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JP2010218716A - 組電池 - Google Patents

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JP2010218716A
JP2010218716A JP2009060641A JP2009060641A JP2010218716A JP 2010218716 A JP2010218716 A JP 2010218716A JP 2009060641 A JP2009060641 A JP 2009060641A JP 2009060641 A JP2009060641 A JP 2009060641A JP 2010218716 A JP2010218716 A JP 2010218716A
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JP2009060641A
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Masayuki Fujiwara
雅之 藤原
Masataka Shinyashiki
昌孝 新屋敷
Hitoshi Maeda
仁史 前田
Nobuyuki Tamura
宜之 田村
Yasuyuki Okuda
泰之 奥田
Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】限られた空間に密閉されて設置される場合にも外部への熱伝導性を十分に得ることができるとともに、各単電池に均一な構成圧を効果的にかけることが可能な組電池を提供すること。
【解決手段】組電池20において、積層された複数の電池21と、電池21の積層方向に沿って延びると共に熱伝導性を有する外装部材23と、断熱部22M、断熱部22Mの両側の伝熱部22Tおよび伝熱部22Tに連結された外側当接面部24Dを有するスペーサ22と、を備え、伝熱部22Tが電池21間に介挿されて電池21の表面に面的に当接するとともに、外側当接面部24Dが外装部材23に面的に当接する構成とする。
【選択図】 図18

Description

本発明は、複数の電池よりなる組電池に関し、特に電池に発生する熱を効率よく外部に放熱することができてハイレート特性に優れる大容量の組電池に関するものである。
例えばロボットや小型動力のモバイル機器等の電源は、限られた空間に密閉されるものであるため、小型軽量で低コストであること等が要望される。このような要望を満足するものとして、近年、高エネルギー密度を有するリチウムイオン電池が注目されている。このリチウムイオン電池は、高出力とするため、例えば5、6セル程度ないし10数セル程度の多数の電池を直列または並列に接続して組電池として使用される。
しかしながら、上記のような用途に使用される組電池は、ハイレートで使用されて放電時に各電池(単電池)が発熱するが、上述のように密閉空間に設置される場合には空気中に放熱することができないので温度が上昇し、運転上限温度にまで達すると電池が放電できなくなるという問題がある。
そこで、特許文献1および特許文献2には、断熱材を両側から伝熱(放熱)材で挟持した3層構造を有する中間部材を単電池間に介装するようにして組電池を構成することが開示されている。このような構成によれば、断熱材によって単電池間の熱伝達を遮断することができるとともに、単電池に発生した熱を伝熱(放熱)材によって放熱することができる。
特開2004−362879号公報 特開2006−196230号公報
しかしながら、前記特許文献1では、中間部材に溝状の通路を形成し、この通路に空気等の冷却媒体を流通させることによって放熱性を確保するようにしており、冷却ファン等を設けて通路に冷却風を強制的に流通させることによりさらに冷却を促進できることも記載されているが、例えば前述のように組電池が限られた空間に密閉されて設置される場合には、ファン等の強制空冷機構を設置することも困難であるため、通路に冷却媒体を流通させる方法によっては期待できる冷却効果にも限界があり、したがって外部へ固体の熱伝導により放熱することが必要となる。前記特許文献1では、断熱部材の両側に高熱伝導部材を配置して前述のような3層構造とすることが開示されているが、この高熱伝導部材によって電池から効率よく受熱するとともに放熱面積を大きくするとの記載があるのみであって、この高熱伝導部材から外部への熱伝導については具体的に記載されておらず、したがって、この高熱伝導部材は通路を流通させる冷却媒体への熱伝導を意図したものと考えられ、上述のような、通路に冷却媒体を流通させる方法により得られる冷却効果の限界を脱するものとは言い難い。
