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JP2010231008A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2010231008A JP2009078844A JP2009078844A JP2010231008A JP 2010231008 A JP2010231008 A JP 2010231008A JP 2009078844 A JP2009078844 A JP 2009078844A JP 2009078844 A JP2009078844 A JP 2009078844A JP 2010231008 A JP2010231008 A JP 2010231008A
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Abstract

【課題】装置の複雑化を招くことなく、封筒等の特定の記録媒体に対する不要なしわの発生を抑制して安定した定着を行うことができる定着装置等を提供する。
【解決手段】定着装置は、加熱ロールと、無端ベルトと、無端ベルトをその内周面側から前記加熱ロールの当該外周面部分に押し付けて当該加熱ロールの間に未定着の像を保持する記録媒体を通過させる圧接部を形成する加圧体とを有し、加圧体は、記録媒体の圧接部における通過方向の下流側の位置に配置される、加熱ロールの弾性層よりも高い硬度を有する硬質加圧部材と、硬質加圧部材よりも通過方向の上流側の位置に配置される、加熱ロールの弾性層よりも低い硬度を有して弾性変形する軟質加圧部材とを備え、硬質加圧部材と軟質加圧部材は、圧接部の加熱ロールの回転軸方向における定着領域のうち少なくとも特定の記録媒体を通過させる特定の領域部分においてその両者間に隙間が存在する状態で設置されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、現像剤で現像されて形成される未定着の像を用紙等の記録媒体に転写し、その転写した未定着の像を定着装置で加熱及び加圧して記録媒体に定着することにより、文字、図形、模様、写真画等の画像を形成している。
この画像形成装置で使用される定着装置としては、次のように構成されるベルト定着装置が存在する。そのベルト定着装置とは、加熱手段により加熱されて回転するロール形態等の加熱回転体と、その加熱回転体の回転軸方向に沿う外周面部分に接触して回転する無端ベルトと、無端ベルトを加熱回転体の当該外周面部分に押し付けて当該加熱回転体との間に未定着の像が保持された記録媒体を通過させる圧接部を形成する加圧部材とを備えたものである。
この形式のベルト定着装置では、加熱回転体と無端ベルトの間に形成される圧接部に未定着の像が保持された記録媒体を導入して通過させることにより、その未定着の像を加熱加圧して記録媒体に定着させている。
また従来、記録媒体としての封筒にしわが発生することを防止するベルト定着装置として、加熱ローラと、加熱ローラに圧接されてニップ領域を形成する加圧ベルトと、加圧ベルトの内部に設けられて加圧ベルトを加熱ローラにむけて押圧する押圧部材とを有する定着装置であって、押圧部材は、通紙方向中間部に設けられる軟弾性のソフトパッドと通紙方向下流部に設けられる硬質のハードパッドとを備え、また、厚みが均一である厚み均一記録媒体を定着させる場合には、加熱ローラに向けてソフトパッド及びハードパッドを全圧で圧接させる標準モードと、記録媒体内で厚みの異なった部分を有する厚み不均一記録媒体を定着させる場合には、ソフトパッド及びハードパッドを反加熱ローラ押圧方向に移動させることによって全圧を下げたあとに、ソフトパッドだけを加熱ローラに向けて押圧させる特別モードとに切り替える押圧切替機構を備えた定着装置や、その定着装置を用いた画像形成装置が知られている(特許文献1)。この定着装置によれば、封筒のような記録媒体を定着させる場合には、特別モードに切り替えて定着を行うことにより、封筒にしわ等が発生することのない定着ができることが示されている。
また、複数のローラで巻回された無端状の定着ベルトを有する2組の定着ベルトユニットを有し、その各定着ベルト間のニップ部に未定着トナーが担持された転写材を搬送する定着装置であって、一部のローラの外周面に弾性層が形成され、その直径並びに弾性層の材質、厚み及び硬度が等しく形成され、それぞれの回転軸上に互いに噛み合う同歯数の歯車が設けられており、残りのローラが前記一部のローラよりも小径とされているベルト定着装置や、その定着装置を用いた画像形成装置が知られている(特許文献2)。この定着装置によれば、ニップ部における線速差が解消され、そのニップ部が平面状になるため、封筒等の2枚重なった転写材でもしわ等の発生なく定着することができることが示されている。
この他ベルト定着装置ではないが、加熱ローラ部材と、加熱ローラ部材に圧接する加圧ローラ部材との一対のローラ部材を有し、転写材上のトナー像を定着する定着装置において、封筒および複数枚重ね用紙を転写材として使用する場合のみ、加熱ローラ部材と加圧ローラ部材との線速度を異ならせる形式の定着装置が知られている(特許文献3)。この定着装置によれば、転写材として封筒、重ね用紙を用いる場合でも、封筒や重ね用紙のしわを防止しつつ定着性の向上を図ることができるとされている。
特開2008−233133号公報 特開2006−17867号公報 特開2004−205620号公報
この発明は、装置の複雑化を招くことなく、封筒等の特定の記録媒体に対する不要なしわの発生を抑制して安定した定着を行うことができる定着装置を提供するとともに、定着時における封筒等の特定の記録媒体に対する不要なしわの発生が抑制された画像の形成を行うことができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の定着装置は、
弾性層が形成された外周面を有するとともに加熱手段により加熱されて回転する加熱ロールと、
前記加熱ロールの回転軸方向に沿う外周面部分に接触して回転する無端ベルトと、
前記無端ベルトをその内周面側から前記加熱ロールの当該外周面部分に押し付けて当該加熱ロールの間に未定着の像を保持する記録媒体を通過させる圧接部を形成する加圧体とを有し、
前記加圧体は、前記記録媒体の前記圧接部における通過方向の下流側の位置に配置され前記加熱ロールの弾性層よりも高い硬度を有する硬質加圧部材と、前記硬質加圧部材よりも前記通過方向の上流側の位置に配置され前記加熱ロールの弾性層よりも低い硬度を有して弾性変形する軟質加圧部材とを備え、
前記硬質加圧部材と前記軟質加圧部材は、前記圧接部の前記加熱ロールの回転軸方向における定着領域のうち少なくとも特定の記録媒体を通過させる特定の領域部分においてその両者間に隙間が存在する状態で設置されていることを特徴とするものである。
