JP2010234048A - たるみ矯正具およびたるみ矯正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用中に目立つことなく、また、着用者が違和感や不快感を感じることもなく、長時間の着用に適し、引き上げ幅を大きくしやすい構造を備えたたるみ矯正具およびそのたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法を提供する。
【解決手段】たるみ矯正具20は、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具1と、その留め具1に一方の先端部2aが固着されている紐状部材2と、その紐状部材2の他方の先端部2bが固着されている貼付部材3とを有している。
【選択図】図1
【解決手段】たるみ矯正具20は、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具1と、その留め具1に一方の先端部2aが固着されている紐状部材2と、その紐状部材2の他方の先端部2bが固着されている貼付部材3とを有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、顔面のたるみを矯正するためのたるみ矯正具およびたるみ矯正方法に関する。
顔面の皮膚や筋肉は加齢とともにその働きが衰えるため、顔面の額や頬、目尻や口元等にたるみや皺が現れることがある。中でも耳の下側から顎までの顔面の下側部分(以下「顔面下部」という)は重力の影響を受けてたるみが現れやすく、このようなたるみを改善ないし解消することは女性にとって重要な課題である。そのため、従来、顔面下部のたるみを改善ないし解消するため、栄養クリームを塗布して指先でマッサージを施したり、顔面の体操を行ったりといった対策が施されている。
一方、顔面下部のたるみを根本的に改善ないし解消するためには、ヒアルロン酸やコラーゲンの注入、光を用いた治療や糸を用いたフェザーリフトと呼ばれる治療を受けたり、たるんだ皮膚を切除する美容整形を受けるといった考えもある。しかしながら、女性の中には自らの肌にメス等の器具や異物を入れることにためらいを持つ者がいるし、こうした治療や美容整形には皮膚を傷つけたり炎症を起こすおそれがあるほか、多額の費用がかかる、皮膚科や美容クリニックを受診しなければならず煩わしいといった課題がある。
そこで、従来、顔面下部のたるみをできるだけ簡易な手段によって改善ないし解消しようとする考えが知られている。
例えば、特許文献1には、外側に飾り部材が装着された挟持具を耳たぶに装着し、その挟持具で挟持することによってたるみや皺を解消しようとしたことが開示されている。
また、特許文献2には、顔全体をソフトゴムベルトで包み込むようにして頬等を引き上げることにより、たるみや皺を解消するようにしたことが開示されている。
さらに、特許文献3には、耳下の顎の皮膚から耳の後側上部の皮膚までを覆うように形成されたテープを用いて皮膚のたるみを解消するようにしたことが開示されている。
前述した従来技術によれば、いずれも顔面下部のたるみや皺を改善ないし解消することができる。
しかし、特許文献1記載の従来技術の場合、たるみや皺を挟持具によって挟持しなければならないため、挟持具を装着している耳たぶのあたりにたるみや皺を手繰り寄せなければならない。そのため、挟持具を長時間着用していると、着用者が皮膚にかゆみや痛みを感じたり、耳たぶのあたりに違和感を感じやすいといった課題がある。その上、挟持具はたるみや皺が隠れる程度の大きさであるため、着用していると目立ってしまうという課題もある。
また、特許文献2記載の技術では、顔全体を包み込むソフトゴムベルトが目立ってしまい、着用者がソフトゴムベルトを着用していることに不快感を感じやすい。その上、ソフトゴムベルトによって顎が動かし難くなるため、着用者が会話や食事を行い難くなるといった課題もある。
さらに、特許文献3記載の技術では、顔面下側の皮膚のたるみをテープで引き上げそのテープを耳の後ろ側に固着している。ところが、耳の後ろ側は骨の張り出しがあるため、引き上げた皮膚がその骨の張り出し部分の近くに集まってしまい、その集まった皮膚にテープが張りつけられる形になる。そのため、着用者が皮膚にかゆみや痛みを感じやすく、したがって、特許文献3記載のテープは長時間の着用に適していなかった。また、皮膚の引き上げが骨の張り出し部分までになるため、引き上げ幅をあまり大きくできないといった課題もある。
このように前述した従来技術は、着用者が違和感や不快感を感じやすい、着用していると目立つ、長時間の着用に適していない、引き上げ幅を大きくし難いといった課題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、着用中に目立つことなく、また、着用者が違和感や不快感を感じることもなく、長時間の着用に適し、引き上げ幅を大きくしやすい構造を備えたたるみ矯正具およびそのたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、長さの変わる可変長の紐状部材と、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能で、かつ紐状部材を挿通させる挿通受部を有し、その挿通受部に紐状部材が挿通されている留め具と、毛髪状部材を用いた擬似髪部の裏側に貼付部を有する第1の髪付貼付部材および第2の髪付貼付部材とを有し、第1の髪付貼付部材が紐状部材の一方側の一端部に固着され、第2の髪付貼付部材が紐状部材の他方側の他端部に固着されているたるみ矯正具を特徴とする。