また、角型に構成された積層式電池等を単電池として構成される組電池の場合、ハイレート特性を得るためには各単電池に均一な圧力(構成圧)をかけることが必要であるが、前記特許文献1にはこの点についての記載はなく、ましてや、上述の高熱伝導部材を外部への熱伝導性を確保しながら外装体等の外部の部材に固定する構造等については一切考慮されていない。一方、前記特許文献2には、中間部材である層間部材を熱伝達部材で連結して外殻部材としてのケーシングを形成することが記載されており、この構成によれば中間部材から熱伝達部材を介して外部へ熱伝導させることが可能である。ところが、この特許文献2では、層間部材と熱伝達部材とを一体成形して、各層間部材の間に各単電池を圧入するようにしており、この構造によっては、各単電池に構成圧をかける工程において、層間部材と熱伝達部材との連結部が一体的に固定されていることから、熱伝達部材が外殻部材としての剛性を有するものであると、特にこの連結部の近傍において層間部材の幅が固定されることとなり、したがって各単電池に均一な構成圧をかけることは困難である。
したがって、本発明は、限られた空間に密閉されて設置される場合にも外部への熱伝導性を十分に得ることができるとともに、各単電池に均一な構成圧を効果的にかけることが可能な組電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明に係る組電池は、
積層された複数の電池と、
電池の積層方向に沿って延びると共に、熱伝導性を有する外装部材と、
断熱性を有する断熱部と、断熱部の両側に配置され熱伝導性を有する伝熱部と、伝熱部に連結された熱伝導性を有する外側当接面部とを有するスペーサと、
を備え、
伝熱部が電池間に介挿されて電池の表面に面的に当接するとともに、外側当接面部が外装部材に面的に当接していることを特徴とする。
本発明において、「外装部材」には、一般に、積層された複数の電池を外側から覆い得るものであればいかなる部材も含まれ、例えば、矩形板状の電池が積層されて全体として概略直方体状に構成された電池積層体の場合、該電池積層体の6面をそれぞれ覆う底板、天板、側板、正面板、背面板等がいずれも含まれるが、「電池の積層方向に沿って延びると共に、熱伝導性を有する外装部材」とは、例えば上記のような概略直方体状の電池積層体の場合であれば、該電池積層体の6面のうち、両端部の電池の外側面を除く4面(即ち積層された各電池の周縁が位置する4面)のうちの少なくとも1面を覆うように延び、アルミニウム、銅等の熱伝導性を有する材料よりなる部材を含意し、例えば該電池積層体が電池の積層方向を前後方向に向けて配置される場合には、熱伝導性材料よりなる、底板、側板、少なくとも一方の側板と底板とを一体に成形してなる断面L字形状ないし溝形状の部材、等がこれに該当する。
また、「断熱部」としては、例えば、樹脂等の断熱材が膜状、層状等に成形された部位がいずれも含まれ、さらに具体的には例えば樹脂等よりなる断熱シート等が挙げられる。
また、「伝熱部」としては、例えば、アルミニウム、銅等の熱伝導性を有する材料が膜状、層状等に成形された部位がいずれも含まれ、さらに具体的には例えばアルミニウム、銅等の金属よりなる金属板等が挙げられる。
また、「外側当接面部」としては、熱伝導性を有し外装部材に面的に当接し得る当接面を有するものであればよく、例えば、アルミニウム、銅等の金属を断面コ字形状、断面L字形状、角管状、角棒状(中実の角柱状)等の形状に成形してなる部材をスペーサの伝熱部に溶接等により連結することによって当接面を形成するようにしたものや、あるいはスペーサの端部を一方に折曲することによって当接面を形成するようにしたもの等がいずれも含まれる。
上記構成によれば、電池に発生した熱が、スペーサの伝熱部、外側当接面部および外装部材を経て外部へ放散される。即ち、組電池を構成する単電池と組電池の外部空間との間に、スペーサの伝熱部から外側当接面部を経て外装部材へと至る伝熱経路が形成され、この伝熱経路によって外部への熱伝導性を確保することができるようになっている。このとき、スペーサの伝熱部が電池の表面に対し面的に当接して十分に受熱面積が確保されるとともに、外側当接面部が外装部材に対し面的に当接することによって伝熱面積が十分に確保され、これにより外部への熱伝導性が十分に得られることとなる。
また、スペーサが外側当接面部で外装部材に当接する構造となっているので、組電池の組立工程において、スペーサを外装部材に接合する前の段階であれば、スペーサはいずれの部位においても拘束されておらず遊動し得る余裕を有しており、したがってこの段階で複数の単電池を両側から挟むようにして加圧することにより、各単電池に構成圧を十分にかけることができ、またこのとき、スペーサの伝熱部が電池の表面に対し面的に当接するので、各単電池に構成圧を均一にかけることができる。
前記スペーサが伝熱部に連結された内側当接面部を備え、内側当接面部が電池の側端面に面的に当接していることが望ましい。
本発明において、「内側当接面部」としては、熱伝導性を有し電池の側端面に面的に当接し得る当接面を有するものであればよく、例えば、アルミニウム、銅等の金属を断面コ字形状、断面L字形状、角管状、角棒状等の形状に成形してなる部材をスペーサの伝熱部に溶接等により連結することによって当接面を形成するようにしたもの等がいずれも含まれる。
また、この場合の「電池の側端面」とは、スペーサの伝熱部に当接しない側面、即ち、例えば前述の矩形板状の電池の場合であれば、スペーサの伝熱部に当接する表面を除く辺縁部(四辺部)に位置する側端面がこれに該当する。
