JP2010213649A - 生体試料反応容器及び生体試料反応方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】微量な反応液でのPCR定量反応を実現するとともに、効率よく検査を行うことが可能な生体試料反応容器を得る。
【解決手段】透明基板102と、透明基板102に貼り合わされた核酸検出シート50を備え、透明基板102は、核酸検出シート50と貼り合わせる面が開口した複数の反応チャンバー103と、反応チャンバー103に繋がる反応液定量用流路104及び反応液導入用流路105とを備え、核酸検出シート50は、フィルムシート51と、フィルムシート51上に設けられ、反応チャンバー103に重なるプライマー塗布領域52と、フィルムシート51と透明基板102を接着するための粘着剤53とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】透明基板102と、透明基板102に貼り合わされた核酸検出シート50を備え、透明基板102は、核酸検出シート50と貼り合わせる面が開口した複数の反応チャンバー103と、反応チャンバー103に繋がる反応液定量用流路104及び反応液導入用流路105とを備え、核酸検出シート50は、フィルムシート51と、フィルムシート51上に設けられ、反応チャンバー103に重なるプライマー塗布領域52と、フィルムシート51と透明基板102を接着するための粘着剤53とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、核酸増幅などの生体試料反応を行うための、生体試料反応容器及び生体試料反応方法に関するものである。
血液や組織細胞などの検体に、疾病に由来する遺伝子が含まれるか否かを検査する手法の一つとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を用いた遺伝子の定量法が知られている。PCR法は、DNAポリメラーゼという酵素の作用により、検体中の目的の遺伝子を増幅させる反応であり、増幅された遺伝子を蛍光標識によって検出することにより、検体に含まれる目的の遺伝子を定量することができる。
PCR反応は、従来PCRチューブやPCRプレートと呼ばれる反応容器を用いて行うことが一般的であり、検出反応には20〜50μlの反応液(検体と試薬を含む)が必要となる。PCR反応に用いられる試薬は高価なため、大量の検体の検査を行うにはコストがかかり、病院などの医療現場での活用はまだ少ない。
特許文献1には、PCR反応を行うための反応ボリュームの低減を目的とした、複数の反応チャンネルを有する反応容器が提案されている。
また、特許文献2や3には、回転駆動装置を使用して、PCR反応溶液や血液などの液状の検体試料を複数のチャンバーに正確に流し込む方法が開示されている。
また、特許文献2や3には、回転駆動装置を使用して、PCR反応溶液や血液などの液状の検体試料を複数のチャンバーに正確に流し込む方法が開示されている。
しかし、特許文献1では、各反応チャンネルへの反応液の分注にはディスペンサーが用いられており、複数の反応チャンネルへのディスペンサーによる分注は、時間がかかる上に作業が煩雑である。
また、特許文献2や3では、複数のプライマーを同時に反応させる多項目同時検出について考慮されていないため、1回の反応で1検体について1種類の遺伝子の検出しか行うことができない。
また、特許文献2や3では、複数のプライマーを同時に反応させる多項目同時検出について考慮されていないため、1回の反応で1検体について1種類の遺伝子の検出しか行うことができない。
そこで、本発明の目的は、微量な反応液でのPCR定量反応を実現するとともに、効率よく検査を行うことが可能な生体試料反応容器及び生体試料反応方法を得ることである。
本発明に係る生体試料反応容器は、透明基板と、透明基板に貼り合わされた核酸検出シートとを備え、透明基板は、核酸検出シートと貼り合わせる面が開口した複数の反応室と、反応室に繋がる流路とを備え、核酸検出シートは、フィルムシートと、フィルムシート上に設けられ、反応室の開口に対向するプライマー塗布領域と、フィルムシートと透明基板を接着するための粘着剤とを備えている。