この発明(A2)の定着装置は、上記発明A1の定着装置において、前記軟質加圧部材は、前記加圧体が前記無端ベルトを前記加熱ロールから離して前記圧接部を形成していないときには、前記硬質加圧部材のうち当該圧接部を形成する際に当該加熱ロールに最も近い表面部分よりも当該加熱ロールに近づく方向に突出した状態になるものである。
この発明(A3)の定着装置は、上記発明A2の定着装置において、前記軟質加圧部材は、前記加圧体が前記無端ベルトを前記加熱ロールに押し付けて前記圧接部を形成したときには、前記硬質加圧部材の前記表面部分よりも当該加熱ロールから離れる方向に弾性変形して圧縮された状態になるものである。
この発明(A4)の定着装置は、上記発明A1又はA2の定着装置において、前記軟質加圧部材は、前記加熱ロールから離れるにしたがって前記記録媒体の通過方向における寸法が大きくなる形状の部材であるものである。
この発明(A5)の定着装置は、上記発明A1又はA2の定着装置において、前記記録媒体の通過方向の上流側となる角部が、当該通過方向の下流側にずれるにつれて前記加熱ロールに近づく斜面で形成されているものである。
この発明(A6)の定着装置は、上記発明A5の定着装置において、前記硬質加圧部材の斜面は、前記記録媒体の通過方向に沿う長さが、前記特定の領域部分における前記加熱ロールの回転軸方向の端部よりもその中央部で長くなる状態で形成されているものである。
この発明(A7)の定着装置は、上記発明A1乃至6のいずれかの定着装置において、前記軟質加圧部材は、当該軟質加圧部材よりも高い硬度を有する支持材に、その端部から前記硬質加圧部材との間に存在させる隙間に相当する距離だけ内側にずらした位置に固定した状態で設置されているものである。
また、この発明(B)の画像形成装置は、未定着の像を形成して記録媒体に転写する作像装置と、前記作像装置で転写された未定着の像を記録媒体に定着する定着装置とを有し、前記定着装置が上記発明A1乃至A7のいずれかに記載の定着装置であることを特徴とするものである。
上記発明A1の定着装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べて、装置の複雑化を招くことなく、封筒等の特定の記録媒体に対する不要なしわの発生を抑制して安定した定着を行うことができる。
上記発明A2の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、定着性能が損なわれることなく上記発明A1の効果が得られる。
上記発明A3の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、上記発明A1の効果がより確実に得られる。
上記発明A4の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、上記発明A1の効果がより長期にわたって得られる。
上記発明A5の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、圧接部の特定の領域部分に対応して通過する加熱ロールの弾性層の部分に、その圧接部を通過する厚紙等の記録媒体による負荷がかかることが軽減される。
上記発明A6の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、記録媒体が塗工紙やOHP(オーバーヘッドプロジェクター用記録紙)である場合における画質不良の発生を防止しつつ上記発明A5の効果が得られる。
上記発明A7の定着装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、硬質加圧部材と軟質加圧部材の設置が正確にでき、上記発明A1の効果もより確実に得られる。
上記発明Bの画像形成装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べて、定着時における封筒等の特定の記録媒体に対する不要なしわの発生が抑制された画像の形成を行うことができる。
実施の形態に係る定着装置及び画像形成装置の概要を示す説明図である。 図1の定着装置の要部を示す一部断面説明図である。 図2の定着装置における加圧回転体(一部省略)を示す斜視図である。 図4の加圧回転体の分解斜視図である。 図2の定着装置の要部を示す説明図である。 図2の定着装置の圧接部とその周辺の状態を示す説明図である。 図2の定着装置における加圧体を構成するヘッド部材及びパッド部材の構成を示す斜視図である。 図7の加圧体の分解斜視図である。 図7の加圧体のヘッド部材を示す上面図及び断面図である。 図9の加圧体のヘッド部材のQ1−Q1線で切断した断面斜視図である。 図7の加圧体の組立て前(分解したとき)の状態及び加圧体を組み立てて無端ベルトを通して加熱ロールに圧接させたときの状態を示す説明図である。 図7の加圧体を組み立てて無端ベルトを通して加熱ロールに圧接させたときの状態の変形例を示す説明図である。 評価試験の結果を示す図表である。 図13の評価結果の一部を示すグラフ図である。 パッド部材の他の形状例を示す説明図である。 定着装置における加圧体の他の構成例を示す分解斜視図である。 図16の加圧体を組み立てた後の状態を示す断面図である。 図7の加圧体のヘッド部材の角部を斜面として形成しない場合における圧接部の圧力分布などを示す説明図である。 定着装置の加圧体(パッド部材)の他の構成例とその圧接部等の状態を示す説明図である。 隙間を存在させない加圧体を使用した定着装置において発生する封筒しわの原因を示す説明図である。 図20の加圧体による圧接部の状態を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
画像形成装置1は、例えば多色画像及び単色画像(白黒など)を形成するカラープリンタとして構成されるものであって、図示しない筐体の内部空間に、図1に示すように、入力画像データに基づいて乾式の現像剤としてのトナー(着色等された微粉末)で現像されるトナー像を形成するとともにそのトナー像を最終的に用紙等の記録媒体9に転写する作像装置2と、各作像装置2の転写位置を通過させるように記録媒体9を搬送する用紙搬送装置3と、トナー像が転写された後の記録媒体9を通過させてトナー像の定着を行う定着装置4が主に設置されている。図中の矢付き一点鎖線は、記録媒体9の主な搬送経路を示す。
作像装置2は、例えば、公知の電子写真方式等の記録方式を利用して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像を専用に形成する4つの作像装置20Y,20M,20C,20Kで構成されている。また、4つの作像装置20(Y,M,C,K)は、例えば上下方向に直列状に並べた状態で配置している。