本発明において、組電池を構成する単電池としては、スペーサを介装して組電池を構成し得るものであればいずれも用いることができるが、本発明では前述の通り、単電池に均一な構成圧を十分にかけることができる構成となっていることから、軟質のラミネートフィルムよりなる外装体を用いた積層式電池(以下、「積層ラミネート型電池」とも称す)が特に好適に用いられる。さらに、この積層ラミネート型電池においては、2枚のラミネートフィルムよりなる外装体に積層電極体を挿入し辺縁部を溶着して封止する構成とすることが、最も容易かつ安価に作製できることから一般的となっており、このような構成の積層ラミネート型電池では辺縁部にラミネートフィルムの封止部が延出して耳部が形成されることとなる。この積層ラミネート型電池を単電池として組電池を構成する場合、各単電池からの受熱面積を確保するためには、各単電池の表面をスペーサの伝熱部に当接させるだけでなく、各単電池の辺縁部に位置する側端面も外装部材に当接させることが望ましいが、このとき上記のように耳部が形成されていると、該耳部が外装部材に当接することとなってこの部分では受熱面積を確保することが困難である。
そこで、スペーサに上述のような内側当接面部を設けて電池の側端面に面的に当接させるようにすれば、各単電池の表面だけでなく側端面からの受熱面積も確保することが可能となる。
前記スペーサが、中央片と両側片とからなる断面コ字形状の部材を有し、中央片が伝熱部に連結されると共に、各両側片が外側当接面部と内側当接面部とを構成していることが望ましい。
前記外側当接面部は、例えば前述のようにスペーサの端部を一方に折曲するようにして形成してもよいが、この場合、内側当接面部は別の部材をスペーサに固定する等して形成することが必要である。これに対し、上記のように断面コ字形状の部材の中央片をスペーサに連結して各両側片で外側当接面部と内側当接面部とをそれぞれ構成するようにすると、スペーサに外側当接面部と内側当接面部とを一度に形成することができて作製が容易である。また、断面コ字形状の部材だけでなく、例えば前述のような角管や角棒を用いるようにしてもよいが、軽量化等の観点から断面コ字形状の部材を用いることが望ましい。
前記外装部材に、冷媒を流通させ得る冷媒流通経路が形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、冷媒流通経路に冷媒を流通させることで冷却効果が得られ、電池の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
前記複数の電池を、該電池の積層方向に沿って両側から挟むようにして熱伝導性を有する加圧板が配置され、該加圧板に、断熱性を有する断熱部が形成されていることが望ましい。
電池に圧力(構成圧)をかける締め付け治具である加圧板は、組電池の放熱性を確保するためにこれも熱伝導性を有するものとすることが望ましいが、該加圧板をそのまま電池の両側に配置すると、最も両側に配置される単電池から加圧板に直接的に熱が伝達され、これによりこの両端部が過度に冷却されることとなる。これに対し、上記のように加圧板に断熱部を形成するようにすると、両端部においても中央部と同様に外装部材を通って熱伝達がなされるようになって過度な冷却が抑制されることとなり、これにより組電池全体における温度分布のバランスを良好とすることができる。
前記スペーサの内側当接面部と前記外装部材との間に、制御基板を配置する基板配置部を形成するようにしてもよい。
スペーサの内側当接面部と外装部材との間に形成される空間は、中央に電池の耳部が配置されるが、それ以外の大部分はデッドスペースとなる。そこで上記のように、この空間に、充放電等の制御を行う制御基板を配置する基板配置部を形成することで、この空間を有効に利用して組電池をその分コンパクト化することができる。
前記スペーサの外側当接面部または外装部材に、前記複数の電池の積層方向に沿って延びる長孔が形成され、該長孔で前記外側当接面部が前記外装部材にネジまたはボルトにより接合されていることが望ましい。
スペーサの外側当接面部は、外装部材に対し、例えば溶接等によって接合するようにしてもよいが、上記のようにスペーサの外側当接面部または外装部材に、前記複数の電池の積層方向に沿って延びる長孔を形成して該長孔で外側当接面部を前記外装部材にネジまたはボルトにより接合するようにすると、仮止め状態では、スペーサが所定位置に保持されながら、電池の積層方向に沿ってわずかに移動(遊動)できるので、両側から加圧することにより各単電池に均一な構成圧を十分にかけることができ、したがって組電池の組み立て作業がより容易となる。
本発明の構成によれば、組電池が限られた空間に密閉されて設置される場合であっても、電池に発生する熱を効率よく外部に放熱することができ、かつ、各単電池に均一な構成圧を容易かつ効果的にかけることが可能となり、したがってハイレート特性に優れる組電池を得ることができる。
