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JP2010213740A - 生体内成分測定システム、処理装置用キットおよび標識部材 - Google Patents

生体内成分測定システム、処理装置用キットおよび標識部材 Download PDF

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JP2010213740A JP2009060369A JP2009060369A JP2010213740A JP 2010213740 A JP2010213740 A JP 2010213740A JP 2009060369 A JP2009060369 A JP 2009060369A JP 2009060369 A JP2009060369 A JP 2009060369A JP 2010213740 A JP2010213740 A JP 2010213740A
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Yoshihiro Asakura
義裕 朝倉
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Sysmex Corp
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Abstract

【課題】処理領域に対して収集部材を容易に位置決めすることが可能で、かつ、使用者の負担を軽減することが可能な生体内成分測定システムを提供する。
【解決手段】この生体内成分測定システム1は、穿刺具100と、微細針チップ101の通過を許容するように装着部120aから底面部122を貫通する貫通孔123が形成されたスキンガイド120と、底面部122に接着された器具側接着面311(321)と器具側接着面311(321)の底面部122に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚500に接着可能な皮膚側接着面312(322)とを有し、底面部122上で通路の位置を示すようにスキンガイド120に保持された位置決めテープ300と、位置決めテープ300により示された皮膚500上の位置に付着することにより組織液を収集する収集部材400と、生体内成分を測定する測定装置200とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、生体内成分測定システム、処理装置用キットおよび標識部材に関し、特に、生体の皮膚から組織液を収集する生体内成分測定システム、生体の皮膚から組織液を収集するのに用いられる処理装置用キットおよび標識部材に関する。
従来、生体の皮膚から組織液を収集する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、皮膚に粒子を衝突させて皮膚に微小経路を形成した後、皮膚の微小経路が形成された処理領域に組織液を収集するための閉塞包帯(収集部材)を付着させることによって、組織液を収集する組織液収集方法が開示されている。しかしながら、この組織液収集方法では、微小経路が形成された処理領域を目視により確認するのが困難であると考えられるので、処理領域に対して閉塞包帯を位置決めし難いという問題点がある。また、上記特許文献1には、処理領域に対する閉塞包帯の位置決めについて何ら記載されていない。
そこで、従来、処理領域に対して収集部材を容易に位置決めすることが可能な技術が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
上記特許文献2には、組織液を収集する抽出カートリッジを装着可能な本体部と、皮膚に微細孔を形成する穿刺具の位置決めを行う受け部と、受け部を使用者の腕に取り付けるためのベルト部とを備えた血糖値分析装置(生体内成分測定システム)が開示されている。この受け部は、皮膚を露出させるための開口部を有し、穿刺具により微細孔が形成された皮膚の処理領域が開口部から露出されるように構成されている。また、本体部は、ヒンジにより受け部に回動可能に取り付けられており、受け部に対して回動されることによって、装着された抽出カートリッジが皮膚の処理領域上に配置されるように構成されている。これにより、処理領域に対して抽出カートリッジ(収集部材)が容易に位置決めされる。そして、ベルト部により受け部が腕に取り付けられた状態で抽出カートリッジ(収集部材)により組織液の抽出が行われる。
特表2005−513428号公報 特開2007−236844号公報
しかしながら、上記特許文献2では、皮膚に微細孔を形成する穿刺具の位置決めを行う受け部をベルト部により腕に取り付ける必要があるので、ベルト部の装着が必要な分、使用者に負担が掛かるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、処理領域に対して収集部材を容易に位置決めすることが可能で、かつ、使用者の負担を軽減することが可能な生体内成分測定システム、処理装置用キットおよび標識部材を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による生体内成分測定システムは、微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置と、処理装置の一端に装着するための装着部と、生体に対して処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、処理装置によって微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、微細針チップの通過を許容するように装着部から位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と、第1接着面の背面に第1接着面の生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持された標識部材と、標識部材により示された皮膚上の位置に付着することによって、皮膚から組織液を収集する収集部材と、収集部材により収集された組織液に含まれる生体内成分を測定する測定装置とを備える。
この第1の局面による生体内成分測定システムでは、上記のように、生体に対して処理装置を位置決めする位置決め部を含み、処理装置によって微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、微細針チップの通過を許容するように装着部から位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と第1接着面の背面に第1接着面の生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持された標識部材とを設けることによって、処理装置にガイド部材を装着した後、ガイド部材の位置決め部の生体対向面上でガイド部材に保持された標識部材の第2接着面を皮膚に接着させた状態で、処理装置の微細針チップをガイド部材に形成された通路を通過するように皮膚に向けて移動させれば、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に微細孔を形成することができる。そして、標識部材の第2接着面の皮膚に対する接着力が第1接着面のガイド部材の生体対向面に対する接着力よりも大きいので、処理装置に装着されたガイド部材を皮膚から離間させると、標識部材は皮膚上に残存される。この際、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持されていた標識部材は、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置を示すように皮膚上に配置される。これにより、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に形成された微細孔の位置が標識部材により明確にされる。また、標識部材により示された皮膚上の位置に付着することにより、皮膚から組織液を収集する収集部材を設けることによって、標識部材により明確にされた微細孔の位置に対して収集部材を容易に位置決めすることができる。また、標識部材に皮膚に接着可能な第2接着面を設けることによって、皮膚に標識部材を容易に接着させることができるので、ベルトなどの装着器具を用いることなく標識部材を腕に取り付けることができる。これにより、使用者の負担を軽減することができる。したがって、この生体内成分測定システムでは、皮膚に形成された微細孔(処理領域)に対して収集部材を容易に位置決めすることができ、かつ、使用者の負担を軽減することができる。