各作像装置(20Y,20M,20C,20K)はいずれも、基本的には、矢印で示す方向(図中において反時計回りの方向)に回転駆動する感光体ドラム21を備えており、この感光体ドラム21の周囲に、以下のような各装置を主に配置した構成になっている。その主な装置とは、感光体ドラム21の表面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置22と、帯電後の感光体ドラム12の表面に画像データ(信号)の色分離された前記4色の成分に基づく光Hを照射して電位差のある(各色成分の)静電潜像を形成する露光装置23と、その各色成分の静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)のトナーで現像してトナー像にする現像装置24(Y,M,C,K)と、そのトナー像を用紙搬送装置3(の用紙搬送ベルト31)により搬送される記録媒体9に対して転写する転写ロール等を備えた転写装置25等である。
例えば、感光ドラム21としては、接地された円筒状の基体の周面に有機感光材料からなる感光層(光導電性層)を有する像保持面を形成したものである。帯電装置22としては、感光ドラム21の表面に接触して回転する帯電ロールに帯電電圧を印加して帯電を行う接触帯電方式のものが使用される。露光装置23としては、LED(発光ダイオード)式記録ヘッド、半導体レーザ走査装置等で構成されるものが使用される。露光装置23には、画像形成装置1に装備又は接続(無線通信を含む)される画像読取装置又は記憶媒体読取装置や、コンピュータ等の画像作成元となる外部機器から入力される画像情報を図示しない画像処理装置で所要の処理をした後、その処理により得られる画像信号が入力されるようになっている。
現像装置24としては、所定の色のトナーを含む現像剤(一成分現像剤、二成分現像剤など)が帯電した状態で、現像電圧が印加される現像ロール24aを介して感光ドラム21の表面に供給されるものが使用される。転写装置25としては、感光ドラム21の表面に接触して回転する転写ロールに転写電圧を印加して転写を行う接触方式のものが使用される。
用紙搬送装置3は、作像装置2(20)の感光ドラム21と転写装置25の間(転写位置)を通過しながら矢印で示す方向(図中において反時計回りの方向)に回転する用紙搬送ベルト31と、この用紙搬送ベルト31を所望の状態に架け回して回転自在に支持する複数の支持ロール32、33と、図示しない給紙装置から1枚ずつ供給される用紙9を用紙搬送ベルト31の外周面に静電的に吸着させる吸着ロール35と、用紙搬送ベルト21の外周面に付着する不要なトナー、紙粉等の付着物を除去するベルト用の清掃装置36とで主に構成されている。
用紙搬送ベルト31としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボン等の抵抗調整剤を所定量分散させた材料を用いて所定の厚さからなる無端状のベルト形態に成形したものが使用される。支持ロール32は、駆動ロールとして構成されており、図示しないモータ等を含む回転駆動装置から伝達される回転動力によって回転する。吸着ロール35には、図示しない電源装置から用紙吸着用電圧が用紙9の吸着時期に印加される。
定着装置4は、筐体40の内部に、加熱手段によって表面温度が所定の温度に保持されるように加熱されるとともに矢印で示す方向に回転するロール形態の加熱回転体5と、加熱回転体5の回転軸方向にほぼ沿う表面部分に所定の圧力で接触して圧接部(定着処理部)NPを形成しつつ回転するベルト形態の加圧回転体6とを設置したものである。図1中の符合39は、定着後の記録媒体9を定着装置4から排出する排出ロール対である。なお、定着装置4の詳細については後述する。
給紙装置は、作像装置2(20)に供給すべき複数枚の所定サイズ、種類等の記録媒体9を積み重ねた状態で収容する単数又は複数の収容カセットと、この収容カセットに収容される記録媒体9を1枚ずつ送り出して搬送する送出装置とで主に構成されている。給紙装置と作像装置2との間には、記録媒体9を搬送する搬送路が形成されている。記録媒体9としては、画像形成装置内の搬送とトナー像の転写等が可能なものであれば特に限定されるものでないが、主に、用紙、厚紙、透明性シート、はがき、封筒等のシート状の記録媒体が使用される。
この画像形成装置1による基本的な画像形成(プリント)は、次のようにして行われる。ここでは、記録場体9の片面に対して、前記した4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するときの基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成装置(実際には制御装置)1においてプリント動作の開始指示を受けると、作像装置20(Y,M,C,K)の感光体ドラム21と用紙搬送装置3の用紙搬送ベルト31とが回転し始めるとともに、作像装置20における各帯電装置22が各感光体ドラム21の像保持面を所要の極性及び電位に帯電する。続いて、その帯電した感光体ドラム21の像保持面に対して、露光装置23が図示しない画像処理装置から送信される画像信号に基づく露光を行うことにより、各感光体ドラム21の像保持面に帯電電位に対する所要の電位差からなる各色成分の静電潜像を形成する。しかる後、現像装置24がその静電潜像を所要の極性に帯電しているトナーを現像ロール24aから供給して現像することによりトナー像として顕像化する。この現像装置24では、反転現像が行われる。これにより、各作像装置20(Y,M,C,K)の感光体ドラム21上に各色(Y,M,C,K)のトナー像が専用に形成される。
一方、このトナー像の作像動作に関する時期に合わせて、図示しない給紙装置から所要の寸法、種類等からなる記録媒体9が用紙搬送装置3にむけて供給され、その回転する用紙搬送ベルト31の外周面に対し吸着ロール35の静電的作用により吸着される。しかる後、記録媒体9が用紙搬送ベルト31により搬送されて各作像装置20(Y,M,C,K)の転写位置を通過する際に、各作像装置20における感光ドラム21上の各色(Y,M,C,K)のトナー像が転写装置25で形成される電界の作用を受けて記録媒体9側に順番(Y,M,C,Kの順)に重ね合わせられるようにして次々に転写される。
続いて、トナー像が転写された後の記録媒体9は、用紙搬送ベルト31から剥離された後、定着装置4にむけて搬送されて導入される。定着装置4では、そのトナー像が転写された記録媒体9を加熱回転体5と加圧用回転体6との間の圧接部NPを通過させる際に加熱及び加圧させることでトナー像のトナーを溶融させて記録媒体9に定着させる。この定着が終了した後の記録媒体9は、その片面への画像形成を行うだけの場合には、図示しない排紙部に排出されて収容される。
これにより、記録媒体1枚に対する基本的な(平常の)プリント動作が終了する。また、複数枚分の連続するプリント指示がある場合には、上記した一連の動作がその指示された枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
