド252に前記ソレノイド504のロッド506が臨む係合部508を形成しておく。従って、このソレノイド504が付勢された時、ロッド506が係合部508から退動して、リッド252が開成するように構成しておけばよい。
そこで、例えば、予め操向ハンドル22に設けられたスイッチ(図示せず)を操作すれば、パーキングロック検出用のセンサ500と、操向ハンドル22が正面を向いているか否かを検出するセンサ502の出力信号が同時に得られ、これら二つの信号の出力によってソレノイド504を付勢し、リッド252を開成することができる。水素充填口220に対し、水素供給手段400による水素充填作業が終了した後、リッド252を閉成し、スイッチ(図示せず)を元に戻せば、再びパーキングロック状態に至る。
以上のように、本実施の形態によれば、水素供給手段400を水素充填口220に臨ませる場合に、パーキング機構200と関連して水素充填口220を囲繞するケーシング250の開閉を行なうように構成している。しかも、この場合、操向ハンドル22が所定の範囲内で正面を向いているか否かによって、前記水素充填口220の開閉を制御するための充填許可手段を有している。この結果、鞍乗型燃料電池揺動三輪車10の車体が安定した状態でのみ、水素供給手段400からの水素を供給することができる。
40…燃料電池 200…パーキング機構
202…支持板 204…ロッド
206…パーキングレバー 208…カム板
212…アーム 214…カム溝
216…ケーブル 220…水素充填口
222…蓋 250…ケーシング
252…リッド 254…フック受け
256…受け部 258…フック
270…突起部 400…水素供給手段

Claims (8)

  1. 水素を燃料として発電する燃料電池(40)と、
    前記燃料電池(40)に供給する前記水素が充填される水素ボンベ(70L、70R)と、
    前記水素ボンベ(70L、70R)に対して外部から水素の供給を行うための水素充填口(220)と、
    を備える燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置であって、
    燃料電池二輪車又は揺動三輪車(10)が所定の正立状態であり且つ停止された状態でのみ前記水素充填口に対しての水素供給を許可する充填許可手段(208、216、254、258)を備えることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  2. 請求項1記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記充填許可手段は、前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車(10)を駐車する際に用いられるパーキングブレーキを操作するためのパーキングレバー(206)に連係され、
    前記パーキングレバー(206)がロック状態にあるときに、前記充填許可手段(208、216、254、258)は、前記水素充填を許可する構成であることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  3. 請求項2記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記パーキングレバー(206)は、前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車(10)が前記所定の正立状態にあるときにのみ、ロック操作が可能に構成されていることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記水素ボンベ(70L、70R)は前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車(10)の前方に配置されるとともに、前記燃料電池(40)は前記燃料電池二輪車又は揺動三輪車(10)の後方に配置され、前記水素充填口(220)は前記水素ボンベ(70L、70R)の近傍に配置されることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記充填許可手段(208、216、254、258)は、操向ハンドル(22)の切れ角を検知するハンドル角検知手段と、前記パーキングレバーの操作状態を検知するパーキングブレーキ検知手段とを備え、
    前記ハンドル角が略0度、且つ、前記パーキングブレーキがロック状態のときに、水素充填を許可する構成であることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記水素充填装置は燃料電池揺動三輪車(10)に搭載されることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  7. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記水素充填口は、ケーシング(250)内に配置され、前記充填許可手段は、パーキングレバー(260)と前記パーキングレバー(260)に連結され前記ケーシング(250)の施解錠を操作するリンク部(215)を有し、前記リンク部はハンドル(22)とともに回動し、リンク部の動作と連動して進退するロッド(406)を有し、燃料電池二輪車又は揺動三輪車の車体側に設けられ、前記ハンドルが舵角0度の状態で前記ロッドの進退が可能となる穴部を円盤(402)に設けたことを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
  8. 請求項5記載の燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置において、
    前記水素充填口は、ケーシング(250)内に配置され、前記充填許可手段は、舵角0度で且つ前記パーキングブレーキがロック状態のとき、前記ケーシングを閉めているソレノイド(504)を開放状態にすることを特徴とする燃料電池二輪車又は揺動三輪車に搭載される水素充填装置。
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