この発明の第2の局面による処理装置用キットは、微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置の一端に装着される装着部と、生体に対して処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、処理装置によって微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、微細針チップの通過を許容するように装着部から位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と、第1接着面の背面に第1接着面の生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持された標識部材とを備える。
この第2の局面による処理装置用キットでは、上記のように、生体に対して処理装置を位置決めする位置決め部を含み、処理装置によって微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、微細針チップの通過を許容するように装着部から位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と第1接着面の背面に第1接着面の生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持された標識部材とを設けることによって、処理装置にガイド部材を装着した後、ガイド部材の位置決め部の生体対向面上でガイド部材に保持された標識部材の第2接着面を皮膚に接着させた状態で、処理装置の微細針チップをガイド部材に形成された通路を通過するように皮膚に向けて移動させれば、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に微細孔を形成することができる。そして、標識部材の第2接着面の皮膚に対する接着力が第1接着面のガイド部材の生体対向面に対する接着力よりも大きいので、処理装置に装着されたガイド部材を皮膚から離間させると、標識部材は皮膚上に残存される。この際、位置決め部の生体対向面上で通路の位置を示すようにガイド部材に保持されていた標識部材は、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置を示すように皮膚上に配置される。これにより、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に形成された微細孔の位置が標識部材により明確にされる。また、標識部材により示された皮膚上の位置に付着することにより、皮膚から組織液を収集する収集部材を設けることによって、標識部材により明確にされた微細孔の位置に対して収集部材を容易に位置決めすることができる。また、標識部材に皮膚に接着可能な第2接着面を設けることによって、皮膚に標識部材を容易に接着させることができるので、ベルトなどの装着器具を用いることなく標識部材を腕に取り付けることができる。これにより、使用者の負担を軽減することができる。したがって、この処理装置用キットでは、皮膚に形成された微細孔(処理領域)に対して収集部材を容易に位置決めすることができ、かつ、使用者の負担を軽減することができる。
上記第2の局面による処理装置用キットにおいて、好ましくは、標識部材は、位置決め部の生体対向面上に配置された第1標識部材と、位置決め部の生体対向面上で通路の開口を挟んで第1標識部材と反対の位置に配置された第2標識部材とを含む。このように構成すれば、標識部材が皮膚上に残存された際に、第1標識部材および第2標識部材が皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置を挟むように配置されるので、標識部材により、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に形成された微細孔の位置をより明確にすることができる。
上記第2の局面による処理装置用キットにおいて、好ましくは、標識部材は、位置決め部の生体対向面上で通路の開口を略包囲する形状を有している。このように構成すれば、標識部材が皮膚上に残存された際に、標識部材が皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置を略包囲するように配置されるので、標識部材により、皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に形成された微細孔の位置をより明確にすることができる。
上記第2の局面による処理装置用キットにおいて、好ましくは、微細孔が形成された領域に付着することにより皮膚から組織液を収集する収集部材をさらに備える。このように構成すれば、収集部材により、微細孔を介して皮膚から組織液を容易に収集することができる。
この場合、好ましくは、収集部材は、組織液を収集する収集部と、収集部を保持し、皮膚に接着可能な保持部とを含み、保持部が、収集部材位置決め部を有し、皮膚に接着された標識部材に対して収集部材位置決め部が位置決めされて接着されることにより、収集部が微細孔が形成された領域に付着するように構成されている。このように構成すれば、標識部材に対して保持部の収集部材位置決め部を位置決めするだけで、容易に収集部を微細孔が形成された領域に付着させることができる。
上記収集部材が収集部および保持部を含む構成において、好ましくは、収集部はゲルであり、保持部はフィルム状である。このように構成すれば、把持し難いゲルのような部材を収集部材として用いた場合でも、ゲルを保持するフィルム状の保持部を介してゲルを把持することができるので、容易に収集部を皮膚に付着させることができる。
上記収集部材が収集部および保持部を含む構成において、好ましくは、保持部は、不透湿性を有するとともに、皮膚に付着された収集部を覆うことが可能な大きさを有している。このように構成すれば、収集部を皮膚に付着させた状態で保持部により収集部を覆うことによって、皮膚に付着された収集部が乾燥してしまうのを抑制することができる。
上記第2の局面による処理装置用キットにおいて、好ましくは、標識部材は、シート状に形成されている。このように構成すれば、標識部材を皮膚に残存させる場合にも、標識部材がシート状で厚みが小さい分、使用者の負担をより軽減することができる。
この発明の第3の局面による標識部材は、微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置の一端に装着される装着部と、生体に対して処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、処理装置によって微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、微細針チップの通過を許容するように装着部から位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材に接着可能な標識部材であって、位置決め部の生体対向面に接着される第1接着面と、第1接着面の背面に皮膚に接着可能な第2接着面とを有するとともに、位置決め部の生体対向面上の通路の開口を略包囲する形状を有している。
この第3の局面による標識部材では、上記のように、位置決め部の生体対向面に接着される第1接着面と、第1接着面の背面に皮膚に接着可能な第2接着面とを設け、位置決め部の生体対向面上の通路の開口を略包囲する形状に形成することによって、第2接着面により、標識部材が皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置を略包囲するように皮膚上に配置される。これにより、ガイド部材が装着された処理装置によって皮膚上のガイド部材の通路に対応する位置に微細孔を形成していれば、皮膚上の微細孔の位置が標識部材により明確にされるので、標識部材により明確にされた微細孔の位置に対して収集部材を容易に位置決めすることができる。また、皮膚に接着可能な第2接着面を設けることによって、皮膚に標識部材を容易に接着させることができるので、ベルトなどの装着器具を用いることなく標識部材を腕に取り付けることができる。これにより、使用者の負担を軽減することができる。