このたるみ矯正具によれば、顔面の左右のもみあげの際に第1、第2の髪付貼付部材を貼付けてから留め具とともに紐状部材を上に引き上げて、紐状部材を頭頂部にかけ渡し、紐状部材の引き上げ状態を維持したまま留め具を固定状態とすることができる。
上記たるみ矯正具の場合、紐状部材は、弾性部材を用いた伸縮部を留め具よりも一端部側に有し、擬似髪部は、毛髪状部材として複数本の人工毛髪を用い、もみあげを模して形成されていることが好ましい。
紐状部材が伸縮部を有すると、紐状部材を頭頂部へかけ渡す際に伸縮部が伸びて紐状部材の長さが長くなる。また、擬似髪部が複数本の人工毛髪を用い、もみあげを模していることで、第1、第2の髪付貼付部材が目立たなくなる。
また、上記たるみ矯正具の場合、紐状部材は、弾性部材を用いた伸縮部を留め具よりも一端部側に有し、かつ留め具よりも他端部側に長さ調節部を有し、擬似髪部は、毛髪状部材として複数本の人工毛髪を用いてもみあげを模して形成され、擬似髪部の裏側に、両面テープの粘着面を貼り付けるためのテープ受部が形成され、そのテープ受部に粘着された両面テープによって貼付部が構成されていることが好ましい。
このようにすると、テープ受部に粘着する両面テープを交換することができ、両面テープの交換によって貼付部の粘着力を回復することができる。
そして、本発明は、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、その留め具に一方の先端部が固着されている紐状部材と、その紐状部材の他方の先端部が固着されている貼付部材とを有するたるみ矯正具を特徴とする。
このたるみ矯正具によれば、顔面のもみあげの際に貼付部材を貼付けてから紐状部材が耳の手前側を通るようにして留め具を上に引き上げ、その引き上げ状態を維持したまま留め具に毛髪を挟み込んで留め具を固定状態とすることができる。
上記たるみ矯正具の場合、紐状部材は、複数本の人工毛髪からなる人工毛髪群によって構成されていることが好ましい。
このようにすることで、たるみ矯正具の着用状態が目立たないようにすることができる。
このようにすることで、たるみ矯正具の着用状態が目立たないようにすることができる。
また、上記たるみ矯正具の場合、留め具は、紐状部材が挿通される孔部が形成されている本体部と、孔部よりも大きい大きさに形成された粒状部とを有し、孔部に挿通された紐状部材の一方の先端部に粒状部が固着されていることが好ましい。
このようにすると、紐状部材に対する本体部の位置を動かせるようになる。
このようにすると、紐状部材に対する本体部の位置を動かせるようになる。
さらに本体部は、概ね矩形状に形成されかつ孔部が長手辺に沿って2つ形成され、その2つの孔部に紐状部材が挿通されているようにすることができる。
このようにすると、紐状部材に対する本体部の挿通状態を安定的にすることができる。
このようにすると、紐状部材に対する本体部の挿通状態を安定的にすることができる。
また、本発明は、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、その留め具に一方の先端部が固着されている第1の紐状部材と、その第1の紐状部材の他方の先端部が固着されている第1の貼付部材と、第1の紐状部材に挿通され、かつ留め具よりも大きさの小さいリング部材と、そのリング部材に一方の先端部が固着されている第2の紐状部材と、その第2の紐状部材の他方の先端部が固着されている第2の貼付部材とを有するたるみ矯正具を提供する。
このたるみ矯正具では、着用中に第1の紐状部材と第2の紐状部材のそれぞれに作用する力の顔面下向き成分が留め具とリング部材とによって支えられるようになっている。
そして、本発明は、長さの変わる可変長の紐状部材と、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能で、かつ紐状部材を挿通させる挿通受部を有し、その挿通受部に紐状部材が挿通されている留め具と、毛髪状部材を用いて擬似髪部の裏側に貼付部を有する第1の髪付貼付部材および第2の髪付貼付部材とを有し、第1の髪付貼付部材が紐状部材の一方側の一端部に固着され、第2の髪付貼付部材が紐状部材の他方側の他端部に固着されているたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法であって、顔面の左右のもみあげの際にそれぞれ第1、第2の髪付貼付部材の貼付部を貼付けてから留め具とともに紐状部材を上に引き上げて、紐状部材を頭頂部にかけ渡し、紐状部材の引き上げ状態を維持したまま留め具に毛髪を挟み込んで留め具を固定状態とするたるみ矯正方法を提供する。
さらに、本発明は、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、その留め具に一方の先端部が固着されている紐状部材と、その紐状部材の他方の先端部が固着されている貼付部材とを有するたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法であって、顔面のもみあげの際に貼付部材を貼付けてから紐状部材が耳の手前側を通るようにして留め具を上に引き上げ、その引き上げ状態を維持したまま留め具に毛髪を挟み込んで留め具を固定状態とするたるみ矯正方法を提供する。
以上詳述したように、本発明によれば、着用中に目立つことなく、また、着用者が違和感や不快感を感じることもなく、長時間の着用に適し、引き上げ幅を大きくしやすい構造を備えたたるみ矯正具およびそのたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法が得られる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