本発明の組電池を構成する単電池(セル)の一部を示す図であって、同図(a)は正極の平面図、同図(b)はセパレータの斜視図、同図(c)は正極が内部に配置された袋状セパレータを示す平面図である。 本発明の組電池を構成する単電池(セル)に用いる負極板の平面図である。 本発明の組電池を構成する単電池(セル)に用いる積層電極体の分解斜視図である。 本発明の組電池を構成する単電池(セル)に用いる積層電極体の平面図である。 正負極タブと正負極集電端子とを溶着した状態を示す平面図である。 本発明の組電池を構成する単電池(セル)に用いる外装体に図5の積層電極体を挿入した状態の斜視図である。 本発明の組電池を構成する単電池(セル)およびセパレータの斜視図である。 本発明の組電池を構成するセパレータの分解斜視図である。 底板にセパレータを部分的に配置した状況を示す斜視図である。 底板にセパレータを配置してスペーサユニットとした状況を示す右側面図である。 底板にセパレータを配置してスペーサユニットとした状況を示す正面図である。 本発明の組電池を構成する底板の斜視図である。 天板に単電池(セル)を取り付けてセルユニットとした状況を示す斜視図である。 スペーサユニットとセルユニットとを一体化させた状況を示す斜視図である。 両端に位置する単電池(セル)の両側に加圧板を配置した状況を示す斜視図である。 加圧板を取り付けたセルユニットおよびスペーサユニットに側板を配置する状況を示す斜視図である。 本発明の組電池の分解斜視図である。 本発明の組電池の要部拡大断面図である。 組電池に基板配置部を形成した例を示す斜視図である。
以下、本発明を図面を参照しながら更に詳細に説明するが、本発明は以下の最良の形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
〔正極の作製〕
正極活物質としてのLiCoOを90質量%と、導電剤としてのカーボンブラックを5質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを5質量%と、溶剤としてのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液とを混合して正極用スラリーを調製した後、この正極用スラリーを、正極集電体としてのアルミニウム箔(厚み:15μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥し、ローラーで厚み0.1mmにまで圧縮した後、図1(a)に示すように、所定の幅および高さを有する矩形状となるように切断して、両面に正極活物質層1aを有する正極板1を作製した。この際、正極板1における一辺の一方端部から、所定の幅および高さを有する矩形状の活物質未塗布部を延出させて正極タブ11とした。
〔正極板が内部に配置された袋状セパレータの作製〕
図1(b)に示すように、2枚の方形状のポリプロピレン(PP)製のセパレータ3a(厚み30μm)の間に正極板1を配置した後、図1(c)に示すように、セパレータ3aの周辺部を融着部4で熱溶着して、正極板1が内部に収納・配置された袋状セパレータ3を作製した。
〔負極の作製〕
負極活物質としての黒鉛粉末を95質量%と、結着剤としてのポリフッ化ピニリデンを5質量%と、溶剤としてのNMP溶液とを混合して負極用スラリーを調製した後、この負極用スラリーを負極集電体としての銅箔(厚み:10μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥し、ローラーで厚み0.08mmにまで圧縮した後、図2に示すように、所定の幅および高さを有する矩形状となるように切断して、両面に負極活物質層2aを有する負極板2を作製した。この際、負極板2の一辺において上記正極板1の正極タブ11形成側端部と反対側となる端部から、所定の幅および高さを有する矩形状の活物質未塗布部を延出させて負極タブ12とした。
〔積層電極体の作製〕
上記正極板1が内部に配置された袋状セパレータ3を50枚、負極板2を51枚調製し、図3に示すように、該袋状セパレータ3と負極板2とを交互に積層した。その際、両端面部に負極板2が位置するようにした。ついで、図4に示すように、この積層体の両端面を形状保持のための絶縁テープ19で接続して、積層電極体10を得た。
〔集電端子の溶接〕
図5に示すように、積層された正極タブ11および負極タブ12のそれぞれの延出端部に、幅15mm、厚み1mmのアルミニウム板よりなる正極集電端子(集電端子)15ならびに幅15mm、厚み1mmの銅板よりなる負極集電端子(集電端子)16を、それぞれ超音波溶接法により接合した。
〔外装体への封入〕
図6に示すように、あらかじめ電極体が設置できるように成形した2枚のラミネートフィルム17で構成した外装体18に、上記積層電極体10を挿入し、正極集電端子15および負極集電端子16のみが外装体18より外部に突出するよう正極集電端子15および負極集電端子16がある辺を熱融着するとともに、残りの3辺の内、2辺を熱融着した。
〔電解液の封入、密封化〕