次に、定着装置4の詳細について説明する。
定着装置4は、図2に示すように、筐体41の内部に、前記したロール形態の加熱回転体5及びベルト形態の加圧回転体6が設置されている。図2において符号42は定着対象の記録媒体9を圧接部NPに導き入れる搬送導入板、43a,43bは排出通路を形成する搬送ガイドリブ、44は搬送補助コロを示す。
ロール形態の加熱回転体5は、加熱ロール51と、加熱ロール51を加熱する加熱源52と、加熱ロール51をその両端部において回転自在に支持する図示しない固定支持フレームとで主に構成されている。
加熱ロール51は、定着対象となる記録媒体9の最大搬送幅よりも大きい寸法の長さを有する金属製の円筒形ロール基材51aの表面に、シリコンゴム等の材料で構成される弾性層51bと、図示しないフッ素系樹脂等の材料で構成される離型層をこの順で形成したものである。また、加熱ロール51は、その一端部に取り付けられるギア55に対して画像形成装置1本体側に配置された回転駆動部からの回転動力が伝達されることにより、所定の速度で回転駆動する。
加熱源52は、例えば、加熱ロール51の円筒内部に設置される2本のハロゲンランプで構成されており、その両端部が定着装置4の筐体41に支持されている。さらに、加熱ロール51は、そのロール表面の温度が図示しない温度検知器により検知され、その検知情報に基づいて加熱源52の加熱動作が制御されており、これによりロール表面が所定の温度に加熱された状態に保たれるようになっている。
ベルト形態の加圧回転体6は、図2から図5等に示すように、加熱ロール51の回転軸方向A(図3等参照)に沿う外周面部分に接触して回転する無端ベルト61と、無端ベルト61をその内周面側から加熱ロール51の当該外周面部分に押し付けて圧接部NPを形成する加圧体62と、無端ベルト61の内部空間に配置されて加圧体62を支持するとともに無端ベルト61を回転自在に保持する保持体63とで主に構成されている。図3では無端ベルト61と支持板(63D)の図示を省略している。
無端ベルト61は、加熱ロール51の長さとほぼ同じ寸法の幅を有する円筒状のベルトである。無端ベルト61としては、ポリイミド等の合成樹脂にて薄肉の円筒状に形成されるベルト基材の外周面に、フッ素系樹脂等からなる離型層を形成したものが使用される。
加圧体62は、図2から図5等に示すように、無端ベルト61の幅とほぼ同じ長さを有する細長い形状からなるヘッド部材64とパッド部材65とで構成されている。
ヘッド部材64は、合成樹脂、金属等の材料で形成される硬質の加圧部材であり、圧接部NPの記録媒体9の通過方向Bの下流側(記録媒体の排出側)の位置に配置される。この実施形態では、ヘッド部材64は、記録媒体9の通過方向Bの下流側に位置して無端ベルト61を加熱ロール51の外周面に圧接させる突出部64aと、記録媒体9の通過方向Bの上流側に位置してパッド部材65を保持する保持部64bとを有する形状で形成されている。また、突出部64aは、保持部64bの側に圧接部NPの平滑性を保持するための平面部64a−1が形成されており、その平面部64a−1の保持部64bとは反対側に圧接部NPを形成する際に加熱ロール51から離れる方向に湾曲した状態で傾斜する湾曲傾斜面64a−2が形成されている(図7等を参照)。
パッド部材65は、ゴム材料等の弾性材料で形成される軟質の加圧部材であり、圧接部NPの記録媒体9の通過方向Bの上流側(記録媒体の導入側)の位置に配置される。この実施形態では、パッド部材65は、シリコンゴムを用いて細長い板状形態となるよう形成されている。
ここで、硬質加圧部材であるヘッド部材64は、加熱ロール51の弾性層51bよりも高い硬度となるように形成されている。また、軟質加圧部材であるパッド部材65は、加熱ロール51の弾性層51bよりも低い硬度となるとともに弾性変形するように形成されている。硬度は、一定の圧力で加圧したときの加圧部分における変形量の多少の差で表現されるものである。
保持体63は、図2から図4等に示すように、加圧体62(実際にはヘッド部材64)を設置する設置面部と無端ベルト41の内周面を回転自在に保持するベルト保持部とを注する内部保持部材63Aと、無端ベルト41の両端部の内周面部分を回転自在に保持する一対の端部保持部材63B,63Cと、内部保持部材63Aおよび端部保持部材63B,63Cを支持する支持板63Dを備えている。支持板63Dは、その両端部から突出して形成される2枚一組の取付け端部63eを後述する加圧回転体6の揺動支持フレーム71に形成される取付け孔に差し込んだ状態で保持される。
また、図4等において符号68は、無端ベルト41の内周面に接触するように支持板36Dの裏面等に取り付けられるオイル供給部材であり、例えば離型剤オイルが含浸されたフェルト部材にて構成されており、その離型剤オイルを無端ベルト41の内周面に塗布している。また、符号69は、無端ベルト41の内周面と加圧体62との間に介在させるように配置される合成樹脂製のフィルム部材であり、無端ベルト41と加圧体62との間の摩擦を軽減するものである。
加圧回転体6は、記録媒体の導入側の位置に配置された支持軸72を支点として揺動する揺動支持フレーム71(ほぼ中央部)に、保持体63の支持板63Dを介して保持されている。そして、加圧保持体6は、その揺動支持フレーム71の自由端部71aに接続されている加圧バネ73により所要の加圧力Fで加熱回転体5側に近づく方向に移動するように押し付けられている。これにより、その加圧体62が保持体63を介して無端ベルト61の内周面に押し付けられ、その圧接部NPに所定の圧力を与える構造になっている。
そして、定着装置4においては、図2や図5に示すように、加圧体62が無端ベルト61を加熱ロール51に押し付けることで、その加熱ロール51と無端ベルト61(加圧体62)との間に、無端ベルト61が加熱ロール51の外周面と所要の幅(回転方向の長さ)で接触した定着用の圧接部NPが形成される。このとき圧接部NPは、加圧体62のヘッド部64及びパッド部65の双方が加熱ロール51の外周面に無端ベルト51を介して接触した状態になって形成される。
また、無端ベルト61は、図2に示すように、加熱ロール51が回転すると、その回転に追従して矢印で示す方向に回転する。無端ベルト61が回転すると、図5に示すように、無端ベルト61の内周面にはフェルト部材63から離型剤オイルが少量ずつ塗布されて供給される。
この圧接部NPにおける定着は、次のようにして行われる。
すなわち、図5や図6に示すように、定着対象物である未定着のトナー像Tを保持する記録媒体9が圧接部NPに導入されると、はじめに圧接部NPの記録媒体導入側に配置されている軟質の加圧部材であるパッド部65が(無端ベルト61を介して)、その記録媒体9を加熱ロール51に押し付ける。続いて、圧接部NPの記録媒体排出側に配置されている硬質の加圧部材であるヘッド部64(の接触部64a)が(無端ベルト61を介して)、その記録媒体9を、上記加熱ロール51に強固に押し付ける。