したがって、この標識部材を用いれば、皮膚に形成された微細孔(処理領域)に対して収集部材を容易に位置決めすることができ、かつ、使用者の負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの穿刺具の構成を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの測定装置の構成を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの測定装置の構成を示したブロック図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムのスキンガイドの底面部を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープを示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープの未使用時の状態を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープの構成を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの収集部材を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの収集部材を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの使用方法を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの使用方法を説明するための斜視図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの使用方法を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの使用方法を説明するための平面図である。 図1に示した第1実施形態による生体内成分測定システムの使用方法を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープの構成を示した斜視図である。 図16に示した第2実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープを示した平面図である。 図16に示した第2実施形態による生体内成分測定システムの収集部材を示した平面図である。 図16に示した第2実施形態による生体内成分測定システムの収集部材の付着方法を説明するための平面図である。 本発明の第3実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープの未使用時の状態を示した断面図である。 図20に示した第3実施形態による生体内成分測定システムの位置決めテープをスキンガイドに接着させる接着方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態および第3実施形態の変形例を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態の変形例を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図10を参照して、第1実施形態による生体内成分測定システム1の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による生体内成分測定システム1は、図1に示すように、穿刺具100と、測定装置200と、位置決めテープ300と、収集部400aを含む収集部材400とを備えている。
穿刺具100は、滅菌処理された微細針チップ101(図2参照)を装着して、その微細針チップ101の微細針を生体の皮膚500に当接させることによって、皮膚500に体液の抽出孔(微細孔)を形成する装置である。そして、穿刺具100により形成された生体の皮膚500の微細孔から滲出した体液(組織液)を収集部400aにより収集し、収集した組織液を測定装置200で測定することによってグルコース濃度を取得する。
穿刺具100は、皮膚500の角質層を貫通し、表皮内部と真皮との境界付近までは到達するが、真皮の深部までは到達しない深さの複数の微細な孔を形成するように構成されている。この穿刺具100は、図1および図2に示すように、筐体110と、スキンガイド120と、アレイチャック130(図2参照)と、スプリングストッパ140(図2参照)と、リリース機構150と、イジェクタ160と、メインスプリング170(図2参照)と、スプリング180aおよび180b(図2参照)とを備えている。なお、スプリング(メインスプリング170、スプリング180aおよび180b)を除いた6つの部材(筐体110、スキンガイド120、アレイチャック130、スプリングストッパ140、リリース機構150およびイジェクタ160)は、それぞれ、樹脂により形成されている。
筐体110は、図2に示すように、内部にアレイチャック130、スプリングストッパ140、リリース機構150、イジェクタ160、メインスプリング170およびスプリング180a、180bを収容可能に構成されている。そして、筐体110の下部には、スキンガイド120を取り付けるための取付部111が設けられている。また、筐体110の上部には、イジェクタ160のボタン部161を露出させるための開口部112が設けられている。また、筐体110の側面には、リリース機構150のボタン部151を露出させるための開口部113が設けられている。
スキンガイド120は、図2に示すように、穿刺具100に装着される装着部120a側に配置され、筐体110の取付部111が挿入される挿入孔121と、穿刺具100による穿刺時に使用者(患者)の腕600の皮膚500(図12参照)上に配置され、皮膚500に対して穿刺具100を位置決めする位置決め部として機能する底面部122と、スキンガイド120を装着部120aから位置決め部として機能する底面部122まで貫通するように形成された貫通孔123とを含んでいる。この貫通孔123は、筺体110の内部に設けられたアレイチャック130、および、アレイチャック130に装着されて皮膚500に微細孔を形成する後述の微細針チップ101の両方が通過するのを許容する大きさの孔径を有している。これにより、穿刺時に、アレイチャック130に装着された微細針チップ101を、アレイチャック130のZ1方向への移動に伴ってスキンガイド120の貫通孔123を通過させて皮膚500に接触させることが可能となる。
ここで、第1実施形態では、スキンガイド120は、底面部122の表面上に位置決めテープ300を保持可能に構成されている。具体的には、底面部122は平坦面状に形成されており、位置決めテープ300の後述する器具側接着面311(321)(図2参照)の粘着力によって、位置決めテープ300と底面部122とが接着されている。また、底面部122には、シリコン系のコーティングが施されている。これにより、後述するように、底面部122と位置決めテープ300の器具側接着面311(321)との接着力が、皮膚500と位置決めテープ300の後述する皮膚側接着面312(322)(図2参照)との接着力よりも小さくなる。
アレイチャック130は、図2に示すように、上下方向(Z1およびZ2方向)に移動可能に構成されている。また、アレイチャック130は、下端部に微細針チップ101を保持可能に構成されている。また、アレイチャック130は、後述するように、メインスプリング170により下方(Z1方向)に付勢されている。また、アレイチャック130は、上端部近傍にリリース機構150の後述する固定部154と係合可能な係合部131を有している。アレイチャック130は、メインスプリング170の付勢力に抗して上方(Z2方向)に移動されることによって、係合部131がリリース機構150の固定部154に係合するように構成されている。
スプリングストッパ140は、アレイチャック130を下方(Z1方向)に付勢するメインスプリング170を支持するために設けられている。
リリース機構150は、ボタン部151と、支持軸152を回動中心として回動可能に構成された本体部153と、本体部153と一体的に回動される固定部154とを有している。固定部154は、メインスプリング170の下方(Z1方向)への付勢力に抗して上方(Z2方向)に移動されるアレイチャック130を固定する機能を有している。具体的には、固定部154は、アレイチャック130の係合部131と係合することによって、メインスプリング170による付勢力を受けた状態のアレイチャック130を固定するように構成されている。そして、リリース機構150は、ボタン部151が押下されることによって、本体部153がP1方向に回動されて、固定部154による係合部131との係合が解除されるように構成されている。これにより、アレイチャック130は、メインスプリング170の付勢力により下方(Z1方向)に移動される。
また、イジェクタ160は、微細針チップ101をアレイチャック130に装着する際に用いられるチップ収容具(図示せず)をスキンガイド120の貫通孔123から排出する機能を有している。具体的には、イジェクタ160は、ボタン部161が押下されることによって、微細針チップ101を装着する際にスキンガイド120の貫通孔123に挿入されるチップ収容具を下方(Z1方向)に押し出すように構成されている。
メインスプリング170は、アレイチャック130を下方(Z1方向)に付勢するために設けられている。
スプリング180aは、上方(Z2方向)に押し上げられたイジェクタ160を下方(Z1方向)に付勢する機能を有している。また、スプリング180bは、支持軸152を支点としてP1方向に回動されたリリース機構150の本体部153をP2方向に回動させるために設けられている。また、筐体110内部には、メインスプリング170の付勢力により下方(Z1方向)に移動されたアレイチャック130を上方(Z2方向)に押し返すための2つのスプリング(図示せず)が設けられている。これにより、下方(Z1方向)に移動されたアレイチャック130が所定の位置を越えて下方(Z1方向)に移動するのを抑制することが可能となり、その結果、微細針チップ101の微細針が腕600に深く穿刺されるのを抑制することが可能となる。