上記外装体18の熱溶着していない1辺から、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とが体積比で30:70の割合で混合された混合溶媒に、LiPFが1M(モル/リットル)の割合で溶解された電解液を注入し、最後に熱溶着していない1辺を熱溶着することにより、図7に示す電池21を作製した。この電池21の幅L1は100mm、高さL2は110mm(正極タブ11および負極タブ12の延出高さを含めると136mm)、厚みT1は15mmである。電池21の上辺における幅方向両端より10mmだけ内側寄りの位置から、正極集電リード15および負極集電リード16がそれぞれ上方へ突出しており、該正極集電リード15および負極集電リード16の突出高さはラミネートフィルム17の上端から10mmである。また、電池21の周縁部には、ラミネートフィルム17の封止部が延出して耳部21Sが形成され、この耳部21Sより内側(中央側)が、内部に積層電極体10が封入されて該耳部21Sより厚さ方向に両側へ膨出する形状となっている。
〔電池の放電容量の測定および温度上昇試験〕
上記電池21を1.0It(12A)で放電したときに放電容量を測定したところ12Ahであり、10.0It(120A)で放電したときの放電容量を測定したところ10.8Ahであった。
また、密閉状態で設置された場合を想定して、上記電池21を厚さ20mmの断熱材(カオウール)で断熱した状態で、20℃、10.0It(120A)で放電を行って電池21の温度を測定したところ、放電終了時に60℃に上昇した。
〔スペーサユニットの組立〕
図8に示すように、幅L3=102mm、高さL4=122mm、厚さ0.5mmの金属板(アルミニウム板)22Tを調製し、この金属板22Tの一方面に、断面コ字形状を有し金属(アルミニウム)よりなる長さ101mmのコ字形部材24の中央片を、該金属板22Tの下端縁に揃えるようにして中央に位置するように(即ち金属板22Tの両端との間に0.5mmずつ間隔をおいて)配置し、溶接により接合した。このコ字形部材24における中央片からの両側片の延出幅は、上記電池21の厚さT1の1/2即ち7.5mmよりもやや小となっており、また、両側片のうちの下側片となる一方側片には、両端近傍の位置にそれぞれネジ挿通孔(図示せず)が穿設されている。この金属板22Tを、図9ないし図11に示すように、間に0.5mmのギャップをおいてコ字形部材24が互いに背中合わせになるように2枚を一対として、底板23の上に配置して仮ネジ止めし、両金属板22Tの間のギャップに、厚さ0.5mmのポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))よりなる断熱シート22Mを両金属板22Tに密着するように挿入して、図8に示す構成を有するスペーサ22とした。さらにこのスペーサ22を、図9ないし図11に示すように、中心間距離がD1=17mmとなるように底板23の上に12個平行に並置するように構成してスペーサユニットとした。このスペーサユニットにおいて、隣接するスペーサ22のコ字形部材24における上側片の先端の間にはスリットが形成されている。また、図10に示す、底板23の下面からコ字形部材24の上側片までの高さH1は18mm、コ字形部材24の上側片からスペーサ22の上端までの高さH2は110mmである。
上記底板23は、後述する天板25、側板26等とともに、組電池の外装部材となっており、図10および図11に示すように、長さL5=235mm、幅L6=131mm、厚さT2=6mmの長方形状のアルミニウムよりなるプレートであり、図12に示すように、下面となる一方面には、直方体状に突出する多数のヒートシンクブロック23Bが間隔をおいて格子状に配置形成され、これらヒートシンクブロック23Bの間に格子状に延びる冷媒流通経路23Gが形成されている。また、幅方向両端近傍にはそれぞれ、上記スペーサ22におけるコ字形部材24のネジ挿通孔に対応する位置に、電池21の積層方向となる底板23の長さ方向に沿ってやや長く延びる長孔23Pが、底板23の長さ方向に一列に多数(コ字形部材24の配置数)配置形成されており、上記スペーサ22のコ字形部材24が仮ネジ止め状態で電池21の積層方向にわずかに移動可能に保持されるようになっている。また、外周近傍には、外周縁に沿って、側板26および加圧板27を取り付けるための取付孔23Fが一列に多数配置形成されている。
〔セルユニットの組立〕
図13に示すように、単電池(セル)として上記電池21を13個用意して厚さ方向に積層するように配置し、各電池21の正極集電端子15および負極集電端子16を、接続ブロック28(図17参照)を介してそれぞれ天板25の下面に仮ネジ止めして、セルユニットとした。さらに、図14に示すように、上記スペーサ22の間ないし両側に各電池21を1個ずつ下端まで挿入するようにして、このセルユニットを上記スペーサユニットと一体化させた。このとき、各電池21は、上述のように隣接するスペーサ22のコ字形部材24の間に形成されたスリットに下端部の耳部21Sを挿通するようにしてスペーサ22の下端まで挿入され、これにともない、各電池21の膨出部の下端面がコ字形部材24における上側片の上面に密着しながら支承される。