まず、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態に係るたるみ矯正具20について説明する。ここで、図1は、本発明の第1の実施の形態に係るたるみ矯正具20の構成を示す正面図、図2(a)は自由状態にした留め具と人工毛髪群2とを示す平面図、図2(b)は固定状態にした留め具と人工毛髪群2とを示す平面図、図3は貼付テープ3の背面図である。
まず、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態に係るたるみ矯正具20について説明する。ここで、図1は、本発明の第1の実施の形態に係るたるみ矯正具20の構成を示す正面図、図2(a)は自由状態にした留め具と人工毛髪群2とを示す平面図、図2(b)は固定状態にした留め具と人工毛髪群2とを示す平面図、図3は貼付テープ3の背面図である。
図1に示すとおり、たるみ矯正具20は留め具1と、人工毛髪群2と、貼付テープ3とを有し、これらがひとつにまとまり一体になっている。
留め具1は鉄等の金属からなり、耳たぶ程度の大きさの概ね矩形板状に形成された本体部4と、粒状部6とを有している。
留め具1は鉄等の金属からなり、耳たぶ程度の大きさの概ね矩形板状に形成された本体部4と、粒状部6とを有している。
本体部4は矩形状に切り欠くなどして得られる開口部4aが中央に形成され、その周囲を枠部4bが取り囲んだ構造を有している。また、本体部4は枠部4bのうちの開口部4aを挟んで対向する2つの長手辺の一方から延出された櫛歯部5を有している。櫛歯部5は6本の突状部を有している。各突状部は枠部4bの長手辺の一方から他方まで開口部4aを跨いで延出されている。
そして、本体部4と櫛歯部5は、図2(a)、(b)に示す2つの状態を維持することができ、かつ手指で力を加える等して反りかえらせることによって、2つの状態を相互に切り替えることもできる。すなわち、本体部4と櫛歯部5は、図2(a)に示すように、櫛歯部5を長手方向中央部分が最も張り出すように湾曲させた状態にすることができ、一方、図2(b)に示すように、櫛歯部5を長手方向全体が本体部4に密着する状態にすることができる。前者の状態は、本体部4と櫛歯部5との間に図2(a)に示す隙間8が形成され、その隙間8に頭髪等毛髪を抜き差し自在な自由状態である。また、後者の状態は、櫛歯部5が本体部4に密着するので、隙間8に毛髪を挟み込んだまま毛髪を動かないように固定する固定状態である。
さらに、本体部4は、枠部4bに2つの孔部7a、7bが長手辺に沿って並んで形成されている。また、孔部7a、7bには、人工毛髪群2が挿通されている。
次に、粒状部6は、孔部7a、7bよりも外形の大きさの大きい粒状に形成されている。粒状部6は、人工毛髪群2を構成する各人工毛髪の後述する一端部2aが固着されている。
次に、粒状部6は、孔部7a、7bよりも外形の大きさの大きい粒状に形成されている。粒状部6は、人工毛髪群2を構成する各人工毛髪の後述する一端部2aが固着されている。
人工毛髪群2は複数本の人工毛髪によって構成された紐状部材である。人工毛髪群2は各人工毛髪の一方の先端部(以下「一端部」という)2aが粒状部6に固着され、その一端部2a側の孔部7a、7bの間隔に対応した長さの部分が孔部7a、7bに挿通される挿通部となっている。また、人工毛髪群2は一端部2aとは反対側の他方の先端部(以下「他端部」という)2bおよび他端部2bから所定長さの部分が貼付テープ3に固着されている。
そして、粒状部6は、手指でつまむなどして本体部4から引き離すことができ、そうすることで人工毛髪群2の一端部2aが粒状部6と一緒に本体部4から引き出され、人工毛髪群2における挿通部が移動する。したがって、たるみ矯正具20は本体部4の人工毛髪群2に沿った位置が変わる位置可変構造を有している。図1、図2では、粒状部6を本体部4から少し引き離し、一端部2aが本体部4から少し引き出された状態を示している。なお、図示はしないが粒状部6が本体部4に接触しているときに挿通部が人工毛髪群2において最も一端部2aよりに配置されることになる。
貼付テープ3は、顔面に貼付けるための貼付部材であって、表側が表面3a、裏側が裏面3b(図3参照)であり、本体部4よりもやや大きさの大きい概ね矩形状に形成されている。貼付テープ3は、固着テープ11により人工毛髪群2の他端部2bから所定長さの部分が表面3aに固着されている。裏面3bは粘着面14を有し、その粘着面14に図3に示す2枚の離型紙12,13が張り合わされている。離型紙12,13はつまみ片12a、13aを有している。
以上の構成を有するたるみ矯正具20は図4、図5に示すようにして使用する。ここで、図4(a)は顔面に貼付テープ3を貼付けて人工毛髪群2を上に引き上げる前の状態を示す図、図4(b)は人工毛髪群2を上に引き上げた後の状態を示す図である。図5はたるみ矯正具20の着用状態の一例を示す図である。
たるみ矯正具20は顔面下部のたるみを改善ないし解消することを目的として使用する。例えば、着用者の顔面下部100に図4(a)に示すようなたるみ101がある場合、そのようなたるみ101を改善ないし解消することを目的として使用する。
たるみ101は耳102よりも下側に現れているため、重力の影響を受けやすい。たるみ矯正具20は、まず図4(a)に示すように、貼付テープ3を耳たぶ103の横からやや下側にかけてのもみあげの際に貼付ける。もみあげの際はたるみ101よりも上側に配置されている。貼付テープ3はつまみ片12a、13aを手指でつまみながら2枚の離型紙12,13を剥がすことにより、粘着面14が現れるので、その粘着面14をもみあげの際に貼付ける。