測定装置200は、図1、図3および図4に示すように、表示部201と、記録部202(図3および図4参照)と、解析部203(図3および図4参照)と、電源204(図3参照)と、センサチップ210(図1参照)および収集部400a(図1参照)を設置するための設置部205と、設置部205に設置されたセンサチップ210に接続される電気回路206(図3および図4参照)と、使用者(患者)が測定装置200を操作するための操作ボタン207(図3参照)と、タイマー部208(図4参照)とを備えている。
表示部201は、解析部203による測定結果および記録部202に記録されたデータなどを表示する機能を有している。記録部202は、過去のデータを保存するために設けられている。解析部203は、電気回路206の出力値に基づいて、グルコース濃度および電解質(NaCl)濃度を算出する機能を有している。設置部205は、凹形状を有しており、センサチップ210および収集部400aを設置することが可能に構成されている。電気回路206は、図3に示すように、グルコース測定用回路206aと、電解質測定用回路206bとを含んでいる。グルコース測定用回路206aは、設置部205内に露出した端子206cおよび206dを含んでおり、電解質測定用回路206bは、設置部205内に露出した端子206eおよび206fを含んでいる。また、電気回路206は、グルコース測定用回路206aと、電解質測定用回路206bとを切り替えるためのスイッチ206gを含んでいる。使用者(患者)は、操作ボタン207を操作することによりスイッチ206gを操作して、グルコース測定用回路206aと、電解質測定用回路206bとを切り替えることが可能である。操作ボタン207は、スイッチ206gの切換、表示部201の表示の切換およびタイマー部208の設定などの操作をするために設けられている。タイマー部208は、グルコースの抽出を開始してから所定の時間で抽出を終了するために、使用者(患者)に抽出の終了時間を通知する機能を有している。
センサチップ210は、図1に示すように、プラスチック製の基板211と、基板211の上面上に設けられた一対のグルコース測定用電極212と、基板211の上面上に設けられた一対の電解質測定用電極213とを含んでいる。グルコース測定用電極212は、白金電極にGOD酵素膜(GOD:グルコースオキシダーゼ)が形成された作用電極212aと白金電極からなる対電極212bとからなり、電解質測定用電極213は、銀/塩化銀からなる作用電極213aと銀/塩化銀からなる対電極213bとからなる。センサチップ210が測定装置200の設置部205に設置された状態で、グルコース測定用電極212の作用電極212aおよび対電極212bは、それぞれ、グルコース測定用回路206aの端子206cおよび206dと接触するように構成されている。同様に、センサチップ210が測定装置200の設置部205に設置された状態で、電解質測定用電極213の作用電極213aおよび対電極213bは、それぞれ、電解質測定用回路206bの端子206eおよび206fと接触するように構成されている。
ここで、第1実施形態では、位置決めテープ300は、図5および図6に示すように、シート状に形成された一対の両面テープ片310および320からなる。このように位置決めテープ300をシート状に構成することによって、位置決めテープ300が使用者(患者)の皮膚500の動きに伴って変形され易くなるので、使用者(患者)の負担が軽減される。また、位置決めテープ300は、皮膚500に接着された状態で目視可能に構成されている。また、一対の両面テープ片310および320は、図5および図7に示すように、スキンガイド120の底面部122の表面上に貼り付けられている。具体的には、一対の両面テープ片310および320は、図7に示すように、それぞれ、器具側接着面311および321と、皮膚側接着面312および322とを有しており、器具側接着面311および321がスキンガイド120の底面部122に当接するように接着されている。また、器具側接着面311(321)および皮膚側接着面312(322)は、それぞれ、粘着性を有している。また、上記のように、スキンガイド120の底面部122には接着力が弱くなるシリコン系のコーティングが施されているので、器具側接着面311(321)とスキンガイド120の底面部122とは比較的小さい接着力で接着されている。また、皮膚側接着面312(322)は、使用者(患者)の皮膚500に接着可能に構成されているとともに、皮膚側接着面312(322)と皮膚500との接着力が器具側接着面311(321)とスキンガイド120の底面部122との接着力よりも大きくなるように構成されている。
また、一対の両面テープ片310および320は、図5に示すように、X方向に互いに距離D1(約30mm)だけ隔ててスキンガイド120の底面部122に接着されている。また、一対の両面テープ片310および320は、取り囲む領域の略中央に微細針チップ101の微細針が移動されるようにスキンガイド120の底面部122に貼り付けられている。言い換えると、両面テープ片310および320は、底面部122の表面上でスキンガイド120の貫通孔123の開口を挟むようにして配置されている。すなわち、両面テープ片310および320は、スキンガイド120の貫通孔123の位置を示すようにスキンガイド120に保持されている。これにより、後述するように、位置決めテープ300が皮膚500に接着された際に、位置決めテープ300に挟まれる領域の略中央に穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510(図6参照)が形成される。
また、一対の両面テープ片310および320は、それぞれ、図6に示すように、約2mmのX方向の長さA1と約32mmのY方向の長さB1とを有する略矩形形状に形成されている。また、一対の両面テープ片310および320は、互いに対向する側の側辺に三角形状の切り欠き313および323が形成されている。2つの切り欠き313および323は、互いに対向するように各側辺の略中央に配置されている。
また、位置決めテープ300は、図7に示すように、未使用時には、位置決めテープ300が貼り付けられたスキンガイド120とともに処理装置用キットとしてフィルム330により包装されている。具体的には、スキンガイド120および位置決めテープ300は、位置決めテープ300の器具側接着面311(321)がスキンガイド120の底面部122に接着され、皮膚側接着面312(322)の表面全体が剥離紙340により覆われた状態で、フィルム330により包み込まれている。
また、剥離紙340の皮膚側接着面312(322)と当接する側の表面全体には、剥離を容易にするためのシリコン系のコーティングが施されている。これにより、剥離紙340と位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)とは、比較的小さい接着力で接着される。また、剥離紙340の皮膚側接着面312(322)と当接する側とは反対側の表面は、フィルム330の内側表面に固定されている。これにより、図8に示すように、スキンガイド120および位置決めテープ300をフィルム330内から取り出す際にフィルム330を剥がすと、剥離紙340がフィルム330とともに移動されて、位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)から剥離される。なお、剥離紙340およびスキンガイド120の底面部122には、それぞれ、シリコン系のコーティングが施されているが、剥離紙340はスキンガイド120に比べて変形され易いので、剥離紙340の方が剥離され易い。したがって、フィルム330を剥がすことによって、位置決めテープ300は、器具側接着面311(321)がスキンガイド120の底面部122に接着された状態で、粘着性を有する皮膚側接着面312(322)が露出される。
収集部材400は、収集部400aと保持部410とを含んでいる。収集部400aは、ゲル部材からなり、穿刺具100により形成された微細孔から滲出される組織液を収集する機能を有している。また、収集部400aは、図9に示すように、平面的に見て、約12mmのX方向の長さA2と約7mmのY方向の長さB2とを有する略矩形形状に形成されている。また、収集部400aは、穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510(図6参照)よりも若干大きい平面形状を有している。また、収集部400aは、図9および図10に示すように、上面(皮膚に接着される面の背面)全体が保持部410の略中央に付着されている。