上記天板25は、上記底板23と同一の長方形状で絶縁性を有するプレートとなっており、上記底板23の場合と同様に長孔が形成されていて(図示省略)、各電池21を仮ネジ止めできるようになっている。
〔セルの加圧〕
図15に示すように、上記スペーサユニットと一体化させたセルユニットの両端に位置する電池21の両側に、加圧板27を配置して上記底板23および天板25に嵌合し、ボルトで締め付けることにより電池21に加圧した。このとき、各ボルトの締め付けトルクは20kgfとした。さらに、このように加圧した状態で、スペーサ22を底板23に対し本締めして固定した。
上記加圧板27は、高さ138mm、幅102mm、厚みは最厚部(底板との連結部)14mm、最薄部(単電池21との対向部)8mmのアルミニウム板とした。また、上記加圧板27において電池21に対向する表面より内側には断熱部が形成されており、該電池21からの熱が加圧板27を通して直接的には外部へ伝達されないようになっている。この断熱部は、アルミニウム板の一方面に、上記スペーサ22の断熱シート22Mと同様の断熱シートを配置し、さらに外側に上記スペーサ22の金属板と同様の金属板を配置することにより構成され、これにより加圧板27が、上記スペーサ22と同様に、伝熱部の内側に断熱部が形成された構成となっている(図示省略)。
〔組電池の完成〕
図16に示すように、上記加圧板27を取り付けたセルユニットおよびスペーサユニットにおいて、電池21が露出している側面部に側板26をそれぞれ配置固定し、各電池21と天板25との接続部を本締めして固定して、図17の分解斜視図および図18の要部拡大断面図に示す構成を有する組電池20を得た。上記側板26は、上記底板23と同様のアルミニウムよりなるプレートとなっている。
上記組電池20においては、図18に示すように、複数(13個)の電池21が、間にスペーサ22を介装して加圧状態で配置されている。該スペーサ22は、金属板22Tの間に樹脂シート22Mを挟んだ構成となっており、該金属板22Tが、スペーサ22の表面を含む外側を構成する伝熱部、樹脂シート22Mが、該伝熱部より内側を構成する断熱部となっている。また、該スペーサ22のコ字形部材24における上側片24Pおよび下側片24Dの延出長さW1は、上述の通り電池21の厚さT1の1/2より小となっているため、隣接するコ字形部材24の間における上側片24Pの延出端の間にスリット24Sが形成されており、各電池21の下端部が、該スリット24Sに耳部21Sを挿通するとともに、膨出部の下端面をコ字形部材24における上側片24Pの上面に密着させるようにして支承されている。この構造においては、コ字形部材24の上側片24Pが、電池21の側端面に対し面的に当接する内側当接面部となっており、一方、コ字形部材24の下側片24Dが、外装部材である底板23に対し面的に当接する外側当接面部となっている。
上記組電池20の構成においては、各電池21から、スペーサ22の伝熱部である金属板22Tおよび内側当接面部であるコ字形部材24の上側片24Pを経て、外装部材である底板23から外部へと至る伝熱経路が形成されている。ここで、上記金属板22Tだけでなくコ字形部材24の上側片24Pもが各電池21に対して面的に当接しているので、十分な受熱面積が確保されており、また、外側当接面部であるコ字形部材24の下側片24Dも底板23に対して面的に当接しているので、十分な伝熱面積が確保されている。
また、上記組電池20の組立において、中央部に配置される電池21の表面に感圧紙を貼付しておき、加圧後にこの感圧紙を取り出して観察したところ、均一に変色していることが認められ、これにより各電池21に均一に構成圧が加えられていることが確認された。
〔組電池の使用実験〕
上記組電池20を密閉空間内に設置し、20℃、1.0Itで充電して、10.0Itで放電したときの温度上昇を測定したところ、放電直後の電池21の温度は最大で50℃まで上昇し、電池21の温度のばらつきは5℃以内であった。この結果、この組電池20における温度上昇は前述の断熱状態における電池21の温度上昇よりも小さくなり、組電池20を密閉空間内に設置しても、異常温度70℃以上に達して停止するということがことなく、正常に運転し得ることがわかった。これは、密閉空間内にあっても、上述の伝熱経路によって外部への熱放散が促進されるとともに、断熱部である樹脂シート22Mによって各電池21間での熱伝達が抑制されたことによるものと考えられる。
〔組電池の効果〕
上記組電池20の構成により、密閉空間内に設置された場合であっても、電池21に発生する熱を効率よく外部に放熱することができ、従来の構成によっては温度上昇が大きくて放電が困難であった10.0Itのハイレートでの運転を行うことが可能となっている。
また、積層式ラミネート型電池の構成を有する電池21を単電池(セル)として構成される組電池20において、各電池21に均一な構成圧を容易かつ効果的にかけることが可能となっている。