そして、このときの未定着のトナー像を保持する記録媒体9は、圧接部NPにおいて加圧回転体6の押当て体62におけるパッド部65及びヘッド部64により加熱回転体5の加熱ロール51の外周面に押し付けられた状態で加熱されるとともに、加熱ロール51の回転により圧接部NPを通過するように搬送される。この結果、圧接部NPを通過すると、未定着のトナー像が加熱及び加圧されることにより記録媒体9に定着される。
ところで、この画像形成装置1においては、記録媒体9として、封筒のような袋状の形態からなる特定の記録媒体9Aを使用し、その特定の記録媒体9Aに対しても前記した画像形成動作を実行して画像を形成することができる。
しかし、封筒のような特定の記録媒体9Aに対する画像形成を行った場合、定着装置4を通過した後に、その記録媒体9Aの搬送方向上流側の後端部に不要なしわが発生することがある。
このしわの発生は、例えば、図20に示すように、加熱回転体5の加熱ロール51とベルト形態の加圧回転体6との間の圧接部NPを通過して排出される際、圧接部NPを通過する加熱ロール51の外周面部分の曲率にならって封筒が湾曲した状態で搬送されることで、封筒の重なった状態にある表面91と裏面92との間で移動速度に微差が生じる(加熱ロール51から離れた側の重なった部分の移動速度がその接近した側の部分の移動速度よりも速くなる)。これにより、圧接部NPに後から導入される封筒の後端側において移動速度が相対的に遅い側の面(例えば表面91)にたるみが発生し、そのたるんだ部分が最後に圧接部NPを通過する際に押しつぶされてしわになるものと考えられる。
ここで、従来の定着装置1における圧接部NPを通過する加熱ロール51の外周面部分は、図21に示すように、加熱ロール51の弾性層51bが加圧体62のヘッド部材64及びパッド部材65の押し付けにより圧接部NPのほぼ全域において湾曲するように窪んだ状態となる。特定の記録媒体9Aは、その定着時には、このような加熱ロール51の弾性層51bの湾曲状に窪んだ部分の曲率にならって圧接部NPを通過させられることになる。ちなみに、この曲率が大きくなるほど、特定の記録媒体9Aに対する上記した移動速度差が大きくなる傾向にある。
そこで、この画像形成装置1の定着装置4においては、図6や図7等に示すように、上記特定の記録媒体9Aを使用した場合におけるしわの発生を抑制するための対策として、加圧体62を構成するヘッド部材64(の突出部64a)とパッド部材65を以下のように設置している。
すなわち、ヘッド部材64(の突出部64a)とパッド部材65については、圧接部NPの加熱ロール51の回転軸方向Aにおける定着設定領域Eのうち少なくとも封筒等の特定の記録媒体9Aを通過させる特定の領域部分(特定の定着領域)E1において、その両者(64a,65)間に隙間Sが存在する状態で設置している。
特定の定着領域E1は、封筒等の特定の記録媒体9Aが、その定着時に通過することを予め設定した圧接部NPにおける通過領域(の幅)に相当するものである。また、特定の定着領域E1は、定着装置4において圧接部NPの定着設定領域Eの中央位置を搬送時の基準位置にして記録媒体9の搬送位置に関する規制を行う搬送方式、いわゆるセンターレジストレーション方式を採用する場合には、特定の記録媒体9Aの送り幅が適用可能な記録媒体9における最大のサイズでない限り、その特定の定着領域E1の両脇に、平常の定着領域E2,E3が存在することとなる(図7参照)。この平常の定着領域E2、E3においては、ヘッド部材64(の突出部64a)とパッド部材65を、その両者間に隙間Sが存在しない状態で設置してもよいが、その隙間Sが存在する状態で設置してもよい。
この実施の形態では、上記隙間Sが存在する状態で設置するために、図8から図10に示すように、ヘッド部材64として、その突出部64aと保持部64bとの境界部分(突出部64aの平面状の立上げ壁面64a−3と保持部64bの平面状の設置面64b−1が交わる部分)に間隙保持部66を形成した部材を使用し、その一方で、パッド部材65として直線状の直方体形状からなる部材を使用している。
また、間隙保持部66は、少なくとも平常の定着領域E2,E3におけるパッド部材保持部64bの設置面64b−1に保持すべき間隙Sに相当する厚みK(記録媒体の通過方向Bに沿う寸法)の部分が存在する状態で形成している。特にこの例における間隙保持部66は、両端部の2つの平常の定着領域E2,E3から中央部の特定の定着領域E1にずれるにつれて厚みKが徐々に厚くなる形状(定着領域E1と対応する部分はほぼ同じ厚み)で形成されている。さらに、間隙保持部材66は、ヘッド部64の突出部64aと保持部64bの設置面64b−1の段差(高低差)よりも低い高さ(厚さ)Mで形成されている。
このように厚みKが加熱ロール51の回転軸方向Aにおいて異なる形態の間隙保持部66を形成しているのは、特定の定着領域E1ではヘッド部材64(の突出部64a)とパッド部材65の隙間Sを確実に確保するためである。また、封筒を含む厚紙の記録媒体9Aに対する定着が行われた場合に、その記録媒体9Aの通過方向先端部が加熱ロール51の弾性層51bの表面に圧接されて傷が発生することを抑えるためでもある。この他、間隙保持部66が低い高さ(厚さ)Mで形成されているのは、パッド部材65が圧接部を形成する際、十分に弾性変形するための空間を確保するためである。
加圧体62は、間隙保持部66が形成されたヘッド部材62の設置面64b−1に、パッド部材65を接着等の固定手段で固定した状態で設置することで完成する。これにより、パッド部材65は、ヘッド部材62に、最大厚みがKの間隙保持部66の介在によりヘッド部材62の突出部64a(実際には立上げ壁面64a−3)と(記録媒体の通過方向Bに対して)間隔Kをあけた状態で設置されて保持される(図9参照)。
また、パッド部材65については、図11aに示すように、例えば加圧回転体6の組立て前のときや分解したとき等の時期において加圧体62が無端ベルト61を加熱ロール51から離して圧接部NPを形成していないときには、その圧接部を形成する圧接面部65aが、ヘッド部材65のうち圧接部NPを形成する際に加熱ロール51に最も近い表面部分(突出部64aの平面部64a−1)よりも加熱ロール51に近づく方向(矢印C1の方向)に存在するように突出した(飛び出した)状態にしている。
つまり、パッド部材65は、その圧接面部65aが、ヘッド部材64の突出部64aの平面部64a−1よりも所要の突出量αだけ飛び出した状態になる厚さ(高さ:設置面64b−1からの寸法)となるように形成されるとともに設置されている。図11aにおける符号hは、ヘッド部材64の突出部の平面部64a−1の設置面部65b−1からの高さを示す。このため、パッド部材65としては、少なくともその圧接面部65aの無加圧状態での厚さが、ヘッド部材64の突出部の平面部64a−1の高さhよりも大きくなる寸法で形成されたものが適用される。