保持部410は、フィルム状(薄膜状)に形成されるとともに、皮膚500に接着可能な接着面411を有している。また、保持部410は、接着面411の表面上に収集部400aを保持している。また、保持部410は、接着面411が皮膚500に接着されることによって、収集部400aを覆った状態で収集部400aを皮膚500に付着させることが可能である。また、保持部410は、収集部400aを覆うことが可能な大きさを有し、約28mmのX方向の長さA3と約28mmのY方向の長さB3とを有する略矩形形状に形成されている。すなわち、保持部410のY方向の長さB3(約28mm)は、一対の両面テープ片310および320の間のX方向の距離D1(約30mm)(図6参照)よりも若干小さく形成されている。また、保持部410は、後述するように収集部材400の位置決め部として機能する、一対の側辺の略中央にそれぞれ外側に突出する三角形状の突起部412、413を有している。2つの突起部412および413は、それぞれ、位置決めテープ300の2つの切り欠き313および323に対応する形状に形成されている。また、保持部410は、不透湿性を有している。このように保持部410が不透湿性であるので、ゲル部材からなる収集部400aが乾燥してしまうのを抑制することが可能である。
また、保持部410の外周縁には、枠状でかつ平板状の、たとえばPET樹脂からなる補強部材420が配置されている。補強部材420は、図9および図10に示すように、保持部410の外周縁に沿って保持部410の接着面411の表面上に貼り付けられている。また、補強部材420は、フィルム状(薄膜状)の保持部410を補強するために設けられている。具体的には、補強部材420は、よれ易いフィルム状(薄膜状)の保持部410を略平坦状に広げるように構成されている。また、補強部材420は、保持部410に貼り付けられた側とは反対側の表面に粘着性を有し、皮膚500に接着可能に構成されている。
次に、図1、図6〜8および図10〜15を参照して、生体内成分測定システム1の使用方法について説明する。
まず、図7に示すように、フィルム330により包装されたスキンガイド120およびスキンガイド120に貼り付けられた位置決めテープ300をフィルム330から取り出す。具体的には、スキンガイド120の底面部122とは反対側の上面部側のフィルム330を剥がす。その後、図8に示すように、スキンガイド120の挿入孔121に穿刺具100の筐体110の取付部111を挿入することによって、穿刺具100にスキンガイド120を装着する。そして、スキンガイド120の底面部122側(位置決めテープ300が配置された側)のフィルム330を剥がす。これにより、フィルム330に固定された剥離紙340が位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)から剥離され、粘着性を有する皮膚側接着面312(322)が露出される。
次に、図11に示すように、スキンガイド120の貫通孔123(図2参照)から微細針チップ101を挿入して、微細針チップ101を穿刺具100のアレイチャック130(図2参照)に装着する。そして、図11および図12に示すように、位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)が使用者(患者)の腕600の皮膚500に接着されるように、スキンガイド120の底面部122を使用者(患者)の腕600の皮膚500上に配置する。この状態で、穿刺具100のボタン部151を押下することによって、微細針チップ101が位置決めテープ300を超えて皮膚500側(Z1方向側)に突出される。これにより、使用者(患者)の腕600の皮膚500に微細孔が形成される。
その後、図13に示すように、穿刺具100およびスキンガイド120を皮膚500から離間させる。これにより、皮膚側接着面312(322)と皮膚500との接着力が器具側接着面311(321)とスキンガイド120の底面部122との接着力よりも大きくなるように構成されているので、位置決めテープ300は皮膚500に接着されたまま、スキンガイド120から剥離される。このようにして、図6および図13に示すように、位置決めテープ300は皮膚500上に残存される。すなわち、穿刺具100による処理時(微細孔の形成時)に位置決めテープ300が皮膚500に接着され、穿刺具100による処理後に位置決めテープ300がスキンガイド120から離脱されて皮膚500に残存される。また、この際、位置決めテープ300の一対の両面テープ片310および320は、取り囲む領域の略中央に穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510が配置されるように皮膚500の表面上に接着される。
そして、図14に示すように、接着面411(図10参照)が皮膚500に当接するように収集部400aを保持する保持部410を皮膚500に接着させる。具体的には、保持部410の突起部412および413がそれぞれ位置決めテープ300の切り欠き313および323に対向するように、保持部410を皮膚500上に配置する。これにより、保持部410の略中央に保持された収集部400aが穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510を覆うように皮膚500に付着される。すなわち、位置決めテープ300および保持部410は、それぞれ、収集部400aを処理領域(微細孔が形成される領域)510に付着させるための、収集部材400(収集部400aおよび保持部410)の位置決め部材として用いられる。
保持部410を皮膚500に接着することによって、収集部400aを処理領域(微細孔が形成される領域)510に付着させた後、図15に示すように、位置決めテープ300(310、320)を皮膚500から剥離する。これにより、収集部400aにより組織液を収集している間(約1時間)、皮膚500上には収集部400aと保持部410だけが残存されることとなるので、位置決めテープ300(310、320)を皮膚500上に残存させたままの場合に比べて、使用者(患者)の負担が軽減される。
収集部400aにより組織液を収集し終えた後(収集部400aを処理領域510に付着させてから約1時間経過後)、図1に示すように、測定装置200の設置部205にセンサチップ210を設置するとともに、センサチップ210の上面上に組織液を収集し終えた収集部400aを設置する。これにより、測定装置200のグルコース測定用回路206a、センサチップ210のグルコース測定用電極212およびゲル部材からなる収集部400aによって第1回路が構成されるとともに、測定装置200の電解質測定用回路206b、センサチップ210の電解質測定用電極213およびゲル部材からなる収集部400aによって第2回路が構成される。
抽出したグルコース濃度を測定する場合には、操作ボタン207によりスイッチ206gをグルコース測定用回路206aに切り替えるとともに、測定開始を指示する。これにより、所定の値の一定電圧が第1回路に印加され、電流計により検出された電流値が解析部203に入力される。ここで、検出される電流値は収集部400aに含まれるグルコース濃度に比例する。解析部203には、電流値とグルコース濃度との関係に基づく関数が記憶されており、解析部203により、記憶されている関数と入力された電流値とに基づいて、収集部400a内のグルコース濃度が算出される。
さらに、第1実施形態においては、測定装置200により収集部400aに含まれる電解質濃度を測定することが可能である。この場合、使用者(患者)は、操作ボタン207によりスイッチ206gを電解質測定用回路206bに切り替えるとともに、測定開始を指示する。これにより、所定の値の一定電圧が第2回路に印加され、第2回路内に発生した電解質由来の起電力が電圧計により検出され、検出された電圧値が解析部203に入力される。検出される電圧値は、収集部400aに含まれる電解質濃度に比例する。解析部203には、電圧値と電解質濃度との関係に基づく関数が記憶されており、解析部203により、記憶されている関数と入力された電圧値とに基づいて、収集部400a内の電解質濃度が算出される。
その後、解析部203により、算出された電解質濃度に基づいてグルコース濃度が補正され、補正後のグルコース濃度が記録部202に記録される。そして、表示部201には、記録部202に記録された測定結果が表示される。
ここで、グルコース濃度を電解質濃度に基づいて補正する意義を説明する。グルコースは組織液に含まれた状態で収集部400aに蓄積されるが、体外に滲出される組織液の量は微細孔の形成状態に応じて変動するため、微細孔の形成状態を加味してグルコースを定量する必要がある。一方、電解質は体内において実質的に一定濃度で存在していると考えられるため、所定の抽出時間経過後に収集部400aに蓄積された電解質の濃度は、微細孔が大きければ高くなり、微細孔が小さければ低くなる。すなわち、電解質の濃度は、微細孔の形成状態を反映していると考えることができる。そこで、収集部400aに含まれる電解質濃度に基づいてグルコース濃度を補正することにより、微細孔の形成状態を反映した、より正確なグルコース濃度を求めることが可能となる。