続いて、人工毛髪群2が耳102の手前側を通るようにして留め具1を顔面の上方向に向かって上に引き上げる。すると、留め具1と、人工毛髪群2および貼付テープ3が一体になっているので、図4(a)の矢印Fで示す方向に顔面の皮膚および筋肉を持ち上げることができる。こうして、図4(b)に示すように、たるみ101を発生させている皮膚や筋肉を持ち上げこれらを緊張させることができるので、たるみ矯正具20の着用中はたるみ101を改善ないし解消することができる。
また、留め具1は、引き上げ状態を維持したまま自由状態にして(留め具1は引き上げる前にあらかじめ自由状態にしておいてもよい)、留め具1に自己の毛髪を挟み込んだ後、固定状態として留め具1により自己の毛髪が動かないように固定する。
すると、図5に示すように留め具1が着用者の頭部にその位置が動かないように固定される。このとき、留め具1は櫛歯部5を有するから、毛髪が櫛歯部5の突状部に絡みつき、したがって、着用者の頭部にしっかりと固定され、これにより、たるみ矯正具20によって顔面の皮膚および筋肉を持ち上げた状態をしっかりと維持することができる。
この場合、たるみ矯正具20は粒状部6を本体部4から引き離すことにより、本体部4の位置が変わる位置可変構造を有しているため、留め具1の本体部4および櫛歯部5が頭部に固定される位置を適宜変更することができる。したがって、たるみ矯正具20は本体部4および櫛歯部5を固定しようとする位置を微調整できるようになっている。
このように、たるみ矯正具20は、着用中に顔面の皮膚および筋肉を持ち上げた状態をしっかりと維持することができるだけでなく、留め具1の本体部4および櫛歯部5を頭部に固定する位置を微調整することもできる。しかも、本体部4が2つの孔部7a,7bを有し、その2つの孔部7a,7bに人工毛髪群2が挿通されているから、人工毛髪群2に対する本体部4の挿通状態が安定的であり、人工毛髪群2に沿って本体部4を動かしても本体部4の向きを変えないようにすることができる。
なお、図5では、たるみ矯正具20の着用状態を明らかにするため、着用者の毛髪のうちの外側の毛髪104を持ち上げて示している。
以上のように、たるみ矯正具20を用いることにより、顔面下部100の皮膚および筋肉を持ち上げた状態を維持することによって、着用中はたるみ101を改善ないし解消することができる。
たるみ矯正具20を用いる場合、持ち上げられた顔面の皮膚および筋肉が耳102の手前側に集められることになるが、この皮膚および筋肉が集められた部分には人工毛髪群2が通っているものの、貼付テープ3は貼り付けられていない。貼付テープ3は皮膚および筋肉が集められた部分よりも下側に貼り付けられている。そのため、貼付テープ3を顔面に貼り付けることによって着用者が皮膚にかゆみや痛みを感じるようなことはなく、耳たぶ103のあたりに違和感を感じるようなこともほとんど起きないようになっている。
また、着用者はたるみ矯正具20の着用中、その上側から自己の毛髪104を被せることができ、そうすることでたるみ矯正具20を毛髪の下に隠すことができる。こうすれば、着用しているたるみ矯正具20が目立つようなこともない。しかも、たるみ矯正具20は人工毛髪群2を用いているから、毛髪104と区別され難くより一層目立ちにくくなっているし、留め具1が耳たぶ103程度の大きさに形成され、頭髪に装着されたヘアピンのようにも視認されるから、さらに目立たないようになっている。したがって、たるみ矯正具20はさりげなく着用することができる。
さらに、たるみ矯正具20は着用者の耳102の上下に渡った一部の領域にだけ配置されるので、着用者は着用中であっても、着用していないときとほぼ同じようにして顎や口を動かすことができる。そのため、たるみ矯正具20は着用者が着用中に会話や食事が行い難くなるようなことはなく心地よく着用できるようになっている。
そして、たるみ矯正具20を用い、前述のようにしてたるみ101を改善ないし解消しようとするときは、皮膚や筋肉の耳の手前側の部分を持ち上げることになる。そのため、耳の後ろ側を持ち上げる場合よりも皮膚や筋肉を広範囲に動かすことができ、したがって、皮膚や筋肉の引き上げ幅を大きくすることもできる。
(変形例1)
次に、変形例に係るたるみ矯正具30について、図6、図7を参照して説明する。図6は、変形例に係るたるみ矯正具30の構成を示す正面図、図7はたるみ矯正具30の着用状態の一例を示す図である。
次に、変形例に係るたるみ矯正具30について、図6、図7を参照して説明する。図6は、変形例に係るたるみ矯正具30の構成を示す正面図、図7はたるみ矯正具30の着用状態の一例を示す図である。
たるみ矯正具30は前述のたるみ矯正具20と比較して、貼付テープ3の代わりに貼付テープ23を有する点で相違している。貼付テープ23は貼付テープ3と比較して、裏面側に布部22を有し、その布部22に人工毛髪群2の他端部2bから所定長さの部分が固着されている点、矩形状部分23bとそこから張り出す張出部分23cとを有する点で相違している。
このたるみ矯正具30も前述のたるみ矯正具20と同様に、留め具1と人工毛髪群2とを有しているから、留め具1によってたるみを発生させている皮膚や筋肉を持ち上げこれらを緊張させることができるので、顔面下部のたるみを改善ないし解消することができる。また、着用者が着用中、皮膚にかゆみや痛みを感じるようなことはないし、違和感も感じ難くなっている。さらに、たるみ矯正具30は着用中にも目立たないし、着用者が着用中に会話や食事が行い難くなるようなこともなく心地よく着用できるようになっている。
また、たるみ矯正具30の場合、貼付テープ23が張出部分23cを有しているから、図7に示すように、張出部分23cを耳たぶ103の下側に回り込ませることができる。したがって、貼付テープ23は貼付テープ3よりも貼付面積が拡大され、貼付状態がしっかりしたものとなる。さらに、人工毛髪群2が布部22によって固着されているから、着用者の皮膚に布部22が直接接触する格好になる。そのため、着用者がより一層、心地よく着用できるようになっている。