しかも、このパッド部材65は、図11bに示すように、加圧回転体6の組立てた後等の時期において加圧体62が無端ベルト61を加熱ロール51に押し付けて圧接部NPを形成しているときには、ヘッド部材65の表面部分(突出部64aの平面部64a−1)よりも加熱ロール51から遠ざかる方向(矢印C2の方向)に存在するように弾性変形して圧縮された状態になるようにしている。図11b中の一点鎖線Jが、突出部64aの平面部64a−1の高さ位置を示す。
特にパッド部材65は、前述したように加熱ロール51の弾性層51bよりも低い硬度を示して弾性変形する軟質部材で構成されているため、加圧体62が無端ベルト61を加熱ロール51に押し付けて圧接部NPを形成したときには、弾性層51bからの反力を受けて弾性変形して圧縮された状態になる。さらに、このときヘッド部材64の突出部64aが弾性層51bに食い込んだ状態になるため、パッド部材65の圧接面部65aは、ヘッド部材65の表面部分である平面部64a−1よりも加熱ロール51から遠ざかる方向に存在する状態になる。
そして、この定着装置4においては、加圧回転体6を組み立てて加熱ロール51との間で圧接部NPを形成するように設置した段階では、図6や図11bに示すように、加圧体62におけるヘッド部材64とパッド部材65の間に隙間Sが存在した状態になる。
このとき、パッド部材65は、加熱ロール51の弾性層51bの反力を受けて圧縮するように弾性変形するが、間隙保持部66の存在により、図6に例示するように断面四角形を保った状態で変形することはまれで、実際には図11bに示すように、間隙保持部66が存在しない圧接面部65aの上部部分が隙間Sの空間にも入り込むように大きく潰れたような状態で変形することになる。これにより、ヘッド部材64とパッド部材65の間に存在する隙間Sは、組立て前や設置前の段階での間隙保持部66の厚さKよりも狭い状態になる。
ちなみに、このような弾性変形をする場合でも、図12に例示するように、パッド部材65の一部(65c)がヘッド部材64の一部(壁面64a−3)に接触するような状態で弾性変形することは問題でなく、その両者間に少しでも隙間部分が残存するように弾性変形すればよい。換言すれば、ヘッド部材の突出部64aとパッド部材64の間の隙間(S)は、加圧回転体6を組み立てた状態や定着動作時においても完全に埋まって消失することなく、残存するものであればよい。
この隙間Sが存在することにより、圧接部NPでは、パッド部材65が無端ベルト61を加熱ロール51の弾性層51bに押し付ける力が小さくなり、その分ヘッド部材64の突出部64aの無端ベルト61及び弾性層51bを押し付ける力が増える。この結果、圧接部NPにおける加熱ロール51の弾性層51bの変形は、ヘッド部材の突出部64aで押し付けられている部分で相対的に大きくなる。図6、図11等に符号Paで示す部分(範囲)が、圧接部NPのうち突出部64a(主に平面部64a−1)で押されて形成される圧接部分範囲となる。
したがって、この圧接部NPを通過するときの加熱ロール51の弾性層51bの形状は、円筒状のロール基材51aとの関係で形成される本来の円筒形状の部分(パッド部材65との間で形成される圧接部分Pbと対応する部分)と、ヘッド部材の突出部64aで押されて形成される円筒形状とは反対の曲率からなる変形(圧縮)部分を合わせた全体としてほぼS字のように曲がった形状になる。これによって、このような圧接部NPを封筒等の特定の記録媒体9Aが通過したときには、その表裏面における移動速度差が小さくなり、しわの発生が抑制される。
また、前記したようにパッド部材65が無端ベルト61を加熱ロール51の弾性層51bに押し付ける力が小さくなると、その圧接部NPの幅(記録媒体の通過方向Bに沿う長さ)が減ることになるが、その圧接部NPでは、パッド部材65をヘッド部材64の突出部64aの平面部64a−1よりも突出させた状態で設置して組立てて取り付けることで(図11b参照)、圧接部NPの幅を十分に確保することができ、良好な定着性能が得られる。
以上より、この定着装置4によれば、封筒などの特定の記録媒体9Aに対しても、しわの発生のない良好な定着を行うことができる。また、この定着装置4を用いた画像形成装置1によれば、しわ発生や定着性能の低下による定着不良のない良好な画像形成を行うことが可能になる。
参考までに、図21に示すようにヘッド部材64とヘッド部材65を隙間Sのある状態で設置しない場合には、加熱ロール51の弾性層51bの反力を受けて圧縮するように弾性変形する際、ヘッド部材65側には自由に変形するための空間が存在しないため、その弾性変形がヘッド部材65側に寄って凝集したように圧縮して硬度が上昇した状態になる。この結果、パッド部材65が加熱ロール51の弾性層51bを押して変形させる度合いが強くなり、そのパッド部材65による圧接部NPを形成する範囲Pbが広がり、最終的に圧接部NP全域における弾性層51bの変形による曲率は、全体として大きくなる。
図13は、この定着装置4を用いて行った封筒しわの改善効果に関する評価試験の結果を示すものである。
評価試験は、次の条件で行った。加熱ロール51としては、外径が26mmの金属製円筒ロール基材に、シリコンゴム(JIS−Aのゴム硬度:40度)からなる弾性層51b(厚さ0.6mm)を形成したものを使用した。無端ベルト61としては、外径が30mmのポリイミド製のベルト(厚さ60μm)を使用した。ヘッド部材64としては、全体が液晶ポリマー製の成形品からなり、突出部64aの平面部64a−1の幅が1〜2mm、突出部64aの保持部64bの設置面64b−1からの高さhが3mmのものを使用した。パッド部材64としては、シリコンゴム(アスカーC(9.8N)の硬度:24度)からなり、幅(通過方向Bに沿う長さ)が5mm、厚みが3.5〜4.2mmの角棒形状のものを使用した。
定着装置4は、このヘッド(Head)部材65及びパッド(PAD)部材65の加圧体62により無端ベルト61を加熱ロール51に170Nの荷重をかけた状態で押し付けて圧接部(Nip)NPを形成した。加熱ロール51は、回転速度:90mm/秒で回転ささせるとともに、表面温度が180℃に保たれるように加熱した。
特定の記録媒体9Aとして、2種類の封筒(Columbia製、形状:Com−10、型番:CO125,CO131)を使用した。この封筒の圧接部NPを通過させるときの送り幅はいずれも、105mmである。図12中の「表」及び「裏」は、2種類の封筒の各表面及び裏面を示す。