第1実施形態では、上記のように、皮膚500に対して穿刺具100を位置決めする位置決め部として機能する底面部122を含み、穿刺具100によって微細針チップ101が皮膚500に向かって移動する場合に、微細針チップ101の通過を許容するように装着部120aから底面部122を貫通する貫通孔123が形成されたスキンガイド120と、底面部122に接着された器具側接着面311(321)と器具側接着面311(321)の背面に器具側接着面311(321)の底面部122に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚500に接着可能な皮膚側接着面312(322)とを有し、底面部122上で貫通孔123の位置を示すようにスキンガイド120に保持された位置決めテープ300とを設けることによって、穿刺具100にスキンガイド120を装着した後、スキンガイド120の底面部122上でスキンガイド120に保持された位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)を皮膚500に接着させた状態で、穿刺具100の微細針チップ101をスキンガイド120に形成された貫通孔123を通過するように皮膚500に向けて移動させれば、皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置に微細孔を形成することができる。そして、位置決めテープ300の皮膚側接着面312(322)の皮膚500に対する接着力が器具側接着面311(321)のスキンガイド120の底面部122に対する接着力よりも大きいので、穿刺具100に装着されたスキンガイド120を皮膚500から離間させると、位置決めテープ300は皮膚500上に残存される。この際、底面部122上で貫通孔123の位置を示すようにスキンガイド120に保持されていた位置決めテープ300は、皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置を示すように皮膚500上に配置される。これにより、皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置に形成された微細孔の位置が位置決めテープ300により明確にされる。また、位置決めテープ300により示された皮膚500上の位置に付着することにより、皮膚500から組織液を収集する収集部材400を設けることによって、位置決めテープ300により明確にされた微細孔の位置に対して収集部材400を容易に位置決めすることができる。また、位置決めテープ300に皮膚500に接着可能な皮膚側接着面312(322)を設けることによって、皮膚500に位置決めテープ300を容易に接着させることができるので、ベルトなどの装着器具を用いることなく位置決めテープ300を腕600に取り付けることができる。これにより、使用者の負担を軽減することができる。したがって、皮膚500に形成された微細孔(処理領域)に対して収集部材400を容易に位置決めすることができ、かつ、使用者の負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、位置決めテープ300として、スキンガイド120の底面部122上に配置された両面テープ片310と、底面部122上で貫通孔123の開口を挟んで両面テープ片310と反対の位置に配置された両面テープ片320とを設けることによって、位置決めテープ300が皮膚500上に残存された際に、両面テープ片310および320が皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置を挟むように配置されるので、位置決めテープ300により、皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置に形成された微細孔の位置を明確にすることができる。
また、第1実施形態では、収集部材400に、組織液を収集する収集部400aと、収集部400aを保持し皮膚500に接着可能な保持部410とを設け、保持部410に、三角形状の突起部412(413)を形成し、皮膚500に接着された位置決めテープ300の切り欠き313(323)に対して突起部412(413)が位置決めされて保持部410が接着されることにより、収集部400aが微細孔が形成された領域に付着するように収集部材400を構成することによって、位置決めテープ300の切り欠き313(323)に対して保持部410の突起部412(413)を位置決めするだけで、容易に収集部400aを微細孔が形成された領域に付着させることができる。
また、第1実施形態では、位置決めテープ300(310、320)の皮膚側接着面312(322)と皮膚500との接着力が、位置決めテープ300(310、320)の器具側接着面311(321)とスキンガイド120の底面部122との接着力よりも大きくなるように構成することによって、器具側接着面311(321)がスキンガイド120の底面部122に接着されている状態で皮膚側接着面312(322)を皮膚500に接着させ、その後、スキンガイド120を皮膚500から離間させることにより、容易に、穿刺具100による処理後に位置決めテープ300(310、320)を皮膚500に残存させることができる。
また、第1実施形態では、位置決めテープ300(310、320)に三角形状の切り欠き313(323)を設け、収集部材400の収集部400aを保持する保持部410の突起部412(413)が三角形状の切り欠き313(323)に対向するように保持部410を配置することによって、保持部410を容易に位置決めすることができるので、容易に、保持部410に保持された収集部400aを処理領域510に付着させることができる。
また、第1実施形態では、一対の両面テープ片310および320からなる位置決めテープ300を用いることによって、枠形状に形成された位置決めテープを用いる場合に比べて、位置決めテープ300を貼り付ける領域をより小さくすることができるので、位置決めテープ300が皮膚500に接着されている際の使用者(患者)の負担をより軽減することができる。
(第2実施形態)
次に、図16〜図19を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、1枚の枠形状の両面テープ片からなる位置決めテープ700を用いる構成について説明する。
ここで、第2実施形態では、位置決めテープ700は、図16および図17に示すように、シート状に形成された1枚の両面テープ片からなる。また、位置決めテープ700は、図17に示すように、外形が約32mmのX方向の長さA4と約32mmのY方向の長さB4とからなる略矩形形状に形成されている。また、位置決めテープ700は、約30mmのX方向の長さA5と約30mmのY方向の長さB5とを有する略矩形形状の中空部701を有している。すなわち、位置決めテープ700は、約1mmの幅からなる枠形状に形成されている。また、枠形状の位置決めテープ700は、図16に示すように、取り囲む領域の略中央に微細針チップ101の微細針が移動されるようにスキンガイド120の底面部122に貼り付けられている。言い換えると、位置決めテープ700は、スキンガイド120の底面部122の表面上で貫通孔123の開口を略包囲する形状を有している。これにより、図17に示すように、位置決めテープ700が皮膚500に接着された際に、位置決めテープ700に囲まれる領域の略中央に穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510が形成される。
収集部材400は、収集部400aと保持部710とを含んでいる。保持部710は、図18に示すように、平面的に見て、略中央に収集部400aを保持するように構成されている。保持部710は、フィルム状(薄膜状)に形成されている。また、保持部710は、収集部400aを覆うことが可能な大きさを有し、約28mmのX方向の長さA6と約28mmのY方向の長さB6とを有する略矩形形状に形成されている。すなわち、略矩形形状の保持部710(X方向の長さA6(約28mm)およびY方向の長さB6(約28mm))は、位置決めテープ700の略矩形形状の中空部701(X方向の長さA5(約30mm)およびY方向の長さB5(約30mm))よりも若干小さく形成されている。また、保持部710の外周縁には、補強部材720が配置されている。補強部材720は、図18に示すように、保持部710の外周縁に沿って設けられている。
次に、図17および図19を参照して、第2実施形態における収集部材400の皮膚500への付着方法について説明する。