また、スペーサ22の伝熱部である金属板22Tに連結された内側当接面部であるコ字形部材24の上側片24Pが、スペーサ22における電池21と対向する表面から延出して各電池21の側端面すなわち膨出部の下端面に面的に当接し、前記内側当接面部の延出長さW1が、電池21の厚さT1の1/2より小となっているため、隣接するコ字形部材24の間における上側片24Pの延出端の間にスリット24Sが形成され、各電池21の下端部が、該スリット24Sに耳部21Sを挿通するとともに、膨出部の下端面をコ字形部材24における上側片24Pの上面に密着させるようにして支承されているので、各単電池21が精度よく位置決めして配置され、配置後の電池21の位置ずれや、電池21内部の電極すなわち正極板1ないし負極板2の位置ずれも効果的に防止されるようになっている。
また、スペーサ22における伝熱部および断熱部が、2枚の金属板22Tの間にシート状の樹脂材料すなわち断熱シート22Mを挟むように配置することにより形成されているので、断熱シート22Mの樹脂により良好な弾性が確保されるとともに、金属板22Tにより強度が確保されて電池21表面の平面度が良好となっており、また伝熱部および断熱部の形成も容易となっている。
〔その他の事項〕
(1)上記組電池20の構成においては、各電池21から、スペーサ22の伝熱部である金属板22Tおよび内側当接面部であるコ字形部材24の上側片24Pを経て、外装部材である底板23から外部へと至る伝熱経路が形成されているが、伝熱経路の熱伝導率は100W/m以上となっていることが望ましい。これにより、外部への熱伝導性をより良好とすることができる。100W/m以上の熱伝導率を有する材料としては、例えばアルミニウム、銅等の金属が挙げられ、これらの材料でスペーサの伝熱部、外側当接面部、内側当接面部、外装部材等の各部を構成することにより、良好な熱伝導性を有する伝熱経路を形成することができる。
(2)上記組電池20の構成においては、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))よりなる断熱シート22Mで断熱部が構成されているが、断熱部の熱伝導率は4W/m以下となっていることが望ましい。これにより、各単電池間の熱伝達をより効果的に防止することができる。4W/m以下の熱伝導率を有する材料としては、例えば上記ポリテトラフルオロエチレンの他にも、シリコン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の樹脂が挙げられ、これらの材料でスペーサの断熱部を構成することにより良好な断熱性を得ることができる。また、樹脂を使用することにより、各電池に対する加圧力が樹脂の弾性によってさらに均一化されるという効果も得られる。
(3)上記組電池20の構成においては、スペーサ22の内側当接面部であるコ字形部材24の上側片24Pと外装部材である底板23(厳密には外側当接面部であるコ字形部材24の下側片24D)との間に空間が形成されているが、例えばこの空間に適宜部材や部品を配置するようにしてもよい。
図19は、上記の空間に、制御基板を配置する基板配置部を形成するようにした例を示す図である。同図に示す例では、複数配列されたスペーサ29のそれぞれにおいて、コ字形部材30の長さ方向中央の位置に、該コ字形部材30の長さ方向すなわちスペーサ29の幅方向に沿ってやや長く延び、該コ字形部材30の下端から上端まで拡がるように横長の矩形状の開口30Aが、一方側(スペーサ29の表側または裏側)のコ字形部材30から他方側(スペーサ29の裏側または表側)のコ字形部材30まで貫通するように穿設されている。これにより、複数配列されたスペーサ29の開口30Aが該スペーサ29の配列方向に一列に並置されるように配置形成されて、複数配列されたスペーサ29の下端部中央を縦貫するように延びる基板配置部が形成されており、この基板配置部に制御ユニット31が配置されている。この制御ユニット31は、充放電等の制御を行う制御基板を備えるユニットとなっており、一方向にやや長く延びる矩形状の板状に構成され、スペーサ29の配列方向に長さ方向を向けて上記開口30A内に挿通し、平伏させるようにして配置されている。
前述の実施形態における組電池20の構成では、スペーサ22のコ字形部材24における上側片24Pと底板23との間に形成される空間が、中央に電池21の耳部21Sが配置されるのみであって、それ以外の大部分は利用されずデッドスペースとなっているが、これに対しここに示す例では、この空間に制御ユニット31を配置する基板配置部を形成することで、この空間が有効に利用されて組電池がその分コンパクト化されている。
(4)上記組電池20の構成においては、スペーサ22を外側当接面部であるコ字形部材24の下側片24Dにより外装部材である底板23に接合するようにしているが、これにかえて、あるいはこれとあわせて、スペーサを同様の接合構造により外装部材である側板に接合するようにしてもよい(図示せず)。特に、スペーサを底板だけでなく両側板にも接合するようにすれば、それだけより多くの伝熱面積を確保することができる。