これにより、ピペットやディスペンサーで定量することが難しい非常に少量の反応液を容易に扱うことが可能となる。また、一度に複数の反応室で異なる配列のプライマーを用いた処理を行うことができるため、煩雑な分注作業を行わずに多項目の検査を効率よく行うことができる。さらに、透明基板と核酸検出シートの貼り合わせは粘着剤によっておこなうため、接着剤を用いる場合のように接着剤の硬化のための紫外線照射処理や加熱処理を行う必要がなく、これらの処理によるプライマー活性の低下を防ぐことができる。
これにより、ピペットやディスペンサーで定量することが難しい非常に少量の反応液を容易に扱うことが可能となる。また、一度に複数の反応室で異なる配列のプライマーを用いた処理を行うことができるため、煩雑な分注作業を行わずに多項目の検査を効率よく行うことができる。さらに、透明基板と核酸検出シートの貼り合わせは粘着剤によっておこなうため、接着剤を用いる場合のように接着剤の硬化のための紫外線照射処理や加熱処理を行う必要がなく、これらの処理によるプライマー活性の低下を防ぐことができる。
また、反応室毎に貼り合わされる複数の核酸検出シートを備え、各々の核酸検出シートは、1つのプライマー塗布領域のみを備えていても良い。
これにより、利用者は、プライマーの配置、すなわち検査項目の配置を自由に設定することができる。また、検査項目の追加や変更にも柔軟に対応することができる。
これにより、利用者は、プライマーの配置、すなわち検査項目の配置を自由に設定することができる。また、検査項目の追加や変更にも柔軟に対応することができる。
また、貼り合わせの際、透明基板に対して核酸検出シートの貼り合わせ位置を案内するガイド構造を備えていることが望ましい。
これにより、透明基板と核酸検出シートを正確な位置関係で貼り合わせることができる。
これにより、透明基板と核酸検出シートを正確な位置関係で貼り合わせることができる。
また、プライマー塗布領域は、プライマー溶液を吸収させる多孔質体を備えるようにしてもよい。
プライマーを塗布する際に、プライマー溶液を多孔質体に吸収させるようにすることにより、プライマー塗布領域からプライマー溶液が溢れることを防止できる。
プライマーを塗布する際に、プライマー溶液を多孔質体に吸収させるようにすることにより、プライマー塗布領域からプライマー溶液が溢れることを防止できる。
また、本発明に係る生体試料反応容器は、核酸検出シートを挟んで透明基板と反対側に設けられた熱伝導体をさらに備え、熱伝導体は、反応室に対向する核酸検出シート側に向かって突出した凸部を備えるようにしてもよい。
これにより、反応室を塞ぐ部分の核酸検出シートを、凸部で加圧することができるため、反応室からの液漏れを防止することができる。さらに、凸部において反応室を選択的に加温することができるので、反応液への熱伝達が早く、処理時間を短縮することができる。
これにより、反応室を塞ぐ部分の核酸検出シートを、凸部で加圧することができるため、反応室からの液漏れを防止することができる。さらに、凸部において反応室を選択的に加温することができるので、反応液への熱伝達が早く、処理時間を短縮することができる。
本発明に係る生体試料反応方法は、透明基板と、透明基板に貼り合わされた核酸検出シートとを備え、透明基板は、核酸検出シートと貼り合わせる面が開口した複数の反応室と、反応室に繋がる流路とを備え、核酸検出シートは、フィルムシートと、フィルムシート上に設けられ、反応室の開口に対向するプライマー塗布領域と、フィルムシートと透明基板を接着するための粘着剤と、を備えた生体試料反応容器を用い、プライマー塗布領域に、プライマーを塗布する第1工程と、透明基板と核酸検出シートを貼り合わせる第2工程と、流路を通して反応室に反応液を充填する第3工程と、反応室に対向する凸部を備えた加熱手段上に、核酸検出シート側を下にして、凸部と反応室が対向するように生体試料反応容器を配置する第4工程と、生体試料反応を行い、その結果を検出する第5工程と、を有するものである。
これにより、ピペットやディスペンサーで定量することが難しい非常に少量の反応液を容易に扱うことが可能となる。また、一度に複数の反応室で異なる配列のプライマーを用いた処理を行うことができるため、煩雑な分注作業を行わずに多項目の検査を効率よく行うことができる。さらに、透明基板と核酸検出シートの貼り合わせは粘着剤によっておこなうため、接着剤を用いる場合のように接着剤の硬化のための紫外線照射処理や加熱処理を行う必要がなく、これらの処理によるプライマー活性の低下を防ぐことができる。