図17に示すように、位置決めテープ700が皮膚500に接着された後、図19に示すように、収集部400aを保持する保持部710を皮膚500に接着させる。具体的には、保持部710の4つの外側辺が枠形状の位置決めテープ700の4つの内側辺にそれぞれ沿うように保持部710を配置する。すなわち、保持部710を保持部710の外形よりも若干大きい平面形状を有する位置決めテープ700の中空部701内に配置する。これにより、保持部710の略中央に保持された収集部400aが穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510を覆うように皮膚500に付着される。
そして、保持部710を皮膚500に接着することによって、収集部400aを処理領域(微細孔が形成される領域)510に付着させた後、位置決めテープ700を皮膚500から剥離する。これにより、収集部400aにより組織液を収集している間(約1時間)、皮膚500上には収集部400aと保持部710だけが残存されることとなるので、位置決めテープ700を皮膚500上に残存させたままの場合に比べて、使用者(患者)の負担が軽減される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、位置決めテープ700を、スキンガイド120の底面部122上で貫通孔123の開口を略包囲する形状に形成することによって、位置決めテープ700が皮膚500上に残存された際に、位置決めテープ700が皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置を略包囲するように配置されるので、位置決めテープ700により、皮膚500上のスキンガイド120の貫通孔123に対応する位置に形成された微細孔の位置を明確にすることができる。
また、第2実施形態では、1枚の枠形状の両面テープ片からなる位置決めテープ700を用いることによって、保持部710を皮膚500に接着した後位置決めテープ700を皮膚500から剥離する際に、一度の剥離動作で位置決めテープ700全体を剥離することができるので、第1実施形態に比べて使用者(患者)の負担をより軽減することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図20および図21を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、位置決めテープ300が未使用時にスキンガイド120と分離した状態でフィルム330に包装されている構成について説明する。
ここで、第3実施形態では、位置決めテープ300は、図20に示すように、未使用時には、位置決めテープ300を保持する凹形状のホルダ800とともにフィルム330により包装されている。具体的には、位置決めテープ300は、器具側接着面311(321)の表面全体が剥離紙810により覆われ、皮膚側接着面312(322)の表面全体が剥離紙820により覆われた状態で、フィルム330により包み込まれている。
また、ホルダ800は、凹形状の内部の所定の位置に位置決めテープ300を保持するように構成されている。また、ホルダ800は、後述するように、穿刺具100に装着されたスキンガイド120の底面部122を覆うようにスキンガイド120の下方側(底面部122側)からスキンガイド120に嵌め込み可能に構成されている。
剥離紙810の器具側接着面311(321)と当接する側の表面全体には、シリコン系のコーティングが施されている。また、剥離紙820の皮膚側接着面312(322)と当接する側の表面全体にも、シリコン系のコーティングが施されている。これにより、剥離紙810および820と位置決めテープ300とは、容易に剥離され得る接着力で接着される。また、剥離紙810の器具側接着面311(321)と当接する側とは反対側の表面は、フィルム330の内側表面に固定されている。また、剥離紙820の皮膚側接着面312(322)と当接する側とは反対側の表面は、ホルダ800の内側表面に固定されている。
次に、図5、図20および図21を参照して、第3実施形態における位置決めテープ300をスキンガイド120の底面部122に接着させる接着方法について説明する。
まず、図20に示した状態から、ホルダ800および位置決めテープ300をフィルム330内から取り出すためにフィルム330を剥がすと、剥離紙810がフィルム330とともに移動されて、位置決めテープ300の器具側接着面311(321)から剥離される。その結果、位置決めテープ300は、ホルダ800に保持されたままの状態で、粘着性を有する器具側接着面311(321)が露出される。そして、図21に示すように、ホルダ800および位置決めテープ300をフィルム330内から取り出した後、位置決めテープ300を収容したままのホルダ800を穿刺具100に装着されたスキンガイド120の下方側(底面部122側)からスキンガイド120に嵌め込む。この際、ホルダ800に収容された位置決めテープ300の器具側接着面311(321)がスキンガイド120の底面部122に接着される。また、ホルダ800がスキンガイド120に対して位置決めされるので、位置決めテープ300はスキンガイド120の底面部122の所定の位置に接着される。具体的には、図5に示すように、位置決めテープ300の一対の両面テープ片310および320は、互いに距離D1(約30mm)を隔てて、取り囲む領域の略中央に穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510が配置されるようにスキンガイド120の底面部122に接着される。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、位置決めテープ300を未使用時にスキンガイド120と分離した状態でフィルム330により包装することによって、1つのスキンガイド120を再利用して繰り返し用いることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態〜第3実施形態では、測定装置の一例として、グルコース濃度および電解質を測定する測定装置を示したが、本発明はこれに限らず、組織液に含まれる生体内成分を測定する測定装置であれば、グルコース濃度および電解質を測定する測定装置以外の測定装置であってもよい。また、グルコース濃度を他の値に置換して間接的にグルコース濃度を測定してもよい。
また、上記第1実施形態および第3実施形態では、標識部材としての位置決めテープに三角形状の切り欠きを設けるとともに、収集部材の保持部に三角形状の突起部を設けて、切り欠きと突起部とを位置合わせすることによって、収集部材の収集部を処理領域に付着させる構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、図22に示すように、標識部材としての位置決めテープ900の表面上に予め目印901(たとえば、三角形状の目印)を表記するとともに、保持部910の表面上にも予め目印911(たとえば、三角形状の目印)を表記して、目印901と目印911とを位置合わせすることによって、収集部400aを処理領域510に付着させる構成であってもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、収集部材の保持部を皮膚に接着した後、標識部材としての位置決めテープを皮膚から剥離する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、図23に示すように、標識部材としての位置決めテープ920を覆うように保持部930を皮膚に接着する構成であってもよい。
具体的には、位置決めテープ920の外形を、約16mmのX方向の長さA7と約11mmのY方向の長さB7とからなる略矩形形状に形成する。また、位置決めテープ920に、約14mmのX方向の長さA8と約9mmのY方向の長さB8とを有する略矩形形状の中空部を形成する。すなわち、位置決めテープ920を約1mmの幅からなる枠形状に形成する。また、枠形状の位置決めテープ920が取り囲む領域の略中央に穿刺具100による処理領域(微細孔が形成される領域)510が配置されるように、位置決めテープ920を配置する。また、収集部材400の収集部400aを、中空部(約14mmのX方向の長さA8、約9mmのY方向の長さB8)よりも若干小さい外形(約12mmのX方向の長さA2、約7mmのY方向の長さB2)に形成する。また、収集部材400の保持部930の表面上の収集部400aに対応する位置に予め目印931(たとえば、星形状の目印)を表記しておく。
そして、処理領域(微細孔が形成される領域)510を囲むように皮膚に接着された位置決めテープ920の中空部内に目印931が配置されるように、保持部930を皮膚に接着させる。これにより、目印931に対応する位置に配置された収集部400aが処理領域(微細孔が形成される領域)510に確実に付着される。
この場合、位置決めテープ920は保持部930に覆われるため、位置決めテープ920を皮膚から剥離することができない。しかしながら、位置決めテープ920は、図23に示すように、平面的に見て、収集部400aを中空部内に配置させるのに必要な最小限の大きさとなるように、極力小さい形状に形成されている。このように位置決めテープ920の形状が小さい分、使用者(患者)の負担を軽減することができる。