また、定着装置4では、センターレジストレーション方式を採用しているため、圧接部NPの特定の定着領域E1として、定着設定領域E(全幅220mm)のうちその中央部に120mmの領域部分を確保した。そして、パッド部材65をヘッド部材64の保持部64bの設置面64b−1に図13に示す各隙間(K:図9)及び突出量(α:図9)で設置した後、圧接部NPを形成した。圧接部NPは、無端ベルト41を介してパッド部材65が加熱ロール51の外周面に接触し始めた地点から、無端ベルト41を介してヘッド部材64が加熱ロール51の外周面の接触から離れた地点に至るまでの範囲とする。なお、この試験では、その各圧接部NPの幅(Nip幅)については、予めベタ画像を形成した記録媒体9を定着装置4の圧接部NP内に導入して停止させたときにベタ画像中の定着むら部分の幅(通過方向Bの長さ)を測定することで求めた。
このような各構成の定着装置4に対して、2種類の封筒を通過して定着を行い、その定着後の封筒を観察し、その通過方向B上流側となる後端部におけるしわの発生状況について調べた。なお、この試験では、封筒に住所等のあて先に関する文字情報をトナー像として形成し、その未定着のトナー像の定着を行っている。しわの発生状況については以下の基準で評価した。
・グレード0:しわが発生していなかった。
・グレード1:後端部から10mm内側の範囲内でしわが発生していた。
・グレード2:後端部から20mm内側の範囲内でしわが発生していた。
・グレード3:後端部から20mmを超える範囲内でしわが発生していた。
・グレード4:後端部の形状が変わるほどのしわが発生していた。
また、この試験結果については、図14aに、パッド部材の飛び出し量に対する圧接部NPの幅の結果を隙間別にグラフ化して示した。この場合、良好な定着性能を確保するには、5mm以上が必要である。また、図14bには、パッド部材の飛び出し量に対する封筒しわの評価グレードの結果を隙間別にグラフ化して示した。この場合、実用に耐える許容グレードは、グレード1以下である。
[他の実施の形態]
前記した実施の形態では、パッド部材65として、断面四角形の角棒形状のものを使用したが、この他にも、例えば、図15に示すように、加熱ロール51から離れるにしたがって記録媒体の通過方向Bにおける寸法Wが大きくなる形状の部材を使用することもできる。
図15に例示するパッド部材65の形状は、圧接面部65aの幅W1に対して設置面(底面)65bの幅W2が通過方向Bの上流側及び下流側の双方に対して広くなる台形のものである。このような形状のパッド部材65を使用した場合には、そのパッド部材65の圧接部NPにおける定着時の加圧下の高温環境の影響による経時的なへたりが発生しにくくなり、圧接部NPの状態を長期にわたって安定して保つことが可能となり、この結果、特定の記録媒体9Aの定着時におけるしわ発生の抑制効果が長期にわたって得られるようになる。なお、この場合のパッド部材65の形状は、圧接面部65aの幅W1に対して設置面65bの幅W2が通過方向Bの上流側又は下流側の一方にだけ広がる台形の形状であってもよい。
また、前記した実施の形態では、ヘッド部材64の突出部64aの記録媒体の通過方向Bの上流側となる角部64eとして2つの平面(64a−1,64a−3)がほぼ直角に交わる形状で形成されている場合(図7、図10等参照)について示したが、その角部を、図16や図17に示すように、通過方向Bの下流側にずれるにつれて加熱ロール51に近づく斜面67として形成することもできる。斜面67は、いわゆるテーパー面やR面と称される面に該当するものであり、その面形状は平面又は曲面のどちらであってもよい。
ここで、この定着装置4の圧接部NPにおける圧力分布は、図18に示すように、硬質加圧部材であるヘッド部材64の突出部64aの押し付けにより形成される圧接部分Paの圧力が最も大きく、軟質加圧部材であるパッド部材65の押し付けにより形成される圧接部分Pbの圧力が圧接部分Paに比べて相対的に小さくなるが、ヘッド部材64の突出部64aとパッド部材65の間に存在する隙間Sに対応する圧接部分Pcの圧力は、加圧体62による押し付け力が直接及ばないため、圧力がゼロに近い低圧の状態にある。このため、封筒を含む厚紙の記録媒体9に対する定着が行われた場合には、その厚紙の先端部が圧接部NPに導入されて圧接部分Pcの低圧領域からその下流側の圧接部分Paの高圧領域に侵入して通過する際に、厚紙の先端部が加熱ロール51の弾性層51b側に強く押し付けられた状態になるので、その弾性層51b部分に瞬間的に大きな負荷がかかり、弾性層51bの表面に傷が発生し、その傷が起因した画質不良が誘発されることがある。
これに対し、ヘッド部材64における突出部64aの入口側となる角部(64e)を上記した斜面67として形成した場合には、圧接部分Paにおける圧力分布が斜面67の存在により緩やかに上昇する状態となるので、厚紙の先端部が圧接部分Paに侵入して通過する際に加熱ロール51の弾性層51b側に押し付けられる圧力が低減し、その弾性層51b部分に与える負荷も低減する。この結果、加熱ロール51の弾性層51bにおける厚紙の先端部の圧接による傷の発生が低減され、その傷に起因した画質不良の発生が回避される。
また、上記斜面67については、図16に示すように、記録媒体の通過方向Bに沿う長さLを、特定の定着領域E1における加熱ロールの回転軸方向Aの端部(の長さL2,3)よりもその中央部(の長さL1)で長くなる状態で形成されている。この斜面67の長さLは、特定の定着領域E1の外側に存在する通常の定着領域E2、E3においては更に短くなるように設定するとよい。
この場合には、記録媒体9として塗工紙(コート紙)やOHPシートを使用して定着を行う場合に発生する、いわゆる雨だれ状の画質不良の発生を抑えることも可能になる。つまり、このような雨だれ状の画質不良の発生を抑えつつも、前記したような封筒等の記録媒体9に対する定着を行ったときのしわや、封筒や厚紙等を使用した定着を行ったときの傷等の不具合の発生も抑えることができる。雨だれ状の画質不良は、圧接部NPに図18で例示したようなヘッド部材64とパッド部材65の間に圧力の低いところ(谷間)が存在すると、圧接部NPで加熱されて溶融するトナーが圧力の弱いところで流動するために発生する画質不良である。
ヘッド部材64に前記斜面67を形成した場合は、その斜面67の存在により圧力の弱い部分が広くなるので雨だれ状の画質不良が発生しやすくなり、特に加熱ロールの回転軸方向の端部領域で発生しやすくなるが、その斜面67を特定の定着領域E1の中央部で長い状態で形成し、その端部で相対的に短くなる状態で形成することで、その端部で発生しやすい雨だれ状の画質不良の発生が抑制される。
さらに、前記した実施の形態では、ヘッド部材64の突出部64aとパッド部材65の間に隙間Sが存在するようにするため、ヘッド部材64に間隙保持部66を形成する構成例について示したが、その手段を採用する場合に限定されない。この他にも、例えば、図16や図17に示すように、パッド部材65よりも高い硬度を有する支持板75にパッド部材65を固定した状態で取り付け、その支持板75ごとヘッド部材64の保持部64bの設置面64b−1に設置するように構成することもできる。