これにより、ピペットやディスペンサーで定量することが難しい非常に少量の反応液を容易に扱うことが可能となる。また、一度に複数の反応室で異なる配列のプライマーを用いた処理を行うことができるため、煩雑な分注作業を行わずに多項目の検査を効率よく行うことができる。さらに、透明基板と核酸検出シートの貼り合わせは粘着剤によっておこなうため、接着剤を用いる場合のように接着剤の硬化のための紫外線照射処理や加熱処理を行う必要がなく、これらの処理によるプライマー活性の低下を防ぐことができる。
また、加熱手段の凸部によって、反応室を塞ぐ部分の核酸検出シートを加圧することができるため、反応室からの液漏れを防止することができる。さらに、凸部において反応室を選択的に加温することができるので、反応液への熱伝達が早く、処理時間を短縮することができる。また、加熱手段が凹凸構造を有することで、加熱手段自体の熱容量を低減することができ、処理時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1(A)は、本発明の実施の形態1による生体試料反応用カートリッジ(生体試料反応容器)10の概略構成を示す上面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。図に示すように、生体試料反応用カートリッジ10は、透明基板102、反応チャンバー(反応室)103、反応液定量用流路104、反応液導入用流路105、反応液供給口106、排気用開口部107、核酸検出シート50を備えている。
図1(A)は、本発明の実施の形態1による生体試料反応用カートリッジ(生体試料反応容器)10の概略構成を示す上面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。図に示すように、生体試料反応用カートリッジ10は、透明基板102、反応チャンバー(反応室)103、反応液定量用流路104、反応液導入用流路105、反応液供給口106、排気用開口部107、核酸検出シート50を備えている。
図1に示すように、生体試料反応用カートリッジ10は、透明基板102と核酸検出シート50を貼り合わせて構成されている。透明基板102には、複数の反応チャンバー103、複数の反応液定量用流路104、反応液導入用流路105、反応液供給口106、排気用開口部107が形成されている。透明基板102は、例えばポリカーボネートなどの自家蛍光の少ない透明樹脂を用いて、射出成型により形成することができる。
反応チャンバー103は、底部が開口しており、核酸検出シート50と貼り合わせることによって、開口部を密閉することができる。透明基板102の核酸検出シート50に対する貼り合わせ面には、核酸検出シート50を正確な位置に貼り合わせできるように案内するガイド構造108が設けられている。また、後述するように、核酸検出シート50にも対応するガイド構造が設けられている。
反応液定量用流路104は反応液導入用流路105に直交し、一端が反応チャンバー103に繋がっている。反応液供給口106は反応液導入用流路105の上流端に連なっており、排気用開口部107は反応液導入用流路105の下流端に連なっている。また、反応液供給口106および排気用開口部107は、透明基板102の反応チャンバー103の開口部と反対側の面に開口している。
反応チャンバー103は、例えば直径500μmの円形状で、深さ100μmに形成されている。反応液定量用流路104及び反応液導入用流路105は、反応液の流れる方向に垂直な断面が、幅100μm、深さ100μmに形成されている。また、反応液定量用流路104は、反応液の流れる方向に沿った方向の長さが3mmに形成されている。反応チャンバー103の容積は、反応液定量用流路104の容積よりも小さく形成されている。
なお、反応チャンバー103、反応液定量用流路104、及び反応液導入用流路105は、気泡の吸着を防止するため内壁面が親液性となるように表面処理を施しておくことが望ましい。また、反応チャンバー103、反応液定量用流路104、及び反応液導入用流路105の内壁面にはタンパク質などの生体分子の非特異吸着を抑制する表面処理が施されていることが望ましい。