また、位置決めテープの全体を保持部により覆う構成ではなく、位置決めテープの一部に重なるようにして収集部を保持する保持部を皮膚に接着させる構成であってもよい。この場合、位置決めテープ上に予め目印を表記し、保持部にも予め目印を表記しておけば、それぞれの目印を用いて保持部の位置決めを行うことができる。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、穿刺具による処理時(微細孔の形成時)に標識部材としての位置決めテープを皮膚に接着させて処理領域の位置を示す構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、予め皮膚に標識部材を接着しておき、標識部材により示された所定の領域に処理装置による処理を行う構成であってもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、保持部の一例として、フィルム状(薄膜状)に形成された保持部を示したが、本発明はこれに限らず、フィルム状の保持部よりも大きい厚みを有する立体形状の保持部であってもよい。この場合、立体形状の保持部は、フィルム状の保持部に比べて機械的強度が大きいので、補強部材を設ける必要がない。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、スキンガイドの底面部にシリコン系のコーティングを施すことによって、位置決めテープとスキンガイドとの接着力を位置決めテープと皮膚との接着力よりも小さくする構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、位置決めテープとスキンガイドとの接着面積を位置決めテープと皮膚との接着面積よりも小さくすることによって、位置決めテープとスキンガイドとの接着力を位置決めテープと皮膚との接着力よりも小さくする構成であってもよい。また、位置決めテープとスキンガイドとの接着面における接着剤の量を位置決めテープと皮膚との接着面における接着剤の量よりも少なくすることによって、位置決めテープとスキンガイドとの接着力を位置決めテープと皮膚との接着力よりも小さくする構成であってもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、標識部材としての位置決めテープに対して保持部を位置決めすることによって、処理領域に収集部を付着させる構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、位置決めテープに対して直接収集部を位置決めすることによって、処理領域に収集部を付着させる構成であってもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、処理領域全体を囲むことによって処理領域の位置を示すように標識部材としての位置決めテープを構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、処理領域の一部だけを囲むことによって処理領域の位置を示すように標識部材を構成してもよいし、処理領域を囲むことなく、処理領域の位置を示すように標識部材を構成してもよい。この場合、たとえば、標識部材を矢印形状に形成することによって、矢印の先端が処理領域の位置を示すように標識部材を構成してもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、収集部材に収集部を保持する保持部を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、収集部材に保持部を設けることなく、皮膚に接着可能な接着面を収集部に設けて接着面を皮膚に接着させることによって、収集部を処理領域に付着させる構成であってもよい。
100 穿刺具
101 微細針チップ
120 スキンガイド
122 底面部
123 貫通孔
130 アレイチャック
150 リリース機構
200 測定装置
300 位置決めテープ
311、321 器具側接着面
312、322 皮膚側接着面
313、323 切り欠き
400 収集部材
400a 収集部
410、710、910 保持部
411 接着面
412、413 突起部
500 皮膚
510 処理領域

Claims (10)

  1. 微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置と、
    前記処理装置の一端に装着するための装着部と、生体に対して前記処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、前記処理装置によって前記微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、前記微細針チップの通過を許容するように前記装着部から前記位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、
    前記位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と、前記第1接着面の背面に前記第1接着面の前記生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、前記位置決め部の生体対向面上で前記通路の位置を示すように前記ガイド部材に保持された標識部材と、
    前記標識部材により示された皮膚上の位置に付着することによって、皮膚から組織液を収集する収集部材と、
    前記収集部材により収集された組織液に含まれる生体内成分を測定する測定装置とを備える、生体内成分測定システム。
  2. 微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置の一端に装着される装着部と、生体に対して前記処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、前記処理装置によって前記微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、前記微細針チップの通過を許容するように前記装着部から前記位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材と、
    前記位置決め部の生体対向面に接着された第1接着面と、前記第1接着面の背面に前記第1接着面の前記生体対向面に対する接着力よりも大きな接着力で皮膚に接着可能な第2接着面とを有し、前記位置決め部の生体対向面上で前記通路の位置を示すように前記ガイド部材に保持された標識部材とを備える、処理装置用キット。
  3. 前記標識部材は、前記位置決め部の生体対向面上に配置された第1標識部材と、前記位置決め部の生体対向面上で前記通路の開口を挟んで前記第1標識部材と反対の位置に配置された第2標識部材とを含む、請求項2に記載の処理装置用キット。
  4. 前記標識部材は、前記位置決め部の生体対向面上で前記通路の開口を略包囲する形状を有している、請求項2に記載の処理装置用キット。
  5. 前記微細孔が形成された領域に付着することにより皮膚から組織液を収集する収集部材をさらに備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載の処理装置用キット。
  6. 前記収集部材は、組織液を収集する収集部と、前記収集部を保持し、皮膚に接着可能な保持部とを含み、
    前記保持部が、収集部材位置決め部を有し、
    皮膚に接着された前記標識部材に対して前記収集部材位置決め部が位置決めされて接着されることにより、前記収集部が前記微細孔が形成された領域に付着するように構成されている、請求項5に記載の処理装置用キット。
  7. 前記収集部はゲルであり、前記保持部はフィルム状である、請求項6に記載の処理装置用キット。
  8. 前記保持部は、不透湿性を有するとともに、皮膚に付着された前記収集部を覆うことが可能な大きさを有している、請求項6または7に記載の処理装置用キット。
  9. 前記標識部材は、シート状に形成されている、請求項2〜8のいずれか1項に記載の処理装置用キット。
  10. 微細針チップを皮膚に向けて移動させて当接させることにより皮膚の所定の領域に微細孔を形成する処理装置の一端に装着される装着部と、生体に対して前記処理装置を位置決めする位置決め部とを含み、前記処理装置によって前記微細針チップが皮膚に向かって移動する場合に、前記微細針チップの通過を許容するように前記装着部から前記位置決め部を貫通する通路が形成されたガイド部材に接着可能な標識部材であって、
    前記位置決め部の生体対向面に接着される第1接着面と、前記第1接着面の背面に皮膚に接着可能な第2接着面とを有するとともに、前記位置決め部の生体対向面上の前記通路の開口を略包囲する形状を有している、標識部材。
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