JP2009171933A - 生体試料反応用チップおよび生体試料反応方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の反応容器103が形成された透明基板101と、反応液導入用流路104が形成された透明基板102とを備え、透明基板102は、透明基板101に対して第1の位置と第2の位置の間で移動可能であり、透明基板102が第1の位置に配置されているときには、反応液導入用流路104は各々の反応容器103と接続されており、透明基板102が第2の位置に配置されているときには、反応液導入用流路104は、各々の反応容器103と分離されている。
【選択図】図1
Description
また、特許文献3には、半導体基板上に集積化されたマイクロウェルを作製して、当該ウェルの中でPCRを行うことにより、微量のサンプルで、多数のDNA試料を一度に増幅して解析を行う方法が開示されている。
また、反応容器への反応液充填時には第2の基板を第1の位置に配置し、反応処理時には第2の基板を第2の位置に配置すれば、反応処理時には個々の反応容器を分離することができるため、反応容器間でのコンタミネーションを防ぐことができる。
また、反応液導入用流路に接続された反応液収容部をさらに備えるようにしてもよい。
さらに、前記第2の基板を前記第1の位置と前記第2の位置に固定可能に設けられたストッパーを備えていることが望ましい。
これにより、第2の基板を確実かつ容易に、第1の位置と第2の位置の間で移動させることができる。
本発明によれば、反応液導入用流路を通して反応容器内に反応液を供給することにより、ピペットで定量することが難しい非常に少量の反応液での反応処理が可能となる。反応液の量が少量になると、試薬等のコストを下げることが可能となり、また、反応時間も大幅に短縮されて処理の効率化が図れる。また、一度に多数の反応容器内で処理を行うことができるため、多種類の検査等を効率よく行うことができる。
また、反応容器への反応液充填時には第2の基板を第1の位置に配置し、反応処理時には第2の基板を第2の位置に配置すれば、反応処理時には個々の反応容器を分離することができるため、反応容器間でのコンタミネーションを防ぐことができる。
また、前記反応液を充填する工程では、毛管力を用いて、前記反応容器に前記反応液を充填することができる。
また、リアルタイムPCR処理を行う場合には、反応装置内に予め蛍光プローブを塗布しておいてもよい。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるマイクロリアクターアレイ(生体試料反応用チップ)10の概略構成を示す上面図、図2は図1のC−C断面図である。図に示すように、マイクロリアクターアレイ10は、透明基板(第1の基板)101、透明基板(第2の基板)102、反応容器103、反応液導入用流路104、反応液収容部106、反応液供給口107、ストッパー108、ガイドレール109を備えている。
ターゲット核酸は、例えば血液、尿、唾液、髄液のような生体サンプルから抽出したDNA、または抽出したRNAから逆転写したcDNAなどを用いることができる。
プライマーは反応液に含まれていてもよいが、本実施例のマイクロリアクターアレイでは、各反応容器103内に、予め塗付され乾燥状態で収容されている。それぞれの反応容器104には、異なるプライマーが塗付されており、同時に多数のPCRが行えるようになっている。
図4に示すように、遠心装置20の回転テーブル21上にマイクロリアクターアレイ10を固定し、遠心装置20を回転させることにより、マイクロリアクターアレイ10には、反応液収容部106から反応容器103に向かう方向に遠心力がかかる。
また、反応容器103への反応液充填時には透明基板102を第1の位置に配置し、PCR反応処理時には透明基板102を第2の位置に配置することにより、反応処理時には個々の反応容器103を分離することができるため、反応容器間でのコンタミネーションを防ぐことができる。
図5は、実施の形態1の変形例によるマイクロリアクターアレイ30の構成を示す断面図である。図2に示す断面と同じ断面を示している。図に示すように、マイクロリアクターアレイ30は、透明基板101と透明基板102の間にさらに透明基板110を備えている。透明基板110には、反応液導入用流路104と反応容器103を繋ぐ貫通孔111が形成されている。
図6は、本発明の実施の形態2によるマイクロリアクターアレイ(生体試料反応用チップ)40の概略構成を示す上面図、図7は図6のE−E断面図である。
ターゲット核酸は、例えば血液、尿、唾液、髄液のような生体サンプルから抽出したDNA、または抽出したRNAから逆転写したcDNAなどを用いることができる。
プライマーは反応液に含まれていてもよいが、本実施例のマイクロリアクターアレイでは、各反応容器404内に、予め塗付され乾燥状態で収容されている。それぞれの反応容器404には、異なるプライマーが塗付されており、同時に多数のPCRが行えるようになっている。
P=(lγcosθ)/S