核酸検出シート50の反応チャンバー103の開口部に重なる領域には、予めPCR用のプライマーPが乾燥状態で塗布されている。プライマーは、増幅しようとするDNA(デオキシリボ核酸)の両端の配列に相補的な配列を有する短い核酸の断片であり、プライマーが結合した部分を起点としてDNAが増幅される。それぞれの領域には異なる配列を持つプライマーPが塗付されており、これにより、各々の反応チャンバー103内で同時に多種類の遺伝子についてのPCRが行えるようになっている。
図2(A)は、透明基板102と貼り合わされる前の核酸検出シート50の概略構成を示す上面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図である。図に示すように、核酸検出シート50は、フィルムシート51と、フィルムシート51上に設けられた複数のプライマー塗布領域52、フィルムシート51上に塗布された粘着剤53、核酸検出シート50と透明基板102を貼り合わせる際に、正確な位置に貼り合わせできるように案内するガイド構造54を備えている。
各々のプライマー塗布領域52は、透明基板102と貼り合わせた際に、反応チャンバー103の開口部に重なる位置に形成されている。それぞれのプライマー塗布領域52には異なるプライマーが塗付されており、予めプライマーが塗布されていないプライマー塗布領域52も含まれる。
粘着剤53は、フィルムシート51の透明基板102に対する貼り合わせ面の、プライマー塗布領域52以外の領域に一様に塗布されている。粘着剤53には、アクリル系粘着剤やシリコーン系粘着剤を用いることができる。なお、粘着剤53は、フィルムシート51の透明基板102に対する貼り合わせ面の全面に塗布されていても良い。
ガイド構造54は、透明基板102のガイド構造108と対応して設けられた凹凸構造などである。例えば、透明基板102のガイド構造108として円筒状や四角柱状などの凸形状を設けた場合には、核酸検出シート50のガイド構造54として、透明基板102のガイド構造108に対応する位置に、その凸形状に合わせた孔や凹部を設けることができる。透明基板102と核酸検出シート50を貼り合わせる際に互いのガイド構造を合わせることにより、正確な位置関係で貼り合わせることができる。これにより、反応チャンバー103の開口部を、プライマー塗布領域52で塞ぐことができる。
図2(B)に示すように、核酸検出シート50の透明基板102に対する貼り合わせ面は保護フィルム80で覆われている。透明基板102と貼り合わせる際は、この保護フィルム80を剥がして貼り合わせる。
上述したように、プライマー塗布領域52の中には、何も塗布されていない領域が含まれている。このような領域には、図3に示すように、利用者が任意のプライマーP1を塗布することができる。プライマーの塗布は、マイクロピペット、ディスペンサー、インクジェットヘッド等を用いて、所定の領域にプライマー溶液を滴下し乾燥させることにより行う。これにより、予め核酸検出シート50に塗布されていないプライマーを用いた検査も同時に行うことが可能である。
プライマーを塗布したら、図4に示す透明基板102と粘着剤53を介して貼り合わせる。
プライマーを塗布したら、図4に示す透明基板102と粘着剤53を介して貼り合わせる。
次に、生体試料反応用カートリッジ10に反応液を充填する方法を説明する。
まず、図5に示すように、生体試料反応用カートリッジ10を、圧力計23を備えた密閉容器20に入れ、真空ポンプ21により60kPaまで減圧する。これにより、生体試料反応用カートリッジ10の内部(反応チャンバー103、反応液定量用流路104、及び反応液導入用流路105の内部)が60kPaになる。生体試料反応用カートリッジ10の反応液供給口106には、反応液充填用のシリンジポンプ22を接続し、密閉容器20内を60kPaに保ったまま、シリンジポンプ22を用いて反応液導入用流路105内に反応液を供給する。
まず、図5に示すように、生体試料反応用カートリッジ10を、圧力計23を備えた密閉容器20に入れ、真空ポンプ21により60kPaまで減圧する。これにより、生体試料反応用カートリッジ10の内部(反応チャンバー103、反応液定量用流路104、及び反応液導入用流路105の内部)が60kPaになる。生体試料反応用カートリッジ10の反応液供給口106には、反応液充填用のシリンジポンプ22を接続し、密閉容器20内を60kPaに保ったまま、シリンジポンプ22を用いて反応液導入用流路105内に反応液を供給する。