(変形例2)
図8(a),(b)は変形例に係る貼付テープ33、34を示す平面図である。貼付テープ33、34はそれぞれ貼付テープ3、23と比較して、切取線(ミシン目)35,36が形成され、その切取線35,36を境にして、それぞれ貼付テープ33aと貼付テープ33b,貼付テープ34aと貼付テープ34bに分割することができる点で相違している。貼付テープ33a、34aは、それぞれ貼付テープ3、23と同じである。貼付テープ33、34はそのままの状態では貼付テープ3、23よりも大きさが大きいので、顔面に対してより強固に貼り付けることができるが、切取線35,36を境にして貼付テープ33b,34bを切り離せば貼付テープ3、23と同様の強さで貼り付けることもできる。
図8(a),(b)は変形例に係る貼付テープ33、34を示す平面図である。貼付テープ33、34はそれぞれ貼付テープ3、23と比較して、切取線(ミシン目)35,36が形成され、その切取線35,36を境にして、それぞれ貼付テープ33aと貼付テープ33b,貼付テープ34aと貼付テープ34bに分割することができる点で相違している。貼付テープ33a、34aは、それぞれ貼付テープ3、23と同じである。貼付テープ33、34はそのままの状態では貼付テープ3、23よりも大きさが大きいので、顔面に対してより強固に貼り付けることができるが、切取線35,36を境にして貼付テープ33b,34bを切り離せば貼付テープ3、23と同様の強さで貼り付けることもできる。
つまり、貼付テープ33、34は大きさを変えることができ、それによって顔面に貼り付けるときの範囲と強さを変えることができる。したがって、たるみ矯正具20やたるみ矯正具30において貼付テープ33、34を用いると、着用者が必要に応じて(例えば張り付けようとしたところの皮膚に傷がありそれを避けて貼り付けたい場合等)貼付テープ33b,34bを切り離して大きさを変更できるから、貼り付ける場所や貼り付けるときの強さを微調整することができる。
さらに、図8(c)に示した貼付テープ37のように、大きさだけでなく切取線38を境にして貼付テープ37bを切り離すことによって、形状が変更できるようにしてもよい。さらに、図示はしないが切取線が複数本形成されていてもよい。
(第2の実施の形態)
図9、図10を参照して本発明の第2の実施の形態に係るたるみ矯正具40について説明する。ここで、図9は、本発明の第2の実施の形態に係るたるみ矯正具40の構成を示す正面図、図10は図9に示したたるみ矯正具40の着用状態の一例を示す図である。
図9、図10を参照して本発明の第2の実施の形態に係るたるみ矯正具40について説明する。ここで、図9は、本発明の第2の実施の形態に係るたるみ矯正具40の構成を示す正面図、図10は図9に示したたるみ矯正具40の着用状態の一例を示す図である。
たるみ矯正具40は、前述のたるみ矯正具20に加え、リング部材31と、人工毛髪群2および貼付テープ3を有している。リング部材31は留め具1よりも大きさが小さい鉄等の金属やプラスチックからなる円環状の部材であって、たるみ矯正具20を構成する人工毛髪群2(第1の紐状部材)に挿通され、人工毛髪群2に沿って自由に移動するようになっている。そして、このリング部材31に、たるみ矯正具20を構成する人工毛髪群2とは別の人工毛髪群2(第2の紐状部材)の一端部が固着され、他端部にたるみ矯正具20を構成する貼付テープ3(第1の貼付部材)とは別の貼付テープ3(第2の貼付部材)が固着されている。
前述のたるみ矯正具20は、着用中、たるんだ皮膚を持ち上げているため、たるんだ皮膚の重みが留め具1にかかりやすく、そのため時間が経過するにつれて留め具1が人工毛髪群2とともに少しずつ下にずり落ちやすい。このような不具合を解消し得るのがたるみ矯正具40である。
たるみ矯正具40は、たるみ矯正具20に加え、リング部材31と、人工毛髪群2および貼付テープ3を有しており、そのたるみ矯正具20は顔面の片側に前述の要領で着用し、その他のリング部材31、人工毛髪群2および貼付テープ3は顔面の反対側に着用する。その際、貼付テープ3は反対側のもみあげの際に貼付け、人工毛髪群2を図10に示すように頭の上を跨がせて着用する。
すると、たるんだ皮膚の重みによって、たるみ矯正具20については人工毛髪群2に顔面下向きの力P1が作用するが、反対側もたるんだ皮膚の重みによって顔面下向きの力が作用するため、もう一方の人工毛髪群2には力P2が作用する。そして、リング部材31が留め具1よりも小さい大きさなので、留め具1がリング部材31に引っ掛かる。したがって、力P1は留め具1を顔面下向きに引きずり降ろそうとするところ、力P2は留め具1を持ち上げようとするので、力P1、P2のそれぞれの顔面下向き成分が留め具1とリング部材31との引っ掛かりによって支えられる。こうして、たるみ矯正具40では、留め具1のずり落ちを防止できるようになっている。
図11は、別のたるみ矯正具50の構成を示す正面図である。たるみ矯正具50は、人工毛髪群2が2又に分岐していて、そのそれぞれの一端部に留め具1が固着されている。このたるみ矯正具50は、2つの留め具1を有しているので、頭には2つの留め具1を装着できる。たるんだ皮膚の重みを2つの留め具1によって支えることができるので、ずり落ちを防止できるようになっている。
(第3の実施の形態)
図12〜図15を参照して本発明の第3の実施の形態に係るたるみ矯正具90について説明する。ここで、図12は、本発明の第3の実施の形態に係るたるみ矯正具90の構成を示す正面図、図13は髪付貼付部材70の裏側を示す正面図である。また、図14(a)は髪付貼付部材70の擬似もみあげ71の裏側を示す正面図、図14(b)は髪付貼付部材70の両面テープ75の裏側を示す正面図である。さらに、図15(a)はたるみ矯正具90の着用状態の一例を示す図、図15(b)はたるみ矯正具90の着用状態の一例を背面側からみた図である。