ここで、lは流路の流れに垂直な断面の周長、Sはその面積、γは表面張力、θは接触角、である。各流路におけるγ、θは一定とすると、l/Sの値により各流路の毛管力の大小関係が決まる。ここでは、反応液導入用流路405の毛管力をA、反応液導入用流路405と反応容器404の接続部分の毛管力をB、反応容器404の毛管力をC、反応容器404と排気用流路406の接続部分の毛管力をD、排気用流路406の毛管力をE、とすると、以下の関係が成り立っている。
A<B<C<D
E<D
このように、毛管力は、反応液導入用流路405内、反応液導入用流路405と反応容器404の接続部分、反応容器404内の順に大きくなるため、反応液は毛管力によって反応容器404内に進行し、反応容器404を充填する。さらに、排気用流路406内の方が反応容器404と排気用流路406との接続部分よりも毛管力が小さいため、反応液は反応容器404から排気用流路406へ進行することができない。
また、反応容器404への反応液充填時には透明基板401を第1の位置に、透明基板402を第3の位置に配置し、PCR反応処理時には透明基板401を第2の位置に、透明基板402を第4の位置に配置することにより、反応処理時には個々の反応容器404を分離することができるため、反応容器間でのコンタミネーションを防ぐことができる。
図9は、実施の形態2の変形例によるマイクロリアクターアレイ50の概略構成を示す上面図、図10は図9のF−F断面図である。図に示すように、マイクロリアクターアレイ50は、透明基板501,502,503を備えている。透明基板501には、反応容器404が形成されており、透明基板502には、微細流路407,408が形成されている。また、透明基板503には、反応液導入用流路405、排気用流路406が形成されている。
Claims (13)
- 複数の反応容器が形成された第1の基板と、
反応液導入用流路が形成された第2の基板と、を備え、
前記第2の基板は、前記第1の基板に対して第1の位置と第2の位置の間で移動可能であり、
前記第2の基板が前記第1の位置に配置されているときには、前記反応液導入用流路は、各々の前記反応容器と接続されており、
前記第2の基板が前記第2の位置に配置されているときには、前記反応液導入用流路は、各々の前記反応容器と分離されていることを特徴とする生体試料反応用チップ。 - 前記反応液導入用流路に接続された反応液収容部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の生体試料反応用チップ。
- 前記第1の基板と前記第2の基板に、前記第2の基板が移動する方向に沿ったガイド機構が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生体試料反応用チップ。
- 前記第2の基板を前記第1の位置と前記第2の位置に固定可能に設けられたストッパーを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の生体試料反応用チップ。
- 前記第1の基板と前記第2の基板の接触面が撥液性を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の生体試料反応用チップ。
- 前記第1の基板と前記第2の基板との接触面が密着することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の生体試料反応用チップ。
- 前記接触面の密着力は、前記第2の基板の移動時と固定時とで調節可能なことを特徴とする請求項6に記載の生体試料反応用チップ。
- 前記第1の位置と前記第2の位置の間の距離が、隣接する前記反応容器間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の生体試料反応用チップ。
- 各々の前記反応容器には、反応に必要な試薬が塗布されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の生体試料反応用チップ。
- 請求項1から請求項9のいずれかに記載の生体試料反応用チップを用いた生体試料反応方法であって、
前記第2の基板を前記第1の位置に配置し、前記反応液導入用流路を通して前記反応容器に前記反応液を充填する工程と、
前記第2の基板を前記第2の位置に配置し、生体試料反応処理を実行する工程と、を有することを特徴とする生体試料反応方法。 - 前記反応液を充填する工程では、遠心力を用いて、前記反応容器に前記反応液を充填することを特徴とする請求項10に記載の生体試料反応方法。
- 前記反応液を充填する工程では、毛管力を用いて、前記反応容器に前記反応液を充填することを特徴とする請求項10に記載の生体試料反応方法。
- 前記生体試料反応処理は核酸増幅を含む処理であり、前記反応液には、ターゲット核酸、核酸を増幅するための酵素、及びヌクレオチドが所定の濃度で含まれており、
前記反応容器には、予めプライマーが塗布されていることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載の生体試料反応方法。
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