反応液には、増幅対象となるターゲット核酸、DNAポリメラーゼ、及びヌクレオチド(dNTP)、増幅された核酸に結合する、Taqman(登録商標)プローブなどの蛍光プローブが反応に適した所定の濃度で含まれている。蛍光プローブの代わりに、SYBR(登録商標) Greenのような二本鎖結合蛍光色素を用いても良い。
ターゲット核酸は、例えば血液、尿、唾液、髄液のような生体サンプルから抽出したDNA、または抽出したRNAから逆転写したcDNAなどを用いることができる。
ターゲット核酸は、例えば血液、尿、唾液、髄液のような生体サンプルから抽出したDNA、または抽出したRNAから逆転写したcDNAなどを用いることができる。
なお、生体試料反応用カートリッジ10内部の減圧は、図5に示すような密閉容器20を用いる方法に限らず、排気用開口部107に直接真空ポンプ21を接続して行っても良い。
次に、生体試料反応用カートリッジ10の内部の圧力を大気圧に戻す。図6(A)に示すように、反応液導入用流路105内に反応液を供給した段階では、反応液は反応液導入用流路105内に留まり、反応液定量用流路104へは流入していかない。これは、反応液定量用流路104とそれに接続する反応チャンバー103の中の気圧と毛管力が均衡するためである。ここで生体試料反応用カートリッジ10内部の圧力を大気圧に戻すと、図6(B)に示すように、反応液導入用流路105から反応液定量用流路104内へ一定量Vの反応液が浸入する。液量Vは、最終的に反応チャンバー103に充填される反応液の液量となる。
ここで、初めに生体試料反応用カートリッジ10内部を減圧した際の設定圧力をPc(ここでは60kPa)、反応チャンバー103の容積をV1、反応液定量用流路104の容積をV2、大気圧(≒100kPa)をP0、反応液定量用流路104内から反応チャンバー103に導入する反応液の液量をVとすると、式(1)の関係が成り立つ。
V/(V1+V2)=(P0−Pc)/P0・・・(1)
V/(V1+V2)=(P0−Pc)/P0・・・(1)
よって、液量Vは、以下の式(2)で求めることができる。
V=(V1+V2)×(P0−Pc)/P0・・・(2)
V=(V1+V2)×(P0−Pc)/P0・・・(2)
ここでは、Pc=60kPaなので、P0=100kPaとすると、反応チャンバー103と反応液定量用流路104を足した容積(V1+V2)の40%に相当する反応液が、各々の反応液定量用流路104に流入する。
なお、設定圧力Pcは、大気圧P0の50%以上かつ大気圧P0より小さいことが望ましい。
圧力Pcを大気圧P0の50%以上かつ大気圧P0より小さくすることにより、反応液導入用流路105から反応液定量用流路104内に導入される液量は、反応チャンバー103と反応液定量用流路104を足した容積(V1+V2)の50%以下となる。上述したようにV1<V2とすれば、反応液定量用流路104に流れ込む液量がこの範囲であれば反応液が反応チャンバー103まで到達してしまうことはない。もし反応液が反応チャンバー103まで流入してしまうと、予め反応チャンバー103内に塗付してある試薬が反応液中に溶け出し、反応液定量用流路104及び反応液導入用流路105を介して隣接する反応チャンバー103とコンタミネーションをおこす可能性がある。
圧力Pcを大気圧P0の50%以上かつ大気圧P0より小さくすることにより、反応液導入用流路105から反応液定量用流路104内に導入される液量は、反応チャンバー103と反応液定量用流路104を足した容積(V1+V2)の50%以下となる。上述したようにV1<V2とすれば、反応液定量用流路104に流れ込む液量がこの範囲であれば反応液が反応チャンバー103まで到達してしまうことはない。もし反応液が反応チャンバー103まで流入してしまうと、予め反応チャンバー103内に塗付してある試薬が反応液中に溶け出し、反応液定量用流路104及び反応液導入用流路105を介して隣接する反応チャンバー103とコンタミネーションをおこす可能性がある。