この場合、パッド部材65は、支持板75の一端部75aからヘッド部材の突出部64aとの間に存在させる隙間Sに相当する距離Gだけ内側にずらした位置に固定した状態で設置される。支持板75としては、硬質の合成樹脂製の板や、金属板などが使用できる。支持板75は、隙間保持機能を発揮できれば、平板状の形状でなくても構わない。このように構成した場合には、隙間Sを存在させる状態でのヘッド部材64とパッド部材62の設置が正確かつ容易にでき、特定の記録媒体9Aのしわ発生の防止効果も確実に得ることができる。
また、この定着装置4では、パッド部材65として、一定の圧力に対して弾性変形しやすい多孔質の弾性部材(例えば、スポンジ、多孔質のゴムなど)を使用し、その多孔質のパッド部材65Bを上記隙間Sが存在する状態にヘッド部材64に設置してもよいが、図19に例示するように、その隙間Sが存在しない状態でヘッド部材64に設置してもよい。図19において符号65cは、孔となる空隙部分である。
この場合、その多孔質の弾性部材からなるパッド部材65Bは、加圧体62の一部として圧接部NPを形成した際、加熱ロール51の弾性層51bの反力を受けると、特に制約を受けずに自由に弾性変形する。これにより、圧接部NPでは、パッド部材65Bが無端ベルト61を加熱ロール51の弾性層51bに押し付ける力が小さくなり、その分ヘッド部材64の突出部64aの無端ベルト61及び弾性層51bを押し付ける力が増える。この結果、圧接部NPにおける加熱ロール51の弾性層51bの変形は、ヘッド部材の突出部64aで押し付けられている部分で相対的に大きくなる。
したがって、この圧接部NPを通過するときの加熱ロール51の弾性層51bの形状は、前記した実施の形態における場合とほぼ同様に、円筒状のロール基材51aとの関係で形成される本来の円筒形状の部分と、ヘッド部材の突出部64aで押されて形成される円筒形状とは反対の曲率からなる変形部分を合わせた全体としてほぼS字のように曲がった形状になる。これによって、このようなパッド部材65Bを適用した圧接部NPを封筒等の特定の記録媒体9Aが通過したときにも、その表裏面における移動速度差が小さくなり、しわの発生が抑制される。
また、隙間Sは、パッド部材65に間隙保持部を形成して存在させるように構成することも可能である。さらに、隙間Sは、ヘッド部材64の突出部64aの境界壁面部64a−3に回転軸方向Aにわたって通過方向Bの下流側に突出した状態となる凹部(窪み形状)を形成し、その凹部の空隙部を隙間Sとして存在させるように構成することも可能である。
また、特定の定着領域E1は、定着設定領域Eの全域とすることも可能である。特定の記録媒体9Aとしては、しわの発生が抑制されるものであれば封筒以外の種類の記録媒体であっても適用することができる。
この他、画像形成装置1における作像装置2としては、単色のトナー像を形成する作像装置を適用してもよい。作像装置2は、転写方式を採用しないものでもよい。
1 …画像形成装置
2 …作像装置
4 …定着装置
9 …記録媒体
9A…特定の記録媒体(封筒など)
51…加熱ロール
61…無端ベルト
62…加圧体
64…ヘッド部材(硬質加圧部材)
64e…角部
65…パッド部材(軟質加圧部材)
67…斜面
75…支持板(支持部材)
75a…端部
A …回転軸方向
B …通過方向
E …定着領域
E1…特定の定着領域(特定の領域部分)
S(K)…隙間
NP…圧接部
L …長さ
W …幅(寸法)
G …距離

Claims (8)

  1. 弾性層が形成された外周面を有するともに加熱手段により加熱されて回転する加熱ロールと、
    前記加熱ロールの回転軸方向に沿う外周面部分に接触して回転する無端ベルトと、
    前記無端ベルトをその内周面側から前記加熱ロールの当該外周面部分に押し付けて当該加熱ロールの間に未定着の像を保持する記録媒体を通過させる圧接部を形成する加圧体とを有し、
    前記加圧体は、前記記録媒体の前記圧接部における通過方向の下流側の位置に配置され前記加熱ロールの弾性層よりも高い硬度を有する硬質加圧部材と、前記硬質加圧部材よりも前記通過方向の上流側の位置に配置され前記加熱ロールの弾性層よりも低い硬度を有して弾性変形する軟質加圧部材とを備え、
    前記硬質加圧部材と前記軟質加圧部材は、前記圧接部の前記加熱ロールの回転軸方向における定着領域のうち少なくとも特定の記録媒体を通過させる特定の領域部分においてその両者間に隙間が存在する状態で設置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記軟質加圧部材は、前記加圧体が前記無端ベルトを前記加熱ロールから離して前記圧接部を形成していないときには、前記硬質加圧部材のうち当該圧接部を形成する際に当該加熱ロールに最も近い表面部分よりも当該加熱ロールに近づく方向に突出した状態になる請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記軟質加圧部材は、前記加圧体が前記無端ベルトを前記加熱ロールに押し付けて前記圧接部を形成したときには、前記硬質加圧部材の前記表面部分よりも当該加熱ロールから離れる方向に弾性変形して圧縮された状態になる請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記軟質加圧部材は、前記加熱ロールから離れるにしたがって前記記録媒体の通過方向における寸法が大きくなる形状の部材である請求項1又は2に記載の定着装置。
  5. 前記硬質加圧部材は、前記記録媒体の通過方向の上流側となる角部が、当該通過方向の下流側にずれるにつれて前記加熱ロールに近づく斜面で形成されている請求項1又は2に記載の定着装置。
  6. 前記硬質加圧部材の斜面は、前記記録媒体の通過方向に沿う長さが、前記特定の領域部分における前記加熱ロールの回転軸方向の端部よりもその中央部で長くなる状態で形成されている請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記軟質加圧部材は、当該軟質加圧部材よりも高い硬度を有する支持材に、その端部から前記硬質加圧部材との間に存在させる隙間に相当する距離だけ内側にずらした位置に固定した状態で設置されている請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 未定着の像を形成して記録媒体に転写する作像装置と、前記作像装置で転写された未定着の像を記録媒体に定着する定着装置とを有し、
    前記定着装置が請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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