図12〜図15を参照して本発明の第3の実施の形態に係るたるみ矯正具90について説明する。ここで、図12は、本発明の第3の実施の形態に係るたるみ矯正具90の構成を示す正面図、図13は髪付貼付部材70の裏側を示す正面図である。また、図14(a)は髪付貼付部材70の擬似もみあげ71の裏側を示す正面図、図14(b)は髪付貼付部材70の両面テープ75の裏側を示す正面図である。さらに、図15(a)はたるみ矯正具90の着用状態の一例を示す図、図15(b)はたるみ矯正具90の着用状態の一例を背面側からみた図である。
図12に示すとおり、たるみ矯正具90は留め具61と、紐状部材62と、2つの髪付貼付部材70とを有し、これらがひとつにまとまり一体になっている。
留め具61は、鉄等の金属からなり、耳たぶ程度の大きさの概ね矩形板状に形成された、留め具1と同様の本体部4を有している。本体部4は留め具1と同様の櫛歯部5を有している。また、本体部4は紐状部材62を挿通させる挿通受部としての一対の孔部61a,61aを有している。そして、紐状部材62が2つの孔部61aの一方から入って他方から抜ける形で紐状部材62が孔部61a,61aに挿通されている。留め具61は、紐状部材62の後述する非伸縮部62cに沿って自由に移動させることができ、非伸縮部62c上の位置が変わるようになっている。
紐状部材62は頭頂部を跨いで両耳に届く程度の長さを有する細長い紐のような部材であって、頭髪を模した黒ないし茶色に着色されている。紐状部材62は一方側の端部(この端部を「一端部」ともいう)62aに髪付貼付部材70が固着され、他方側の端部(この端部を「他端部」ともいう)62bにも髪付貼付部材70が固着されている。また、紐状部材62は留め具61よりも一端部62a側に伸縮部66を有し、留め具61よりも他端部62b側に長さ調節部68と伸縮部69を有していて、その伸縮部66と長さ調節部68との間の部分が伸縮しない非伸縮部62cとなっている。紐状部材62は非伸縮部62cを主体として構成されているが、その両側に伸縮部66と、長さ調節部68および伸縮部69とを有することによって、全体として、長さの変わる可変長の構造を有している。
伸縮部66は伸縮自在な伸縮本体部64と取付部65とを有している。伸縮部66は非伸縮部62cよりも長さが短く、非伸縮部62cに接続されることによって紐状部材62の一部分を構成している。
伸縮本体部64はゴム等の弾性を有する弾性材からなる弾性部材を細長い紐状に形成した例えばゴム紐等の部材であって、取付部65の接続されていない反対側端部が紐状部材62の一端部62aとなっている。取付部65は紐状部材62の非伸縮部62cと伸縮本体部64とに接続されている。
長さ調節部68は係着部68aと、係止部68bと、紐状非伸縮部68cとを有している。係着部68aは、紐状非伸縮部68cを紐状部材62の非伸縮部62cに接続する部材である。係着部68aは、紐状非伸縮部68cの髪付貼付部材70が固着されていない内側端部に取り付けられていて、非伸縮部62c上を動く可動状態と動かない非可動状態とを手指の操作で切り替え可能な例えばプラスチック等からなる部材である。例えば、手指の操作で内蔵バネが伸縮し、それに応じて開口部が開閉することによって紐状部材62の挿通容易と挿通困難とを切り替え可能な部材を係着部68aとすることができる。係着部68aには紐状非伸縮部68cが接続されている。係止部68bは係着部68aよりも大きさの大きい例えば粒状部材であって、非伸縮部62cの端部に固着されている。紐状非伸縮部68cは紐状部材62の非伸縮部62cと同様の伸縮しない紐状部材62よりも長さの短い細長い紐のような部材であり、係着部68aの接続されていない反対側端部が伸縮部69に接続されている。
そして、係着部68aを非伸縮部62cに沿って動かすことによって留め具61から他端部62bまでの間隔が変わり、紐状部材62の全体としての長さが変わる。たるみ矯正具90では、このようにして、長さ調節部68による長さ調節が行われる。
伸縮部69は伸縮自在な伸縮本体部69aと取付部69bとを有している。伸縮本体部69aは伸縮本体部64と同様の例えばゴム紐等の部材であって、取付部69bの接続されていない反対側端部が紐状部材62の他端部62bとなっている。取付部69bは取付部65と同様の部材であって、紐状非伸縮部68cと伸縮本体部69aとに接続されている。
髪付貼付部材70は、図13に示すように、擬似もみあげ71と、顔面に貼り付けるための貼付部としての両面テープ75とを有し、擬似もみあげ71の裏側に両面テープ75が粘着されることによって擬似もみあげ71と両面テープ75とが一体となった構造を有している。
擬似もみあげ71は図14(a)に示すように、複数本の人工毛髪を平板状に並べるとともに、全体をもみあげのような形状(図では、概ね矩形状)に成形することによってもみあげを模した部材であり、本発明における擬似髪部(複数本の毛髪状部材を平板ないしやや湾曲した板状に並べて頭髪を模した部材)としての機能を有している。もみあげを模した構造が髪付貼付部材70の表側に配置されるよう、図13に示すように、擬似もみあげ71の裏側に両面テープ75が粘着されている。また、擬似もみあげ71は裏側にテープ受部72が形成されている。テープ受部72は網目模様を有するシート材であって、片面が擬似もみあげ71の裏側に固着され、その反対側の面が両面テープ75を粘着させるための貼受面となっている。