次に、図6(C)に示すように、シリンジ等を用いて、反応液導入用流路105に残留する反応液を吸引除去する。次に、反応液供給口106と排気用開口部107を粘着シート等でシールし、生体試料反応用カートリッジ10を図7に示すような遠心装置30を用いて回転させる。
図7に示すように、遠心装置30の回転テーブル31上に生体試料反応用カートリッジ10を固定し、遠心装置30を回転させることにより、生体試料反応用カートリッジ10には、反応液定量用流路104から反応チャンバー103に向かう方向に遠心力がかかる。
図7に示すように、遠心装置30の回転テーブル31上に生体試料反応用カートリッジ10を固定し、遠心装置30を回転させることにより、生体試料反応用カートリッジ10には、反応液定量用流路104から反応チャンバー103に向かう方向に遠心力がかかる。
生体試料反応用カートリッジ10に遠心力がかかることにより、反応液定量用流路104内の反応液が反応チャンバー103内に移動する。反応チャンバー103内の空気は反応液よりも比重が軽いため反応液定量用流路104を通って反応液導入用流路105内へ押し出され、反応液と入れ替わることにより、反応チャンバー103が反応液で満たされる。
次に、回転を停止し、反応液供給口106から、ピペット等を用いて反応液導入用流路105にミネラルオイルを供給する。さらに、遠心装置30で生体試料反応用カートリッジ10を回転させることにより、反応液導入用流路105と反応液定量用流路104にミネラルオイルを充填する。この時、反応液の比重がミネラルオイルよりも重いので、反応チャンバー103内の反応液はミネラルオイルと入れ替わらない。これにより、個々の反応チャンバー103を分離して、反応チャンバー103間でのコンタミネーションを防止することができる。また、反応処理中に、反応チャンバー103内が乾燥することを防止することもできる。なお、ミネラルオイルの代わりに反応液よりも比重が軽く、反応液と混和せず反応液よりも蒸発しにくい液体であれば用いることができる。
以上のような手順で生体試料反応用カートリッジ10に反応液を充填したら、次に、PCR処理を行う。反応液供給口106と排気用開口部107を封止し、図8に示すように、生体試料反応用カートリッジ10を、核酸検出シート50側を下にしてヒートブロック(加熱手段)60上に配置する。
図に示すように、ヒートブロック60は、反応チャンバー103に重なる凸部61を有している。これにより、凸部61で反応チャンバー103の開口部を塞いでいる核酸検出シート50を加圧し、反応チャンバー103からの液漏れを防止することができる。ヒートブロック60は所定の温度を数分の周期で繰り返して生体試料反応用カートリッジ10を加温する。一般的には、まず、94℃で2本鎖DNAを解離させる工程を実行し、次に、プライマーを約55℃でアニーリングする工程を実行し、次に耐熱性のDNAポリメラーゼを使用して約72℃で相補鎖の複製を行う工程を含むサイクルを繰り返す。
本実施形態によるヒートブロック60は、凸部61において生体試料反応用カートリッジ10の反応チャンバー103と接触しているため、反応チャンバー103を選択的に加温することができるので反応液への熱伝達が早いという利点もある。
PCR反応後、生体試料反応用カートリッジ10の上面から、各反応チャンバー103内の蛍光輝度を測定し、各々のプライマーによって増幅したDNAを定量する。蛍光輝度の測定には、フォトダイオードやPMT(Photomultiplier Tube)、CCD(Charge Coupled Device)などの蛍光検出に用いられる汎用機構を用いる。
また、反応の1サイクル毎に蛍光輝度を測定することにより、リアルタイム定量PCRを行うこともできる。特定の蛍光輝度に到達したサイクル数から、増幅前のターゲット核酸の量を算出することができる。
以上のように、本実施形態によれば、遠心力を利用して、反応液導入用流路104を通して反応チャンバー103内に反応液を供給することにより、ピペットやディスペンサーで定量することが難しい非常に少量の反応液でのPCR定量反応が可能となる。また、一度に多数の反応チャンバー103内で異なる配列のプライマーを用いた処理を行うことができるため、煩雑な分注作業を行わずに多項目の検査を効率よく行うことができる。