(5)上記組電池20の構成においては、上述の通り、電池21に発生する熱を伝熱経路によって効率よく外部に放熱することができるようになっており、限られた空間に密閉されて設置される場合に特に有用なものとなっているが、これとあわせて、ファン等による強制送風機構を設置するようにすると、送風による冷却効果が加わることにより、さらに効果的に温度上昇を抑制することができる。この場合、特に底板23の冷媒流通経路23Gに空気を流通させることで、冷却効果をさらに向上させることができる。
(6)上記組電池20の構成においては、外装部材である底板23に、複数の電池21の積層方向に沿って延びる長孔23Pが形成され、スペーサ22の外側当接面部であるコ字形部材24の下側片24Dが、該長孔23Pで底板23に対し電池21の積層方向にわずかに移動(遊動)し得るように仮ネジ止めされるようになっているが、長孔は、外側当接面部に形成するようにしてもよく、あるいは外側当接面部および外装部材の両者に形成するようにしてもよい。
(7)また、上記電池20においては長孔23Pが複数の電池21の積層方向に沿ってやや長く延びるものとなっているが、長孔は、電池21の加圧に必要なスペーサ22の移動距離を確保し得る程度の長さを有していればよく、例えば、幅3.5mm、長さ4.5mm程度の寸法であってもよい。
(8)上記組電池20の構成においては、単電池(セル)である各電池21の正極集電端子15および負極集電端子16が交互に配置されて電池21が直列に接続されているが、各電池21の正極集電端子15および負極集電端子16を同方向に配置して電池21を並列に接続するようにしてもよい。
(9)正極活物質としては、上記コバルト酸リチウムに限定されるものではなく、コバルト−ニッケル−マンガン、アルミニウム−ニッケル−マンガン、アルミニウム−ニッケル−コバルト等のコバルト、ニッケル或いはマンガンを含むリチウム複合酸化物や、スピネル型マンガン酸リチウム等でも構わない。
(10)負極活物質としては、天然黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛以外にも、グラファイト・コークス・酸化スズ・金属リチウム・珪素・及びそれらの混合物等、リチウムイオンを挿入脱離できうるものであれば構わない。
(11)電解液としても特に本実施例で示したものに限定されるものではなく、リチウム塩としては例えばLiBF、LiPF、LiN(SOCF,LiN(SO,LiPF6―x(C2n+1[但し、1<x<6、n=1又は2]等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を混合して使用できる。支持塩の濃度は特に限定されないが、電解液1リットル当り0.8〜1.8モルが望ましい。また、溶媒種としては上記ECやMEC以外にも、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)等のカーボネート系溶媒が好ましく、更に好ましくは環状カーボネートと鎖状カーボネートの組合せが望ましい。
本発明は、例えばロボットや小型動力のモバイル機器等に搭載される動力用などの高出力用途の電源に好適に適用することができる。
20 組電池
21 単電池
22 スペーサ
22T 金属板(伝熱部)
22M 断熱シート(断熱部)
23 底板(外装部材)
24 コ字形部材
24D 下側片(外側当接面部)
24P 上側片(内側当接面部)

Claims (7)

  1. 積層された複数の電池と、
    電池の積層方向に沿って延びると共に、熱伝導性を有する外装部材と、
    断熱性を有する断熱部と、断熱部の両側に配置され熱伝導性を有する伝熱部と、伝熱部に連結された外側当接面部とを有するスペーサと、
    を備え、
    伝熱部が電池間に介挿されて電池の表面に面的に当接するとともに、外側当接面部が外装部材に面的に当接していることを特徴とする組電池。
  2. 前記スペーサが伝熱部に連結された内側当接面部を備え、
    内側当接面部が電池の側端面に面的に当接している、請求項1に記載の組電池。
  3. 前記スペーサが、中央片と両側片とからなる断面コ字形状の部材を有し、中央片が伝熱部に連結されると共に、各両側片が外側当接面部と内側当接面部とを構成している、請求項2に記載の組電池。
  4. 前記外装部材に、冷媒を流通させ得る冷媒流通経路が形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の組電池。
  5. 前記複数の電池を、該電池の積層方向に沿って両側から挟むようにして熱伝導性を有する加圧板が配置され、該加圧板に、断熱性を有する断熱部が形成されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の組電池。
  6. 前記スペーサの内側当接面部と前記外装部材との間に、制御基板を配置する基板配置部が形成されている、請求項2から請求項5のいずれかに記載の組電池。
  7. 前記スペーサの外側当接面部または外装部材に、前記複数の電池の積層方向に沿って延びる長孔が形成され、該長孔で前記外側当接面部が前記外装部材にネジまたはボルトにより接合されている、請求項1から請求項6のいずれかに記載の組電池。
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