両面テープ75は顔面に貼付けるための貼付部材であって、表側が表面75a、裏側が裏面75b(図14(b)参照)であり、擬似もみあげ71よりもやや幅の大きい概ね矩形状に形成されている。表面75aは、粘着面76を有し、その粘着面76に2枚の離型紙77,78が張り合わされている。離型紙77,78はそれぞれつまみ片77a、78aを有している。裏面75bは、粘着面80を有し、その粘着面80に離型紙79が張り合わされている。離型紙79はつまみ片79aを有している。また、裏面75bは、粘着面80に隣接して非粘着面81を有している。そして、両面テープ75の裏面75bの離型紙79を剥がして粘着面80を露出させ、その粘着面80がテープ受部72に粘着されることによって、図13に示す髪付貼付部材70が構成されている。
以上の構成を有するたるみ矯正具90は図15に示すようにして使用する。まず、たるみ矯正具90も、着用者の顔面下部100に図4(a)に示したようなたるみ101がある場合に使用する。
この場合、まず、着用者は留め具61とともに紐状部材62を頭頂部にかけ渡して、2つの髪付貼付部材70を左右それぞれのもみあげの際に配置し、紐状部材62の長さを確認する。後述するように、たるみ矯正具90は2つの髪付貼付部材70をもみあげの際に貼付けたあと、留め具61とともに紐状部材62を引き上げながら頭頂部にかけ渡して着用する。そのため、紐状部材62の長さを自らの頭の大きさに合わせた長さに調節することが大切である。
そして、紐状部材62の長さを確認したところ、長さが長かったときは、係着部68aを可動状態に切り替えた上で、紐状非伸縮部68cを係着部68aとともにスライドさせて留め具61に近い位置(係止部68bから離れた位置)に移動させる。逆に紐状部材62の長さが短かったときは、係着部68aとともに紐状非伸縮部68cをスライドさせて留め具61から離れた係止部68bよりに移動させればよい。以上のようにして長さ調節部68による長さ調節を行う。
次に、着用者は、2つの髪付貼付部材70について、つまみ片77a、78aをつまみながら離型紙77,78を剥がして粘着面76を露出させ、その粘着面76をもみあげの際に貼付けたあと、留め具61とともに紐状部材62を引き上げながら頭頂部にかけ渡す。このとき、紐状部材62が伸縮部66、69を有しているから、引き上げるときに加える力によって伸縮本体部64、69aが伸びて紐状部材62の長さが長くなり、そのため、たるみ矯正具90は頭頂部へのかけ渡しがとても行いやすくなっている。また、紐状部材62に留め具61が挿通されていることで留め具61が紐状部材62上を自由自在に移動するようになっているため、配置しやすいところに留め具61を配置することができる。
それから留め具61に自己の毛髪を挟み込んだ後、留め具61を固定状態にして留め具61を自己の毛髪に動かないように固定する。すると、頭頂部にかけ渡す際に、紐状部材62によって顔面下部100の皮膚および筋肉が持ち上げられ、しかも紐状部材62が非伸縮部62cを主体として構成されていることで、皮膚および筋肉の持ち上げ状態を維持することができる。こうして、図15(a)に示すように、たるみ101を発生させている皮膚や筋肉を持ち上げこれらを緊張させることができるので、たるみ矯正具90の着用中はたるみ101を改善ないし解消することができる。
このとき、紐状部材62が頭頂部にかけ渡されているため、その紐状部材62を頭全体で支えることができる。たるみ矯正具90の着用中、着用者の皮膚や筋肉の重みによって顔面下向きの力が左右両側からたるみ矯正具90に作用する。たるみ矯正具90では、この顔面下向きの力を着用者の頭全体で支えることができるので、たるみ矯正具20、30、40などよりも着用状態が安定し、よりいっそう長時間の着用に適したものとなっている。
また、たるみ矯正具90は、たるみ矯正具20の場合同様、皮膚および筋肉が集められた部分よりも下側に髪付貼付部材70が貼り付けられている。そのため、髪付貼付部材70の貼り付けによって着用者が皮膚にかゆみや痛みを感じるようなことはなく、耳たぶ103のあたりに違和感を感じるようなこともほとんど起きないようになっている。
さらに、紐状部材62の長さを短めにすると紐状部材62を頭頂部にかけ渡す際の引き上げ幅が大きくなる。たるみ矯正具90では、長さ調節部68による紐状部材62の長さ調節が行え、その長さ調節によって引き上げ幅を容易に変えることができるので、引き上げ幅を大きくしやすい構造になっている。
そして、髪付貼付部材70をもみあげの際に貼付けた際、その表側に擬似もみあげ71が配置されているため、両面テープ75が着用者のもみあげや頭髪に隠れるかまたはまぎれるかして目立たないようになっている。そのうえ、紐状部材62が頭髪を模した黒ないし茶色に着色されているから、これも頭髪にまぎれて目立ち難くなっている。
さらに、紐状部材62が長さ調節部68を有しているから、着用者が予め紐状部材62の長さ調節を行うことができ、自らの頭に適合した長さで着用することができる。そのため、たるみ矯正具90は、着用状態が安定し、長時間の着用にも耐えられるようになっている。
また、たるみ矯正具90では、擬似もみあげ71のテープ受部72に粘着された両面テープ75によって、顔面に貼り付けるための貼付部が構成されている。両面テープ75はテープ受部72への着脱が自在であり、交換可能であるから、例えば顔面の皮脂や汗によって粘着力が落ちてきたときに両面テープ75を交換することによって貼付部の粘着力を回復することができる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
例えば、人工毛髪群2を用いる代わりに複数本の天然毛髪を用いて紐状部材や擬似もみあげ71としてもよいし、人工毛髪と類似した紐状部材を用いてもよい。貼付テープ3は前述した形状とは異なった形状にしてもよい。