また、核酸検出シート50のプライマー塗布領域52には、予めプライマーが塗布されていない領域を含むようにしたので、利用者が検査項目に合わせて任意のプライマーを塗布することにより、検査項目の追加や変更に簡単に対応することができる。
また、透明基板102と核酸検出シート50の貼り合わせは粘着剤によっておこなうため、接着剤を用いる場合のように接着剤の硬化のための紫外線照射処理や加熱処理を行う必要がなく、これらの処理によるプライマー活性の低下を防ぐことができる。
また、PCR反応に用いるヒートブロック60は、生体試料反応用カートリッジ10の反応チャンバー103を塞ぐ核酸検出シート50を加圧する凸部61を有しているため、反応チャンバー103からの液漏れを防止することができる。さらに、凸部61において反応チャンバー103を選択的に加温することができるので、反応液への熱伝達が早く、処理時間を短縮することができる。また、ヒートブロック60が凹凸構造を有することで、ヒートブロック60自体の熱容量を低減することができ、処理時間の短縮を図ることができる。
なお、生体試料反応用カートリッジ10の構造は、図1に示すものに限られず、透明基板102に核酸検出シート50に対する貼り合わせ面が開口した複数の反応チャンバー103と、反応チャンバー103に反応液を導入するための流路が備えられたものであればよい。貼り合わせる核酸検出シート50は、反応チャンバー103に対応したプライマー塗布領域52を有していれば良い。
また、生体試料反応用カートリッジ10への反応液の充填方法は、本実施形態ではカートリッジ10内の減圧と遠心力を用いているが、生体試料反応用カートリッジ10の構造等に適した方法を任意に選択することができる。
さらに、核酸検出シート50のプライマー塗布領域52に、プライマー溶液を吸収させる多孔質体を配置してもよい。プライマーを塗布する際に、プライマー溶液を多孔質体に吸収させるようにすることにより、プライマー塗布領域52からプライマー溶液が溢れることを防止できる。特に、微量の検体を分注する生体試料反応容器においては、一つの反応チャンバー103の容量は小さく、これに対応する核酸検出シート50のプライマー塗布領域52の面積も小さくなるため、プライマー塗布領域52に反応するのに十分な量のプライマー溶液を塗布できない可能性がある。しかし、プライマー塗布領域52に多孔質体を配置することにより、プライマー塗布領域52の面積が小さくても多量のプライマー溶液を塗布できる。多孔質体としては、ニトロセルロースやナイロン、ポリカーボネート等で形成された膜を用いることができる。
実施の形態2.
図9(A)は、本発明の実施の形態2による生体試料反応用カートリッジ11の断面図、図9(B)は、実施の形態2による核酸検出シート55の上面図である。図に示すように、実施の形態2では、生体試料反応用カートリッジ11は複数の核酸検出シート55を備えている。また、1つの核酸検出シート55は、1つのプライマー塗布領域52のみを有しており、反応チャンバー103毎に貼り合わせることができるようになっている。また、実施の形態1と同様に、透明基板102と核酸検出シート55の両方に、核酸検出シート55を正確な位置に貼り合わせできるように案内するガイド構造を設けるようにしてもよい。
図9(A)は、本発明の実施の形態2による生体試料反応用カートリッジ11の断面図、図9(B)は、実施の形態2による核酸検出シート55の上面図である。図に示すように、実施の形態2では、生体試料反応用カートリッジ11は複数の核酸検出シート55を備えている。また、1つの核酸検出シート55は、1つのプライマー塗布領域52のみを有しており、反応チャンバー103毎に貼り合わせることができるようになっている。また、実施の形態1と同様に、透明基板102と核酸検出シート55の両方に、核酸検出シート55を正確な位置に貼り合わせできるように案内するガイド構造を設けるようにしてもよい。
実施の形態2によれば、利用者は、プライマーの配置、すなわち検査項目の配置を生体試料反応用カートリッジ11上で自由に設定することができる。また、検査項目の追加や変更にもより柔軟に対応することができる。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3による生体試料反応用カートリッジ12の断面図である。図に示すように、実施の形態3では、生体試料反応用カートリッジ12は、核酸検出シート50を挟んで透明基板102と反対側に、熱伝導体70を備えている。
図10は、本発明の実施の形態3による生体試料反応用カートリッジ12の断面図である。図に示すように、実施の形態3では、生体試料反応用カートリッジ12は、核酸検出シート50を挟んで透明基板102と反対側に、熱伝導体70を備えている。
熱伝導体70は、反応チャンバー103に重なる核酸検出シート50側に向かって突出した凸部71を有している。これにより、凸部71で反応チャンバー103の開口部を塞いでいる核酸検出シート50を加圧し、反応チャンバー103からの液漏れを防止することができる。
実施の形態3によれば、熱伝導体70が、実施の形態1で用いた凸部61を有するヒートブロック60と同様の役割を果たすので、ヒートブロックには一般的な構造のものを用いても、反応チャンバー103からの液漏れを防止することができる。さらに、凸部71において反応チャンバー103を選択的に加温することができるので、反応液への熱伝達が早く、処理時間を短縮することができる。
10,11,12 生体試料反応用カートリッジ、102 透明基板、103 反応容器、104 反応液定量用流路、105 反応液導入用流路、106 反応液供給口、107 排気用開口部、108 ガイド構造、20 密閉容器、21 真空ポンプ、22 シリンジポンプ、23 圧力計、30 遠心装置、31 回転テーブル、50,55 核酸検出シート、51 フィルムシート、52 プライマー塗布領域、53 粘着剤、54 ガイド構造、60 ヒートブロック、61 凸部、70 熱伝導体、71 凸部、80 保護フィルム
Claims (6)
- 透明基板と、
前記透明基板に貼り合わされた核酸検出シートと、を備え、
前記透明基板は、
前記核酸検出シートと貼り合わせる面が開口した複数の反応室と、
前記反応室に繋がる流路と、
を備え、
前記核酸検出シートは、
フィルムシートと、
前記フィルムシート上に設けられ、前記反応室の開口に対向するプライマー塗布領域と、
前記フィルムシートと前記透明基板を接着するための粘着剤と、を備えた生体試料反応容器。 - 前記反応室毎に貼り合わされる複数の前記核酸検出シートを備え、
各々の核酸検出シートは、1つの前記プライマー塗布領域のみを備えていることを特徴とする請求項1に記載の生体試料反応容器。 - 貼り合わせの際、前記透明基板に対して前記核酸検出シートの貼り合わせ位置を案内するガイド構造を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生体試料反応容器。
- 前記プライマー塗布領域は、プライマー溶液を吸収させる多孔質体を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の生体試料反応容器。
- 前記核酸検出シートを挟んで前記透明基板と反対側に設けられた熱伝導体を備え、
前記熱伝導体は、前記反応室に対向する前記核酸検出シート側に向かって突出した凸部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の生体試料反応容器。 - 透明基板と、
前記透明基板に貼り合わされた核酸検出シートと、を備え、
前記透明基板は、
前記核酸検出シートと貼り合わせる面が開口した複数の反応室と、
前記反応室に繋がる流路と、
を備え、
前記核酸検出シートは、
フィルムシートと、
前記フィルムシート上に設けられ、前記反応室の開口に対向するプライマー塗布領域と、
前記フィルムシートと前記透明基板を接着するための粘着剤と、を備えた生体試料反応容器を用いた生体試料反応方法であって、
前記プライマー塗布領域に、プライマーを塗布する第1工程と、
前記透明基板と前記核酸検出シートを貼り合わせる第2工程と、
前記流路を通して前記反応室に前記反応液を充填する第3工程と、
前記反応室に対向する凸部を備えた加熱手段上に、前記核酸検出シート側を下にして、前記凸部と前記反応室が対向するように前記生体試料反応容器を配置する第4工程と、
前記生体試料反応を行い、その結果を検出する第5工程と、を有する生体試料反応方法。
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