留め具61は、紐状部材62を挿通させる挿通受部として、一対の孔部61a,61aを有しているが、本体部4における櫛歯部5の付け根部分に、紐状部材62の太さに応じた筒状部分を形成し、それを挿通受部としてもよい。髪付貼付部材70は、擬似髪部として擬似もみあげ71を有しているが、人工毛髪等の毛髪状部材を用いた擬似髪部を有していればよく、擬似髪部はもみあげを模していないものでもよい。
本発明を適用することにより、着用中に目立つことなく、また、着用者が違和感や不快感を感じることもなく、長時間の着用に適し、引き上げ幅を大きくしやすい構造を備えたたるみ矯正具が得られ、そのたるみ矯正具を着用することによって、顔面のたるみを確実に矯正できるようになる。
1,61…留め具、2…人工毛髪群、3,23,33,34,37…貼付テープ、4…本体部、5…櫛歯部、6…粒状部、7a,7b…孔部、8…隙間、20,30,40,50,90…たるみ矯正具、31…リング部材、62…紐状部材、66,69…伸縮部、68…長さ調節部、70…髪付貼付部材、71…擬似もみあげ、72…テープ受部、75…両面テープ、61a…孔部。
Claims (8)
- 長さの変わる可変長の紐状部材と、
毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と前記毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能で、かつ前記紐状部材を挿通させる挿通受部を有し、該挿通受部に前記紐状部材が挿通されている留め具と、
毛髪状部材を用いた擬似髪部の裏側に貼付部を有する第1の髪付貼付部材および第2の髪付貼付部材とを有し、
前記第1の髪付貼付部材が前記紐状部材の一方側の一端部に固着され、前記第2の髪付貼付部材が前記紐状部材の他方側の他端部に固着されていることを特徴とするたるみ矯正具。 - 前記紐状部材は、弾性部材を用いた伸縮部を前記留め具よりも前記一端部側に有し、
前記擬似髪部は、前記毛髪状部材として複数本の人工毛髪を用い、もみあげを模して形成されていることを特徴とする請求項1記載のたるみ矯正具。 - 前記紐状部材は、弾性部材を用いた伸縮部を前記留め具よりも前記一端部側に有し、かつ前記留め具よりも前記他端部側に長さ調節部を有し、
前記擬似髪部は、前記毛髪状部材として複数本の人工毛髪を用いてもみあげを模して形成され、
前記擬似髪部の裏側に、両面テープの粘着面を貼り付けるためのテープ受部が形成され、該テープ受部に粘着された前記両面テープによって前記貼付部が構成されていることを特徴とする請求項1記載のたるみ矯正具。 - 毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と前記毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、
該留め具に一方の先端部が固着されている紐状部材と、
該紐状部材の他方の先端部が固着されている貼付部材とを有することを特徴とするたるみ矯正具。 - 前記留め具は、前記紐状部材が挿通される孔部が形成されている本体部と、前記孔部よりも大きい大きさに形成された粒状部とを有し、前記孔部に挿通された前記紐状部材の前記一方の先端部に前記粒状部が固着されていることを特徴とする請求項4記載のたるみ矯正具。
- 毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と前記毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、
該留め具に一方の先端部が固着されている第1の紐状部材と、
該第1の紐状部材の他方の先端部が固着されている第1の貼付部材と、
前記第1の紐状部材に挿通され、かつ前記留め具よりも大きさの小さいリング部材と、
該リング部材に一方の先端部が固着されている第2の紐状部材と、
該第2の紐状部材の他方の先端部が固着されている第2の貼付部材とを有することを特徴とするたるみ矯正具。 - 長さの変わる可変長の紐状部材と、毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と前記毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能で、かつ前記紐状部材を挿通させる挿通受部を有し、該挿通受部に前記紐状部材が挿通されている留め具と、毛髪状部材を用いて擬似髪部の裏側に貼付部を有する第1の髪付貼付部材および第2の髪付貼付部材とを有し、前記第1の髪付貼付部材が前記紐状部材の一方側の一端部に固着され、前記第2の髪付貼付部材が前記紐状部材の他方側の他端部に固着されているたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法であって、
顔面の左右のもみあげの際にそれぞれ前記第1、第2の髪付貼付部材の前記貼付部を貼付けてから前記留め具とともに前記紐状部材を上に引き上げて、前記紐状部材を頭頂部にかけ渡し、前記紐状部材の引き上げ状態を維持したまま前記留め具に前記毛髪を挟み込んで前記留め具を前記固定状態とすることを特徴とするたるみ矯正方法。 - 毛髪を挟み込み動かないように固定する固定状態と前記毛髪を抜き差し自在な自由状態とを切り替え可能な留め具と、該留め具に一方の先端部が固着されている紐状部材と、該紐状部材の他方の先端部が固着されている貼付部材とを有するたるみ矯正具を用いたたるみ矯正方法であって、
顔面のもみあげの際に前記貼付部材を貼付けてから前記紐状部材が耳の手前側を通るようにして前記留め具を上に引き上げ、該引き上げ状態を維持したまま前記留め具に前記毛髪を挟み込んで前記留め具を前記固定状態とすることを特徴とするたるみ矯正方法。
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